JP2024025221A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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凱史 中山
Katsushi Nakayama
篤司 手島
Tokuji Tejima
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Abstract

Figure 2024025221000001
【課題】第1回転部材と第2回転部材がスプライン嵌合される構造において、内歯スプラインの軸方向の端部に応力集中が生じることを抑制できる車両用動力伝達装置を提供する。
【解決手段】ピニオンギヤ12の外歯スプライン20は、回転軸線CL方向で中央部30に位置する歯先の直径Dpt1が、ピニオンギヤ12の回転軸線CL方向で両端部32に位置する歯先の直径Dpt2よりも大きくされているため、ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14がスプライン嵌合された状態において、ドリブンギヤ14の内歯スプライン22の回転軸線CL方向の両端部36にかかる応力が低減される。その結果、ドリブンギヤ14の内歯スプライン22の回転軸線CL方向の端部36で生じる応力集中を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1回転部材と第2回転部材とがスプライン嵌合された構造を有する車両用動力伝達装置に関する。
特許文献1には、内歯スプラインが形成された第1回転部材(特許文献1ではボス部)と、外歯スプラインが形成された第2回転部材(特許文献1ではシャフト)とがスプライン嵌合された構造を有する車両用動力伝達装置が記載されている。
特開2020-197238号公報
ところで、従来では、第1回転部材の内歯スプラインと第2回転部材の外歯スプラインとの間の締め代が、各回転部材の軸方向全体に亘って同じとなっている。このとき、内歯スプラインの軸方向の端部が応力集中しやすい形状の場合には、第1回転部材および第2回転部材をスプライン嵌合した後、第1回転部材の内歯スプラインに応力集中が生じることで、亀裂が発生(遅れ破壊)する虞があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、第1回転部材と第2回転部材がスプライン嵌合される構造において、内歯スプラインの軸方向の端部に応力集中が生じることを抑制できる車両用動力伝達装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(a)内歯スプラインが形成された第1回転部材と外歯スプラインが形成された第2回転部材とが互いにスプライン嵌合された構造を有する車両用動力伝達装置であって、(b)前記外歯スプラインの歯先の直径が、前記内歯スプラインの歯底の直径よりも大きいことで、前記外歯スプラインの歯先と前記内歯スプラインの歯底との間に締め代が形成され、(c)前記第2回転部材の軸方向で前記外歯スプラインの中央部に位置する歯先の直径が、前記第2回転部材の軸方向で前記外歯スプラインの端部に位置する歯先の直径よりも大きくされていることを特徴とする。
本発明によれば、第2回転部材の軸方向で外歯スプラインの中央部に位置する歯先の直径が、第2回転部材の軸方向で外歯スプラインの端部に位置する歯先の直径よりも大きくされている為、第1回転部材及び第2回転部材がスプライン嵌合された状態において、第1回転部材の内歯スプラインの軸方向の端部にかかる応力が低減される。その結果、第1回転部材の内歯スプラインの軸方向端部で生じる応力集中を抑制することができる。
本発明が適用された車両用動力伝達装置の一部を構成するドライブピニオンギヤ及びカウンタドリブンギヤの断面図である。 図1のドライブピニオンギヤの断面図である。 スプライン嵌合後にカウンタドリブンギヤにかかる応力を解析した解析結果を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用動力伝達装置10の一部を構成するドライブピニオンギヤ12(以下、ピニオンギヤ12)及びカウンタドリブンギヤ14(以下、ドリブンギヤ14)の断面図である。車両用動力伝達装置10は、例えばエンジン及び電動機を動力源とするハイブリッド車両(HEV車両)又は電動機のみを動力源とする電気自動車(BEV車両)に好適に適用される。ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14は、不図示の動力源と駆動輪との間の動力伝達経路を構成する。
ピニオンギヤ12は、円筒状に形成され、回転軸線CL方向(本発明おいて軸方向に対応)の両端に配置されている一対の軸受16及び軸受18によって回転軸線CLを中心にして回転可能に配置されている。ドリブンギヤ14は、ピニオンギヤ12の外周面にスプライン嵌合されることで、ピニオンギヤ12と共に一体的に回転する。尚、ピニオンギヤ12が本発明の第2回転部材に対応し、ドリブンギヤ14が本発明の第1回転部材に対応する。
ピニオンギヤ12の外周面には、ドリブンギヤ14とスプライン嵌合する為の外歯スプライン20が形成されている。又、ドリブンギヤ14の内周面には、ピニオンギヤ12とスプライン嵌合する為の内歯スプライン22が形成されている。
図1左上は、ピニオンギヤ12の外歯スプライン20およびドリブンギヤ14の内歯スプライン22を回転軸線CLに沿った方向から見た図である。尚、図1左上では、外歯スプライン20及び内歯スプライン22の周方向の一部が示されている。図1左上に示すように、外歯スプライン20は、外周面から径方向外側に向かって突き出す複数個の外歯24から形成されている。複数個の外歯24は、ピニオンギヤ12の周方向で等角度間隔に配置されている。内歯スプライン22は、内周面から径方向内側に向かって突き出す複数個の内歯26から形成されている。複数個の内歯26は、ドリブンギヤ14の周方向で等角度間隔に配置されている。
ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14がスプライン嵌合されると、外歯スプライン20の外歯24と内歯スプライン22の内歯26とが互いに噛み合わされることで、ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14が相対回転不能とされる。
図1右上は、図1左上に示す外歯24を更に拡大した図であって、スプライン嵌合される前の外歯24及び内歯26の寸法の関係が示されている。図1右上において、外歯24の周方向の両側には、内歯26の一部が示されている。図1右上に示すように、外歯スプライン20の外歯24の歯先20aの直径Dptが、内歯スプライン22の内歯26の歯底22aの直径Ddbよりも大きくされている。その結果、外歯スプライン20の外歯24の歯先20aと内歯スプライン22の内歯26の歯底22aとの間に、径方向の締め代MAが形成される。
また、回転軸線CLを中心とする径方向で、一点鎖線で示すピッチ円と重なる部位において、外歯24の周方向の寸法である歯厚Stが、周方向で隣り合う内歯26の間隔Spよりも大きくされている。その結果、外歯スプライン20の外歯24の歯面と内歯スプライン22の内歯26の歯面との間に、歯面に対して垂直方向の締め代MBが形成される。
従って、ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14がスプライン嵌合されると、外歯スプライン20の外歯24の歯先20aと内歯スプライン22の内歯26の歯底22aとが圧入(大径圧入)されると共に、外歯24の歯面と内歯26の歯面とが圧入(歯面圧入)される。
ところで、従来構造では、外歯スプライン20及び内歯スプライン22の形状が、回転軸線CLの方向で同じとされていた。この場合には、ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14がスプライン嵌合されたとき、内歯スプライン22の回転軸線CL方向の端部36(図3参照)において応力集中が発生し、内歯26の歯底と歯面との間から亀裂(遅れ破壊)が生じる虞があった。この応力集中を防止する為、外歯スプライン20と内歯スプライン22との間の締め代を低減することが考えられるが、外歯スプライン20と内歯スプライン22との間にかかる抜け荷重が減少することで、スプライン抜けが発生する虞がある。又は、締め代の上限を制限することも考えられるが、製造工程での管理が厳しくなって不良率が上昇し、工数の増加や工具費用増大の虞が生じる。
これに対して、本実施例では、ドリブンギヤ14の外歯スプライン20の外歯24の回転軸線CLの両端が、段付形状に形成されている。図1下段は、外歯スプライン20及び内歯スプライン22を簡略化した図である。図1下段に示すように、回転軸線CL方向で外歯スプライン20の中央に位置する中央部30の外歯24の歯先20aの直径Dpt1が、回転軸線CL方向で外歯スプライン20の両端に位置する端部32の外歯24の歯先20aの直径Dpt2よりも大きくされている。その結果、外歯24の回転軸線CLで両端部32が、段付形状に形成される。
図2は、ピニオンギヤ12の断面図である。図2に示すように、ピニオンギヤ12の外周面に形成される外歯スプライン20を形成する外歯24の歯先が段付形状に形成されている。図2の右下には、外歯24の中央部30の拡大図が示されている。
図2右下に示すように、回転軸線CLの中央部30には、径方向外側に突き出す突部28が形成されている。突部28は、歯先の直径Dpt2の位置から所定の傾斜角αで径方向外側に向かって傾斜する一対の傾斜部28aと、歯先の直径Dpt1の位置で回転軸線CLに対して平行な頂部28bと、から形成されている。傾斜部28aは、突部28の回転軸線CLの両側に形成されている。頂部28bは、回転軸線CL方向で所定の寸法Lを有している。
上記のように構成されることで、外歯24における回転軸線CLの中央部30では、回転軸線CLの両端に位置する端部32に対して、更に径方向の締め代MCが形成されることとなる。これより、ピニオンギヤ12とドリブンギヤ14とがスプライン嵌合されると、回転軸線CL方向の中央に締め代MCが形成される分だけ、回転軸線CL方向の中央では、外歯スプライン20と内歯スプライン22との間にかかる荷重が増加する。一方で、外歯スプライン20及び内歯スプライン22の回転軸線CL方向の端部(32、36)では、外歯スプライン20と内歯スプライン22との間にかかる荷重が減少する。その結果、内歯スプライン22の回転軸線CLの両端部36(図3参照)では、回転軸線CL方向の中央に比べて、スプライン嵌合状態で内歯スプライン22にかかる応力が低減される。又、外歯スプライン20及び内歯スプライン22の回転軸線CLの中央部(30、34)において、突部28が形成されるに伴って締め代MCが形成される為、ピニオンギヤ12とドリブンギヤ14と間で抜けを防止する抜け荷重を確保できる。
図3は、ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14がスプライン嵌合されたときにドリブンギヤ14にかかる応力をシミュレーションによって解析した解析結果を示す図である。図3では、回転軸線CLから下半分が省略されている。図3の解析結果に示すように、従来構造の内歯26に段付形状が形成されない場合に比べて、内歯スプライン22を構成する内歯26の回転軸線CL方向で両端部36で生じる応力が低下する結果が得られた。その結果、内歯26の回転軸線CL方向の両端部36への応力集中が抑制され、内歯26の回転軸線CLの両端部36に亀裂(遅れ破壊)が生じることも抑制される。
上述のように、本実施例によれば、ピニオンギヤ12の軸方向で外歯スプライン20の中央部30に位置する歯先20aの直径Dpt1が、ピニオンギヤ12の軸方向で外歯スプライン20の端部32に位置する歯先20aの直径Dpt2よりも大きくされている為、ピニオンギヤ12及びドリブンギヤ14がスプライン嵌合された状態において、ドリブンギヤ14の内歯スプライン22の回転軸線CL方向の両端部36にかかる応力が低減される。その結果、内歯スプライン22の回転軸線CL方向の端部36で生じる応力集中を抑制することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、外歯スプライン20の外歯24の回転軸線CLの両側が段付形状に形成されるものであったが、回転軸線CLの一方のみが段付形状に形成されるものであっても構わない。
又、前述の実施例では、外歯スプライン20の外歯24の歯面と内歯スプライン22の内歯26の歯面との間が圧入(歯面圧入)されていたが、本発明は、必ずしも上記歯面圧入を必要としない。すなわち、外歯24の歯先20aと内歯26の歯底22aとの間で圧入(大径圧入)される構造であれば、本発明を適用することができる。
又、前述の実施例では、車両用動力伝達装置10は、ハイブリッド車両又は電気自動車に好適に適用されるとしたが、必ずしもこれらに限定されない。例えば、エンジンのみを動力源とする車両であってもよい。要は、第1回転部材と第2回転部材とがスプライン嵌合される構造を有するものであれば、本発明を適宜適用することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用動力伝達装置 12:ドライブピニオンギヤ(第2回転部材) 14:カウンタドリブンギヤ(第1回転部材) 20:外歯スプライン 20a:歯先 22:内歯スプライン 22a:歯底 30:中央部 32:端部 MA:締め代 MC:締め代

Claims (1)

  1. 内歯スプラインが形成された第1回転部材と外歯スプラインが形成された第2回転部材とが互いにスプライン嵌合された構造を有する車両用動力伝達装置であって、
    前記外歯スプラインの歯先の直径が、前記内歯スプラインの歯底の直径よりも大きいことで、前記外歯スプラインの歯先と前記内歯スプラインの歯底との間に締め代が形成され、
    前記第2回転部材の軸方向で前記外歯スプラインの中央部に位置する歯先の直径が、前記第2回転部材の軸方向で前記外歯スプラインの端部に位置する歯先の直径よりも大きくされている
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置。
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