JP2024018226A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】排出された媒体をローラ等に維持させることが可能であり且つ利便性が損なわれにくい。【解決手段】制御部９は、画像データに基づいて搬送機構２及びヘッド５に画像形成動作、搬送動作及び維持動作を行わせることにより、画像が形成され、排紙トレイ７に排出された用紙Ｐを、排紙ローラ対２４に挟持した状態で維持させる。制御部９は、第１の画像データに基づく第１画像形成処理による維持動作中に第２の画像データを取得された際に、第１及び第２の画像データにおける取得経路の違い及びその内容の違いとの少なくともいずれかに基づいて維持動作を解除するか否かを判定する。維持動作を解除すると判定した場合に、制御部９は、排紙ローラ対２４に維持動作を解除させると共に、第２の画像データに基づく第２画像形成処理を実行する。【選択図】図１

Description

本発明は、画像が形成された媒体が排出される排出部を有する画像形成装置に関する。

特許文献１の画像形成装置は、画像が形成されて排出された媒体が装置から落下するのを防止するため、排出された媒体を排紙ローラ対に挟持させた状態に維持する手段を備えている。この画像形成装置は、排出された媒体を挟持された状態に維持するか否かが装置のユーザによって選択可能に構成されている。

特開２００７－１０６０４１公報

特許文献１の画像形成装置によれば、画像形成が行われて排出された媒体を挟持された状態に維持することが一旦指示されると、ユーザによって媒体が排紙ローラ対から引き抜かれるまで、次の画像形成が実行されない。この場合、媒体を挟持された状態に維持することを指示したユーザ自身は、排出された媒体を引き抜くまで次の画像形成が実行されないことを認識している。これに対し、そのことを認識していない別のユーザは、装置に対して画像形成を指示してもそれが実行されないことに不便や不都合を感じる可能性がある。このように、排出された媒体をローラ等に維持させることでかえってユーザの利便性を損なう事態が生じるおそれがある。

本発明の目的は、排出された媒体をローラ等に維持させることが可能であり且つ利便性が損なわれにくい画像形成装置を提供することにある。

本発明の画像形成装置は、媒体を収容可能な媒体収容部と、前記媒体収容部が収容した媒体に対して画像を形成する画像形成動作を行う画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された媒体が排出される排出部と、前記媒体収容部が収容した媒体を前記画像形成部へ搬送すると共に、前記画像形成部により画像が形成された媒体を前記排出部へと搬送する搬送動作を行う媒体搬送部と、前記排出部に排出された媒体を前記排出部から垂れ下がった状態で維持することが可能な維持動作を行う媒体維持部 と、前記画像形成部に形成させる画像を示す画像データを取得するデータ取得部と、制御部とを備えており、前記制御部は、前記データ取得部により取得された第１の前記画像データに基づいて前記画像形成動作、前記搬送動作及び前記維持動作を前記画像形成部、前記媒体搬送部及び前記媒体維持部に行わせる第１画像形成処理と、前記第１画像形成処理において前記媒体維持部により前記維持動作が行われている状態で前記データ取得部が第２の前記画像データを取得した場合に、前記データ取得部による前記第１及び第２の画像データの取得経路の違いと前記第１及び第２の画像データの内容の違いとの少なくともいずれかに基づいて前記維持動作を解除するか否かを判定する判定処理と、前記判定処理において前記維持動作を解除すると判定した場合に、前記媒体維持部に前記維持動作を解除させると共に、前記データ取得部により取得された前記第２の画像データに基づいて前記画像形成動作及び前記搬送動作を前記画像形成部及び前記媒体搬送部に行わせる第２画像形成処理と、前記判定処理において前記維持動作を解除しないと判定した場合に、前記媒体維持部に前記維持動作を継続させる媒体維持処理とを実行する。

第１の画像データに基づく第１画像形成処理において、排出された媒体に対して媒体維持部による維持動作が行われる。この維持動作が行われた状態で第２の画像データを取得した場合、第２の画像データの出所であるユーザが第１の画像データの出所であるユーザと異なるか否かは、画像データの取得経路（通信経路等）の違いや画像データの内容（ユーザ情報等）の違いとして表れやすい。そこで、画像データの取得経路の違い及び画像データの内容の違いの少なくともいずれかに基づいて媒体維持部による維持動作の解除の是非を判定し、その判定結果に基づいて維持動作を解除したうえで、第２の画像データに基づく第２画像形成処理を実行する。これにより、第２の画像データの出所であるユーザが第１の画像データの出所であるユーザと異なっている蓋然性に応じて維持動作を解除して第２の画像データに係る第２画像形成処理を行う制御が可能となる。よって、ユーザにとって利便性が損なわれにくい。

本発明の一実施形態に係るプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図１に示すプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 図１の制御部が第１排出モード及び第２排出モードから一方を選択する処理を示すフローチャートである。

本発明の好適な一実施形態に係るプリンタ１００（本発明の「画像形成装置」に相当する）について、図１～図３を参照しつつ、以下に説明する。なお、図１に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ１００の上下方向、前後方向及び左右方向とする。

プリンタ１００は、図１に示すように、筐体１００ａ、給送トレイ１、搬送機構２、カッター３、キャリッジ４、ヘッド５、移動機構６、排紙トレイ７及び制御部９を主に備えている。

給送トレイ１（本発明の「媒体収容部」に相当する）は、画像形成に用いられる用紙Ｐを収容する部材である。本実施形態に係る用紙Ｐには、長尺のロール紙Ｒｐとロール紙Ｒｐより短尺のカット紙Ｋｐとがある。カット紙Ｋｐは、例えばＡ４サイズやＢ５サイズの定形サイズの用紙である。給送トレイ１は、ロール体Ｒ及びカット紙Ｋｐを収容可能である。給送トレイ１は、ロール体Ｒ及びカット紙Ｋｐを同時に収容可能であってもよいし、ロール体Ｒ及びカット紙Ｋｐのいずれかを選択的に収容可能であってもよい。

給送トレイ１は、ロール体Ｒを支持するロール体支持部１１と、カット紙Ｋｐが載置される載置面１２とを有している。給送トレイ１は、筐体１００ａ内においてヘッド５の下方に配置されている。ロール体Ｒは、円筒状の芯部材Ｒｃの外周面にロール紙Ｒｐがロール状に巻回されたものである。カット紙Ｋｐは、複数積層された状態で載置面１２上に載置される。給送トレイ１は、筐体１００ａの前壁に形成された開口１００ｐを介して筐体１００ａに対して前後方向に沿って挿抜可能である。

排紙トレイ７（本発明の「排出部」に相当する）は、筐体１００ａ内においてヘッド５の前方であって、給送トレイ１より上方に配置されている。排紙トレイ７は前後方向に沿って延びている。

搬送機構２（本発明の「媒体搬送部」に相当する）は、給送トレイ１に収容された用紙Ｐを選択的にヘッド５へと搬送すると共に、ヘッド５により画像が形成された用紙Ｐを排紙トレイ７に排出する搬送動作を実行する。用紙Ｐは、給送トレイ１からヘッド５を経由して排紙トレイ７まで延びた所定の搬送経路（図１においてロール紙Ｒｐを表す太い実線に沿った経路）を通じて搬送される。以下、「上流」及び「下流」の用語は、この搬送経路に沿った用紙Ｐの搬送方向に関して上流及び下流をそれぞれ表すものとする。

搬送機構２は、搬送動作を実行するための構成として、給送ローラ２１、中間ローラ対２２、搬送ローラ対２３、排紙ローラ対２４及びガイド部材２５を有している。これらのうち、ローラ及びローラ対は、搬送経路に沿って上流から下流に向かって、給送ローラ２１、中間ローラ対２２、搬送ローラ対２３及び排紙ローラ対２４の順に配置されている。

給送ローラ２１は、ロール体支持部１１に支持されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐ又は載置面１２に載置されたカット紙Ｋｐを給送トレイ１から給送する。

給送ローラ２１は、給送モータ２１ａ（図２参照）の駆動により回転する。制御部９の制御により給送モータ２１ａが駆動されると、給送ローラ２１が回転して、給送ローラ２１と接触する用紙Ｐに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Ｐが給送トレイ１から送り出される。なお、給送トレイ１の後方側の端部に設けられた後壁１５は、上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜している。したがって、給送トレイ１から送り出された用紙Ｐは、斜め上方に向かう。

中間ローラ対２２は、中間モータ２２ａ（図２参照）の駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部９の制御により中間モータ２２ａが駆動されると、中間ローラ対２２が用紙Ｐを挟持しつつ回転して用紙Ｐを搬送する。中間ローラ対２２は、給送トレイ１の後方側の端部の上方に位置している。中間ローラ対２２は、給送ローラ２１によって給送トレイ１から送り出されて斜め上方に向かう用紙Ｐを挟持しつつ上方に搬送する。

中間ローラ対２２の上方にはガイド部材２５が配置されている。ガイド部材２５は、中間ローラ対２２によって上方に搬送される用紙Ｐを前方に案内する。

搬送ローラ対２３は、搬送モータ２３ａ（図２参照）の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。排紙ローラ対２４（本発明の「媒体維持部」に相当する）は、排紙モータ２４ａ（図２参照）の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。搬送ローラ対２３及び排紙ローラ対２４は、前後方向にヘッド５を挟んで配置されており、搬送ローラ対２３はヘッド５よりも後方（搬送方向の上流）に、排紙ローラ対２４はヘッド５よりも前方（搬送方向の下流）に配置されている。

制御部９の制御により搬送モータ２３ａ及び排紙モータ２４ａが駆動されると、搬送ローラ対２３及び排紙ローラ対２４が用紙Ｐを挟持しつつ回転して用紙Ｐを搬送する。搬送ローラ対２３は、ガイド部材２５によって案内された用紙Ｐをヘッド５の下面と対向する位置に送る。ヘッド５の下面と対向する位置において、後述のヘッド５の画像形成動作により、用紙Ｐの上面である画像形成面に画像が形成される。排紙ローラ対２４は、搬送ローラ対２３によって送られた用紙Ｐを受け取り、さらに前方に向かって送る。排紙ローラ対２４が搬送した用紙Ｐは排紙トレイ７に排出される。

用紙Ｐが排紙トレイ７に排出される際に、制御部９の制御により、所定の条件（例えば、後述のスケジュール条件）が満たされる場合には、排紙ローラ対２４が用紙Ｐの後端部（搬送方向において上流側の端部）を挟持した状態を維持する維持動作を実行する。これにより、排紙トレイ７に排出された用紙Ｐは、図１の一点鎖線に示すように、排紙トレイ７の前端から垂れ下がった状態に維持される。よって、排紙トレイ７の前端からの用紙Ｐの落下が抑制される。この状態において、ユーザが用紙Ｐを排紙ローラ対２４から引き抜くことで、画像が形成された用紙Ｐがユーザによって回収される。

一方、用紙Ｐが排紙トレイ７に排出される際に、制御部９の制御により、上記所定の条件が満たされない場合には、排紙ローラ対２４が維持動作を行わずに用紙Ｐが排出される。

排紙ローラ対２４の下流側の近傍には用紙センサ９６が設置されている。用紙センサ９６は、その設置位置に用紙Ｐが存在するか否かを検出可能である。その検出結果は制御部９に出力される。制御部９は、排紙ローラ対２４の維持動作により排紙トレイ７の前端から垂れ下がった状態の用紙Ｐがユーザによって回収されたか否かを用紙センサ９６の検出結果に基づいて検出可能である。

カッター３は、ヘッド５により画像が形成されたロール紙Ｒｐを切断する切断動作を実行する。カッター３は、搬送経路において中間ローラ対２２より上流側であって、給送トレイ１の後方側の端部と中間ローラ対２２との間の位置に配置されている。カッター３は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなる。切断動作においては、切断モータ３ａ（図２参照）の駆動により回転刃が回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Ｒから巻き解かれて搬送されたロール紙Ｒｐは、制御部９の制御により切断モータ３ａが駆動されることで、切断後の長さが後述の画像データが示す切断長となるように、カッター３によりロール紙Ｒｐの幅方向に切断される。これにより、ロール紙Ｒｐに後端が形成され、１枚ごとの用紙となって排紙トレイ７に排紙される。

ヘッド５（本発明の「画像形成部」に相当する）は、下面に形成された複数のノズルと、ドライバＩＣ５２（図２参照）とを含む。制御部９の制御によりドライバＩＣ５２が駆動されると、ノズルからインクが吐出され、そのインクが用紙Ｐに付着してドットを形成する。ヘッド５は、キャリッジ４に搭載されている。

移動機構６は、２つのガイドレール６１、６２と、キャリッジモータ６３（図２参照）と、を有している。２つのガイドレール６１、６２は、前後方向に互いに離隔して配置され、各々が左右方向に延設されている。キャリッジ４は、２つのガイドレール６１、６２を跨ぐように配置されている。キャリッジ４は、ベルト（不図示）などを介してキャリッジモータ６３に接続されている。制御部９の制御によりキャリッジモータ６３が駆動されると、キャリッジ４がガイドレール６１、６２に沿って走査方向（左右方向）に移動する。

ヘッド５は、用紙Ｐに対して以下の通りに画像形成動作を行う。ヘッド５がキャリッジ４の移動に伴って走査方向に往復移動しつつ吐出したインクによって、走査方向に沿ってドットが順に形成される。このような走査方向に沿ったドットの列が、搬送機構２によって用紙Ｐが搬送されつつ順に形成される。用紙Ｐ上の画像形成領域には、走査方向及び搬送方向の両方向にドットが並び、このようなドットの配列からなる画像が表れる。画像形成領域は、画像のサイズに応じた長方形の領域である。

筐体１００ａ内にはカートリッジ装着部が設置されている。カートリッジ装着部には、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のインクをそれぞれ貯留する４つのインクカートリッジが着脱自在に装着可能である。チューブなどを介して、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジからヘッド５にインクが供給される。

制御部９は、プリンタ１００全体の制御を行うものである。制御部９には、図２に示すように、給送モータ２１ａ、中間モータ２２ａ、搬送モータ２３ａ、排紙モータ２４ａ、切断モータ３ａ、ドライバＩＣ５２、キャリッジモータ６３及び用紙センサ９６が電気的に接続されている。

制御部９は、図２に示すように、ＣＰＵ（Central Processing Unit）９１、ＲＯＭ（Read Only Memory）９２、ＲＡＭ（Random Access Memory）９３、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）９４、データ取得部９５等を備えている。

ＲＯＭ９２（本発明の「優先度記憶部」に相当する）には、ＣＰＵ９１及びＡＳＩＣ９４が実行するプログラム等が格納されている。また、ＲＯＭ９２には各種の基準値が格納されている。例えば、この基準値は、排紙ローラ対２４に維持動作を行わせるか否かを判定するためのスケジュール条件を示す値を含んでいる。この値は、一例として、平日の日中に対応する時間帯（「月～金の８：００～１８：００」等）を示す。なお、このスケジュール条件を示す値は、プリンタ１００に備えられた入力デバイスによるユーザ入力の結果を示すデータや外部装置２０１から送信されたデータに基づいて変更可能であるようにプリンタ１００が構成されていてもよい。また、ＲＯＭ９２に格納される基準値には、排紙ローラ対２４の維持動作の解除に関する判定に用いられる情報の優先度（後述）を示す値が含まれている。ＲＡＭ９３は、プログラム実行時に必要なデータを一時的に記憶するものである。このデータは、例えば、後述の画像データを含んでいる。

なお、制御部９は、ＣＰＵ９１のみが各種処理を行うものであってもよいし、ＡＳＩＣ９４のみが各種処理を行うものであってもよいし、ＣＰＵ９１とＡＳＩＣ９４とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御部９は、１つのＣＰＵ９１が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のＣＰＵ９１が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部９は、１つのＡＳＩＣ９４が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のＡＳＩＣ９４が処理を分担して行うものであってもよい。

データ取得部９５は、外部装置２０１及び記録媒体２０２から画像データを取得すると共に、その画像データをＲＡＭ９３に格納する。データ取得部９５は、以下の様々な態様で画像データを取得する。外部装置２０１からは、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）等の有線接続や、ＬＡＮ（Local Area Network）・インターネット等の通信ネットワーク、Ｗｉ－Ｆｉ・ブルートゥース（登録商標）等の近距離通信等を通じてデータが送信される。記録媒体２０２からは、プリンタ１００に備えられた記録媒体用の読み出しデバイスによりデータが読み出される。本実施形態では、画像データの取得に用いられるこれら様々な態様を「通信経路」という。データ取得部９５は、通信経路が上記態様のいずれであるかを示す通信経路情報をＲＡＭ９３に格納する。通信経路が通信ネットワークである場合には、通信経路情報が、使用されたネットワークの識別情報を含んでいてもよい。

データ取得部９５が取得する画像データは、用紙Ｐに形成されるべき画像を示すデータや、その画像形成の関連情報に関するデータを含んでいる。上記関連情報には、カット紙Ｋｐ及びロール紙Ｒｐのいずれが使用されるかを示す種類情報、用紙Ｐのサイズを示すサイズ情報、画像データの出所であるユーザを識別するユーザ識別情報及び画像データを送信するのに使用されたアプリケーションを示すアプリ情報等が含まれることがある。ただし、これらの情報の全てが関連情報に含まれていることもあれば、これらの情報の一部のみが関連情報に含まれていることもある。

上記関連情報のうち、サイズ情報は、カット紙Ｋｐが用いられる場合にはＡ４であるかＡ５であるか等の定形サイズを示す情報に相当し、ロール紙Ｒｐが用いられる場合には搬送方向に関する切断長に相当する。ユーザ識別情報は、例えば、画像データの送信元のＰＣにおけるオペレーティングシステムのユーザＩＤを示す情報である。アプリ情報は、プリンタ１００外で画像データを取り扱うために使用されたアプリケーション、例えば、画像データの送信元のＰＣにおいて実行された画像データの編集用のアプリケーションを識別する情報である。本実施形態においては、上記通信経路と、画像データを取り扱うために使用されたアプリケーションとを合わせて、“取得経路”とする。

制御部９は、ＲＡＭ９３に格納された画像データに基づき、画像形成処理を実行する。画像形成処理において、制御部９は、主に、搬送機構２及びヘッド５に、搬送動作、画像形成動作及び維持動作を実行させる。

画像形成処理の具体的な内容は以下の通りである。搬送機構２により用紙Ｐを搬送経路に沿って所定距離ずつ搬送させる処理と、移動機構６によりキャリッジ４を走査方向に往復移動させつつ、ヘッド５の複数のノズルから用紙Ｐに対してインクを吐出させる処理とが交互に繰り返し実行される。

用紙Ｐがロール紙Ｒｐである場合には、ロール紙Ｒｐは、搬送機構２によって搬送されつつヘッド５から吐出されたインクを受ける。ロール紙Ｒｐは、制御部９による制御に従ったカッター３の切断動作によって、画像データが示す切断長に切断される。カッター３によって切断されたロール紙Ｒｐは、画像データが示す画像が形成された１枚ごとの用紙となって排紙トレイ７へと排出される。その際、切断されたロール紙Ｒｐの後端部を排紙ローラ対２４が挟持した状態で排紙ローラ対２４の駆動が停止されることにより、維持動作が行われる。維持動作を行わせない場合には、ロール紙Ｒｐが排紙ローラ対２４を通過してから排紙ローラ対２４の駆動が停止される。

用紙Ｐがカット紙Ｋｐである場合には、カット紙Ｋｐは、搬送機構２によって搬送されつつヘッド５から吐出されたインクを受ける。これにより、カット紙Ｋｐは、画像データが示す画像が形成された用紙となって排紙トレイ７へと排出される。その際、排紙ローラ対２４がカット紙Ｋｐの後端部を挟持した状態で排紙ローラ対２４の駆動が停止されることにより、維持動作が行われる。維持動作を行わせない場合には、ロール紙Ｒｐが排紙ローラ対２４を通過してから排紙ローラ対２４の駆動が停止される。

ところで、排紙ローラ対２４が維持動作を行う場合、制御部９の制御によりその維持動作が解除されるか、ユーザにより排紙ローラ対２４から用紙Ｐが引き抜かれるまで、次の画像形成が実行できない。これについて、維持動作を伴う画像形成を指示したユーザにとっては、次の画像形成を行うためにプリンタ１００まで出向いて用紙Ｐを排紙ローラ対２４から引き抜く必要があることが認識可能である。一方で、そのことを認識していない別のユーザは、プリンタ１００に対して画像形成を指示してもそれが実行されないことに不便や不都合を感じる可能性がある。

そこで、制御部９は、第１の画像データに基づく第１画像形成処理において、排紙ローラ対２４に維持動作を行わせた場合であって、維持動作中に第２の画像データをデータ取得部９５が取得した場合には、所定の解除条件が満たされたときに維持動作を解除する。つまり、制御部９は、用紙Ｐが排紙ローラ対２４を通過するまで排紙ローラ対２４を駆動し、用紙Ｐが排紙ローラ対２４を通過したら排紙ローラ対２４の駆動を停止する。そして、制御部９は、第２の画像データに基づく第２画像形成処理を実行する。一方、所定の解除条件が満たされない場合には、制御部９は排紙ローラ対２４に維持動作を継続させる（本発明の「媒体維持処理」に相当する）。

なお、本実施形態に係る第１及び第２の画像データ並びに第１及び第２画像形成処理は、本発明の「第１の画像データ」「第２の画像データ」「第１画像形成処理」「第２画像形成処理」にそれぞれ相当する。

所定の解除条件を満たすかどうかの判定（本発明の「判定処理」に相当する）には次の（１）～（５）の情報のいずれかが用いられる：（１）ユーザ識別情報、（２）通信経路情報、（３）アプリ情報、（４）サイズ情報及び（５）種類情報。これらのうち、（１）及び（３）～（５）は、上述の通り、いずれも画像データ内の関連情報であり、画像データの内容に対応する情報である。また、（２）及び（３）は、上述の通り、いずれも画像データの取得経路（通信経路や使用されたアプリケーション等）を示す情報である。上記（１）は、画像データ同士におけるユーザの違いを明示する。また、２つの画像データ同士で上記（２）～（５）が異なることはユーザの出所の違いを示唆する。このように、画像データ同士でユーザの出所が異なることは、画像データの取得経路の違いや画像データの内容の違いとして表れやすい。

制御部９は、以上を踏まえ、（１）～（５）のいずれかに基づいて所定の解除条件を満たしたかどうかを判定する。具体的には、制御部９は、まず、ＲＯＭ９２から情報の優先度を取得する。ＲＯＭ９２に格納されている優先度は上記（１）～（５）に関する優先度であり、その高さは（１）＞（２）＞（３）＞（４）＞（５）の順に設定されている。ここで、“Ｘ＞Ｙ”は、Ｘの優先度がＹの優先度より高いことを示す。（１）及び（３）～（５）は画像データ内の関連情報から取得されるが、上記の通り、これらの全てが常に関連情報に含まれているわけではない。そこで、制御部９は、ＲＯＭ９２から取得した上記優先度に基づき、（１）～（５）のうち、関連情報から取得できる情報の中で最も優先度の高いものを選択する。そして、制御部９は、選択した情報について、第１及び第２の画像データ同士で違いがある場合には所定の解除条件を満たすと判定し、違いがない場合には所定の解除条件を満たさないと判定する。

例えば、選択した情報が（１）のユーザ識別情報であって、第１及び第２の画像データ同士でその情報に違いがある場合、これらのデータの出所となるユーザが異なることが明示される。また、例えば、選択した情報が（２）～（５）のいずれかであって、第１及び第２の画像データ同士でその情報に違いがある場合、これらのデータの出所となるユーザが異なっている蓋然性が高い。よって、制御部９が上記のように判定することは、少なくともユーザが異なっている蓋然性が高い場合に所定の解除条件を満たすと判定することに相当する。なお、（１）～（５）の情報は本発明の「第１情報」～「第５情報」に相当する。

以下、制御部９が繰り返し画像データを取得する場合における一連の画像形成処理の流れについて図３を参照しつつ説明する。まず、制御部９は、画像データを取得するまで待機する（Ｓ１、Ｎｏ→Ｓ１）。画像データを取得した場合（Ｓ１、Ｙｅｓ）に、制御部９は、前回の画像形成処理（上記第1の画像形成処理に対応する）によって画像が形成された用紙Ｐが排紙ローラ対２４によって維持中（挟持中）か否かを判定する（Ｓ２）。この判定は、前回の画像形成処理において排紙ローラ対２４による維持動作が行われ、且つ、現時点で用紙Ｐがユーザによって回収されていないことを用紙センサ９６の検出結果が示したか否かに基づいてなされる。用紙Ｐが排紙ローラ対２４によって維持中でないと判定すると（Ｓ２、Ｎｏ）、制御部９は後述のＳ６以降の処理を実行する。用紙Ｐが排紙ローラ対２４によって維持中であると判定すると（Ｓ２、Ｙｅｓ）、制御部９は、現在の時刻がＲＯＭ９２に格納された値が示すスケジュール条件（例えば、平日の日中の時間帯）を満たすか否かを判定する（Ｓ３）。スケジュール条件を満たさないと判定すると（Ｓ３、Ｎｏ）、制御部９は、後述のＳ５以降の処理を実行する。スケジュール条件を満たすと判定すると（Ｓ３、Ｙｅｓ）、制御部９は、維持動作に係る上記所定の解除条件を満たすか否かを判定する（Ｓ４）。上記所定の解除条件を満たすと判定すると（Ｓ４、Ｙｅｓ）、制御部９は、後述のＳ５以降の処理を実行する。上記所定の解除条件を満たさないと判定すると（Ｓ４、Ｎｏ）、制御部９は、スケジュール条件を満たさない時刻になるか、ユーザによって用紙が回収されるまで待機する（Ｓ８、Ｎｏ→Ｓ８）。ユーザによって用紙が回収されたか否かは、Ｓ２と同様、用紙センサ９６の検出結果に基づいて判定される。スケジュール条件を満たさない時刻になったか、用紙Ｐがユーザによって回収されたと判定すると（Ｓ８、Ｙｅｓ）、制御部９は、次のＳ５以降の処理を実行する。

Ｓ５において、制御部９は、排紙ローラ対２４に維持動作を解除させる。次に、制御部９は、現在の時刻がＲＯＭ９２に格納された値が示すスケジュール条件を満たすか否かを判定する（Ｓ６）。現在の時刻がＲＯＭ９２に格納された値が示すスケジュール条件を満たすと判定した場合（Ｓ６、Ｙｅｓ）、制御部９は、Ｓ１において取得した画像データに基づく画像形成処理であって、排紙ローラ対２４による維持動作を伴う処理（本実施形態に係る上記第２画像形成処理に対応する）を実行する（Ｓ７）。そして、制御部９は、Ｓ１以降の処理を実行する。これに対し、現在の時刻がＲＯＭ９２に格納された値が示すスケジュール条件を満たさないと判定した場合（Ｓ６、Ｎｏ）、制御部９は、Ｓ１において取得した画像データに基づく画像形成処理であって、排紙ローラ対２４による維持動作を伴わない処理（本実施形態に係る上記第２画像形成処理に対応すると共に、本発明の「第３の画像形成処理」に相当する）を実行する（Ｓ９）。

以上説明した本実施形態によると、第１の画像データに基づく第１画像形成処理において、排紙トレイ７に排出された用紙Ｐに対して排紙ローラ対２４による維持動作が行われる場合がある。この維持動作が行われた状態で制御部９が第２の画像データを取得した場合、第２の画像データの出所であるユーザが第１の画像データの出所であるユーザと異なるか否かは、画像データの取得経路の違いや画像データの内容の違い、つまり、上記（１）～（５）のそれぞれの違いとして表れやすい。そこで、このような画像データの取得経路の違い及び画像データの内容の違いの少なくともいずれかに基づいて排紙ローラ対２４による維持動作の解除の是非が判定され、その判定結果に基づいて維持動作が解除されたうえで、第２の画像データに基づく第２画像形成処理が実行される。これにより、第２の画像データの出所であるユーザが第１の画像データの出所であるユーザと異なっている蓋然性に応じて維持動作が解除され、第２の画像データに係る第２画像形成処理が行われる。よって、ユーザにとって利便性が損なわれにくい。

また、本実施形態では、図３のＳ６、Ｓ７及びＳ９に示すように、現在の時刻がスケジュール条件を満たす場合に排紙ローラ対２４による維持動作が行われ、現在の時刻がスケジュール条件を満たさない場合には排紙ローラ対２４による維持動作が行われない。これは、例えば、特許文献１に記載のような従来の画像形成装置における以下の問題を解決するものである。すなわち、従来の装置においては、業務上使用される場合の夜間や休日等、排紙トレイ７に排出された用紙Ｐをユーザがすぐに画像形成装置に回収しにくることが想定しにくい時間帯において維持動作が行われると、後続の画像形成を実行できず、ユーザにとって利便性が損なわれるおそれがある。

これに対し、本実施形態においては、上記の通り、スケジュール条件を満たす時間帯には画像形成処理に伴って維持動作が実行されるが、スケジュール条件を満たさない時間帯には維持動作が実行されない。したがって、排紙トレイ７に排出された用紙Ｐが回収されにくいと考えられる時間帯には用紙Ｐの排出の際に維持動作が行われず、後続の画像形成を可能とする制御が実行され得る。よって、ユーザの利便性が損なわれにくい。

また、本実施形態において、排紙ローラ対２４の維持動作に係る所定の解除条件には上記（１）～（５）が用いられる。そして、これらの情報のいずれかに基づき、情報に対してＲＯＭ９２に格納された優先度を考慮しつつ所定の解除条件が満たされるか否かが判定される。したがって、適切な情報に基づいて適切に判定がなされることになる。

＜変形例＞
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

例えば、上述の実施形態においては、所定の解除条件の判定に用いる情報として上記（１）～（５）の全てが採用されている。これに対し、（１）～（５）のいずれか１つのみ、２つのみ、３つのみ又は４つのみが、所定の解除条件の判定に用いる情報として採用されてもよい。これらの場合のいずれであっても、（１）～（５）のうち採用されたものからなる複数の情報における優先度が、上述の実施形態における優先度と同様の関係を維持するように設定されることが好ましい。例えば、（１）と（３）が採用された場合には、（１）＞（３）の関係を有するようにこれらの優先度が設定される。また、（２）と（４）と（５）が採用された場合には、（２）＞（４）＞（５）の関係を有するようにこれらの優先度が設定される。なお、このように優先度が設定されることが、本発明の「前記第１情報～前記第５情報の少なくともいずれか２つからなる複数の情報について、前記判定処理における判定の優先度を、前記第ｍ情報（ｍ：４以下の自然数）の優先度が前記第ｎ情報（ｎ：ｍ＜ｎを満たす５以下の自然数）の優先度より高くなるように記憶する」ことに相当する。

また、上述の実施形態においては、所定の解除条件の判定に当たって、上記（１）～（５）のうち、画像データに含まれる関連情報等から取得できる情報の中で最も優先度の高いものが選択されている。所定の解除条件の判定におけるこれ以外の方法として、（１）～（５）のうち、取得可能な情報のそれぞれについての評価点が、優先度の高い情報ほど優先度の低い情報と比べて評価が高くなりやすいように導出された後、導出された全評価点の合計値に基づいて判定がなされてもよい。

また、上述の実施形態においては、排紙トレイ７に排出される用紙Ｐに対して排紙ローラ対２４が維持動作を行うことでその用紙Ｐが維持される。これに対し、排紙ローラ対２４に代えて、又は加えて、排紙トレイ７に排出される用紙Ｐを維持する別の手段（本発明の「媒体維持部」に相当する）がプリンタ１００に設置されてもよい。例えば、ブロック状の部材を上方から用紙Ｐに接触させ、当該部材と排紙トレイ７との間に用紙Ｐを挟み込むことでこれを維持する手段がプリンタ１００に設置されてもよい。この場合、ブロック状の部材は、筐体１００ａの内側及び外側のいずれに配置されていてもよい。また、用紙Ｐと排紙トレイ７の間の空気を吸引することで用紙Ｐを排紙トレイ７に吸着させ、もって、用紙Ｐを維持するような吸引手段がプリンタ１００に設置されてもよい。

また、上述の実施形態においては、排紙ローラ対２４による維持動作により、用紙Ｐが排紙トレイ７から垂れ下がった状態となることが想定されている。これに対し、排紙トレイのサイズや切断長等の状況によっては、排紙ローラ対２４による維持動作の際に、用紙Ｐが排紙トレイ７からはみ出さず、垂れ下がらない状態となることもあり得る。

また、上述の実施形態においては、上記の通り、ＲＯＭ９２に格納されたスケジュール条件を満たす時間帯には画像形成処理に伴って維持動作が実行されるが、スケジュール条件を満たさない時間帯には維持動作が実行されない。これにより、例えば、排紙トレイ７に排出された用紙Ｐが回収されにくいと考えられる時間帯には用紙Ｐの排出の際に維持動作が行われず、後続の画像形成を可能とする制御が実行され得る。よって、ユーザの利便性が損なわれにくい。本明細書ではこのような技術思想が、本発明の一実施形態として具体化されている。一方、このような技術思想は、本発明とは無関係に独立して成立し得るものである。したがって、「所定のスケジュール条件を満たす時間帯には画像形成処理に伴って維持動作が実行されるが、所定のスケジュール条件を満たさない時間帯には維持動作が実行されないことにより、ユーザの利便性が損なわれにくい」という上記技術思想が、本発明とは異なる発明に係るものとして実現されてもよい。

加えて、上述の各実施形態においては、プリンタ１００に対して本発明を適用する場合について説明したが、これには限定されない。本発明は、ヘッドからインクを吐出するインクジェット式のその他の画像形成装置、例えば、複合機やコピー機などに適用されてもよい。また、インクジェット方式でインクを用紙Ｐに付着させる代わりに、トナーを用紙Ｐに付着させることで画像記録処理を実行するレーザー式の画像形成装置に適用されてもよい。

２ 搬送機構
３ カッター
４ キャリッジ
５ ヘッド
６ 移動機構
７ 排紙トレイ
９ 制御部
１００ プリンタ
Ｐ 用紙
Ｒｐ ロール紙
Ｋｐ カット紙

Claims (5)

1. 媒体を収容可能な媒体収容部と、
   前記媒体収容部が収容した媒体に対して画像を形成する画像形成動作を行う画像形成部と、
   前記画像形成部により画像が形成された媒体が排出される排出部と、
   前記媒体収容部が収容した媒体を前記画像形成部へ搬送すると共に、前記画像形成部により画像が形成された媒体を前記排出部へと搬送する搬送動作を行う媒体搬送部と、
   前記排出部に排出された媒体を前記排出部から垂れ下がった状態で維持することが可能な維持動作を行う媒体維持部と、
   前記画像形成部に形成させる画像を示す画像データを取得するデータ取得部と、
   制御部とを備えており、
   前記制御部は、
   前記データ取得部により取得された第１の前記画像データに基づいて前記画像形成動作、前記搬送動作及び前記維持動作を前記画像形成部、前記媒体搬送部及び前記媒体維持部に行わせる第１画像形成処理と、
   前記第１画像形成処理において前記媒体維持部により前記維持動作が行われている状態で前記データ取得部が第２の前記画像データを取得した場合に、前記データ取得部による前記第１及び第２の画像データの取得経路の違いと前記第１及び第２の画像データの内容の違いとの少なくともいずれかに基づいて前記維持動作を解除するか否かを判定する判定処理と、
   前記判定処理において前記維持動作を解除すると判定した場合に、前記媒体維持部に前記維持動作を解除させると共に、前記データ取得部により取得された前記第２の画像データに基づいて前記画像形成動作及び前記搬送動作を前記画像形成部及び前記媒体搬送部に行わせる第２画像形成処理と、
   前記判定処理において前記維持動作を解除しないと判定した場合に、前記媒体維持部に前記維持動作を継続させる媒体維持処理とを実行することを特徴とする画像形成装置。
2. 前記制御部は、
   現在の時間が所定の時間帯内である場合に、前記第１画像形成処理、前記判定処理、前記第２画像形成処理及び前記媒体維持処理を実行し、
   現在の時間が前記所定の時間帯外である場合に、前記データ取得部により取得された第１の前記画像データに基づいて前記画像形成動作及び前記搬送動作を前記画像形成部及び前記媒体搬送部に行わせると共に、これにより前記排出部に排出された媒体に対して前記媒体維持部に前記維持動作を行わせない第３画像形成処理を実行することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
3. 前記データ取得部による前記第１及び第２の画像データの取得経路の違いと前記第１及び第２の画像データの内容の違いとの少なくともいずれかを示す複数の情報について、前記判定処理における判定に用いられる優先度を記憶する優先度記憶部を備えており、
   前記制御部は、
   前記判定処理において、前記複数の情報の少なくともいずれかと前記優先度とに基づいて前記維持動作を解除するか否かを判定することを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
4. 前記第１及び第２の画像データのそれぞれについて、その出所であるユーザを示す第１情報、その通信経路を示す第２情報、それを送信するのに使用されたアプリケーションを示す第３情報、その画像形成に用いられる媒体のサイズを示す第４情報及びその画像形成に用いられる媒体の種類を示す第５情報の少なくともいずれかを取得する情報取得部を備えており、
   前記第１情報～第５情報のそれぞれが、前記取得経路の違い及び前記画像データの内容の違いの少なくともいずれかを示す情報であり、
   前記制御部は、前記判定処理において、前記情報取得部が取得した情報に基づいて前記維持動作を解除するか否かを判定することを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
5. 前記第１情報～前記第５情報の少なくともいずれか２つからなる複数の情報について、前記判定処理における判定の優先度を、前記第ｍ情報（ｍ：４以下の自然数）の優先度が前記第ｎ情報（ｎ：ｍ＜ｎを満たす５以下の自然数）の優先度より高くなるように記憶する優先度記憶部を備えており、
   前記制御部は、
   前記判定処理において、前記情報取得部が取得した前記複数の情報の少なくともいずれかと前記優先度とに基づいて前記維持動作を解除するか否かを判定することを特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。

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