JP2024032137A - プリンタおよび印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー印刷が可能なプリンタであって、特定色についてユーザの好みの色合いになり易い技術を提供すること。【解決手段】プリンタ1は、カラー印刷が可能な印刷デバイス15と、通信IF14と、を備え、特定のRGB値である特定色に類似する複数の選択色から構成されるカラーチャートを印刷デバイス15に印刷させる。プリンタ1は、RGB値で示される画像データをCMY値に変換する際に、印刷されたカラーチャートの複数の選択色のうちの1つの選択色が指定された場合、画像データに含まれる特定色のRGB値を、指定された1つの選択色に対応するCMY値に変換し、CMY値に変換された画像データに示される画像を印刷デバイス15に印刷させる。プリンタ1は、カラーチャートを印刷する条件を満たした場合に、カラーチャートを印刷する前に、色合いを調整するためのキャリブレーション処理を実行する。【選択図】図1

Description

本明細書に開示される技術分野は、カラー印刷が可能なプリンタおよび印刷システムに関する。
従来、カラー印刷が可能なプリンタであって、特定のRGB値である特定色についてユーザの好みの色合いに対応する技術が知られている。例えば特許文献1には、特定色について複数の類似色のパッチを含むカラーチャートを印刷する機能を有し、各パッチに対応する色番号とCMY値とを対応付ける変換テーブルを記憶するプリンタが開示されている。このプリンタは、特定色の色番号が指定された印刷ジョブを受信した場合に、受信した印刷ジョブに含まれる画像データを示すRGB値をCMY値に変換する際、画像データに含まれる特定色のRGB値を、変換テーブルを用いて、印刷ジョブに指定される色番号に対応するCMY値に変換し、CMY値に変換された画像データに示される画像を印刷する。
特開2022-092814号公報
プリンタでは、温度等の周辺環境が変化した場合やトナーカートリッジが交換された場合に、現像バイアス値の更新やガンマ補正等を行って色合いを調整する、いわゆるキャリブレーション処理が実行される。そのため、特許文献1に開示されている技術のように、プリンタで印刷したカラーチャートに基づいて特定色の好みを指定する場合、カラーチャートを印刷させた後にキャリブレーション処理が実行されて色合いに変化が生じた場合に、特定色についてユーザが指定した好みの色合いにならない状況になり得る。
この課題の解決を目的としてなされたプリンタは、カラー印刷が可能な印刷デバイスと、通信インタフェースと、を備えるプリンタであって、前記プリンタは、特定のRGB値である特定色に類似する複数の選択色から構成されるカラーチャートを、前記印刷デバイスに印刷させるカラーチャート印刷処理と、RGB値で示される画像データをCMY値に変換するCMY変換処理であって、前記カラーチャート印刷処理にて印刷された前記カラーチャートの前記複数の選択色のうちの1つの選択色が指定された場合、前記画像データに含まれる前記特定色のRGB値を、指定された前記1つの選択色に対応するCMY値に変換する前記CMY変換処理と、前記CMY変換処理にてCMY値に変換された前記画像データに示される画像を前記印刷デバイスに印刷させる印刷処理と、を実行し、前記プリンタは、さらに、前記カラーチャートを印刷する条件を満たした場合に、前記カラーチャート印刷処理の実行前に、色合いを調整するためのキャリブレーション処理を実行する、ように構成される。
本明細書に開示されるプリンタによれば、カラーチャートを印刷する条件を満たした場合に、カラーチャートを印刷する前にキャリブレーション処理を実行するので、色合いが調整された状態でカラーチャートが印刷される。そのカラーチャートを参考に、ユーザが選択色の1つを指定することで、その後に選択色の1つが指定された状態で印刷する場合に、特定色についてユーザが指定した好みの色合いになり易い。
上記プリンタを含む印刷システム、プリンタや印刷システムの機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、当該プログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、カラー印刷が可能なプリンタであって、特定色についてユーザの好みの色合いになり易い技術が実現される。
印刷システムの概略構成を示すブロック図である。 パネル設定処理の手順を示すフローチャートである。 カラーチャートの例を示す説明図である。 変換テーブルの例を示す説明図である。 キャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。 データ受信処理の手順を示すフローチャートである。 プリンタドライバの設定画面の例を示す説明図である。 印刷処理の手順を示すフローチャートである。 特別赤変更処理の手順を示すフローチャートである。 印刷システムの動作を示すシーケンス図である。 印刷システムの動作を示すシーケンス図である。
以下、第1の実施の形態にかかる印刷システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本第1の実施の形態は、図1に示すように、プリンタ1と、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)3と、を含む印刷システム100を開示するものである。
本第1の実施の形態のプリンタ1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。また、プリンタ1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、印刷デバイス15と、を備えている。ユーザIF13および通信IF14は、コントローラ10に電気的に接続されている。
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、または、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ12には、各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。メモリ12は、CPU11が備えるバッファを含んでも良い。
本第1の実施の形態のプリンタ1のメモリ12には、図1に示すように、制御プログラム21と、カラーチャートデータ23と、カラープロファイル24と、おすすめ赤情報25と、変換テーブル26と、特別赤データ27と、が記憶されている。メモリ12に記憶されるプログラムやデータについての詳細は、後述する。
ユーザIF13は、例えば、タッチパネルであり、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。ユーザIF13は、タッチパネルと操作ボタンとの組み合わせであっても良いし、表示部と操作ボタンとの組み合わせであっても良い。
通信IF14は、外部デバイスと通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF14の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、USBなどである。プリンタ1は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF14を備えていても良い。プリンタ1は、通信IF14を介して、PC3の他、例えば、他のPCや携帯デバイスと接続可能である。
印刷デバイス15は、現像ローラ151と、トナーカートリッジ152と、検知部材153と、露光部材154と、感光体155と、を含む。印刷デバイス15は、CMYKの4色のトナーを用いて電子写真方式でのカラー印刷が可能な構成を有している。トナーは、着色材の一例である。トナーカートリッジ152は、カートリッジの一例である。現像ローラ151とトナーカートリッジ152と検知部材153と感光体155とは、CMYKの色ごとに設けられている。
露光部材154は、感光体155をレーザ光またはLED光によって露光して、感光体155の表面に静電潜像を形成する。現像ローラ151は、感光体155の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して、トナー像を形成する。トナーカートリッジ152は、プリンタ1に着脱可能である。トナーカートリッジ152は、現像ローラ151にて使用されるトナーを収容する。検知部材153は、トナーカートリッジ152がプリンタ1に装着されているか否かを示す情報をコントローラ10に渡す。コントローラ10は、検知部材153から渡される情報に基づいて、トナーカートリッジ152の装着を検知する。
本第1の実施の形態のプリンタ1は、印刷対象の画像データが、RGB値を用いて表されているカラー画像の画像データであれば、RGB値をCMYK値に変換し、変換後の画像データに示される画像を各色のトナーを用いて印刷する。RGB値は、R値とG値とB値との組で表された画像データである。CMYK値は、C値とM値とY値とK値との組で表された画像データである。なお、RGB値で示されるカラー画像を、K値を使用せずにCMYの3値で表現することも可能である。CMYK値は、CMY値の一例である。
本第1の実施の形態のPC3は、図1に示すように、CPU31と、メモリ32と、を含むコントローラ30を備えている。PC3は、情報処理装置の一例である。また、PC3は、ユーザIF33と、通信IF34と、を備える。ユーザIF33および通信IF34は、コントローラ30に電気的に接続されている。なお、図1中のコントローラ10、30は、プリンタ1やPC3の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称である。図1中のコントローラ10、30は、実際にプリンタ1やPC3に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
CPU31は、メモリ32から読み出したプログラムに従って、または、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ32には、図1に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)41と、プリンタドライバ42と、各種のプログラムや各種のデータと、が記憶されている。メモリ32は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。メモリ32は、CPU31が備えるバッファを含んでも良い。
メモリ12、32の一例は、プリンタ1やPC3に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11、31が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体であっても良い。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
OS41は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、Linux(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)である。プリンタドライバ42は、PC3がユーザによる印刷指示を受け付けた場合に、受け付けた印刷指示に基づいて、プリンタ1に印刷させるための印刷ジョブを生成するプログラムである。
ユーザIF33は、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。なお、ユーザIF33は、情報を表示可能なディスプレイと、入力受付機能を有するマウスやキーボード等と、の組み合わせであっても良いし、表示機能と入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。
通信IF34は、プリンタ1等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF34の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、USBなどである。PC3は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF34を備えていても良い。
次に、本第1の実施の形態の印刷システム100による動作について、フローチャートを参照して説明する。なお、以下の処理は、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU11の処理を表している。CPUによる処理は、OSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指しても良い。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU11が行う」のように記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、「プログラムAが行う」のようにCPUを省略した文言で記載することがある。
なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU11が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPUがデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
また、CPU11による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPU11による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
本第1の実施の形態のプリンタ1は、特定色に関する各種の指示を受け付け可能である。特定色は、RGB値で表された画像データにおけるR値、G値、B値の各値が、予め決められた特定の値である色である。例えば、8ビットのRGB値で表される画像データにおける特定色の赤色(以下、「特別赤」とする)とは、R=255、G=0、B=0によって表される色である。以下では、特別赤を特定色の例として説明する。例えば、中国やアラビア系の各国では、赤の色合いを大事にするユーザが多く、ユーザごとに好みの赤が異なる傾向にある。そのため、印刷物に含まれる特別赤を好みの色合いで印刷させたいという要望がある。
プリンタ1は、特別赤に関する各種の指示を、例えば、ユーザIF13を介して、あるいは、PJLデータの受信によって、受け付け可能である。以下では、まず、ユーザIF13を介して指示を受け付けた場合の、プリンタ1の動作について説明する。
ユーザIF13に含まれる操作パネルへの操作を受け付けた場合に、プリンタ1のCPU11にて実行されるパネル設定処理の手順について、図2のフローチャートを参照して説明する。パネル設定処理は、ユーザIF13の操作パネルへの操作を受け付けたことを契機に、プリンタ1のCPU11にて実行される。
CPU11は、操作パネルへの操作を受け付けると、まず、操作パネルにメニューを表示する(S101)。メニューには、特別赤のカラーチャートの印刷指示を受け付けるボタン、特別赤を指定する指示を受け付けるボタン、が含まれる。そして、CPU11は、カラーチャートの印刷指示を受け付けたか否かを判断する(S103)。S103は、カラーチャート印刷受付処理の一例である。
特別赤のカラーチャートは、例えば、図3に示すように、赤系であってそれぞれ異なる色の複数のパッチと、各パッチに対応する色番号と、を組み合わせて並べたチャートである。色番号は、カラーチャートに含まれる各パッチに対応する番号である。図3に示すカラーチャートは、例えば、色番号が0番から168番までの赤に類似する169種類の類似色で表された169個のパッチと、それぞれの色番号とを、含む。この図のカラーチャートは、169個のパッチとそれぞれの色番号とを1枚のシートに印刷したものである。カラーチャートに印刷される各パッチは、それぞれの色番号に対応するCMYK値のドットを、所定の面積に所定間隔で複数個並べて印刷されたものである。カラーチャートの各パッチは、CMYの3つの値のうち少なくとも1つの値が互いに異なる169種類の赤系の色である。
本第1の実施の形態のプリンタ1のメモリ12には、特別赤に対応するカラーチャートのカラーチャートデータ23が記憶されている。カラーチャートデータ23は、図3に示すカラーチャートの印刷データである。カラーチャートデータ23に含まれる169種類の赤は、複数の選択色の一例である。なお、カラーチャートの複数の選択色には、オリジナルの赤色を含んでも含んでいなくても良い。
プリンタ1のメモリ12には、カラーチャートデータ23に含まれる各選択色について、例えば、図4に示すように、各色番号とCMYK値との対応を示す変換テーブル26が記憶されている。変換テーブル26は、特定色変換テーブルの一例である。従って、プリンタ1は、印刷ジョブ等に色番号が指定されていれば、指定された色番号に対応するCMYK値を取得できる。なお、図4に示す変換テーブル26の例は、特別赤のCMYK値の例である。特別赤のカラーチャートに使用される色は、K値はすべて0である。そのため、図4では、CMY値のみを示している。プリンタ1のメモリ12に変換テーブル26が記憶されていることで、プリンタ1に接続される外部デバイス、およびそのプリンタドライバで選択色に対応するCMYK値を特定する場合と比較して、外部デバイスの処理の負荷が軽減される。
カラーチャートの印刷指示を受け付けたと判断した場合(S103:YES)、CPU11は、キャリブレーション処理を実行する(S107)。カラーチャートの印刷指示を受け付けた場合、CPU11は、カラーチャートを印刷する条件を満たしたと判断する。
キャリブレーション処理の手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。キャリブレーションは、印刷物の色合いを調整するための処理であり、例えば、現像バイアス補正処理とガンマ補正処理との少なくとも一方を含む。
キャリブレーション処理では、CPU11は、まず、現像バイアス補正処理を実行する(S201)。現像バイアス補正処理は、現像ローラ151に印加する現像バイアスをそれぞれに変えた複数のトナーパッチを形成し、形成した各トナーパッチの濃度を検出して、適切な濃度が得られる現像バイアス値を設定する処理である。プリンタ1は、現像バイアス補正処理を色ごとに実行する。
さらに、CPU11は、補正された現像バイアスを用いて、ガンマ補正処理を実行する(S202)。ガンマ補正処理は、画像の明るさを調整する処理である。プリンタ1は、現像バイアス補正後の現像バイアスを用いて、例えば、複数の露光面積率に対応するトナー像を形成する。その後、プリンタ1は,形成されたトナー像の濃度を読み取り、画像データの入力階調値と露光データの露光面積率とが対応するようにガンマデータを設定する。なお、ガンマデータは、ルックアップテーブルから読み出して設定しても良いし、対応関係を示す数式を用いて算出しても良い。
そして、CPU11は、今回のキャリブレーションの実行環境を記憶する(S203)。S203の後、CPU11は、キャリブレーション処理を終了して、パネル設定処理に戻る。現像バイアス補正とガンマ補正との少なくとも一方を行うことで、プリンタ1は、明度ないし彩度が調整された出力画像を生成できる。
図2のパネル設定処理の説明に戻る。S107の後、CPU11は、メモリ12からカラーチャートデータ23を読み出して(S111)、カラーチャートの印刷を実行する(S112)。これにより、図3に示したカラーチャートが印刷された印刷物が、作成される。プリンタ1は、操作パネル等のユーザIF13からカラーチャートの印刷指示を受け付け、カラーチャートデータ23をメモリから読み出してカラーチャートを印刷することができるので、プリンタ1だけでカラーチャートの印刷を完了させることができる。
カラーチャートの印刷指示ではないと判断した場合(S103:NO)、CPU11は、特別赤として使用する色番号を指定する指示を受け付けたか否かを判断する(S121)。S121は、指定色受付処理の一例である。プリンタ1は、操作パネルへの操作によって、特別赤として使用する色の色番号の指定を受け付け可能である。
色番号の入力と、その色番号を特別赤として指定する指示と、を受け付けたと判断した場合(S121:YES)、CPU11は、指定された色番号を示す情報を特別赤データ27としてメモリ12に記憶する(S122)。S122は、登録処理の一例である。なお、CPU11は、特別赤データ27として、指定された色番号を記憶しても良いし、指定された色番号に対応するCMYK値を記憶しても良い。プリンタ1の操作パネルで選択色の指定を受け付けてメモリ12に登録することで、どの外部デバイスから受け付けた印刷ジョブであっても、プリンタ1は、特別赤について共通した色合いで印刷できる。
特別赤を指定する指示でもないと判断した場合(S121:NO)、CPU11は、ユーザの操作に基づいて、他の処理を実行する(S123)。ユーザは、ユーザIF13を介して、コピーやスキャンの実行指示、ショートカットの設定や実行の指示、通信設定や印刷設定のパラメータの変更指示、等の各種の指示を行うことができる。CPU11は、S123では、受け付けた指示に基づく処理を実行する。
S112、S122、S123のいずれかの後、CPU11は、パネル設定処理を終了する。なお、プリンタ1は、メニューを再表示して、さらに他の指示を受け付けても良い。プリンタ1は,例えば、特別赤として、メモリ12に記憶されているおすすめ赤情報25を利用する指示を受け付け可能であっても良い。
おすすめ赤情報25は、特別赤の印刷に用いるおすすめのCMYK値を示す情報である。本第1の実施の形態のプリンタ1は、おすすめ赤情報25として、おすすめの赤色を示す情報を、工場出荷の段階でメモリ12に記憶している。工場出荷の段階で記憶されているおすすめ赤情報25は、例えば、複数のユーザによる好みの色のデータに基づいて、プリンタ1のベンダが予め決定した色の情報である。おすすめ赤情報25は、CMYK値で記憶されていても良いし、色番号で記憶されていても良い。
次に、プリンタ1にて実行されるデータ受信処理の手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。データ受信処理は、外部デバイスから通信IF14を介して、印刷ジョブや各種コマンド等を含むデータを受信したことを契機に、プリンタ1のCPU11にて実行される。以下では、PC3からデータを受信した場合を例に説明する。
CPU11は、受信したデータを解析し、特定カラーチャート印刷コマンドを受信したか否かを判断する(S301)。特定カラーチャート印刷コマンドは、特定コマンドの一例であり、S301は、特定コマンド受信処理の一例である。プリンタ1は、例えば、受信したPJLデータに、プリンタ1の動作を指示するコマンドが含まれていた場合、そのコマンドに基づく動作を行う。特定カラーチャート印刷コマンドは、例えば、PC3のプリンタドライバ42によって送信されるコマンドである。特定カラーチャート印刷コマンドは、カラーチャートの印刷指示を含む。特定カラーチャート印刷コマンドは、特定情報の一例である。
本第1の実施の形態の印刷システム100では、PC3のプリンタドライバ42は、ユーザの操作に基づいて、特別赤に関するコマンドを含むPJLデータをプリンタ1に送信することができる。なお、PC3は、PJLデータを、印刷ジョブに含めて送信することも、印刷ジョブとは別のデータとして送信することも可能である。
ここで、プリンタドライバ42の動作について説明する。プリンタドライバ42は、例えば、図7に示すように、ユーザの設定を受け付ける設定画面50を、PC3のユーザIF33に表示させる。図7に示す設定画面50は、特別赤に関する設定を受け付ける画面の例である。プリンタドライバ42は、設定画面50にて、特別赤の設定として3種類の指示のうちの1つの選択を受け付ける。具体的には、プリンタドライバ42は、オフボタン51と、おすすめボタン52と、色指定ボタン53と、を表示させる。プリンタドライバ42は、オフボタン51とおすすめボタン52と色指定ボタン53とのうちの1つのボタンの選択を受け付ける。なお、本第1の実施の形態では、オフボタン51とおすすめボタン52と色指定ボタン53とは、3つのうちのいずれか1つのみの選択が可能なラジオボタンである。
オフボタン51は、特別赤として使用する色の指定を行わない指示を受け付けるボタンである。オフボタン51が選択された場合、プリンタドライバ42は、印刷ジョブに付加されるPJLデータに特別赤に関するコマンドを含ませない。なお、プリンタドライバ42のデフォルトでは、例えば、図7に示すように、オフボタン51が選択されている。
おすすめボタン52は、プリンタ1に記憶されているおすすめ赤情報25を使用する指示を受け付けるボタンである。設定画面50にておすすめボタン52が選択された場合、プリンタドライバ42は、特別赤として、プリンタ1に記憶されているおすすめ赤情報25の使用を示すおすすめコマンドを含む印刷ジョブを生成する。
色指定ボタン53は、特別赤として使用する色の色番号について、ユーザによる指定を受け付けるボタンである。色指定ボタン53が選択された場合、プリンタドライバ42は、さらに、番号の入力を受け付ける入力欄54と、プリンタ1にカラーチャートの印刷を行わせる指示を受け付けるボタン55と、にてユーザの入力を受け付ける。
プリンタドライバ42は、ボタン55への操作を受け付けると、カラーチャートの印刷指示を含むコマンドである特定カラーチャート印刷コマンドを含むPJLデータを生成し、プリンタ1に送信する。これにより、プリンタ1は、特定カラーチャート印刷コマンドを受信する。ボタン55への操作は、出力指示の一例である。
また、プリンタドライバ42は、色指定ボタン53の選択と、入力欄54への番号の入力とを受け付けた場合、特別赤として使用する色を、入力欄54に入力された色番号によって指定する特別赤指定コマンドを含むPJLデータを生成し、プリンタ1に送信する。なお、プリンタドライバ42は、特別赤指定コマンドをプリンタ1に送信する代わりに、特別赤を指定するコマンドである色指定コマンドを、印刷ジョブのPJLデータに含ませることもできる。この場合の色指定コマンドは、印刷ジョブにて使用する特別赤を指定するコマンドである。プリンタドライバ42は、ユーザの指示に基づいて、特別赤指定コマンドを送信するか、印刷ジョブに色指定コマンドを含ませるか、を決定する。
図6のデータ受信処理の説明に戻る。特定カラーチャート印刷コマンドを受信したと判断した場合(S301:YES)、CPU11は、図5に示したキャリブレーション処理を実行する(S305)。特定カラーチャート印刷コマンドを受信した場合、CPU11は、カラーチャートを印刷する条件を満たしたと判断する。
S305のキャリブレーション処理の完了後、CPU11は、メモリ12からカラーチャートデータ23を読み出し(S307)、読み出したカラーチャートデータ23に基づいて、カラーチャートを印刷する(S308)。S308は、カラーチャート印刷処理の一例である。S307とS308は、パネル設定処理のS111とS112と同様の処理である。プリンタ1は、操作パネルへの操作に限らず、特定カラーチャート印刷コマンドを受信した場合も、カラーチャートを印刷する。
特定カラーチャート印刷コマンドではなく(S301:NO)、特別赤指定コマンドを受信したと判断した場合(S311:YES)、CPU11は、指定された色番号を示す情報を特別赤データ27としてメモリ12に記憶する(S312)。S312は、パネル設定処理のS122と同様の処理である。プリンタ1がコマンドによって選択色の指定を受け付けてメモリ12に登録することで、どの外部デバイスから送信される印刷ジョブについても、特別赤について共通した色合いで印刷できる。
特別赤指定コマンドでもなく(S311:NO)、印刷ジョブを受信したと判断した場合(S321:YES)、CPU11は、印刷処理を実行する(S322)。印刷処理の手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。なお、印刷ジョブは、PC3からの受信に限らない。印刷ジョブは、プリンタ1に接続されたストレージから読み出した画像の印刷指示であるダイレクト印刷や、サーバやネットワークからダウンロードした画像の印刷指示であるダウンロード印刷の印刷ジョブでも良い。
印刷処理では、CPU11は、まず、キャリブレーション条件を満たしているか否かを判断する(S401)。S401は、パネル設定処理のS105と同様の処理である。キャリブレーション条件を満たしていると判断した場合(S401:YES)、CPU11は、図5に示したキャリブレーション処理を実行する(S402)。
印刷ジョブを受信した際、キャリブレーション条件を満たしていると判断した場合、プリンタ1は、印刷実行前にキャリブレーションを実行する。この場合、プリンタ1は、カラーチャートの印刷と関連せずにキャリブレーションを実行する。なお、キャリブレーションが実行されると、色合いが変化する可能性があることから、プリンタ1は、カラーチャートの印刷と関連せずにキャリブレーションを実行した際、特別赤の指定をし直すことを報知しても良い。例えば、受信した印刷ジョブに特別赤に関するコマンドが含まれていれば、プリンタ1は、印刷ジョブを送信した外部装置に、特別赤の色合いが変化している可能性があることを通知しても良い。
S402の後、または、キャリブレーション条件を満たしていないと判断した場合(S401:NO)、CPU11は、受信した印刷ジョブの画像データをラスタライズする(S411)。PC3のプリンタドライバ42にて生成される印刷ジョブは、印刷対象の画像を示す画像データであるPDLデータ(例えば、PCL、PDF等の形式のデータ)と、印刷に関する各種のパラメータを示すPJLデータと、を含む。S411では、CPU11は、印刷ジョブのPDLデータに基づいてラスタライズを行い、ラスタライズ済みのRGBデータを生成する。印刷ジョブのPDLデータがRGB値で表されたデータでなければ、CPU11は、ラスタライズおよびRGB値への変換を行う。
そして、CPU11は、使用するカラープロファイル24を選択する(S412)。メモリ12に記憶されるカラープロファイル24は、RGB値とCMYK値とを対応付けるデータである。カラープロファイル24は、画像データのRGB値の組み合わせをCMYK値の組み合わせに変換するための変換表である。本第1の実施の形態のプリンタ1は、複数種のカラープロファイル24を備えている。CPU11は、例えば、印刷ジョブのPJLデータに指定されているパラメータに基づいて、使用するカラープロファイル24を決定する。具体的には、CPU11は、例えば、ColorMode、ImproveGray、EnhanceBlack、の指定に基づいて、カラープロファイル24を決定する。
さらに、CPU11は、決定したカラープロファイル24の複製を作成し(S413)、印刷条件に応じて、作成した複製のカラープロファイル24を補正する(S414)。カラープロファイル24は、以後の印刷にも利用されるものであり、オリジナルのカラープロファイル24はそのまま保存されていることが望ましい。そこで、CPU11は、今回の印刷に使用するための複製を作成して、複製に対して補正や変更等の処理を行う。S414では、CPU11は、印刷ジョブのPJLデータに指定されているパラメータに基づいて、カラープロファイル24の複製を補正する。具体的には、CPU11は、例えば、Brightness、Contrast、Red、Blue、Green、の印刷条件に基づいて、複製を補正する。
そして、複製のカラープロファイル24の補正が完了した後、CPU11は、特別赤変更処理を実行する(S415)。PC3のプリンタドライバ42にて生成される印刷ジョブには、特別赤に関するPJLデータが含まれる場合がある。具体的には、PJLデータには、メモリ12に記憶されているおすすめ赤情報25を特別赤として使用する指示であるおすすめコマンドや、特別赤として使用する色番号を指定する指示である色指定コマンドが、含まれる場合がある。特別赤変更処理は、PJLデータによる特別色に関する設定に応じて、補正後のカラープロファイル24の複製を書き換える処理である。
次に、特別赤変更処理の手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。特別赤変更処理では、CPU11は、印刷ジョブのPJLデータに特別赤に関するコマンドであるおすすめコマンドまたは色指定コマンドが含まれているか否かを判断する(S501)。PJLデータにおすすめコマンドが含まれていると判断した場合(S501:おすすめコマンド)、CPU11は、メモリ12からおすすめ赤情報25として記憶している情報を読み出して、おすすめ赤情報25に対応するCMYK値を取得する(S502)。おすすめ赤情報25として色番号が記憶されている場合には、CPU11は、変換テーブル26(図4参照)を用いて、おすすめ赤情報25に対応して記憶されているCMYK値を取得する。
一方、PJLデータに色指定コマンドが含まれていると判断した場合(S501:色指定コマンド)、CPU11は、色指定コマンドに色番号を示す情報が含まれているか否かを判断する(S503)。色指定コマンドに色番号が含まれていると判断した場合(S503:YES)、CPU11は、色指定コマンドに含まれている色番号の情報を取得する(S504)。さらに、CPU11は、変換テーブル26を用いて、取得した色番号に対応して記憶されているCMYK値を取得する(S505)。
色指定コマンドに色番号ではなく、CMYK値が含まれていると判断した場合(S503:NO)、CPU11は、PJLデータから色指定コマンドに付加されているCMY値の情報を取得する(S506)。例えば、本第1の実施の形態のPC3のプリンタドライバ42とは異なるバージョンのプリンタドライバでは、色指定コマンドに、色番号ではなくCMYK値の情報を付加して印刷ジョブに含ませる場合がある。
一方、印刷ジョブのPJLデータに特別赤に関するコマンドが含まれないと判断した場合(S501:なし)、CPU11は、メモリ12に特別赤データ27が記憶されているか否かを判断する(S507)。特別赤データ27が記憶されていると判断した場合(S507:YES)、CPU11は、メモリ12から特別赤データ27を読み出して、特別赤データ27に対応するCMYK値を取得する(S508)。
さらに、CPU11は、印刷処理のS414にて補正済の複製のカラープロファイル24に対して、特別赤のRGB値に対応するCMYK値を、S502、S505、S506、S508のいずれかにて取得したCMYK値に変更する(S511)。複製を書き換えることで、プリンタ1は、元のカラープロファイル24を維持して、書き換え後のカラープロファイルを一時的に作成する。
S511の後、または、メモリ12に特別赤データ27が記憶されていないと判断した場合(S507:NO)、CPU11は、特別赤変更処理を終了して、印刷処理に戻る。印刷ジョブに特別赤に関するコマンドが含まれず、かつ、特別赤データ27を記憶していない場合には、CPU11は、カラープロファイル24に定義されているCMYK値をそのまま利用すると決定し、複製のカラープロファイル24を書き換えない。なお、印刷ジョブには特別赤を使用しない指示を示すコマンドが含まれていても良く、その場合には、CPU11は、S507の判断を行わず、特別赤を使用しないと決定して特別赤変更処理を終了する。
図8の印刷処理の説明に戻る。S415の特別赤変更処理の後、CPU11は、処理後の複製のカラープロファイル24を使用してRGB値をCMYK値に変換することで、S411にて生成したRGBデータに基づくCMYKデータを生成する(S421)。S421は、CMY変換処理の一例である。特別赤変更処理によって特別赤のCMYK値が書き換えられていれば、RGBデータ中の特別赤の箇所は、書き換え後のCMYK値に変換されるので、ユーザの好みに合った色合いのCMYK値となる。一方、特別赤変更処理によって特別赤のCMYK値が書き換えられていなければ、CPU11は、S414にて補正後のカラープロファイル24をそのまま使用して、CMYKデータを生成する。
次に、CPU11は、印刷ジョブにトナーセーブモードが指定されているか否かを判断する(S422)。トナーセーブモードが指定されていると判断した場合(S422:YES)、CPU11は、S421にて生成したCMYKデータに対して、全体に濃度を低下させる(S423)。S423の後、または、トナーセーブモードが指定されていないと判断した場合(S422:NO)、CPU11は、CMYKデータにディザ処理を施し、2値化した印刷データを生成する(S424)。
CPU11は、S424にて生成した印刷データを印刷デバイス15に渡し、印刷を実行させる(S425)。さらに、CPU11は、複製のカラープロファイル24を削除して(S426)、印刷処理を終了して、データ受信処理に戻る。
図6のデータ受信処理の説明に戻る。受信したデータが印刷ジョブでもないと判断した場合(S321:NO)、CPU11は、受信したデータに基づいて、他の処理を実行する(S331)。そして、S304、S312、S322、S331のいずれかの後、CPU11は、データ受信処理を終了する。
以上、詳細に説明したように、本第1の実施の形態のプリンタ1は、ユーザIF13を介してカラーチャートの印刷指示を受け付けた場合、または、外部デバイスから送信される特定カラーチャート印刷コマンドを受信した場合、カラーチャートを印刷する条件を満たす。そして、カラーチャートを印刷する条件を満たした場合に、プリンタ1は、カラーチャートを印刷する前にキャリブレーション処理を実行する。これにより、色合いが調整された状態でカラーチャートが印刷される。また、カラーチャートを印刷する前にキャリブレーションを実行することで、カラーチャートの印刷後直ぐにキャリブレーションが実行される可能性が低くなる。従って、印刷されたカラーチャートを参考にユーザが選択色の1つを指定すれば、その後に選択色の1つが指定された状態で印刷する場合に、特定色についてユーザが指定した好みの色合いになり易く、また、その好みの色合いを長く持続させることが期待できる。
次に、第2の実施の形態の印刷システム100について説明する。本第2の実施の形態の印刷システム100は、図1に示した第1の実施の形態の印刷システム100と同様の構成のプリンタ1とPC3とを含む。ただし、本第2の実施の形態のPC3のプリンタドライバ42は、特定カラーチャート印刷コマンドに対応していない点で、第1の実施の形態とは異なる。第1の実施の形態と同様の構成や手順については、第1の実施の形態と同じ符号を付して、説明を省略する。
本第2の実施の形態のプリンタ1とPC3との動作について、図10のシーケンス図を参照して説明する。ユーザは、PC3のプリンタドライバ42にて、例えば、設定画面50(図7参照)のボタン55への操作によって、プリンタ1にカラーチャートを印刷させる指示を行う(A1)。プリンタドライバ42は、特定カラーチャート印刷コマンドに対応していないことから、プリンタ1にカラーチャートを印刷させる指示を受け付けた場合、特定カラーチャート印刷コマンドを送信しない。
PC3は、ユーザの指示を受けて、まず、キャリブレーションの実行指示であるキャリブレーションコマンドをプリンタに送信する(A2)。プリンタ1は、キャリブレーションコマンドを受信したことで、第1の実施の形態と同様のキャリブレーション処理(図5参照)を実行する(A3)。PC3は、A2の後、カラーチャート印刷コマンドをプリンタ1に送信する(A4)。カラーチャート印刷コマンドは、カラーチャートを印刷させる指示である。この場合のキャリブレーションコマンドとカラーチャート印刷コマンドとの組は、特定情報の一例である。
プリンタ1は、カラーチャート印刷コマンドを受信したことで、メモリ12に記憶しているカラーチャートデータ23を読み出し(A5)、読み出したカラーチャートデータ23に基づいてカラーチャートを印刷する(A6)。
本第2の実施の形態の印刷システム100によっても、プリンタ1は、カラーチャートを印刷する前にキャリブレーション処理を実行するので、色合いが調整された状態でカラーチャートが印刷される。従って、第1の実施の形態と同様に、特定色についてユーザが指定した好みの色合いになり易い。なお、本第2の実施の形態の手順は、特定カラーチャート印刷コマンドに対応していないプリンタにも、適用可能である。
次に、第3の実施の形態の印刷システム100について説明する。本第3の実施の形態の印刷システム100は、第1の実施の形態の印刷システム100と同様の構成のプリンタ1とPC3とを含む。ただし、本第3の実施の形態のPC3のプリンタドライバ42は、特定カラーチャート印刷コマンドとカラーチャート印刷コマンドとのいずれにも対応していない点で、第1の実施の形態とも第2の実施の形態とも異なる。第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様の構成や手順については、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同じ符号を付して、説明を省略する。
本第3の実施の形態のプリンタ1とPC3との動作について、図11のシーケンス図を参照して説明する。ユーザは、PC3のプリンタドライバ42にて、プリンタ1にカラーチャートを印刷させる指示を行う(A1)。PC3は、ユーザの指示を受けて、まず、キャリブレーションコマンドをプリンタに送信する(A2)。プリンタ1は、キャリブレーションコマンドを受信したことで、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様のキャリブレーション処理(図5参照)を実行する(A3)。
PC3は、A2の後、PC3のメモリに記憶されているカラーチャートデータを読み出す(A11)。さらに、PC3は、読み出したカラーチャートデータを画像データとして含む印刷ジョブを生成し(A12)、生成した印刷ジョブをプリンタ1に送信する(A13)。この場合のキャリブレーションコマンドと印刷ジョブとの組は、特定情報の一例である。A13にてPC3から送信される印刷ジョブは、カラーチャート印刷ジョブの一例である。プリンタ1は、カラーチャートデータを含む印刷ジョブを受信したことで、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行する(A6)。これにより、カラーチャートが印刷される。
本第3の実施の形態の印刷システム100によっても、プリンタ1は、カラーチャートを印刷する前にキャリブレーション処理を実行するので、色合いが調整された状態でカラーチャートが印刷される。従って、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様に、特定色についてユーザが指定した好みの色合いになり易い。なお、本第3の実施の形態の手順は、特定カラーチャート印刷コマンドとカラーチャート印刷コマンドとのいずれにも対応していないプリンタや、カラーチャートデータ23を記憶していないプリンタにも、適用可能である。
第3の実施の形態では、プリンタドライバ42がカラーチャートデータを記憶しているので、プリンタ1にカラーチャートデータ23を記憶するためのメモリを用意する必要が無く、また、プリンタ1に特定カラーチャート印刷コマンドやカラーチャート印刷コマンドに対応するためのプログラムを用意する必要もなく、プリンタ1の制御がシンプルになる。
一方、第1の実施の形態や第2の実施の形態のように、プリンタ1にカラーチャートデータ23が記憶されていれば、プリンタ1は、PC3等の外部デバイスからの特定カラーチャート印刷コマンドやカラーチャート印刷コマンドに基づいて、カラーチャートデータ23をメモリから読み出してカラーチャートを印刷することができる。従って、カラーチャートデータを外部デバイスから受信する場合と比較して、外部デバイスの処理の負荷や通信負荷が小さい。
なお、各実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタは、印刷単機能のものに限らず、複合機、複写機、FAX装置等、カラー印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また、プリンタは、インクジェット方式のものであっても良い。また、プリンタに印刷ジョブ等を送信する装置は、PCに限らず、スマートフォン、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータでも良い。
また、プリンタ1は、CMYKの4色の着色材を用いて印刷するとしたが、これに限らない。本発明は、例えば、CMYの3色の着色材を用いる装置や、5色以上の着色材を用いる装置にも適用可能である。このような装置であっても、特別色のRGB値を選択されたCMYK値またはCMY値に変換することで、ユーザの好みの特別色で印刷することができる。
また、第1の実施の形態では、前回のキャリブレーション実行時からの印刷枚数が閾値以下であればキャリブレーションを実行せずにカラーチャートを印刷するとしたが、カラーチャートの印刷前には必ずキャリブレーションを実行するとしても良い。具体的には、パネル設定処理(図2参照)のS105とS106、および、データ受信処理(図6参照)のS302とS303は、無くても良い。
また、各実施の形態では、プリンタ1は、キャリブレーションとして、現像バイアス補正とガンマ補正とをこの順で実行するとしたが、いずれか一方のみでも良いし、さらに他の処理を行っても良い。また、プリンタ1は、現像バイアス補正とガンマ補正とを逆順に実行しても良い。ただし、現像バイアス補正はガンマ補正に影響を与える可能性が高いことから、この順に実行することが好ましい。
また、各実施の形態では、カラーチャートを印刷する条件を満たした場合、必ずキャリブレーション処理を実行するとしたが、例えば、キャリブレーションを実行した直後であれば、キャリブレーション処理を省略しても良い。例えば、前回のキャリブレーション実行後の印刷枚数が閾値枚数以下であれば、キャリブレーション処理を実行しないとしても良い。カラーチャートを印刷する際、前回のキャリブレーション処理と条件が変わらない可能性が高い場合には、その後の印刷で直ぐにキャリブレーションが実行される可能性が低く、前回のキャリブレーションによる補正値を用いても色合いに変化が生じ難いため、カラーチャート印刷前のキャリブレーションを省略しても良い。
また、各実施の形態では、特別赤についての処理を説明したが、プリンタ1は、特別赤以外の特別色についても同様の処理を行っても良い。例えば、プリンタ1は、複数の特別色についてカラーチャートデータやおすすめの色を記憶し、設定対象とする特別色の選択を受け付けても良い。また、プリンタ1は、複数の特別色について色ごとに色番号の指定を受け付けても良い。また、プリンタ1は、特別色とするRGB値のユーザによる指定を受け付けても良い。その場合、カラーチャートの印刷指示を受け付けた際に、プリンタ1は、指定されたRGB値に対応するデフォルトのCMYK値に基づいて、CMYKの各値を所定のルールで変更したカラーチャートデータを作成して印刷しても良い。
また、プリンタ1は、印刷ジョブの印刷時にはカラープロファイル24の複製を作成し、印刷後に複製のカラープロファイル24を削除するとしたが、これに限らない。例えば、プリンタ1は、カラープロファイル24の補正や書き換えが必要か否かを先に判断し、必要と判断した場合に限り複製を作成するとしても良い。また、プリンタ1は、複製を削除せず、次回の印刷時に複製を上書きするとしても良い。また、例えば、プリンタ1は、特別赤に関するユーザの新たな指定を受け付けていない間は、複製を保持して再利用するとしても良い。例えば、同時に選択された複数の画像を連続して印刷する場合には、複製を再利用するとしても良い。
また、各実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、各実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されても良い。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 プリンタ
3 PC
12 メモリ
13 ユーザIF
14 通信IF
15 印刷デバイス
151 現像ローラ
152 トナーカートリッジ
153 検知部材
100 印刷システム

Claims (18)

  1. カラー印刷が可能な印刷デバイスと、
    通信インタフェースと、
    を備えるプリンタであって、
    前記プリンタは、
    特定のRGB値である特定色に類似する複数の選択色から構成されるカラーチャートを、前記印刷デバイスに印刷させるカラーチャート印刷処理と、
    RGB値で示される画像データをCMY値に変換するCMY変換処理であって、前記カラーチャート印刷処理にて印刷された前記カラーチャートの前記複数の選択色のうちの1つの選択色が指定された場合、前記画像データに含まれる前記特定色のRGB値を、指定された前記1つの選択色に対応するCMY値に変換する前記CMY変換処理と、
    前記CMY変換処理にてCMY値に変換された前記画像データに示される画像を前記印刷デバイスに印刷させる印刷処理と、
    を実行し、
    前記プリンタは、さらに、
    前記カラーチャートを印刷する条件を満たした場合に、前記カラーチャート印刷処理の実行前に、色合いを調整するためのキャリブレーション処理を実行する、
    ように構成されるプリンタ。
  2. 請求項1に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    前記通信インタフェースを介して、画像データを含む印刷ジョブを受信した場合、前記CMY変換処理にて、RGB値で示される前記画像データをCMY値に変換する、
    ように構成されるプリンタ。
  3. 請求項2に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    前記通信インタフェースを介して、前記カラーチャート印刷処理にて印刷された前記カラーチャートの前記複数の選択色のうちの1つの選択色が指定された前記印刷ジョブを受信した場合、前記CMY変換処理にて、前記画像データに含まれる前記特定色のRGB値を、受信した前記印刷ジョブにて指定された前記1つの選択色に対応するCMY値に変換する、
    ように構成されるプリンタ。
  4. 請求項1に記載するプリンタにおいて、
    前記カラーチャートを示すカラーチャートデータが記憶されたメモリを備え、
    前記プリンタは、
    前記通信インタフェースを介して、前記カラーチャートの印刷を指示する特定コマンドを受信する特定コマンド受信処理を実行し、前記特定コマンドを受信することで、前記カラーチャートを印刷する前記条件を満たし、
    前記特定コマンド受信処理にて前記特定コマンドを受信した場合、前記キャリブレーション処理を実行し、
    前記キャリブレーション処理を実行した場合、前記カラーチャート印刷処理を実行し、
    前記プリンタは、さらに、前記カラーチャート印刷処理にて、
    前記カラーチャートデータを前記メモリから読み出し、
    読み出された前記カラーチャートデータに基づいて前記カラーチャートを前記印刷デバイスに印刷させる、
    ように構成されるプリンタ。
  5. 請求項4に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    温度または湿度に基づいて前記キャリブレーション処理を実行する条件を満たした場合、前記特定コマンド受信処理にて前記特定コマンドを受信していなくても、前記キャリブレーション処理を実行する、
    ように構成されるプリンタ。
  6. 請求項4に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    前記印刷処理による印刷枚数に基づいて前記キャリブレーション処理を実行する条件を満たした場合、前記特定コマンド受信処理にて前記特定コマンドを受信していなくても、前記キャリブレーション処理を実行する、
    ように構成されるプリンタ。
  7. 請求項4に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    着色材を収容するカートリッジであって、前記プリンタに着脱可能な前記カートリッジと、
    前記プリンタに対する前記カートリッジの装着を検知するための検知部材と、
    を備え、
    前記プリンタは、さらに、
    前記検知部材によって前記カートリッジの装着を検知した場合、前記特定コマンド受信処理にて前記特定コマンドを受信していなくても、前記キャリブレーション処理を実行する、
    ように構成されるプリンタ。
  8. 請求項1に記載するプリンタにおいて、
    前記カラーチャートを示すカラーチャートデータが記憶されたメモリと、
    ユーザインタフェースと、
    を備え、
    前記プリンタは、
    前記ユーザインタフェースを介して、前記カラーチャートを印刷する指示を受け付けるカラーチャート印刷受付処理を実行し、前記カラーチャートを印刷する前記指示を受け付けることで、前記カラーチャートを印刷する前記条件を満たし、
    前記カラーチャート印刷受付処理にて前記カラーチャートを印刷する前記指示を受け付けた場合、前記キャリブレーション処理を実行し、
    前記キャリブレーション処理を実行した場合、前記カラーチャート印刷処理を実行し、
    前記プリンタは、さらに、前記カラーチャート印刷処理にて、
    前記カラーチャートデータを前記メモリから読み出し、
    読み出された前記カラーチャートデータに基づいて前記カラーチャートを前記印刷デバイスに印刷させる、
    ように構成されるプリンタ。
  9. 請求項8に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    温度または湿度に基づいて前記キャリブレーション処理を実行する条件を満たした場合、前記カラーチャート印刷受付処理にて前記カラーチャートを印刷する前記指示を受け付けていなくても、前記キャリブレーション処理を実行する、
    ように構成されるプリンタ。
  10. 請求項8に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    前記印刷処理による印刷枚数に基づいて前記キャリブレーション処理を実行する条件を満たした場合、前記カラーチャート印刷受付処理にて前記カラーチャートを印刷する前記指示を受け付けていなくても、前記キャリブレーション処理を実行する、
    ように構成されるプリンタ。
  11. 請求項8に記載するプリンタにおいて、
    前記プリンタは、
    着色材を収容するカートリッジであって、前記プリンタに着脱可能な前記カートリッジと、
    前記プリンタに対する前記カートリッジの装着を検知するための検知部材と、
    を備え、
    前記プリンタは、さらに、
    前記検知部材によって前記カートリッジの装着を検知した場合、前記カラーチャート印刷受付処理にて前記カラーチャートを印刷する前記指示を受け付けていなくても、前記キャリブレーション処理を実行する、
    ように構成されるプリンタ。
  12. 請求項4から請求項11のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
    前記メモリには、前記複数の選択色とCMY値とを対応付ける特定色変換テーブルが記憶されており、
    前記プリンタは、
    前記カラーチャート印刷処理にて印刷された前記カラーチャートの前記複数の選択色のうちの1つの選択色が指定された場合、前記CMY変換処理にて、前記画像データに含まれる前記特定色のRGB値を、前記特定色変換テーブルを用いて、指定された前記1つの選択色に対応するCMY値に変換する、
    ように構成されるプリンタ。
  13. 請求項1から請求項11のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
    前記印刷デバイスは、現像ローラを有し、
    前記プリンタは、
    前記キャリブレーション処理において、前記現像ローラに印加される現像バイアスを設定する現像バイアス補正と、出力画像の明るさを調整するガンマ補正と、の少なくとも一方を行う、
    ように構成されるプリンタ。
  14. 請求項1から請求項11のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
    ユーザインタフェースを備え、
    前記プリンタは、
    前記ユーザインタフェースを介して、前記カラーチャート印刷処理にて印刷された前記カラーチャートの前記複数の選択色のうちの1つの指定を受け付ける指定色受付処理と、
    前記指定色受付処理にて受け付けた前記1つの選択色を登録する登録処理と、
    を実行し、
    前記プリンタは、さらに、
    前記登録処理にて前記1つの選択色が登録されている場合、前記CMY変換処理にて、前記画像データに含まれる前記特定色のRGB値を、登録されている前記1つの選択色に対応するCMY値に変換する、
    ように構成されるプリンタ。
  15. カラー印刷が可能なプリンタと、前記プリンタに対する指示を受け付ける情報処理装置と、を備える印刷システムであって、
    前記情報処理装置は、
    特定のRGB値である特定色に類似する複数の選択色から構成されるカラーチャートを前記プリンタに出力させる出力指示を受け付け、
    前記出力指示を受け付けた場合、前記プリンタに前記カラーチャートを印刷させるための特定情報を送信し、
    前記プリンタは、
    前記情報処理装置からの前記特定情報に基づいて、前記カラーチャートを印刷し、
    前記情報処理装置は、
    前記プリンタに印刷を行わせる印刷指示を受け付け、
    前記印刷指示を受け付けた場合に、画像データを含む印刷ジョブを前記プリンタに送信し、
    前記プリンタは、
    前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信した場合、前記印刷ジョブに含まれる前記画像データを示すRGB値をCMY値に変換するCMY変換処理であって、前記カラーチャートの前記複数の選択色のうちの1つの選択色が指定された場合、前記画像データに含まれる前記特定色のRGB値を、指定された前記1つの選択色に対応するCMY値に変換する前記CMY変換処理を実行し、前記CMY変換処理にてCMY値に変換された前記画像データに示される画像を印刷し、
    前記プリンタは、さらに、
    前記情報処理装置から前記特定情報を受信した場合、前記カラーチャートを印刷する前に、色合いを調整するためのキャリブレーション処理を実行する、
    ように構成される印刷システム。
  16. 請求項15に記載する印刷システムであって、
    前記プリンタには、前記カラーチャートを示すカラーチャートデータが記憶されており、
    前記情報処理装置は、
    前記出力指示を受け付けた場合に、前記特定情報として前記キャリブレーション処理を実行するキャリブレーションコマンドを前記プリンタに送信し、その後、前記特定情報として前記カラーチャートを印刷するカラーチャート印刷コマンドを前記プリンタに送信し、
    前記プリンタは、
    前記特定情報として前記キャリブレーションコマンドを受信した場合に、前記キャリブレーション処理を実行し、前記特定情報として前記カラーチャート印刷コマンドを受信した場合に、前記カラーチャートデータを読み出し、読み出された前記カラーチャートデータに基づいて前記カラーチャートを印刷する、
    ように構成される印刷システム。
  17. 請求項15に記載する印刷システムであって、
    前記プリンタには、前記カラーチャートを示すカラーチャートデータが記憶されており、
    前記情報処理装置は、
    前記出力指示を受け付けた場合に、前記特定情報として特定コマンドを前記プリンタに送信し、
    前記プリンタは、
    前記特定情報として前記特定コマンドを受信した場合に、前記キャリブレーション処理を実行し、前記キャリブレーション処理の完了後、前記カラーチャートデータを読み出し、読み出された前記カラーチャートデータに基づいて前記カラーチャートを印刷する、
    ように構成される印刷システム。
  18. 請求項15に記載する印刷システムであって、
    前記情報処理装置には、前記カラーチャートを示すカラーチャートデータが記憶されており、
    前記情報処理装置は、
    前記出力指示を受け付けた場合に、前記特定情報として前記キャリブレーション処理を実行させるキャリブレーションコマンドを前記プリンタに送信し、その後、前記カラーチャートデータを読み出し、読み出された前記カラーチャートデータを含むカラーチャート印刷ジョブを前記特定情報として前記プリンタに送信し、
    前記プリンタは、
    前記特定情報として前記キャリブレーションコマンドを受信した場合に、前記キャリブレーション処理を実行し、前記特定情報として前記カラーチャート印刷ジョブを受信した場合に、前記カラーチャート印刷ジョブに含まれる前記カラーチャートデータに基づいて前記カラーチャートを印刷する、
    ように構成される印刷システム。
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