JP2024030695A - 履歴表示制御方法、履歴表示方法、履歴表示制御装置、端末装置、およびプログラム - Google Patents

履歴表示制御方法、履歴表示方法、履歴表示制御装置、端末装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】転送された呼に対して最適な電話対応を行えるようにする。【解決手段】特定の宛先に発呼され、単数または複数の第1端末装置に転送された呼の転送履歴を含む視覚情報を、当該呼がさらに転送される第2端末装置で表示する。ただし、第2端末装置は、当該呼に応じた呼び出し動作の際に当該視覚情報を表示する。【選択図】図4

Description

本発明は、電話通信技術に関し、特に履歴を表示する技術に関する。
端末装置から発呼された呼(例えば、顧客からの問い合わせ電話等)を特定の端末装置(例えば、担当者の電話等)に自動的に転送する技術が知られている。また、転送された呼が受話されない場合、その呼をさらに他の端末装置に自動的に転送する技術も知られている。これによって電話の取次ぎを自動化し、最適な電話通信を実現できる(例えば、非特許文献1等参照)。
「自動電話転送で代表電話の取り次ぎ課題を解決! RING x LINK」、[online]、令和4年7月4日、NTTテクノクロス株式会社、[令和4年7月7日検索]、インターネット<https://www.ntt-tx.co.jp/products/ring-x-link/>
しかし、呼が転送された端末装置の利用者は、その呼の経緯を知ることができないため、必ずしも最適な電話対応を行えるとは限らない。
このような点に鑑み、転送された呼に対して最適な電話対応を行うための技術を提供する。
特定の宛先に発呼され、単数または複数の第1端末装置に転送された呼の転送履歴を含む視覚情報を、当該呼がさらに転送される第2端末装置で表示する。第2端末装置は、当該呼に応じた呼び出し動作の際に当該視覚情報を表示する。
これにより、転送された呼に対して最適な電話対応を行うことができる。
図1は、実施形態の電話通信システムの構成を例示するための図である。 図2は、実施形態のPBX装置、情報処理装置、および履歴表示制御装置の機能構成を例示するための図である。 図3Aは、内線番号情報を例示するための図である。図3Bは、登録顧客情報を例示するための図である。図3Cは、担当情報を例示するための図である。 図4は、実施形態の通信システムの処理を例示するためのシーケンス図である。 図5は、実施形態の通信システムの処理を例示するためのシーケンス図である。 図6は、転送履歴処理を例示するためのシーケンス図である。 図7は、履歴情報を例示するための図である。 図8Aは、履歴表示制御情報を例示するための図である。図8Bは、転送履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。 図9Aおよび図9Bは、転送履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。 図10Aおよび図10Bは、転送履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。 図11Aおよび図11Bは、転送履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。 図12は、対応履歴処理および非対応履歴処理を例示するためのシーケンス図である。 図13は、対応履歴処理および非対応履歴処理を例示するためのシーケンス図である。 図14は、履歴情報を例示するための図である。 図15Aおよび図15Bは、応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。 図16Aおよび図16Bは、応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。 図17Aおよび図17Bは、応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。 図18Aは、応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。図18Bは不応答履歴に対応する転送履歴を含む視覚情報が表示された様子を例示するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態では、特定の宛先に発呼され、単数または複数の第1端末装置に転送された呼の転送履歴を含む視覚情報を、当該呼がさらに転送される第2端末装置で表示する。ただし、第2端末装置は、当該呼に応じた呼び出し動作の際に当該視覚情報を表示する。本実施形態では、顧客(呼の発呼者、呼の発信元)が企業の代表番号(特定の宛先)に発呼し(電話をかけ)、この呼が単数または複数の担当者(利用者)の第1端末装置に転送され、当該呼がさらに他の担当者(利用者)の第2端末装置に転送される場合を例にとって説明する。ここで、代表番号とは会社や部署等の組織に対して2以上の電話番号(外線番号)が存在する場合に、それらの代表として定めた1つの電話番号のことである。また、担当者とは代表番号への着信に対して顧客に対する電話応対が必要な業務に従事している者のことであり、例えば、営業担当者、商品に関する問い合わせ窓口担当者等が挙げられる。しかし、これらは本発明を限定するものではなく、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られるわけではない。
<電話通信システム>
図1に例示するように、本実施形態の電話通信システム1は、顧客端末装置110-1,…,110-M、担当端末装置120-1,…,120-N、PBX(Private Branch eXchange)装置140、情報処理装置150、および履歴表示制御装置160を有し、これらはインターネットや公衆回線網等を含む通信ネットワーク170を介して、互いに通信可能に接続されている。
<顧客端末装置および担当端末装置>
本実施形態の顧客端末装置110-1,…,110-Mは、顧客が使用する端末装置である。以下では、顧客端末装置110-1,…,110-Mのそれぞれを顧客端末装置110-mと表現する。ただし、Mは1以上の整数であり、m=1,…,Mを満たす。また、顧客端末装置110-1,…,110-Mの総称を顧客端末装置110と表現する。この例の顧客端末装置110は、例えばスマートフォン等の電話機能を備えた装置である。
本実施形態の担当端末装置120-1,…,120-N(第1端末装置,第2端末装置)は、担当者(利用者)が使用する端末装置である。以下では、担当端末装置120-1,…,120-Nのそれぞれを担当端末装置120-nと表現する。ただし、Nは1以上の整数であり、n=1,…,Nを満たす。また、担当端末装置120-1,…,120-Nの総称を担当端末装置120と表現する。担当端末装置120は、例えばスマートフォン等の電話機能を備えた装置である。この例の担当端末装置120には、企業や部署等の或る組織内で一意の内線番号が割り当てられている。担当端末装置120は、割り当てられた内線番号宛の呼接続要求に対して応答(受話)することが可能である。例えば、担当端末装置120は、いわゆる「スマートフォン内線化サービス」等により使用されるスマートフォンなどである。
なお顧客端末装置110および担当端末装置120は、スマートフォンに限られず、例えば、電話機能を備えたタブレット端末装置、ウェアラブルデバイス、PC(パーソナルコンピュータ)等であってもよい。
<PBX装置140>
本実施形態のPBX装置140は、各種の呼制御を行う電話交換機である。図2に例示するように、PBX装置140は、呼接続制御部141および内線番号取得部142を有し、代表番号への発呼の際に与えられる呼接続要求(顧客情報を含む)に対し、その呼の転送先の内線番号を取得し、取得した内線番号の担当端末装置120に呼を転送する(呼接続要求を送信する)。PBX装置140は、例えばクラウド型のPBX(Private Branch eXchange)であってもよいし、IP-PBX(Intenet Protocol Private Branch eXchange)であってもよい。
<情報処理装置>
図2に例示するように、本実施形態の情報処理装置150は、受信部151、内線番号特定部152、記憶部153、および送信部154を有し、PBX装置140からの内線番号の決定要求に対して、呼を転送する先の内線番号を決定し、決定した内線番号を表す情報をPBX装置140に返す。
<履歴表示制御装置>
図2に例示するように、本実施形態の履歴表示制御装置160は、受信部161、履歴処理部162、記憶部163、生成部164、および送信部165を有する。履歴表示制御装置160は、各代表番号(特定の宛先)に対して発呼され、単数または複数の担当端末装置120(第1端末装置)に転送された呼の転送履歴を格納するとともに、これらの転送履歴を含む視覚情報を、呼がさらに転送される他の担当端末装置120(第2端末装置)で表示するための履歴表示制御情報αを生成して出力する。
<事前処理>
本実施形態では、事前処理において、情報処理装置150の記憶部153(図2)に、内線番号情報1531、登録顧客情報1532、および担当情報1533が格納される。
内線番号情報1531は、担当端末装置120の内線番号を特定するための情報である。図3Aに内線番号情報1531の一例を示す。図3Aに例示した内線番号情報1531は、項目として、「内線番号」と「担当者名」と「所在」と「担当チーム」と「チーム内優先順位」を含む。項目「内線番号」の値は、担当端末装置120の内線番号である。項目「担当者名」の値は、担当者の名称である。項目「所在」の値は、担当者が業務を行っている場所を表す名称である。項目「担当チーム」の値は、担当者が属するチームの名称である。チームは、例えば、営業担当(商品紹介)、サポート担当(機能説明,料金説明)、管理担当といった役割によって区分けされたグループである。各担当者は1つの担当チームのみに所属していてもよいし、複数の担当チームに所属していてもよいし、商品やサービスごとに異なる担当チームに所属していてもよい。項目「チーム内優先順位」の値は、担当チーム内における各担当者の優先順位である。この優先順位に従って、内線番号が特定される。担当チーム内における複数の担当者に同じ優先順位が割り当てられていてもよい。このような優先順位に従って、複数の担当者の内線番号が特定されてもよい。
登録顧客情報1532は、顧客の登録情報である。図3Bに登録顧客情報1532の一例を示す。図3Bに例示した登録顧客情報1532は、項目として、「顧客番号」と「顧客ステータス」と「指定担当者名」とを含む。項目「顧客番号」の値は、各顧客を識別するための番号である。項目「顧客番号」の値は、顧客を識別するための識別子として機能する。「顧客番号」の値は、例えば電話番号であるが、顧客を識別できるものであれば電話番号でなくてもよい。項目「顧客ステータス」の値は、各顧客の状態を示す値である。項目「顧客ステータス」の取り得る値は、「新規顧客」、「商品購入済」等のようにあらかじめ定められており、顧客の購買行動等に応じて随時更新される。項目「指定担当者名」の値は、各顧客が指定する担当者、または、顧客に担当すべきと指定された担当者の名称である。項目「指定担当者名」の値が指定されている顧客からの着信に対しては、顧客の状態に関わらず、項目「指定担当者名」の値が示す名称の担当者の内線番号が呼び出される。
担当情報1533は、顧客ステータスに対応する担当チームを特定するための情報である。図3Cに担当情報1533の一例を示す。図3Cに例示した担当情報1533は、項目として、「顧客ステータス」と「担当チーム」と「優先順位」とを含む。項目「顧客ステータス」の値は、図3Bに例示した登録顧客情報1532の項目「顧客ステータス」に対応する値であり、各顧客の状態を示す。項目「担当チーム」の値は、図3Aに例示した内線番号情報1531の項目「担当チーム」に対応する値であって、各「顧客ステータス」に割り当てられた値である。例えば、項目「顧客ステータス」の値「新規顧客」と項目「担当チーム」の値「営業担当(商品紹介)」が対応付けられている。これらの対応付けは、顧客の状態に応じて、どの担当チームで応対するのが適切であるかを考慮して、あらかじめ設定される。項目「優先順位」の値は、項目「顧客ステータス」の値に対して、複数の項目「担当チーム」の値が対応付けられている場合に、どの担当チームを優先して応対させるかを示す値である。
<動作>
以上の事前処理が行われたことを前提に、本実施形態の電話通信システム1の動作を説明する。
図4および図5に例示するように、或る顧客端末装置110-mが或る代表番号に発呼すると、その呼接続要求がPBX装置140に送られる。本実施形態の呼接続要求は、顧客端末装置110-mからの発呼に際して自動的に得られる顧客情報を含む。ここでは一例として、顧客情報が、発信者番号通知で得られる顧客端末装置110-mの電話番号および顧客端末装置110-mが発呼した代表番号を含む例を説明する(ステップS101)。
PBX装置140(図2)の呼接続制御部141は、顧客端末装置110-mからの呼接続要求(顧客情報を含む)を受け付ける。呼接続制御部141は、顧客端末装置110-mからの呼接続要求に関する処理情報(以下「発呼に関する処理情報」と呼ぶ)を履歴表示制御装置160に送る。履歴表示制御装置160は、この発呼に関する処理情報に基づいて新たなレコード(「着信レコード1631a」と呼ぶことにする)を生成して格納する(着信履歴処理)。例えば、PBX装置140(図2)の呼接続制御部141は、この発呼に関する処理情報を履歴表示制御装置160に送信する。発呼に関する処理情報の例は、顧客端末装置110-mの電話番号、顧客端末装置110-mが発呼した代表番号、および呼接続制御部141での呼の着信時刻(着呼時刻)などを含む情報である。発呼に関する処理情報は、履歴表示制御装置160の受信部161で受信され、履歴処理部162に送られる。履歴処理部162は、この発呼に関する処理情報に基づいて、記憶部163に格納された履歴情報1631に、新たな着信レコード1631aを追加する。例えば、図7に例示するように、履歴処理部162は、発呼に関する処理情報に含まれる顧客端末装置110-mの電話番号を項目「顧客番号」の値とし、顧客端末装置110-mが発呼した代表番号を項目「代表番号」の値とし、呼接続制御部141での呼の着信時刻を項目「時間」の値とし、処理内容(「着信」)を項目「履歴」の値とし、これらが対応付けられた新たな着信レコード1631aを履歴情報1631に追加する。例えば、顧客端末装置110-mの電話番号が「09012345678」であり、顧客端末装置110-mが発呼した代表番号が「0311112222」であり、呼接続制御部141での呼の着信時刻が「2022.5.20 13:00:00」である場合、履歴処理部162は、「09012345678」を項目「顧客番号」の値とし、「0311112222」を項目「代表番号」の値とし、「2022.5.20 13:00:00」を項目「時間」の値とし、「着信」を項目「履歴」の値とし、これらが対応付けられた新たな着信レコード1631aを履歴情報1631に追加する(着信履歴処理:ステップS102)。
図4および図5に戻り、PBX装置140(図2)の呼接続制御部141は、呼接続要求に含まれた顧客情報を内線番号取得部142に送る。内線番号取得部142は、送られた顧客情報に対応する内線番号を取得する。
例えば、内線番号取得部142は、顧客情報に対応する内線番号の特定を要求する内線番号特定要求を情報処理装置150に送信する。内線番号特定要求はこの顧客情報を含む。内線番号特定要求は、情報処理装置150(図2)の受信部151で受信され、内線番号特定部152に送られる。内線番号特定部152は、記憶部153に格納された内線番号情報1531、登録顧客情報1532、および担当情報1533を用い、内線番号特定要求に含まれる顧客情報に対応する内線番号を特定する。例えば、内線番号特定部152は、図3Bに例示した登録顧客情報1532を参照して、顧客情報に含まれる電話番号に該当する項目「顧客番号」の値に対応する顧客の項目「指定担当者名」の値が設定されているか否かを判定する。ここで、内線番号特定部152は、項目「指定担当者名」に値が設定されていると判定すると、設定されている値に相当する担当者の内線番号を内線番号情報1531から特定する。例えば、図3Bに例示する顧客番号「09022222223」の顧客の場合は、内線番号特定部152は、指定担当者名「a」が設定されていると判定し、図3Aに例示する担当者名「a」に対応する内線番号「0001」を特定する。
また、内線番号特定部152は、項目「指定担当者名」に値が設定されていないと判定すると、登録顧客情報1532を参照して、顧客情報に含まれる電話番号に該当する項目「顧客番号」の値に対応する顧客の項目「顧客ステータス」の値を特定する。例えば、図3Bに示す顧客番号「09022222222」の顧客の場合は、内線番号特定部152は、対応する項目「指定担当者名」の値が設定されていないと判定し、対応する項目「顧客ステータス」の値を「新規顧客」と特定する。なお、内線番号特定部152は、登録顧客情報1532に登録されていない顧客番号があった場合に、項目「顧客ステータス」の値を「未登録」と特定するようにしてもよい。内線番号特定部152は、特定された項目「顧客ステータス」の値に対応する項目「担当チーム」の値のうち、優先順位の最も高い値を、担当情報1533から特定する。例えば、内線番号特定部152は、図3Cに示す顧客ステータス「新規顧客」に対応する項目「担当チーム」の値である「サポート担当(料金説明)」および「サポート担当(機能説明)」のうち、優先順位の最も高い「サポート担当(料金説明)」を特定する。続いて、内線番号特定部152は、特定された担当チームに所属する担当者のうち、チーム内優先順位の最も高い担当者の内線番号を内線番号情報1531から特定する。例えば、内線番号特定部152は、図3Aに示す担当チーム「サポート担当(料金説明)」に所属する担当者「d」および「e」のうち、チーム内優先順位の最も高い担当者「d」の内線番号「0003」を特定する。前述のように、複数の担当者に同じ優先順位が与えられている場合には、複数の担当者の内線番号が特定されてもよい。
内線番号特定部152(図2)は、特定した内線番号を表す内線番号情報を送信部154に送る。送信部154は受け取った内線番号情報をPBX装置140に送信する。PBX装置140の内線番号取得部142は、この内線番号情報を受信して呼接続制御部141に送る(ステップS103-j)。ただし、jは転送回数を表す1以上の整数であり、jの初期値はj=1である。
呼接続制御部141は、送られた内線番号情報に示される内線番号の担当端末装置120-n(j)(第1端末装置)に呼接続要求を送信する。すなわち、呼接続制御部141は、担当端末装置120-n(j)(第1端末装置)に呼を転送する。ただし、n(j)∈{1,…,N}である。好ましくはj≠jを満たす1以上の整数j,jに対して、n(j)≠n(j)である。この際、呼接続要求とともに、前述した顧客端末装置110-mの電話番号などの顧客情報も転送されてもよい(ステップS104-j)。
担当端末装置120-n(j)は、送信された呼接続要求を着信する。すなわち、転送された呼が担当端末装置120-n(j)で着呼される。これにより、担当端末装置120-n(j)が鳴動する。鳴動とは、呼に応じた呼び出し動作であり、例えば、音、振動、光の明滅、音楽、記号・文字列の表示、又はそれらの組み合わせ等により、着信していることを、担当端末装置120-n(j)を利用する担当者(利用者)に知らせる動作である。担当端末装置120-n(j)は、鳴動とともに、顧客端末装置110-mの電話番号などの顧客情報を液晶ディスプレイ等の表示部で表示してもよい。ここで、呼が担当端末装置120-n(j)で受話されると、呼接続制御部141は、顧客端末装置110-mと担当端末装置120-n(j)との呼接続を確立する(ステップS105)。一方、呼が担当端末装置120-n(j)で受話されないと、担当端末装置120-n(j)は呼接続要求をPBX装置140に送信する。すなわち、担当端末装置120-n(j)は着呼した呼の転送をPBX装置140に依頼する。この際、担当端末装置120-n(j)が呼を受話できない理由もPBX装置140に転送されてもよい。呼を受話できない理由の例は、担当者が不在である(不在)、担当者が会議中である(会議中)、担当者が別の電話に対応中である(対応中)等である。これらの理由は担当端末装置120-n(j)に設定されていてもよいし、他のデータベースに格納されていてもよい。あるいは、担当端末装置120-n(j)が所定時間以上鳴動しても呼が受話されないときに、呼を受話できない理由を「不在」に設定してもよい(ステップS105-j)。
PBX装置140(図2)の呼接続制御部141は、担当端末装置120-n(j)からの呼接続要求を受信し、この呼の転送履歴に関する処理情報を履歴表示制御装置160に送信する。履歴表示制御装置160は、この転送履歴を含む視覚情報を、呼がさらに転送される担当端末装置120(第2端末装置)で表示するための履歴表示制御情報αを生成する(転送履歴処理:ステップS106-j)。
例えば、図6に例示するように、呼接続制御部141は、呼の転送履歴に関する処理情報を履歴表示制御装置160に送信する。転送履歴に関する処理情報の例は、顧客端末装置110-mの電話番号(例えば「09012345678」)、呼が転送された担当端末装置120-n(j)の内線番号(例えば「0003」)、呼を担当端末装置120-n(j)に転送した転送時刻(例えば「2022.5.20 13:00:10」)、および担当端末装置120-n(j)が呼を受話できない理由(例えば「不在」)などである。転送履歴に関する処理情報は、履歴表示制御装置160の受信部161で受信され、履歴処理部162に送られる(ステップS106a-j)。
履歴処理部162は、受け取った転送履歴に関する処理情報に基づいて、記憶部163に格納された履歴情報1631を更新する。すなわち、履歴処理部162は、特定の宛先に発呼され、単数または複数の担当端末装置120(第1端末装置)に転送された呼の転送履歴を記憶部163に格納する。例えば、履歴処理部162は、履歴情報1631(図7)から、項目「顧客番号」の値が顧客端末装置110-mの電話番号(例えば「09012345678」)に該当する最新のレコードを特定し、特定したレコードの次の新たなレコード(「転送レコード1631b」と呼ぶことにする)に呼の転送履歴を格納する。例えば、履歴処理部162は、特定したレコードの次に、項目「顧客番号」「代表番号」の値が、この特定したレコードのものと同一(例えば「09012345678」「0311112222」)であり、項目「転送先内線番号」の値が、担当端末装置120-n(j)の内線番号(例えば「0003」)であり、項目「時間」の値が、担当端末装置120-n(j)に呼を転送した転送時刻(例えば「2022.5.20 13:00:10」)であり、項目「履歴」の値が、呼を受話できない理由(例えば「不在」)、処理内容(「転送」)、および転送に要した時間(例えば「10秒」)である、転送レコード1631bを追加する。なお、転送に要した時間は、項目「時間」の欄に格納された情報から算出される(ステップS106b-j)。
さらに生成部164は、記憶部163に格納された履歴情報1631を参照し、ステップS106-jで追加された転送レコード1631bが表す転送履歴を含む視覚情報を、呼がさらに転送される担当端末装置120(第2端末装置)で表示するための履歴表示制御情報αを生成する。例えば、生成部164は、ステップS102,S106-1,…,S106-jで履歴情報1631に追加された着信レコード1631aおよび転送レコード1631bが表す情報を含む視覚情報、を表示するための履歴表示制御情報αを生成する。ステップS102,S106-1,…,S106-jで履歴情報1631に追加された着信レコード1631aおよび転送レコード1631bは、最初の着信から最新の転送までの履歴(最初の着信から受話または切断される前までの転送の履歴)を表す。例えば、生成部164は、ステップS102で追加された着信レコード1631aの項目「顧客番号」の値(例えば「09012345678」)(図7)およびそれに対応する顧客名(例えば「Aさん」)、項目「時間」の値(例えば、着信時刻「2022.5.20 13:00:00」)、並びに、ステップS103-1,…,S106-jで追加された転送レコード1631bの項目「転送先内線番号」の値に対応する転送先(例えば「東京本社」)、および項目[履歴]の値のうち転送に要した時間(例えば「10秒」)を含む視覚情報、を表示するための履歴表示制御情報αを生成する。生成部164は、履歴情報1631に対応する情報(例えば、項目「顧客番号」の値に対応する顧客名や、項目「転送先内線番号」の値に対応する転送先など)を特定するために、自らが保持する対応表を用いてもよいし、外部のデータベースを用いてもよい。生成部164は、生成した履歴表示制御情報αを送信部165に送る(ステップS106c-j)。送信部165は、履歴表示制御情報αをPBX装置140に送信する(ステップS106d-j)。
図4および図5に戻り、転送された呼が受話されるか切断されるまで、j+1を新たなjとして新たにステップS103-j,S104-j,S105-j,S106-jを実行する処理が繰り返される。ただし、新たなステップS103-jでは、内線番号特定部152は、これまでのステップS103-1,…,S103-(j-1)で特定された内線番号を除外して新たな内線番号を特定することが好ましい。項目「指定担当者名」に値が設定されていた場合(担当者が指定されていた場合)には、内線番号特定部152は、項目「指定担当者名」に値が設定されていないとみなして、新たに内線番号を特定してもよい。また、新たなステップS104-jでは、呼接続制御部141は、内線番号情報に示される内線番号の担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)に呼接続要求を転送する(呼を転送する)際に、ステップS106c-(j-1)で生成された履歴表示制御情報αも転送する。担当端末装置120-n(j)は、転送された呼を着呼するとともに、転送された履歴表示制御情報αも受信する。担当端末装置120-n(j)は、着呼した呼に応じて鳴動し(着呼した呼に応じた呼び出し動作を行い)、その際、受信した履歴表示制御情報αに基づく視覚情報1200を、担当端末装置120-n(j)の表示部で表示する。図8Aに履歴表示制御情報αを例示し、図8Bに図8Aの履歴表示制御情報αに基づく視覚情報1200を例示する。この例の履歴表示制御情報α、履歴情報1631(図7)の項目「顧客番号」の値(例えば「09012345678」)、それに対応する顧客名(例えば「Aさん」)、項目「時間」の値(例えば、着信時刻「2022.5.20 13:00:00」)、項目「転送先内線番号」の値に対応する転送先(例えば「東京本社」等)、および項目[履歴]の値のうち転送に要した時間(例えば「10秒」等)を含む。図8Bに例示する視覚情報1200は、履歴表示制御情報αが含むこれらの値を視覚的に表示する。これにより、担当端末装置120-n(j)を利用する担当者は、受話前に着呼した呼の転送履歴を把握でき、電話対応の準備を行うことができる。
図4に例示するように、ステップS104-Jで転送された呼が担当端末装置120-n(J)で受話されると、呼接続制御部141は、顧客端末装置110-mと担当端末装置120-n(J)との呼接続を確立する。ただし、n(J)∈{1,…,N}である(ステップS107)。一方、図5に例示するように、ステップS104-Jで転送された呼が担当端末装置120-n(J)で受話されることなく、顧客端末装置110-mが呼を切断すると(電話を切ると)、呼接続が確立されることなく処理が終了する(ステップS108)。
<本実施形態の特徴>
このように本実施形態では、特定の宛先に発呼され、担当端末装置120-n(1),…,120-n(j-1)(単数または複数の第1端末装置)に転送された呼の転送履歴を含む視覚情報を、当該呼がさらに転送される担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)で表示する。ここで、担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)は、当該呼に応じた呼び出し動作の際に当該視覚情報を表示する。これにより、担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)を利用する担当者(利用者)は、受話前に着呼した呼の経緯を知ることができ、電話対応の準備を行うことができる。その結果、この利用者は最適な電話対応を行うことが可能となる。例えば、図8Bに例示する視覚情報1200の場合、担当者は、呼の転送経路および転送に要した時間を知ることができるため、顧客が電話対応に対してどの程度不満を感じているかを推し量ることができる。例えば、転送回数が多い場合や転送に要した時間が長いほど、顧客が電話対応に対して不満を感じている可能性が高い。図8Bに例示する視覚情報1200では、呼が転送された担当端末装置120-n(1),…,120-n(j-1)(単数または複数の第1端末装置)の所在である転送先(例えば「東京本社」「横浜支社」「在宅(営業1)」「在宅(営業2)」など)が並べて表示され、それぞれの転送に要した時間が表示されている。このような場合、担当者は、転送経路(着信経路)、転送回数の多さ、転送に要した時間の長さなどを直感的に把握できる。また、図8Bに例示する視覚情報1200は、呼それぞれの転送に要した時間(例えば「10秒」「5秒」「5秒」)を視覚的に表すため、担当者は、顧客が電話対応に対して感じている不満度合を理解しやすい。その結果、担当者は、より適切な電話対応を行うことができる。
[第1実施形態の変形例1]
図8Bに例示した視覚情報1200は、履歴情報1631(図7)の項目「顧客番号」の値(例えば「09012345678」)、それに対応する顧客名(例えば「Aさん」)、項目「時間」の値(例えば、着信時刻「2022.5.20 13:00:00」)、項目「転送先内線番号」の値に対応する転送先(例えば「東京本社」等)、および項目[履歴]の転送に要した時間(例えば「10秒」等)を含んでいた。しかし、図9Aに例示するように、視覚情報1200が、項目「時間」の値のうち転送時刻を含まなくてもよい。このような場合であっても、担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)を利用する利用者は、表示された着信時刻(例えば、「2022.5.20 13:00:00」)から、顧客が電話対応に対してどの程度不満を感じているかを推測できる。また、場合によっては、視覚情報1200が項目「時間」の値を全く含まなくても、担当者が適切な電話対応を行うことができるケースもある。このような場合には、視覚情報1200が項目「時間」の値を含まなくてもよい。なお、視覚情報1200に含まれない値は、記憶部163の履歴情報1631から省略されてもよい。
また図9Bに例示するように、視覚情報1200が、着信時刻(発呼された特定の宛先での着呼時刻)からの経過時間(例えば「23秒」)を表していてもよい。これにより、担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)を利用する担当者は、表示された経過時間から、顧客が電話対応に対してどの程度不満を感じているかを一目で推測できる。
[第1実施形態の変形例2]
視覚情報1200が、呼の発呼者(顧客)の属性または分類または状態、担当端末装置120-n(1),…,120-n(j-1)(第1端末装置)の利用者(担当者)の属性または分類または状態、または、担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)の利用者(担当者)の呼に対する適格性または優先度または立場、の少なくともいずれかである「サポート情報」を視覚的に表す情報を含んでいてもよい。
呼の発呼者(顧客)の属性または分類または状態の例は、呼の発呼者(顧客)の顧客番号(顧客の電話番号、識別番号など)、氏名、年齢、性別、国籍、居所、職業、購入履歴、顧客ステータス(新規顧客である、商品購入済みである、未登録であるなど)、発呼した代表番号、電話をかけた目的・理由、問い合わせ先、指定担当者名、同じ代表番号または複数の代表番号に発呼した回数、単位時間当たりに同じ代表番号または複数の代表番号に発呼した回数などである。このような情報が表示されることにより、担当者は、受話前に顧客の状況を把握でき、より適切な電話対応を行うことができる。また、代表番号が、特定の管轄地域(例えば、東京や大阪など)に割り当てられた特定の宛先である場合、このような代表番号または代表番号を表す名称(例えば「大阪支店」など)(管轄地域を視覚的に表す情報)を表示することにより、ハイブリッドワーク等での電話対応を改善できる。つまり、このような情報を表示することにより、担当者は、顧客がどの管轄地域に存在するかを把握でき、その管轄地域以外の地域に呼が転送された場合であっても、その管轄地域の顧客向けの電話対応を行うことができる。これにより、担当者がどこで勤務していても、管轄地域の顧客向けの電話対応を適切に行うことができる。このような効果は、代表番号または代表番号を表す名称を表示する場合のみならず、代表番号に対応する管轄地域を視覚的に表示すれば得られる。例えば、管轄地域ごとに視覚情報1200の色、動き、文字の大きさなどが異なっていても同様な効果が得られる。
担当端末装置120-n(1),…,120-n(j-1)(第1端末装置)の利用者(担当者)の属性または分類または状態の例は、担当者名、担当者が所属する担当チーム(営業担当、サポート担当(料金説明)、サポート担当(機能説明)、管理担当など)、担当チームの優先順位、担当者のチーム内優先順位、担当者が指定担当者か否か、現在の担当者の状態(不在、会議中、対応中など)、現在の担当者の位置(GPS情報等)などである。このような情報が表示されることにより、担当者は、受話前に呼が転送された経緯をより詳細に知ることができ、より適切な電話対応を行うことができる。
担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)の利用者(担当者)の呼に対する適格性または優先度または立場は、所属する担当チーム(営業担当、サポート担当(料金説明)、サポート担当(機能説明)、管理担当など)、チーム内優先順位、指定担当者か否かなどである。このような情報が表示されることにより、担当者は、受話前に自分が電話対応する必要度合いを知ることができ、他の業務に優先してでも電話対応するか否かを判断できる。その結果、会社や組織の全体として適切な電話対応を行うことができる。
視覚情報1200の具体例を示す。例えば、図10Aに例示するように、視覚情報1200が、顧客Aさんが「商品購入済」であることや、発呼した回数(「電話回数」)が3回であることや、担当端末装置120-n(1),…,120-n(j-1)を利用する担当者が所属する担当チーム(サポート担当(機能説明))や現在の状態(不在、会議中、対応中など)や、担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)を利用する担当者が「サポート担当(機能説明)」を行う立場であることなどを表していてもよい。
例えば、図10Bに例示するように、視覚情報1200が、顧客Aさんが発呼した代表番号が「大阪支店」のものであることや、担当端末装置120-n(1),…,120-n(j-1)の何れかを利用する或る担当者が「指定担当者」であることや或る担当者の「優先順位」が1であることや、担当端末装置120-n(j)(第2端末装置)を利用する担当者の「優先順位」が「2」であることなどを表していてもよい。
なお、サポート情報は、例えば、情報処理装置150が内線番号を特定する際に得られてもよい。例えば、ステップS103-jで内線番号を特定する際に、情報処理装置150(図2)の内線番号特定部152が、記憶部153に格納された内線番号情報1531、登録顧客情報1532、または担当情報1533から、当該内線番号に対応するサポート情報を抽出してもよい。例えば、内線番号特定部152は、送られた顧客情報に含まれる電話番号に該当する項目「顧客番号」の値に対応する顧客の項目「指定担当者名」の値、項目「顧客ステータス」の値(登録顧客情報1532(図3B))、その「顧客ステータス」の値に対応する項目「担当チーム」の値、その担当チームに対応する「優先順位」の値(担当情報1533(図3C))、優先順位に基づいて特定した項目「担当チーム」の値、「チーム内優先順」の値に基づいて特定した項目「担当者名」の値、項目「所在」の値、または、その「チーム内優先順位」の値(担当情報1533(図3C))の少なくとも一部を、サポート情報として抽出する。例えば、抽出されたサポート情報は、情報処理装置150(図2)の送信部154からPBX装置140に送信され、さらに履歴表示制御装置160に送信される。履歴表示制御装置160の生成部164は、このように送られたサポート情報と履歴情報1631とを用いて履歴表示制御情報αを生成してもよい。また、履歴表示制御装置160の履歴処理部162が、このサポート情報を履歴情報1631の一部として記憶部163に格納してもよい。
また図1に例示するように、電話通信システム1が、さらにIVR(Interactive Voice Response)装置130を有し、IVR装置130がサポート情報の少なくとも一部を取得し、履歴表示制御装置160がサポート情報と履歴情報1631とを用いて履歴表示制御情報αを生成してもよい。この場合、例えば、顧客端末装置110-mから代表番号への発呼があると、顧客端末装置110-mがIVR装置130に接続される。IVR装置130は、接続された顧客端末装置110-mとの間で自動応答処理を行い、顧客端末装置110-mで入力(例えば、ボタン入力や音声入力)されたサポート情報を取得し、これを履歴表示制御装置160に送信する。履歴表示制御装置160の生成部164は、このサポート情報と履歴情報1631とを用いて履歴表示制御情報αを生成してもよい。また、履歴表示制御装置160の履歴処理部162が、送られたサポート情報を履歴情報1631の一部として記憶部163に格納してもよい。
[第1実施形態の変形例3]
呼に対する対応について顧客(呼の発呼者)が感じる不満度合を推定し、その不満度合に応じて視覚情報1200の視覚態様を変えてもよい。例えば、ステップS106-jにおいて、履歴表示制御装置160(図2)の生成部164が、記憶部163に格納された履歴情報1631(図7)を参照し、呼に対する対応について顧客(呼の発呼者)が感じる不満度合を推定し、それに応じて視覚態様の異なる視覚情報1200を表示するための履歴表示制御情報αを生成してもよい。例えば、生成部164は、呼の転送回数、呼の転送に要した時間、同じ顧客が単位時間あたりに発呼した回数などに基づいて、不満度合を推定してもよい。例えば、生成部164は、呼の転送回数が多いほど、呼の転送に要した時間が大きいほど、同じ顧客が単位時間あたりに発呼した回数が大きいほど、不満度合が大きいと推定する。この推定は、予め定められたテーブルに基づいて行われてもよいし、閾値判定によって行われてもよいし、機械学習によって得られた推定モデルによって行われてもよい。また、視覚情報1200の視覚態様の違いは、例えば、色の違いであってもよいし、動きの違いであってもよいし、文字の大きさの違いであってもよいし、表示される内容の違いであってもよい。例えば、図11Aに例示するように、不満度合が閾値を超えた場合における視覚情報1200の色が、不満度合が閾値を下回る場合における視覚情報1200の色と異なってもよい。あるいは、不満度合に応じて、視覚情報1200の色が段階的に異なってもよい。或いは、図11Bに例示するように、不満度合を表す「注意レベル:5」というマーク1211が表示されてもよい。また、図11Bの例のように、通話を録音する操作に必要なボタン1212が表示されてもよい。
また、不満度合が基準を超えていた場合に、通話を録音するための操作に必要な視覚的な情報(例えば、ボタンやリンク先)を視覚情報に含めてもよい。これにより、担当者が受話前に通話の録音を開始し、録音データを後の対応に活用したり、トラブルの証拠にしたりすることが容易になる。
[第1実施形態の変形例4]
第1実施形態では、情報処理装置150が、記憶部153に格納された内線番号情報1531、登録顧客情報1532、および担当情報1533に基づいて、呼の転送先である内線番号を特定した(ステップS103-j)。しかし、その他の方法で呼の転送先である内線番号が特定されてもよい。例えば、顧客端末装置110-mの電話番号に対して単数または複数の内線番号があらかじめ登録されており、これに基づいて、呼の転送先である内線番号が特定されてもよい。例えば、電話対応の可否が設定されており、候補となる複数の内線番号のうち、電話対応が可能な内線番号が特定されてもよい。また、情報処理装置150の機能がPBX装置140に含まれていてもよいし、履歴表示制御装置160の機能がPBX装置140に含まれていてもよいし、IVR装置130の機能がPBX装置140に含まれていてもよい。あるいは、IVR装置130、PBX装置140、情報処理装置150、または履歴表示制御装置160の少なくとも何れかの機能が分散配置され、それらが通信ネットワークで通信可能に接続されていてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態では、特定の宛先に発呼され、複数の端末装置に転送された複数の呼に対する複数の応答履歴および不応答履歴を複数の端末装置でまとめて表示する。以下では、第1実施形態およびその変形例との相違点を中心に説明し、既に説明した事項については、同じ参照番号を用いて説明を省略する。
<電話通信システム>
図1に例示するように、本実施形態の電話通信システム2は、顧客端末装置110-1,…,110-M、担当端末装置220-1,…,220-N、PBX装置140、情報処理装置150、および履歴表示制御装置260を有し、これらはインターネットや公衆回線網等を含む通信ネットワーク170を介して、互いに通信可能に接続されている。
<履歴表示制御装置>
図2に例示するように、本実施形態の履歴表示制御装置260は、受信部161、履歴処理部262、記憶部163、生成部264、および送信部165を有する。履歴表示制御装置260は、第1実施形態の履歴表示制御装置160の機能に加え、各代表番号(特定の宛先)に対して発呼され、複数の担当端末装置220(端末装置)に転送された複数の呼に対する複数の応答履歴および不応答履歴を格納し、これら複数の応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報を、複数の端末装置でまとめて表示するための履歴表示制御情報βを生成して出力する機能を持つ。
<動作>
第1実施形態で説明した事前処理が行われたことを前提に、本実施形態の電話通信システム2の動作を説明する。図4および図5に例示するように、ステップS101,S102,S103-j,S104-j,S105-j,S106-j,S107,S108の処理が実行される。これらの処理は、履歴表示制御装置160(図2)が履歴表示制御装置260に置換され、履歴処理部162が履歴処理部262に置換されることを除き、第1実施形態またはその変形例で説明したものと同じである。第1実施形態との相違点は、ステップS107やS108の後に応答・非応答履歴処理S211が実行される点である。
図12に例示するように、この応答・非応答履歴処理S211では、履歴表示制御装置260が、代表番号(特定の宛先)に発呼され、複数の担当端末装置120(複数の端末装置)に転送された複数の呼に対する複数の応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報を、複数の担当端末装置120(複数の端末装置)でまとめて表示するための履歴表示制御情報βを生成して送信する(ステップS211)。複数の担当端末装置120は、送信された履歴表示制御情報に基づいて複数の応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報を表示する(ステップS212)。
より詳細に説明する。図4に例示するように、顧客端末装置110-mと担当端末装置120-n(J)との呼接続が確立すると(ステップS107)、図13に例示するように、PBX装置140(図2)の呼接続制御部141は、呼が受話された旨(呼接続が確立した旨)の処理情報を履歴表示制御装置260に送信する。呼が受話された旨の処理情報は、例えば、顧客端末装置110-mの電話番号(例えば「09012345678」)、呼が転送された担当端末装置120-n(J)の内線番号(例えば「4444」)、および、呼を担当端末装置120-n(J)に転送した転送時刻または呼が担当端末装置120-n(J)で受話された受話時刻(例えば「2022.5.20 13:00:30」)を含む。呼が受話された旨の処理情報は、履歴表示制御装置260の受信部161で受信され、履歴処理部262に送られる(ステップS211a)。
履歴処理部262は、呼が受話された旨の処理情報に基づいて、記憶部163に格納された履歴情報1631を更新する。すなわち、履歴処理部262は、顧客端末装置110から代表番号(特定の宛先)に発呼され、担当端末装置120に転送された呼に対する応答履歴を記憶部163に格納する。例えば、履歴処理部162は、履歴情報1631(図14)から、項目「顧客番号」の値が顧客端末装置110-mの電話番号(例えば「09012345678」)に該当する最新のレコードを特定し、この特定したレコードの次の新たなレコード(「応答レコード1631c」と呼ぶことにする)に応答履歴を格納する。例えば、履歴処理部162は、特定したレコードの次に、項目「顧客番号」「代表番号」の値が、この特定したレコードのものと同一(例えば「09012345678」「0311112222」)であり、項目「転送先内線番号」の値が、担当端末装置120-n(J)の内線番号(例えば「0044」)であり、項目「時間」の値が、上述の転送時刻または受話時刻(例えば「2022.5.20 13:00:30」)であり、項目「履歴」の値が「受話」である、応答レコード1631cを追加する(ステップS211b)。
一方、図5に例示するように、ステップS104-Jで転送された呼が担当端末装置120-n(J)で受話されることなく呼が切断されると(ステップS108)、図13に例示するように、PBX装置140(図2)の呼接続制御部141は、呼が切断された旨(呼接続が確立しなかった旨)の処理情報を履歴表示制御装置260に送信する。呼が切断された旨の処理情報は、例えば、顧客端末装置110-mの電話番号(例えば「09033333333」)、および、呼が転送された担当端末装置120-n(J)の内線番号(例えば「0022」)、呼を担当端末装置120-n(J)に転送した転送時刻または呼が切断された切断時刻(例えば「2022.5.20 13:12:20」)を含む。呼が切断された旨の処理情報は、履歴表示制御装置260の受信部161で受信され、履歴処理部262に送られる(ステップS211a)。
履歴処理部262は、呼が切断された旨の処理情報に基づいて、記憶部163に格納された履歴情報1631を更新する。すなわち、履歴処理部262は、顧客端末装置110から代表番号(特定の宛先)に発呼され、担当端末装置120に転送された呼に対する非応答履歴を記憶部163に格納する。例えば、履歴処理部162は、履歴情報1631(図14)から、項目「顧客番号」の値が顧客端末装置110-mの電話番号(例えば「09033333333」)に該当する最新のレコードを特定し、この特定したレコードの次の新たなレコード(「非応答レコード1631d」と呼ぶことにする)に非応答履歴を格納する。例えば、履歴処理部162は、特定したレコードの次に、項目「顧客番号」「代表番号」の値が、この特定したレコードのものと同一(例えば「09033333333」「04522223333」)であり、項目「転送先内線番号」の値が、担当端末装置120-n(J)の内線番号(例えば「0022」)であり、項目「時間」の値が、上述の転送時刻または切断時刻(例えば「2022.5.20 13:12:20」)であり、項目「履歴」の値が「切断」である、非応答レコード1631dを追加する(ステップS211b)。
このような処理により、記憶部163の履歴情報1631には、複数の呼に対する応答レコード1631cや非応答レコード1631dが蓄積されていく(図14)。
生成部264は、記憶部163に格納された履歴情報1631を参照し、蓄積された複数の呼に対する応答レコード1631cおよび非応答レコード1631dを抽出する。生成部264は、応答レコード1631cおよび非応答レコード1631dが表す複数の呼に対する複数の応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報を、複数の担当端末装置120(複数の端末装置)でまとめて表示するための履歴表示制御情報βを生成する。例えば、生成部264は、履歴情報1631に蓄積された応答レコード1631cおよび非応答レコード1631dの項目「顧客番号」の値(例えば「09012345678」「09011111111」「09022222222」「09033333333」等)(図14)、それに対応する顧客名(例えば「Aさん」「Bさん」「Cさん」「Dさん」等)、項目「時間」の値(例えば、「2022.5.20.13:00:30」「2022.5.20.13:00:45」「2022.5.20.13:10:30」「2022.5.20.13:12:20」等)、項目「転送先内線番号」の値に対応する転送先(例えば「営業2」「営業1」「大阪支店」等)、および項目「履歴」の値(例えば「受話」「切断」)を含む視覚情報、を表示するための履歴表示制御情報βを生成する。生成部264は、履歴情報1631に対応する情報(例えば、項目「顧客番号」の値に対応する顧客名や、項目「転送先内線番号」の値に対応する転送先など)を特定するために、自らが保持する対応表を用いてもよいし、外部のデータベースを用いてもよい。生成部264は、生成した履歴表示制御情報βを送信部165に送る(ステップS211c)。送信部165は、履歴表示制御情報βをPBX装置140に送信する(ステップS211d)。
PBX装置140(図2)の呼接続制御部141は、送信された履歴表示制御情報βを受け取り、これを複数の担当端末装置220に送信する。例えば、呼接続制御部141は、すべての担当端末装置220に履歴表示制御情報βを送信してもよいし、一部の担当端末装置220のみに履歴表示制御情報βを送信してもよい。例えば、呼接続制御部141は、応答履歴および非応答履歴に対応する担当端末装置220のみに履歴表示制御情報βを送信してもよい。履歴表示制御情報βは、各担当端末装置220で受信され、履歴表示制御情報βを受信した担当端末装置220は、履歴表示制御情報βに基づく視覚情報2200を当該担当端末装置220の表示部で表示する。
図15Aおよび図15Bに視覚情報2200を例示する。図15Aに例示した視覚情報2200は、履歴情報1631に蓄積された応答レコード1631cおよび非応答レコード1631dの値(例えば「09012345678」「09011111111」「09022222222」「09033333333」等)、それに対応する顧客名(例えば「Aさん」「Bさん」「Cさん」「Dさん」等)、項目「時間」の値(例えば、「2022.5.20.13:00:30」「2022.5.20.13:00:45」「2022.5.20.13:10:30」「2022.5.20.13:12:20」等)、および転送先(例えば「営業2」「営業1」「大阪支店」等)や項目「履歴」の値(例えば「受話」「切断」)を表す応対結果(例えば「営業2受信応対済」「営業1受信応対済」「大阪支店受信応対済」「未応対終了」等)を表す。この例の応対結果は、呼の転送先と応対済(「受話」)であること(例えば「営業2受信応対済」など)や未応対(「切断」)で終了したこと(例えば「未応対終了」等)を表す。これにより、呼が複数の担当端末装置220(端末装置)に転送される場合であっても、担当者は複数の呼に対する応答結果を効率的に確認できる。これにより、それぞれの呼に対する応答結果を別途確認することなく、その後の業務対応が可能になる。また、図15Bに例示した視覚情報2200のように、呼の転送先と応対済(「受話」)であることや、呼の転送先と未応対(「切断」)で終了したこと(例えば「横浜支店未応対終了」等)を表す応対結果が表示されてもよい。このように、未応対であった転送先を表示することで、未応対であった転送先の担当者が未対応の顧客に折り返し電話を行うなどの運用も可能になる(ステップS121)。
<本実施形態の特徴>
このように本実施形態では、特定の宛先に発呼され、担当端末装置120(複数の端末装置)に転送された複数の呼に対する複数の応答履歴および不応答履歴を含む視覚情報2200を、担当端末装置120(複数の端末装置)でまとめて表示する。これにより、呼が複数の端末装置に転送される場合であっても、呼に対する応答結果を効率的に確認できる。そのため、例えば、リモートワークやフリーアドレスオフィスのように、呼が転送された他の担当端末装置120の様子を直接把握できない環境であっても、それぞれの呼に対する応答結果を別途確認することなく、その後の業務対応を行うことができる。
[第2実施形態の変形例1]
視覚情報2200が、呼の転送に要した時間を視覚的に表す情報を含んでいてもよい。例えば、図16A-図18Aに例示するように、視覚情報2200が呼の転送時間を含んでいてもよい。呼の転送時間が長いほど、顧客が電話対応に対して不満を感じている可能性が高い。そのため、このような情報は、折り返し電話やサービス評価の際などに活用できる。なお、呼の転送時間は、例えば、発呼された呼が最初に着呼した着呼時刻から最後の転送時刻までの時間であってもよいし、この着呼時刻から受話時刻や切断時刻までの時間であってもよい。このような場合、履歴表示制御装置260(図2)の生成部264は、図13のステップS211cで、さらに履歴情報1631から着信レコード1631aの項目「時間」の値を抽出する。生成部264は、これらの値と応答レコード1631cおよび非応答レコード1631dの項目「時間」の値とから呼の転送時間を取得し、それらを含む視覚情報を表示するための履歴表示制御情報βを生成する。
[第2実施形態の変形例2]
視覚情報2200が、呼の発呼者(顧客)の属性または分類または状態、担当端末装置120(端末装置)の利用者(担当者)の属性または分類または状態、または、担当端末装置120(端末装置)の利用者(担当者)の呼に対する適格性または優先度または立場、の少なくともいずれかを視覚的に表す「サポート情報」を含んでいてもよい。サポート情報やサポート情報を取得する処理の具体例は、電話通信システム1,履歴表示制御装置160,履歴処理部162,生成部164が、それぞれ、電話通信システム2,履歴表示制御装置260,履歴処理部262,生成部264に置換されることを除き、第1実施形態の変形例2で例示した通りである。履歴表示制御装置260の生成部264は、このように送られたサポート情報と履歴情報1631とを用いて履歴表示制御情報βを生成してもよい。また、履歴表示制御装置260の履歴処理部262が、このサポート情報を履歴情報1631の一部として記憶部163に格納してもよい。
図16Bに例示する視覚情報2200は、発呼された代表番号(例えば「0311112222」「0633334444」[0452222333]等)を含み、応答履歴および不応答履歴を表す情報が、対応する代表番号ごとに区分されている。ここで、代表番号に代えて代表番号を表す名称(例えば「大阪支店」など)が表示されてもよい。代表番号が特定の管轄地域(例えば、東京や大阪など)に割り当てられた特定の宛先である場合、このような代表番号または代表番号を表す名称(管轄地域を視覚的に表す情報)を表示することにより、ハイブリッドワーク等での電話対応を改善できる。つまり、このような情報を表示することにより、担当者は、顧客がどの管轄地域に存在するかを把握でき、その管轄地域以外の地域に呼が転送された場合であっても、折り返し電話の際にその管轄地域の顧客向けの電話対応を行うことができる。これにより、担当者がどこで勤務していても、管轄地域の顧客向けの電話対応を適切に行うことができる。このような効果は、代表番号または代表番号を表す名称を表示する場合のみならず、代表番号に対応する管轄地域を視覚的に表す情報を表示すれば得られる。例えば、管轄地域ごとに視覚情報2200の色、動き、文字の大きさなどが異なっていても同様な効果が得られる。
図17A-図18Aに例示する視覚情報2200は、呼が転送された担当者が所属する担当チームの表示(例えば、サポート担当(機能説明)等)を含む。この情報が表示されることにより、担当者は、折り返し電話の際に顧客が必要としている応対内容を推測でき、電話対応を適切に行うことができる。また、図17A-図18Aに例示する視覚情報2200は、顧客が発呼した回数(「電話回数」)の表示も含む。顧客が発呼した回数が多いほど、応答の必要性や緊急性が高かったり、顧客が電話対応に対して不満を感じていたりする可能性が高い。そのため、この情報が表示されることにより、顧客に応じた適切な電話対応が可能になる。
図17B,図18Aに例示する視覚情報2200は、呼が転送された担当者が指定担当者であることや、呼が転送された担当者のチーム内優先順位を含む。これらの情報が表示されることにより、顧客が望んでいる担当者を知ることができ、適切な担当者が電話の折り返しを行うことができる。
[第2実施形態の変形例3]
呼に対する対応について顧客(呼の発呼者)が感じる不満度合を推定し、その不満度合に応じて視覚情報2200の視覚態様を変えてもよい。例えば、ステップS211cにおいて、履歴表示制御装置260(図2)の生成部264が、記憶部163に格納された履歴情報1631(図14)を参照し、呼に対する対応について顧客(呼の発呼者)が感じる不満度合を推定し、それに応じて視覚態様の異なる視覚情報2200を表示するための履歴表示制御情報βを生成してもよい。不満度合の推定方法の例は、第1実施形態の変形例3で説明した通りである。また、視覚情報2200の視覚態様の違いは、例えば、色の違いであってもよいし、動きの違いであってもよいし、文字の大きさの違いであってもよいし、表示される内容の違いであってもよい。
[第2実施形態の変形例4]
視覚情報2200が、不応答履歴に対応する呼の転送履歴を視覚的に表すための情報を含んでいてもよい。このような視覚情報2200が表示されることにより、担当者は、応答がされなかった呼の状況をより詳細に知ることができる。不応答履歴に対応する呼の転送履歴を視覚的に表す情報は、例えば、第1実施形態またはその変形例で説明した視覚情報1200と同じであってもよいし、この視覚情報1200を含む情報であってもよいし、この視覚情報1200を加工した情報であってもよい。例えば、図18Aに例示する視覚情報2200のように、不応答履歴に対応する呼の転送履歴を表示するためのボタン2201が表示されてもよい。このボタンを操作することで、例えば図18Bに例示するような、不応答履歴に対応する呼の転送履歴を表す視覚情報1200が表示される。
[第2実施形態の変形例5]
第2実施形態では、情報処理装置150が、記憶部153に格納された内線番号情報1531、登録顧客情報1532、および担当情報1533に基づいて、呼の転送先である内線番号を特定した(ステップS103-j)。しかし、その他の方法で呼の転送先である内線番号が特定されてもよい。例えば、顧客端末装置110-mの電話番号に対して単数または複数の内線番号があらかじめ登録されており、これに基づいて、呼の転送先である内線番号が特定されてもよい。例えば、電話対応の可否が設定されており、候補となる複数の内線番号のうち、電話対応が可能な内線番号が特定されてもよい。また、情報処理装置150の機能がPBX装置140に含まれていてもよいし、履歴表示制御装置260の機能がPBX装置140に含まれていてもよいし、IVR装置130の機能がPBX装置140に含まれていてもよい。あるいは、IVR装置130、PBX装置140、情報処理装置150、または履歴表示制御装置260の少なくとも何れかの機能が分散配置され、それらが通信ネットワークで通信可能に接続されていてもよい。
[第2実施形態の変形例6]
第2実施形態では、呼の転送履歴を含む視覚情報1200が、さらに呼が転送される担当端末装置220の表示部に表示された(ステップS101,S102,S103-j,S104-j,S105-j,S106-j,S107,S108)。しかし、第2実施形態やその変形例において、視覚情報1200が呼の転送時に担当端末装置220の表示部に表示されなくてもよい。
[ハードウェア構成]
各実施形態における各装置は、例えば、CPU(central processing unit)等のプロセッサ(ハードウェア・プロセッサ)やRAM(random-access memory)・ROM(read-only memory)等のメモリ等を備える汎用または専用のコンピュータが所定のプログラムを実行することで構成されてもよい。すなわち、各実施形態における各装置は、例えば、それぞれが有する各部を実装するように構成された処理回路(processing circuitry)を有していてもよい。このコンピュータは1個のプロセッサやメモリを備えていてもよいし、複数個のプロセッサやメモリを備えていてもよい。このプログラムはコンピュータにインストールされてもよいし、予めROM等に記録されていてもよい。また、CPUのようにプログラムが読み込まれることで機能構成を実現する電子回路(circuitry)ではなく、単独で処理機能を実現する電子回路を用いて一部またはすべての処理部が構成されてもよい。また、1個の装置を構成する電子回路が複数のCPUを含んでいてもよい。
上述のプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例は非一時的な(non-transitory)記録媒体である。このような記録媒体の例は、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等である。
これらのプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD-ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータやクラウド上の記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させてもよい。上述のように、このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくは転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶装置に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
その他、何れかの装置の処理内容の少なくとも一部がその他のハードウェアで実現されてもよい。
[その他の変形例]
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
1,2 電話通信システム
110 顧客端末装置
120,220 担当端末装置
130 IVR装置
140 PBX装置
141 呼接続制御部
142 内線番号取得部
150 情報処理装置
152 内線番号特定部
160,260 履歴表示制御装置
162,262 履歴処理部
164,264 生成部
1200,2200 視覚情報
1631 履歴情報

Claims (10)

  1. 特定の宛先に発呼され、単数または複数の第1端末装置に転送された呼の転送履歴を格納する格納ステップと、
    前記転送履歴を含む視覚情報を、前記呼がさらに転送される第2端末装置で表示するための履歴表示制御情報を生成する生成ステップと、
    前記履歴表示制御情報を送信する送信ステップと、を有し、
    前記第2端末装置は、前記呼に応じた呼び出し動作の際に前記視覚情報を表示する、履歴表示制御方法。
  2. 請求項1の履歴表示制御方法であって、
    前記視覚情報は、前記呼の転送に要した時間を視覚的に表す情報を含む、履歴表示制御方法。
  3. 請求項1の履歴表示制御方法であって、
    前記視覚情報は、前記呼の発呼者の属性または分類または状態、前記第1端末装置の利用者の属性または分類または状態、または、前記第2端末装置の利用者の前記呼に対する適格性または優先度または立場、の少なくともいずれかを視覚的に表す情報を含む、履歴表示制御方法。
  4. 請求項1の履歴表示制御方法であって、
    前記特定の宛先は、特定の管轄地域に割り当てられたものであり、
    前記視覚情報は、前記管轄地域を視覚的に表す情報を含む、履歴表示制御方法。
  5. 請求項1の履歴表示制御方法であって、
    前記呼に対する対応について前記呼の発呼者が感じる不満度合を推定する推定ステップをさらに有し、
    前記視覚情報の視覚態様は前記不満度合に応じて異なる、履歴表示制御方法。
  6. 請求項1の履歴表示制御方法であって、
    前記呼に対する対応について前記呼の発呼者が感じる不満度合を推定する推定ステップをさらに有し、
    前記不満度合が基準を超えていた場合、前記視覚情報は、通話を録音するための操作に必要な視覚的な情報を含む、履歴表示制御方法。
  7. 特定の宛先に発呼され、単数または複数の第1端末装置に転送された呼の転送履歴を含む視覚情報を表示するための履歴表示制御情報を受信する受信ステップと、
    転送された前記呼を着呼する着呼ステップと、
    前記履歴表示制御情報に基づいて前記視覚情報を表示する表示ステップと、を有し、
    前記表示ステップは、着呼した前記呼に応じた呼び出し動作の際に前記視覚情報を表示するステップである、履歴表示方法。
  8. 特定の宛先に発呼され、単数または複数の第1端末装置に転送された呼の転送履歴を格納する記憶部と、
    前記転送履歴を含む視覚情報を、前記呼がさらに転送される第2端末装置で表示するための履歴表示制御情報を生成する生成部と、
    前記履歴表示制御情報を送信する送信部と、を有し、
    前記第2端末装置は、前記呼に応じた呼び出し動作の際に前記視覚情報を表示する、履歴表示制御装置。
  9. 特定の宛先に発信され、単数または複数の第1端末装置に転送された呼の転送履歴を含む視覚情報を表示するための履歴表示制御情報を受信する受信部と、
    転送された前記呼を着呼する着呼部と、
    前記履歴表示制御情報に基づいて前記視覚情報を表示する表示部と、を有し、
    前記表示部は、着呼した前記呼に応じた呼び出し動作の際に前記視覚情報を表示する、端末装置。
  10. 請求項1から6の何れかの履歴表示制御方法または請求項7の履歴表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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