JP2024035309A - 送風装置 - Google Patents

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春雄 本田
Haruo Honda
望 恒川
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Abstract

【課題】オイルミスト環境下で吊り下げて使用しても、筐体の下方をオイルで汚しにくい送風装置を得ること。【解決手段】送風装置100は、吸込口と吹出口とを結ぶ風路が形成された箱状の筐体と、吸込口から吹出口へ向かう気流を風路に形成する羽根車と、羽根車を回転させる電動機と、を有して筐体内に並んで配置された複数の送風ユニットと、筐体から滴下するオイルを受けるオイルパン101と、オイルパン101を筐体の直下において水平に保持するとともに気流の吹出方向を上下方向において変更可能に筐体の側面を支持する取付脚10と、を備える。取付脚10は、気流の吹出方向と水平方向とのなす角度を変更可能である。【選択図】図3

Description

本開示は、吊り下げられて使用される送風装置に関する。
特許文献1には、エアー搬送ファンとも称される帯状の気流を形成する送風装置が開示されている。帯状の気流を形成する送風装置は、背面側に吸込口を有し、正面側に吹出口を有する本体箱体と、本体箱体の内部に設置される電動機と、電動機のシャフトに取り付けられたファンと、を備えている。帯状の気流を形成する送風装置は、本体箱体の側面に取り付けられた天吊脚を用いて天吊ボルトに固定され、天井から吊り下げて用いられることがある。
特開平8-28926号公報
しかしながら、上記構成の送風装置は、オイルミスト環境下で使用すると、本体箱体の周囲にオイルミストが集まりやすい。このため、上記構成の送風装置は、オイルミスト環境下で天井から吊り下げて使用すると、本体箱体の天面および風路に付着していたオイルがオイル滴となって運転中または運転停止後に滴下し、送風装置の下方の床面または送風装置の下方に設置された物品を汚してしまうことがあった。また、送風装置は、気流の吹出方向を水平方向として使用するだけでなく、気流の吹出方向を斜め上方あるいは斜め下方といった方向として使用されることがある。この場合、上記のようなオイルに起因した送風装置の下方の床面または送風装置の下方に設置された物品の汚れが悪化する。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、オイルミスト環境下で吊り下げて使用しても、筐体の下方をオイルで汚しにくい送風装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる送風装置は、吸込口と吹出口とを結ぶ風路が形成された箱状の筐体と、吸込口から吹出口へ向かう気流を風路に形成する羽根車と、羽根車を回転させる電動機と、を有して筐体内に並んで配置された複数の送風ユニットと、筐体から滴下するオイルを受けるオイルパンと、オイルパンを筐体の直下において水平に保持するとともに気流の吹出方向を上下方向において変更可能に筐体の側面を支持する取付脚と、を備える。取付脚は、気流の吹出方向と水平方向とのなす角度を変更可能である。
本開示によれば、オイルミスト環境下で吊り下げて使用しても、筐体の下方をオイルで汚しにくい送風装置が得られる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる送風装置を吸込口側から見た図 実施の形態1にかかる送風装置を吹出口側から見た図 実施の形態1にかかる送風装置を側面側から見た側面図 実施の形態1にかかる送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図 実施の形態1にかかる送風装置の取付脚を示す斜視図 実施の形態1にかかる送風装置のオイルパンを示す斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における第1ガイドプレートの斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における複数の第1ガイドプレートの配置状態を示す斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における第2ガイドプレートの斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における複数の第2ガイドプレートの配置状態を示す斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め下方である場合の送風装置の斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め上方である場合の送風装置の斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が水平方向に平行な方向である場合における送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図 実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め下方である場合における送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図 実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め上方である場合における送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図 実施の形態1にかかる送風装置を正面側から見た要部正面図 実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートの斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における複数の他の第1ガイドプレートの配置状態を示す斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートの側面図 図19におけるXX-XX線に沿った断面図 実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートをオイル滴が流れる状態を示す他の第1ガイドプレートの断面図 実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートをオイル滴が流れる状態を示す他の第1ガイドプレートの側面図 実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートの斜視図 実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートをオイル滴が流れる状態を示す他の第1ガイドプレートの断面図 実施の形態1にかかる第1ガイドプレートを筐体に取り付けるための固定板の側面図 実施の形態1にかかる送風装置を吹出口側から見た斜視図 実施の形態1にかかる送風装置を吸込口側から見た斜視図 実施の形態1にかかる第2ガイドプレートの取付部を示す要部断面図
以下に、実施の形態にかかる送風装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる送風装置を吸込口側から見た図である。図1においては、送風装置100の全体構成の理解の容易のため、第2ガイドプレート106の図示を省略している。図2は、実施の形態1にかかる送風装置を吹出口側から見た図である。図3は、実施の形態1にかかる送風装置を側面側から見た側面図である。図3では、図2における矢視Aの方向から見た状態を示している。図4は、実施の形態1にかかる送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図である。なお、図4においては、第1ガイドプレート105、第2ガイドプレート106およびオイルパン101の図示を省略している。
以下の説明において、筐体1の奥行方向であって、吸込口2と吹出口3とを結ぶ方向を、第1の方向とする。また、筐体1の幅方向であって、後述する複数の送風ユニット80の配列方向を、第2の方向とする。第1の方向は、第2の方向と垂直な方向である。また、筐体1の高さ方向に対応し、第1の方向および第2の方向のそれぞれに垂直な方向を、第3の方向とする。各図において、矢印Xは第1の方向を示し、矢印Yは第2の方向を示し、矢印Zは第3の方向を示す。
送風装置100は、外郭を形成する箱状の筐体1と、筐体1の内部に設けられた複数の送風ユニット80と、を備える。筐体1は、第2の方向を長手方向とする直方体の箱状を有する。筐体1は、吸込口2となる開口が背面に形成されている。筐体1は、吹出口3となる開口が正面に形成されている。筐体1の内部には、吸込口2と吹出口3とを繋ぐ風路4が複数形成されている。風路4は、第1の方向に沿って延びている。複数の風路4は、第2の方向に等間隔で並んで形成されている。風路4の形状は、円筒形状である。実施の形態1では、風路4が五つ形成された構造を例示しているが、風路4の数は四つ以下でも六つ以上でもよい。吸込口2から筐体1に取り込まれた空気は、各風路4を通過して吹出口3から吹出される。
各風路4内には、送風ユニット80が設置されている。送風ユニット80は、羽根車5と、羽根車5が取り付けられた電動機6と、を備えている。羽根車5は、第1の方向と平行な回転軸51を中心に回転することで、風路4内に吸込口2から吹出口3へ向かう気流を発生させる。電動機6は、回転軸51を中心に羽根車5を回転させる。すなわち、回転軸51は、羽根車5の回転の中心軸であるとともに、電動機6のシャフトの回転の中心軸でもある。送風ユニット80は、各風路4に設けられた保持部15によって風路4上に係止されている。
羽根車5は、回転の軸方向に気流を発生させる軸流羽根車である。羽根車5は、電動機6のシャフトに接続されるボス部52と、ボス部52から放射状に延びる複数の羽根部53とを有する。
吸込口2は、第2の方向に沿って延びており、複数の風路4に跨がっている。風路4の壁面のうち、吸込口2側の端部から下流に向かう一定の区間には、上流側から下流側に向かうに従って径が縮小する縮径部21Aが形成されている。縮径部21Aは、ベルマウスの働きをする。なお、「上流」および「下流」は、風路4における気流の流れを基準とした上流および下流を意味する。
吸込口2には、格子状に構成された保護ガード8が設けられている。保護ガード8は、各風路4内への異物侵入防止、指などが羽根に接触することによるけがの発生の防止、および万が一に羽根車5などの部品が外れた場合の部品の飛散防止を図るために設けられている。なお、実施の形態1では、保護ガード8がワイヤを格子状に並べて構成されたものであるものとして説明するが、これに限定されるものではなく、保護ガード8は、網で構成されてもよいし、金属板材に複数の穴を形成して得られるパンチングメタルで構成されてもよい。網またはパンチングメタルを用いて保護ガード8を構成しても、気流を通すことができ、異物侵入防止、けがの防止、および部品の飛散防止といった上記の効果を得ることができる。
吹出口3は、筐体1のうち吸込口2の形成面と対向する側に形成されている。すなわち、吹出口3は、筐体1において、送風ユニット80を挟んで第1の方向における吸込口2の形成面とは反対側の面に形成されている。吹出口3は、第2の方向に沿って延びるスリット状に形成されており、複数の風路4に跨っている。すなわち、複数の風路4を通過した各々の気流は、吹出口3においてまとまり、帯状の気流となって吹出される。筐体1には複数の吹出口3が形成され、吹出口3同士は互いに間隔を空けて第3の方向に沿って並べて形成される。すなわち、吹出口3は、第3の方向において間隔を空けて複数が並列して形成されている。なお、実施の形態1では、吹出口3Aと吹出口3Bとの二つの吹出口3が筐体1に形成されている。吹出口3Aと吹出口3Bとは、複数の回転軸51を含む第1の方向および第2の方向に平行な平面を挟んで対称に、すなわち、複数の回転軸51を含むXY平面を挟んで対称に形成されている。すなわち、吹出口3Aと吹出口3Bとは、複数の回転軸51を含むXY平面を挟んで互いに反対側に配置されている。
風路4には、電動機6よりも下流側で吸込口2側から吹出口3側に向かうにしたがって流路面積が漸減するノズル部9が形成されている。ノズル部9は、ノズル傾斜部9Aと、ノズル平坦部9Bと、を有している。ノズル傾斜部9Aは、第3の方向において回転軸51を中心にして風路4を均等に絞り、風路4の流路面積を漸減させるように傾斜状に形成されている。一方、ノズル平坦部9Bは、回転軸51と平行に形成され、筐体1の吹出口3に接続されている。すなわち、ノズル平坦部9Bは、風路4の壁面のうち、吹出口3側の端部から羽根車5に向かう一定の区間を回転軸51に平行とした平行部である。
第3の方向に並べて形成された吹出口3同士の間には、第2の方向に延びるガイド部7が設けられている。ガイド部7が設けられていることにより、吹出口3は、吹出口3Aおよび吹出口3Bの二手に分割されている。吹出口3Aおよび吹出口3Bは、第2の方向に延びている。ガイド部7は、第1の方向および第3の方向に平行な断面において、すなわちXZ平面に平行な断面において、ガイド部7の第3の方向における中心位置を頂点とする円弧状に形成されたガイド凸部7Aと、ガイド凸部7Aの下流側に形成されたガイド平坦部7Bと、を有している。
ガイド凸部7Aは、第1の方向および第3の方向に平行かつ回転軸51を含む断面において、すなわち、XZ平面に平行かつ回転軸51を含む断面において、吹出口3から電動機6側に離れるほど第3の方向の寸法が小さくなる。風路4のノズル平坦部9Bと対向するガイド平坦部7Bは、ノズル平坦部9Bと平行になっている。ガイド部7は、全体として、複数の回転軸51を含むXY平面を挟んで対称な形状で形成されている。
送風装置100は、筐体1の側面、すなわち第2の方向における筐体1の両端に、取付脚10が設置されている。送風装置100は、壁面または天井などの取付面に設置された不図示の天吊ボルトに取付脚10を固定することにより、取付面に取り付けられる。
筐体1は、図1に示すように筐体1の側面に設けられた回転軸16を中心に、取付脚10に対する姿勢を調整可能とされている。すなわち、取付脚10は、筐体1に対する取付角度を調整可能であり、筐体1の側面1bと平行な面内において筐体1の上面1aが向く方向と鉛直方向とがなす角度を変更することができる。筐体1の側面1bと平行な面内は、XZ平面に平行な平面の面内である。取付脚10に対する筐体1の取付角度を変えることにより、気流の吹出方向を変更することができる。すなわち、取付脚10は、気流の吹出方向と水平方向とのなす角度を変更可能である。
また、「筐体1の側面1bと平行な面内における筐体1の上面1aが向く方向と鉛直方向とがなす角度を変更すること」は、「筐体1の側面1bと平行な面内における送風装置100における気流の吹出方向と水平方向とのなす角度を変更すること」と換言できる。
図5は、実施の形態1にかかる送風装置の取付脚を示す斜視図である。図3および図5に示すように、取付脚10には、回転軸16が挿通される挿通孔17と、挿通孔17を中心として等間隔で扇状に設けられた複数の吹出角度調節孔18と、を有する。挿通孔17と複数の吹出角度調節孔18とは、取付脚10の面内において当該取付脚10を貫通して形成されている。
筐体1の側面1bに設けられた回転軸16は、雄ねじとされている。取付脚10は、回転軸16が挿通孔17に挿通された状態で、ナット19を用いて筐体1の側面1bにねじ止め固定される。また、筐体1の側面1bには、不図示の吹出角度調節凸部が、設けられている。取付脚10は、吹出角度調節凸部が挿通する吹出角度調節孔18を選択することにより、筐体1に対する取付角度を調整可能である。吹出角度調節凸部は、雄ねじとされている。取付脚10は、選択された任意の吹出角度調節孔18に吹出角度調節凸部が挿通された状態で、ナット20を用いて筐体1の側面1bにねじ止め固定される。これにより、筐体1に対する取付脚10の取付角度を所望の角度に調整することができる。なお、図1においては、回転軸16の理解の容易のためにナット19の図示を省略している。
図5に示すように、取付脚10の下端部10aは、下端部10aの長手方向に垂直な断面がL形状とされ、オイルパン101の固定用の複数の挿通孔10cがL形状の短辺部10bに形成されている。下端部10aの長手方向は、第1の方向に平行な方向、すなわちX方向に平行な方向である。
取付脚10の下端部10aには、送風装置100から滴下するオイル滴を受けるオイルパン101が固定されている。すなわち、取付脚10の下端部10aは、オイルパン吊脚としての機能を有する。オイルパン101は、筐体1の鉛直下方に配置されている。オイルパン101の第1の方向における寸法は、送風装置100が取り得る全ての送風装置100の姿勢において当該送風装置100から滴下するオイル滴を受けることができる寸法とされればよい。同様に、オイルパン101の第2の方向における寸法は、送風装置100が取り得る全ての送風装置100の姿勢において当該送風装置100から滴下するオイル滴を受けることができる寸法とされればよい。
金属部品工場または厨房といったオイルミストが発生しやすい環境に送風装置100を設置した場合、筐体1に吸い込まれる気流によってオイルミストが筐体1の周囲に集まり、筐体1に付着することでオイル滴が発生しやすくなる。送風装置100は、筐体1の鉛直下方にオイルパン101が配置されているため、筐体1から滴下したオイル滴は、オイルパン101に受け止められる。したがって、送風装置100は、オイルミスト環境下で天井から吊り下げて使用しても、送風装置100の下方の床面または送風装置100の下方に設置された物品を汚しにくい。
取付脚10は、壁面または天井などの取付面に設置された不図示の天吊ボルトに筐体1を固定して送風装置100を取付面に取り付ける機能と、送風装置100の気流の吹出方向に因らずにオイルパン101を水平に保持する機能と、を有する。すなわち、取付脚10は、天吊ボルトに筐体1を固定するための天吊脚と、オイルパン101を水平に保持するためのオイルパン吊脚と、の機能を兼ね備えている。取付脚10が天吊脚とオイルパン吊脚との機能を兼ね備えることにより、送風装置100の設置作業の工数および部品点数を削減できる。
図6は、実施の形態1にかかる送風装置のオイルパンを示す斜視図である。図6に示すように、オイルパン101は、第2の方向を長手方向として上面が開口された、厚さが薄い直方体の箱状を有する。オイルパン101の底面は、第1の方向において、吹出口3側から吸込口2側に向かうにしたがって、下方に傾斜している。また、オイルパン101の底面における背面側には、オイルパン101に溜まったオイルをオイルパン101から外部に抜くためのオイル抜き103が設けられている。オイルパン101の底面が傾斜していることにより、オイルパン101に滴下したオイル滴は、傾斜に沿って底面を流れ、オイル抜き103の周囲に溜まる。
オイルパン101は、取付脚10にねじ止めされる固定フランジ101bが、オイルパン101の側面101aにねじ止めされている。固定フランジ101bは、長手方向に垂直な断面がL形状とされている。固定フランジ101bのL形状の短辺部101cは、固定フランジ101bの側面101aに垂直に屈曲しており、固定フランジ101bを取付脚10に固定するための不図示の複数の挿通孔が形成されている。
オイルパン101は、固定フランジ101bにおけるL形状の短辺部101cが取付脚10の下端部10aの短辺部10bにねじ止めされることにより、取付脚10に固定されて、取付脚10に保持されている。オイルパン101は、図2に示すように、固定フランジ101bのL形状の短辺部101cが、取付脚10の下端部10aのL形状の短辺部10bに重ね合わされた状態で、固定フランジ101bの挿通孔とオイルパン101の挿通孔10cとを挿通するねじ102と、不図示のナットとにより、取付脚10にねじ止めされている。
送風装置100が取付面に取り付けられた状態において、オイルパン101の側面101aの長手方向および固定フランジ101bの長手方向は、送風装置100の据付姿勢に因らず、水平方向と平行とされている。すなわち、オイルパン101の側面101aの長手方向および固定フランジ101bの長手方向は、送風装置100が取付面に取り付けられた状態において、送風装置100の据付姿勢に因らず、水平方向に平行に保持されている。このように送風装置100が取付面に取り付けられた状態においてオイルパン101の側面101aの長手方向および固定フランジ101bの長手方向が水平方向に平行に保持されている状態は、オイルパン101が水平方向に平行に保持されている状態といえる。
上記のように、オイルパン101は、取付脚10に固定されて、水平方向に保持される。これにより、送風装置100では、筐体1の姿勢を変更することで筐体1から吹出される気流の吹出方向が斜め上方向あるいは斜め下方向となっても、オイルパンの姿勢を水平方向に維持することが可能である。
送風装置100は、羽根車5が回転することで、図4に矢印Fにて示すように、保護ガード8のスリットの隙間から空気が送風装置100内に流入する。送風装置100内に流入する空気の気流は、各吸込口2から各風路4内に流入する。各風路4に流入した気流は、羽根車5により静圧および動圧が付加される。羽根車5を通過した気流は、ガイド部7およびノズル部9の作用により二手に分割される。二手に分割された気流は、第2の方向に延びる帯状気流となって吹出口3から空気調和対象空間に放出される。放出される帯状気流は、エアカーテンおよびサーキュレーションといった用途に用いられる。
筐体1は、風路4または筐体1の上面1aに集まったオイル滴をオイルパン101に誘導するためのガイドプレートである第1ガイドプレート105と、第2ガイドプレート106と、を備える。第1ガイドプレート105は、筐体1において吹出口3側に配置された吹出側ガイドプレートである。第2ガイドプレート106は、筐体1において吸込口2側に配置された吸込側ガイドプレートである。
複数の第1ガイドプレート105は、第1の方向において吹出口3から離れる方向に突出した状態で縦格子状に吹出口3に配置され、風路4または筐体1の上面1aに集まったオイル滴のオイルパン101への移動経路を構成する。また、複数の第1ガイドプレート105は、吹出口3から吹出される気流の障害になり難い箇所に設置され、軸流ファンである送風ユニット80から吹出される旋回流を整流して効率良く風路4から吹出させる役割を担う。
複数の第2ガイドプレート106は、第1の方向において吸込口2から離れる方向に突出した状態で縦格子状に吸込口2に配置され、風路4または筐体1の上面1aに集まったオイル滴のオイルパン101への移動経路を構成する。また、複数の第2ガイドプレート106は、吸込口2に吸い込まれる気流の障害になり難い箇所に設置され、風路4に吸い込まれる気流を整流して効率良く風路4に誘導する役割を担う。
図7は、実施の形態1にかかる送風装置における第1ガイドプレートの斜視図である。図8は、実施の形態1にかかる送風装置における複数の第1ガイドプレートの配置状態を示す斜視図である。図8では、送風装置100における複数の第1ガイドプレート105の位置関係に注目して複数の第1ガイドプレート105のみを示している。複数の第1ガイドプレート105は、筐体1に固定された状態において、互いに接触していない。
第1ガイドプレート105は、金属の板状部品である金属板をL形状に折り曲げて形成された金属製の折り曲げ加工品である。第1ガイドプレート105は、図2に示すように、第2の方向において、隣り合う2つの送風ユニット80の間、および各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置されている。第1ガイドプレート105は、縦プレート部105aと、横プレート部105bと、により構成されるL形状を有する。ここで、「縦」は、筐体1の高さ方向に対応し、第3の方向および矢印Zに対応する。また、「横」は、筐体1の幅方向および複数の送風ユニット80の配列方向に対応し、第2の方向および矢印Yに対応する。
縦プレート部105aは、板形状を有し、送風装置100が取付面に取り付けられた状態において長手方向が鉛直方向と平行な方向とされる。複数の第1ガイドプレート105の縦プレート部105aは、筐体1に取り付けられた状態で、図2および図8に示すように、縦格子状とされている。
横プレート部105bは、板形状を有し、縦プレート部105aの上端部から屈曲して第2の方向に沿って延在している。横プレート部105bは、第2の方向において、縦プレート部105aの上端部から離れた自由端部105cから、縦プレート部105aの上端部に接続する接続端部105dに向かうにしたがって、下方に傾斜している。すなわち、横プレート部105bは、自由端部105cから、接続端部105dに向かって下方に傾斜した傾斜面とされている。すなわち、横プレート部105bは、縦プレート部105aとの接続部である接続端部105d側に向かうにしたがって下がる方向に傾斜する傾斜面である。
第1ガイドプレート105は、筐体1において、縦プレート部105aが、第2の方向において、隣り合う2つの送風ユニット80の間、および各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に、第1の方向において吹出口3から離れる方向に突出した状態で配置される。そして、第1ガイドプレート105は、横プレート部105bが風路4の上面における吹出口3側の上端部の下部に、第1の方向において吹出口3から離れる方向に突出した状態で配置される。
風路4の上面は、風路4を構成する壁面における上側の面であり、円筒形状を有する風路4の内面における上側の面である。すなわち、第1ガイドプレート105は、風路4を構成する壁面における上側の面における吹出口3側の端部の下に横プレート部105bが位置するように配置される。そして、第1ガイドプレート105は、横プレート部105bの背面側の一部が風路4に入り込むとともに、第1の方向において吹出口3から離れる方向に吹出口3から突出した状態で配置される。
このように構成された第1ガイドプレート105では、横プレート部105bに滴下したオイル滴は、重力により横プレート部105bの傾斜に沿って流れて縦プレート部105aの上端部に流れ、縦プレート部105aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部105aからオイルパン101に滴下する。図8に示す矢印は、横プレート部105bに滴下したオイル滴が第1ガイドプレート105において流れる方向を示している。
図9は、実施の形態1にかかる送風装置における第2ガイドプレートの斜視図である。図10は、実施の形態1にかかる送風装置における複数の第2ガイドプレートの配置状態を示す斜視図である。図10では、送風装置100における複数の第2ガイドプレート106の位置関係に注目して複数の第2ガイドプレート106のみを示している。
第2ガイドプレート106は、金属の板状部品である金属板をU形状に折り曲げて形成された金属製の折り曲げ加工品である。第2ガイドプレート106は、2つの縦プレート部106aと、横プレート部106bと、により構成されるU形状を有する。
縦プレート部106aは、送風装置100が取付面に取り付けられた状態において長手方向が鉛直方向と平行な方向とされる。複数の第2ガイドプレート106の縦プレート部106aは、筐体1に取り付けられた状態で、図10に示すように、縦格子状とされている。
横プレート部106bは、2つの縦プレート部106aの上端部から屈曲して第2の方向に沿って延在している。横プレート部106bは、2つの縦プレート部106aの上端部に接続されて第2の方向において延在している。横プレート部106bは、第2の方向における中央部が高く、第2の方向における端部に向かって下方に傾斜している。すなわち、横プレート部106bは、第2の方向における中央部から第2の方向における端部に向かって下方に傾斜した傾斜面とされている。
第2ガイドプレート106は、筐体1において、縦プレート部106aが、第2の方向において、隣り合う2つの送風ユニット80の間に、第1の方向において吸込口2から離れる方向に突出した状態で配置される。そして、第2ガイドプレート106は、横プレート部106bが風路4の上面における吸込口2側の上端部よりも下部に、第1の方向において吸込口2から離れる方向に突出した状態で配置される。
このように構成された第2ガイドプレート106では、横プレート部106bに滴下したオイル滴は、重力により横プレート部106bの傾斜に沿って流れて縦プレート部106aの上端部に流れ、縦プレート部106aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部106aからオイルパン101に滴下する。図10に示す矢印は、横プレート部106bに滴下したオイル滴が第2ガイドプレート106において流れる方向を示している。
図11は、実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め下方である場合の送風装置の斜視図である。図12は、実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め上方である場合の送風装置の斜視図である。図11および図12は、送風装置100が所望の使用場所の天井に吊り下げられている状態について示している。図11および図12においては、理解の容易のため、送風ユニット80の数量を1つとして示している。
図11の矢印Bに示すように、送風装置100の気流の吹出方向が斜め下方である場合、風路4を構成する壁面における上側の面および筐体1の上面1aに集まったオイル滴は、図11の矢印Cに示すように、重力によって第1ガイドプレート105の横プレート部105bに流れ、さらに横プレート部105bから縦プレート部105aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部105aからオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴は、重力によって直接、第1ガイドプレート105の縦プレート部105aに流れ、さらに縦プレート部105aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部105aからオイルパン101に滴下する場合もある。
このように、送風装置100は、複数の第1ガイドプレート105によって筐体1からのオイル滴の滴下経路を当該第1ガイドプレート105に集約することによりオイル滴の滴下経路を限定して狭めつつ、オイル滴を最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下させる。これにより、送風装置100では、複数の第1ガイドプレート105によって、風路4を構成する壁面における上側の面および筐体1の上面1aに付着したオイル滴の床面への滴下を防止することができる。
また、複数の第1ガイドプレート105は、板状形状の面内方向が送風装置100の気流の吹出方向と平行な状態で配置されている。すなわち、複数の第1ガイドプレート105は、縦プレート部105aの面内方向と横プレート部105bの面内方向とが、送風装置100の気流の吹出方向と平行とされている。これにより、複数の第1ガイドプレート105は、軸流ファンである送風ユニット80から吹出される旋回流を整流して効率良く風路4から吹出させるとともに吹出気流の妨げになることが抑制されている。
図12の矢印Dに示すように、送風装置100の気流の吹出方向が斜め上方である場合、風路4を構成する壁面における上側の面および筐体1の上面1aに集まったオイル滴は、図12の矢印Eに示すように、重力によって第2ガイドプレート106の横プレート部106bに流れ、さらに横プレート部106bから縦プレート部106aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部106aからオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴は、重力によって直接、第2ガイドプレート106の縦プレート部106aに流れ、さらに縦プレート部106aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部106aからオイルパン101に滴下する場合もある。
このように、送風装置100は、複数の第2ガイドプレート106によって筐体1からのオイル滴の滴下経路を当該第2ガイドプレート106に集約することによりオイル滴の滴下経路を限定して狭めつつ、オイル滴を最終的に第2ガイドプレート106からオイルパン101に滴下させる。これにより、送風装置100では、複数の第2ガイドプレート106によって、風路4を構成する壁面における上側の面および筐体1の上面1aに付着したオイル滴の床面への滴下を防止することができる。
また、複数の第2ガイドプレート106は、板状形状の縦プレート部106aの面内方向が送風装置100の気流の吸込方向および気流の吹出方向と平行な状態で配置されている。すなわち、複数の第2ガイドプレート106は、縦プレート部106aの面内方向と横プレート部106bの面内方向とが、送風装置100の気流の吸込方向および気流の吹出方向と平行とされている。これにより、複数の第2ガイドプレート106は、風路4に吸い込まれる気流を整流して効率良く風路4に誘導するとともに吸込気流の妨げになることが抑制されている。
図13は、実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が水平方向に平行な方向である場合における送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図である。図14は、実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め下方である場合における送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図である。図15は、実施の形態1にかかる送風装置における気流の吹出方向が斜め上方である場合における送風装置の吸込口から吹出口に向かう方向と平行な断面図である。図16は、実施の形態1にかかる送風装置を正面側から見た要部正面図である。図13から図16は、送風装置100が所望の使用場所の天井に吊り下げられている状態について示している。図13から図16において、実線矢印は、オイル滴の流れる方向を示している。図13から図15において、白抜矢印は、送風装置100の吸込口2から吹出口3に向かう方向を示している。
図13を参照して、送風装置100における気流の吹出方向が水平方向に平行な方向である場合のオイル滴の主たる移動経路について説明する。風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴の一部は、風路4を構成する壁面における下側の面である壁面の下面に滴下して、あるいは風路4を構成する壁面を伝って、下面に流れ、下面を伝って吸込口2からオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴の一部は、第1ガイドプレート105に流れ、第1ガイドプレート105を伝って下方に流れ、最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面の下面に集まったオイル滴は、複数のオイル滴が繋がってオイル溜まりとなると、壁面の下面を伝って吹出口3からオイルパン101に滴下する。
また、筐体1の上面1aに集まったオイル滴の一部は、第1ガイドプレート105に流れ、第1ガイドプレート105を伝って下方に流れ、最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下する。また、第1ガイドプレート105に集まったオイル滴は、第1ガイドプレート105を伝って下方に流れ、最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下する。また、第2ガイドプレート106に集まったオイル滴は、第2ガイドプレート106を伝って下方に流れ、最終的に第2ガイドプレート106からオイルパン101に滴下する。
図14を参照して、送風装置100における気流の吹出方向が斜め下方である場合のオイル滴の主たる移動経路について説明する。風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴の一部は、風路4を構成する壁面の下面に滴下して、あるいは風路4を構成する壁面を伝って、下面に流れ、下面を伝って吹出口3からオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴の一部は、第1ガイドプレート105に流れ、第1ガイドプレート105を伝って下方に流れ、最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面の下面に集まったオイル滴は、下面を伝って吹出口3からオイルパン101に滴下する。
また、筐体1の上面1aに集まったオイル滴の一部は、第1ガイドプレート105に流れ、第1ガイドプレート105を伝って下方に流れ、最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下する。また、第1ガイドプレート105に集まったオイル滴は、第1ガイドプレート105を伝って下方に流れ、最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下する。また、第2ガイドプレート106に集まったオイル滴は、第2ガイドプレート106を伝って下方に流れ、更に筐体1の外面を伝って下方に流れ、最終的に筐体1の下端部からオイルパン101に滴下する。
図15を参照して、送風装置100における気流の吹出方向が斜め上方である場合のオイル滴の主たる移動経路について説明する。風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴の一部は、風路4を構成する壁面の下面に滴下して、あるいは風路4を構成する壁面を伝って、下面に流れ、下面を伝って吸込口2からオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面における上側の面に集まったオイル滴の一部は、第2ガイドプレート106に流れ、第2ガイドプレート106を伝って下方に流れ、さらに筐体1の外面を伝って下方に流れ、最終的に筐体1の下端部からオイルパン101に滴下する。また、風路4を構成する壁面の下面に集まったオイル滴は、下面を伝って吸込口2からオイルパン101に滴下する。
また、筐体1の上面1aに集まったオイル滴の一部は、第2ガイドプレート106に流れ、第2ガイドプレート106を伝って下方に流れ、さらに筐体1の外面を伝って下方に流れ、最終的に筐体1の下端部からオイルパン101に滴下する。また、第1ガイドプレート105に集まったオイル滴は、第1ガイドプレート105を伝って下方に流れる。その後、オイル滴は、最終的に第1ガイドプレート105からオイルパン101に滴下し、または、さらに筐体1の外面を伝って下方に流れ、最終的に筐体1の下端部からオイルパン101に滴下する。また、第2ガイドプレート106に集まったオイル滴は、第2ガイドプレート106を伝って下方に流れ、更に筐体1の外面を伝って下方に流れ、最終的に筐体1の下端部からオイルパン101に滴下する。
図16を参照して、第1ガイドプレート105におけるオイル滴の主たる移動経路について説明する。風路4を構成する壁面における上側の面および筐体1の上面1aから第1ガイドプレート105の横プレート部105bに集まったオイル滴は、横プレート部105bから縦プレート部105aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部105aからオイルパン101に滴下する。
なお、オイル滴は、第1ガイドプレート105の板材の両面のうち、いずれの面を伝って下降するかは、オイル滴が第1ガイドプレート105に到達した位置によって変化する。第2ガイドプレート106についても同様である。
また、X方向、すなわち第1の方向におけるオイルパン101の寸法は、送風装置100における気流の吹出方向が水平方向に平行な方向である場合、送風装置100における気流の吹出方向が斜め下方である場合、および送風装置100における気流の吹出方向が斜め上方である場合のいずれの場合においても、送風装置100から滴下するオイル滴を受けることができる必要最低限の寸法とされればよい。
つぎに、上述した第1ガイドプレート105の形状の変形例について説明する。図17は、実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートの斜視図である。図18は、実施の形態1にかかる送風装置における複数の他の第1ガイドプレートの配置状態を示す斜視図である。図18では、送風装置100における複数の他の第1ガイドプレート201の位置関係に注目して複数の他の第1ガイドプレート201のみを示している。複数の他の第1ガイドプレート201は、筐体1に固定された状態において、互いに接触していない。
他の第1ガイドプレート201は、上述した第1ガイドプレート105と同様に、金属の板状部品である金属板をL形状に折り曲げて形成された金属製の折り曲げ加工品である。他の第1ガイドプレート201は、上述した第1ガイドプレート105と同様に、第2の方向において、隣り合う2つの送風ユニット80の間、および各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置される。他の第1ガイドプレート201は、縦プレート部201aと、横プレート部201bと、により構成されるL形状を有する。
横プレート部201bは、縦プレート部201aの上端部から屈曲して第2の方向に沿って延在している。横プレート部201bは、第2の方向において、縦プレート部201aの上端部から離れた自由端部201cから、縦プレート部201aの上端部に接続する接続端部201dに向かうにしたがって、下方に傾斜している。すなわち、横プレート部201bは、自由端部201cから、接続端部201dに向かって下方に傾斜した傾斜面とされている。
縦プレート部201aは、上述した第1ガイドプレート105の縦プレート部105aに対応する。縦プレート部201aは、送風装置100が取付面に取り付けられた状態において長手方向が鉛直方向と平行な方向とされる。複数の他の第1ガイドプレート201の縦プレート部201aは、筐体1に取り付けられた状態で、縦格子状とされる。
縦プレート部201aは、当該縦プレート部201aの上端部201eが横プレート部201bの接続端部201dと接続している。縦プレート部201aは、送風装置100が取付面に取り付けられた状態において、第1の方向における吸込口2側に位置するとともに長手方向が鉛直方向に平行とされる筐体側側面202を有する。
また、縦プレート部201aは、送風装置100が取付面に取り付けられた状態において、第1の方向における外側に位置する外側側面であって、縦プレート部201aの上端部201eから、縦プレート部201aの下端部201fと上端部201eとの間の途中の位置である途中部201gまでにわたって位置する、第1外側斜面203を有する。また、縦プレート部201aは、送風装置100が取付面に取り付けられた状態において、第1の方向における外側に位置する外側側面であって、縦プレート部201aの途中部201gから、縦プレート部201aの下端部201fまでにわたって位置する、第2外側斜面204を有する。外側は、吸込口2から吹出口3に向かう方向において筐体1から離れる方向側である。
第1外側斜面203は、横プレート部201b側である上側から縦プレート部201aの下端部201f側である下側までの範囲における上側の領域において、外側から吸込口2側に傾斜する傾斜面である。すなわち、第1外側斜面203は、縦プレート部201aの上端部201eから、縦プレート部201aの途中部201gに向かうにしたがって、吸込口2側に傾斜する傾斜面である。
第2外側斜面204は、横プレート部201b側である上側から縦プレート部201aの下端部201f側である下側までの範囲における下側の領域において、外側から吸込口2側に傾斜する傾斜面である。すなわち、第2外側斜面204は、縦プレート部201aの途中部201gから、縦プレート部201aの下端部201fに向かうにしたがって、吸込口2側に傾斜する傾斜面である。第2外側斜面204は、傾斜角度が第1外側斜面203よりも大きい。
他の第1ガイドプレート201は、縦プレート部201aの外側側面を、第1外側斜面203と第2外側斜面204とによって構成することにより、軸流ファンである送風ユニット80から吹出される旋回流を整流する機能を確保しつつ、他の第1ガイドプレート201に滴下したオイル滴をオイルパン101に集めることができる。すなわち、他の第1ガイドプレート201は、筐体1の最下点である筐体1の下端部と第1外側斜面203とを結ぶ経路として第2外側斜面204を設けることで、他の第1ガイドプレート201を伝って下方に流れたオイル滴を、第2外側斜面204から更に筐体1の外面を伝わせて下方に流し、最終的に筐体1の下端部からオイルパン101に滴下させることができる。
上述した図11に示す送風装置100が第1ガイドプレート105の代わりに他の第1ガイドプレート201を備える場合について、図11を参照して説明する。ここでは、図11において第1ガイドプレート105を他の第1ガイドプレート201に置き換えるものとする。風路4を構成する壁面における上側の面および筐体1の上面1aに集まったオイル滴は、上述した図11の矢印Cに示すように、重力によって他の第1ガイドプレート201の横プレート部201bに流れ、さらに横プレート部201bから縦プレート部201aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部201aからオイルパン101に滴下する。ここで、他の第1ガイドプレート201は、横プレート部201bから縦プレート部201aの第1外側斜面203に伝ったオイル滴を、第1外側斜面203から第2外側斜面204に伝わせ、更に第2外側斜面204から筐体1の外面を伝わせて下方に流し、最終的に筐体1の下端部からオイルパン101に滴下させて集めることができる。
また、他の第1ガイドプレート201と同様の外形形状を有する上述した第1ガイドプレート105についても、他の第1ガイドプレート201と同様の効果が得られる。
図19は、実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートの側面図である。図19では、図17における矢視Gの方向から見た状態を示している。図20は、図19におけるXX-XX線に沿った断面図である。図21は、実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートをオイル滴が流れる状態を示す他の第1ガイドプレートの断面図である。図21は、図20に対応する図である。図22は、実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートをオイル滴が流れる状態を示す他の第1ガイドプレートの側面図である。図22は、図19に対応する図である。
図19および図20に示すように、他の第1ガイドプレート201は、第1の方向における縦プレート部201aの外側の端部が縦プレート部201aの第1面205側に折り曲げられて折り返された端部折曲部207を有する。
また、図17および図20に示すように、他の第1ガイドプレート201は、他の第1ガイドプレート201の外側側面と平行に延在する凹部208を第2面206に有する。すなわち、他の第1ガイドプレート201は、縦プレート部201aにおける端部折曲部207が折り返された面と反対側の面に、他の第1ガイドプレート201の外側側面と並行して延びる凹部208を有する。凹部208は、縦プレート部201aの外側側面である第1外側斜面203および第2外側斜面204と平行に延在するとともに、横プレート部201bの外側側面と平行に延在する。第2面206は、縦プレート部201aにおいて第1面205が向く側と反対側を向く面である。第1面205を他の第1ガイドプレート201の一面とすると、第2面206は、他の第1ガイドプレート201の他面といえる。また、横プレート部201bにおいて第1面205から連なる面も、他の第1ガイドプレート201の一面といえる。また、横プレート部201bにおいて第2面206から連なる面も、他の第1ガイドプレート201の他面といえる。
このように構成された他の第1ガイドプレート201では、上述した第1ガイドプレート105と同様に、横プレート部201bに滴下したオイル滴は、重力により横プレート部201bの傾斜に沿って流れて縦プレート部201aの上端部201eに流れ、縦プレート部201aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部201aからオイルパン101に滴下する。
ここで、図21に示すように、他の第1ガイドプレート201の第1面205側に付着したオイル滴221は、第1面205と端部折曲部207との段差部に表面張力により貼りつき、図22に示すように、端部折曲部207に沿って下降し、縦プレート部201aの下端部201fに導かれて、下端部201fからオイルパン101に滴下する。
図21に示すように、他の第1ガイドプレート201の第2面206側に付着したオイル滴222は、第2面206の凹部208に表面張力により貼りつき、凹部208に沿って下降し、縦プレート部201aの下端部201fに導かれて、下端部201fからオイルパン101に滴下する。
つぎに、上述した他の第1ガイドプレートにおける端部折曲部207の形状の変形例について説明する。図23は、実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートの斜視図である。図23に示す他の第1ガイドプレート211は、端部折曲部207の形状が、上述した他の第1ガイドプレート201と異なる。図23においては、上述した他の第1ガイドプレート201と同様の構成部には、他の第1ガイドプレート201と同じ符号を付している。図24は、実施の形態1にかかる送風装置における他の第1ガイドプレートをオイル滴が流れる状態を示す他の第1ガイドプレートの断面図である。図24は、図20に対応する図である。
他の第1ガイドプレート211は、第2の方向における縦プレート部201aの外側の端部が、第2面206側に曲げられ、さらに第1面205側に折り返された端部折曲部212を有する。第2面206側には、縦プレート部201aの外側の端部が第2面206側に曲げられた箇所に、屈曲部である凹曲面部213が形成されている。
このように構成された他の第1ガイドプレート211でも、上述した他の第1ガイドプレート201と同様に、横プレート部201bに滴下したオイル滴は、重力により横プレート部201bの傾斜に沿って流れて縦プレート部201aの上端部201eに流れ、縦プレート部201aを伝って下方に流れ、最終的に縦プレート部201aからオイルパン101に滴下する。
ここで、図24に示すように、他の第1ガイドプレート211の第1面205側に付着したオイル滴223は、第1面205と端部折曲部212との段差部に表面張力により貼りつき、端部折曲部212に沿って下降し、縦プレート部201aの下端部201fに導かれて、下端部201fからオイルパン101に滴下する。
図24に示すように、他の第1ガイドプレート201の第2面206側に付着したオイル滴224は、第2面206の凹曲面部213に表面張力により貼りつき、凹曲面部213に沿って下降し、縦プレート部201aの下端部201fに導かれて、下端部201fからオイルパン101に滴下する。
つぎに、第1ガイドプレート105の筐体1への取り付け方法について説明する。図25は、実施の形態1にかかる第1ガイドプレートを筐体に取り付けるための固定板の側面図である。図26は、実施の形態1にかかる送風装置を吹出口側から見た斜視図である。第1ガイドプレート105は、筐体1に設けられた固定板110に固定されることにより、筐体1に固定されている。
固定板110は、第1ガイドプレート105を筐体1に固定するための板状形状の固定部品であり、板金から所望の形状に切断された金属製の切断加工品である。送風装置100には、固定板110として、上側固定板111と、下側固定板112と、が設けられている。上側固定板111は、送風装置100における第1の固定板110である。下側固定板112は、送風装置100における第2の固定板110である。
上側固定板111は、図2および図26に示すように第3の方向において相対的に筐体1における上側に配置されて筐体1に固定された固定板110である。上側固定板111は、当該上側固定板111の面内方向が第1の方向および第3の方向と平行な状態で、すなわち当該上側固定板111の面内方向がXZ平面と平行な状態で、配置されている。
上側固定板111は、第3の方向において、ガイド部7の第3の方向における中心位置よりも上側の位置に配置されて、筐体1に固定されている。また、上側固定板111は、第1の方向において、吹出口3Aとガイド部7との間の位置に配置されて、筐体1に固定されている。また、上側固定板111は、第2の方向において、隣り合う2つの送風ユニット80の間、および各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置されて、筐体1に固定されている。上側固定板111は、各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置される場合、背面側の一部が風路4に入り込んだ状態とされる。上側固定板111は、例えば溶接により筐体1に固定することができる。なお、筐体1への上側固定板111の固定方法は、特に限定されない。
上側固定板111は、図25に示すように、ねじを用いて第1ガイドプレート105を当該上側固定板111に固定するための貫通孔111aが形成されている。また、上側固定板111は、各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置された際にガイド部7と干渉しないように、図25に示すように、面内方向における背面側の側面の外形形状がガイド部7の外形形状に沿った曲面形状部111bとされている。
一方、図7に示すように、第1ガイドプレート105の縦プレート部105aにおける上側には、ねじを用いて第1ガイドプレート105を上側固定板111に固定するための貫通孔105eが形成されている。また、図7に示すように、第1ガイドプレート105の縦プレート部105aにおける筐体1側の側面には、第2の方向における外側に凹とされた凹部105gが形成されている。外側は、吸込口2から吹出口3に向かう方向において筐体1から離れる方向側である。
下側固定板112は、図2および図26に示すように第3の方向において相対的に筐体1における下側に配置されて筐体1に固定された固定板110である。下側固定板112は、当該下側固定板112の面内方向が第1の方向および第3の方向と平行な状態で、すなわち当該下側固定板112の面内方向がXZ平面と平行な状態で、配置されている。
下側固定板112は、第3の方向において、ガイド部7の第3の方向における中心位置よりも下側の位置に配置されて、筐体1に固定されている。また、下側固定板112は、第1の方向において、吹出口3Bとガイド部7との間の位置に配置されて、筐体1に固定されている。また、下側固定板112は、第2の方向において、隣り合う2つの送風ユニット80の間、および各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置されて、筐体1に固定されている。下側固定板112は、各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置される場合、背面側の一部が風路4に入り込んだ状態とされる。下側固定板112は、例えば溶接により筐体1に固定することができる。なお、筐体1への下側固定板112の固定方法は、特に限定されない。
下側固定板112は、図25に示すように、ねじを用いて第1ガイドプレート105を当該上側固定板111に固定するための貫通孔112aが形成されている。また、下側固定板112は、各風路4および各送風ユニット80の中央部に対応する位置に配置された際にガイド部7と干渉しないように、図25に示すように、面内方向における背面側の側面の外形形状がガイド部7の外形形状に沿った曲面形状部112bとされている。
一方、図7に示すように、第1ガイドプレート105の縦プレート部105aにおける下側には、ねじを用いて第1ガイドプレート105を下側固定板112に固定するための貫通孔105fが形成されている。
第1ガイドプレート105は、ガイド部7を凹部105gにはめ込むようにして、第1ガイドプレート105の貫通孔105eと上側固定板111の貫通孔111aとを位置合わせして、また、第1ガイドプレート105の貫通孔105fと下側固定板112の貫通孔112aとを位置合わせして、外側から筐体1に取り付けられる。そして、第1ガイドプレート105は、第1ガイドプレート105の貫通孔105eと上側固定板111の貫通孔111aとにねじ121を通し、不図示のナットを用いて、上側固定板111にねじ固定される。また、第1ガイドプレート105は、第1ガイドプレート105の貫通孔105fと下側固定板112の貫通孔112aとにねじ122を通し、不図示のナットを用いて、下側固定板112にねじ固定される。
これにより、第1ガイドプレート105を筐体1に固定することができる。なお、第1ガイドプレート105は、上側固定板111と下側固定板112とに溶接固定されてもよい。
つぎに、第2ガイドプレート106の筐体1への取り付け方法について説明する。図27は、実施の形態1にかかる送風装置を吸込口側から見た斜視図である。図28は、実施の形態1にかかる第2ガイドプレートの取付部を示す要部断面図である。図28においては、図27における領域Hの部分の要部断面図を示している。第2ガイドプレート106は、筐体1における正面側の部位である正面部1cに固定されることにより、筐体1に固定されている。
第2ガイドプレート106の横プレート部106bには、図9および図28に示すように、第2の方向における端部側の背面側に、2つの取付フランジ106cが設けられている。すなわち、第2ガイドプレート106は、横プレート部106bにおけるY方向の両端側の背面側に、2つの取付フランジ106cが設けられている。
取付フランジ106cは、横プレート部106bの背面側の端部から背面側に突出し、さらに上側に直角に屈曲して第3の方向に沿って延在している。すなわち、取付フランジ106cは、第2ガイドプレート106の縦プレート部106aの面内方向と平行な断面において、L形状を有する。また、取付フランジ106cには、ねじ123を用いて取付フランジ106cを筐体1の正面部1cに固定するために、図9に示すように貫通孔106dが形成されている。
一方、筐体1の正面部1cには、ねじ123を用いて取付フランジ106cを正面部1cに固定するために、雌ねじである不図示のねじ孔が形成されている。
第2ガイドプレート106は、第2ガイドプレート106の貫通孔106dと正面部1cのねじ孔とを位置合わせして、外側から正面部1cに取り付けられる。そして、第2ガイドプレート106は、第2ガイドプレート106の貫通孔106dと正面部1cのねじ孔とにねじ123を外側からねじ込むことで、正面部1cにねじ固定される。これにより、第2ガイドプレート106を筐体1に固定することができる。
ここで、取付フランジ106cが上述したL形状を有することにより、図28に示すように、横プレート部106bの縦プレート部106aにおける筐体1側の側面106eと保護ガード8との間には、第1の方向においてクリアランス130が形成されている。これにより、横プレート部106bは、保護ガード8と干渉することなく、筐体1に固定される。
上記の送風装置100によれば、吸込口と吹出口とを結ぶ風路が形成された箱状の筐体と、吸込口から吹出口へ向かう気流を風路に形成する羽根車と、羽根車を回転させる電動機と、を有して筐体内に並んで配置された複数の送風ユニットと、筐体から滴下するオイルを受けるオイルパンと、オイルパンを筐体の直下において水平に保持するとともに気流の吹出方向を上下方向において変更可能に筐体の側面を支持する取付脚と、を備え、取付脚は、気流の吹出方向と水平方向とのなす角度を変更可能であること、を特徴とする送風装置が実現される。
上述したように、天井面等に吊り下げられて使用される送風装置100は、第1ガイドプレート105を吸込口2に備え、第2ガイドプレート106を吹出口3に備え、オイルパン101が送風装置100の据付姿勢に因らず水平方向に平行に保持される。このため、送風装置100では、送風装置100の据付姿勢に因らず、すなわち送風装置100からの気流の吹出方向に因らず、送風装置100に集まったオイル滴をオイルパン101で受けることができる。これにより、送風装置100では、送風装置100に集まったオイルに起因して送風装置100の下方がオイルで汚れることを抑制できる。
また、送風装置100では、取付脚10は、長手方向が鉛直方向に平行な状態で据え付けられる。オイルパン101は、取付脚10に固定されて、水平方向に保持される。そして、送風装置100では、送風装置100からの気流の吹出方向を斜め上方向あるいは下方向とする場合には、取付脚10に対する筐体1の姿勢を変更することで気流の吹出方向を変更する。これにより、送風装置100では、筐体1から吹出される気流の吹出方向が斜め上方向あるいは斜め下方向となっても、オイルパン101の姿勢を水平方向に維持することが可能である。したがって、送風装置100では、筐体1から吹出される気流の吹出方向が斜め上方向あるいは斜め下方向となってもオイルパン101が水平方向から傾くことが無いため、オイルパン101は、送風装置100から滴下するオイル滴を受けて溜めるという機能を確実に発揮することができる。
また、筐体1に取り付けられた第1ガイドプレート105の面内方向は、送風装置100の吸込口2から吹出口3に向かう方向と平行とされている。これにより、第1ガイドプレート105は、風路4から吹出される吹出気流の妨げとなることが抑制されるとともに、風路4から吹出される旋回流を整流して効率良く風路4から吹出させることができる。
また、筐体1に取り付けられた第2ガイドプレート106の面内方向は、送風装置100の吸込口2から吹出口3に向かう方向と平行とされている。これにより、第2ガイドプレート106は、風路4に吸い込まれる吸込気流の妨げとなることが抑制されるとともに、風路4に吸い込まれる吸込気流を整流して効率良く風路4に誘導することができる。
また、送風装置からの気流の吹出方向を斜め上方向あるいは斜め下方向とした際に同時にオイルパン101も傾く一般的な構成の場合は、オイル滴を受けるためにオイルパン101の寸法を筐体の寸法よりも大幅に大きくする必要がある。
これに対して、実施の形態1にかかる送風装置100は、送風装置100の気流の吹出方向に因らずにオイルパン101を水平に保持できる。このため、送風装置100では、X方向、すなわち第1の方向におけるオイルパン101の寸法は、送風装置100における気流の吹出方向が水平方向に平行な方向である場合、送風装置100における気流の吹出方向が斜め下方である場合、および送風装置100における気流の吹出方向が斜め上方である場合のいずれの場合においても、送風装置100から滴下するオイル滴を受けることができる必要最低限の寸法とされればよい。これにより、送風装置100では、上記の一般的な構成の場合と比べて、オイルパン101の小型化および軽量化が可能であり、送風装置100の小型化および軽量化が可能であり、据え付け作業が容易になる。
一般的に、工場内の熱気または汚れた空気を、壁面の換気扇または開口部までダクトレスで搬送するために使用する送風装置は、オイルミストが発生する環境下では、送風装置の風路内に付着したオイルが吸込口または吹出口から垂れて床面へ滴下する懸念があり、積極的な使用は避けられている。
これに対して、実施の形態1にかかる送風装置100は、上述したように送風装置100に集まったオイルに起因して送風装置100の下方がオイルで汚れることを抑制できるため、オイルミストが発生する環境下でも積極的に使用することが可能となる。そして、送風装置100では、送風装置100の据付姿勢に因らず、すなわち送風装置100からの気流の吹出方向に因らず、送風装置100の下方がオイルで汚れることを抑制できるため、使用用途の自由度が大きい。
上述したように、実施の形態1にかかる送風装置100では、オイルミスト環境下で天井等に吊り下げて使用しても筐体1の下方をオイルで汚しにくく、またオイルパン101の小型化および軽量化が可能であり、送風装置100の小型化および軽量化が可能であり、据え付け作業が容易な送風装置100が得られる、という効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
吸込口と吹出口とを結ぶ風路が形成された箱状の筐体と、
前記吸込口から前記吹出口へ向かう気流を前記風路に形成する羽根車と、前記羽根車を回転させる電動機と、を有して前記筐体内に並んで配置された複数の送風ユニットと、
前記筐体から滴下するオイルを受けるオイルパンと、
前記オイルパンを前記筐体の直下において水平に保持するとともに前記気流の吹出方向を上下方向において変更可能に前記筐体の側面を支持する取付脚と、
を備え、
前記取付脚は、前記気流の吹出方向と水平方向とのなす角度を変更可能であること、
を特徴とする送風装置。
(付記2)
前記風路の上面における前記吹出口側の上端部の下部に配置され、前記風路に付着したオイルを前記オイルパンに誘導するための第1ガイドプレートを備えること、
を特徴とする付記1に記載の送風装置。
(付記3)
前記第1ガイドプレートは、
前記筐体の高さ方向に延在する縦プレート部と、前記筐体の幅方向に延在する横プレート部とにより構成されるL形状を有し、
前記縦プレート部が、複数の前記送風ユニットの間に配置され、
前記横プレート部が、前記吹出口側の上端部の下部に配置されていること、
を特徴とする付記2に記載の送風装置。
(付記4)
前記横プレート部は、前記縦プレート部との接続部側に向かうにしたがって下がる方向に傾斜する傾斜面であること、
を特徴とする付記3に記載の送風装置。
(付記5)
前記第1ガイドプレートは、前記吸込口から前記吹出口に向かう方向において筐体から離れる方向における前記縦プレート部の端部が前記縦プレート部の一面側に折り曲げられた端部折曲部を有すること、
を特徴とする付記3または4に記載の送風装置。
(付記6)
前記第1ガイドプレートは、前記第1ガイドプレートの外側側面と平行に延在する凹部を前記第1ガイドプレートの他面に有すること、
を特徴とする付記3から5のいずれか1つに記載の送風装置。
(付記7)
前記風路の上面における前記吸込口側の上端部の下部に配置され、前記風路に付着したオイルを前記オイルパンに誘導するための第2ガイドプレートを備えること、
を特徴とする付記1から6のいずれか1つに記載の送風装置。
1 筐体、1a 上面、1b,101a,106e 側面、1c 正面部、2 吸込口、3,3A,3B 吹出口、4 風路、5 羽根車、6 電動機、7 ガイド部、7A ガイド凸部、7B ガイド平坦部、8 保護ガード、9 ノズル部、9A ノズル傾斜部、9B ノズル平坦部、10 取付脚、10a,201f 下端部、10b,101c 短辺部、10c,17 挿通孔、15 保持部、16,51 回転軸、18 吹出角度調節孔、19,20 ナット、21A 縮径部、52 ボス部、53 羽根部、80 送風ユニット、100 送風装置、101 オイルパン、101b 固定フランジ、102,121,122,123 ねじ、103 オイル抜き、105 第1ガイドプレート、105a,106a,201a 縦プレート部、105b,106b,201b 横プレート部、105c,201c 自由端部、105d,201d 接続端部、105e,105f,106d,111a,112a 貫通孔、105g,208 凹部、106 第2ガイドプレート、106c 取付フランジ、110 固定板、111 上側固定板、111b,112b 曲面形状部、112 下側固定板、130 クリアランス、201,211 他の第1ガイドプレート、201e 上端部、201g 途中部、202 筐体側側面、203 第1外側斜面、204 第2外側斜面、205 第1面、206 第2面、207,212 端部折曲部、213 凹曲面部、221,222,223,224 オイル滴。

Claims (7)

  1. 吸込口と吹出口とを結ぶ風路が形成された箱状の筐体と、
    前記吸込口から前記吹出口へ向かう気流を前記風路に形成する羽根車と、前記羽根車を回転させる電動機と、を有して前記筐体内に並んで配置された複数の送風ユニットと、
    前記筐体から滴下するオイルを受けるオイルパンと、
    前記オイルパンを前記筐体の直下において水平に保持するとともに前記気流の吹出方向を上下方向において変更可能に前記筐体の側面を支持する取付脚と、
    を備え、
    前記取付脚は、前記気流の吹出方向と水平方向とのなす角度を変更可能であること、
    を特徴とする送風装置。
  2. 前記風路の上面における前記吹出口側の上端部の下部に配置され、前記風路に付着したオイルを前記オイルパンに誘導するための第1ガイドプレートを備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記第1ガイドプレートは、
    前記筐体の高さ方向に延在する縦プレート部と、前記筐体の幅方向に延在する横プレート部とにより構成されるL形状を有し、
    前記縦プレート部が、複数の前記送風ユニットの間に配置され、
    前記横プレート部が、前記吹出口側の上端部の下部に配置されていること、
    を特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記横プレート部は、前記縦プレート部との接続部側に向かうにしたがって下がる方向に傾斜する傾斜面であること、
    を特徴とする請求項3に記載の送風装置。
  5. 前記第1ガイドプレートは、前記吸込口から前記吹出口に向かう方向において筐体から離れる方向における前記縦プレート部の端部が前記縦プレート部の一面側に折り曲げられた端部折曲部を有すること、
    を特徴とする請求項4に記載の送風装置。
  6. 前記第1ガイドプレートは、前記第1ガイドプレートの外側側面と平行に延在する凹部を前記第1ガイドプレートの他面に有すること、
    を特徴とする請求項5に記載の送風装置。
  7. 前記風路の上面における前記吸込口側の上端部の下部に配置され、前記風路に付着したオイルを前記オイルパンに誘導するための第2ガイドプレートを備えること、
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の送風装置。
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