JP2019066004A - やまば歯車 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立式のやまば歯車において固定構造による重量の増加や体格の大型化を抑制するとともに、溶接による歯面精度の低下を抑制すること。【解決手段】軸方向に対して互いに逆向きに傾斜する歯部を有する右歯車3と左歯車4とが回転軸2上に軸方向に並んで配置されたやまば歯車1において、右歯車3は、外周部に歯部31が一体成形され、かつ内周部が回転軸2に嵌合する環状部32を備え、環状部32の軸方向両端側は回転軸2に溶接されており、環状部32の軸方向端面のうち左歯車4とは反対側の右端面32aに形成され、かつ環状部32の内周部と回転軸2との嵌合部分に軸方向からの溶接により形成された第1溶接部5と、右歯車3の歯部31と左歯車4の歯部41との間の軸方向隙間Wに形成され、かつ環状部32の軸方向端面のうち左歯車4側の端面に径方向外側からの溶接により形成された第2溶接部6と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、やまば歯車に関する。
特許文献1には、車両のトランスミッションにやまば歯車を用いることが開示されている。このやまば歯車は組立式であり、二つのはすば歯車がそれぞれ回転軸とは別体に成形され、各はすば歯車の内周部が回転軸のフランジ部に固定された構造を有する。
また、歯車を回転軸に固定する方法として、締結要素による機械的な締結(例えば特許文献2)や、溶接による接合(例えば特許文献3)が知られている。特許文献2には、組立式のやまば歯車について、一方のはすば歯車が回転軸と一体成形された構造で、他方のはすば歯車をピンとナットによって回転軸に締結することが開示されている。特許文献3には、歯車の内周部とフランジ部との嵌合部分を軸方向の両側から溶接することが開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載の締結構造では、ピンとナットを設けることにより部品点数の増加や重量化を招き、軸方向の体格も大型化してしまう。さらに、特許文献3に記載の溶接方法は、歯車の軸方向両側に干渉部材が存在しない場合のみ溶接可能である。加えて、溶接により歯車を固定する構造では、溶接部で生じる引張残留応力が歯車に作用するため、その影響により歯車が変形して歯面精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、固定構造による重量の増加や体格の大型化を抑制するとともに、溶接による歯面精度の低下を抑制することができるやまば歯車を提供することを目的とする。
本発明は、軸方向に対して互いに逆向きに傾斜する歯部を有する第1歯車と第2歯車とが回転軸上に軸方向に並んで配置されたやまば歯車において、第1歯車は、外周部に歯部が一体成形され、かつ内周部が回転軸に嵌合する第1環状部を備え、第1環状部の軸方向両端側は、回転軸に溶接されており、第1環状部の軸方向端面のうち第2歯車とは反対側の端面に形成され、かつ第1環状部の内周部と回転軸との嵌合部分に軸方向からの溶接により形成された第1溶接部と、軸方向で第1歯車の歯部と第2歯車の歯部との間の隙間に形成され、かつ第1環状部の軸方向端面のうち第2歯車側の端面に径方向外側からの溶接により形成された第2溶接部と、を有することを特徴とする。
第2歯車は、外周部に歯部が一体成形され、かつ内周部が回転軸に嵌合する第2環状部を備え、第2環状部の軸方向両端側は、回転軸に溶接されており、第2環状部の軸方向端面のうち第1歯車とは反対側の端面に形成され、かつ第2環状部の内周部と回転軸との嵌合部分に軸方向からの溶接により形成された第3溶接部、を有し、第2溶接部は、第2環状部の軸方向端面と第1環状部の軸方向端面との合わせ面に径方向外側からの溶接により形成されてもよい。
この構成によれば、第1歯車と第2歯車とが両方とも回転軸に溶接された場合でも、各歯車の軸方向両端側に溶接部が形成される。これにより、各歯車の軸方向両側に溶接部の引張残留応力が作用するため、溶接による歯面精度の低下が抑制される。
第1溶接部の表面は、第1環状部の軸方向端面と同一平面上に形成された平坦面であってもよい。
この構成によれば、第1溶接部の表面が平坦面であるため、第1溶接部の表面が盛り上がっている場合よりも溶接部に生じる引張残留応力を低減できる。
本発明によれば、軸方向からの溶接により形成された第1溶接部と、やまば歯車を構成する二つの歯車間に径方向外側からの溶接により形成された第2溶接部とを有することにより、回転軸に溶接された歯車の軸方向両端側に溶接部が形成される。そのため、溶接部で生じる引張残留応力が軸方向両側でバランスされて歯面精度の低下が抑制される。また、回転軸と歯車とが溶接されるため、締結要素が不要になり軽量かつ小型のやまば歯車を実現できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態におけるやまば歯車について具体的に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のやまば歯車1を模式的に示す断面図である。やまば歯車1は、組立式歯車であって、回転軸2とは別体に成形された第1歯車である一方のはすば歯車3と、回転軸2に一体成形された第2歯車である他方のはすば歯車4とが軸方向に並んで配置されている。そして、一方のはすば歯車3は溶接により回転軸2と一体化されている。なお、この説明では、軸方向位置について図1に示す軸方向の右側と左側を用いる。また、軸方向に並ぶ二つのはすば歯車3,4を左右歯車と表現する。
図1は、第1実施形態のやまば歯車1を模式的に示す断面図である。やまば歯車1は、組立式歯車であって、回転軸2とは別体に成形された第1歯車である一方のはすば歯車3と、回転軸2に一体成形された第2歯車である他方のはすば歯車4とが軸方向に並んで配置されている。そして、一方のはすば歯車3は溶接により回転軸2と一体化されている。なお、この説明では、軸方向位置について図1に示す軸方向の右側と左側を用いる。また、軸方向に並ぶ二つのはすば歯車3,4を左右歯車と表現する。
一方のはすば歯車(以下「右歯車」という)3は、軸方向の両側が溶接されて回転軸2と一体化されている。この右歯車3は、軸方向に対して傾斜している歯部31と、回転軸2の外周部21に嵌合する中空の環状部32とを有する。歯部31は、環状部32の外周部に一体成形されている。環状部32は、回転軸2に溶接される部位である。
他方のはすば歯車(以下「左歯車」という)4は、軸方向に対して傾斜している歯部41を有する。歯部41は、回転軸2に一体成形されている。左歯車4の歯部41と右歯車3の歯部31とは互いに逆向き傾斜している。また、歯部41と歯部31とは軸方向に離れて配置されており、左側の歯部41と右側の歯部31との間には所定の軸方向隙間Wが設けられる。例えば、軸方向隙間Wは数ミリ程度に設定される。
やまば歯車1には、環状部32の軸方向両側が回転軸2に溶接された溶接部が形成されている。図1に黒色で示すように、やまば歯車1は、環状部32の軸方向端面のうちの一方端面(以下「右端面」という)32aに形成された第1溶接部5と、環状部32の軸方向端面のうちの他方端面(以下「左端面」という)32b側で軸方向隙間Wに形成された歯車間溶接部である第2溶接部6とを有する。第1溶接部5は、軸方向からの溶接により形成された第1溶接痕を有する。一方、第2溶接部6は、径方向外側からの溶接により形成された第2溶接痕を有する。この溶接方法について図2を参照して説明する。
図2は、第1実施形態における溶接方法を説明するための図である。図2に示すように、右歯車3の環状部32が回転軸2に嵌合している状態で溶接が行われる。例えば円筒形状の内周部32cを有する環状部32が回転軸2の外周部21に嵌合してもよく、あるいはスプライン形状の内周部32cを有する環状部32が回転軸2にスプライン嵌合してもよい。
図2に破線円Aで示すように、環状部32の右端面32a側では、環状部32の内周部32cと回転軸2の外周部21とが嵌合している部分が軸方向の右側(一方側)から溶接される。右端面32aよりも軸方向右側には溶接時に干渉する部材が存在しないため、右端面32a側を軸方向右側から軸方向左側に向けて溶接を行うことが可能である。これにより第1溶接部5(第1溶接痕)が形成される。例えば、この溶接が周方向の全周に行われ、右端面32a側には第1溶接部5が周方向の全周に亘って形成される。また、第1溶接部5はレーザ溶接または電子ビーム溶接により形成されることが望ましい。
図2に破線円Bで示すように、環状部32の左端面32b側では、回転軸2の段差部22と右歯車3の軸方向端部との合わせ面(段差部22と環状部32との合わせ面)が径方向の外側から溶接される。具体的には、段差部22と環状部32との合わせ面は、左歯車4の歯部41と右歯車3の歯部31との間の軸方向隙間Wに位置する。そして、この軸方向隙間Wの径方向外側から合わせ面に向けて溶接が行われることにより第2溶接部6(第2溶接痕)が形成される。また、第2溶接部6はレーザ溶接または電子ビーム溶接により形成されることが望ましい。レーザ溶接または電子ビーム溶接によれば、右歯車3の歯部31と左歯車4の歯部41との軸方向隙間Wが狭い場合(例えばミリ単位の隙間)であっても、環状部32の左端面32b側を径方向外側から溶接することが可能になる。例えば、この溶接が周方向の全周に行われ、軸方向隙間Wに第2溶接部6が周方向の全周に亘って形成される。
以上説明した通り、第1実施形態によれば、右歯車3の歯部31と左歯車4の歯部41との間の軸方向隙間Wに、径方向外側から溶接された第2溶接部6を形成することにより、回転軸2と別体に成形された右歯車3の軸方向両側を溶接することができる。これにより、各溶接部5,6の引張残留応力が右歯車3の軸方向両側から均等に右歯車3へ作用するため、溶接による右歯車3の変形を抑制できる。この結果、右歯車3の歯面精度が低下することを抑制でき、仮にインボリュート歯車である場合には回転時にインボリュート曲線からの誤差を小さくできるので、噛合い部での振動および騒音を低減できる。加えて、各溶接部5,6の変形による歯面の片当たりを抑制することができ、やまば歯車1の強度が向上する。
また、右歯車3と回転軸2との固定方法が溶接であるため、締結要素を用いて機械的に固定する場合よりも、軽量かつ軸方向の体格が小型なやまば歯車1を実現できる。締結要素が不要であるため、部品点数の増加を抑制することも可能である。
さらに、左右歯車間で第2溶接部6によって右歯車3を左歯車4に溶接しているため、やまば歯車1の噛合い時に生じるスラスト力によって右歯車3と左歯車4との間隔が軸方向に開くことを抑制できる。これにより、スラスト力による右歯車3の軸方向変位を抑制できる。この結果、左右歯の片当たりを抑制できるので、噛合い部での振動および騒音を低減できるとともに、やまば歯車1の強度が向上する。
なお、右歯車3と左歯車4とは同位相でもよく、あるいは位相をずらしてもよい。加えて、第1実施形態のやまば歯車1は上述した構造に限定されない。例えば、第1溶接部5および第2溶接部6は、周方向の全周に形成される場合に限らず、周方向に部分的に形成されてもよい。また、環状部32と回転軸2との嵌合部分は、しまりばめや、中間ばめであることが望ましい。
さらに、環状部32を回転軸2に溶接した際に生じる溶接部のビードを研磨により平らにしてもよい。これにより、溶接部の引張残留応力が低減し、接合強度が向上する。例えば図3に示すように、第1溶接部5のビード表面5bを研磨する場合、研磨前には第1溶接部5のビード表面5bは右端面32aよりも軸方向右側に膨らんだ状態となるが、右端面32aに沿った平坦形状に研磨することにより、研磨後には第1溶接部5の表面5aが右端面32aと同一平面上に形成された平坦面となる。加えて、第1溶接部5の表面5aが平らな面となることで、右端面32aおよび表面5aが軸受を圧入する際の軸方向端面(受け面)となる。これにより、軸受の内輪端面を受けるための段差部を回転軸2に別途加工しなくてよくなる。
また、第1実施形態の変形例として、回転軸2に溶接される右歯車3の歯部31は、各溶接部5,6で生じる歪み(引張残留応力)による変形方向とは逆向きの形状を組み付け前に予め有していてもよい。図4に示すように、各溶接部5,6で生じる引張残留応力によって溶接後の右歯車3は軸方向に対して傾斜するように変形する場合がある。この場合、第1溶接部5の引張残留応力が第2溶接部6の引張残留応力よりも大きいため、右歯車3のピッチ円直径が軸方向で第2溶接部6側(軸方向左側)から第1溶接部5側(軸方向右側)に向けて徐々に小さくなってしまう。この変形を見越して、図5に示すように、溶接前(組み付け前)の右歯車3は、上述した変形方向とは逆向き(ピッチ円直径が軸方向左側から軸方向右側に向けて徐々に大きくなるよう)に予め歪んだ形状を有してもよい。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のやまば歯車1を模式的に示す断面図である。第2実施形態のやまば歯車1は、右歯車3と左歯車4が両方とも回転軸2とは別体に成形されており、右歯車3および左歯車4が溶接により回転軸2に一体化されている。なお、第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
図6は、第2実施形態のやまば歯車1を模式的に示す断面図である。第2実施形態のやまば歯車1は、右歯車3と左歯車4が両方とも回転軸2とは別体に成形されており、右歯車3および左歯車4が溶接により回転軸2に一体化されている。なお、第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
図6に示すように、左歯車4は、外周部に歯部41が一体成形され、かつ内周部が回転軸2に嵌合する環状部42を有する。環状部42は、軸方向両端側で回転軸2に溶接される部位である。
環状部42の軸方向両端側には、径方向外側からの溶接により形成された第2溶接部6(歯車間溶接部)と、軸方向からの溶接により形成された第3溶接部7とが形成される。第3溶接部7は、環状部42の軸方向端面のうち、右歯車3とは反対側の他方端面(以下「左端面」)42aに形成される。また、第2溶接部6は、図7に示すように、環状部42の軸方向端面のうち、右歯車3側の一方端面(以下「右端面」という)42bと環状部32の左端面32bとの合わせ面を径方向外側から溶接して形成される。この溶接方法について図7を参照して説明する。
図7は、第2実施形態における溶接方法を説明するための図である。図7に示すように、左歯車4の環状部42および右歯車3の環状部32が回転軸2に嵌合している状態で溶接が行われる。例えば円筒形状の内周部42cを有する環状部42が回転軸2の外周部21に嵌合してもよく、あるいはスプライン形状の内周部42cを有する環状部42が回転軸2にスプライン嵌合してもよい。
図7に破線円Cで示すように、環状部42の左端面42a側では、環状部42の内周部42cと回転軸2との嵌合部分が軸方向の左側から溶接される。内周部42cの左端側には、嵌合時(溶接前)に回転軸2の段差部22に当接する位置決め部42dが設けられている。そして、左端面42aよりも軸方向左側には溶接時に干渉する部材が存在しないため、左端面42a側を軸方向左側から軸方向右側に向けて溶接を行うことが可能である。これにより、第3溶接部7(第3溶接痕)が形成される。例えば、この溶接が周方向の全周に行われ、左端面42a側には第3溶接部7が周方向の全周に亘って形成される。また、第3溶接部7はレーザ溶接または電子ビーム溶接により形成されることが望ましい。
図7に破線円Bで示すように、環状部42の右端面42b側では、歯車間溶接部を形成するために、左歯車4と右歯車3とが軸方向に当接する部分(環状部42の軸方向端面と環状部32の軸方向端面との合わせ面)が径方向の外側から溶接される。具体的には、左側の環状部42と右側の環状部32との合わせ面の軸方向位置は軸方向隙間Wに位置する。
以上説明した通り、第2実施形態によれば、左右歯車3,4がいずれも回転軸2と別体に成形された場合も、各歯車3,4の軸方向両端側を溶接することが可能である。これにより、第1実施形態と同様に、軽量かつ小型の歯車を形成することができ、歯面精度の低下を抑制することができる。
なお、第3溶接部7のビード表面を研磨して、左端面42aと同一平面上に形成された平坦な表面を有する第3溶接部7を形成してもよい。
1 やまば歯車
2 回転軸
3 一方のはすば歯車(右歯車)
4 他方のはすば歯車(左歯車)
5 第1溶接部
6 第2溶接部
2 回転軸
3 一方のはすば歯車(右歯車)
4 他方のはすば歯車(左歯車)
5 第1溶接部
6 第2溶接部
Claims (3)
- 軸方向に対して互いに逆向きに傾斜する歯部を有する第1歯車と第2歯車とが回転軸上に軸方向に並んで配置されたやまば歯車において、
前記第1歯車は、外周部に前記歯部が一体成形され、かつ内周部が前記回転軸に嵌合する第1環状部を備え、
前記第1環状部の軸方向両端側は、前記回転軸に溶接されており、
前記第1環状部の軸方向端面のうち前記第2歯車とは反対側の端面に形成され、かつ前記第1環状部の内周部と前記回転軸との嵌合部分に軸方向からの溶接により形成された第1溶接部と、
軸方向で前記第1歯車の歯部と前記第2歯車の歯部との間の隙間に形成され、かつ前記第1環状部の軸方向端面のうち前記第2歯車側の端面に径方向外側からの溶接により形成された第2溶接部と、を有する
ことを特徴とするやまば歯車。 - 前記第2歯車は、外周部に前記歯部が一体成形され、かつ内周部が前記回転軸に嵌合する第2環状部を備え、
前記第2環状部の軸方向両端側は、前記回転軸に溶接されており、
前記第2環状部の軸方向端面のうち前記第1歯車とは反対側の端面に形成され、かつ前記第2環状部の内周部と前記回転軸との嵌合部分に軸方向からの溶接により形成された第3溶接部、を有し、
前記第2溶接部は、前記第2環状部の軸方向端面と前記第1環状部の軸方向端面との合わせ面に径方向外側からの溶接により形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のやまば歯車。 - 前記第1溶接部の表面は、前記第1環状部の軸方向端面と同一平面上に形成された平坦面であることを特徴とする請求項1または2に記載のやまば歯車。
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