JP2024029281A - 水洗大便器 - Google Patents

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【課題】汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる水洗大便器を提供すること。【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、ボウル部と、トラップ管路と、第1吐水口と、第2吐水口と、接合部とを備える。ボウル部は、汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有する。トラップ管路は、ボウル部の底部と連通するとともに底部から延びており、汚物受け面で受けた汚物を排出する。第1吐水口は、リム部へ向けて洗浄水を吐水し、汚物受け面上を旋回する洗浄水の第1の流れを形成する。第2吐水口は、リム部へ向けて洗浄水を吐水し、第1の流れと合流する洗浄水の第2の流れを形成する。接合部は、汚物受け面およびリム部の間を接合し、第1吐水口または第2吐水口の第1の流れの流れ方向における直前において第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する。【選択図】図3

Description

開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
従来、汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有するボウル部を備える水洗大便器において、洗浄水を吐水する複数の吐水口を備えるものが知られている。このような複数の吐水口は、たとえば、汚物受け面上を旋回する第1旋回流を形成するよう洗浄水を吐水する第1吐水口と、第1旋回流と合流する第2旋回流を形成するよう洗浄水を吐水する第2吐水口とを有する(たとえば、特許文献1参照)。
特開2021-8790号公報
しかしながら、上記したような従来の水洗大便器では、たとえば、一次水圧を便器本体へ供給する、いわゆるフラッシュバルブ便器のような第1吐水口から吐出される洗浄水の水勢が大きなものの場合、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水が汚物受け面の後部領域においても旋回力を維持するため、汚物受け面の後部領域において洗浄水が下方へ流れにくいことがある。このため、洗浄水が下方へ流れにくい汚物受け面の後部領域には洗い残しが発生する可能性がある。
このように、上記したような従来の水洗大便器は、汚物受け面の洗浄性能について改善の余地があった。
実施形態の一態様は、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、前記汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有するボウル部と、前記ボウル部の底部と連通するとともに前記底部から延びており、前記汚物受け面で受けた汚物を排出するトラップ管路と、前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記汚物受け面上を旋回する洗浄水の第1の流れを形成する第1吐水口と、前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記第1の流れと合流する洗浄水の第2の流れを形成する第2吐水口と、前記汚物受け面および前記リム部の間を接合し、前記第1吐水口または前記第2吐水口の前記第1の流れの流れ方向における直前において前記第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する接合部とを備える。
このような構成によれば、汚物受け面とリム部とを接合する接合部の凹面の曲率が第1吐水口または第2吐水口の第1の流れの流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなるため、このような接合部の形状によって、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水に対して下向きのベクトルを大きくすることができる。このため、たとえば、第1吐水口から大きな水勢で洗浄水が吐水されるような水洗大便器においても、汚物受け面において上部から底部へ洗浄水を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
また、上記した水洗大便器において、前記接合部は、上下方向における前記接合部の占める割合が前記第1の流れの上流側から下流側へかけて大きくなる。
このような構成によれば、上下方向における接合部の占める割合が第1の流れの上流側から下流側へかけて大きくなることで、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水に対して下向きのベクトルをより大きくすることができる。このため、たとえば、第1吐水口から大きな水勢で洗浄水が吐水されるような水洗大便器においても、汚物受け面において上部から底部へ洗浄水を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
また、上記した水洗大便器において、前記第2吐水口は、前記ボウル部の後部に配置され、前記接合部は、前記第2吐水口の前記第1の流れの流れ方向における直前において前記第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する。
このような構成によれば、汚物受け面とリム部とを接合する接合部の凹面の曲率が第2吐水口の第1の流れの流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなるため、このような接合部の形状によって、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水に対して下向きのベクトルを大きくすることができるとともに、集中して流れた洗浄水の水束を汚物受け面の後部へ向けて扇状に広げることができる。このため、たとえば、第1吐水口から大きな水勢で洗浄水が吐水されるような水洗大便器においても、汚物受け面において上部から底部へ洗浄水を流下させつつボウル部の後部(汚物受け面の後部)を広い範囲で洗浄することが可能となる。これにより、汚物受け面の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
また、上記した水洗大便器において、前記接合部は、前記凹面の曲率が小さくなる前記流れ方向における始点が前記ボウル部における前後方向の中心よりも後方に位置する。
このような構成によれば、汚物受け面とリム部とを接合する接合部の凹面の曲率が第2吐水口の第1の流れの流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなり、さらに、接合部の凹面の曲率が小さくなる始点がボウル部における前後方向の中心よりも後方に位置することで、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水に対して下向きのベクトルをより大きくすることができる。また、ボウル部(汚物受け面)の前部領域においては洗浄水の水勢を落とさず、一方で、ボウル部(汚物受け面)の後部領域においては洗浄水を流下させることができる。このため、たとえば、第1吐水口から大きな水勢で洗浄水が吐水されるような水洗大便器においても、汚物受け面において上部から底部へ洗浄水を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
また、上記した水洗大便器において、前記接合部は、前記始点よりも下流側において、前記接合部の最下端から前記リム部の最上端までの距離のうち半分以上を占める。
このような構成によれば、接合部が、凹面の曲率が小さくなる始点よりも下流側において接合部の最下端からリム部の最上端までの距離のうち半分以上を占めることで、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水に対して下向きのベクトルをより大きくすることができる。また、ボウル部(汚物受け面)の前部領域においては洗浄水の水勢を落とさず、一方で、ボウル部(汚物受け面)の後部領域においては洗浄水を流下させることができる。このため、たとえば、第1吐水口から大きな水勢で洗浄水が吐水されるような水洗大便器においても、汚物受け面において上部から底部へ洗浄水を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
実施形態の一態様に係る水洗大便器によれば、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
図1は、第1実施形態に係る水洗大便器を示す概略側断面図である。 図2Aは、図1におけるII-II線の断面図(その1)である。 図2Bは、図1におけるII-II線の断面図(その2)である。 図3は、図2Bにおける、IIIa-IIIa線の概略断面図、IIIb-IIIb線の概略断面図、IIIc-IIIc線の概略断面図である。 図4は、第1実施形態に係る水洗大便器における洗浄水の第1の流れ(第1旋回流)の説明図である。 図5は、第2実施形態に係る水洗大便器の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.第1実施形態>
<1-1.水洗大便器の全体構成>
図1、2Aおよび2Bを参照して第1実施形態に係る水洗大便器1の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る水洗大便器を示す概略側断面図である。図2Aおよび2Bは、図1におけるII-II線の断面図である。なお、図2Aには、便器洗浄時における洗浄水W12,W22の流れ(旋回流)を示している。また、図2Bには、第1吐水口31および第2吐水口32へ供給される洗浄水W11,W21の流れを示している。
また、各図には、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示している。以下では、説明の便宜上、X軸の正方向を左方、X軸の負方向を右方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方と規定し、また、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という。
図1に示すように、水洗大便器1は、トイレ室TRの壁面WSに設置される、いわゆる壁掛け式のものである。なお、水洗大便器1は、トイレ室TRの床面FSに設置される、いわゆる床置き式のものであってもよい。
また、水洗大便器1は、水道などの給水源からの一次水圧によって後述する便器本体20へ洗浄水を供給する、いわゆるフラッシュバルブ便器である。なお、水洗大便器1は、たとえば、壁面WSの裏側に取り付けられた給水源となる貯水タンクから便器本体20へ洗浄水を供給するものであってもよい。また、壁面WSの裏側には、汚物を排出するための排水管(図示せず)が設けられる。排水管は、たとえば、排水ソケット(図示せず)などを介して、便器本体20の後述するトラップ管路22に接続される。
また、水洗大便器1(便器本体20)は、陶器製のものである。なお、水洗大便器1は、陶器製に限定されず、樹脂製のものであってもよいし、陶器および樹脂を組み合わせて製造されたものであってもよい。
また、図示しないが、水洗大便器1には、便器本体20の上方に、便座(または、局部洗浄機能を有する便座装置)や便蓋などが取り付けられる。
図1、2Aおよび2Bに示すように、水洗大便器1は、便器本体20を備える。便器本体20は、ボウル部21と、トラップ管路22と、スカート部23と、バック面24とを備える。また、水洗大便器1は、複数の吐水口(第1吐水口31、第2吐水口32)を備える。また、水洗大便器1は、主導水路40と、第1リム導水路41と、第2リム導水路42とを備える。
ボウル部21は、汚物受け面211と、リム部222と、接合部223とを備える。汚物受け面211は、汚物を受ける部位であり、ボウル形状(凹形状)に形成される。リム部222は、汚物受け面211の上縁部において上方へ延伸するように設けられる。リム部222は、汚物受け面211の上縁部に沿って環状に形成される。
接合部213は、汚物受け面211とリム部212との間を接合する。接合部213は、汚物受け面211とリム部212とをなめらかに接続するように、上面(表面)に後述する凹面213aを有する。接合部213の詳細については、図3などを用いて後述する。
ボウル部21(汚物受け面211)の底部には、所定量の溜水Wが貯留される。また、ボウル部21の底部には、トラップ管路22が接続される。
トラップ管路22は、ボウル部21の底部と連通している。また、トラップ管路22は、ボウル部21の底部から後方へ延びている管路である。トラップ管路22は、ボウル部21の汚物受け面211で受けた汚物を、外部配管である排水管へと排出する。また、トラップ管路22は、後方へ向かうにつれて上昇するように傾斜している上昇部221の頂部によって、ボウル部21の底部に形成される溜水Wの水位を規定する。
スカート部23は、ボウル部21の左右一方の側部から前部を経て左右他方の側面までを覆うように設けられる。スカート部23は、水洗大便器1の外観を構成している。
バック面24は、ボウル部21の後方に設けられる。バック面24は、たとえば、取付孔(図示せず)に取付具(図示せず)が取り付けられることで、トイレ室TRの壁面WSに対して固定される。このように、バック面24が壁面WSに固定されることで、水洗大便器1が壁面WSに固定される。
図2Aおよび2Bに示すように、水洗大便器1は、ボウル部21(汚物受け面211)を洗浄するために、ボウル部21へ洗浄水Wを吐水する複数の吐水口を備える。水洗大便器1は、第1吐水口31と、第2吐水口32とを備える。第1吐水口31は、ボウル部21の後部に配置され、リム部212へ向けて洗浄水Wを吐水する。第1吐水口31は、汚物受け面211に対して左右一方(たとえば、右方)側の後方から洗浄水W12を吐水する。
第1吐水口31は、汚物受け面211上を旋回する洗浄水W12の第1の流れ(第1旋回流)を形成する。すなわち、第1吐水口31から吐水された洗浄水Wは、遠心力で汚物受け面211および接合部213上を旋回する第1旋回流(洗浄水W12)となる。
第2吐水口32は、ボウル部21の後部に配置され、リム部212へ向けて洗浄水Wを吐水する。第2吐水口32は、汚物受け面211に対して左右他方(たとえば、左方)側の後方から洗浄水W22を吐水する。
第2吐水口32は、第1旋回流(洗浄水W12)と合流し、第1旋回流(洗浄水W12)と共に汚物受け面211上を旋回する洗浄水W22の第2の流れ(第2旋回流)を形成する。すなわち、第2吐水口32から吐水された洗浄水W22は、第1旋回流(洗浄水W12)と同様に、遠心力で汚物受け面211および接合部213上を旋回する第2旋回流(洗浄水W22)となる。なお、第1旋回流(洗浄水W12)および第2旋回流(洗浄水W22)は、リム部212上の一部を含み旋回する場合もある。
このように、第1吐水口31および第2吐水口32から吐水された洗浄水W(W12,W22)は、それぞれ旋回しながらトラップ管路22へと流れ込む第1旋回流(洗浄水W12)および第2旋回流(洗浄水W22)となる。水洗大便器1では、このような第1旋回流(洗浄水W12)および第2旋回流(洗浄水W22)によって、汚物受け面211を洗浄(トルネード洗浄)する。
図2Bに示すように、水洗大便器1は、主導水路40と、第1リム導水路41と、第2リム導水路42とを備える。主導水路40は、水洗大便器1における洗浄水Wの供給口43から前方へと延びている。主導水路40には、ボウル部21へ供給するための洗浄水Wが流れる。主導水路40を流れる洗浄水Wは、下流側において左右方向へ分岐して、一方が後述する第1リム導水路41へ供給され、他方が後述する第2リム導水路42へ供給される。
第1リム導水路41は、第1吐水口31の上流側に配置される。第1リム導水路41には、主導水路40から分岐してきた洗浄水W11が流れる。第1リム導水路41の下流端部には第1吐水口31が形成される。すなわち、第1リム導水路41には、第1吐水口31へ供給される洗浄水W11が流れる。
第2リム導水路42は、第2吐水口32の上流側に配置される。第2リム導水路42には、主導水路40から分岐してきた洗浄水W21が流れる。第2リム導水路42の下流端部には第2吐水口32が形成される。すなわち、第2リム導水路42には、第2吐水口32へ供給される洗浄水W21が流れる。
また、第2リム導水路42は、上流側導水路421と、下流側導水路422と、屈曲部423とを備える。上流側導水路421は、主導水路40から分岐してきた洗浄水W21が、たとえば、左方へ流れるように、左方へ向けて延びている。下流側導水路422は、上流側導水路421が延びている方向とは逆方向へ向けて(たとえば、右方へ向けて)延びている。下流側導水路422の下流端部には、第2吐水口32が形成される。
屈曲部423は、上流側導水路421の下流端部、かつ、下流側導水路422の上流端部において、上流側導水路421と下流側導水路422とを接合するように設けられる。このような屈曲部423は、第2リム導水路42において、第2吐水口32へ供給される洗浄水W21の流れ方向を逆方向へ変更する。
ここで、フラッシュバルブ便器のような第1吐水口31から吐出される洗浄水Wの水勢が大きなものの場合、遠心力でボウル部21を旋回する洗浄水W12がボウル部21(汚物受け面211)の後部領域A2においても旋回力を維持するため、汚物受け面211の後部領域A2において洗浄水Wが下方へ流れにくいことがある。このため、洗浄水W12が下方へ流れにくい汚物受け面211の後部領域A2には洗い残しが発生する可能性がある。
汚物受け面211とリム部212とを接合する接合部213の凹面213a(図3参照)が洗浄水W12の流れ方向における上流側から下流側へかけて一定の曲率である場合は、汚物受け面211の後部領域A2において洗浄水W12が下方へ流れにくいと考えられる。このため、本実施形態では、接合部213の凹面213aの曲率を、洗浄水W12の流れ方向における上流側から下流側へかけて小さくして、汚物受け面211の後部領域A2において洗浄水W12の下方への流れを形成する。
<1-2.接合部の凹面>
次に、図3を参照して接合部213の凹面213aについて説明する。図3は、図2Bにおける、IIIa-IIIa線の概略断面図、IIIb-IIIb線の概略断面図、IIIc-IIIc線の概略断面図である。なお、図3において、(a)には、IIIa-IIIa線の概略断面、(b)には、IIIb-IIIb線の概略断面、(c)には、IIIc-IIIc線の概略断面をそれぞれ示している。
また、図3における、IIIa-IIIa線断面、IIIb-IIIb線断面およびIIIc-IIIc線断面は、それぞれ洗浄水W12の流れ方向に対して直交するような断面である。すなわち、図3において、(a)には、洗浄水W12の流れ方向における上流側の断面、(b)には、(a)よりも下流側の断面、(c)には、、(b)よりも下流側の断面を示している。また、図3においては、接合部213(凹面213a)を太線部分で示している。
図3に示すように、汚物受け面211とリム部212とを接合する接合部213は、上面(表面)に所定の曲率で下方へ湾曲している凹面213aを有する。また、接合部213の凹面213aは、第2吐水口32(図2Aおよび2B参照)の第1旋回流における洗浄水W12の流れ方向の直前において、上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している。
また、図3に示すように、接合部213の凹面213aは、第1旋回流における洗浄水W12の流れ方向の上流側から下流側へかけて上下方向の長さH1が徐々に長くなるように形成される。すなわち、上下方向の長さH1が、「H1a<H1b<H1c」の関係となる。また、言い換えると、接合部213の凹面213aは、ボウル部21(図2Aおよび2B参照)の上下方向における占める割合が、第1旋回流における洗浄水W12の流れ方向の上流側から下流側へかけて大きくなる。
また、図2Bに戻り、接合部213は、凹面213aの曲率が小さくなり始める、第1旋回流の洗浄水W12の流れ方向における始点Pが、ボウル部21における前後方向の中心(中心線L)よりも後方に位置するように形成される。
<1-3.第1の流れ(第1旋回流)の態様>
次に、図4を参照して洗浄水W12(W121)の第1の流れ(第1旋回流)の態様について説明する。図4は、第1実施形態に係る水洗大便器1における洗浄水W12(W121)の第1の流れ(第1旋回流)の説明図である。
接合部213の凹面213aの曲率は、上記したように、第2吐水口32の第1旋回流(洗浄水W12)(図2A参照)の流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなるため、第1吐水口31(図2A参照)から吐水された洗浄水W12は、第2吐水口32の直前に位置する接合部213の凹面213aにおいて下向きのベクトルが大きくなる。
このため、図4に示すように、第2吐水口32の直前において、第1旋回流(洗浄水W12)は、下方への流れ(洗浄水W121)を含むようになる。そして、このような洗浄水W121は、汚物受け面211の後部領域A2へ向かう流れとなり、汚物受け面211の後部領域A2を洗浄する。
上記したような第1実施形態に係る水洗大便器1によれば、接合部213の凹面213aの曲率が第2吐水口32の第1旋回流(洗浄水W12)の流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなるため、遠心力で汚物受け面211上を旋回する洗浄水W12(W121)に対して下向きのベクトルを大きくすることができるとともに、集中して流れた洗浄水W121の水束を汚物受け面211の後部へ向けて扇状に広げることができる。このため、フラッシュバルブ便器のような第1吐水口31から大きな水勢で洗浄水W12が吐水されるような水洗大便器1においても、汚物受け面211において上部から底部へ洗浄水W121を流下させつつボウル部21の後部(汚物受け面211の後部)を広い範囲で洗浄することが可能となる。これにより、汚物受け面211の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面211の洗浄性能を向上させることができる。
また、上下方向における接合部213の占める割合が第1旋回流(洗浄水W12)の流れ方向における上流側から下流側へかけて大きくなることで、遠心力で汚物受け面211上を旋回する洗浄水W12(W121)に対して下向きのベクトルをより大きくすることができる。このため、フラッシュバルブ便器のような第1吐水口31から大きな水勢で洗浄水W12が吐水されるような水洗大便器1においても、汚物受け面211において上部から底部へ洗浄水を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面211の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面211の洗浄性能を向上させることができる。
また、接合部213の凹面213aの曲率が第2吐水口32の第1旋回流(洗浄水W12)の流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなり、さらに、接合部213の凹面213aの曲率が小さくなる始点Pがボウル部21における前後方向の中心(中心線L)よりも後方に位置することで、遠心力で汚物受け面211上を旋回する洗浄水W12(W121)に対して下向きのベクトルをより大きくすることができる。
また、接合部213の凹面213aの曲率が小さくなる始点Pがボウル部21における前後方向の中心(中心線L)よりも後方に位置することで、洗浄水121の水束が下方へ広がり過ぎずにこの洗浄水121を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面211の上端部において不洗が発生するのを抑えることができる。
また、ボウル部21(汚物受け面211)の前部領域A1(図2A参照)においては洗浄水W12の水勢を落とさず、一方で、ボウル部21(汚物受け面211)の後部領域A2(図2A参照)においては洗浄水W12(W121)を流下させることができる。このため、フラッシュバルブ便器のような第1吐水口31から大きな水勢で洗浄水W12が吐水されるような水洗大便器1においても、汚物受け面211において上部から底部へ洗浄水W12(W121)を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面211の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面211の洗浄性能を向上させることができる。
<2.第2実施形態>
次に、図5を参照して第2実施形態に係る水洗大便器10について説明する。図5は、第2実施形態に係る水洗大便器10の説明図である。なお、図5には、第2実施形態に係る水洗大便器10の一部拡大斜視を示している。
また、第2実施形態に係る水洗大便器10は、リム部212および接合部213の上下方向の長さの割合が第1実施形態に係る水洗大便器1とは異なる。このため、以下の説明では、第1実施形態と同等または同一の箇所の説明を省略している。
図5に示すように、水洗大便器10において、接合部213の上下方向の長さH1は、凹面213aの曲率が小さくなる第1旋回流の洗浄水W12の流れ方向における始点P(図2B参照)よりも下流側において、接合部213の最下端からリム部212の最上端までの距離(上下方向の長さH2)のうち、半分以上を占める。
このような第2実施形態に係る水洗大便器10によれば、接合部213の長さH2が、凹面213aの曲率が小さくなる始点Pよりも下流側において接合部213の最下端からリム部212の最上端までの距離(長さH2)のうち半分以上を占めることで、遠心力で汚物受け面211上を旋回する洗浄水W12に対して下向きのベクトルをより大きくすることができる。また、ボウル部21(汚物受け面211)の前部領域A1においては洗浄水W12の水勢を落とさず、一方で、ボウル部21(汚物受け面211)の後部領域A2においては洗浄水W12(W121)を流下させることができる。このため、フラッシュバルブ便器のような第1吐水口31から大きな水勢で洗浄水W12が吐水されるような水洗大便器1においても、汚物受け面211において上部から底部へ洗浄水W121を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面211の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面211の洗浄性能を向上させることができる。
なお、上記した実施形態では、接合部213の凹面213aの曲率は、第2吐水口32の第1旋回流(洗浄水W12)の流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなる構成であるが、第1吐水口31の第1旋回流(洗浄水W12)の流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなる構成であってもよい。
また、上記した実施形態では、第1吐水口31および第2吐水口32の2つの吐水口から洗浄水W12,W22を吐水してボウル部21を洗浄する構成であるが、第1吐水口31および第2吐水口32を含む3つ以上の吐水口から洗浄水Wを吐水してボウル部21を洗浄する構成であってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 水洗大便器
21 ボウル部
22 トラップ管路
31 第1吐水口
32 第2吐水口
211 汚物受け面
212 リム部
213 接合部
213a 凹面
L 中心(中心線)
P 始点
W12 洗浄水
W22 洗浄水

Claims (5)

  1. 汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、前記汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有するボウル部と、
    前記ボウル部の底部と連通するとともに前記底部から延びており、前記汚物受け面で受けた汚物を排出するトラップ管路と、
    前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記汚物受け面上を旋回する洗浄水の第1の流れを形成する第1吐水口と、
    前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記第1の流れと合流する洗浄水の第2の流れを形成する第2吐水口と、
    前記汚物受け面および前記リム部の間を接合し、前記第1吐水口または前記第2吐水口の前記第1の流れの流れ方向における直前において前記第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する接合部と
    を備える
    ことを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記接合部は、上下方向における前記接合部の占める割合が前記第1の流れの上流側から下流側へかけて大きくなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記第2吐水口は、前記ボウル部の後部に配置され、
    前記接合部は、前記第2吐水口の前記第1の流れの流れ方向における直前において前記第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水洗大便器。
  4. 前記接合部は、前記凹面の曲率が小さくなる前記流れ方向における始点が前記ボウル部における前後方向の中心よりも後方に位置する
    ことを特徴とする請求項3に記載の水洗大便器。
  5. 前記接合部は、前記始点よりも下流側において、前記接合部の最下端から前記リム部の最上端までの距離のうち半分以上を占める
    ことを特徴とする請求項4に記載の水洗大便器。
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