JP2024021548A - フィルタ構造、及び、当該フィルタ構造を有する洗濯機 - Google Patents

フィルタ構造、及び、当該フィルタ構造を有する洗濯機 Download PDF

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Abstract

【課題】外部への糸くず(マイクロプラスチック含む)などの異物の流出を低減する。【解決手段】フィルタ構造101は、洗濯水に含まれる異物を捕集する異物捕集部41cと、異物捕集部を着脱可能に収容する収容部42aが内部に設けられたケーシング(フィルタケース42)と、を備えている。収容部の内部には、洗濯水が流入する流入部43が設けられている。流入部の内部には、異物捕集部よりも上方の位置に、流入部の内壁面45をつたって流れる水を集約させて異物捕集部に滴下させる水受け部46が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、フィルタ構造、及び、当該フィルタ構造を有する洗濯機に関する。
従来、循環ポンプを搭載したドラム式洗濯機において、循環ポンプのランナ部(羽根車)への異物詰まり抑制のために、循環経路の上流側には異物トラップを設ける構成が一般的であった。そして、この異物トラップは、糸くずや汚れも同時に絡めとれるように格子やクシなどで構成されているものが多い(特許文献1参照)。また、この異物トラップは、ドラム式洗濯機の下部に配置されており、使用者が取外して手入れする部品であるため、取り付け時の角度(取付性)にも一定の制約がある(例えば、約30°)。
特開2009-56263号公報
特許文献1に開示された従来技術の異物トラップは、異物捕集部のメンテナンスが必要となるため、異物捕集部を着脱可能な構成としており、2つ以上の部品で水路や水封部を形成している。しかしながら、従来技術の異物トラップは、水路を形成するケーシングから糸くずを捕集する異物捕集部を取り外し(抜き取り)可能な構造になっているため、ケーシングと異物捕集部との間(特に異物捕集部の先端部付近)に隙間が形成される。
そして、洗濯機は、乾燥運転における除湿用の冷却水の流量が多いと、洗濯槽内の温度が上がらず、乾燥効率が悪化するため、少量の流量で冷却水を流すのが一般的である。しかしながら、少量の流量では、ケーシングの内壁面と冷却水との間に生じる表面張力により、冷却水がケーシングの内壁面をつたって流れることがある。そして、このとき、冷却水は、ケーシングの内壁面をつたって流れることで、異物捕集部を流れずに、ケーシングと異物捕集部との間に形成された隙間に流れ込み、その隙間から異物トラップの外部に流出してしまうことがある。
このとき外部に流出する冷却水は、異物捕集部を通過していないため、糸くずなどの異物を含んでいる。その冷却水が異物トラップの外部に設けられた排水トラップを通過すると、冷却水に含まれる異物により排水トラップを詰まり易くしてしまう可能性がある。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、外部への異物の流出を低減するフィルタ構造、及び、当該フィルタ構造を有する洗濯機を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、フィルタ構造であって、洗濯水に含まれる異物を捕集する異物捕集部と、前記異物捕集部を着脱可能に収容する収容部が内部に設けられたケーシングと、を備え、前記収容部の内部には、洗濯水が流入する流入部が設けられており、前記流入部の内部には、前記異物捕集部よりも上方の位置に、前記流入部の内壁面をつたって流れる水を集約させて前記異物捕集部に滴下させる水受け部が設けられている構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、外部への異物の流出を低減することができる。
本実施形態の洗濯機の内部を示す構成図である。 循環ポンプ駆動時における洗濯水の流れを示す模式図である。 異物トラップの外観を示す斜視図である。 フィルタ部の上面図である。 異物トラップをフィルタ部の前後方向の途中で切断して手前側から見たときの断面図である。 異物トラップをフィルタ部の左右方向の中央で切断して側方から見たときの断面図である。 本実施形態のフィルタ構造を有する異物トラップにおける水受け部付近の側断面図である。 図6に示す線A1-A1に沿って異物トラップを切断して手前側から見たときの断面図である。 水受け部付近の斜視図である。 水受け部付近の下面図である。 図6に示す線B1-B1に沿って異物トラップを切断して手前側から見たときの断面図である。 図6に示す線C1-C1に沿って異物トラップを切断して手前側から見たときの断面図である。 本実施形態の異物トラップの乾燥運転における冷却水の流れの説明図である。 比較例のフィルタ構造を有する異物トラップの構成説明図(1)である。 比較例のフィルタ構造を有する異物トラップの構成説明図(2)である。 比較例の異物トラップの乾燥運転における冷却水の流れの説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
前記した特許文献1に開示された従来技術は、格子やクシなどの目の粗い捕集構成を用いているが、そのような捕集構成では細かい糸くずを捕集(蓄積)することが難しい。また、特許文献1に開示された従来技術は、乾燥運転時に、細かい糸くずを含んだ状態で除湿用の冷却水を流しているが、冷却水から細かい糸くずを分離して捕集することが難しい。そのため、特許文献1に開示された従来技術は、糸くずの衣類への再付着や外部への流出を許容した上で洗濯運転を実施している。本実施形態は、糸くずの衣類への再付着や外部への流出を低減することができるフィルタ構造、及び、洗濯機を提供することも意図している。
<洗濯機の構成>
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。本実施形態では、洗濯機がドラム式洗濯乾燥機である場合を想定して説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例もその範囲に含むものである。なお、以下では、図1に示す方向を基準にして説明する。また、図1の紙面に垂直な方向は左右方向である。
図1は、本実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の内部を示す構成図である。図1に示すように、ドラム式洗濯乾燥機(以下、洗濯機と略記する)100は、筐体1、筐体1に収容されて水を溜める外槽2と、外槽2に内包されて衣類を収容するドラム3(内槽)と、外槽2内の洗濯水(すすぎ水)をドラム3内に戻す循環ポンプ20と、循環ポンプ20の上流に設けられて異物(マイクロプラスチックなどを含む糸くず)を捕集する異物トラップ40(糸くずフィルタ装置)と、を備える。本実施形態では、ドラム式洗濯乾燥機100(洗濯機)は、細かな糸くずを効率よく捕集して、糸くずの衣類への再付着や外部への流出を低減することができるように、メッシュ付異物トラップを採用している。
筐体1は、ベース1hの上部に、主に鋼板と樹脂成形品で作られた側板(図示せず)及び補強材(図示せず)を組み合わせて骨格を構成し、さらにその上に樹脂成形品で作られた前面カバー1a、下部前面カバー1b、上面カバー1cを取り付けることで構成している。また、前面カバー1aには、洗濯物(衣類)を出し入れする際に開閉されるドア9が設けられている。
ドア9は、樹脂製のドア枠9bに、ドアガラス9aを固定したものであり、ヒンジ(図示せず)によって筐体1に開閉自在に取り付けられている。また、ドア9は、ドア枠9bが筐体1に形成された円形の開口1sの周縁部に当接するようになっている。ドアガラス9aは、筐体1の開口1sよりも奥側(後側)に入り込むように凸形状を成すように構成されている。
外槽2は、有底円筒状に形成され、下部に設けられた複数個のダンパ(図示せず)によって弾性支持されている。外槽2には、前面側に形成された前面開口(ドア9側)に外槽カバー4が取り付けられている。
外槽カバー4は、後側が外槽2の前面開口と接続され、前側に洗濯物が出し入れされる円形の開口部4aが形成されている。また、外槽カバー4には、弾性体からなるゴム製のドアパッキン(ベローズともいう)10が取り付けられている。このドアパッキン10は、略円環状に形成され、奥側(後側)の開口縁部が外槽カバー4の開口部4aに取り付けられ、手前側(前側)の開口縁部が筐体1の開口1sの縁部に取り付けられている。ドア9を閉じることで、ドアガラス9aがドアパッキン10に密着し、外槽2とドア9との水密性を維持する役割をしている。これにより、洗い、すすぎ及び脱水時の水漏れの防止が図られている。なお、本明細書において、洗濯水は、すすぎ工程ではすすぎ水である。
ドラム3は、有底円筒状に形成された洗濯物(衣類)を収容可能であり、前側に開口部3aが位置している。ドラム3の開口部3aの外周には、脱水時の洗濯物のアンバランスによる振動を低減するための、流体バランサ(図示せず)が設けられている。ドラム3の内側には、洗濯物を持ち上げる複数個のリフタ(図示せず)が設けられている。ドラム3は、ドラム駆動用のモータ(図示せず)に直結されている。ドラム3は、側壁である円筒部に遠心脱水および通風用の多数の小孔(図示せず)を有している。ドラム3の回転軸Oは、前側が後側よりも高くなるように傾斜している。なお、ドラム3の回転軸は、略水平となるように構成されていてもよい。
外槽2の背部には、外槽2と送風ファン26(送風手段)とを接続する送風ダクト25(循環風路)が設けられている。送風ダクト25は、ドラム3内の洗濯物に気流を導くものであり、一端が外槽2の背面下部に接続されている。送風ファン26は、乾燥フィルタ27を介して送風ダクト25の他端と接続されている。送風ファン26および乾燥フィルタ27は、筐体1に固定されている。送風ファン26によって生成された風は、ヒータ28によって加熱された後に温風となって、吹出しノズル29からドラム3内に吐出される。洗濯物に吹き付けられた温風は、高温多湿の空気となって、送風ダクト25に吸い込まれ、送風ダクト25に設けられた水冷除湿機構(図示せず)で冷却除湿されて低温空気となる。なお、ヒータ、水冷除湿機構の代わりにヒートポンプを用いてもよい。
循環ポンプ20は、外槽2の下方に設けられ、筐体1のベース1h側に固定されている。洗濯水は、外槽2の下部に設けられた水受け部2a(図2参照)の排水口2bから配管21を通して異物トラップ40に送られる。また、排水口2bは、異物トラップ40と排水弁23を介して、排水ホース24(排水経路)に通じており、外槽2内の水を機外に排水できるようになっている。
図2は、循環ポンプ駆動時における洗濯水の流れを示す模式図である。なお、図2には、排水経路については図示していない。図2に示すように、循環ポンプ20は、電動機20aと羽根車20bとを備えて構成されている。洗い時やすすぎ時に電動機20aの駆動力によって羽根車20bが回転することで、矢印で示すように、外槽2の底部の排水口2bから洗濯水を吸込み、配管21、循環路31を通って外槽カバー4(図1参照)の上部に送り込み、供給部31aからドラム3内へシャワー状に供給される。
図3は、異物トラップ40を示す斜視図である。図3に示すように、異物トラップ40は、糸くずを捕集するフィルタ部41と、フィルタ部41を着脱可能に収容するフィルタケース42(ケーシング)と、を備えて構成されている。フィルタ部41にはつまみ部41aが形成され、つまみ部41aを一方向に回すことでフィルタ部41をフィルタケース42に取り付けることができ、つまみ部41aを他方向に回すことでフィルタ部41をフィルタケース42から取り外すことができるようになっている。なお、図3は、フィルタ部41がフィルタケース42に取り付けられた状態を示している。
フィルタケース42は、フィルタ部41が装着される略円筒状の収容部42aと、外槽2(図1参照)から延びる配管21(図1参照)と接続される接続部42bと、排水ホース24(図1参照)と接続される接続部42c(図5参照)と、を備えている。また、フィルタケース42の側面には循環ポンプ20が取り付けられている。
循環ポンプ20は、羽根車20b(図2参照)が収容される羽根車ケース20cを有する。この羽根車ケース20cには、循環路31(図2参照)と接続される接続部20dが形成されている。また、羽根車ケース20cは、フィルタケース42の収容部42aの側面と連通するように構成されている。
図4は、フィルタ部の上面図である。図4に示すように、フィルタ部41は、フィルタケース42の収容部42a(図3参照)に挿入される略円筒形状の基部41bと、この基部41bから奥側(後方)に延びる異物捕集部41cと、を備えている。また、基部41bには、フィルタ部41がフィルタケース42に取り付けられたときに、フィルタケース42とフィルタ部41との隙間から洗濯水が漏れ出るのを防止する環状のパッキン41d(シール部材)が設けられている。
異物捕集部41cは、マイクロプラスチックなどを含む糸くずなどの異物を捕集するものであり、下面側捕集部41c1と、下面側捕集部41c1の左右縁部から起立する一対の側面側捕集部41c2,41c2と、下面側捕集部41c1の後端縁部から起立して、側面側捕集部41c2と接続される先端部41c3と、を有し、上面が矩形状に開放した凹形状を有している。
下面側捕集部41c1および左右の側面側捕集部41c2は、例えば金属製のメッシュ部材がインサート成形によって一体に構成されている(側面側捕集部41c2のメッシュ形状については、図5を参照)。なお、メッシュとは、主に糸くずを捕捉可能な目開きのものである。また、メッシュ部材は、金属製に限定されず、化学繊維を網状にしたものであってもよい。
先端部41c3は、メッシュ部材が設けられておらず、孔の空いていない壁になっている。また、先端部41c3に対向する基部41bの壁面41b1も孔の空いていない壁になっている。
図5は、異物トラップ40をフィルタ部41の前後方向の途中で切断して手前側から見たときの断面図である。なお、図5は、フィルタ部41を水平にした状態を図示している。また、図5は、電動機20aおよび羽根車20bの図示を省略している。
図5に示すように、フィルタケース42は、フィルタ部41の上方に、接続部42bからの洗濯水が流入する断面視扇形状の流入部43が形成されている。また、フィルタケース42は、フィルタ部41の下方に、フィルタ部41を通過した洗濯水が流出する流出部44が形成されている。流出部44は、接続部42cと連通している。また、流出部44は、吸込口42dを介して羽根車ケース20cと連通している。
フィルタ部41は、側面側捕集部41c2とフィルタケース42の側面42eとの間に若干の隙間42fが形成されている。また、側面側捕集部41c2は、上端から下端に向けて隙間42fが広くなるように傾斜している。
図6は、異物トラップ40をフィルタ部41の左右方向の中央で切断して側方から見たときの断面図である。図6に示すように、異物トラップ40は、フィルタケース42の接続部42b,42cが前後方向に延びて水平になるように筐体1(図1参照)内に配置される。接続部42bは、接続部42cの上方に位置している。接続部42bの内部空間は、外部(外槽2(図1参照))から流入部43に洗濯水を導入する導入部48として機能する。また、接続部42b,42cは、同じ方向(後方)に延びて形成されている。異物トラップ40は、フィルタケース42の収容部42aが手前側(前側)が奥側(後側)よりも高くなるように傾斜している。また、異物トラップ40は、筐体1(図1参照)内の下部に設置されるので、フィルタ部41が上向きに所定角度(例えば、30°)において配置され、利用者はフィルタ部41の着脱の操作性が損なわれることがない。つまり、異物トラップ40は、フィルタ部41の着脱方向(挿入角度)が80°、90°のような角度や、0°、10°のような角度にならないように利用者が操作し易い角度に設定されている。
また、異物トラップ40は、フィルタ部41がフィルタケース42の収容部42aに挿入されることで、フィルタ部41が手前側(前側)が奥側(後側)よりも高くなるように傾斜して配置される。そのため、フィルタ部41の下面側捕集部41c1は、フィルタ部41の挿入角度よりも小さくなるように配置される。すなわち、下面側捕集部41c1は、フィルタ部41(異物捕集部41c)の最下面であり、水平面Sに対して角度α(異物捕集部の最下面の角度)となるように配置されている。例えば、角度αは、20°である。また、フィルタ部41は、フィルタケース42に対する挿入角度が、水平面Sに対して挿入角度β(異物捕集部41cの挿入角度)となるように配置されている。例えば、挿入角度βは、30°である。このように、フィルタ部41の下面側捕集部41c1の角度α(異物捕集部の最下面の角度)は、フィルタケース42に対する異物捕集部41cの挿入角度βよりも小さくなるように構成されている。なお、角度αは、異物捕集部41cでの異物捕集量を損なうことがない範囲において適宜設定される。
また、フィルタケース42の収容部42aの側面には、循環ポンプ20に通じる吸込口42dが形成されている。この吸込口42dは、例えば円形状の孔であり、図6の側面視(吸込口42dの軸方向からの側面視)において、異物捕集部41cと重ならない位置に配置されている。換言すると、異物捕集部41cの一部は、吸込口42dの上方に位置している。なお、本実施形態では、異物捕集部41cの一部が吸込口42dの上方に位置しているが、異物捕集部41cの全体が吸込口42dの上方に位置していてもよい。
また、接続部42bは、軸方向が水平となるように管状に形成され、収容部42aの上部に連通している。また、接続部42bの収容部42aに対する開口部42b1は、前方の延長線上に基部41bの壁面41b1が位置している。また、接続部42cは、軸方向が水平となるように管状に形成され、収容部42aの下部に連通している。また、接続部42cの収容部42aに対する開口部42c1は、該開口部42c1の上部が先端部41c3に対向している。
このように構成された異物トラップ40では、洗い又はすすぎ工程において、循環ポンプ20が駆動(ON)すると、外槽2(図1参照)内に貯水した水(洗濯水(すすぎ水))が接続部42bの導入部48からフィルタ部41の異物捕集部41cに導入される。洗濯水に同伴する(含まれる)マイクロプラスチックなどを含む糸くずなどの異物は、異物捕集部41cで捕集、蓄積され、洗濯水が異物捕集部41cのメッシュ部分から流出部44に抜け出る。そして、洗濯水は、吸込口42dから吸い込まれ、循環ポンプ20によって循環路31(図2参照)を通ってドラム3(図1参照)内に向けて吐出される。そして、洗い、すすぎが終了すると、循環ポンプ20の停止後、排水弁23(図1参照)が開弁され、洗濯水が接続部42c、排水ホース24(図1参照)を通って、ドラム式洗濯乾燥機100の外部の排水口に排出される。
<フィルタ構造の構成と作用動作>
図6に示すように、本実施形態では、異物トラップ40(糸くずフィルタ装置)は、フィルタ構造101を有する構成になっている。フィルタ構造101は、水受け部46(図7から図13を参照)を有することを主な特徴にしている。以下、図7から図13を参照して、フィルタ構造101の構成と作用動作について説明する。図7は、本実施形態のフィルタ構造101を有する異物トラップ40における水受け部46付近の側断面図であり、水受け部46付近の構成を拡大して示している。図8は、図6に示す線A1-A1に沿って異物トラップ40を切断して手前側から見たときの断面図である。図9は、水受け部46付近の斜視図である。図10は、水受け部46付近の下面図である。図11は、図6に示す線B1-B1に沿って異物トラップ40を切断して手前側から見たときの断面図である。図12は、図6に示す線C1-C1に沿って異物トラップ40を切断して手前側から見たときの断面図である。図13は、異物トラップ40の乾燥運転における冷却水の流れの説明図である。
図7に示すように、フィルタ構造101は、流入部43の内部において、異物捕集部41cの先端部41c3付近で、かつ、異物捕集部41cよりも上方の位置に、水受け部46を有している。水受け部46は、表面張力により流入部43の内壁面45をつたって流れる水(乾燥運転時の冷却水を含む)を集約させて異物捕集部41cに滴下させる部材である。
図8及び図9に示すように、水受け部46は、横方向に広がるとともに、中央部に水を収集する収集部47を有している。収集部47は、中央部がその両脇の側方部よりも低い形状を呈している。また、図10に示すように、収集部47は、側方部が中央部よりも前側に延びる形状を呈している。図7に示す傾斜角度γのように、収集部47の中央部上面は、収集部47で集めた水を異物捕集部41cに滴下させ易くなるように、水平方向に対して下方向に傾斜した形状になっている。
図8から図11に示すように、フィルタ構造101は、水受け部46の両脇に突当ガイド49を有する。突当ガイド49は、異物捕集部41cが設けられたフィルタ部41を収容部42aに装着する際に、フィルタ部41に突き当たる部位である。突当ガイド49は、前後方向に延びるように配置されている。特に図9に示すように、本実施形態では、突当ガイド49は、正面視において、全体が三角形状の形状を呈するとともに、突出部分の頂点が円弧状の形状を呈しており、フィルタ部41(図7参照)の上面に面接触又は線接触する構成になっている。
図12に示すように、水受け部46の幅W1は、導入部48の幅W2よりも広くなっている。この構成は、導入部48から流入部43(図7参照)に流れ込み、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って(内壁面45をつたって)流れる水を水受け部46で受けるためである。
本実施形態のドラム式洗濯乾燥機100は、乾燥運転時に、除湿用の冷却水の流量が多いと、ドラム3(内槽)内の温度が上がらず、乾燥効率が悪化するため、少量の流量で冷却水を流す。このとき、水は少量のため、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って(内壁面45をつたって)流れる可能性がある。図13に示す矢印D11及びD12は、このときの水の流れを示している。すなわち、図13に示すように、本実施形態のフィルタ構造101では、乾燥運転時に、少量の水(冷却水)が流れると、水は導入部48から流入部43に入り(矢印D11参照)、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って(内壁面45をつたって)流れる(矢印D12参照)可能性がある。本実施形態のフィルタ構造101は、内壁面45に沿って(内壁面45をつたって)流れる水を水受け部46で受ける。これにより、本実施形態に係るフィルタ構造101は、内壁面45に沿って流れる水を内壁面45から分離させ(矢印D13参照)、一ヶ所に集約させ、重力で滴下させて、異物捕集部41cに流し入れる(矢印D14参照)。このとき、本実施形態のフィルタ構造101は、水に含まれるマイクロプラスチックなどを含む糸くずなどの異物を異物捕集部41cで除去する。そして、異物が除去された水は、接続部42c、排水ホース24(図1参照)を通って、ドラム式洗濯乾燥機100の外部の排水口に排出される。
ここで、本実施形態のフィルタ構造101の作用効果を分かり易く説明するために、図14から図16を参照して、比較例のフィルタ構造1101の構成と作用効果について説明する。図14及び図15は、比較例のフィルタ構造1101を有する異物トラップ140の構成説明図である。図14は、図11と同様の位置で異物トラップ140(糸くずフィルタ装置)を切断して手前側から見たときの断面図である。図15は、図12と同様の位置で比較例の異物トラップ140(糸くずフィルタ装置)を切断して手前側から見たときの断面図である。図16は、比較例のフィルタ構造1101の乾燥運転における冷却水の流れの説明図である。
比較例のフィルタ構造1101は、従来技術に相当する構成のものである。図14及び図15に示すように、比較例のフィルタ構造1101は、本実施形態のフィルタ構造101(図11及び図12参照)と比較すると、水受け部46が設けられていない点で相違する。図16に示すように、比較例のフィルタ構造1101は、乾燥運転時に、少量の水(冷却水)が流れると、水は導入部48から流入部43に入り(矢印E11参照)、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って(内壁面45をつたって)流れる可能性がある(矢印E12参照)。その内壁面45に沿って流れる水は、異物捕集部41cを通らずに、フィルタケース42とフィルタ部41との間(特に異物捕集部41cの先端部付近)の隙間を通って接続部42cに流れる可能性がある(矢印E13参照)。そして、接続部42cに流れた水は、排水ホース24(図1参照)を通って、ドラム式洗濯乾燥機100の外部の排水口に排出される可能性がある(矢印E14参照)。このとき外部に流出する水は、異物捕集部41cを通過していないため、マイクロプラスチックなどを含む糸くずなどの異物を含んでいる。その水が異物トラップ140の外部に設けられた排水トラップ(図示せず)を通過すると、水に含まれる異物により排水トラップを詰まり易くしてしまう可能性がある。
これに対して、図13に示すように、本実施形態のフィルタ構造101は、乾燥運転時に、少量の水(冷却水)が流れても、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って流れる水を水受け部46で受ける。そして、本実施形態のフィルタ構造101は、水受け部46で一ヶ所に集約させ、重力で滴下させて、異物捕集部41cに流し入れる。このような本実施形態のフィルタ構造101は、外部に流出する水が異物捕集部41cを通過するため、マイクロプラスチックなどを含む糸くずなどの異物を異物捕集部41cで効率よく捕集することができる。そのため、本実施形態のフィルタ構造101は、外部への異物の流出を低減することができる。これにより、異物により異物トラップ40の外部に設けられた排水トラップ(図示せず)が詰まることを抑制することができる。
<フィルタ構造の主な特徴>
(1)図6に示すように、本実施形態に係るフィルタ構造101は、洗濯水に含まれる異物を捕集する異物捕集部41c(糸くずフィルタ)と、異物捕集部41cを着脱可能に収容する収容部42aが内部に設けられたフィルタケース42(ケーシング)と、を備える。収容部42aの内部には、洗濯水が流入する流入部43が設けられている。流入部43の内部には、異物捕集部41cよりも上方の位置に、表面張力により流入部43の内壁面45をつたって流れる水(乾燥運転時の冷却水を含む)を集約させて異物捕集部41cに滴下させる水受け部46が設けられている。
このような本実施形態に係るフィルタ構造101は、乾燥運転時に、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って流れる水(冷却水)を水受け部46で受ける。これにより、本実施形態に係るフィルタ構造101は、内壁面45に沿って流れる水を内壁面45から分離させ、一ヶ所に集約させ、重力で滴下させて、異物捕集部41cに流し入れる。内壁面45に沿って流れる水には、糸くずなどの異物が含まれている。本実施形態に係るフィルタ構造101は、水に含まれる糸くずなどの異物を異物捕集部41cで除去する。このような本実施形態に係るフィルタ構造101は、乾燥運転時に、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って(内壁面45をつたって)流れる冷却水に含まれるマイクロプラスチックなどを含む糸くずなどの異物を異物捕集部41cで効率よく捕集することができる。その結果、外部への異物の流出を低減することができる。
(2)図8及び図9に示すように、水受け部46は、横方向に広がるとともに、中央部に水を収集する収集部47を有するとよい。
このような本実施形態に係るフィルタ構造101は、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って流れる水を水受け部46の収集部47で一ヶ所(中央部)に集約させて、異物捕集部41cに効率よく流し入れることができる。
(3)図7に示す傾斜角度γのように、収集部47の中央部上面は、水平方向に対して5°以上に下方向に傾斜しているとよい。
このような本実施形態に係るフィルタ構造101は、収集部47の中央部に集約させた水を重力で滴下させて、異物捕集部41cに効率よく流し入れることができる。
(4)図12に示すように、水受け部46の幅W1は、外部から流入部43に水を導入する導入部48の幅W2よりも広いとよい。
このような本実施形態に係るフィルタ構造101は、乾燥運転時に、表面張力により、導入部48からフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45をつたって流れる水を水受け部46で一ヶ所(中央部)に集約させて、異物捕集部41cに効率よく流し入れることができる。そのため、乾燥運転に冷却水に含まれるマイクロプラスチックなどを含む糸くずなどの異物を異物捕集部41cで効率よく捕集することができ、外部への異物の流出を低減することができる。
(5)図8から図10に示すように、本実施形態に係るフィルタ構造101は、水受け部46の両脇に突当ガイド49を有するとよい。
このような本実施形態に係るフィルタ構造101は、異物捕集部41c(糸くずフィルタ)を収容部42aに装着する際に、異物捕集部41cと水受け部46とが強く衝突しないようにすることができる。これにより、異物捕集部41cと水受け部46とにダメージを与えないようにすることができる。
以上の通り、本実施形態に係るフィルタ構造101によれば、乾燥運転時に、表面張力によりフィルタケース42(ケーシング)の内壁面45に沿って流れる水を水受け部46で内壁面45から分離させ、一ヶ所に集約させ、重力で滴下させて、異物捕集部41cに流し入れる。これにより、外部への異物の流出を低減することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 筐体
1a 前面カバー
1b 下部前面カバー
1c 上面カバー
1h ベース
1s 開口
2 外槽
2a 水受け部
2b 排水口
3 ドラム(内槽)
3a,4a 開口部
4 外槽カバー
20 循環ポンプ
9 ドア
9a ドアガラス
9b ドア枠
10 ドアパッキン
20 循環ポンプ
20a 電動機
20b 羽根車
20c 羽根車ケース
20d 接続部
21 配管
23 排水弁
24 排水ホース(排水経路)
25 送風ダクト(循環風路)
26 送風ファン(送風手段)
27 乾燥フィルタ
28 ヒータ
29 吹出しノズル
31 循環路
31a 供給部
40,140 異物トラップ(糸くずフィルタ装置)
41 フィルタ部
41a つまみ部
41b 基部
41b1 壁面
41c 異物捕集部(糸くずフィルタ)
41c1 下面側捕集部
41c2 側面側捕集部
41c3 先端部
41d パッキン(シール部材)
42 フィルタケース(ケーシング)
42a 収容部
42b,42c 接続部
42b1,42c1 開口部
42d 吸込口
42e 側面
42f 隙間
43 流入部
44 流出部
45 内壁面
46 水受け部
47 収集部
48 導入部
49 突当ガイド
100 ドラム式洗濯乾燥機(洗濯機)
140 異物トラップ(糸くずフィルタ装置)
101,1101 フィルタ構造

Claims (6)

  1. 洗濯水に含まれる異物を捕集する異物捕集部と、
    前記異物捕集部を着脱可能に収容する収容部が内部に設けられたケーシングと、を備え、
    前記収容部の内部には、洗濯水が流入する流入部が設けられており、
    前記流入部の内部には、前記異物捕集部よりも上方の位置に、前記流入部の内壁面をつたって流れる水を集約させて前記異物捕集部に滴下させる水受け部が設けられている
    ことを特徴とするフィルタ構造。
  2. 請求項1に記載のフィルタ構造において、
    前記水受け部は、横方向に広がるとともに、中央部に水を収集する収集部を有する
    ことを特徴とするフィルタ構造。
  3. 請求項2に記載のフィルタ構造において、
    前記収集部の上面は、水平方向に対して5°以上に下方向に傾斜している
    ことを特徴とするフィルタ構造。
  4. 請求項1に記載のフィルタ構造において、
    前記水受け部の幅は、外部から前記流入部に水を導入する導入部の幅よりも広い
    ことを特徴とするフィルタ構造。
  5. 請求項1に記載のフィルタ構造において、
    前記水受け部の両脇に突当ガイドを有する
    ことを特徴とするフィルタ構造。
  6. 筐体と、前記筐体に収容されて水を溜める外槽と、前記外槽に内包されて衣類を収容する内槽と、前記外槽内の洗濯水を排出する排水経路と、前記外槽内の洗濯水を前記内槽の内側に戻す循環ポンプと、前記循環ポンプの上流に設けられて異物を捕集する異物トラップと、を備え、
    前記異物トラップは、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のフィルタ構造を有する
    ことを特徴とする洗濯機。
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