JP2024021357A - 電子部品 - Google Patents

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Longfei Yi
裕太 芦田
Yuta Ashida
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Figure 2024021357000001
【課題】小型化を図れると共に、スプリアスを抑制できる電子部品を提供する。
【解決手段】電子部品1は、複数の誘電体層が積層されて形成されている積層体2と、積層体2内に配置されている第一共振器6と、を備え、積層体2は、第一誘電率部2Aと、当該第一誘電率部よりも誘電率が低い第二誘電率部2B,2Cと、を有し、第一共振器6は、第一導体23A及び第二導体23Bを少なくとも含んで構成されており、第一導体23A及び第二導体23Bの少なくとも一方は、第一誘電率部2Aに配置されており、複数の誘電体層の積層方向における第二誘電率部2B,2Cの厚みは、第一誘電率部2Aの厚みよりも大きい。
【選択図】図11

Description

本発明は、電子部品に関する。
特許文献1には、複数の誘電体層を積層した積層体に、共振導体を設定した誘電体共振器が開示されている。特許文献1に記載の誘電体共振器は、複数の誘電体層を、樹脂の低誘電体層と、セラミックスの高誘電体層と、により構成している。誘電体共振器では、共振導体の積層方向の両側を、セラミックスの高誘電体層で挟み、高誘電率層の積層方向の両側を、樹脂の低誘電体層で挟むようにして積層している。
特開平6-53717号公報
本発明の一側面は、小型化を図れると共に、スプリアスを抑制できる電子部品を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電子部品は、複数の誘電体層が積層されて形成されている積層体と、積層体内に配置されている少なくとも一つの共振器と、を備え、積層体は、第一誘電率部と、当該第一誘電率部よりも誘電率が低い第二誘電率部と、を有し、共振器は、第一導体と、第一導体と電気的に接続されている第二導体とを少なくとも含んで構成されており、第一導体及び第二導体の少なくとも一方は、第一誘電率部に配置されており、複数の誘電体層の積層方向における第二誘電率部の厚みは、第一誘電率部の厚みよりも大きい。
本発明の一側面に係る電子部品では、積層体が第一誘電率部及び第二誘電率部を有し、共振器の第一導体及び第二導体の少なくとも一方が誘電率の高い第一誘電率部に配置されている。これにより、電子部品では、第一導体と第二導体との間に第一誘電率部が配置されるため、第一導体と第二導体との対向面積を大きくしなくとも、所望する容量を得ることができる。そのため、電子部品では、小型化を図れる。また、電子部品では、積層体が誘電率の低い第二誘電率部を有しているため、共振器の二次共振を高周波側にシフトさせる(共振を広域にシフトさせる)ことができる。特に、電子部品では、複数の誘電体層の積層方向における第二誘電率部の厚みが第一誘電率部の厚みよりも大きいため、共振器の二次共振を適切に高周波側にシフトさせることができる。これにより、電子部品では、スプリアスを抑制することができる。
一実施形態においては、積層体は、第二誘電率部を複数有し、複数の第二誘電率部のそれぞれの積層方向における厚みは、第一誘電率部よりも大きく、第一誘電率部は、積層方向において二つの第二誘電率部の間に配置されていてもよい。この構成では、第一誘電率部を二つの第二誘電率部によって挟む構造となるため、スプリアスの抑制をより一層図れる。
一実施形態においては、第一導体は、第一誘電率部に配置されており、第二導体は、第二誘電率部に配置されていてもよい。この構成では、電子部品の外形サイズが制限されている構成において、第二誘電率部の厚みを確保することができる。そのため、電子部品では、小型化を図りつつ、スプリアスを抑制できる。
一実施形態においては、積層体は、積層方向において互いに対向している実装面及び主面と、実装面と主面とを連結している四つの側面と、を有し、積層体の実装面に配置されている入出力端子及びグラウンド端子と、積層体内に配置されている第一シールド及び第二シールドと、を備え、第一シールドは、グラウンド端子に電気的に接続されていると共に、実装面寄りの位置に配置されており、第二シールドは、第一シールドに電気的に接続されていると共に、主面寄りの位置に配置されており、共振器は、第一導体及び第二導体と第二シールドとを電気的に接続する接続導体を含んでおり、第二誘電率部の表面は、実装面を構成しており、第二導体は、実装面を構成する第二誘電率部に配置されていてもよい。この構成では、グラウンド端子と第二導体との間の経路の長さを確保することができるため、共振器のインダクタンスを増加させることができる。したがって、電子部品では、特性の向上を図ることができる。
一実施形態においては、共振器は、第一導体及び第二導体と電気的に接続される第三導体を含み、第三導体は、積層体の主面を構成する第二誘電率部に配置されていてもよい。この構成では、第二シールドが配置される第二誘電率部に、第三導体としていわゆるスタブを配置することにより、共振特性において減衰極を形成することができる。
本発明の一側面によれば、小型化を図れると共に、スプリアスを抑制できる。
図1は、一実施形態に係る電子部品の斜視図である。 図2は、一実施形態に係る電子部品の斜視図である。 図3(a)は、電子部品を主面側から見た図であり、図3(b)は、電子部品を実装面側から見た図である。 図4は、電子部品の透過斜視図である。 図5は、電子部品の透過斜視図である。 図6は、電子部品の積層体の内部構造を示す平面図である。 図7は、電子部品の等価回路図である。 図8は、電子部品の透過斜視図である。 図9は、図8に示す電子部品の平面図である。 図10(a)は、図8に示す電子部品を側面側から見た図であり、図10(b)は、図8に示す電子部品を側面側から見た図である。 図11は、電子部品の透過斜視図である。 図12は、図11に示す電子部品の平面図である。 図13(a)は、図11に示す電子部品を側面側から見た図であり、図13(b)は、図11に示す電子部品を側面側から見た図である。 図14は、電子部品の透過斜視図である。 図15は、図14に示す電子部品の平面図である。 図16(a)は、図14に示す電子部品を側面側から見た図であり、図16(b)は、図14に示す電子部品を側面側から見た図である。 図17は、電子部品の透過斜視図である。 図18は、図17に示す電子部品の平面図である。 図19(a)は、図17に示す電子部品を側面側から見た図であり、図19(b)は、図17に示す電子部品を側面側から見た図である。 図20は、電子部品の透過斜視図である。 図21は、図20に示す電子部品の平面図である。 図22は、電子部品の透過斜視図である。 図23は、図22に示す電子部品の平面図である。 図24(a)は、図22に示す電子部品を側面側から見た図であり、図24(b)は、図22に示す電子部品を側面側から見た図である。 図25は、電子部品の透過斜視図である。 図26は、図25に示す電子部品の平面図である。 図27(a)は、図25に示す電子部品を側面側から見た図であり、図27(b)は、図25に示す電子部品を側面側から見た図である。 図28は、電子部品の透過斜視図である。 図29は、図28に示す電子部品の平面図である。 図30(a)は、図28に示す電子部品を側面側から見た図であり、図30(b)は、図28に示す電子部品を側面側から見た図である。 図31は、他の実施形態に係る電子部品の透過斜視図である。 図32は、図31に示す電子部品の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2は、一実施形態に係る電子部品の斜視図である。図3(a)は、電子部品を主面側から見た図であり、図3(b)は、電子部品を実装面側から見た図である。図4及び図5は、電子部品の透過図である。図6は、電子部品の積層体の内部構造を示す平面図である。図1~図6に示されるように、電子部品1は、積層体2と、入出力端子3,4と、第一シールド5A及び第二シールド5Bと、第一共振器6、第二共振器7、第三共振器8、第四共振器9及び第五共振器10と、を備えている。図4~図6では、説明の便宜上、積層体2を二点鎖線で示している。
積層体2は、直方体形状を呈している。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。積層体2は、外面として、一対の主面2a,2bと、四つの側面2c,2d,2e,2fと、を有している。主面2a,2bは、互いに対向している。側面2c,2dは、互いに対向している。側面2e,2fは、互いに対向している。以下では、主面2a,2bの対向方向を第一方向D1、側面2c,2dの対向方向を第二方向D2、及び、側面2e,2fの対向方向を第三方向D3とする。第一方向D1、第二方向D2、及び第三方向D3は互いに略直交している。
主面2a,2bは、側面2c,2dを連結するように第二方向D2に延在している。主面2a,2bは、側面2e,2fを連結するように第三方向D3にも延在している。側面2c,2d,2e,2fは、主面2a,2bを連結するように第一方向D1に延在している。側面2c,2dは、側面2e,2fを連結するように第三方向D3にも延在している。側面2e,2fは、側面2c,2dを連結するように第二方向D2に延在している。
主面2bは、実装面であり、たとえば電子部品1を図示しない他の電子機器(たとえば、回路基材、又は積層電子部品)に実装する際、他の電子機器と対向する面である。主面2aには、マークMが設けられている。マークMは、電子部品1の向き、方向を示すものである。なお、マークMは設けられていなくてもよい。
積層体2の第一方向D1における長さは、積層体2の第二方向D2における長さ及び積層体2の第三方向D3における長さよりも短い。積層体2の第二方向D2における長さは、積層体2の第三方向D3における長さと同等である。積層体2の第二方向D2における長さは、積層体2の第三方向D3における長さよりも短くてもよいし、積層体2の第三方向D3における長さよりも長くてもよい。
なお、本実施形態で「同等」とは、等しいことに加えて、予め設定した範囲での微差又は製造誤差などを含んだ値を同等としてもよい。たとえば、複数の値が、当該複数の値の平均値の±5%の範囲内に含まれているのであれば、当該複数の値は同等であると規定する。
積層体2は、複数の誘電体層(図示省略)が第一方向D1において積層されてなる。つまり、積層体2の積層方向は、第一方向D1である。実際の積層体2では、複数の積層体層は、その層間の境界が視認できない程度に一体化されていてもよいし、層間の境界が視認できるように一体化されていてもよい。
誘電体層は、たとえば、誘電体材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。誘電体材料は、たとえば、BaTiO系材料、Ba(Ti,Zr)O系材料、(Ba,Ca)TiO系材料、ガラス材料、又はアルミナ材料から選択された少なくとも1つを含んでいる。
積層体2は、第一誘電率部2Aと、第二誘電率部2B,2Cと、を有している。第一誘電率部2Aは、第二誘電率部2B,2Cよりも誘電率が高い。言い換えれば、第二誘電率部2B,2Cは、第一誘電率部2Aよりも誘電率が低い。本実施形態では、第一誘電率部2Aの誘電率は、たとえば、20~100である。第二誘電率部2B,2Cの誘電率は、たとえば、3~10である。
第一誘電率部2Aは、第一方向D1において、第二誘電率部2Bと第二誘電率部2Cとの間に配置されている。すなわち、第一誘電率部2Aは、第二誘電率部2Bと第二誘電率部2Cとに挟まれるように、第一方向D1において、積層体2の中央部に位置している。第二誘電率部2Bの表面(第一誘電率部2Aと対向(接触)する面とは反対側の面)は、積層体2の主面2aを構成している。第二誘電率部2Cの表面(第一誘電率部2Aと対向(接触)する面とは反対側の面)は、積層体2の主面2b(実装面)を構成している。
第一誘電率部2Aの第一方向D1における厚みは、第二誘電率部2B,2Cにおける第一方向D1の厚みよりも小さい(薄い)。言い換えれば、第二誘電率部2B,2Cの第一方向D1における厚みは、第一誘電率部2Aにおける第一方向D1の厚みよりも大きい(厚い)。本実施形態では、第一誘電率部2Aの厚みは、たとえば、0.16mmである。第二誘電率部2B,2Cの厚みは、たとえば、0.64mmである。本実施形態では、第二誘電率部2B及び第二誘電率部2Cの厚みは同等である。第二誘電率部2B,2Cの厚みは、たとえば、第一誘電率部2Aの厚みの4倍である。
入出力端子3及び入出力端子4のそれぞれは、積層体2に設けられている。入出力端子3及び入出力端子4のそれぞれは、積層体2の主面2bに配置されている。入出力端子3と入出力端子4とは、第二方向D2において互いに離間して積層体2に設けられている。積層体2の主面2bには、複数のグラウンド端子11が配置されている。グラウンド端子11は、他の電子機器のグラウンド(図示省略)に接続されるグラウンド端子である。
入出力端子3、入出力端子4及びグラウンド端子11のそれぞれは、長方形状(長方形状)を呈している。入出力端子3、入出力端子4及びグラウンド端子11のそれぞれは、各辺が第二方向D2又は第三方向D3に沿うように配置されている。入出力端子3、入出力端子4及びグラウンド端子11は、主面2bよりも突出している。すなわち、本実施形態では、入出力端子3、入出力端子4及びグラウンド端子11のそれぞれの表面は、主面2bと面一ではない。入出力端子3、入出力端子4及びグラウンド端子11は、導電材料(たとえば、Cu)により構成されている。
入出力端子3、入出力端子4及びグラウンド端子11のそれぞれには、電解めっき又は無電解めっきが施されることにより、たとえばNi、Sn、Auなどを含むめっき層(不図示)が設けられてもよい。めっき層は、たとえばNiを含み入出力端子3、入出力端子4及びグラウンド端子11を覆うNiめっき膜と、Auを含み、Niめっき膜を覆うAuめっき膜と、を有していてもよい。
図4及び図5に示されるように、第一シールド5A及び第二シールド5Bは、積層体2内に配置されている。第一シールド5A及び第二シールド5Bは、電子部品1の周囲に電磁波が放射されることを防止する機能を有する。第一シールド5A及び第二シールド5Bは、導電材料(たとえば、Cu)により構成されている。
第一シールド5Aは、第二誘電率部2Cに配置されている。第一シールド5Aは、第二誘電率部2C(積層体2)において、主面2b寄りの位置に配置されている。第二シールド5Bは、第二誘電率部2Bに配置されている。第二シールド5Bは、第二誘電率部2Bにおいて、主面2a寄りの位置に配置されている。第一シールド5A及び第二シールド5Bは、長方形状を呈している。第一シールド5Aでは、入出力端子3,4が設けられている位置において、切り欠きが設けられている。なお、図5及び図6では、第一シールド5A及び第二シールド5Bの一部を破線で示している。
第一シールド5A及び第二シールド5Bは、グラウンド端子11に電気的に接続されている。第一シールド5Aと第二シールド5Bとは、複数の接続導体12によって電気的に接続されている。複数の接続導体12のそれぞれは、円柱状(棒状)を呈しており、第一方向D1に沿って延在している。複数の接続導体12のそれぞれは、たとえば、複数のビア導体によって構成されている。第一シールド5Aとグラウンド端子11とは、複数の接続導体13によって電気的に接続されている。複数の接続導体13のそれぞれは、たとえば、ビア導体である。
図7は、電子部品1の等価回路図である。図7に示されるように、電子部品1は、入出力ポート部14と、入出力ポート部15と、第一共振器6と、第二共振器7と、第三共振器8と、第四共振器9と、第五共振器10と、第一結合部C1と、第二結合部C2と、第三結合部C3と、第四結合部C4と、第五結合部C5と、第六結合部C6と、第七結合部C7と、第八結合部C8と、を有している。
第一共振器6、第二共振器7、第三共振器8、第四共振器9及び第五共振器10は、回路構成上、入出力端子3(入出力ポート部14)と入出力端子4(入出力ポート部15)との間に設けられている。本実施形態においては、「回路構成上」という表現は、物理的な構成における配置ではなく、回路図上での配置を示すために用いている。本実施形態では、回路構成上、入出力端子3と入出力端子4との間に、入出力端子3側から順に、一段目の第一共振器6、二段面の第二共振器7、三段目の第三共振器8、四段面の第四共振器9及び五段目の第五共振器10が含まれている。
第一共振器6、第二共振器7、第三共振器8、第四共振器9及び第五共振器10は、回路構成上隣接する二つの共振器が電磁結合するように構成されている。具体的には、第一共振器6と第二共振器7とが回路構成上隣接して電磁結合し、第一共振器6と第三共振器8とが回路構成上隣接して電磁結合し、第二共振器7と第三共振器8とが回路構成上隣接して電磁結合し、第二共振器7と第四共振器9とが回路構成上隣接して電磁結合し、第三共振器8と第四共振器9とが回路構成上隣接して電磁結合し、第三共振器8と第五共振器10とが回路構成上隣接して電磁結合し、第四共振器9と第五共振器10とが回路構成上隣接して電磁結合するように構成されている。
第一結合部C1は、第一共振器6と第二共振器7との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。第二結合部C2は、第二共振器7と第三共振器8との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。第三結合部C3は、第三共振器8と第四共振器9との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。第四結合部C4は、第四共振器9と第五共振器10との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。第五結合部C5は、第一共振器6と第三共振器8との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。第六結合部C6は、第三共振器8と第五共振器10との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。第七結合部C7は、第二共振器7と第四共振器9との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。第八結合部C8は、第一共振器6と第五共振器10との磁気結合により構成されるキャパシタンスである。
図8は、電子部品1の透過斜視図である。図9は、図8に示す電子部品1の平面図である。図10(a)は、図8に示す電子部品1を側面2c側から見た図であり、図10(b)は、図8に示す電子部品1を側面2f側から見た図である。図8~図10では、説明の便宜上、積層体2を二点鎖線で示している。
図8及び図9に示されるように、入出力ポート部14は、導体20を有している。図10(a)及び図10(b)に示されるように、導体20は、第二誘電率部2Cに配置されている。図8及び図9に示されるように、導体20は、第一共振器6と磁気結合する導体パターン20Aと、入出力端子3と導体パターン20Aとを電気的に接続する接続パターン20Bと、を含んでいる。導体パターン20Aと接続パターン20Bとは、一体に形成されている。接続パターン20Bは、接続導体20Cによって、入出力端子3に接続されている。接続導体20Cは、たとえば、複数のビア導体で構成されている。
入出力ポート部15は、導体21を有している。図10(a)及び図10(b)に示されるように、導体21は、第二誘電率部2Cに配置されている。図8及び図9に示されるように、導体21は、第五共振器10と磁気結合する導体パターン21Aと、入出力端子4と導体パターン21Aとを電気的に接続する接続パターン21Bと、を含んでいる。導体パターン21Aと接続パターン21Bとは、一体に形成されている。接続パターン21Bは、接続導体21Cによって、入出力端子4に接続されている。接続導体21Cは、たとえば、複数のビア導体で構成されている。
図11は、電子部品1の透過斜視図である。図12は、図11に示す電子部品1の平面図である。図13(a)は、図11に示す電子部品1を側面2c側から見た図であり、図13(b)は、図11に示す電子部品1を側面2f側から見た図である。図11~図13では、説明の便宜上、積層体2を二点鎖線で示している。
図11及び図12に示されるように、第一共振器6は、第一導体23Aと、第二導体23Bと、接続導体23Cと、接続導体23Dと、を有している。第一導体23A及び第二導体23Bは、たとえば、長方形状を呈している。第一導体23A及び第二導体23Bは、同じサイズである。第一導体23Aと第二導体23Bとは、接続導体23C及び接続導体23Dによって電気的に接続されている。接続導体23C及び接続導体23Dのそれぞれは、たとえば、円柱状(棒状)を呈しており、第一方向D1に沿って延在している。接続導体23C及び接続導体23Dのそれぞれは、たとえば、複数のビア導体で構成されている。接続導体23C及び接続導体23Dのそれぞれの端部(主面2a側の端部)は、第二シールド5Bに接続されている。
第一導体23Aと第二導体23Bとは、第一方向D1において所定の間隔をあけて対向する位置に配置されている。第二導体23Bは、積層体2の主面2b寄りの位置に配置されている。図13(a)及び図13(b)に示されるように、第一導体23Aは、第一誘電率部2Aに配置されている。第二導体23Bは、第二誘電率部2Cに配置されている。図12に示されるように、第一導体23A及び第二導体23Bは、積層体2の第二方向D2において、側面2c寄りの位置に配置されている。
図14は、電子部品1の透過斜視図である。図15は、図14に示す電子部品1の平面図である。図16(a)は、図14に示す電子部品1を側面2c側から見た図であり、図16(b)は、図14に示す電子部品1を側面2f側から見た図である。図14~図16では、説明の便宜上、積層体2を二点鎖線で示している。
図14及び図15に示されるように、第二共振器7は、第一導体24Aと、第二導体24Bと、を有している。第一導体24Aは、たとえば、略U字形状を呈している。第一導体24Aは、第三方向D3に沿って延在する部分と、当該部分の端部のそれぞれから第二方向D2に沿って延在する部分と、を含んでいる。図16(a)及び図16(b)に示されるように、第一導体24Aは、第一誘電率部2Aに配置されている。
図14及び図15に示されるように、第二導体24Bは、たとえば、長方形状を呈している。第二導体24Bは、接続導体24C及び接続導体24Dに接続されている。接続導体24C及び接続導体24Dは、第一シールド5A及び第二シールド5Bに接続されている。図16(a)及び図16(b)に示されるように、第二導体24Bは、第一誘電率部2Aに配置されている。第二導体24Bは、第一方向D1において、第一導体24Aよりも主面2b寄りの位置に配置されている。第二導体24Bの一部は、第一導体24Aの一部と第一方向D1において対向している。図15に示されるように、第一導体24A及び第二導体24Bは、積層体2の第二方向D2において、側面2c寄りの位置に配置されている。
図17は、電子部品1の透過斜視図である。図18は、図17に示す電子部品1の平面図である。図19(a)は、図17に示す電子部品1を側面2c側から見た図であり、図19(b)は、図17に示す電子部品1を側面2f側から見た図である。図17~図19では、説明の便宜上、積層体2を二点鎖線で示している。
図17及び図18に示されるように、第三共振器8は、第一導体25Aと、第二導体25Bと、第三導体25Cと、を有している。第一導体25Aは、たとえば、長方形状を呈している。第一導体25Aは、第三方向D3に沿って延在している。
第二導体25Bは、たとえば、長方形状を呈している。第二導体25Bは、接続導体25D、接続導体25E及び接続導体25Fに接続されている。接続導体25D及び接続導体24Eのそれぞれは、第一シールド5A及び第二シールド5Bに接続されている。接続導体25Fは、第一シールド5Aに接続されている。第三導体25Cは、たとえば、長方形状を呈している。第三導体25Cは、接続導体25G、接続導体25H及び接続導体25Iに接続されている。接続導体25G、接続導体25H及び接続導体25Iのそれぞれは、第一シールド5A及び第二シールド5Bに接続されている。
図19(a)及び図19(b)に示されるように、第一導体25Aは、第一誘電率部2Aに配置されている。図18に示されるように、第一導体25Aは、積層体2の第二方向D2の中央部に配置されている。第二導体25Bは、第一誘電率部2Aに配置されている。第二導体25Bは、第一方向D1において、第一導体25Aよりも主面2b寄りの位置に配置されている。第二導体25Bの一部は、第一導体25Aの一部と第一方向D1において対向している。第二導体25Bは、積層体2の第三方向D3において、側面2e寄りの位置に配置されている。第三導体25Cは、第一方向D1において、第一導体25Aよりも主面2b寄りの位置に配置されている。第三導体25Cの一部は、第一導体25Aの一部と第一方向D1において対向している。第三導体25Cは、積層体2の第三方向D3において、側面2f寄りの位置に配置されている。
図14及び図15に示されるように、第四共振器9は、第一導体26Aと、第二導体26Bと、を有している。第一導体26Aは、たとえば、略U字形状を呈している。第一導体26Aは、第三方向D3に沿って延在する部分と、当該部分の端部のそれぞれから第二方向D2に沿って延在する部分と、を含んでいる。図16(a)及び図16(b)に示されるように、第一導体26Aは、第一誘電率部2Aに配置されている。
図14及び図15に示されるように、第二導体26Bは、たとえば、長方形状を呈している。第二導体26Bは、接続導体26C及び接続導体26Dに接続されている。接続導体26C及び接続導体26Dは、第一シールド5A及び第二シールド5Bに接続されている。図16(a)及び図16(b)に示されるように、第二導体26Bは、第一誘電率部2Aに配置されている。第二導体26Bは、第一方向D1において、第一導体26Aよりも主面2b寄りの位置に配置されている。第二導体26Bの一部は、第一導体26Aの一部と第一方向D1において対向している。図15に示されるように、第一導体26A及び第二導体26Bは、積層体2の第二方向D2において、側面2d寄りの位置に配置されている。
図11及び図12に示されるように、第五共振器10は、第一導体27Aと、第二導体27Bと、接続導体27Cと、接続導体27Dと、を有している。第一導体27A及び第二導体27Bは、たとえば、長方形状を呈している。第一導体27A及び第二導体27Bは、同じサイズである。第一導体27Aと第二導体27Bとは、接続導体27C及び接続導体27Dによって電気的に接続されている。接続導体27C及び接続導体27Dのそれぞれは、たとえば、円柱状(棒状)を呈しており、第一方向D1に沿って延在している。接続導体27C及び接続導体27Dのそれぞれは、たとえば、複数のビア導体で構成されている。接続導体27C及び接続導体27Dのそれぞれの端部(主面2a側の端部)は、第二シールド5Bに接続されている。
第一導体27Aと第二導体27Bとは、第一方向D1において所定の間隔をあけて対向する位置に配置されている。第二導体27Bは、積層体2の主面2b寄りの位置に配置されている。図13(a)及び図13(b)に示されるように、第一導体27Aは、第一誘電率部2Aに配置されている。第二導体27Bは、第二誘電率部2Cに配置されている。図12に示されるように、第一導体27A及び第二導体27Bは、積層体2の第二方向D2において、側面2d寄りの位置に配置されている。
図20は、電子部品1の透過斜視図である。図21は、図20に示す電子部品1の平面図である。図20及び図21に示されるように、第一共振器6と第二共振器7とは、結合導体28によって磁気結合する。結合導体28は、たとえば、長方形状を呈している。結合導体28は、第一誘電率部2Aに配置されている。結合導体28は、第一方向D1において、第一共振器6の第一導体23A及び第二共振器7の第一導体24Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。結合導体28は、第一共振器6の第一導体23Aと、第二共振器7の第一導体24Aとに対向している。
図22は、電子部品1の透過斜視図である。図23は、図22に示す電子部品1の平面図である。図24(a)は、図22に示す電子部品1を側面2c側から見た図であり、図24(b)は、図22に示す電子部品1を側面2f側から見た図である。
図22及び図23に示されるように、第二共振器7と第三共振器8とは、結合導体29によって磁気結合する。結合導体29は、たとえば、略L字形状を呈している。図24(a)及び図24(b)に示されるように、結合導体29は、第一誘電率部2Aに配置されている。結合導体29は、第一方向D1において、第二共振器7の第一導体24A及び第三共振器8の第一導体25Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。結合導体29は、第二共振器7の第一導体24Aと、第三共振器8の第一導体25Aとに対向している。
図22及び図23に示されるように、第三共振器8と第四共振器9とは、結合導体30によって磁気結合する。結合導体30は、たとえば、略L字形状を呈している。図24(a)及び図24(b)に示されるように、結合導体30は、第一誘電率部2Aに配置されている。結合導体30は、第一方向D1において、第三共振器8の第一導体24A及び第四共振器9の第一導体26Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。結合導体30は、第三共振器8の第一導体25Aと、第四共振器9の第一導体26Aとに対向している。
図25は、電子部品1の透過斜視図である。図26は、図25に示す電子部品1の平面図である。図27(a)は、図25に示す電子部品1を側面2c側から見た図であり、図27(b)は、図25に示す電子部品1を側面2f側から見た図である。
図25及び図26に示されるように、第一共振器6と第三共振器8とは、結合導体31によって磁気結合する。結合導体31は、たとえば、略L字形状を呈している。図27(a)及び図27(b)に示されるように、結合導体31は、第一誘電率部2Aに配置されている。結合導体31は、第一方向D1において、第一共振器6の第一導体23A及び第三共振器8の第一導体25Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。結合導体31は、第一共振器6の第一導体23Aと、第三共振器8の第一導体25Aとに対向している。
図25及び図26に示されるように、第三共振器8と第五共振器10とは、結合導体32によって磁気結合する。結合導体32は、たとえば、略L字形状を呈している。図27(a)及び図27(b)に示されるように、結合導体32は、第一誘電率部2Aに配置されている。結合導体32は、第一方向D1において、第三共振器8の第一導体24A及び第五共振器10の第一導体27Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。結合導体32は、第三共振器8の第一導体25Aと、第五共振器10の第一導体27Aとに対向している。
図28は、電子部品1の透過斜視図である。図29は、図28に示す電子部品1の平面図である。図30(a)は、図28に示す電子部品1を側面2c側から見た図であり、図30(b)は、図28に示す電子部品1を側面2f側から見た図である。
図28及び図29に示されるように、第一共振器6と第五共振器10とは、結合導体33によって磁気結合する。結合導体33は、たとえば、長方形状を呈している。図30(a)及び図30(b)に示されるように、結合導体33は、第一誘電率部2Aと第二誘電率部2Cとの境界に配置されている。結合導体33は、第一方向D1において、第一共振器6の第一導体23A及び第五共振器10の第一導体27Aよりも主面2b寄りの位置に配置されている。結合導体33は、第一共振器6の第一導体23Aと、第五共振器10の第一導体27Aとに対向している。
第二共振器7と第四共振器9とは、積層体2内において、第二共振器7と第四共振器9との間に配置されている複数の導体(第一シールド5Aと第二シールド5Bとを接続している接続導体12など)によって磁気結合する。
図6に示されるように、第四共振器9と第五共振器10とは、結合導体34によって磁気結合する。結合導体34は、たとえば、長方形状を呈している。結合導体34は、第一誘電率部2Aに配置されている。結合導体34は、第一方向D1において、第四共振器9の第一導体26A及び第五共振器10の第一導体27Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。結合導体34は、第四共振器9の第一導体26Aと、第五共振器10の第一導体27Aとに対向している。
図4に示されるように、積層体2内には、遮蔽導体35が配置されている。本実施形態では、遮蔽導体35は、複数(たとえば、五個)配置されている。遮蔽導体35は、たとえば、円柱状(棒状)を呈しており、第一方向D1に沿って延在している。遮蔽導体35は、たとえば、複数のビア導体で構成されている。遮蔽導体35のそれぞれの端部(主面2a側の端部)は、第二シールド5Bに接続されている。
遮蔽導体35は、第一方向D1から見て、第三共振器8と重なる位置に配置されている。本実施形態では、遮蔽導体35は、積層体2の第二方向D2における中央の位置において、第三方向D3に沿った直線上に配置されている。積層体2の第一方向D1において、第三共振器8よりも主面2a寄りの位置に配置されている。すなわち、遮蔽導体35は、第二シールド5Bと第一導体25Aとの間に配置されている。遮蔽導体35は、第三方向D3において、所定(一定)の間隔をあけて配置されている。
以上説明したように、本実施形態に係る電子部品1では、積層体2が第一誘電率部2A及び第二誘電率部2Cを有し、第一共振器6の第一導体23Aが誘電率の高い第一誘電率部2Aに配置されている。これにより、電子部品1では、第一導体23Aと第二導体23Bとの間に第一誘電率部2Aが配置されるため、第一導体23Aと第二導体23Bとの対向面積を大きくしなくとも、所望する容量を得ることができる。そのため、電子部品1では、小型化を図れる。また、電子部品1では、積層体2が誘電率の低い第二誘電率部2Cを有しているため、第一共振器6の二次共振を高周波側にシフトさせる(共振を広域にシフトさせる)ことができる。特に、電子部品1では、第一方向D1における第二誘電率部2Cの厚みが第一誘電率部2Aの厚みよりも大きいため、第一共振器6の二次共振を適切に高周波側にシフトさせることができる。これにより、電子部品1では、スプリアスを抑制することができる。
本実施形態に係る電子部品1では、積層体2は、第二誘電率部2B及び第二誘電率部2Cを有する。第二誘電率部2B及び第二誘電率部2Cのそれぞれの第一方向D1における厚みは、第一誘電率部2Aよりも大きい。第一誘電率部2Aは、第一方向D1において二つの第二誘電率部2B,2Cの間に配置されている。この構成では、第一誘電率部2Aを二つの第二誘電率部2B,2Cによって挟む構造となるため、スプリアスの抑制をより一層図れる。
本実施形態に係る電子部品1では、第一共振器6の第一導体23Aは、第一誘電率部2Aに配置されており、第二導体23Bは、第二誘電率部2Cに配置されている。この構成では、電子部品1の外形サイズが制限されている構成において、第二誘電率部2Cの厚みを確保することができる。そのため、電子部品1では、小型化を図りつつ、スプリアスを抑制できる。
本実施形態に係る電子部品1では、積層体2の主面2b(実装面)に配置されている入出力端子3,4及びグラウンド端子11と、積層体2内に配置されている第一シールド5A及び第二シールド5Bと、を備えている。第一シールド5Aは、グラウンド端子11に電気的に接続されていると共に、主面2b寄りの位置に配置されている。第二シールド5Bは、第一シールド5Aに電気的に接続されていると共に、主面2a寄りの位置に配置されている。第一共振器6は、第一導体23A及び第二導体23Bと第二シールド5Bとを電気的に接続する接続導体23C,23Dを含んでいる。第二誘電率部2Cの表面は、積層体2の主面2bを構成しており、第二導体23Bは、主面2bを構成する第二誘電率部2Cに配置されている。この構成では、グラウンド端子11と第二導体23Bとの間の経路の長さを確保することができるため、第一共振器6のインダクタンスを増加させることができる。したがって、電子部品1では、特性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
図31は、他の実施形態に係る電子部品1Aの透過斜視図である。図32は、図31に示す電子部品1Aの平面図である。
図31及び図32に示されるように、第一共振器6Aは、第三導体23Eを含んでいる。第三導体23Eは、いわゆるスタブである。第三導体23Eは、接続導体23C及び接続導体23Dに接続されている。第三導体23Eは、たとえば、長方形状を呈している。第三導体23Eは、第三方向D3に沿って延在している。第三導体23Eは、第二誘電率部2Bに配置されている。第三導体23Eは、第一方向D1において、第一共振器6Aの第一導体23Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。
第五共振器10Aは、第三導体27Eを含んでいる。第三導体27Eは、いわゆるスタブである。第三導体27Eは、接続導体27C及び接続導体27Dに接続されている。第三導体27Eは、たとえば、長方形状を呈している。第三導体27Eは、第三方向D3に沿って延在している。第三導体27Eは、第二誘電率部2Bに配置されている。第三導体27Eは、第一方向D1において、第五共振器10Aの第一導体27Aよりも主面2a寄りの位置に配置されている。
電子部品1では、第一共振器6Aが第三導体23Eを含み、第五共振器10Aが第三導体27Eを含んでいる。第三導体23E及び第三導体27Eは、いわゆるスタブである。このように、電子部品1Aでは、スタブを配置することにより、共振特性において減衰極を形成することができる。
上記実施形態では、積層体2が第一誘電率部2Aと、二つの第二誘電率部2B,2Cと、を有する形態を一例に説明した。しかし、積層体2は、少なくとも、第一誘電率部と、一つの第二誘電率部と、を有していればよい。
上記実施形態では、電子部品1が第一共振器6、第二共振器7、第三共振器8、第四共振器9及び第五共振器10を備える形態を一例に説明した。しかし、電子部品は、少なくとも第一共振器6を備えていればよい。また、電子部品は、更に共振器を備えていてもよい。
上記実施形態では、第一共振器6において、第一導体23A及び第二導体23Bのサイズが同じである形態を一例に説明した。しかし、第一導体23Aと第二導体23Bとは、サイズが異なっていてもよい。同様に、第五共振器10における第一導体27A及び第二導体27Bにおいても、サイズが異なっていてもよい。
上記実施形態では、第一共振器6において、第一導体23Aが積層体2の第一誘電率部2Aに配置されており、第二導体23Bが積層体2の第二誘電率部2Cに配置されている形態を一例に説明した。しかし、第一導体23A及び第二導体23Bは、第一誘電率部2Aに配置されていてもよい。同様に、第五共振器10において、第一導体27A及び第二導体27Bが第一誘電率部2Aに配置されていてもよい。
上記実施形態では、積層体2内に遮蔽導体35が設けられている形態を一例に説明した。しかし、遮蔽導体35は設けられていなくてもよい。
1,1A…電子部品、2…積層体、2a…主面、2b…主面(実装面)、2c,2d,2e,2f…側面、2A…第一誘電率部、2B…第二誘電率部、2C…第二誘電率部、3…入出力端子、4…入出力端子、5A…第一シールド、5B…第二シールド、11…グラウンド端子、23A…第一導体、23B…第二導体、23C,23D…接続導体、23E,27E…第三導体。

Claims (5)

  1. 複数の誘電体層が積層されて形成されている積層体と、
    前記積層体内に配置されている少なくとも一つの共振器と、を備え、
    前記積層体は、第一誘電率部と、当該第一誘電率部よりも誘電率が低い第二誘電率部と、を有し、
    前記共振器は、第一導体と、前記第一導体と電気的に接続されている第二導体とを少なくとも含んで構成されており、
    前記第一導体及び前記第二導体の少なくとも一方は、前記第一誘電率部に配置されており、
    複数の前記誘電体層の積層方向における前記第二誘電率部の厚みは、前記第一誘電率部の厚みよりも大きい、電子部品。
  2. 前記積層体は、前記第二誘電率部を複数有し、
    複数の前記第二誘電率部のそれぞれの前記積層方向における厚みは、前記第一誘電率部よりも大きく、
    前記第一誘電率部は、前記積層方向において二つの前記第二誘電率部の間に配置されている、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第一導体は、前記第一誘電率部に配置されており、
    前記第二導体は、前記第二誘電率部に配置されている、請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記積層体は、前記積層方向において互いに対向している実装面及び主面と、前記実装面と前記主面とを連結している四つの側面と、を有し、
    前記積層体の前記実装面に配置されている入出力端子及びグラウンド端子と、
    前記積層体内に配置されている第一シールド及び第二シールドと、を備え、
    前記第一シールドは、前記グラウンド端子に電気的に接続されていると共に、前記実装面寄りの位置に配置されており、
    前記第二シールドは、前記第一シールドに電気的に接続されていると共に、前記主面寄りの位置に配置されており、
    前記共振器は、前記第一導体及び前記第二導体と前記第二シールドとを電気的に接続する接続導体を含んでおり、
    前記第二誘電率部の表面は、前記実装面を構成しており、
    前記第二導体は、前記実装面を構成する前記第二誘電率部に配置されている、請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記共振器は、前記第一導体及び前記第二導体と電気的に接続される第三導体を含み、
    前記第三導体は、前記積層体の前記主面を構成する前記第二誘電率部に配置されている、請求項4に記載の電子部品。
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