JP2010187184A - 被写体追尾装置および撮像装置 - Google Patents
被写体追尾装置および撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010187184A JP2010187184A JP2009029680A JP2009029680A JP2010187184A JP 2010187184 A JP2010187184 A JP 2010187184A JP 2009029680 A JP2009029680 A JP 2009029680A JP 2009029680 A JP2009029680 A JP 2009029680A JP 2010187184 A JP2010187184 A JP 2010187184A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- subject
- tracked
- tracking
- distance
- display screen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Studio Devices (AREA)
- Focusing (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Abstract
【課題】暗所下でも追尾対象の被写体を指定して被写体追尾を可能にする。
【解決手段】被写界に赤外光を照射し被写界からの反射光を受光して被写界の複数の測定点までの距離情報を繰り返し測定する測定手段2と、距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の特徴を生成する生成手段5と、被写体の特徴を表示画面に表示する表示手段11と、被写体の特徴が表示された表示画面の中から追尾対象の被写体を選択する選択手段10と、追尾対象の被写体の特徴を記憶する記憶手段4と、繰り返し測定される距離情報に基づき生成される被写体の特徴を、記憶手段に記憶されている追尾対象の被写体の特徴と照合しながら、追尾対象の被写体を追尾する追尾手段5とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】被写界に赤外光を照射し被写界からの反射光を受光して被写界の複数の測定点までの距離情報を繰り返し測定する測定手段2と、距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の特徴を生成する生成手段5と、被写体の特徴を表示画面に表示する表示手段11と、被写体の特徴が表示された表示画面の中から追尾対象の被写体を選択する選択手段10と、追尾対象の被写体の特徴を記憶する記憶手段4と、繰り返し測定される距離情報に基づき生成される被写体の特徴を、記憶手段に記憶されている追尾対象の被写体の特徴と照合しながら、追尾対象の被写体を追尾する追尾手段5とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は被写体追尾装置および撮像装置に関する。
ピントを合わせる追尾対象の被写体画像を基準画像(テンプレート画像)として記憶しておき、繰り返し撮影される画像の中から基準画像に相当する画像をテンプレートマッチング処理により検出し、追尾対象の被写体を追尾する被写体追尾装置が知られている。
しかしながら、従来の被写体追尾装置では、自然光もしくは補助光により照明された被写体をイメージセンサーにより撮像し、この撮像画像を処理して追尾対象の被写体を追尾しているので、暗所で特に照明することができない環境下では被写体追尾ができないという問題がある。
(1) 請求項1の発明は、被写界に赤外光を照射し被写界からの反射光を受光して被写界の複数の測定点までの距離情報を繰り返し測定する測定手段と、距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の特徴を生成する生成手段と、被写体の特徴を表示画面に表示する表示手段と、被写体の特徴が表示された表示画面の中から追尾対象の被写体を選択する選択手段と、追尾対象の被写体の特徴を記憶する記憶手段と、繰り返し測定される距離情報に基づき生成される被写体の特徴を、記憶手段に記憶されている追尾対象の被写体の特徴と照合しながら、追尾対象の被写体を追尾する追尾手段とを備える。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の被写体追尾装置において、測定手段は、被写界に正方格子状に配列した複数の測定点までの距離情報を測定し、生成手段は、距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の輪郭を特徴として生成し、表示手段は、被写体の輪郭を表示画面に表示する。
(3) 請求項3の発明は、請求項1に記載の被写体追尾装置において、測定手段は、被写界の水平方向に配列した複数の測定点までの距離情報を測定し、生成手段は、距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の幅を特徴として生成し、表示手段は、被写体の幅を表示画面に表示する。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被写体追尾装置において、追尾手段は、記憶手段に記憶されている追尾対象の被写体の特徴を、新たに検出された被写体の距離に応じて換算し、換算した特徴と新たに検出された被写体の特徴とを照合する。
(5) 請求項5の発明は、請求項4に記載の被写体追尾装置において、記憶手段に記憶されている追尾対象の被写体の特徴を、追尾手段により新たに検出された被写体の特徴により更新する更新手段を備える。
(6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の被写体追尾装置を備えた撮像装置であって、選択手段は撮影者により操作される操作部材であり、選択手段により撮影者が追尾対象の被写体を選択する時に被写界を照明する照明手段と、撮影光学系により結像された像を撮像する撮像手段とを備え、表示手段は撮像手段により撮像された画像を表示画面に表示し、撮影者が表示画面に表示された画像を見ながら追尾対象の被写体を選択可能にした。
(7) 請求項7の発明は、請求項6に記載の撮像装置において、撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段を備え、焦点調節手段は、追尾手段による追尾結果の新しい追尾対象の被写体に撮影光学系を合焦させる。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の被写体追尾装置において、測定手段は、被写界に正方格子状に配列した複数の測定点までの距離情報を測定し、生成手段は、距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の輪郭を特徴として生成し、表示手段は、被写体の輪郭を表示画面に表示する。
(3) 請求項3の発明は、請求項1に記載の被写体追尾装置において、測定手段は、被写界の水平方向に配列した複数の測定点までの距離情報を測定し、生成手段は、距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の幅を特徴として生成し、表示手段は、被写体の幅を表示画面に表示する。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被写体追尾装置において、追尾手段は、記憶手段に記憶されている追尾対象の被写体の特徴を、新たに検出された被写体の距離に応じて換算し、換算した特徴と新たに検出された被写体の特徴とを照合する。
(5) 請求項5の発明は、請求項4に記載の被写体追尾装置において、記憶手段に記憶されている追尾対象の被写体の特徴を、追尾手段により新たに検出された被写体の特徴により更新する更新手段を備える。
(6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の被写体追尾装置を備えた撮像装置であって、選択手段は撮影者により操作される操作部材であり、選択手段により撮影者が追尾対象の被写体を選択する時に被写界を照明する照明手段と、撮影光学系により結像された像を撮像する撮像手段とを備え、表示手段は撮像手段により撮像された画像を表示画面に表示し、撮影者が表示画面に表示された画像を見ながら追尾対象の被写体を選択可能にした。
(7) 請求項7の発明は、請求項6に記載の撮像装置において、撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段を備え、焦点調節手段は、追尾手段による追尾結果の新しい追尾対象の被写体に撮影光学系を合焦させる。
本発明によれば、暗所下において追尾対象の被写体を指定することができ、指定した追尾対象の被写体を追尾することができる。
本発明をデジタルスチルカメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は一実施の形態のデジタルスチルカメラの構成を示す。なお、図1では本発明と直接関係のないカメラの機器および装置については図示と説明を省略する。光学機構部1は図示しないフォーカシングレンズ、ズーミングレンズ、絞り、撮像素子、レンズ駆動装置、レンズROMなどを備え、被写体像を撮像する。赤外線センサーモジュール2はIR光源部2aや受光部2bなどを備え、被写界に向けて赤外光を照射し、被写体からの反射光を受光する。この赤外線モジュール2については詳細を後述する。計算部3は、赤外線センサーモジュール2の測定結果に基づいて三角測量の原理により被写界の複数の被写体までの距離を算出する。記録部4は、被写界の複数の被写体までの距離をその位置に対応付けて記憶するとともに、追尾対象被写体の基準情報(テンプレート情報)を記憶する。解析部5は、繰り返し撮影される画像の中から追尾対象被写体を検出する。
カメラ機能部6は図示しない画像信号処理部、画像処理部、画像記録制御部、画像記憶装置、画像および情報の表示制御部などを備え、カメラの一般的な動作すなわち撮像、画像処理、画像表示、画像記録などを行う。制御部7はカメラの各種演算制御やシーケンス制御などを実行する。AF制御部8は、カメラ機能部6から追尾被写体までの距離情報を入力し、光学機構部1の焦点調節を行う。照明装置9は暗所下の被写体に補助光または閃光を照射して照明する。入力部10はシャッターボタン、方向キー、コマンドダイヤル、赤外光被写体追尾ボタンなどの操作部材に連動してオン、オフするスイッチの操作情報や、後述する表示部11に設けたタッチパネルの操作情報などを入力する。表示部11は撮影画像や被写体の距離情報や輪郭情報、撮影に関する情報などを表示する。
図2は、赤外線センサーモジュール2の概要と被写体までの距離測定原理を説明するための図である。赤外線センサーモジュール2は、図2(a)に示すように赤外光を照射する光源(IRED)がアレイ状に配列されたIR光源部2aと、被写体に反射した赤外光を受光する受光素子(PSD)がアレイ状に配列された受光部2bとを備え、図2(b)に示すようにIR光源部2aにより赤外光を被写体に照射し、受光部2bにより被写体からの反射光を受光する。受光部2b上における反射光の受光位置は、図2(a)に示すように被写体AとBまでの距離に比例するので、上述した計算部3は、被写体からの反射光の受光位置に基づいて三角測量の原理により被写体A、Bまでの距離を算出する。なお、図2(c)に示すように、IR光源部2aは赤外光の照射方向を被写界の水平方向に走査しながら連続して赤外光を照射し、受光部2bは被写界の水平方向における被写体からの反射光を受光する。
図3は、被写体までの距離測定方法と被写体の輪郭検出方法を説明するための図である。ここでは、図3(a)に示すように、被写界21の中央至近位置に人物が、人物の左側後方位置に一本の木が、人物の右側遠方に家があるような撮影シーンを例に挙げて説明する。なお、被写界21は図1に示す光学機構部1による撮影画面に対応する。上述した赤外線センサーモジュール2には、図3(b)に示すように、被写界21内において縦n個、横n個の合計n×n個の距離測定点(図中に白丸印で示す)が正方格子状に設定されている。ここでは、被写界の水平方向にX座標、垂直方向にY座標をとり、左上隅の距離測定点の座標を(1,1)とし、右下隅の距離測定点の座標を(n,n)として区別する。赤外線センサーモジュール2のIR光源部2aは、被写界21の水平方向最上部の第1行目から最下部の第n行目まで順に赤外光を走査し、各行の左端の測距点から右端の測距点において被写界の各測距点における被写体までの距離を測定する。
被写界21の水平方向の各行における距離測定結果を、図3(c)に示すように無限遠を0として距離が近いほどレベルが高くなるように三次元表示をすると、図3(a)に示す被写界21に存在する被写体、すなわち人物、木、家は、図3(d)に示すように表示することができ、距離差の大きい箇所が被写体の輪郭になり、ほぼ同じ距離レベルを示す領域を一つの被写体として視認可能になる。なお、無限遠の部分を青色とし、距離が近くなるほど黄色、橙色、赤色と、距離に応じて色を変えて表示することもでき、同じ色の領域を一つの被写体として視認可能になり、その中の赤色領域を至近の被写体領域とみなすことができる。
図3に示すような赤外光を用いた被写界の距離測定結果の被写体領域またはその輪郭を表示部11に表示することによって、暗所においても撮影者に被写界21の被写体を認識させることができ、複数の被写体の中から入力部10のタッチパネルにより追尾対象とする被写体を選択させることが可能になる。なお、照明装置9を照射した場合、あるいは自然光によりある程度の撮影が可能な場合には、光学機構部1により結像した被写体像をカメラ機能部6の撮像素子により撮像し、画像処理によりスルー画を生成して表示部11に表示し、このスルー画の上に上述した赤外光を用いた被写界の距離測定結果の被写体領域または輪郭を重畳して表示してもよい。また、図3(d)において、距離測定の結果、ほぼ同一の距離を示す被写体ごとに距離平均値を求め、距離平均値により被写体を区別するとともに、領域表示を行ってもよい。
さらに、赤外光を用いた被写界の距離測定結果の被写体領域に基づいて、カメラにより自動的に被写体を選別するようにしてもよい。すなわち、予め追尾対象とする被写体領域データまたはその輪郭データを記憶しておき、新しい距離測定結果の被写体領域を追尾対象とする被写体の領域データまたはその輪郭データと照合し、追尾対象の被写体を識別する。
図4および図5は一実施の形態の被写体追尾制御を示すフローチャート、図6は赤外光による距離測定処理を示すサブルーチン、図7は一実施の形態の被写体追尾動作を説明するための図、図8および図9は被写体追尾方法を説明するための図である。これらの図により、一実施の形態の被写体追尾動作を説明する。入力部10の赤外光による被写体追尾ボタンが押圧操作されるか、または表示部11のメニュー表示からタッチパネルにより赤外光による被写体追尾モードが選択されると、制御部7は図4および図5に示す被写体追尾制御プログラムの実行を開始する。
ステップ1において照明装置9により補助光を点灯し、続くステップ2でライブ表示モードを設定する。ライブ表示モードが設定されると、光学機構部1による被写体像を撮像して表示部11に画像を表示する動作を連続的に実行する。図7(a)は表示部11の表示画面11aにライブ表示された被写体像の一例を示す。この例では、補助光に照明された人物22と木23が表示画面11aに写し出されている。
ステップ3において、図6に示す赤外光による距離測定サブルーチンを実行する。図6のステップ21において、図3(b)に示す被写界21の距離測定点ごとにIR光源部2a(図1参照)から赤外光を照射し、受光部2bで被写体からの反射光を受光する。このとき、上述したように被写界21の左端の測定点から右端の測定点へ順に、また被写界21の最上部の行から最下部の行へ順に距離測定を行う。ステップ22で、計算部3により距離測定点ごとに反射光の受光位置に基づいて距離測定点に存在する被写体までの距離を計算により検出し、続くステップ23で、距離測定点の座標と検出結果の距離とを対応付けて記録部4に記録する。ステップ24で座標(1,1)から座標(n,n)のすべての距離測定点で距離測定を終了したか否かを確認し、終了していなければステップ21に戻って次の距離測定点における上述した距離測定を繰り返す。すべての距離測定点における距離測定が終了したら図4のプログラムへリターンする。
リターン後のステップ4において、記録部4から距離測定点ごとの測定距離を読み出し、解析部5により距離が変化した箇所に囲まれるほぼ同じ距離を示す測定点の領域を検出し、この領域の外周を被写体の輪郭として被写体を認識する。ステップ5では、赤外光を用いた被写界の距離測定結果の被写体領域を、表示部11に表示されている補助光に照明された被写体像のスルー画に重畳して表示する。なお、ここでは赤外光を用いた被写界の距離測定結果の被写体領域を被写体像のスルー画表示に重畳して表示する例を示すが、距離測定結果の被写体領域またはその輪郭のみを表示部11に表示してもよい。上述したように、距離が近いほど赤くなるように距離測定結果を色で表示する場合には、距離測定結果の被写体領域のみの表示でも追尾対象の被写体を識別しやすいので、補助光を点灯せずに距離測定結果の被写体領域のみを表示部11に表示する。もちろん、距離測定結果の被写体領域を重畳表示せずに、被写体像のスルー画のみを表示部11に表示してもよい。
ステップ6において、入力部10のタッチパネルスイッチにより撮影者が表示部11の表示画面11aにタッチして追尾対象の被写体を指定したか否かを判別する。図7(b)に示すように、撮影者が表示部11の表示画面11aに表示されている人物22にタッチしたら、人物22に重畳表示している距離測定結果の被写体領域を明るい色に変えて視認しやすいように表示するとともに、「ピッ!」という音を出力し、選択された追尾対象被写体をカメラが認識したことを撮影者に報知する。撮影者が追尾対象の被写体を選択しないときはステップ3へ戻り、上述した赤外光による距離測定とその結果の被写体領域またはその輪郭の表示動作を繰り返す。
撮影者が追尾対象の被写体を選択したらステップ7へ進み、追尾対象の被写体に関する基準情報、つまり当該被写体までの距離、被写体領域またはその輪郭の形状と大きさなどを記録部4に記録する。なお、ここでは、追尾対象被写体に関する基準情報として距離測定結果の被写体領域またはその輪郭の形状と大きさを記録する例を示すが、例えば図8に示すように、追尾対象被写体を通る赤外光の走査線の内、代表的な1本の走査線24上の追尾対象被写体の幅W0と、その被写体までの距離とを追尾対象被写体に関する基準情報として記録するようにしてもよい。あるいは、追尾被写体を通る所定間隔の複数本の赤外光走査線上の追尾対象被写体の幅と、その被写体までの距離とを追尾対象被写体に関する基準情報として記録するようにしてもよい。ステップ7ではまた、照明装置9による補助光を消灯する。補助光を消灯した後は、表示部11の表示画面11aに被写体像のスルー画は表示されず、距離測定結果の被写体領域または輪郭25のみ、あるいは図7(c)に示すように1本の走査線26上で追尾対象被写体である人物22の幅W0を示す距離情報のみが表示される。なお、このとき追尾対象ではない被写体、ここでは木23の輪郭または幅を合わせて表示してもよい。
追尾対象被写体を認識後のステップ8において、図6に示す赤外光による距離測定サブルーチンを実行し、上述したように、被写界21の座標(1,1)から座標(n,n)までの距離測定点ごとの距離を測定して座標と対応付けて記録部4に記録する。距離測定サブルーチンからリターン後のステップ9において、新たに測定した距離測定点ごとの検出距離に基づいて被写界21における追尾対象被写体の追尾を行う。
ここで、被写体の追尾方法を説明する。1本または複数本の赤外光走査線上の追尾対象被写体の幅とその被写体までの距離とを追尾対象被写体の基準情報(テンプレート情報)として記録し、対象被写体を追尾する方法では、図9に示すように、今回の距離測定結果の被写体28a、28b、28cの幅W1、W2、W3と、記録されている基準情報の被写体幅W0とを照合する。このとき、移動する被写体の幅が距離に反比例して変化することを考慮し、基準情報の被写体幅W0を今回検出された被写体28a、28b、28cの距離に換算して両者を比較する。今回検出された被写体28a、28b、28cの幅W1、W2、W3が距離換算結果の基準情報の被写体幅W0と一致する場合、その被写体を追尾対象被写体とする。そして、図7(d)に示すように、追尾対象被写体22として認定した被写体の領域または輪郭25を表示画面11aに表示する。
一方、距離測定結果の被写体領域またはその輪郭の形状と大きさを追尾対象被写体に関する基準情報として被写体を追尾する場合には、被写体の領域または輪郭の大きさが距離に反比例して変化することを考慮し、基準情報の被写体の領域または輪郭の大きさを今回検出された被写体の距離に換算してから、基準情報の被写体の領域または輪郭と今回検出された被写体の領域または輪郭とを比較し、一致または不一致を判別する。そして、今回検出された被写体の内、領域または輪郭の形状と大きさが一致した被写体を追尾対象被写体と認定する。
ステップ10において、今回の距離測定の結果、新しく追尾対象被写体として認定された被写体領域またはその輪郭の形状と大きさを追尾対象被写体に関する新しい基準情報とし、記録部4の基準情報を更新する。ステップ11で入力部10の半押しスイッチのオン、オフによりシャッターボタン(不図示)の半押し操作を確認し、シャッターボタンが半押しされるとステップ12へ進み、半押しされていないときはステップ8へ戻る。シャッターボタンが半押しされたときは、ステップ12でAF制御部8により光学機構部1のフォーカシングレンズ(不図示)を駆動し、焦点調節を行って光学機構部1を新たに認定した追尾対象被写体に合焦させる。
ステップ13において入力部10の全押しスイッチのオン、オフによりシャッターボタン(不図示)の全押し操作を確認し、シャッターボタンが全押しされるとステップ14へ進み、全押しされていなときはステップ8へ戻る。シャッターボタンが全押しされたときは、ステップ14で、照明装置9により被写界に閃光を照射して照明し、カメラ機能部6の撮像素子により撮像を行う。続くステップ15で、撮像した画像を処理して表示部11に画像表示するとともに、メモリカードなどの記録媒体(不図示)に画像を記録する。このとき、図7(f)に示すように、表示部11の表示画面11aには撮影した画像と追尾対象被写体を示す赤外光走査線26上の距離情報、あるいは被写体の領域または輪郭を重畳して表示してもよい。
上述した一実施の形態では、本願発明の被写体追尾装置および撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、本願発明は、一眼レフデジタルカメラやビデオカメラなど、あらゆる種類のデジタルカメラに適用することができる。
上述した一実施の形態では、被写界の複数の距離測定点における距離情報に基づいて被写体の幅、領域、輪郭を被写体の特徴として検出する例を示したが、被写体の特徴は上述した一実施の形態に限定されない。
なお、上述した実施の形態とそれらの変形例において、実施の形態と変形例とのあらゆる組み合わせが可能である。
上述した実施の形態とその変形例によれば以下のような作用効果を奏することができる。まず、赤外線センサーモジュール2により被写界に赤外光を照射し被写界からの反射光を受光して被写界の複数の測定点までの距離情報を繰り返し測定するとともに、測定結果の距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の特徴を生成し、被写体の特徴を表示部11の表示画面11aに表示し、入力部10により被写体の特徴が表示された表示画面11aの中から追尾対象の被写体が選択されると、追尾対象の被写体の特徴を記録部4に記憶するとともに、繰り返し測定される距離情報に基づき生成される被写体の特徴を、記録部4に記憶されている追尾対象の被写体の特徴と照合しながら、追尾対象の被写体を追尾するようにしたので、暗所下において追尾対象の被写体を指定することができ、指定した追尾対象の被写体を追尾することができる。
また、一実施の形態によれば、赤外線センサーモジュール2により被写界に正方格子状に配列した複数の測定点までの距離情報を測定するとともに、この距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の輪郭を特徴として生成し、被写体の輪郭を表示部11の表示画面11aに表示するようにしたので、暗所下においても被写体を識別することができ、追尾対象の被写体を確実に選択することができる。
一実施の形態によれば、赤外線センサーモジュール2により被写界の水平方向に配列した複数の測定点までの距離情報を測定するとともに、この距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の幅を特徴として生成し、被写体の幅を表示部11の表示画面11aに表示するようにしたので、暗所下においても被写体を識別することができ、追尾対象の被写体を確実に選択することができる。
一実施の形態によれば、記録部4に記憶されている追尾対象の被写体の特徴を、新たに検出された被写体の距離に応じて換算し、換算した特徴と新たに検出された被写体の特徴とを照合するようにしたので、追尾対象の被写体が被写界の奥行き方向に移動しても、追尾対象の被写体を確実に追尾することができる。
一実施の形態によれば、記録部4に記憶されている追尾対象の被写体の特徴を、新たに検出された被写体の特徴により更新するようにしたので、追尾被写体の誤認を防止して追尾性能を向上させることができる。
入力部10により撮影者が追尾対象の被写体を選択する時に照明装置9により補助光を照射して被写界を照明するとともに、撮像素子により光学機構部1により結像された被写体の像を撮像し、撮像された画像を表示部11の表示画面11aに表示し、撮影者が表示画面11aに表示された画像を見ながら追尾対象の被写体を選択可能にしたので、暗所下でも追尾対象の被写体を確実に選択することができる。
1;光学機構部、2;赤外線センサーモジュール、2a;IR光源部、2b;受光部、3;計算部、4;記録部、5;解析部、6;カメラ機能部、7;制御部、8;AF制御部、9;照明装置、10;入力部、11;表示部、11a;表示画面
Claims (7)
- 被写界に赤外光を照射し被写界からの反射光を受光して被写界の複数の測定点までの距離情報を繰り返し測定する測定手段と、
前記距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の特徴を生成する生成手段と、
前記被写体の特徴を表示画面に表示する表示手段と、
前記被写体の特徴が表示された前記表示画面の中から追尾対象の被写体を選択する選択手段と、
前記追尾対象の被写体の特徴を記憶する記憶手段と、
繰り返し測定される前記距離情報に基づき生成される前記被写体の特徴を、前記記憶手段に記憶されている前記追尾対象の被写体の特徴と照合しながら、前記追尾対象の被写体を追尾する追尾手段とを備えることを特徴とする被写体追尾装置。 - 請求項1に記載の被写体追尾装置において、
前記測定手段は、被写界に正方格子状に配列した複数の測定点までの距離情報を測定し、
前記生成手段は、前記距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の輪郭を特徴として生成し、
前記表示手段は、前記被写体の輪郭を表示画面に表示することを特徴とする被写体追尾装置。 - 請求項1に記載の被写体追尾装置において、
前記測定手段は、被写界の水平方向に配列した複数の測定点までの距離情報を測定し、
前記生成手段は、前記距離情報に基づいて被写界に存在する被写体の幅を特徴として生成し、
前記表示手段は、前記被写体の幅を表示画面に表示することを特徴とする被写体追尾装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の被写体追尾装置において、
前記追尾手段は、前記記憶手段に記憶されている前記追尾対象の被写体の特徴を、新たに検出された被写体の距離に応じて換算し、換算した特徴と新たに検出された被写体の特徴とを照合することを特徴とする被写体追尾装置。 - 請求項4に記載の被写体追尾装置において、
前記記憶手段に記憶されている前記追尾対象の被写体の特徴を、前記追尾手段により新たに検出された被写体の特徴により更新する更新手段を備えることを特徴とする被写体追尾装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の被写体追尾装置を備えた撮像装置であって、
前記選択手段は撮影者により操作される操作部材であり、
前記選択手段により撮影者が前記追尾対象の被写体を選択する時に被写界を照明する照明手段と、
撮影光学系により結像された像を撮像する撮像手段とを備え、
前記表示手段は前記撮像手段により撮像された画像を前記表示画面に表示し、撮影者が前記表示画面に表示された前記画像を見ながら前記追尾対象の被写体を選択可能にしたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項6に記載の撮像装置において、
前記撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段を備え、
前記焦点調節手段は、前記追尾手段による追尾結果の新しい前記追尾対象の被写体に前記撮影光学系を合焦させることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009029680A JP2010187184A (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 被写体追尾装置および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009029680A JP2010187184A (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 被写体追尾装置および撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010187184A true JP2010187184A (ja) | 2010-08-26 |
Family
ID=42767567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009029680A Pending JP2010187184A (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 被写体追尾装置および撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010187184A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012060362A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Toshiba Corp | カメラモジュール |
JP2012181324A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Nikon Corp | 撮像装置 |
JP2013111695A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Amada Co Ltd | 加工機の板材供給装置 |
JP2015079185A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
JP2018200481A (ja) * | 2018-08-01 | 2018-12-20 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
WO2020017153A1 (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 表示装置、及び、表示装置を組み込んだ電子機器 |
-
2009
- 2009-02-12 JP JP2009029680A patent/JP2010187184A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012060362A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Toshiba Corp | カメラモジュール |
US8444331B2 (en) | 2010-09-08 | 2013-05-21 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Camera module |
JP2012181324A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Nikon Corp | 撮像装置 |
JP2013111695A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Amada Co Ltd | 加工機の板材供給装置 |
JP2015079185A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
WO2020017153A1 (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 表示装置、及び、表示装置を組み込んだ電子機器 |
JP2020013068A (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 表示装置、及び、表示装置を組み込んだ電子機器 |
US11215862B2 (en) | 2018-07-20 | 2022-01-04 | Japan Display Inc. | Display device and electronic equipment incorporating the display device |
JP7166824B2 (ja) | 2018-07-20 | 2022-11-08 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 表示装置、及び、表示装置を組み込んだ電子機器 |
US11531225B2 (en) | 2018-07-20 | 2022-12-20 | Japan Display Inc. | Display device and electronic equipment incorporating the display device |
JP2018200481A (ja) * | 2018-08-01 | 2018-12-20 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI706181B (zh) | 具有自動對焦控制的成像裝置 | |
JP5178553B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2018528633A5 (ja) | ||
US10163222B2 (en) | Image capturing apparatus, tracking device, control method, and storage medium | |
CN103067656B (zh) | 摄像装置以及摄像方法 | |
CN104641275B (zh) | 成像控制装置、成像设备和成像控制装置执行的控制方法 | |
JP2010187184A (ja) | 被写体追尾装置および撮像装置 | |
CN105359502B (zh) | 追踪装置、追踪方法以及存储了追踪程序的非易失性存储介质 | |
JP2011188024A (ja) | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム | |
CN102265602A (zh) | 图像拍摄装置 | |
US7949244B2 (en) | Method for measuring subject distance | |
JP2006279546A (ja) | 電子カメラ、画像処理プログラム、および画像処理方法 | |
JP2015119277A (ja) | 表示機器、表示方法及び表示プログラム | |
JP2012015642A (ja) | 撮像装置 | |
US9247125B2 (en) | Auxiliary light projection apparatus, flash apparatus, and photographing apparatus | |
JP2022129747A (ja) | 電子装置およびその制御方法 | |
JP2005189876A (ja) | オートフォーカス装置及びカメラ | |
EP3163369B1 (en) | Auto-focus control in a camera to prevent oscillation | |
JP5740843B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2014204249A (ja) | 撮像装置 | |
JP2013068761A (ja) | 撮像装置、および、撮像装置の制御方法 | |
JP2009294663A (ja) | カメラ | |
JP2009278280A (ja) | 撮像装置、その制御方法及びプログラム | |
JP2015114370A (ja) | 被写体位置検出装置および被写体位置検出方法 | |
JP2009014494A (ja) | 計測装置 |