JP2024008260A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】空調性能への影響を抑えつつ空気通路に浸入した水を排出する機能を備えることによって送風機への水の浸入を防止又は抑制することができる車両用シートを得る。【解決手段】空気通路28が設けられたクッションパッド22に対してシート下方側にはファン30が配置されている。空気通路28の下壁部28Uには水抜き孔32が形成され、水抜き孔32には開閉弁34が開閉可能に設けられている。ファン30の作動時には開閉弁34は閉じられ、ファン30の非作動時でかつ空気通路28に水が浸入した場合には、当該浸入した水によって開閉弁34は押し下げられて開く。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用シートに関する。
車両用シートにおいてはシートクッション内に着座面側に通じる空気通路を設けると共に空気通路の下端側に送風機を配置したものが知られている(例えば下記特許文献1参照)。このような車両用シートでは、送風機の作動によって空気通路を通る空気流を形成することができ、着座面側の空気を吸い込むないしは着座面側に空気を吹き出すことが可能になっている。
しかしながら、このような車両用シートでは、着座面が被水した場合に水が空気通路を伝って送風機内に浸入してしまうと送風機を故障させてしまう要因になり得る。
本発明は、上記事実を考慮して、空調性能への影響を抑えつつ空気通路に浸入した水を排出する機能を備えることによって送風機への水の浸入を防止又は抑制することができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用シートは、乗員が着座するクッションパッドと、前記クッションパッド内に設けられ、前記クッションパッドの上面側に上側開口を備えると共に前記クッションパッドの下面側に下側開口を備える空気通路と、前記クッションパッドに対してシート下方側に配置されて前記空気通路の前記下側開口に接続され、作動することにより前記空気通路に空気流を生じさせる送風機と、前記空気通路の下壁部に形成された水抜き孔と、前記水抜き孔に開閉可能に設けられ、少なくとも前記送風機の作動時には閉じられ、前記送風機の非作動時には常時開いているように又は前記空気通路に浸入した水によって押し下げられることによって開くように構成された開閉弁と、を有する。
上記構成によれば、クッションパッド内に設けられた空気通路は、クッションパッドの上面側に上側開口を備えると共にクッションパッドの下面側に下側開口を備えている。クッションパッドに対してシート下方側に配置された送風機は、空気通路の下側開口に接続され、作動することにより空気通路に空気流を生じさせる。ここで、空気通路の下壁部には水抜き孔が形成され、水抜き孔には開閉弁が開閉可能に設けられている。開閉弁は、少なくとも送風機の作動時には閉じられ、送風機の非作動時には常時開いているように又は空気通路に浸入した水によって押し下げられることによって開くように構成されている。このため、送風機の作動時には空調性能への影響が抑えられ、送風機の非作動時でクッションパッドの上面側が被水した場合には、水が空気通路に浸入したとしても、当該水が抜き孔から排出されると、送風機への水の浸入は防止される。
請求項2に記載する本発明の車両用シートは、乗員が着座するクッションパッドと、前記クッションパッド内に設けられ、前記クッションパッドの上面側に上側開口を備えると共に前記クッションパッドの下面側に下側開口を備える空気通路と、前記クッションパッドに対してシート下方側に配置されて前記空気通路の前記下側開口に接続され、作動することにより前記空気通路に空気流を生じさせる送風機と、前記空気通路の下壁部にスリット状に形成され、シート上下方向に見て前記空気通路の延在方向に対して交差する方向を長手方向とする水抜き孔と、前記水抜き孔の長辺部の縁部から延出され、前記空気通路に浸入した水を前記水抜き孔から排出させるように案内する案内片部と、を有する。なお、請求項2に記載の「スリット状」とは長手方向を有する細長い孔形状を意味する(本明細書において同じ)。
上記構成によれば、クッションパッド内に設けられた空気通路は、クッションパッドの上面側に上側開口を備えると共にクッションパッドの下面側に下側開口を備えている。クッションパッドに対してシート下方側に配置された送風機は、空気通路の下側開口に接続され、作動することにより空気通路に空気流を生じさせる。ここで、空気通路の下壁部には、スリット状の水抜き孔が形成され、水抜き孔は、シート上下方向に見て空気通路の延在方向に対して交差する方向を長手方向としている。このため、水抜き孔があっても、空調性能への影響が抑えられる。さらに、水抜き孔の長辺部の縁部からは案内片部が延出されており、この案内片部は、空気通路に浸入した水を水抜き孔から排出させるように案内する。このため、水抜き孔がスリット状に形成されたものであっても、浸入した水を良好に排出させることができる。
請求項3に記載する本発明の車両用シートは、請求項1記載の構成において、前記水抜き孔は、前記空気通路の幅方向一方側の端部側から幅方向他方側の端部側まで連続するように形成され、前記開閉弁は、その基端部が前記水抜き孔の縁部のうち前記下側開口から遠い側の縁部に設けられ、前記水抜き孔に対して下開き可能に構成されている。
上記構成によれば、水抜き孔は、空気通路の幅方向一方側の端部側から幅方向他方側の端部側まで連続するように形成されているので、空気通路に浸入した水が水抜き孔の横をすり抜けてしまうのを防止又は抑制することができる。また、開閉弁は、その基端部が水抜き孔の縁部のうち下側開口から遠い側の縁部に設けられ、水抜き孔に対して下開き可能に構成されているので、下開き状態となることで空気通路に浸入した水をスムーズに排出させることができる。
請求項4に記載する本発明の車両用シートは、請求項1又は請求項3に記載の構成において、前記送風機は、作動時に前記空気通路内の空気を吸い込むように配置され、前記水抜き孔の縁部には、前記送風機の作動時に前記開閉弁の先端側に当接して前記開閉弁が前記空気通路の内方側に変位するのを阻止するストッパが設けられている。
上記構成によれば、送風機の作動時に、空気通路内の空気は送風機によって吸い込まれる。このときに開閉弁が空気通路の内方側に変位しようとすると、開閉弁の先端側にストッパが当接し、開閉弁の変位がストッパによって阻止される。このため、開閉弁が空気通路の内方側へ変位することに起因して空調性能が低下するのを抑えることができる。
請求項5に記載する本発明の車両用シートは、請求項2記載の構成において、前記案内片部は、前記水抜き孔の長辺部の縁部のうち前記下側開口に近い側の縁部からシート上方側に延出されると共にシート上下方向に見て前記水抜き孔と重なる位置に配置されるように曲げられている。なお、「シート上下方向に見て前記水抜き孔と重なる位置」の概念には、シート上下方向に見て水抜き孔と完全に重なる位置が含まれる他、シート上下方向に見て水抜き孔と大部分が重なるような位置も含まれる。
上記構成によれば、空気通路内において浸入した水を案内片部で捕らえることができる。また、案内片部が下方側に突出していないので、案内片部が周辺部材と干渉するのを回避することができる。
請求項6に記載する本発明の車両用シートは、請求項2記載の構成において、前記案内片部は、前記水抜き孔の長辺部の縁部のうち前記下側開口から遠い側の縁部からシート下方側に延出されると共にシート上下方向に見て前記水抜き孔と重なる位置に配置されるように曲げられている。なお、「シート上下方向に見て前記水抜き孔と重なる位置」の概念には、シート上下方向に見て水抜き孔と完全に重なる位置が含まれる他、シート上下方向に見て水抜き孔と大部分が重なるような位置も含まれる。
上記構成によれば、空気通路内に浸入して水抜き孔に至った水は、案内片部を伝って流れ出ようとするので、水を良好に排出させることができる。また、案内片部が空気通路の内側に突出していないので、空調性能への影響を良好に抑えることができる。
以上説明したように、本発明の車両用シートによれば、空調性能への影響を抑えつつ空気通路に浸入した水を排出する機能を備えることによって送風機への水の浸入を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートについて図1~図4を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRはシート前方側を示しており、矢印UPはシート上方側を示しており、矢印Wはシート幅方向を示している。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートについて図1~図4を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRはシート前方側を示しており、矢印UPはシート上方側を示しており、矢印Wはシート幅方向を示している。
(構成)
図1には、車両用シート10の一部が側面視の断面図が簡略化されて示されている。なお、図1では、厚みが薄い部材の断面については便宜上肉厚を付けないで太線で示す。図1に示されるように、車両用シート10は、着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、着座乗員の背部を支持するシートバック14と、着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト(図示省略)と、を備えている。
図1には、車両用シート10の一部が側面視の断面図が簡略化されて示されている。なお、図1では、厚みが薄い部材の断面については便宜上肉厚を付けないで太線で示す。図1に示されるように、車両用シート10は、着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、着座乗員の背部を支持するシートバック14と、着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト(図示省略)と、を備えている。
シートクッション12は、骨格部材であるクッションフレーム20に、クッション材であるクッションパッド22が被せ付けられると共に、クッションパッド22の表面が表皮材であるトリムカバー24によって覆われている。トリムカバー24に覆われたクッションパッド22は、乗員によって着座される構成部である。トリムカバー24は通気性を有している。なお、クッションパッド22とトリムカバー24とは接触しているが、図を見易くするために、図1では僅かに離して図示している。クッションパッド22の下面側には、不織布からなる裏面シール材26がホットメルト接着剤(又は両面テープ)で接合されている。
クッションパッド22は、例えばポリウレタン等の材料で発泡成形されている。また、裏面シール材26は、クッションパッド22よりも通気性が低い。クッションパッド22内には、空気通路28が設けられている。空気通路28は、クッションパッド22の上面側に上側開口28Aを備えると共にクッションパッド22の下面側に下側開口28Bを備えている。空気通路28は、クッションパッド22を上下方向に貫通する貫通部22Hと、クッションパッド22の下部でシート下方側に開口する凹部22Uと、凹部22Uの開口側に配置される裏面シール材26の一部と、で形成されている。空気通路28の下壁部28Uは、裏面シール材26で構成されている。
図2には、裏面シール材26及び空気通路28等を上方側から見て簡略化した図が示されている。なお、図2では、図を見易くするために、クッションパッド22の全体の図示は省略し、クッションパッド22のうち空気通路28を構成する部分の一部について二点鎖線で図示している。また、図1の断面は、図2の1L-1L線の位置に沿って切断した断面に相当する。
図2に示されるように、空気通路28の上側開口28Aとしては、一例として、第一上側開口28A1、左右一対の第二上側開口28A2、左右一対の第三上側開口28A3、左右一対の第四上側開口28A4及び左右一対の第五上側開口28A5が設けられている。第一上側開口28A1は、シート前端部側のシート幅方向中央部に形成され、左右一対の第二上側開口28A2は、第一上側開口28A1よりも若干シート後方側でシート幅方向の両サイド部に形成されている。また、左右一対の第三上側開口28A3は、左右一対の第二上側開口28A2に対してシート後方側の位置に形成され、左右一対の第四上側開口28A4は、左右一対の第三上側開口28A3に対してシート後方側の位置に形成されている。さらに、左右一対の第五上側開口28A5は、左右一対の第三上側開口28A3に対してシート幅方向内側の位置に形成されている。なお、以下の説明において、第一上側開口28A1、第二上側開口28A2、第三上側開口28A3、第四上側開口28A4及び第五上側開口28A5を区別しないで説明するときには単に上側開口28Aという。
一方、空気通路28の下側開口28Bは、シート後部で左右一対の第四上側開口28A4よりもシート後方側かつシート幅方向中央部に形成されている。下側開口28Bは、上側開口28Aよりも大きい開口とされている。図3に示されるように、空気通路28の下側開口28Bは、裏面シール材26の円孔26Hと円環状のプレート29(図1では図示省略)の円孔29Hとによって構成されている。プレート29は、剛性確保用の樹脂製の部材であり、裏面シール材26に接合されている。なお、図示を省略するが、ファン30には下側開口28Bを貫通する爪部が設けられており、この爪部がプレート29に係止するようになっている。
図2に示されるように、空気通路28は、左右一対の第一通路28C1と、左右一対の第二通路28C2と、を備えている。左右一対の第一通路28C1は、第一上側開口28A1、第二上側開口28A2、第三上側開口28A3及び第四上側開口28A4からそれぞれ垂下された通路を合流させて下側開口28Bに至っている。左右一対の第二通路28C2は、第五上側開口28A5から垂下された通路と下側開口28Bとを繋いでいる。
図1に示されるように、クッションパッド22及び裏面シール材26に対してシート下方側には、送風機としてのファン(「ベンチレーションファン」ともいう)30が配置されている。ファン30は、空気通路28の下側開口28Bに接続され、作動することにより空気通路28に空気流を生じさせる。ファン30は、作動時に空気通路28内の空気を吸い込むように配置されている。これにより、空気通路28の上側開口28Aは吸気口として機能する。なお、以下の説明においては、ファン30の作動時における空気流の上流側を単に上流側と略し、ファン30の作動時における空気流の下流側を単に下流側と略す。
図1及び図2に示されるように、空気通路28の下壁部28Uには、水抜き孔32が形成されている。図2に示されるように、水抜き孔32としては、左右一対の第一通路28C1における各下流側の部分に形成された第一水抜き孔32A、及び、左右一対の第二通路28C2における各下流側の部分に形成された第二水抜き孔32Bが設けられている。図2の部分拡大図に示されるように、左右の第二水抜き孔32Bは、裏面シール材26に形成された一個の貫通孔31の一部とされる。なお、以下の説明において第一水抜き孔32A及び第二水抜き孔32Bを区別しないで説明するときには単に水抜き孔32という。
第一水抜き孔32Aは、シート上下方向に見て空気通路28における第一通路28C1の延在方向に対して交差する方向に延在しており、空気通路28における第一通路28C1の幅方向一方側の端部側から幅方向他方側の端部側まで連続するように形成されている。第二水抜き孔32Bは、シート上下方向に見て空気通路28における第二通路28C2の延在方向に対して交差する方向に延在しており、空気通路28における第二通路28C2の幅方向一方側の端部側から幅方向他方側の端部側まで連続するように形成されている。
水抜き孔32には開閉弁34が開閉可能に設けられている。開閉弁34は、その基端部34Xが水抜き孔32の縁部のうち下側開口28Bから遠い側の縁部に設けられ、水抜き孔32に対して下開き可能に構成されている。なお、図1には、開閉弁34が下開きした状態が示されている。
図2の部分拡大図に示されるように、開閉弁34としては、第一水抜き孔32Aに設けられた第一開閉弁34A、及び第二水抜き孔32Bに設けられた第二開閉弁34Bが形成されている。補足説明すると、第二開閉弁34Bは、貫通孔31に開閉可能に設けられており、第二開閉弁34Bの左右の構成部が左右の第二水抜き孔32Bを開閉する構成となっている。なお、以下の説明において第一開閉弁34A及び第二開閉弁34Bを区別しないで説明するときには単に開閉弁34という。開閉弁34は、一例として、裏面シール材26に横長の略U字状の切り込みを形成することで形成されている。
図3に示されるように、開閉弁34は、少なくともファン30(図3では簡略化して図示)の作動時には閉じられている。また、図4に示されるように、開閉弁34は、ファン30(図4では簡略化して図示)の非作動時には空気通路28に浸入した水によって押し下げられることによって開くように構成されている。なお、図4では、空気通路28に浸入した水の流れる方向を矢印WFで示している。
図3及び図4に示されるように、水抜き孔32の縁部のうち下側開口28Bに近い側の縁部には、ファン30の作動時に開閉弁34の先端側に当接して開閉弁34が空気通路28の内方側に変位するのを阻止するストッパ36(図1では図示省略)が設けられている。ストッパ36としては、第一開閉弁34Aに当接可能な第一ストッパ36Aと、第二開閉弁34Bに当接可能な第二ストッパ36Bと、が設けられている。第一ストッパ36Aは、空気通路28における第一通路28C1の幅方向に沿った方向に延在し、第二ストッパ36Bは、空気通路28における第二通路28C2の幅方向に沿った方向に延在している。なお、以下の説明においては、第一ストッパ36A及び第二ストッパ36Bを区別しないで単にストッパ36という。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、空気通路28が設けられたクッションパッド22に対してシート下方側にはファン30が配置されている。このファン30は作動すると空気通路28の下側開口28Bから空気通路28内の空気を吸い込む。これにより、空気通路28にはその上側開口28Aから下側開口28Bへ向けた空気流が生じ、シートクッション12の上方側の空間(着座乗員の臀部及び大腿部の周囲の空間)における空気の冷却がなされる。また、前記空気流によって、乗員着座時のシートクッション12の着座面付近における蒸れを解消して除湿効果を得ることもできる。
ここで、空気通路28の下壁部28Uには水抜き孔32が形成され、水抜き孔32には開閉弁34が開閉可能に設けられている。そして、ファン30の作動時には空気通路28内が負圧になるため、開閉弁34は閉じられ、空気通路28内を空気が良好に流れるので、水抜き孔32が設けられていても空調性能への影響が抑えられる。一方、ファン30の非作動時でかつ空気通路28に水が浸入した場合には、当該浸入した水によって開閉弁34は押し下げられて開く。よって、ファン30の非作動時でクッションパッド22の上面側が被水した場合には、水が空気通路28に浸入したとしても、当該水は基本的には水抜き孔32からシート下方側へ排出される。その結果として、ファン30への水の浸入が防止又は抑制され、錆等によるファン30の故障発生が防止又は抑制される。
なお、水が空気通路28に浸入する場合としては、図1に示される車両用シート10に乗員が着座していない場合を想定している。車両用シート10に乗員が着座している場合には、車両用シート10のシートクッション12の上面側には着座乗員の臀部及び大腿部が存在しているので、仮に着座乗員が水をこぼしたとしても着座乗員が濡れるだけで空気通路28に水が浸入することは基本的にはないためである。また、車両用シート10のファン30が作動している場合は、通常は、その車両用シート10に乗員が着座している場合であり、空気通路28への水の浸入は基本的にはないので、開閉弁34を閉じていてもファン30の内部への水の浸入は基本的にはない。
ちなみに、図1に示される車両用シート10に乗員が着座していない場合で水が空気通路28に浸入する場合としては、例えば、図1に示される車両用シート10の隣の席(図示省略)の乗員が、キャップがよく締められていない状態のペットボトルを図1に示される車両用シート10のシートクッション12の上面に放り投げた結果、キャップが外れてペットボトルの中の水が流出してしまった場合等が想定される。
また、本実施形態では、図2に示されるように、水抜き孔32は、空気通路28の幅方向一方側の端部側から幅方向他方側の端部側まで連続するように形成されているので、空気通路28に浸入した水が水抜き孔32の横をすり抜けてしまうのを防止又は抑制することができる。また、開閉弁34は、その基端部34Xが水抜き孔32の縁部のうち下側開口28Bから遠い側の縁部に設けられ、水抜き孔32に対して下開き可能に構成されているので、下開き状態となることで空気通路28に浸入した水をスムーズに排出させることができる。
また、本実施形態では、図3に示されるファン30の作動時において吸気で開閉弁34が空気通路28の内方側に変位しようとする場合、開閉弁34の先端側にストッパ36が当接し、開閉弁34の変位がストッパ36によって阻止される。このため、開閉弁34が空気通路28の内方側へ変位することに起因して空調性能が低下するのを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態の図1に示される車両用シート10によれば、空調性能への影響を抑えつつ空気通路28に浸入した水を排出する機能を備えることによってファン30への水の浸入を防止又は抑制することができる。その結果、ファン30を防水仕様にしなくても済むので、ファン30のサイズ及び浸水対策のコストを抑えることができる。
[第1の実施形態の変形例]
上記第1の実施形態では、開閉弁34は、ファン30の非作動時には空気通路28に浸入した水によって押し下げられることによって開くように構成されているが、第1の実施形態の変形例として、開閉弁は、ファン(30)の非作動時には常時開いているように構成されてもよい。
上記第1の実施形態では、開閉弁34は、ファン30の非作動時には空気通路28に浸入した水によって押し下げられることによって開くように構成されているが、第1の実施形態の変形例として、開閉弁は、ファン(30)の非作動時には常時開いているように構成されてもよい。
また、上記第1の実施形態では、開閉弁34は、裏面シール材26に略U字状の切り込みを形成することで形成されているが、第1の実施形態の変形例として、開閉弁は、裏面シール材(26)とは別部材(例えば、開閉し易いフィルム(一例としてフレキシブルハードコートフィルム)のような軽い部材)で構成されてもよい。
また、上記第1の実施形態では、開閉弁34の基端部が、水抜き孔32の縁部のうち下側開口28Bから遠い側の縁部に設けられているが、変形例として、開閉弁の基端部は、水抜き孔(32)の縁部のうち下側開口(28B)に近い側の縁部に設けられてもよい。
また、上記第1の実施形態の変形例として、送風機(ファン30)が作動時に空気通路(28)内に空気を送り出すように配置され、水抜き孔(32)の縁部のうち下側開口(28B)に近い側の縁部に開閉弁(34)の基端部が設けられ、前記開閉弁は前記送風機の非作動時には先端部が空気通路(28)の内方側に位置し、更に、水抜き孔(32)の縁部のうち下側開口(28B)から遠い側の縁部には、前記送風機の作動時に前記開閉弁の先端側に当接して前記開閉弁が空気通路(28)の外方(下方)側に変位するのを阻止するストッパ(36)が設けられている、という構成も採り得る。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用シートについて、図5~図8を用いて説明する。なお、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については便宜上同一符号を付して適宜説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用シートについて、図5~図8を用いて説明する。なお、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については便宜上同一符号を付して適宜説明を省略する。
(構成)
図5には、第2の実施形態に係る車両用シート40のシートクッション42を斜め上方側から見た状態の斜視図が簡略化されて示されている。なお、図示を省略するが、車両用シート40は、シートクッション42の他にシートバック及びヘッドレストを備えている。シートクッション42のクッションパッド22(図6参照)内には、空気通路44が設けられている。空気通路44は、その下壁部44Uの構成の一部が第1の実施形態の空気通路28(図1~図4参照)とは異なるが、その他は第1の実施形態の空気通路28と実質的に同様であるため実質的に同様の構成部については同一符号を付して説明を省略する。
図5には、第2の実施形態に係る車両用シート40のシートクッション42を斜め上方側から見た状態の斜視図が簡略化されて示されている。なお、図示を省略するが、車両用シート40は、シートクッション42の他にシートバック及びヘッドレストを備えている。シートクッション42のクッションパッド22(図6参照)内には、空気通路44が設けられている。空気通路44は、その下壁部44Uの構成の一部が第1の実施形態の空気通路28(図1~図4参照)とは異なるが、その他は第1の実施形態の空気通路28と実質的に同様であるため実質的に同様の構成部については同一符号を付して説明を省略する。
図6には、シートクッション42の一部を分解した分解斜視図が示されている。図6に示されるように、シートクッション42は、トリムカバー24、クッションパッド22、裏面シール材46、FCプレート50、クッションスプリング21及びファン30を含んで構成されている。
トリムカバー24、クッションパッド22及びファン30は、第1の実施形態と同様の構成とされている。クッションスプリング21は、クッションフレーム20(図1参照)の前後の構成部に対してシート前後方向に掛け渡されるものであり、クッションパッド22をシート下方側から弾性的に支持する。また、ファン30の四隅の取付部30Fはタッピングネジ38を用いてクッションスプリング21に固定される。なお、第1の実施形態を示す図1では図5に示されるクッションスプリング21の図示が省略されている。
裏面シール材46は、第1の実施形態における裏面シール材26の水抜き孔32(いずれも図2参照)に代えて、水抜き用の孔48を備えている点で第1の実施形態の裏面シール材26とは異なるが、その他は第1の実施形態の裏面シール材26と実質的に同様の構成とされる。FCプレート50は、裏面シール材46を補強する樹脂板であり、第1の実施形態におけるプレート29(図2参照)に代えて配置されている。空気通路44の下壁部44U(いずれも図5参照)は、裏面シール材46の一部及びFCプレート50の一部によって構成されている。なお、図5に点線で示される空気通路44においてクッションパッド22(図6参照)の下面側に形成されている下側開口44Bは、図6に示される裏面シール材46の円孔46HとFCプレート50の円孔50Hとで構成されている。
図7には、FCプレート50及びその周囲部を拡大して上方側から見た状態の図が示されている。なお、図7の部分拡大図は、シート上方側かつ若干斜め前方側から見た状態で拡大している。また、図7では、空気通路44の平面視での外形を二点鎖線で図示している。図8には、図7の8-8線に沿って切断した状態を拡大した断面図が示されている。図7及び図8に示されるように、空気通路44の下壁部44Uにはスリット状に形成された水抜き孔52が設けられている。
図7に示されるように、水抜き孔52は、シート上下方向に見て空気通路44の延在方向に対して交差する方向を長手方向としている。水抜き孔52は、左右互い違いになるように、空気通路44の延在方向に沿って並んでおり、それぞれ空気通路44の幅方向中央部を含む位置に形成されている。水抜き孔52の位置は、水抜き孔52から下方側に排水した場合に図示しないワイヤハーネス(特にワイヤハーネスの端末部分(チューブで被覆されていないコネクタ、分岐点))が被水しにくい位置に設定されている。また、図8に示されるように、裏面シール材46には、水抜き孔52に対応する部分及びその周囲部を含む範囲で貫通した水抜き用の孔48が貫通形成されている(図6参照)。なお、図7に示されるように、FCプレート50の前端側には、裏面シール材46の孔48の前縁部の一部と共に水抜き孔52(便宜上、既述した水抜き孔52と同一符号を付す)を形成している部分がある。
図7の部分拡大図に示されるように、水抜き孔52の長辺部の縁部からは案内片部54が延出されている。案内片部54は、空気通路44に浸入した水を水抜き孔52から排出させるように案内する。より具体的に説明すると、図7の部分拡大図及び図8に示されるように、案内片部54は、水抜き孔52の長辺部の縁部のうち下側開口44B(図7参照)に近い側の縁部からシート上方側に延出されると共にシート上下方向に見て水抜き孔52と重なる位置に配置されるように曲げられている。なお、案内片部54はルーバーとして把握することも可能な要素である。
図7の部分拡大図に示されるように、水抜き孔52の短辺部の縁部からは側壁部56がシート上方側に延出されている。側壁部56は案内片部54の長手方向両端部と接続されている。
(クッションパッドアッシーの製造について)
図6に示されるクッションパッド22と裏面シール材46とFCプレート50とは、クッションパッドアッシーを構成する。このクッションパッドアッシーの製造について概説する。
図6に示されるクッションパッド22と裏面シール材46とFCプレート50とは、クッションパッドアッシーを構成する。このクッションパッドアッシーの製造について概説する。
クッションパッドアッシーの製造にあたっては、前工程としてFCプレート50と裏面シール材46とを接合してサブアッシーを製造する。この接合には、例えば、ホットメルト接着剤、ミシン縫製及び両面テープのいずれかを適用することができる。また、上記のサブアッシー化の工程とは別の工程で、発泡成形によってクッションパッド22を製造する。そして、前記サブアッシーをクッションパッド22の下面に対してホットメルト接着剤又は両面テープを用いて貼り付ける。以上により、クッションパッドアッシーを製造することができる。
(作用・効果)
次に、第2の実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、第2の実施形態の作用及び効果について説明する。
図5及び図6に示されるファン30は作動すると図5に示される空気通路44の下側開口44Bから空気通路44内の空気を吸い込む。これにより、空気通路44にはその上側開口28Aから下側開口44Bへ向けた空気流が生じ、シートクッション12の上方側の空間(着座乗員の臀部及び大腿部の周囲の空間)における空気の冷却がなされる。また、前記空気流によって、乗員着座時のシートクッション12の着座面付近における蒸れを解消して除湿効果を得ることもできる。
ここで、空気通路44の下壁部44Uには、図7に示されるスリット状の水抜き孔52が形成され、水抜き孔52は、シート上下方向に見て空気通路44の延在方向に対して交差する方向を長手方向としている。このため、水抜き孔52があっても、空調性能への影響が抑えられる。さらに、水抜き孔52の長辺部の縁部からは案内片部54が延出されており、この案内片部54は、空気通路44に浸入した水を水抜き孔52から排出させるように案内する。このため、水抜き孔52がスリット状に形成されたものであっても、浸入した水を良好に排出させることができる。
また、第2の実施形態では、図7及び図8に示される案内片部54は、水抜き孔52の長辺部の縁部のうち下側開口44Bに近い側の縁部からシート上方側に延出されると共にシート上下方向に見て水抜き孔52と重なる位置に配置されるように曲げられている。このため、空気通路44内において浸入した水を案内片部54で捕らえることができる。また、案内片部54が下方側に突出していないので、案内片部54が周辺部材(例えばワイヤーハーネス等)と干渉するのを回避することができる。このため、水抜き孔52及び案内片部54の設定位置の自由度は高い。
以上説明したように、第2の実施形態に係る図5に示される車両用シート40によっても、空調性能への影響を抑えつつ空気通路44に浸入した水を排出する機能を備えることによってファン30(図6参照)への水の浸入を防止又は抑制することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図6を援用しつつ図9及び図10を参照しながら説明する。図9には、第3の実施形態に適用されるFCプレート70及びその周囲部を拡大して上方側から見た状態の図(第2の実施形態の図7に相当する図)が示されている。なお、図9の部分拡大図は、シート上方側かつ若干斜め前方側から見た状態で拡大している。また、図9では、空気通路64の平面視での外形を二点鎖線で図示している。図10には、図9の10L-10L線に沿って切断した状態を拡大した断面図(第2の実施形態の図8に相当する図)が示されている。
次に、第3の実施形態について、図6を援用しつつ図9及び図10を参照しながら説明する。図9には、第3の実施形態に適用されるFCプレート70及びその周囲部を拡大して上方側から見た状態の図(第2の実施形態の図7に相当する図)が示されている。なお、図9の部分拡大図は、シート上方側かつ若干斜め前方側から見た状態で拡大している。また、図9では、空気通路64の平面視での外形を二点鎖線で図示している。図10には、図9の10L-10L線に沿って切断した状態を拡大した断面図(第2の実施形態の図8に相当する図)が示されている。
(構成)
図9及び図10に示されるように、第3の実施形態は、第2の実施形態の裏面シール材46及びFCプレート50(いずれも図6~図8参照)に代えて、裏面シール材66及びFCプレート70が配置される点で第2の実施形態とは異なる。第3の実施形態の他の構成は、第2の実施形態と実質的に同様の構成とされる。FCプレート70は裏面シール材66に接合されている。
図9及び図10に示されるように、第3の実施形態は、第2の実施形態の裏面シール材46及びFCプレート50(いずれも図6~図8参照)に代えて、裏面シール材66及びFCプレート70が配置される点で第2の実施形態とは異なる。第3の実施形態の他の構成は、第2の実施形態と実質的に同様の構成とされる。FCプレート70は裏面シール材66に接合されている。
図9に示される空気通路64は、その下壁部64Uの構成の一部が第2の実施形態の空気通路44(図5及び図7参照)とは異なるが、その他は第2の実施形態の空気通路44と実質的に同様となっている。空気通路64の下側開口64Bは、クッションパッド22(図6参照)の下面側に形成され、FCプレート70の円孔70Hと裏面シール材66の円孔(図示省略)とで構成されている。図9及び図10に示されるように、空気通路64の下壁部64Uにはスリット状に形成された水抜き孔72が設けられている。
図9に示されるように、水抜き孔72は、シート上下方向に見て空気通路64の延在方向に対して交差する方向を長手方向としており、複数形成されている。各水抜き孔72は、一例として、それぞれ空気通路64の幅方向中央部を含む位置に形成されている。また、図10に示されるように、裏面シール材66には、水抜き孔72に対応する部分及びその周囲部を含む範囲で貫通した水抜き用の孔68が貫通形成されている。
図9の部分拡大図に示されるように、水抜き孔72の長辺部の縁部からは案内片部74が延出されている。案内片部74は、空気通路64に浸入した水を水抜き孔72から排出させるように案内する。より具体的に説明すると、図9の部分拡大図及び図10に示されるように、案内片部74は、水抜き孔72の長辺部の縁部のうち下側開口64B(図9参照)から遠い側の縁部からシート下方側に延出されると共にシート上下方向に見て水抜き孔72と重なる位置に配置されるように曲げられている。案内片部74はルーバーとして把握することも可能な要素である。水抜き孔72及び案内片部74の位置は、水を水抜き孔72から案内片部74に案内させて排出した場合に図示しないワイヤハーネス(特にワイヤハーネスの端末部分(チューブで被覆されていないコネクタ、分岐点))が被水しにくい位置に設定されている。なお、図9では死角となっているが、水抜き孔72の短辺部の縁部からは図10に示される側壁部76がシート下方側に延出され、その側壁部76が案内片部74の長手方向両端部と接続されている。
(作用・効果)
次に、第3の上記実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、第3の上記実施形態の作用及び効果について説明する。
第3の実施形態では、第2の実施形態と実質的に同様に、図9に示される空気通路64の下壁部64Uには、スリット状の水抜き孔72が形成され、水抜き孔72は、シート上下方向に見て空気通路64の延在方向に対して交差する方向を長手方向としている。このため、水抜き孔72があっても、空調性能への影響が抑えられる。さらに、水抜き孔72の長辺部の縁部からは案内片部74が延出されており、この案内片部74は、空気通路64に浸入した水を水抜き孔72から排出させるように案内する。このため、水抜き孔72がスリット状に形成されたものであっても、浸入した水を良好に排出させることができる。
また、第3の実施形態では、図9及び図10に示されるように、案内片部74は、水抜き孔72の長辺部の縁部のうち下側開口64B(図9参照)から遠い側の縁部からシート下方側に延出されると共にシート上下方向に見て水抜き孔72と重なる位置に配置されるように曲げられているので、空気通路64内に浸入して水抜き孔72に至った水は、案内片部74を伝って流れ出ようとする。このため、水を良好に排出させることができる。また、案内片部74が空気通路64の内側に突出していないので、空調性能への影響を良好に抑えることができる。
以上説明したように、第3の実施形態によっても、空調性能への影響を抑えつつ空気通路64に浸入した水を排出する機能を備えることによってファン30(図6参照)への水の浸入を防止又は抑制することができる。
[第2、第3の実施形態の変形例]
図5~図10に示される上記第2、第3の実施形態では、FCプレート50、70に水抜き孔52、72及び案内片部54、74を設けているが、上記第2、第3の実施形態の変形例として、クッションパッド(22)の裏面側にFCプレート(50、70)を設けずに、裏面シール材(46、66)に水抜き孔(52、72)及び案内片部(54、74)を設ける構成も採り得る。なお、その場合の製造方法としては、まず、水抜き孔(52、72)及び案内片部(54、74)を有する裏面シール材を成形し、次に、その裏面シール材をクッションパッドの発泡成形時にクッションパッドと一体成形する、ないしは、その裏面シール材を発泡成形後のクッションパッドに接合する、といった方法を採り得る。
図5~図10に示される上記第2、第3の実施形態では、FCプレート50、70に水抜き孔52、72及び案内片部54、74を設けているが、上記第2、第3の実施形態の変形例として、クッションパッド(22)の裏面側にFCプレート(50、70)を設けずに、裏面シール材(46、66)に水抜き孔(52、72)及び案内片部(54、74)を設ける構成も採り得る。なお、その場合の製造方法としては、まず、水抜き孔(52、72)及び案内片部(54、74)を有する裏面シール材を成形し、次に、その裏面シール材をクッションパッドの発泡成形時にクッションパッドと一体成形する、ないしは、その裏面シール材を発泡成形後のクッションパッドに接合する、といった方法を採り得る。
また、上記第2、第3の実施形態の変形例として、上記第1の実施形態の変形例と同様に、送風機(ファン30)が作動時に空気通路(44、64)内に空気を送り出すように配置されてもよい。
[実施形態の補足説明]
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用シート
22 クッションパッド
28 空気通路
28A 上側開口
28B 下側開口
28U 空気通路の下壁部
30 ファン(送風機)
32 水抜き孔
34 開閉弁
34X 基端部
36 ストッパ
40 車両用シート
44 空気通路
44B 下側開口
44U 空気通路の下壁部
52 水抜き孔
54 案内片部
64 空気通路
64B 下側開口
64U 空気通路の下壁部
72 水抜き孔
74 案内片部
22 クッションパッド
28 空気通路
28A 上側開口
28B 下側開口
28U 空気通路の下壁部
30 ファン(送風機)
32 水抜き孔
34 開閉弁
34X 基端部
36 ストッパ
40 車両用シート
44 空気通路
44B 下側開口
44U 空気通路の下壁部
52 水抜き孔
54 案内片部
64 空気通路
64B 下側開口
64U 空気通路の下壁部
72 水抜き孔
74 案内片部
Claims (6)
- 乗員が着座するクッションパッドと、
前記クッションパッド内に設けられ、前記クッションパッドの上面側に上側開口を備えると共に前記クッションパッドの下面側に下側開口を備える空気通路と、
前記クッションパッドに対してシート下方側に配置されて前記空気通路の前記下側開口に接続され、作動することにより前記空気通路に空気流を生じさせる送風機と、
前記空気通路の下壁部に形成された水抜き孔と、
前記水抜き孔に開閉可能に設けられ、少なくとも前記送風機の作動時には閉じられ、前記送風機の非作動時には常時開いているように又は前記空気通路に浸入した水によって押し下げられることによって開くように構成された開閉弁と、
を有する車両用シート。 - 乗員が着座するクッションパッドと、
前記クッションパッド内に設けられ、前記クッションパッドの上面側に上側開口を備えると共に前記クッションパッドの下面側に下側開口を備える空気通路と、
前記クッションパッドに対してシート下方側に配置されて前記空気通路の前記下側開口に接続され、作動することにより前記空気通路に空気流を生じさせる送風機と、
前記空気通路の下壁部にスリット状に形成され、シート上下方向に見て前記空気通路の延在方向に対して交差する方向を長手方向とする水抜き孔と、
前記水抜き孔の長辺部の縁部から延出され、前記空気通路に浸入した水を前記水抜き孔から排出させるように案内する案内片部と、
を有する車両用シート。 - 前記水抜き孔は、前記空気通路の幅方向一方側の端部側から幅方向他方側の端部側まで連続するように形成され、
前記開閉弁は、その基端部が前記水抜き孔の縁部のうち前記下側開口から遠い側の縁部に設けられ、前記水抜き孔に対して下開き可能に構成されている、請求項1記載の車両用シート。 - 前記送風機は、作動時に前記空気通路内の空気を吸い込むように配置され、
前記水抜き孔の縁部には、前記送風機の作動時に前記開閉弁の先端側に当接して前記開閉弁が前記空気通路の内方側に変位するのを阻止するストッパが設けられている、請求項1又は請求項3に記載の車両用シート。 - 前記案内片部は、前記水抜き孔の長辺部の縁部のうち前記下側開口に近い側の縁部からシート上方側に延出されると共にシート上下方向に見て前記水抜き孔と重なる位置に配置されるように曲げられている、請求項2記載の車両用シート。
- 前記案内片部は、前記水抜き孔の長辺部の縁部のうち前記下側開口から遠い側の縁部からシート下方側に延出されると共にシート上下方向に見て前記水抜き孔と重なる位置に配置されるように曲げられている、請求項2記載の車両用シート。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2022
- 2022-07-07 JP JP2022109979A patent/JP2024008260A/ja active Pending
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