JP2024021632A - 雌端子 - Google Patents

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誠道 西島
Seido Nishijima
章夫 木村
Akio Kimura
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Abstract

【課題】大電流化への対応が必要な場合でも、雌端子の大型化を抑制しつつ、雄端子への追従性や接圧を安定して確保して、雌端子の変形を抑制できる、組付性が改善された、雌端子を開示する。【解決手段】雌端子10が、箱状導体部16を有する本体部18と本体部18よりも小さい板厚を有する一対の接点形成金具22a,22bとを備え、箱状導体部16が後方開口窓30を有し、一対の接点形成金具22a,22bが第1ばね片60と第2ばね片64を含み、第1ばね片60は第1接点66を有し、第2ばね片64は第2接点68を有し、第1ばね片60と第2ばね片64のそれぞれの突出端部74に配置されるとともに後方開口窓30を挿通可能な接圧付与ばね82を備えており、雄端子12の圧入に伴って接圧付与ばね82により突出端部74が相互に接近する方向に付勢されて、雄端子12に対して第1接点66と第2接点68が圧接される。【選択図】図3

Description

本開示は、雌端子に関する。
特許文献1には、金属平板をプレス加工して形成される雌端子が提案されている。雌端子の基端側には、一対の平板部を重ね合せて構成された電線接続部が設けられており、雌端子の先端側には、平タブ形状の雄端子が挿入される雄端子装着筒部が設けられている。雄端子装着筒部は、各平板部から重ね合わせ方向の反対側に突出した後に先端側に向かって突出するL字形状の一対の支持板部を有している。さらに、一対の支持板部の突出端部に半円弧状の湾曲部を介して片持ち梁状に連結されて基端側に向かって突出する一対の接点ばね部も有している。一対の接点ばね部は、雄端子挿入隙間を隔てて対向配置されており、一対の接点ばね部の先端部には、別体の接圧付与ばねが装着されている。この接圧付与ばねにより、一対の接点ばね部の雄端子への接圧が付加されて、安定した雌雄端子の接続状態を保持できるようになっている。
特開2022-83287号公報
ところが、特許文献1の雌端子は、金属平板をプレス加工して形成していることから、接点ばね部も電流容量に応じた厚さが必要となる。それゆえ、大電流を流す必要がある場合には、接点ばね部の板厚も厚くなる。その結果、接点ばね部の雄端子への追従性を確保するためには、接点ばね部を長くすることで対応せざるを得ず、雌端子が大型化する傾向がある。また、接点ばね部の板厚が厚くなる場合には、雄端子に追従変位する際の接点ばね部の反力も大きくなるため、接圧付与ばねによって付与される接圧への影響や支持板部の変形等の可能性も考えられる。加えて、一対の接点ばね部の先端部に対する接圧付与ばねの装着を、接点ばね部の側面側から行う必要があり、組み付けがし難かった。
そこで、大電流化への対応が必要な場合でも、雌端子の大型化を抑制しつつ、雄端子への追従性や接圧を安定して確保して、雌端子の変形を抑制できる、組付性が改善された、雌端子を開示する。
本開示の雌端端子は、他部材に導通接続される接続部が長さ方向の一端側に設けられ、長さ方向の他端側に中空の箱状導体部を有してなる本体部と、前記本体部よりも小さい板厚を有し、前記箱状導体部の一対の対向内面に導通可能に固着されて保持される一対の接点形成金具と、を備え、前記箱状導体部が、前記他端側に向かって開口する雄端子挿入口と、前記一端側に向かって開口する後方開口窓とを有し、一対の前記接点形成金具の一方が、前記箱状導体部の一対の前記対向内面の一方に固着される第1固着部と、前記第1固着部に片持ち梁状に保持されて前記雄端子挿入口から前記後方開口窓に向かって突出する第1ばね片と、を含み、一対の前記接点形成金具の他方が、前記箱状導体部の一対の前記対向内面の他方に固着される第2固着部と、前記第2固着部に片持ち梁状に保持されて前記雄端子挿入口から前記後方開口窓に向かって突出する第2ばね片と、を含み、前記第1ばね片は、前記第2ばね片への対向面に第1接点を有し、前記第2ばね片は、前記第1ばね片への対向面に第2接点を有し、前記第1ばね片と前記第2ばね片のそれぞれの突出端部に配置されるとともに前記後方開口窓を挿通可能な大きさを有する接圧付与ばねを備えており、前記第1ばね片と前記第2ばね片の前記対向面間への雄端子の圧入に伴って前記接圧付与ばねにより前記突出端部が相互に接近する方向に付勢されて、前記雄端子に対して前記第1接点と前記第2接点が圧接される、ものである。
本開示のコネクタによれば、コネクタ自体の大型化や製造コストの上昇を抑制しつつ、電線に加わる外力が端子側に伝達されることを抑制または阻止することができる。
図1は、実施形態1に係る雌端子を雄端子との嵌合状態で示す斜視図である。 図2は、図1に示された雌端子における要部を拡大して示す平面図である。 図3は、図2におけるIII-III断面図である。 図4は、図1に示された雌端子を雄端子との分離状態で示す斜視図である。 図5は、図4に示された雌端子における縦断面図であって、図3に対応する図である。 図6は、図5におけるVI-VI断面図である。 図7は、図1に示された雌端子における分解斜視図である。 図8は、図1に示された雌端子を構成する本体部を折曲前の展開状態で示す斜視図である。 図9は、図8におけるIX-IX断面図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の雌端子は、
(1)他部材に導通接続される接続部が長さ方向の一端側に設けられ、長さ方向の他端側に中空の箱状導体部を有してなる本体部と、前記本体部よりも小さい板厚を有し、前記箱状導体部の一対の対向内面に導通可能に固着されて保持される一対の接点形成金具と、を備え、前記箱状導体部が、前記他端側に向かって開口する雄端子挿入口と、前記一端側に向かって開口する後方開口窓とを有し、一対の前記接点形成金具の一方が、前記箱状導体部の一対の前記対向内面の一方に固着される第1固着部と、前記第1固着部に片持ち梁状に保持されて前記雄端子挿入口から前記後方開口窓に向かって突出する第1ばね片と、を含み、一対の前記接点形成金具の他方が、前記箱状導体部の一対の前記対向内面の他方に固着される第2固着部と、前記第2固着部に片持ち梁状に保持されて前記雄端子挿入口から前記後方開口窓に向かって突出する第2ばね片と、を含み、前記第1ばね片は、前記第2ばね片への対向面に第1接点を有し、前記第2ばね片は、前記第1ばね片への対向面に第2接点を有し、前記第1ばね片と前記第2ばね片のそれぞれの突出端部に配置されるとともに前記後方開口窓を挿通可能な大きさを有する接圧付与ばねを備えており、前記第1ばね片と前記第2ばね片の前記対向面間への雄端子の圧入に伴って前記接圧付与ばねにより前記突出端部が相互に接近する方向に付勢されて、前記雄端子に対して前記第1接点と前記第2接点が圧接される、ものである。
本開示の雌端子によれば、本体部が接続部と箱状導体部を有しており、箱状導体部の一対の対向内面に対して、本体部よりも板厚が小さい一対の接点形成金具が、導通可能に固着されて保持されている。これにより、大電流を流す必要がある場合には、本体部の板厚を大きくすることで導通抵抗を低減しつつ、本体部よりも板厚が薄い接点形成金具により雄端子への接点を形成することができる。その結果、板厚が薄い接点形成金具により、第1ばね片と第2ばね片の長さを長くすることなく、雄端子への追従性を確保することができ、雌端子の大型化を抑制できる。さらに、第1ばね片と第2ばね片の板厚が、本体部よりも小さくされていることから、雄端子に追従変位する際の第1ばね片と第2ばね片の反力を低減でき、接圧付与ばねが過大に変形されて所期の接圧が確保できなくなるといった不具合の発生も有利に抑制または阻止できる。加えて、本体部は、接点形成金具よりも板厚が大きく、箱状導体部の箱形状により剛性を有利に確保できることから、雄端子に追従変位する際の第1ばね片と第2ばね片の反力により、箱状導体部を含む雌端子全体が変形する不具合も有利に抑制または阻止できる。
さらに、本体部の箱状導体部は、後方開口窓を有し、接圧付与ばねが後方開口窓を挿通可能な大きさを有していることから、後方開口窓を挿通して第1ばね片と第2ばね片の突出端部に対して、突出方向の前方側から接圧付与ばねを配置することができる。これにより、第1ばね片と第2ばね片の突出方向に直交する方向である側方側からしか組み付けることができなかった従来構造に比して、雌端子の組付性が改善されている。
(2)前記接圧付与ばねが、矩形平板状の連結板部と、前記連結板部の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部を有するクリップばねによって構成されており、前記雄端子の挿入時において、前記クリップばねの前記一対の挟持板部間に前記第1ばね片の前記突出端部と前記第2ばね片の前記突出端部が挟持されている、ことが好ましい。接圧付与ばねとしてクリップばねを採用したことにより、第1ばね片と第2ばね片の突出端部への配置を可能にしつつ、雄端子の挿入時において第1ばね片と第2ばね片の突出端部を相互に接近する方向に付勢することのできる接圧付与ばねをコンパクト且つ簡単な構造で構成できる。
(3)一方の前記接点形成金具の前記第1固着部が、溶接によって前記箱状導体部の一方の前記対向内面に固着されており、他方の前記接点形成金具の前記第2固着部が、溶接によって前記箱状導体部の他方の前記対向内面に固着されている、ことが好ましい。一対の接点形成金具の第1固着部と第2固着部が、それぞれ溶接によって箱状導体部の対向内面に固着されていることから、雌端子の導通抵抗の低減を有利に図ることができる。
(4)上記(3)において、一方の前記接点形成金具が、前記箱状導体部の一方の前記対向内面にかしめ固定されており、他方の前記接点形成金具が、前記箱状導体部の他方の前記対向内面にかしめ固定されている、ことが好ましい。接点形成金具が箱状導体部に対して、かしめ固定されることにより、さらなる接触抵抗の低減や、接点形成金具の箱状導体部への保持性の向上を図ることができる。
(5)前記箱状導体部が、内面に突設された位置決め突部を有しており、前記位置決め突部に当接することで、前記接圧付与ばねの前記後方開口窓から前記箱状導体部の内方への挿入端位置が規定されている、ことが好ましい。箱状導体部の内面に突設された位置決め突部への当接により、接圧付与ばねの前記後方開口窓から箱状導体部の内方への挿入端位置が規定されることから、作業者が後方開口窓から接圧付与ばねを挿入することで、簡単かつ安定して、接圧付与ばねを所望に位置に配置することができる。これにより、雌端子の組付性の更なる向上を図ることができる。
(6)前記箱状導体部に組み付けられて前記後方開口窓を覆うリテーナを更に備える、ことが好ましい。後方開口窓を覆うリテーナが箱状導体部に組み付けられることにより、後方開口窓から接圧付与ばねが離脱する不具合を有利に防止することができ、雌端子の構成を安定して維持することができる。
(7)上記(6)において、前記リテーナが、前記接圧付与ばねに近接配置されて前記接圧付与ばねに当接することで前記後方開口窓への変位を規制する変位規制部を有している、ことが好ましい。後方開口窓を覆うリテーナにさらに、変位規制部を設けることにより、接圧付与ばねの後方開口窓側への変位を規制して、接圧付与ばねによる所期の接圧が安定して維持された、雌端子の構成を安定して維持することができる。
(8)前記本体部が、単一の金属平板から構成されたプレス加工品であり、前記接続部が前記金属平板と同じ板厚を有している、ことが好ましい。本体部全体を要求される電流容量に応じた板厚寸法の金属平板を用いて構成することで、所望の値の導通抵抗を有利に実現できる。しかも、接続部が金属平板と同じ板厚を有しており、折り重ねまたは複数の部材の重ね合わせによる厚肉化がされていないことから、接続部をコネクタハウジング等にインサート成形する工程を、重ね合わせ面間への樹脂の入り込み等の問題なく、有利に行うことができる。
(9)上記(2)から(8)のいずれか1つにおいて、前記雄端子の板幅方向で相互に離隔した複数箇所にそれぞれ配置された複数の前記第1ばね片と複数の前記第2ばね片を含み、前記クリップばねが、前記板幅方向で相互に離隔した複数箇所にそれぞれ配置された複数の前記一対の挟持板部を有し、前記雄端子の挿入時において、複数の前記第1ばね片の前記突出端部と複数の前記第2ばね片の前記突出端部が、それぞれ複数の前記一対の挟持板部により各別に挟持されている、ことが好ましい。雄端子の板幅方向に離隔した複数箇所に配置された複数の第1ばね片と第2ばね片で雄端子を挟持できる。しかも雄端子の挿入時において、第1ばね片と第2ばね片のペアは、板幅方向に離隔して配置された各別の一対の挟持板部により挟持されている。これにより、雄端子の回転変位への雌端子の安定した追従性を有利に実現できる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の雌端子の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1の雌端子10について、図1から図9を用いて説明する。雌端子10は、例えばバッテリ等の電源側の部材とモータ等の負荷側の部材との間を接続する端子である。そして、電源側と負荷側の一方に設けられる雌端子10と、電源側と負荷側の他方に設けられる雄端子12とが相互に接触して導通状態とされることで、バッテリ等の電源からモータ等の負荷へ電力が供給されるようになっている。なお、雌端子10は任意の向きで配置することができるが、以下では、上方とは図3中の上方、下方とは図3中の下方、前方とは図2中の左方、後方とは図2中の右方、左方とは図2中の上方、右方とは図2中の下方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
<雌端子10>
雌端子10は、他部材(例えば、バッテリ等の電源側の部材)に導通接続される接続部14が長さ方向の一端側(後端側)に設けられ、長さ方向の他端側(前端側)に中空の箱状導体部16を有してなる本体部18を備えている。また、雌端子10は、本体部18よりも小さい板厚を有し、箱状導体部16の一対の対向内面20,20(後述する上壁部32および下壁部34の各内面20a,20b)に導通可能に固着されて保持される一対の接点形成金具22,22(後述する第1および第2接点形成金具22a,22b)を備えている。
<雄端子12>
雄端子12は、全体として板状をなすタブ端子である。雄端子12は、平面視において略矩形状を有しており、所定の幅方向寸法(左右方向寸法)および厚さ方向寸法(上下方向寸法)を有して、前後方向に略ストレートに延びている。実施形態1では、雄端子12が、厚さ方向寸法に比べて幅方向寸法の方が大きな横長の形状とされている。なお、雄端子12において、雌端子10への挿入方向前方側の端部分(後端部分)は、先細形状である。雄端子12は、導電性を有しており、例えば銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の電気抵抗の低い金属により形成される。雄端子12の基端部分(前端部分)には、例えばボルト挿通孔が設けられて図示しないボルトにより雄端子12が他部材(例えば、モータ等の負荷側の部材)に固定されたり、負荷側の電線が固着や圧着等される。
<接続部14>
接続部14は全体として前後方向に延びる略板状であり、平面視において左右方向寸法より前後方向寸法の大きな略矩形状とされている。接続部14の後端部には、板厚方向(上下方向)に貫通するボルト挿通孔24が形成されており、例えばボルト挿通孔24に挿通される図示しないボルトにより雌端子10が他部材(例えば、バッテリ等の電源側の部材)に固定され得る。なお、雌端子10を含んで雌コネクタが構成される場合、接続部14には電線の端末等が固着されてもよいし、雌端子10を含んで端子台が構成される場合、接続部14には内部回路を構成するバスバー等が接続されてもよい。また、接続部14は、上面や下面に比較的広い平坦部分を有している。これにより、これら平坦部分に接着剤等を塗布しやすく、例えば雌端子10を含んで構成される雌コネクタや端子台を成形する際に、接続部14に接着剤等を塗布し、成形用キャビティ内に雌端子10をセットして成形することで、雌端子10を有する雌コネクタや端子台を容易に一体成形することができる。
なお、後述するように、接続部14と箱状導体部16を有する本体部18は、単一の金属平板に対してプレス加工等を施すことによって構成されるプレス加工品である。すなわち、接続部14は、本体部18を構成する金属平板と同じ板厚(上下方向寸法)を有している。そして、接続部14の前方には箱状導体部16が一体的に連結されて設けられている。図6にも示されるように、接続部14と箱状導体部16との連結部分(接続部14の前端部分)には、接続部14および箱状導体部16よりも幅方向寸法(左右方向寸法)が小さくされた狭幅部26が設けられている。これにより、金属平板のプレス加工を容易に行うことができるようになっている。
<箱状導体部16>
箱状導体部16は、全体として前後方向両側に開口する略矩形箱状または略矩形筒状であり、本体部18の長さ方向の他端側(前端側)に向かって開口する雄端子挿入口28と、長さ方向の一端側(後端側)に向かって開口する後方開口窓30とを有している。実施形態1では、箱状導体部16が、高さ方向寸法(上下方向寸法)に比べて幅方向寸法(左右方向寸法)の方が大きな横長の形状とされている。そして、箱状導体部16は、上側の壁部を構成する上壁部32と、下側の壁部を構成する下壁部34と、左右両側の壁部を構成する左壁部36および右壁部38とを備えている。これにより、上壁部32と下壁部34とが上下方向で相互に対向しており、実施形態1では、上壁部32の内面20aと下壁部34の内面20bとにより、前述の一対の接点形成金具22,22が固着されて保持される一対の対向内面20,20が構成されている。
なお、上述のように、接続部14と箱状導体部16とを有する本体部18は単一の金属平板にプレス加工等を施すことによって構成されており、実施形態1では、接続部14と下壁部34とが、上述の狭幅部26を介して相互に連結されている。また、上壁部32の右端部における前後方向中間部分には、右壁部38側に突出する嵌合凸部40が設けられているとともに、右壁部38の上端部における前後方向中間部分には、上壁部32側に開口する嵌合凹部42が設けられている。嵌合凸部40の長さ寸法(前後方向寸法)は、嵌合凹部42の長さ寸法(前後方向寸法)と略等しいか僅かに大きくされている。これにより、金属平板にプレス加工等を施して箱状導体部16を構成する際に、上壁部32における嵌合凸部40を右壁部38における嵌合凹部42に対して略圧入状態で嵌め入れることで、箱状導体部16の形成時において上壁部32と右壁部38とが意図せず離隔することが防止され得る。
また、左壁部36と右壁部38とは、左右方向で相互に対向している。そして、図6にも示されるように、箱状導体部16の内面を構成する左壁部36の内面44と右壁部38の内面46には、対向方向内方(左右方向内方)に突出する位置決め突部48が設けられている。さらに、左壁部36と右壁部38において各位置決め突部48よりも前方には、対向方向外方(左右方向外方)に突出する係止凸部50が設けられている。これら各位置決め突部48の後端面および各係止凸部50の前端面は、それぞれ前後方向に対して垂直な方向に広がる垂直面52とされている。
<本体部18>
ここで、上述のように、接続部14と箱状導体部16とを有する本体部18は単一の金属平板にプレス加工等を施すことによって構成されたプレス加工品であり、図8,9においてプレス加工等を施す前の本体部18(金属平板)を展開状態で示す。図8,9に示されるように、一対の接点形成金具22,22は、プレス加工等を施す前の状態における本体部18(金属平板)の上壁部32および下壁部34の各内面20a,20bに固着されて保持されている。各内面20a,20bへの各接点形成金具22の固着方法は限定されるものではないが、実施形態1では、後述するように、各接点形成金具22が、各内面20a,20bに対して溶接およびかしめ固定によって固着されている。それゆえ、各内面20a,20bにおける四隅には、各接点形成金具22をかしめ固定するための係合凸部54が設けられている。各係合凸部54は、図1等に示される箱状導体部16の形成状態において、上下方向内方に突出して設けられており、図8,9に示される本体部18の展開状態では、上壁部32および下壁部34の各内面20a,20bから上方に突出して設けられている。
また、図8,9に示されるように、本体部18の展開状態では、箱状導体部16を構成する上壁部32、左壁部36、下壁部34および右壁部38が左右方向で連続して設けられているとともに、下壁部34からは、接続部14が、狭幅部26を介して後方に延び出している。そして、上壁部32と左壁部36、左壁部36と下壁部34、下壁部34と右壁部38との間には、それぞれ折曲部56が設けられている。各折曲部56を折り曲げて、嵌合凸部40と嵌合凹部42とを嵌合させることによって、本体部18の前方部分において箱状導体部16が構成されるようになっている。それゆえ、実施形態1では、箱状導体部16を構成する上壁部32、左壁部36、下壁部34および右壁部38と、接続部14とが、何れも略一定の板厚寸法を有している。本体部18を構成する金属の材質は限定されるものではないが、導電性に優れる金属が採用可能であり、例えば純銅が採用され得る。
<接点形成金具22>
前述のように、一対の接点形成金具22,22は、上壁部32の内面20aと下壁部34の内面20bに固着されて保持されており、一対の接点形成金具22,22の一方として上壁部32の内面20aに固着される第1接点形成金具22aと、一対の接点形成金具22,22の他方として下壁部34の内面20bに固着される第2接点形成金具22bとから構成されている。なお、分かりやすさのため、図1,4,7では、箱状導体部16の内部に収容配置される第1および第2接点形成金具22a,22bをそれぞれ破線で示す。また、図2では、箱状導体部16の内部に収容配置される第1接点形成金具22aおよび後述する接圧付与ばねとしてのクリップばね82をそれぞれ破線で示す。
そして、第1接点形成金具22aが、上壁部32の内面20aに固着される第1固着部58と、第1固着部58に片持ち梁状に保持されて雄端子挿入口28から後方開口窓30に向かって、すなわち前方から後方に向かって突出する第1ばね片60と、を含んでいる。また、第2接点形成金具22bが、下壁部34の内面20bに固着される第2固着部62と、第2固着部62に片持ち梁状に保持されて雄端子挿入口28から後方開口窓30に向かって、すなわち前方から後方に向かって突出する第2ばね片64と、を含んでいる。これら第1ばね片60と第2ばね片64とは上下方向で対向しており、第1ばね片60は、第2ばね片64への対向面(下面)に第1接点66を有しているとともに、第2ばね片64は、第1ばね片60への対向面(上面)に第2接点68を有している。
実施形態1では、第1接点形成金具22aにおいて、雄端子12の板幅方向(左右方向)で相互に離隔した複数箇所(2箇所)のそれぞれに第1ばね片60,60が設けられているとともに、第2接点形成金具22bにおいて、雄端子12の板幅方向(左右方向)で相互に離隔した複数箇所(2箇所)のそれぞれに第2ばね片64,64が設けられている。
以下、第1接点形成金具22aおよび第2接点形成金具22bについての具体的な形状について説明するが、第1接点形成金具22aと第2接点形成金具22bは同一の形状であることから、第1接点形成金具22aについて説明して、第2接点形成金具22bについての説明を省略する。すなわち、第1固着部58と第2固着部62とが相互に対応する形状であるとともに、各第1ばね片60と各第2ばね片64とが相互に対応する形状である。第1接点形成金具22aおよび第2接点形成金具22bの材質としては、導電性且つばね性を有する金属が採用可能であり、例えば銅合金が採用され得る。
第1接点形成金具22aは、全体として略矩形の板状体から構成されており、本体部18を構成する金属平板よりも小さい板厚寸法を有している。そして、略矩形の板状体の中央部分を板厚方向の一方に切り起こすことで、外周部分において略枠状の第1固着部58が設けられているとともに、切り起こされた部分により一対の第1ばね片60,60が構成されている。すなわち、第1接点形成金具22aにおいて、各第1ばね片60の周囲の三方(後方および左右両側)には隙間70が形成されているとともに、各第1ばね片60が前端部において、第1接点形成金具22aにおける外周部分の第1固着部58に連結されている。換言すれば、各第1ばね片60は、第1固着部58の前端部分から後方に向かって延び出しており、後方になるにつれて板厚方向一方への突出寸法が大きくなっている。これにより、第1接点形成金具22aにおいて、各第1ばね片60が、板厚方向で弾性変形可能とされている。
また、各第1ばね片60における突出先端部分には屈曲部72が設けられており、各第1ばね片60における第1固着部58に対する傾斜角度が屈曲部72において小さくされている。具体的には、各第1ばね片60の突出先端部分に屈曲部72が設けられることで、雄端子12の挿入前における各第1ばね片60の自然状態では、図4,5や図8にも示されるように、各第1ばね片60の突出端部74(後端部)が、第1固着部58や上壁部32と同方向である水平方向(上下方向に対して直交する方向)に広がっている。
そして、各第1ばね片60における屈曲部72の形成位置には、各第1ばね片60の切り起こし方向である第1接点形成金具22aの板厚方向一方側に向かって凸となる第1接点66が設けられている。この第1接点66は、図3に示す縦断面において湾曲円弧状に設けられており、各第1ばね片60の左右方向中央部分において所定の左右方向寸法を有しているとともに、各第1ばね片60において屈曲部72を挟んで両側にまたがるように設けられている。このような各第1接点66は、平面視(上下方向の投影)において、左右方向寸法に比して、雄端子12の挿入方向となる前後方向の寸法の方が大きくされた長円形状とされている。これにより、雌端子10に挿入された雄端子12が上下方向で揺動変位する場合にも、各第1および第2接点66,68と雄端子12との接触面積を安定して確保できるようになっている。実施形態1では、各第1接点66が、各第1ばね片60にプレス加工を施すことで形成されており、各第1ばね片60における板厚方向他方側において、各第1接点66と対応する位置には、凹部76が形成されている。
そして、前述のように、略矩形枠状の第1固着部58が上壁部32の内面20aに重ね合わされて、溶接およびかしめ固定により固着されている。実施形態1では、第1固着部58の前後両端部分において、上壁部32の内面20aと固着されている。特に、実施形態1では、第1固着部58の前後両端部分における左右方向中央部分において、所定の左右方向寸法にわたる領域が、上壁部32の内面20aに対してレーザー溶接により固着されている。これにより、第1固着部58の前後両端部分における左右方向中央部分において溶接部78が構成されている。同様に、第2固着部62の前後方向両端部分における左右方向中央部分において溶接部78が構成されており、第2固着部62が下壁部34の内面20bに重ね合わされてレーザー溶接により固着されている。
また、図2や図9等にも示されるように、第1固着部58の前後両端部分における左右方向両端部には、上壁部32の内面20aの四隅に設けられる係合凸部54と対応する係合孔80が、第1固着部58を上下方向で貫通して形成されている。各係合孔80の内径寸法は各係合凸部54の外径寸法と略等しいか僅かに大きくされており、各係合孔80に対して各係合凸部54が挿通可能とされている。そして、図9に示されるように、各係合凸部54を各係合孔80に挿通した後、各係合孔80から突出する各係合凸部54の突出先端部を叩いて潰し、各係合凸部54において各係合孔80から突出する部分の外径寸法を各係合孔80の内径寸法よりも大きくする。これにより、上記レーザー溶接に加えてかしめ固定によっても、第1固着部58(第1接点形成金具22a)が上壁部32の内面20aに固着されて保持されている。同様に、第2固着部62の前後両端部分における左右方向両端部には係合孔80が設けられており、レーザー溶接に加えてかしめ固定によっても、第2固着部62(第2接点形成金具22b)が下壁部34の内面20bに固着されて保持されている。
図8,9に示されるように、上記のような形状とされた第1および第2接点形成金具22a,22bは、折り曲げられる前の本体部18(金属平板)における上壁部32および下壁部34の各内面20a,20bに固着されている。すなわち、第1および第2接点形成金具22a,22bにおいて、各第1ばね片60および各第2ばね片64は、それぞれ上壁部32および下壁部34から離隔する方向に切り起こされている。そして、図4,5に示されるように、本体部18が折り曲げられて箱状導体部16が構成されることで、上壁部32と下壁部34とが上下方向で対向するとともに、第1および第2接点形成金具22a,22bにおいて各第1ばね片60と各第2ばね片64とが相互に接近する方向に切り起こされている。これにより、図5に示されるように、各第1ばね片60と各第2ばね片64の各突出端部74が上下方向で相互に近接しており、実施形態1では、各第1ばね片60および各第2ばね片64においてそれぞれ切り起こし方向に突出する各第1接点66と各第2接点68とが相互に接触している。
<接圧付与ばね(クリップばね82)>
雌端子10は、各第1ばね片60および各第2ばね片64のそれぞれの突出端部74に配置される接圧付与ばねとしてのクリップばね82を備えている。そして、雌端子10に雄端子12が挿入されることで、クリップばね82により、各第1ばね片60における突出端部74と各第2ばね片64における突出端部74とが相互に接近する方向に付勢されるようになっている。このクリップばね82は、箱状導体部16における後方開口窓30を挿通可能な大きさで形成されている。
具体的には、クリップばね82は、図7にも示されるように、矩形平板状の連結板部84と、連結板部84の両側縁部(上下両側縁部)から相互に接近する方向(上下方向内方)に突出する矩形平板状の一対の挟持板部86,86を有している。実施形態1では、連結板部84の両側のそれぞれにおいて、雄端子12の板幅方向となる左右方向で相互に離隔する複数(2つ)の挟持板部86,86が設けられており、クリップばね82において合計で4つの挟持板部86が設けられている。すなわち、上下方向で対向する一対の挟持板部86,86が、左右方向で離隔する位置において、もう一対設けられている。これら各挟持板部86は、上下方向で弾性変形可能とされている。
なお、各挟持板部86の左右方向寸法は、各第1ばね片60および各第2ばね片64の上下方向外方に設けられる各凹部76の左右方向寸法よりも大きくされている。これにより、図3に示されるように、雌端子10に雄端子12が挿入されて、各挟持板部86における屈曲部分88が各第1ばね片60および各第2ばね片64における各凹部76の形成位置に当接する際には、各挟持板部86の左右方向両端部分が、各第1ばね片60および各第2ばね片64における各凹部76よりも左右方向外方の部分で当接するようになっている。
各挟持板部86の長さ方向中間部分には屈曲部分88が設けられており、各挟持板部86の突出先端部分は屈曲部分88から相互に離隔する方向に延び出している。したがって、上下方向で対向する各挟持板部86の対向距離は、長さ方向中間部分に設けられた屈曲部分88おいて最も小さくされている。これら屈曲部分88の間の隙間が、各第1および第2ばね片60,64の各突出端部74を挿し込んで組み付けるための挿込口90である。
図5にも示されるように、クリップばね82における弾性変形前の各挿込口90の開口寸法(上下方向寸法)は、各第1ばね片60および各第2ばね片64の突出先端部分における上下方向寸法よりも大きくされている。このようなクリップばね82は、箱状導体部16の後方開口窓30から箱状導体部16の内部に挿し入れられる。そして、各挟持板部86において最も上下方向内方に位置する各屈曲部分88に対して各第1ばね片60および各第2ばね片64の突出先端部分が当接することなく、または例えば上側の各屈曲部分88が各第1ばね片60の突出先端部分に対して当接(摺接)しつつ、各挿込口90に各第1ばね片60および各第2ばね片64の突出先端部分が挿し込まれるようになっている。このクリップばね82における後方開口窓30からの箱状導体部16の内方への挿入端位置は、図5,6にも示されるように、連結板部84の左右両端部が、左壁部36および右壁部38の各内面44,46に設けられた各位置決め突部48における後端の垂直面52に当接することで規定される。
なお、図5,6に示されるように、雄端子12の挿入前の雌端子10では、各挿込口90の上下方向寸法が、挿し込まれる各第1ばね片60および各第2ばね片64の突出先端部分における上下方向寸法よりも大きくされている。また、各位置決め突部48(垂直面52)と後述するリテーナ92との前後方向間距離が連結板部84の厚さ寸法(前後方向寸法)よりも僅かに大きくされているとともに、左壁部36および右壁部38における各内面44,46の対向面間距離が、連結板部84の幅方向寸法(左右方向寸法)よりも僅かに大きくされている。これにより、雄端子12の挿入前の雌端子10では、クリップばね82が箱状導体部16に対して、上下、前後、左右の各方向で固定されることなく、フリーな状態で配置されている。
<リテーナ92>
雌端子10は、箱状導体部16に組み付けられて後方開口窓30を覆い、上記クリップばね82の脱落を防止するリテーナ92をさらに備えている。リテーナ92は、図7にも示されるように、略帯状の部材をプレス加工等により折り曲げることで構成されている。リテーナ92は、例えば金属や合成樹脂により形成され得て、十分な強度(変形剛性)と耐熱性を有することが好ましく、実施形態1ではステンレス鋼により形成されている。
リテーナ92は全体として左右方向に延びる部材であり、長さ方向中央部分には、雌端子10の組立時において、クリップばね82に近接配置されてクリップばね82に当接することでクリップばね82の後方開口窓30側への変位を規制する変位規制部94が設けられている。変位規制部94は、正面視(前後方向視)において略矩形状とされており、後方開口窓30よりも僅かに小さい大きさとされている。これにより、リテーナ92を箱状導体部16に組み付けた際には、図5,6にも示されるように、変位規制部94が後方開口窓30を通じて箱状導体部16の内部に入り込み、後方開口窓30の略全体を覆うようになっている。
また、リテーナ92の左右方向両端部分は、変位規制部94に対して前方に延び出すように屈曲されており、これらリテーナ92の左右方向両端部分において前方に延び出す部分により、リテーナ92を箱状導体部16に固定するための固定部96が構成されている。各固定部96の前方部分には、厚さ方向(左右方向)で貫通する略矩形の係止孔98が形成されており、箱状導体部16に対してリテーナ92を後方から接近させて箱状導体部16において左右方向外方に突出する各係止凸部50を各係止孔98に係止させることで、リテーナ92が箱状導体部16に組み付けられるようになっている。
<雌端子10の組立て>
以下、雌端子10を組み立てる方法の具体的な一例を説明する。なお、雌端子10の組立方法は、以下に記載の態様に限定されるものではない。
先ず、本体部18を構成する金属平板を準備して、この金属平板において上壁部32および下壁部34の内面20a,20bを構成する部分に対してそれぞれ、第1接点形成金具22aおよび第2接点形成金具22bを溶接およびかしめ固定により固着する。すなわち、第1固着部58および第2固着部62における各係合孔80に対して各内面20a,20bから突出する各係合凸部54を挿通して、各内面20a,20bに対して第1接点形成金具22aおよび第2接点形成金具22bを位置合わせする。その後、上壁部32および下壁部34と第1固着部58および第2固着部62とをそれぞれ重ね合わせた状態で、第1固着部58および第2固着部62における各溶接部78をレーザー溶接する。そして、各係合孔80から突出する各係合凸部54の突出先端部分を叩いて潰すことで、図8,9に示されるように本体部18を構成する金属平板に第1接点形成金具22aおよび第2接点形成金具22bが固着された状態となる。
続いて、図8,9に示された状態から、各折曲部56を折り曲げるとともに、上壁部32に設けられた嵌合凸部40を右壁部38における嵌合凹部42に嵌合させる。これにより、本体部18の前方部分において箱状導体部16が構成される。この状態では、図4,5に示されるように、各第1ばね片60および各第2ばね片64における各突出端部74が上下方向で相互に接近しており、各第1ばね片60における各第1接点66と各第2ばね片64における各第2接点68とが相互に接触している。
そして、上記のような箱状導体部16において、後方開口窓30を通じて箱状導体部16の内方にクリップばね82を挿し入れる。クリップばね82は、連結板部84が箱状導体部16において左右方向内方に突出する各位置決め突部48の垂直面52に当接するまで挿し入れられる。これにより、クリップばね82における各挿込口90に対して各第1ばね片60および各第2ばね片64における各突出端部74が挿し込まれる。この状態において、各挟持板部86における屈曲部分88は各第1ばね片60および各第2ばね片64に当接していないか、例えば図5に示される状態からクリップばね82が重力に従って下方に変位して、上側の屈曲部分88が各第1ばね片60に当接するとともに、下側の屈曲部分88が各第2ばね片64から離隔する状態とされる。
その後、箱状導体部16に対して後方からリテーナ92を接近させて、変位規制部94を後方開口窓30を通じて箱状導体部16の内部に挿入するとともに、箱状導体部16における各係止凸部50を各固定部96における各係止孔98に係止させる。これにより、箱状導体部16に対してリテーナ92が組み付けられて、雌端子10が完成する。
このように組み立てられた雌端子10に対しては、箱状導体部16の前方の雄端子挿入口28を通じて雄端子12が圧入される。これにより、図3に示されるように、雄端子12の上下両面に対して各第1ばね片60における第1接点66および各第2ばね片64における第2接点68が当接して、各第1ばね片60と各第2ばね片64とが相互に離隔する方向に押し広げられる。そして、上下方向外方に押し広げられた各第1ばね片60と各第2ばね片64における屈曲部72が、クリップばね82における各屈曲部分88に上下方向内方から当接して、各挟持板部86が上下方向外方に弾性変形させられる。これら各挟持板部86の弾性的な復元力により、各挟持板部86により各第1ばね片60および各第2ばね片64の突出端部74が挟持されて、各第1ばね片60および各第2ばね片64の突出端部74が相互に接近する方向に付勢されている。これにより、各第1ばね片60と各第2ばね片64の対向面間に圧入される雄端子12の上下両面に対して、各第1接点66および各第2接点68が圧接されている。この結果、雄端子12と雌端子10とが電気的に導通状態とされる。
すなわち、雄端子12に対して上下両側から圧接される各第1ばね片60と各第2ばね片64の各屈曲部72における上下方向距離A(図3参照)が、自然状態におけるクリップばね82の各挿込口90における上下方向寸法B(図5参照)よりも大きくされている。この結果、雄端子12の挿入に伴って各第1ばね片60と各第2ばね片64だけでなく、クリップばね82における各挟持板部86も上下方向外方に押し広げられて、これら各挟持板部86の弾性的な復元力により、各第1接点66および各第2接点68が雄端子12の上下両面に圧接されるようになっている。特に、実施形態1では、左右方向で相互に離隔する一対の第1ばね片60,60と一対の第2ばね片64,64とが設けられているとともに、クリップばね82の上下両側におけるそれぞれにおいて、左右方向で相互に離隔する一対の挟持板部86,86が設けられている。これにより、左右方向の両側で各別に、上下両側の挟持板部86,86が第1ばね片60および第2ばね片64を挟持して、第1接点66と第2接点68を雄端子12に圧接するようになっている。
実施形態1の雌端子10によれば、各第1接点66を構成する第1接点形成金具22aと各第2接点68を構成する第2接点形成金具22bを、箱状導体部16を有する本体部18とは別体として設けて、箱状導体部16における対向内面(上壁部32および下壁部34の内面20a,20b)に固着する構成とした。これにより、従来構造のように金属平板を折り曲げて接点を構成する場合に比べて、接点を構成する部材(第1接点形成金具22aおよび第2接点形成金具22b)を薄く、且つ短く形成することができて、雌端子10の小型化が図られる。また、箱状導体部16を有する本体部18としては、所定の厚さ寸法の金属平板を採用することができることから、大電流化にも対応することができ、電流容量の向上と端子の大型化回避とを両立して達成することができる。そして、第1および第2接点形成金具22a,22bと箱状導体部16とを別体として設けることで、それぞれ異なる材質を採用することができる。これにより、箱状導体部16においてばね性を有する材質を採用する必要がなく、箱状導体部16の材質として導電性に優れる純銅等を採用することもできる。
また、各第1接点66および各第2接点68が板厚の比較的小さい第1接点形成金具22aおよび第2接点形成金具22bにより構成されることから、雌端子10に対して雄端子12が変位した際においても各第1ばね片60や各第2ばね片64が比較的柔軟に変形することができて、雄端子12の変位に対する追従性が向上され得る。さらに、これら各第1ばね片60や各第2ばね片64における変位量が小さくなることで、各第1ばね片60や各第2ばね片64に付勢力を及ぼすクリップばね82への影響を小さくすることができる。これにより、クリップばね82の弾性変形によって生じる対向方向内方への付勢力を雄端子12への接圧として各第1接点66および各第2接点68に安定して及ぼすことができる。そして、各第1ばね片60や各第2ばね片64における変位量が小さくなることに加えて、箱状導体部16が十分な変形剛性を有していることから、雄端子12の変位に伴って雌端子10の全体が変形する不具合も回避される。
それに加えて、従来構造ではクリップばねを側方から組み付けていたのに対して、実施形態1の雌端子10では、クリップばね82を、箱状導体部16の後方開口窓30を通じて後方から組み付ける構成とした。特に、従来構造では、クリップばねの開口部を広げた状態で組み付けていたのに対して、実施形態1では、各第1ばね片60と各第2ばね片64の各突出端部74における上下方向寸法がクリップばね82における挿込口90の開口寸法より小さく、開口部を広げる作業を伴うことなく組み付けることができる。これにより、クリップばね82を組み付ける際の作業性の向上が図られる。
各第1ばね片60および各第2ばね片64に対して、雄端子12の挿入時に接圧を付与する接圧付与ばねとして、クリップばね82を採用した。これにより、クリップばね82における挿込口90へ各第1ばね片60および各第2ばね片64の各突出端部74を挿し込むことで、各第1ばね片60および各第2ばね片64に対してクリップばね82が組み付けられ得る。特に、雄端子12の挿入前では、箱状導体部16に対してクリップばね82が上下、前後、左右の各方向でフリーな状態で配置されている。これにより、例えば雌端子10に対して雄端子12が傾斜して挿入される場合にも、クリップばね82が雄端子12の傾斜に対応して変位することができて、各第1ばね片60および各第2ばね片64に対して安定して接圧を付与することができる。
第1接点形成金具22aの第1固着部58が上壁部32の内面20aに対して溶接により固着されているとともに、第2接点形成金具22bの第2固着部62が下壁部34の内面20bに対して溶接により固着されている。特に、溶接方法としてレーザー溶接が採用されることで、溶接に必要な領域を小さくすることができて、第1および第2接点形成金具22a,22b、ひいては雌端子10の小型化が図られる。
第1接点形成金具22aの第1固着部58が上壁部32の内面20aに対してかしめ固定によっても固着されているとともに、第2接点形成金具22bの第2固着部62が下壁部34の内面20bに対してかしめ固定によっても固着されている。これにより、第1および第2固着部58,62が各内面20a,20bに対して溶接だけでなく、かしめ固定によって物理的(構造的)にも固定されることから、第1および第2接点形成金具22a,22bにおける箱状導体部16からの脱離がより効果的に防止される。
箱状導体部16の内面(左壁部36および右壁部38における各内面44,46)には各位置決め突部48が設けられており、クリップばね82の後方開口窓30からの挿入端が、各位置決め突部48とクリップばね82との当接によって規定されるようになっている。これにより、箱状導体部16に対してクリップばね82を、特に面倒な操作を伴うことなく組み付けることができて、組付性の更なる向上が図られる。
箱状導体部16には、後方開口窓30を覆うリテーナ92が組み付けられている。これにより、クリップばね82における後方開口窓30からの離脱が防止される。特に、リテーナ92は、クリップばね82に近接配置される変位規制部94を有しており、クリップばね82が変位規制部94に当接することで、クリップばね82の後方への変位が規制されるようになっている。この結果、クリップばね82を、箱状導体部16の内部における所定の位置に安定して配置することができる。
本体部18が単一の金属平板から構成されたプレス加工品であり、接続部14が金属平板と同じ板厚を有している。これにより、接続部14が、例えば金属平板が折り重ねられたり複数の部材が重ね合わせたりされることなく1つの板材として構成される。それゆえ、インサート成形等に際して、重ね合わせ面間に樹脂材料や接着剤が入り込むこと等が回避されて、雌端子10を備える雌コネクタや端子台等を一体成形により容易に形成することができる。
第1接点形成金具22aにおいて一対の第1ばね片60,60が左右方向で相互に離隔して設けられているとともに、第2接点形成金具22bにおいて一対の第2ばね片64,64が左右方向で相互に離隔して設けられている。また、クリップばね82において、連結板部84の上下両側のそれぞれにおいて、2つの挟持板部86が左右方向で相互に離隔して設けられている。これにより、左右両側のそれぞれにおいて各別に、上下の挟持板部86により第1ばね片60および第2ばね片64に接圧を付与することができる。この結果、雌端子10への雄端子12の挿入後、例えば雄端子12が前後方向に延びる中心軸回りで回転変位するような場合にも、例えば左右の何れか一方で接圧が十分に及ぼされない等の不具合の発生が回避され得る。
<変形例>
以上、本開示の具体例として、実施形態1,2について詳述したが、本開示はこの具体的な記載によって限定されない。本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。例えば次のような実施形態の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)前記実施形態では、第1および第2接点形成金具22a,22bにおける第1および第2固着部58,62は、上壁部32および下壁部34の各内面20a,20bに対して溶接およびかしめ固定により固着されていたが、この態様に限定されない。すなわち、各接点形成金具は、各内面に対して、溶接とかしめ固定の何れか一方のみで固着されてもよい。また、溶接とかしめ固定以外の方法で固着されてもよく、各接点形成金具は、各内面に対して、例えばボルト固定により固着されてもよい。また、溶接される場合でも、前記実施形態のようなレーザー溶接に限定されるものではなく、アーク溶接や抵抗溶接等、従来公知の溶接方法が採用され得る。
(2)前記実施形態では、第1接点形成金具22aと第2接点形成金具22bが相互に同形状とされていたが、これらの形状は相互に異ならされてもよい。例えば、第1接点形成金具に設けられる第1ばね片の数と第2接点形成金具に設けられる第2ばね片の数とが相互に異なっていてもよい。あるいは、第1接点形成金具と第2接点形成金具の材質が相互に異なっていてもよい。
(3)前記実施形態では、第1接点形成金具22aに一対の第1ばね片60,60が設けられるとともに、第2接点形成金具22bに一対の第2ばね片64,64が設けられていたが、第1接点形成金具に設けられる第1ばね片の数や第2接点形成金具に設けられる第2ばね片の数は限定されるものではない。第1接点形成金具に設けられる第1ばね片の数は1つでもよいし、3つ以上でもよい。同様に、第2接点形成金具に設けられる第2ばね片の数は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
(4)前記実施形態では、クリップばね82において、各第1ばね片60および各第2ばね片64の数に対応して上下両側に2つずつ挟持板部86が設けられていたが、この態様に限定されるものではない。すなわち、クリップばねにおいて上側と下側で挟持板部の数は異なっていてもよく、例えば上側に1つの挟持板部が設けられるとともに、下側に複数の挟持板部が左右方向で相互に離隔して設けられてもよい。なお、これら挟持板部の数と第1および第2ばね片の数とは対応している必要はなく、上側の挟持板部の数と第1ばね片の数は相互に異なっていてもよいし、下側の挟持板部の数と第2ばね片の数は相互に異なっていてもよい。
(5)前記実施形態では、第1接点形成金具22aと第2接点形成金具22bとが、箱状導体部16において上下方向で対向する上壁部32と下壁部34の各内面20a,20bに設けられていたが、第1接点形成金具と第2接点形成金具とは、箱状導体部において左右方向で対向する左壁部と右壁部の各内面に設けられてもよい。その場合、箱状導体部は左右方向寸法に比して上下方向寸法の大きな縦長の形状とされてもよく、その際には、雄端子も左右方向寸法に比して上下方向寸法の大きな縦長の形状とされ得る。
(6)前記実施形態では、雌端子10へ雄端子12を挿入する前の状態(図4,5に示される状態)において、各第1接点66と各第2接点68とが上下方向で相互に当接していたが、雄端子の挿入前の状態において、第1接点と第2接点とは上下方向で僅かに離隔していてもよい。
(7)第1接点と第2接点の形状は限定されるものではなく、前記実施形態のように平面視において左右方向寸法に比して前後方向寸法の方が大きな長円形状とされる他、例えば半球状とされてもよいし、前後方向寸法に比して左右方向寸法の方が大きな形状とされてもよい。
(8)なお、本開示に係る雌端子では、少なくとも雄端子の挿入に伴って、接圧付与ばねにより第1ばね片と第2ばね片のそれぞれの突出端部が相互に接近する方向に付勢されて、第1接点と第2接点が雄端子に圧接されればよく、雄端子の挿入前の態様は限定されるものではない。すなわち、雄端子の挿入前は、前記実施形態のように、第1ばね片と第2ばね片とは相互に接近する方向に付勢されていなくてもよいし、接圧付与ばね(クリップばね)の各挟持板部によって第1ばね片および第2ばね片のそれぞれの突出端部が相互に接近する方向に付勢されていてもよい。
10 雌端子
12 雄端子
14 接続部
16 箱状導体部
18 本体部
20 対向内面
20a (上壁部の)内面
20b (下壁部の)内面
22 接点形成金具
22a 第1接点形成金具
22b 第2接点形成金具
24 ボルト挿通孔
26 狭幅部
28 雄端子挿入口
30 後方開口窓
32 上壁部
34 下壁部
36 左壁部
38 右壁部
40 嵌合凸部
42 嵌合凹部
44 (左壁部の)内面
46 (右壁部の)内面
48 位置決め突部
50 係止凸部
52 垂直面
54 係合凸部
56 折曲部
58 第1固着部
60 第1ばね片
62 第2固着部
64 第2ばね片
66 第1接点
68 第2接点
70 隙間
72 屈曲部
74 突出端部
76 凹部
78 溶接部
80 係合孔
82 クリップばね(接圧付与ばね)
84 連結板部
86 挟持板部
88 屈曲部分
90 挿込口
92 リテーナ
94 変位規制部
96 固定部
98 係止孔

Claims (9)

  1. 他部材に導通接続される接続部が長さ方向の一端側に設けられ、長さ方向の他端側に中空の箱状導体部を有してなる本体部と、
    前記本体部よりも小さい板厚を有し、前記箱状導体部の一対の対向内面に導通可能に固着されて保持される一対の接点形成金具と、を備え、
    前記箱状導体部が、前記他端側に向かって開口する雄端子挿入口と、前記一端側に向かって開口する後方開口窓とを有し、
    一対の前記接点形成金具の一方が、前記箱状導体部の一対の前記対向内面の一方に固着される第1固着部と、前記第1固着部に片持ち梁状に保持されて前記雄端子挿入口から前記後方開口窓に向かって突出する第1ばね片と、を含み、
    一対の前記接点形成金具の他方が、前記箱状導体部の一対の前記対向内面の他方に固着される第2固着部と、前記第2固着部に片持ち梁状に保持されて前記雄端子挿入口から前記後方開口窓に向かって突出する第2ばね片と、を含み、
    前記第1ばね片は、前記第2ばね片への対向面に第1接点を有し、
    前記第2ばね片は、前記第1ばね片への対向面に第2接点を有し、
    前記第1ばね片と前記第2ばね片のそれぞれの突出端部に配置されるとともに前記後方開口窓を挿通可能な大きさを有する接圧付与ばねを備えており、
    前記第1ばね片と前記第2ばね片の前記対向面間への雄端子の圧入に伴って前記接圧付与ばねにより前記突出端部が相互に接近する方向に付勢されて、前記雄端子に対して前記第1接点と前記第2接点が圧接される、
    雌端子。
  2. 前記接圧付与ばねが、矩形平板状の連結板部と、前記連結板部の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部を有するクリップばねによって構成されており、
    前記雄端子の挿入時において、前記クリップばねの前記一対の挟持板部間に前記第1ばね片の前記突出端部と前記第2ばね片の前記突出端部が挟持されている、請求項1に記載の雌端子。
  3. 一方の前記接点形成金具の前記第1固着部が、溶接によって前記箱状導体部の一方の前記対向内面に固着されており、他方の前記接点形成金具の前記第2固着部が、溶接によって前記箱状導体部の他方の前記対向内面に固着されている、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
  4. 一方の前記接点形成金具が、前記箱状導体部の一方の前記対向内面にかしめ固定されており、他方の前記接点形成金具が、前記箱状導体部の他方の前記対向内面にかしめ固定されている、請求項3に記載の雌端子。
  5. 前記箱状導体部が、内面に突設された位置決め突部を有しており、前記位置決め突部に当接することで、前記接圧付与ばねの前記後方開口窓から前記箱状導体部の内方への挿入端位置が規定されている、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
  6. 前記箱状導体部に組み付けられて前記後方開口窓を覆うリテーナを更に備える、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
  7. 前記リテーナが、前記接圧付与ばねに近接配置されて前記接圧付与ばねに当接することで前記後方開口窓への変位を規制する変位規制部を有している、請求項6に記載の雌端子。
  8. 前記本体部が、単一の金属平板から構成されたプレス加工品であり、前記接続部が前記金属平板と同じ板厚を有している、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
  9. 前記雄端子の板幅方向で相互に離隔した複数箇所にそれぞれ配置された複数の前記第1ばね片と複数の前記第2ばね片を含み、
    前記クリップばねが、前記板幅方向で相互に離隔した複数箇所にそれぞれ配置された複数の前記一対の挟持板部を有し、
    前記雄端子の挿入時において、複数の前記第1ばね片の前記突出端部と複数の前記第2ばね片の前記突出端部が、それぞれ複数の前記一対の挟持板部により各別に挟持されている、請求項2に記載の雌端子。
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