JP2024034885A - 木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】木質縦材と木質載置材が損傷し難い木架構の接合構造等を提供する。【解決手段】木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、前記上面は、前記木質載置材と当接する載置材当接面と、前記木質載置材が当接しない載置材非当接面と、を有しており、前記載置材非当接面載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、前記荷重伝達材は、前記木質縦材と前記木質載置材に接合されている。【選択図】図2

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 集会名:第1回構造分科会, 開催日:令和4年8月23日, 開催場所:株式会社 大林組 大阪本店会議室及びWeb会議, 公開者:辻靖彦, 公開された発明の内容:「木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法」の柱頭部接合ディテール, 集会名:第2回構造分科会, 開催日:令和4年8月30日, 開催場所:Web会議, 公開者:辻靖彦, 公開された発明の内容:「木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法」の柱頭部接合ディテール
本発明は、木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法に関する。
従来から、例えば特許文献1のように、木材からなる柱と木材からなる梁とを金物を介して接合する柱梁の接合構造は知られている。このような接合方法では、金物にボルトが挿通されるボルト孔が設けられており、柱や梁を長手方向と直交する方向に貫通し、金物が備えるボルト孔に挿通されるボルトにより、柱と梁が接合されている。
特開平10-292492号公報
上記従来の接合構造では、金物に設けられているボルト孔の内径は、ボルトの外径より大きく形成されているので、ボルトとボルト孔との間に隙間が生じている。このため、梁に作用する荷重によりボルトがボルト孔との隙間において移動しやすいので、柱及び梁にめり込みが生じてしまい接合強度が低下する虞があるという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、木質縦材と木質載置材が損傷し難い木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明の木架構の接合構造は、
木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、
前記上面において、前記木質載置材が当接されない載置材非当接面に載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、
前記荷重伝達材は、前記木質縦材及び前記木質載置材と各々接合されていることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、木質縦材と木質載置材が損傷し難い木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる木架構の接合構造を示す斜視図である。 木架構の接合構造を説明する分解斜視図である。 図3(a)は、梁構造体の分解斜視図であり、図3(b)は、仕口ブロックの分解斜視図であり、図3(c)は、仕口ブロックを示す斜視図である。 木架構の接合方法を示すフロー図である。 梁構造体の変形例を示す分解斜視図である。 木架構の接合構造の変形例を示す斜視図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1:木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、
前記上面において、前記木質載置材が当接されない載置材非当接面に載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、
前記荷重伝達材は、前記木質縦材及び前記木質載置材と各々接合されていることを特徴とする木架構の接合構造である。
態様1の木架構の接合構造によれば、木質縦材の上面において木質載置材が当接しない載置材非当接面に載置される荷重伝達材が、木質縦材及び木質載置材と各々接合されているので、木質載置材に働く荷重を荷重伝達材から木質柱に伝達することが可能となる。このため、木質載置材に働く荷重が木質柱の上面の載置材非当接面まで分散して伝達されるので、ボルトなどにより接合する場合と比べて木質縦材及び木質載置材にめり込み等が生じないため、木質縦材及び木質載置材の損傷を抑制することができる。
態様2:態様1に記載の木架構の接合構造であって、
前記載置材非当接面の全面に前記荷重伝達材が載置されており、
前記荷重伝達材は、前記木質縦材の縦面と同面となる同面部を有することを特徴とする。
態様2の木架構の接合構造によれば、荷重伝達材が、木質縦材の縦面と同面となる同面部を有しているので、木質縦材の上面の端まで設けられた荷重伝達材により、上面のより広い範囲にて荷重を分散することが可能となる。
態様3:態様1または態様2に記載の木架構の接合構造であって、
前記荷重伝達材は、前記木質載置材の側面と接着材で接着され、前記木質縦材とは前記木質縦材の軸方向に沿う棒状接合材により接合されていることを特徴とする。
態様3の木架構の接合構造によれば、木質載置材の側面と荷重伝達材とが接着されて仕口をなし、一体となった仕口部分を構成する荷重伝達材と木質縦材が軸方向に沿う棒状接合材により接合されているので、木質載置材に作用する荷重を確実に木質縦材に伝達することが可能となる。
態様4:態様2または態様3に記載の木架構の接合構造であって、
前記荷重伝達材の繊維方向は縦方向であることを特徴とする。
態様4の木架構の接合構造によれば、荷重伝達材の繊維方向は縦方向なので、圧縮方向に作用する荷重は棒状接合材により対抗し、引っ張り方向に作用する荷重は荷重伝達材により対抗することが可能である。このため、より強固に接合することが可能である。
態様5:木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合方法であって、
前記木質載置材に働く荷重を伝達し、前記上面において前記木質載置材が当接しない載置材非当接面の全面に載置される荷重伝達材を製造する荷重伝達材製造ステップと、
前記木質載置材と前記荷重伝達材とを接合して仕口ブロックを形成する仕口ブロック形成ステップと、
前記仕口ブロックを前記上面に載置し、前記荷重伝達材と前記木質縦材とを接合する縦方向接合ステップと、
を有することを特徴とする木架構の接合方法である。
態様5の木架構の接合方法によれば、載置材非当接面の全面に載置される荷重伝達材と、木質載置材とを接合して形成した仕口ブロックを木質縦材の上面に載置して、荷重伝達材と木質縦材とを接合することにより、木架構の損傷を防止しつつより強固に接合することが可能な木架構の接合方法を提供することが可能となる。
===本実施の形態について===
本実施の形態について、以下において、さらに詳しく説明する。
以下、本発明の一実施形態に係る木架構の接合構造及び木架構の接合方法について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る木架構の接合構造を、図1、図2に示すように、木質縦材としての木質柱1と、木質柱1の上面1aに載置される木質載置材として、十字状に直交させて接合された梁構造体2と、の接合部を例に挙げて説明する。
以下に説明する木架構の接合構造においては、十字状の直交する梁構造体2を構成する一方の木質梁20の長手方向をX方向、他方の木質梁21の長手方向をY方向とし、梁構造体2が載置される木質柱1の長手方向をZ方向として示す。また、木質柱1と梁構造体2との接合構造を構成する各部位であっても、また、木質柱1と梁構造体2との接合構造を構成する各部材については単体の状態であっても、木質柱1と梁構造体2とが接合された状態でX方向、Y方向、Z方向となる方向にて方向を特定して説明する。
まず、最初に梁構造体2について説明する。
梁構造体2は、X方向を長手方向とする第1木質梁20と、Y方向を長手方向とする第2木質梁21と、Y方向を長手方向とする第1補強板22と、X方向を長手方向とする第2補強板23と、を有する。
第1木質梁20及び第2木質梁21は、図3(a)に示すように、長手方向と直交する方向に切った断面の寸法、及び、形状が同じであり、断面形状は長方形である。また、第1補強板22の寸法と、第2補強板23の寸法も同じであり、第1補強板22及び第2補強板23の幅W1は、第1木質梁20及び第2木質梁21の幅W2と同じである。
本実施形態の梁構造体2は、第1木質梁20と第2木質梁21が直角に交差して相欠き接合されており、第1木質梁20と第2木質梁21とが上下に重なる接合部2aを跨ぐように第1補強板22及び第2補強板23が設けられている。
第1木質梁20は、接合部2aでは、第1木質梁20が第2木質梁21の下に位置しており、第2木質梁21と対向する上側に、下方に窪む第1切欠き部20aを有している。切欠き部20aは、X方向に長く、中央部20bが下方に深く梁成Dの半分まで切り欠かれており、中央部20bの両側に浅い両端部20cが設けられて階段状をなしている。切欠き部20aのX方向の長さL1は、第2補強板23の長さL2と同じであり、両端部20cの窪み量は、第2補強板23の厚さと同じである。また、中央部20bの下には、下面から上方に窪む第3切欠き部20dが設けられている。第3切欠き部20dのX方向の長さL3は、第1補強板22の幅(X方向の長さ)W1と同じであり、窪み量は第1補強板22の厚さと同じである。
第2木質梁21は、第1木質梁20と対向する下側に、上方に窪む第2切欠き部21aを有している。第2切欠き部21aは、Y方向に長く、中央部21bが上方に深く梁成Dの半分まで切り欠かれており、中央部21bの両側に浅い両端部21cが設けられて階段状をなしている。切欠き部21aのY方向の長さL1は、第1補強板22の長さL2と同じであり、両端部21cの窪み量は、第1補強板22の厚さと同じである。また、中央部21bの上には、上面から上方に窪む第4切欠き部21dが設けられている。第4切欠き部21dのY方向の長さL3は、第2補強板23の幅(Y方向の長さ)W1と同じであり、窪み量は第2補強板23の厚さと同じである。
第1木質梁20の第1切欠き部20aには、第2木質梁21が収容され、第2木質梁21の上に第2補強板23が、第1木質梁20に沿って第2木質梁21を跨ぐように、第1切欠き部20aの両端部20cと第2木質梁21の第4切欠き部21dにより形成される窪みに配置される。また、第1木質梁20の下には、第1補強板22が、第2木質梁21に沿って第1木質梁20を跨ぐように、第1切欠き部21aの両端部21cと第1木質梁20の第3切欠き部20dにより形成される窪みに配置される。そして、第1木質梁20、第2木質梁21、第1補強板22、及び、第2補強板23の、互いに対向する面同士が当接されて、接着剤や釘等で固定(接合)され、第1木質梁20と第2木質梁21とは直交して接合された梁構造体2が形成される。
本実施形態に係る木架構の接合構造にて接合される梁構造体2は、十字状に接合されている接合部2aが平面視において正方形状をなしており、その面積は、木質柱1の上面1aの面積より小さいので、木質柱1の上面1aに梁構造体2の接合部2aを載置すると、木質柱1の上面1aには、図2に示すように、載置された梁構造体2が当接される載置材当接面1bと、梁構造体2が当接されない載置材非当接面1cとが存在する。
梁構造体2は、接合部2aにおける平面視の中心を、木質柱1の上面1aの中心に配置して、木質柱1の上面1aに載置して接合される。この場合には、接合部2a、及び、接合部2aと繋がって、木質柱1の外周をなす4つの各側面(縦面)1dと直交する方向に延びる各木質梁20、21が、木質柱1の上面1aと当接する部位が載置材当接面1bとなり、木質柱1の上面1aにおける四隅が載置材非当接面1cとなる。第1木質梁20と第2木質梁21は、幅W2が同一なので、前述したように接合部2aの平面視の形状は正方形である。このため、木質柱1の上面1aの四隅に位置する載置材非当接面1cの平面形状は正方形状をなしている。
木質柱1と梁構造体2とは、載置材非当接面1cに各々載置される荷重伝達材3を介して接合される。荷重伝達材3は、載置材非当接面1cと同じ底面積を有する角柱状の木質部材であり、繊維方向(木目の方向)が上下方向に沿うように形成されている。荷重伝達材3は、図2、図3(b)に示すように、木質柱1の上面1aの四隅にそれぞれ配置され、その高さHは、第1木質梁20と第2木質梁21の梁成Dと一致している。
各荷重伝達材3には、平面視における中心にZ方向(鉛直方向)に沿って、棒状接合材としてのラグスクリューボルト5が螺合される貫通孔3aが設けられている。また、各荷重伝達材3が載置される各載置材非当接面1cには、平面視における中心にZ方向(鉛直方向)に沿ってラグスクリューボルト5が螺合される螺合孔1eが設けられている。
荷重伝達材3は、図2、図3(c)に示すように、梁構造体2が載置された木質柱1の上面1aの四隅に配置される状態で、第1木質梁20及び第2木質梁21の側面と対向する側面3cが接着剤や釘等で、第1木質梁20及び第2木質梁21に固定(接合)され、木質柱1の上面1aに載置される仕口ブロック4を形成している。ここで、仕口ブロック4は、梁構造体2のうちの、第1木質梁20及び第2木質梁21に固定された各荷重伝達材3において、外部に露出する2つの側面3bにより形成される4つの角部を繋ぐ正方形状をなす部位を示している。
仕口ブロック4は、図2に示すように、木質柱1の上面1aに載置された状態で、荷重伝達材3及び木質柱1に亘るラグスクリューボルト5が螺合されて接合される。仕口ブロック4が木質柱1に接合された状態では、図1に示すように、各荷重伝達材3において、第1木質梁20及び第2木質梁21と対向しない側面(同面部)3bは、木質柱1の側面(縦面)1dと、同一平面をなしている。すなわち、4つの荷重伝達材3を含み、平面視正方形状をなす仕口ブロック4の一辺の幅W3は、木質柱1の上面1aの一辺の幅W4と同じである。
本実施形態の木架構の接合方法は、まず、図4に示すように、第1木質梁20と第2木質梁21とが十字状に接合された梁構造体2を予め製造し、また、荷重伝達材3も予め製造しておく(荷重伝達材製造ステップS1)。
次に、梁構造体2の4箇所の入り隅部に荷重伝達材3を配置し、対向する面同士を接合して仕口ブロック4を形成する(仕口ブロック形成ステップS2)。
次に、仕口ブロック4を木質柱1の上面1aに、荷重伝達材3の露出する側面(同面部)3bと、木質柱1の側面(縦面)1dと、が同一平面をなすように載置し、各荷重伝達材3の上方からラグスクリューボルト5を貫通孔3aと螺合孔1eに螺合して、仕口ブロック4を木質柱1の上面1aに接合する(縦方向接合ステップS3)。
本実施形態の木架構の接合構造及び木架構の接合方法によれば、木質柱1の上面1aにおいて梁構造体2が当接しない載置材非当接面1cに載置される荷重伝達材3が、木質柱1及び梁構造体2と各々接合されているので、梁構造体2に働く荷重を荷重伝達材3から木質柱1に伝達することが可能となる。このとき、梁構造体2に働く荷重が木質柱1の上面1aの全面に散して伝達される。このため、木質の柱や梁を、長手方向と交差する方向に貫通するボルトなどにより接合する場合と比べて木質柱1及び梁構造体2にめり込み等が生じないので、木質柱1及び木質梁20、21の損傷を抑制することができる。
また、荷重伝達材3は外部に露出する側面3bが、木質柱1の側面(縦面)1dと同一平面を形成するので、木質柱1の上面1aの端まで設けられた荷重伝達材3により、上面1aのより広い範囲にて荷重を支持することが可能である。
また、梁構造体2が有する第1木質梁20及び第2木質梁21の側面と荷重伝達材3の対向する側面3cとが接着されて仕口ブロック4をなし、一体となった仕口ブロック4を構成する荷重伝達材3と木質柱1が軸方向にラグスクリューボルト5により接合されているので、第1木質梁20及び第2木質梁21に作用する荷重を確実に木質柱1に伝達することが可能となる。
また、荷重伝達材3の繊維方向は木質柱1と同じ縦方向なので、引っ張り方向に作用する荷重はラグスクリューボルト5により対抗し、圧縮方向に作用する荷重は荷重伝達材3により対抗することが可能である。このため、より強固に接合することが可能である。
また、梁構造体2を構成する第1木質梁20及び第2木質梁21は、繊維方向が木質柱1の繊維方向と交差する横方向なので、例えば木質梁20、21を上方から進入するラグスクリューボルト等により木質柱1に固定すると、木質梁20、21にめり込みが生じる虞がある。一方、本実施形態の荷重伝達材3の繊維方向は、木質柱1の繊維方向及びラグスクリューボルト5の進入方向と同じ縦方向なので、ラグスクリューボルト5に対する高い剛性を備えている。このため、木質柱1と第1木質梁20及び第2木質梁21とを、より強固に接合することが可能である。
本実施形態の木架構の接合方法によれば、載置材非当接面1cの全面に載置される荷重伝達材3と、梁構造体2とを接合して形成した仕口ブロック4を木質柱1の上面1aに載置して、荷重伝達材3と木質柱1とを接合することにより、第1木質梁20及び第2木質梁21の損傷を防止しつつより強固に木質柱1と第1木質梁20及び第2木質梁21とを接合することが可能な木架構の接合方法を提供することが可能となる。
上記実施形態においては、梁構造体2が補強板22、23を備えている例について説明したが、補強板は、必ずしも設けられていなくとも構わない。
また、上記実施形態においては、荷重伝達材と木質縦材とを接合する棒状接合材としてラグスクリューボルトを用いる例について説明したが、これに限らず、例えばGIR(グルードインロッド)など、木質縦材の軸方向に沿って配置されて、荷重伝達材と木質縦材とを接合可能な棒状の部材であれば構わない。
また、上記実施形態においては、2本の木質梁20、21が相欠き接合されている例について説明したが、これに限らず、たとえば、図5に示すように、1本の木質梁25幅方向における両側から各々木質梁26が当接されて接合されていても構わない。
上記実施形態においては、木質載置材として2本の木質梁20、21が十字状に交差している梁構造体2を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば図6(a)に示すように、木質載置材として出隅部などの角部をなし、L字状に接合された2本の木質梁27、図6(b)に示すように、壁に沿うように配置される1本の木質梁28、図6(c)に示すように、1本の木質梁28の一方の側面に直交する木質梁29がT字状に接合された2本の木質梁28、29など、木質載置材は、木質柱1の上面に載置される木質の横材であれば構わない。
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 木質柱、1a 上面、1b 載置材当接面、1c 載置材非当接面、
1d 柱の側面(縦面)、1e 螺合孔、2 梁構造体(木質載置材)、
2a 接合部、3 荷重伝達材、3a 貫通孔、3b 露出する側面(同面部)、
3c 木質梁と対向する側面、4 仕口ブロック、
5 ラグスクリューボルト(棒状接合材)、
20 第1木質梁、20a 第1切欠き部、20b 第1切欠き部の中央部、
20c 第1切欠き部の両端部、20d 第3切欠き部、21 第2木質梁、
21a 第2切欠き部、21b 第2切欠き部の中央部、
21c 第2切欠き部の両端部、21d 第4切欠き部、22 第1補強板、
23 第2補強板、25~29 木質梁、
D 梁成、H 荷重伝達材の高さ、L1 第1及び第2切欠き部の長さ、
L2 補強部材の長さ、W1 補強板の幅、W2 木質梁の幅、
W3 仕口ブロックの幅、W4 木質柱の幅、

Claims (5)

  1. 木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、
    前記上面は、前記木質載置材と当接する載置材当接面と、
    前記木質載置材が当接しない載置材非当接面と、を有しており、
    前記載置材非当接面に載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、
    前記荷重伝達材は、前記木質縦材と前記木質載置材に接合されていることを特徴とする木架構の接合構造。
  2. 請求項1に記載の木架構の接合構造であって、
    前記載置材非当接面の全面に前記荷重伝達材が載置されており、
    前記荷重伝達材は、前記木質縦材の縦面と同面となる同面部を有することを特徴とする木架構の接合構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の木架構の接合構造であって、
    前記荷重伝達材は、前記木質載置材の側面と接着材で接着され、前記木質縦材とは前記木質縦材の軸方向に沿う棒状接合材により接合されていることを特徴とする木架構の接合構造。
  4. 請求項2に記載の木架構の接合構造であって、
    前記荷重伝達材の繊維方向は縦方向であることを特徴とする木架構の接合構造。
  5. 木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合方法であって、
    前記木質載置材に働く荷重を伝達し、前記上面において前記木質載置材が当接しない載置材非当接面の全面に載置される荷重伝達材を製造する荷重伝達材製造ステップと、
    前記木質載置材と前記荷重伝達材とを接合して仕口ブロックを形成する仕口ブロック形成ステップと、
    前記仕口ブロックを前記上面に載置し、前記荷重伝達材と前記木質縦材とを接合する縦方向接合ステップと、
    を有することを特徴とする木架構の接合方法。
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