JP2024030773A - 包装用容器及び中皿 - Google Patents

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Abstract

【課題】中皿の変形を抑制することができる包装用容器及び中皿を提供する。【解決手段】一側面に係る包装用容器は、底部を有する容器本体と、容器本体との間に内部空間を画成する蓋体と、容器本体と蓋体との間に配置され、内部空間を容器本体側の下部空間と蓋体側の上部空間とに区画する中皿3と、を備え、中皿は、容器本体の底部に対向する受皿部32と、中皿の外縁に沿って設けられた外縁部と、外縁部から互いに反対方向に突出した一対の持手部50と、を備え、受皿部には、下部空間側に窪む凹状又は上部空間側に突出する凸状をなし、且つ、一対の持手部を結ぶ第1方向に延在するリブ51が設けられている。【選択図】図5

Description

本開示は、食品を収容する包装用容器及び中皿に関する。
内部に食品等を収容し、蓋体が容器の開口を閉じて、容器の内部が外部と隔絶することが可能な使い捨て式の発泡樹脂製の包装用容器がある。特に、一般に内嵌合蓋体タイプと呼ばれる嵌合方式では、容器本体の内面に蓋体が嵌合することで開口が閉じられて内部が外部と隔絶し、柔軟な発泡合成樹脂製の容器本体を用いることで食品分野では使い捨て包装用容器としての高い需要がある。
このような容器として、例えば特許文献1に記載の包装用容器が知られている。特許文献1に記載の包装用容器は、容器本体と、蓋体と、容器本体の内部に上下の空間を形成する中皿とを備え、容器本体の嵌合部と蓋体の嵌合部との間で中皿の嵌合部を挟み付けて装着している。
特開2022-52775号公報
中皿を持ち上げやすくするために包装用容器の中皿に外方に突出する一対の持手部を設けることが考えられる。中皿に一対の持手部が設けられることで、当該一対の持手部を両手で把持して食品が収容された中皿に載置された食品を容器本体に移し替えることが容易となる。しかしながら、一対の持手部を把持して中皿を持ち上げると、食品の重みで中皿が一対の持手部が互いに近づく方向に折れ曲がるように変形し、内容物が不意にこぼれる恐れがある。
そこで本開示は、中皿の変形を抑制することができる包装用容器及び中皿を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る包装用容器及び中皿は、以下の通りである。
[1]底部を有する容器本体と、前記容器本体との間に内部空間を画成する蓋体と、前記容器本体と前記蓋体との間に配置され、前記内部空間を前記容器本体側の下部空間と前記蓋体側の上部空間とに区画する中皿と、を備え、前記中皿は、前記容器本体の前記底部に対向する受皿部と、前記中皿の外縁に沿って設けられた外縁部と、前記外縁部から互いに反対方向に突出した一対の持手部と、を備え、前記受皿部には、前記下部空間側に窪む凹状又は前記上部空間側に突出する凸状をなし、且つ、前記一対の持手部を結ぶ第1方向に延在するリブが設けられている、包装用容器。
[2]前記中皿は、前記受皿部の周縁の一部に沿って立設された側壁部と、前記受皿部の周縁の他の一部に沿って立設されたスロープ部と、前記側壁部及び前記スロープ部から外側に張り出した張出部とを更に含み、前記スロープ部は、前記側壁部よりも緩やかな勾配を有する、[1]に記載の包装用容器。
[3]前記スロープ部には、前記下部空間側に窪む凹状又は前記上部空間側に突出する凸状をなす複数の補強部が形成されている、[2]に記載の包装用容器。
[4]前記リブは、前記第1方向に垂直な第2方向に並ぶ一対の側面と、前記一対の側面に接続する上面とを含み、前記一対の側面のうち前記スロープ部に対して離れた位置に配置される一方の側面の傾斜角度は、前記受皿部に対する前記一対の側面のうち他方の側面の傾斜角度よりも小さい、[2]又は[3]に記載の包装用容器。
[5]前記一方の側面は、前記下部空間側に凹状に湾曲している、[4]に記載の包装用容器。
[6]前記張出部には、前記下部空間と前記上部空間とを連通する1又は複数の貫通孔が形成されている、[2]~[5]の何れか一項に記載の包装用容器。
[7]前記張出部は、前記スロープ部に対して周方向の反対側の位置に前記1又は複数の貫通孔が形成されていない領域を有する、[2]~[6]の何れか一項に記載の包装用容器。
[8]前記容器本体は、前記底部の周縁から立設された周壁と、前記周壁の上部に設けられた嵌合受部と、を備え、前記蓋体は、カバー部と、前記カバー部の外縁に沿って設けられた蓋体嵌合部と、を備え、前記中皿は、前記張出部の周縁に沿って立設され、前記嵌合受部の内周面に嵌合する内装嵌合部と、前記内装嵌合部と前記外縁部との間に設けられ、前記蓋体嵌合部の外周面に嵌合する外装嵌合部と、を更に備える、[2]~[7]の何れか一項に記載の包装用容器。
[9]前記受皿部は、該受皿部の外縁に沿って設けられ、前記下部空間側に窪む脚部を含む、[1]~[8]の何れか一項に記載の包装用容器。
[10]容器本体と蓋体との間に配置され、前記容器本体と前記蓋体との間に画成される内部空間を前記容器本体側の下部空間と前記蓋体側の上部空間とに区画する中皿であって、食品が載置される受皿部と、前記中皿の外縁に沿って設けられた外縁部と、前記外縁部から互いに反対方向に突出した一対の持手部と、を備え、前記受皿部には、前記下部空間側に窪む凹状又は前記上部空間側に突出する凸状をなし、且つ、前記一対の持手部を結ぶ方向に延在するリブが設けられている、中皿。
本開示によれば、中皿の変形を抑制することができる。
一実施形態に係る包装用容器の斜視図である。 図1に示す包装用容器から蓋体を取り外した状態を示す斜視図である。 図1に示す包装用容器の側面図である。 一実施形態に係る中皿の斜視図である。 図4に示す中皿の上面図である。 図5のVI-VI線に沿った中皿の断面図である。 リブの周辺を拡大して示す中皿の断面図である。 図3のVIII-VIII線に沿った包装用容器の断面図である。 包装用容器を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る包装用容器1について図面を参照して説明する。包装用容器1は、食品を収容する容器である。包装用容器1に収容される食品には、飯類、麺類、生野菜、各種惣菜、調味料又は汁物などが広く含まれる。
図1は、一実施形態に係る包装用容器1の斜視図である。図2は、包装用容器1から蓋体を取り外した状態を示す斜視図であり、図3は、包装用容器1の側面図である。図1~図3に示されるように、包装用容器1は、容器本体2と、蓋体4と、容器本体2と蓋体4との間に配置された中皿3とを備えている。中皿3は、容器本体2及び蓋体4に嵌合可能である。
なお、以下の説明において「内方」とは、容器本体2を基準にして内側を向く方向、つまり、容器本体2の径方向のうち、内部(中心)に向けた方向である。一方、「外方」とは、「内方」とは反対方向を意図している。また、内周面とは、内方を向く表面を意図し、外周面とは外方を向く表面を意図している。
容器本体2が蓋体4で閉じられたときに、容器本体2及び蓋体4は、内部空間Sを画成する。容器本体2の内部空間Sは、中皿3によって容器本体2側の下部空間Saと蓋体4側の上部空間Sbとに区画されている(図8参照)。下部空間Saには食品F1が収容され、上部空間Sbには食品F2が収容される(図9参照)。食品F1,F2は、別の食品であってもよいし、同じ食品であってもよい。例えば、下部空間Saに収容される食品F1はスープであり、上部空間Sbに収容される食品F2は麺類であってもよい。
容器本体2は合成樹脂のシート材料を金型内で、例えばすり鉢状の所定の容器形状に成形することにより形成される。蓋体4や中皿3はシート状の合成樹脂材料を容器本体2の所定の蓋形状に成形して形成された部材である。
容器本体2の材料としては、一般的に発泡合成樹脂のシート材料が用いられる。発泡合成樹脂のシート材料としては、代表的には、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン等、各種の合成樹脂シートを使用できる。特に、これらの中でもポリスチレンを発泡させた発泡ポリスチレンシートや、耐熱性に優れたポリスチレンを発泡させた耐熱性発泡ポリスチレンシートが好ましい。このような発泡シートとしては、例えば、スチレン樹脂単独、あるいは、スチレンモノマーと共重合可能なブタジエン、無水マレイン酸、メタクリル酸などのモノマーとスチレンモノマーとの共重合体樹脂単独、または、スチレン樹脂と前記共重合体樹脂やポリフェニレンエーテル系樹脂などの耐熱性樹脂などとの混合物に、ブタンやペンタンなどの物理的発泡剤や、アゾジカルボンアミドなどの化学的発泡剤や、二酸化炭素、窒素、空気などの発泡剤とともに押出機で混練して押出し発泡させてなる発泡シートや、その片面もしくは両面に樹脂フィルムを積層させたものを挙げることができる。また、容器本体2の材料としては非発泡シートを使用してもよく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン等、各種の合成樹脂シートを使用できる。
蓋体4の材料としては、一般的に透明な合成樹脂のシート材料が用いられる。透明な合成樹脂のシート材料としては、代表的には、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン等、各種の合成樹脂シートを使用できる。特に、これらの中でもポリスチレンを二軸延伸させたポリスチレンシートが好ましく、電子レンジ加熱用としては耐熱性二軸延伸スチレン系樹脂シートが好ましい。このような透明シートとしては、例えば、スチレン樹脂単独、あるいは、メタクリル酸などのモノマーとスチレンモノマーとの共重合体樹脂などを挙げることができる。
中皿3の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン等、各種の合成樹脂シートを使用できる。電子レンジ加熱用としては、ポリプロピレンやポリプロピレンにタルク等のフィラーを配合したシートを使用することが好ましい。
容器本体2の成形は、各種のシート成形方法により行うことができる。シート成形方法としては、例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形等があり、いずれかの方法により合成樹脂製シートを熱成形することにより形成することができ、特に、発泡シートを成形する場合は、外型と内型とから構成されるマッチモールド成形が適している。
蓋体4及び中皿3の成形についても、各種のシート成形方法により行うことができる。シート成形方法としては、例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形等があり、いずれかの方法により合成樹脂製シートを熱成形することにより形成することができ、特に、延伸シートを成形する場合は、加熱した熱盤と成形型とでシートを挟んで成形する熱盤成形が適している。
図1、図2及び図3に示されるように、容器本体2は、底部21を基部として底部21の大きさよりも大きな開口Mを有し、内部が中空の逆円錐台形状を有している。以下の説明では、容器本体2を水平な台に載置したと仮定し、鉛直方向の下側に底部21が位置し、鉛直方向の上部に開口Mが位置する前提で上下を定義して説明する。
容器本体2は、底部21と、底部21の周縁から立設された周壁22とを備えている。周壁22で囲まれた領域の上端部分は開放され、開口Mが形成されている。開口Mを介して食品F1,F2や中皿3の出し入れが行われる。開口Mの形状としては円、楕円、多角形などが選択できるが、周壁22の形状は任意の形状にすることが可能である。本実施形態では、いわゆる「すり鉢」の形状を呈する周壁22を例に説明する。図8に示されるように、周壁22は、容器本体2の底部21から開口Mにかけて内径(平面視での面積)が拡大するように傾斜して立設された側壁部23と、側壁部23の上部に設けられた嵌合受部24とを備えている。容器本体2の嵌合受部24は、開口Mを囲むように設けられている。嵌合受部24は、中皿3又は蓋体4に嵌合され、開口Mが閉じられる。中皿3または蓋体4で開口Mを閉じることにより、容器本体2の内部空間Sが外部から隔絶され、包装用容器1としての本来の機能を発揮させることができる。
蓋体4は、容器本体2の中央部において開口Mよりも上方に膨らみを有し、容器本体2の内部の食品F1,F2が蓋体4の内面に接触しないような工夫が施されている。具体的には、蓋体4は、中皿3を介して間接的に容器本体2の開口Mを覆うカバー部41と、カバー部41の周縁に沿って設けられ、中皿3に嵌合する蓋体嵌合部45と、蓋体嵌合部45の上部に設けられたフランジ部46とを備えている(図8参照)。
図1及び図2に示されるように、カバー部41は、カップ状を反転させたような形状であり、内部に膨らみを形成している。カバー部41は、容器本体2の底部21に対向する天井部43と、天井部43の周縁に沿って設けられた側壁部44とを備えている。天井部43は、内部空間Sに収容された食品F1,F2を主体的に覆っている。側壁部44は、カバー部41に連続し、テーパ状に拡径した傾斜側面部44aと、傾斜側面部44aに接続された筒状部44bと、筒状部44bの下端から外方に張り出した環状接続部44cとを含んでいる。蓋体嵌合部45は、側壁部44の周縁に沿って立設されている(図2及び図8参照)。
図1及び図2に示されるように、蓋体4には、内部空間Sの蒸気を包装用容器1の外部に排出するための抜き孔41aが設けられている。抜き孔41aは、例えばカバー部41の中心部に配置されている。抜き孔41aは、カバー部41にU字状のスリットを入れて形成されたフラップ状の弁部を有している。フラップ状の弁部は、内部空間Sの内圧が高まると開き、内部空間Sの蒸気を包装用容器1の外部に排出する。なお、抜き孔41aは、カバー部41に閉環状のスリットを入れて、カバー部41の一部を切り抜いて形成されたフラップ状の弁部を有さない開口であってもよい。また、蓋体4には、複数の抜き孔41aが形成されていてもよい。
図2に示されるように、中皿3は、容器本体2と蓋体4との間に配置されている。図4は、一実施形態に係る中皿3の斜視図である。図5は、中皿3の上面図であり、図6は、図5のVI-VI線に沿った中皿3の断面図である。以下の説明では、互いに直交する三軸方向をそれぞれ「X方向」、「Y方向」及び「Z方向」として説明する。X方向は、後述する一対の持手部50を結ぶ方向である。Y方向は、後述する受皿部32に平行であってX方向に垂直な方向である。Z方向は、X方向及びY方向に垂直な方向である。
図4~図6に示されるように、中皿3は、内部空間Sを下部空間Sa及び上部空間Sbに区画する仕切部31と、仕切部31の周縁に沿って立設された中皿嵌合部36と、中皿3の外縁に沿って設けられた外縁部39と、外縁部39から互いに反対方向に突出した一対の持手部50と、を備えている。
仕切部31は、食品F2が載置される受皿部32と、受皿部32の周縁の一部に沿って立設された側壁部33と、受皿部32の周縁の他の一部に沿って立設されたスロープ部34と、側壁部33及びスロープ部34の上端から外方に張り出した張出部35とを含んでいる。
受皿部32は、基部32aと、基部32aの外縁の少なくとも一部に沿って配置された脚部32bを含んでいる。基部32aは、容器本体2の底部21及び蓋体4の天井部43に対向している。基部32aには、補強用のリブ51が設けられている。リブ51は、一対の持手部50の間に配置され、受皿部32の基部32aに垂直な方向から見て一対の持手部50を結ぶX方向(第1方向)に延在している。X方向におけるリブ51の長さは、基部32aの直径と実質的に同一である。図6に示されるように、リブ51は、上部空間Sb側に突出する凸状を有している。受皿部32にX方向に延在するリブが設けられることで、X方向における受皿部32の曲げ剛性が高められる。したがって、例えば一対の持手部50を把持して中皿3を持ち上げたときに受皿部32が折れ曲がれにくくなる。なお、リブ51は、下部空間Sa側に窪む凹状を有していてもよい。
図7は、リブ51の周辺を拡大して示す中皿3の断面図である。図6及び図7に示されるように、リブ51は、X方向に垂直なY方向(第2方向)に並ぶ一対の側面52と、一対の側面52に連続する上面53とを含んでいる。一対の側面52は、実質的にY方向に向けられた第1側面(一方の側面)52a及び第2側面(他方の側面)52bを含んでいる。第1側面52aは、Y方向において第2側面52bよりもスロープ部34から離れた位置に配置され、スロープ部34に近づくにつれて上方に向かうように傾斜している。第2側面52bは、Y方向において第1側面52aよりもスロープ部34側に配置され、スロープ部34から離れるにつれて上方に向かうように傾斜している。
受皿部32に対する第1側面52aの傾斜角度αは、受皿部32に対する第2側面52bの傾斜角度βよりも小さくてもよい。すなわち、第1側面52aは、第2側面52bよりも緩やかな勾配を有している。第1側面52aの傾斜角度αを小さくすることにより、スロープ部34から食品F2を移し替えるために中皿3を傾けたときに、受皿部32に載置された食品F2がリブ51を乗り越えやすくなる。したがって、中皿3に載置された食品F2を残すことなく容器本体2に移し替えることができる。なお、図7に示されるように、第1側面52aは、下部空間Sa側に凹状に湾曲した曲面であってもよい。ここで、第1側面52aが曲面であるときの第1側面52aの傾斜角度αとは、Y方向に沿った断面視において第1側面52aが受皿部32の表面(XY平面)に対してなす角度の平均値である。第1側面52aを下部空間Sa側に凹状に湾曲した曲面にすることにより、食品F2がリブ51を更に乗り越えやすくなる。
また、図4及び図5に示されるように、基部32aには、下部空間Sa側に窪む複数の溝55が形成されている。複数の溝55の一部は、X方向に配列され、Y方向に延在している。複数の溝55の他の一部は、Y方向に配列され、X方向に延在している。すなわち、複数の溝55は、格子状の平面形状を有している。格子状に形成された複数の溝55により、受皿部32の曲げ剛性が高められると共に、中皿3に載置された食品F2がスロープ部34に向けて移動しやすくなる。
脚部32bは、基部32aと側壁部33との間に配置され、下部空間Sa側に窪んでいる。すなわち、脚部32bは、受皿部32の外縁に沿って設けられ、中皿3が水平な台に載置されたときに脚部32bが台に接することで中皿3が自立する。なお、中皿3は、所定の金型を用いたシート材の屈曲成形によって形成されており、実質的に同一の厚みを有する。したがって、リブ51が形成された部分では、受皿部32の上面(上部空間Sb側の面)及び下面(下部空間Sa側の面)が上部空間Sbに向けて突出している。同様に、複数の溝55が形成された部分では、受皿部32の上面及び下面が下部空間Saに向けて突出している。
側壁部33は、受皿部32の周縁の一部から立設され、受皿部32から離れるにつれて外側に広がるように傾斜している。スロープ部34は、受皿部32の周縁の他の一部から立設され、受皿部32から離れるにつれて外側に広がるように傾斜している。スロープ部34は、側壁部33よりも緩やかな勾配を有する。すなわち、受皿部32に対するスロープ部34の傾斜角度は、受皿部32に対する側壁部33の傾斜角度よりも小さい。
スロープ部34は、中皿3に載置された食品F2を容器本体2に移し替えやすくするために、基部32aと張出部35との間で延在する滑らかな傾斜面を含んでいる。スロープ部34には、下部空間Sa側に窪む凹状の複数の補強部34aが形成されていてもよい。複数の補強部34aがスロープ部34に形成されることで、スロープ部34の曲げ剛性が高められ、食品F2をスロープ部34から容器本体2に移し替えるときにスロープ部34が撓みにくくなる。なお、複数の補強部34aは、上部空間Sb側に突出する凸状をなしていてもよい。
図5に示されるように、複数の補強部34aは、X方向に間隔を空けてスロープ部34に配置され、受皿部32に垂直な方向から見てY方向に延在している。一実施形態では、複数の補強部34aは、スロープ部34から受皿部32の外周部まで連続的に形成されていてもよい。
スロープ部34は、中皿3の周方向の一部にのみ設けられている。より具体的には、図5に示されるように、受皿部32に垂直な方向から見て、スロープ部34は、一対の持手部50の中間位置を通り、且つ、Y方向に延在する仮想中心線VC上に配置されている。したがって、スロープ部34は、実質的に第2側面52bに対向するようにY方向に向けられている。
張出部35は、側壁部33及びスロープ部34の上端から外側に張り出している。張出部35は、例えば受皿部32の基部32aと平行に設けられ、受皿部32に垂直な方向から見て、受皿部32を囲むように環状に延在している。張出部35には、下部空間Saと上部空間Sbとを連通する1又は複数の貫通孔56が形成されている。1又は複数の貫通孔56は、下部空間Saに配置された食品F1が加熱されたときに発生する蒸気を上部空間Sbに供給する。中皿3に載置された食品F2は、上部空間Sbに供給された蒸気の熱で加熱される。図5では、張出部35の周方向に沿って複数の貫通孔56が配列されている。複数の貫通孔56は、仮想中心線VCに対して線対称な位置に形成されていてもよい。なお、中皿3には、少なくとも1つの貫通孔56が形成されていればよい。
貫通孔56は、例えば張出部35の延在方向に沿って湾曲して延びる長孔である。貫通孔56の長手方向の両端部は、略半円形の平面形状を有している。貫通孔56が、上述した長孔形状を有することで開口面積が増加し、上部空間Sbに効率的に蒸気を供給することができる。なお、貫通孔56は、張出部35にU字状のスリットを入れて形成されたフラップ状の弁部を有していてもよい。フラップ状の弁部は、下部空間Saの内圧が高まると開き、下部空間Saの蒸気を上部空間Sbに供給する。
張出部35の内縁には、下部空間Sa側に窪んだ凹状の複数の掛止部57が設けられている。複数の掛止部57は、張出部35の周方向に互いに間隔を空けて配列されている。中皿3を製造する際に、複数の中皿3は積み重ねられて保管されることがある。このとき、上段の中皿3の複数の掛止部57の下面(下部空間Sa側の面)が下段の中皿3の複数の掛止部57に嵌合することで、積み重ねられた中皿3の周方向への回転が規制される。複数の掛止部57の内部には、複数の掛止部57の底部から下部空間Sa側に更に窪んだ複数の凹部58がそれぞれ形成されていてもよい。製造される中皿3毎に複数の凹部58の形成位置は異なっている。複数の凹部58が設けられることで、複数の中皿3を積み重ねたときに上段の中皿3と下段の中皿3の間に隙間が形成され、中皿3を取り外しやすくなる。
複数の貫通孔56は、張出部35の周方向において複数の掛止部57の間に配置されている。張出部35は、貫通孔56が形成されていない領域60を有していてもよい。この領域60は、スロープ部34に対して周方向の反対側の位置に配置されている。すなわち、領域60は、受皿部32に垂直な方向から見て、仮想中心線VC上に配置されている。当該領域60に貫通孔56を形成しないことで、当該領域60の剛性の低下が抑制されるので、一対の持手部50を把持して中皿3を持ち上げたときに、仮想中心線VCに沿って中皿3が折れ曲がることがより確実に防止される。
中皿嵌合部36は、張出部35の周縁(仕切部31の周縁)に沿って立設されている。図6に示されるように、中皿嵌合部36は、容器本体2の嵌合受部24の内周面Faに嵌合する内装嵌合部37と、蓋体嵌合部45の外周面Fbに嵌合する外装嵌合部38とを備えている。すなわち、中皿嵌合部36は、容器本体2に嵌合されると共に、蓋体4にも嵌合される。
中皿嵌合部36は、所定の金型を用いたシート材の屈曲成形によって形成されており、実質的に同一の厚みを有する。また、内装嵌合部37及び外装嵌合部38は、シート材が元来保有する弾力で微小な変形が可能となるように、可撓性を有する形状及び厚みにて形成されている。
内装嵌合部37は、張出部35に連続した下部凸部37aと、下部凸部37aの上部に連続した下部嵌合壁部37bとを備えている。下部凸部37aは、張出部35から傾斜しながら外方に張り出し、途中で折り返された形状を呈している。下部凸部37aの屈曲した頂部は、容器本体2の開口Mの外縁に沿った周方向で閉環状に連続している。下部嵌合壁部37bは、下部凸部37aの上部から立設された円筒状を呈している。下部凸部37aの頂部の径は、下部嵌合壁部37bの径よりも大きくなっている。
外装嵌合部38は、内装嵌合部37と外縁部39との間に設けられており、下部嵌合壁部37bに連続した上部嵌合壁部38aと、上部嵌合壁部38aの上部に連続した上部凸部38bとを備えている。上部嵌合壁部38aは容器本体2の開口Mの外縁に沿って設けられた筒状部分である。上部凸部38bは、上部嵌合壁部38aの上部から傾斜しながら内方に張り出し、途中で折り返された形状を呈している。上部凸部38bの屈曲した頂部は、容器本体2の開口Mの外縁に沿った周方向で閉環状に連続している。上部凸部38bの頂部の径は、上部嵌合壁部38aの径よりも小さくなっている。
外縁部39は、中皿嵌合部36の上部から外方に張り出すように設けられた蓋体位置決め部39aと、蓋体位置決め部39aの先端に形成されたスカート部39bと、を含んでいる。蓋体位置決め部39aは、蓋体4の外縁であるフランジ部46を受ける載置面を備えている。スカート部39bは、蓋体位置決め部39aの先端から下方に向けて屈曲して延在する部分であり、容器本体2の湾曲張出部24cの外縁に当接している。
一対の持手部50は、例えばスカート部39bに連続し、外縁部39の周方向において180°ずれた位置からX方向に沿って互いに反対方向(中皿3の外方)に延びている。一対の持手部50は、中皿3を持ち上げるときに把持する持ち手として利用される。一対の持手部50には、指を差し込むための凹部が形成されていてもよい。
次に、図8を参照し、容器本体2、中皿3及び蓋体4の嵌合構造について説明する。図8は、図3のVIII-VIII線に沿った包装用容器1の断面図である。VIII-VIII線に沿った断面は、中皿3に形成された貫通孔56を通る断面である。
容器本体2の嵌合受部24は、側壁部23との境界に設けられた下部窪み部24aと、下部窪み部24aから立設された本体嵌合壁部24bと、本体嵌合壁部24bの上部から外方に湾曲しながら張り出した湾曲張出部24cとを備えている。
嵌合受部24の下部窪み部24aは、例えば、容器本体2を形成する成形プロセスにおいて、金型の形状により、容器本体2の壁面の厚さがほぼ一定の状態のまま湾曲形状を呈するようにして成形されている。つまり、容器本体2の断面でみると、下部窪み部24aの外側形状と内側形状とが下部窪み部24a(容器本体2)の外方(厚さ方向の外側)に向かって突出するように湾曲しており、その内側の湾曲面として凹みが画定される。下部窪み部24aの凹みは、容器本体2の開口Mの外縁に沿った周方向で閉環状に連続している。
下部窪み部24aの上側には、本体嵌合壁部24bが形成されている。本体嵌合壁部24bは、下部窪み部24aから上方に向けて湾曲しながら立設されており、本体嵌合壁部24bの内周面は、断面視で内方に膨らむような曲面形状を呈している。本体嵌合壁部24bの内周面の曲面形状の効果により、蓋体嵌合部45を嵌合する際にスムーズな装着が可能になる。
中皿3の内装嵌合部37を容器本体2の嵌合受部24に嵌める際、下部凸部37aと嵌合受部24とは擦れ合い、互いに弾性変形する。また、下部凸部37aが本体嵌合壁部24bを過ぎて下部窪み部24aの凹みまで達すると、下部凸部37aは、下部窪み部24aの内周面に設けられた凹みに収まって嵌合受部24の内周面Faに密接する。また、下部嵌合壁部37bと本体嵌合壁部24bとは、互いに弾性変形した状態のまま密接している。
以上の通り、下部凸部37aと下部窪み部24aとは、弾性変形による反発力を互いに付与し合いながら互いに密接している。また、下部嵌合壁部37bと本体嵌合壁部24bとは、弾性変形による反発力を互いに付与し合いながら互いに密接する。その結果、内装嵌合部37と嵌合受部24との嵌合強度が強められる。また、下部凸部37a及び下部嵌合壁部37bは、嵌合受部24の内周面Faに密接することでシール性が確保される。更に、下部凸部37aは、下部窪み部24aに収まって掛かるので抜け止め機能も奏する。
蓋体4の蓋体嵌合部45は、カバー部41の周縁に連続した下段壁部45aと、下段壁部45aの上部に連続した上部窪み部45bと、上部窪み部45bの上部に連続した上段壁部45cとを備えている。フランジ部46は、上段壁部45cの上部から外方に張り出しており、中皿3の蓋体位置決め部39aに当接することで位置決めされる。なお、蓋体4は、所定の金型を用いたシート材の屈曲成形によって形成されており、実質的に同一の厚みを有する。
下段壁部45aは容器本体2の開口Mの外縁に沿って設けられた筒状部分である。上部窪み部45bは、例えば、下段壁部45aから内方に向けて屈曲した下側の傾斜部分と、下側の傾斜部分から立設された直立部分と、直立部分から外方に向けて屈曲した上側の傾斜部分とを備えている。直立部分は、下段壁部45aよりも内方に後退しており、その結果、上部窪み部45bの外周面には、内方に向けた凹みが形成されている。上部窪み部45bの凹みは、容器本体2の開口Mの外縁に沿った周方向で閉環状に連続している。また、上部窪み部45bの凹みは、中皿3の上部凸部38b及び容器本体2の本体嵌合壁部24bの湾曲した内周面が収まる程度の面積を有している。
蓋体嵌合部45を中皿嵌合部36の外装嵌合部38に嵌める際、蓋体嵌合部45の下段壁部45aと外装嵌合部38の上部凸部38bとは擦れ合い、互いに弾性変形する。また、下段壁部45aが上部凸部38bを過ぎ、上部凸部38bが上部窪み部45bの凹みまで達すると、上部凸部38bは、上部窪み部45bの外周面に設けられた凹みに収まって蓋体嵌合部45の外周面Fbに密接する。また、外装嵌合部38の上部嵌合壁部38aと下段壁部45aとは、互いに弾性変形した状態のまま密接している。
以上の通り、下段壁部45aと上部嵌合壁部38aとは、弾性変形による反発力を互いに付与し合いながら互いに密接している。その結果、外装嵌合部38と蓋体嵌合部45との嵌合強度が強められる。また、上部嵌合壁部38aは、蓋体嵌合部45の外周面Fbに密接することでシール性が確保される。なお、上部凸部38bは、上部窪み部45bに収まることで、上部嵌合壁部38aによる蓋体嵌合部45への嵌合を補強し、また、上部凸部38bは、上部窪み部45bに収まって掛かるので抜け止め機能も奏する。
なお、包装用容器1は、中皿3を省略し、蓋体4を直接的に容器本体2に装着することも可能である。つまり、蓋体4の蓋体嵌合部45は、容器本体2の嵌合受部24の内周面Faに嵌合可能である。ここで、蓋体4の蓋体嵌合部45が容器本体2の嵌合受部24の内周面Faに嵌合可能であるとは、蓋体嵌合部45の外径が容器本体2の嵌合受部24の内径以上であり、蓋体嵌合部45を容器本体2の嵌合受部24に圧入することで密接可能となる寸法を有することを意味する。
次に、図9を参照し、一実施形態に係る包装用容器1の使用態様について説明する。なお、図9は、包装用容器1を模式的に示す断面図である。図9に示されるように、包装用容器1の下部空間Saには食品F1が収容され、包装用容器1の上部空間Sbには食品F2が収容されている。
電子レンジ等を用いて包装用容器1に収容された食品F1,F2が加熱されると、下部空間Saに配置された食品F1から蒸気62が発生する。下部空間Saで発生した蒸気62は、中皿3の張出部35に形成された複数の貫通孔56を通って、上部空間Sbの周辺部に導入される。上部空間Sbに導入された蒸気62は、上部空間Sbで周辺部から内方に移動して、蓋体4の中心部に形成された抜き孔41aを通って包装用容器1の外部に排出される。すなわち、蒸気62が上部空間Sbに一時的に滞留し、中皿3に載置された食品F2を加熱する。したがって、食品F2が効率的に加熱され、食品F2の加熱むらや乾燥が抑制される。特に、中皿3には、張出部35の周方向に沿って複数の貫通孔56が形成されているので、上部空間Sbに供給される蒸気62の均一性が高められ、加熱むらを効果的に抑制することができる。
包装用容器1では、複数の貫通孔56の外方において、中皿3の内装嵌合部37を容器本体2の嵌合受部24の内周面Faに嵌合してシール性を確保しているので、容器本体2と中皿3との隙間から蒸気62が漏れ出すことなく上部空間Sbに効率的に供給される。したがって、食品F2を効率的に加熱することができる。
食品F1,F2が十分に加熱されると、包装用容器1が電子レンジから取り出され、中皿3の外装嵌合部38と蓋体4の蓋体嵌合部45との嵌合が解除され、蓋体4が取り外される。そして、一対の持手部50を把持して中皿3が傾けられ、中皿3上に配置された食品F2がスロープ部34から容器本体2に移し替えられる。このとき、食品F2の重みで中皿3が仮想中心線VCに沿って折れ曲がるように変形すると、食品F2が不意にこぼれる恐れがある。これに対し、包装用容器1では、中皿3の受皿部32にX方向に延在するリブ51が設けられ、中皿3のX方向への曲げ剛性が高められている。したがって、一対の持手部50を把持して中皿3を持ち上げたときに、中皿3が折れ曲がることが防止される。
以上、種々の実施形態に係る包装用容器について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。すなわち、上述した実施形態は例示説明を目的とするものであり、本発明の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。
例えば、上述した中皿3の仕切部31には、蒸気62を上部空間Sbに供給するために1又は複数の貫通孔56が形成されているが、必ずしも仕切部31に1又は複数の貫通孔56が形成されていなくてもよい。少なくとも中皿3の受皿部32にリブ51が設けられていれば、中皿3のX方向への曲げ剛性が高められ、一対の持手部50を把持して中皿3を持ち上げたときに、中皿3が折れ曲がることが防止される。
図4及び図5に示される実施形態では、リブ51は、上部空間Sbに向けて突出する凸状を有しているが、リブ51は、下部空間Saに向けて窪む凹状を有していてもよい。リブ51が凹状を有している場合であっても、中皿3のX方向への曲げ剛性が高めることができる。
また、中皿3の仕切部31は、スロープ部34を含まず、受皿部32の周縁の全周に沿って側壁部33が立設されていてもよい。なお、包装用容器1の使用態様として、例えば、複数の中皿3を上下方向に重ね、複数の中皿3によって、更に複数の空間を形成するようにしてもよい。上述した種々の実施形態は、矛盾のない範囲で組み合わせることが可能である。
1…包装用容器、2…容器本体、3…中皿、4…蓋体、21…底部、22…周壁、24…嵌合受部、31…仕切部、32…受皿部、32b…脚部、33…側壁部、34…スロープ部、34a…補強部、35…張出部、37…内装嵌合部、38…外装嵌合部、41…カバー部、45…蓋体嵌合部、50…一対の持手部、51…リブ、52…一対の側面、52a…第1側面(一方の側面)、52b…第2側面(他方の側面)、56…貫通孔、60…領域、Fa…嵌合受部の内周面、Fb…蓋体嵌合部の外周面、S…内部空間、Sa…下部空間、Sb…上部空間。

Claims (10)

  1. 底部を有する容器本体と、
    前記容器本体との間に内部空間を画成する蓋体と、
    前記容器本体と前記蓋体との間に配置され、前記内部空間を前記容器本体側の下部空間と前記蓋体側の上部空間とに区画する中皿と、を備え、
    前記中皿は、前記容器本体の前記底部に対向する受皿部と、前記中皿の外縁に沿って設けられた外縁部と、前記外縁部から互いに反対方向に突出した一対の持手部と、を備え、
    前記受皿部には、前記下部空間側に窪む凹状又は前記上部空間側に突出する凸状をなし、且つ、前記一対の持手部を結ぶ第1方向に延在するリブが設けられている、包装用容器。
  2. 前記中皿は、前記受皿部の周縁の一部に沿って立設された側壁部と、前記受皿部の周縁の他の一部に沿って立設されたスロープ部と、前記側壁部及び前記スロープ部から外側に張り出した張出部とを更に含み、
    前記スロープ部は、前記側壁部よりも緩やかな勾配を有する、請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記スロープ部には、前記下部空間側に窪む凹状又は前記上部空間側に突出する凸状をなす複数の補強部が形成されている、請求項2に記載の包装用容器。
  4. 前記リブは、前記第1方向に垂直な第2方向に並ぶ一対の側面と、前記一対の側面に接続する上面とを含み、
    前記一対の側面のうち前記スロープ部に対して離れた位置に配置される一方の側面の傾斜角度は、前記受皿部に対する前記一対の側面のうち他方の側面の傾斜角度よりも小さい、請求項2に記載の包装用容器。
  5. 前記一方の側面は、前記下部空間側に凹状に湾曲している、請求項4に記載の包装用容器。
  6. 前記張出部には、前記下部空間と前記上部空間とを連通する1又は複数の貫通孔が形成されている、請求項2に記載の包装用容器。
  7. 前記張出部は、前記スロープ部に対して周方向の反対側の位置に前記1又は複数の貫通孔が形成されていない領域を有する、請求項6に記載の包装用容器。
  8. 前記容器本体は、前記底部の周縁から立設された周壁と、前記周壁の上部に設けられた嵌合受部と、を備え、
    前記蓋体は、カバー部と、前記カバー部の外縁に沿って設けられた蓋体嵌合部と、を備え、
    前記中皿は、前記張出部の周縁に沿って立設され、前記嵌合受部の内周面に嵌合する内装嵌合部と、前記内装嵌合部と前記外縁部との間に設けられ、前記蓋体嵌合部の外周面に嵌合する外装嵌合部と、を更に備える、請求項2に記載の包装用容器。
  9. 前記受皿部は、該受皿部の外縁に沿って設けられ、前記下部空間側に窪む脚部を含む、請求項1~8の何れか一項に記載の包装用容器。
  10. 容器本体と蓋体との間に配置され、前記容器本体と前記蓋体との間に画成される内部空間を前記容器本体側の下部空間と前記蓋体側の上部空間とに区画する中皿であって、
    食品が載置される受皿部と、前記中皿の外縁に沿って設けられた外縁部と、前記外縁部から互いに反対方向に突出した一対の持手部と、を備え、
    前記受皿部には、前記下部空間側に窪む凹状又は前記上部空間側に突出する凸状をなし、且つ、前記一対の持手部を結ぶ方向に延在するリブが設けられている、中皿。

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