JP2024020995A - 補修シートの作成方法及び補修シートの管理方法 - Google Patents

補修シートの作成方法及び補修シートの管理方法 Download PDF

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栄作 岡田
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真生 林田
Masao Hayashida
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Keisuke Ito
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Abstract

【課題】違和感のない補修を実現できる補修シートの作成方法及び補修シートを容易に探すことができる補修シートの管理方法を提供する。【解決手段】補修シートの作成方法は、補修すべき塗膜が形成された補修部位と対応するダミー車体の該当位置に非極性樹脂板を取り付ける第1工程S1と、ダミー車体を上塗り塗装ラインに流し、実際に塗装される車体の上塗り塗装と同じ条件で非極性樹脂板に着色層とクリア層とをそれぞれ形成する第2工程S2と、ダミー車体を塗装乾燥ラインに流し、着色層が形成された非極性樹脂板とクリア層が形成された非極性樹脂板とを実際に塗装される車体の塗装乾燥と同じ条件で乾燥させる第3工程S3と、着色層が形成された非極性樹脂板とクリア層が形成された非極性樹脂板とをダミー車体から取り外し、カットする第4工程S4と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、車体の塗膜を補修するための補修シートの作成方法及び補修シートの管理方法に関する。
塗膜の破損部を補修する補修シートの作成方法として、例えば特許文献1に記載されるものがある。この特許文献1では、破損した塗膜と同一組成の塗料を用いて可剥性表面にベース層、模様層、及びクリア層を順次形成し、形成したものを乾燥させることで補修シートを作成する方法が開示されている。そして、塗膜の破損部を補修する際に、作成した補修シートを適切なサイズに切断し、接着剤で破損部に貼り付ける。
特開平10-220033号公報
しかし、破損した塗膜と同一組成の塗料を用いても、乾燥条件などの違いによって作成した補修シートの色味が変わる場合がある。このため、破損部を違和感なく補修することが困難であった。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、違和感のない補修を実現できる補修シートの作成方法及び補修シートの管理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る補修シートの作成方法は、車体の塗膜を補修する補修シートの作成方法であって、補修すべき塗膜が形成された補修部位と対応するダミー車体の該当位置に、非極性樹脂板を着脱可能に取り付ける第1工程と、前記ダミー車体を上塗り塗装ラインに流し、実際に塗装される車体の上塗り塗装と同じ条件で前記非極性樹脂板に着色層もしくはクリア層、又は前記着色層及び前記クリア層を形成する第2工程と、前記ダミー車体を塗装乾燥ラインに流し、前記着色層もしくは前記クリア層、又は前記着色層及び前記クリア層が形成された前記非極性樹脂板を実際に塗装される車体の塗装乾燥と同じ条件で乾燥させる第3工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る補修シートの作成方法によれば、実際に塗装される車体の上塗り塗装及び塗装乾燥と同じ条件で非極性樹脂板に着色層もしくはクリア層、又は着色層及びクリア層を形成し乾燥させることで、実際に塗装される車体の塗装色と近い色味を有する補修シートを作成することが可能である。加えて、非極性樹脂板を補修すべき塗膜が形成された補修部位と対応するダミー車体の該当位置に取り付けた状態で上塗り塗装及び塗装乾燥を行うので、位置違いによる色味の違いを防止でき、実際に塗装される車体の塗装色とほぼ同じ色味を有する補修シートを作成することができる。そして、このように作成した補修シートを用いて補修を行う場合、違和感のない補修を実現することができる。
本発明に係る補修シートの作成方法において、前記第2工程において、前記非極性樹脂板に前記着色層、又は前記着色層及び前記クリア層を形成する際に、厚さを変化させるように前記着色層を形成することが好ましい。厚さを変化させるように着色層を形成することで、補修シートの色味にグラデーションを付けることができる。その結果、補修シートのうち、補修対象の塗膜の色味に合わせた部分を選び、その選んだ部分で補修することによって、補修対象の塗膜の調色を容易に行うことができ、違和感のない補修をより実現しやすくなる。
また、本発明に係る補修シートの管理方法は、車体に塗装された塗料情報を含む車両ロット情報と、車体の塗膜を補修する補修シートに用いられた塗料情報を含む補修シートロット情報とを紐付けて管理することを特徴とする。
本発明に係る補修シートの管理方法では、車両ロット情報と補修シートロット情報とを紐付けて管理するので、補修すべき塗膜を有する車両を基に車両のロット情報を特定し、更に車両のロット情報に基づいて補修シートのロット情報を特定することができる。その結果、補修すべき塗膜に対応した補修シートを容易に探すことができ、補修対象の塗膜の調色をしやすくなる。
本発明によれば、違和感のない補修を実現することができる。
第1実施形態に係る補修シートの作成方法を示すフロー図である。 第1実施形態に係る補修シートの作成方法を示す模式図である。 第1実施形態に係る補修シートの切断を示す模式図である。 非極性樹脂板から着色層又はクリア層を剥離することを示す模式図である。 着色層とクリア層を補修部位に貼り付けることを示す模式図である。 非極性樹脂板と着色層とを有する補修シートを示す断面図である。 非極性樹脂板とクリア層とを有する補修シートを示す断面図である。 車体の塗膜を補修する際に着色層とクリア層との配置を示す断面図である。 第2実施形態に係る補修シートの作成を示す断面図である。 第3実施形態に係る補修シートの作成を示す断面図である。 第4実施形態に係る補修シートの作成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る補修シートの作成方法及び補修シートの管理方法を説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複説明を省略する。
[補修シートの作成方法について]
まず、補修シートの作成方法を説明する。
[第1実施形態]
図1~図5を基に補修シートの作成方法の第1実施形態を説明する。本実施形態に係る補修シートの作成方法は、車体の塗膜の補修に用いられる補修シートを作成するための方法である。図1に示すように、この補修シートの作成方法は、ダミー車体の該当位置に非極性樹脂板を取り付ける第1工程S1と、実際に塗装される車体の上塗り塗装と同じ条件で非極性樹脂板に着色層とクリア層とをそれぞれ形成する第2工程S2と、着色層が形成された非極性樹脂板とクリア層が形成された非極性樹脂板とを実際に塗装される車体の塗装乾燥と同じ条件で乾燥させる第3工程S3と、着色層が形成された非極性樹脂板とクリア層が形成された非極性樹脂板とをダミー車体から取り外しカットする第4工程S4と、を含む。以下、これらの工程を詳細に説明する。
第1工程S1では、作業者が、補修すべき塗膜が形成された補修部位と対応するダミー車体の該当位置に非極性樹脂板を着脱可能に取り付ける。ここでの部位は、すなわち車体部位であり、車体を構成するとともに外観上視認できる(言い換えれば、車両の外部から視認できる)部分を指し、フロントドア、リヤドア、フード、ルーフ、トランクリッド、フロントフェンダ、リヤフェンダ、フロントピラー、センターピラー、及びリヤピラーなどを含む。本実施形態では、フロントドアの塗膜に破損部(例えば、擦り傷)が生じ、その破損部を補修する例を挙げて説明する。従って、補修すべき塗膜はフロントドアの塗膜になる。
図2Aに示すように、ダミー車体1は、実際に生産される車体2(言い換えれば、実際に塗装される車体2)と同じであってもよく、上述した車体部位を除き他の構造が実際に生産される車体2と異なったものであってもよい。すなわち、ダミー車体1は、製品として実際に塗装される車体2と同じ形状及び寸法を有する同車種であってもよく、あるいは、フロントドア、リヤドア、フード、ルーフ、トランクリッド、フロントフェンダ、リヤフェンダ、フロントピラー、センターピラー及びリヤピラーといった車体部位が製品として実際に塗装される車体2と同じ形状及び寸法を有するが、それ以外の部分は製品として実際に塗装される車体2と異なったものであってもよい。
非極性樹脂板20は、その上に形成される着色層又はクリア層と接着しない、いわゆる難接着樹脂によって薄く形成されている。非極性樹脂は、ポリプロピレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリジエン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、スチレン系共重合体ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマーおよび天然ゴムからなる群から選択される1種以上のものであることが好ましい。このように非極性樹脂板20を用いることで、形成される着色層又はクリア層を支持できるとともに、形成される着色層又はクリア層と容易に分離することができる(言い換えれば、形成される着色層又はクリア層を非極性樹脂板20から容易に剥離できる)。
上述したように、補修すべき塗膜がフロントドアの塗膜であるため、作業者がダミー車体1のフロントドアに非極性樹脂板20を着脱可能に取り付ける(図2A参照)。非極性樹脂板20の取り付け作業は、例えば車体の一次保留場で行われる。また、後に非極性樹脂板20をダミー車体1から容易に取り外すために、例えばワイヤや治具などを利用して非極性樹脂板20をダミー車体1に取り付ける。また、形成される着色層又はクリア層を非極性樹脂板20から容易に剥離するために、通常の樹脂バンパーの塗装と違って、非極性樹脂板20にプライマーなどの接着剤の塗布を行わない。
第2工程S2では、作業者が、まず非極性樹脂板20が取り付けられたダミー車体1を上塗り塗装ライン3に流す。このとき、例えば一日の生産計画情報に基づいて、製品として実際に塗装される車体2同士の間にダミー車体1を導入させてよく、その日の最後の塗装車体の後にダミー車体1を導入させてよい。
続いて、実際に塗装される車体2の上塗り塗装と同じ条件で非極性樹脂板20に着色層とクリア層をそれぞれ形成する。すなわち、ダミー車体1に取り付けられた非極性樹脂板20に対し、製品として実際に塗装される車体2と同じ条件で着色層とクリア層をそれぞれ形成する。ここでの同じ条件とは、使用する塗料、自動塗装機4などの設備、塗装条件、塗装ブースの環境が全て同じであることを意味する。
本実施形態では、図3及び図4に示すように、別々用意された非極性樹脂板20の上(より詳細的には、非極性樹脂板20の外表面)に着色層30とクリア層40をそれぞれ形成する。そのため、例えばダミー車体1の左側のフロントドアに取り付けられた非極性樹脂板20に着色層30、右側のフロントドアに取り付けられた非極性樹脂板20にクリア層40をそれぞれ形成する。従って、着色層30を形成するときに、上塗り塗装ライン3の右側の自動塗装機4を停止させ、左側の自動塗装機4を利用して左側のフロントドアに取り付けられた非極性樹脂板20への塗装を行う。クリア層40を形成するときに、上塗り塗装ライン3の左側の自動塗装機4を停止させ、右側の自動塗装機4を利用して右側のフロントドアに取り付けられた非極性樹脂板20への塗装を行う。
着色層30は、ベース層ともいい、着色顔料を有する層である。この着色層30は、単層構造であってもよく、複層構造であってもよい。一方、クリア層40は、着色顔料を有しない透明層であって、着色層30の耐候性及び耐薬品性等を高めて塗膜の艶感及び高級感を引き立てるための層である。
第3工程S3では、作業者が、ダミー車体1を塗装乾燥ラインに流し、着色層30が形成された非極性樹脂板20とクリア層40が形成された非極性樹脂板20とを実際に塗装される車体2の塗装乾燥と同じ条件で乾燥させる。例えば、上塗り塗装が完了したダミー車体1を加熱乾燥ブースに導入させ、着色層30が形成された非極性樹脂板20とクリア層40が形成された非極性樹脂板20とを、製品として実際に塗装される車体2と同じ条件で乾燥させる。なお、ここでの同じ条件とは、加熱乾燥ブースに備え付けられる設備、乾燥温度、及び乾燥時間が全て同じであることを意味する。
第4工程S4では、作業者が、乾燥済みのダミー車体1を例えば車体の一次保留場に導入し、着色層30が形成された非極性樹脂板20とクリア層40が形成された非極性樹脂板20とをダミー車体1から取り外し、レーザなどで所定のサイズにそれぞれ切断する(図2B参照)。これによって、非極性樹脂板20と着色層30とを有する補修シート10(図3参照)と、非極性樹脂板20とクリア層40とを有する補修シート11(図4参照)とがそれぞれ作成される。
本実施形態に係る補修シートの作成方法によれば、実際に塗装される車体2の上塗り塗装及び塗装乾燥と同じ条件で非極性樹脂板20に着色層30とクリア層40とをそれぞれ形成し乾燥させることで、実際に塗装される車体2の塗装色と近い色味を有する補修シート10,11を作成することが可能である。加えて、非極性樹脂板20を補修すべき塗膜が形成された補修部位と対応するダミー車体1の該当位置に取り付けた状態で上塗り塗装及び塗装乾燥を行うので、水平配置又は垂直配置などの配置位置の違いによる色味の違いを防止でき、実際に塗装される車体2の塗装色とほぼ同じ色味を有する補修シート10,11を作成することができる。従って、このように作成した補修シート10,11を用いて塗膜の破損部を補修すると、違和感のない補修を実現することができる。
なお、作成した補修シート10,11を用いてフロントドアの塗膜の破損部を補修する場合、図2C及び図2Dに示すように、まず補修シート10の非極性樹脂板20から着色層30を剥がし、補修対象車両5のフロントドアに着色層30を接着剤等で貼り付ける。次に、補修シート11の非極性樹脂板20からクリア層40を剥がし、フロントドアに貼り付けられた着色層30を覆うように、該着色層30の上にクリア層40を接着剤等で貼り付ける。
そして、着色層30の上にクリア層40を貼り付ける際に、図5に示すように、フロントドア50に貼り付けられた着色層30の面積よりも大きいクリア層40を用意し、着色層30を覆うとともにクリア層40の周縁部がフロントドア50と直接接するように、着色層30及びフロントドア50に貼り付けることが好ましい。更に、フロントドア50と直接接するクリア層40の周縁部を加熱して周囲に馴染ませることが好ましい。このようにすれば、補修箇所の周縁端部では、クリア層40だけになるので、着色層30及びクリア層40を有する周縁端部の場合と比べて厚さが薄くなる。その結果、補修箇所の周縁端部が目立たなくなり、補修箇所の視認性を低下させる効果を奏するので、違和感のない補修を一層実現しやすくなる。
なお、非極性樹脂板20とクリア層40とを有する補修シート11の作成は、必ずしも必要がなく、例えば補修作業現場においてクリア層をスプレー塗装で行う場合、非極性樹脂板20と着色層30とを有する補修シート10だけを作成すればよい。
[第2実施形態]
次に、図6を基に第2実施形態に係る補修シートの作成方法を説明する。本実施形態の補修シートの作成方法は、2層構造を有する着色層31を形成する点において第1実施形態と相違している。以下では、その相違点のみを説明する。
図6に示すように、本実施形態の着色層31は、非極性樹脂板20に形成されたカラー層32と、カラー層32の上に形成されたカラークリア層33とを有する。従って、第2工程において、実際に塗装される車体2の上塗り塗装と同じ条件で非極性樹脂板20に着色層31を形成する際に、まず非極性樹脂板20の上にカラー層32を形成し、その後、形成したカラー層32の上にカラークリア層33を更に形成する。これによって、非極性樹脂板20、カラー層32及びカラークリア層33を有する補修シート12が作成される。
本実施形態に係る補修シートの作成方法によれば、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、着色層31が2層構造(すなわち、カラー層32及びカラークリア層33)を有するため、着色層のバリエーションを増やすことができ、色味の調整をより行いやすくなる。
そして、作成した補修シート12を用いてフロントドアの塗膜の破損部を補修する際に、カラー層32とカラークリア層33とを有する着色層31を非極性樹脂板20から一緒に剥がし、補修対象車両5のフロントドアに貼り付け、更にその上にクリア層40を貼り付ければよい。
[第3実施形態]
次に、図7を基に第3実施形態に係る補修シートの作成方法を説明する。本実施形態の補修シートの作成方法は、同じ非極性樹脂板20に着色層30及びクリア層40を形成する点において第1実施形態と相違している。以下では、その相違点のみを説明する。
すなわち、第2工程S2において、実際に塗装される車体2の上塗り塗装と同じ条件で、まず非極性樹脂板20に着色層30を形成する。その後、形成した着色層30の上にクリア層40を更に形成する。これによって、非極性樹脂板20、着色層30及びクリア層40を有する補修シート13が作成される。
本実施形態に係る補修シートの作成方法によれば、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、同じ非極性樹脂板20に着色層30及びクリア層40を形成するため、作成された補修シート13を用いて塗膜の破損部を補修する際に、着色層30及びクリア層40を非極性樹脂板20から一緒に剥がし、補修対象車両5のフロントドアに貼り付ける。このようにすれば、異なる非極性樹脂板20に着色層30とクリア層40とをそれぞれ形成する第1実施形態と比べて、補修作業の時間を短縮することができる。
[第4実施形態]
次に、図8を基に第4実施形態に係る補修シートの作成方法を説明する。本実施形態の補修シートの作成方法は、同じ非極性樹脂板20に着色層34及びクリア層41を形成する点と、厚さを変化させるように着色層34を形成する点において、第1実施形態と相違している。以下では、その相違点のみを説明する。
すなわち、第2工程S2において、実際に塗装される車体2の上塗り塗装と同じ条件で、まず非極性樹脂板20に着色層34を形成する。その際に、例えば非極性樹脂板20の車体前後方向に沿う長手方向において、中央部から両端部に向かって厚さが徐々に小さくなるように着色層34を形成する。その後、形成した着色層34の上にクリア層41を更に形成する。なお、クリア層41を形成する際に、非極性樹脂板20の長手方向において着色層34及びクリア層41の合計厚さがほぼ同じになるように、クリア層41の厚さを調整してもよい。これによって、非極性樹脂板20、着色層34及びクリア層41を有する補修シート14が作成される。
本実施形態に係る補修シートの作成方法によれば、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、非極性樹脂板20に着色層34及びクリア層41を形成するため、作成された補修シート14を用いて車体の塗膜を補修する際に、着色層34及びクリア層41を非極性樹脂板20から一緒に剥がし、補修対象車両5のフロントドアに貼り付けることができる。このようにすれば、異なる非極性樹脂板20に着色層30とクリア層40とをそれぞれ形成する第1実施形態と比べて、補修作業の時間を短縮することができる。
更に、形成される着色層34が中央部から両端部に向かって厚さが徐々に小さくなるので、作成された補修シート14の色味にグラデーションを付けることができる。その結果、補修シート14のうち、補修対象の塗膜の色味に合わせた部分を選び、その選んだ部分で補修することによって補修対象の塗膜の調色を容易に行うことができる。すなわち、補修シート14のうち、補修対象塗膜の色味に最も近いグラデーションを選んで、選んだ部分を使って塗膜の破損部を補修することができるので、違和感のない補修を一層実現しやすくなる。
[補修シートの管理方法]
次に、補修シートの管理方法を説明する。実施形態に係る補修シート10,11,12,13,14の管理方法は、車体2に塗装された塗料情報を含む車両ロット情報と、車体2の塗膜を補修する補修シートに用いられた塗料情報を含む補修シートロット情報とを紐付けて管理する。ここでの塗料情報には、塗料のロットナンバー、使用された日時などの情報が含まれている。本実施形態では、例えばコンピュータなどを備えた情報処理装置を利用し、塗料のロットナンバー及び使用された日時が同じである車両及び補修シートを関連付けて管理する。
このようにすれば、車両ロット情報と補修シートロット情報とを紐付けて管理するので、補修すべき塗膜を有する車両を基に車両のロット情報を特定し、特定した車両のロット情報に基づいて補修シートのロット情報を特定することができる。その結果、補修すべき塗膜に対応した補修シート10,11,12,13,14を容易に探すことができ、補修対象の塗膜の調色をしやすくなる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:ダミー車体、2:車体、3:上塗り塗装ライン、4:自動塗装機、5:補修対象車両、10,11,12,13,14:補修シート、20:非極性樹脂板、30,31,34:着色層、32:カラー層、33:カラークリア層、40,41:クリア層

Claims (3)

  1. 車体の塗膜を補修する補修シートの作成方法であって、
    補修すべき塗膜が形成された補修部位と対応するダミー車体の該当位置に、非極性樹脂板を着脱可能に取り付ける第1工程と、
    前記ダミー車体を上塗り塗装ラインに流し、実際に塗装される車体の上塗り塗装と同じ条件で前記非極性樹脂板に着色層もしくはクリア層、又は前記着色層及び前記クリア層を形成する第2工程と、
    前記ダミー車体を塗装乾燥ラインに流し、前記着色層もしくは前記クリア層、又は前記着色層及び前記クリア層が形成された前記非極性樹脂板を実際に塗装される車体の塗装乾燥と同じ条件で乾燥させる第3工程と、
    を含むことを特徴とする補修シートの作成方法。
  2. 前記第2工程において、前記非極性樹脂板に前記着色層、又は前記着色層及び前記クリア層を形成する際に、厚さを変化させるように前記着色層を形成する請求項1に記載の補修シートの作成方法。
  3. 車体に塗装された塗料情報を含む車両ロット情報と、車体の塗膜を補修する補修シートに用いられた塗料情報を含む補修シートロット情報とを紐付けて管理することを特徴とする補修シートの管理方法。
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