JP2007075522A - 作業用マスク装着具及びヘルメット - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘルメットを被った状態で作業用マスクを付けたり外したりすることを可能にする。
【解決手段】 ヘルメットの縁部を保持可能な保持部111が一端側に設けられた第1のプレート110と、一端側が第1のプレート110の他端側に折り返し可能に連結され且つ作業用マスクの伸縮帯の端部が接続される固定用穴1212が他端側に形成された第2のプレート200とを具備し、第1、第2のプレート110、200には両プレートの閉状態を維持するための固定手段130が設けられた構成となっている。
【選択図】 図1

Description

本発明はヘルメットを被った状態で防塵マスクや防毒マスク等の作業用マスクを取り外しすることが可能な作業用マスク装着具等に関する。
防塵マスク、防毒マスク等の作業用マスクは人体に悪影響のある環境下において作業する場合に必要不可欠なものであり、ヘルメットとともに使用されるのが一般的である(類似マスクの先行例として特許文献1等がある。)。
特開平11−104253号公報
しかしながら、上記従来例による場合、作業用マスクを付けたり外したりする際、ヘルメットをその都度脱ぐことが必要であり、非常に使い勝手が悪い。また、装着者の頭全体が作業用マスクの伸縮帯でもって締め付けられているだけでなく、装着者が使用中に汗をかくと、その伸縮帯に付着して不快感を催したりすることが多い。しかも眼鏡をかけた装着者であると、伸縮帯と頬との間に眼鏡のテンプルが位置するため、非常に装着感が悪いという指摘もある。これらの結果、人体に悪影響のある環境下であっても、作業用マスクの装着率が低いというのが現状である。
本発明は上記事情に鑑みて創案されたもので、その主たる目的とするところは、ヘルメットを被った状態で作業用マスクを付けたり外したりすることを可能な作業用マスク装着具等を提供することにある。
本発明に係る作業用マスク装着具は、作業用マスクとヘルメットとの間を接続する作業用マスク装着具であって、ヘルメットの縁部を保持可能な保持部が一端側に設けられた第1のプレートと、一端側が第1のプレートの他端側に折り返し可能に連結され且つ作業用マスクのひもの端部が他端側に接続可能である第2のプレートとを具備し、第1、第2のプレートには両プレートの閉状態を解除可能に維持するための固定手段が設けられた構成になっている。
好ましくは、第2のプレートについては、一端側が第1のプレートの他端側に折り返し可能に連結され且つ作業用マスクのひもの端部が他端側に接続可能であるメインプレートと、一端側がメインプレートの他端側に折り返し可能に連結され且つ他端側に作業用マスクのひもが通される挿通用穴が形成されたサブプレートとを有した構成のものを使用することが望ましい。
作業用マスクのひもが伸縮帯である場合、次の構成とすることが好ましい。即ち、第2のプレートには作業用マスクのひもの端部を接続するために固定用穴が形成されており、当該固定用穴は作業用マスクのひもの端部をU字状に折り返して固定するための上下一対の溝穴であって、一方の溝穴は穴寸法が幅方向に向けて小さくなっており、他方の溝穴は穴寸法が上記とは反対の方向に小さくなっている。
好ましくは、第1のプレートについては、第1のプレートは、前記保持部がプレート本体部の一端側に厚み方向に向けて張り出して設けられた構成となっているものを使用することが望ましい。また、ゴーグルを使用する場合には、第1のプレートのプレート本体部にゴーグルのひもが通される切欠きフック穴を形成するようにしても良い。
溝付きヘルメットと溝無しヘルメットとの双方に使用可能にする場合、溝無しヘルメットの縁部に保持可能なアタッチメント部材を備えるようにする。この場合、前記保持部として、溝付きヘルメットの縁部が保持可能であると同時にアタッチメント部材を装着可能な構成のものを使用するようにする。
本発明に係るヘルメットは、保持部が省略された内容の前記作業用マスク装着具がヘルメット本体の両側の縁部に各々設けられた構成となっている。
以上、本発明の請求項1に係る作業用マスク装着具による場合、第2のプレートに作業用マスクのひもを取り付けることが可能である一方、ヘルメットの縁部に第1のプレートの保持部を保持させることが可能である。第1、第2のプレートを閉状態にすると、作業用マスクが装着者の口元を覆うことになるが、第1、第2のプレートを開状態にすると、ヘルメットと作業用マスクとの相対距離が大きくなり、作業用マスクが装着者の口元から離れるようにすることが可能になっている。
よって、作業用マスクを付けたり外したりする際、ヘルメットをその都度脱ぐ必要がなくなり、非常に使い勝手が良くなり、これに伴って、作業用マスクの装着率を向上させることが可能になる。
本発明の請求項2に係る作業用マスク装着具による場合、作業用マスクのひもがサブプレートの他端側に形成された挿通用穴に通されていることから、第1、第2のプレートが開状態であるときに作業用マスクが装着者側に近づいて邪魔になることがない。しかも閉状態にした際の作業用マスクの装着もスムーズに行われる。これらの点で使い勝手が一層良好になり、これに伴って、作業用マスクの装着率を一層向上させることが可能になる。
本発明の請求項3に係る作業用マスク装着具による場合、作業用マスクのひもの端部を第2のプレートの固定用穴に挿入するだけで、作業用マスクのひもが固定用穴から簡単には抜けない構成となっている。
よって、作業用マスクの取り付けを容易に行うことができ、この点で使い勝手が一層良くなり、作業用マスクの装着率を一層向上させることが可能になる。
本発明の請求項4に係る作業用マスク装着具による場合、ヘルメットの縁部に取り付けられた状態で第1、第2のプレートの主要部が装着者の顔から離れた位置に配置される構成になっている。
よって、従来例による場合とは異なり、装着者の頭全体が作業用マスクにより締め付けられたり、装着者が使用中に汗をかいても不快感を催したりすることが殆どなくなる。しかも眼鏡をかけた装着者であっても、眼鏡のテンプルに接する部分が殆どなく、装着感が良好になる。それ故、これらの点で作業用マスクの装着率を一層向上させることが可能になる。
本発明の請求項5に係る作業用マスク装着具による場合、ヘルメットの縁部に取り付けられた状態でゴーグルのひもが装着者の顔から離れた位置に配置される構成となっている。
よって、ゴーグルについても作業用マスクと同様に、ゴーグルにより装着者の頭全体が締め付けられるということがなく、装着者が使用中に汗をかいても不快感を催したりすることも殆どなくなる。それ故、装着感が良好になり、この点で作業用マスクの装着率を一層向上させることが可能になる。
本発明の請求項6に係る作業用マスク装着具による場合、溝付きヘルメットに使用する場合には、同ヘルメットの縁部に第1のプレートの保持部を保持させる一方、溝無しヘルメットに使用する場合には、保持部にアタッチメント部材を装着した上で、同ヘルメットの縁部にアタッチメント部材を保持させることが可能になっている。
このように溝付きヘルメットと溝無しヘルメットとの双方に使用可能な構成となっていることから、適用可能なヘルメットの範囲が大幅に拡大され、この点で使い勝手が良好になる。
本発明の請求項7に係るヘルメットによる場合、保持部が省略された内容の請求項1乃至6の記載の作業用マスク装着具がヘルメット本体の両側の縁部に各々設けられた構成となっている。
保持部が省略されているものの作業用マスク装着具を含んだ構成となっているので、請求項1乃至6と全く同様の効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係る作業用マスク装着具を図面を参照して説明する。図1は同作業用マスク装着具の正面図、図2は同作業用マスク装着具の第1のプレートの保持部の平面図、図3は同作業用マスク装着具の一部省略側面図、図4は同作業用マスク装着具が溝付きヘルメットの縁部に取り付けられた様子を示す模式的断面図、図5は同作業用マスク装着具の使用方法を説明するための模式図であって、(A)は同作業用マスク装着具が閉状態を示す図、(B)はその開状態を示す図である。
ここに掲げる作業用マスク装着具100は、図1乃至図5に示すように防塵マスク、防毒マスク等の作業用マスク300と溝付きヘルメット200との間を接続するのに使用される装置であって、溝付きヘルメット200の縁部210を保持可能な保持部111が一端側に設けられた第1のプレート110と、一端側が第1のプレート110の他端側に折り返し可能に連結され且つ作業用マスク300のひも(ここでは上下2連のゴムバンド等の伸縮帯310)の端部が接続される固定用穴1212が他端側に形成された第2のプレート120とを具備しており、第1、第2のプレート110、120には両プレートの閉状態を維持するための固定手段130が設けられている。
なお、図4中211は溝付きヘルメット200の縁部210の内側に位置する溝である。同図中400は作業用マスク300とともに使用されるゴーグルであり、410はゴーグル400の両側に取り付けられた伸縮帯である。
本実施形態において作業用マスク装着具100は大きく分けて第1のプレート110と第2のプレート120(メインプレート121及びサブプレート122)から構成されており、各構成部品については、例えばプラスチック等の樹脂を成型により加工して作成している。なお、後述するアタッチメント部材140についても同様である。
第1のプレート110は、人間の顔の頬の面に沿うように若干湾曲させた板状のプレート本体部114と、プレート本体部114の一端側に斜めに傾け厚み方向に向けて張り出して形成された保持部111とを有した構成となっている。
プレート本体部114の面上の中央部には図1に示すように固定手段130を構成する係止片112が形成されている。プレート本体部114の端部にはゴーグル400の伸縮帯410が通される切欠きフック穴113が形成されている。切欠きフック穴113はゴーグル400の伸縮帯410の幅に対応した幅寸法の円弧状穴であり、その一部がゴーグル400の伸縮帯410の厚みに対応した寸法の挿入溝になっている。プレート本体部114の他端側にはヒンジ軸部1142、1142が形成されている。
保持部111は、図1及び図2に示すようにプレート本体部114の一端側に斜めに傾けて厚み方向に向けて張り出して形成された底部1116と、底部1116に上向きに2列に並べて形成された4本の爪部1111〜1114と、底部1116の真ん中に形成された貫通口1115(詳しいことは後述する)を有した構成となっている。
爪部1113、1114は、溝付きヘルメット200の縁部210の裏面側に当接する垂直片である一方、爪部1111、1112は、溝付きヘルメット200の縁部210の表面側に当接するく字状の湾曲片である。即ち、爪部1113、1114と爪部1111、1112との間の隙間に溝付きヘルメット200の縁部210が入り込み、縁部210の底面が底部1116、1116で受け止められるようになっている。即ち、溝付きヘルメット200の縁部210が爪部1111〜1114により弾性的に挟み付けられ、これにより溝付きヘルメット200の縁部210を保持するようになっている。
第2のプレート120は、一端側がプレート本体部114の他端側に折り返し可能に連結されており且つ固定用穴1212、1212が他端側に形成されたメインプレート121と、一端側がメインプレート121の他端側寄りに折り返し可能に連結されており且つ他端側に作業用マスク300の伸縮帯310が通される挿通用穴1221、1221が形成されたサブプレート122とを有した構成となっている。
メインプレート121の一端側には第1のプレート110側のヒンジ軸部1142、1142と対になるヒンジ軸受部1214、1214が形成されている一方、他端側には開閉用押え片1213が斜め上向き(図3参照)に形成されている他、上記した固定用穴1212、1212が形成されている。固定用穴1212は、作業用マスク300の伸縮帯310の端部をU字状に折り返して固定するための上下一対の溝穴1212a、1212bであって、溝穴1212aは穴寸法が幅方向(図1中右方向)に向けて徐々に小さくなっており、溝穴1212bは穴寸法が上記とは反対の方向に徐々に小さくなっている。
メインプレート121上の固定用穴1212と固定用穴1212との間には固定手段130を構成する係止穴1211が形成されており、固定用穴1212、1212に上下に並べてヒンジ軸部1215、1215が形成されている。
サブブレート122の一端側にはメインプレート121側のヒンジ軸部1215、1215と対になるヒンジ軸受部1222、1222が形成されている一方、他端側には上記挿通用穴1221、1221が形成されている。挿通用穴1221はサブブレート122の長さ方向に向いて形成されている(図3参照)。
このような構成の作業用マスク装着具100は、第1のプレート110とメインプレート121とが図3中に示すA方向に開閉可能であるとともに、メインプレート121とサブプレート122とが同図中に示すB方向に開閉可能になっている。そして、第1のプレート第1のプレート110側の係止片112がメインプレート121側の係止穴1211に入り込むと、第1のプレート110とメインプレート121との閉状態が解除可能に維持されるようになっている。
図1及び図3は作業用マスク装着具100が開状態である様子を示している。開状態ではサブプレート122の端部がメインプレート121の面上に当たるためにメインプレート121とサブプレート122との間の開角度は図3に示す角度で規制されるようになっている。
開閉用押え片1213はメインプレート121の端部に斜め上向きに形成されていることは上記したとおりである。しかも開状態においてサブプレート122の上方位置に来ることから、指で掴み易く開閉操作を簡単に行うことが可能になる。なお、メインプレート121又はサブプレート122に開角度を規制するための片等を形成するようにしてもかまわない。
また、作業用マスク300を作業用マスク装着具100に取り付けるに際しては、図3中破線で示すように作業用マスク300の伸縮帯310の端部をサブプレート122側の挿通用穴1221に通した後、メインプレート121側の固定用穴1212b、aに順次的に通すようにする。固定用穴1212a、bの穴形状により、これだけで作業用マスク300の伸縮帯310が簡単に抜けないようになっている。なお、作業用マスク300の伸縮帯310の端部を固定用穴1212a、bの順番で通すようにしたときも上記と全く同様である。
作業用マスク装着具100を図5に示すように溝付きヘルメット200の縁部210に取り付けるに際しては、溝付きヘルメット200の片側の縁部210に作業用マスク装着具100の保持部111を若干斜めにしながら下から差し込むようにする。
すると、溝付きヘルメット200の縁部210が図4に示すように溝211も含めて保持部111の爪部1113、1114と爪部1111、1112との間の隙間に入り込み、これにより作業用マスク装着具100が爪部1111〜1114により弾性的に保持される。また、溝付きヘルメット200の縁部210の底が保持部111の底部1116、1116に当たることから、これにより作業用マスク装着具100が溝付きヘルメット200との関係で位置決めされる。
作業用マスク装着具100が溝付きヘルメット200の縁部210に取り付けられた状態においては、図5に示すように装着者の口の方向に向けられ、図4に示すように保持部111を除いた主要部分が装着者の顔の頬に接することなく浮いて配置され、プレート本体部114に形成した切欠きフック穴113が装着者の目の高さに来る。しかも作業用マスク300の伸縮帯310がサブプレート122の他端側に形成された挿通用穴1221に通されていることから、図5に示すように開状態であるときに自重で落下した作業用マスク300が装着者の顎の下方位置の顔よりやや前方の位置に来ることになる。
上記のように構成された作業用マスク装着具100の使用方法の一例を説明する。まず、2つの作業用マスク装着具100を用意し、作業用マスク300の両側の伸縮帯310、310を作業用マスク装着具100、100に各々取り付ける(図5中は作業用マスク装着具100等の片方しか図示されていない。)。
このように作業用マスク300の両側の伸縮帯310、310を作業用マスク装着具100、100に取り付けた後、作業用マスク装着具100、100を開状態で溝付きヘルメット200の両側の縁部210に各々取り付ける。
ゴーグル400を使用するときには、この状態でゴーグル400の伸縮帯410を作業用マスク装着具100の切欠きフック穴113に通すようにしてゴーグル400を装着者の頭に掛け回すようにすると良い。図5(B)はこの状態を示している。作業用マスク装着具100が開状態であることから、作業用マスク300が装着者の口元から離れて落下している。
作業用マスク300を使用する際には、開閉用押え片1213を指で掴んでメインプレート121を第1のプレート110の方に倒し、第1のプレート110に重ね合わす。第1のプレート110側の係止片112がメインプレート121側の係止穴1211に入り込むと、係止片112の弾性力により第1のプレート110とメインプレート121との閉状態が維持される。この過程で作業用マスク300の伸縮帯310がサブプレート122を押圧して、これによりサブプレート122がメインプレート121の方に倒されて閉状態になる。
このように作業用マスク装着具100、100を同時に開状態から閉状態にすると、これに伴って自重で落下状態にあった作業用マスク300が装着者の口元に向けて引っ張られ、最終的に装着者の口元に装着される。図5(A)はこの状態を示している。閉状態における作業用マスク300の位置は、装着者の顎の下方位置の顔よりやや前方であることから、作業用マスク300の装着者の口元への自動装着はスムーズに行われることになる。
上記とは反対に作業用マスク300を使用しないときには、開閉用押え片1213を指で掴んでメインプレート121を上記とは逆の方向に倒す。これに伴って、第1のプレート110側の係止片112がメインプレート121側の係止穴1211から抜けると、作業用マスク300の自重により第1のプレート110、第2のプレート20が開状態になり、作業用マスク300が装着者の口元から離れて落下する。ただ、作業用マスク300は装着者の顎下方に位置して離れていることから邪魔にならない。図5(B)はこの状態を示している。
よって、作業用マスク装着具100を使用すると、作業用マスク300を付けたり外したりする際、溝付きヘルメット200をその都度脱ぐ必要がなくなる。これはゴーグル400を付け外したりするときも同様である。上記したように作業用マスク300の伸縮帯310を作業用マスク装着具100に取り付けることも容易に行うことができる。
しかも作業用マスク装着具100を取り付けた状態で溝付きヘルメット200を脱ぐと、作業用マスク300が装着者の顎付近に当たり、これに伴って作業用マスク装着具100が溝付きヘルメット200から取り外される。このとき作業用マスク300等も一緒に取り外され、非常に使い勝手が良好になる。
また、作業用マスク装着具100が溝付きヘルメット200に取り付けられた状態で、主要部分が装着者の顔から浮いていることから、装着者が使用中に汗をかいても不快感を催したりすることが殆どなくなる。作業用マスク300やゴーグル400で装着者の頭全体が締め付けられるという感覚もなくなり、装着感が非常に良好になる。特に、眼鏡をかけた装着者であっても、眼鏡のテンプルに接する部分がなく、装着感が悪くなることも殆どない。それ故、従来例による場合とは異なり、人体に悪影響のある環境下であって、作業用マスク300の装着率を格段に向上させることが現実に可能になる。
上記のように説明した作業用マスク装着具100については、溝付きヘルメット200に使用されるものであったが、図5中において破線で併せて示したアタッチメント部材140を部品として用いると、溝無しヘルメット200’にも適用可能になっている。この変形例を図面を参照して説明する。
図6は同作業用マスク装着具の変形例を説明するための図であって、(A)はアタッチメント部材の側面図、(B)はアタッチメント部材の正面図、図7は同作業用マスク装着具が溝無しヘルメットの縁部に取り付けられた様子を示す模式的断面図である。
アタッチメント部材140は、溝無しヘルメット200’の縁部210’を保持可能な断面U字状の保持部材141と、保持部材141の下部に形成されており且つ第1のプレート110の保持部111の貫通口1115に挿入可能な板状の装着部材142とを有しており、装着部材142の面上には抜け止め片1421が形成されている。保持部材141でもって溝無しヘルメット200’の縁部210を上記した爪部1111〜1114と同様に弾性的に挟み付け、これにより溝無しヘルメット200’の縁部210’を保持するようになっている。
このようなアタッチメント部材140を第1のプレート110の保持部111の中に差し込んで装着部材142を貫通口1115に挿入すると、抜け止め片1421が貫通口1115の裏周縁部に当接して、これによりアタッチメント部材140が保持部111に装着されるようになっている。即ち、保持部111は、溝付きヘルメット200の縁部210が保持可能であると同時にアタッチメント部材140も装着可能になっている。
このような変形例による場合、溝付きヘルメット200と溝無しヘルメット200’との双方に使用可能になっており、上記した効果に加えて、適用可能なヘルメットの範囲が大幅に拡大され、この点で使い勝手が一層良くなる。また、メーカーの立場からすると、アタッチメント部材140を部品として準備しておけば、溝付きヘルメット用としても溝無しヘルメット用としても直ぐに販売することが可能になり、低コスト化を図ることも可能になる。
なお、本発明に係る作業用マスク装着具は上記実施形態に限定されず、第1のプレートについては、ヘルメットの縁部を保持可能である限り、保持部の構造、全体の形状及び材質等が問われることはなく、ヘルメットの種類等に合わせて適宜設計変更すれば良い。第2のプレートについては、一端側に第1のプレートに折り返し可能に連結され且つ作業用マスクのひもが他端側に接続可能である限り、プレート連結方法、ひも接続方法、全体の形状及び材質等が問われることがない。作業用マスクの種類に応じて適宜設計すれば良い。固定手段については、両プレートの閉状態を解除可能に維持できる限り、どのような固定方法を採用しても良く、例えば、磁石やスプリング等を用いてもかまわない。
次に、本発明の実施の形態に係るヘルメットを図面を参照して説明する。図8はヘルメットの構成及び使用方法を説明するための模式図であって、(A)は同ヘルメットの構成部である作業用マスク装着具が閉状態を示す図、(B)はその開状態を示す図である。
ここに掲げるヘルメット500は、図8に示すようにヘルメット本体510と、図1乃至図5に示した作業用マスク装着具100のうち保持部111が省略された内容の作業用マスク装着具100’とを有しており、作業用マスク装着具100’,100’がヘルメット本体510の両側の縁部520に各々設けられた構成となっている(図8中は作業用マスク装着具100’等の片方しか図示されていない。)。
ヘルメット500については、作業用マスク装着具100’がヘルメット本体510に取り外しすることができないというだけで、それ以外は上記説明した作業用マスク装着具100の場合と全く同様である。それは単に構成だけでなく、作用効果、設計変更等についても同様であることから、その詳細な説明は省略することにする。
なお、本発明に係るヘルメットは上記実施形態に限定されず、作業用マスク装着具がヘルメット本体の両側に縁部に設けられている限り、その固定方法や固定位置等についてはヘルメットの種類に応じて適宜設計変更すれば良い。特に作業用マスク装着具をヘルメット本体に完全に固定するのではなく、作業用マスク装着具を使用しないときには、それが邪魔にならないように開閉自在に設ける形態をとってもかまわない。
本発明の実施の形態を説明するための図であって、作業用マスク装着具の正面図である。 同作業用マスク装着具の第1のプレートの保持部の平面図である。 同作業用マスク装着具の一部省略側面図である。 同作業用マスク装着具が溝付きヘルメットの縁部に取り付けられた様子を示す模式的断面図である。 同作業用マスク装着具の使用方法を説明するための模式図であって、(A)は同作業用マスク装着具が閉状態を示す図、(B)は開状態を示す図である。 同作業用マスク装着具の変形例を説明するための図であって、(A)はアタッチメント部材の側面図、(B)はアタッチメント部材の正面図である。 同作業用マスク装着具が溝無しヘルメットの縁部に取り付けられた様子を示す模式的断面図である。 本発明に係るヘルメットの実施の形態を説明するための図であって、同ヘルメットの構成及び使用方法を説明するための模式図であり、(A)は同ヘルメットの構成部である作業用マスク装着具が閉状態を示す図、(B)はその開状態を示す図である。
符号の説明
100 作業用マスク装着具
110 第1のプレート
111 保持部
112 係止片(固定手段)
113 切欠きフック穴
114 プレート本体部
120 第2のプレート
121 メインプレート
1211 係止穴(固定手段)
1212 固定用穴
122 サブプレート
1221 挿通用穴
130 固定手段
140 アタッチメント部材
200 溝付きヘルメット
210 縁部
211 溝
200’溝無しヘルメット
210’縁部
300 作業用マスク
310 伸縮帯
400 ゴーグル
500 ヘルメット
510 ヘルメット本体
100’作業用マスク装着具

Claims (7)

  1. 作業用マスクとヘルメットとの間を接続する作業用マスク装着具であって、ヘルメットの縁部を保持可能な保持部が一端側に設けられた第1のプレートと、一端側が第1のプレートの他端側に折り返し可能に連結され且つ作業用マスクのひもの端部が他端側に接続可能である第2のプレートとを具備し、第1、第2のプレートには両プレートの閉状態を解除可能に維持するための固定手段が設けられていることを特徴とする作業用マスク装着具。
  2. 請求項1記載の作業用マスク装着具において、第2のプレートは、一端側が第1のプレートの他端側に折り返し可能に連結され且つ作業用マスクのひもの端部が他端側に接続可能であるメインプレートと、一端側がメインプレートの他端側に折り返し可能に連結され且つ他端側に作業用マスクのひもが通される挿通用穴が形成されたサブプレートとを有した構成となっていることを特徴とする作業用マスク装着具。
  3. 作業用マスクのひもが伸縮帯である場合の請求項1記載の作業用マスク装着具において、第2のプレートには作業用マスクのひもの端部を接続するために固定用穴が形成されており、当該固定用穴は作業用マスクのひもの端部をU字状に折り返して固定するための上下一対の溝穴であって、一方の溝穴は穴寸法が幅方向に向けて小さくなっており、他方の溝穴は穴寸法が上記とは反対の方向に小さくなっていることを特徴とする作業用マスク装着具。
  4. 請求項1記載の作業用マスク装着具において、第1のプレートは、前記保持部がプレート本体部の一端側に厚み方向に向けて張り出して設けられた構成となっていることを特徴とする作業用マスク装着具。
  5. 請求項4記載の作業用マスク装着具において、第1のプレートのプレート本体部にゴーグルのひもが通される切欠きフック穴が形成されていることを特徴とする作業用マスク装着具。
  6. 請求項1記載の作業用マスク装着具において、溝無しヘルメットの縁部に保持可能なアタッチメント部材を備え、前記保持部は、溝付きヘルメットの縁部が保持可能であると同時に前記アタッチメント部材を装着可能な構成となっていることを特徴とする作業用マスク装着具。
  7. 第1プレートのうち保持部が省略された内容の請求項1乃至6記載の作業用マスク装着具がヘルメット本体の両側の縁部に各々設けられた構成となっていることを特徴とするヘルメット。
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