JP2024013510A - コネクタシステム及びコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】伝送信号の信頼性向上に有効なコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ2は、導電性の第一コンタクト610を保持する絶縁性の第一保持部410と、導電性の二以上の第二コンタクト620を保持し、第一保持部410と隣り合う絶縁性の第二保持部420と、基板の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部410と第二保持部420とを包囲する導電性の包囲壁510と、相手コネクタ3と嵌合した状態において、相手コネクタ3の導電性の区画壁220が第一保持部410と第二保持部420との間を少なくとも部分的に仕切るように配置される区画部430Bと、包囲壁510と第一保持部410との間を少なくとも部分的に仕切るように、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿って区画部430Bから張り出す導電性のサブ区画壁520と、を備える。【選択図】図9
Description
本開示は、コネクタシステム及びコネクタに関する。
特許文献1には、第1コネクタと第2コネクタとを備える電気コネクタセットが開示されている。第1コネクタは、第1接続端子と、第1実装部を有するとともに高周波信号を伝送する第1高周波用接続端子と、第1高周波用接続端子を取り囲む第1外部接地部材とを有する。第2コネクタは、第2接続端子と、第2実装部を有する第2高周波用接続端子と、第2高周波用接続端子を取り囲む第2外部接地部材とを有する。第1コネクタと第2コネクタとの嵌合時において、第2外部接地部材は第1外部接地部材の内側に位置し、第1接続端子および第2接続端子が第1外部接地部材の外側に位置し、第2外部接地部材が、挿抜方向から見たときの、第1高周波用接続端子の外形および第2高周波用接続端子の外形を取り囲むように周状に閉じている。
本開示は、伝送信号の信頼性向上に有効なコネクタを提供する。
本開示の一側面に係るコネクタシステムは、基板に接続されるコネクタであって、導電性の第一コンタクトを保持する絶縁性の第一保持部と、導電性の二以上の第二コンタクトを保持し、第一保持部と隣り合う絶縁性の第二保持部と、基板の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部と第二保持部とを包囲する導電性の包囲壁と、を有するコネクタと、相手基板に接続され、コネクタと嵌合する相手コネクタであって、導電性の相手第一コンタクトを保持し、第一コンタクトと相手第一コンタクトとが接触するように第一保持部と嵌合する絶縁性の相手第一保持部と、導電性の二以上の相手第二コンタクトを保持し、二以上の第二コンタクトと二以上の相手第二コンタクトとがそれぞれ接触するように第二保持部と嵌合する相手第二保持部と、相手基板の主面に垂直な軸線まわりに、相手第一保持部と相手第二保持部とを包囲し、包囲壁と嵌合する導電性の相手包囲壁と、を有する相手コネクタと、コネクタ又は相手コネクタに設けられ、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、第一保持部と第二保持部との間を少なくとも部分的に仕切る導電性の区画壁と、コネクタ又は相手コネクタに設けられ、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、包囲壁及び相手包囲壁と、第一保持部との間を少なくとも部分的に仕切るように、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に沿って区画壁から張り出す導電性のサブ区画壁と、を備える。
導電性の区画壁により、第二保持部から第一保持部に向かうノイズが反射される。更に、区画壁から張り出すサブ区画壁によって、第二保持部から区画壁を超えて第一保持部に向かうノイズを反射することができる。したがって、伝送信号の信頼性向上に有効である。
区画壁は相手コネクタに設けられ、サブ区画壁はコネクタに設けられ、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、区画壁とサブ区画壁とが互いに接触してもよい。一つのコネクタ内に区画壁及びサブ区画壁の両方を構成する場合に比較して、各コネクタの構造を簡素化し、製造効率を向上させることができる。
サブ区画壁は、第一保持部に対し第二保持部が位置する方向へ向かって区画壁に接触してもよい。サブ区画壁は、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に沿って張り出しているので、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に対して高い曲げ剛性を有する。このため、第一保持部に対し第二保持部が位置する方向へ向かってサブ区画壁が区画壁に接触する構成によれば、区画壁とサブ区画壁との接触を強くすることができる。
包囲壁は、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に沿った側壁を有し、サブ区画壁は、側壁と、第一保持部との間を仕切り、区画壁は、サブ区画壁と接する位置から更に側壁に向かって張り出してもよい。サブ区画壁に妨げられることなく区画壁を大きくし、第二保持部から第一保持部に向かうノイズを削減することができる。
相手包囲壁は、相手第一保持部と相手第二保持部とが並ぶ方向に沿った相手側壁を有し、側壁は、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、相手側壁の内方に位置し、コネクタは、第二保持部と側壁との間に隙間を保つように、第一保持部と側壁との間に位置する絶縁性のスペーサを有し、相手コネクタは、相手第二保持部と相手側壁との間に隙間を保つように、相手第一保持部と相手側壁との間に位置する導電性の相手スペーサを有してもよい。相手コネクタにおける相手スペーサを、例えば金属材料により形成できるので、相手スペーサの薄肉化が可能となる。これにより、相手包囲壁の高さを低く抑えつつ、相手包囲壁内にコネクタの受け入れスペースを確保することができる。従って、コネクタシステムの低背化と、伝送信号の信頼性との両立に有効である。
二以上の第二コンタクトのそれぞれは、第二保持部と側壁との間の隙間に位置して基板に接続される接続部を有し、二以上の相手第二コンタクトのそれぞれは、相手第二保持部と相手側壁との間の隙間に位置して相手基板に接続される相手接続部を有してもよい。第二保持部と側壁との間の隙間と、相手第二保持部と相手側壁との間の隙間とを利用して、特性インピーダンスを向上させることができる。
サブ区画壁は、第一保持部とスペーサとの間を少なくとも部分的に仕切ってもよい。伝送信号の更なる信頼性の向上に有効である。
第二保持部は溝部を有し、二以上の第二コンタクトのそれぞれは溝部の内面に位置する接触部を有し、相手第二保持部は溝部に嵌合する凸部を有し、二以上の相手第二コンタクトのそれぞれは凸部の外面に位置して接触部と接触する相手接触部を有してもよい。コネクタシステムの更なる小型化を図ることができる。
コネクタは、相手コネクタに面し、包囲壁をサブ区画壁に連結する導電性の連結プレートを更に有し、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、包囲壁は相手包囲壁の内方に位置してもよい。連結プレートによって、サブ区画壁を保護することができる。
サブ区画壁は、第一サブ区画壁と、第一サブ区画壁から離れた第二サブ区画壁と、を含み、包囲壁は、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に沿う第一側壁及び第二側壁を含み、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、相手包囲壁の内方に位置し、第一サブ区画壁は、第一保持部と第一側壁との間を少なくとも部分的に仕切るように区画壁から張り出し、第二サブ区画壁は、第一保持部と第二側壁との間を少なくとも部分的に仕切るように区画壁から張り出していてもよい。第二保持部から区画壁を超えて第一保持部に向かうノイズを更に反射することができる。
包囲壁は、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に沿う側壁と、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に交差する端壁と、を含み、サブ区画壁のそれぞれは、区画壁から端壁に向かって張り出し、端壁と間隔をあけて対向し、区画壁は、側壁と間隔を開けて対向していてもよい。サブ区画壁によるノイズ削減効果の分、サブ区画壁と端壁との間と、区画壁と側壁との間との間隔を許容し、設計自由度を高めることができる。
コネクタは、第一保持部を第二保持部に連結し、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、サブ区画壁と端壁との間と、区画壁と側壁との間とに配置される絶縁性の連結部を更に有してもよい。上記間隔を利用して、第一保持部と第二保持部との強度を向上させることができる。
包囲壁は、第一保持部と第二保持部とを切れ目なく包囲するように形成されていてもよい。コネクタ外部との間におけるノイズの遮蔽効果を向上させることができる。
相手包囲壁は、相手第一保持部と相手第二保持部とを切れ目なく包囲するように形成されていてもよい。コネクタ外部との間におけるノイズの遮蔽効果を更に向上させることができる。
本開示の他の側面に係るコネクタは、基板に接続され、相手コネクタと嵌合するコネクタであって、導電性の第一コンタクトを保持する絶縁性の第一保持部と、導電性の二以上の第二コンタクトを保持し、第一保持部と隣り合う絶縁性の第二保持部と、基板の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部と第二保持部とを包囲する導電性の包囲壁と、相手コネクタと嵌合した状態において、相手コネクタの導電性の区画壁が第一保持部と第二保持部との間を少なくとも部分的に仕切るように配置される区画部と、包囲壁と第一保持部との間を少なくとも部分的に仕切るように、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に沿って区画部から張り出す導電性のサブ区画壁と、を備える。
サブ区画壁は、相手コネクタと嵌合した状態において、第一保持部に対し第二保持部が位置する方向へ向かって区画壁に接触するように構成されていてもよい。
相手コネクタに面し、包囲壁をサブ区画壁に連結する導電性の連結プレートを更に備えてもよい。
包囲壁は、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に沿う側壁と、第一保持部と第二保持部とが並ぶ方向に交差する端壁と、を含み、サブ区画壁は、区画壁から端壁に向かって張り出し、端壁と間隔をあけて対向し、区画壁は、側壁と間隔を開けて対向していてもよい。
コネクタは、第一保持部を第二保持部に連結し、コネクタと相手コネクタとが嵌合した状態において、サブ区画壁と端壁との間と、区画壁と側壁との間とに配置される絶縁性の連結部を更に有してもよい。
包囲壁は、第一保持部と第二保持部とを切れ目なく包囲するように形成されていてもよい。
本開示によれば、伝送信号の信頼性向上に有効なコネクタを提供することができる。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔コネクタシステム〕
図1は、コネクタシステム1の構成を例示する斜視図である。図1に示されるコネクタシステム1は、スマートホン又はタブレットコンピュータ等の通信端末内において、回路基板同士の接続に用いられる。コネクタシステム1は、通信端末に限られず、様々な電気機器に適用可能である。
図1は、コネクタシステム1の構成を例示する斜視図である。図1に示されるコネクタシステム1は、スマートホン又はタブレットコンピュータ等の通信端末内において、回路基板同士の接続に用いられる。コネクタシステム1は、通信端末に限られず、様々な電気機器に適用可能である。
図1に示すように、コネクタシステム1は、コネクタ2と、コネクタ3とを備える。コネクタ2は回路基板4(基板)に接続される。コネクタ3は回路基板5(基板)に接続され、コネクタ2と嵌合する。コネクタ3がコネクタ2と嵌合することによって、回路基板4と回路基板5とが電気的に接続される。
コネクタ2は、第一保持部410と、第二保持部420と、包囲壁510とを有する。第一保持部410は、絶縁性を有し、導電性の第一コンタクト610を保持する。第二保持部420は、絶縁性を有し、導電性の二以上の第二コンタクト620を保持する。包囲壁510は、導電性を有し、回路基板4の主面(コネクタ2が配置される面)に垂直な軸線まわりに、第一保持部410と第二保持部420とを包囲する。
コネクタ3は、第一保持部110と、第二保持部120と、包囲壁210とを有する。第一保持部110は、絶縁性を有し、導電性の第一コンタクト310を保持する。第一保持部110は、第一コンタクト610と第一コンタクト310とが接触するように第一保持部410と嵌合する。第二保持部120は、絶縁性を有し、導電性の二以上の第二コンタクト320を保持する。第二保持部120は、二以上の第二コンタクト620と二以上の第二コンタクト320とがそれぞれ接触するように第二保持部420と嵌合する。包囲壁210は、導電性を有し、回路基板5の主面(コネクタ3が配置される面)に垂直な軸線まわりに第一保持部110と第二保持部120とを包囲し、包囲壁510と嵌合する。
このようなコネクタシステム1においては、第一コンタクト610及び第一コンタクト310と、第二コンタクト620及び第二コンタクト320との間に高い遮蔽性が要求される場合がある。例えば、第一コンタクト610及び第一コンタクト310が、第二コンタクト620及び第二コンタクト320により伝送される信号に比較して高周波の信号(例えば通信におけるRF信号)の伝送に用いられる場合がある。このような場合、第二コンタクト620及び第二コンタクト320から第一コンタクト610及び第一コンタクト310へのノイズ伝播、又は第一コンタクト610及び第一コンタクト310から第二コンタクト620及び第二コンタクト320へのノイズ伝播を十分に抑制することが要求される場合がある。
そこで、コネクタシステム1は、区画壁220と、サブ区画壁520とを更に備える。区画壁220は、導電性を有し、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、第一保持部410と第二保持部420との間を少なくとも部分的に仕切る。サブ区画壁520は、導電性を有し、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、包囲壁510及び包囲壁210と、第一保持部410との間を少なくとも部分的に仕切るように、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿って区画壁220から張り出す。
コネクタシステム1によれば、導電性の区画壁220により、第二保持部420から第一保持部410に向かうノイズが反射される。更に、区画壁220から張り出すサブ区画壁520によって、第二保持部420から区画壁220を超えて第一保持部410に向かうノイズを反射することができる。従って、伝送信号の信頼性向上に有効である。
コネクタ2は、コネクタ3に対する「相手コネクタ」である。コネクタ2を「相手コネクタ」とする場合、第一コンタクト610は「相手第一コンタクト」であり、第一保持部410は「相手第一保持部」であり、第二コンタクト620は「相手第二コンタクト」であり、第二保持部420は「相手第二保持部」であり、包囲壁510は「相手包囲壁」であり、回路基板4は「相手基板」である。
同様に、コネクタ3はコネクタ2に対する「相手コネクタ」である。コネクタ3を「相手コネクタ」とする場合、第一コンタクト310は「相手第一コンタクト」であり、第一保持部110は「相手第一保持部」であり、第二コンタクト320は「相手第二コンタクト」であり、第二保持部120は「相手第二保持部」であり、包囲壁210は「相手包囲壁」であり、回路基板5は「相手基板」である。
区画壁220はコネクタ3に設けられ、サブ区画壁520はコネクタ2に設けられてもよい。また、区画壁220はコネクタ2に設けられ、サブ区画壁520はコネクタ3に設けられてもよい。いずれにおいても、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、区画壁220とサブ区画壁520とが互いに接触してもよい。コネクタ2及びコネクタ3のいずれか一方に区画壁220及びサブ区画壁520の両方を構成する場合に比較して、コネクタ2及びコネクタ3のそれぞれの構造を簡素化し、製造効率を向上させることができる。上述した伝送信号の信頼性向上という観点においては、区画壁220及びサブ区画壁520の両方がコネクタ2に設けられていてもよく、区画壁220及びサブ区画壁520の両方がコネクタ3に設けられていてもよい。
コネクタ2はリセプタクルコネクタであり、コネクタ3はプラグコネクタであってもよい。また、コネクタ2はプラグコネクタであり、コネクタ3はリセプタクルコネクタであってもよい。
以下、コネクタ2がリセプタクルコネクタであり、コネクタ3がプラグコネクタであり、コネクタ3に区画壁220が設けられ、コネクタ2にサブ区画壁520が設けられる場合を詳細に例示する。なお、以下の例において、コネクタ3は一対の第一コンタクト310と六つの第二コンタクト320とを有し、コネクタ2は一対の第一コンタクト610と六つの第二コンタクト620とを有する。これらの数は一例であり、第一コンタクト310,610の数は一以上であればよく、第二コンタクト320,620の数は二以上であればよい。
〔プラグコネクタ〕
図2に示すように、コネクタ3は、絶縁ハウジング100と、シェル200と、一対の第一コンタクト310と、六つの第二コンタクト320とを有する。絶縁ハウジング100は、射出成型等により、樹脂材料等の絶縁性を有する材料から一体的に形成されている。絶縁ハウジング100は、一対の第一保持部110と、第二保持部120と、一対の連結部130とを有する。以下、必要に応じ、一対の第一保持部110を第一保持部110A,110Bとして区別し、一対の連結部130を連結部130A,130Bとして区別する。また、一対の第一コンタクト310を第一コンタクト310A,310Bとして区別する。
図2に示すように、コネクタ3は、絶縁ハウジング100と、シェル200と、一対の第一コンタクト310と、六つの第二コンタクト320とを有する。絶縁ハウジング100は、射出成型等により、樹脂材料等の絶縁性を有する材料から一体的に形成されている。絶縁ハウジング100は、一対の第一保持部110と、第二保持部120と、一対の連結部130とを有する。以下、必要に応じ、一対の第一保持部110を第一保持部110A,110Bとして区別し、一対の連結部130を連結部130A,130Bとして区別する。また、一対の第一コンタクト310を第一コンタクト310A,310Bとして区別する。
第一保持部110は、第一コンタクト310を保持し、第一コンタクト610と第一コンタクト310とがそれぞれ接触するように第一保持部410と嵌合する。例えば第一保持部110Aは第一コンタクト310Aを保持し、第一保持部110Bは第一コンタクト310Bを保持する。
第二保持部120は、第一保持部110Aと第一保持部110Bとの間に位置する。以下、第一保持部110A,110Bと第二保持部120とが並ぶ方向を「配列方向」という。
第二保持部120は、二以上の第二コンタクト320を保持し、二以上の第二コンタクト620と二以上の第二コンタクト320とがそれぞれ接触するように第二保持部420と嵌合する。例えば第二保持部120は、六つの第二コンタクト320を、配列方向に沿って三つずつ二列に配列させて保持する。
連結部130は、第一保持部110と第二保持部120との間を仕切る。例えば連結部130Aは第一保持部110Aと第二保持部120との間を仕切り、連結部130Bは第一保持部110Bと第二保持部120との間を仕切る。
図3に示すように、第二保持部120は、凸部121,122と、ベースプレート123とを有する。ベースプレート123は回路基板5に沿って広がっており、配列方向に沿った一対の側縁を有する。凸部121,122は、ベースプレート123の一対の側縁にそれぞれ設けられている。以下、凸部121,122が並ぶ方向を「幅方向」という。
凸部121,122のそれぞれは、配列方向に沿って延び、回路基板5から遠ざかる方向に向かってベースプレート123から突出している。凸部121,122は、後述する包囲壁210の側壁211,212にそれぞれ幅方向で対向する。
凸部121,122のそれぞれは、配列方向に沿って並ぶ三つの第二コンタクト320を保持する。凸部121は、三つの第二コンタクト320が三つの第二コンタクト620とそれぞれ接触するように、後述する絶縁ハウジング400の凹部421と嵌合する。凸部122は、三つの第二コンタクト320が三つの第二コンタクト620とそれぞれ接触するように、後述する絶縁ハウジング400の凹部422と嵌合する。
第一保持部110A,110Bのそれぞれは、凸部111と、ベースプレート112とを有する。ベースプレート112は凸部121に連なり、回路基板5に面する。凸部111は、配列方向に沿って延び、回路基板5から遠ざかる方向に向かってベースプレート112から突出している。第一保持部110Aの凸部111は第一コンタクト310Aを保持し、第一保持部110Bの凸部111は第一コンタクト310Bを保持する。
回路基板5の主面に垂直な方向から見て、第一保持部110Aのベースプレート112と、第一保持部110Bのベースプレート112とは、凸部111から互いに逆向きに張り出している。図2に示すように、例えば第一保持部110Aのベースプレート112は、側壁212に向かって張り出しており、側壁211に向かっては張り出していない。第一保持部110Bのベースプレート112は、側壁211に向かって張り出しており、側壁212に向かっては張り出していない。
このように、凸部111からベースプレート112が張り出す方向を、幅方向の一方のみとしたことによって、ベースプレート112が張り出さない方向に、凸部111が保持する第一コンタクト310を回路基板5に電気的に接続するスペースが形成される。また、凸部111からベースプレート112が張り出す方向を、第一保持部110Aと第一保持部110Bとで互いに逆向きにしたことによって、絶縁ハウジング100の形状が点対称となる。このため、絶縁ハウジング100の取り付け方向の誤りによる不良品の発生を抑制することができる。
図3に示すように、連結部130Aは、幅方向に沿って延び、回路基板5から遠ざかる方向に向かって、ベースプレート112,123から突出している。同様に、連結部130Bは、幅方向に沿って延び、回路基板5から遠ざかる方向に向かって、ベースプレート112,123から突出している。
以上の構成によれば、凸部121,122が、連結部130A,130B及びベースプレート123によって補強される。第一保持部110Aの凸部111が、連結部130A及び第一保持部110Aのベースプレート112によって補強される。第一保持部110Bの凸部111が、連結部130B及び第一保持部110Bのベースプレート112によって補強される。
連結部130A,130Bのそれぞれには、回路基板5から遠ざかる方向に向かって開口した貫通孔131が形成されている。貫通孔131は、幅方向に沿って延びており、後述する区画壁220の少なくとも一部を収容する。
図4に示すように、シェル200は導電性を有し、例えば打ち抜き加工と、曲げ加工又は絞り加工等の塑性加工とによって、例えば銅等の金属の薄板材料から一体的に形成されている。シェル200は、包囲壁210と、一対の区画壁220と、一対の連結プレート230とを有する。
図1に示すように、包囲壁210は、回路基板5の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部110と第二保持部120とを包囲し、包囲壁510と嵌合する。図4に示すように、包囲壁210は、配列方向に沿った一対の側壁211,212と、配列方向に交差(例えば直交)して幅方向に沿った一対の端壁213,214とを有する。包囲壁210は、第一保持部110と第二保持部120とを切れ目なく包囲するように、全周に亘って切れ目なく連なっている。
包囲壁210は、回路基板5に近い端部215と、回路基板5から離れた端部216とを有する。端部215は、全周に亘って包囲壁210の内方に向けて屈曲している。端部216は、全周に亘って包囲壁210の外方に向けて屈曲している。
一対の区画壁220は、一対の第一保持部110にそれぞれ対応する。以下、必要に応じて、一対の区画壁220を区画壁220A,220Bとして区別する。区画壁220Aは、配列方向に交差(例えば直交)する平面に沿って広がり、第一保持部110Aと第二保持部120との間を仕切る(図5参照)。区画壁220Bは、配列方向に交差(例えば直交)する平面に沿って広がり、第一保持部110Bと第二保持部120との間を仕切る。幅方向における区画壁220A,220Bの両端部は、側壁211,212の内面と対向している。このとき、幅方向における区画壁220A,220Bの両端部は、側壁211,212の内面と間隔を開けて対向していてもよい。
区画壁220A,220Bは、絶縁ハウジング100の連結部130A,130Bにそれぞれ固定される。図4に示すように、区画壁220A,220Bのそれぞれは、回路基板5に近い壁端部223と、回路基板5から離れた壁端部224とを有し、壁凹部221と壁凸部222とを更に有する。壁凹部221は、連結部130A又は連結部130Bを受け入れ得るように、壁端部223から窪むように形成されている。壁凸部222は、壁凹部221の底部から回路基板5に向かって突出し、連結部130A又は連結部130Bの貫通孔131に挿入される(図5参照)。壁凸部222は、貫通孔131を経て回路基板5の導電パターン40(後述)に電気的に接続される。
図4に示すように、一対の連結プレート230は、一対の区画壁220にそれぞれ対応する。以下、必要に応じて、一対の連結プレート230を、連結プレート230A,230Bとして区別する。連結プレート230Aは、回路基板5に面し、側壁211,212及び端壁213における包囲壁210の端部215を、区画壁220Aの壁端部223に連結する。連結プレート230Bは、回路基板5に面し、側壁211,212及び端壁214における包囲壁210の端部215を、区画壁220Bの壁端部223に連結する。
連結プレート230Aは幅方向に並ぶスペーサ231A,232Aに分かれており、連結プレート230Bは幅方向に並ぶスペーサ231B,232Bに分かれている。スペーサ231Aは第一保持部110Aと側壁211との間に配置され、スペーサ232Aは第一保持部110Aと側壁212との間に配置される。スペーサ231Bは第一保持部110Bと側壁211との間に配置され、スペーサ232Bは第一保持部110Bと側壁212との間に配置される。
上述のように、区画壁220A,220Bは第一保持部110A,110Bにそれぞれ固定されるので、スペーサ231A,231Bは第二保持部120と側壁211との間に隙間を保ち、スペーサ232A,232Bは第二保持部120と側壁212との間に隙間を保つこととなる。
図6に示すように、第一コンタクト310は導電性を有し、例えば打ち抜き加工と、曲げ加工等の塑性加工とによって、例えば銅等の金属の薄板材料から一体的に形成されている。第一コンタクト310は、接触部311と、接触部312と、端部313と、接続部314とを有する。接触部311,312は、幅方向に並び、それぞれ端部313から回路基板5に向かって延びている。接触部311,312は、幅方向における凸部111の両側面(外面)にそれぞれ位置し、後述する第一コンタクト610の接触部611,612にそれぞれ接触する。
接続部314は、接触部311の端部から、幅方向に沿って接触部312から遠ざかる方向に延びている。第一コンタクト310Aは、第一保持部110Aにおいて、接続部314が側壁211に向かって延びるように凸部111に保持されている(図2参照)。第一コンタクト310Bは、第一保持部110Bにおいて、接続部314が側壁212に向かって延びるように凸部111に保持されている。なお、第一コンタクト310は、接続部315を更に有してもよい。接続部315は、接触部312の端部から、幅方向に沿って接触部311から遠ざかる方向に延びており、第一保持部110A,110Bのいずれにおいてもベースプレート112の下方に配置される。接続部315を更に有する場合、第一コンタクト310の形状が端部313を挟んで対称となるので、取り付け方向の誤りによる不良品の発生を抑制することができる。
図7に示すように、第二コンタクト320は導電性を有し、例えば打ち抜き加工と、曲げ加工等の塑性加工とによって、例えば銅等の金属の薄板材料から一体的に形成されている。第二コンタクト320は、接触部321と、接触部322と、端部323と、接続部324とを有する。接触部321,322は、幅方向で対向するように並び、それぞれ端部323から回路基板5に向かって延びている。配列方向と幅方向の両方に直交する方向において、接触部321は接触部322よりも長い。接続部324は、接触部321の端部から、幅方向に対向する接触部322に近付く方向に延び、接触部322を通過して更に延びている。凸部121,122において、接触部321,322は、幅方向における凸部121の両側面(外面)にそれぞれ位置し、後述する第二コンタクト620の接触部621,622にそれぞれ接触する。凸部121,122のいずれにおいても、接触部321は接触部322よりも内方に位置する。凸部121に保持される第二コンタクト320の接続部324は、接触部322と回路基板5との間を経て、側壁211と凸部121との間の隙間に位置し、回路基板5に電気的に接続される。凸部122に保持される第二コンタクト320の接続部324は、接触部322と回路基板5との間を経て、側壁212と凸部121との間の隙間に位置し、回路基板5に電気的に接続される。
図8は、回路基板5が有する導電パターンを例示する図である。この図は、コネクタ3に対し回路基板5が位置する方向から見た図であり、回路基板5自体を透過させて導電パターン40とコネクタ3とを示している。図8に例示する導電パターン40は、包囲グラウンドパターン41と、一対の区画グラウンドパターン42A,42Bと、一対の第一信号パターン43A,43Bと、六つの第二信号パターン44とを有する。
第一信号パターン43Aには第一コンタクト310Aの接続部314が半田付け等により 電気的に接続される。第一信号パターン43Bには第一コンタクト310Bの接続部314が半田付け等により電気的に接続される。六つの第二信号パターン44には、六つの第二コンタクト320の接続部324がそれぞれ半田付け等により電気的に接続される。
包囲グラウンドパターン41は、一対の第一信号パターン43A,43Bと六つの第二信号パターン44とを全周に亘って包囲する。包囲グラウンドパターン41には、包囲壁210の端部215が半田付け等により電気的に接続される。
区画グラウンドパターン42Aは、包囲グラウンドパターン41内において、第一信号パターン43Aと六つの第二信号パターン44との間を仕切る。区画グラウンドパターン42Bは、包囲グラウンドパターン41内において、第一信号パターン43Bと六つの第二信号パターン44との間を仕切る。区画グラウンドパターン42Aには、区画壁220Aの壁凸部222が半田付け等により電気的に接続される。区画グラウンドパターン42Bには、区画壁220Bの壁凸部222が半田付け等により電気的に接続される。
〔リセプタクルコネクタ〕
図9に示すように、コネクタ2は、絶縁ハウジング400と、シェル500と、一対の第一コンタクト610と、六つの第二コンタクト620とを有する。絶縁ハウジング400は、射出成型等により、樹脂材料等の絶縁性を有する材料から一体的に形成されている。絶縁ハウジング400は、一対の第一保持部410と、第二保持部420と、スペーサ440とを有する。以下、必要に応じ、一対の第一保持部410を第一保持部410A,410Bとして区別する。また、一対の第一コンタクト610を第一コンタクト610A,610Bとして区別する。
図9に示すように、コネクタ2は、絶縁ハウジング400と、シェル500と、一対の第一コンタクト610と、六つの第二コンタクト620とを有する。絶縁ハウジング400は、射出成型等により、樹脂材料等の絶縁性を有する材料から一体的に形成されている。絶縁ハウジング400は、一対の第一保持部410と、第二保持部420と、スペーサ440とを有する。以下、必要に応じ、一対の第一保持部410を第一保持部410A,410Bとして区別する。また、一対の第一コンタクト610を第一コンタクト610A,610Bとして区別する。
第一保持部410は、第一コンタクト610を保持し、第一コンタクト610と第一コンタクト310とがそれぞれ接触するように第一保持部110と嵌合する。例えば第一保持部410Aは第一コンタクト610Aを保持し、第一保持部410Bは第一コンタクト610Bを保持する。
第二保持部420は、第一保持部410Aと第一保持部410Bとの間に位置する。以下、コネクタ3の説明においても、上述した「配列方向」及び「幅方向」を用いる。これらは、コネクタ2がコネクタ3に嵌合した状態における方向を意味する。第一保持部410A,410Bと第二保持部420とは配列方向に沿って並ぶ。
第二保持部420は、二以上の第二コンタクト620を保持し、二以上の第二コンタクト620と二以上の第二コンタクト320とがそれぞれ接触するように第二保持部120と嵌合する。例えば第二保持部420は、六つの第二コンタクト620を、配列方向に沿って三つずつ二列に配列させて保持する。
区画部430は、第一保持部410と第二保持部420との間に形成された溝状部分であり、コネクタ3に向かって開口している。コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、区画部430には、第一保持部410と第二保持部420との間を少なくとも部分的に仕切るように区画壁220が配置される。例えば区画部430Aは区画壁220Aが配置され、区画部430Bは区画壁220Bが配置される(図12参照)。
図10に示すように、第二保持部420は、凹部421,422を有する。凹部421,422は、コネクタ3に向かって開口している。凹部421,422は、幅方向に並び、それぞれ配列方向に沿って延びている。
凹部421,422のそれぞれは、配列方向に沿って並ぶ三つの第二コンタクト620を保持する。凹部421は、三つの第二コンタクト620が三つの第二コンタクト320とそれぞれ接触するように、絶縁ハウジング100の凸部121と嵌合する。凹部422は、三つの第二コンタクト620が三つの第二コンタクト320とそれぞれ接触するように、絶縁ハウジング100の凸部122と嵌合する。
第一保持部410A,410Bのそれぞれは、凹部411を有する。凹部411はコネクタ3に向かって開口している。第一保持部410Aの凹部411は第一コンタクト610Aを保持し、第一保持部410Bの凹部411は第一コンタクト610Bを保持する。
スペーサ440は、第二保持部420と側壁511,512との間に隙間を保つように、第一保持部410と、後述するシェル500の側壁511,512との間に位置する。スペーサ440は、第一保持部410Aに対応するスペーサ440Aと、第一保持部410Bに対応するスペーサ440Bとを含む。スペーサ440Aはスペーサ441A,442Aを含み、スペーサ440Bはスペーサ441B,442Bを含む。スペーサ441Aは、第一保持部410Aと側壁511との間に位置し、側壁511に接する。スペーサ442Aは、第一保持部410Aと側壁512との間に位置し、側壁512に接する。スペーサ441Bは、第一保持部410Bと側壁511との間に位置し、側壁511に接する。スペーサ442Bは、第一保持部410Bと側壁512との間に位置し、側壁512に接する。
図11に示すように、シェル500は導電性を有し、例えば打ち抜き加工と、曲げ加工又は絞り加工等の塑性加工とによって、例えば銅等の金属の薄板材料から一体的に形成されている。シェル500は、包囲壁510と、一対のサブ区画壁520と、一対の連結プレート540とを有する。
包囲壁510は、回路基板4の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部410と第二保持部420とを包囲する。コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、包囲壁510は包囲壁210と嵌合する。例えば、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、包囲壁510は包囲壁210の内方に位置し、包囲壁510の外面が包囲壁210の内面に嵌合する。
包囲壁510は、配列方向に沿った一対の側壁511,512と、配列方向に交差(例えば直交)して幅方向に沿った一対の端壁513,514とを有する。コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、側壁511は側壁211の内方に位置し、側壁512は側壁212の内方に位置し、端壁513は端壁213の内方に位置し、端壁514は端壁214の内方に位置する。包囲壁510は、第一保持部410と第二保持部420とを切れ目なく包囲するように、全周に亘って切れ目なく連なっている。
包囲壁510は、回路基板4に近い端部515と、回路基板4から離れた端部516とを有する。端部515は、全周に亘って包囲壁510の外方に向かって屈曲している。端部516は、全周に亘って包囲壁510の内方に向かって屈曲している。
一対のサブ区画壁520は、一対の第一保持部410にそれぞれ配置される。以下、必要に応じて、一対のサブ区画壁520をサブ区画壁520A,520Bとして区別する。サブ区画壁520Aは、包囲壁510と第一保持部410Aとの間を少なくとも部分的に仕切るように、配列方向に沿って区画部430Aから張り出す。サブ区画壁520Bは、包囲壁510と第一保持部410Bとの間を少なくとも部分的に仕切るように、配列方向に沿って区画部430Bから張り出す。
サブ区画壁520Aはサブ区画壁521A,522Aを含み、サブ区画壁520Bはサブ区画壁521B,522Bを含んでいてもよい。、幅方向において、サブ区画壁522A(第二サブ区画壁)は、サブ区画壁521A(第一サブ区画壁)から離れており、サブ区画壁521A,522Aの間に第一保持部410Aが配置される。サブ区画壁522B(第二サブ区画壁)は、サブ区画壁521B(第一サブ区画壁)から離れており、サブ区画壁521B,522Bの間に第一保持部410Bが配置される。サブ区画壁521Aは、第一保持部410Aと側壁511(第一側壁)との間を少なくとも部分的に仕切るように、区画部430Aから端壁513に向かって張り出している。サブ区画壁522Aは、第一保持部410Aと側壁512(第二側壁)との間を少なくとも部分的に仕切るように、区画部430Aから端壁513に向かって張り出している。サブ区画壁521A,522Aは、端壁513と間隔を開けて対向していてもよい。サブ区画壁521Bは、第一保持部410Bと側壁511との間を少なくとも部分的に仕切るように、区画部430Bから端壁514に向かって張り出している。サブ区画壁522Bは、第一保持部410Bと側壁512との間を少なくとも部分的に仕切るように、区画部430Bから端壁514に向かって張り出している。サブ区画壁521B,522Bは、端壁514と間隔を開けて対向していてもよい。
サブ区画壁521A,522A,521B,522Bのそれぞれは、回路基板5に近い壁端部525と、回路基板5から離れた壁端部526とを有し、接触部523と接続部524とを更に有する。接触部523は、壁端部525,526の間に位置し、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、区画壁220に接触する。例えば、サブ区画壁521A,522Aの接触部523は、サブ区画壁521A,522Aから区画部430A内に向かって突出しており、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、第一保持部410Aに対し第二保持部420が位置する方向へ向かって区画壁220Aに接触する。サブ区画壁521B,522Bの接触部523は、サブ区画壁521B,522Bから区画部430B内に向かって突出しており、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、第一保持部410Bに対し第二保持部420が位置する方向へ向かって区画壁220Bに接触する。接続部524は、壁端部525に設けられており、半田付け等により回路基板5の導電パターン50(後述)に電気的に接続される。
サブ区画壁521Aは、スペーサ441Aと第一保持部410Aとの間を少なくとも部分的に仕切り、サブ区画壁522Aは、スペーサ442Aと第一保持部410Aとの間を少なくとも部分的に仕切る。サブ区画壁521Bは、スペーサ441Bと第一保持部410Bとの間を少なくとも部分的に仕切り、サブ区画壁522Bは、スペーサ442Bと第一保持部410Bとの間を少なくとも部分的に仕切る。図9に示すように、スペーサ441A,442A,441B,442Bは、連結部451A,452A,451B,452Bをそれぞれ含んでいてもよい。
連結部451Aは、第一保持部410Aを第二保持部420に連結し、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、サブ区画壁521Aと端壁513との間と、区画壁220Aと側壁511との間とに配置される。連結部452Aも第一保持部410Aを第二保持部420に連結し、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、サブ区画壁522Aと端壁513との間と、区画壁220Aと側壁512との間とに配置される。
連結部451Bは、第一保持部410Bを第二保持部420に連結し、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、サブ区画壁521Bと端壁514との間と、区画壁220Bと側壁511との間とに配置される。連結部452Bも第一保持部410Bを第二保持部420に連結し、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態において、サブ区画壁522Bと端壁514との間と、区画壁220Bと側壁512との間とに配置される。
図11に戻り、一対の連結プレート540は、一対のサブ区画壁520にそれぞれ対応する。以下、必要に応じて、一対の連結プレート540を連結プレート540A,540Bとして区別する。連結プレート540Aは、コネクタ3に面し、包囲壁510をサブ区画壁520Aに連結する。連結プレート540Bは、コネクタ3に面し、包囲壁510をサブ区画壁520Bに連結する。
連結プレート540Aは連結プレート541A,542Aを含み、連結プレート540Bは連結プレート541B,542Bを含む。連結プレート541Aは、コネクタ3に面し、側壁511及び端壁513における包囲壁510の端部516を、サブ区画壁521Aの壁端部526に連結する。連結プレート542Aは、コネクタ3に面し、側壁512及び端壁513における包囲壁510の端部516を、サブ区画壁522Aの壁端部526に連結する。連結プレート541Bは、コネクタ3に面し、側壁511及び端壁513における包囲壁510の端部516を、サブ区画壁521Bの壁端部526に連結する。542Bは、コネクタ3に面し、側壁511及び端壁513における包囲壁510の端部516を、サブ区画壁522Bの壁端部526に連結する。
図13に示すように、第一コンタクト610は導電性を有し、例えば打ち抜き加工と、曲げ加工等の塑性加工とによって、例えば銅等の金属の薄板材料から一体的に形成されている。第一コンタクト610は、接触部611と、接触部612と、接続部613とを有する。接続部613は、回路基板4に面するように配置され、回路基板4に半田付け等によって電気的に接続される。接触部611,612は、幅方向に並び、それぞれ回路基板4から遠ざかる方向に向かって接続部613から延びている。接触部611,612は、幅方向における凹部411の両側面(内面)にそれぞれ位置し、第一コンタクト310の接触部311,312にそれぞれ接触する。
図14に示すように、第一コンタクト610は、アンカー部614を更に有する。アンカー部614は、凹部411内への第一コンタクト610の固定強度を高めるように、絶縁ハウジング400に挿入される。
図15に示すように、第二コンタクト620は導電性を有し、例えば打ち抜き加工と、曲げ加工等の塑性加工とによって、例えば銅等の金属の薄板材料から一体的に形成されている。第二コンタクト620は、接触部621と、接触部622と、連結部623と、連結部624と、接続部625とを有する。連結部623は、回路基板4に沿うように配置される。接触部621,622は、幅方向に並び、それぞれ回路基板4から遠ざかる方向に向かって連結部623から延びている。連結部624は、連結部623から延びた接触部622に対し折り返され、接触部622の端部から回路基板4に向かって延びている。接続部625は、連結部624の端部から、幅方向に沿って接触部622から遠ざかる方向に延びている。
凹部421,422において、接触部621,622は、幅方向における両側面(内面)にそれぞれ位置し、第二コンタクト320の接触部321,322にそれぞれ接触する。凹部421,422のいずれにおいても、接触部621は、接触部622よりも内方に位置する。凹部421に配置される第二コンタクト620の連結部624は、側壁511と第二保持部420との間の隙間に位置し、回路基板4に電気的に接続される。凹部422に配置される第二コンタクト620の連結部624は、側壁512と第二保持部420との間の隙間に位置し、回路基板4に電気的に接続される。
図16は、回路基板4が有する導電パターンを例示する図である。この図は、コネクタ2に対し回路基板4が位置する方向から見た図であり、回路基板4自体を透過させて導電パターン50とコネクタ2とを示している。図16に例示する導電パターン50は、包囲グラウンドパターン51と、一対の区画グラウンドパターン52A,52Bと、一対の第一信号パターン53A,53Bと、六つの第二信号パターン54とを有する。
第一信号パターン53Aには第一コンタクト610Aの接続部613が半田付け等により 電気的に接続される。第一信号パターン53Bには第一コンタクト610Bの接続部613が半田付け等により電気的に接続される。六つの第二信号パターン54には、六つの第二コンタクト620の接続部625がそれぞれ半田付け等により電気的に接続される。
包囲グラウンドパターン51は、一対の第一信号パターン53A,53Bと六つの第二信号パターン54とを全周に亘って包囲する。包囲グラウンドパターン51には、包囲壁510の端部515が電気的に接続される。
区画グラウンドパターン52Aは、包囲グラウンドパターン51内において、第一信号パターン53Aと六つの第二信号パターン54との間を仕切る。区画グラウンドパターン52Bは、包囲グラウンドパターン51内において、第一信号パターン53Bと六つの第二信号パターン54との間を仕切る。区画グラウンドパターン52Aには、サブ区画壁521A,522Aの接続部524が半田付け等により電気的に接続される。区画グラウンドパターン52Bには、サブ区画壁521B,522Bの接続部524が半田付け等により電気的に接続される。
〔嵌合状態の説明〕
以上に説明したコネクタ3は、包囲壁510が包囲壁210の内方に位置するようにコネクタ2と嵌合する。図17に示すように、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態においては、第一コンタクト310の接触部311,312が第一コンタクト610の接触部611,612にそれぞれ接触するように、第一保持部410の凹部411に第一保持部110の凸部111が嵌合する。図18に示すように、第二コンタクト320の接触部321,322が第二コンタクト620の接触部621,622にそれぞれ接触し、第二保持部120の凸部121,122が第二保持部420の凹部421,422にそれぞれ嵌合する。図19に示すように、区画部430A内に区画壁220Aが配置され、区画部430B内に区画壁220Bが配置され、第一保持部410Aと第二保持部420との間が区画壁220Aによって仕切られ、第一保持部410Bと第二保持部420との間が区画壁220Bによって仕切られる。
以上に説明したコネクタ3は、包囲壁510が包囲壁210の内方に位置するようにコネクタ2と嵌合する。図17に示すように、コネクタ2とコネクタ3とが嵌合した状態においては、第一コンタクト310の接触部311,312が第一コンタクト610の接触部611,612にそれぞれ接触するように、第一保持部410の凹部411に第一保持部110の凸部111が嵌合する。図18に示すように、第二コンタクト320の接触部321,322が第二コンタクト620の接触部621,622にそれぞれ接触し、第二保持部120の凸部121,122が第二保持部420の凹部421,422にそれぞれ嵌合する。図19に示すように、区画部430A内に区画壁220Aが配置され、区画部430B内に区画壁220Bが配置され、第一保持部410Aと第二保持部420との間が区画壁220Aによって仕切られ、第一保持部410Bと第二保持部420との間が区画壁220Bによって仕切られる。
図20に示すように、サブ区画壁521Aは、側壁211,511と、第一保持部110A,410Aとの間を仕切る。サブ区画壁522Aは、側壁212,512と、第一保持部110A,410Aとの間を仕切る。サブ区画壁521Bは、側壁211,511と、第一保持部110B,410Bとの間を仕切る。サブ区画壁522Bは、側壁212,512と、第一保持部110B,410Bとの間を仕切る。
サブ区画壁521A,522Aの接触部523は、第一保持部110A,410Aに対し第二保持部120,420が位置する方向へ向かって区画壁220Aに接触する。サブ区画壁521B,522Bの接触部523は、第一保持部110B,410Bに対し第二保持部120,420が位置する方向へ向かって区画壁220Bに接触する。区画壁220Aは、サブ区画壁521Aと接する位置から更に側壁211,511に向かって張り出し、サブ区画壁522Aと接する位置から更に側壁212,512に向かって張り出す。区画壁220Bは、サブ区画壁521Bと接する位置から更に側壁211,511に向かって張り出し、サブ区画壁522Bと接する位置から更に側壁212,512に向かって張り出す。
〔まとめ〕
以上の例示は、以下の構成を含む。
(1)基板に接続されるコネクタ2であって、導電性の第一コンタクト610を保持する絶縁性の第一保持部410と、導電性の二以上の第二コンタクト620を保持し、第一保持部410と隣り合う絶縁性の第二保持部420と、基板の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部410と第二保持部420とを包囲する導電性の包囲壁510と、を有するコネクタ2と、相手基板に接続され、コネクタ2と嵌合する相手コネクタ3であって、導電性の相手第一コンタクト310を保持し、第一コンタクト610と相手第一コンタクト310とが接触するように第一保持部410と嵌合する絶縁性の相手第一保持部110と、導電性の二以上の相手第二コンタクト320を保持し、二以上の第二コンタクト620と二以上の相手第二コンタクト320とがそれぞれ接触するように第二保持部420と嵌合する相手第二保持部120と、相手基板の主面に垂直な軸線まわりに、相手第一保持部110と相手第二保持部120とを包囲し、包囲壁510と嵌合する導電性の相手包囲壁210と、を有する相手コネクタ3と、コネクタ2又は相手コネクタ3に設けられ、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、第一保持部410と第二保持部420との間を少なくとも部分的に仕切る導電性の区画壁220と、コネクタ2又は相手コネクタ3に設けられ、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、包囲壁510及び相手包囲壁210と、第一保持部410との間を少なくとも部分的に仕切るように、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿って区画壁220から張り出す導電性のサブ区画壁520と、を備えるコネクタシステム1。
以上の例示は、以下の構成を含む。
(1)基板に接続されるコネクタ2であって、導電性の第一コンタクト610を保持する絶縁性の第一保持部410と、導電性の二以上の第二コンタクト620を保持し、第一保持部410と隣り合う絶縁性の第二保持部420と、基板の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部410と第二保持部420とを包囲する導電性の包囲壁510と、を有するコネクタ2と、相手基板に接続され、コネクタ2と嵌合する相手コネクタ3であって、導電性の相手第一コンタクト310を保持し、第一コンタクト610と相手第一コンタクト310とが接触するように第一保持部410と嵌合する絶縁性の相手第一保持部110と、導電性の二以上の相手第二コンタクト320を保持し、二以上の第二コンタクト620と二以上の相手第二コンタクト320とがそれぞれ接触するように第二保持部420と嵌合する相手第二保持部120と、相手基板の主面に垂直な軸線まわりに、相手第一保持部110と相手第二保持部120とを包囲し、包囲壁510と嵌合する導電性の相手包囲壁210と、を有する相手コネクタ3と、コネクタ2又は相手コネクタ3に設けられ、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、第一保持部410と第二保持部420との間を少なくとも部分的に仕切る導電性の区画壁220と、コネクタ2又は相手コネクタ3に設けられ、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、包囲壁510及び相手包囲壁210と、第一保持部410との間を少なくとも部分的に仕切るように、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿って区画壁220から張り出す導電性のサブ区画壁520と、を備えるコネクタシステム1。
導電性の区画壁220により、第二保持部420から第一保持部410に向かうノイズが反射される。更に、区画壁220から張り出すサブ区画壁520によって、第二保持部420から区画壁220を超えて第一保持部410に向かうノイズを反射することができる。したがって、伝送信号の信頼性向上に有効である。
(2)区画壁220は相手コネクタ3に設けられ、サブ区画壁520はコネクタ2に設けられ、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、区画壁220とサブ区画壁520とが互いに接触している、(1)記載のコネクタシステム1。一つのコネクタ2内に区画壁220及びサブ区画壁520の両方を構成する場合に比較して、各コネクタ2,3の構造を簡素化し、製造効率を向上させることができる。
(3)サブ区画壁520は、第一保持部410に対し第二保持部420が位置する方向へ向かって区画壁220に接触している、(1)又は(2)のコネクタシステム1。サブ区画壁520は、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿って張り出しているので、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に対して高い曲げ剛性を有する。このため、第一保持部410に対し第二保持部420が位置する方向へ向かってサブ区画壁520が区画壁220に接触する構成によれば、区画壁220とサブ区画壁520との接触を強くすることができる。
(4)包囲壁510は、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿った側壁を有し、サブ区画壁520は、側壁と、第一保持部410との間を仕切り、区画壁220は、サブ区画壁520と接する位置から更に側壁に向かって張り出している、(1)~(3)のいずれかのコネクタシステム1。サブ区画壁520に妨げられることなく区画壁220を大きくし、第二保持部420から第一保持部410に向かうノイズを削減することができる。
(5)相手包囲壁210は、相手第一保持部110と相手第二保持部120とが並ぶ方向に沿った相手側壁を有し、側壁は、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、相手側壁の内方に位置し、コネクタ2は、第二保持部420と側壁との間に隙間を保つように、第一保持部410と側壁との間に位置する絶縁性のスペーサ440A,440Bを有し、相手コネクタ3は、相手第二保持部120と相手側壁との間に隙間を保つように、相手第一保持部110と相手側壁との間に位置する導電性の相手スペーサ231A,232A,231B,232Bを有する、(1)~(4)のいずれかのコネクタシステム1。相手コネクタ3における相手スペーサ231A,232A,231B,232Bを、金属材料により形成できるので、相手スペーサ231A,232A,231B,232Bの薄肉化が可能となる。これにより、相手包囲壁210の高さを低く抑えつつ、相手包囲壁210内にコネクタ2の受け入れスペースを確保することができる。従って、コネクタシステム1の低背化と、伝送信号の信頼性との両立に有効である。
(6)二以上の第二コンタクト620のそれぞれは、第二保持部420と側壁との間の隙間に位置して基板に接続される接続部を有し、二以上の相手第二コンタクト320のそれぞれは、相手第二保持部120と相手側壁との間の隙間に位置して相手基板に接続される相手接続部を有する、(5)のコネクタシステム1。第二保持部420と側壁との間の隙間と、相手第二保持部120と相手側壁との間の隙間とを利用して、特性インピーダンスを向上させることができる。
(7)サブ区画壁520は、第一保持部410とスペーサ440A,440Bとの間を少なくとも部分的に仕切る、(5)又は(6)のコネクタシステム1。伝送信号の更なる信頼性お向上に有効である。
(8)第二保持部420は溝部を有し、二以上の第二コンタクト620のそれぞれは溝部の内面に位置する接触部611,612を有し、相手第二保持部120は溝部に嵌合する凸部を有し、二以上の相手第二コンタクト320のそれぞれは凸部の外面に位置して接触部611,612と接触する相手接触部311,312を有する、(5)~(7)のいずれかのコネクタシステム1。コネクタシステム1の更なる小型化を図ることができる。
(9)コネクタ2は、相手コネクタ3に面し、包囲壁510をサブ区画壁520に連結する導電性の連結プレート230A,230Bを更に有し、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、包囲壁510は相手包囲壁210の内方に位置する、(1)~(8)のいずれかのコネクタシステム1。連結プレート230A,230Bによって、サブ区画壁520を保護することができる。
(10)サブ区画壁520は、第一サブ区画壁521A,521Bと、第一サブ区画壁521A,521Bから離れた第二サブ区画壁522A,522Bと、を含み、包囲壁510は、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿う第一側壁511及び第二側壁512を含み、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、相手包囲壁210の内方に位置し、第一サブ区画壁521A,521Bは、第一保持部410と第一側壁511との間を少なくとも部分的に仕切るように区画壁220から張り出し、第二サブ区画壁522A,522Bは、第一保持部410と第二側壁512との間を少なくとも部分的に仕切るように区画壁220から張り出している、(1)~(9)のいずれかのコネクタシステム1。第二保持部420から区画壁220を超えて第一保持部410に向かうノイズを更に反射することができる。
(11)包囲壁510は、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿う側壁と、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に交差する端壁と、を含み、サブ区画壁520のそれぞれは、区画壁220から端壁に向かって張り出し、端壁と間隔をあけて対向し、区画壁220は、側壁と間隔を開けて対向している、(1)~(10)のいずれかのコネクタシステム1。サブ区画壁520によるノイズ削減効果の分、サブ区画壁520と端壁との間と、区画壁220と側壁との間との間隔を許容し、設計自由度を高めることができる。
(12)コネクタ2は、第一保持部410を第二保持部420に連結し、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、サブ区画壁520と端壁との間と、区画壁220と側壁との間とに配置される絶縁性の連結部を更に有する、(11)のコネクタシステム1。上記間隔を利用して、第一保持部410と第二保持部420との強度を向上させることができる。
(13)包囲壁510は、第一保持部410と第二保持部420とを切れ目なく包囲するように形成されている、(1)~(12)のいずれかのコネクタシステム1。コネクタ2外部との間におけるノイズの遮蔽効果を向上させることができる。(2)で示したように各コネクタ2の構造の簡素化を図ることは、切れ目のない包囲壁510を容易に形成するのに有効である。
(14)相手包囲壁210は、相手第一保持部110と相手第二保持部120とを切れ目なく包囲するように形成されている、(1)~(13)のいずれかのコネクタシステム1。コネクタ2外部との間におけるノイズの遮蔽効果を更に向上させることができる。
(15)基板に接続され、相手コネクタ3と嵌合するコネクタ2であって、導電性の第一コンタクト610を保持する絶縁性の第一保持部410と、導電性の二以上の第二コンタクト620を保持し、第一保持部410と隣り合う絶縁性の第二保持部420と、基板の主面に垂直な軸線まわりに、第一保持部410と第二保持部420とを包囲する導電性の包囲壁510と、相手コネクタ3と嵌合した状態において、相手コネクタ3の導電性の区画壁220が第一保持部410と第二保持部420との間を少なくとも部分的に仕切るように配置される区画部430Bと、包囲壁510と第一保持部410との間を少なくとも部分的に仕切るように、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿って区画部430Bから張り出す導電性のサブ区画壁520と、を備えるコネクタ2。
(16)サブ区画壁520は、相手コネクタ3と嵌合した状態において、第一保持部410に対し第二保持部420が位置する方向へ向かって区画壁220に接触するように構成されている、(15)のコネクタ2。
(17)相手コネクタ3に面し、包囲壁510をサブ区画壁520に連結する導電性の連結プレート540A,540Bを更に備える、(15)又は(16)のコネクタ2。
(18)包囲壁510は、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に沿う側壁と、第一保持部410と第二保持部420とが並ぶ方向に交差する端壁と、を含み、サブ区画壁520は、区画壁220から端壁に向かって張り出し、端壁と間隔をあけて対向し、区画壁220は、側壁と間隔を開けて対向している、(15)~(17)のいずれかのコネクタ2。
(19)第一保持部410を第二保持部420に連結し、コネクタ2と相手コネクタ3とが嵌合した状態において、サブ区画壁520と端壁との間と、区画壁220と側壁との間とに配置される絶縁性の連結部を更に備える、(18)のコネクタシステム1。
(20)包囲壁510は、第一保持部410と第二保持部420とを切れ目なく包囲するように形成されている、(15)~(19)のいずれかのコネクタシステム1。
1…コネクタシステム、2…コネクタ、610…第一コンタクト、410…第一保持部、620…第二コンタクト、420…第二保持部、510…包囲壁、3…相手コネクタ、310…相手第一コンタクト、110…相手第一保持部、320…相手第二コンタクト、120…相手第二保持部、210…相手包囲壁、220…区画壁、520…サブ区画壁、230A,230B…連結プレート、231A,232A,231B,232B…相手スペーサ、311,312…相手接触部、430…区画部、430A…区画部、430B…区画部、411…凹部、441A…スペーサ、440A,440B…スペーサ、611,612…接触部。
Claims (20)
- 基板に接続されるコネクタであって、
導電性の第一コンタクトを保持する絶縁性の第一保持部と、
導電性の二以上の第二コンタクトを保持し、前記第一保持部と隣り合う絶縁性の第二保持部と、
前記基板の主面に垂直な軸線まわりに、前記第一保持部と前記第二保持部とを包囲する導電性の包囲壁と、
を有する前記コネクタと、
相手基板に接続され、前記コネクタと嵌合する相手コネクタであって、
導電性の相手第一コンタクトを保持し、前記第一コンタクトと前記相手第一コンタクトとが接触するように前記第一保持部と嵌合する絶縁性の相手第一保持部と、
導電性の二以上の相手第二コンタクトを保持し、前記二以上の第二コンタクトと前記二以上の相手第二コンタクトとがそれぞれ接触するように前記第二保持部と嵌合する相手第二保持部と、
前記相手基板の主面に垂直な軸線まわりに、前記相手第一保持部と前記相手第二保持部とを包囲し、前記包囲壁と嵌合する導電性の相手包囲壁と、
を有する前記相手コネクタと、
前記コネクタ又は前記相手コネクタに設けられ、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記第一保持部と前記第二保持部との間を少なくとも部分的に仕切る導電性の区画壁と、
前記コネクタ又は前記相手コネクタに設けられ、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記包囲壁及び前記相手包囲壁と、前記第一保持部との間を少なくとも部分的に仕切るように、前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に沿って前記区画壁から張り出す導電性のサブ区画壁と、
を備えるコネクタシステム。 - 前記区画壁は前記相手コネクタに設けられ、
前記サブ区画壁は前記コネクタに設けられ、
前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記区画壁と前記サブ区画壁とが互いに接触する、
請求項1記載のコネクタシステム。 - 前記サブ区画壁は、前記第一保持部に対し前記第二保持部が位置する方向へ向かって前記区画壁に接触する、
請求項2記載のコネクタシステム。 - 前記包囲壁は、前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に沿った側壁を有し、
前記サブ区画壁は、前記側壁と、前記第一保持部との間を仕切り、
前記区画壁は、前記サブ区画壁と接する位置から更に前記側壁に向かって張り出す、
請求項3記載のコネクタシステム。 - 前記相手包囲壁は、前記相手第一保持部と前記相手第二保持部とが並ぶ方向に沿った相手側壁を有し、
前記側壁は、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記相手側壁の内方に位置し、
前記コネクタは、前記第二保持部と前記側壁との間に隙間を保つように、前記第一保持部と前記側壁との間に位置する絶縁性のスペーサを有し、
前記相手コネクタは、前記相手第二保持部と前記相手側壁との間に隙間を保つように、前記相手第一保持部と前記相手側壁との間に位置する導電性の相手スペーサを有する、
請求項2~4のいずれか一項記載のコネクタシステム。 - 前記二以上の第二コンタクトのそれぞれは、前記第二保持部と前記側壁との間の隙間に位置して前記基板に接続される接続部を有し、
前記二以上の相手第二コンタクトのそれぞれは、前記相手第二保持部と前記相手側壁との間の隙間に位置して前記相手基板に接続される相手接続部を有する、請求項5記載のコネクタシステム。 - 前記サブ区画壁は、前記第一保持部と前記スペーサとの間を少なくとも部分的に仕切る、請求項5記載のコネクタシステム。
- 前記第二保持部は溝部を有し、
前記二以上の第二コンタクトのそれぞれは前記溝部の内面に位置する接触部を有し、
前記相手第二保持部は前記溝部に嵌合する凸部を有し、
前記二以上の相手第二コンタクトのそれぞれは前記凸部の外面に位置して前記接触部と接触する相手接触部を有する、請求項5記載のコネクタシステム。 - 前記コネクタは、前記相手コネクタに面し、前記包囲壁を前記サブ区画壁に連結する導電性の連結プレートを更に有し、
前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記包囲壁は前記相手包囲壁の内方に位置する、
請求項2~4のいずれか一項記載のコネクタシステム。 - 前記サブ区画壁は、第一サブ区画壁と、
前記第一サブ区画壁から離れた第二サブ区画壁と、を含み、
前記包囲壁は、前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に沿う第一側壁及び第二側壁を含み、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記相手包囲壁の内方に位置し、
前記第一サブ区画壁は、前記第一保持部と前記第一側壁との間を少なくとも部分的に仕切るように前記区画壁から張り出し、
前記第二サブ区画壁は、前記第一保持部と前記第二側壁との間を少なくとも部分的に仕切るように前記区画壁から張り出している、
請求項2~4のいずれか一項記載のコネクタシステム。 - 前記包囲壁は、
前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に沿う側壁と、
前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に交差する端壁と、
を含み、
前記サブ区画壁のそれぞれは、前記区画壁から前記端壁に向かって張り出し、前記端壁と間隔をあけて対向し、
前記区画壁は、前記側壁と間隔を開けて対向している、
請求項1~3のいずれか一項記載のコネクタシステム。 - 前記コネクタは、前記第一保持部を前記第二保持部に連結し、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記サブ区画壁と前記端壁との間と、前記区画壁と前記側壁との間とに配置される絶縁性の連結部を更に有する、
請求項11記載のコネクタシステム。 - 前記包囲壁は、前記第一保持部と前記第二保持部とを切れ目なく包囲するように形成されている、
請求項1~4のいずれか一項記載のコネクタシステム。 - 前記相手包囲壁は、前記相手第一保持部と前記相手第二保持部とを切れ目なく包囲するように形成されている、
請求項1~4のいずれか一項記載のコネクタシステム。 - 基板に接続され、相手コネクタと嵌合するコネクタであって、
導電性の第一コンタクトを保持する絶縁性の第一保持部と、
導電性の二以上の第二コンタクトを保持し、前記第一保持部と隣り合う絶縁性の第二保持部と、
前記基板の主面に垂直な軸線まわりに、前記第一保持部と前記第二保持部とを包囲する導電性の包囲壁と、
前記相手コネクタと嵌合した状態において、前記相手コネクタの導電性の区画壁が前記第一保持部と前記第二保持部との間を少なくとも部分的に仕切るように配置される区画部と、
前記包囲壁と前記第一保持部との間を少なくとも部分的に仕切るように、前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に沿って区画部から張り出す導電性のサブ区画壁と、
を備えるコネクタ。 - 前記サブ区画壁は、前記相手コネクタと嵌合した状態において、前記第一保持部に対し前記第二保持部が位置する方向へ向かって前記区画壁に接触するように構成されている、
請求項15記載のコネクタ。 - 前記相手コネクタに面し、前記包囲壁を前記サブ区画壁に連結する導電性の連結プレートを更に備える、
請求項15又は16記載のコネクタ。 - 前記包囲壁は、
前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に沿う側壁と、
前記第一保持部と前記第二保持部とが並ぶ方向に交差する端壁と、
を含み、
前記サブ区画壁は、前記区画壁から前記端壁に向かって張り出し、前記端壁と間隔をあけて対向し、
前記区画壁は、前記側壁と間隔を開けて対向している、
請求項15又は16記載のコネクタ。 - 前記第一保持部を前記第二保持部に連結し、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合した状態において、前記サブ区画壁と前記端壁との間と、前記区画壁と前記側壁との間とに配置される絶縁性の連結部を更に備える、
請求項18記載のコネクタ。 - 前記包囲壁は、前記第一保持部と前記第二保持部とを切れ目なく包囲するように形成されている、
請求項15又は16記載のコネクタ。
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