JP2023045568A - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板及び配線基板の製造方法 Download PDF

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隆史 佐藤
Takashi Sato
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Abstract

【課題】接続信頼性を向上すること。【解決手段】配線基板は、配線層と、前記配線層上に積層される絶縁層と、前記絶縁層を前記配線層まで貫通する開口部と、前記絶縁層の開口部から露出する前記配線層の表面に形成される凹部と、前記絶縁層の開口部及び前記配線層の凹部に形成される導体膜とを有し、前記配線層の凹部は、底面の中央部に、前記底面の外周部よりも高く隆起する隆起部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、配線基板及び配線基板の製造方法に関する。
従来、例えば半導体チップが搭載される配線基板には、例えばセミアディティブ法を利用して形成される多層配線構造を有するものがある。具体的には、絶縁層上に無電解めっき及び電解めっきにより配線層が形成され、さらにこの配線層を被覆する絶縁層が形成される。このように、絶縁層及び配線層の積層を繰り返すことにより、多層配線構造を有する配線基板が形成される。
このような配線基板では、必要に応じて絶縁層を貫通するビア配線が設けられ、異なる配線層の配線パターンが電気的に接続される。また、多層配線構造の最外層にある配線層は、絶縁性のソルダーレジスト層によって被覆される。そして、必要に応じてソルダーレジスト層を貫通する接続端子が設けられることにより、最外層にある配線層とソルダーレジスト層上に搭載される半導体チップなどの電子部品とが電気的に接続可能となっている。
ビア配線や接続端子は、絶縁層又はソルダーレジスト層に配線層まで貫通する開口部を形成し、この開口部の内壁面を含む絶縁層又はソルダーレジスト層の表面に無電解めっきによってシード層を形成し、シード層上に電解めっきを施すことにより形成される。また、絶縁層又はソルダーレジスト層に開口部を形成する工程の後において、薬液を用いたデスミア処理により、開口部の底部から露出する配線層の上面に付着した樹脂残渣が除去されるのが一般的である。このとき、全ての樹脂残渣が除去されずに、樹脂残渣の一部が開口部の底部から露出する配線層の上面に残留する場合がある。
これに対し、デスミア処理が行われた後、シード層が形成される前に、開口部の底部から露出する配線層の上面をエッチングして、残留する樹脂残渣を除去するとともに配線層の上面に凹部を形成する技術が提案されている。この技術を採用する場合、ビア配線や接続端子の基部であるシード層は、開口部の内壁面を含む、絶縁層又はソルダーレジスト層の表面、及び配線層の凹部の底面に無電解めっきによって形成される。その後、ビア配線や接続端子は、シード層上に電解めっきを施すことにより電解めっき膜として形成される。
特開2000-244127号公報
しかしながら、上述した従来技術を採用した配線基板においては、ビア配線及び接続端子の接続信頼性が十分ではないという問題がある。
具体的には、ビア配線及び接続端子の電解めっき膜がシード層上に形成される際、開口部の内壁面上のシード層からめっき膜が析出すると同時に、めっき液が配線層の凹部内へ進入して凹部の底面上のシード層から開口部の底部に向かってめっき膜が析出する。開口部の内壁面上のシード層から析出するめっき膜は、凹部の底面上のシード層から析出するめっき膜が開口部の底部まで成長する前に、開口部を塞いでしまう。これは、凹部の底面が下方に窪む凹曲面状であり、凹部の底面の最深部から開口部の底部までの距離が比較的に長く、めっき液が開口部から凹部の底面まで進入し難く、凹部の底面上のシード層から析出するめっき膜の成長が遅延するためである。開口部の内壁面上のシード層から析出するめっき膜によって開口部が塞がれると、凹部の底面へめっき液が到達しなくなって凹部の底面上のシード層から析出するめっき膜の成長が停止する。これにより、開口部の底部近傍において、電解めっき膜による埋め込み性が悪化し、電解めっき膜であるビア配線及び接続端子にボイドが発生する。
そして、ボイドが発生するとビア配線及び接続端子の密度が小さくなり、ビア配線及び接続端子と配線層との電気的接続が不安定になる。すなわち、配線基板の配線層との接続信頼性が低下してしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、接続信頼性を向上することができる配線基板及び配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
本願の開示する配線基板は、一つの態様において、配線層と、前記配線層上に積層される絶縁層と、前記絶縁層を前記配線層まで貫通する開口部と、前記絶縁層の開口部から露出する前記配線層の表面に形成される凹部と、前記絶縁層の開口部及び前記配線層の凹部に形成される導体膜とを有し、前記配線層の凹部は、底面の中央部に、前記底面の外周部よりも高く隆起する隆起部を有する。
本願の開示する配線基板の一つの態様によれば、接続信頼性を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る配線基板の構成を示す図である。 図2は、接続端子周辺を拡大して示す図である。 図3は、ビア配線周辺を拡大して示す図である。 図4は、実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、コア基板形成工程の具体例を示す図である。 図6は、絶縁層形成工程の具体例を示す図である。 図7は、開口部形成工程の具体例を示す図である。 図8は、配線層形成工程の具体例を示す図である。 図9は、多層配線構造の具体例を示す図である。 図10は、ソルダーレジスト層形成工程の具体例を示す図である。 図11は、接続端子形成工程の具体例を示す図である。 図12は、半導体チップ搭載工程の具体例を示す図である。 図13は、接続端子形成工程の一例を示すフローチャートである。 図14は、ソルダーレジスト層の一部を拡大して示す図である。 図15は、開口部形成工程の具体例を示す図である。 図16は、レーザの強度分布を示す図である。 図17は、凹部形成工程の具体例を示す図である。 図18は、粗化処理工程の具体例を示す図である。 図19は、無電解めっき工程の具体例を示す図である。 図20は、DFR層形成工程の具体例を示す図である。 図21は、電解めっき工程の具体例を示す図である。 図22は、DFR層除去工程の具体例を示す図である。 図23は、変形例1に係る隆起部を示す図である。 図24は、変形例2に係る隆起部を示す図である。
以下に、本願の開示する配線基板及び配線基板の製造方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により開示技術が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る配線基板100の構成を示す図である。図1においては、配線基板100の断面を模式的に示している。図1に示す配線基板100は、例えば半導体チップを搭載する半導体装置の基板として利用することが可能である。
配線基板100は、積層構造となっており、コア基板110、多層配線構造120及びソルダーレジスト層130、140を有する。以下においては、図1に示すように、ソルダーレジスト層140が最下層であり、ソルダーレジスト層130が最上層であるものとして説明するが、配線基板100は、例えば上下反転して用いられても良く、任意の姿勢で用いられて良い。
コア基板110は、板状の絶縁体である基材111の両面に、金属のめっきにより配線層113が形成されたものである。両面の配線層113は、必要に応じて基材111を貫通する貫通配線112によって接続される。
多層配線構造120は、絶縁性の絶縁層121と導電性の配線層122とを備える層が積層されたものである。絶縁層121は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂及びシアネート樹脂等の耐熱性を有し、非感光性及び熱硬化性の絶縁樹脂を用いて形成される。また、配線層122は、例えば銅や銅合金などの金属を用いて形成される。図1においては、コア基板110の上方の多層配線構造120内に2層が積層され、コア基板110の下方の多層配線構造120内に2層が積層されているが、積層される層の数は1層又は3層以上であっても良い。絶縁層121を介して隣接する配線層113、122は、必要に応じて絶縁層121を貫通するビア配線123によって接続される。ビア配線123が形成される位置においては、絶縁層121に開口部(以下適宜「ビアホール」と呼ぶ。)が形成され、このビアホールから下方の層の配線層113又は配線層122が露出する。絶縁層121が非感光性の熱硬化性樹脂を用いて形成されるため、ビア配線123を形成するためのビアホールをレーザ加工により形成することが可能である。そして、後述するように、絶縁層121のビアホールから露出する配線層113又は配線層122の表面には、凹部が形成されており、この凹部の底面の中央部は、底面の外周部よりも高く隆起している。
ソルダーレジスト層130は、多層配線構造120の最上層の配線層122を被覆し、配線を保護する層である。ソルダーレジスト層130は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂及びシアネート樹脂等の耐熱性を有し、非感光性及び熱硬化性の絶縁樹脂からなる層であり、絶縁層の1つである。
配線基板100のソルダーレジスト層130側は、例えば半導体チップなどの電子部品が搭載される面である。半導体チップが搭載される位置においては、ソルダーレジスト層130に開口部131が形成され、開口部131から多層配線構造120の配線層122が露出する。ソルダーレジスト層130は、非感光性の熱硬化性樹脂を用いて形成されるため、レーザ加工により開口部131を形成することが可能である。そして、開口部131には、多層配線構造120の配線層122と半導体チップの電極とを接続する接続端子150が形成される。後述するように、開口部131から露出する配線層122の表面には、凹部が形成されており、この凹部の底面の中央部は、底面の外周部よりも高く隆起している。
ソルダーレジスト層140は、ソルダーレジスト層130と同様に、多層配線構造120の表面の配線層122を被覆し、配線を保護する層である。ソルダーレジスト層140は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂及びシアネート樹脂等の耐熱性を有し、非感光性及び熱硬化性の絶縁樹脂からなる層であり、絶縁層の1つである。
配線基板100のソルダーレジスト層140側は、外部の部品や機器などに接続される面である。外部の部品や機器と電気的に接続する外部接続端子が形成される位置においては、ソルダーレジスト層140に開口部141が形成され、開口部141から多層配線構造120の配線層122が露出する。開口部141には、例えばはんだボールなどの外部接続端子が形成される。ソルダーレジスト層140は、非感光性の熱硬化性樹脂を用いて形成されるため、レーザ加工により開口部141を形成することが可能である。
図2は、接続端子150周辺を拡大して示す図である。図2においては、接続端子150と多層配線構造120の配線層122との接続部分付近が拡大して示されている。
図2に示すように、接続端子150は、無電解めっきによって形成される無電解めっき膜であるシード層151と、シード層151上に電解めっきによって形成される電解めっき膜であるポスト152とを有する。また、接続端子150が形成される開口部131の底部においては、配線層122が露出し、この配線層122の表面には、凹部122aが形成されている。凹部122aの底面の中央部には、開口部131の底部に向かって底面の外周部よりも高く隆起する隆起部124が形成されている。隆起部124は、曲面状に隆起しており、丸みを帯びた頂部は開口部131の底部よりも下方に位置する。言い換えると、隆起部の頂部は配線層122の表面よりも下方に位置する。隆起部124は、凹部122aの底面が凹曲面状である場合と比べて、凹部122aの底面と開口部131の底部との距離を短くするため、開口部131の底部近傍において、ポスト152による埋め込み性が良化し、ポスト152内でのボイドの発生が抑制される。
すなわち、シード層151は、開口部131の内壁面と凹部122aの底面とを被覆しており、シード層151上に電解めっきによってポスト152が形成される際、凹部122aの底面上のシード層151から開口部131の底部に向かってめっき膜が析出する。このとき、隆起部124から開口部131の底部までの距離が短いため、凹部122aの底面上のシード層151から析出するめっき膜の成長速度が増大し、開口部131の底部付近おいて電解めっきが適切に充填されてポスト152の下部が形成される。結果として、接続端子150の根本でのボイドの発生が抑制され、接続端子150と配線層122との接続信頼性を向上することができる。
また、凹部122aの内側壁には、開口部131の底部側の周縁131aよりも外方に窪む凹曲面部125が形成されている。凹部122aの底面の中央部に隆起部124が形成されるとともに凹部122aの内側壁に凹曲面部125が形成されることにより、開口部131の底部近傍において、ポスト152の形成に用いられるめっき液の循環が促進される。これにより、凹部122aの底面上のシード層151から析出するめっき膜の成長速度がより増大する。結果として、接続端子150の根本でのボイドの発生がより抑制され、接続端子150と配線層122との接続信頼性をより向上することができる。
また、接続端子150が形成される位置付近においては、開口部131の内壁面を含むソルダーレジスト層130の表面が粗化されて粗化面130aが形成されている。接続端子150を形成するシード層151は、無電解めっきによって粗化面130aに形成されている。粗化面130aは、平滑な面と比較して、シード層151との接触面積が大きいため、シード層151を介したポスト152との接触面積が大きくなり、結果として、接続端子150とソルダーレジスト層130との密着性を向上することができる。
なお、ここでは、接続端子150の構造について説明したが、絶縁層121を貫通するビア配線123及び周辺の配線層122も接続端子150と同様に、シード層と電解めっき層からなる。具体的には、例えば図3に示すように、ビア配線123が形成される位置において、配線層122は、シード層122bと電解めっき層122cとからなる。図3は、ビア配線123周辺を拡大して示す図である。ビア配線123は、絶縁層121の開口部(つまり、ビアホール)内においてシード層122b上に電解めっきが充填されることにより形成されている。このような配線層122及びビア配線123は、例えばセミアディティブ法により形成される。
そして、ビア配線123が形成される絶縁層121のビアホールの底部においては、配線層113が露出し、この配線層113の表面には、凹部113aが形成されている。凹部113aの底面の中央部には、ビアホールの底部に向かって底面の外周部よりも高く隆起する隆起部114が形成されており、シード層122bは、ビアホールの内壁面と凹部113aの底面とを被覆するように形成される。ビア配線123は、このシード層122bに電解めっきが施されて形成されるため、ビア配線123の根本でのボイドの発生を抑制して、ビア配線123と配線層113(又は下層の配線層122)との接続信頼性を向上することができる。
また、凹部113aの内側壁には、絶縁層121のビアホールの底部側の周縁よりも外方に窪む凹曲面部115が形成されている。凹部113aの底面の中央部に隆起部114が形成されるとともに凹部113aの内側壁に凹曲面部115が形成されることにより、絶縁層121のビアホールの底部近傍において、ビア配線123の形成に用いられるめっき液の循環が促進される。これにより、凹部113aの底面上のシード層122bから析出するめっき膜の成長速度がより増大する。結果として、ビア配線123の根本でのボイドの発生がより抑制され、ビア配線123と配線層113(又は下層の配線層122)との接続信頼性をより向上することができる。
また、ビア配線123が形成される位置付近においては、ビアホールの内壁面を含む絶縁層121の表面が粗化されて粗化面121aが形成されている。ビア配線123を形成するシード層122bは、無電解めっきによって粗化面121aに形成されている。ビア配線123は、このシード層122bに電解めっきが施されて形成されるため、シード層122bを介した絶縁層121とビア配線123との接触面積を大きくして、ビア配線123と絶縁層121との密着性を向上することができる。
次に、上記のように構成された配線基板100を有する半導体装置の製造方法について、具体的に例を挙げながら、図4を参照して説明する。図4は、実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。
まず、配線基板100の支持部材となるコア基板110が形成される(ステップS101)。具体的には、例えば図5に示すように、板状の絶縁体である基材111に、基材111を貫通する貫通配線112が形成されるとともに、基材111の両面に例えば銅や銅合金などの金属の配線層113が例えば銅箔又は銅めっきにより形成される。図5は、コア基板形成工程の具体例を示す図である。基材111の両面の配線層113は、必要に応じて、例えば銅や銅合金などの金属のめっきによって形成された貫通配線112によって接続されている。基材111としては、例えばガラス織布等の補強材にエポキシ樹脂等の絶縁樹脂を含浸させたものを用いることが可能である。補強材としては、ガラス織布の他にも、ガラス不織布、アラミド織布又はアラミド不織布などを用いることができる。また、絶縁樹脂としては、エポキシ樹脂の他にも、ポリイミド樹脂又はシアネート樹脂などを用いることができる。
そして、コア基板110の上面及び下面にビルドアップ法によって多層配線構造120が形成される。具体的には、例えば図6に示すように、まずコア基板110の上面及び下面に絶縁層121が形成される(ステップS102)。すなわち、コア基板110の配線層113に、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂及びシアネート樹脂等の耐熱性を有し、非感光性及び熱硬化性の樹脂からなる絶縁層121が積層される。図6は、絶縁層形成工程の具体例を示す図である。
絶縁層121のビア配線123が形成される位置には、開口部(つまり、スルーホール)が形成される(ステップS103)。すなわち、例えば図7に示すように、絶縁層121を貫通し、底面に配線層113を露出させる開口部121bが形成される。このとき、絶縁層121が非感光性樹脂によって形成されているため、レーザ加工によって開口部121bが形成される。レーザ加工には、例えばCO2レーザ又はUVレーザなどのレーザが用いられる。レーザ加工において、レーザは、絶縁層121の表面温度が少なくとも絶縁層121を構成する樹脂のガラス転移温度以上となるように絶縁層121の表面に照射される。また、レーザ加工において、レーザは、レーザのビーム径に沿う方向において中央部の強度が外周部の強度よりも低い強度分布を有する。絶縁層121に開口部121bが形成される際には、かかる強度分布を有するレーザが絶縁層121の表面に照射される。これにより、絶縁層121に開口部121bが形成されるとともに、開口部121bから露出する配線層113の表面の中央部に、絶縁層121を構成する樹脂の残渣が残留する。図7は、開口部形成工程の具体例を示す図である。
絶縁層121に開口部121bが形成されると、開口部121bから露出する配線層113の表面に、エッチングにより凹部113a(図3参照)が形成される。すなわち、例えばアミン系やアンモニア系のアルカリ性エッチング液を用いたウェットエッチングにより、露出する配線層113の表面の中央部に残留する樹脂残渣をマスクとして配線層113の表面の外周部が選択的にエッチングされる。これにより、配線層113の表面の外周部が配線層113の表面の中央部よりも低く陥没して溝部が形成される。さらに、例えばエッチング液に浸漬される時間を調整することにより、溝部から樹脂残渣の下側に位置する配線層113がエッチングされて、樹脂残渣が除去されるとともに、凹部113aが配線層113に形成される。このとき、凹部113aの底面の中央部は、開口部121bの底部に向かって底面の外周部よりも高く隆起して、隆起部114(図3参照)を形成する。また、隆起部114が形成される際には。凹部113aの内側壁は、開口部121bの底部側の周縁よりも外方に窪んで、凹曲面部115(図3参照)を形成する。
凹部113aが形成されると、開口部121bの内壁面を含む絶縁層121の表面が粗化される。すなわち、例えばプラズマを用いたドライエッチング、又は薬液を用いたウェットエッチングにより、絶縁層121の表面が粗化される。
そして、開口部121bが形成された絶縁層121上に配線層122が形成される(ステップS104)。配線層122は、例えばセミアディティブ法により形成される。この場合、開口部121bの内壁面を含む絶縁層121の表面に、例えば無電解銅めっきによってシード層を形成する。次いで、シード層上に配線パターン形成部分に開口を設けためっきレジスト層を形成する。次いで、めっきレジスト層の開口から露出するシード層上に例えば電解銅めっきを施し、電解めっき層を形成する。次いで、めっきレジスト層を除去する。この後、電解めっき層から露出するシード層をエッチングで除去することにより、所望の配線パターンを有する配線層122が形成される。
このとき、例えば図8に示すように、絶縁層121の開口部121bには、電解銅めっきが充填されることで絶縁層121を貫通するビア配線123が形成され、コア基板110の配線層113と配線層122とが電気的に接続される。図8は、配線層形成工程の具体例を示す図である。また、ビア配線123を形成するシード層は、開口部121bの内周面と、隆起部114を有する凹部113aの底面とを被覆するように形成され、ビア配線123は開口部121b内においてこのシード層に電解めっきが施されて形成される。このため、ビア配線123の根本でのボイドの発生が抑制され、ビア配線123による接続信頼性を向上することができる。なお、シード層は、銅等の金属のスパッタにより形成しても良い。無電解めっきやスパッタによるシード層や、電解めっき層が、導体膜の一例である。
以上のような絶縁層121形成、開口部121b形成及び配線層122形成が所望回数繰り返されることにより、絶縁層121及び配線層122が順次積層され、多層配線構造120が形成される。以下では、例えば図9に示すように、コア基板110の上下面にそれぞれ2層の絶縁層121及び配線層122が形成されるものとして説明を続ける。図9は、多層配線構造の具体例を示す図である。図9に示す各ビア配線123が形成される絶縁層121の開口部121bの底部においては、配線層(配線層113又は下層の配線層122)が露出し、この配線層の表面には、底面の中央部に隆起部を有する凹部が形成されている。このため、各ビア配線123の根本でのボイドの発生が抑制され、各ビア配線123による接続信頼性が向上している。
ビルドアップ法によって多層配線構造120が形成されると、多層配線構造120の表面の配線層122がソルダーレジスト層130、140によって被覆される(ステップS105)。すなわち、コア基板110の上面に積層された多層配線構造120の表面の配線層122がソルダーレジスト層130によって被覆され、コア基板110の下面に積層された多層配線構造120の表面の配線層122がソルダーレジスト層140によって被覆される。ソルダーレジスト層130、140は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂及びシアネート樹脂等の耐熱性を有し、非感光性及び熱硬化性の樹脂を材料として形成される。
そして、例えば図10に示すように、半導体チップが搭載される側のソルダーレジスト層130には、半導体チップとの接続端子150が設けられる位置に開口部131が形成される(ステップS106)。図10は、ソルダーレジスト層形成工程の具体例を示す図である。開口部131の底面には、多層配線構造120の最上層の配線層122が露出する。一方、外部の部品や機器と接続される側のソルダーレジスト層140には、外部接続端子が設けられる位置に開口部141が形成される。開口部141の底面には、多層配線構造120の最下層の配線層122が露出する。
ソルダーレジスト層130、140が非感光性樹脂によって形成されているため、開口部131、141は、レーザ加工によって形成される。レーザ加工には、例えばCO2レーザ又はUVレーザなどのレーザが用いられる。レーザ加工において、レーザは、ソルダーレジスト層130、140の表面温度が少なくともソルダーレジスト層130、140を構成する樹脂のガラス転移温度以上となるようにソルダーレジスト層130、140の表面に照射される。また、レーザ加工において、レーザは、レーザのビーム径に沿う方向において中央部の強度が外周部の強度よりも低い強度分布を有する。ソルダーレジスト層130、140に開口部131、141が形成される際には、かかる強度分布を有するレーザがソルダーレジスト層130、140の表面に照射される。これにより、ソルダーレジスト層130、140に開口部131、141が形成されるとともに、開口部131、141から露出する配線層122の表面の中央部に、ソルダーレジスト層130、140を構成する樹脂の残渣が残留する。
ソルダーレジスト層140に開口部141が形成されると、開口部141内の樹脂残渣を除去するためにデスミア処理が行われる。すなわち、例えば過マンガン酸カリウム溶液を用いて、開口部141内及び周辺に残留する樹脂残渣が除去される。
ソルダーレジスト層130に開口部131が形成されると、開口部131から露出する配線層122の表面に、エッチングにより凹部122a(図2参照)が形成される。すなわち、例えばアミン系やアンモニア系のアルカリ性エッチング液を用いたウェットエッチングにより、露出する配線層122の表面の中央部に残留する樹脂残渣をマスクとして配線層122の表面の外周部が選択的にエッチングされる。これにより、配線層122の表面の外周部が配線層122の表面の中央部よりも低く陥没して溝部が形成される。さらに、例えば、エッチング液に浸漬される時間を調整することにより、溝部から樹脂残渣の下側に位置する配線層122がエッチングされて、樹脂残渣が除去されるとともに、凹部122aが配線層122に形成される。このとき、凹部122aの底面の中央部は、開口部131の底部に向かって底面の外周部よりも高く隆起して、隆起部124(図2参照)を形成する。
凹部122aが形成されると、開口部131の内壁面を含むソルダーレジスト層130の表面が粗化される。すなわち、例えばプラズマを用いたドライエッチング、又は薬液を用いたウェットエッチングにより、ソルダーレジスト層130の表面が粗化される。
そして、ソルダーレジスト層130の開口部131に接続端子150が形成される(ステップS107)。すなわち、ソルダーレジスト層130の表面に、例えば無電解銅めっきによってシード層が形成され、開口部131の位置においてシード層上に例えば電解銅めっきが施されることにより、シード層151とポスト152からなる接続端子150が形成される。接続端子150は、例えば図11に示すように、ソルダーレジスト層130の開口部131の位置において、多層配線構造120の最上層の配線層122に接続する。図11は、接続端子形成工程の具体例を示す図である。なお、シード層は、銅等の金属のスパッタにより形成しても良い。無電解めっきやスパッタによるシード層や、電解めっき層が、導体膜の一例である。
接続端子150の形成時には、シード層151上に電解銅めっきによってポスト152が形成される。このとき、シード層151は、開口部131の内周面と、隆起部124を有する凹部122aの底面とを被覆するように形成され、ポスト152は開口部131内においてこのシード層151に電解銅めっきが施されて形成される。このため、接続端子150の根本でのボイドの発生が抑制され、接続端子150による接続信頼性を向上することができる。なお、接続端子150の形成については、後に詳述する。
接続端子150が形成されることにより、配線基板100が完成する。そして、配線基板100のソルダーレジスト層130側には半導体チップが搭載され(ステップS108)、接続端子150と半導体チップの電極とが接続される。
具体的には、例えば図12に示すように、半導体チップ180が接続端子150の上方に搭載される。図12は、半導体チップ搭載工程の具体例を示す図である。半導体チップ180は、電極181が例えばはんだなどによって接続端子150に接合されるとともに、電極181と接続端子150との接合部がアンダーフィル樹脂182によって封止されることにより、配線基板100に実装される。次いで、ソルダーレジスト層140の開口部141に、はんだボール170などの外部接続端子が形成される(ステップS109)。なお、上述した半導体チップ180を搭載する工程と外部接続端子を形成する工程とは順序が逆であっても良い。また、はんだボール170を設けずに、ソルダーレジスト層140の開口部141から露出する配線層122部分を外部接続端子としても良い。
次に、接続端子150の形成工程について、より具体的に図13を参照しながら説明する。図13は、接続端子形成工程の一例を示すフローチャートである。ここでは、例えば図14に示すように、多層配線構造120の最上層の配線層122を被覆するソルダーレジスト層130に接続端子150を形成する方法について説明する。図14は、ソルダーレジスト層130の一部を拡大して示す図である。ただし、ソルダーレジスト層130に接続端子150を形成する方法と同様の方法は、絶縁層121にビア配線123を形成する場合にも適用することが可能である。
非感光性の絶縁樹脂を用いてソルダーレジスト層130が形成されると、ソルダーレジスト層130に開口部131が形成される(ステップS201)。具体的には、例えば図15に示すように、配線層122の配線パターンが配置される位置において、例えばCO2レーザやUVレーザなどのレーザが照射されることにより、ソルダーレジスト層130に開口部131が形成される。図15は、開口部形成工程の具体例を示す図である。
開口部131の形成に用いられるレーザLは、例えば図16に示す強度分布を有する。図16は、レーザLの強度分布を示す図である。図16に示すように、レーザLは、レーザのビーム径に沿う方向において中央部の強度が外周部の強度よりも低い強度分布を有する。ソルダーレジスト層130に開口部131が形成される際には、図16に示す強度分布を有するレーザLがソルダーレジスト層130の表面に照射される。このため、図15及び図16に示すように、ソルダーレジスト層130の開口部131から露出する配線層122の表面の中央部には、ソルダーレジスト層130の樹脂残渣130bが残留する。
そして、開口部131から露出する配線層122の表面に、エッチングにより凹部122aが形成される(ステップS202)。具体的には、例えばアミン系やアンモニア系のアルカリ性エッチング液を用いたウェットエッチングにより、露出する配線層122の表面の中央部に残留する樹脂残渣130bをマスクとして配線層122の表面の外周部が選択的にエッチングされる。これにより、配線層122の表面の外周部が配線層122の表面の中央部よりも低く陥没して溝部が形成される。
さらに、例えば、エッチング液に浸漬される時間を調整することにより、溝部から樹脂残渣130bの下側に位置する配線層122がエッチングされて、例えば図17に示すように樹脂残渣130bが除去されるとともに、凹部122aが配線層122に形成される。図17は、凹部形成工程の具体例を示す図である。このとき、凹部122aの底面の中央部は、開口部131の底部に向かって底面の外周部よりも高く隆起して、隆起部124を形成する。なお、図17においては、除去された樹脂残渣130bを破線で示している。開口部131の底部とは、図15における開口部131から露出する配線層122の表面のような、絶縁層もしくはソルダーレジスト層を通って配線層表面に到達する開口部と、配線層との境界近傍部分のことを指す。また、隆起部124が形成される際には、凹部122aの内側壁は、開口部131の底部側の周縁131aよりも外方に窪んで、凹曲面部125を形成する。
凹部122aが形成されると、開口部131の内壁面を含むソルダーレジスト層130の表面が粗化される(ステップS203)。具体的には、例えば図18に示すように、プラズマを用いたドライエッチング、又は薬液を用いたウェットエッチングにより、ソルダーレジスト層130の表面が粗化される。つまり、開口部131の内壁面及び開口部131の周辺においては、ソルダーレジスト層130の表面に粗化面130aが形成される。図18は、粗化処理工程の具体例を示す図である。なお、プラズマを用いたドライエッチングによりソルダーレジスト層130の表面が粗化される場合、粗化面130aの表面粗度の増加が適度に抑えられるため、ソルダーレジスト層130に形成される接続端子150の電気特性の劣化が低減する。また、薬液を用いたウェットエッチングによりソルダーレジスト層130の表面が粗化される場合、薬液に浸漬される時間を調整することにより、粗化面130aの表面粗度の増加が適度に抑えられ、接続端子150の電気特性の劣化が低減する。
開口部131の周辺に粗化面130aが形成されると、無電解めっきによってシード層151が形成される(ステップS204)。具体的には、例えば図19に示すように、粗化面130aを含むソルダーレジスト層130の表面に例えば無電解銅めっきが施されることにより、シード層151が形成される。このとき、シード層151は、開口部131の内壁面と凹部122aの底面とを被覆するように形成される。図19は、無電解めっき工程の具体例を示す図である。シード層151の厚さは、例えば0.5~1.5μm程度である。なお、シード層151は、銅等の金属のスパッタにより形成しても良い。
シード層151が形成されると、電解めっきのマスクとなるドライフィルムレジスト(DFR)層が形成される(ステップS205)。すなわち、シード層151上にDFRが積層され、接続端子150の位置に応じた露光及び現像が行われることにより、例えば図20に示すように、接続端子150が形成される位置を除く部分のシード層151上にDFR210が形成される。図20は、DFR層形成工程の具体例を示す図である。
そして、電解めっきが施されることによって、シード層151上にポスト152が形成される(ステップS206)。具体的には、例えば硫酸銅めっき液を用いて電解銅めっきが施されることにより、DFR210が形成されていない部分に銅が析出し、例えば図21に示すように、シード層151上に電解めっき膜であるポスト152が形成される。図21は、電解めっき工程の具体例を示す図である。
電解めっき膜であるポスト152の形成においては、開口部131の内壁面上のシード層151からめっき膜が析出すると同時に、めっき液が凹部122a内へ進入して凹部122aの底面上のシード層151から開口部131の底部に向かってめっき膜が析出する。しかし、凹部122aの底面の中央部に隆起部124が形成されているため、凹部122aの底面上のシード層151から析出するめっき膜の成長は比較的に早い。すなわち、隆起部124から開口部131の底部までの距離が短いため、開口部131から凹部122aの底面へのめっき液の進入が促進され、凹部122aの底面上のシード層151から析出するめっき膜の成長速度は増大する。これにより、凹部122aの底面上のシード層151から析出するめっき膜は、開口部131の内壁面上のシード層151から析出するめっき膜が開口部131を塞ぐ前に、開口部131の底部を超えて上方に成長する。結果として、開口部131の底部近傍において、電解めっき膜であるポスト152による埋め込み性が良好となり、ポスト152内でのボイドの発生が抑制される。
ポスト152が形成されると、DFR210が除去される(ステップS206)。DFR210の除去には、例えば苛性ソーダやアミン系のアルカリ剥離液が用いられる。DFR210の除去により、例えば図22に示すように、ポスト152がソルダーレジスト層130から突出し、シード層151を介して配線層122に接続する状態となる。図22は、DFR層除去工程の具体例を示す図である。この段階では、シード層151が全面に残存しており、ポスト152が他のポストと短絡しているため、ポスト152と重ならない不要部分のシード層151を除去する必要がある。
そこで、ポスト152をマスクとしてシード層151のエッチングが行われる(ステップS207)。具体的には、ソルダーレジスト層130の上面に形成されたシード層151が例えば銅を選択的に溶解するエッチング液に浸漬され、ポスト152と重ならない不要部分のシード層151が除去される。これにより、配線層122に接続し、シード層151とポスト152からなる接続端子150が形成される。
この段階では、開口部131の底部近傍において、ボイドの発生が抑制された状態でポスト152の下部が形成されている。このため、接続端子150は、ソルダーレジスト層130の開口部131の内壁面及び配線層122の凹部122aの底面に確実に固定され、接続端子150と配線層122との接続信頼性を向上することができる。
以上のように、実施形態に係る配線基板(例えば、配線基板100)は、配線層(例えば、配線層113、122)と、絶縁層(例えば、絶縁層121、ソルダーレジスト層130)と、開口部(例えば、開口部121b、131)とを有する。また、配線基板は、凹部(例えば、凹部113a、122a)と、導体膜(例えば、ビア配線123、接続端子150)とを有する。絶縁層は、配線層上に積層される。開口部は、絶縁層を配線層まで貫通する。凹部は、絶縁層の開口部から露出する配線層の表面に形成される。導体膜は、絶縁層の開口部及び配線層の凹部に形成される。そして、配線層の凹部は、底面の中央部に、開口部の底部に向かって底面の外周部よりも高く隆起する隆起部(例えば、隆起部114、124)を有する。これにより、実施形態に係る配線基板によれば、接続信頼性を向上することができる。
また、導体膜は、開口部の内壁面と凹部の底面とを被覆する第1の導体膜(例えば、シード層151、122b)と、第1の導体膜上に積層される第2の導体膜(例えば、ポスト152、電解めっき層122c)とを有してもよい。これにより、実施形態に係る配線基板によれば、多層の導体膜からなるビア配線及び接続端子と配線層との接続信頼性を向上することができる。
また、絶縁層は、導体膜に被覆される開口部の内壁面を含む表面に粗化面(例えば、粗化面121a、130a)を有してもよい。これにより、実施形態に係る配線基板によれば、導体膜と絶縁層との密着性を向上することができる。
また、隆起部の頂部は、開口部の底部よりも下方に位置してもよい。これにより、実施形態に係る配線基板によれば、接続信頼性を向上することができる。
また、配線層の凹部は、内側壁に、開口部の底部側の周縁(例えば、周縁131a)よりも外方に窪む凹曲面部(例えば、凹曲面部115、125)を有してもよい。これにより、実施形態に係る配線基板によれば、接続信頼性をより向上することができる。
また、導体膜は、配線層に接続するとともに絶縁層の開口部から突出し、接続端子(例えば、接続端子150)を形成してもよい。これにより、実施形態に係る配線基板によれば、接続端子と配線層との接続信頼性を向上することができる。
また、導体膜は、絶縁層上に形成される他の配線層と配線層とを接続するビア配線(例えば、ビア配線123)を形成してもよい。これにより、実施形態に係る配線基板によれば、ビア配線と配線層との接続信頼性を向上することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態においては、凹部122aの隆起部124の頂部が丸みを帯びているものとしたが、隆起部124の頂部の形状は、これに限定されない。例えば、図23に示すように、隆起部124の頂部は、平坦な面であっても良い。図23は、変形例1に係る隆起部124を示す図である。凹部122aの隆起部124の頂部が平坦な面であることにより、シード層151上に電解めっきによってポスト152が形成される際、凹部122aの底面上のシード層151に対するめっき液の供給が促進される。結果として、開口部131の底部付近おいて電解めっきが迅速に充填されることから、接続端子150の根本でのボイドの発生をより抑制することができる。
また、上記実施形態においては、凹部122aの底面の中央部に一つの隆起部124が形成されるものとしたが、隆起部124の数は、一つに限定されない。例えば、図24に示すように、配線層122の凹部122aは、底面の中央部に、複数の(図24の例では2つの)隆起部124を有しても良い。図24は、変形例2に係る隆起部124を示す図である。凹部122aの底面の中央部に複数の隆起部124が形成されることにより、シード層151上に電解めっきによってポスト152が形成される際、凹部122aの底面上のシード層151に対するめっき液の供給が促進される。結果として、開口部131の底部付近おいて電解めっきが迅速に充填されることから、接続端子150の根本でのボイドの発生をより抑制することができる。
また、上記実施形態においては、ソルダーレジスト層130が非感光性の熱硬化性樹脂を用いて形成される配線基板100を例に説明した。しかしながら、本発明は、ソルダーレジスト層130が光硬化性樹脂を用いて形成される配線基板に適用されても良い。
100 配線基板
110 コア基板
111 基材
112 貫通配線
113、122 配線層
113a、122a 凹部
114、124 隆起部
115、125 凹曲面部
120 多層配線構造
121 絶縁層
121a、130a 粗化面
121b、131、141 開口部
122b、151 シード層
122c 電解めっき層
123 ビア配線
130 ソルダーレジスト層
130b 樹脂残渣
131a 周縁
140 ソルダーレジスト層
150 接続端子
152 ポスト
170 はんだボール
180 半導体チップ
181 電極
182 アンダーフィル樹脂

Claims (13)

  1. 配線層と、
    前記配線層上に積層される絶縁層と、
    前記絶縁層を前記配線層まで貫通する開口部と、
    前記絶縁層の開口部から露出する前記配線層の表面に形成される凹部と、
    前記絶縁層の開口部及び前記配線層の凹部に形成される導体膜と
    を有し、
    前記配線層の凹部は、
    底面の中央部に、前記底面の外周部よりも高く隆起する隆起部を有する
    ことを特徴とする配線基板。
  2. 前記導体膜は、
    前記開口部の内壁面と前記凹部の底面とを被覆する第1の導体膜と、
    前記第1の導体膜上に積層される第2の導体膜と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記絶縁層は、
    前記導体膜に被覆される前記開口部の内壁面を含む表面に粗化面を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  4. 前記隆起部の頂部は、前記開口部の底部よりも下方に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  5. 前記隆起部の頂部は、平坦な面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  6. 前記配線層の凹部は、
    内側壁に、前記開口部の前記底部側の周縁よりも外方に窪む凹曲面部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  7. 前記配線層の凹部は、
    前記底面の中央部に、複数の前記隆起部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  8. 前記導体膜は、
    前記配線層に接続するとともに前記絶縁層の開口部から突出し、接続端子を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  9. 前記導体膜は、
    前記絶縁層上に形成される他の配線層と前記配線層とを接続するビア配線を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  10. 配線層上に絶縁層を積層する工程と、
    前記絶縁層に、前記配線層まで貫通する開口部を形成する工程と、
    前記絶縁層の開口部から露出する前記配線層の表面に凹部を形成する工程と、
    前記絶縁層の開口部及び前記配線層の凹部に導体膜をめっきにより形成する工程と
    を含み、
    前記凹部を形成する工程は、
    底面の中央部に、前記底面の外周部よりも高く隆起する隆起部を有する前記凹部を形成する
    ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  11. 前記開口部を形成する工程は、
    前記絶縁層にレーザを照射することにより前記開口部を形成するとともに、前記開口部から露出する前記配線層の表面の中央部に前記絶縁層の残渣を残留させ、
    前記凹部を形成する工程は、
    前記残渣をマスクとして前記配線層の表面の外周部を選択的にエッチングして、前記配線層の表面の外周部に前記配線層の表面の中央部よりも低い溝部を形成し、
    前記溝部から前記残渣の下側に位置する前記配線層をさらにエッチングして、前記残渣を除去するとともに前記凹部を形成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の配線基板の製造方法。
  12. 前記レーザは、
    前記レーザのビーム径に沿う方向において中央部の強度が外周部の強度よりも低い強度分布を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の配線基板の製造方法。
  13. 前記凹部を形成する工程の後、前記導体膜を形成する工程の前に、前記開口部の内壁面を含む前記絶縁層の表面を粗化する工程
    をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の配線基板の製造方法。
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