JP2024023058A - 光検出装置および光検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度を高めることができる光検出装置を得る。【解決手段】本開示の一実施の形態に係る光検出装置は、複数の第1の受光画素と、複数の第2の受光画素とを含む複数の受光画素と、複数の第1の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成可能な第1の論理和回路と、第1の検出信号に基づいて第1のタイミングコードを生成可能な第1のタイミングコード生成回路と、複数の第2の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成可能な第2の論理和回路と、第2の検出信号に基づいて第2のタイミングコードを生成可能な第2のタイミングコード生成回路と、第1のタイミングコードおよび第2のタイミングコードに基づいて第1の合成信号を生成可能であり、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能な第1のヒストグラム生成回路とを備える。【選択図】図8

Description

本開示は、光を検出する光検出装置および光検出システムに関する。
検出対象までの距離を計測する際、しばしば、ToF(Time Of Flight)法が用いられる。このToF法では、光を射出するとともに、検出対象により反射された反射光を検出する。そして、ToF法では、光を射出したタイミングおよび反射光を検出したタイミングの間の時間差を計測することにより、検出対象までの距離を計測する。例えば、特許文献1には、16個の受光画素の出力信号の論理和を求め、その結果に基づいて受光タイミングを検出する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2021-139647号公報
光検出装置では、検出精度を高めることが望まれており、さらなる検出精度の向上が期待されている。
検出精度を高めることができる光検出装置および光検出システムを提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態における第1の光検出装置は、複数の受光画素と、第1の論理和回路と、第1のタイミングコード生成回路と、第2の論理和回路と、第2のタイミングコード生成回路と、第1のヒストグラム生成回路とを備えている。複数の受光画素のそれぞれは光パルスを検出し光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能なものである。複数の受光画素は、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む。第1の論理和回路は、複数の第1の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成可能なものである。第1のタイミングコード生成回路は、第1の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能なものである。第2の論理和回路は、複数の第2の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成可能なものである。第2のタイミングコード生成回路は、第2の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能なものである。第1のヒストグラム生成回路は、第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、第1の信号および第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能なものである。
本開示の一実施の形態における第2の光検出装置は、複数の受光画素と、第1のタイミングコード生成回路と、第2のタイミングコード生成回路と、第1のヒストグラム生成回路とを備えている。複数の受光画素のそれぞれは光パルスを検出し光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能なものである。複数の受光画素は、第1の受光画素および第2の受光画素を含む。第1のタイミングコード生成回路は、第1の受光画素により生成されたパルス信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能なものである。第2のタイミングコード生成回路は、第2の受光画素により生成されたパルス信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能なものである。第1のヒストグラム生成回路は、第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、第1の信号および第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能なものである。
本開示の一実施の形態における光検出システムは、光源と、複数の受光画素と、第1の論理和回路と、第1のタイミングコード生成回路と、第2の論理和回路と、第2のタイミングコード生成回路と、第1のヒストグラム生成回路とを備えている。光源は、第1の光パルスを射出可能なものである。複数の受光画素のそれぞれは第1の光パルスに応じた第2の光パルスを検出し第2の光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能なものである。複数の受光画素は、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む。第1の論理和回路は、複数の第1の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成可能なものである。第1のタイミングコード生成回路は、第1の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能なものである。第2の論理和回路は、複数の第2の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成可能なものである。第2のタイミングコード生成回路は、第2の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能なものである。第1のヒストグラム生成回路は、第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、第1の信号および第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能なものである。
本開示の一実施の形態における第1の光検出装置および光検出システムでは、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む複数の受光画素のそれぞれにより、光パルスが検出され、光パルスに応じたパルスを含むパルス信号が生成される。第1の論理和回路により、複数の第1の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算が行われることにより、第1の検出信号が生成される。第1のタイミングコード生成回路により、第1の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードが生成される。第2の論理和回路により、複数の第2の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算が行われることにより、第2の検出信号が生成される。第2のタイミングコード生成回路により、第2の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードが生成される。第1のヒストグラム生成回路により、第1のタイミングコードがデコードされることにより複数のビット信号を有する第1の信号が生成されるとともに、第2のタイミングコードがデコードされることにより複数のビット信号を有する第2の信号が生成される。そして、第1の信号および第2の信号が合成されることにより第1の合成信号が生成され、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムが生成される。
本開示の一実施の形態における第2の光検出装置では、第1の受光画素および第2の受光画素を含む複数の受光画素のそれぞれにより、光パルスが検出され、光パルスに応じたパルスを含むパルス信号が生成される。第1のタイミングコード生成回路により、第1の受光画素により生成されたパルス信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードが生成される。第2のタイミングコード生成回路により、第2の受光画素により生成されたパルス信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードが生成される。第1のヒストグラム生成回路により、第1のタイミングコードがデコードされることにより複数のビット信号を有する第1の信号が生成されるとともに、第2のタイミングコードがデコードされることにより複数のビット信号を有する第2の信号が生成される。そして、第1の信号および第2の信号が合成されることにより第1の合成信号が生成され、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムが生成される。
本開示の一実施の形態に係る光検出システムの一構成例を表すブロック図である。 図1に示した発光部が射出する光の光パターンを表す説明図である。 図1に示した光検出部の一構成例を表すブロック図である。 図3に示した受光画素の一構成例を表す回路図である。 図4に示した受光画素の一動作例を表すタイミング波形図である。 図3に示した受光画素の他の一構成例を表す回路図である。 図3に示した受光画素の大きさとスポット光の大きさとの関係を表す説明図である。 図3に示した検出信号生成部、TDC部、およびヒストグラム生成部の一構成例を表す回路図である。 図3に示した画素アレイにおける受光画素と後段回路との接続を表す説明図である。 図8に示した波形整形回路の一構成例を表す回路図である。 図10に示した波形整形回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 図8に示した波形整形回路の他の一構成例を表す回路図である。 図3に示したTDC部の一動作例を表すタイミング波形図である。 図3に示したヒストグラム生成部の一動作例を表すタイミング波形図である。 図3に示したヒストグラム生成部により生成されたヒストグラムの一例を表す説明図である。 比較例に係る光検出部の一構成例を表すブロック図である。 図16に示した検出信号生成部、TDC部、およびヒストグラム生成部の一構成例を表す回路図である。 図16に示したTDC部の一動作例を表すタイミング波形図である。 図16に示したヒストグラム生成部により生成されたヒストグラムの一例を表す説明図である。 変形例に係る受光画素の配置の一例を表す説明図である。 他の変形例に係る検出信号生成部、TDC部、およびヒストグラム生成部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る受光画素と後段回路との接続を表す説明図である。 他の変形例に係る受光画素と後段回路との接続を表す説明図である。 他の変形例に係る光検出部の一構成例を表すブロック図である。 図24に示したTDC部およびヒストグラム生成部の一構成例を表す回路図である。 図24に示した画素アレイにおける受光画素と後段回路との接続を表す説明図である。 図8に示したヒストグラム生成回路における合成回路の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る合成回路の一構成例を表す回路図である。 図28に示した合成回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る合成回路の一構成例を表す回路図である。 図30に示した合成回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る受光画素の選択の一例を表す説明図である。 他の変形例に係る検出信号生成部、TDC部、およびヒストグラム生成部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る受光画素と後段回路との接続を表す説明図である。 図34に示したトライステートインバータの一構成例を表す回路図である。 図34に示したトライステートインバータの一動作例を表す真理値表回路図である。 図34に示したトライステートインバータの他の一構成例を表す回路図である。 図34に示したトライステートインバータの他の一構成例を表す回路図である。 図3に示した光検出部の一実装例を表す説明図である。 図3に示した光検出部の他の一実装例を表す説明図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.移動体への応用例
<1.実施の形態>
[構成例]
図1は、一実施の形態に係る光検出システム(光検出システム1)の一構成例を表すものである。光検出システム1は、ToFセンサであり、検出対象に対して光を射出するとともに、検出対象により反射された反射光を検出するように構成される。光検出システム1は、発光部11と、光学系12と、光検出部20と、制御部14とを備えている。
発光部11は、制御部14からの指示に基づいて、検出対象に向かって光パルスL0を射出するように構成される。発光部11は、制御部14からの指示に基づいて、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を行うことにより光パルスL0を射出するようになっている。発光部11は、例えば赤外光を射出する光源を有する。この光源は、例えば、レーザ光源を用いて構成される。
図2は、発光部11の光パターンを表すものである。この例では、発光部11は、複数の発光素子を有し、これらの発光素子が光パルスを射出する。これにより、発光部11は、図2に示したように、複数のスポット光を含む光パターンで、光パルスL0を射出するようになっている。
光学系12(図1)は、光検出部20の受光面Sにおいて像を結像させるレンズを含んで構成される。この光学系12には、発光部11から射出され、検出対象により反射された光パルス(反射光パルスL1)が入射するようになっている。
光検出部20は、制御部14からの指示に基づいて、反射光パルスL1を検出するように構成される。そして、光検出部20は、検出結果に基づいて距離画像を生成し、生成した距離画像の画像データをデータDTとして出力するようになっている。
制御部14は、発光部11および光検出部20に制御信号を供給し、これらの動作を制御することにより、光検出システム1の動作を制御するように構成される。
この構成により、光検出システム1は、光パルスL0を繰り返し射出するとともに、この光パルスL0に応じた反射光パルスL1を繰り返し検出することにより、ToF値についてのヒストグラムを生成する。そして、光検出システム1では、そのヒストグラムに基づいて、検出対象までの距離を検出するようになっている。
図3は、光検出部20の一構成例を表すものである。光検出部20は、画素アレイ21と、検出信号生成部22と、TDC(Time to Digital Converter)部23と、ヒストグラム生成部24と、距離演算部25と、測距制御部26とを有している。
画素アレイ21は、マトリックス状に配置された複数の受光画素Pを有している。複数の受光画素Pのそれぞれは、反射光パルスL1を検出することによりパルス信号PLSを生成するように構成される。
図4は、受光画素Pの一構成例を表すものである。この例では、受光画素Pは、フォトダイオードPDと、電流源CS1と、インバータIV1と、フリップフロップ回路FF1と、インバータIV2とを有している。
フォトダイオードPDは、光を電荷に変換する光電変換素子である。フォトダイオードPDのアノードにはバイアス電圧VAが供給され、カソードはノードN1に接続される。フォトダイオードPDは、例えばシングルフォトンアバランシェダイオード(SPAD;Single Photon Avalanche Diode)を用いることができる。
電流源CS1は、電源電圧VDDの電源ノードからノードN1に向かって所定の電流を流すように構成される。
インバータIV1は、ノードN1における電圧が論理しきい値電圧Vthより高い場合に低レベルを出力し、ノードN1における電圧が論理しきい値電圧Vthより低い場合に高レベルを出力することにより、パルス信号PLS1を生成するように構成される。
フリップフロップ回路FF1は、D型のフリップフロップ回路であり、データ入力端子は電源電圧VDDの電源ノードに接続され、クロック入力端子にはパルス信号PLS1が供給され、負論理のリセット端子はインバータIV2の出力端子に接続され、出力端子からパルス信号PLSを出力するように構成される。
インバータIV2は、パルス信号PLSの反転信号を生成し、生成した信号をフリップフロップ回路FF1のリセット端子に供給するように構成される。
図5は、受光画素Pの一動作例を表すものであり、(A)はノードN1における電圧(電圧VN1)の波形を示し、(B)はパルス信号PLS1の波形を示し、(C)はパルス信号PLSの波形を示す。
フォトダイオードPDに反射光パルスL1が入射すると、フォトダイオードPDのカソードからアノードに向かって電流が流れ、タイミングt1において、ノードN1の電圧VN1は、電源電圧VDDから低下し始める(図5(A))。そして、タイミングt2において、電圧VN1が論理しきい値電圧Vthを下回ると、インバータIV1は、パルス信号PLS1を低レベルから高レベルに変化させる(図5(B))。フリップフロップ回路FF1は、このパルス信号PLS1の立ち上がりエッジに基づいて、タイミングt3において、パルス信号PLSを低レベルから高レベルに変化させる(図5(C))。インバータIV2は、このパルス信号PLSに基づいて出力信号を高レベルから低レベルにするので、フリップフロップ回路FF1は、タイミングt4においてリセットされ、パルス信号PLSを高レベルから低レベルに変化させる。
ノードN1の電圧VN1は、ある程度低下した後に上昇し始め、タイミングt5において、論理しきい値電圧Vthを上回る(図5(A))。これにより、インバータIV1は、パルス信号PLS1を高レベルから低レベルに変化させる(図5(B))。その後、電圧VN1は電源電圧VDDに戻る。タイミングt1~t5の期間(いわゆるデッドタイム)では、受光画素Pは、この反射光パルスL1以外の光パルスを受光できないが、タイミングt5以降、次の反射光パルスL1を検出可能になる。
このように、図4に示した受光画素Pでは、フリップフロップ回路FF1およびインバータIV2を設けることにより、パルス信号PLSのパルス幅を狭くすることができるとともに、デッドタイムを短くすることができる。なお、この例に限定されるものではなく、図6に示すように、フリップフロップ回路FF1およびインバータIV2を省いてもよい。
図7は、受光画素Pの大きさと反射光パルスL1のスポット光LLの大きさとの関係を表すものである。スポット光LLの半径は、受光画素Pの大きさと同程度である。よって、図7において縦方向に隣り合う2つの受光画素Pの両方は、1つの反射光パルスL1を検出し得る。同様に、図7において横方向に隣り合う2つの受光画素Pの両方は、1つの反射光パルスL1を検出し得る。一方、図7において斜め方向に並ぶ2つの受光画素Pの両方は、1つの反射光パルスL1を検出しにくく、この2つの受光画素Pのうちの一方が、1つの反射光パルスL1を検出しやすいようになっている。
図8は、検出信号生成部22、TDC部23、およびヒストグラム生成部24の一構成例を表すものである。この例では、光検出システム1は、12個の受光画素Pを単位として動作し、この12個の受光画素Pにおける受光結果に基づいて、反射光パルスL1の検出タイミングについての1つのヒストグラムHGを生成する。図8に示した回路は、検出信号生成部22、TDC部23、およびヒストグラム生成部24のうち、12個の受光画素Pから供給された12個のパルス信号PLSに基づく動作を行う回路である。
検出信号生成部22は、検出信号生成回路30A,30Bを有している。検出信号生成回路30A,30Bは、12個の受光画素Pに係る12個のパルス信号PLSに基づいて、12個の受光画素Pにおける受光結果に応じた検出信号DETA,DETBを生成するように構成される。検出信号生成回路30Aは、論理和回路31Aと、波形整形回路32Aとを有している。検出信号生成回路30Bは、論理和回路31Bと、波形整形回路32Bとを有している。
論理和回路31Aは、6つのパルス信号PLSに基づいて論理和演算を行うことにより検出信号DET1Aを生成するように構成される。論理和回路31Bは、6つのパルス信号PLSに基づいて論理和演算を行うことにより検出信号DET1Bを生成するように構成される。
図9は、12個の受光画素Pと、論理和回路31A,31Bとの接続の一例を表すものである。この例では、3×4で配置された12個の受光画素P(受光画素P0~P11)が、論理和回路31A,31Bに接続される。図9では、受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10および論理和回路31Aをドットの網掛けで示し、受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11および論理和回路31Bを斜線の網掛けで示す。ドットの網掛けで示した受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。また、斜線の網掛けで示した受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。
受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10は論理和回路31Aに接続され、論理和回路31Aは、これらの受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10から供給された6つのパルス信号PLSに基づいて論理和演算を行うことにより検出信号DET1Aを生成する。また、受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11は論理和回路31Bに接続され、論理和回路31Bは、これらの受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11から供給された6つのパルス信号PLSに基づいて論理和演算を行うことにより検出信号DET1Bを生成する。
図7に示したように、縦方向に隣り合う2つの受光画素Pの両方は、1つの反射光パルスL1を検出し得る。同様に、図7において横方向に隣り合う2つの受光画素Pの両方は、1つの反射光パルスL1を検出し得る。一方、図7において斜め方向に並ぶ2つの受光画素Pの両方は、1つの反射光パルスL1を検出しにくい。よって、例えば、受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10のうちの2以上が、1つの反射光パルスL1を検出しにくく、同様に、例えば、受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11のうちの2以上が、1つの反射光パルスL1を検出しにくい。その結果、検出信号DET1Aには、1つの反射光パルスL1に係る複数のパルスが生じにくく、同様に、検出信号DET1Bには、1つの反射光パルスL1に係る複数のパルスが生じにくくなっている。
波形整形回路32A(図8)は、後段のTDC部23が安定して動作することができるように、検出信号DET1Aの波形を整形することにより検出信号DETAを生成するように構成される。波形整形回路32Bは、後段のTDC部23が安定して動作することができるように、検出信号DET1Bの波形を整形することにより検出信号DETBを生成するように構成される。
図10は、波形整形回路32Aの一構成例を表すものである。なお、図10では、論理和回路31Aをも描いている。波形整形回路32Aは、フリップフロップ回路FF2と、インバータIV3~IV5と、電流源CS2,CS3とを有している。
フリップフロップ回路FF2は、D型のフリップフロップ回路であり、データ入力端子は電源電圧VDDの電源ノードに接続され、クロック入力端子には検出信号DET1Aが供給され、負論理のリセット端子はインバータIV5の出力端子に接続され、出力端子から検出信号DETAを出力するように構成される。
インバータIV3は、検出信号DETAの反転信号を生成するように構成される。電流源CS2は、インバータIV3の接地端子と接地ノードとの間に設けられ、測距制御部26から供給された制御信号に基づいて電流量を変更可能に構成される。これにより、インバータIV3は、遅延時間を変更することができるようになっている。具体的には、インバータIV3では、例えば、電流源CS2の電流量を大きくすることにより遅延時間を小さくすることができ、電流源CS2の電流量を小さくすることにより遅延時間を大きくすることができる。インバータIV4は、インバータIV3の出力信号の反転信号を生成するように構成される。電流源CS3は、インバータIV4の接地端子と接地ノードとの間に設けられ、測距制御部26から供給された制御信号に基づいて電流量を変更可能に構成される。これにより、インバータIV4は、遅延時間を変更することができるようになっている。インバータIV5は、インバータIV4の出力信号の反転信号を生成し、生成した信号をフリップフロップ回路FF2のリセット端子に供給するように構成される。
図11は、波形整形回路32Aを含む検出信号生成回路30Aの一動作例を表すものであり、(A)は論理和回路31Aに入力される6つのパルス信号PLSの波形を示し、(B)は検出信号DET1Aの波形を示し、(C)は検出信号DETAの波形を示す。
論理和回路31Aは、図11(A)に示した6つのパルス信号PLSに基づいて、検出信号DET1Aを生成する(図11(B))。
検出信号DET1Aは、タイミングt11において開始しタイミングt12において終了するパルスW1を含む(図11(B))。フリップフロップ回路FF2は、タイミングt11における検出信号DET1Aの立ち上がりエッジに基づいて、検出信号DETAを低レベルから高レベルに変化させる(図11(C))。この検出信号DETAは、インバータIV3~IV5および電流源CS2,CS3により、反転されるとともに遅延される。そして、インバータIV5の出力信号が高レベルから低レベルに変化するタイミングt13において、フリップフロップ回路FF2がリセットされ、フリップフロップ回路FF2は、検出信号DETAを高レベルから低レベルに変化させる。この検出信号DETAは、インバータIV3~IV5および電流源CS2,CS3により、反転されるとともに遅延されるので、インバータIV5の出力信号は、タイミングt14において、低レベルから高レベルに変化する。このようにタイミングt13~t14の期間では、フリップフロップ回路FF2はリセットされるので、タイミングt11~t14までの期間Tでは、波形整形回路32Aは、パルスW1以外のパルスを受け付けない。このようにして、波形整形回路32Aは、タイミングt11において開始しタイミングt13において終了するパルスを生成する。このパルスは、検出信号DET1AにおけるパルスW1に対応している。
検出信号DET1Aは、タイミングt15において開始しタイミングt16において終了するパルスW2と、タイミングt18において開始しタイミングt19において終了するパルスW3を含む(図11(B))。フリップフロップ回路FF2は、タイミングt15における検出信号DET1Aの立ち上がりエッジに基づいて、検出信号DETAを低レベルから高レベルに変化させる(図11(C))。この検出信号DETAは、インバータIV3~IV5および電流源CS2,CS3により、反転されるとともに遅延される。そして、インバータIV5の出力信号が高レベルから低レベルに変化するタイミングt17において、フリップフロップ回路FF2がリセットされ、フリップフロップ回路FF2は、検出信号DETAを高レベルから低レベルに変化させる。この検出信号DETAは、インバータIV3~IV5および電流源CS2,CS3により、反転されるとともに遅延されるので、インバータIV5の出力信号は、タイミングt20において、低レベルから高レベルに変化する。このようにタイミングt17~t20の期間では、フリップフロップ回路FF2はリセットされるので、タイミングt15~t20までの期間Tでは、波形整形回路32Aは、パルスW2以外のパルスを受け付けない。このようにして、波形整形回路32Aは、タイミングt15において開始しタイミングt17において終了するパルスを生成する。このパルスは、検出信号DET1AにおけるパルスW2に対応している。
検出信号DET1Aは、タイミングt21において開始しタイミングt22において終了するパルスW4と、タイミングt24において開始しタイミングt26において終了するパルスW5を含む(図11(B))。フリップフロップ回路FF2は、タイミングt21における検出信号DET1Aの立ち上がりエッジに基づいて、検出信号DETAを低レベルから高レベルに変化させる(図11(C))。この検出信号DETAは、インバータIV3~IV5および電流源CS2,CS3により、反転されるとともに遅延される。そして、インバータIV5の出力信号が高レベルから低レベルに変化するタイミングt23において、フリップフロップ回路FF2がリセットされ、フリップフロップ回路FF2は、検出信号DETAを高レベルから低レベルに変化させる。この検出信号DETAは、インバータIV3~IV5および電流源CS2,CS3により、反転されるとともに遅延されるので、インバータIV5の出力信号は、タイミングt25において、低レベルから高レベルに変化する。このようにタイミングt23~t25の期間では、フリップフロップ回路FF2はリセットされるので、タイミングt21~t25までの期間Tでは、波形整形回路32Aは、パルスW4以外のパルスを受け付けない。このようにして、波形整形回路32Aは、タイミングt21において開始しタイミングt23において終了するパルスを生成する。このパルスは、検出信号DET1AにおけるパルスW4に対応している。
このようにして、波形整形回路32Aは、検出信号DET1Aに含まれるパルスに基づいてパルスを生成するとともに、その後、所定時間にわたりパルスの生成を行わないように動作することにより、検出信号DETAを生成するようになっている。
この例では、波形整形回路32Aは、図10に示したように、電流源CS2,CS3を用いて遅延時間を調節できるようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図12に示すように、容量素子を用いて遅延時間を調節できるようにしてもよい。この例では、波形整形回路32Aは、スイッチSW1,SW2と、キャパシタC1,C2とを有している。スイッチSW1は、測距制御部26から供給された制御信号に基づいてオンオフ可能に構成され、一端はインバータIV3の出力端子に接続され、他端はキャパシタC1に接続される。キャパシタC1の一端はスイッチSW1の他端に接続され、他端は接地ノードに接続される。これにより、インバータIV3は、遅延時間を変更することができるようになっている。具体的には、インバータIV3では、例えば、スイッチSW1をオフ状態にすることにより遅延時間を小さくすることができ、スイッチSW1をオン状態にすることにより遅延時間を大きくすることができる。スイッチSW2は、測距制御部26から供給された制御信号に基づいてオンオフ可能に構成され、一端はインバータIV4の出力端子に接続され、他端はキャパシタC2に接続される。キャパシタC2の一端はスイッチSW2の他端に接続され、他端は接地ノードに接続される。これにより、インバータIV4は、遅延時間を変更することができるようになっている。
以上、波形整形回路32Aを例に挙げて説明したが、波形整形回路32Bについても同様である。
TDC部23(図8)は、TDC回路40A,40Bを有している。TDC回路40A,40Bは、12個の受光画素Pに係る検出信号DETA,DETBに基づいて、その12個の受光画素Pにおける反射光パルスL1の検出タイミングに応じたタイミングコードCODEA,CODEBを生成するように構成される。TDC回路40Aは、スイッチ41Aと、ラッチ回路42A,43Aと、スイッチ44Aと、切替回路45Aとを有している。TDC回路40Bは、スイッチ41Bと、ラッチ回路42B,43Bと、スイッチ44Bと、切替回路45Bとを有している。
スイッチ41Aは、切替回路45Aから供給された制御信号に基づいて、検出信号DETAを、ラッチ回路42Aまたはラッチ回路43Aに供給するように構成される。ラッチ回路42A,43Aのそれぞれは、スイッチ41Aから供給された検出信号DETAに基づいて、測距制御部26から供給されたカウンタコードTDCCODEをラッチし、ラッチしたコードを出力するように構成される。カウンタコードTDCCODEは、この例では4ビットのコードである。なお、これに限定されるものではなく、これに代えて、カウンタコードTDCCODEは、例えば3ビット以下のコードであってもよいし、5ビット以上のコードであってもよい。スイッチ44Aは、切替回路45Aから供給された制御信号に基づいて、ラッチ回路42Aから供給されたコードおよびラッチ回路43Aから供給されたコードのうちの一方を選択し、選択されたコードをタイミングコードCODEAとして出力するように構成される。切替回路45Aは、検出信号DETAに基づいて、スイッチ41A,44Aの動作を制御するステートマシンである。切替回路45Aは、検出信号DETAにパルスが生じる度にスイッチ41Aを切り替えるとともに、スイッチ44Aを切り替える。例えば、スイッチ41Aが検出信号DETAをラッチ回路42Aに供給している場合には、スイッチ44Aはラッチ回路43Aから供給されたコードをタイミングコードCODEAとして出力する。また、例えば、スイッチ41Aが検出信号DETAをラッチ回路43Aに供給している場合には、スイッチ44Aはラッチ回路42Aから供給されたコードをタイミングコードCODEAとして出力する。これにより、TDC回路40Aは、検出信号DETAに含まれるパルスが生じたタイミングに応じたタイミングコードCODEAを生成し、検出信号DETAにおけるそのパルスの次のパルスが生じたタイミングで、このタイミングコードCODEAを出力するようになっている。
スイッチ41Bは、切替回路45Bから供給された制御信号に基づいて、検出信号DETBを、ラッチ回路42Bまたはラッチ回路43Bに供給するように構成される。ラッチ回路42B,43Bのそれぞれは、スイッチ41Bから供給された検出信号DETBに基づいて、測距制御部26から供給されたカウンタコードTDCCODEをラッチし、ラッチしたコードを出力するように構成される。スイッチ44Bは、切替回路45Bから供給された制御信号に基づいて、ラッチ回路42Bから供給されたコードおよびラッチ回路43Bから供給されたコードのうちの一方を選択し、選択されたコードをタイミングコードCODEBとして出力するように構成される。切替回路45Bは、検出信号DETBに基づいて、スイッチ41B,44Bの動作を制御するステートマシンである。スイッチ41B、ラッチ回路42B,43B、スイッチ44B、および切替回路45Bの動作は、スイッチ41A、ラッチ回路42A,43A、スイッチ44A、および切替回路45Aの動作と同様である。
ヒストグラム生成部24は、ヒストグラム生成回路50を有している。ヒストグラム生成回路50は、12個の受光画素Pに係るタイミングコードCODEA,CODEBに基づいてヒストグラムHGを生成するように構成される。ヒストグラム生成回路50は、デコーダ51A,51Bと、複数の論理和回路(この例では16個の論理和回路G0~G15)と、複数のカウンタ(この例では16個のカウンタCN0~CN15)とを有している。
デコーダ51Aは、複数ビット(この例では4ビット)のタイミングコードCODEAをデコードすることにより複数の信号(この例では16個の信号a0~a15)を生成するように構成される。例えば、タイミングコードCODEAが“0000”である場合には、デコーダ51Aは信号a0を“1”にするとともに他の信号a1~a15を“0”にする。例えば、タイミングコードCODEAが“0001”である場合には、デコーダ51Aは信号a1を“1”にするとともに他の信号a0,a2~a15を“0”にする。例えば、タイミングコードCODEが“1111”である場合には、デコーダ51Aは信号a15を“1”にするとともに他の信号a0~a14を“0”にするようになっている。
デコーダ51Bは、複数ビット(この例では4ビット)のタイミングコードCODEBをデコードすることにより複数の信号(この例では16個の信号b0~b15)を生成するように構成される。デコーダ51Bの動作は、デコーダ51Aの動作と同様である。
論理和回路G0は、デコーダ51Aから供給された信号a0およびデコーダ51Bから供給された信号b0の論理和を求めるように構成される。論理和回路G1は、デコーダ51Aから供給された信号a1およびデコーダ51Bから供給された信号b1の論理和を求めるように構成される。論理和回路G2~G15についても同様である。これにより、論理和回路G0~G15は、デコーダ51Aから供給された信号a0~a15と、デコーダ51Bから供給された信号b0~b15とを合成するようになっている。
カウンタCN0は、論理和回路G0の出力信号の立ち上がりエッジに基づいてカウント動作を行うことによりカウント値CNT[0]を生成するように構成される。カウンタCN1は、論理和回路G1の出力信号の立ち上がりエッジに基づいてカウント動作を行うことによりカウント値CNT[1]を生成するように構成される。カウンタCN2~CN15についても同様である。
この構成により、カウンタCN0~CN15のそれぞれは、タイミングコードCODEAおよびタイミングコードCODEBに基づいて、カウント値CNT[0]~CNT[15]をインクリメントする。ヒストグラム生成回路50が生成したカウント値CNT[0]~CNT[15]は、12個の受光画素Pにおける反射光パルスL1の検出タイミングを示すヒストグラムHGを構成する。光検出システム1は、12個の受光画素Pを単位として動作するので、ヒストグラム生成部24は、複数のヒストグラムHGを生成する。そして、ヒストグラム生成部24は、生成した複数のヒストグラムHGについての情報を、距離演算部25に供給するようになっている。
図8に示した回路は、検出信号生成部22、TDC部23、およびヒストグラム生成部24のうち、12個の受光画素Pから供給された12個のパルス信号PLSに基づく動作を行う回路である。よって、検出信号生成部22は、複数の検出信号生成回路30Aと、複数の検出信号生成回路30Bとを有する。TDC部23は、複数のTDC回路40Aと、複数のTDC回路40Bとを有する。ヒストグラム生成部24は、複数のヒストグラム生成回路50を有する。
距離演算部25(図3)は、測距制御部26からの指示に基づいて、複数のヒストグラムHGのそれぞれに基づいて、光検出システム1と計測対象との間の距離値を算出するように構成される。このようにして、距離演算部25は、距離画像を生成し、生成した距離画像の画像データをデータDTとして出力するようになっている。
測距制御部26(図3)は、制御部14(図1)からの指示に基づいて、検出信号生成部22、TDC部23、ヒストグラム生成部24、および距離演算部25の動作を制御するように構成される。
ここで、受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10は、本開示における「複数の第1の受光画素」の一具体例に対応する。受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11は、本開示における「複数の第2の受光画素」の一具体例に対応する。パルス信号PLSは、本開示における「パルス信号」の一具体例に対応する。論理和回路31Aは、本開示における「第1の論理和回路」の一具体例に対応する。検出信号DETAは、本開示における「第1の検出信号」の一具体例に対応する。論理和回路31Bは、本開示における「第2の論理和回路」の一具体例に対応する。検出信号DETBは、本開示における「第2の検出信号」の一具体例に対応する。TDC回路40Aは、本開示における「第1のタイミングコード生成回路」の一具体例に対応する。タイミングコードCODEAは、本開示における「第1のタイミングコード」の一具体例に対応する。TDC回路40Bは、本開示における「第2のタイミングコード生成回路」の一具体例に対応する。タイミングコードCODEBは、本開示における「第2のタイミングコード」の一具体例に対応する。ヒストグラム生成回路50は、本開示における「第1のヒストグラム生成回路」の一具体例に対応する。信号a0~a15は、本開示における「第1の信号」の一具体例に対応する。信号b0~b15は、本開示における「第2の信号」の一具体例に対応する。ヒストグラムHGは、本開示における「第1のヒストグラム」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の光検出システム1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1,3を参照して、光検出システム1の全体動作概要を説明する。発光部11は、検出対象物に向かって光パルスL0を射出する。光学系12は、光検出部20の受光面Sにおいて像を結像させる。光検出部20は、反射光パルスL1を検出する。制御部14は、発光部11および光検出部20に制御信号を供給し、これらの動作を制御することにより、光検出システム1の測距動作を制御する。
光検出部20において、画素アレイ21の受光画素Pは、光を検出することによりパルス信号PLSを生成する。検出信号生成部22の検出信号生成回路30A,30Bは、12個の受光画素Pに係る12個のパルス信号PLSに基づいて、12個の受光画素Pにおける受光結果に応じた検出信号DETA,DETBを生成する。TDC部23のTDC回路40A,40Bは、12個の受光画素Pに係る検出信号DETA,DETBに基づいて、その12個の受光画素Pにおける反射光パルスL1の検出タイミングに応じたタイミングコードCODEA,CODEBを生成する。ヒストグラム生成部24のヒストグラム生成回路50は、12個の受光画素Pに係るタイミングコードCODEA,CODEBに基づいてヒストグラムHGを生成する。距離演算部25は、複数のヒストグラムHGのそれぞれに基づいて、光検出システム1と計測対象との間の距離値を算出するように構成される。このようにして、距離演算部25は、距離画像を生成し、生成した距離画像の画像データをデータDTとして出力する。測距制御部26は、制御部14からの指示に基づいて、検出信号生成部22、TDC部23、ヒストグラム生成部24、および距離演算部25の動作を制御する。
(詳細動作)
次に、光検出システム1の動作について、詳細に説明する。
図13は、TDC部23の一動作例を表すものであり、(A)は画素アレイ21への入射光の光波形を示し、(B)は検出信号DETAの波形を示し、(C)は検出信号DETBの波形を示し、(D)はタイミングコードCODEAを示し、(E)はタイミングコードCODEBを示す。この例では、画素アレイ21には、タイミングt31付近において、反射光パルスL1が入射している(図13(A))。この反射光パルスL1の光強度は、計測対象までの距離の2乗に反比例する。また、画素アレイ21には、背景光LBも入射している。
検出信号生成部22の検出信号生成回路30Aは、6つの受光画素P(受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10)から供給された6つのパルス信号PLSに基づいて、タイミングt31から始まるパルスを検出信号DETAとして出力する(図13(B))。このパルスは、反射光パルスL1に応じたパルスである。TDC部23のTDC回路40Aは、この検出信号DETAのパルスの立ち上がりエッジに基づいて、カウンタコードTDCCODEをラッチすることにより、コードCODEA1を生成する。
次に、検出信号生成部22の検出信号生成回路30Bは、6つの受光画素P(受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11)から供給された6つのパルス信号PLSに基づいて、タイミングt32から始まるパルスを検出信号DETBとして出力する(図13(C))。このパルスは、反射光パルスL1に応じたパルスである。TDC部23のTDC回路40Bは、この検出信号DETBのパルスの立ち上がりエッジに基づいて、カウンタコードTDCCODEをラッチすることにより、コードCODEB1を生成する。
次に、検出信号生成部22の検出信号生成回路30Aは、6つの受光画素P(受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10)から供給された6つのパルス信号PLSに基づいて、タイミングt33から始まるパルスを検出信号DETAとして出力する(図13(B))。このパルスは、背景光LBに応じたパルスである。TDC部23のTDC回路40Aは、この検出信号DETAのパルスの立ち上がりエッジに基づいて、カウンタコードTDCCODEをラッチすることにより、コードCODEA2を生成する。また、TDC回路40Aは、このタイミングt33において、検出信号DETAにおける前回のパルスに基づいて生成したコードCODEA1を、タイミングコードCODEAとして出力する(図13(D))。
次に、検出信号生成部22の検出信号生成回路30Bは、6つの受光画素P(受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11)から供給された6つのパルス信号PLSに基づいて、タイミングt34から始まるパルスを検出信号DETBとして出力する(図13(C))。このパルスは、背景光LBに応じたパルスである。TDC部23のTDC回路40Bは、この検出信号DETBのパルスの立ち上がりエッジに基づいて、カウンタコードTDCCODEをラッチすることにより、コードCODEB2を生成する。また、TDC回路40Bは、このタイミングt34において、検出信号DETBにおける前回のパルスに基づいて生成したコードCODEB1を、タイミングコードCODEBとして出力する(図13(E))。
次に、検出信号生成部22の検出信号生成回路30Aは、6つの受光画素P(受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10)から供給された6つのパルス信号PLSに基づいて、タイミングt35から始まるパルスを検出信号DETAとして出力する(図13(B))。このパルスは、背景光LBに応じたパルスである。TDC部23のTDC回路40Aは、この検出信号DETAのパルスの立ち上がりエッジに基づいて、カウンタコードTDCCODEをラッチすることにより、コードCODEA3を生成する。また、TDC回路40Aは、このタイミングt35において、検出信号DETAにおける前回のパルスに基づいて生成したコードCODEA2を、タイミングコードCODEAとして出力する(図13(D))。
このように、この例では、TDC回路40Aは、タイミングt33において、反射光パルスL1の検出タイミングを示すコードCODEA1を出力し、TDC回路40Bは、タイミングt34において、反射光パルスL1の検出タイミングを示すコードCODEA2を出力する。すなわち、TDC回路40A,40Bは、1つの反射光パルスL1の検出タイミングを示すコードCODEA1,CODEA2を、互いに異なるタイミングで出力する。
図14は、ヒストグラム生成部24のヒストグラム生成回路50の一動作例を表すものであり、(A)はタイミングコードCODEAを示し、(B)はタイミングコードCODEBを示し、(C)~(E)は信号a0~a15の波形を示し、(F)から(H)は信号b0~b15の波形を示し、(I)~(K)は論理和回路G0~G15の波形を示す。
この例では、タイミングt41において、コードCODEA1がタイミングコードCODEAとして供給され、タイミングt43において、コードCODEB1がタイミングコードCODEBとして供給される(図14(A),(B))。
デコーダ51Aは、コードCODEA1をデコードし、デコード結果をタイミングt41~t42において信号a0~a15として出力する(図14(C)~(E))。この例では、信号a9が高レベルであり、信号a0~a8,a10~a15が低レベルである。
デコーダ51Bは、コードCODEB1をデコードし、デコード結果をタイミングt43~t44において信号b0~b15として出力する(図14(F)~(H))。この例では、信号b9が高レベルであり、信号b0~b8,b10~b15が低レベルである。すなわち、この例では、コードCODEA1のコード値と、コードCODEB1のコード値は、互いに同じである。
論理和回路G0~G15は、信号a0~a15と、信号b0~b15との論理和をそれぞれ求める。論理和回路G9の出力信号は、信号a9に応じて、タイミングt41~t42の期間において高レベルになり、信号b9に応じて、タイミングt43~t44の期間において高レベルになる(図14(J))。論理和回路G0~G8,G10~G15の出力信号は低レベルを維持する(図14(I),(K))。
これにより、論理和回路G9の後段のカウンタCN9は、図14(J)に示した論理和回路G9の出力信号に基づいて、インクリメント動作を2回行う。これにより、カウント値CNT[9]は2つ分増加する。このようにして、ヒストグラム生成回路50は、ヒストグラムHGを生成する。
図15は、ヒストグラムHGの一例を表すものである。ヒストグラムHGは、カウント値CNT[0]~CNT[15]をこの順に並べたものである。横軸は、受光タイミングを示し、縦軸は頻度を示す。破線は、光検出システム1と計測対象との間の距離から求められる、受光タイミングの望ましい分布特性の一例を示す。この例では、ヒストグラムHGは、望ましい分布特性とほぼ一致している。距離演算部25は、例えば、このようなヒストグラムHGのピーク位置に基づいて、光検出システム1と計測対象との間の距離を算出することができる。
(比較例)
次に、比較例に係る光検出部20Rと対比して、本実施の形態の作用を説明する。
図16は、比較例に係る光検出部20Rの一構成例を表すものである。光検出部20Rは、画素アレイ21と、検出信号生成部22Rと、TDC部23Rと、ヒストグラム生成部24Rと、距離演算部25と、測距制御部26Rとを有している。図17は、検出信号生成部22R、TDC部23R、およびヒストグラム生成部24Rの一構成例を表すものである。
検出信号生成部22Rは、検出信号生成回路30Rを有している。検出信号生成回路30Rは、12個の受光画素Pに係る12個のパルス信号PLSに基づいて、12個の受光画素Pにおける受光結果に応じた検出信号DETを生成するように構成される。検出信号生成回路30Rは、論理和回路31Rを有している。論理和回路31Rは、図9に示した12個の受光画素P(受光画素P0~P11)から供給された12個のパルス信号PLSに基づいて論理和演算を行うことにより検出信号DETRを生成するように構成される。
TDC部23Rは、TDC回路40Rを有している。TDC回路40Rは、12個の受光画素Pに係る検出信号DETRに基づいて、その12個の受光画素Pにおける反射光パルスL1の検出タイミングに応じたタイミングコードCODERを生成するように構成される。TDC回路40Rは、ラッチ回路42Rを有している。ラッチ回路42Rは、検出信号DETRに基づいて、測距制御部26Rから供給されたカウンタコードTDCCODEをラッチし、ラッチしたコードをタイミングコードCODERとして出力するように構成される。
ヒストグラム生成部24Rは、ヒストグラム生成回路50Rを有している。ヒストグラム生成回路50Rは、12個の受光画素Pに係るタイミングコードCODERに基づいてヒストグラムHGを生成するように構成される。ヒストグラム生成回路50Rは、デコーダ51Rと、複数のカウンタ(この例では16個のカウンタCN0~CN15)とを有している。デコーダ51Rは、複数ビット(この例では4ビット)のタイミングコードCODERをデコードすることにより複数の信号(この例では16個の信号a0~a15)を生成するように構成される。カウンタCN0~CN15は、信号a0~a15の立ち上がりエッジに基づいてカウント動作を行うことによりカウント値CNT[0]~CNT[15]をそれぞれ生成するように構成される。
測距制御部26R(図16)は、制御部14(図1)からの指示に基づいて、検出信号生成部22R、TDC部23R、ヒストグラム生成部24R、および距離演算部25の動作を制御するように構成される。
図18は、TDC部23Rの一動作例を表すものであり、(A)は画素アレイ21への入射光の光波形を示し、(B)はパルス信号PLSの波形を示し、(C)は検出信号DETRの波形を示し、(D)はタイミングコードCODERを示す。この例では、画素アレイ21には、タイミングt51付近において、反射光パルスL1が入射している(図18(A))。
12個の受光画素Pのうちの1つの受光画素Pが、タイミングt51から始まるパルスをパルス信号PLSとして出力し、他の1つの受光画素Pが、タイミングt54から始まるパルスをパルス信号PLSとして出力する(図18(B))。これらのパルスは、反射光パルスL1に応じたパルスである。検出信号生成部22Rの検出信号生成回路30Rは、これらのパルス信号PLSに基づいて、タイミングt51から始まるパルス、およびタイミングt52から始まるパルスを、検出信号DETRとして出力する(図18(C))。
TDC部23RのTDC回路40Rは、この検出信号DETRにおける、タイミングt51から始まるパルスの立ち上がりエッジに基づいて、カウンタコードTDCCODEをラッチすることによりコードCODER1を生成する(図18(C))。そして、TDC回路40Rは、このコードCODER1を、タイミングコードCODERとして出力する(図18(D))。
この例では、検出信号DETRは、タイミングt51から始まるパルスの直後に、タイミングt52から始まるパルスを含むが、これらのパルスの間隔が狭いので、TDC回路40Rは、タイミングt52から始まるパルスに基づいて動作できない。よって、TDC回路40Rは、タイミングt51から始まるパルスに係るコードCODER1のみを、タイミングコードCODERとして出力する。
ヒストグラム生成部24Rのヒストグラム生成回路50Rは、このようなタイミングコードCODERに基づいて、ヒストグラムHGを生成する。
図19は、比較例に係る光検出部20Rが生成したヒストグラムHGの一例を表すものである。破線は、光検出システム1と計測対象との間の距離から求められる、受光タイミングの望ましい分布特性の一例を示す。この例では、ヒストグラムHGは、望ましい分布特性と一致しておらず、ヒストグラムHGのピーク位置は、望ましい分布特性のピーク位置よりも左側にずれている。すなわち、図18に示したように、タイミングt52から始まるパルスに係るタイミング情報が失われているので、ヒストグラムHGにおける右側のデータがやや欠落する。その結果、ヒストグラムHGのピーク位置は、望ましい分布特性のピーク位置よりも左側にずれる。距離演算部25は、例えば、ヒストグラムHGのピーク位置に基づいて、光検出システム1と計測対象との間の距離を算出する。よって、このような光検出部20Rを備えた光検出システムでは、距離の検出精度が低下してしまう。
一方、本実施の形態に係る光検出システム1では、図13,14に示したように、光検出部20は、タイミングt31から始まるパルスに係るコードCODEA1、およびタイミングt32から始まるパルスに係るコードCODEB1の両方に基づいてヒストグラムHGを生成することができる。これにより、光検出システム1では、図15に示したように、より正確なヒストグラムHGを得ることができるので、距離の検出精度を高めることができる。
このように、光検出システム1では、それぞれが反射光パルスL1を検出し反射光パルスL1に応じたパルスを含むパルス信号PLSを生成し、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素(受光画素P0,P2,P4,P6,P8,P10)と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素(受光画素P1,P3,P5,P7,P9,P11)とを含む複数の受光画素Pを設けるようにした。複数の第1の受光画素により生成された複数のパルス信号PLSの論理和演算を行うことにより第1の検出信号(検出信号DETA)を生成する第1の論理和回路(論理和回路31A)と、第1の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコード(タイミングコードCODEA)を生成する第1のタイミングコード生成回路(TDC回路40A)とを設けるようにした。複数の第2の受光画素により生成された複数のパルス信号PLSの論理和演算を行うことにより第2の検出信号(検出信号DETB)を生成する第2の論理和回路(論理和回路31B)と、第2の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコード(タイミングコードCODEB)を生成する第2のタイミングコード生成回路(TDC回路40B)とを設けるようにした。第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号(信号a0~a15)を生成するとともに第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号(信号b0~b15)を生成し、第1の信号および第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成し、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラム(ヒストグラムHG)を生成する第1のヒストグラム生成回路(ヒストグラム生成回路50)とを設けるようにした。これにより、光検出システム1では、例えば、図13,14に示したように、タイミングt31から始まるパルスに係るコードCODEA1、およびタイミングt32から始まるパルスに係るコードCODEB1の両方に基づいてヒストグラムHGを生成することができるので、より正確なヒストグラムHGを得ることができるため、検出精度を高めることができる。
また、光検出システム1では、第1のタイミングコード生成回路(TDC回路40A)は、第1の検出信号(検出信号DETA)に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコード(タイミングコードCODEA)を生成し、第1の検出信号におけるこのパルスより後のパルスが生じたタイミングで第1のタイミングコードを出力するようにした。また、第2のタイミングコード生成回路(TDC回路40B)は、第2の検出信号(検出信号DETB)に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコード(タイミングコードCODEB)を生成し、第2の検出信号におけるこのパルスより後のパルスが生じたタイミングで第2のタイミングコードを出力するようにした。これにより、TDC回路40A,40Bは、図13に示したように、背景光LBに応じたパルスに基づいて、タイミングコードCODEA,CODEBを出力し得るので、タイミングコードCODEAが出力されるタイミングと、タイミングコードCODEBが出力されるタイミングとは、互いに異なりやすい。よって、光検出システム1では、図14に示したように、タイミングコードCODEAおよびタイミングコードCODEBの両方に基づいて、ヒストグラムHGを生成することができるので、より正確なヒストグラムHGを得ることができるため、検出精度を高めることができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、それぞれが反射光パルスを検出し反射光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成し、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む複数の受光画素を設けるようにした。複数の第1の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成する第1の論理和回路と、第1の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成する第1のタイミングコード生成回路とを設けるようにした。複数の第2の受光画素により生成された複数のパルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成する第2の論理和回路と、第2の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成する第2のタイミングコード生成回路とを設けるようにした。第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成し、第1の信号および第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成し、第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成する第1のヒストグラム生成回路とを設けるようにした。これにより、検出精度を高めることができる。
また、本実施の形態では、第1のタイミングコード生成回路は、第1の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成し、第1の検出信号におけるこのパルスより後のパルスが生じたタイミングで第1のタイミングコードを出力するようにした。また、第2のタイミングコード生成回路は、第2の検出信号に含まれるパルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成し、第2の検出信号におけるこのパルスより後のパルスが生じたタイミングで第2のタイミングコードを出力するようにした。これにより、検出精度を高めることができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、図9に示したように、12個の受光画素Pのうちの、論理和回路31Aに接続された受光画素P、および論理和回路31Bに接続された受光画素Pの配置パターンは、他の12個の受光画素Pにおける配置パターンと同じようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば図20に示すように、12個の受光画素Pのうちの、論理和回路31Aに接続された受光画素P、および論理和回路31Bに接続された受光画素Pの配置パターンは、他の12個の受光画素Pにおける配置パターンと異なっていてもよい。この図20の例では、例えば、領域RAにおける12個の受光画素Pのうちの左上の受光画素Pは論理和回路31Aに接続され、領域RBにおける12個の受光画素Pのうちの左上の受光画素Pは論理和回路31Bに接続されている。
[変形例2]
上記実施の形態では、12個の受光画素Pを2つの論理和回路31A,31Bに接続したが、これに限定されるものではない。以下に、いくつか例に挙げて詳細に説明する。
まず、12個の受光画素Pを4つの論理和回路に接続する例について説明する。
図21は、本変形例に係る、検出信号生成部22A、TDC部23A、およびヒストグラム生成部24Aの一構成例を表すものである。図22は、12個の受光画素Pと後段回路との接続の一例を表すものである。
検出信号生成部22Aは、検出信号生成回路130A,130B,130C,130Dを有している。検出信号生成回路130A,130B,130C,130Dは、12個の受光画素Pに係る12個のパルス信号PLSに基づいて、12個の受光画素Pにおける受光結果に応じた検出信号DETA,DETB,DETC,DETDを生成するように構成される。検出信号生成回路130A,130B,130C,130Dは、論理和回路131A,131B,131C,131Dをそれぞれ有している。この例では、3×4で配置された12個の受光画素P(受光画素P0~P11)が、4つの論理和回路131A~131Dに接続される。受光画素P0,P2,P7は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P0,P2,P7は論理和回路131Aに接続される。受光画素P1,P6,P8は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P1,P6,P8は論理和回路131Bに接続される。受光画素P4,P9,P11は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P4,P9,P11は論理和回路131Cに接続される。受光画素P3,P5,P10は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P3,P5,P10は論理和回路131Dに接続される。
TDC部23Aは、TDC回路40A,40B,40C,40Dを有している。TDC回路40A,40B,40C,40Dは、12個の受光画素Pに係る検出信号DETA,DETB,DETC,DETDに基づいて、その12個の受光画素Pにおける反射光パルスL1の検出タイミングに応じたタイミングコードCODEA,CODEB,CODEC,CODEDを生成するように構成される。
ヒストグラム生成部24Aは、ヒストグラム生成回路150を有している。ヒストグラム生成回路150は、12個の受光画素Pに係るタイミングコードCODEA,CODEB,CODEC,CODEDに基づいてヒストグラムHGを生成するように構成される。ヒストグラム生成回路150は、デコーダ51A,51B,51C,51Dと、論理和回路G0~G15とを有している。デコーダ51Aは、複数ビット(この例では4ビット)のタイミングコードCODEAをデコードすることにより複数の信号(この例では16個の信号a0~a15)を生成するように構成される。デコーダ51Bは、複数ビット(この例では4ビット)のタイミングコードCODEBをデコードすることにより複数の信号(この例では16個の信号b0~b15)を生成するように構成される。デコーダ51Cは、複数ビット(この例では4ビット)のタイミングコードCODECをデコードすることにより複数の信号(この例では16個の信号c0~c15)を生成するように構成される。デコーダ51Dは、複数ビット(この例では4ビット)のタイミングコードCODEDをデコードすることにより複数の信号(この例では16個の信号d0~d15)を生成するように構成される。論理和回路G0は、デコーダ51Aから供給された信号a0、デコーダ51Bから供給された信号b0、デコーダ51Cから供給された信号c0、およびデコーダ51Dから供給された信号d0の論理和を求めるように構成される。論理和回路G1は、デコーダ51Aから供給された信号a1、デコーダ51Bから供給された信号b1、デコーダ51Cから供給された信号c1、およびデコーダ51Dから供給された信号d1の論理和を求めるように構成される。論理和回路G2~G15についても同様である。これにより、論理和回路G0~G15は、デコーダ51Aから供給された信号a0~a15、デコーダ51Bから供給された信号b0~b15、デコーダ51Cから供給された信号c0~c15、およびデコーダ51Dから供給された信号d0~d15を合成するようになっている。
次に、16個の受光画素Pを4つの論理和回路に接続する例について説明する。
図23は、本変形例に係る、16個の受光画素Pと後段回路との接続の一例を表すものである。この例では、4×4で配置された16個の受光画素P(受光画素P0~P15)が、4つの論理和回路131A~131Dに接続される。受光画素P1,P3,P8,P10は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P1,P3,P8,P10は論理和回路131Aに接続される。受光画素P0,P2,P9,P11は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P0,P2,P9,P11は論理和回路131Bに接続される。受光画素P4,P6,P13,P15は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P4,P6,P13,P15は論理和回路131Cに接続される。受光画素P5,P7,P12,P14は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P5,P7,P12,P14は論理和回路131Dに接続される。
次に、検出信号生成部を設けずに、2個の受光画素Pを2つのTDC回路に接続する例について説明する。
図24は、本変形例に係る光検出部20Cの一構成例を表すものである。光検出部20Cは、画素アレイ21と、TDC部23と、ヒストグラム生成部24と、距離演算部25と、測距制御部26Cとを有している。
図25は、TDC部23およびヒストグラム生成部24の一構成例を表すものである。図26は、2個の受光画素Pと後段回路との接続の一例を表すものである。
TDC部23は、TDC回路40A,40Bを有している。TDC回路40A,40Bは、2個の受光画素Pに係る2つのパルス信号PLSに基づいて、その2個の受光画素Pにおける反射光パルスL1の検出タイミングに応じたタイミングコードCODEA,CODEBを生成するように構成される。この例では、2×1で配置された2個の受光画素P(受光画素P0,P1)が、2つのTDC回路40A,40Bに接続される。具体的には、受光画素P0はTDC回路40Aに接続され、受光画素P1はTDC回路40Bに接続される。なお、これに限定されるものではなく、例えば、1×2で配置された2個の受光画素Pが2つのTDC回路40A,40Bに接続されるようにしてもよい。
[変形例3]
上記実施の形態では、ヒストグラム生成回路50において、図27に示すように、例えば、論理和回路G0を合成回路として用いて、信号a0および信号b0を合成したが、これに限定されるものではない。以下に、いくつか例を挙げて、本変形例について詳細に説明する。
図28は、本変形例に係る合成回路GD0の一例を表すものである。この図28では、合成回路GD0に加え、この合成回路GD0の後段のカウンタCN0をも図示している。合成回路GD0は、信号a0および信号b0を合成する。合成回路GD0は、排他的論理和回路EXOR1を有している。排他的論理和回路EXOR1は、デコーダ51Aから供給された信号a0およびデコーダ51Bから供給された信号b0の排他的論理和を求めるように構成される。合成回路GD0は、排他的論理和回路EXOR1の出力信号をカウンタCN0に供給するようになっている。
この構成により、合成回路GD0は、信号a0および信号b0のうちの一方のみが高レベルであり他方が低レベルである場合に、高レベルの信号を出力し、それ以外の場合に低レベルの信号を出力するようになっている。
図29は、合成回路GD0の一動作例を表すものであり、(A)は信号a0の波形を示し、(B)は信号b0の波形を示し、(C)は合成回路GD0の出力信号の波形を示す。この例では、信号a0は、タイミングt61において低レベルから高レベルに変化し、タイミングt62において高レベルから低レベルに変化し、タイミングt64において低レベルから高レベルに変化し、タイミングt66において高レベルから低レベルに変化する(図29(A))。信号b0は、タイミングt63において低レベルから高レベルに変化し、タイミングt65において高レベルから低レベルに変化する(図29(B))。つまり、信号a0は、タイミングt61から始まるパルスと、タイミングt64から始まるパルスとを含み、信号b0は、タイミングt63から始まるパルスを含む。タイミングt63から始まる信号b0のパルスのパルス期間の一部と、タイミングt64から始まる信号a0のパルスのパルス期間の一部とが互いに重なっている。
合成回路GD0は、タイミングt61において、出力信号を低レベルから高レベルに変化させ、タイミングt62において、出力信号を高レベルから低レベルに変化させる(図29(C))。また、合成回路GD0は、タイミングt63において、出力信号を低レベルから高レベルに変化させ、タイミングt64において、出力信号を高レベルから低レベルに変化させる。また、合成回路GD0は、タイミングt65において、出力信号を低レベルから高レベルに変化させ、タイミングt66において、出力信号を高レベルから低レベルに変化させる。このように、合成回路GD0の出力信号は、タイミングt61から始まるパルスと、タイミングt63から始まるパルスと、タイミングt65から始まるパルスとを含む。すなわち、信号a0,b0は、3つのパルスを含むので、合成回路GD0の出力信号は、3つのパルスを含む。
合成回路GD0の後段のカウンタCN0は、図29(C)に示した合成回路GD0の出力信号に基づいて、インクリメント動作を3回行う。これにより、カウント値CNT[0]は3つ分増加する。
図30は、本変形例に係る他の合成回路GE0の一例を表すものである。合成回路GE0は、信号a0および信号b0を合成する。合成回路GE0は、遅延回路DLと、論理和回路OR2とを有している。遅延回路DLは、この例ではデコーダ51Bから供給された信号b0を所定の時間だけ遅延させるように構成される。遅延回路DLは、この例では、複数(この例では4つ)のインバータにより構成される。論理和回路OR2は、デコーダ51Aから供給された信号a0および遅延回路DLの出力信号の論理和を求めるように構成される。
図31は、合成回路GE0の一動作例を表すものであり、(A)は信号a0の波形を示し、(B)は信号b0の波形を示し、(C)は遅延回路DLの出力信号の波形を示し、(D)は合成回路GE0の出力信号の波形を示す。この例では、信号a0は、タイミングt71において低レベルから高レベルに変化し、タイミングt72において高レベルから低レベルに変化する(図31(A))。信号b0は、タイミングt71おいて低レベルから高レベルに変化し、タイミングt72において高レベルから低レベルに変化する(図31(B))。つまり、信号a0,b0のそれぞれは、タイミングt71から始まるパルスを含む。
遅延回路DLは、信号b0を所定の時間dだけ遅延させる。よって、遅延回路DLは、タイミングt73において、出力信号を低レベルから高レベルに変化させ、タイミングt74において、出力信号を高レベルから低レベルに変化させる(図31(C))。
合成回路GE0は、タイミングt71において、出力信号を低レベルから高レベルに変化させ、タイミングt72において、出力信号を高レベルから低レベルに変化させ、タイミングt73において、出力信号を低レベルから高レベルに変化させ、タイミングt74において、出力信号を高レベルから低レベルに変化させる(図31(D))。このように、合成回路GE0の出力信号は、タイミングt71から始まるパルスと、タイミングt73から始まるパルスとを含む。すなわち、信号a0,b0は、2つのパルスを含むので、合成回路GE0の出力信号は、2つのパルスを含む。
合成回路GE0の後段のカウンタCN0は、図30(D)に示した合成回路GE0の出力信号に基づいて、インクリメント動作を2回行う。これにより、カウント値CNT[0]は2つ分増加する。
なお、この例では、遅延回路DLは、デコーダ51Bから供給された信号b0を所定の時間だけ遅延させるようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、遅延回路DLは、デコーダ51Aから供給された信号a0を所定の時間だけ遅延させてもよい。
[変形例4]
上記実施の形態では、画素アレイ21における複数の受光画素Pの全てにおける受光結果に基づいて複数のヒストグラムHGを生成したが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、画素アレイにおける複数の受光画素Pのうちの、所定数の受光画素Pを選択し、選択された所定数の受光画素Pにおける受光結果に基づいて1つのヒストグラムHGを生成してもよい。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図32は、本変形例に係る画素アレイ21Eの一構成例を表すものである。画素アレイ21Eは、複数の受光画素P1と、複数の受光画素P2と、複数の受光画素P3と、複数の受光画素P4と、複数の受光画素P5と、複数の受光画素P6とを含む。受光画素P0,P3,P4は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。受光画素P1,P2,P5は、横方向および縦方向において互いに隣り合わない位置に配置される。画素アレイ21における複数の受光画素Pのうち、この例では6個(2×3)の受光画素Pが、選択される。この例では、領域RSに含まれる6つの受光画素P1~P6が選択されている。
図33は、本変形例に係る検出信号生成部22Eと、TDC部23Eと、ヒストグラム生成部24Eの一構成例を表すものである。図34は、画素アレイ21Eにおける複数の受光画素Pと後段回路との接続を表すものである。
検出信号生成部22Eは、2つの検出信号生成回路230A,230Bを有している。検出信号生成回路230Aは、論理和回路231Aを有している。検出信号生成回路230Bは、論理和回路231Bを有している。
図34に示したように、受光画素P0~P6の後段には、トライステートインバータTSが設けられる。トライステートインバータTSは、例えば本変形例に係る測距制御部26Eからの制御信号に基づいて、インバータとして動作し、あるいは出力インピーダンスをハイインピーダンスにする。複数の受光画素P0の後段の複数のトライステートインバータTSの出力端子は、互いに接続されるとともに、インバータINV0の入力端子に接続される。複数の受光画素P3の後段の複数のトライステートインバータTSの出力端子は、互いに接続されるとともに、インバータINV3の入力端子に接続される。複数の受光画素P4の後段の複数のトライステートインバータTSの出力端子は、互いに接続されるとともに、インバータINV4の入力端子に接続される。複数の受光画素P1の後段の複数のトライステートインバータTSの出力端子は、互いに接続されるとともに、インバータINV1の入力端子に接続される。複数の受光画素P2の後段の複数のトライステートインバータTSの出力端子は、互いに接続されるとともに、インバータINV2の入力端子に接続される。複数の受光画素P5の後段の複数のトライステートインバータTSの出力端子は、互いに接続されるとともに、インバータINV5の入力端子に接続される。インバータINV0,INV3,INV4の出力端子は、論理和回路231Aに接続される。インバータINV1,INV2,INV5の出力端子は、論理和回路231Bに接続される。
この構成により、例えば測距制御部26Eからの制御信号に基づいて、領域RSに含まれる6つの受光画素P1~P6に接続されたトライステートインバータTSがインバータとして動作し、それ以外のトライステートインバータTSが出力インピーダンスをハイインピーダンスに設定する。これにより、領域RSに含まれる6つの受光画素P1~P6のうちの、受光画素P0,P3,P4が生成した3つのパルス信号PLSに応じた3つのパルス信号が論理和回路231Aに供給され、受光画素P1,P2,P5が生成した3つのパルス信号PLSに応じた3つのパルス信号が論理和回路231Bに供給される。
TDC部23Eは、2つのTDC回路40A,40Bを有している。ヒストグラム生成部24Eは、1つのヒストグラム生成回路50を有している。
この例では、受光画素Pは、図6に示した回路構成を有するようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、受光画素Pは、図4に示した回路構成を有していてもよい。これにより、デッドタイムを短くすることができる。また、例えば、図4に示したフリップフロップ回路FF1およびインバータIV2を、インバータINV0と論理和回路231Aとを結ぶ経路、インバータINV3と論理和回路231Aとを結ぶ経路、インバータINV4と論理和回路231Aとを結ぶ経路、インバータINV1と論理和回路231Bとを結ぶ経路、インバータINV2と論理和回路231Bとを結ぶ経路、およびインバータINV5と論理和回路231Bとを結ぶ経路にそれぞれ設けてもよい。この場合には、受光画素Pのそれぞれにフリップフロップ回路FF1およびインバータIV2を設ける場合に比べて、フリップフロップ回路FF1およびインバータIV2の数を減らすことができるので、回路面積を小さくすることができる。
図35は、トライステートインバータTSの一構成例を表すものである。このトライステートインバータTS(トライステートインバータTSA)は、トランジスタMP1,MP2,MN3,MN4を有している。トランジスタMP1,MP2は、P型のMOS(Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタであり、トランジスタMN3,MN4は、N型のMOSトランジスタである。トランジスタMP1のゲートには制御信号XENが供給され、ソースは電源ノードに接続され、ドレインはトランジスタMP2のソースに接続される。トランジスタMP2のゲートはトランジスタMN3のゲートに接続され、ソースはトランジスタMP1のドレインに接続され、ドレインはトランジスタMN3のドレインに接続される。トランジスタMN3のゲートはトランジスタMP2のゲートに接続され、ドレインはトランジスタMP2のドレインに接続され、ソースはトランジスタMN4のドレインに接続される。トランジスタMN4のゲートには制御信号ENが供給され、ドレインはトランジスタMN3のソースに接続され、ソースは接地ノードに接続される。入力信号INは、トランジスタMP2,MN3のゲートに供給され、出力信号OUTは、トランジスタMP2,MN3のドレインから出力される。
図36は、トライステートインバータTSの真理値表を表すものである。この図36において、“X”は、高レベルおよび低レベルのうちのどちらでもよいことを示す。制御信号ENが高レベル(H)であり、制御信号XENが低レベル(L)である場合には、トライステートインバータTSは、インバータとして動作する。すなわち、トライステートインバータTSは、入力信号INが低レベルである場合には、出力信号OUTを高レベルにし、入力信号INが高レベルである場合には、出力信号OUTを低レベルにする。また、制御信号ENが低レベルであり、制御信号XENが高レベルである場合には、トライステートインバータTSは、出力インピーダンスを高インピーダンス(Hi-Z)にする。
図37は、トライステートインバータTSの他の一構成例を表すものである。このトライステートインバータTS(トライステートインバータTSB)は、トランジスタMP5,MP6,MN7,MN8を有している。トランジスタMP5,MP6は、P型のMOSトランジスタであり、トランジスタMN7,MN8は、N型のMOSトランジスタである。トランジスタMP5のゲートはトランジスタMN8のゲートに接続され、ソースは電源ノードに接続され、ドレインはトランジスタMP6のソースに接続される。トランジスタMP6のゲートには制御信号XENが供給され、ソースはトランジスタMP5のドレインに接続され、ドレインはトランジスタMN7のドレインに接続される。トランジスタMN7のゲートには制御信号ENが供給され、ドレインはトランジスタMP6のドレインに接続され、ソースはトランジスタMN8のドレインに接続される。トランジスタMN8のゲートはトランジスタMP5のゲートに接続され、ドレインはトランジスタMN7のソースに接続され、ソースは接地ノードに接続される。入力信号INは、トランジスタMP5,MN8のゲートに供給され、出力信号OUTは、トランジスタMP6,MN7のドレインから出力される。
図38は、トライステートインバータTSの他の一構成例を表すものである。このトライステートインバータTS(トライステートインバータTSC)は、トランジスタMP9,MN10,MP11,MN12を有している。トランジスタMP9,MP11は、P型のMOSトランジスタであり、トランジスタMN10,MN12は、N型のMOSトランジスタである。トランジスタMP9のゲートはトランジスタMN10のゲートに接続され、ソースは電源ノードに接続され、ドレインはトランジスタMN10のドレインおよびトランジスタMP11,MN12のソースに接続される。トランジスタMN10のゲートはトランジスタMP9のゲートに接続され、ドレインはトランジスタMP9のドレインおよびトランジスタMP11,MN12のソースに接続され、ソースは接地ノードに接続される。トランジスタMP11のゲートには制御信号XENが供給され、ソースはトランジスタMP9,MN10のドレインおよびトランジスタMN12のソースに接続され、ドレインはトランジスタMN12のドレインに接続される。トランジスタMN12のゲートには制御信号ENが供給され、ソースはトランジスタMP9,MN10のドレインおよびトランジスタMP11のソースに接続され、ドレインはトランジスタMP11のドレインに接続される。入力信号INは、トランジスタMP9,MN10のゲートに供給され、出力信号OUTは、トランジスタMP11,MN12のドレインから出力される。
[変形例5]
上記実施の形態に係る光検出部20(図3)は、1枚の半導体基板に形成してもよいし、複数の半導体基板に形成してもよい。以下に、いくつか例を挙げて、本変形例について詳細に説明する。
図39は、光検出部20の一実装例を表すものである。光検出部20は、この例では、2枚の半導体基板101,102に形成される。半導体基板101は、光検出部20の受光面S側に配置され、半導体基板102は、光検出部20の受光面S側とは反対側に配置される。半導体基板101,102は互いに重ね合わされる。半導体基板101の配線と、半導体基板102の配線とは、配線103により接続される。配線103は、例えばCu-Cu結合やバンプ結合などの金属結合などを用いることができる。光検出部20は、これらの2枚の半導体基板101,102にわたって配置される。
例えば、画素アレイ21は、半導体基板101に形成され、検出信号生成部22、TDC部23、ヒストグラム生成部24、および距離演算部25は、半導体基板102における、画素アレイ21に対応する領域に形成される。なお、これに限定されるものではなく、検出信号生成部22、TDC部23、ヒストグラム生成部24、および距離演算部25のうちの少なくとも一部が、半導体基板102における、画素アレイ21に対応する領域に形成されてもよい。
図40は、光検出部20の他の一実装例を表すものである。光検出部20は、この例では、3枚の半導体基板111,112,113に形成される。半導体基板111は、光検出部20の受光面S側に配置され、半導体基板112は、光検出部20の受光面S側から2番目に配置され、半導体基板113は、光検出部20の受光面Sとは反対側に配置される。半導体基板111,112は互いに重ね合わされ、半導体基板112,113は互いに重ね合わされる。半導体基板111の配線と、半導体基板112の配線とは、配線114により接続される。半導体基板112の配線と、半導体基板113の配線とは、配線115により接続される。配線114,1153は、例えばCu-Cu結合やバンプ結合などの金属結合などを用いることができる。光検出部20は、これらの3枚の半導体基板111~113にわたって配置される。
例えば、画素アレイ21の複数のフォトダイオードPDは、半導体基板111に形成され、画素アレイ21の電流源CS1およびインバータIV1は、半導体基板112における、複数のフォトダイオードPDに対応する領域に形成され、画素アレイ21の残りの回路、検出信号生成部22、TDC部23、ヒストグラム生成部24、および距離演算部25は、半導体基板113における、複数のフォトダイオードPDに対応する領域に形成される。
例えば、光検出部20を1枚の半導体基板に形成する場合には、例えば検出信号生成部22における複数の論理和回路31Aおよび複数の論理和回路31Bが、画素アレイ21が形成された領域に形成されるようにしてもよい。そして、検出信号生成部22における複数の波形整形回路32Aおよび複数の波形整形回路32B、TDC部23、ヒストグラム生成部24、および距離演算部25が、画素アレイ21が形成された領域とは異なる領域に形成されてもよい。なお、これに限定されるものではなく、検出信号生成部22、TDC部23、ヒストグラム生成部24、および距離演算部25が、画素アレイ21が形成された領域とは異なる領域に形成されてもよい。
[その他の変形例]
これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
<2.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図41は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図41に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図41の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図42は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図42では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図42には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。これにより、車両制御システム12000では、時間(TOF値)や距離の検出精度を高めることができる。その結果、車両制御システム12000では、車両の衝突回避あるいは衝突緩和機能、車間距離に基づく追従走行機能、車速維持走行機能、車両の衝突警告機能、車両のレーン逸脱警告機能等を、高い精度で実現できる。
以上、実施の形態およびいくつかの変形例、ならびにそれらの具体的な応用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、図4,6に示したような受光画素Pを設けたが、受光画素Pの回路構成は、これに限定されるものではなく、様々な回路構成を適用することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。以下の構成の本技術によれば、検出精度を高めることができる。
(1)
それぞれが光パルス検出し前記光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能であり、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む複数の受光画素と、
前記複数の第1の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成可能な第1の論理和回路と、
前記第1の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能な第1のタイミングコード生成回路と、
前記複数の第2の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成可能な第2の論理和回路と、
前記第2の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能な第2のタイミングコード生成回路と、
前記第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに前記第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、前記第1の信号および前記第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、前記第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能な第1のヒストグラム生成回路と
を備えた光検出装置。
(2)
前記第1のタイミングコード生成回路は、前記第1の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第1のタイミングコードを生成可能であり、前記第1の検出信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第1のタイミングコードを出力可能であり、
前記第2のタイミングコード生成回路は、前記第2の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第2のタイミングコードを生成可能であり、前記第2の検出信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第2のタイミングコードを出力可能である
前記(1)に記載の光検出装置。
(3)
前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における複数のビット信号と、前記第2の信号における前記複数のビット信号とを、ビット単位で合成することにより、前記第1の合成信号を生成可能である
前記(1)または(2)に記載の光検出装置。
(4)
前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における第1のビット信号と、前記第2の信号における前記第1のビット信号に対応する第2のビット信号との論理和演算を行うことにより、前記第1のビット信号と前記第2のビット信号を合成可能である
前記(3)に記載の光検出装置。
(5)
前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における第1のビット信号と、前記第2の信号における前記第1のビット信号に対応する第2のビット信号との論理和演算および論理積演算を行い、前記論理和演算の結果と前記論理積演算の結果との排他的論理和演算を行うことにより、前記第1のビット信号と前記第2のビット信号を合成可能である
前記(3)に記載の光検出装置。
(6)
前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における第1のビット信号と、前記第2の信号における前記第1のビット信号に対応する第2のビット信号とのうちの一方を遅延させ、前記第1のビット信号および前記第2のビット信号のうちの遅延された信号と、遅延されていない信号との論理和演算を行うことにより、前記第1のビット信号と前記第2のビット信号を合成可能である
前記(3)に記載の光検出装置。
(7)
前記複数の受光画素は、第1の方向および前記第1の方向と交差する第2の方向に並設され、
前記複数の第1の受光画素のそれぞれは、前記第1の方向において、前記複数の第2の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合うとともに、前記第2の方向において、前記複数の第2の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合い、
前記複数の第2の受光画素のそれぞれは、前記第1の方向において、前記複数の第1の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合うとともに、前記第2の方向において、前記複数の第1の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合う
前記(1)から(6)のいずれかに記載の光検出装置。
(8)
第3の論理和回路と、
第3のタイミングコード生成回路と、
第4の論理和回路と、
第4のタイミングコード生成回路と、
第2のヒストグラム生成回路と
をさらに備え、
前記複数の受光画素は、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第3の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第4の受光画素とさらに含み、
前記複数の第1の受光画素および前記複数の第2の受光画素は、第1の画素領域に並設され、
前記複数の第3の受光画素および前記複数の第4の受光画素は、前記第1の画素領域と隣り合う第2の画素領域に並設され、
前記第3の論理和回路は、前記複数の第3の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第3の検出信号を生成可能であり、
前記第3のタイミングコード生成回路は、前記第3の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第3のタイミングコードを生成可能であり、
前記第4の論理和回路は、前記複数の第4の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第4の検出信号を生成可能であり、
前記第4のタイミングコード生成回路は、前記第4の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第4のタイミングコードを生成可能であり、
前記第2のヒストグラム生成回路は、前記第3のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第3の信号を生成するとともに前記第4のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第4の信号を生成することが可能であり、前記第3の信号および前記第4の信号を合成することにより第2の合成信号を生成可能であり、前記第2の合成信号に基づいて第2のヒストグラムを生成可能である
前記(1)から(7)のいずれかに記載の光検出装置。
(9)
前記第1の画素領域および前記第2の画素領域の境界を挟んで、
前記複数の第1の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第3の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合い、
前記複数の第2の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第4の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合う
前記(8)に記載の光検出装置。
(10)
前記第1の画素領域および前記第2の画素領域の境界を挟んで、
前記複数の第1の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第4の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合い、
前記複数の第2の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第3の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合う
前記(8)に記載の光検出装置。
(11)
前記複数の受光画素のうち、受光動作をアクティブにする画素領域を設定可能な制御部をさらに備え、
前記第1の論理和回路は、前記複数の第1の受光画素のうちの前記画素領域に属する複数の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行い、
前記第2の論理和回路は、前記複数の第2の受光画素のうちの前記画素領域に属する複数の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行う
前記(1)から(7)のいずれかに記載の光検出装置。
(12)
前記光パルスはスポット光であり、
前記スポット光の半径は、前記複数の受光画素のそれぞれの大きさと同程度である
前記(1)から(12)のいずれかに記載の光検出装置。
(13)
前記複数の受光画素は、半導体基板における第1の領域に並設され、
前記第1の論理和回路および前記第2の論理和回路は、前記半導体基板における前記第1の領域に設けられた
前記(1)から(13)のいずれかに記載の光検出装置。
(14)
前記複数の受光画素は、第1の半導体基板における第2の領域に並設され、
前記第1のタイミングコード生成回路、前記第2のタイミングコード生成回路、および前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の半導体基板に重ね合わされた第2の半導体基板における前記第2の領域に設けられた
前記(1)から(13)のいずれかに記載の光検出装置。
(15)
前記複数の受光画素のそれぞれは、受光素子と、受光回路とを有し、
前記複数の受光画素の複数の前記受光素子は、第1の半導体基板における第3の領域に並設され、
前記複数の受光画素における前記複数の受光素子以外の回路の一部は、前記第1の半導体基板に重ね合わされた第2の半導体基板における前記第3の領域に設けられ、
前記複数の受光画素における残りの回路、前記第1のタイミングコード生成回路、前記第2のタイミングコード生成回路、および前記第1のヒストグラム生成回路のうちの少なくとも一部は、前記第2の半導体基板に重ね合わされた第3の半導体基板における前記第3の領域に設けられた
前記(1)から(13)のいずれかに記載の光検出装置。
(16)
それぞれが光パルスを検出し前記光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能な、第1の受光画素および第2の受光画素を含む複数の受光画素と、
前記第1の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能な第1のタイミングコード生成回路と、
前記第2の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能な第2のタイミングコード生成回路と、
前記第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに前記第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、前記第1の信号および前記第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、前記第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能な第1のヒストグラム生成回路と
を備えた光検出装置。
(17)
前記第1のタイミングコード生成回路は、前記第1の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第1のタイミングコードを生成可能であり、前記第1の受光画素により生成された前記パルス信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第1のタイミングコードを出力可能であり、
前記第2のタイミングコード生成回路は、前記第2の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第2のタイミングコードを生成可能であり、前記第2の受光画素により生成された前記パルス信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第2のタイミングコードを出力可能である
前記(16)に記載の光検出装置。
(18)
第1の光パルスを射出可能な光源と、
それぞれが前記第1の光パルスに応じた第2の光パルスを検出し前記第2の光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能であり、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む複数の受光画素と、
前記複数の第1の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成可能な第1の論理和回路と、
前記第1の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能な第1のタイミングコード生成回路と、
前記複数の第2の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成可能な第2の論理和回路と、
前記第2の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能な第2のタイミングコード生成回路と、
前記第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに前記第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、前記第1の信号および前記第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、前記第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能な第1のヒストグラム生成回路と
を備えた光検出システム。
1…光検出システム、11…発光部、12…光学系、14…制御部、20,20C…光検出部、21,21E…画素アレイ、22,22A,22E…検出信号生成部、23,23A,23E…TDC部、24,24A,24E…ヒストグラム生成部、25…距離演算部、26,26C,26E…測距制御部、30A,30B,230A,230B…検出信号生成回路、31A,31B,131A,131B,131C,131D,231A,231B…論理和回路、32A,32B…波形整形回路、40A,40B,40C,40D…TDC回路、41A,41B,44A,44B…スイッチ、42A,42B,43A,43B…ラッチ回路、45A,45B…切替回路、50,150…ヒストグラム生成回路、51A,51B,51C,51D…デコーダ、101,102,111~113…半導体基板、103,114,115…配線、a0~a15,b0~b15,c0~c15,d0~d15…信号、CN0~CN15…カウンタ、CNT[0]~CNT[15]…カウント値、CODEA,CODEB,CODEC,CODED…タイミングコード、CS1~CS3…電流源、C1,C2…キャパシタ、DL…遅延回路、DETA,DETB,DETC,DETD,DET1A,DET1B…検出信号、DT…データ、EXOR1…排他的論理和回路、FF1,FF2…フリップフロップ回路、G0~G15…論理和回路、GD0,GE0…合成回路、HG…ヒストグラム、IV1~IV5,INV0~INV5…インバータ、LL…スポット光、L0…光パルス、L1…反射光パルス、LB…背景光、OR2…論理和回路、P…受光画素、PAT…光パターン、PD…フォトダイオード、PLS,PLS1…パルス信号、RA,RB…領域、S…受光面、SW1,SW2…スイッチ、TDCCODE…カウンタコード、TS,TSA,TSB,TSC…トライステートインバータ。

Claims (18)

  1. それぞれが光パルスを検出し前記光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能であり、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む複数の受光画素)と、
    前記複数の第1の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成可能な第1の論理和回路と、
    前記第1の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能な第1のタイミングコード生成回路と、
    前記複数の第2の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成可能な第2の論理和回路と、
    前記第2の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能な第2のタイミングコード生成回路と、
    前記第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに前記第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、前記第1の信号および前記第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、前記第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能な第1のヒストグラム生成回路と
    を備えた光検出装置。
  2. 前記第1のタイミングコード生成回路は、前記第1の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第1のタイミングコードを生成可能であり、前記第1の検出信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第1のタイミングコードを出力可能であり、
    前記第2のタイミングコード生成回路は、前記第2の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第2のタイミングコードを生成可能であり、前記第2の検出信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第2のタイミングコードを出力可能である
    請求項1に記載の光検出装置。
  3. 前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における複数のビット信号と、前記第2の信号における前記複数のビット信号とを、ビット単位で合成することにより、前記第1の合成信号を生成可能である
    請求項1に記載の光検出装置。
  4. 前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における第1のビット信号と、前記第2の信号における前記第1のビット信号に対応する第2のビット信号との論理和演算を行うことにより、前記第1のビット信号と前記第2のビット信号を合成可能である
    請求項3に記載の光検出装置。
  5. 前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における第1のビット信号と、前記第2の信号における前記第1のビット信号に対応する第2のビット信号との論理和演算および論理積演算を行い、前記論理和演算の結果と前記論理積演算の結果との排他的論理和演算を行うことにより、前記第1のビット信号と前記第2のビット信号を合成可能である
    請求項3に記載の光検出装置。
  6. 前記第1のヒストグラム生成回路は、前記第1の信号における第1のビット信号と、前記第2の信号における前記第1のビット信号に対応する第2のビット信号とのうちの一方を遅延させ、前記第1のビット信号および前記第2のビット信号のうちの遅延された信号と、遅延されていない信号との論理和演算を行うことにより、前記第1のビット信号と前記第2のビット信号を合成可能である
    請求項3に記載の光検出装置。
  7. 前記複数の受光画素は、第1の方向および前記第1の方向と交差する第2の方向に並設され、
    前記複数の第1の受光画素のそれぞれは、前記第1の方向において、前記複数の第2の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合うとともに、前記第2の方向において、前記複数の第2の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合い、
    前記複数の第2の受光画素のそれぞれは、前記第1の方向において、前記複数の第1の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合うとともに、前記第2の方向において、前記複数の第1の受光画素のうちの少なくともいずれか1つと隣り合う
    請求項1に記載の光検出装置。
  8. 第3の論理和回路と、
    第3のタイミングコード生成回路と、
    第4の論理和回路と、
    第4のタイミングコード生成回路と、
    第2のヒストグラム生成回路と
    をさらに備え、
    前記複数の受光画素は、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第3の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第4の受光画素とさらに含み、
    前記複数の第1の受光画素および前記複数の第2の受光画素は、第1の画素領域に並設され、
    前記複数の第3の受光画素および前記複数の第4の受光画素は、前記第1の画素領域と隣り合う第2の画素領域に並設され、
    前記第3の論理和回路は、前記複数の第3の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第3の検出信号を生成可能であり、
    前記第3のタイミングコード生成回路は、前記第3の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第3のタイミングコードを生成可能であり、
    前記第4の論理和回路は、前記複数の第4の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第4の検出信号を生成可能であり、
    前記第4のタイミングコード生成回路は、前記第4の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第4のタイミングコードを生成可能であり、
    前記第2のヒストグラム生成回路は、前記第3のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第3の信号を生成するとともに前記第4のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第4の信号を生成することが可能であり、前記第3の信号および前記第4の信号を合成することにより第2の合成信号を生成可能であり、前記第2の合成信号に基づいて第2のヒストグラムを生成可能である
    請求項1に記載の光検出装置。
  9. 前記第1の画素領域および前記第2の画素領域の境界を挟んで、
    前記複数の第1の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第3の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合い、
    前記複数の第2の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第4の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合う
    請求項8に記載の光検出装置。
  10. 前記第1の画素領域および前記第2の画素領域の境界を挟んで、
    前記複数の第1の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第4の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合い、
    前記複数の第2の受光画素のうちのいずれか1つと、前記複数の第3の受光画素のうちのいずれか1つとが隣り合う
    請求項8に記載の光検出装置。
  11. 前記複数の受光画素のうち、受光動作をアクティブにする画素領域を設定可能な制御部をさらに備え、
    前記第1の論理和回路は、前記複数の第1の受光画素のうちの前記画素領域に属する複数の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行い、
    前記第2の論理和回路は、前記複数の第2の受光画素のうちの前記画素領域に属する複数の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行う
    請求項1に記載の光検出装置。
  12. 前記光パルスはスポット光であり、
    前記スポット光の半径は、前記複数の受光画素のそれぞれの大きさと同程度である
    請求項1に記載の光検出装置。
  13. 前記複数の受光画素は、半導体基板における第1の領域に並設され、
    前記第1の論理和回路および前記第2の論理和回路は、前記半導体基板における前記第1の領域に設けられた
    請求項1に記載の光検出装置。
  14. 前記複数の受光画素は、第1の半導体基板における第2の領域に並設され、
    前記第1のタイミングコード生成回路、前記第2のタイミングコード生成回路、および前記第1のヒストグラム生成回路のうちの少なくとも一部は、前記第1の半導体基板に重ね合わされた第2の半導体基板における前記第2の領域に設けられた
    請求項1に記載の光検出装置。
  15. 前記複数の受光画素のそれぞれは、受光素子と、受光回路とを有し、
    前記複数の受光画素の複数の前記受光素子は、第1の半導体基板における第3の領域に並設され、
    前記複数の受光画素における前記複数の受光素子以外の回路の一部は、前記第1の半導体基板に重ね合わされた第2の半導体基板における前記第3の領域に設けられ、
    前記複数の受光画素における残りの回路、前記第1のタイミングコード生成回路、前記第2のタイミングコード生成回路、および前記第1のヒストグラム生成回路のうちの少なくとも一部は、前記第2の半導体基板に重ね合わされた第3の半導体基板における前記第3の領域に設けられた
    請求項1に記載の光検出装置。
  16. それぞれが光パルスを検出し前記光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能な、第1の受光画素および第2の受光画素を含む複数の受光画素と、
    前記第1の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能な第1のタイミングコード生成回路と、
    前記第2の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能な第2のタイミングコード生成回路と、
    前記第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに前記第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、前記第1の信号および前記第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、前記第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能な第1のヒストグラム生成回路と
    を備えた光検出装置。
  17. 前記第1のタイミングコード生成回路は、前記第1の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第1のタイミングコードを生成可能であり、前記第1の受光画素により生成された前記パルス信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第1のタイミングコードを出力可能であり、
    前記第2のタイミングコード生成回路は、前記第2の受光画素により生成された前記パルス信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた前記第2のタイミングコードを生成可能であり、前記第2の受光画素により生成された前記パルス信号における前記パルスより後のパルスが生じたタイミングで前記第2のタイミングコードを出力可能である
    請求項16に記載の光検出装置。
  18. 第1の光パルスを射出可能な光源と、
    それぞれが前記第1の光パルスに応じた第2の光パルスを検出し前記第2の光パルスに応じたパルスを含むパルス信号を生成することが可能であり、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第1の受光画素と、互いに隣り合わない位置に配置された複数の第2の受光画素とを含む複数の受光画素と、
    前記複数の第1の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第1の検出信号を生成可能な第1の論理和回路と、
    前記第1の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第1のタイミングコードを生成可能な第1のタイミングコード生成回路と、
    前記複数の第2の受光画素により生成された複数の前記パルス信号の論理和演算を行うことにより第2の検出信号を生成可能な第2の論理和回路と、
    前記第2の検出信号に含まれる前記パルスが生じたタイミングに応じた第2のタイミングコードを生成可能な第2のタイミングコード生成回路と、
    前記第1のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第1の信号を生成するとともに前記第2のタイミングコードをデコードすることにより複数のビット信号を有する第2の信号を生成することが可能であり、前記第1の信号および前記第2の信号を合成することにより第1の合成信号を生成可能であり、前記第1の合成信号に基づいて第1のヒストグラムを生成可能な第1のヒストグラム生成回路と
    を備えた光検出システム。
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