JP2024014342A - クラフトパーツおよびその製作方法 - Google Patents

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進 木村
ちづる 東
邦夫 強矢
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Abstract

【課題】装飾シートに表現された装飾部が外部から鮮明に目視観察できるようにし、クラフトパーツのデザイン価値を高める。【解決手段】クラフトパーツは、装飾部11が施された吸液性の装飾シート12と、白色面を備え、装飾シート12に貼り付けられる非吸液性の貼付シート13と、硬化性樹脂により形成され、装飾シート12と貼付シート13との複合シートからなるクラフトシート部16が組み込まれるクラフトパーツ本体部23とを有し、クラフトシート部16に染みこんだ硬化性樹脂により白色面が装飾部11を鮮明化するようにした。【選択図】図5

Description

本発明は硬化性樹脂を用いたアクセサリパーツ等のクラフトパーツおよびその製作方法に関する。
ネックレス、イヤリング、キーホルダ、ペンダントなどの装飾品つまりアクセサリには、紫外線硬化性樹脂(UVレジン)等の光硬化性樹脂、または化学反応により硬化させる2液性エポキシ樹脂からなる硬化性樹脂を成形材料とし、成形型等を用いて成形するものがある。特許文献1には、アクセサリの形状に対応した複数の成形凹部が形成された成形型が記載されている。成形材料である硬化性樹脂としての液状の光硬化性樹脂を、成形凹部に充填した後に、充填された液状つまり流動性の成形材料に紫外線等の光を照射することにより成形材料を硬化すると、硬化した樹脂材料は剥離性の表面から容易に剥離させて取り出すことができる。これにより、成形凹部に対応した形状のレジンからなるペンダント、ブローチ、ネックレスおよびボタン等のアクセサリパーツ、つまりアクセサリ部品を容易に手作りすることができる。
光硬化性樹脂を成形材料とする手作り製品には、アクセサリパーツ以外に、名札表、プラモデルパーツ、モビールパーツ等があり、これらの手作りできる部材は総称してクラフトパーツと言われている。
特開2019-188113号公報
光硬化性樹脂等の硬化性樹脂を成形材料とするレジンつまり樹脂からなるクラフトパーツの製作方式には、上述した成形型を使用する場合のみならず、シート材の上に液状の硬化性樹脂を塗布してネックレス等を製造する方式もある。その場合には、硬化性樹脂が塗布されるシートとしては、表面が剥離性のものが使用されている。硬化性樹脂からなるクラフトパーツは、硬化された後にシートから剥離され、表面や背面に色彩を塗布することにより製品化される。
クラフトパーツには、絵柄や文字が手書きされた手書きシートや、風景、動物の絵柄、文字等がプリントされた印刷シートを硬化性樹脂に封入するようにした形態が考えられる。このように、手書きシートや印刷シートを装飾シートとして、硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部に装飾シートを組み込んだ形態のクラフトパーツを製作すると、装飾シートを液状の硬化性樹脂に封入する際に、硬化性樹脂が装飾シートに染み込んでしまう。
装飾シートに硬化性樹脂が染み込むと、装飾シートが透けてしまい、装飾シートに手書きや印刷により表現された絵柄や文字等からなる装飾部が不鮮明となってしまう。装飾シートに硬化性樹脂が染みこむのは、紙製の装飾シートのみならず、布製の装飾シートの場合にも発生する。さらに、和紙や布をテープの基材として「マステ」と略称される装飾用のマスキングテープについても同様である。このように、クラフトパーツの装飾部が不鮮明となると、クラフトパーツのデザイン価値を高めることができなくなる。
本発明の目的は、装飾シートに表現された装飾部が外部から鮮明に目視観察できるようにし、クラフトパーツのデザイン価値を高めることにある。
本発明のクラフトパーツは、装飾部が施された吸液性の装飾シートと、白色面を備え、前記装飾シートに貼り付けられる非吸液性の貼付シートと、透明性の硬化性樹脂により形成され、前記装飾シートと前記貼付シートとの複合シートからなるクラフトシート部が組み込まれるクラフトパーツ本体部とを有し、前記クラフトシート部に染みこんだ前記硬化性樹脂により前記白色面が前記装飾部を鮮明化するようにした。
クラフトパーツは、プリントや手書きにより装飾部が施された装飾シートの背面に非吸液性の貼付シートを貼り付けることにより、装飾シートと貼付シートとの複合シートからなるクラフトシート部と、クラフトシート部に塗布される硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部とを有している。クラフトシート部に硬化性樹脂が塗布されると、硬化性樹脂が装飾シートに染み込んで、貼付シートが装飾シートとクラフトパーツ本体部とを介して外部から目視されるので、装飾シートに施された装飾部が貼付シートの白色により鮮明化される。これにより、装飾シートを備えたクラフトパーツのデザイン価値が高められる。
(A)は装飾部としての絵柄が表面に施された装飾シートを示す斜視図であり、(B)は装飾シートの背面に貼付シートが貼り付けられた複合シートを示す斜視図であり、(C)は(B)における1C-1C線に沿う拡大断面図である。 (A)は複合シートの不要部分を切除して複合シートから切り出されたクラフトシート部を示す斜視図であり、(B)は(A)における2B-2B線に沿う拡大断面図である。 (A)は図2のクラフトシート部が支持台の上に配置された状態を示す平面図であり、(B)はクラフトシート部に流動性の光硬化性樹脂を塗布している状態を示す断面図であり、(C)は光硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部に光を照射してクラフトパーツ本体部を硬化させている状態を示す断面図である。 (A)は光硬化性樹脂が硬化してクラフトパーツ本体部にクラフトシート部が組み込まれた状態の本発明のクラフトパーツを示す平面図であり、(B)は装飾シートのみからなるクラフトシートに硬化性樹脂を塗布して形成された比較例としてのクラフトパーツを示す平面図である。 図4(A)に示したクラフトパーツに付加部品を取り付けて製作されたペンダントを示す正面図である。 図4(A)に示したクラフトパーツの製作方法の手順を示す工程図である。 (A)はクラフトシート部に硬化性樹脂を塗布するために使用する成形型を示す平面図であり、(B)は成形型の凹部にクラフトシート部が配置された状態を示す平面図である。 (A)は図7(B)における8A-8A線に沿う断面図であり、(B)はクラフトシート部に硬化性樹脂を塗布している状態を示す断面図であり、(C)は硬化性樹脂によりクラフトパーツ本体部が形成された状態を示す断面図である。 図5に示した形状のペンダントとは相違した形状のペンダントを示す正面図である。 (A)は手作り成形型を用いて硬化性樹脂をクラフトシート部に塗布した状態を示す平面図であり、(B)は(A)における10B-10B線に沿う断面図である。 クラフトパーツの変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(A)は絵柄からなる装飾部11が表面に施された装飾シート12を示しており、装飾シート12は紙製であり液体を吸収する吸液性を有している。図示する装飾部11としての絵柄は、プリンターにより紙製のシートに印刷されているが、紙製のシートに絵柄を手書きして装飾シート12とすることもできる。また、装飾部11としては、図示するように動物の絵柄のみならず、風景や文字としてもよく、文字と絵柄とが併記されたものとすることもできる。
図1の装飾部11においては、線で描画された装飾部11の部分は、例えば、黒色のインクにより描かれており、地の部分は白色の用紙の色彩である。ただし、装飾部11の部分と地の部分の色彩は、これらに限られることはない。
図1(B)は装飾シート12の背面に貼付シート13が貼り付けられた状態を示しており、貼付シート13はPET(ポリエチレンテレフタレート)製であり、白色の色彩が施されている。PET製の貼付シート13は、紙製の装飾シート12と比較すると、液体を吸収する吸液性を実質的に有しておらず、非吸液性である。貼付シート13は、白色であるとともに非吸液性であれば、PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)等の他の樹脂材料製のシートを使用することができる。貼付シート13自体を白色とすることが好ましいが、貼付面に白色の塗色層を貼り付けることにより、一方面のみを白色としてもよい。また、白色塗料面が設けられたアルミニウムシートのように、金属製のシートにより貼付シート13を形成してもよい。
図1(C)における貼付シート13の上面は貼付面14となっており、貼付面14には図示しない粘着剤層が設けられている。これにより、図1(B)に示されるように、装飾シート12の背面に貼付シート13は密着した状態となって貼り付けられる。ただし、装飾シート12の背面に粘着剤層を塗布するようにしても、貼付シート13の貼付面14を装飾シート12の背面に貼り付けることができる。このように、装飾シート12とこれに貼り付けられる貼付シート13とにより複合シート15が形成される。
図2(A)、(B)は、複合シート15から切り出されたクラフトシート部16を示す斜視図であり、複合シート15のうち絵柄の外側部分がクラフトパーツとしては不要な部分として切除されている。クラフトシート部16の外周エッジ17は図示しないカッターや鋏で切断された切断線により形成されている。このように、クラフトシート部16は装飾シート12と貼付シート13とからなる複合シート15から不要部分を切除して、複合シート15から切り出すことにより形成される。切断線からなる外周エッジ17は絵柄の外側線から離れているが、切断線からなる外周エッジ17を絵柄の外周線と一致させるようにしてもよい。さらに、図1(B)に示すように四辺形の状態の複合シート15を切断することなく、四辺形の複合シート15のままでクラフトシート部16としてもよく、その場合は、クラフトシート部16は複合シート15と同一形状である。
図3(A)はクラフトシート部16が成形用の支持板21の上に配置された状態を示す平面図である。クラフトシート部16は表面側つまり装飾シート12側が上面となるようにして支持板21の上に配置される。図3(B)はクラフトシート部16に流動性を有するとともに透明性を有する光硬化性樹脂Lを塗布している状態を示す断面図である。図示するように、容器22から流動状態の光硬化性樹脂Lを装飾シート12の上に塗布することにより、クラフトシート部16が光硬化性樹脂Lにより覆われて光硬化性樹脂Lからなるクラフトパーツ本体部23がシート状に形成される。クラフトパーツ本体部23の厚みは、クラフトパーツ製品として最適な寸法に設定される。クラフトパーツ本体部23の背面を平坦面にするために、ヘラ等によりクラフトパーツ本体部23を慣らすようにしてもよい。
このように、流動状態の光硬化性樹脂Lを装飾シート12の上に塗布すると、光硬化性樹脂Lは透明性を有し、装飾シート12は吸湿性を有しているので、装飾シート12には光硬化性樹脂Lが染み込む。これに対し、貼付シート13は非吸液性を有しており、光硬化性樹脂Lは貼付シート13には染み込まない。装飾シート12に樹脂が染み込むと、装飾シート12は透明性の光硬化性樹脂Lの染み込みにより透けることになる。つまり、装飾シート12は、クラフトパーツ本体部23を形成する光硬化性樹脂Lにより、光の透過性が高められる。装飾シート12には貼付シート13が貼り付けられており、貼付シート13は白色となっているので、貼付シート13の白色が装飾シート12を透過して外部から鮮明に観察される。これにより、装飾シート12に描かれた絵柄などからなる装飾部11と、装飾シート12の地の部分との色彩の相違が際立つことになり、装飾部11が貼付シート13の白色面により鮮明化される。
光硬化性樹脂Lは特定波長の光によって重合し硬化する樹脂であり、紫外線硬化性樹脂つまりUVレジンを光硬化性樹脂として使用することができる。UVレジンとしては、ウレタンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、エポキシアクリレート等を使用することができ、UVレジンは波長が365nmの紫外線により硬化される。光硬化性樹脂としては、波長が365nmまたは405nmのいずれかの波長のLEDの光で硬化するLEDレジン等を使用することができる。
クラフトパーツ本体部23の透明性の樹脂材料としては、光硬化性樹脂のみならず、2液性エポキシ樹脂を使用することができる。2液性エポキシ樹脂は、A剤とB剤の2液を混合させると化学反応により硬化する樹脂であり、光硬化性樹脂が短時間で硬化するのに対して、12~24時間で硬化する。
図3(C)は光硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部23に光を照射してクラフトパーツ本体部23を硬化させている状態を示す断面図である。流動性の光硬化性樹脂Lにより形成されたクラフトパーツ本体部23は、光を照射させることにより、装飾シート12に染み込んだ光硬化性樹脂とともに硬化する。硬化してクラフトシート部16と一体となったクラフトパーツ本体部23を支持板21から剥離して取り出すと、クラフトシート部16とクラフトパーツ本体部23とからなるクラフトパーツ24が製作される。支持板21の表面は剥離性を有しており、硬化したクラフトパーツ24は容易に支持板21から剥離させることができる。
UVレジンを光硬化性樹脂として使用した場合には、図3(B)に示されるように、紫外線Uがクラフトパーツ本体部23に照射される。これにより、クラフトパーツ本体部23は常温で短時間に硬化され、クラフトパーツ本体部23には、装飾部11が描かれた装飾シート12を備えたクラフトシート部16が埋め込まれる。
一方、2液性エポキシ樹脂を硬化性樹脂として使用した場合には、12時間以上放置することにより、クラフトパーツ本体部23を硬化させることができる。短時間でクラフトパーツを製作するには、2液性エポキシ樹脂を使用するよりも、光硬化性樹脂を使用することが好ましい。
図4(A)は、光硬化性樹脂Lが硬化してクラフトパーツ本体部23にクラフトシート部16が組み込まれた状態の本発明のクラフトパーツ24を示す平面図である。上述のように、クラフトパーツ本体部23を形成するための流動性と透明性とを有する光硬化性樹脂Lが装飾シート12に染み込むことにより、装飾シート12は光の透過性つまり透明性が高められる。装飾シート12の背面には貼付シート13が貼り付けられており、貼付シート13は白色となっているので、貼付シート13の白色が装飾シート12を透過して外部から鮮明に観察される。図4(A)は、透明性が高められた装飾シート12を介して貼付シート13が透明性のクラフトパーツ本体部23から鮮明に目視されることを示している。
これに対して、図4(B)は、比較例として示すクラフトパーツ24aを示す平面図である。このクラフトパーツ24aは、装飾シート12の背面に貼付シート13を貼り付けることなく、装飾シート12とクラフトパーツ本体部23とから製作されている。貼付シート13が装飾シート12に貼り付けられていないので、装飾シート12に光硬化性樹脂Lが染み込むことにより、紙製の装飾シート12の地の部分の白の色彩が光硬化性樹脂Lの色彩に近づいてしまう。このため、比較例のクラフトパーツ24aでは、装飾シート12の地の色が退色して装飾シート12に描かれた装飾部11が目立たなくなるのに対して、本発明のクラフトパーツ24においては、装飾シート12に描かれた絵柄などからなる装飾部11と、装飾シート12の地の部分との色彩の相違が際立つことになり、装飾部11が貼付シート13の白色面により鮮明化される。つまり、図4(A)に示すように、表面側の透明性の樹脂からなるクラフトパーツ本体部23を介して、装飾部11と背面側の貼付シート13が明確に目視観察される。
図4(A)に示すクラフトパーツ24をそのままの形態でアクセサリとして使用することができる。これに対して、図5に示すように、クラフトパーツ24に取付穴25を明け、取付穴25に付加部品としての紐部材26を取り付けることにより、クラフトパーツ24をペンダントとして製作することができる。
図6は図5に示したクラフトパーツの製作方法の手順を示す工程図である。装飾シート12はプリント工程1により絵柄や文字等からなる装飾部11がプリントされる。装飾部11を装飾シート12に施す方式としては、手書きでもよく、プリンターを使用した機械的プリントでもよい。装飾シート12の背面には、貼付工程2において、図1(B)、(C)に示すように、貼付シート13が貼り付けられ、複合シート15が製作される。
次いで、クラフトシート部の製作工程3において、複合シート15のうち不要部分がカッター等により切除され、図2に示すように、複合シート15からクラフトシート部16が製作される。クラフトシート部16には、塗布工程4において、流動性の光硬化性樹脂Lが塗布され、硬化工程5において光硬化性樹脂Lを硬化させることにより、硬化性樹脂からなり装飾シート12と一体となったクラフトパーツ本体部23が形成される。これにより、装飾シート12および貼付シート13からなるクラフトシート部16と、クラフトパーツ本体部23とからなるクラフトパーツ24が製作される。このクラフトパーツ24に付加部品を装着する場合には、後加工工程としての取付工程6において、例えば図5に示すように、付加部品としての紐部材26が取り付けられる。
図7(A)はクラフトシート部に硬化性樹脂を塗布するために使用する成形型30を示す平面図であり、図7(B)は成形型30の成形凹部31にクラフトシート部16が配置された状態を示す平面図である。図8(A)は図7(B)における8A-8A線に沿う断面図であり、図8(B)はクラフトシート部16に光硬化性樹脂Lを塗布している状態を示す断面図であり、図8(C)は光硬化性樹脂Lによりクラフトパーツ本体部23が形成された状態を示す断面図である。
成形型30は表面側に開口する成形凹部31を有しており、成形凹部31は底面32と底面32に対して直角方向の内周面33とにより形成されている。内周面33は、図7(B)に示されるクラフトシート部16の外周エッジ17にほぼ対応している。クラフトシート部16は成形凹部31内に配置された状態のもとで、図8(B) に示されるように、容器22から透明性と流動製を有する光硬化性樹脂Lが成形凹部31内に充填されてクラフトシート部16に塗布される。
図8(C)に示されるように、光硬化性樹脂Lによりクラフトパーツ本体部23が形成された状態のもとで、クラフトパーツ本体部23には光が照射され、クラフトパーツ本体23は硬化される。これにより、表面側の光硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部23と、背面側のクラフトシート部16とからなるクラフトパーツ24が製作される。
このように、クラフトシート部16に光硬化性樹脂Lを塗布する方式には、成形型30の成形凹部31にクラフトパーツ部を配置した状態のもとで塗布する方法と、図3(B)に示すように、支持板21の上に配置した状態のもとで塗布する方法とがある。図8においては、クラフトシート部16の貼付シート13を成形凹部31の底面32に接触させてクラフトシート部16を成形型30に配置しているが、装飾シート12を底面32に対向させるようにしてクラフトシート部16を成形型30に配置するようにしてもよい。その場合には、底面32の上に所望の厚みで硬化性樹脂を塗布することが好ましい。
成形型30を用いると、図9に示すように、取付穴25が一体となったクラフトパーツ24を容易に成型することができる。図9に示すクラフトパーツ24は、図5に示した形状のペンダントとは相違した形状のペンダントである。
図10(A)は手作り成形型30aを用いて光硬化性樹脂Lをクラフトシート部16に塗布した状態を示す平面図であり、図10(B)は図10(A)における10B-10B線に沿う断面図である。この手作り成形型30aは、透明性を有し、離型性に優れる熱可塑性樹脂からなるクリアボードつまり支持板35と、これの上に配置される棒状ないし線状のライナーモールド36とにより構成される。ライナーモールド36は、温度を加えると軟化し粘着性がでる熱可塑性樹脂により形成されている。
クラフトシート部16を囲むように支持板35の上に複数本のライナーモールド36を折り曲げるようにして配置することにより、支持板35とライナーモールド36とによりクラフトシート部16が配置される成形凹部37が形成される。ライナーモールド36は軟化するので、容易にクラフトパーツ24の外周形状を形作ることができ、支持板35に粘着固定することができる。硬化した後のクラフトパーツ本体部23は、支持板35が離型性を有しているので、容易に支持板32から剥離させることができる。
このように可撓性のライナーモールド36を用いて手作り成形型30aを組み立てるときには、クラフトシート部16の形状は、四辺形のように、比較的シンプルな形状とすることが好ましい。また、装飾シート12に施される装飾としては、図10においては、絵柄と文字とにより構成される。
図11はクラフトパーツの変形例を示す斜視図である。このクラフトパーツ24の形状は、全体的にハート型であり、装飾部11は文字のみである。このクラフトパーツ24は文字が施された装飾シート12と貼付シート13とからなる複合シート15をハート型に切り出してクラフトシート部16を形成し、上述した成形型30や手作り成形型30aにクラフトシート部16を配置し、クラフトシート部16に硬化性樹脂を塗布する。これにより、図11に示す形状のクラフトパーツ24が製作される。
上述のように、クラフトパーツ24はクラフトシート部16とクラフトパーツ本体部23とを有している。クラフトシート部16は装飾部11がプリント等により施された吸液性の装飾シート12と、白色面を備えた非吸湿性の貼付シート13とにより形成される。クラフトパーツ本体部23は透明性の硬化性樹脂により形成されており、硬化性樹脂によりクラフトパーツ本体部23を成形するときに、流動性の硬化性樹脂は装飾シート12に染み込み、装飾シート12は透けることになる。貼付シート13は白色となっているので、白色が装飾シート12を透過して外部から鮮明に観察される。これにより、装飾部11が貼付シート13の白色により鮮明化され、クラフトパーツ24のデザイン価値を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、装飾シート12は紙製であるが、装飾シート12としては、布製でもよく、マステと略称されるマスキングテープでもよい。また、実施の形態においては、紫外線硬化樹脂が硬化性樹脂として使用しているが、光硬化性樹脂に限られず、化学反応により硬化する2液性エポキシ樹脂等を使用してもよい。
11 装飾部
12 装飾シート
13 貼付シート
14 貼付面
15 複合シート
16 クラフトシート部
17 外周エッジ
21 支持板
22 容器
23 クラフトパーツ本体部
24 クラフトパーツ
30 成形型
30a 手作り成形型
31 成形凹部
32 底面
33 内周面
35 支持板
36 ライナーモールド
37 成形凹部

Claims (8)

  1. 装飾部が施された吸液性の装飾シートと、
    白色面を備え、前記装飾シートに貼り付けられる非吸液性の貼付シートと、
    透明性の硬化性樹脂により形成され、前記装飾シートと前記貼付シートとの複合シートからなるクラフトシート部が組み込まれるクラフトパーツ本体部とを有し、
    前記クラフトシート部に染みこんだ前記硬化性樹脂により前記白色面が前記装飾部を鮮明化するようにした、クラフトパーツ。
  2. 請求項1に記載のクラフトパーツにおいて、
    前記装飾シートは、装飾部が施された紙製又は布製のシートであり、
    前記貼付シートは、前記白色面に粘着剤層が設けられ、液体が染み込まれない樹脂材料製のシートであり、
    前記装飾シートの表面側から前記硬化性樹脂が前記装飾シートに染み込むようにした、クラフトパーツ。
  3. 請求項1記載のクラフトパーツにおいて、
    前記硬化性樹脂は、光を照射すると硬化する光硬化性樹脂である、クラフトパーツ。
  4. 装飾部が施された吸液性の装飾シートに、白色面を備えた非吸液性の貼付シートを貼り付ける工程と、
    前記装飾シートと前記貼付シートとの複合シートからなるクラフトシート部に、クラフトパーツ本体部を形成する流動性の硬化性樹脂を塗布する工程と、
    前記硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部を硬化させる工程と、を有し、
    前記クラフトシート部に染みこんだ前記硬化性樹脂により前記白色面が前記装飾部を鮮明化するようにした、クラフトパーツの製作方法。
  5. 請求項4に記載のクラフトパーツの製作方法において、
    前記クラフトシート部を支持台の上に配置し、前記クラフトシート部に流動性の前記硬化性樹脂を塗布し、前記硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部が硬化した後に、前記クラフトシート部と前記クラフトシート部に一体となった前記クラフトパーツ本体部とを前記支持台から剥離する、クラフトパーツの製作方法。
  6. 請求項4に記載のクラフトパーツの製作方法において、
    成形型に設けられた成形凹部に、前記クラフトシート部を配置し、
    前記クラフトシート部が配置された前記成形凹部に、流動性の硬化性樹脂を充填することにより、前記クラフトシート部に前記硬化性樹脂を塗布し、前記硬化性樹脂からなるクラフトパーツ本体部が硬化した後に、前記クラフトシート部と前記クラフトシート部に一体となったクラフトパーツ本体部とを前記成形凹部から取り出す、クラフトパーツの製作方法。
  7. 請求項4に記載のクラフトパーツの製作方法において、
    前記硬化性樹脂は、光を照射すると硬化する光硬化性樹脂である、クラフトパーツの製作方法。
  8. 請求項4~7のいずれか1項に記載のクラフトパーツの製作方法において、
    前記装飾シートと前記貼付シートとの複合シートから不要部分を切除して前記クラフトシート部を形成する、クラフトパーツの製作方法。
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