JP2024012758A - マスク装着補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクの紐により耳が痛くなることを回避させつつマスクの装着感の悪化が抑制されているマスク装着補助具を提供する。【解決手段】マスク装着補助具1に、棒状に延出しており、一方の端部に使用者の頭部Hに被着されるベース30に取付けるための取付孔10aを、それぞれ有している一対のアーム10と、一対のアーム10にそれぞれ設けられており、マスク2の紐2bを掛止するための複数の掛止部20と、を具備させ、複数の掛止部20を、一対のアーム10それぞれの取付孔10aを同じ方向へ向けて平行にした時に対称に設けるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、マスクを装着するためのマスク装着補助具に関するものである。
マスクの紐を使用者の耳にかけて使用する場合、紐により耳が引っ張られることで、耳に痛みを生じるという問題があった。
このような問題に対して、例えば、使用者の後頭部側に掛止具を設け、その掛止具にマスクの一対の紐をそれぞれ掛止することにより、マスクの紐における耳よりも後の部位を後方へ引っ張って、耳の後ろに紐が当たらないようにするものが提案されている(特許文献1、2を参照)。或いは、カチューシャのようなヘアバンドに複数の突起を設け、その突起にマスクの紐を掛止することで、マスクの紐が耳に当たらないようにするものが提案されている(特許文献3を参照)。
しかしながら、特許文献1、2の技術では、マスクを装着すると、掛止具によりマスクの紐が後方へ引っ張られるため、マスクの本体が顔に強く当たることとなり、マスクの装着感が悪くなるという問題があった。一方、特許文献3の技術では、マスクを装着する際に、頭部における耳よりも上方の部位に取付けられたヘアバンドの突起にマスクの紐を掛止するため、マスクの紐を耳にかけた場合と比較して、マスクの本体が斜め後上方へ引っ張られることとなり、マスクの装着感が悪くなると共に、マスクの本体が顔からズレ易くなるという問題があった。
実開平6-48699号公報 特開2015-93036号公報 実用新案登録第3192636号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、マスクの紐により耳が痛くなることを回避させつつマスクの装着感の悪化が抑制されているマスク装着補助具の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るマスク装着補助具は、
「棒状に延出しており、一方の端部に使用者の頭部に被着されるベースに取付けるための取付部を、それぞれ有している一対のアームと、
一対の該アームそれぞれに設けられており、マスクの紐を掛止するための複数の掛止部と
を具備し、
複数の該掛止部は、
一対の前記アームそれぞれの前記取付部を同じ方向へ向けて平行にした時に対称に設けられている」ことを特徴とする。
ここで、アームの「取付部」としては、「ベースに取付けるための結束バンド、ピン、ネジ、などが挿通される孔状のもの」、「ベースから突出している突起に嵌め合わされる溝状のもの」、「ベースに設けられている溝に嵌め合わされる突起状のもの」、を例示することができる。
「掛止部」としては、「使用者の頭部に被着した時にアームから左右方向外方へ突出している突起状のもの」、「使用者の頭部に被着した時にアームから後方へ突出している突起状のもの」、「使用者の頭部に被着した時にアームの後端から前方へ向かって凹んでいる溝状のもの」、を例示することができる。
「ベース」としては、使用者の頭部に被着されるものであれば良く、カチューシャ、ヘアバンド、帽子、ヘルメット、鉢巻、を例示することができる。
本構成のマスク装着補助具は、まず、一対のアームそれぞれの取付部を上にし、更に、一対のアームが左右方向へ離隔するように、それぞれの取付部を使用者の頭部な被着されるベースに取付ける。この状態で、一対のアームが、それぞれ左右両耳の前方に位置するようにベースを頭部に被着する。そして、マスクの本体が口や鼻を覆うように両側のマスクの紐を、左右のアームに設けられている掛止部にそれぞれ掛止することにより、マスクを装着することができる。このように、マスクの紐を耳にかけなくてもマスクを装着することができるため、マスクの紐により耳が痛くなることはない。
また、ベースを頭部に被着する際に、一対のアームを両耳の前方に位置させることにより、当該アームの掛止部にマスクの紐を掛止させると、マスクの紐を耳にかけた時と同じ方向へ、マスクの本体を後方へ引っ張ることができ、マスクの本体をズレ難くすることができる。また、一対のアームそれぞれに複数の掛止部を設けているため、一つのアームにおいてマスクの紐を複数の掛止部に跨るように掛けることで、紐の張り具合を調節することができ、マスクの装着感が従来よりも悪化することはない。
また、本発明に係るマスク装着補助具は、上記の構成に加えて、
「一対の前記アームそれぞれの前記取付部を上にし、且つ、一対の前記アームが左右方向へ離隔するようにそれぞれの前記取付部が取付けられており、使用者の頭部に被着されるベースを、
更に具備している」ことを特徴としても良い。
ここで、「ベース」としては、「カチューシャのような円弧状に湾曲している帯状で弾性変形により使用者の頭部を挟持可能に形成されているもの」、「帽子やヘルメットのような下方へ開放された椀状で使用者の頭部を挿入可能に形成されているもの」、「周方向へ伸縮する環状で弾性力により使用者の頭部を締付可能に形成されているもの」、「ベルトのような帯状で使用者の頭部に巻き付けて締付可能に形成されているもの」、を例示することができる。
本構成によれば、マスク装着補助具に、使用者の頭部に被着されるベースを備えているため、ベースに一対のアームを取付ける必要はない。
また、本発明に係るマスク装着補助具は、上記の構成に加えて、
「前記ベースは、
円弧状に湾曲している帯状で弾性変形により使用者の頭部を挟持可能に形成されており、両端にそれぞれ前記アームの上端が接続されている」
ことを特徴としても良い。
本構成によれば、使用者の頭部にベースを被着させると、ベースが使用者の頭部を挟持するため、ベースから下方へ延出している一対のアームの掛止部にマスクの紐を掛止することでアームが前方へ引っ張られても、ベースが移動することはなく、マスクの装着中にマスクの紐が緩むことはない。
また、本発明に係るマスク装着補助具は、上記の構成に加えて、
「前記ベースは、
下方へ開放された椀状で使用者の頭部を挿入可能に形成されており、周縁に一対の前記アームの上端が接続されている」
ことを特徴としても良い。
本構成によれば、使用者の頭部にベースを被着させると、ベース内に使用者の頭部が挿入される。つまり、ベースが使用者の頭部を覆うため、ベースから下方へ延出している一対のアームの掛止部にマスクの紐を掛止することでアームが前方へ引っ張られても、ベースが移動することはなく、マスクの装着中にマスクの紐が緩むことはない。
以上のように、本発明の効果として、マスクの紐により耳が痛くなることを回避させつつマスクの装着感の悪化が抑制されているマスク装着補助具を提供することができる。
(a)は第一実施形態のマスク装着補助具の斜視図であり、(b)は(a)のマスク装着補助具を使用者の頭部に被着した上でマスクを装着した状態を側面から示す説明図である。 (a)は第二実施形態のマスク装着補助具の斜視図であり、(b)は(a)のマスク装着補助具を使用者の頭部に被着した上でマスクを装着した状態を側面から示す説明図である。 (a)は第三実施形態のマスク装着補助具の斜視図であり、(b)は(a)のマスク装着補助具における一つのアームを示す斜視図である。 (a)は第四実施形態のマスク装着補助具の斜視図であり、(b)は(a)のマスク装着補助具を使用者の頭部に被着した上でマスクを装着した状態を側面から示す説明図である。 (a)は第五実施形態のマスク装着補助具を示す斜視図であり、(b)は第六実施形態のマスク装着補助具を示す斜視図である。 (a)は第七実施形態のマスク装着補助具を使用者の頭部に被着した上でマスクを装着した状態を側面から示す説明図であり、(b)は第八実施形態のマスク装着補助具を使用者の頭部に被着した上でマスクを装着した状態を側面から示す説明図ある。
本発明の第一実施形態であるマスク装着補助具1について、図1を参照して詳細に説明する。マスク装着補助具1は、マスク2の紐2bを耳にかけることなく装着できるようにするためのものである。本実施形態のマスク装着補助具1は、離隔して設けられている一対のアーム10と、一対のアーム10それぞれに設けられている複数の掛止部20と、一対のアーム10同士を繋いでいるベース30と、を備えている。
一対のアーム10は、それぞれが長く延びた帯板状に形成されている。アーム10の一方の端部付近には、幅方向(一対のアーム10が離隔している方向と直交する方向)へ貫通している取付孔10aが設けられている。取付孔10aは、各アーム10において、その長手方向に離隔して二つずつ設けられている。取付孔10aは、アーム10をベース30に取付けるためのものであり、本発明の取付部に相当している。なお、以下では、アーム10において取付孔10aが設けられている一方の端部を基端部と称し、反対側の端部を先端部と称する。
複数の掛止部20は、一対のアーム10における外方を向いているそれぞれの面に設けられている。複数の掛止部20は、アーム10の長手方向へ間隔をあけて設けられている。複数の掛止部20は、アーム10における取付孔10aよりも先端部側に設けられている。掛止部20は、アーム10から円柱状に突出している棒状部21と、棒状部21の先端に設けられており棒状部21よりも直径が大きい円盤状の円盤部22と、を有している。複数の掛止部20は、マスク2の紐2bを掛止するためのものである。
ベース30は、半円弧状に湾曲している湾曲部30aと、湾曲部30aの両端から直線状に延出している一対の接続部30bと、を有している。一対の接続部30bは、互いに平行で、湾曲部30aから遠ざかる方向へ延出している。ベース30は、湾曲部30aと一対の接続部30bとが帯板状に連続しており、U字状に形成されている。このベース30は、一対の接続部30bを、互いに遠ざけたり近づけたりすると、元の状態に戻る方向へ弾性力が作用するように形成されている。一対の接続部30bには、それぞれアーム10の基端側が取付けられる。ベース30の帯板の幅は、アーム10の帯板の幅よりも広い。
次に、マスク装着補助具1の組立てについて説明する。まず、一対のアーム10のうちの一つを、ベース30における一対の接続部30bのうちの一方に、結束バンド3を使用して取付ける。具体的には、アーム10の基端部付近における複数の掛止部20が設けられている面とは反対側の面を、ベース30における一対の接続部30bのうちの一方の外側面と接した状態にする。この際に、アーム10の向きを、その先端部がベース30の湾曲部30aとは反対側へ延出するように、ベース30の接続部30bと平行にする。そして、アーム10の二つの取付孔10aに対して、それぞれ結束バンド3を通した上で、接続部30bの内側面へ巻き回して結束バンド3を締め付ける。これにより、一つのアーム10がベース30の一方の接続部30bに取付けられた状態となる。その後、残りのアーム10を、ベース30における他方の接続部30bに、上記と同様に結束バンド3を使用して取付けることにより、マスク装着補助具1の組立てが完了する(図1(a)を参照)。
なお、上記では、アーム10とベース30とを結束バンド3を使用して組立てるものを示したが、アーム10とベース30とを接着したりネジ止めしたりして組立てても良い。また、アーム10とベース30とを一体に形成しても良い。
次に、マスク装着補助具1の使用方法について説明する。マスク装着補助具1の向きを、ベース30を上側にして一対のアーム10が左右方向へ離隔するように向ける。そして、一対の接続部30bを、互いに遠ざかる方向へ手で引っ張ることでベース30を弾性変形させて、それらの間を広げる。この状態で、ベース30の湾曲部30aが使用者の頭頂部を通るように一対のアーム10を使用者の両耳の前方に位置させる。その後、一対の接続部30bの引っ張りを緩めることで、ベース30の弾性力により一対の接続部30bを互いに接近する方向へ移動させ、一対の接続部30bが使用者の頭部Hに当接したら手を放す。これにより、ベース30がその弾性力により頭部Hを挟持している状態となり、マスク装着補助具1が頭部Hに対して被着された状態となる。この状態で、マスク2のマスク本体2aが口や鼻を覆うように両側の紐2bを、左右のアーム10に設けられている掛止部20にそれぞれ掛止することにより、マスク2を装着することができる(図1(b)を参照)。掛止部20は左右のアーム10それぞれに複数が設けられているため、マスク本体2aの大きさや紐2bの長さに応じて、紐2bを引掛ける掛止部20を選択することにより、紐2bの張力やマスクの本体2aのフィット感を調整する。
続いて、第二実施形態のマスク装着補助具1Aについて、図2を参照して詳細に説明する。第二実施形態のマスク装着補助具1Aは、第一実施形態のマスク装着補助具1に対して、ベース31の構成のみが異なり、一対のアーム10と複数の掛止部20の構成は同じである。以下では、第一実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
マスク装着補助具1Aのベース31は、半円弧状に湾曲している湾曲部31aと、湾曲部31aの両端にそれぞれ設けられている平板状の一対の当板部31bと、一対の当板部31bにおけるそれぞれの外側面から外方へ突出している複数の取付突部31cと、複数の取付突部31cそれぞれの先端付近において貫通している貫通孔31dと、を有している。湾曲部31aは、帯板状の部材が湾曲している。一対の当板部31bは、互いに平行に設けられている。当板部31bは、短軸方向の長さが湾曲部31aの帯板の幅よりも長い楕円形に形成されており、長軸方向が湾曲部31aの帯板の幅方向へ向けられている。ベース31は、湾曲部31aと一対の当板部31bとが連続しており、湾曲部31aにおける円弧の中心軸線の方向から見た時に、平行な二つの直線部分が短いU字状に形成されている。
複数の取付突部31cは、二つを一組として二組の取付突部31cが一つの当板部31bに設けられている。一組の取付突部31cは、当板部31bの長軸方向へアーム10の帯板の幅と同じ距離の間隔をあけて設けられている。そして、二組の取付突部31cは、当板部31bの短軸方向へ間隔をあけて同一軸線上に設けられている。二組の取付突部31cの間隔は、一つのアーム10に設けられている二つの取付孔10aの間隔と同じである。貫通孔31dは、一組の取付突部31cにおいて同軸上に設けられている。
次に、マスク装着補助具1Aの組立てについて説明する。一つのアーム10の基端側を、ベース31の一方の当板部31bにおける二組の取付突部31cに対して、それぞれの組の取付突部31c同士の間に挿入し、取付孔10aを取付突部31cの貫通孔31dと一致させた状態にする。この状態で、一組の取付突部31cに跨る長さのピン4を、一方の取付突部31cの外方からその貫通孔31d、及び取付孔10aを通して反対側の取付突部31cの貫通孔31dに挿入する。残り一組の取付突部31cにおいても、上記と同様にピン4を挿入することで、一つのアーム10がベース31の一方の当板部31b側に取付けられた状態となる。その後、残りのアーム10を、ベース31における他方の当板部31b側に、上記と同様の手順により取付けることで、マスク装着補助具1Aの組立てが完了する(図2(a)を参照)。
なお、ピン4は、貫通孔31dに対して圧入されるようにすることが望ましい。また、上記ではピン4を使用してアーム10とベース31とを組立てるものを示したが、アーム10とベース30とを接着したりネジ止めしたりして組立てても良い。
このマスク装着補助具1Aは、複数の取付突部31cの先端にアーム10を取付けていることから、一対のアーム10が一対の当板部31bよりも外方に取付けられている。つまり、マスク装着補助具1Aは、一対のアーム10をベース31(当板部31b)よりも外方へ位置させるスペーサを有している。
次に、マスク装着補助具1Aの使用方法について説明する。このマスク装着補助具1Aも、一対の当板部31bを互いに遠ざかる方向へ引っ張ることでベース31を弾性変形させることができ、上記の実施形態と同様の方法で、使用者の頭部Hに被着することができる。そして、頭部Hに被着した状態で、一対のアーム10に設けられている掛止部20にマスク2の紐2bを掛止することで、マスク2を装着することができる(図2(b)を参照)。このマスク装着補助具1Aは、頭部Hに装着した状態では、ベース31の当板部31bから突出している複数の取付突部31cの存在により、アーム10が頭部H(頬)から左右方向外方へ離れた状態となる。これにより、使用者が眼鏡をかける場合に、アーム10が眼鏡Gのテンプルと干渉することはない。
続いて、第三実施形態のマスク装着補助具1Bについて、図3を参照して詳細に説明する。第三実施形態のマスク装着補助具1Bは、第一実施形態のマスク装着補助具1に対して、一対のアーム11の構成のみが異なり、複数の掛止部20とベース30の構成は同じである。以下では、第一実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
マスク装着補助具1Bのアーム11は、円柱状に延びているアーム本体11aと、アーム本体11aにおける一方の端部(基端部)とその下方の部位とからアーム本体11aの長手方向に対して直交する方向へ突出している二つの取付突部11bと、二つの取付突部11bそれぞれの先端付近において貫通している取付孔11cと、アーム本体11aにおける中央側に近い取付突部11b付近から取付突部11bと同じ方向へ延出している一対の脚部11dと、を有している。取付孔11cは、アーム11をベース30に取付けるためのものであり、本発明の取付部に相当している。なお、アーム本体11aにおける取付突部11bとは反対側には、複数の掛止部20が設けられている。
二つの取付突部11bは、アーム本体11aの長手方向へ間隔をあけて平行に突出している。取付孔11cは、アーム本体11aの長手方向と取付突部11bが突出している方向との両方に直交している方向へ貫通している。一対の脚部11dは、それぞれが帯板状であり、アーム本体11aから取付突部11bよりも長く延出している。一対の脚部11dは、アーム本体11aから取付突部11bが突出している方向へ取付突部11bから離れるようにそれぞれが円弧状に延出しており、それぞれの先端が同一面上で互いに遠ざかる方向へ屈曲している。
次に、マスク装着補助具1Bの組立てについて説明する。一つのアーム11における二つの取付突部11bの先端を、ベース30における一対の接続部30bのうちの一方の接続部30bの外側面と接した状態にする。この際に、アーム11の向きを、その先端部がベース30の湾曲部30aとは反対側へ延出するように、ベース30の接続部30bと平行にする。この状態で、アーム11の二つの取付孔11cに対して、それぞれ結束バンド3を通した上で、接続部30bの内側面へ巻き回して結束バンド3を締め付ける。これにより、一つのアーム11がベース30の一方の接続部30bに取付けられた状態となる。その後、残りのアーム11を、ベース30における他方の接続部30bに、上記と同様に結束バンド3を使用して取付けることにより、マスク装着補助具1Bの組立てが完了する(図3(a)を参照)。
なお、上記では、アーム11とベース30とを結束バンド3を使用して組立てるものを示したが、アーム11とベース30とを接着により組立てても良い。
このマスク装着補助具1Bは、アーム11のアーム本体11aから突出している二つの取付突部11bの先端にベース30の接続部30bを取付けていることから、一対のアーム本体11aが一対の接続部30bよりも外方に取付けられている。つまり、マスク装着補助具1Bは、一対のアーム11(アーム本体11a)をベース30の接続部30bよりも外方へ位置させるスペーサを有している。
次に、マスク装着補助具1Bの使用方法について説明する。このマスク装着補助具1Bも、一対の接続部30b(又は、一対のアーム11それぞれの基端側)を互いに遠ざかる方向へ引っ張ることでベース30を弾性変形させることができ、上記の実施形態と同様の方法で、使用者の頭部Hに被着することができる。そして、頭部Hに被着した状態で、一対のアーム11に設けられている掛止部20にマスク2の紐2bを掛止することにより、マスク2を装着することができる。このマスク装着補助具1Bでは、アーム本体11aから突出している取付突部11bを介してアーム11をベース30に接続しているため、頭部Hに装着した状態では、アーム本体11aが頭部H(頬)から左右方向外方へ離れた状態となる。これにより、第二実施形態と同様にアーム11(アーム本体11a)が眼鏡Gのテンプルと干渉することはない。また、アーム本体11aから延出している一対の脚部11dそれぞれの先端に同一面上にある平坦部分を有しており、この平坦部分が頬の上部に当接しているため、頬から離れているアーム本体11aの姿勢が安定する。
続いて、第四実施形態のマスク装着補助具1Cについて、図4を参照して詳細に説明する。第四実施形態のマスク装着補助具1Cは、第一実施形態のマスク装着補助具1に対して、一対のアーム12の構成のみが異なり、複数の掛止部20とベース30の構成は同じである。以下では、第一実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
マスク装着補助具1Cのアーム12は、帯板状に延びているアーム本体12aと、アーム本体12aの一方の端部(基端部)付近の側面から延出している帯板状の枝部12bと、アーム本体12a及び枝部12bそれぞれの基端部付近において貫通している取付孔12cと、を有している。枝部12bは、アーム本体12aから枝分かれするように、アーム本体12aの側面から離れつつアーム本体12aの基端側へ向かうように湾曲した上で、アーム本体12aと平行にアーム本体12aの基端と同じ部位(高さ)まで直線状に延びている。取付孔12cは、アーム12をベース30に取付けるための物であり、本発明の取付部に相当している。アーム本体12aにおける枝部12bよりも先端側に複数の掛止部20が設けられている。一対のアーム12は、アーム本体12aの長手方向と平行な軸線に対して対称に形成されている。
次に、マスク装着補助具1Cの組立てについて説明する。アーム12の長手方向とベース30における接続部30bの長手方向とが直交するようにして、アーム12の基端側を一方の接続部30bの外側面に当接させる。この際に、アーム12における複数の掛止部20が突出している面とは反対側の面を接続部30bに向けると共に、アーム本体12aよりも枝部12bが接続部30bの先端に近いように向ける。この状態でアーム12の取付孔12cを通したピン4を、接続部30bに打込んで取付ける。そして、上記と同様に、反対側の接続部30bにもアーム12を取付けることにより、マスク装着補助具1Cの組立てが完了する(図4(a)を参照)。
なお、上記では、アーム12とベース30とをピン4を使用して組立てるものを示したが、アーム12とベース30とを接着したりネジ止めしたりして組立てても良い。また、アーム12とベース30とを一体に形成しても良い。
次に、マスク装着補助具1Cの使用方法について説明する。マスク装着補助具1Cの向きを、基端側を上にして一対のアーム12が上下方向に延びるようにすると共に、ベース30を後ろにして一対のアーム12が左右方向へ離隔している状態にする。そして、一対の接続部30b(一対のアーム12それぞれの基端側)を、互いに遠ざかる方向へ手で引っ張ることでベース30を弾性変形させて、それらの間を広げる。この状態で、ベース30の湾曲部30aが使用者の後頭部を通るようにベース30を使用者の耳よりも上方に位置させると共に、一対のアーム12を使用者の両耳の前方に位置させる。その後、一対の接続部30bの引っ張りを緩めることで、ベース30の弾性力により一対の接続部30bを互いに接近する方向へ移動させ、一対の接続部30bが使用者の頭部Hに当接したら手を放す。これにより、ベース30がその弾性力により頭部Hを挟持している状態となり、マスク装着補助具1Cが頭部Hに対して被着された状態となる。この状態で、マスク2のマスク本体2aが口や鼻を覆うように両側の紐2bを、左右のアーム12から突出している掛止部20にそれぞれ掛止することにより、マスク2を装着することができる(図4(b)を参照)。
続いて、第五実施形態のマスク装着補助具1Dについて、図5(a)を参照して詳細に説明する。第五実施形態のマスク装着補助具1Dは、第一実施形態のマスク装着補助具1に対して、ベース32の構成のみが異なり、一対のアーム10と複数の掛止部20の構成は同じである。以下では、第一実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
マスク装着補助具1Dのベース32は、半円弧状に湾曲している第一湾曲部32aと、第一湾曲部32aの両端から直線状に延出している一対の第一接続部32bと、半円弧状に湾曲しており第一湾曲部32aと平行に設けられている第二湾曲部32cと、第二湾曲部32cの両端から直線状に延出しており第一接続部32bと平行に設けられている一対の第二接続部32dと、一対の第一接続部32b及び一対の第二接続部32dにおいて近接している第一接続部32bと第二接続部32dとの先端同士をそれぞれ繋いでいる一対の繋部32eと、を有している。一対の繋部32eは、それぞれ第一湾曲部32a及び第二湾曲部32cから遠ざかる方向へ膨らんだ半円弧状に形成されている。このベース32は、第一湾曲部32a、一対の第一接続部32b、第二湾曲部32c、一対の第二接続部32d、及び一対の繋部32e、が円柱状の部材により一体に形成されている。ベース32は、第一湾曲部32aにおける円弧の中心軸線の方向から見た時に、U字状に形成されており、第一湾曲部32aと第二湾曲部32cとが一致していると共に、一対の第一接続部32bと一対の第二接続部32dとが一致している。
また、ベース32は、一対の第一接続部32b及び一対の第二接続部32dにおけるそれぞれの外側を向いている部位から外方へ突出している複数の取付突部32fと、複数の取付突部32fそれぞれの先端付近において貫通している貫通孔32gと、を有している。複数の取付突部32fは、第一接続部32b及び第二接続部32dのそれぞれにおいて、その長手方向へアーム10の帯板の幅と同じ距離の間隔をあけて二つずつ設けられている。そして、隣接している第一接続部32bと第二接続部32dとのそれぞれの取付突部32fは、第一接続部32bと第二接続部32dとが離隔している方向へ延びた同一軸線上に設けられている。貫通孔32gは、第一接続部32b及び第二接続部32dの長手方向と平行な方向へ貫通している。
次に、マスク装着補助具1Dの組立てについて説明する。一つのアーム10の基端側を、ベース32における一方の隣接している第一接続部32bと第二接続部32dのそれぞれに設けられている二つの取付突部32fの間に挿入し、取付孔10aを取付突部32fの貫通孔32gと一致させた状態にする。この状態で、第一接続部32b側と第二接続部32d側とのそれぞれにおいて、二つの取付突部32fの間に跨る長さのピン4を、一方の取付突部32fの外方からその貫通孔32g、及び取付孔10aを通して反対側の取付突部32fの貫通孔32gに挿入する。これにより、一つのアーム10がベース32の一方の隣接している第一接続部32b側と第二接続部32d側とに取付けられた状態となる。その後、ベース32における残りの第一接続部32b側と第二接続部32d側とに、上記と同様の手順で残りのアーム10を取付けることで、マスク装着補助具1Dの組立てが完了する。この際に、残りのアーム10を、ベース32に先に取付けたアーム10と同じ方向へ延出するように取付ける。
なお、ピン4は、貫通孔32gに対して圧入されるようにすることが望ましい。また、上記ではピン4を使用してアーム10とベース32とを組立てるものを示したが、アーム10とベース32とを接着したりネジ止めしたりして組立てても良い。
このマスク装着補助具1Dは、複数の取付突部32fの先端にアーム10を取付けていることから、一対のアーム10が一対の第一接続部32b及び一対の第二接続部32dよりも外方に取付けられている。つまり、マスク装着補助具1Dは、一対のアーム10をベース32(第一接続部32b及び第二接続部32d)よりも外方へ位置させるスペーサを有している。
次に、マスク装着補助具1Dの使用方法について説明する。このマスク装着補助具1Dも、上記のマスク装着補助具1Cと同様の向きにして、一対のアーム10それぞれの基端側を互いに遠ざかる方向へ引っ張ることでベース32を弾性変形させることができ、マスク装着補助具1Cと同様の手順で使用者の頭部Hに被着することができる。そして、頭部Hに被着した状態で、一対のアーム10に設けられている掛止部20にマスク2の紐2bを掛止することにより、マスク2を装着することができる。このマスク装着補助具1Dは、頭部Hに装着した状態では、ベース32における一対の第一接続部32b及び一対の第二接続部32dのそれぞれから外方へ突出している複数の取付突部32fの先端に、アーム10を取付けているため、複数の取付突部32fによりアーム10が頭部H(頬)から左右方向外方へ離れた状態となる。これにより、上記の第二実施形態などと同様にアーム10が眼鏡Gのテンプルと干渉することはない。
続いて、第六実施形態のマスク装着補助具1Eについて、図5(b)を参照して詳細に説明する。第六実施形態のマスク装着補助具1Eは、離隔して設けられている一対のアーム13と、一対のアーム13それぞれに設けられている複数の掛止部20と、一対のアーム13同士を繋いでいるベース33と、を備えている。なお、複数の掛止部20は、第一実施形態などの掛止部20と同様の構成である。
一対のアーム13は、それぞれが曲線状に延出しており、互いが離隔している方向と垂直な面に対して対称に形成されている。ベース33は、円弧状に湾曲している湾曲部33aと、湾曲部33aの両端からその法線方向へ直線状に延出している一対の第一接続部33bと、一対の第一接続部33bそれぞれにおける湾曲部33aに近い部位から第一接続部33bの先端側で第一接続部33bから離れる方向へ延出している一対の第二接続部33cと、一対の第一接続部33b及び一対の第二接続部33cそれぞれの先端から互いに遠ざかる方向へ突出している四つの取付突部33dと、を有している。
一対の第二接続部33cは、一対の第一接続部33bの長手方向を水平にした時に、それぞれの先端が第一接続部33bの先端を通る垂直線よりも湾曲部33a側に位置するように形成されている。一対の第一接続部33bそれぞれの先端から突出しているそれぞれの取付突部33dの先端には、一対のアーム13それぞれの一方の端部(基端部)がそれぞれ接続されている。また、一対の第二接続部33cそれぞれの先端から突出しているそれぞれの取付突部33dの先端には、一対のアーム13それぞれの基端よりも先端側の部位が接続されている。
複数の掛止部20は、一対のアーム13それぞれにおいて、一対の第一接続部33bと平行に湾曲部33a側へ突出するように設けられている。このマスク装着補助具1Eは、一対のアーム13及びベース33が一体に形成されている。
次に、マスク装着補助具1Eの使用方法について説明する。このマスク装着補助具1Eも、上記のマスク装着補助具1Cと同様の向きにして、一対のアーム13それぞれの基端側を互いに遠ざかる方向へ引っ張ることでベース33を弾性変形させることができ、マスク装着補助具1Cと同様の手順で使用者の頭部Hに被着することができる。そして、頭部Hに被着した状態で、一対のアーム13から突出している掛止部20にマスク2の紐2bを掛止することにより、マスク2を装着することができる。このマスク装着補助具1Eは、頭部Hに装着した状態では、ベース33における一対の第一接続部33b及び一対の第二接続部33cそれぞれから外方へ突出している複数の取付突部33dの先端に、アーム13が接続されているため、複数の取付突部33dによりアーム13が頭部H(頬)から左右方向外方へ離れた状態となる。これにより、上記の第二実施形態などと同様にアーム13が眼鏡Gのテンプルと干渉することはない。
続いて、第七実施形態のマスク装着補助具1Fについて、図6(a)を参照して詳細に説明する。第七実施形態のマスク装着補助具1Fは、第四実施形態のマスク装着補助具1Cに対して、ベース34の構成のみが異なり、一対のアーム12と複数の掛止部20の構成は同じである。以下では、第四実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、図6(a)では右側面を示しており、左側面は右側面と左右対称にあらわれる。
マスク装着補助具1Fのベース34は、下方へ開放された椀状の椀状部34aと、椀状部34aの周縁の一部から外方へ延出している平板状の鍔部34bと、を有している。このベース34は、所謂、帽子である。ベース34は、椀状部34aの内側でその周縁に沿って延出している帯板状の補強部34cを有している。補強部34cは、第四実施形態のベース10と同様の構成であり、椀状部34aの周縁の全周に対して、鍔部34bを除いた部位に設けられている。なお、補強部34cは、椀状部34aの外側に設けても良い。
次に、マスク装着補助具1Fの組立てについて説明する。ベース34の椀状部34aの外周縁における鍔部34bを間にして対称となり裏側に補強部34cがある二つの部位に、アーム12が椀状部34aから離れる方向へ延出するようにアーム12の基端側をそれぞれ当接させる。この際に、一対のアーム12を、複数の掛止部20が外方へ突出するように向けると共に、枝部12bがアーム本体12aよりも鍔部34b側に位置するように向ける。この状態でアーム12の取付孔12cを通したピン4を、椀状部34aを貫通させて補強部34cに打込んで取付ける。これにより、マスク装着補助具1Fの組立てが完了する。
次に、マスク装着補助具1Fの使用方法について説明する。一対のアーム12に対してベース34を上にすると共に、鍔部34bを前方へ向ける。この状態で、使用者の頭部Hが椀状部34a内に挿入されるようにベース34を被る。これにより、一対のアーム12が使用者の両耳の前方に位置し、マスク装着補助具1Fが頭部Hに被着された状態となる。この状態で、マスク2のマスク本体2aが口や鼻を覆うように両側の紐2bを、左右のアーム12から突出している掛止部20にそれぞれ掛止することにより、マスク2を装着することができる(図6(a)を参照)。
続いて、第八実施形態のマスク装着補助具1Gについて、図6(b)を参照して詳細に説明する。第八実施形態のマスク装着補助具1Gは、第七実施形態のマスク装着補助具1Fに対して、一対のアーム14及びベース35の構成のみが異なり、掛止部20の構成は同じである。以下では、第七実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、図6(b)では右側面を示しており、左側面は右側面と左右対称にあらわれる。
マスク装着補助具1Gは、それぞれが長く延びた帯板状に形成されている一対のアーム14と、一対のアーム14それぞれの一方の端部(基端部)同士を繋いでおり下方へ開放された椀状の椀状部35aを有するベース35と、を備えている。ベース35の椀状部35aは、所謂、ヘルメットであり、比較的硬質の素材により形成されている。一対のアーム14は、それぞれの基端部付近において貫通している取付孔14aを有している。一対のアーム14は、椀状部35aの外周縁における中央を間にして背向している二つの部位(ここでは左右両側面)において、それぞれの取付孔14aにそれぞれ回転中心軸35pが挿通されており、それぞれ回転中心軸35p周りに回転可能に取付けられている。取付孔14aは、アーム14をベース35に取付けるためのものであり、本発明の取付部に相当している。一対のアーム14それぞれの外側面には、複数の掛止部20が設けられている。
ベース35は、アーム14が椀状部35aから垂下した使用位置の状態でアーム14を保持するための第一保持部35bと、アーム14の先端が椀状部35aの周縁よりも上方に位置した収納位置の状態でアーム14を保持するための第二保持部35cと、を有している。第一保持部35b及び第二保持部35cは、アーム14を挟持可能なコ字状に形成されており、その弾性変形によりコ字状の内部にアーム14を嵌入することでアーム14を回転不能に保持することができる。
詳述すると、第一保持部35bは、一つのアーム14に対して二つ設けられている。第一保持部35bの一つは、アーム14の回転中心軸35pよりも上方で、前方からアーム14の一部が挿入されるようにコ字状の開口部分を前方へ向けて椀状部35aに設けられている。残りの第一保持部35bは、アーム14の回転中心軸35pよりも下方で、後方からアーム14の一部が挿入されようにコ字状の開口部分を後方へ向けて椀状部35aに設けられている。第二保持部35cは、椀状部35aにおけるアーム14の回転中心軸35pよりも後方の部位において、下方からアーム14の一部が挿入されるようにコ字状の開口部分を下方へ向けて設けられている。
次に、マスク装着補助具1Gの使用方法について説明する。一対のアーム14をそれぞれ第二保持部35cに保持させて収納位置の状態にする。この状態で、一対のアーム14が左右方向へ離隔すると共に、それぞれの先端が後側となるようにベース35(椀状部35a)を向け、使用者の頭部Hが椀状のベース35の内部に挿入されるようにベース35を被る。そして、一対のアーム14それぞれを収納位置から使用位置へ回転させて、それぞれを二つの第一保持部35bに保持させる。これにより、一対のアーム14が使用者の両耳の前方に位置し、マスク装着補助具1Gが頭部Hに被着された状態となる。この状態で、マスク2のマスク本体2aが口や鼻を覆うように両側の紐2bを、左右のアーム14から突出している掛止部20にそれぞれ掛止することにより、マスク2を装着することができる(図6(b)を参照)。この際に、マスク2の紐2bによりアーム14が前方へ引っ張られても、アーム14の基端側が二つの第一保持部35bに保持されていることで、アーム14の先端がこれ以上前方に移動する方向へアーム14が回転することが規制されており、紐2が緩むことはない。
なお、このマスク装着補助具1Gは、一対のアーム14を使用位置の状態にしてから、ベース35を頭部Hに被るようにしても良い。また、マスク2を装着しない場合は、一対のアーム14を収納位置の状態にしておくことで、一対のアーム14が邪魔になり難い。
上記のように、本実施形態のマスク装着補助具1,1A~1Gによれば、使用者の頭部Hに被着した状態で、マスク2のマスク本体2aが口や鼻を覆うように両側のマスク2の紐2bを、使用者の両耳の前方に位置している一対のアーム10~14から突出している掛止部20に掛止することにより、マスク2を装着することができる。従って、マスク2の紐2bを耳にかけなくてもマスク2を装着することができるため、マスク2の紐2bにより耳が痛くなることはない。
また、本実施形態によれば、マスク2を装着する際に、複数の掛止部20がそれぞれ突出している一対のアーム10~14が使用者の両耳の前方に位置しているため、掛止部20にマスク2の紐2bを掛止させると、紐2bを耳にかけた時と同じ方向へ、マスク2のマスク本体2aを後方へ引っ張ることができ、マスク本体2aをズレ難くすることができる。
また、本実施形態によれば、一対のアーム10~14それぞれに複数の掛止部20を設けているため、一つのアーム10~14においてマスク2の紐2bを複数の掛止部20に跨るように掛けることで、紐2bの張り具合やマスク本体2aのフィット感を調節することができ、マスク2の装着感が従来よりも悪化することはない。
更に、本実施形態のマスク装着補助具1,1A~1Eによれば、使用者の頭部Hにベース30~33を被着させると、ベース30~33が頭部Hを挟持するため、ベース30~33から下方へ延出している一対のアーム10~13の掛止部20にマスク2の紐2bを掛止することでアーム10~13が前方へ引っ張られても、ベース30~33が移動することはなく、マスク2の装着中に紐2bが緩むことはない。
また、本実施形態のマスク装着補助具1F,1Gによれば、使用者の頭部Hにベース34,35を被着させると、ベース34,35内に頭部Hが挿入される。つまり、ベース34,35が頭部Hを覆うため、ベース34,35から下方へ延出している一対のアーム12,14の掛止部20にマスク2の紐2bを掛止することでアーム12,14が前方へ引っ張られても、ベース34,35が移動することはなく、マスク2の装着中に紐2bが緩むことはない。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、掛止部としてアーム10~14から突出している突起状のものを示したが、これに限定するものではなく、マスク装着補助具を使用者の頭部に被着した時に一対のアームそれぞれにおいてアームの後端から前方へ向かって凹んでいる溝状のものとしても良い。
また、上記の実施形態では、ベースとして使用者の頭部を挟持可能なU字状のものや、使用者の頭部を挿入可能な椀状のものを示したが、これに限定するものではなく、使用者の頭部を締付可能な周方向へ伸縮する環状のものや、使用者の頭部に巻き付けて締付可能なベルトのような帯状のもの、などとしても良い。
更に、上記の実施形態では、マスク装着補助具1,1A~1D,1F,1Gとして、ベース30~32,34,35を具備しているものを示したが、これに限定するものではなく、アーム10~12,14及び複数の掛止部20のみからなるマスク装着補助具としても良い。
また、上記の実施形態では、アーム10~12,14をベース30~32,34,35に取付けるための取付部として、結束バンド3、ピン4、ネジ、などが挿通される孔状のものを示したが、これに限定するものではなく、ベースから突出している突起に嵌め合わされる溝状のもの、ベースに設けられている溝に嵌め合わされる突起状のもの、などとしても良い。
1 マスク装着補助具
1A マスク装着補助具
1B マスク装着補助具
1C マスク装着補助具
1D マスク装着補助具
1E マスク装着補助具
1F マスク装着補助具
1G マスク装着補助具
2 マスク
2a マスク本体
2b 紐
10 アーム
10a 取付孔(取付部)
11 アーム
11c 取付孔(取付部)
12 アーム
12c 取付孔(取付部)
13 アーム
14 アーム
14a 取付孔(取付部)
20 掛止部
30 ベース
31 ベース
32 ベース
33 ベース
34 ベース
35 ベース
上記の課題を解決するために、本発明に係るマスク装着補助具は、
「棒状に延出しており、一方の端部に使用者の頭部に被着されるベースに取付けるための取付部を、それぞれ有している一対のアームと、
一対の該アームそれぞれに設けられており、マスクの紐を掛止するための複数の掛止部と
円弧状に湾曲している湾曲部、該湾曲部の両端からその法線方向へ直線状に延出している一対の接続部、および一対の該接続部それぞれの先端から互いに遠ざかる方向へそれぞれ突出している取付突部を有し、それぞれの該取付突部の先端に、一対の前記アームそれぞれの前記取付部を上にしてそれぞれの該取付部が取付けられていると共に、弾性変形により使用者の頭部を挟持可能に形成されており、使用者の頭部に被着されるベースと
を具備し、
複数の該掛止部は、
一対の前記アームそれぞれの前記取付部を同じ方向へ向けて平行にした時に対称に設けられており、
前記ベースは、
使用者の耳よりも上方の位置で前記湾曲部が後頭部を通るように頭部に被着した時に、一対の前記アームが使用者の両耳の前方に位置するように形成されている」ことを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るマスク装着補助具は、
「棒状に延出しており、一方の端部に使用者の頭部に被着されるベースに取付けるための取付部を、それぞれ有している一対のアームと、
一対の該アームそれぞれに設けられており、マスクの紐を掛止するための複数の掛止部と、
円弧状に湾曲している湾曲部、該湾曲部の両端から直線状に延出している一対の接続部、および一対の該接続部それぞれの先端から互いに遠ざかる方向へそれぞれ突出している取付突部を有し、それぞれの該取付突部の先端に、一対の前記アームそれぞれの前記取付部を上にしてそれぞれの該取付部が取付けられていると共に、弾性変形により使用者の頭部を挟持可能に形成されており、使用者の頭部に被着されるベースと
を具備し、
複数の該掛止部は、
一対の前記アームそれぞれの前記取付部を同じ方向へ向けて平行にした時に対称に設けられており、
前記ベースは、
使用者の耳よりも上方の位置で前記湾曲部が後頭部を通るように頭部に被着した時に、一対の前記アームが使用者の両耳の前方に位置するように形成されている」ことを特徴とする。
一対のアーム13は、それぞれが曲線状に延出しており、互いが離隔している方向と垂直な面に対して対称に形成されている。ベース33は、円弧状に湾曲している湾曲部33aと、湾曲部33aの両端から直線状に延出している一対の第一接続部33bと、一対の第一接続部33bそれぞれにおける湾曲部33aに近い部位から第一接続部33bの先端側で第一接続部33bから離れる方向へ延出している一対の第二接続部33cと、一対の第一接続部33b及び一対の第二接続部33cそれぞれの先端から互いに遠ざかる方向へ突出している四つの取付突部33dと、を有している。

Claims (4)

  1. 棒状に延出しており、一方の端部に使用者の頭部に被着されるベースに取付けるための取付部を、それぞれ有している一対のアームと、
    一対の該アームそれぞれに設けられており、マスクの紐を掛止するための複数の掛止部と
    を具備し、
    複数の該掛止部は、
    一対の前記アームそれぞれの前記取付部を同じ方向へ向けて平行にした時に対称に設けられている
    ことを特徴とするマスク装着補助具。
  2. 一対の前記アームそれぞれの前記取付部を上にし、且つ、一対の前記アームが左右方向へ離隔するようにそれぞれの前記取付部が取付けられており、使用者の頭部に被着されるベースを、
    更に具備していることを特徴とする請求項1に記載のマスク装着補助具。
  3. 前記ベースは、
    円弧状に湾曲している帯状で弾性変形により使用者の頭部を挟持可能に形成されており、両端にそれぞれ前記アームの上端が接続されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のマスク装着補助具。
  4. 前記ベースは、
    下方へ開放された椀状で使用者の頭部を挿入可能に形成されており、周縁に一対の前記アームの上端が接続されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のマスク装着補助具。
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