JP2024027825A - 乾燥機、および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンプレッサの負荷が大きくなる場合であってもコンプレッサを安定的に起動させることのできる乾燥機を提供することである。【解決手段】実施形態の乾燥機は、ロータリングピストン、および前記ロータリングピストンを回転させるコンプレッサモータを有するコンプレッサと、前記コンプレッサの起動時に第1加速度で前記コンプレッサモータの回転数を上昇させる第1制御を行い、前記回転数が所定の第1回転数に達した場合に、前記第1加速度よりも大きな第2加速度で前記第1回転数よりも高い所定の第2回転数まで前記回転数を上昇させる第2制御を行う制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、乾燥機、および制御方法に関する。
乾燥機の中には、ヒートポンプ方式など、コンプレッサを利用するものが存在する。コンプレッサでは、高温時に、負荷が大きくなることで圧縮と吸い込みでの負荷変動も大きくなる。
特開2019-017179号公報
本発明が解決しようとする課題は、コンプレッサの負荷が大きくなる場合であってもコンプレッサを安定的に起動させることのできる乾燥機を提供することである。
実施形態の乾燥機は、コンプレッサと、制御部と、を備える。前記コンプレッサは、ロータリングピストン、および前記ロータリングピストンを回転させるコンプレッサモータを有する。前記制御部は、前記コンプレッサの起動時に第1加速度で前記コンプレッサモータの回転数を上昇させる第1制御を行い、前記回転数が所定の第1回転数に達した場合に、前記第1加速度よりも大きな第2加速度で前記第1回転数よりも高い所定の第2回転数まで前記回転数を上昇させる第2制御を行う。
実施形態の乾燥機の構成の一例を示す図。 実施形態の乾燥機における各モータの駆動制御系の一例を示す図。 実施形態の乾燥機の処理フローの一例を示す図。 実施形態の制御回路がコンプレッサモータの回転数を制御した場合の時間とコンプレッサモータの回転周波数との関係の一例を示す図。 実施形態の制御回路がコンプレッサモータの回転数を制御した場合に、コンプレッサモータにd軸電流やq軸電流が発生している場合の巻き線電流(1相分)の波形の一例を示す図。 比較対象の制御が行われた場合の時間とコンプレッサモータの回転周波数との関係の一例を示す図。 実施形態のコンプレッサ27の一例を示す図。
以下、実施形態の乾燥機を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」および「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。また、「検出」とは、対象の物理量を直接感知する場合に限定されず、対象の物理量に関連する他の物理量を直接または間接的に取得し、取得した他の物理量から対象の物理量を推定したり特定したりする場合も含み得る。また、「取得」とは、対象物(情報を含む)そのものを直接受け取る場合に限定されず、直接受け取った物(情報を含む)を演算や加工などを行うことによって対象物となる場合も含み得る。
以下では、いくつかの実施形態について説明する。実施形態の乾燥機は、ロータリングピストンを有するコンプレッサを用いたヒートポンプ式の乾燥機である。ロータリングピストンを有するコンプレッサの例としては、シングルロータリーコンプレッサ、ツインロータリーコンプレッサ、トリプルロータリーコンプレッサなどが挙げられる。
<実施形態>
(乾燥機の全体構成)
実施形態の乾燥機100について、図1~図7を参照して説明する。なお、実施形態では、乾燥機100の一例として、ドラム式洗濯乾燥機を挙げて説明する。図1は、実施形態の乾燥機100の構成の一例を示す図である。外箱1は前板と後板と左側板と右側板と底板と天板を有する中空状をなすものであり、外箱1の前板には貫通孔状の出入口2が形成されている。この外箱1の前板には扉3が装着されている。この扉3は使用者が前方から閉鎖状態および開放状態相互間で操作可能なもので、扉3の閉鎖状態では出入口2が閉鎖され、扉3の開放状態では出入口2が開放される。外箱1の内部には水受槽4が固定されている。この水受槽4は後面が閉鎖された円筒状をなすもので、軸心線CLが前から後に向けて下降する傾斜状態に配置されている。この水受槽4は前面が開口するものであり、扉3の閉鎖状態では扉3が水受槽4の前面を気密状態に閉鎖する。
水受槽4の後板には、水受槽4の外部に位置してドラムモータ5が固定されている。このドラムモータ5は速度制御可能なDCブラシレスモータからなり、ドラムモータ5の回転軸6は水受槽4の内部に突出している。この回転軸6は水受槽4の軸心線CLに重ねて配置されたものであり、回転軸6には水受槽4の内部に位置してドラム7が固定されている。このドラム7は後面が閉鎖された円筒状をなすもので、ドラムモータ5の運転状態で回転軸6と一体的に回転する。このドラム7の前面は水受槽4の前面を介して出入口2に後方から対向しており、ドラム7の内部には扉3の開放状態で前方から出入口2と水受槽4の前面とドラム7の前面を通して洗濯物が出し入れされる。
ドラム7には、複数の貫通孔8が形成されており、ドラム7の内部空間は複数の貫通孔8のそれぞれを通して水受槽4の内部空間に接続されている。このドラム7には複数のバッフル9が固定されている。これら複数のバッフル9のそれぞれはドラム7が回転することに応じて軸心線CLを中心に円周方向へ移動するものであり、ドラム7内の洗濯物は複数のバッフル9のそれぞれに引掛かりながら円周方向へ移動した後に重力で落下することで撹拌される。
外箱1の内部には、給水弁10が固定されている。この給水弁10は入口および出口を有するものであり、給水弁10の入口は水道の蛇口に接続されている。この給水弁10は給水弁モータ11(図1参照)を駆動源とするものであり、給水弁10の出口は給水弁モータ11の回転量に応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この給水弁10の出口は、注水ケース12に接続されており、給水弁10の開放状態では水道水が給水弁10を通して注水ケース12内に注入され、給水弁10の閉鎖状態では水道水が注水ケース12内に注入されない。この注水ケース12は外箱1の内部に水受槽4より高所に位置して固定されたものであり、筒状の注水口13を有している。この注水口13は水受槽4の内部に挿入されており、給水弁10から注水ケース12内に注入された水道水は注水口13から水受槽4の内部に注入される。
水受槽4には、最底部に位置して排水管14の上端部が接続されており、排水管14には排水弁15が介在されている。この排水弁15は排水弁モータ16(図1参照)を駆動源とするものであり、排水弁モータ16の回転量に応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この排水弁15の閉鎖状態では注水口13から水受槽4内に注入された水道水が水受槽4内に貯留され、排水弁15の開放状態では水受槽4内の水道水が排水管14を通して水受槽4の外部に排出される。
外箱1の底板には、水受槽4の下方に位置してメインダクト17が固定されている。このメインダクト17は前後方向へ指向する筒状をなすものであり、メインダクト17の前端部には前ダクト18の下端部が接続されている。この前ダクト18は上下方向へ指向する筒状をなすものであり、前ダクト18の上端部は水受槽4の内部空間に水受槽4の前端部で接続されている。メインダクト17の後端部にはファンケーシング19が固定されている。このファンケーシング19は貫通孔状の吸気口20および筒状の排気口21を有するものであり、ファンケーシング19の内部空間は吸気口20を介してメインダクト17の内部空間に接続されている。
ファンケーシング19には、ファンケーシング19の外部に位置してファンモータ22が固定されている。このファンモータ22はファンケーシング19の内部に突出する回転軸23を有するものであり、回転軸23にはファンケーシング19の内部に位置してファン24が固定されている。このファン24は軸方向から空気を吸込んで径方向へ吐出する遠心式のものであり、ファンケーシング19の吸気口20はファン24にファン24の軸方向から対向し、ファンケーシング19の排気口21はファン24にファン24の径方向から対向している。
ファンケーシング19の排気口21には、後ダクト25の下端部が接続されている。この後ダクト25は上下方向へ指向する筒状をなすものであり、後ダクト25の上端部は水受槽4の内部空間に水受槽4の後端部で接続されている。これら後ダクト25とファンケーシング19とメインダクト17と前ダクト18と水受槽4は水受槽4の内部空間を始点および終点のそれぞれとする環状の循環ダクト26を構成するものであり、扉3の閉鎖状態でファンモータ22が運転されている場合にはファン24が一定方向へ回転することに基づいて水受槽4内の空気が前ダクト18内からメインダクト17内を通してファンケーシング19内に吸引され、ファンケーシング19内から後ダクト25内を通して水受槽4内に戻される。
外箱1の内部には、コンプレッサ27(圧縮機)が固定されている。このコンプレッサ27は循環ダクト26の外部に配置されたものであり、冷媒を吐出する吐出口および冷媒を吸込む吸込口を有している。このコンプレッサ27はコンプレッサモータ28(後述する図2参照)を駆動源とするものであり、コンプレッサモータ28は速度制御可能なDCブラシレスモータから構成されている。
メインダクト17の内部には、コンデンサ29(凝縮器)が固定されている。このコンデンサ29は空気を加熱するものであり、蛇行状に曲折する1本の冷媒管30の外周面に板状をなす複数の加熱フィン31のそれぞれを接触状態で固定することから構成されている。このコンデンサ29の冷媒管30はコンプレッサ27の吐出口に接続されており、コンプレッサモータ28の運転状態ではコンプレッサ27の吐出口から吐出された冷媒がコンデンサ29の冷媒管30内に進入する。
図2は、実施形態の乾燥機100における各モータの駆動制御系の一例を示す図である。図2に示す各モータは、ドラムモータ5、ファンモータ22及びコンプレッサモータ28である。インバータ回路34は、6個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)35a~35f(スイッチング素子)を三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT35a~35fのコレクタ-エミッタ間には、フライホイールダイオード36a~36fが接続されている。インバータ回路34の各相出力端子は、ドラムモータ5の各相巻線に接続されている。インバータ回路34は、コンプレッサモータ28を駆動する駆動回路の一例である。
下アーム側のIGBT35d、35e、35fのエミッタは、シャント抵抗37u、37v、37wを介してグランドに接続されている。また、IGBT35d、35e、35fのエミッタとシャント抵抗37u、37v、37wとの共通接続点は、制御回路42A(マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ)の入力端子に接続されている。
制御回路42Aの内部では、図示しないが、オペアンプなどを含んで構成されレベルシフト回路により、シャント抵抗37u~37wの端子電圧を増幅すると共にその増幅信号の出力範囲が正側に収まるように(例えば、0~+3.3V)バイアスを与える。
そして、ファンモータ22に対しては、同様に構成されるインバータ回路38及びシャント抵抗39(u、v、w)が配置され、コンプレッサモータ28に対しては、インバータ回路40及びシャント抵抗41(u、v、w)が配置されている。インバータ回路38及び40の制御は、もう1つの制御回路42B(マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、制御部の一例)によって行われ、制御回路42A、42Bは、シリアル通信による双方向通信が可能となっている。
インバータ回路34、38、40の入力側には、駆動用電源回路43が接続されている。駆動用電源回路43は、100Vの交流電源に対し、一端側にリアクトル44(誘導性リアクタ)を介して接続され、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路45と、全波整流回路45の出力側に直列接続された2個のキャパシタ46a、46bとを備えている。キャパシタ46a、46bの共通接続点は、全波整流回路45の入力端子の一方に接続されている。なお、駆動用電源回路43は、リアクトル44を用いた昇圧動作を行わない場合には、100Vの交流電源を倍電圧全波整流し、約280Vの直流電圧をインバータ回路34等に供給するものであってもよい。
全波整流回路45の入力端子には、同様にダイオードブリッジで構成されるもう1つの全波整流回路47が並列に接続されており、全波整流回路47の出力端子間には、IGBT48が接続されている。IGBT48のオンオフ制御は、制御回路42Bが行う。
インバータ回路34、38の入力端子間には、それぞれ抵抗49a及び49bの直列回路、抵抗50a及び50bの直列回路が接続されており、それぞれの共通接続点は、制御回路42A、42Bの入力端子に接続されている。制御回路42A、42Bは、上記各共通接続点の電圧を参照することで、インバータ回路34、38に入力される駆動電源電圧を検知する。
また、ドラムモータ5に対しては、後述するロータリングピストン27aの位置を検出するため、例えばホールICなどで構成される位置センサ51(u、v、w)が配置されており、位置センサ51が出力するセンサ信号は、制御回路42Aに与えられている。また、交流電源とリアクトル44との間には、例えば電流トランス(CT)などからなる電流センサ52が介挿されており、電流センサ52が出力するセンサ信号は、制御回路42Bに与えられている。
制御回路42Aは、ドラムモータ5の各相巻線に流れる電流をシャント抵抗37u、37v、37wにより検出する。また、制御回路42Bは、ファンモータ22及びコンプレッサモータ28の各相巻線に流れる電流をシャント抵抗39、41により検出する。制御回路41A、42Bは、検出した電流値に基づいて2次側の回転磁界の位相θ及び回転角速度ωを推定すると共に、三相電流を直交座標変換(αβ変換)及びdq(direct-quadrature)座標変換することで2相力流電流である励磁電流成分Id(すなわちd軸電流)、およびトルク電流成分Iq(すなわちq軸電流)を得る。そして、制御回路42A、42Bは外部より速度指令が与えられると、推定した位相θ及び回転角速度ω並びに電流成分Id、Iqに基づいて電流指令Idref、Iqrefを生成し、それを電圧指令Vd、Vqに変換すると直交座標変換及び三相座標変換を行う。最終的には、駆動信号がPWM(Pulse Width Modulation)信号として生成され、インバータ回路34、38、40を介してドラムモータ5、ファンモータ22、コンプレッサモータ28の各相巻線に出力される。
以上の構成において、インバータ回路34、38、40、制御回路42A及び42B、駆動用電源回路43、リアクトル44、全波整流回路47、IGBT48は、駆動装置60を構成している。
次に、実施形態の制御回路42Bによるコンプレッサモータ28の制御の詳細について説明する。図3は、実施形態の乾燥機100の処理フローの一例を示す図である。ここでは、コンプレッサ27の起動時の制御回路42Bによるコンプレッサモータ28の制御の詳細について、図3および説明する。
コンプレッサ27の起動時に、制御回路42Bは、無回転状態において、d軸電流を用いた強制転流により、コンプレッサモータ28を所定の加速度(例えば、0.8Hz/秒、第1加速度の一例)で回転数を上昇させる制御を行う(ステップS1)。具体的には、制御回路42Bは、無回転状態において、d軸電流を用いた強制転流により、コンプレッサモータ28を所定の加速度(第1加速度の一例)で回転数を上昇させるためのPWM信号を生成する。そして、制御回路42Bは、生成したPWM信号をインバータ回路40に出力する。インバータ回路40は、制御回路42Bが生成したPWM信号に応じて、d軸電流をコンプレッサモータ28に流し、強制転流でコンプレッサモータ28を所定の加速度(第1加速度の一例)で回転数を上昇させる。
制御回路42Bは、所定の回転数(例えば、12Hz、第1回転数の一例)となったか否かを判定する(ステップS2)。例えば、制御回路42Bは、制御を開始してから「所定の回転数/所定の加速度(上述の例では、12Hz/(0.8Hz/秒)=15秒)」経過していない場合、所定の回転数となっていないと判定する。また、制御回路42Bは、強制転流で制御を開始してから「所定の回転数/所定の加速度(上記例の場合、12Hz/(0.8Hz/秒)=15秒)」経過した場合、所定の回転数となったと判定する。
制御回路42Bは、所定の回転数となっていないと判定した場合(ステップS2においてNO)、ステップS2の処理に戻す。また、制御回路42Bは、所定の回転数となったと判定した場合(ステップS2においてYES)、q軸電流を用いた速度制御(周波数制御ともいう)により、コンプレッサモータ28を所定の加速度(第1加速度の一例)よりも大きな加速度(第2加速度の一例)で回転数を上昇させる制御を行う(ステップS3)。具体的には、制御回路42Bは、所定の回転数(第1回転数の一例)となったと判定した場合、q軸電流を用いた速度制御により、コンプレッサモータ28をその所定の回転数(第1回転数の一例)からその所定の回転数(第1回転数の一例)よりも高い所定の回転数(例えば、22Hz、第2回転数の一例)に変更するためのPWM信号を生成する。そして、制御回路42Bは、生成したPWM信号をインバータ回路40に出力する。インバータ回路40は、制御回路42Bが生成したPWM信号に応じて、q軸電流をコンプレッサモータ28に流し、速度制御によりコンプレッサモータ28を所定の回転数(第2回転数の一例)まで上昇させる。
なお、制御回路42Bが生成するPWM信号としては、所定の回転数(第1回転数の一例)から、その所定の回転数(第1回転数の一例)よりも高い所定の回転数(第2回転数の一例)に変更するPWM信号となっているため、所定の加速度(第1加速度の一例)よりも大きな加速度(第2加速度の一例)は、無限大の加速度となっている。ただし、物理的には、後述するように無限大の加速度とはならない。
制御回路42Bは、速度制御によりコンプレッサモータ28の回転数が所定の回転数(第2回転数の一例)まで上昇すると、速度制御において、加速度(第2加速度の一例)を所定の加速度(第1加速度の一例)に変更する(ステップS4)。例えば、制御回路42Bは、強制転流から速度制御に変更後、実験などにより予め求めた所定の回転数(第2回転数の一例)まで上昇する時間が経過した場合、速度制御において、加速度(第2加速度の一例)を所定の加速度(第1加速度の一例)に変更する。この加速度(第2加速度の一例)で、所定の回転数(第1回転数の一例)から所定の回転数(第2回転数の一例)まで回転数を上昇させることにより、トルク不足を補い、コンプレッサモータ28が脱調することを防止している。
制御回路42Bは、回転数が最終目的速度(すなわち、最終目的の回転数、第3回転数の一例)となったか否かを判定する(ステップS5)。例えば、制御回路42Bは、所定の回転数(第2回転数の一例)となってから「(最終目的の回転数-所定の回転数(第2回転数の一例))/所定の加速度(第1加速度の一例)」経過していない場合、回転数が最終目的速度(すなわち、最終目的の回転数)となっていないと判定する。また、制御回路42Bは、所定の回転数(第2回転数の一例)となってから「(最終目的の回転数-所定の回転数(第2回転数の一例))/所定の加速度(第1加速度の一例)」経過した場合、回転数が最終目的速度(すなわち、最終目的の回転数)となったと判定する。
制御回路42Bは、回転数が最終目的速度(すなわち、最終目的の回転数)となっていないと判定した場合(ステップS5においてNO)、ステップS5の処理に戻す。また、制御回路42Bは、回転数が最終目的速度(すなわち、最終目的の回転数)となったと判定した場合(ステップS5においてYES)、PI(Proportional-Integral)制御を行うことにより、その最終目的速度を維持する(ステップS6)。
以上説明したように、制御回路42Bは、回転数に応じて加速度を変更するとともに、強制転流から速度制御へ切り替えてコンプレッサモータ28の回転数を制御する。ここで、制御回路42Bが上述した制御を行った場合の時間とコンプレッサモータ28の回転周波数との関係、およびコンプレッサモータ28に流れるd軸電流とq軸電流の波形について説明する。
図4は、実施形態の制御回路42Bがコンプレッサモータ28の回転数を制御した場合の時間とコンプレッサモータ28の回転周波数との関係の一例を示す図である。図5は、実施形態の制御回路42Bがコンプレッサモータ28の回転数を制御した場合に、コンプレッサモータ28にd軸電流やq軸電流が発生している場合の巻き線電流(1相分)の波形の一例を示す図である。図5の(a)の部分は、コンプレッサモータ28に流れる電流の全体波形を示している。また、図5の(b)の部分は、強制転流から速度制御に制御が切り替わる前後の期間を含む期間におけるコンプレッサモータ28に流れる電流の波形を拡大した波形を示す図である。
制御回路42Bが図3に示す処理フローの処理を行った場合、コンプレッサモータ28の回転数は、図4に示すように、コンプレッサ27の起動から所定の回転数(例えば、12Hz、第1回転数の一例)になるまでの期間において、d軸電流による強制転流により、所定の加速度(第1加速度の一例)で上昇する。この場合、図5の(a)の部分からわかるように、起動から所定の回転数(例えば、12Hz、第1回転数の一例)になるまでの期間、d軸電流の波形は周波数が徐々に高くなっている。すなわち、コンプレッサモータ28の回転数は、徐々に上昇している。また、d軸電流はトルクに寄与しない電流であるため、図5の(a)の部分からわかるように、d軸電流の振幅は、速度制御で使用されるトルクに寄与するq軸電流の振幅よりも大きい。このようにd軸電流の振幅を大きくすることにより、コンプレッサモータ28の回転方向に生じる力を大きくし、ロータリングピストン27aを回転させる。
また、上述したように、速度制御における所定の加速度(第1加速度の一例)よりも大きな加速度(第2加速度の一例)は、無限大の加速度となっている場合であっても、物理的には、図5の(b)の部分に示すように、無限大の加速度とはならない。具体的には、制御回路42Bによる急激な加速度の変化による制御により、所定の回転数(例えば、12Hz)からコンプレッサモータ28の応答可能な有限の加速度でコンプレッサモータ28の回転数が変化した後、所定の回転数(例えば、12Hz)よりも高い回転数(例えば、22Hz)に向けて徐々に上昇する。しかしながら、その急激な制御の変化により、物理的には所定の回転数(例えば、12Hz)よりも高い回転数(例えば、22Hz)を一旦超えて、回転数が低下した後に、所定の回転数(例えば、12Hz)よりも高い回転数(例えば、22Hz)に回転数は安定する。なお、q軸電流はトルクに寄与する電流であるため、速度制御が行われている間にコンプレッサモータ28に流れるq軸電流の振幅は、強制転流においてコンプレッサモータ28に流れるd軸電流の振幅よりも小さい。
そして、速度制御において、所定の回転数(例えば、12Hz)よりも高い回転数(例えば、22Hz)で回転数が安定したところで、所定の加速度(第2加速度の一例)から所定の加速度(第1加速度の一例)へ切り替わり、コンプレッサモータ28の回転数は、図4に示すように、時間経過とともに一定の傾きで最終目的の回転数まで上昇する。そして、コンプレッサモータ28の回転数は、制御回路42BによるPI制御により、最終目的の回転数で一定となる。
(利点)
以上、実施形態の乾燥機100について説明した。乾燥機100は、コンプレッサ27と、制御回路42B(制御部の一例)と、を備える。前記コンプレッサ27は、ロータリングピストン27a、および前記ロータリングピストン27aを回転させるコンプレッサモータ28を有する。前記制御回路42Bは、前記コンプレッサ27の起動時に第1加速度(例えば、0.8Hz/秒)で前記コンプレッサモータ28の回転数を上昇させる強制転流による制御(第1制御の一例)を行い、前記回転数が所定の第1回転数(例えば、12Hz)に達した場合に、前記第1加速度よりも大きな第2加速度で前記第1回転数よりも高い所定の第2回転数(例えば、22Hz)まで前記回転数を上昇させる速度制御(第2制御の一例)を行う。こうすることにより、乾燥機100は、コンプレッサの負荷が大きくなる場合であってもコンプレッサを安定的に起動させることができる。
ここで、比較対象の制御が行われた場合の時間とコンプレッサモータ28の回転周波数との関係について説明する。図6は、比較対象の制御が行われた場合の時間とコンプレッサモータ28の回転周波数との関係の一例を示す図である。比較対象の制御は、コンプレッサ27の起動時に、コンプレッサモータ28の回転を無回転状態から最終目的速度(すなわち、最終目的の回転数)まで所定の加速度(例えば、0.8Hz/秒)で上昇させる制御である。この比較対象の制御は、コンプレッサ27の起動時に一般的に行われる制御である。また、比較対象の制御では、回転数が所定の回転数(例えば、17Hz)となった場合に強制転流から速度制御に制御を切り替える。なお、比較対象の制御における所定の回転数(例えば、17Hz)は、実施形態における所定の回転数(例えば、12Hz、第1回転数の一例)よりも高い所定の回転数(例えば、22Hz、第2回転数の一例)よりも低い回転数である。つまり、実施形態の乾燥機100では、所定の回転数(例えば、12Hz、第1回転数の一例)は、一般的な比較対象の制御における所定の回転数(例えば、17Hz)よりも低い。このように回転数を所定の回転数(例えば、12Hz、第1回転数の一例)を一般的な比較対象の制御における所定の回転数(例えば、17Hz)よりも低くすることにより、d軸電流による回転方向の力を大きくしている。また、所定の回転数(例えば、12Hz、第1回転数の一例)よりも高い所定の回転数(例えば、22Hz、第2回転数の一例)は、一般的な比較対象の制御における所定の回転数(例えば、17Hz)よりも高い。このように回転数を所定の回転数(例えば、22Hz、第2回転数の一例)を一般的な比較対象の制御における所定の回転数(例えば、17Hz)よりも高くし、加速度を所定の加速度(第1加速度の一例)よりも大きな加速度(第2加速度の一例)とすることにより、コンプレッサの負荷が大きくなる場合(例えば、高温時やシングルロータリングピストンにより冷媒を圧縮する場合など)であってもコンプレッサを安定的に起動させることができる。
図7は、実施形態のコンプレッサ27の一例を示す図である。図7に示すコンプレッサ27は、ロータリングピストン27aを備える。図7に示すコンプレッサ27は、1つのロータリングピストン27aを備えるシングルロータリーコンプレッサである。図7の(a)の部分は、摂取口から冷媒を取り入れた状態を示す図である。図7の(b)の部分は、ロータリングピストン27aが回転することにより冷媒が圧縮された状態を示す図である。図7の(c)の部分は、更にロータリングピストン27aが回転することにより排気口から圧縮された冷媒が排出される状態を示す図である。図7からわかるように、摂取口から冷媒を取り入れられ、冷媒が圧縮されてから排気口から圧縮された冷媒が排出されるまでがロータリングピストン27aに特に大きな負荷がかかる。実施形態の乾燥機100は、コンプレッサを安定的に起動させることができるという効果を奏する乾燥機であり、1つのロータリングピストン27aを備えるコンプレッサ27や、高温時のコンプレッサ27のような、コンプレッサ27の負荷が大きくなる場合に、特に効果を発揮する。
また、比較対象のコンプレッサとしては、回転変動、すなわち負荷変動を抑制する(負荷が大きくなることを抑制する)バランサを有するコンプレッサが考えられる。しかしながら、高価で大型なコンプレッサとなってしまう。それに対して、実施形態のコンプレッサ27は、バランサがより小さく、または不要となる。つまり、実施形態の乾燥機100は、大きなバランサを有するコンプレッサに比べて安価で小型なコンプレッサを使用することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…外箱、2…出入口、3…扉、4…水受槽、5…ドラムモータ、6…回転軸、7…ドラム、8…貫通孔、9…バッフル、10…給水弁、11…給水弁モータ、12…注水ケース、13…注水口、14…排水管、15…排水弁、16…排水弁モータ、17…メインダクト、18…前ダクト、19…ファンケーシング、20…吸気口、21…排気口、22…ファンモータ、23…回転軸、24…ファン、25…後ダクト、26…循環ダクト、27…コンプレッサ、28…コンプレッサモータ、29…コンデンサ、30…冷媒管、31…加熱フィン、34…インバータ回路、35a~35f…IGBT、36a~36f…フライホイールダイオード、37u、37v、37w…シャント抵抗、38…インバータ回路、39…シャント抵抗、40…インバータ回路、41u、41v、41w…シャント抵抗、42A、42B…制御回路、43…駆動用電源回路、44…リアクトル、45…全波整流回路、46a、46b…キャパシタ、47…全波整流回路、48…IGBT、49a、49b…抵抗、50a、50b…抵抗、51u、51v、51w…位置センサ、52…電流センサ、60…駆動装置、100…乾燥機。

Claims (5)

  1. ロータリングピストン、および前記ロータリングピストンを回転させるコンプレッサモータを有するコンプレッサと、
    前記コンプレッサの起動時に第1加速度で前記コンプレッサモータの回転数を上昇させる第1制御を行い、前記回転数が所定の第1回転数に達した場合に、前記第1加速度よりも大きな第2加速度で前記第1回転数よりも高い所定の第2回転数まで前記回転数を上昇させる第2制御を行う制御部と、
    を備える乾燥機。
  2. 前記制御部は、
    前記コンプレッサモータに流れるd軸電流に基づいて、前記第1加速度で前記回転数を上昇させる前記第1制御を行い、
    前記コンプレッサモータに流れるq軸電流に基づいて、前記第2加速度で前記回転数を上昇させる前記第2制御を行う、
    請求項1に記載の乾燥機。
  3. 前記制御部は、
    前記第2加速度で前記第2回転数まで前記回転数を上昇させた場合、前記第2回転数よりも高い所定の第3回転数まで前記第1加速度で前記回転数を上昇させる制御を行う、
    請求項1または請求項2に記載の乾燥機。
  4. 前記ロータリングピストンは、1つのロータリングピストンである、
    請求項1に記載の乾燥機。
  5. ロータリングピストン、および前記ロータリングピストンを回転させるコンプレッサモータを有するコンプレッサを備える乾燥機が実行する制御方法であって、
    前記コンプレッサの起動時に第1加速度で前記コンプレッサモータの回転数を上昇させる第1制御を行い、前記回転数が所定の第1回転数に達した場合に、前記第1加速度よりも大きな第2加速度で前記第1回転数よりも高い所定の第2回転数まで前記回転数を上昇させる第2制御を行う、
    制御方法。
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