JP2024033739A - キャップ及び蓋付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明に係るキャップ及び蓋付き容器によれば、容器に設けたキャップに流入する水を円滑に排水できるキャップ及び蓋付き容器を提供することができる。【解決手段】本発明に係るキャップ10は、口部を有する容器に取り付けられるキャップ10であって、筒状の外筒部21と、外筒部21の内周側に設けられ、高さ方向の上側から口部が取り付けられる筒状の内筒部22と、内筒部22よりも高さ方向の下側に設けられ、口部を開閉する板状の口部蓋部32と、傾斜部231を有し、外筒部21と内筒部22とを接続する環状の支持板部23と、を備え、傾斜部231は、内周側の上側端部231aから内周側と反対の外周側の下側端部231bに向かって下側に傾斜し、支持板部23は、高さ方向における上側端部231aよりも下側端部231bに近い位置に高さ方向に貫通する第一水抜き穴部232を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、キャップ及び蓋付き容器に関する。
従来から、クリームやジェルなどの主に液状の内容物を収容する容器と、容器の注出口部を開閉可能なキャップとを備えた蓋付き容器が知られている。このような蓋付き容器においては、自重によって内容物を注出口部のある方向に溜めて、使用者が使用する際に、注出口部から取り出しやすくするため、注出口部を下側に配置してキャップを地面に当接させたり、吊り下げたりして、全体を倒立させた蓋付き容器が広く使用されている。
倒立型の蓋付き容器は、特にキッチンや洗面所、お風呂場などの水場で使用されることが多い。水場で使用される倒立型の蓋付き容器の外側に水が付くと、その水が水滴として蓋付き容器の外側面をつたい、キャップ内に流入してしまう。
キャップ内の水溜りを放置すると、カビが発生したり、使用者が使用する際にキャップから水が出て不快感を与えたりしてしまう。そのため、従来から、キャップの外側につながる水抜き孔を設け、キャップ内から外側に向けて水を排出する容器用のキャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-048203号公報
しかしながら、特許文献1に記載の容器用キャップは、キャップの外側から見える側面に水抜き用の孔や排水用の水抜き誘導路等を備えているため、使用者の目につきやすく、また、キャップの美観を損ねるため、外観の観点から課題があった。また、特許文献1に記載された容器用キャップは、キャップ本体と上蓋とをヒンジで繋いだ構成となっている。そのため、第二実施形態に記載されているように、水抜き用の孔がヒンジと異なる位置に設けられていると、さらに水抜き用の孔が目立ってしまい、外観に対して課題があった。
また、特許文献1に記載の容器用キャップは、水抜き用の孔や排水用の水抜き誘導路等が一つしか設けられていない。そのため、容器が倒立状態であっても、例えば、容器が鉛直方向に対して傾いて吊り下げた場合に、水が円滑に排水されず、キャップに溜まってしまう虞があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、容器に設けたキャップに流入する水を円滑に排水できるキャップ及び蓋付き容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様に係るキャップは、口部を有する容器に取り付けられるキャップであって、筒状の外筒部と、前記外筒部の内周側に設けられ、高さ方向の上側から前記口部が取り付けられる筒状の内筒部と、前記内筒部よりも前記高さ方向の下側に設けられ、前記口部を開閉する板状の口部蓋部と、傾斜部を有し、前記外筒部と前記内筒部とを接続する環状の支持板部と、を備え、前記傾斜部は、前記内周側の上側端部から前記内周側と反対の外周側の下側端部に向かって前記下側に傾斜し、前記支持板部は、前記高さ方向における前記上側端部よりも前記下側端部に近い位置に、前記高さ方向に貫通する第一水抜き穴部を有する。
本発明に係るキャップ及び蓋付き容器によれば、容器に設けたキャップに流入する水を円滑に排水できるキャップ及び蓋付き容器を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係るチューブ容器を模式的に示す側面図である。 同チューブ容器を模式的に示す正面図である。 同チューブ容器のキャップを模式的に示す断面図である。 同キャップを下側からみた平面図である。 同キャップを上側からみた平面図である。 同チューブ容器のキャップを模式的に示す斜視図である。 同チューブ容器の作用について説明する図である。 本発明の第二実施形態に係るチューブ容器のキャップを模式的に示す斜視図である。 同チューブ容器のキャップを模式的に示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係るチューブ容器のキャップを模式的に示す断面図である。 本発明の第四実施形態に係るチューブ容器のキャップを模式的に示す断面図である。 本発明の第五実施形態に係るチューブ容器のキャップを模式的に示す断面図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。また、以下で説明する実施形態や変形例において、相互に対応する構成については同一の符号を付し、重複部分については説明を省略する場合がある。さらに、以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を示す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
[チューブ容器(蓋付き容器)1]
図1は、本発明の第一実施形態に係るチューブ容器1を模式的に示す側面図である。図2は、チューブ容器1を模式的に示す正面図である。なお、図1及び図2のチューブ容器1の下側A2に設けられたキャップ(蓋)10については、説明の便宜上、断面を図示する。
チューブ容器(蓋付き容器)1は、例えば、液状の内容物(不図示)を収容可能な容器である。内容物としては、例えば、クリームやジェルなどの液状の化粧料、洗顔料又は練歯磨剤等であることが挙げられるが、特に液状に限定されない。
チューブ容器1は、容器本体100と、キャップ(蓋)10と、を備える。上述した内容物を収容したチューブ容器1は、図1に示すように、一般的に、地面にキャップ10を向けたり、容器本体100を挟持されて吊り下げられたりして、倒立状に配置される(以下、倒立状態)。
ここで、倒立状態のチューブ容器1において、チューブ容器1が長手に延在する方向は、長手方向Aとする。長手方向Aにおいて、容器本体100が設けられる向きは、上側A1とし、上側A1と反対のキャップ10の設けられる向きは、下側A2とする。また、長手方向Aと直交するチューブ容器1の短手の方向を短手方向Bとする。短手方向Bにおいて、一方側は、前側B1とし、前側B1の反対側を後側B2とする。また、長手方向Aと短手方向Bとに直交する方向を左右方向Cとする。左右方向Cの一方側は、左側C1とし、左右方向Cの他方側を右側C2とする。ただし、短手方向Bは、長手方向Aと交わればよく、直交していなくてもよい。また、左右方向Cは、長手方向Aと短手方向Bとに交わればよく、長手方向Aと短手方向Bとに直交していなくてもよい。
[容器本体(容器)100]
容器本体(容器)100は、長手方向Aに中心軸O1を持つように形成されている。容器本体100は、容器本体100の材料は、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂材料を用いる。容器本体100は、収容部110と、注出口部120とを備える。なお、収容部110と、注出口部120とは、一体成型されてもよいし、別体に形成されていてもよい。
収容部110は、内容物を収容する。収容部110は、金型によって成型加工されてもよいし、1枚を折返し、または、一枚以上のシートを貼り合わせて形成されていてもよい。また、シートは、単層で形成されていてもよいし、複層で形成されていてもよい。
収容部110は、下側A2が開口し、上側A1が閉塞したチューブ状に形成されている。収容部110は、前側面部111と、後側面部112と、肩部113とを備えている。
前側面部111は、収容部110において、短手方向Bの前側B1に備えられる。前側面部111の前側B1の正面111aは、チューブ容器1が商品として店頭に陳列される際に、正面側を向く部分である。正面111aには、例えば、商品名やイメージなどの情報の表示を行うための印刷が施されている。正面111aに表示された情報は、購入を検討する使用者にとってチューブ容器1の購入判断の要素の一つとなる。
後側面部112は、収容部110において、短手方向Bの後側B2に備えられる。後側面部112の後側B2の後面112aは、チューブ容器1が商品として店頭に陳列される際に、背面側を向く部分である。後面112aには、例えば、チューブ容器1の詳細の説明や内容物の材料、バーコードなどの情報の表示を行うための印刷が施されている。後面112aに表示された情報は、例えば、使用者にとってチューブ容器1の正面111aに表示された情報のさらに詳細を知りたい時に確認する情報である。
肩部113は、前側面部111及び後側面部112よりも下側A2に備えられる。肩部113は、上側A1の接続端部113aを前側面部111及び後側面部112に接続される。肩部113は、接続端部113aから容器本体100の内径側に延びて、下側A2に向かって傾斜し注出口部120に接続される。
注出口部(口部)120は、収容部110よりも下側A2に取り付けられる。注出口部120は、中心軸O1を中心軸として形成された円筒状の開口部である。注出口部120は、径方向の外側の側面に、第一螺合部120mを備えている。
[キャップ10]
図3は、チューブ容器1のキャップ10を模式的に示す断面図である。
キャップ10は、図1及び図2に示すように、チューブ容器1において、容器本体100よりも下側A2に備えられる。キャップ10は、中心軸O1を中心軸として形成される。キャップ10は、容器本体100に収容された内容物が注出口部120から容器本体100の外に飛び出さないように封止する。キャップ10は、図3に示すように、キャップ本体2と、蓋部材3と、ヒンジ4とを備える。
[キャップ本体2]
図4は、キャップ10を上側A1からみた平面図である。
キャップ本体2は、図3及び図4に示すように、キャップ10において、高さ方向の上側に配置される。キャップ本体2は、外筒部21と、内筒部22と、支持板部23と、を備える。なお、高さ方向は、本実施形態では、容器本体(容器)100の長手方向Aと同じ方向である。長手方向Aは、高さ方向Aともいう。
[外筒部21]
外筒部21は、高さ方向Aの中心軸O1を中心軸として形成された筒状の部材である。ここで、以降の説明において、外筒部21の内周側である中心軸O1側を内周側P1とし、外筒部21の外周側である内周側P1の反対側を外周側P2とする。外筒部21の内周側P1の内径は、本実施形態では、図1及び図2に示すように、チューブ容器1の収容部110の外径と略同じ大きさである。また、外筒部21の上側A1の端部21aは、キャップ本体2が容器本体100に固定されたときに、高さ方向Aにおいて収容部110の肩部113の接続端部113aと略同じ高さになるように設計される。
[内筒部22]
内筒部22は、図3及び図4に示すように、外筒部21よりも内周側P1に設けられ、高さ方向Aの中心軸O1を中心軸として形成された筒状の部材である。内筒部22には、高さ方向Aの上側A1から容器本体100の注出口部120が取り付けられる。内筒部22は、内筒部本体221と、第一係合部222と、を備える。
内筒部本体221は、中心軸O1を中心軸として筒状に形成された内筒部22の本体部分である。内筒部本体221は、内周側P1に内側面221aを備え、外周側P2に外側面221bを備える。内側面221aは、第二螺合部221nを備えている。
第二螺合部221nは、内筒部22が周方向の一方側に回転されることで、容器本体100の注出口部120が備える第一螺合部120mと螺合する。このように、第二螺合部221nは、螺合して容器本体100に取り付けることで、キャップ本体2を容器本体100に固定する。ここで、外筒部21の内径は、チューブ容器1の収容部110の外径と略同じ大きさである。また、外筒部21の端部21aは、高さ方向Aにおいて収容部110の肩部113の接続端部113aと略同じ高さになるように設計される。そのため、キャップ本体2が容器本体100に固定されると、外筒部21は、図1及び図2に示すように、収容部110に対して、ほとんど隙間を開けないようにして水や異物を入りにくくすることができる。
なお、第二螺合部221nは、取り付けた後に内筒部22が周方向の一方側と反対側に回転されることで、内筒部22の容器本体100への固定を解除できる。
また、内筒部本体221は、下側A2に中心軸O1を貫通した孔221hを設けた内径面221cを備える。内径面221cは、内筒部本体221と、第一係合部222とを接続する。
第一係合部222は、中心軸O1を中心軸として筒状に形成され、内筒部本体221よりも下側A2に配置される。第一係合部222の内径は、内筒部本体221の内径よりも小さく、孔221hの外径と略同じである。第一係合部222は、孔221hの周縁から下側A2に延設される。
[支持板部(天面部)23]
支持板部(天面部)23は、外筒部21と内筒部22との間の隙間を覆うように、外筒部21と内筒部22とに接続された円環状の板部材である。支持板部23は、傾斜部231と、第一水抜き穴部232と、支持部233と、を備える。
[傾斜部231]
傾斜部231は、支持板部23の傾斜部分である。傾斜部231は、内周側P1から外周側P2に向けて下側A2に傾斜している。図3に示すように、傾斜部231の高さ方向Aの高さH1は、内筒部22の外側面の高さH2の半分以上の高さに設定されているのが好ましい。この構成により、傾斜部231は、内筒部22に対して、より傾斜をつけた状態にすることができる。ここで、キャップ10の支持板部23は、上側周縁部と、上側周縁部と同心円状に形成された下側周縁部とを備えている。上側周縁部とは、高さ方向Aから見て、第一傾斜端部(上側端部)231aが支持板部23の周方向に連続した部分である。下側周縁部とは、高さ方向Aから見て、第二傾斜端部(下側端部)231bが周方向に連続した部分である。
傾斜部231は、この第一傾斜端部231aを内周側P1に備え、第二傾斜端部231bを外周側P2に備える。
第一傾斜端部231aは、図3に示すように、支持板部23において最も内周側P1及び上側A1に備えられた端部であり、支持板部23の内周側P1の端部である。また、第一傾斜端部231aは、支持板部23において最も上側A1に配置されている。第一傾斜端部231aは、内筒部22の中心よりも上側A1であって、内筒部22の外側面221bのうち最も上側A1の第一端面221baに接続される。第二傾斜端部231bは、支持板部23において最も外周側P2及び下側Aに備えられた端部である。また、第二傾斜端部231bは、支持板部23において最も下側A2に配置されている。第一傾斜端部231aと第二傾斜端部231bとは、中心軸O1を中心として円状に形成されている。
[第一水抜き穴部232]
第一水抜き穴部232は、図3に示すように、支持板部23の下側A2に設けられた傾斜部231の第二傾斜端部231bに近い位置において、支持板部23を高さ方向Aに貫通する孔である。第一水抜き穴部232は、傾斜部231の第二傾斜端部231bよりも外周側P2において、第二傾斜端部231bと隣り合うように複数形成されている。複数の第一水抜き穴部232は、例えば、等間隔で形成されている。第一水抜き穴部232は、中心軸O1を中心として楕円形状に形成されている。
第一水抜き穴部232は、支持板部23において傾斜部231よりも外周側P2に設けられた下側周縁部232f(図4参照)に備えられる。なお、下側周縁部232fは、支持板部23において、第二傾斜端部231bと同様に、最も下側A2に配置され、中心軸O1を中心として円状に形成されている。また、下側周縁部232fは、外筒部21よりも下側A2に配置されている。なお、支持板部23は、下側周縁部232fを備えていなくてもよい。この場合、第一水抜き穴部232は、下側周縁部を形成する傾斜部231の下側A2にある第二傾斜端部231bに設けられているのが好ましい。
第一水抜き穴部232は、少なくとも中心軸O1よりも短手方向Bの前側B1に設けられる。本実施形態では、第一水抜き穴部232の個数は、本実施形態では8個備えられている。ただし、第一水抜き穴部232の大きさや個数、形状などは、特に限定されず、支持板部23の大きさや形状に合わせて適宜設定することができる。
[支持部233]
支持部233は、下側周縁部232fまたは第一水抜き穴部232を介して、傾斜部231と、外筒部21とを接続する部分である。支持部233は、図3に示すように、内周側P1から外周側P2に向けて上側A1に傾斜している。ただし、支持部233は、傾斜していなくてもよい。
[蓋部材3]
図5は、チューブ容器1のキャップ10を模式的に示す斜視図である。
蓋部材3は、図3及び図5に示すように、外筒部21及び内筒部22を有するキャップ本体2よりも下側A2に設けられる。蓋部材3は、後述のヒンジ4によって、キャップ本体2に対して開いた状態(以下開状態)になったり、キャップ本体2に対して閉じた状態(以下、閉状態)になったりして、キャップ本体2に固定された容器本体100の注出口部(口部)120を開閉可能にする。蓋部材3は、蓋側外筒部31と、上板部(口部蓋部)32と、第二係合部33と、突出部34と、を備える。
蓋側外筒部31は、高さ方向Aの中心軸O1を中心軸として形成された筒状の部材である。蓋側外筒部31の外径は、例えば、キャップ本体2の外筒部21の外径と略同じになるように形成されている。蓋側外筒部31は、閉状態において、蓋側外筒部31の上側A1の開口部をキャップ本体2によって覆われる。
図6は、キャップ10を下側A2からみた平面図である。
上板部(口部蓋部)32は、図5及び図6に示すように、高さ方向Aの中心軸O1を中心軸として形成された円盤状の板である。上板部32は、内筒部22を有するキャップ本体2よりも下側A2に設けられ、容器本体100の注出口部120を開閉する。上板部32は、蓋側外筒部31の下側A2の周縁である端部311に上板部32の周縁(蓋端部)32aを接続されており、蓋側外筒部31の下側A2の開口部を閉鎖する。上板部32は、平面部321と、傾斜面部322と、第三水抜き穴部323と、を備える。
平面部321は、上板部32の中心に設けられた平坦な板部分である。平面部321の外径は、例えば、後述の第二係合部33の外径と略同じである。
傾斜面部322は、平面部321よりも外周側P2の板部分である。傾斜面部322は、内周側P1から外周側P2に向けて下側A2に傾斜している。上板部32の周縁32aは、最も外周側P2かつ下側A2に備えられた傾斜面部322の蓋端部である。そのため、上板部32の周縁32aは、蓋端部ともいう。
第三水抜き穴部323は、図3に示すように、上板部32を高さ方向Aに貫通する孔である。第三水抜き穴部323は、図6に示すように、上板部32の周縁(蓋端部)32aに設けられている。第三水抜き穴部323は、外周側P2の蓋側外筒部31と隣り合うように複数形成されている。複数の第三水抜き穴部323は、例えば、等間隔で形成されている。第三水抜き穴部323は、楕円形状に形成されて中心軸O1を中心として周方向に配列される。
本実施形態では、第三水抜き穴部323の個数は、本実施形態では、8個である。ただし、第三水抜き穴部323の大きさや個数、形状などは、特に限定されず、蓋部材3の大きさや形状に合わせて適宜設定することができる。
第二係合部33は、図4に示すように、中心軸O1を中心軸として筒状に形成される。第二係合部33は、上板部32の上側A1の内面32fから上側A1に立設する。第二係合部33の外径は、第一係合部222の内径と略同じであり、閉状態において、第一係合部222に引っ掛かるように係合する。これにより、チューブ容器1の容器本体100に設けられた注出口部120が封止され、容器本体100に収容された内容物が注出口部120から容器本体100の外に飛び出さない。
突出部34は、蓋側外筒部31の外周側P2の外側面から外周側P2に突出した部分である。突出部34の外周側P2の突出長さは、特に限定されないが、例えば、人間の指が高さ方向Aに動かしたときに引っ掛かる程度に設定されている。使用者は、指を突出部34に引っ掛けることで、容易に蓋部材3をキャップ本体2に対して開いたり閉じたりすることができる。
[ヒンジ4]
ヒンジ4は、キャップ本体2と、蓋部材3とを接続する。蓋部材3は、ヒンジ4を中心として、下側A2に回動して、上板部(口部蓋部)32によって容器本体100の注出口部120を開閉可能にする。
ヒンジ4は、中心軸O1よりも短手方向Bの後側B2においてキャップ本体2と、蓋部材3とを接続する。すなわち、ヒンジ4は、短手方向Bにおいて第一水抜き穴部232と反対側に設けられている。
[チューブ容器1の作用]
次に、チューブ容器1の作用について説明する。チューブ容器1は、倒立状態において、さらに、地面にキャップ10を向けた直立状態と、容器本体100を挟持されて吊り下げられたりした傾斜状態に配置される。
(直立状態)
まず、地面にキャップ10を向けた直立状態におけるチューブ容器1の作用について説明する。
図3に示すように、直立状態において、高さ方向Aは鉛直方向Eと同じ方向である。キャップ10の蓋部材3が備える蓋側外筒部31の地面側である下側A2の端部311が地面に当接する。
使用者は、蓋部材3をキャップ本体2に対して開け、チューブ容器1の容器本体100の収容部110を押圧すると、注出口部120から内容物を注出して取り出すことができる。この注出作業が完了すると、使用者は、上述したようにキャップ10の蓋部材3を地面に当接させるように直立状態にする。例えば、使用者がキッチンや洗面所、お風呂場などの水場で注出作業を行っている場合、チューブ容器1の周りには、水がついてしまう。
チューブ容器1についた水は、重力によって、鉛直方向Eの鉛直下側である下側A2に向かって落ちていく。すると、容器本体100の収容部110についた水は、前側面部111及び後側面部112をつたい、肩部113に向かう。そして、肩部113とキャップ本体2の外筒部21とのわずかな隙間から水が進入する。この場合における水の経路は、図3に矢印で示す。
鉛直方向Eの鉛直上側である上側A1からキャップ10のキャップ本体2に流入する水は、例えば、外筒部21の内周側P1の内側面をつたう。キャップ本体2の支持板部23は、下側A2に第一水抜き穴部232を備えている。第一水抜き穴部232は、外筒部21よりも下側A2に設けられた下側周縁部232fに備えられている。そのため、水は、効率よく第一水抜き穴部232へ流れて、キャップ本体2から排出される。
また、上側A1からキャップ10のキャップ本体2に流入する水は、例えば、外筒部21の内周側P1に設けられた支持板部23の傾斜部231に向かって落ちる。傾斜部231は、内周側P1から外周側P2に向けて下側A2に傾斜している。そのため、水は、好適に傾斜部231を流れる。
キャップ本体2から排出された水は、キャップ10の蓋部材3に流れ込む。蓋部材3の下側A2に設けられた上板部32は、第三水抜き穴部323を備えている。そのため、水は、第三水抜き穴部323を流れ、キャップ10から排出される。
(傾斜状態)
次に、容器本体100を挟持されて吊り下げられたりした傾斜状態におけるチューブ容器1の作用について説明する。
図7は、チューブ容器1の作用について説明する図である。
図7に示すように、チューブ容器1は、容器ホルダHによって、水平方向Dに延在しているポールPから吊り下げられ、傾斜状態となる。容器ホルダHは、従来公知のホルダであり、鉛直方向Eからみてチューブ容器1の載置位置と異なる位置にポールPへの引っ掛け部Haを備えていることが多い。このような容器ホルダHにチューブ容器1を取り付けると、容器ホルダHとチューブ容器1との全体が重心を合わせて安定して静止状態を保とうとするため、傾斜状態になりやすい。
ここで、引っ掛け部Haは、容器ホルダHにおいて、鉛直方向E及び水平方向Dに直交する前後方向の後側に設けられる。前後方向は、本実施形態では、短手方向Bと略同じ方向である。図7に示すように、チューブ容器1は、前側B1にチューブ容器1の正面が向くように、前後方向の後側である後側B2に収容部110の後側面部112を配置し、前側B1に前側面部111を配置した状態で、容器ホルダHに載置される。チューブ容器1の中心軸O1は、鉛直方向Eに対して傾斜している。具体的には、チューブ容器1は、鉛直方向Eに対して、高さ方向Aの上側A1が下側A2よりも前側B1に飛び出るように傾斜している。鉛直方向Eに対する中心軸O1の傾斜角度は、特に限定されないが、一般的には、使いやすさの観点から傾斜角度はわずかであるのが好ましく、本実施形態では、30度以内であるとする。
チューブ容器1についた水は、直立状態と同様に、重力によって、鉛直方向Eの下側に向かって落ちて、肩部113とキャップ本体2の外筒部21とのわずかな隙間から水が進入する。この場合における水の経路は、図7に矢印で示す。
支持板部23の傾斜部231の高さH1は、内筒部22の外側面の高さH2の半分以上の高さに設定されており、中心軸O1を中心軸に持つ内筒部22に対して、より傾斜をつけた状態にすることができる。具体的には、傾斜部231は、内周側P1から外周側P2に向けて鉛直方向の下側に傾斜している。そのため、図7に示すように、チューブ容器1の中心軸O1が、鉛直方向Eに対して傾斜していても、水は、傾斜部231に沿って下側に流れる。
また、本実施形態では、チューブ容器1が鉛直方向Eに対して上側A1が前側B1に傾斜しているため、下側A2に備えられた支持板部23に流入した水は、支持板部23上を短手方向Bの前側B1に向かって流れる。支持板部23に形成された第一水抜き穴部232は、少なくとも中心軸O1よりも前側B1に設けられる。そのため、傾斜状態においても、水は、効率よく第一水抜き穴部232へ流れて、キャップ本体2から排出される。
キャップ本体2から排出された水は、キャップ10の蓋部材3に流れ込む。蓋部材3の下側A2に設けられた上板部32は、第三水抜き穴部323を備えている。そのため、水は、第三水抜き穴部323を流れ、キャップ本体2から排出される。また、第三水抜き穴部323についても、少なくとも中心軸O1よりも前側B1に設けられており、水は、効率よく第三水抜き穴部323へ流れて、キャップ10から排出される。
本実施形態では、チューブ容器1の備えるキャップ10の傾斜部231は、内周側P1から外周側P2に向けて下側A2に傾斜している。そのため、収容部110をつたって、キャップ10に水が流入しても、チューブ容器1は、好適に傾斜部231を流れて下側A2に流すことができる。
また、本実施形態では、キャップ本体2の支持板部23が、傾斜部231の外周側P2であって、支持板部23において最も下側A2に配置された下側周縁部232fに第一水抜き穴部232を備えている。そのため、チューブ容器1は、外筒部21の内周側P1の内側面をつたう水や、傾斜部231から流れた水を効率よく第一水抜き穴部232へ流して、キャップ本体2から排出することができる。
また、本実施形態では、キャップ本体2の蓋部材3が、下側A2に設けた上板部(口部蓋部)32に第三水抜き穴部323を備えている。そのため、チューブ容器1は、キャップ本体2から蓋部材3に流入する水を効率よく第三水抜き穴部323へ流して、キャップ本体2から排出することができる。また、第三水抜き穴部323は、図6に示すように、上板部32の周縁32aに設けられている。そのため、蓋部材3に設けられた第三水抜き穴部323は、使用者の目につかず、外観において気にならない。
さらに、上述の構成により、チューブ容器1についた水は、図3及び図7に示す経路を通り、キャップ10に流れ込んでも速やかにキャップ10の外に排出される。そのため、チューブ容器1は、キャップ10の内部に流れ込んだ水が溜まり、その水が腐敗したり、カビや雑菌の繁殖により衛生上の問題が発生したりする虞を削減することができる。
また、図3及び図7に示すように、チューブ容器1のキャップ10に流入した水の経路は、キャップ10の内部に形成されている。そのため、水抜きのための孔や経路が外観に現れず、意匠性に優れた構成を実現することができる。
また、本実施形態では、キャップ本体2の外筒部21は、収容部110に対して、ほとんど隙間を開けないように配置される。そのため、外筒部21と収容部110との間には、ほとんど隙間が開けられず、大量の水や異物がキャップ10に入り込んでしまう虞をなくすことができる。また、外筒部21の内周側P1の内径は、チューブ容器1の収容部110の外径と略同じ大きさである。そのため、チューブ容器1の側面には、ほどんど段差が形成されず、外観が良好になる。
また、本実施形態では、蓋部材3の上板部(口部蓋部)32が、内周側P1から外周側P2に向けて下側A2に傾斜した傾斜面部322を設けている。そのため、チューブ容器1は、キャップ本体2から蓋部材3に流入する水を内周側P1から外周側P2に向けて傾斜面部322上を好適に流しつつ、傾斜面部322よりも傾斜面部322よりも外周側P2に設けられた第三水抜き穴部323へ流して、キャップ本体2から排出することができる。
また、本実施形態では、チューブ容器1の備えるキャップ10の傾斜部231の高さH1は、内筒部22の外側面の高さH2の半分以上の高さに設定されており、中心軸O1を中心軸に持つ内筒部22に対して、より傾斜をつけた状態にすることができる。そのため、チューブ容器1は、上述した傾斜状態においても、キャップ10に流れ込んだ水を速やかにキャップ10の外に排出することができる。
以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態及び以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施形態は、いずれも第一実施形態と比較して、蓋部材の蓋側外筒部が異なっている。従って、以下の説明では、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、本発明の第二実施形態に係るチューブ容器のキャップ10Aを模式的に示す斜視図である。図9は、チューブ容器のキャップ10Aを模式的に示す断面図である。
キャップ10Aの蓋部材3Aの備える蓋側外筒部31Aは、端部311から下側A2に向かって延びる突出脚部312を備えている。
突出脚部312は、図8に示すように、端部311から下側A2に円環状に形成されている。突出脚部312は、上板部(口部蓋部)32よりも下側A2に突出する。突出脚部312は、地面にキャップ10Aを向けた直立状態のとき、地面に当接する。突出脚部312は、第三水抜き穴部323よりも外周側P2に設けられ、第三水抜き穴部323と隣り合うように配置される。
第二実施形態に係るチューブ容器を直立状態にした場合の水の経路を、図9に矢印で示す。この場合においても、チューブ容器は、第一実施形態と同様に、キャップ10Aに流入した水は、キャップ10Aの内部に形成された経路を通り、効率よくキャップ10Aから排出することができる。
また、本実施形態では、キャップ10Aの蓋部材3Aの備える蓋側外筒部31Aは、端部311から下側A2に向かって延びる突出脚部312を備えている。そのため、蓋部材3の第三水抜き穴部323から流れた水は、蓋部材3付近に溜まることなく、突出脚部312をつたって地面に流れる。使用者は、チューブ容器を手にしたときに、水がキャップ10Aから垂れないため、不快を感じずに使用することができる。
また、本実施形態では、突出脚部312は、第三水抜き穴部323よりも外周側P2に設けられ、第三水抜き穴部323と隣り合うように配置される。そのため、蓋部材3に設けられた第三水抜き穴部323は、隣り合う突出脚部312に隠れ、外観において気にならない。
以上、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態及び以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(第三実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図10を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施形態は、いずれも第二実施形態と比較して、キャップが異なっている。従って、以下の説明では、第二実施形態との相違点を中心に説明する。
図10は、本発明の第三実施形態に係るチューブ容器のキャップ10Bを模式的に示す断面図である。
キャップ10Bのキャップ本体2Bに設けられた内筒部22Bの内筒部本体221B及び第一係合部222Bは、第一実施形態の内筒部22と比較して、内外径が内筒部本体221及び第一係合部222よりも大きい点を除き、第一実施形態と同様の構成である。
内筒部本体221Bの外周側P2に設けられた外側面221Bbは、最も上側A1の第一端面221Bbaに加えて、最も下側A2の第二端面221Bbbと、第一端面221Bba及び第二端面221Bbbを除く中央側面221Bbcと、を備えている。
キャップ本体2Bの支持板部23Bに設けられた傾斜部231Bの上側A1の第一傾斜端部231Baは、中央側面221Bbcに接続される。
蓋部材3Bの第二係合部33Bの外径は、第一係合部222Bの内径と略同じであり、閉状態において、第一係合部222Bに引っ掛かるように係合する。
本実施形態では、傾斜部231Bの上側A1の第一傾斜端部231Baは、中央側面221Bbcに接続されるため、傾斜部231Bは、内筒部22Bに対して、急な傾斜を設けない。そのため、例えば、キャップ10Bを金型成型する際に、金型から抜き取りやすくして、キャップ10Bの製造を容易にすることができる。
以上、本発明の第三実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態及び以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態について、図11を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施形態は、いずれも第三実施形態と比較して、キャップ本体の支持板部に設けられた傾斜部が異なっている。従って、以下の説明では、第三実施形態との相違点を中心に説明する。
図11は、本発明の第四実施形態に係るチューブ容器のキャップ10Cを模式的に示す断面図である。
キャップ本体2Cの支持板部23Cに設けられた傾斜部231Cの上側A1の第一傾斜端部231Caには、傾斜部231Cを高さ方向Aに貫通する第二水抜き穴部234が備えられている。
本実施形態では、例えば、チューブ容器が倒立状態から、倒立状態と逆さまに向けて、キャップ10Cを上側A1に備え、容器本体100を下側A2に備えた正立状態にした場合に、開状態のときや下側A2の第三水抜き穴部323から、キャップ10Cの内部に、水が流入してしまう。このとき、水の経路を、図11において点線で図示する。キャップ10Cは、支持板部23Cに設けられた傾斜部231Cの上側A1の第一傾斜端部231Caに第二水抜き穴部234を備えている。そのため、下側A2から流入した水は、経路を通り、傾斜部231Cを流れて、第二水抜き穴部234へ流れ、キャップ10Cから排出することができる。
以上、本発明の第四実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態及び以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(第五実施形態)
次に、本発明の第五実施形態について、図12を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施形態は、いずれも第一実施形態から三実施形態と比較して、キャップが異なっている。従って、以下の説明では、第一実施形態から三実施形態との相違点を中心に説明する。
図12は、本発明の第五実施形態に係るチューブ容器のキャップ10Dを模式的に示す断面図である。
キャップ10Dは、図12に示すように、外筒部21Dと、内筒部22Dと、支持板部23Dと、口部蓋部3Dと、を備えている。
外筒部21Dは、上述の実施形態と同様に、高さ方向Aの中心軸O1を中心軸として形成された筒状の部材である。
内筒部22Dは、図12に示すように、外筒部21Dよりも内周側P1に設けられ、高さ方向Aの中心軸O1を中心軸として形成された筒状の部材である。内筒部22は、内側面221Daに、第二螺合部221nを備えている。
第二螺合部221nは、内筒部22Dが周方向の一方側に回転されることで、容器本体100の注出口部120が備える第一螺合部120m(図1参照)と螺合する。このように、第二螺合部221nは、螺合して容器本体100に取り付けることで、キャップ10Dを容器本体100に固定する。なお、第二螺合部221nは、取り付けた後に内筒部22Dが周方向の一方側と反対側に回転されることで、内筒部22Dの容器本体100への固定を解除できる。
支持板部23Dは、外筒部21Dと内筒部22Dとの間の隙間を覆うように、外筒部21Dと内筒部22Dとに接続された円環状の板部材である。支持板部23Dは、上述の実施形態と同様に傾斜部231Dと、第一水抜き穴部232と、を備えているが、支持部を備えていない。
傾斜部231Dは、支持板部23の傾斜部分である。傾斜部231Dは、内周側P1から外周側P2に向けて下側A2に傾斜している。また、第一水抜き穴部232は、図12に示すように、傾斜部231Dの下側周縁部を形成する第二傾斜端部(下側周縁部)231Dbに備えられている。
口部蓋部3Dは、図12に示すように、内筒部22Dよりも下側A2に設けられる。口部蓋部3Dは、内筒部22Dの第二螺合部221nが螺合して容器本体100に取り付けてキャップ10Dを容器本体100に固定したり、内筒部22Dが周方向の一方側と反対側に回転されて内筒部22Dの容器本体100への固定を解除したりすることで、容器本体100の注出口部(口部)120を開閉可能にする。
本実施形態では、キャップ10Dは、容器本体100に対して、螺合して取付可能な、いわゆるスクリューキャップとして、機能することができる。
以上、本発明の第五実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態及び以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(変形例)
本発明に係る蓋付き容器は、上述の実施形態においては、キャップを備えたチューブ容器を例示しているが、チューブ容器に限定されず、例えば、蓋付きのボトル容器であってもよい。蓋付き容器の容器本体の形状は、特に限定されない。
また、上述の実施形態にかかる支持板部は、支持部を備えていなくてもよい。支持板部は、傾斜部のみを備えていればよい。この場合、支持板部の第一水抜き穴部は、傾斜部の第二傾斜端部に備えられているのが好ましい。ただし、第一水抜き穴部は、支持板部の下側に設けられていればよい。
上述の実施形態にかかる脚部は、下側から上側に向かって切りかかれた切り欠き部を設けていてもよい。この構成により、第三水抜き穴部から流出した水が、脚部の切り欠き部から外周側に流れ、さらに効率よくキャップから排出される。なお、切り欠き部は、複数設けられていてもよい。
上述の実施形態にかかる内筒部は、内側面に容器本体の注出口部が備える注出口部と螺合する螺合部を備えているが、特に限定されない。内筒部は、螺合せず、係止させてキャップを容器本体に固定する係止部を備えていてもよい。
いずれの上記形態においても、本発明に係るキャップ及び蓋付き容器によれば、容器に設けたキャップに流入する水を円滑に排水できるキャップ及び蓋付き容器を提供することができる。
本発明に係るキャップ及び蓋付き容器によれば、容器に設けたキャップに流入する水を円滑に排水できるキャップ及び蓋付き容器を提供することができるので産業上利用可能である。
1 チューブ容器(蓋付き容器)
100 容器本体(容器)
110 収容部
111 前側面部
112 後側面部
113 肩部
120 注出口部(口部)
10、10A、10B、10C、10D キャップ(蓋)
2、2B、2C キャップ本体
21、21D 外筒部
22、22B、22D 内筒部
221、221B 内筒部本体
221ba、221Bba 第一端面
221Bbb 第二端面
221Bbc 中央端面
222 第一係合部
23、23B、23C、23D 支持板部(天面部)
231、231B、231C、231D 傾斜部
231a、231Ba、231Ca 第一傾斜端部(上側端部)
231b、231Db 第二傾斜端部(下側端部、下側周縁部)
232 第一水抜き穴部
232f 下側周縁部
233 支持部
234 第二水抜き穴部
3、3A、3B 蓋部材
31、31A 蓋側外筒部
311 端部
312 突出脚部
32 上板部(口部蓋部)
323 第三水抜き穴部
32a 周縁(蓋端部)
33、33B 第二係合部
34 突出部
3D 口部蓋部
4 ヒンジ
A 長手方向(高さ方向)
A1 上側
A2 下側
B 短手方向
B1 前側
B2 後側
E 鉛直方向
D 水平方向
O1 中心軸

Claims (12)

  1. 口部を有する容器に取り付けられるキャップであって、
    筒状の外筒部と、
    前記外筒部の内周側に設けられ、高さ方向の上側から前記口部が取り付けられる筒状の内筒部と、
    前記内筒部よりも前記高さ方向の下側に設けられ、前記口部を開閉する板状の口部蓋部と、
    傾斜部を有し、前記外筒部と前記内筒部とを接続する環状の支持板部と、
    を備え、
    前記傾斜部は、前記内周側の上側端部から前記内周側と反対の外周側の下側端部に向かって前記下側に傾斜し、
    前記支持板部は、前記上側端部よりも前記下側端部に近い位置に、前記高さ方向に貫通する第一水抜き穴部を有する
    キャップ。
  2. 前記第一水抜き穴部は、前記支持板部の最も前記下側に設けられている
    請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記支持板部は、
    前記上側端部が前記高さ方向から見て、周方向に連続する上側周縁部と、
    前記下側端部が前記高さ方向から見て、周方向に連続する下側周縁部と、
    をさらに備える
    請求項1または請求項2に記載のキャップ。
  4. 前記下側周縁部は、前記上側周縁部と同心円状に形成される、
    請求項3に記載のキャップ。
  5. 前記第一水抜き穴部は、前記下側周縁部に沿って、等間隔で複数設けられている
    請求項3に記載のキャップ。
  6. 前記支持板部は、前記傾斜部の前記上側または前記傾斜部よりも前記上側に第二水抜き穴部を備えている
    請求項1または請求項2に記載のキャップ。
  7. 前記口部蓋部は、前記内周側から前記外周側に向かって前記下側に傾斜しており、前記口部蓋部の前記下側に設けられた蓋端部に第三水抜き穴部を備えている
    請求項1または請求項2に記載のキャップ。
  8. 前記口部蓋部よりも前記下側に突出した環状の突出脚部をさらに備え、
    前記突出脚部は、前記第三水抜き穴部よりも前記外周側に設けられる
    請求項7に記載のキャップ。
  9. キャップ本体と、
    前記キャップ本体よりも前記下側に設けられた蓋部材と、
    前記キャップ本体と、前記蓋部材とを接続するヒンジと、
    をさらに備え、
    前記外筒部と、前記内筒部と、前記支持板部とは、前記キャップ本体に備えられ、
    前記口部蓋部は、前記蓋部材に備えられ、
    前記蓋部材は、前記ヒンジを中心として前記下側に回動して、前記口部を開閉可能である
    請求項1または請求項2に記載のキャップ。
  10. 前記ヒンジは、前記外筒部の中心軸よりも前記高さ方向に交わる短手方向の後側に設けられ、
    前記第一水抜き穴部は、少なくとも前記中心軸よりも前記後側と反対の前側に設けられる
    請求項9に記載のキャップ。
  11. 請求項1または請求項2に記載のキャップと、
    前記高さ方向において前記下側に前記口部を有する前記容器と、
    を備える
    蓋付き容器。
  12. 前記傾斜部は、前記容器が吊り下げられた状態で、
    前記内周側から前記外周側に向けて鉛直下側に傾斜する
    請求項11に記載の蓋付き容器。
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