JP2024025211A - 放射線撮像装置、放射線撮像システム、制御装置、放射線撮像装置の制御方法、および、放射線撮像装置を制御するためのプログラム - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮像システム、制御装置、放射線撮像装置の制御方法、および、放射線撮像装置を制御するためのプログラム Download PDF

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貴司 岩下
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晃介 照井
Kosuke Terui
竜一 藤本
Ryuichi Fujimoto
剛司 野田
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Abstract

【課題】透視撮影中における放射線発生条件の変更による画像の品質の低下を抑制するために有利な技術を提供する。【解決手段】放射線撮像装置は、放射線を検出する複数の画素を有する画素アレイと、透視撮影中に放射線発生装置における放射線発生条件を取得し、前記放射線発生条件に応じて前記複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部と、を備え、前記複数回のサンプルホールドのうち少なくとも1回のサンプルホールドのタイミングは、放射線の照射期間におけるタイミングであり、前記複数の画素の各々は、放射線を電気信号に変換する変換素子と、前記制御部によって決定された前記複数回のサンプルホールドのタイミングに従って、前記変換素子からの信号を複数回にわたってサンプルホールドするサンプルホールド回路と、を含む。【選択図】図5

Description

開示の技術は、放射線撮像装置、放射線撮像システム、制御装置、放射線撮像装置の制御方法、および、放射線撮像装置を制御するためのプログラムに関する。
特許文献1には、複数の画素を有する画素アレイ、および、該画素アレイから信号を読み出す読出回路を備える放射線撮像装置が記載されている。該装置は、放射線源から放射された放射線に基づいて放射線の照射の開始を検出する検出部と、該検出部によって放射線の照射の開始が検出される度に、該複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する制御部とを備えている。
特開2019-24926号公報
透視撮影において、被検体の姿勢を変更することがある。これによって放射線が透過する部位が透視撮影中に変化するため、それに応じて透視撮影中に放射線の照射条件あるいは発生条件を変更する必要が生じうる。しかし、特許文献1には、透視撮影中における被検体の姿勢の変化、あるいは、それに応じた照射条件の変更に応じてサンプルホールドのタイミングを変化させることは記載されていない。放射線発生条件の変更に応じてサンプルホールドのタイミングを変更しなければ、撮影によって得られる画像の品質が低下しうる。
開示の技術は、透視撮影中における放射線発生条件の変更による画像の品質の低下を抑制するために有利な技術を提供することを目的とする。
開示の技術の1つの側面は、放射線撮像装置に係り、前記放射線撮像装置は、放射線を検出する複数の画素を有する画素アレイと、透視撮影中に放射線発生装置における放射線発生条件を取得し、前記放射線発生条件に応じて前記複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部と、を備え、前記複数回のサンプルホールドのうち少なくとも1回のサンプルホールドのタイミングは、放射線の照射期間におけるタイミングであり、前記複数の画素の各々は、放射線を電気信号に変換する変換素子と、前記制御部によって決定された前記複数回のサンプルホールドのタイミングに従って、前記変換素子からの信号を複数回にわたってサンプルホールドするサンプルホールド回路と、を含む。
開示の技術によれば、透視撮影中における放射線発生条件の変更による画像の品質の低下を抑制するために有利な技術が提供される。
第1乃至第3実施形態に共通する放射線撮像システムの構成を例示する図。 第1乃至第3実施形態に共通する放射線検出器の構成を例示する図。 第1乃至第3実施形態に共通する画素の一構成例の等価回路図を例示する図。 放射線撮像システムをエネルギーサブトラクション駆動の基本モードで動作させたときの駆動タイミングを例示する図。 第1実施形態の放射線撮像システムあるいは放射線撮像装置の動作を例示する図。 1つのフレームにおける管電圧の波形を例示する図。 第1実施形態の放射線撮像システムあるいは放射線撮像装置の動作を例示する図。 種々の放射線発生条件におけるサンプルホールドのタイミングを例示する図。 第2実施形態の放射線撮像システムあるいは放射線撮像装置の動作を例示する図。 第2実施形態の放射線撮像システムあるいは放射線撮像装置の動作を例示する図。 第2実施形態の放射線撮像システムあるいは放射線撮像装置の動作を例示する図。 第2実施形態の放射線撮像システムあるいは放射線撮像装置の動作を例示する図。 第3実施形態の放射線撮像システムあるいは放射線撮像装置の動作を例示する図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下の説明において、放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)が作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えば、X線、粒子線、宇宙線なども、含まれるものとする。以下の説明における「放射線」は、例えば、「X線」で読み替えられてもよい。
図1には、第1実施形態の放射線撮像システム1の構成が例示されている。放射線撮像システム1は、例えば、放射線発生装置101、曝射制御装置102、制御装置(あるいは制御部)103、放射線検出器100を含みうる。1つの側面において、放射線撮像システム1は、放射線撮像装置10を含み、放射線撮像装置10は、放射線検出器100を含むものとして理解されてもよい。放射線撮像装置10は、放射線検出器100の他、制御装置103を含むものとして理解されてもよい。放射線撮像装置10は、放射線検出器100の他、制御装置103および曝射制御装置102を含むものとして理解されてもよい。制御装置103は、コンピュータ(プロセッサ)と、該コンピュータに提供するプログラムを格納したメモリとによって構成されうる。制御装置103の全部または一部は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、または、プログラマブルロジックアレイ(PLA)によって構成されてもよい。
制御装置103は、放射線発生装置101による放射線の放射(曝射)を許可する場合に、曝射制御装置102に対して曝射許可信号を送信しうる。曝射制御装置102は、制御装置103から曝射許可信号を受信すると、曝射許可信号の受信に応答して、放射線発生装置101に放射線を放射(曝射)させる。動画を撮影する透視撮影においては、制御装置103は、曝射制御装置102に対して複数回にわたって曝射許可信号を送信する。この場合において、制御装置103は、曝射制御装置102に対して所定の周期で複数回にわたって曝射許可信号を送信してもよいし、放射線検出器100による次のフレームの撮像が可能になる度に曝射制御装置102に対して曝射許可信号を送信してもよい。
放射線発生装置101は、放射線の連続的な放射期間(照射期間)においてエネルギー(波長)が変化する放射線を放射しうる。このような放射線を用いて、互いに異なる複数のエネルギーのそれぞれにおける放射線画像を得て、これらの放射線画像をエネルギーサブトラクション法によって処理することによって1つの新たな放射線画像を得ることができる。エネルギーサブトラクション法は、被検体に照射する放射線のエネルギーを異ならせながら複数回にわたって撮像あるいは取得した複数の画像を処理することによって新たな放射線画像(例えば、骨画像および軟部組織画像)を得る方法である。あるいは、放射線発生装置101は、放射線のエネルギー(波長)を変更する機能を有してもよい。放射線発生装置101は、例えば、管電圧(放射線発生装置101の陰極と陽極との間に印加する電圧)を変更することによって放射線のエネルギーを変更する機能を有しうる。
放射線発生装置101は、被検体Sを介してX線等の放射線Rを放射線検出器100に照射する。曝射制御装置102は、放射線発生装置101による放射線Rの発生を制御しうる。曝射制御装置102の機能の全部または一部は、制御装置103に組み込まれてもよい。制御装置103は、例えば、操作者から不図示のユーザインターフェースに与えられる指令に従って、放射線発生装置101に放射線発生条件(照射条件)を設定しうる。あるいは、曝射制御装置102は、放射線発生装置101に放射線発生条件(照射条件)を設定しうる。放射線発生装置101は、設定された放射線発生条件に従って放射線を発生しうる。放射線発生条件は、例えば、管電圧の時系列データ(波形)、および、管電流の時系列データ(波形)の少なくとも1つを含みうる。あるいは、放射線発生装置101は、放射線の発生を制御する複数のモードを有してもよい。この場合、制御装置103は、放射線発生装置101に対して直接的に該複数のモードのいずれかを指定する指定情報あるいは指定指令を送りうる。あるいは、制御装置103は、放射線発生装置101に対して曝射制御装置102を介して間接的に該複数のモードのいずれかを指定する指定情報あるいは指定指令を送ってもよい。放射線発生装置101は、透視撮影中に、その指定情報あるいは指定指令によって指定されたモードにおける管電圧の時系列データ(波形)、および、管電流の時系列データ(波形)の少なくとも1つを制御装置103に対して提供しうる。
制御装置103は、透視撮影中に放射線発生装置101による放射線発生条件を取得し、その放射線発生条件に応じて画素アレイ106の複数の画素20の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定するように構成されうる。ここで、制御装置103は、透視撮影あるいは動画撮影における各フレームについて、当該複数回のサンプルホールドのタイミングを決定するように構成されうる。当該複数回のサンプルホールドのうち少なくとも1回のサンプルホールドのタイミングは、放射線の照射期間におけるタイミングでありうる。図3を参照しながら後述するように、複数の画素20の各々は、放射線を電気信号に変換する変換素子210と、変換素子210からの信号を複数回にわたってサンプルホールドするサンプルホールド回路部270とを含みうる。変換素子210からの信号は、変換素子210において変換された電気信号であってもよいし、該電気信号に基づいて生成される信号であってもよい。サンプルホールド回路部270は、制御装置103によって決定されたサンプルホールドのタイミングに従って複数回にわたるサンプルホールドを行いうる。
1つの側面において、制御装置103は、透視撮影中に複数回にわたって放射線発生条件を取得し、その放射線発生条件を取得する度に複数回のサンプルホールドのタイミングを決定するように構成されうる。他の側面において、制御装置103は、透視撮影中における放射線発生条件の変更を検出する検出部110を含んでもよく、制御装置103は、検出部110の出力に基づいて複数回のサンプルホールドのタイミングを変更するように構成されうる。検出部110は、操作者による不図示のユーザインターフェースの操作に従って放射線発生条件の変更を検出するように構成されうる。あるいは、検出部110は、自動輝度調整(Auto Brightness Control(ABC))の実行による放射線発生条件の変更を検出するように構成されてもよい。更に他の側面において、制御装置103は、透視撮影中に放射線発生条件を監視し続け、最新の放射線発生条件に応じて複数回のサンプルホールドのタイミングを決定しうる。制御装置103は、少なくとも、透視撮影の開始を要求する開始指令の受信から、その開始指令に従って開始された透視撮影の終了を要求する終了指令の受信までの期間において、放射線発生条件を取得するように構成されうる。
ある側面において、複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含む信号をサンプルホールドするタイミングを含みうる。また、該複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含まない信号をサンプルホールドするタイミングを含みうる。
制御装置103は、複数の制御情報セットの中から放射線発生条件に応じて選択される制御情報セットに従って、複数回のサンプルホールドのタイミングを決定するように構成されてもよい。あるいは、制御装置103は、複数の放射線発生条件にそれぞれ対応付けられた複数の制御情報セットの少なくとも一部に基づいて、最新の前記放射線発生条件に応じた制御情報セットを生成してもよい。この場合、生成した制御情報セットに基づいて複数回のサンプルホールドのタイミングが決定されうる。
制御装置103は、放射線発生条件を、放射線発生装置101から出力される情報に基づいて取得するように構成されてもよい。該情報は、例えば、管電圧に関する情報を含み、制御装置103は、管電圧に基づいて複数回のサンプルホールドのタイミングを決定しうる。該情報は、例えば、管電流に関する情報を含み、制御装置103は、管電流に基づいて複数回のサンプルホールドのタイミングを決定しうる。
複数回のサンプルホールドのタイミングは、例えば、第1エネルギーを有する放射線に対応する信号をサンプルホールドするためのタイミングと、第2エネルギーを有する放射線に対応する信号をサンプルホールドするためのタイミングとを含みうる。第2エネルギーは、第1エネルギーと異なるエネルギーである。また、記複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含まない信号をサンプルホールドするタイミングを含みうる。
放射線検出器100は、放射線Rを検出する複数の画素20を含みうる。他の観点において、放射線検出器100は、放射線Rを検出する複数の画素20を含む画素アレイ106を含みうる。一例において、複数の画素20は、放射線を可視光に変換するシンチレータを共有し、各画素20は、シンチレータによって放射線から変換された光を電気信号(電荷)に変換する変換素子(例えば、フォトダイオード等の光電変換素子)を含みうる。このような画素20あるいは変換素子は、間接型の画素あるいは変換素子と呼ばれうる。他の例において、各画素20は、放射線を電気信号(電荷)に変換する変換素子(例えば、CdTe等)を含みうる。このような画素20あるいは変換素子は、直接型の画素あるいは変換素子と呼ばれうる。
図2には、放射線検出器100の構成例が示されている。放射線検出器100は、複数の画素20を有する画素アレイ106と、画素アレイ106の複数の画素20から信号を読み出すための読出回路RCとを含む。複数の画素20は、複数の行および複数の列を構成するように配列されうる。読出回路RCは、行駆動回路120、制御回路130、バッファ回路140、列選択回路150、増幅部160およびAD変換器170を含みうる。
行駆動回路120は、画素アレイ106の複数の行から少なくとも1つの行を選択し駆動する。行駆動回路120は、行制御信号122を駆動することによって行を選択するように構成されうる。バッファ回路140は、画素アレイ106の複数の行のうち行駆動回路120によって選択された行の画素20からの信号をバッファリングする。バッファ回路140は、画素アレイ1060の複数の列信号線対114に出力される複数列分の信号をバッファリングする。各列の列信号線対114は、列信号線対を構成する第1列信号線および第2列信号線(後述の第1列信号線321および第2列信号線322)を含む。第1列信号線には、画素112のノイズレベル、または、画素20で検出された放射線に応じた放射線信号が出力されうる。第2列信号線には、画素20で検出された放射線に応じた放射線信号が出力されうる。バッファ回路140は、増幅回路を含みうる。
列選択回路150は、バッファ回路140によってバッファリングされた1行分の信号対を所定の順に選択する。増幅部160は、列選択回路150によって選択された信号対を増幅する。ここで、増幅部160は、列信号線対114(後述の第1列信号線321および第2列信号線322)の差分を増幅する差動増幅器として構成されうる。AD変換器170は、増幅部160から出力される信号OUTをAD変換してデジタル信号DOUT(放射線画像信号)を出力するAD変換器170を備えうる。
図3には、画素20の一構成例の等価回路図が示されている。画素20は、放射線を電気信号に変換する変換素子210と、変換素子210によって変換された電気信号に応じた信号を出力する出力回路220とを含みうる。出力回路220は、例えば、増幅回路部230、クランプ回路部260、サンプルホールド回路部270、選択回路部310を含みうる。
変換素子210は、電荷蓄積部を含み、該電荷蓄積部は、増幅回路部230のMOSトランジスタ235のゲートに接続されうる。MOSトランジスタ235のソースは、MOSトランジスタ236を介して電流源237に接続されうる。MOSトランジスタ235と電流源237とによってソースフォロア回路が構成されうる。MOSトランジスタ236は、そのゲートに供給されるイネーブル信号ENがアクティブレベルになるとオンしてソースフォロア回路を動作状態にするイネーブルスイッチである。
図2に示された例では、変換素子210の電荷蓄積部およびMOSトランジスタ235のゲートが共通のノードを構成していて、このノードは、該電荷蓄積部に蓄積された電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部CVCとして機能しうる。即ち、電荷電圧変換部CVCには、該電荷蓄積部に蓄積された電荷Qと電荷電圧変換部CVCが有する容量値Cとによって定まる電圧V(=Q/C)が現れる。電荷電圧変換部CVCは、リセットスイッチ221を介してリセット電位Vresに接続されうる。行駆動回路120によってリセット信号Presがアクティブレベルに駆動されると、リセットスイッチ221がオンして、電荷電圧変換部CVCおよび電荷蓄積部の電位がリセット電位Vresにリセットされうる。
クランプ回路部260は、リセットされた電荷電圧変換部CVCの電位に応じて増幅回路部230によって出力されるノイズをクランプ容量261によってクランプする。つまり、クランプ回路部260は、変換素子210で光電変換により発生した電荷(電気信号)に応じてソースフォロア回路から出力された信号からノイズをキャンセルするための回路である。このノイズはリセット時のkTCノイズを含みうる。クランプは、クランプ信号PCLをアクティブレベルにしてMOSトランジスタ262をオン状態にした後に、クランプ信号PCLを非アクティブレベルにしてMOSトランジスタ262をオフ状態にすることによってなされる。クランプ容量261の出力側は、MOSトランジスタ263のゲートに接続されうる。MOSトランジスタ263のソースは、MOSトランジスタ264を介して電流源265に接続されうる。MOSトランジスタ263と電流源265とによってソースフォロア回路が構成されうる。MOSトランジスタ264は、そのゲートに供給されるイネーブル信号EN0がアクティブレベルになるとオンしてソースフォロア回路を動作状態にするイネーブルスイッチである。
変換素子210で放射線から電荷された電荷に応じてクランプ回路部260から出力される信号は、放射線信号として、行駆動回路120によって第1サンプリング信号TSが駆動されることによってスイッチ271を介して容量272に書き込まれうる。電荷電圧変換部CVCの電位をリセットした直後にMOSトランジスタ262をオンオフとした際にクランプ回路部260から出力される信号は、ノイズレベルである。このノイズレベルは、行駆動回路120によって第2サンプリング信号TNが駆動されることによってスイッチ273を介して容量274に書き込まれる。このノイズレベルには、クランプ回路部260のオフセット成分が含まれる。スイッチ271と容量272によって第1サンプルホールド回路275構成され、スイッチ273と容量274によって第2サンプルホールド回路276が構成されうる。したがって、サンプルホールド回路部270は、第1サンプルホールド回路275と第2サンプルホールド回路276とを含みうる。
列信号線対114は、第1列信号線321および第2列信号線322で構成される。行駆動回路120が第n行の行選択信号VSRnをアクティブレベルに駆動すると、第n行の画素20の容量272に保持された放射線信号がMOSトランジスタ311および行選択スイッチ312を介して第1列信号線321に出力される。また、同時に、容量274に保持されたノイズレベルまたは放射線信号がMOSトランジスタ313および行選択スイッチ314を介して第2列信号線322に出力される。MOSトランジスタ311は、第1列信号線321に設けられた不図示の定電流源とともにソースフォロア回路を構成する。同様に、MOSトランジスタ313は、第2列信号線322に設けられた不図示の定電流源とともにソースフォロア回路を構成する。MOSトランジスタ311と行選択スイッチ312とによって第1選択回路315が構成され、MOSトランジスタ313と行選択スイッチ314によって第2選択回路が316構成される。したがって、選択回路部310は、第1選択回路315と第2選択回路部316とを含む。
画素20は、隣接する複数の画素20の放射線信号を加算する加算スイッチ331を有してもよい。加算モード時には、加算モード信号ADDがアクティブレベルに駆動され、これにより加算スイッチ331がオン状態にされうる。これにより、隣接する画素20の容量272が加算スイッチ331によって相互に接続されて、光信号が平均化されうる。同様に、画素20は、隣接する複数の画素20のノイズレベルを加算する加算スイッチ332を有してもよい。加算モード時には、加算モード信号ADDがアクティブレベルに駆動され、これにより加算スイッチ332がオン状態にされうる。これにより、隣接する画素20の容量274が加算スイッチ332によって相互に接続されて、ノイズレベルが平均化されうる。
画素20は、感度を変更するための感度変更部240を有してもよい。画素20は、例えば、第1感度変更スイッチ241および第2感度変更スイッチ242、並びにそれらに付随する回路素子を含みうる。第1変更信号WIDEがアクティブレベルになると、第1感度変更スイッチ241がオンして、電荷電圧変換部CVCの容量値に第1付加容量243の容量値が追加される。これによって画素20の感度が低下する。第2変更信号WIDE2がアクティブレベルになると、第2感度変更スイッチ242がオンして、電荷電圧変換部CVCの容量値に第2付加容量244の容量値が追加される。これによって画素20の感度が更に低下する。このように画素20の感度を低下させる機能を追加することによって、より多くの放射線を電荷に変換し蓄積することが可能となり、ダイナミックレンジを広げることができる。第1変更信号WIDEがアクティブレベルになる場合には、イネーブル信号ENWをアクティブレベルにして、MOSトランジスタ235に変えてMOSトランジスタ246をソースフォロア動作させてもよい。
次に、透視撮影における放射線撮像システム1の駆動方法あるいは制御方法について説明する。図4には、放射線撮像システム1をエネルギーサブトラクション駆動の基本モードで動作させたときの駆動タイミングが例示されている。図4において、横軸は時間軸であり、図4には、放射線R、リセット信号Pres、第1サンプリング信号TS、第2サンプリング信号TN、および、増幅部160の出力が示されている。ここで、増幅部160の出力は、列信号線対114を構成する第1列信号線321および第2列信号線322の差分、つまり、放射線信号とノイズレベル(または、放射線信号)との差分を増幅した信号である。第1サンプリング信号TS、第2サンプリング信号TNがサンプルホールドを完了させるタイミングは、透視撮影あるいは動画撮影の各フレームについて行駆動回路120が発生する複数回のタイミングの例である。該複数回のタイミングは、例えば、制御装置103によって放射線発生条件に応じて決定されうる。制御装置103は、透視撮影あるいは動画撮影中に与えられる放射線発生条件を取得し、その放射線発生条件に応じて複数の画素20の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを決定するように構成されうる。ここで、該複数回のサンプルホールドのうち少なくとも1回のサンプルホールドのタイミングは、放射線の照射期間におけるタイミングでありうる。
制御装置103は、該複数のタイミングを指令するためのタイミング信号を制御回路130に与え、制御装置103は、該タイミング信号に従って複数のタイミング信号を行駆動回路120に発生させうる。あるいは、制御装置103、制御回路130または行駆動回路120は、複数の制御情報セットを格納していてもよい。この場合、該複数の制御情報セットの中から放射線発生条件に応じて選択される制御情報セットに従って該複数回のサンプルホールドのタイミングが決定されうる。
図4に示された例では、まず、リセット信号Presが所定期間にわたってアクティブレベルにされて変換素子210がリセットされた後に、放射線発生装置101によって低エネルギーの放射線301(放射線Rに相当)が照射(曝射)される。その後、第2サンプリング信号TNがアクティブレベルにされた後に非アクティブレベルにされることによって第2サンプルホールド回路276でサンプルホールドが行われる。第2サンプリング信号TNの行に付されたRは、第2サンプルホールド回路276でサンプルホールドされた信号(低エネルギーの放射線301に対応する信号)を示している。なお、第2サンプリング信号TNによるサンプルホ―ルドの完了時点における変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、低エネルギーの放射線301の線量に対応する電荷である。
その後、管電圧が切り替えられて放射線発生装置101によって高エネルギーの放射線302が照射される。その後、第1サンプリング信号TSがアクティブレベルにされた後に非アクティブレベルにされることによって第1サンプルホールド回路275でサンプルホールドが行われる。第1サンプリング信号TSの行に付されたR、Bは、第1サンプルホールド回路275でサンプルホールドされた信号(低エネルギーの放射線301に対応する信号+高エネルギーの放射線302に対応する信号)を示している。なお、第1サンプリング信号TSによるサンプルホ―ルドの完了時点における変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、放射線301の線量および放放射線302の線量の総和に対応する電荷である。
その後、管電圧が切り替えられて放射線発生装置101によって低エネルギーの放射線303が照射される。また、複数の列信号線対114を介して読出回路RCによって画素アレイ106から第1サンプルホールド回路275および第2サンプルホールド回路276から画像304が読み出される。この際、増幅部160は、列信号線対114を構成する第1列信号線321および第2列信号線322の差分を増幅した信号を画像304として出力する。よって、増幅部160から出力される信号あるいは画像304は、第1列信号線321に出力される信号R+Bと第2列信号線322に出力される信号Rとの差分Bに相当する。
低エネルギーの放射線303の照射と画像304の読み出しとが完了した後、再び第1サンプルホールド回路275でサンプルホールドが行われる。第1サンプリング信号TSの行に付されたR、B、Rは、第1サンプルホールド回路275でサンプルホールドされた信号(放射線301に対応する信号+放射線302に対応する信号+放射線303に対応する信号)を示している。なお、第1サンプリング信号TSによる2回目のサンプルホ―ルドの完了時点における変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、放射線301、放射線302および放射線303のそれぞれの線量の総和に対応する電荷である。
その後、再びリセット信号Presが所定期間にわたってアクティブレベルにされて変換素子210がリセットされる。その後、再び第2サンプリング信号TNがアクティブレベルにされた後に非アクティブレベルにされることによって第2サンプルホールド回路276でノイズレベルのサンプルホールドが行われる。第2サンプリング信号TNの行に付された0は、第2サンプルホールド回路276でサンプルホールドされたノイズレベルを示している。このとき、第2サンプルホールド回路276には、放射線が照射されていない状態の信号が保持される。一方、第1サンプルホールド回路275には、放射線301、放射線302および放射線303のそれぞれの線量の総和に対応する信号(R、B、R)が保持されている。
その後、複数の列信号線対114を介して読出回路RCによって画素アレイ106から第1サンプルホールド回路275および第2サンプルホールド回路276から画像306が読み出される。この際、増幅部160は、列信号線対114を構成する第1列信号線321および第2列信号線322の差分を増幅した信号を画像304として出力する。よって、増幅部160から出力される信号あるいは画像306は、第1列信号線321に出力される信号R+B+R+0(0はノイズレベル)と第2列信号線322に出力されるノイズレベル0との差分R+B+Rに相当する。
制御装置103は、画像306と画像304との差分を計算することで、低エネルギーの放射線301と低エネルギーの放射線303の和に対応した画像305を得ることができる。
以上で透視撮影における1フレームの撮像が終了し、当該フレーム中に放射線発生条件の変更がなかった場合には、当該フレームにおいて使用された第1サンプリング信号TS、第2サンプリング信号TNと同じタイミングで次のフレームの撮像が行われる。
ここで、サンプルホールドのタイミングは、周期的な基準信号を基準とする相対的なタイミングであり、上記の例では、変換素子210をリセットする信号であるリセット信号Pres(フレーム内の1回目の活性化)を基準とする相対的なタイミングである。周期的な基準信号は、例えば、上記の曝射許可信号であってもよいし、曝射許可信号に同期した信号であってもよいし(この場合、曝射前に変換素子210をリセットする)、曝射許可信号を生成するための信号であってもよい。サンプルホールドのタイミングは、第1、第2サンプリング信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに遷移するタイミングとして理解されてうる。ただし、アクティブ期間が定まっていれば、第1、第2サンプリング信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに遷移するタイミングによって、第1、第2サンプリング信号が非アクティブレベルからアクティブレベルに遷移するタイミングも決定される。よって、サンプルホールドのタイミングは、第1、第2サンプリング信号が非アクティブレベルからアクティブレベルに遷移するタイミングとして理解されてもよい。
次に、透視撮影時に放射線発生条件が変更される場合における放射線撮像システム1の駆動方法あるいは制御方法について説明する。図5には、放射線撮像システム1をエネルギーサブトラクション駆動の追従モードで動作させたときの駆動タイミングが例示されている。図5における標記方法は、図4の標記方法に従う。図5には、放射線の照射時間が変更される前のフレーム30と、放射線の照射時間が変更された後のフレーム30’とが例示されている。放射線301’は、照射時間の変更後の低エネルギーの放射線、放射線302’は、照射時間の変更後の高エネルギーの放射線、放射線303’は、照射時間の変更後の低エネルギーの放射線を示す。図5に示された追従モードは、放射線の照射時間の変更に応じてサンプルホールドのタイミングが変更される点で、図4に示された基本モードとは異なる。ここで、第1サンプリング信号TS、第2サンプリング信号TNに従うサンプルホールドのタイミングは、制御装置103からの指令に応じて制御回路130が行駆動回路120を制御することによってなされうる。
まず、フレーム30における動作を説明する。基準信号としてのリセット信号Presが所定期間にわたってアクティブレベルにされて変換素子210がリセットされた後に、放射線発生装置101によって低エネルギーの放射線301(放射線R)が照射(曝射)される。その後、第2サンプリング信号TNがアクティブレベルにされた後に第1タイミングt1で非アクティブレベルに戻されて第2サンプルホールド回路276によるサンプルホールドが完了する。なお、サンプルホールドの完了のタイミングは、第2サンプリング信号TNがアクティブレベルから非アクティブレベルに戻されるタイミングである。第1タイミングt1において変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、低エネルギーの放射線301の線量に対応する電荷である。
その後、管電圧が切り替えられて放射線発生装置101によって高エネルギーの放射線302(放射線R)が照射(曝射)される。その後、第1サンプリング信号TSがアクティブレベルにされた後に第2タイミングt2で非アクティブレベルに戻されて第1サンプルホールド回路275によるサンプルホールドが完了する。第2タイミングt2において変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、放射線301の線量および放射線302の線量の総和に対応する電荷である。
その後、管電圧が切り替えられて放射線発生装置101によって低エネルギーの放射線303(放射線R)が照射(曝射)される。また、複数の列信号線対114を介して読出回路RCによって画素アレイ106から第1サンプルホールド回路275および第2サンプルホールド回路276から画像304が読み出される。この際、増幅部160は、列信号線対114を構成する第1列信号線321および第2列信号線322の差分を増幅した信号を画像304として出力する。よって、増幅部160から出力される信号あるいは画像304は、第1列信号線321に出力される信号R+Bと第2列信号線322に出力される信号Rとの差分Bに相当する。
低エネルギーの放射線303の照射と画像304の読み出しとが完了した後、第1サンプリング信号TSがアクティブレベルにされた後に第3タイミングt3で非アクティブレベルに戻されて第1サンプルホールド回路275によるサンプルホールドが完了する。第3タイミングt3において変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、放射線301、放射線302および放射線303のそれぞれの線量の総和に対応する電荷である。
その後、再びリセット信号Presが所定期間にわたってアクティブレベルにされて変換素子210がリセットされる。その後、第2サンプリング信号TNがアクティブレベルにされた後に第4タイミングt4で非アクティブレベルに戻されて第2サンプルホールド回路276によるノイズレベルのサンプルホールドが完了する。このとき、第2サンプルホールド回路276には、放射線が照射されていない状態の信号が保持される。一方、第1サンプルホールド回路275には、放射線301、放射線302および放射線303のそれぞれの線量の総和に対応する信号(R、B、R)が保持されている。
その後、複数の列信号線対114を介して読出回路RCによって画素アレイ106から第1サンプルホールド回路275および第2サンプルホールド回路276から画像306が読み出される。この際、増幅部160は、列信号線対114を構成する第1列信号線321および第2列信号線322の差分を増幅した信号を画像304として出力する。よって、増幅部160から出力される信号あるいは画像306は、第1列信号線321に出力される信号R+B+R+0(0はノイズレベル)と第2列信号線322に出力されるノイズレベル0との差分R+B+Rに相当する。
制御装置103は、画像306と画像304との差分を計算することで、低エネルギーの放射線301と低エネルギーの放射線303の和に対応した画像305を得ることができる。以上で透視撮影におけるフレーム30の撮像が終了する。
この例では、フレーム30の期間中に放射線発生条件(照射時間)が変更され、制御装置103は、その変更に応じて第1、第2、第3、第4タイミングt1、t2、t3、t4を第1、第2、第3、第4タイミングt1’、t2’、t3’、t4’に変更する。ここで、タイミングとは、周期的な基準信号を基準とする相対的なタイミングであり、上記の例では、変換素子210をリセットする信号であるリセット信号Pres(フレーム内の1回目の活性化)を基準とする相対的なタイミングである。周期的な基準信号は、例えば、上記の曝射許可信号であってもよいし、曝射許可信号に同期した信号であってもよいし(この場合、曝射前に変換素子210をリセットする)、曝射許可信号を生成するための信号であってもよい。
以下、放射線発生条件の一例としての照射時間の変更後におけるフレーム30’における動作を説明する。基準信号としてのリセット信号Presが所定期間にわたってアクティブレベルにされて変換素子210がリセットされた後に、放射線発生装置101によって低エネルギーの放射線301’が照射される。その後、第2サンプリング信号TNがアクティブレベルにされた後に第1タイミングt1’で非アクティブレベルに戻されて第2サンプルホールド回路276によるサンプルホールドが完了する。第1タイミングt1’おいて変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、低エネルギーの放射線301’の線量に対応する電荷である。
その後、管電圧が切り替えられて放射線発生装置101によって高エネルギーの放射線302’(放射線R)が照射(曝射)される。その後、第1サンプリング信号TSがアクティブレベルにされた後に第2タイミングt2’で非アクティブレベルに戻されて第1サンプルホールド回路275によるサンプルホールドが完了する。第2タイミングt2’において変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、放射線301の線量および放射線302’の線量の総和に対応する電荷である。
その後、管電圧が切り替えられて放射線発生装置101によって低エネルギーの放射線303’が照射される。また、複数の列信号線対114を介して読出回路RCによって画素アレイ106から第1サンプルホールド回路275および第2サンプルホールド回路276から画像304’が読み出される。この際、増幅部160は、列信号線対114を構成する第1列信号線321および第2列信号線322の差分を増幅した信号を画像304’として出力する。よって、増幅部160から出力される信号あるいは画像304’は、第1列信号線321に出力される信号R+Bと第2列信号線322に出力される信号Rとの差分Bに相当する。
低エネルギーの放射線303’の照射と画像304の読み出しとが完了した後、第1サンプリング信号TSがアクティブレベルにされた後に第3タイミングt3’で非アクティブレベルに戻されて第1サンプルホールド回路275によるサンプルホールドが完了する。第3タイミングt3’において変換素子210の電荷蓄積部および電荷電圧変換部CVCに蓄積された電荷は、放射線301’、放射線302’および放射線303’のそれぞれの線量の総和に対応する電荷である。
その後、再びリセット信号Presが所定期間にわたってアクティブレベルにされて変換素子210がリセットされる。その後、第2サンプリング信号TNがアクティブレベルにされた後に第4タイミングt4’で非アクティブレベルに戻されて第2サンプルホールド回路276によるノイズレベルのサンプルホールドが完了する。このとき、第2サンプルホールド回路276には、放射線が照射されていない状態の信号が保持される。一方、第1サンプルホールド回路275には、放射線301、放射線302および放射線303のそれぞれの線量の総和に対応する信号(R、B、R)が保持されている。
その後、複数の列信号線対114を介して読出回路RCによって画素アレイ106から第1サンプルホールド回路275および第2サンプルホールド回路276から画像306’が読み出される。この際、増幅部160は、列信号線対114を構成する第1列信号線321および第2列信号線322の差分を増幅した信号を画像304’として出力する。よって、増幅部160から出力される信号あるいは画像306’は、第1列信号線321に出力される信号R+B+R+0(0はノイズレベル)と第2列信号線322に出力されるノイズレベル0との差分R+B+Rに相当する。
制御装置103は、画像306’と画像304’との差分を計算することで、低エネルギーの放射線301’と低エネルギーの放射線303’の和に対応した画像305’を得ることができる。以上で透視撮影におけるフレーム30’の撮像が終了する。
フレーム30におけるタイミングt1、t2、t3、t4およびフレーム30’におけるタイミングt1’、t2’、t3’、t4’のような各フレームにおける複数のタイミングは、放射線発生条件としての照射時間に応じて予め決定されうる。例えば、第1フレーム30において採用される第1放射線発生条件に対応付けられた第1制御情報セットにおいて第1、第2、第3、第4タイミングt1、t2、t3、t4が規定されうる。制御装置103は、第1放射線発生情報に対応付けられた第1制御情報セットに従って、第1フレーム30のための第1、第2、第3、第4タイミングt1、t2、t3、t4を決定しうる。また、第2フレーム30’において採用される第2放射線発生条件に対応付けられた第2制御情報セットにおいて第1、第2、第3、第4タイミングt1’、t2’、t3’、t4’が規定されうる。制御装置103は、第2放射線発生情報に対応付けられた第2制御情報セットに従って、第2フレーム30’のための第1、第2、第3、第4タイミングt1’、t2’、t3’、t4’を決定しうる。あるいは、制御装置103は、複数の放射線発生条件にそれぞれ対応付けられた複数の制御情報セットの少なくとも一部に基づいて、例えば、補間によって、最新の前記放射線発生条件に応じた制御情報セットを生成してもよい。
上記の例では、制御装置103は、放射線発生条件の変更に応じて第1、第2、第3、第4タイミングt1、t2、t3、t4を第1、第2、第3、第4タイミングt1’、t2’、t3’、t4’に変更する。しかし、制御装置103は、放射線発生条件の変更に応じて複数のタイミングのうち少なくとも1つを変更するように構成されてもよい。例えば、制御装置103は、放射線発生条件の変更に応じて第1、第2タイミングt1、t2を第1、第2、第3、第4タイミングt1’、t2’に変更する。放射線発生条件に従う複数のタイミングは、例えば、測定あるいはシミュレーションによって予め決定されうる。
図6には、放射線発生装置101の陰極と陽極との間に印加される電圧である管電圧の波形が例示されている。放射線発生装置101は、管電圧に応じたエネルギーを有する放射線を発生する。管電圧の波形が凸形状であれば、その管電圧の印加によって発生する放射線のエネルギーの波形も凸形状である。管電圧の波形は、理想的には、図6(a)に例示されるように、時刻tt2で急激に管電圧が上昇し、その後に時刻tt3まで一定の値を維持し、時刻tt3で急激に管電圧が降下する形状を有しうる。しかしながら、このような波形を実現しようとしても、実際には、図6(b)、(c)に例示されるように管電圧が緩慢に変化しうる。管電圧の立ち上がり、および立ち下がりは、管電流が高いほど急峻になり、管電流が低いほど緩慢になる。したがって、照射時間が一定に維持された場合であっても、管電流が変更されると、前述の複数回のタイミング、例えば、第1~第4タイミングを変更する必要がある。
図7には、透視撮影時に放射線発生条件の一例としての管電流が変更される場合において、放射線撮像システム1をエネルギーサブトラクション駆動の追従モードで動作させたときの駆動タイミングが例示されている。図7における標記方法は、図4の標記方法に従う。図7には、放射線の照射時間が変更される前のフレーム60と、放射線の照射時間が変更された後のフレーム60’とが例示されている。図7には、管電流が変更される前のフレーム60と、管電流が変更された後のフレーム60’とが例示されている。放射線601は、管電流の変更前の低エネルギーの放射線、放射線602は、管電流の変更前の高エネルギーの放射線、放射線603は、管電流の変更前の低エネルギーの放射線を示す。放射線601’は、管電流の変更後の低エネルギーの放射線、放射線602’は、管電流の変更後の高エネルギーの放射線、放射線603’は、管電流の変更後の低エネルギーの放射線を示す。
図7に示された追従モードは、管電流の変更に応じてサンプルホールドのタイミングが変更される点で、図4に示された基本モードとは異なる。ここで、第1サンプリング信号TS、第2サンプリング信号TNに従うサンプルホールドのタイミングは、制御装置103からの指令に応じて制御回路130が行駆動回路120を制御することによってなされうる。
図8には、第1タイミングおよび第2タイミングが例示されている。第1タイミングおよび第2タイミングは、フレームにおける最初のリセットパルスの立ち上がりタイミングから第1タイミングおよび第2タイミングまでの時間として示されている。図8に例示されるように、同じ照射時間で比較した場合、管電流が増えるほど電圧の立ち上がり、立下りが急峻になるために第1、第2タイミングが早くなる。例えば、照射時間の設定が16msであり、管電流の設定が透視撮影中に100mAから160mAに変更された場合は、第1タイミングが6.9msから6.3msに、第2タイミングが12.4msから11.2msに変更されうる。逆に管電流が減る場合は、電圧の立ち上がり、立下りが鈍くなるため、図8に例示されるように、第1タイミングおよび第2タイミングが遅くなる。例えば、照射時間の設定が12msであり、管電流の設定が透視撮影中に125mAから80mAに変更された場合は、第1タイミングが5.2msから5.6msに、第2タイミングが9.2msから9.9msに変更されうる。
図8に例示されるテーブル(制御情報)は、例えば、制御装置103内のメモリ、または制御装置103がアクセス可能なメモリに予め保存され、制御装置103は、該制御情報に基づいて第1タイミングおよび第2タイミングを決定しうる。複数回のタイミングを決定するために参照されるテーブルは、図8に例示されるテーブルに限定されない。例えば、管電流及び照射時間の組み合わせは、図8に例示されたものより多くてもよいし、少なくてもよい。複数のタイミングを決定するために参照されるテーブルは、管電圧ごと、または、管電圧波形ごとに提供されてもよい。図8に示された例は、管電流および照射時間をパラメータとする複数のタイミングを提供する2次元テーブルとして理解されうる。制御装置103は、このような2次元テーブルを参照することによって、管電流および照射時間が同時に変更された場合にも、それに応じて複数のタイミングを決定することができる。また、図8に例示されるテーブルに記述されていない管電流および照射時間が設定された場合、該テーブルに記述された複数のタイミングを補間することによって、設定された管電流および照射時間に応じた複数のタイミングが決定されてもよい。
また、制御装置103は、透視撮影中において放射線発生条件の設定の変更を常時監視し、最新の放射線発生条件に応じた複数のタイミングを決定および設定してもよい。また、制御装置103は、透視撮影中において放射線発生条件の設定の変更を監視し、変更があった場合のみ、変更後の放射線発生条件に応じた複数のタイミングを決定および設定してもよい。また、制御装置103は、自動輝度調整(Auto Brightness Control(ABC))の実行による放射線発生条件の変更があった場合に、変更後の放射線発生条件に応じた複数のタイミングを決定および設定してもよい
第1エネルギーの放射線に対応する画像と第2エネルギーの放射線に対応する画像とを差分処理することなどによって、骨画像と軟部組織画像とを生成することができる。また、例えば、第1エネルギーの放射線に対応する画像と第2エネルギーの放射線に対応する画像に基づいて生成される非線形連立方程式を解くことなどによって、骨画像と軟部組織画像とを生成してもよい。また、造影剤画像と軟部組織画像とが生成されてもよい。さらには、電子密度画像と実効原子番号画像とが生成されてもよい。また、開示の技術は、半導体基板の検査等、工業用の放射線撮像システムに適用されてもよい。
以下、第2実施形態の放射線撮像システム1について説明する。なお、第2実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第2実施形態では、被検体画像の撮影時のサンプルホールドのタイミングの変更に加えて、オフセット画像の撮影時のサンプルホールドのタイミングの変更を行う。第2実施形態では、第1実施形態におけるサンプルホールド信号TSを2系統のサンプルホールド信号TS1、TS2で置き換えた構成を説明する。
図9には、放射線撮像システム1をエネルギーサブトラクション駆動の追従モードで動作させたときの駆動タイミングが例示されている。図9に示された例では、透視撮影中に放射線発生条件としての照射時間が変更される。図4、図5に示された画像304、画像305、画像306等にはオフセット信号が重畳されうる。
第2実施形態の放射線撮像システム1では、オフセット信号を除去するためにオフセット画像を取得し、被検体画像からオフセット画像を減算する。オフセット信号はサンプリング時間に依存して変化しうる。よって、被検体画像とオフセット画像とでサンプリング時間が異なる場合、被検体画像からオフセット信号を精度よく減算できず、減算後の被検体画像に格子状、線状等の画像違和感が生じうる。第2実施形態では、被検体画像の撮影時とオフセット画像の撮影時とでサンプリング時間を同じにすることで、被検体画像から精度よくオフセット信号を減算する。
図9に例示されるように、第2実施形態では、放射線撮像装置10は、透視撮影中における被検体撮影の直前に被検体撮影と同じタイミングで放射線を照射せずにオフセット画像804、805を取得する。その後、放射線撮像装置10は、放射線を照射して被検体画像806、807を取得する。オフセット画像804および被検体画像806は、第1タイミング信号TS1によってサンプルホールドされた信号と第2タイミング信号TNによってサンプルホールドされた信号との差分に相当する画像である。オフセット画像805および被検体画像807は、第1タイミング信号TS2によってサンプルホールドされた信号と第2タイミング信号TNによってサンプルホールドされた信号との差分に相当する。制御装置103は、画像806から画像804を減算して画像808を生成しうる。また、制御装置103は、画像807から画像805を減算して画像809を生成しうる。
透視撮影中に照射時間が変更された場合、図9に例示されるように、変更された照射時間の設定に対応するタイミングで制御される第1タイミング信号TN、第2タイミング信号TS1、TS2に従ってサンプルホールドが行われる。まず、放射線撮像装置10は、放射線が照射されない状態でオフセット画像804’、805’を取得する。その後、放射線撮像装置10は、放射線が照射された状態で被検体画像806’、807’を取得する。そして、制御装置103は、画像806’から画像804’を減算して画像808’を生成する。また、制御装置103は、画像807’から画像805’を減算して画像809’を生成する。以上の処理によって、照射時間が変更された場合でも、被検体画像から、被検体撮影時と同じサンプリング時間で取得したオフセット画像を用いてオフセット信号を除去することができる。
図10に例示されるように、オフセット画像は被写体画像の取得後に取得されてもよい。ここで、画像904、906は、1タイミング信号TS1によってサンプルホールドされた信号と第2タイミング信号TNによってサンプルホールドされた信号との差分に相当する画像である。画像905、907は、第1タイミング信号TS2によってサンプルホールドされた信号と第2タイミング信号TNによってサンプルホールドされた信号との差分に相当する。
第1実施形態および第2実施形態では、放射線の照射が低管電圧、高管電圧、低管電圧の凸型の管電圧波形に従い、中央の高管電圧の放射線情報を含んだ画像と前後の低管電圧の放射線情報を含んだ画像が生成された。これは一例に過ぎず、例えば図11に例示されるように、放射線の照射を低管電圧、高管電圧の順の2段の階段型とし、高管電圧の放射線情報を含んだ画像と、前段の低管電圧の放射線情報および高管電圧の後の波尾の放射線情報を含んだ画像とが生成されてもよい。また、第1実施形態で示した方法で放射線のmA設定、ms設定に応じてサンプルホールドのタイミングが決定されてもよい。また、この場合においても、図9、図10に示された方法に従ってオフセット信号を除去することができる。
また、第1実施形態、第2実施形態では、高管電圧の放射線情報を含んだ画像と低管電圧の放射線情報を含んだ画像とを生成する2色のサブトラクション処理を説明したが、これは例示に過ぎない。例えば、図12に例示されるように、低管電圧、中管電圧、高管電圧の三段で構成される階段型の放射線の照射を行い、低管電圧、中管電圧、高管電圧それぞれに応じた3色の画像を生成してもよい。図12と図4のタイミングチャートの違いは、図4の画像304、画像306の読み出しの間に、低管電圧と中管電圧の放射線情報を含む画像を読み出すことである。更に、サンプルホールドの回数を増やし、4色以上の画像を生成してもよい。また、第1実施形態で示した方法で放射線のmA設定、ms設定に応じてサンプルホールドのタイミングを変更してよい。また図9、図10と同様の方法でオフセット信号を除去してもよい。
以下、第3実施形態の放射線撮像システム1について説明する。なお、第3実施形態として言及しない事項は、第1実施形態または第2実施形態に従いうる。第3実施形態では、制御装置103は、放射線発生装置101から出力される情報(パラメータ値)に基づいて放射線発生条件を取得あるいは監視し、その情報に基づいてサンプルホールドのタイミングを決定する。
図13には、第3実施形態において透視撮影中に放射線発生装置101から出力される情報(パラメータ値)に基づいて放射線発生条件を取得あるいは監視し、その情報に基づいてサンプルホールドのタイミングをリアルタイムに決定する処理が例示されている。
第3実施形態では、制御装置103は、放射線発生装置101から出力される情報(パラメータ値)の一例としての管電圧を閾値1207、閾値1208との比較に基づいてサンプルホールドのタイミングを決定しうる。例えば、管電圧が閾値1208を上回ったら第2サンプルホールド信号TNの駆動によって第2サンプルホールド回路276によってサンプルホールドを行うことができる。そして、管電圧が閾値1207を下回ったら第1サンプルホールド回路275によってサンプルホールドを行うことができる。
第1乃至第3実施形態では、エネルギーサブトラクションを行う放射線撮像システムについ説明した。しかしながら、開示の技術はこのような形態に限定されない。例えば、ABC機能によって所定時間より長い時間にわたって放射線を照射する要求があった場合、サンプルホールドのタイミングを変更してもよい。
第1乃至第3実施形態では、放射線発生装置101の管電圧に基づいてサンプルホールドのタイミングを制御する例を説明した。しかしながら、開示の技術はこのような形態に限定されない。例えば、放射線発生装置101のフィルタを変更する機能を設けて、放射線撮像装置10に照射される放射線のエネルギーが変更されてもよい。
本明細書の開示は、以下を含む。
(項目1)
放射線を検出する複数の画素を有する画素アレイと、
透視撮影中に放射線発生装置における放射線発生条件を取得し、前記放射線発生条件に応じて前記複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部と、を備え、
前記複数回のサンプルホールドのうち少なくとも1回のサンプルホールドのタイミングは、放射線の照射期間におけるタイミングであり、
前記複数の画素の各々は、放射線を電気信号に変換する変換素子と、前記制御部によって決定された前記複数回のサンプルホールドのタイミングに従って、前記変換素子からの信号を複数回にわたってサンプルホールドするサンプルホールド回路とを含む、放射線撮像装置。
(項目2)
放射線発生装置における放射線発生条件であって、透視撮影中に取得された前記放射線発生条件に応じて、放射線を検出する複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部を備える、放射線撮像装置。
(項目3)
前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、第1エネルギーを有する放射線に対応する信号をサンプルホールドするためのタイミングと、前記第1エネルギーとは異なる第2エネルギーを有する放射線に対応する信号をサンプルホールドするためのタイミングと、を含む、項目1又は2に記載の放射線撮像装置。
(項目4)
前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含まない信号をサンプルホールドするタイミングを含む、項目3に記載の放射線撮像装置。
(項目5)
前記制御部は、透視撮影中に複数回にわたって前記放射線発生条件を取得し、前記放射線発生条件を取得する度に前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、項目1又は2に記載の放射線撮像装置。
(項目6)
前記制御部は、透視撮影中における前記放射線発生条件の変更を検出する検出部を含み、前記検出部の出力に基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを変更する、項目1又は2に記載の放射線撮像装置。
(項目7)
前記検出部は、操作者による操作に従って前記放射線発生条件の変更を検出する、項目6に記載の放射線撮像装置。
(項目8)
前記検出部は、自動輝度調整の実行による前記放射線発生条件の変更を検出する、項目6に記載の放射線撮像装置。
(項目9)
前記制御部は、透視撮影中に前記放射線発生条件を監視し続け、最新の前記放射線発生条件に応じて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、項目1に記載の放射線撮像装置。
(項目10)
前記制御部は、少なくとも、透視撮影の開始を要求する開始指令の受信から、前記開始指令に従って開始された透視撮影の終了を要求する終了指令の受信までの期間において、前記放射線発生条件を取得する、項目1又は2に記載の放射線撮像装置。
(項目11)
前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含む信号をサンプルホールドするタイミングを含む、項目1又は2に記載の放射線撮像装置。
(項目12)
前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含まない信号をサンプルホールドするタイミングを含む、項目11に記載の放射線撮像装置。
(項目13)
前記制御部は、複数の制御情報セットの中から前記放射線発生条件に応じて選択される制御情報セットに従って、前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、項目1又は2に記載の放射線撮像装置。
(項目14)
前記制御部は、複数の放射線発生条件にそれぞれ対応付けられた複数の制御情報セットの少なくとも一部に基づいて、最新の前記放射線発生条件に応じた制御情報セットを生成し、生成した前記制御情報セットに基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、項目13に記載の放射線撮像装置。
(項目15)
前記制御部は、前記放射線発生条件を、放射線発生装置から出力される情報に基づいて取得する、項目1又は2に記載の放射線撮像装置。
(項目16)
前記情報は、管電圧に関する情報を含み、
前記制御部は、前記管電圧に基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、項目15に記載の放射線撮像装置。
(項目17)
前記情報は、管電流に関する情報を含み、
前記制御部は、前記管電流に基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、項目15に記載の放射線撮像装置。
(項目18)
前記制御部は、周期的な基準信号を基準として、前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、項目1乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
(項目19)
前記基準信号は、放射線を電気信号に変換する変換素子をリセットする信号である、項目18に記載の放射線撮像装置。
(項目20)
放射線発生装置と、
項目1乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、を備える放射線撮像システム。
(項目21)
放射線発生装置における放射線発生条件であって、透視撮影中に取得された前記放射線発生条件に応じて、放射線を検出する複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部を備える、制御装置。
(項目22)
放射線発生装置における放射線発生条件であって、透視撮影中に取得された前記放射線発生条件に応じて、放射線を検出する複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する工程を含む、制御方法。
(項目23)
項目22に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。

Claims (23)

  1. 放射線を検出する複数の画素を有する画素アレイと、
    透視撮影中に放射線発生装置における放射線発生条件を取得し、前記放射線発生条件に応じて前記複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部と、を備え、
    前記複数回のサンプルホールドのうち少なくとも1回のサンプルホールドのタイミングは、放射線の照射期間におけるタイミングであり、
    前記複数の画素の各々は、放射線を電気信号に変換する変換素子と、前記制御部によって決定された前記複数回のサンプルホールドのタイミングに従って、前記変換素子からの信号を複数回にわたってサンプルホールドするサンプルホールド回路とを含む、放射線撮像装置。
  2. 放射線発生装置における放射線発生条件であって、透視撮影中に取得された前記放射線発生条件に応じて、放射線を検出する複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部を備える、放射線撮像装置。
  3. 前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、第1エネルギーを有する放射線に対応する信号をサンプルホールドするためのタイミングと、前記第1エネルギーとは異なる第2エネルギーを有する放射線に対応する信号をサンプルホールドするためのタイミングと、を含む、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含まない信号をサンプルホールドするタイミングを含む、請求項3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記制御部は、透視撮影中に複数回にわたって前記放射線発生条件を取得し、前記放射線発生条件を取得する度に前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記制御部は、透視撮影中における前記放射線発生条件の変更を検出する検出部を含み、前記検出部の出力に基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを変更する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記検出部は、操作者による操作に従って前記放射線発生条件の変更を検出する、請求項6に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記検出部は、自動輝度調整の実行による前記放射線発生条件の変更を検出する、請求項6に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記制御部は、透視撮影中に前記放射線発生条件を監視し続け、最新の前記放射線発生条件に応じて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記制御部は、少なくとも、透視撮影の開始を要求する開始指令の受信から、前記開始指令に従って開始された透視撮影の終了を要求する終了指令の受信までの期間において、前記放射線発生条件を取得する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  11. 前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含む信号をサンプルホールドするタイミングを含む、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  12. 前記複数回のサンプルホールドのタイミングは、被検体の情報を含まない信号をサンプルホールドするタイミングを含む、請求項11に記載の放射線撮像装置。
  13. 前記制御部は、複数の制御情報セットの中から前記放射線発生条件に応じて選択される制御情報セットに従って、前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  14. 前記制御部は、複数の放射線発生条件にそれぞれ対応付けられた複数の制御情報セットの少なくとも一部に基づいて、最新の前記放射線発生条件に応じた制御情報セットを生成し、生成した前記制御情報セットに基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、請求項13に記載の放射線撮像装置。
  15. 前記制御部は、前記放射線発生条件を、放射線発生装置から出力される情報に基づいて取得する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
  16. 前記情報は、管電圧に関する情報を含み、
    前記制御部は、前記管電圧に基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、請求項15に記載の放射線撮像装置。
  17. 前記情報は、管電流に関する情報を含み、
    前記制御部は、前記管電流に基づいて前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、請求項15に記載の放射線撮像装置。
  18. 前記制御部は、周期的な基準信号を基準として、前記複数回のサンプルホールドのタイミングを決定する、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  19. 前記基準信号は、放射線を電気信号に変換する変換素子をリセットする信号である、請求項18に記載の放射線撮像装置。
  20. 放射線発生装置と、
    請求項1乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、を備える放射線撮像システム。
  21. 放射線発生装置における放射線発生条件であって、透視撮影中に取得された前記放射線発生条件に応じて、放射線を検出する複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する制御部を備える、制御装置。
  22. 放射線発生装置における放射線発生条件であって、透視撮影中に取得された前記放射線発生条件に応じて、放射線を検出する複数の画素の各々における複数回のサンプルホールドのタイミングを透視撮影中に決定する工程を含む、制御方法。
  23. 請求項22に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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