JP2024010440A - 放射線治療室 - Google Patents

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Abstract

【課題】通路を曲線状に形成しなくても遮蔽扉における鉛の使用量を低減できる放射線治療室を提供する。【解決手段】放射線治療室10は、放射線を放出する放射線照射装置20が設置されるコンクリート造の照射室30と、照射室30と室外とをつなぐコンクリート造の通路40と、通路40の室外側の出入口(治療室出入口12)に設けられた遮蔽扉14と、照射室30及び通路40の少なくとも一方において、壁躯体及び天井躯体の少なくとも一方と一体的に設けられ、照射室30から通路40を通じて出入口へ至るまでの放射線の反射回数を増やす凹凸部50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線治療室に関する。
下記特許文献1には、医療用リニアック設置室への進入、及び、医療用リニアック設置室1からの進出に利用される出入口と、医療用リニアック設置室と出入口との間を連通する通路と、を備えた放射線遮蔽構造が記載されている。
特開2018-33483号公報
特許文献1に開示された放射線遮蔽構造では、通路の半分以上の経路が曲線状である。これにより、出入口において漏洩線量を低下させ、遮蔽扉を構成する鉛やポリエチレンを薄くすることができる。また、鉛は比較的高価な金属であるため、鉛の使用量を少なくできると経済的である。
しかしながら、通路を曲線状に形成するとストレッチャーや放射線治療に用いる機器類を搬入し難い。また、曲線状の通路は壁面が曲面であるため、コンクリートの型枠を形成し難い。さらに、曲線状の通路は配置のための空間を広く必要とする。このため空間を有効利用し難い。
本発明は、上記事実を考慮し、通路を曲線状に形成しなくても遮蔽扉における鉛の使用量を低減できる放射線治療室を提供することを目的とする。
請求項1の放射線治療室は、放射線を放出する放射線照射装置が設置されるコンクリート造の照射室と、前記照射室と室外とをつなぐコンクリート造の通路と、前記通路の室外側の出入口に設けられた遮蔽扉と、前記照射室及び前記通路の少なくとも一方において、壁躯体及び天井躯体の少なくとも一方と一体的に設けられ、前記照射室から前記通路を通じて前記出入口へ至るまでの前記放射線の反射回数を増やす凹凸部と、を備えた放射線治療室。
請求項1の放射線治療室では、照射室及び通路の少なくとも一方において、壁躯体及び天井躯体の少なくとも一方に、凹凸部が設けられている。この凹凸部はコンクリート造の照射室や通路の壁躯体や天井躯体と一体的に形成されている。
このため、壁躯体や天井躯体が凹凸部のない平坦面である場合と比較して、照射室から出入口へ向かう放射線の反射角度が変えられて、反射回数が増える。これにより、放射線が減衰し、遮蔽扉へ到達する放射線量を低減できる。したがって、通路を曲線状に形成しなくても遮蔽扉における鉛の使用量を低減できる。
請求項2の放射線治療室は、請求項1に記載の放射線治療室において、前記凹凸部は、先端が尖った突起を並べて形成されている。
請求項2の放射線治療室では、先端が尖った突起を並べて凹凸部が形成されている。これのため、例えば先端が平坦面である突起を並べて凹凸部が形成されている場合と比較して、突起間の凹部に入射した放射線は、突起で反射した後で、凹部を挟んで隣り合う突起に入射し易くなる。これにより、照射室から出入口へ向かう放射線が繰り返し反射され易い。これにより反射回数を増やすことができる。
請求項3の放射線治療室は、請求項1に記載の放射線治療室において、前記凹凸部は、さらに前記通路の床躯体と一体的に設けられている。
請求項3の放射線治療室では、凹凸部が通路の床躯体と一体的に設けられている。このため、床面に入射した放射線の出入口に至るまでの反射回数も増やすことができる。これにより、放射線の減衰効果を高められる。
請求項4の放射線治療室は、請求項1に記載の放射線治療室において、前記凹凸部は、前記壁躯体及び前記天井躯体より放射線の透過率が高く、平坦面を形成する仕上げ材で被覆されている。
請求項4の放射線治療室では、凹凸部が、平坦面を形成する仕上げ材で被覆されている。これにより、壁面や天井面の外側を平坦に形成することができる。
また、仕上げ材は、壁躯体及び天井躯体より放射線の透過率が高い。このため、放射線は仕上げ材を透過して凹凸部に入射するので、凹凸部の反射効果を発揮できる。
本発明によれば、通路を曲線状に形成しなくても遮蔽扉における鉛の使用量を低減できる放射線治療室を提供することができる。
本発明の実施形態に係る放射線治療室を示す平断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る放射線治療室の凹凸部を示す平断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は凹凸部の第一変形例を示す平断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は凹凸部の第二変形例を示す平断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は凹凸部の第三変形例を示す平断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 凹凸部の第四変形例を示す平断面図である。 (A)は凹凸部を形成する突起を示す部分拡大平断面図であり、(B)は突起形状のバリエーションを示す拡大平断面図であり、(C)は凹凸部の第五変形例を示す部分拡大立断面図であり、(D)は仕上げ材の配置のバリエーションを示す部分拡大立断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る放射線治療室について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において構成を省略する、異なる構成と入れ替える、一実施形態及び各種の変形例を組み合わせて用いる等、適宜変更を加えて実施することができる。
各図面において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向(上下方向)に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
<放射線治療室>
図1には、本実施形態に係る放射線治療室10が示されている。放射線治療室10は、平面視にて、矩形状に形成されている。この放射線治療室10は、放射線を放出する放射線照射装置20が設置される照射室30と、照射室30と放射線治療室10の室外とをつなぐ通路40と、通路40の室外側の治療室出入口12に設けられた遮蔽扉14と、を備えている。また、通路40には、凹凸部50(図2参照)が形成されている。
放射線治療室10を形成する照射室30及び通路40は、放射線照射装置20から放射される放射線の漏洩を抑制するために、鉄筋コンクリート造とされている。
具体的には、この放射線治療室10は、外周部に沿って配置される複数のコンクリート外周壁70X、70Y、及び、照射室30と通路40とを仕切るコンクリート仕切壁72を有している。そして、コンクリート外周壁70X、70Y及びコンクリート仕切壁72が、鉄筋コンクリート造とされており、その内部に図示しない壁筋等が埋設されている。
複数のコンクリート外周壁70X、70Yは、放射線治療室10の外周部に沿って配置されており、矩形の枠状に接合されている。このうち、コンクリート外周壁70XはX方向に沿う外周部を形成する壁体であり、コンクリート外周壁70YはY方向に沿う外周部を形成する壁体である。
また、コンクリート仕切壁72は、複数のコンクリート外周壁70X、70Yの内側に配置されている。これらのコンクリート外周壁70X、70Y及びコンクリート仕切壁72は、平面視にて、照射室30及び通路40を囲んでいる。
コンクリート外周壁70X、70Y及びコンクリート仕切壁72の下方には、スラブ60が形成されている。スラブ60は、鉄筋コンクリート造とされており、その内部に図示しないスラブ筋等が埋設されている。スラブ60は、平面視にて矩形状に形成されており、放射線治療室10の床、すなわち照射室30及び通路40の床を形成している。
また、複数のコンクリート外周壁70X、70Yには、天井スラブ80(図2参照)が架設されている。天井スラブ80は鉄筋コンクリート造とされており、その内部に図示しないスラブ筋等が埋設されている。また、天井スラブ80は、平面視にて矩形状に形成されており、複数のコンクリート外周壁70X、70Yに亘っている。この天井スラブ80は、放射線治療室10の天井、すなわち照射室30及び通路40の天井を形成している。
(放射線照射装置)
放射線照射装置20は、例えば、医療用リニアック等とされる。この放射線照射装置20は、放射線を照射する回動ヘッド20Hを有している。回動ヘッド20Hは、回動軸Rを中心として360度回動可能とされ、例えば、X線、ガンマ線、電子、陽子、ヘリウムイオン、炭素イオン、その他の重イオン、又は中性子を含む放射線を患部に対して照射する。
(照射室、通路)
照射室30は、照射室出入口32を有しており、この照射室出入口32には、通路40の一端が接続されている。
通路40は、照射室出入口32からコンクリート仕切壁72に沿って設けられている。また、通路40の他端は、コンクリート外周壁70Yに形成された治療室出入口12に接続されている。この通路40は、迷路を形成している。
「迷路」とは、具体的には、通路40の形状を示す。迷路を形成する通路40の形状とは、放射線照射装置20と治療室出入口12とがコンクリート仕切壁72によって隔てられている形状である。また、治療室出入口12から見て照射室出入口32が照射室30の奥側に設けられている形状である。
これにより、放射線照射装置20から照射された放射線が、照射室出入口32に直接到達しない。また、治療室出入口12と照射室出入口32とをつなぐ通路40の距離が長く確保され、治療室出入口12に至るまで放射線の反射回数を多く確保できる。「長く」とは、治療室出入口12から見て照射室出入口が照射室30の手前側に設けられている構成より長いことを示す。
なお、通路40の中心線CLは、直線に沿い、かつ、2箇所の屈折点B1、B2を備えている。
(遮蔽扉)
治療室出入口12には、遮蔽扉14が開閉可能に設けられている。遮蔽扉14は、例えば、放射線を遮蔽可能な鉛層及びポリエチレン層を有している。
(金属遮蔽体)
一対のコンクリート外周壁70Y、及び天井スラブ80には、放射線照射装置20の回動ヘッド20Hを側方及び上方から覆う金属遮蔽体90が埋設されている。金属遮蔽体90は、例えば、積層された複数の金属板を有している。
(凹凸部)
通路40には凹凸部50が形成されている。凹凸部50は、照射室30から通路40を通じて治療室出入口12へ至るまでの放射線の反射回数を増やすための放射線減衰機構である。
図2(A)、(B)にも示すように、凹凸部50は、突起52を並べて形成されている。また、これらの突起52は、通路40を囲むコンクリート外周壁70X及びコンクリート仕切壁72を形成する鉄筋コンクリート(以下、「壁躯体」と称す場合がある。)と一体的に設けられている。突起52は、壁躯体のコンクリートと一体的に打設される。なお、突起52には鉄筋が埋設されている必要はない。
突起52は、平面視で通路40側へ(横方向へ)突出する三角形状であり、図7(A)に示すように、先端が尖った形状である。突起52は、図7(A)に示すような二等辺三角形状に形成してもよいし、図7(B)に示すような直角三角形状に形成してもよい。
また、凹凸部50は、複数の突起52を、間隔を空けずに並べて形成されている。突起52の幅W1(換言すると間隔W1)及び高さH1は任意の寸法を採用することができるが、本実施形態においては約100mmである。
図2(B)に示すように、突起52は、立面視で上下方向に沿うリブ状の突起である。なお、「上下方向」とは、鉛直方向のほか、鉛直方向に対して45°以内の角度で傾斜した方向を含む。図2(B)においては、突起52を鉛直方向に沿って配置した例を示している。
<作用>
本発明の実施形態に係る放射線治療室10では、図2(A)に示すように、通路40の壁躯体に、凹凸部50が設けられている。この凹凸部50は鉄筋コンクリート造である通路40の壁躯体と一体的に形成されている。
これにより、壁躯体が凹凸部50のない平坦面である場合と比較して、照射室から出入口へ向かう放射線の反射角度が変えられて、反射回数が増える。
例えば壁躯体が凹凸部50のない平坦面(比較例)の場合、放射線は一例として矢印N1で示すように反射する。これに対して、凹凸部50が設けられた本実施形態においては、矢印N1と向きの等しい放射線が矢印N2で示すように反射して、反射回数が増える。
これにより放射線が減衰し、遮蔽扉14(図1参照)へ到達する放射線量を低減できる。このため、遮蔽扉14における鉛の使用量を低減できる。なお、放射線は、矢印N2で示された方向だけでなく、様々な方向から凹凸部50へ入射する。
また、本発明の実施形態に係る放射線治療室10では、図7(A)に示すように、先端が尖った突起52を並べて凹凸部50が形成されている。これにより、突起52間の凹部Vに入射した放射線は、一例として、矢印N3で示すように、突起52で反射した後で、凹部Vを挟んで隣り合う突起52に入射し易くなる。
これに対して、例えば二点鎖線Fで示すように先端が平坦面である突起を並べて形成された凹凸部においては、放射線は矢印N4に示すように凹部Vに入射し難く、繰り返し反射され難い。
<変形例>
(第一変形例-凹凸部を天井に配置する変形例)
上記実施形態においては、図2(A)、(B)に示すように、通路40の壁躯体と一体的に凹凸部50を設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図3(A)、(B)に示す凹凸部54のように、本発明の凹凸部は、通路40の天井スラブ80を形成する鉄筋コンクリート(以下、「天井躯体」と称す場合がある。)と一体的に設けてもよい。
凹凸部54は、突起56を並べて形成されている。突起56は、立面視で通路40側(下方)へ突出する三角形状であり、先端が尖った形状である。凹凸部54は、複数の突起56を間隔を空けずに並べて形成されている。突起56も、突起52と同様に、間隔、幅及び高さは任意の寸法を採用することができる。図3(A)に示すように、突起52は、平面視で横方向に沿うリブ状の突起である。
このように、凹凸部を通路40の天井躯体と一体的に設けても、放射線の反射回数を増やす効果を得ることができる。
(第二変形例-凹凸部を壁及び天井に配置する変形例)
また、図4(A)、(B)に示すように、放射線治療室10では、通路40の壁躯体と一体的に凹凸部50を設け、さらに、通路40の天井躯体と一体的に凹凸部54を設けてもよい。
このように、凹凸部を通路40の壁躯体及び天井躯体の双方と一体的に設けることで、放射線の反射回数を増やす効果を高めることができる。
(第三変形例-凹凸部の形状の変形例)
また、上記実施形態においては、通路40の壁躯体と一体的に設けられた凹凸部50は、図2(B)に示すように、立面視で上下方向に沿うリブ状の突起52によって形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図5(A)、(B)に示す凹凸部58のように、壁躯体と一体的に設ける凹凸部は、立面視で横方向に沿うリブ状の突起59によって形成してもよい。なお、「横方向」とは、水平方向のほか、水平方向に対して45°以内の角度で傾斜した方向を含む。図5(B)においては、突起59を水平方向に沿って配置した例を示している。
また、図示は省略するが、凹凸部は、立面視で上下方向に沿うリブ状の突起と、立面視で横方向に沿うリブ状の突起と、を組み合わせて形成してもよい。
この場合、上下方向に沿う突起及び横方向に沿う突起は一本ずつ網目状に配置してもよい。また、上下方向に沿う複数の突起で矩形状に形成した凹凸部と、横方向に沿う複数の突起で矩形状に形成した凹凸部と、を市松状に組み合わせてもよい。
(第四変形例-凹凸部を照射室に配置する変形例)
上記各実施例における凹凸部50、54及び58は通路40の壁躯体又は天井躯体と一体的に形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図6に示すように、凹凸部50は照射室30の壁躯体と一体的に形成してもよい。
また、図示は省略するが、照射室30における凹凸部50は、凹凸部58(図5参照)に代えてもよい。同様に、図示は省略するが、照射室30には、凹凸部54(図3参照)を天井躯体と一体的に形成してもよい。
さらに、これらの凹凸部50、54又は58を照射室30に設けた場合、通路40の凹凸部は省略してもよい。すなわち、本発明において、凹凸部は照射室及び通路40の少なくとも一方に設けるものとすることができる。
(第五変形例-凹凸部を床に配置する変形例)
上記実施例における凹凸部50、54及び58は壁躯体又は天井躯体と一体的に形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図7(C)に示す凹凸部62のように、本発明の凹凸部は、照射室30及び通路40の床を形成しているスラブ60を形成する鉄筋コンクリート(以下、「床躯体」と称す場合がある。)と一体的に形成してもよい。
凹凸部62は、突起64を並べて形成されている。突起64は、立面視で上方へ突出する三角形状であり、先端が尖った形状である。突起64も、突起52等と同様に、間隔、幅及び高さは任意の寸法を採用することができる。図示は省略するが、突起64は、平面視で横方向に沿うリブ状の突起である。
凹凸部62は、複数の突起64が間隔を空けずに並べて形成されているが、部分的に、隣り合う突起64の間に隙間が設けられている。突起64の間の隙間には、突起64の上方に仕上げ材66を支持するための束材68が配置される。
仕上げ材66は、水平な平坦面を形成している。また、仕上げ材66は、束材68に支持された状態で、上方を通過するストレッチャーや医療機器などの荷重によって使用上不都合となる撓みが生じない程度の剛性を備えている。
さらに、仕上げ材66は、床躯体より放射線の透過率が高い。このため、放射線は仕上げ材66を透過して凹凸部62に入射するので、凹凸部62の反射効果を発揮できる。
なお、仕上げ材66は、図7(D)に示すように、突起64に直接載置してもよい。または、仕上げ材は、突起64との間に図示しない緩衝材を挟んで載置してもよい。これらの場合、隣り合う突起64の間に隙間を設ける必要はない。
また、凹凸部62及び仕上げ材66を含む二重床構造は、照射室30及び通路40のどちらに形成してもよいが、放射線照射装置20が設置される部分には、耐荷重の観点から、この二重床構造を採用しないことが好ましい。
なお、床躯体と一体的に形成された凹凸部62は、壁躯体又は天井躯体と一体的に形成された凹凸部50、54又は58と組み合わせて用いることが好ましい。このように、床躯体と一体的に形成された凹凸部62を付加的に用いることで、床面に入射した放射線の出入口に至るまでの反射回数も増やすことができる。これにより、放射線の減衰効果を高められる。
(第六変形例-凹凸部を仕上げ材で被覆する変形例)
第五変形例に示した仕上げ材66は、壁躯体又は天井躯体と一体的に形成された凹凸部50、54又は58と組み合わせて用いることもできる。つまり、図2~図6に示した各凹凸部50、54又は58は、仕上げ材66で被覆してもよい。これにより、壁面や天井面の外側を平坦に形成することができる。
なお、仕上げ材66は、壁躯体及び天井躯体より放射線の透過率が高いものとする。これにより、放射線は仕上げ材を透過して凹凸部に入射するので、凹凸部の反射効果を発揮できる。
(その他の変形例)
上記実施例及び各変形例における突起52、56、59及び64は先端が尖った形状としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。これらの突起の先端は平坦に形成しても、あるいは曲面状に形成してもよい。突起の先端をどのように形成しても、突起間に凹部が形成されていれば、放射線の反射回数を増やす効果を得ることができる。
10 放射線治療室
12 治療室出入口(出入口)
14 遮蔽扉
20 放射線照射装置
30 照射室
40 通路
50 凹凸部
52 突起
54 凹凸部
56 突起
58 凹凸部
59 突起
60 スラブ
62 凹凸部
64 突起
66 仕上げ材
60 スラブ(床躯体)
70X コンクリート外周壁(壁躯体)
72 コンクリート仕切壁(壁躯体)
80 天井スラブ(天井躯体)

Claims (4)

  1. 放射線を放出する放射線照射装置が設置されるコンクリート造の照射室と、
    前記照射室と室外とをつなぐコンクリート造の通路と、
    前記通路の室外側の出入口に設けられた遮蔽扉と、
    前記照射室及び前記通路の少なくとも一方において、壁躯体及び天井躯体の少なくとも一方と一体的に設けられ、前記照射室から前記通路を通じて前記出入口へ至るまでの前記放射線の反射回数を増やす凹凸部と、
    を備えた放射線治療室。
  2. 前記凹凸部は、先端が尖った突起を並べて形成されている、請求項1に記載の放射線治療室。
  3. 前記凹凸部は、さらに前記通路の床躯体と一体的に設けられている、請求項1に記載の放射線治療室。
  4. 前記凹凸部は、前記壁躯体及び前記天井躯体より放射線の透過率が高く、平坦面を形成する仕上げ材で被覆されている、請求項1に記載の放射線治療室。


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