JP2024019505A - サーバ装置及び扉解錠システム - Google Patents

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Abstract

【課題】不当な人物が業者に成り済まして扉を解錠することを抑制する。【解決手段】集合住宅Mの入口に設置された扉11の施錠及び解錠を制御する扉制御装置10及び宅配業者サーバ14と通信可能なサーバ装置12であって、扉制御装置10から、扉制御装置10の装置IDと、宅配業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける受付手段60と、解錠要求に含まれる情報を含む認証依頼を、宅配業者サーバ14に送信する認証依頼手段64と、認証依頼を受信した宅配業者サーバ14により、サービス番号に紐付けられた宅配業者端末16が特定され、特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、解錠要求に含まれる装置IDが示す扉制御装置10に解錠指示を送信する解錠手段66と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、サーバ装置及び扉解錠システムに関する。
従来、集合住宅の入口に設置された扉の施錠及び解錠を制御する扉制御装置と通信可能なサーバ装置が知られている。
当該サーバ装置として、例えば、下記特許文献1には、扉制御装置から、扉制御装置の装置IDと、業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付け、解錠要求に含まれる情報と記憶している情報とに基づき認証を実行し、認証が成功した場合に扉制御装置に解錠指示を送信するサーバ装置が開示されている。
特開2021-88919号公報
しかしながら、サービス番号は、当該サービス番号に紐付けられた宅配の業務を担う正当な権利を有する業者だけでなく、当該権利を有していない不当な人物であっても知り得る。このため、上記特許文献1に開示されたサーバ装置では、サービス番号を知り得た不当な人物が業者に成り済まして当該サービス番号を扉制御装置に入力した場合であっても、サービス番号に基づく認証が成功することにより扉が解錠されてしまうおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、不当な人物が業者に成り済まして扉を解錠することを抑制できるサーバ装置及び扉解錠システムを提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係るサーバ装置は、集合住宅の入口に設置された扉の施錠及び解錠を制御する扉制御装置及び業者サーバと通信可能なサーバ装置であって、前記扉制御装置から、前記扉制御装置の識別情報と、業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける受付手段と、前記解錠要求に含まれる情報を含む依頼を、前記業者サーバに送信する依頼手段と、前記依頼を受信した前記業者サーバにより、前記サービス番号に紐付けられた前記業者の業者端末が特定され、特定された前記業者端末から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれる前記識別情報が示す前記扉制御装置に解錠指示を送信する解錠手段と、を備える。
本発明の第二態様に係るサーバ装置では、前記業者端末から取得される情報は、前記業者端末に対する所定の入力操作があったか否かを示す情報であり、前記解錠手段は、前記入力操作があった場合に、前記解錠指示を送信する。
本発明の第三態様に係るサーバ装置では、前記業者端末から取得される情報は、前記業者端末の位置を示す情報であり、前記解錠手段は、前記業者端末の位置が、前記サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所が示す位置に対して所定範囲内である場合に、前記解錠指示を送信する。
本発明の第四態様に係るサーバ装置では、前記業者端末から取得される情報は、前記業者端末に出力された認証情報であり、前記受付手段は、前記扉制御装置から、前記認証情報を更に受け付け、前記解錠手段は、前記受付手段により受け付けられた前記認証情報と、予め記憶されている情報と、に基づく前記認証が成功した場合に、前記解錠指示を送信する。
本発明の第五態様に係るサーバ装置では、前記解錠手段は、前記認証が成功した場合に、前記サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所を含む認証結果を受信し、前記認証結果に含まれる宛先住所に基づき、前記サービス番号に紐付けられた部屋番号を特定し、特定した前記部屋番号を前記サービス番号に紐付けて登録する登録手段を更に備える。
本発明の第六態様に係る扉解錠システムは、集合住宅の入口に設置された扉の施錠及び解錠を制御する扉制御装置と通信可能な第1サーバと、前記第1サーバ及び業者の業者端末と通信可能な第2サーバと、を含む扉解錠システムであって、前記第1サーバは、前記扉制御装置から、前記扉制御装置の識別情報と、前記業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける受付手段と、前記解錠要求に含まれる情報を含む依頼を、前記第2サーバに送信する依頼手段と、前記依頼を受信した前記第2サーバにより特定された前記業者端末から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれる前記識別情報が示す前記扉制御装置に解錠指示を送信する解錠手段と、を備え、前記第2サーバは、前記サービス番号を含む宅配に関する情報を、前記業者端末毎に記憶する記憶手段と、前記依頼に含まれる前記サービス番号に基づき、前記サービス番号に紐付けられた前記業者端末を特定する特定手段と、を備える。
本発明によれば、不当な人物が業者に成り済まして扉を解錠することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る扉解錠システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 図1の扉制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図1のサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る扉解錠システムの機能手段の一例を示すブロック図である。 ユーザ管理テーブルの一例を示す図である。 宅配管理テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る扉解錠システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」と称す場合がある。)に係る扉解錠システムについて詳細に説明する。説明の理解を容易するため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<全体構成>
図1は、本実施形態に係る扉解錠システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、扉解錠システム1は、一又は複数の扉制御装置10と、一又は複数のサーバ装置12(第1サーバ)と、一又は複数の宅配業者サーバ14(第2サーバ)と、一又は複数の宅配業者端末16と、一又は複数のユーザ端末18と、を備える。これらの装置は、インターネットや電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能となっている。
扉制御装置10は、マンション、アパート、又は寮等の集合住宅Mの入口(エントランス)付近に設置されている。扉制御装置10は、集合住宅Mの入口に設置されたオートロック式の扉11の施錠及び解錠を制御する。例えば、扉制御装置10は一対のインターホンで構成され、一方のインターホンが集合住宅Mの入口付近に設置され、他方のインターホンが集合住宅Mの各部屋に設置されている。宅配業者は一方のインターホンを利用して他方のインターホンの先の住人と通話が可能であり、住人の遠隔操作により扉11を解錠してもらい、集合住宅Mに入ることができる。また、扉制御装置10は、このインターホンの機能に、認証による扉制御機能を有する。これにより、住人が不在で通話が不可能な場合であっても、宅配業者が扉11を解錠して集合住宅Mに入ることを可能にする。
サーバ装置12は、各種の処理を行う情報処理装置である。サーバ装置12は、扉制御装置10に対して扉11の施錠指示又は解錠指示を送信する。また、サーバ装置12は、扉制御装置10による扉11の制御等のために必要な各種情報として、例えば扉制御装置10の識別情報である装置IDやサービス番号等を管理している。
サービス番号とは、宅配業者等のサービス事業者によって設定されたサービスに関連する番号である。サービス番号は、例えば、宅配業者が受け取った荷物の追跡番号、荷物番号、又は荷物記号等である。
宅配業者サーバ14は、各種の処理を行う情報処理装置である。宅配業者サーバ14は、宅配に関する情報を管理する。宅配に関する情報としては、例えば、サービス番号、送り先(宛先)及び送り主の情報(名前、電話番号、住所等)、配送状態、荷物の種類(通常の荷物、生鮮品、貴重品、重量物、冷凍品、冷蔵品、置き配、代引き等)等が挙げられる。
宅配業者サーバ14は、サーバ装置12からの確認依頼に応じて、サービス番号に紐付けられた宅配の配送状態の確認を行い、確認結果をサーバ装置12に送信する。また、宅配業者サーバ14は、サーバ装置12からの認証依頼に応じて、扉制御装置10の装置ID及びサービス番号に基づく認証を行い、その認証結果をサーバ装置12に送信する。
宅配業者端末16は、宅配業者が操作する通信端末装置である。宅配業者は、例えば送り主から荷物を受け取った際又は受け取った後に、サービス番号を設定する。そして、宅配業者は、設定したサービス番号を荷物の送り主に通知する。また、送り主は、送り先のユーザにサービス番号を通知する。送り先のユーザは、通知されたサービス番号を、当該ユーザのユーザIDとともにサーバ装置12に送信し、サーバ装置12は、受信したサービス番号を受信したユーザIDに紐づけて記憶する。宅配業者端末16としては、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
ユーザ端末18は、ユーザが操作する通信端末装置である。ユーザ端末18としては、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
<ハードウェア構成>
図2は、図1の扉制御装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、扉制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)20と、メモリ22と、通信装置24と、表示装置26と、通話装置28と、カメラ30と、光源32と、施錠機構34と、電源36と、を備える。
CPU20は、扉制御装置10の例えばカメラ30や光源32等の各種構成を制御するものである。
メモリ22は、例えば扉制御装置10の装置IDやプログラム等を記憶するものである。
通信装置24は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置24は、例えば、サーバ装置12との間で各種情報又は各種データを送受信する。
表示装置26は、通話先の相手を表示する。
通話装置28は、入力装置を備え、宅配業者は、入力装置を用いて入力した部屋番号の住人と通話可能に構成されている。
カメラ30は、扉制御装置10の前方向を撮影する。
光源32は、CPU20により発光の有無が制御される。光源32としては、ダイオードやランプ等が挙げられる。
施錠機構34は、扉11を施錠したり解錠したりするものである。
電源36は、CPU20やメモリ22等に電力を供給するものである。この電源36としては、例えば電池が好ましい。
図3は、図1のサーバ装置12のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ装置12は、制御装置40と、通信装置42と、記憶装置44と、を備える。制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)46及びメモリ48を主に備えて構成される。
制御装置40は、CPU46が記憶装置44或いはメモリ48等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
通信装置42は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置42は、例えば、扉制御装置10、宅配業者サーバ14、及びユーザ端末18との間で各種情報又は各種データを送受信する。
記憶装置44は、ハードディスク等で構成される。記憶装置44は、制御装置40における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
なお、サーバ装置12は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置12は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図3は、サーバ装置12が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置12は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、宅配業者サーバ14のハードウェア構成は、サーバ装置12と同様の構成を備えることができる。また、宅配業者端末16やユーザ端末18のハードウェア構成は、例えば操作手段、表示装置、アンテナ等を介して自身の位置を特定するためのGPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS受信部等を備える他は、サーバ装置12と同様の構成を備えることができる。
<機能手段>
図4は、本実施形態に係る扉解錠システム1の機能手段の一例を示すブロック図である。
<扉制御装置10>
図4に示すように、扉解錠システム1における扉制御装置10は、機能手段として、取得手段50と、要求手段52と、制御手段54と、を備える。これらの各機能手段は、CPU20がメモリ22に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
取得手段50は、宅配業者により設定されたサービス番号を取得する。取得手段50は、宅配業者によるサービス番号の入力操作等を受け付けることにより、サービス番号を取得する。
要求手段52は、扉制御装置10の装置IDと、取得手段50が取得したサービス番号と、を含む解錠要求をサーバ装置12に送信する。
制御手段54は、サーバ装置12から解錠指示を受信した場合に、施錠機構34を制御して、扉11を自動的に解錠する。また、制御手段54は、解錠した後に扉11を開け閉めし、施錠する。
<サーバ装置12>
扉解錠システム1におけるサーバ装置12は、機能手段として、記憶手段58と、受付手段60と、確認依頼手段62と、認証依頼手段64(依頼手段)と、解錠手段66と、登録手段68と、を備える。これらの各機能手段は、CPU46が記憶装置44に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
記憶手段58は、宅配業者により設定されたサービス番号をユーザ毎に記憶する。例えば、記憶手段58は、ユーザ管理テーブル58Aを記憶する。
図5は、ユーザ管理テーブル58Aの一例を示す図である。図5に示すように、ユーザ管理テーブル58Aには、ユーザID毎に、扉制御装置10の装置IDと、サービス番号と、部屋番号と、が互いに紐付けられて登録されている。ユーザIDは、ユーザの識別情報であって、例えば、ユーザ毎に予め登録されていたり、サービス番号が登録される際にサービス番号に紐付けられて登録されたりする。扉制御装置10の装置IDは、扉制御装置10の識別情報であって、例えばユーザ端末18等から受信することによってユーザIDに紐付けられて登録される。サービス番号は、例えば、宅配業者端末16又はユーザ端末18等から受信することによって、ユーザIDに紐付けられて登録される。部屋番号は、ユーザが住んでいる部屋の部屋番号であって、例えば、後述する登録手段68によって特定され、ユーザID及びサービス番号に紐付けられて登録される。なお、部屋番号は、例えばユーザ端末18等から受信することによって、少なくともユーザIDに紐付けられて予め登録されていてもよい。
図4に戻って、受付手段60は、扉制御装置10から、当該扉制御装置10の装置IDと、宅配業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける。具体的には、受付手段60は、扉制御装置10の要求手段52により送信された解錠要求を受信することにより、当該解錠要求を受け付ける。受付手段60は、受け付けた解錠要求に含まれる情報を、確認依頼手段62及び認証依頼手段64に出力する。
確認依頼手段62は、受付手段60が受け付けた解錠要求に含まれるサービス番号を含む確認依頼を、宅配業者サーバ14に送信する。これにより、確認依頼手段62は、当該サービス番号に紐付けられた宅配の配送状態の確認を、宅配業者サーバ14に依頼する。
認証依頼手段64は、受付手段60が受け付けた解錠要求に含まれるサービス番号及び扉制御装置10の装置IDを含む認証依頼を、宅配業者サーバ14に送信する。これにより、認証依頼手段64は、当該サービス番号に基づき、当該装置IDが示す扉制御装置10の解錠のための認証を、宅配業者サーバ14に依頼する。本実施形態において、認証依頼手段64は、確認依頼手段62による確認依頼に対する応答として、宅配業者サーバ14からサービス番号に紐付けられた宅配が配送中であることを示す確認結果を受信した場合に、認証依頼を宅配業者サーバ14に送信する。詳細は後述するが、当該認証依頼を受信した宅配業者サーバ14は、当該認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けられた宅配業者端末16を特定する。
解錠手段66は、宅配業者サーバ14により特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、解錠要求に含まれる装置IDが示す扉制御装置10に解錠指示を送信する。
当該宅配業者端末16から取得される情報は、例えば、当該宅配業者端末16に対する所定の入力操作があったか否かを示す情報である。所定の入力操作は、解錠を指示するための入力操作であって、例えば、宅配業者端末16の表示画面において表示された解錠ボタンに対するタップ操作や、解錠のための認証に必要な所定の認証情報(パスワード、生体情報、音声情報等)を入力する操作等が挙げられる。解錠手段66は、当該宅配業者端末16に対する所定の入力操作があった場合に、扉制御装置10に対する解錠指示を送信する。また、当該宅配業者端末16から取得される情報は、例えば、宅配業者端末16の位置を示す情報であってもよい。この場合、解錠手段66は、宅配業者端末16の位置が、サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所が示す位置に対して所定範囲内である場合に、扉制御装置10に対する解錠指示を送信する。
本実施形態では、当該宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証が、宅配業者サーバ14において実行される例について具体的に説明する。解錠手段66は、宅配業者サーバ14において認証が成功し、認証依頼に対する応答として認証成功を示す認証結果を宅配業者サーバ14から受信した場合に、扉制御装置10に対する解錠指示を送信する。例えば、宅配業者サーバ14において、特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づき、宅配業者端末16から解錠のための指示を受け付けたと判定される場合には、宅配業者サーバ14からサーバ装置12に認証成功を示す認証結果が送信される。この認証結果は、扉制御装置10の装置IDと、サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所と、を含み得る。解錠手段66は、当該認証結果を受信した場合に、当該認証結果に含まれる装置ID(解錠要求に含まれる装置ID)が示す扉制御装置10に解錠指示を送信する。これに対し、解錠手段66は、宅配業者サーバ14から当該認証成功を示す認証結果を所定時間内に受信しなかった場合又は認証失敗を示す認証結果を受信した場合には、解錠指示を送信しない。
登録手段68は、宅配業者サーバ14からの認証成功を示す認証結果に宛先住所を含んでいた場合、当該宛先住所に基づき、サービス番号に紐付けられた部屋番号を特定する。宛先住所には、通常、末尾に部屋番号が含まれている。登録手段68は、この宛先住所から末尾に記載の部屋番号を、サービス番号に紐付けられた部屋番号(荷物の宛先のユーザの部屋番号)として特定する。そして、登録手段68は、特定した部屋番号を、認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けて、ユーザ管理テーブル58Aに登録する。なお、この際、登録手段68は、ユーザ管理テーブル58Aの中に、サービス番号に紐付けて部屋番号を登録したユーザについて他のサービス番号が格納されており、当該他のサービス番号に紐付けられた部屋番号が未登録の欄がある場合には、必要に応じて、当該未登録の欄に、特定した部屋番号と同じ部屋番号を登録してもよい。
<宅配業者サーバ14>
扉解錠システム1における宅配業者サーバ14は、記憶手段70と、確認手段72と、認証手段74と、取得手段76(特定手段)と、受付指示手段78と、を備える。これらの各機能手段は、サーバ装置12における各機能手段と同様にして、宅配業者サーバ14が有するCPUが、宅配業者サーバ14が有するメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
記憶手段70は、サービス番号を含む宅配に関する情報を、宅配業者端末16毎に記憶する。例えば、記憶手段70は、宅配管理テーブル70Aを記憶する。
図6は、宅配管理テーブル70Aの一例を示す図である。図6に示すように、宅配管理テーブル70Aには、宅配業者端末16の端末ID毎に、サービス番号と、扉制御装置10の装置IDと、宛先住所と、配送状態と、が互いに紐付けられて登録されている。これらの情報は、例えば、宅配業者が宅配業者端末16を用いて、宅配のために持ち出す荷物の情報をスキャンし、スキャンした情報を宅配業者サーバ14に送信することによって登録される。端末IDは、宅配業者端末16の識別情報であって、例えば、端末毎に予め登録されている。サービス番号は、例えば、宅配業者端末16等から受信することによって、端末IDと紐付けられて登録される。扉制御装置10の装置IDは、例えば、サービス番号に紐付けられた装置IDをサーバ装置12から受信することによって、サービス番号に紐付けられて予め登録される。宛先住所は、サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所であって、例えば、サービス番号とともに宅配業者端末16等から受信することによって、サービス番号に紐付けられて登録される。配送状態は、サービス番号に紐付けられた宅配の配送状態を示す情報であって、配送状態に応じた情報が登録されるように管理されている。例えば、宅配が配送中である場合には「配送中」が登録され、宅配が配送中でない場合には「未配送」が登録される。
図4に戻って、確認手段72は、サーバ装置12の確認依頼手段62からの確認依頼を受信すると、当該確認依頼に含まれるサービス番号に紐付けられた宅配の配送状態を確認する。例えば、確認手段72は、宅配管理テーブル70Aを参照し、当該サービス番号に紐付けられた宅配の配送状態を示す情報を抽出する。そして、確認手段72は、当該配送状態が配送中である場合には、宅配が配送中であることを示す確認結果をサーバ装置12に送信する。これに対し、当該配送状態が未配送である場合又は当該配送状態を示す情報が存在しない場合、宅配が未配送であることを示す確認結果をサーバ装置12に送信する。
認証手段74は、サーバ装置12の認証依頼手段64からの認証依頼を受信すると、認証依頼に応じて、扉制御装置10により扉11を解錠するための認証処理を実行する。
まず、認証手段74は、認証依頼に含まれるサービス番号及び装置IDに基づき、適切な宛先の扉制御装置10から解錠要求がなされているか否かを判定する。具体的には、認証手段74は、宅配管理テーブル70Aを参照し、認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けられた装置IDを抽出する。そして、認証手段74は、認証依頼に含まれる装置IDと、抽出した装置IDとが合致するか否かに基づき、解錠要求を送信する扉制御装置10が適切な宛先住所の扉制御装置10であるか否かを判定する。
認証依頼に含まれる装置IDと、抽出した装置IDとが合致する場合には、認証手段74は、解錠要求を送信する扉制御装置10が適切な宛先住所の扉制御装置10であると肯定判定する。そして、認証手段74は、取得手段76により特定された宅配業者端末16から取得される情報(宅配業者端末16から解錠のための指示を受け付けたか否かを示す情報)に基づく認証に移行する。これに対し、認証依頼に含まれる装置IDと、抽出した装置IDとが合致しない場合には、認証手段74は、解錠要求を送信する扉制御装置10が適切な宛先住所の扉制御装置10でないと否定判定し、認証失敗を示す認証結果をサーバ装置12に送信する。
また、認証手段74は、認証依頼を受信した場合に、取得手段76により特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証を行う。より具体的には、認証手段74は、当該宅配業者端末16から取得される情報に基づき、当該宅配業者端末16から解錠のための指示を受け付けたか否かを判定する。そして、認証手段74は、宅配業者端末16からの当該指示を受け付けたと判定された場合には認証成功とし、認証成功を示す認証結果を、サーバ装置12に送信する。当該認証結果には、解錠要求に含まれる扉制御装置10の装置ID及び取得手段76により取得した宛先住所を含む。これに対し、認証手段74は、宅配業者端末16からの当該指示を受け付けていないと判定された場合には認証失敗とし、認証失敗を示す認証結果を、サーバ装置12に送信する。
宅配業者端末16からの解錠のための指示は、例えば、宅配業者端末16に対する宅配業者からの所定の入力操作があった場合に、受け付けたと判定される。認証手段74は、当該所定の入力操作があったことを示す情報を宅配業者端末16から取得した場合には、宅配業者端末16からの当該指示を受け付けたと肯定判定する。これに対し、認証手段74は、当該所定の入力操作があったことを示す情報を宅配業者端末16から所定期間内に取得しなかった場合には、宅配業者端末16からの当該指示を受け付けなかったと否定判定する。
また、宅配業者端末16からの当該指示は、認証依頼が宅配業者サーバ14に送信された場合に、宅配業者端末16の位置が、サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所が示す位置に対して所定範囲内である場合に、受け付けたと判定されてもよい。認証手段74は、例えば、宅配業者端末16から送信されることで取得される宅配業者端末16の位置が、取得手段76により取得した宛先住所が示す位置に対して所定範囲内である場合には、宅配業者端末16からの当該指示を受け付けたと肯定判定する。所定範囲とは、例えば宛先住所が示す位置から半径数m以内の範囲であって、宅配業者端末16の位置が取得手段76により取得した宛先住所が示す位置と略同じ位置とみなせるほど近い範囲を示す。これに対し、認証手段74は、宅配業者端末16の位置が、取得手段76により取得した宛先住所が示す位置に対して所定範囲外である場合には、宅配業者端末16からの当該指示を受け付けなかったと否定判定する。
取得手段76は、サーバ装置12の認証依頼手段64からの認証依頼を受信すると、当該認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けられた宅配業者端末16の端末ID及び宛先住所を取得する。取得手段76は、取得した端末ID及び宛先住所を認証手段74に出力する。取得手段76は、このようにして端末IDを取得することにより、取得した端末IDが示す宅配業者端末16(認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けられた宅配業者端末16)を特定する。また、取得手段76は、取得した端末IDを受付指示手段78に出力する。なお、取得手段76は、認証手段74によって適切な宛先の扉制御装置10から解錠要求がなされていると判定された場合に、端末ID及び宛先住所を取得してもよい。
受付指示手段78は、取得手段76が取得した端末IDが示す宅配業者端末16に、解錠のための指示としての所定の入力操作を宅配業者から受け付けるように指示する指示情報を送信する。指示情報としては、例えば、宅配業者端末16の表示画面において、宅配業者からのタップ操作を受け付ける解錠ボタンを表示させるための情報等が挙げられる。
<宅配業者端末16>
扉解錠システム1における宅配業者端末16は、位置取得手段80と、通知手段82と、受付手段84と、を備える。これらの各機能手段は、扉制御装置10における各機能手段と同様にして、宅配業者端末16が有するCPUが、宅配業者端末16が有するメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
位置取得手段80は、宅配業者端末16の位置情報(現在位置)を取得する。位置取得手段80は、例えば宅配業者端末16が有するGPS受信部により受信したGPS信号に基づき、宅配業者端末16の位置情報を取得する。位置取得手段80は、例えば所定間隔で定期的に、宅配業者端末16の位置情報の取得を行う。位置取得手段80は、取得した位置情報を取得する度又は所定のタイミングで、宅配業者サーバ14に送信する。なお、宅配業者端末16の位置情報は、GPS信号に基づく取得方法に限らず、IPアドレスによる位置測定方法やWi-Fi基地局による位置測定等のその他の方法によって取得してもよい。
通知手段82は、宅配業者サーバ14の受付指示手段78から指示情報を受信した場合に、所定の入力操作を宅配業者から受け付けるための操作指示を通知する。当該操作指示の通知態様は特に限定されず、音声によって通知してもよく、画面表示によって通知してもよい。例えば、通知手段82は、解錠ボタンを画面に表示し、解錠のためには解錠ボタンをタップ操作するように宅配業者に指示する。なお、所定の入力操作はタップ操作に限らない。
受付手段84は、通知手段82により通知された操作指示に応じて、宅配業者による所定の入力操作があった場合に、当該操作を受け付けたことを示す情報を、宅配業者サーバ14に送信する。例えば、受付手段84は、通知手段82により表示された解錠ボタンが宅配業者によりタップ操作された場合に、当該タップ操作を受け付けたことを示す情報を、宅配業者サーバ14に送信する。
<処理の流れ>
図7は、扉解錠システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び順番は、適宜変更することができる。
(ステップSP10)
扉制御装置10の取得手段50は、カメラ30を制御して、宅配業者により提示されたコード(二次元コード又は三次元コード)を撮影する。続いて、取得手段50は、撮影したコードを分析してサービス番号を取得する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
(ステップSP12)
扉制御装置10の要求手段52は、当該扉制御装置10の装置IDと、ステップSP10の処理で取得したサービス番号と、を含む解錠要求を、サーバ装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
(ステップSP14)
サーバ装置12の受付手段60は、ステップSP12の処理で送信された解錠要求を受け付ける。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
(ステップSP16)
サーバ装置12の確認依頼手段62は、ステップSP14の処理で受け付けた解錠要求に含まれるサービス番号を含む確認依頼を、宅配業者サーバ14に送信する。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
(ステップSP18)
宅配業者サーバ14の確認手段72は、ステップSP16の処理で送信された確認依頼に含まれるサービス番号に基づき、宅配の配送状態を確認する。確認手段72は、宅配管理テーブル70Aを参照し、当該サービス番号に紐付けられた配送状態を抽出し、抽出した配送状態を含む確認結果をサーバ装置12に送信する。
(ステップSP20)
サーバ装置12の解錠手段66は、ステップSP18の処理で送信された確認結果が、宅配が配送中であることを示すか否かを判定する。解錠手段66が当該判定を肯定判定した場合には、処理は、ステップSP22の処理に移行する。これに対し、解錠手段66が当該判定を否定判定した場合には、解錠手段66が解錠不可を示す情報を扉制御装置10に送信し、図7に示す一連の処理が終了する。
(ステップSP22)
サーバ装置12の認証依頼手段64は、ステップSP14の処理で受け付けた解錠要求に含まれる装置ID及びサービス番号を含む認証依頼を、宅配業者サーバ14に送信する。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
(ステップSP24)
宅配業者サーバ14の認証手段74は、ステップSP12の処理で解錠要求を送信した扉制御装置10が適切な宛先住所の扉制御装置10であるか否かを判定する。まず、認証手段74は、宅配管理テーブル70Aを参照し、ステップSP22の処理で送信された認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けられた装置IDを抽出する。続いて、認証手段74は、ステップSP22の処理で送信された認証依頼に含まれる装置IDと、抽出した装置IDとが合致するか否かを判定する。認証手段74が当該判定を肯定判定した場合には、処理は、ステップSP26の処理に移行する。これに対し、認証手段74が当該判定を否定判定した場合には、認証手段74が認証失敗を示す認証結果をサーバ装置12に送信し、図7に示す一連の処理が終了する。
(ステップSP26)
宅配業者サーバ14の取得手段76は、ステップSP22の処理で送信された認証依頼に含まれるサービス番号に基づき、宛先住所及び宅配業者端末16の端末IDを取得する。取得手段76は、宅配管理テーブル70Aを参照し、当該サービス番号に紐付けられた宛先住所及び端末IDを抽出する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
(ステップSP28)
宅配業者サーバ14の受付指示手段78は、ステップSP26の処理で取得された端末IDが示す宅配業者端末16に、解錠ボタンを表示させるように指示する指示情報を送信する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
(ステップSP30)
宅配業者端末16の通知手段82は、宅配業者端末16の画面に解錠ボタンを表示する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
(ステップSP32)
宅配業者端末16の受付手段84は、ステップSP30の処理で表示された解錠ボタンに対するタップ操作があったか否かを判定する。受付手段84は、所定期間内に解錠ボタンに対するタップ操作があった場合には、当該判定を肯定判定し、処理は、ステップSP34の処理に移行する。これに対し、受付手段84は、所定期間内に解錠ボタンに対するタップ操作がなかった場合には、当該判定を否定判定し、宅配業者サーバ14に何も情報を送信しない又は解錠ボタンに対するタップ操作が受け付けられなかったことを示す情報を宅配業者サーバ14に送信する。そして、宅配業者サーバ14の認証手段74が認証失敗を示す認証結果をサーバ装置12に送信し、図7に示す一連の処理が終了する。
(ステップSP34)
宅配業者端末16の受付手段84は、解錠ボタンに対するタップ操作を解錠のための指示として受け付け、当該指示を受け付けたことを示す情報を宅配業者サーバ14に送信する。そして、処理は、ステップSP36の処理に移行する。
(ステップSP36)
宅配業者サーバ14の認証手段74は、ステップSP34の処理において解錠のための指示を受け付けたことを示す情報を受信したことにより、認証が成功したものと判定する。続いて、認証手段74は、認証成功を示す認証結果をサーバ装置12に送信する。当該認証結果は、解錠要求に含まれる装置ID及びステップSP26の処理で取得された宛先住所を含む。そして、処理は、ステップSP38の処理に移行する。
(ステップSP38)
サーバ装置12の登録手段68は、ステップSP36の処理で送信された認証結果に含まれる宛先住所から部屋番号を特定する。続いて、登録手段68は、特定した部屋番号を、ステップSP22の処理で送信した認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けて、ユーザ管理テーブル58Aに登録する。そして、処理は、ステップSP40の処理に移行する。
(ステップSP40)
サーバ装置12の解錠手段66は、ステップSP36の処理で送信された認証結果に含まれる装置IDが示す扉制御装置10に解錠指示を送信する。そして、処理は、ステップSP42の処理に移行する。
(ステップSP42)
扉制御装置10の制御手段54は、ステップSP40の処理で解錠指示が送信された扉11を解錠する。そして、図7に示す一連の処理が終了する。
<作用効果>
以上、本実施形態に係るサーバ装置12は、集合住宅Mの入口に設置された扉11の施錠及び解錠を制御する扉制御装置10及び宅配業者サーバ14(業者サーバ)と通信可能なサーバ装置12であって、扉制御装置10から、扉制御装置10の識別情報としての装置IDと、宅配業者(業者)により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける受付手段60と、解錠要求に含まれる情報を含む認証依頼(依頼)を、宅配業者サーバ14に送信する認証依頼手段64(依頼手段)と、認証依頼を受信した宅配業者サーバ14により、サービス番号に紐付けられた宅配業者端末16が特定され、特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、解錠要求に含まれる装置IDが示す扉制御装置10に解錠指示を送信する解錠手段66と、を備える。
また、本実施形態に係る扉解錠システム1は、集合住宅Mの入口に設置された扉11の施錠及び解錠を制御する扉制御装置10と通信可能な第1サーバとしてのサーバ装置12と、サーバ装置12及び宅配業者端末16と通信可能な第2サーバとしての宅配業者サーバ14と、を含む扉解錠システム1であって、サーバ装置12は、扉制御装置10から、扉制御装置10の装置IDと、宅配業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける受付手段60と、解錠要求に含まれる情報を含む認証依頼を、宅配業者サーバ14に送信する認証依頼手段64と、認証依頼を受信した宅配業者サーバ14により特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、解錠要求に含まれる装置IDが示す扉制御装置10に解錠指示を送信する解錠手段66と、を備え、宅配業者サーバ14は、サービス番号を含む宅配に関する情報を、宅配業者端末16毎に記憶する記憶手段70と、認証依頼に含まれるサービス番号に基づき、サービス番号に紐付けられた宅配業者端末16を特定する取得手段76(特定手段)と、を備える。
これらのサーバ装置12及び扉解錠システム1によれば、宅配業者がサービス番号を扉制御装置10に入力すると、扉制御装置10の装置ID及びサービス番号を含む解錠要求が受け付けられ、当該解錠要求に含まれる情報を含む認証依頼が、宅配業者サーバ14に送信される。次に、認証依頼を受信した宅配業者サーバ14によって、サービス番号に紐付けられた宅配業者端末16が特定され、特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づき、認証が実行される。そして、当該認証が成功すると、解錠要求に含まれる装置IDが示す扉制御装置10に解錠指示が送信される。このように、当該認証を行うためには、サービス番号に紐付けられた宅配業者端末16、すなわちサービス番号に紐付けられた宅配の業務を担うことについて正当な権利を有する宅配業者端末16から取得される情報が必要となっている。よって、認証の際に当該正当な権利を有する当該宅配業者端末16からの情報が取得されない限りは、扉11が解錠されないようになっており、当該正当な権利を有していない不当な人物が、サービス番号を知り得たことによって宅配業者に成り済まして扉11を解錠することを抑制することができる。
また、本実施形態において、宅配業者端末16から取得される情報は、宅配業者端末16に対する所定の入力操作があったか否かを示す情報であり、解錠手段66は、当該入力操作があった場合に、解錠指示を送信する。
この構成によれば、特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証の際、例えば宅配業者端末16に表示された解錠ボタンに対するタップ操作があった場合に、当該認証が成功し、解錠指示が送信される。よって、サービス番号に紐付けられた宅配の業務を担うことについて正当な権利を有する宅配業者端末16に対し、当該宅配業者端末16を所持する宅配業者からの所定の入力操作がない限りは、扉11が解錠されないようになっている。これにより、上記効果を適切に奏する。
また、本実施形態において、宅配業者端末16から取得される情報は、宅配業者端末16の位置を示す情報であり、解錠手段66は、宅配業者端末16の位置が、サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所が示す位置に対して所定範囲内である場合に、解錠指示を送信する。
この構成によれば、特定された宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証の際、サービス番号に紐付けられた宅配の業務を担うことについて正当な権利を有する宅配業者端末16の位置が、当該宅配の宛先住所が示す位置と略同じ位置にあるとみなせるような所定範囲内である場合に、当該認証が成功し、解錠指示が送信される。よって、サービス番号に紐付けられた宅配の業務を担うことについて正当な権利を有する宅配業者端末16が、当該宅配の宛先住所が示す位置と略同じとみなせる範囲に位置しない限りは、扉11が解錠されないようになっている。これにより、上記効果を好適に奏する。また、宅配業者が宅配業者端末16に対する所定の入力操作を行うことなく、認証を行うための宅配業者端末16からの情報が取得されるので、宅配業者の操作の手間を省くことができる。
また、本実施形態において、解錠手段66は、認証が成功した場合に、サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所を含む認証結果を宅配業者サーバ14から受信し、認証結果に含まれる宛先住所に基づき、サービス番号に紐付けられた部屋番号を特定し、特定した部屋番号をサービス番号に紐付けて登録する登録手段68を更に備える。
この構成によれば、ユーザが自身で部屋番号を予め登録しなくても、扉解錠のための認証が成功すると、認証結果に含まれる宛先住所に基づき特定された部屋番号がサービス番号に紐付けて登録される。よって、このサービス番号に紐付けられた部屋番号を用いて、荷物の誤配送を抑制するための種々の処理を行うことができる。例えば、サーバ装置12の解錠手段66は、扉制御装置10において宅配業者から部屋番号の入力を受け付け、受け付けた部屋番号と、登録した部屋番号とが合致するか否かに基づき、扉解錠のための認証を行い、合致した場合にだけ扉制御装置10に解錠指示を送信するようにしてもよい。これにより、宅配業者が誤った部屋番号を入力してしまった場合には扉11が解錠されないため、誤った部屋番号の部屋に誤配送しないようにすることができる。また、特定した部屋番号を扉制御装置10に送信し扉制御装置10で表示させることで、宅配業者に宅配すべき部屋番号を通知し、宅配業者が届けようとしている部屋番号に間違いがないか否かを注意喚起させてもよい。また、特定した部屋番号を、集合住宅Mに設置されたエレベータを制御するエレベータ制御装置に送信し、扉制御装置10による扉11の解錠が成功した場合には特定した部屋番号の居住階へと自動的に移動するようにエレベータを制御してもよい。
また、本実施形態では、サービス番号を含む確認依頼を宅配業者サーバ14に送信する確認依頼手段62を更に備え、認証依頼手段64は、確認依頼に対する応答として、宅配業者サーバ14からサービス番号に紐付けられた宅配が配送中であることを示す確認結果を受信した場合に、認証依頼を宅配業者サーバ14に送信する。
この構成によれば、認証依頼に先んじて、サービス番号に紐付けられた宅配が配送中であるか否かの確認依頼を宅配業者サーバ14に対して行うことにより、配送中である宅配についてのみ、認証依頼を行うことがでる。これにより、処理にかかる負荷を軽減することができる。
<変形例>
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記の実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
例えば、上記実施形態では、サーバ装置12からの認証依頼に応じて、宅配業者サーバ14において扉11の解錠のための認証が実行される例について説明したが、当該認証は宅配業者サーバ14以外において行われてもよい。例えば、宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証を、サーバ装置12において行ってもよい。また、宅配業者端末16から取得される情報としては、上記実施形態に記載した例に限らず、例えば、宅配業者端末16に出力された認証情報であってもよい。当該認証情報としては、例えばパスワード等が挙げられる。
この場合、より具体的には、認証依頼を受信した宅配業者サーバ14は、取得手段76により特定された宅配業者端末16において音声又は表示等によりパスワードを出力するよう指示し、この指示に応じて、宅配業者端末16は、パスワードを出力する。これにより、当該パスワードを、特定された宅配業者端末16から取得される情報として用いて、当該パスワードに基づく認証を行うことができる。例えば、宅配業者端末16から出力されることにより当該パスワードを入手(認識)した宅配業者が、当該パスワードを扉制御装置10に入力すると、扉制御装置10の取得手段50が当該パスワードを受け付け、扉制御装置10の要求手段52が受け付けたパスワードをサーバ装置12に送信する。サーバ装置12の受付手段60は、扉制御装置10から、上記した解錠要求だけでなく当該パスワードを更に受け付ける。サーバ装置12の記憶手段58は、認証に用いるパスワードを予め記憶しており、サーバ装置12は、当該パスワードに基づく認証を実行する認証手段を備える。この認証手段が、受付手段60により受け付けられたパスワードと、記憶手段58に記憶されているパスワードと、に基づく認証を実行し、当該認証が成功した場合に、解錠手段66が扉制御装置10に対する解錠指示を送信する。
この構成によれば、特定された宅配業者端末16に出力されたパスワードを入手できない限りは、扉11が解錠されないようになっている。当該パスワードを入手できる人物は、当該宅配業者端末16を所持する宅配業者、すなわち、サービス番号に紐付けられた宅配の業務を担うことについて正当な権利を有する宅配業者である。よって、上記実施形態と同様、当該正当な権利を有していない不当な人物が宅配業者に成り済まして扉11を解錠することを抑制するという効果を好適に奏することができる。
また、扉解錠システム1は、集合住宅Mの住人の部屋に荷物を宅配するために扉11を解錠する場合に限らず、集合住宅Mに設置された宅配ボックス等に荷物を投函するために扉11を解錠する場合や、ユーザによって当該宅配ボックス等に収容された荷物を宅配業者が集荷するために扉11を解錠する場合等にも適用することができる。また、扉解錠システム1は、上記の構成に限らず、集合住宅M内に設置されたエレベータ及び当該エレベータを制御するためのエレベータ制御装置や、集合住宅M内に設置された宅配ボックス等を含んでいてもよい。
また、サーバ装置12の記憶手段58が記憶するユーザ管理テーブル58Aには、上記情報に限らず、宅配ボックスのボックスID、電話番号、生年月日等の情報がユーザ毎に紐付けられて登録されていてもよい。また、記憶手段58は、上記のユーザ管理テーブル58Aに限らず、扉制御装置10の装置IDと宅配ボックスのボックスIDとが紐付けられて登録されたボックス管理テーブルを記憶していてもよい。この場合、ユーザ管理テーブル58Aとボックス管理テーブルとは一つのテーブルにまとめられていてもよい。
また、サーバ装置12の受付手段60によって受け付けられる解錠要求が含む情報は、扉制御装置10の装置ID及びサービス番号に限らない。例えば、解錠要求には、扉制御装置10の装置IDを含まなくてもよく、装置IDやサービス番号に限らず、部屋番号、宅配業者名、電話番号等の各種情報を含んでいてもよい。解錠要求に含まれるこれらの各種情報は、サービス番号に紐付けられており、これらの各種情報のうち少なくとも何れかの情報を用いて、扉11を解錠するための認証を行ってもよい。
また、サーバ装置12の認証依頼手段64は、宅配業者サーバ14からサービス番号に紐付けられた宅配が配送中であることを示す確認結果を受信した場合に限らず、当該確認結果を受信することなく認証依頼を宅配業者サーバ14に送信してもよい。この場合、サーバ装置12は、確認依頼手段62を有していなくてもよい。
また、サーバ装置12の解錠手段66は、宅配業者端末16からの指示に基づく認証に加えて、宅配の荷物情報に基づき荷物が投函可能か否かを判定し、当該判定が肯定判定である場合に扉制御装置10に解錠指示を送信するようにしてもよい。この場合、例えば、サーバ装置12の記憶手段58は、上記した情報に限らず、荷物の種類毎にユーザにより設定された配送の可否に関する配送情報や、ユーザにより予め登録された部屋番号等を、ユーザ毎に記憶する。また、記憶手段58は、扉制御装置10の装置IDと、宅配ボックスのボックスIDと、宅配ボックスに荷物を投函することが可能か否かを示す投函可否情報と、を互いに紐付けて記憶する。また、宅配業者サーバ14の記憶手段70は、上記した情報に限らず、荷物の種類を示す荷物情報や部屋番号等をサービス番号に紐付けて記憶する。宅配業者サーバ14の認証手段74は、認証が成功した場合に、認証依頼に含まれるサービス番号に紐付けられた荷物情報及び部屋番号を取得し、取得した荷物情報及び部屋番号を含む認証結果をサーバ装置12に送信する。サーバ装置12の解錠手段66は、宅配業者サーバ14から認証成功を示す認証結果を受信した場合に、当該認証結果に含まれる荷物情報及び部屋番号に基づき、記憶手段58に記憶された配送情報を参照し、荷物が投函可能か否かを判定する。そして、解錠手段66は、当該判定が肯定判定である場合に、解錠要求に含まれる装置IDが示す扉制御装置10に解錠指示を送信する。
また、宅配業者サーバ14から送信される認証成功を示す認証結果には、宛先住所を含まなくてもよく、サーバ装置12は、当該宛先住所に基づき部屋番号を特定して登録しなくてもよい。この場合、サーバ装置12は、登録手段68を備えていなくてもよい。宅配業者サーバ14の取得手段76は、サービス番号に紐付けられた宛先住所を取得しなくてもよい。
また、宅配業者サーバ14は、宅配の配送状態を確認することなく、宅配業者端末16から取得される情報に基づく認証を行ってもよい。この場合、宅配業者サーバ14は、確認手段72を備えていなくてもよい。また、宅配業者サーバ14の認証手段74は、解錠要求を送信する扉制御装置10が適切な宛先住所の扉制御装置10であるか否かの判定を行わずに、宅配業者端末16からの指示に基づく認証を行ってもよい。
また、宅配業者端末16からの指示は、宅配業者端末16の位置によらず宅配業者端末16に対する所定の入力操作があった場合に限り受け付けられるものとしてもよい。この場合、宅配業者端末16は、位置取得手段80を備えていなくてもよい。また、宅配業者端末16からの指示は、宅配業者による所定の入力操作を受け付けたか否かによらず、宅配業者端末16の位置が宛先住所の位置に対して所定範囲内であった場合に限り受け付けられるものとしてもよい。この場合、宅配業者サーバ14は、受付指示手段78を備えていなくてもよく、宅配業者端末16は、通知手段82及び受付手段84を備えていなくてもよい。また、宅配業者端末16に対する所定の入力操作に加えて又は代えて、例えば宅配業者端末16が備える加速度・方位センサにより取得された各種情報に基づき、宅配業者端末16の向きや傾きを検出し、検出した向きや傾きが所定の向き又は傾きである場合に解錠のための指示を受け付けるとしてもよい。
また、上記実施形態では、宅配業者の業者サーバ及び業者端末について説明したが、業者としては宅配業者に限らず、ネットスーパーの業者やクリーニング業者等、宅配に関するサービスを提供し得る業者(サービス事業者)であれば業者の種別は特に限定されない。
1:扉解錠システム、10:扉制御装置、12:サーバ装置(第1サーバ)、14:宅配業者サーバ(業者サーバ、第2サーバ)、16:宅配業者端末(業者端末)、60:受付手段、64:認証依頼手段(依頼手段)、66:解錠手段、68:登録手段、76:取得手段(特定手段)

Claims (6)

  1. 集合住宅の入口に設置された扉の施錠及び解錠を制御する扉制御装置及び業者サーバと通信可能なサーバ装置であって、
    前記扉制御装置から、前記扉制御装置の識別情報と、業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける受付手段と、
    前記解錠要求に含まれる情報を含む依頼を、前記業者サーバに送信する依頼手段と、
    前記依頼を受信した前記業者サーバにより、前記サービス番号に紐付けられた前記業者の業者端末が特定され、特定された前記業者端末から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれる前記識別情報が示す前記扉制御装置に解錠指示を送信する解錠手段と、
    を備えるサーバ装置。
  2. 前記業者端末から取得される情報は、前記業者端末に対する所定の入力操作があったか否かを示す情報であり、
    前記解錠手段は、前記入力操作があった場合に、前記解錠指示を送信する、
    請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記業者端末から取得される情報は、前記業者端末の位置を示す情報であり、
    前記解錠手段は、前記業者端末の位置が、前記サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所が示す位置に対して所定範囲内である場合に、前記解錠指示を送信する、
    請求項1に記載のサーバ装置。
  4. 前記業者端末から取得される情報は、前記業者端末に出力された認証情報であり、
    前記受付手段は、前記扉制御装置から、前記認証情報を更に受け付け、
    前記解錠手段は、前記受付手段により受け付けられた前記認証情報と、予め記憶されている情報と、に基づく前記認証が成功した場合に、前記解錠指示を送信する、
    請求項1に記載のサーバ装置。
  5. 前記解錠手段は、前記認証が成功した場合に、前記サービス番号に紐付けられた宅配の宛先住所を含む認証結果を前記業者サーバから受信し、
    前記認証結果に含まれる宛先住所に基づき、前記サービス番号に紐付けられた部屋番号を特定し、特定した前記部屋番号を前記サービス番号に紐付けて登録する登録手段を更に備える、
    請求項1~4の何れか一項に記載のサーバ装置。
  6. 集合住宅の入口に設置された扉の施錠及び解錠を制御する扉制御装置と通信可能な第1サーバと、前記第1サーバ及び業者の業者端末と通信可能な第2サーバと、を含む扉解錠システムであって、
    前記第1サーバは、
    前記扉制御装置から、前記扉制御装置の識別情報と、前記業者により設定されたサービス番号と、を含む解錠要求を受け付ける受付手段と、
    前記解錠要求に含まれる情報を含む依頼を、前記第2サーバに送信する依頼手段と、
    前記依頼を受信した前記第2サーバにより特定された前記業者端末から取得される情報に基づく認証の結果、当該認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれる前記識別情報が示す前記扉制御装置に解錠指示を送信する解錠手段と、
    を備え、
    前記第2サーバは、
    前記サービス番号を含む宅配に関する情報を、前記業者端末毎に記憶する記憶手段と、
    前記依頼に含まれる前記サービス番号に基づき、前記サービス番号に紐付けられた前記業者端末を特定する特定手段と、
    を備える、
    扉解錠システム。
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