JP2005343066A - 制御装置および画像形成装置および情報処理装置およびキャリブレーション制御方法および画像形成位置補正方法およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents

制御装置および画像形成装置および情報処理装置およびキャリブレーション制御方法および画像形成位置補正方法およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを判断して、その必要性があればユーザに通知することである。
【解決手段】 クライアントコンピュータ201からジョブを受信してプリンタ104が印刷可能な画像データを生成するコントローラ202を備えてなる画像形成システムにおいて、ジョブ受信時に、該ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を制御部204が判断し、該判断結果に基づいて、第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知をクライアントコンピュータ201から指定される指定先に通知する構成を特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理装置からジョブを受信して画像形成装置が画像形成可能な画像データを生成する制御装置を備えてなる画像形成システムに係り、画像形成装置の色補正または画像形成位置補正の実行状態を判定して情報処理装置に通知処理可能な制御装置および画像形成装置および情報処理装置およびキャリブレーション制御方法および画像形成位置補正方法およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
従来、画像の入出力を行う画像形成装置として図21に示すような、コピー機能、プリンタ機能、さらにはファクシミリ機能等を有する複合画像処理を実行することが可能な画像入出力処理装置、いわゆるマルチファンクションデジタル複写機101のようなものが知られている。
図21は、この種の画像形成装置のシステム構成を説明するブロック図であり、フルカラーマルチファンクションデジタル複写機の場合に対応する。
図21に示す画像形成装置101は、紙などに記録されている原稿画像を読み取るスキャナ103と、読み取った画像、あるいはホストコンピュータから送られてくる画像を紙などのメディアに出力するプリンタ104で構成されており、さらにこれらのスキャナ103、プリンタ104の動作を制御したり、あるいは種々の画像処理を施すデバイスコントローラ105、機器の操作を使用者に提供する操作部102、また画像データや処理プログラムを一時的あるいは恒久的に記憶するメモリ106およびハードディスク107などから構成される。
このようなフルカラーマルチファンクションデジタル複写機では、単に原稿画像を複写するということだけでなく、原稿画像に種々の画像処理を施して複写することもできる。
例えば、原稿の白黒を反転させるネガポジ反転処理、原稿の一部のみを複写するトリミング処理、複数の原稿を縮小して一枚の出力用紙上に合成する縮小レイアウト処理などといった多様な画像処理を行うことが可能である。
また、前記画像形成装置とホストコンピュータとを外部装置として機能するコントローラを介して接続し、ホストコンピュータで作成されたカラー画像を、コントローラによってラスタ化し、前記コントローラ内部のメモリに保持した後に、カラーレーザプリンタとしての画像形成装置に転送して印刷する画像形成装置システムが提案されている。
このような画像形成装置システムではコントローラを介して原稿の複写以外にスキャナ103で読み込んだ画像データをLAN(ネットワーク)経由でホストコンピュータに転送することもできる
さらに、図示しないファックス送受信装置を用いて、原稿画像を遠隔地のファックス送受信機へ送信させたりすることもできる。
さらに、画像形成装置システムではキャリブレーションによって、画像形成装置の色を最適にすることができる。
ここで、キャリブレーションには、画像形成装置単体で行うキャリブレーション(第1キャリブレーション)と第1キャリブレーション後に画像形成装置からキャリブレーションパターンをカラー画像として出力し、そのカラー画像出力をスキャナや濃度計などで読み込んで、上記コントローラの画像処理に対する色味を調整するコントローラキャリブレーション(第2キャリブレーション)の2種類がある。
また、従来の画像形成装置においては、画像形成位置を調整することも公知である。これは主にメカ的な誤差により画像形成位置が給紙段毎にずれるので、用紙中心位置に印刷しようとしたものを正しく用紙中心位置に出すように補正する機能である。これにより、所望の印刷が得られ、特に両面印刷においては表裏の画像位置をあわせることが可能である。
そして、この種の従来技術として、自動キャリブレーションを、プリント後や、設定された時刻情報あるいは最終プリントからの経過時間等に基づいて実行することが下記特許文献1に開示されている。
また、キャリブレーション用のパッチに時刻情報を合わせて画像出力して、該画像出力されたキャリブレーション用のシートをスキャナ等から読み込ませる場合に、そのパッチの出力時刻が最新のものか否かを判断してそのパッチによるキャリブレーションを実行しないように制御することが下記特許文献2に開示されている。
特開2003−167394号公報 特開平11−179969号公報
しかしながら、従来の画像形成装置を使用して印刷する場合、以下のような問題があった。
まず、プリンタキャリブレーション(第1キャリブレーション)とコントローラキャリブレーション(第2キャリブレーション)とは独立して実行が可能なため、ユーザが画像形成前に両方のキャリブレーションがきちんと実行されているのかその履歴を確認することができないという問題があった。
また、コントローラキャリブレーションはプリンタキャリブレーションの後で行う必要があり、コントローラキャリブレーションを実施した後でプリンタキャリブレーションを行った場合には、再度コントローラキャリブレーションをする必要があるが、この状態をも画像形成システムとして認識することができないため、各キャリブレーションの実行は、ユーザの判断任せになっていた。
また、プリンタキャリブレーションを行った日時をネットワークを介して情報処理装置が取得する機能を備えておらず、画像形成装置を管理するネットワーク・ユーティリティからキャリブレーション状態を取得することも従来はできなかった。
さらに、画像形成装置における画像形成位置補正処理についても同様の問題がある。
これまでの技術では、給紙段ごとに行う画像形成位置補正を行った時刻を保持していないために、画像形成位置補正を最近行ったかどうかがわからなかった。また、カセットなどに紙を補充したり給紙カセットの用紙サイズを変更した場合、画像形成位置補正の設定はあらためて行うべきだが、これらはユーザの操作に任されているため、場合によっては正しい位置補正がされていなかった。
このように、情報処理装置からジョブを受信して画像形成装置が画像形成可能な画像データを生成する制御装置を備えてなる画像形成システムに係り、画像形成装置の色補正または画像形成位置補正の実行状態を情報処理装置側のユーザからのジョブ受信時に適応して通知するような仕組みが提案されていないため、これらのシステムにおいて色補正や画像形成位置といった画質低下に関わる共通課題を克服できず、カラー画像形成時にユーザが意図する色合いとは異なるカラー画像を形成してから、画質の色味調整を再度行う必要が生じたり、同様に、画像出力した後、画像出力位置のばらつきに気づき、再度画像位置調整を行う等の事後的な作業が発生して、常に安定した画質で、正常な画像出力位置にばらつきなく画像を形成できないという課題が指摘されていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、情報処理装置からジョブを受信して画像形成装置が画像形成可能な画像データを生成する制御装置を備えてなる画像形成システムにおいて、ジョブ受信時に、該ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断し、該判断結果に基づいて、第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を情報処理装置から指定される指定先に通知することにより、情報処理装置からの個別の問い合わせによるものでなく、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを判断して、その必要性があればユーザに通知し、不要であれば、そのままカラー画像形成処理を実行させることで、適時にキャリブレーションの必要性をユーザに認知させて、常に安定した画質で、正常な画像出力を行える制御装置およびキャリブレーション制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
第2の目的は、情報処理装置からジョブを受信して画像形成装置が画像形成可能な画像データを生成する制御装置を備えてなる画像形成システムにおいて、いずれかの給紙手段から給送される画像形成位置を補正した補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とを各給紙手段別に記憶し、ジョブ受信時に、該ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とに基づいて、ジョブの出力の可否を制御することにより、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないとカラー画像出力位置を保証できない状態か否かを判断して、画像形成位置が保証できない場合には、画像形成処理を回避させることで、画像形成位置にばらつきのある画像出力が実行されてしまう事態を有効に回避できる画像形成装置および画像形成位置補正方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
第3の目的は、情報処理装置からジョブを受信して画像形成装置が画像形成可能な画像データを生成する制御装置を備えてなる画像形成システムにおいて、制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行い、該指示を前記ジョブに付加して制御装置に転送し、ジョブ転送後、制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告を受信して表示部に表示すことにより、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かが制御装置で判断され、その必要性があれば制御装置からその旨の通知を確実に受け取ることができ、画質が保証されるかどうかに依存して、適時にユーザがキャリブレーションの必要性を認知できる情報処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
第4の目的は、情報処理装置からジョブを受信して画像形成装置が画像形成可能な画像データを生成する制御装置を備えてなる画像形成システムにおいて、制御装置に対して画像形成位置保証出力を指示し、該指示を前記ジョブに付加して制御装置に転送することにより、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないと画像形成位置が保証できない状態か否かが制御装置で判断され、画像形成位置がばらつく恐れがある場合には、当該ジョブの画像出力を有効に回避できる情報処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
本発明に係る制御装置は、情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データをカラー画像形成装置に出力可能な制御装置であって、前記画像データを生成する画像処理手段と、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを記憶する記憶手段と、前記ジョブ受信時に、前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知手段とを有することを特徴とする。
また、情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データをカラー画像形成装置に出力可能な制御装置におけるキャリブレーション制御方法および記憶媒体およびプログラムは、前記画像データを生成する画像処理ステップと、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記ジョブ受信時に、前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断ステップと、前記判断ステップによる判断結果に基づいて、前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、所定の用紙を画像形成部に給送する複数の給紙手段を備え、情報処理装置から受信するジョブに基づいて制御装置により生成される画像データを画像形成出力可能な画像形成装置であって、いずれかの給紙手段から給紙される用紙に所定の画像形成位置ずれ量を測定するための試験画像を出力する出力手段と、前記出力手段により出力された試験画像中から測定される所定の画像形成位置ずれ量を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された所定の画像形成位置ずれ量に基づいて、選択される給紙手段から給送される用紙の画像形成位置を補正する補正手段と、いずれかの給紙手段から給送される画像形成位置を補正した補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とを各給紙手段別に記憶する記憶手段と、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とに基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また、所定の用紙を画像形成部に給送する複数の給紙手段を備え、情報処理装置から受信するジョブに基づいて制御装置により生成される画像データを出力可能な画像形成装置における画像形成位置補正方法および記憶媒体およびプログラムは、いずれかの給紙手段から給紙される用紙に所定の画像形成位置ずれ量を測定するための試験画像を出力する出力ステップと、前記出力ステップにより出力された試験画像中から測定される所定の画像形成位置ずれ量を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された所定の画像形成位置ずれ量に基づいて、選択される給紙手段から給送される用紙の画像形成位置を補正する補正ステップと、いずれかの給紙手段から給送される画像形成位置を補正した補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とを各給紙手段別に記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とに基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置であって、前記制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行う指示手段と、前記指示手段による指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送手段と、前記転送手段によるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告を受信して表示部に表示する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るデータ処理方法および記憶媒体およびプログラムは、プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、前記制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行う指示ステップと、前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップと、前記転送ステップによるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告を受信して表示部に表示する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係るデータ処理方法および記憶媒体およびプログラムは、プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、前記制御装置に対して画像形成位置保証出力を指示する指示ステップと、前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップと、前記転送ステップによるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告を受信して表示部に表示する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明の制御装置およびキャリブレーション制御方法および記憶媒体およびプログラムによれば、情報処理装置からの個別の問い合わせによるものでなく、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを判断して、その必要性があればユーザに通知し、不要であれば、そのままカラー画像形成処理を実行させることで、適時にキャリブレーションの必要性をユーザに認知させて、常に安定した画質で、正常な画像出力を行える。
本発明の画像形成装置および画像形成位置補正方法および記憶媒体およびプログラムによれば、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないとカラー画像出力位置を保証できない状態か否かを判断して、画像形成位置が保証できない場合には、画像形成処理を回避させることで、画像形成位置にばらつきのある画像出力が実行されてしまう事態を有効に回避できる。
本発明の情報処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体およびプログラムによれば、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かが制御装置で判断され、その必要性があれば制御装置からその旨の通知を確実に受け取ることができ、画質が保証されるかどうかに依存して、適時にユーザがキャリブレーションの必要性を認知できる。
また、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないと画像形成位置が保証できない状態か否かが制御装置で判断され、画像形成位置がばらつく恐れがある場合には、当該ジョブの画像出力を有効に回避できる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
以下,好ましい実施形態として,フルカラーマルチファンクションデジタル複写機(以下、単にカラー複写機とする)のシステムについての詳細な説明をする。なお,本発明はこの実施形態に限るものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置、情報処理装置を含む画像形成装置システムの構成を示すブロック図であり、クライアントコンピュータ201と、コントローラ202はネットワークを介して所定のプロトコルで通信可能に接続されている例である。
図1において、クライアントコンピュータ201からプリントを行う場合、クライアントコンピュータ201で作成されたプリントジョブはネットワークNETを経由してコントローラ202に送られる。本実施形態の場合、このプリントジョブは、プリンタドライバで生成されるページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータである。
そして、コントローラ202の中では、クライアントコンピュータ201から送られてきたPDLデータはネットワークインタフェース部203を経由して受信され、制御部204により図示しないRAM等のワークメモリ上でバンド毎にラスタ画像データに展開処理され、さらに画像圧縮伸長処理部205により圧縮され、画像メモリ206に書き込まれる。
次いで、制御系インタフェース部207を経由して、デバイスコントローラ105に対してプリント指示が行われ、画像メモリ206から読み出された圧縮画像データは、画像圧縮伸長処理部205により伸長された後、画像系ビデオインタフェース部208を経由して、デバイスコントローラ105に送られ画像形成が行われプリンタ104によって印刷される。
なお、制御系インタフェース部207を経由して行われるプリント指示には、デバイスコントローラ105での圧縮を制御する圧縮制御パラメータが含まれる。
一方、デバイスコントローラ105は、コントローラ202からのプリント指示を受け付ける制御系インタフェース部209を持ち、受け取った指示は制御部211で処理される。
デバイスコントローラ105は、さらに、コントローラ202から送られる画像データを受信するための画像系ビデオインタフェース部210を持ち、受け取った画像データは制御部211で、種々の画像処理が施された後、コントローラ202からのプリント指示に含まれる圧縮制御パラメータに基づいて画像圧縮伸長処理部212により圧縮され、画像メモリ213に書き込まれる。
次いで、制御部211の指示により、画像メモリ213から読み出された圧縮画像データは、画像圧縮伸長処理部212により伸長された後、プリンタI/F部215を経由してプリンタ104に送られ印刷される。
本実施形態のデバイスコントローラ105は、さらにスキャナ103を持つMFP(Multi Function Peripheral)であり、スキャナ103で読み取った画像データをコントローラ202に送るスキャン機能も持つ。この場合、スキャナ103で読み取った画像データは、スキャナI/F部216を経由して、画像圧縮伸長処理部212により圧縮され、画像メモリ213に書き込まれる。
次いで、制御系インタフェース部207を経由して、コントローラ202に対して指示が行われ、画像メモリ213から読み出された圧縮画像データは、画像圧縮伸長処理部212により伸長された後、画像系ビデオインタフェース部210を経由して、コントローラ202に送られる。
画像系ビデオインタフェース部208、210は、画像クロックに同期してラスタ画像データを搬送するビデオインタフェースであり、画像データは、例えば8本の信号線を用いて伝送され、1画素あたり8bitのデータが送られる。この8本の信号線は、双方向に使用可能な構成となっており、プリント時には、コントローラ202からデバイスコントローラ105に向かう向きで使用され、スキャン時には、デバイスコントローラ105からコントローラ202に向かう向きで使用される。
さらに、本実施形態のデバイスコントローラ105は、ファクシミリI/F部214を持つMFP(Multi Function Peripheral)であり、スキャナ103で読み取った画像やコントローラ202から受け取った画像をファクシミリI/F部214を経由して電話回線に送信したり、逆に電話回線を介して受信したファクシミリ画像データをプリンタ104で印刷する機能も持つ。
操作部102は、操作者により種々の操作指示を行うためのものであり、制御系インタフェース部207、209で使用するネットワークアドレスなどを設定するために使用される。
図2は、図1に示したクライアントコンピュータ201の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
図2において、201−1はCPUで、ROM201−2、ハードディスク201−5に記憶されるOS、アプリケーション等RAM201−3上にロードして、所望のデータ処理を実行する。なお、ハードディスク(HDD)201−5にプリンタドライバと呼ばれる印刷制御プログラムが記憶されており、OSを介して引き渡される描画命令を所定のページ記述言語に変換処理して、コントローラ202に転送すべき印刷ジョブ(PDLデータを含む)を作成する。
201−4はメデイアドライブで、各種のメディアに記憶された情報を読み出したり、処理されたデータを書き込みしたり可能に構成されている。
201−6は入力デバイスで、キーボード、ポインティングデバイス等から構成される。201−7はディスプレイで、種々のアプリケーションのワーク画面や、プリンタドライバが提供する各種の状態表示画面、ページ設定画面、キャリブレーション警告画面(詳細は後述する)や、ユーティリティがサポートするデバイス状態取得画面等をCPU201−1の制御で表示可能に構成されている。
201−9は周辺機器I/F部で、いわゆるNICを含む通信インタフェースとして機能し、ネットワークNETを介してコントローラ202と所定のプロトコルで通信可能に構成されている。
このように構成された情報処理装置におけるデータ処理方法は、プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、前記制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行う(例えば図6または図10に示す指示画面)指示ステップ(図示しない)と、前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップ(図示しない)と、前記転送ステップによるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告(例えば図9に示す警告表示画面)を受信して表示部に表示する制御ステップ(図示しない)とをCPU201−1が実行する。
[プリンタの構成]
図3は、図1に示したプリンタ104の構成を説明する概略断面図であり、4ドラムを並置する4連タンデム型のレーザビームプリンタの例を示す。
図3において、313はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザより発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー314、315、316をへて感光ドラム317を走査し、次の1本はミラー318、319、320をへて感光ドラム321を走査し、次の1本はミラー322、323、324をへて感光ドラム325を走査し、次の1本はミラー326、327、328をへて感光ドラム329を走査する。
一方、330はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム317上にイエローのトナー像を形成し、331はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム321上にマゼンタのトナー像を形成し、332はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム325上にシアンのトナー像を形成し、333はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム329上にブラックのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
シートカセット334、335および、手差しトレイ336のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ337を経て、転写ベルト338上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム317、321、325、329には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト339により搬送され、定着器340によって、トナーがシートに定着される。定着器340を抜けたシートはフラッパ350により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ350を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
なお、4つの感光ドラム317、321、325、329は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト339により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミングで同期がなされて、4つの半導体レーザは駆動される。
[第1のキャリブレーション]
図4は、本発明に係る画像形成装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したデバイスコントローラ105による第1のキャリブレーションのデータ処理手順に対応する。なお、S401〜S408は各ステップを示し、各ステップは、制御部211内のメモリに記憶される制御プログラムを実行することで実現される。
先ず、ステップS401で、ユーザは、操作部102上で、カラー複写機のLCDのユーザモードから自動諧調補正を選択し、プリンタキャリブレーションを開始する。
次に、ステップS402で、ユーザは操作部102からテストプリントTP1の出力ボタン(図示しない)を押下し、制御部211内に記憶されるメモリから第1のテストパターンデータを読み出してテストプリントTP1をプリンタ104から出力する。ここで、テストプリントTP1はY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のフル出力(入力データが255)のパッチが出力される。
そして、ステップS403で、ユーザは出力したテストプリントTP1をスキャナ103上に載せ、操作部102上の読み込みボタンを押下し、テストプリントTP1を原稿台から読み込む。次に、ステップS404でテストプリントTP1から読み込んだスキャンデータとカラー複写機のターゲット濃度情報(図1に示した制御部211内のメモリ内に記憶される)とを比較し、カラー複写機の濃度をターゲット濃度となるように濃度補正に関わるデバイスの設定値(例えば帯電バイアス等)を補正する。
なお、ステップS404において、濃度補正が実行された日時が制御部204内の履歴テーブルに記憶されるものとする。
次に、ステップS405で、操作部102よりテストプリントTP2の出力ボタンを押下し、制御部211内に記憶されるメモリから第2のテストパターンデータを読み出してテストプリントTP2をプリンタ104から出力する。
ここで、テストプリントTP2はY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のグラデーション(図示しない)のパッチが出力される。
次に、ステップS406で、ユーザは出力したテストプリントTP2をスキャナ103上に載せ、操作部102上の読み込みボタンを押下し、テストプリントTP2を原稿台から読み込む。
次に、ステップS407でテストプリントTP2をスキャナ103が読み込んだスキャンデータとカラー複写機のターゲット濃度特性曲線(例えば制御部211のメモリにあらかじめ記憶される)を比較し、カラー複写機のLUT(入力と出力を対応付けるルックアップテーブル)をターゲット濃度曲線となるように補正する。
なお、ステップS407において、濃度補正が実行された日時が制御部204内の履歴テーブルに記憶されるものとする。
[コントローラ202によるキャリブレーション]
図5は、本発明に係る画像形成装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示したコントローラ202によるにプリンタキャリブレーションのデータ処理手順に対応する。なお、S501〜S507は各ステップを示し、各ステップは、制御部204内のメモリに記憶される制御プログラムを実行することで実現される。
先ず、ステップS501で、ユーザは、図2に示したディスプレイ201−7にCPU201−1の制御により表示されるユーティリティがサポートする色管理ツール画面を表示し、この色管理ツールからキャリブレーションメニューを選択しキャリブレーションを開始する。そして、ステップS502で、キャリブレーションページ出力をメニューから選択しキャリブレーションページを画像出力する。
なお、本実施形態において、キャリブレーションページは「0〜255」までの間でYMCKそれぞれ32のカラーパッチからなる。すなわち、YMCKの矩形のパッチが「0〜8」とびの値でそれぞれ1列に並んでいるページである。この際、パッチが転写ベルト上に形成される場合と、記録紙上に形成される場合とがある。
次に、ステップS503では自走式の濃度計(図示しない)で自動的に128パッチのデータをコントローラ202に取り込む。
そして、ステップS504では読み込んだデータから、制御部204が最大濃度、諧調特性を補正しキャリブレーションデータを作成する。次に、ステップS505でキャリブレーションを適用するか否かを制御部204が判断して、キャリブレーションを適用すると判断した場合は、制御部204内のメモリに記憶されているキャリブレーションデータを新たなキャリブレーションデータに更新して、処理を終了する(S507)。
一方、ステップS505で、キャリブレーションを適用しないと判断した場合には、ステップS507に進み、そのままキャリブレーション処理を終了する。
[プリンタキャリブレーション時間の通知]
なお、図2において、プリンタキャリブレーションを実行した日時情報はデバイスコントローラ105の制御部211のメモリ、あるいは図示しないハードディスクに保持され、コントローラ202からの制御コマンドによってデバイスコントローラ105の制御系インタフェース部209からコントローラ202の制御系インタフェース部207を介してコントローラ202に通知される。
そして、デバイスコントローラ105から通知されるプリンタキャリブレーション実施日時情報を受信すると、コントローラ202では該通知されるプリンタキャリブレーション実施日時情報とコントローラキャリブレーション実施日時情報を制御部204内のメモリ(不揮発性メモリ)にMIB情報として保持する。
したがって、図1に示したクライアントコンピュータ201はネットワークNETを利用する、例えばプリンタ管理ユーティリティあるいはプリンタドライバを起動することで、プリンタキャリブレーション実施日時情報とコントローラキャリブレーション実施日時情報との双方を同時に取得することが可能となる。
これにより、クライアントコンピュータ201がコントローラ202より取得するMIB情報をプリンタ管理ユーティリティやプリンタドライバを介してプリンタキャリブレーション実施日時情報とコントローラキャリブレーション実施日時情報と差分日時を後述する警告とともに表示することが可能となる。
[キャリブレーション警告]
図6は、図1に示したクライアントコンピュータ201におけるキャリブレーション警告設定画面の一例を示す図であり、図1に示したクライアントコンピュータ201のプリンタドライバの印刷詳細オプションのウインドウ例に対応する。
図6において、61はキャリブレーション警告項目で、コンボボックス62に対して、プルダウンメニュー63中より「プリンタの初期設定」、「オン」、「オフ」のいずれかのタイミング項目を警告タイミングとして設定可能である。
チェックボックス69にチェックを入れると、あらかじめ登録されたアドレスに対応する管理者または特定のユーザにその旨の警告メッセージがメールが送信される。
なお、チェックボックス69はメール送信をするかどうかのチェックボックスであり、キャリブレーション警告がオンのときのみチェックが可能になっている。64はカラーモード設定項目で、現在CMYKのモードが選択されている状態に対応する。65は両面印刷設定で、現在上と上を合わせるが選択されている状態に対応する。66はソータモード設定で、丁合いが選択されている状態に対応する。
67はOKボタンで、現在各項目の設定状態を確定する場合に押下される。68はキャンセルボタンで、現在各項目の設定状態をキャンセルする場合に押下される。
ユーザは、ハードディスク201−5に記憶されるいずれか選択起動されているアプリケーション上から、例えば文書情報を印刷するときに、プリンタドライバが提供する図6に示す印刷詳細オプション画面をディスプレイ201−7上に表示し、該印刷詳細オプション画面を介して、キャリブレーション警告をオンに設定することで、画像形成装置システムのキャリブレーションが適切に行われていない場合、ユーザに警告を出す設定を行うことができる。
具体的な操作例としては、ユーザは図6に示す画面上で、プリンタドライバのキャリブレーション警告61からコンボボックス62の内容として「オン」に選択し、OKボタン67を押下する。
次に、不図示のプリンタドライバの画面で印刷ボタンを押下して自動登録処理を実行する。また、メール送信がチェックされている場合は、キャリブレーションが適切に行われていない場合、キャリブレーションをするように依頼するメールをあらかじめ設定したシステム管理者に送信する。
[第2のキャリブレーション]
図7は、本発明に係る画像形成装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、キャリブレーション警告送信処理手順に対応する。なお、S701〜S708は各ステップを示し、各ステップは、図1に示した制御部204により実行されることで実現される。
クライアントコンピュータ201から文書がネットワークを介してコントローラ202に送信されると、ステップS701でキャリブレーション警告処理が開始される。そして、ステップS702では、送信された文書がキャリブレーション警告の設定がされているのかを制御部204内のメモリで管理されるキャリブレーション警告設定情報を参照して調べ、制御部204は、警告設定がなされていないと判断した場合には、ステップS708に進み、通常の他の印刷処理に戻る。
一方、ステップS702で、制御部204は、警告設定がなされていると判断した場合は、ステップS703でキャリブレーション順序の確認を以下のように行う。
先ず、制御部204内のメモリに記憶される第1のキャリブレーションの実施日時PCTとコントローラキャリブレーション(第2のキャリブレーション)CCTの実施時期とを比較して第1のキャリブレーション実施日時の方が新しいか否か、プリンタキャリブレーション実施日時の方が新しいと判断した場合は、ステップステップS705に進み、キャリブレーション警告処理を行う。
一方、ステップS703で、プリンタキャリブレーション実施日時の方が旧いと制御部204が判断した場合は、ステップS704で、それぞれのキャリブレーション実施日時から現在の日時までの期間が設定時間よりも短いかを制御部204が確認して、プリンタキャリブレーション、コントローラキャリブレーションともに設定期間よりも短いと制御部204が判断した場合は、ステップS708に進み、本処理を終了する。
一方、ステップS704で、プリンタキャリブレーション、コントローラキャリブレーションともに設定期間よりも長いと制御部204が判断した場合は、ステップS705で、キャリブレーション実行をユーザに催促すべく、キャリブレーション警告を行う。
この警告処理例としては、制御部204がクライアントコンピュータ201のディスプレイ201−7上にキャリブレーション警告のウインドウを表示したり、または、印刷ジョブ管理ユーティリティ上に該当ジョブがキャリブレーション警告によって印刷できないことを表示する。
そして、ステップS706では、制御部204内のメモリにキャリブレーション警告時に、メール送信が設定されているかどうか、すなわち、メール送信チェックがされているかを調べ、チェックが設定されていないと判断した場合は、ステップS708へ進み、本処理を終了する。
一方、ステップS706で、メール送信チェック有りと制御部204が判断した場合は、ステップS707で、キャリブレーション警告を示すメッセージ等を含むメールをあらかじめ登録されたメールアドレス宛に送信して、本処理を終了する。
これにより、チェックがある場合には、ステップS707であらかじめ設定されたシステム管理者のメールアドレスにキャリブレーションの実行を促すメールが送信される。また、このメールはジョブの送信者にもCCが設定されている場合には、双方に送信される。
なお、本実施形態では、プリンタキャリブレーションの実施時期からの期間とコントローラキャリブレーションの実施時期からの期間は独立して設定可能である。
また、警告のメール送信先は、管理者に限らず、画像形成装置を保守点検するサービス拠点のサーバ内に設定されるユーザ別ボックス等に合わせて送信することで、そのキャリブレーション警告の履歴をサービス拠点のサーバのユーザあるいは、本画像形成装置を保守点検するサービスマンの携帯情報端末、例えば携帯電話を介して履歴情報を画像形成装置本体で作業中に自在に参照できるように構成してもよい。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、クライアントコンピュータ201のプリンタドライバまたはプリンタ管理ユーティリティによりコントローラ202と通信可能なデバイスコントローラ105とによるシステム例について説明したが、ネットワーク上で複数のプリンタを管理する印刷ジョブ管理ツールに適用することも可能である。以下、その実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの一例を示すネットワーク構成図である。
図8において、801、803、805はコントローラである。各コントローラ801、803、805はカラーMFP802、804、806が接続されている。807はプリンタ管理サーバである。そして、プリンタ管理サーバ807は、複数のコントローラを管理して印刷ジョブの振り分けを行う。
808、809、810はクライアントコンピュータである。コントローラ801、803、805、プリンタ管理サーバ807、クライアントコンピュータ808、809、810はそれぞれネットワークNETに接続されている。なお、クライアントコンピュータ808、809、810は、例えば図2に示したハード構成を備え、ハードディスク201−5には、ジョブ管理ソフトウエアがインストールされており、これらをメニューから選択して起動することで、図9に示すようなデバイス状態確認画面をディスプレイ201−7に表示可能に構成されている。
ユーザはクライアントコンピュータ808、809、810のいずれからも、それぞれ印刷ジョブ管理ツール(プリンタ管理ユーティリティ)を用いてそれぞれのコントローラ801、803、805のジョブの状態や接続されているカラーMFP802、804、806の状態を知ることができる。プリンタ管理サーバはWebサーバ708として機能する。
また、プリンタ管理サーバ807は、図2に示したハードウエア資源を備え、かつ、各コントローラ801、803、805のコントローラキャリブレーション履歴と、プリンタキャリブレーション履歴とを一括して記憶するテーブルをハードディスク等に記憶し、各クライアントコンピュータ808、809、810より、印刷ジョブを受信した場合に、クラスタリングしてジョブをそれぞれのカラーMFP802、804、806で並列的に処理する際に、それぞれのキャリブレーション実行履歴から、いずれかのカラーMFP802、804、806での色合いにずれが発生しうる状態であるかどうかをプリンタ管理サーバ807内のCPUが図7に示すフローチャートの手順に従って個別的に判断して、各カラーMFP802、804、806に対してデバイスキャリブレーションと、コントローラキャリブレーションとを実行するように指示を行う機能も備えている。
そして、例えば3台のカラーMFP802、804,806でキャリブレーションが必要なカラーMFPのキャリブレーション終了を待って、あるいは、3台のカラーMFP802、804,806からキャリブレーションが必要なカラーMFPを分散出力候補から外して、残る正常な色合いでカラー画像を形成可能な2台のカラーMFPで印刷ジョブを並列的に処理するように制御してもよい。
図9は、図8に示したクライアントコンピュータ808、809、810の表示装置に表示されるデバイス状態確認画面の一例を示す図であり、プリンタ管理ユーティリティによりデバイスステータスを表示した状態に対応する。
図9において、901は接続されたカラーMFPの状態を表示するデバイスステータスウィンドウである。902は表示したいカラーMFPを選択するためのプリンタタブである。903はカラーMFPの状態を絵で表示するアイコンである。ここでアイコン903は、クライアントコンピュータ808、809、810内のCPUによる制御で接続している周辺機器の状態に応じて変化した表示態様となるように表示される。
904は状態を表示するメッセージである。本メッセージ904は、キャリブレーション警告の一例である。905は選択したカラーMFPの詳細情報表示である。
本例では、デバイス名と、デバイスの機能、ネットワーク情報等が詳細情報として表示される例である。906はデバイスステータスウィンドウ901閉じるためのクローズボタンである。
なお、プリンタ管理サーバ807はWebサーバにもなっており、クライアントコンピュータ808、809、810からブラウザを用いて図9と同様にカラーMFPの状態を表示させることが可能である。
上記のように構成された画像形成システムにおいて、クライアントコンピュータ808、809、810上の印刷ジョブ管理ツールソフトウェアやプリンタ管理サーバ807上のプリンタ管理ソフトウエアは、プリンタキャリブレーション実施日時とコントローラキャリブレーション実施日時をMIB情報としてコントローラ801、803、805の制御部内のメモリから取得する。
そして、図7に示したフローチャートに示した手順に従い、コントローラキャリブレーションより後にプリンタキャリブレーションが実施されていることを検出した場合や、キャリブレーションの実施日時から設定期間以上経っていることを検出した場合に、図9に示したアイコン903上に注意を喚起すべき「!」のアイコン、あるいはメッセージ904で示すように注意を促す「キャリブレーション」が必要である旨のメッセージをディスプレイ上に表示する。
ユーザは、プリンタ管理サーバ807を使って、複数のカラーMFP802、804、806のそれぞれに自動的に印刷ジョブを振り分け(クラスタリング)をすることが可能である。その場合、プリンタ選択の指標としてキャリブレーションの状態を使うことが可能である。
例えばキャリブレーション状態をプリンタ選択の指標として選んだ場合はキャリブレーション警告の出ていないプリンタでもっともキャリブレーション実施時期が新しいプリンタが優先的に選択されるようプリンタ管理サーバ807の制御部が分散出力候補デバイスとしてのカラーMFP802、804、806中より選択する。
これにより、色味の程度にばらつきのないデバイスを自動選択することで、印刷結果の色味が不調整となる印刷結果となる事態を回避することで、色味にばらつきのない鮮明なカラー出力を行うというユーザからのデバイス分散カラー出力要求に応えることができる。
〔第3実施形態〕
以下、キャリブレーションの実施状況の情報をジョブチケットに用いる実施形態について説明する。
ユーザは、クライアントコンピュータから印刷するときにプリンタドライバ上でジョブチケットを設定することができる。
図10は、図2に示したクライアントコンピュータ上に表示されるジョブチケット設定画面の一例を示す図であり、例えばクライアントコンピュータから印刷するときにプリンタドライバを介してディスプレイ201−7上に表示される。
図10において、1001はジョブチケットウィンドウである。1002は設定オプション名で、ファイル名、紙サイズ、用紙向き、印刷部数、両面、シート後処理、ステイプル、ブックレット、パンチ、キャリブレーション(Calibration)、優先順位等がある。1003は設定選択メニューで、ファイル名、紙サイズ、用紙向き、印刷部数、両面指定、シート後処理、ステイプル指定、ブックレット指定、パンチ指定、キャリブレーション指定、優先順位等に対してそれぞれ指定可能に構成されている。1004は設定を確定するOKボタンである。1005は設定を取り消すキャンセルボタンである。
設定オプション名1002の、例えばCalibrationはユーザがジョブを印刷するとき、その前にCalibrationを必ず行いたい場合に「Required」を設定する。他の設定はデフォルト設定を使用する「Printer’s Default」、なにもしない「None」である。
ここで、ジョブチケットのCalibrationに「Required」を設定してジョブを、例えば図1に示したコントローラ202に送信すると、コントローラ202は制御部204の内部のメモリに記憶されているジョブ印刷の履歴情報とキャリブレーション実施日時情報を用いて、前のジョブの印刷終了時間→プリンタキャリブレーション実施時間→コントローラキャリブレーションの実施時間の順序関係が成立しているかどうかを図7に示すステップS704における判定と同様に判定して、コントローラキャリブレーションの実施時間の順序関係が成立していると判定した場合に、クライアントコンピュータ201より受信したジョブの印刷を開始するように制御部204が制御する。
一方、上記の判定により、コントローラキャリブレーションの実施時間の順序関係が成立していないと判定された場合には、制御部204は、印刷ジョブ管理にキャリブレーションを行わないと印刷ができない旨がジョブ情報として、図9に示したキャリブレーション警告をディスプレイ201−7上に表示する。
これにより、ユーザがクライアントコンピュータ201からジョブをコントローラ204に送信する場合に、キャリブレーションの設定を行うという簡単な操作で、コントローラ202の制御部204が、現在キャリブレーションを実行すべきタイミングかどうかを認知して、キャリブレーション実行の可否をクライアントコンピュータ201のユーザに通知することができる。そして、ユーザが操作部102よりプリンタキャリブレーションを実行し、その後、コントローラキャリブレーションを実行することで、最適な色再現性でジョブを処理して鮮明な色合いのカラー画像を出力することができる。
なお、キャリブレーションの実行が不要であると判定された場合には、送信したジョブが指定された印刷条件に基づいて出力される。
なお、上記実施形態では、キャリブレーションを確実に実行することで最適な色再現をできるようにしてきたが、印刷システムとして求めれる色再現の性能、コストパフォーマンスなどによってはキャリブレーションを頻繁に行うのが必ずしもベストではないケースもある。
そのような場合には、これまで説明してきたキャリブレーション実施日時の情報を用いて、キャリブレーションの実行を促すのではなく、キャリブレーション実施日時からの期間に応じた暫定的なキャリブレーションデータ(制御部204または制御部211の内部のメモリに記憶される)を適用することでとりあえずの色再現を保つように制御する構成としてもよい。
〔第4実施形態〕
上記実施形態では、プリンタ104とコントローラ202によるプリンタキャリブレーションと、コントローラキャリブレーションとについて説明したが、画像形成する記録媒体の画像形成位置補正等にも適用可能である。つまり、キャリブレーションとは異なる機能であるが、実行時刻によって処理をするという意味で、本発明の実施形態となる。以下、その実施形態について説明する。
図11は、本発明に係る画像形成装置における第4のデータ処理処理手順の一例を示すフローチャートであり、デバイスコントローラ105による画像形成位置調整処理手順に対応する。なお、S1101〜S1105は各ステップを示す。
先ず、ステップS1101で、画像形成位置調整を行う給紙段(プリンタ104であって、図3に示すシートカセット334、335および、手差しトレイ336のいずれかであるものとする)を操作部102からの指示で選択する。
そして、ステップS1102にて画像形成位置補正用ページを出力する。このページについては後述する。
次に、ステップS1103にて印刷した画像形成位置補正用ページを縦横に半分に折りズレ量A,B,Cを上述した目盛部(後述する図12参照)と折り目とのずれ量を読み取ることで、操作部102より数値入力する。
次に、ステップS1104にて、操作部102より入力されるその3つの折りずれ量A、B、Cから補正量を計算する。その補正量は、画像形成装置における副走査方向および主走査方向における画像形成書込みタイミングの補正値に適応され、図3に示すシートカセット334、335および、手差しトレイ336のいずれかから給送される用紙に形成される画像形成位置が補正される構成となっている。
そして、ステップS1105にて確認用ページ(図12と同様の態様のページデータ)を出力して、本処理を終了する。
これにより、補正後の状態の印刷結果をユーザが視覚的に確認することで、補正結果を認知し、必要であれば、さらに補正処理を繰り返すことで、各図3に示すシートカセット334、335および、手差しトレイ336から給送される用紙に対する画像形成位置のずれを適時に補正することができる。
なお、画像形成の位置ずれを上述した実施形態におけるプリンタドライバ等が提示するドライバ設定画面上に画像形成位置ずれ補正の必要性を設定できるように構成することも本発明の適用範囲であり、詳細は、図14等において詳述する。
図12は、図3に示した画像形成装置から出力される画像位置ずれ確認シートの一例を示す図であり、例えばデバイスコントローラ211内の目盛にその補正ページデータが記憶され、操作部102からの指示でプリンタ104に出力されることで画像形成されるものとする。
図12において、1201がその出力である。本来用紙の中央に印刷されるべき線が縦横に十字の形で用紙に印刷される。その3つの端にA,B,Cという文字がかかれ、細かい目盛が印刷される。
1204は、文字1203の近傍部分を拡大した目盛部である。このように目盛部1204には「1〜50」の数字が振られており、「25」が中央基準となる。出力された用紙を半分に折って、A,B,Cの3箇所にて折り目がどの目盛を通っているかをユーザがその目盛部1204の尺度で読み取る。それにより画像形成位置のズレ量がわかり、補正するための移動量を導出できる。
図13は、本発明に係る画像形成装置における画像形成位置補正履歴を管理するテーブルの一例を示す図であり、図1に示したデバイスコントローラ105の制御部211内のメモリに保持され、制御部211が該履歴管理テーブルを参照して、画像形成位置補正処理の実行の可否が制御部211により決定される。
図13において、例えばトレイ1(図3に示すシートカセット334)、トレイ2(図3に示すシートカセット335)の2段カセットに対するメモリ上保持される情報を示す。
このように各トレイごとに、用紙サイズと用紙サイズ変更日時と、画像形成位置補正調整日時が制御部211のメモリに記録される。
なお、用紙サイズ変更日時については、トレイ部のセンサを用いて、最後にトレイの用紙サイズ設定が変わった時刻を記録するようにする。
本例では、図13に示すように、トレイ1は2003/11/25を最後に用紙サイズ変更日時した後、2003/11/20から画像形成位置補正調整を行っておらず、トレイ2はその逆である。この場合、トレイ1については、画像形成位置補正調整が正しく働かないことになる。
そこで、制御部211は、図13に示すテーブルを参照することで、図14に示す画像形成位置調整処理を実行する。
図14は、本発明に係る画像形成装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示した制御部211による画像形成調整補正機能処理手順に対応する。なお、S1401〜S1409は各ステップを示す。
印刷ジョブの画像形成が開始されると、ステップS1401にて給紙段の選択かどうかを制御部211が調べ、制御部211が給紙段指定であると判断した場合は、ステップS1404に進み、給紙段指定でないと判断した場合は、ステップS1402に進む。
そして、ステップS1402では、用紙サイズによって給紙段(プリンタ104であって、図3に示すシートカセット334、335のいずれか)選択を行う。そして、ステップS1403にて、指定の用紙サイズの給紙段があるかどうかを制御部211が調べ、指定の用紙サイズの給紙段がないと制御部211が判断した場合は、ステップS1409へ飛び、エラーで出力処理することなく、処理を終了する。もちろん、用紙サイズを入れるように、操作部102にその旨を表示して、ユーザに要求するような実装でも構わない。
一方、ステップS1403で、指定の用紙サイズの給紙段があると判断した場合は、ステップS1404で、制御部211が給紙段を決定する。そして、ステップS1405で、画像形成位置補正保証オプションの設定状態を制御部211がチェックする。このオプションについては後述する。
そして、画像形成位置補正保証オプションの設定状態がOffであると制御部211が判断した場合は、ステップS1408へ進み、印刷ジョブを印刷する。
一方、ステップS1405で、画像形成位置補正保証オプションの設定状態がOnであると制御部211が判断した場合は、ステップS1406にて使用する給紙段の用紙サイズ変更日時Aと画像形成位置補正調整日時Bを図示しないメモリ部の図13に示したテーブル中より取得する。
そして、ステップS1407にて、変更日時Aより調整日時Bのいずれが古いかどうかを制御部211がチェックし、変更日時Aより調整日時Bの方が古いと判断した場合は、ステップS1409で、エラーを出して、印刷せずに終了する。
一方、ステップS1407で、変更日時Aより調整日時Bの方が古くないと判断した場合は、ステップS1408で、ジョブを印刷して、処理を終了する。
図15は、図2に示したディスプレイ201ー7に表示される印刷設定画面の一例を示す図であり、図1に示したクライアントコンピュータ201のプリンタドライバによる印刷設定UIの一例に対応する。なお、(a)は通常画面であり、(b)は、通常画面(a)で、後述するプロパティボタンを押下されると表示される画像形成位置調整保証設定オプション画面である。
図15において、一般的なプリンタダイアログ1501からプロパティボタン1502を入力デバイス201−6を操作して押すと、ダイアログ1503がディスプレイ201−7上にCPU201−1の制御で表示される。
図15の(b)において、本実施形態では、仕上げタブに画像形成位置調整保証オプション1504がある。これを「しない」にするか「する」にするかによって、画像形成位置調整保証オプションが印刷ジョブに設定される。
なお、情報処理装置側においては以下のステップがCPUにより実行されることにより実現される。
プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、前記制御装置に対して画像形成位置保証出力を指示(例えば図15に示す指示画面)する指示ステップ(図示しない)と、前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップ(図示しない)とを、図2に示すクライアントコンピュータ201のCPU201−1が実行する。
本実施形態により、画像形成位置を気にする場合は、画像形成位置調整保証オプションをOnにして画像形成すれば、トレイの用紙サイズを変更後に画像形成位置調整を行っていないトレイからは画像形成されなくなる。このようにして、期待する画像形成位置精度の出力を得ることが出来る。
〔第5実施形態〕
本実施形態は印字位置調整である。キャリブレーションとは異なる機能であるが、実行時刻によって処理をするという意味で、本発明の実施形態となる。
印字位置調整には、複写機側の画像位置調整と、コントローラ側で行う印字位置調整とがある。複写機側の画像位置調整は、トレイごとに主走査、副走査方向の画像位置調整である。調整によって画像欠けは起こらず、コピーとプリント双方に有効であるというメリットがあるが、サービスマンしか行えない操作である。一方、コントローラ側で行う印字位置調整は、一般ユーザが行える操作である。トレイごとの主走査、副走査方向の印字位置調整に加え、斜行補正まで行えるメリットがある反面、位置調整によって画像欠けが起こり、適用対象はプリントのみでコピー出力には効かない。したがって、サービスマンが複写機側の画像位置調整をまず行ない、そのうえでコントローラ側の印字位置調整を行うべきである。
[複写機側の画像位置調整]
図16は、図1に示した操作部102に表示される画像位置調整画面の一例を示す図であり、複写機側の画像位置調整のLCDタッチパネル操作画面表示例を示す。
図16において、トレイ1とトレイ2の2つのトレイを独立に調整できる。例えばトレイ1の場合、まずテストページプリントボタン1801を押すと、トレイ1からテストページが印字される。その出力を測定し、適切な位置に印字されるように主走査方向と副走査方向の調整値を入力ボックス1802、1803にて入力する。この値は「0〜255」の値を入力でき、「128」が中央値である。本実施形態では、1単位が約0.06mmに相当する。調整値変更後にテストページプリントボタン1801を押すと、その入力調整値に従って画像位置が調整されたテストページが印刷される。この作業を繰り返し、テストページの画像の位置が適切になるように調整する。OKボタン1807を押すと調整値が記憶され、CANCELボタン1808を押すとキャンセルされる。トレイ2についても同様の操作である。複写機はこれらの調整値に従い画像データ書き出しタイミングを調整し、用紙上の印字位置を調整する。また、複写機の制御部211は、各トレイごとに画像位置調整を行った日時を内蔵HD(または、図示しない不揮発性メモリ)に記録する。
また、この値は、コントローラ202が管理する後述する管理テーブルにて複写機側の画像位置調整履歴(実施日時Aとして)が記憶されるものとする。
図17は、図1に示したプリンタ104から出力されるテストページの一例を示す図であり、複写機側の画像位置調整のテストページを示す。
図17において、本実施形態におけるテストページ出力では、印刷画像領域全面にグレーの印刷がされる。印字余白に相当する主走査方向書き出し位置と副走査方向書き出し位置は、この複写機では、それぞれ3mm、4mmが仕様である。テストページの画像書き出し位置を定規で測り、仕様の幅と一致するように、画像位置調整を行う。
[コントローラ202側で行う印字位置調整]
第4実施形態にて、図11、図12にて説明した内容と同様である。
[調整実施日時]
図18は、図16に示した画像位置調整画面で設定される調整値管理テーブルの一例を示す図であり、例えばコントローラ202側の不揮発性メモリに記憶されるものとする。
図18に示す例では、トレイ1、トレイ2の2段カセットに対する不揮発性メモリ上保持される情報を示す。各トレイごとに、用紙サイズと複写機側(デバイスコントローラ105による)の画像位置調整の実施日時(実施日時Aとして)と、コントローラ202側の印字位置調整の実施日時(実施日時Bとして)がコントローラ202側の不揮発性メモリに記録される。
この図18では、トレイ1については、複写機側の画像位置調整を実施した後にコントローラ側の印字位置調整を行っており、問題ない。しかし、トレイ2は、コントローラ側の印字位置調整を行った後に複写機側の画像位置調整を行っている。この場合、コントローラ側の印字位置調整は正しく働かないことになる。
図19は、本発明に係る画像形成装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示した制御部211による他の画像形成調整補正機能処理手順に対応する。なお、S2101〜S2109は各ステップを示す。各ステップは、図1に示した制御部211により読み出される制御プログラムを実行することで実現される。
制御装置211は、印刷ジョブが印刷されると、ステップS2101にて給紙段指定かどうかを調べる。給紙段指定であると判断した場合は、ステップS2104に進み、給紙段指定でないと判断した場合は、ステップS2102に進み、用紙サイズによって給紙段選択を行う。
次に、ステップS2103にて、指定の用紙サイズの給紙段があるかどうかを調べ、指定の用紙サイズの給紙段がないと判断した場合は、ステップS2109へ飛び、エラーで出力せずに、処理を終了する。もちろん、用紙サイズを入れるように要求するような実装でも構わない。
一方、ステップS2103で、指定の用紙サイズの給紙段があると判断した場合は、ステップS2104で、給紙段を決定する。そして、ステップS2105で、印字位置補正保証オプションのフラグを制御部211がチェックする。このオプションについては後述する。
ここで、制御部211が印字位置補正保証オプションのフラグが「OFF」であると判断した場合は、ステップS2108へ飛び印刷する。
一方、ステップS2105で、印字位置補正保証オプションのフラグがOnであると判断した場合は、ステップS2106にて使用する給紙段の「複写機側の画像位置調整」実施日時Aと「コントローラ側の印字位置調整」実施日時Bを上述した不揮発性メモリに記憶されている調整値管理テーブル(図18参照)から取得する。そして、ステップS2107にて実施日時Aより実施日時Bが古いかどうかを制御部211がチェックし、実施日時Aより実施日時Bが古いと判断した場合は、ステップS2109にてエラーを出して印刷せずに、本処理を終了する。
一方、ステップS2107で、実施日時Aより実施日時Bが古くないと判断した場合は、ステップS2108へ飛び印刷を行って、本処理を終了する。
なお、印字位置調整保証オプションについては、第4実施形態にて図15を用いて説明した内容と同じである。
本実施形態により、印字位置を気にする場合は、印字位置調整保証オプションをOnにして印字すれば、複写機側の画像位置調整実施後にコントローラ側の印字位置調整を行っていないトレイからは印刷されなくなる。このようにして、期待する印字位置精度の出力を得ることが出来る。
〔他の実施形態〕
上記実施形態では、キャリブレーション履歴や画像形成位置調整履歴をコントローラ202等で記憶して管理することで、クライアントコンピュータ201側の指示で、キャリブレーションまたは画像形成位置調整を実行すべきかどうかを適時に決定可能とする場合について説明したが、キャリブレーションや画像形成位置調整以外にも、メンテナンスやジャム、エラー発生の時刻に応じて処理を変えるようにしてもよい。また、複数のデバイスの時刻を調べ、最も時間的に条件のいいデバイスを優先的に印刷に使うことも類似の方法により可能である。
上記各実施形態によれば、キャリブレーションや画像形成位置調整など、複数箇所の操作実行時刻情報を用いて、動作制御を変更することにより、期待する精度の色や画像位置に合う出力を容易に得られるようになり、操作性が向上する。
以下、図20に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像形成システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図20は、本発明に係る画像形成システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図4,図5、図7、図11、図14、図19に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。以下、その実施態様1〜26について説明する。
〔実施態様1〕
情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データをカラー画像形成装置に出力可能な制御装置であって、前記画像データを生成する画像処理手段(図1に示すコントローラ202内の制御部204による画像処理に相当)と、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを記憶する記憶手段(図1に示すコントローラ202内のメモリ(図示しない)に相当)と、前記ジョブ受信時に、前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断手段(図1に示すコントローラ202内の制御部204に相当)と、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知手段(図1に示すコントローラ202内のネットワークインタフェース部203)とを有することを特徴とする制御装置。
これにより、情報処理装置からの個別の問い合わせによるものでなく、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを判断して、その必要性があればユーザに通知し、不要であれば、そのままカラー画像形成処理を実行させることで、適時にキャリブレーションの必要性をユーザに認知させて、常に安定した画質で、正常な画像出力を行える。
〔実施態様2〕
情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データを複数のカラー画像形成装置に出力可能な制御装置(図8に示すプリンタ管理サーバ807)であって、前記画像データを生成する画像処理手段(図8に示すプリンタ管理サーバ807内のCPUによる)と、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを各カラー画像形成装置毎に独立して記憶する記憶手段(図8に示すプリンタ管理サーバ807内の不揮発性メモリ(図示しない))と、前記ジョブ受信時に、いずれかのカラー画像形成装置で前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断手段(図8に示すプリンタ管理サーバ807内のCPU)と、前記判断手段による判断結果に基づいて、いずれかのカラー画像形成装置に対する前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知手段(図8に示すプリンタ管理サーバ807内の通信インタフェースであって図示しない)とを有することを特徴とする制御装置。
これにより、情報処理装置からの個別の問い合わせによるものでなく、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを判断して、その必要性があればユーザに通知し、不要であれば、そのままカラー画像形成処理を実行させることで、適時にキャリブレーションの必要性をユーザに認知させて、常に安定した画質で、正常な画像出力を行える。
〔実施態様3〕
前記記憶手段は、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行日時と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行日時とを計時してキャリブレーション履歴として記憶することを特徴とする実施態様1または2記載の制御装置。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを確実に判断することができる。
〔実施態様4〕
前記判断手段による判断結果に基づいて、前記ジョブの分担出力を担うカラー画像形成装置候補を前記複数の画像形成装置中から選択する選択手段(図1に示すコントローラ202内のネットワークインタフェース部203)を有することを特徴とする実施態様2記載の制御装置。
これにより、ジョブを複数の画像形成装置でカラー画像として出力する際に、各画像形成装置における色合いが保証される画像形成装置を優先選択して、カラー画像出力の色調等がばらつく事態を回避することができる。
〔実施態様5〕
所定の用紙を画像形成部に給送する複数の給紙手段を備え、情報処理装置から受信するジョブに基づいて制御装置により生成される画像データを画像形成出力可能な画像形成装置であって、いずれかの給紙手段から給紙される用紙に所定の画像形成位置ずれ量を測定するための試験画像を出力する出力手段(図1に示すプリンタ104に相当)と、前記出力手段により出力された試験画像中から測定される所定の画像形成位置ずれ量を入力する入力手段(図1に示す操作部102に相当)と、前記入力手段により入力された所定の画像形成位置ずれ量に基づいて、選択される給紙手段から給送される用紙の画像形成位置を補正する補正手段(図1に示す制御部211に相当)と、いずれかの給紙手段から給送される画像形成位置を補正した補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とを各給紙手段別に記憶する記憶手段(図1に示す制御部211内のメモリであって、図示しない)と、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とに基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御する制御手段(図1に示す制御部211に相当)とを有することを特徴とする画像形成装置。
これにより、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないとカラー画像出力位置を保証できない状態か否かを判断して、画像形成位置が保証できない場合には、画像形成処理を回避させることで、画像形成位置にばらつきのある画像出力が実行されてしまう事態を有効に回避できる。
〔実施態様6〕
前記制御手段は、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御することを特徴とする実施態様5記載の画像形成装置。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、画像形成位置補正が実行されないとカラー画像形成位置を保証できない状態か否かを確実に判断することができる。
〔実施態様7〕
プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置であって、前記制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行う指示手段(図2に示す入力デバイス201−6に相当)と、前記指示手段による指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送手段(図2に示す周辺装置インタフェース部201−9に相当)と、前記転送手段によるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告を受信して表示部に表示する制御手段(図2に示すCPU201−1に相当)とを有することを特徴とする情報処理装置。
これにより、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かが制御装置で判断され、その必要性があれば制御装置からその旨の通知を確実に受け取ることができ、画質が保証されるかどうかに依存して、適時にユーザがキャリブレーションの必要性を認知できる。
〔実施態様8〕
前記制御装置は、前記カラー画像形成装置における第1のキャリブレーションと、前記制御装置における第2のキャリブレーションとの実行履歴とからキャリブレーションの必要性を判定可能とすることを特徴とする実施態様7記載の情報処理装置。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを確実に判断した結果を情報処理装置で確認することができる。
〔実施態様9〕
プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置であって、前記制御装置に対して画像形成位置保証出力を指示する指示手段(図2に示す入力デバイス201−6に相当)と、前記指示手段による指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送手段(図2に示す周辺装置インタフェース部201−9に相当)とを有することを特徴とする情報処理装置。
これにより、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないと画像形成位置が保証できない状態か否かが制御装置で判断され、画像形成位置がばらつく恐れがある場合には、当該ジョブの画像出力を有効に回避できる。
〔実施態様10〕
前記制御装置は、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの画像形成位置を保証可能かどうかを判定可能とすることを特徴とする実施態様9記載の情報処理装置。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、画像形成位置補正が実行されないとカラー画像形成位置を保証できない状態ならば、自動的に画像形成を回避させることができる。
〔実施態様11〕
情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データをカラー画像形成装置に出力可能な制御装置におけるキャリブレーション制御方法であって、前記画像データを生成する画像処理ステップと、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを記憶手段に記憶する記憶ステップ(図4に示すステップS404、S407)と、前記ジョブ受信時に、前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断ステップ(図7に示すステップS703)と、前記判断ステップによる判断結果に基づいて、前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知ステップ(図7に示すステップS707)とを有することを特徴とするキャリブレーション制御方法。
これにより、情報処理装置からの個別の問い合わせによるものでなく、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを判断して、その必要性があればユーザに通知し、不要であれば、そのままカラー画像形成処理を実行させることで、適時にキャリブレーションの必要性をユーザに認知させて、常に安定した画質で、正常な画像出力を行える。
〔実施態様12〕
情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データを複数のカラー画像形成装置に出力可能な制御装置におけるキャリブレーション制御方法であって、前記画像データを生成する画像処理ステップと、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを各カラー画像形成装置毎に独立して記憶手段に記憶する記憶ステップ(図8に示すプリンタ管理サーバ807内のCPUによる図4に示すステップS404、S407)と、前記ジョブ受信時に、いずれかのカラー画像形成装置で前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断ステップ(図8に示すプリンタ管理サーバ807内のCPUによる図7に示すステップS703)と、前記判断ステップによる判断結果に基づいて、いずれかのカラー画像形成装置に対する前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知ステップ(図8に示すプリンタ管理サーバ807内のCPUによる図7に示すステップS707)とを有することを特徴とするキャリブレーション制御方法。
これにより、情報処理装置からの個別の問い合わせによるものでなく、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを判断して、その必要性があればユーザに通知し、不要であれば、そのままカラー画像形成処理を実行させることで、適時にキャリブレーションの必要性をユーザに認知させて、常に安定した画質で、正常な画像出力を行える。
〔実施態様13〕
前記記憶手段は、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行日時と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行日時とを計時してキャリブレーション履歴として記憶することを特徴とする実施態様11または12記載のキャリブレーション制御方法。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを確実に判断することができる。
〔実施態様14〕
前記判断ステップによる判断結果に基づいて、前記ジョブの分担出力を担うカラー画像形成装置候補を前記複数の画像形成装置中から選択する選択手段(図示しない)を有することを特徴とする実施態様12記載のキャリブレーション制御方法。
〔実施態様15〕
所定の用紙を画像形成部に給送する複数の給紙手段を備え、情報処理装置から受信するジョブに基づいて制御装置により生成される画像データを出力可能な画像形成装置における画像形成位置補正方法であって、いずれかの給紙手段から給紙される用紙に所定の画像形成位置ずれ量を測定するための試験画像を出力する出力ステップ(図11に示すステップS1102)と、前記出力ステップにより出力された試験画像中から測定される所定の画像形成位置ずれ量を入力する入力ステップ(図11に示すステップS1103)と、前記入力ステップにより入力された所定の画像形成位置ずれ量に基づいて、選択される給紙手段から給送される用紙の画像形成位置を補正する補正ステップ(図11に示すステップS1104)と、いずれかの給紙手段から給送される画像形成位置を補正した補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とを各給紙手段別に記憶手段に記憶する記憶ステップ(図11に示すステップS1104)と、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とに基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御する制御ステップ(図14に示すステップS1405〜S1409)とを有することを特徴とする画像形成位置補正方法。
これにより、ジョブを受信した際に、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないとカラー画像出力位置を保証できない状態か否かを判断して、画像形成位置が保証できない場合には、画像形成処理を回避させることで、画像形成位置にばらつきのある画像出力が実行されてしまう事態を有効に回避できる。
〔実施態様16〕
前記制御ステップは、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御することを特徴とする実施態様15記載の画像形成位置補正方法。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、画像形成位置補正が実行されないとカラー画像形成位置を保証できない状態か否かを確実に判断することができる。
〔実施態様17〕
プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、前記制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行う(例えば図6または図10に示す指示画面)指示ステップ(図示しない)と、前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップ(図示しない)と、前記転送ステップによるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告(例えば図9に示す警告表示画面)を受信して表示部に表示する制御ステップ(図示しない)とを有することを特徴とするデータ処理方法。
これにより、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かが制御装置で判断され、その必要性があれば制御装置からその旨の通知を確実に受け取ることができ、画質が保証されるかどうかに依存して、適時にユーザがキャリブレーションの必要性を認知できる。
〔実施態様18〕
前記制御装置は、前記カラー画像形成装置における第1のキャリブレーションと、前記制御装置における第2のキャリブレーションとの実行履歴とからキャリブレーションの必要性を判定可能とすることを特徴とする実施態様17記載のデータ処理方法。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、キャリブレーションが実行されないとカラー画像の色合いを保証できない状態か否かを確実に判断した結果を情報処理装置で確認することができる。
〔実施態様19〕
プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、前記制御装置に対して画像形成位置保証出力を指示(例えば図15に示す指示画面)する指示ステップ(図示しない)と、前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップ(図示しない)とを有することを特徴とするデータ処理方法。
これにより、ジョブを制御装置に送信した後、カラー画像形成前に、画像形成位置の補正が実行されないと画像形成位置が保証できない状態か否かが制御装置で判断され、画像形成位置がばらつく恐れがある場合には、当該ジョブの画像出力を有効に回避できる。
〔実施態様20〕
前記制御装置は、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの画像形成位置を保証可能かどうかを判定可能とすることを特徴とする実施態様19記載のデータ処理方法。
これにより、カラー画像形成前に、各画像形成装置において、画像形成位置補正が実行されないとカラー画像形成位置を保証できない状態ならば、自動的に画像形成を回避させることができる。
〔実施態様21〕
実施態様11〜14のいずれかに記載のキャリブレーション制御方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
〔実施態様22〕
実施態様15または16に記載の画像形成位置補正方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
〔実施態様23〕
実施態様17〜20のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
〔実施態様24〕
実施態様11〜14のいずれかに記載のキャリブレーション制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
〔実施態様25〕
実施態様15または16に記載の画像形成位置補正方法を実行させることを特徴とするプログラム。
〔実施態様26〕
実施態様17〜20のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
本発明の第1実施形態を示す画像形成装置、情報処理装置を含む画像形成装置システムの構成を示すブロック図である。 図1に示したクライアントコンピュータの構成を説明するブロック図である。 図1に示したプリンタの構成を説明する概略断面図である。 本発明に係る画像形成装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示したクライアントコンピュータにおけるキャリブレーション警告設定画面の一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの一例を示すネットワーク構成図である。 図8に示したクライアントコンピュータの表示装置に表示されるデバイス状態確認画面の一例を示す図である。 図2に示したクライアントコンピュータ上に表示されるジョブチケット設定画面の一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における第4のデータ処理処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3に示した画像形成装置から出力される画像位置ずれ確認シートの一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における画像形成位置補正履歴を管理するテーブルの一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 図2に示したディスプレイに表示される印刷設定画面の一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における画像位置調整のLCDタッチパネル操作画面を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における画像位置調整のテストページを示す図である。 本発明に係る画像形成装置における画像形成位置補正履歴を管理するテーブルの一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る画像形成システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。 この種の画像形成装置のシステム構成を説明するブロックである。
符号の説明
103 スキャナ
104 プリンタ
105 デバイスコントローラ
201 クライアントコンピュータ
202 コントローラ
204,211 制御部

Claims (26)

  1. 情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データをカラー画像形成装置に出力可能な制御装置であって、
    前記画像データを生成する画像処理手段と、
    前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを記憶する記憶手段と、
    前記ジョブ受信時に、前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データを複数のカラー画像形成装置に出力可能な制御装置であって、
    前記画像データを生成する画像処理手段と、
    前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを各カラー画像形成装置毎に独立して記憶する記憶手段と、
    前記ジョブ受信時に、いずれかのカラー画像形成装置で前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、いずれかのカラー画像形成装置に対する前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  3. 前記記憶手段は、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行日時と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理手段によるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行日時とを計時してキャリブレーション履歴として記憶することを特徴とする請求項1または2記載の制御装置。
  4. 前記判断手段による判断結果に基づいて、前記ジョブの分担出力を担うカラー画像形成装置候補を前記複数の画像形成装置中から選択する選択手段を有することを特徴とする請求項2記載の制御装置。
  5. 所定の用紙を画像形成部に給送する複数の給紙手段を備え、情報処理装置から受信するジョブに基づいて制御装置により生成される画像データを画像形成出力可能な画像形成装置であって、
    いずれかの給紙手段から給紙される用紙に所定の画像形成位置ずれ量を測定するための試験画像を出力する出力手段と、
    前記出力手段により出力された試験画像中から測定される所定の画像形成位置ずれ量を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された所定の画像形成位置ずれ量に基づいて、選択される給紙手段から給送される用紙の画像形成位置を補正する補正手段と、
    いずれかの給紙手段から給送される画像形成位置を補正した補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とを各給紙手段別に記憶する記憶手段と、
    前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とに基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置であって、
    前記制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行う指示手段と、
    前記指示手段による指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送手段と、
    前記転送手段によるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告を受信して表示部に表示する制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記制御装置は、前記カラー画像形成装置における第1のキャリブレーションと、前記制御装置における第2のキャリブレーションとの実行履歴とからキャリブレーションの必要性を判定可能とすることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  9. プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置であって、
    前記制御装置に対して画像形成位置保証出力を指示する指示手段と、
    前記指示手段による指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記制御装置は、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの画像形成位置を保証可能かどうかを判定可能とすることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データをカラー画像形成装置に出力可能な制御装置におけるキャリブレーション制御方法であって、
    前記画像データを生成する画像処理ステップと、
    前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理ステップによるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記ジョブ受信時に、前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断ステップと、
    前記判断ステップによる判断結果に基づいて、前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知ステップと、
    を有することを特徴とするキャリブレーション制御方法。
  12. 情報処理装置から受信するジョブに基づいて生成される画像データを複数のカラー画像形成装置に出力可能な制御装置におけるキャリブレーション制御方法であって、
    前記画像データを生成する画像処理ステップと、
    前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行履歴と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理ステップによるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行履歴とを各カラー画像形成装置毎に独立して記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記ジョブ受信時に、いずれかのカラー画像形成装置で前記ジョブにキャリブレーション実行確認要求が付加されている場合に、前記第1または第2のキャリブレーションを実行すべきかどうかの必要性を前記第1と第2とのキャリブレーションの実行履歴とから判断する判断ステップと、
    前記判断ステップによる判断結果に基づいて、いずれかのカラー画像形成装置に対する前記第1または第2のキャリブレーションをユーザに催促する通知を前記情報処理装置から指定される指定先に通知する通知ステップと、
    を有することを特徴とするキャリブレーション制御方法。
  13. 前記記憶手段は、前記カラー画像形成装置単体でカラー画像出力特性を調整する第1のキャリブレーションの実行日時と、該第1のキャリブレーション実行後、前記カラー画像形成装置でカラー画像形成されるカラー画像情報を読み取って得られるカラー画像情報に基づいて、前記画像処理ステップによるカラー画像出力特性を調整する第2のキャリブレーションの実行日時とを計時してキャリブレーション履歴として記憶することを特徴とする請求項11または12記載のキャリブレーション制御方法。
  14. 前記判断ステップによる判断結果に基づいて、前記ジョブの分担出力を担うカラー画像形成装置候補を前記複数の画像形成装置中から選択する選択手段を有することを特徴とする請求項12記載のキャリブレーション制御方法。
  15. 所定の用紙を画像形成部に給送する複数の給紙手段を備え、情報処理装置から受信するジョブに基づいて制御装置により生成される画像データを出力可能な画像形成装置における画像形成位置補正方法であって、
    いずれかの給紙手段から給紙される用紙に所定の画像形成位置ずれ量を測定するための試験画像を出力する出力ステップと、
    前記出力ステップにより出力された試験画像中から測定される所定の画像形成位置ずれ量を入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにより入力された所定の画像形成位置ずれ量に基づいて、選択される給紙手段から給送される用紙の画像形成位置を補正する補正ステップと、
    いずれかの給紙手段から給送される画像形成位置を補正した補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とを各給紙手段別に記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴とに基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成位置補正方法。
  16. 前記制御ステップは、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、前記記憶手段に記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの出力の可否を制御することを特徴とする請求項15記載の画像形成位置補正方法。
  17. プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、
    前記制御装置に対してキャリブレーションの必要性を判定させる指示を行う指示ステップと、
    前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップと、
    前記転送ステップによるジョブ転送後、前記制御装置よりカラー画像形成装置のキャリブレーション実行の必要性を示す警告を受信して表示部に表示する制御ステップと、
    を有することを特徴とするデータ処理方法。
  18. 前記制御装置は、前記カラー画像形成装置における第1のキャリブレーションと、前記制御装置における第2のキャリブレーションとの実行履歴とからキャリブレーションの必要性を判定可能とすることを特徴とする請求項17記載のデータ処理方法。
  19. プリンタドライバが生成するジョブを制御装置に転送し、該制御装置より生成されるカラー画像データをカラー画像形成装置に出力させる情報処理装置におけるデータ処理方法であって、
    前記制御装置に対して画像形成位置保証出力を指示する指示ステップと、
    前記指示ステップによる指示を前記ジョブに付加して前記制御装置に転送する転送ステップと、
    を有することを特徴とするデータ処理方法。
  20. 前記制御装置は、前記ジョブ受信時に、前記ジョブに画像形成位置保証要求が付加されている場合に、記憶される最新の画像形成位置補正履歴と各給紙手段に対する用紙サイズ変更履歴との新旧状態を判別し、該新旧状態に基づいて、前記ジョブの画像形成位置を保証可能かどうかを判定可能とすることを特徴とする請求項19記載のデータ処理方法。
  21. 請求項11〜14のいずれかに記載のキャリブレーション制御方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  22. 請求項15または16に記載の画像形成位置補正方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  23. 請求項17〜20のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  24. 請求項11〜14のいずれかに記載のキャリブレーション制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
  25. 請求項15または16に記載の画像形成位置補正方法を実行させることを特徴とするプログラム。
  26. 請求項17〜20のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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