JP2024030668A - 照明システムおよび撮影システム - Google Patents

照明システムおよび撮影システム Download PDF

Info

Publication number
JP2024030668A
JP2024030668A JP2022133705A JP2022133705A JP2024030668A JP 2024030668 A JP2024030668 A JP 2024030668A JP 2022133705 A JP2022133705 A JP 2022133705A JP 2022133705 A JP2022133705 A JP 2022133705A JP 2024030668 A JP2024030668 A JP 2024030668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
subject
background image
irradiation
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022133705A
Other languages
English (en)
Inventor
英正 久保田
欽也 登
洋志 川村
千佳 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2022133705A priority Critical patent/JP2024030668A/ja
Priority to US18/232,847 priority patent/US20240073505A1/en
Publication of JP2024030668A publication Critical patent/JP2024030668A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/56Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof provided with illuminating means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】容易かつ適切に被写体を照射させることができる照明システムを提供する。【解決手段】照明システムは、背景画像を表示する表示部の前に位置する被写体に光を照射する照射装置と、前記被写体を特定するための被写体情報を取得する情報取得装置と、前記表示部に表示される前記背景画像に関する背景画像情報を記憶する記憶部と、前記照射装置による照射を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記情報取得装置によって取得された前記被写体情報と、前記記憶部に記憶された前記背景画像情報との差分に基づき、前記被写体の形状情報を生成し、前記形状情報に基づき前記照射装置によって光が照射される照射範囲を設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、照明システムおよび撮影システムに関する。
特許文献1では、被照射物体(被写体)を照射する照射装置が提案されている。特許文献1に開示された照射装置では、ユーザが操作スティックを操作して、被写体における照明光投影範囲(照射範囲)を設定し、照射装置によって、設定された照射範囲を照射する。この構成により特許文献1では、被写体に照明光を照射することができる。
特開2011-226810号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、ユーザによって照射範囲を設定する必要があるため、被写体に光を照射させる照射処理が煩雑となる。
本開示の目的は、被写体に対して容易に光を照射することができる照明システムを提案する。
本開示の一態様に係る照明システムは、背景画像を表示する表示部の前に位置する被写体に光を照射する照射装置と、前記被写体を特定するための被写体情報を取得する情報取得装置と、前記表示部に表示される前記背景画像に関する背景画像情報を記憶する記憶部と、前記照射装置による照射を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記情報取得装置によって取得された前記被写体情報と、前記記憶部に記憶された前記背景画像情報との差分に基づき、前記被写体の形状情報を生成し、前記形状情報に基づき前記照射装置によって光が照射される照射範囲を設定する。
本開示の一態様に係る撮影システムは、背景画像を表示する表示部の前に位置する被写体に光を照射する照射装置と、前記被写体を特定するための被写体情報を取得する情報取得装置と、前記表示部に表示される前記背景画像に関する背景画像情報を記憶する記憶部と、前記照射装置による照射を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記情報取得装置によって取得された前記被写体情報と、前記記憶部に記憶された前記背景画像情報との差分に基づき、前記被写体の形状情報を生成し、前記形状情報に基づき前記照射装置によって光が照射される照射範囲を設定する照明システムと、前記表示部を有する表示装置と、前記前記被写体と前記表示部に表示された前記背景画像とを一緒に撮影する撮影装置と、を備える。
本開示によれば、照明システムは、容易かつ適切に被写体を照射させることができるという効果を奏する。
本開示の第1実施形態に係る撮影システムの要部構成を模式的に示す図である。 本開示の第1実施形態に係る表示装置の表示部に表示された背景画像の陰影の方向と被写体の陰影の方向とが一致しないときの画像の一例を模式的に示す図である。 本開示の第1実施形態に係る照明システムの要部構成の一例を示すブロック図である。 本開示の第1実施形態に係る照明システムにおける撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る照明システムが備える情報取得装置により測定される被写体までの距離と表示部までの距離との相違を模式的に示す図である。 図4に示す撮影照明処理における照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第1実施形態の第1変形例に係る照明システムによって実施される照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る情報取得装置によって取得された被写体情報によって生成された照射範囲情報により規定可能な範囲と、照射装置により照射される範囲とが異なる場合についての一例を模式的に示す図である。 本開示の第1実施形態の第2変形例に係る照明システムによって実施される照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第2実施形態に係る照明システムの要部構成を示すブロック図である。 本開示の第2実施形態に係る照明システムにおける撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第2実施形態に係る照明システムにおいて取得される第1画像および第2画像と、第1画像および第2画像の差分により得られる画像とを模式的に示す図である。 図11に示す撮影照明処理における照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第2実施形態の第1変形例に係る照明システムにおいて取得される第1画像および第2画像と、第1画像および第2画像の差分により得られる画像とを模式的に示す図である。 本開示の第2実施形態の第1変形例に係る照明システムの要部構成を示すブロック図である。 図11に示す撮影照明処理における、照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第3実施形態に係る照明システムの要部構成を示すブロック図である。 本開示の第3実施形態に係る照明システムにおける撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第4実施形態に係る照明システムの要部構成を示すブロック図である。 本開示の第4実施形態に係る照明システムにおける撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態及び変形例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下ではすべての図を通じて同一または相当する部材には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
[第1実施形態]
(撮影システム)
図1を参照して本開示の第1実施形態に係る撮影システム100の構成について説明する。図1は本開示の実施形態に係る撮影システム100の要部構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、撮影システム100は、表示装置1、撮影装置2、および照明システム30を備えてなる構成である。
表示装置1は、外部から入力されたデータに基づき背景画像などの情報を出力する出力装置であって、例えば、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、およびプラズマディスプレイなどが例示できる。表示装置1は、背景画像などの情報を表示する表示部10を有する。
撮影装置2は、表示部10に表示されている背景画像とともに表示部10の前に位置する被写体20を撮影する。
照明システム30は、被写体20の位置および形状を特定し、被写体20に対して光を照射させる。照明システム30の詳細については後述する。
撮影システム100は、表示部10の前に被写体20が位置しており、表示部10に表示させた背景画像とともに被写体20を撮影する、いわゆるバーチャルプロダクションを実施するシステムである。表示部10において表示させる背景画像を様々に変更することで、様々な画像をバックにして被写体20を撮影することができる。なお、表示装置1において表示部10で背景画像が表示される側を前側、反対側を後側と規定する。また、表示装置1を前側から後側に向かってみたときを基準にして左右方向を規定するものとする。
ところで、表示部10に表示された背景画像とともに被写体20を撮影して画像を製作する際、背景画像において陰影が生じる方向と被写体20において陰影が生じる方向とが一致しない場合、例えば、図2に示すように違和感のある画像となる。図2は、本開示の第1実施形態に係る表示装置1の表示部10に表示された背景画像の陰影の方向と被写体20の陰影の方向とが一致しないときの画像の一例を模式的に示す図である。図2に示す画像では、背景画像は左下方向に陰影が生じているのに対して、被写体20は右側方向に陰影が生じている。この様な陰影が生じる方向の違いは、撮影装置2によって撮影された画像に対する違和感につながる。そこで、背景画像と被写体20とにおいて陰影が生じる方向を一致させることが求められる。
また、陰影が生じる方向を一致させるために、背景画像および被写体20に向かって光を照射させると背景画像を表示させている表示部10で光が反射したり、被写体20の影が背景画像に映り込んだりする場合がある。
そこで、本開示の第1実施形態に係る照明システム30は、被写体20の位置および形状を特定し、被写体20のみに背景画像と同じ方向に陰影が生じるように光を照射させるように構成されている。
(照明システム)
本開示の第1実施形態に係る照明システム30について説明する。図1に示されるように照明システム30は、照射装置3、情報取得装置4、および設定処理装置5を含む。
照射装置3は、被写体20に光を照射する装置であり、光源からの配向制御および光色調整機能を有する。照射装置3は、例えば、プロジェクタまたはレーザ照射装置を例示することができる。照射装置3がプロジェクタである場合、照射範囲として設定された範囲を白色とし、それ以外の範囲を黒色とすることで、設定された照射範囲だけを照らすことができる。
情報取得装置4は被写体情報71を取得するための装置であり、被写体情報71を取得すると、設定処理装置5に送信する。
被写体情報71とは、被写体20の位置を特定するために用いる情報であって、被写体20を、表示部10に表示された背景画像から区別可能とする情報である。情報取得装置4からの距離の違いにより被写体20と背景画像(表示部10)とを区別する場合は、被写体情報71には、少なくとも被写体20までの距離の情報を含む。このように被写体情報71が被写体20までの距離の情報を含む場合、情報取得装置4は測距センサ(測距装置)により実現できる。
測距センサは、超音波、赤外線、レーザ光などの信号を出射し、測定対象物で反射して戻ってきた信号を受信し、その受信した結果に基づき測定対象物までの距離を測定するセンサであり、例えば、LiDAR(light detection and ranging)などを例示することができる。
設定処理装置5は、照射装置3によって光を出射するために各種条件を設定する。具体的には、設定処理装置5は、照射装置3によって光を照射させる照射範囲を設定する。また、設定処理装置5は、照射範囲に向かって出射する光の強度、方向など出射条件を設定する。設定処理装置5は、図3に示すように、制御部6と記憶部7とを備える。図3は、本開示の第1実施形態に係る照明システム30の要部構成の一例を示すブロック図である。
記憶部7は、読み書き可能な記憶媒体であり、例えば、ハードディスク、あるいはフラッシュメモリなどの半導体メモリによって実現できる。記憶部7には、情報取得装置4によって取得された被写体情報71および表示装置1において表示させる背景画像に関する背景画像情報72が記憶される。背景画像情報72としては、例えば、表示部10に表示される背景画像の画像データまたは、背景画像が表示される表示部10までの距離情報などが挙げられる。また、表示部10までの距離情報は、表示部10までの実際の距離であってもよいし、測定された距離から測定対象が表示部10であるのか否か弁別可能とする閾値であってもよい。
なお、背景画像情報72は予め記憶部7に記憶されていてもよい。また背景画像情報72が背景画像の画像データの場合、例えば、不図示の通信部を介して表示装置1から取得する構成であってもよい。また、背景画像情報72が、背景画像を表示する表示部までの距離情報である場合は、情報取得装置4によって取得する構成であってもよい。
制御部6は、設定処理装置5が含む各部の各種制御を実行する演算処理装置であり、例えば、CPUなどによって実現できる。制御部6は、後述の照射範囲の設定処理を実行するための機能ブロックとして、形状情報生成部61、照明範囲設定部62、および出射条件設定部63を含む。これら各機能ブロックは、制御部6がCPUである場合、CPUが記憶部7に記憶された不図示のプログラムを読み出し、実行することで実現できる。
形状情報生成部61は、情報取得装置4によって取得した被写体情報71に基づき被写体20の形状情報を生成する。
照明範囲設定部62は、形状情報生成部61によって生成された形状情報と背景画像情報72との差分に基づき照射装置3によって光を照射する照射範囲を設定する。
出射条件設定部63は、記憶部7に記憶された背景画像情報72に含まれる画像データ基づき、背景画像の陰影方向と被写体20の陰影方向とが一致するように、照射装置3から、設定された照射範囲に向かって出射させる光の強度および出射方向などの出射条件を設定する。
照射装置3は、照明範囲設定部62によって設定された照射範囲に対して、出射条件設定部63によって設定された出射条件に基づき光を出射させる。
(撮影照明処理)
図4を参照して、本開示の第1実施形態に係る照明システム30における撮影照明処理について説明する。図4は、本開示の第1実施形態に係る照明システム30における撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。なお、前提として背景画像が表示された表示部10の前に被写体20が存在しているものとする。
まず、照明システム30では、情報取得装置4が被写体情報71を取得し(ステップS11)、設定処理装置5に送信する。設定処理装置5では、被写体情報71に基づき照射範囲の設定処理を実施する(ステップS12)。
ステップS12における照射範囲の設定処理によって設定された照射範囲および出射条件などに基づき、照射装置3は設定された照明範囲に向かって光を出射する(ステップS13)。
このように、照射装置3が被写体20に向かって光を出射させた後、撮影装置2は被写体20を含む画像を撮影する(ステップS14)。そして、次に設定処理装置5は、撮影装置2が撮影を継続しているか否か判定する(ステップS15)。ここで、撮影装置2が撮影を継続している間、すなわちステップS15において「Yes」と判定している間、設定処理装置5では、移動判定部64が被写体20の移動の有無を判定する(ステップS16)。なお、被写体20の移動の有無の判定は、例えば、以下のように実施することができる。すなわち、情報取得装置4が所定の間隔で逐次、被写体情報71を取得する。移動判定部64は、情報取得装置4により取得された被写体情報71の時系列変化を調べる。そして、移動判定部64は、情報取得装置4により取得された被写体情報71が変化した場合、被写体20が移動したと判定する。一方、被写体情報71に変化がない場合、移動判定部64は、被写体20の移動はないと判定する。
移動判定部64が、被写体20が移動したと判定した場合(ステップS16において「Yes」)、ステップS11に戻って処理を繰り返し、照射範囲情報を更新する。このように、移動判定部64が、被写体20が移動したと判定した場合、照射範囲情報を更新することができるため、被写体20の移動に追従して照射範囲を設定することができる。
一方、移動判定部64が、被写体20が移動していないと判定した場合(ステップS16において「No」)、ステップS14に進み撮影装置2による撮影を実行する。そして、設定処理装置5では、撮影が終了したと判定されると(ステップS15において「No」)、撮影照明処理を終了する。なお、設定処理装置5は、不図示の操作ボタンなど操作指示部を備えており、操作指示部を介して撮影照明処理の終了を指示する信号を受け付けることによって撮影終了と判定することができる。
ここで、図5および図6を参照してステップS12における照射範囲の設定処理について具体的に説明する。図5は、本開示の第1実施形態に係る照明システム30が備える情報取得装置4により測定される被写体20までの距離と表示部10までの距離との相違を模式的に示す図である。また、図6は図4に示す撮影照明処理における照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、照明システム30は、情報取得装置4として測距センサを備えており、情報取得装置4により取得される被写体情報71には、少なくとも被写体20までの距離の情報を含むものとする。また、記憶部7には、背景画像情報72として、情報取得装置4により測定された距離の情報から、測定対象が、背景画像が表示される表示部10であるのか否か弁別可能な閾値情報を含む。
図5に示されるように、情報取得装置4から被写体20までの距離と、情報取得装置4から表示装置1の表示部10までの距離とは異なっており、前者の方が後者よりも短い距離となっている。ここで、情報取得装置4から表示部10までの距離を例えば、10mとした場合、情報取得装置4による測定誤差等を考慮して9mを閾値として設定し、この閾値を設定処理装置5が背景画像情報72として記憶部7に記憶しておく。このとき、情報取得装置4により測定された距離がこの閾値以上か、あるいは閾値未満であるかに応じて情報取得装置4の測定対象となる地点が被写体20の範囲であるのか、背景画像が表示された表示部10の範囲であるのか区別することができる。
なお、閾値を用いて、距離の測定結果から測定対象となる地点が被写体20の範囲であるのか、表示部10の範囲であるのか区別する構成の場合、情報取得装置4は、表示部10と正対する位置に設けられることが好適である。また、照射装置3から被写体20までの距離を、情報取得装置4から被写体20までの距離とみなすことができるように、照射装置3と情報取得装置4とは近接して設けられる。
具体的には、照射範囲の設定処理において、情報取得装置4は、表示装置1および被写体20に向かって信号を出射する。情報取得装置4は、表示部10全体をカバーするように上下、左右方向それぞれ出射方向を変更させて複数回、信号を出射させて、距離を測定する。そして、情報取得装置4は、測定により得た距離情報を設定処理装置5に送信する。なお、設定処理装置5に送信される距離情報は、情報取得装置4から被写体20および表示部10を見たとき、任意の位置を特定可能とする仮想的な座標平面が設定されており、座標平面上の座標を示す情報と対応付けられている。なお、情報取得装置4により取得される距離情報は、情報取得装置4が信号を出射する出射方向と、この信号の出射により測定された距離の測定結果とを含んでいる。そして、出射方向毎に得られた距離の測定結果を二次元的に配列することでこの仮想的な座標平面を得ることができる。
表示部10の前に被写体20が存在しない場合、情報取得装置4により取得された距離情報は、どの座標位置であってもほぼ同じ距離となる。しかしながら、被写体20が存在する場合は、被写体20が存在する座標位置では出射された信号が被写体20で反射して情報取得装置4に戻るため、距離が短くなる。
設定処理装置5では、制御部6における形状情報生成部61が、情報取得装置4により取得された測定結果に基づき、この測定結果を閾値以上か閾値未満かで2値化する。そして、閾値未満に属する測定結果の集合の範囲(座標位置)を示す情報を被写体20の形状情報として生成する(ステップS21)。
次に、照明範囲設定部62が被写体20の形状情報に基づき、照射装置3によって光を照射させる範囲を示す照射範囲情報を生成する(ステップS22)。そして、出射条件設定部63がこの照射範囲情報を照射装置3の照射動作を規定する設定値に変換し(ステップS23)、照射装置3に出力する。
[第1実施形態の第1変形例]
上記したように、第1実施形態に係る照明システム30は、照射範囲の設定処理において、設定処理装置5は閾値を用いて、距離を測定した地点が被写体20の範囲内であるのか、表示部10の範囲内であるのか区別し、被写体20の形状情報を生成する構成であった。これに対して、第1実施形態の第1変形例に係る照明システム30は、図7に示されるように、閾値を予め設定することなく、以下のように設定処理装置5が被写体20の形状情報を生成する。図7は、本開示の第1実施形態の第1変形例に係る照明システム30によって実施される照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。なお、第1実施形態の第1変形例に係る照明システム30では、撮影照明処理に含まれる、ステップS12の照射範囲の設定処理だけが第1実施形態に係る照明システム30とは異なっており、それ以外の各処理は同様となる。このため、同様な処理については説明を省略する。
まず、第1実施形態の第1変形例に係る照明システム30では、設定処理装置5は、予め背景画像情報72として、被写体20が無い状態で表示部10までの距離を測定して、第1距離情報を取得し、記憶部7に記憶する。そして、設定処理装置5では、被写体情報71として情報取得装置4は、被写体20が表示部10の前に位置するときの表示部10までの距離を測定し、第2距離情報を取得する。
そして、ステップS12に示す照射範囲の設定処理を実行する。照射範囲の設定処理では、まず、設定処理装置5は、被写体20がない状態で測定した第1距離情報を記憶部7から得る。さらに、設定処理装置5は、被写体20がある状態で測定した第2距離情報を情報取得装置4から得る(ステップS31)。
設定処理装置5では、形状情報生成部61は、第1距離情報と第2距離情報との差分をとり、この差分から形状情報を生成する(ステップS32)。つまり、形状情報生成部61は、第1距離情報と第2距離情報とを比較して異なる距離となる座標位置の集合の範囲(座標位置)を示す情報を被写体20の形状情報として生成する。
次に、照明範囲設定部62が被写体20の形状情報に基づき、照射装置3によって光を照射させる範囲を示す照射範囲情報を生成する(ステップS33)。そして、出射条件設定部63がこの照射範囲情報を照射装置3の照射動作を規定する設定値に変換し(ステップS34)、照射装置3に出力する。
[第1実施形態の第2変形例]
ところで、上記した本開示の第1実施形態に係る照明システム30および第1実施形態の第1変形例に係る照明システム30では、情報取得装置4と照射装置3とが近接する位置に設けられる構成であった。
しかしながら、照明システム30では、必ずしも情報取得装置4と照射装置3とが近接する位置となるように設けることができるとは限らない。そこで、本開示の第1実施形態の第2変形例に係る照明システム30では、情報取得装置4と照射装置3とが近接した位置に配置されていない構成となっている。
このように、情報取得装置4と照射装置3とが近接した位置に配置されていない構成の場合、例えば、図8に示すように、情報取得装置4によって取得された被写体情報71に基づき生成された照射範囲情報によって規定された範囲以外を、照射装置3により照射する可能性がある。図8は、本開示の第1実施形態に係る情報取得装置4によって取得された被写体情報71によって生成された照射範囲情報により規定可能な範囲と、照射装置3により照射される範囲とが異なる場合についての一例を模式的に示す図である。
このように照射範囲情報により規定可能な範囲以外を照射装置3により照射する場合、照射装置3は、適切な範囲を照射することができない。そこで、第1実施形態の第2変形例に係る照明システム30では、設定処理装置5が被写体20の3次元形状を求め、この3次元形状に基づき照射範囲情報を生成するように構成する。そして、第1実施形態の第2変形例に係る照明システム30では、情報取得装置4では直接的に距離を測定できない被写体20の面(例えば、被写体20の側面A)に対しても照射装置3が適切に光を照射することができるように構成されている。
また、第1実施形態の第2変形例に係る照明システム30では、照射装置3の光源から被写体20に向かってみたときの照射範囲を規定するために、記憶部7において予め光源位置を特定する情報を記憶している。なお、光源位置を特定する情報は、例えば、光源と情報取得装置4との相対的な位置関係を示す情報とすることができる。なお、この光源位置を特定する情報は、予め、照射装置3の光源と情報取得装置4との位置関係を手動により計測することで得ることができる。あるいは、例えば、天井などに測距センサを備え、この測距センサによって照射装置3の光源と情報取得装置4との位置関係を計測することで得ることができる。照射装置3の光源と情報取得装置4との位置関係を計測する際、照射装置3の光源および情報取得装置4それぞれにマーカーを付し、付与されたマーカー間の距離を測定することで光源位置を特定する情報を求めてもよい。
具体的には、設定処理装置5は、図9に示すようにして照射範囲の設定処理を実施する。図9は、本開示の第1実施形態の第2変形例に係る照明システム30によって実施される照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。なお、第1実施形態の第2変形例に係る照明システム30は、第1実施形態の第1変形例に係る照明システム30と比較して撮影照明処理に含まれる照射範囲の設定処理が異なっておりそれ以外の処理は同様となるため同様な処理については説明を省略する。すなわち、第1実施形態の第2変形例に係る照明システム30では、図7に示すステップS31と同様にして第1距離情報および第2距離情報を得る(ステップS41)。次に、照明システム30では、形状情報生成部61が、第1距離情報と第2距離情報との差分をとり、この差分から形状情報を生成する。つまり、形状情報生成部61は、第1距離情報と第2距離情報とを比較して異なる距離となる座標位置の集合の範囲(座標位置)を示す情報を被写体20の形状情報として生成する。さらにこの生成した形状情報に基づき、被写体20を示す3次元の形状情報を生成する(ステップS42)。
3次元の形状情報は、例えば、被写体20が人であると予め分かっている場合、人の代表的な3次元形状を示す情報を記憶部7に予め記憶しておく。そして、形状情報生成部61は、生成した形状情報と記憶部7に記憶された3次元形状を示す情報とに基づき被写体20を示す3次元の形状情報を生成する。
あるいは、表示部10に対して正対する位置、表示部10に向かって左右のそれぞれの位置に情報取得装置4として3台の測距センサを設け、3台の測距センサの計測結果に基づき被写体20の3次元の形状情報を生成する構成としてもよい。
次に、照明範囲設定部62が被写体20の3次元の形状情報に基づき、照射装置3によって光を照射させる範囲を示す照射範囲情報を生成する(ステップS43)。照射範囲情報は、照射装置3の光源から被写体20を見たときの範囲を示す情報となる。照明範囲設定部62は、被写体20の3次元の形状情報と、記憶部7に予め記憶している照射装置3の光源位置を特定する情報とに基づき照明範囲情報を生成する。
例えば、記憶部7に予め記憶している光源位置を特定する情報から照射装置3と情報取得装置4との位置関係を求める。そして、照射装置3と情報取得装置4との位置関係と、被写体なしのときの第1距離情報とを用いて照射装置3の光源から見た第1の距離マップを予め生成しておく。また、照射装置3と情報取得装置4との位置関係と、被写体ありのときの第2距離情報とを用いて、照射装置3の光源からみた第2の距離マップを生成する。そして、第1の距離マップと第2距離マップとの差分から、照明範囲情報を生成する。
そして、出射条件設定部63は、この照射範囲情報を照射装置3の照射動作を規定する設定値に変換し(ステップS44)、照射装置3に出力する。
以上のように第1実施形態、ならびに第1実施形態の変形例1、2に係る照明システム30は、設定処理装置5が被写体20の範囲を特定し、照明範囲を設定することができるため、被写体20に対して容易に光を照射することができる。また、表示部10に表示させた背景画像とともに被写体を撮影する場合、照明システム30は被写体20が存在する範囲にのみ光を照射させることができるため、被写体20の陰影を背景画像の陰影と一致させるように調整することができる。また、被写体20に向かって照射させた光が表示部10で反射したり、被写体20の影が背景画像に映り込んだりすることを防ぐことができる。
なお、第1実施形態、ならびに第1実施形態の変形例1、2に係る照明システム30では、照射装置3は被写体20が存在する範囲(照射範囲情報に基づく範囲)にのみ光を照射させる構成であった。しかしながら、この構成に限定されるものではない。例えば、照射装置3は、被写体20が存在する範囲(照射範囲情報に基づく範囲)に対して、それ以外の背景画像が表示される範囲よりも明るくなるように光を照射する構成であってもよい。
[第2実施形態]
図10を参照して、第2実施形態に係る照明システム31について説明する。図10は、本開示の第2実施形態に係る照明システム31の要部構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る照明システム30では、情報取得装置4が測距センサであった。これに対して第2実施形態に係る照明システム31では、情報取得装置40が被写体20を撮像する撮像装置となる点で相違する。なお、撮像装置は、固体撮像素子を有する例えば、ビデオカメラまたはデジタルカメラ等とすることができる。そして、情報取得装置40によって取得される被写体情報71は、被写体20の画像を含む画像データ(後述の第2画像の画像データ)を少なくとも含む点で相違する。
なお、第2実施形態に係る照明システム31では、撮像装置である情報取得装置40が、撮影装置2とは別に設けられた構成である。しかしながら、撮影装置2が情報取得装置40を兼ねていてもよい。
また、第1実施形態に係る照明システム30では設定処理装置5が被写体20までの距離と、表示部10までの距離との相違に基づき、背景画像と被写体20とを区別し、照射範囲を設定する構成であった。これに対して、第2実施形態に係る照明システム31では、背景画像と、背景画像とともに被写体20を撮影した画像との差分から被写体20を区別し、照射範囲を設定する構成となっている点で相違する。
上記した相違点以外については、第2実施形態に係る照明システム31は、第1実施形態に係る照明システム30と同様となるため、同様な部材には同じ符号を付しその説明は省略する。
図11を参照して第2実施形態に係る照明システム31による撮影照明処理について説明する。図11は、本開示の第2実施形態に係る照明システム31における撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。
図11に示されるように、第2実施形態に係る照明システム31では、情報取得装置40が、被写体20が存在しない状態で表示部10を撮像して、第1画像を取得する(ステップS51)。そして、情報取得装置4が取得した第1画像の画像データを設定処理装置5に送信する。そして、設定処理装置5では情報取得装置4から送信された第1画像の画像データを背景画像情報72として記憶部7に記憶する。なお、設定処理装置5が、予め、背景画像情報72として第1画像の画像データを保持している場合はステップS51を省略することができる。
次に、情報取得装置40は、被写体情報71として、被写体20が存在する状態で表示部10を撮像して、第2画像を取得する(ステップS52)。そして、取得した第2画像の画像データを設定処理装置5に送信する。
なお、情報取得装置40によって取得された画像において任意の位置を特定可能とするように仮想的な座標平面が設定されており、設定処理装置5に送信される第1画像および第2画像それぞれの画像データを構成する各画素は、座標平面上の各座標位置を示す情報と対応付けられている。
設定処理装置5は、被写体情報71として、情報取得装置40によって取得した第1画像の画像データおよび第2画像の画像データに基づき、照射範囲の設定処理を実施する(ステップS53)。これ以降のステップS54からステップS57は、図4に示すステップS13からステップS16までの各処理と同様となるため説明は省略する。
ここで、図12および図13を参照してステップS53における照射範囲の設定処理について具体的に説明する。図12は、本開示の第2実施形態に係る照明システム30において取得される第1画像および第2画像と、第1画像および第2画像の差分により得られる画像とを模式的に示す図である。図13は図11に示す撮影照明処理における照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。
図13に示されるように、設定処理装置5では、制御部6における形状情報生成部61が、情報取得装置40により取得された第1画像および第2画像それぞれの画像データを得る(ステップS61)。
そして、形状情報生成部61は、第1画像の画像データと第2画像の画像データとを比較して両者の差分をとり形状情報を生成する(ステップS62)。すなわち、図12に示されるように、形状情報生成部61は、第1画像の画像データと第2画像の画像データとを取得し、第2画像から第1画像を取り除いて差分を抽出する。なお、ここでは第1画像を背景画像としたが所定の色で表示される画像であってもよい。第1画像が所定の色で表示される画像の場合、第2画像から所定の色部分を取り除くことで容易に差分を抽出することができる。このように形状情報生成部61は第1画像と第2画像との差分から被写体20の形状を抽出し、被写体20の形状情報を生成する。
次に、照明範囲設定部62が被写体20の形状情報に基づき、照射装置3によって光を照射させる範囲を示す照射範囲情報を生成する(ステップS63)。そして、出射条件設定部63が、この照射範囲情報を照射装置3の照射動作を規定する設定値に変換し(ステップS64)、照射装置3に出力する。
[第2実施形態の第1変形例]
ところで、情報取得装置40が表示部10に正対した位置に配置されていない場合、情報取得装置40によって取得される画像は、正対する位置から取得された画像と比較して変形した形状となる。
このため、情報取得装置40が表示部10に対して正対した位置に配置されていない構成において、照明システム31が保持している背景画像情報72(第1画像の画像データ)が表示部10に対して正対した位置から見たときの画像の画像データである場合、第1画像と第2画像との差分をそのままとることができない。
そこで、第2実施形態の第1変形例に係る照明システム31は、図14から図16に示されるように、以下のようにして照射範囲の設定処理を行う。図14は、本開示の第2実施形態の第1変形例に係る照明システム31において取得される第1画像および第2画像と、第1画像および第2画像の差分により得られる画像とを模式的に示す図である。図15は、本開示の第2実施形態の第1変形例に係る照明システム31の要部構成を示すブロック図である。図16は図11に示す撮影照明処理における、照射範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。
なお、第2実施形態の第1変形例に係る照明システム31は、第2実施形態に係る照明システム31と比較して照射範囲の設定処理の処理フローが異なる。また、記憶部7が予め、照射装置3の光源位置と表示装置1の表示部10との位置関係を示す位置情報73を含んでいる点でも装置する。それ以外の点では同様となるため同様な構成および処理フローの説明は省略する。
図16に示されるように、第2実施形態の第1変形例に係る照明システム31では、図13に示すステップS61と同様にして、形状情報生成部61が第1画像の画像データおよび第2画像の画像データを得る(ステップS71)。図14に示されるように、このとき得られた第1画像と第2画像とは異なる角度から撮像された画像である。そこで、形状情報生成部61は、情報取得装置40と表示部10との位置関係に応じて第1画像の画像データを修正する(ステップS72)。すなわち、形状情報生成部61は、記憶部7に記憶されている位置情報73に基づき、第1画像が第2画像と同じ角度から撮像した画像となるように第1画像の画像データを修正する。そして、形状情報生成部61は、修正後の第1画像の画像データと第2画像の画像データとを比較して両者の差分をとり形状情報を生成する(ステップS73)。すなわち、図14に示されるように、形状情報生成部61は、第2画像から修正後の第1画像取り除いて差分を抽出する。なお、これ以降実施されるステップS74およびステップS75は、図13に示すステップS63およびステップS64と同様な処理となるため説明は省略する。
以上のように第2実施形態および第2実施形態の第1変形例に係る照明システム31は、設定処理装置5が被写体20の範囲を特定し、照明範囲を設定することができるため、被写体20に対して容易に光を照射することができる。また、表示部10に表示させた背景画像とともに被写体を撮影する場合、照明システム31は被写体20が存在する範囲にのみ光を照射させることができるため、被写体20の陰影を背景画像の陰影と一致させるように調整することができる。また、被写体20に向かって照射させた光が表示部10で反射したり、被写体20の影が背景画像に映り込んだりすることを防ぐことができる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態に係る照明システム32について図17および図18を参照して説明する。図17は、本開示の第3実施形態に係る照明システム32の要部構成を示すブロック図である。また、図18は、本開示の第3実施形態に係る照明システム32における撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。
ところで、表示装置1が有する表示部10において表示する背景画像が動画であるとき、背景画像内で明るさ(輝度)が変化する場合がある。例えば、背景画像において太陽が雲に遮られることで明るさが変化する場合などが挙げられる。
そこで、第3実施形態に係る照明システム32では、背景画像における明るさの変化を考慮して被写体20に光を照射させることで、背景画像と被写体20との一体感を高めた画像が撮影できるように構成されている。
具体的には、図17に示されるように、第3実施形態に係る照明システム32は、第2実施形態に係る照明システム31の構成において、さらに制御部6が色温度・明るさ調整部65をさらに含む点で相違する。また、記憶部7は、背景画像情報72において、背景画像の明るさと、色温度に関する情報がさらに含まれている。それ以外の構成については、第3実施形態に係る照明システム32は、第2実施形態に係る照明システム31と同様な構成となるため同様な部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。
色温度・明るさ調整部65は、例えば、記憶部7に記憶されている背景画像情報72から、背景画像の明るさと色温度に関する情報を取得する。そして、色温度・明るさ調整部65は、照射範囲に出射させ光が、背景画像の明るさ及び色温度の情報に応じたものとなるように、照射装置3の光源から出射される光によって被写体20が照らされる明るさ、および光色を調整する調整情報を生成する。
次に、図18を参照して第3実施形態に係る照明システム32による撮影照明処理について説明する。なお、図18に示されるステップS81からステップS82、ならびにステップS85からステップS88までの処理は、図3に示すステップS11~ステップS16までの処理と同様となるため説明は省略する。
設定処理装置5では、ステップS82において照射範囲の設定処理が実施された後、色温度・明るさ調整部65が記憶部7から背景画像情報72を読み出し、背景画像情報72から明るさ及び色温度に関する情報を取得する(ステップS83)。なお、第3実施形態に係る照明システム32では、背景画像の明るさおよび色温度に関する情報を、記憶部7に記憶された背景画像情報72に含む構成である。しかしながら、この構成に限定されるものではない。例えば、第3実施形態に係る照明システム32が、さらに不図示の色温度計および照度計を備え、色温度計から背景画像の色温度の情報を、照度計から背景画像の明るさの情報を取得する構成であってもよい。
色温度・明るさ調整部65は、取得した背景画像の明るさおよび色温度に関する情報に基づき、照射装置3によって照射範囲に出射される光の明るさ、および光色を調整するための調整情報を生成する(ステップS84)。そして続くステップS85では、色温度・明るさ調整部65によって生成された調整情報に基づき、照射装置3はステップS82における照射範囲の設定処理によって設定された照射範囲に向かって光を出射する。
また、ステップS88において、移動判定部64が被写体20の移動が無いと判定した場合(ステップS88において「No」)は、色温度・明るさ調整部65が明るさ及び色温度に関する情報を取得し、背景画像の明るさ・色温度が変化したか否か判定する(ステップ89)。背景画像の明るさ・色温度の変化の有無は、例えば、色温度・明るさ調整部65は以下のように判定することができる。すなわち、記憶部7に記憶された背景画像情報72に含まれる背景画像の明るさおよび色温度に関する情報には、背景画像の明るさ・色温度の時間的な変化に関する情報を含んでおり、背景画像の表示開始からの経過時間に基づき、色温度・明るさ調整部65は、背景画像の明るさ・色温度が変化したか否か判定することができる。あるいは、色温度・明るさ調整部65は不図示の色温度計から取得した背景画像の色温度の情報、あるいは不図示の照度計から取得した背景画像の明るさの情報に基づき、背景画像の明るさ・色温度が変化したか否か判定する構成であってもよい。なお、ステップS89において「Yes」と判定された場合、ステップS84に進む。一方、ステップS89において「No」と判定された場合、ステップS86に進む。
以上のように、設定処理装置5では、色温度・明るさ調整部65が調整情報を生成することができるため、背景画像の明るさおよび色温度に応じた光を照射装置3は被写体20に照射させることができる。また、被写体20の移動に応じて第3実施形態に係る撮影照明処理を繰り返すことができるため、移動後の被写体20に適切な明るさおよび色温度となる光を照射装置3が照射させることができる。なお、第3実施形態に係る照明システム32は、撮像装置である情報取得装置40を備える構成であったが、この情報取得装置40の代わりに第1実施形態の照明システム30と同様に測距センサである情報取得装置4を備える構成であってもよい。
[第4実施形態]
次に図19および図20を参照して本開示の第4実施形態に係る照明システム33について説明する。図19は、本開示の第4実施形態に係る照明システム33の要部構成を示すブロック図である。図20は、本開示の第4実施形態に係る照明システム33における撮影照明処理の一例を示すフローチャートである。
表示装置1の表示部10に表示される背景画像が動画の場合、背景画像において光の出射方向が変化し、背景の陰影方向が変わる場合がある。このように背景の陰影方向が変わる場合、背景画像の陰影方向の変化に合わせて被写体20の陰影方向が変わるように被写体20に光を照射させる必要がある。
本開示の第4実施形態に係る照明システム33では、背景画像の陰影方向の変化に合わせて被写体20の陰影方向を変えるように、被写体20を照射させることができるように構成されている。
具体的には図19に示されるように、第4実施形態に係る照明システム33は、第2実施形態に係る照明システム31の構成において、さらに制御部6が明暗調整部66を含む点で相違する。それ以外の構成については、第4実施形態に係る照明システム33は、第2実施形態に係る照明システム31と同様な構成となるため同様な部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。
明暗調整部66は、背景画像を照らす光源位置が変化したか否か判定し、光源位置が変化したと判定した場合は、この光源位置を示す光源位置情報を取得する。そして、この取得した光源位置情報に基づき、照射範囲の明暗の分布を調整する明暗調整情報を生成する。
次に、図20を参照して第4実施形態に係る照明システム33による撮影照明処理について説明する。なお、図20に示されるステップS91からステップS92、ならびにステップS96からステップS99までの処理は、図3に示すステップS11からステップS16までの処理と同様となるため説明は省略する。
設定処理装置5では、ステップS92において照射範囲の設定処理が実施された後、明暗調整部66が情報取得装置40によって取得された第1画像データまたは第2画像データに基づき、背景画像の光源位置が変更されたか否か判定する(ステップS93)。明暗調整部66による光源位置の変更の有無についての判定は、前回取得した第1画像データまたは第2画像データと、今回取得した第1画像データまたは第2画像データとの陰影の位置が一致するか否かにより行うことができる。つまり、明暗調整部66は、前回取得した第1画像データまたは第2画像データと、今回取得した第1画像データまたは第2画像データとの陰影の位置が一致する場合は、背景画像の光源位置が変更されていないと判定する(ステップS93において「No」)。一方、明暗調整部66は、上記した陰影の位置が異なる場合は、背景画像の光源位置が変更されていると判定する(ステップS93において「Yes」)。ステップS93において「Yes」と判定された場合、明暗調整部66は、記憶部7から背景画像情報72を読み出し、背景画像情報72から背景画像の撮影時における光源位置を示す光源位置情報を取得する(ステップS94)。
なお、光源位置情報は、背景画像情報72に含まれる情報であって、背景画像の表示の時系列変化と対応付けられた情報である。つまり、背景画像の撮影時に光源位置を示す光源位置情報が取得されており、撮影した背景画像の時系列変化と光源位置情報とが対応付けられている。
あるいは光源位置情報は、以下のように取得することもできる。すなわち、予め背景画像を画像解析して、背景画像の明暗の分布から光源位置を推定し、この推定して得た情報を光源位置情報として取得してもよい。また、背景画像が3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)などCGにより描かれる場合は、3DCG作成時の設定情報から光源位置情報を取得してもよい。
次のステップS95では、明暗調整部66は、記憶部7から取得した光源位置情報に基づき、ステップS92で設定された照射範囲における明暗の分布を調整した明暗調整情報を生成する(ステップS95)。
そして、出射条件設定部63が、照射範囲情報および明暗調整情報を照射装置3の照射動作を規定する設定値に変換し、照射装置3に出力する。照射装置3は、出射条件設定部63から出力された設定値に基づき、被写体20に向かって光を出射する(ステップS96)。
以上のように第4実施形態に係る照明システム33では、明暗調整部66が明暗調整情報を生成することができる。このため、背景画像において光源位置が動的に変化する場合、この光源位置の変化に応じて照射範囲(被写体20)における明暗を変化させることができる。それゆえ、照明システム33は、被写体20への照射を、背景画像における光源位置の変更を反映させたものとすることができる。
なお、第4実施形態に係る照明システム33では、明暗調整部66が情報取得装置40によって取得された第1画像データまたは第2画像データに基づき、背景画像の光源位置が変更されたか否か判定する構成であった。しかしながら、第4実施形態に係る照明システム33は、撮像装置である情報取得装置40の代わりに、第1実施形態に係る照明システム30と同様に、測距センサである情報取得装置4を備えた構成としてもよい。そして、第4実施形態に係る照明システム33では、背景画像の光源位置の変更を判定するための画像データを取得する撮像装置を別途、設けた構成としてもよい。
1 表示装置
2 撮影装置
3 照射装置
4 情報取得装置
5 設定処理装置
6 制御部
7 記憶部
10 表示部
20 被写体
30 照明システム
31 照明システム
32 照明システム
33 照明システム
40 情報取得装置
61 形状情報生成部
62 照明範囲設定部
63 出射条件設定部
64 移動判定部
65 色温度・明るさ調整部
66 明暗調整部
71 被写体情報
72 背景画像情報
73 位置情報
100 撮影システム
特開2010-78854号公報

Claims (10)

  1. 背景画像を表示する表示部の前に位置する被写体に光を照射する照射装置と、
    前記被写体を特定するための被写体情報を取得する情報取得装置と、
    前記表示部に表示される前記背景画像に関する背景画像情報を記憶する記憶部と、
    前記照射装置による照射を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記情報取得装置によって取得された前記被写体情報と、前記記憶部に記憶された前記背景画像情報との差分に基づき、前記被写体の形状情報を生成し、
    前記形状情報に基づき前記照射装置によって光が照射される照射範囲を設定する、照明システム。
  2. 前記情報取得装置は、前記被写体情報として、少なくとも前記被写体までの距離を示す距離情報を取得する測距装置を含み、
    前記記憶部は、前記背景画像情報として、前記背景画像が表示される前記表示部までの距離を示す情報を記憶しており、
    前記制御部は、前記測距装置によって測定された前記距離情報と前記背景画像情報との差分に基づき、前記被写体の前記形状情報を生成する請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記情報取得装置は、前記被写体情報として、少なくとも前記被写体を含む撮像画像を取得する撮像装置を含み、
    前記記憶部は、前記背景画像情報として、前記背景画像を前記表示部に表示するための画像データを記憶しており、
    前記制御部は、前記撮像装置によって取得された前記撮像画像と、前記背景画像情報との差分に基づき前記被写体の前記形状情報を生成する請求項1に記載の照明システム。
  4. 前記制御部は、前記被写体の移動に有無を判定し、前記被写体が移動したと判定した場合、前記照射範囲の設定を更新する請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
  5. 前記照射装置は、プロジェクタである請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
  6. 前記照射装置は、設定された前記照射範囲のみに光を照射する請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
  7. 前記照射装置は、設定された前記照射範囲に対して、それ以外の範囲よりも明るくなるように光を照射する請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
  8. 前記制御部は、前記背景画像の明るさ及び色温度に関する情報を取得して、前記照射装置により前記被写体を照射する光の明るさ及び光色を調整するための調整情報を生成し、前記調整情報に基づき、前記照射装置による前記照射範囲に対する照射を制御する請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
  9. 前記制御部は、前記背景画像を照らす光源位置が変化したか否か判定し、前記光源位置が変化したと判定した場合、変化後の前記光源位置を示す光源位置情報を取得して、前記光源位置情報に基づき、前記照射範囲の明暗の分布を調整するための明暗調整情報を生成し、前記明暗調整情報に基づき、前記照射装置による前記照射範囲に対する照射を制御する請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
  10. 請求項1に記載の照明システムと、
    前記表示部を有する表示装置と、
    前記前記被写体と前記表示部に表示された前記背景画像とを一緒に撮影する撮影装置と、を備える撮影システム。
JP2022133705A 2022-08-25 2022-08-25 照明システムおよび撮影システム Pending JP2024030668A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133705A JP2024030668A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 照明システムおよび撮影システム
US18/232,847 US20240073505A1 (en) 2022-08-25 2023-08-11 Illumination system and photography system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133705A JP2024030668A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 照明システムおよび撮影システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024030668A true JP2024030668A (ja) 2024-03-07

Family

ID=89995373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022133705A Pending JP2024030668A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 照明システムおよび撮影システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20240073505A1 (ja)
JP (1) JP2024030668A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20240073505A1 (en) 2024-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI719971B (zh) 頭戴式顯示器及濾波方法
JP6139017B2 (ja) 光源の特性を決定する方法及びモバイルデバイス
CN104284119B (zh) 在对象的预定义部分上投影图像的设备、系统和方法
WO2019047985A1 (zh) 图像处理方法和装置、电子装置和计算机可读存储介质
CN104658462B (zh) 投影机以及投影机的控制方法
EP3381015B1 (en) Systems and methods for forming three-dimensional models of objects
JP5601179B2 (ja) 視線検出装置及び視線検出方法
WO2019107060A1 (ja) 照明制御システムおよび照明制御方法
KR101455071B1 (ko) 디지털 합성을 이용한 야간 촬영 성능 개선방법
JP2006285763A (ja) 被写体についての陰影のない画像を生成する方法および装置、並びにそれに用いる白色板
JP5319999B2 (ja) 照明装置
JP2021044710A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP2010187184A (ja) 被写体追尾装置および撮像装置
JP2024030668A (ja) 照明システムおよび撮影システム
JP2016051317A (ja) 視線検出装置
JP2019120884A (ja) 投影画像制御装置、投影画像制御システム、及び投影画像制御方法
JP2024503224A (ja) 光学追跡システム及び光学追跡システム用マーカー
CN108462819B (zh) 用于运行相机用的光源的方法、光源、相机
JP5227883B2 (ja) 合成映像生成システム、照明制御装置及びプログラム
JP6541510B2 (ja) 撮像装置、その制御方法およびプログラム
WO2023106114A1 (ja) 情報処理方法、情報処理システム、およびプログラム
JP2022120606A (ja) 投影装置及び投影方法
JP2002300605A (ja) 3次元入力のための撮影装置
JP2022120607A (ja) 投影装置及び投影方法
JP2009014494A (ja) 計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230608