JP2024008718A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024008718000001
【課題】信頼性の高い配線基板の製造方法の提供。
【解決手段】配線基板の製造方法であって、第1絶縁層11と、第1絶縁層11上に形成された複数の導体パッド12aを含む第1導体層12と、を含む積層体を用意することと、第1導体層12上に導体パッド12aの上面を露出させる大径の開口10a及び小径の開口10bを備える被覆絶縁層10を形成することと、大径の開口10a及び小径の開口10b内にそれぞれ露出する複数の導体パッド12aの上面に酸化膜除去処理を施すことと、導体パッド12a上に金属ポスト100a、100bを形成することと、を含んでいる。酸化膜除去処理はプラズマ処理を含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は配線基板の製造方法に関する。
特許文献1には、接続パッドに連結されるメタルポストを備える基板の製造方法が開示されている。特許文献1に開示される基板の製造方法では、メタルポストは、ソルダーレジスト層における接続パッドの上面を露出させる開放部内を被覆するシード層上に形成される。
特開2010-129996号公報
特許文献1に開示されている基板の製造方法では、ソルダーレジスト層の開放部内に露出する接続パッドの上面はシード層で被覆され、シード層上にはメタルポストが形成される。シード層と接続パッドとの密着性が十分でない場合には、メタルポスト形成不良を引き起こし得ると考えられる。
本発明の配線基板の製造方法は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成された複数の導体パッドを含む第1導体層と、を含む積層体を用意することと、前記第1導体層上に前記導体パッドの上面を露出させる大径の開口及び小径の開口を備える被覆絶縁層を形成することと、前記大径の開口及び前記小径の開口内にそれぞれ露出する前記複数の導体パッドの前記上面に酸化膜除去処理を施すことと、前記導体パッド上に金属ポストを形成することと、を含んでいる。前記酸化膜除去処理はプラズマ処理を含んでいる。
本発明の実施形態によれば、開口内に露出する導体パッド上面の酸化膜除去処理はプラズマ処理を含んでいるので、導体パッド上に形成される金属ポストと導体パッドとは密着性良く接合され得ると考えられる。
本発明の一実施形態の方法により製造される配線基板の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の製造方法の他の例を説明する図。
次に、図面を参照しながら本発明の一実施形態である配線基板の製造方法によって製造される配線基板について説明する。なお、以下、参照される図面においては、各構成要素の正確な比率を示すことは意図されておらず、本実施形態の特徴が理解され易いように描かれている。図1には、本実施形態の配線基板の一例である配線基板1の断面が部分的に示されている。配線基板1は、交互に積層される絶縁層及び導体層で形成されており、図1にはその一部の絶縁層10、11及び導体層12が示されている。図示される配線基板1の一方の面Fは、半導体素子などの外部の電子部品が搭載される部品搭載面であり得る。
図1に示される、配線基板1の一方の面Fは、被覆絶縁層10、及び、被覆絶縁層10に形成される開口10a、10b内を充填するとともに被覆絶縁層10から配線基板1の外側へ突出する形状の金属ポスト100a、100bの表面から構成されている。図1に示されるように、配線基板1には、大径の開口10aを充填する金属ポスト100aと、小径の開口10bを充填する金属ポスト100bを有している。
金属ポスト100aと金属ポスト100bとは、被覆絶縁層10を貫通する部分(開口10a、10bを充填する部分)の径の寸法が異なる以外、その層構造などにおいて共通の構造を有し得る。なお、本明細書における「径」とは、対象物の水平方向(被覆絶縁層10の延在方向)に沿った断面における、最も離間する2点間の距離を意味している。すなわち、例えば断面形状が円形の場合は直径を意味し、断面形状が多角形の場合は最大の対角線の長さを意味し、断面形状が楕円形の場合は長径をそれぞれ意味する。
大径の開口10aを充填する金属ポスト100aは、その最下部(すなわち、開口10aの底部)の径が30μm以上、且つ、45μm以下の寸法となるように形成され得る。小径の開口10bを充填する金属ポスト100bは、その最下部(すなわち、開口10bの底部)の径が15μm以上、且つ、25μm以下の寸法となるように形成され得る。
図1では、配線基板1が有し得る複数の絶縁層11及び導体層12のうち、一方の面F側におけるそれぞれ3層の絶縁層11及び導体層12が図示されている。実施形態の配線基板は、1又は2層以上の絶縁層11、及び、1又は2層以上の導体層12を有しており、最も一方の面Fに近い絶縁層11及び導体層12上に被覆絶縁層10が形成されている。配線基板1が有する絶縁層11及び導体層12の層数は特に限定されず、適宜増減され得る。なお、一方の面Fを有する被覆絶縁層10に最も近い絶縁層11は第1絶縁層11とも称され、一方の面Fを有する被覆絶縁層10に最も近い導体層12は第1導体層12とも称される。
なお、実施形態の配線基板の説明では、配線基板を構成する各構成要素の、配線基板の厚さ方向における一方の面F側が「上側」、「外側」又は単に「上」、「外」と称され、一方の面Fの反対側が「下側」、「内側」又は単に「下」、「内」と称される。従って、各構成要素における一方の面F側の面は「上面」とも称され、一方の面Fの反対側を向く面は「下面」とも称される。
導体層12は任意の導体パターンを有している。導体層12は、絶縁層11を貫通するように形成されているビア導体13を介して絶縁層11の反対側の導体層12と電気的に接続され得る。
図示される3層の導体層12のうち最も上側(最も一方の面Fの近く)に形成される第1導体層12は、導体パッド12aを含むパターンに形成されている。導体パッド12aは、その上に形成される金属ポスト100a、100bを介して、半導体素子などの外部の電子部品が有する接続用のパッドと電気的に接続され得る。すなわち、導体パッド12aは部品搭載パッドであり得る。
図示されるように、大径の開口10a内に露出する導体パッド12aの上面に大径の金属ポスト100aが形成されている。また、小径の開口10b内に露出する導体パッド12aの上面に小径の金属ポスト100bが形成される。この金属ポスト100a、100bが形成される前に大径及び小径の開口10a、10b内に露出する導体パッド12aの表面の酸化膜が、例えばプラズマ処理によって除去される。そのため、導体パッド12aの上面には新生面が露出し、金属ポスト100a、100b(具体的には第1層101)と導体パッド12aとの接合面の密着性が向上し得る。導体パッド12aと金属ポスト100a、100bとのより強固な接合が実現され得る。
金属ポスト100a、100bは、第1層101及び第1層101上に形成される第2層102を有している。金属ポスト100a、100bを構成する第1層101は、開口10a、10bの内面を被覆している。具体的には、第1層101は、被覆絶縁層10に形成されている開口10a、10bの底部に露出する導体パッド12aの上面及び開口10a、10bの内壁面(側壁面)を被覆している。図示の例では、第1層101は、さらに開口10a、10bの周縁部分における被覆絶縁層10の上面をも被覆している。第2層102は第1層101の上面の全域を被覆している。図示の例では、金属ポスト100a、100bは、第2層102の上側に、さらに、第2層102の上面全域を覆う第3層103、及び、第3層103の上面全域を覆う第4層104を有している。
配線基板1を構成する絶縁層11は、エポキシ樹脂等の任意の絶縁性樹脂を用いて形成され得る。ポリイミド樹脂、BT樹脂(ビスマレイミド-トリアジン樹脂)、ポリフェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂等も用いられ得る。絶縁層11はシリカなどの無機フィラーを含んでいてもよい。図示される例の配線基板1においては、絶縁層11は芯材を含んでいないが、必要に応じてガラス繊維やアラミド繊維などの芯材を含んでもよい。芯材を含むことで配線基板1の強度が向上し得る。複数の絶縁層11は、それぞれ異なる材料で構成されてもよく、全てが同じ材料で形成されてもよい。
導体層12は、銅やニッケルなど、適切な導電性を有する任意の材料を用いて形成され得る。導体層12は、例えば、電解めっき膜(好ましくは電解銅めっき膜)、もしくは無電解めっき膜(好ましくは無電解銅めっき膜)、又はこれらの組み合わせによって形成され、好ましくは、図示のように、無電解めっき膜層121及び電解めっき膜層122の2層構造で形成されている。しかし、配線基板1を構成する各導体層12の構成は、図1に例示される多層構造に限定されない。例えば、金属箔、無電解めっき膜層、及び電解めっき膜層の3層構造で構成されてもよい。また、無電解めっき膜層、又は電解めっき膜層の単層の構造とされてもよい。なお、無電解めっき膜層に代えてスパッタリング膜や蒸着膜などが形成される場合もあり得る。
ビア導体13は、図1に示されるように、導体層12を構成している無電解めっき膜層121及び電解めっき膜層122と一体的に形成され得る。図示の例では、ビア導体13は絶縁層11に形成される導通用孔13a内を充填するいわゆるフィルドビアであり、導通用孔13a内の底面及び内壁面を被覆する無電解めっき膜層121と電解めっき膜層122とで構成されている。
被覆絶縁層10は任意の絶縁性の樹脂材料を用いて形成される。被覆絶縁層10は、例えば、感光性のポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等を用いて形成され得る。被覆絶縁層10は、導体パッド12aの縁部と、導体パッド12a上に形成される金属ポスト100a、100bの側面と、導体パッド12aを含む導体層12のパターンの間から露出する絶縁層11の上面とを覆っている。被覆絶縁層10はソルダーレジスト層であり得る。
金属ポスト100a、100bを構成する第1層101は、銅又はニッケルなどの任意の導電性金属を含む金属膜層であり得る。第1層101は無電解めっき膜層であり得る。第1層101はスパッタ膜層を含む場合もあり得る。なお、図示の例では、金属ポスト100a、100bによって充填される開口10a、10bが被覆絶縁層10の上側から導体パッド12aに向かって縮径する形状に形成されているが、開口10a、10bはこの形状に限定されない。被覆絶縁層10の厚さ方向において同径の略円柱状にも形成され得る。
金属ポスト100a、100bを構成する第2層102は、任意の導電性金属を含むめっき膜層であり得る。第2層102は、配線基板の製造方法について後述されるように、第1層101を給電層として形成される電解めっき膜層であり得る。第2層102は、例えば、電解銅めっき膜層として形成され得る。第2層102の上面に形成される第3層103は、例えば、ニッケルめっき層であり得る。第3層103の上面に形成される第4層104は、例えば、錫めっき層であり得る。第3層103はバリア層としての機能を有し、第4層104を構成する元素(例えば錫)の第2層102(例えば銅めっき層)への拡散及び反応を防止している。
詳しくは製造方法に関して後述されるように、被覆絶縁層10に形成された開口10a、10b内に露出する導体パッド12aの表面に存在する酸化膜は、例えば酸素を含むプラズマの照射によって除去される。このプラズマを使用する処理により、導体パッド12aの表面に新生面が露出し得る。その結果、導体パッド12aとその上に形成される金属ポスト100a、100bの第1層101である金属膜層との密着性が向上すると考えられる。
従来、この導体パッド12aと第1層101との密着性を向上させるために、導体パッド12aの表面に薬液(エッチング液)を使用するソフトエッチングが施されることで、導体パッド12a上面が粗化され、その後に第1層101が形成される場合があった。このようなソフトエッチングが行われると、図3に示されるように、導体パッド12aの表面に凹部12ra、12rbが形成され得る。
図示される配線基板1のように、大径の開口10aと小径の開口10bとが混在する場合には、上述のソフトエッチングにおいて、大径の開口10a内ではエッチング液の回り込みが良く、小径の開口10b内ではエッチング液が回り込みにくいと考えられる。その結果、図1及び図3には示されていないが、凹部12raの深さDと凹部12rbの深さDとに顕著な差が生じる場合がある。異なる導体パッド12a間において、凹部12ra、12rbの深さDに顕著な差が生じると、導体パッド12aの上に形成される金属ポスト100a、100bの高さに差が生じる恐れがある。金属ポスト100a、100bの高さに差があると、金属ポスト100a、100bを介して配線基板1に搭載される電子部品の接続の信頼性が低下する場合があると考えられる。なお、「金属ポストの高さ」とは、具体的には、金属ポスト100a、100bの最も外側の点と第1絶縁層11の上面との最短の距離を意味している。
これに対して、詳しくは後述されるように、本実施形態の製造方法では、開口10a、10bの底面に露出する導体パッド12aの上面に、ソフトエッチングに代えてプラズマを使用する処理が施される。プラズマを使用する処理では凹部12ra、12rbは形成され難く、従って、金属ポスト100a、100bの高さに差が生じ難い。従って、本実施形態の製造方法により製造され得る配線基板では、複数の金属ポスト100a、100bの高さのばらつきが少なく、その使用において、外部の電子部品がより信頼性高く搭載され得る。
また、後述されるように、開口10a、10bの底面に露出する導体パッド12aの上面に対するプラズマ処理に加えて、軽度のソフトエッチングが行われ、導体パッド12aの表面に比較的微小な凹部が形成される場合もあり得る。この場合、軽度のソフトエッチングは、上述の、導体パッド12a上に形成される金属ポスト100a、100bの高さの不均一が引き起こす問題(搭載される電子部品の接続信頼性の低下)が生じ得ない程度に、例えば凹部が、1μm以下の深さを有するように実施され得る。すなわち、配線基板1における導体パッド12aは、1μm以下の深さを有する凹部を有する場合がある。
以下に、図1に示される配線基板1を製造する方法が、図2A~図2J及び図3を参照しながら説明される。図2A~図2J及び図3においては、図1と同様に、配線基板の全体は図示されず、配線基板1における金属ポスト100a、100bが形成される側の部分的な断面のみが図示される。なお、以下、配線基板1を製造する方法の説明においては、上述の配線基板1の説明と同様に、配線基板1を構成する各要素において、配線基板1の一方の面F(図1参照)が形成される側を「上」、「上側」、「外側」、又は単に「外」と称する。
先ず、例えば、ビルドアップ方式による一般的な配線基板の製造方法により、最外の第1導体層12の積層までが完了した積層体が準備される。図2Aには、ビルドアップ方式により、絶縁層(第1絶縁層)11、及び、第1絶縁層11に接する、導体パッド12aが含まれる導体層(第1導体層)12までの積層が完了した、積層体1pが示されている。
次いで、図2Bに示されるように、導体パッド12a、及び、導体パッド12aを含む導体層12の導体パターンから露出する絶縁層11上に、被覆絶縁層10が形成される。被覆絶縁層10は、例えば、感光性のエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂などを含む絶縁性の樹脂で形成される。例えば、スプレーコーティング、カーテンコーティング、又はフィルム貼り付けなどによって、感光性を有するエポキシ樹脂膜が形成されることで、例えばソルダーレジスト層である被覆絶縁層10が形成され得る。
被覆絶縁層10には、金属ポスト100a、100b(図1参照)が形成されるべき位置に対応して、導体パッド12aを露出させる開口10a、10bが形成される。開口10a、10bは、例えば、金属ポスト100a、100bが形成されるべき位置に対応する開口パターンを有するマスクを用いた露光及び現像によって形成され得る。
形成される開口10aの径(具体的には、開口10aの底部における径)は、開口10bの径(具体的には、開口10bの底部における径)より大きい寸法に形成される。すなわち、開口10aは、開口10bの径よりも大きい大径の開口として形成され、開口10bは、開口10aの径よりも小さい小径の開口として形成される。具体的には、大径の開口10aは、その底部の径が30μm以上、且つ、45μm以下の寸法となるように形成され得る。小径の開口10bは、その底部の径が15μm以上、且つ、25μm以下の寸法となるように形成され得る。
次いで、図2Cに示されるように、開口10a、10bの内面に、例えば窒素又は酸素を使用するプラズマPZが照射される。このプラズマ処理によって、開口10a、10b内に露出する導体パッド12aの上面が活性化され得る。すなわち、導体パッド12aの表面の酸化物や不純物が除去されて導体パッド12aの新生面が露出し得る。また、このプラズマ処理により導体パッド12aの上面は粗面化され、微細な凹凸(図示せず)が生じ得る。この導体パッド12a表面の酸化物や不純物を除去する処理は酸化膜除去処理と称される。
通常、プラズマの発生は低気圧下で行われるが、大気圧でもプラズマを発生させることができる。電極間にプラズマ発生部分を形成し、その内部に窒素(N2)又は酸素(O2)などのプラズマ生成ガスを供給しながら高周波電界などを電極間に印加することによってプラズマを発生させることができる。例えば、電極間に発生するプラズマに基板を晒すことによって、プラズマ処理は実施され得る。プラズマを発生させる電界は高周波電界に限らず直流電界でも構わない。プラズマ生成ガスとしては、窒素(N2)又は酸素(O2)以外に、アルゴン(Ar)やフッ素系化合物(CF4)を含むガスも使用され得る。
このプラズマ処理だけで導体パッド12aの表面を活性化することができるが、さらに軽度のソフトエッチング処理を加えることができる。軽度のソフトエッチングとは、エッチングによる導体パッド12aの表面の凹みがあまり顕著にならない程度に、例えば、比較的濃度の薄いエッチング液を用いる短時間のエッチングをすることである。この軽度のエッチングを施すことにより、図3に示される状態となり得る。すなわち、図3では誇張して描かれているが、軽度のソフトエッチングにより、導体パッド12aには、上述の形成される金属ポストの高さの不均一が引き起こす問題が生じない程度の、深さDが例えば1μm以下である凹部12ra、12rbが形成され得る。
軽度のソフトエッチングは、具体的には過硫酸塩や過酸化水素水などの酸化剤を含むエッチング液を使用して実施され得る。この軽度のソフトエッチングにより、凹部12ra、12rbが形成されることにより、続いて導体パッド12a上に形成される金属ポスト100a、100bと導体パッド12aとの接合面が比較的大きくされ、導体パッド12aと金属ポスト100a、100bとのより強固な接合が実現される場合がある。
続いて、図2Dに示されるように、開口10a、10bの内面(導体パッド12aの上面、及び、開口10a、10bの内壁面)並びに、被覆絶縁層10の上面の全体に亘って、例えば、無電解めっきによって、例えば無電解銅めっき膜層である金属膜層(第1層)101が形成される。金属膜層である第1層101は、例えば銅を含むターゲットを用いたスパッタリングによっても形成される場合がある。
次いで、図2Eに示されるように、第1層101上に電解めっき用のめっきレジスト101rが形成される。具体的には、被覆絶縁層10の開口10a、10bの内側の領域及び被覆絶縁層10の上面の上側を含む、第1層101上の全域を被覆するように、例えば、感光性のポリヒドロキシエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、又はポリイミド樹脂などを含むめっきレジストが、例えば、スプレーコーティング又はフィルムの貼り付けなどによって全域に形成される。
次いで、図2Fに示されるように、めっきレジスト101rに対する、例えば、適切な開口パターンを有するマスクを用いた露光及び現像によって、レジスト開口部101roが形成される。レジスト開口部101roは、配線基板1の一方の面を構成する金属ポスト100a、100b(図1参照)が有するべき配置パターンに応じた、開口パターンを有するマスクを用いて形成され得る。形成されるレジスト開口部101roは、その内側に、被覆絶縁層10に形成されている開口10a、10bの全域を含むと共に、開口10a、10bの周縁における、被覆絶縁層10の上面の部分も含むように形成され得る。
レジスト開口部101roの形成においては、レジスト101rの現像工程におけるレジスト101rの残渣(スカム)がレジスト開口部101ro内に残留し得る。そのような場合には、接合不良が生じる場合がある。そのため、レジスト開口部101roの内面に対して、残渣を除去する処理(デスカム処理)が実施される場合がある。残渣を除去する処理は、例えば、酸素プラズマを用いるドライプロセス、又は、薬液を用いるウェットプロセスにより実施され得る。
次いで、図2Gに示されるように、レジスト開口部101ro内にめっき膜層(第2層)102が形成される。第1層101を給電層として用いた電解めっきにより、レジスト開口部101ro内に第2層102として電解めっき膜層が形成され得る。被覆絶縁層10の開口10a、10bの内部及び被覆絶縁層10上面の上側を含む、レジスト開口部101roの内部における給電層上(第1層101上)に、例えば、電解銅めっき膜である第2層102が形成される。
次いで図2Hに示されるように、第2層102上の第3層103、及び、第3層103上の第4層104が形成される。第3層103は、例えばニッケルを主成分とするニッケルめっき液を用いて、第2層102を直接被覆するニッケルめっき層として形成され得る。第4層104は、例えば錫を主成分とする錫めっき液を用いて、第3層103を被覆する錫めっき層として形成され得る。
第4層104には、例えば、第2層102よりも融点が低く、リフロー処理に因り溶融して半球形状に成形され得る金属が用いられ得る。第4層104は、例えば錫、銀、及び銅を含むソルダーペーストの充填によって形成される場合がある。第4層104は、その積層後にリフロー処理され、これにより、第3層103と第4層104との間に合金層が形成され、第3層103と第4層104とが接合される。図示されるように、このリフロー処理によって第4層104は、半球状に成形され得る。
次いで、めっきレジスト101rが除去され、図2Iに示されるように、被覆絶縁層10上の第1層101が露出する。
次いで、被覆絶縁層10上の、露出する第1層101がエッチングにより除去され、図2Jに示されるように、被覆絶縁層10が露出すると共に金属ポスト100a、100bの形成が完了する。配線基板1の形成が完了する。
実施形態の配線基板の製造方法は、各図面を参照して説明された方法に限定されず、その条件や順序などは適宜変更され得る。実施形態の配線基板の製造方法は、少なくとも、大径の開口及び小径の開口内にそれぞれ露出する複数の導体パッドの上面にプラズマ処理を施されればよく、現に製造される配線基板の構造に応じて、一部の工程が省略されてもよく、別の工程が追加されてもよい。例えば、被覆絶縁層10の開口10a、10bは、UVレーザーを使用して被覆絶縁層10を部分的に除去することで形成される場合もあり得る。
1 配線基板
10 被覆絶縁層
10a 開口(大径の開口)
10b 開口(小径の開口)
11 絶縁層
12 導体層
12a 導体パッド
12ra、12rb 凹部
100a 金属ポスト(大径の金属ポスト)
100b 金属ポスト(小径の金属ポスト)
101 第1層(金属膜層)
102 第2層(めっき膜層)
103 第3層
104 第4層
101r めっきレジスト
101ro レジスト開口部

Claims (10)

  1. 第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成された複数の導体パッドを含む第1導体層と、を含む積層体を用意することと、
    前記第1導体層上に前記導体パッドの上面を露出させる大径の開口及び小径の開口を備える被覆絶縁層を形成することと、
    前記大径の開口及び前記小径の開口内にそれぞれ露出する前記複数の導体パッドの前記上面に酸化膜除去処理を施すことと、
    前記導体パッド上に金属ポストを形成することと、
    を含む、配線基板の製造方法であって、
    前記酸化膜除去処理はプラズマ処理を含んでいる。
  2. 請求項1記載の配線基板の製造方法であって、前記プラズマ処理には酸素プラズマが用いられる。
  3. 請求項1記載の配線基板の製造方法であって、前記酸化膜除去処理にはソフトエッチングがさらに含まれる。
  4. 請求項3記載の配線基板の製造方法であって、前記ソフトエッチングにより、前記導体パッドの前記上面に、深さが1μm以下の凹部が形成される。
  5. 請求項1記載の配線基板の製造方法であって、前記大径の開口の底部の径が30μm以上、且つ、45μm以下に形成され、前記小径の開口の底部の径が15μm以上、且つ、25μm以下に形成される。
  6. 請求項1記載の配線基板の製造方法であって、前記金属ポストを形成することは、
    前記被覆絶縁層の上面、並びに、前記大径の開口の内面及び前記小径の開口内の内面の全域を被覆する金属膜層を形成することと、
    前記金属膜層上を被覆するレジスト層を形成することと、
    前記レジスト層に、前記大径の開口内及び前記小径の開口内における前記金属膜層の上面を露出させるレジスト開口部を形成することと、
    前記レジスト開口部内の前記金属膜層上にめっき膜層を形成することと、
    前記レジスト層を除去することと、
    前記レジスト層の除去により露出する前記金属膜層を除去することと、を含んでいる。
  7. 請求項6記載の配線基板の製造方法であって、前記金属膜層を形成することは、無電解銅めっき処理を含んでいる。
  8. 請求項6記載の配線基板の製造方法であって、前記めっき膜層を形成することは、前記金属膜層を給電層として用いる電解銅めっき処理を含んでいる。
  9. 請求項6記載の配線基板の製造方法であって、前記めっき膜層の形成後、前記めっき膜層上にニッケルめっき層を形成すること、及び、前記ニッケルめっき層上に錫めっき層を形成することをさらに含んでいる。
  10. 請求項9記載の配線基板の製造方法であって、前記錫めっき層をリフロー処理によって成形することをさらに含んでいる。
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