JP2024008080A - 偏光フィルター、偏光カメラレンズフィルター、偏光ビームスプリッタ及び偏光レンズ - Google Patents

偏光フィルター、偏光カメラレンズフィルター、偏光ビームスプリッタ及び偏光レンズ Download PDF

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Abstract

【課題】接合界面における剥がれ、気泡の発生等が生じ難い、偏光フィルター等を提供する。【解決手段】第1の基材と、前記第1の基材と対向する第2の基材と、前記第1の基材と第2の基材との間に配される偏光板と、前記第1の基材と前記偏光板との間に配される第1の粘着層と、前記第2の基材と前記偏光板との間に配される第2の粘着層と、を備え、前記偏光板における前記第1の粘着層と対向する面の面積Saが、前記第1の基材における前記第1の粘着層と対向する面の面積S1よりも小さく、前記偏光板における前記第2の粘着層と対向する面の面積Sbが、前記第2の基材における前記第2の粘着層と対向する面の面積S2よりも小さい、偏光フィルター。【選択図】なし

Description

本発明は、偏光フィルター、偏光カメラレンズフィルター、偏光ビームスプリッタ及び偏光レンズに関する。
偏光板を挟んだガラス板からなる偏光フィルターは、カメラ部材として用いられている。そのような偏光フィルターとして、例えば、特許文献1には、次の構成を有する光学用偏光フィルターが提案されている。すなわち、ヨウ素または二色性染料といった偏光分離性を発現する物質を合成樹脂に吸着もしくは含侵させ、延伸により配向させた偏光膜を2枚の板ガラスで挟み、前記偏光膜の両側に紫外線硬化型接着剤を塗布し紫外線を照射して硬化させた光学用フィルターが提案されている。かかる光学用フィルターは、より詳細には、前記2枚の板ガラスを厚さ0.7ないし1.3mmとし、且つ、膜の両側に紫外線硬化型接着剤を塗布し、前記板ガラスの一方面から紫外線を照射して硬化させた後、前記板ガラスの両外表面からの厚さを0.8ないし1.4mmの範囲内に研磨したものである。
また、偏光板を挟んだプリズム基材からなる偏光フィルターは、偏光ビームスプリッタとして用いられる。そのような偏光フィルターに適用できる偏光板として、例えば、特許文献2には、次の構成を有する偏光板が提案されている。すなわち、150nm以下の間隔をもって所定の方向に延在する凹凸構造が形成された部材と、前記凹凸構造の凸部の一方側面に偏在するように設けられた導電体とを有するワイヤグリッド偏光板が提案されている。かかるワイヤグリッド偏光板は、より詳細には、前記基材の前記凹凸構造が延在する方向に対する垂直断面において、前記凹凸構造の凸部の最高部から高さ方向に1/10下った位置における基材凸部の幅が、前記凹凸構造の凹部の最低部から高さ方向に1/10上った位置における前記基材凸部の幅に対して0.45倍以下であることを特徴とする。さらに、当該ワイヤグリッド偏光板を、前記凹凸構造上及び前記凹凸構造の反対面に接着性物質を介してそれぞれ設けられた一対のプリズムと組み合わせた偏光ビームスプリッタが提案されている。
特開2002-131535号公報 特開2012-048225号公報
特許文献1の光学用偏光フィルターは、歩留まりのアップによる品質向上、効率的な作業条件によるコストパーフォーマンスの高い偏光フィルターを装着させ、いわゆる「けられ」の少ない、ワイド、広角使用に好適な光学用偏光フィルターであるとされている。このような光学用偏光フィルターにおいては、特許文献1の図5に示されているように、通常、偏光膜と2枚のガラスが各側面(各端部)において面一となるように構成される。しかしながら、本発明者らの検討によれば、このような構成を有する光学用偏光フィルターにおいては、次の懸念がある。延伸によって配向させた状態を維持しながら偏光膜を2枚の板ガラスで挟み、当該接着剤を硬化させることが好ましいものの、張力を維持しながら曲げ難い(剛性のある)ガラスに挟む作業は難しい。そのため、支持体となる樹脂製の基板に前記偏光膜を貼付して偏光フィルムとし、これを用いることも一案となる。基材間に基板を有した偏光フィルムを含み、これらを紫外線硬化型接着剤で接合する場合、周囲環境の変化で膨張収縮が生じた際に、接合界面での剥がれ、気泡の発生等がみられる。これらは、偏光フィルターの不具合として観察されることとなる。これを防止するため、膨張収縮に追随できる粘着剤の使用も考えられる。しかしながら、(2枚の)ガラス及び偏光膜の端部が面一となるように接合する場合、膨張によりガラス及び偏光膜の端部から粘着剤がはみ出し、その後、当該粘着剤が収縮時に空気を巻き込んでしまい、周縁部に気泡が発生することが判明している。
特許文献2の偏光フィルター(偏光ビームスプリッタ)についても、その構造上、上記と同様の懸念がある。
上記のとおり、特許文献1及び特許文献2の偏光フィルターにおいては、接合界面における剥がれ、気泡の発生等が生じやすい。また、特許文献1及び特許文献2において、基材間に基板を有した偏光フィルムを適用する場合にあっては、当該基板の複屈折性が発現する懸念もある。これらの変化が生ずると、偏光フィルターの性能が低下する懸念がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、接合界面における剥がれ、気泡の発生等が生じ難い、偏光フィルター等を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、所定の構造を有する偏光フィルターにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記の態様を包含する。
[1]
第1の基材と、
前記第1の基材と対向する第2の基材と、
前記第1の基材と第2の基材との間に配される偏光板と、
前記第1の基材と前記偏光板との間に配される第1の粘着層と、
前記第2の基材と前記偏光板との間に配される第2の粘着層と、
を備え、
前記偏光板における前記第1の粘着層と対向する面の面積Saが、前記第1の基材における前記第1の粘着層と対向する面の面積S1よりも小さく、
前記偏光板における前記第2の粘着層と対向する面の面積Sbが、前記第2の基材における前記第2の粘着層と対向する面の面積S2よりも小さい、偏光フィルター。
[2]
少なくとも前記偏光板の外縁部を被覆する被覆材を更に備える、[1]に記載の偏光フィルター。
[3]
前記偏光板が、反射型偏光板である、[1]又は[2]に記載の偏光フィルター。
[4]
前記偏光板が、ワイヤグリッド型偏光板である、[1]~[3]のいずれかに記載の偏光フィルター。
[5]
前記ワイヤグリッド型偏光板が、
基板と、
前記基板上に配され、かつ、所定方向に延在する凹凸構造を表面に有する樹脂層と、
前記凹凸構造上に配される金属ワイヤと、
を備える、[4]に記載の偏光フィルター。
[6]
前記第1の基材及び第2の基材が、円形状のガラスである、[1]~[5]のいずれかに記載の偏光フィルター。
[7]
前記第1の基材及び第2の基材が、プリズムである、[1]~[5]のいずれかに記載の偏光フィルター。
[8]
前記第1の基材及び第2の基材が、樹脂である、[1]~[5]のいずれかに記載の偏光フィルター。
[9]
[6]に記載の偏光フィルターと、
前記偏光フィルターを支持するフレームと、
を備える、偏光カメラレンズフィルター。
[10]
[7]の偏光フィルターを備える、偏光ビームスプリッタ。
[11]
[8]に記載の偏光フィルターを備える、偏光レンズ。
本発明によれば、接合界面における剥がれ、気泡の発生等が生じ難い、偏光フィルター等を提供することができる。
本発明の一態様に係る偏光フィルターの概略断面図を示す。 本発明の一態様に係る偏光フィルターの概略断面図を示す。 本発明の一態様に係る偏光フィルターにおいて適用し得る偏光板の概略断面図を示す。 図3に例示した偏光板の原理に係る概略図を示す。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変更して実施することができる。
<偏光フィルター>
本実施形態の偏光フィルターは、第1の基材と、前記第1の基材と対向する第2の基材と、前記第1の基材と第2の基材との間に配される偏光板と、前記第1の基材と前記偏光板との間に配される第1の粘着層と、前記第2の基材と前記偏光板との間に配される第2の粘着層と、を備え、前記偏光板における前記第1の粘着層と対向する面の面積Saが、前記第1の基材における前記第1の粘着層と対向する面の面積S1よりも小さく、前記偏光板における前記第2の粘着層と対向する面の面積Sbが、前記第2の基材における前記第2の粘着層と対向する面の面積S2よりも小さい。本実施形態の偏光フィルターは、このように構成されているため、接合界面における剥がれ、気泡の発生等が生じ難い。
以下、図1の例示を参照しつつ、本実施形態の偏光フィルターの構成について説明する。
本実施形態の偏光フィルター1は、第1の基材2と、第1の基材1と対向する第2の基材3と、第1の基材1と第2の基材3との間に配される偏光板4と、第1の基材1と偏光板4との間に配される第1の粘着層5と、第2の基材3と偏光板4との間に配される第2の粘着層6と、を備える。ここで、偏光板4における第1の粘着層5と対向する面の面積Saは、第1の基材2における第1の粘着層5と対向する面の面積S1よりも小さい。さらに、偏光板4における第2の粘着層6と対向する面の面積Sbは、第2の基材3における第2の粘着層6と対向する面の面積S2よりも小さい。すなわち、本実施形態の偏光フィルター1においては、第1の基材1及び第2の基材3に対して面積が小さい偏光板4が配されることから、周囲環境の変化に起因して膨張収縮が生じた際、粘着層の追従による剥がれ、気泡の発生等が防止される。また、第1の粘着層5及び第2の粘着層6が偏光板4の膨張に追従したとしても、第1の基材1及び第2の基材3の端部からのはみ出しが防止でき、第1の粘着層5及び第2の粘着層6が収縮時に空気を巻き込むことを避けることができるため、これに起因する気泡等の発生も防止される。
本明細書中、「対向する面」とは、或る部材が他の部材と対向する面を対象とし、その全面を意味する。図1においては、第1の粘着層が偏光板の一表面の全てを被覆する例を示しているが、例えば、第1の粘着層が偏光板の一表面の一部を被覆する場合、「前記偏光板における前記第1の粘着層と対向する面」は、その面における「偏光板と第1の粘着層とが接触している部分」だけでなく、当該面における「偏光板と第1の粘着層とが接触していない部分」も含まれる。
なお、偏光フィルター1においては、第1の基材2の一端から偏光板4の一端までの距離L1と、第1の基材2の他端から偏光板4の他端までの距離L2と、第2の基材3の一端から偏光板4の一端までの距離L3と、第2の基材3の他端から偏光板4の他端までの距離L4とが把握される。L1、L2、L3及びL4は、全て同一であってもよく異なっていてもよいが、いずれも、0.1mm以上であることが好ましい。L1、L2、L3及びL4の上限値は、特に限定されないが、使用領域の減少につながることを考慮し、例えば10mm以下であってもよい。第1の基材及び/又は第2の基材が無機材料である場合、例えば、面取りを施すこともできる。
(第1の基材及び第2の基材)
第1の基材及び/又は第2の基材として適用し得る材料としては、特に限定されず、有機材料、無機材料、それらのハイブリッド等、種々公知の材料を適宜採用することができる。その形状としても偏光フィルターの用途に応じて適宜調整すればよく、プリズムや、平板状のもの等を使用することができる。本実施形態において、シート状(平板状)の偏光板との接合を考慮すると、偏光板との接合面は略平面であることが好ましい。また、接合を強力なものとするため、種々公知の表面処理を適宜実施することもできる。
第1の基材及び第2の基材は、その形状及び材料において同一であってもよく異なっていてもよいが、これらは同一であることが好ましい。
特に、本実施形態の偏光フィルターを偏光カメラレンズフィルターとして適用する場合、第1の基材及び第2の基材は、円形状のガラスであることが好ましい。すなわち、当該円形状のガラスとしては、偏光カメラレンズフィルターの部材として種々公知のものを適宜採用することができる。
また、本実施形態の偏光フィルターを偏光ビームスプリッタとして適用する場合、第1の基材及び第2の基材は、プリズムであることが好ましい。本実施形態の偏光ビームスプリッタの典型的な構成としては、三角柱であるプリズム2つを対向させ、前記プリズム間に偏光板を備える。前記プリズムは、形状が同じもの2つを用いることできるし、互いに形状が異なるものを用いることもできる。底面が直角二等辺三角形である同サイズのプリズム(三角柱)を2つ用意し、該底面の斜辺を含むプリズムの面の間に反射型偏光板を備えるように作製した偏光ビームスプリッタは、鉛直方向から入射した光を反射型偏光板で偏光分離し、前記反射型偏光板を透過した偏光と、反射した偏光を90度の角度で出射方向を分離できる。すなわち、当該プリズムとしては、偏光ビームスプリッタの部材として種々公知のものを適宜採用することができる。
さらに、本実施形態の偏光フィルターを偏光レンズとして適用する場合、第1の基材及び第2の基材は、非球面レンズ、平凸レンズ、平凹レンズ、両凸レンズ、両凹レンズ、シリンドリカルレンズ、フレネルレンズといったレンズ形状を有したもの、あるいは、曲面加工に適したものであることが好ましく、種々公知のものを適宜採用することができる。なお、曲面加工とは、偏光板(偏光膜)との接合前の基材を曲面形状とすることや、偏光フィルターとした後に曲面状に形状加工すること等を意味する。材料としては、無機材料、有機材料、それらのハイブリッド等適宜選択できるものの、曲面加工を行う場合は成型方法に適した材料、形状を考慮し採用することが好ましい。なお、曲面加工した偏光レンズとは、偏光膜(偏光板、偏光層)が曲面状であるものや、基材が曲面状になっているもの等を含む。
以下、図2の例示を参照しつつ、第1の基材及び第2の基材がプリズムである場合の本実施形態の偏光フィルターの構成について説明する。
本実施形態の偏光フィルター1は、第1の基材2’と、第1の基材1と対向する第2の基材3’と、第1の基材1と第2の基材3’との間に配される偏光板4と、第1の基材1と偏光板4との間に配される第1の粘着層5と、第2の基材3’と偏光板4との間に配される第2の粘着層6と、を備える。ここで、偏光板4における第1の粘着層5と対向する面の面積Saは、第1の基材2’における第1の粘着層5と対向する面の面積S1よりも小さい。さらに、偏光板4における第2の粘着層6と対向する面の面積Sbは、第2の基材3’における第2の粘着層6と対向する面の面積S2よりも小さい。すなわち、本実施形態の偏光フィルター1においては、第1の基材1及び第2の基材3’に対して面積が小さい偏光板4が配されることから、周囲環境の変化に起因して膨張収縮が生じた際、粘着層の追従による剥がれ、気泡の発生等が防止される。また、第1の粘着層5及び第2の粘着層6が膨張したとしても、第1の基材1及び第2の基材3’の端部からのはみ出しが防止され、第1の粘着層5及び第2の粘着層6が収縮時に空気を巻き込むことに起因する気泡等の発生も防止される。
なお、偏光フィルター1においては、第1の基材2’の一端から偏光板4の一端までの距離L1’と、第1の基材2’の他端から偏光板4の他端までの距離L2’と、第2の基材3’の一端から偏光板4の一端までの距離L3’と、第2の基材3’の他端から偏光板4の他端までの距離L4’とが把握される。L1’、L2’、L3’及びL4’は、全て同一であってもよく異なっていてもよいが、いずれも、0.1mm以上であることが好ましい。L1’、L2’、L3’及びL4’の上限値は、特に限定されないが、使用領域の減少につながることを考慮し、例えば10mm以下であってもよい。
(偏光板)
本実施形態における偏光板としては、特に限定されず、反射型偏光板及び吸収型偏光板として種々公知の材料を適宜採用できる。反射型偏光板としては、複屈折性樹脂の積層体から構成される偏光子や、ワイヤグリッド偏光板等を挙げることができる。また、直線偏光成分の光を反射ないし透過するのではなく、特定の円偏光成分の光を反射ないし透過するものとしてコレステリック相液晶から構成される偏光板も挙げることができるが、これへの位相差板の追加は直線偏光の分離を可能とする。吸収型偏光板としては、ヨウ素を用いたもの、二色性染料の使用も例示できる。本実施形態において、偏光板は、反射型偏光板であることが好ましい。反射型偏光板を用いる場合、一方の偏光を透過し、他方の偏光を反射する偏光ビームスプリッタとすることも可能となる。また、本実施形態において、偏光板は、ワイヤグリッド型偏光板であることが好ましい。ワイヤグリッド型偏光板は、赤外光、可視光と広帯域で偏光分離でき、偏光フィルターとして好適に使用できる。かかるワイヤグリッド型偏光板としては、基板と、前記基板上に配され、かつ、所定方向に延在する凹凸構造を表面に有する樹脂層と、前記凹凸構造上に配される金属ワイヤと、を備えることが好ましい。
以下、図3の例示を参照しつつ、本実施形態におけるワイヤグリッド型偏光板の好ましい構成について説明する。
本実施形態のワイヤグリッド型偏光板100は、基板10と、前記基板10上に、所定方向に延在する微細凹凸構造30を表面に有する樹脂層20と、微細凹凸構造30上に設けられた金属ワイヤ50とを有する。上記構成を有するワイヤグリッド型偏光板100は、光学特性に優れ、成形性にも優れる傾向にある。
本実施形態においては、基板10上に、基板10とは異なる材料から構成される樹脂層20を設けることもできるし、樹脂層20を設けず、基板10の表面に微細凹凸構造30を作製してワイヤグリッド型偏光板とすることもできる。基板10表面に微細凹凸構造30を作製する方法としては、高温環境下で金型に基板を押しつけて構造を転写する方法を挙げることができる。
図4に、図3に例示したワイヤグリッド型偏光板100の原理に係る概略図を示す。
図4に示すように、ワイヤグリッド型偏光板は、入射した光のうち、金属ワイヤの延在方向と平行に振幅する一方の偏光を反射し、他方の偏光を反射する。
(基板)
基板の材料としては、以下に限定されるものではないが、例えば、トリアセチルセルロース樹脂(TAC)、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC)、アクリル樹脂、スチレン系樹脂等が挙げられる。
可視光領域における複屈折を小さくできるTAC、COP、COC、PC等が好ましい。
基板10の厚み1hは、25μm以上300μm以下が好ましい。厚み1hが薄くなりすぎると取り扱いが困難となりやすいが、基板の厚みが25μm以上であることにより、単体のワイヤグリッド型偏光板をハンドリングしやすくなる。また、基板の厚み1hが300μm以下であることにより、ロールtoロール方式で連続的に生産しやすく、加工性が良好となる傾向にある。基板10の厚み1hは、より好ましくは40~200μmであり、さらに好ましくは60~190μmである。
(樹脂層)
ワイヤグリッド型偏光板100は、基板10上に、所定方向に延在する微細凹凸構造30を表面に有する樹脂層20が形成されている。樹脂層20の材料としては、以下に限定されるものではないが、例えば、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂を挙げることができる。基板をロール(シート)搬送しながら微細凹凸構造30を表面に連続生産するという観点からは、光硬化性樹脂の使用が好ましい。光硬化性樹脂は、光で硬化するものであれば特に限定されないが、紫外線領域といった短波長領域の光は予期せぬ基板等の劣化を生じさせる場合が有り、可視光領域の光で硬化が進むものを用いることも可能である。光硬化性樹脂としては、例えば、光重合開始剤及び光重合性モノマーを含む樹脂組成物を用いることができる。光の照射により光重合性モノマーの反応を促す効果を有するものであれば特に限定されず、また、複数種類の光重合開始剤、光重合性モノマーを同時に使用することもできる。樹脂組成物を構成する光重合性モノマーとしては、光照射後の光重合開始剤に対して反応性を有するものであれば、特に限定されないが、例えば、アクリレート化合物、メタクリレート化合物、ビニル化合物、又はそれらの混合物等が挙げられる。
樹脂層20の厚み2hは、0.3μm以上3μm以下が好ましい。樹脂層20の厚み2hとは、前記基板10上に形成された樹脂層20の厚みであり、10mm四方の面積内で計測した厚みの平均を意味する。
樹脂層20の厚み2hが0.3μm以上とすることにより、基板10上に設けた樹脂層20の表面に均一な凹凸構造を形成しやすい。また、樹脂層の厚み2hが3μm以下であることにより、曲面加工時のクラック発生を抑制できる傾向にある。樹脂層20の厚み2hは、より好ましくは0.3μm~1μmである。
樹脂層20の厚みは、基板10への光硬化性樹脂等の塗布条件を調整することで、上記数値範囲に制御できる。塗布方法としては、リバースコータ、グラビアコータ、スロットダイコータ、インクジェットコータ等が挙げられるが、薄膜での膜厚均一性を達成する観点からは、グラビアコータ、スロットダイコータ、インクジェットコータが好適に使用される。
(微細凹凸構造)
本実施形態のワイヤグリッド型偏光板100は、前記樹脂層20の表面に、所定方向に延在する微細凹凸構造30を有する。樹脂層上に概略一定の間隔で一定の方向に概略平行に延びる凸部が複数作製され、微細凹凸構造となる。微細凹凸構造30が所定方向に延在したものであることにより、後述する金属ワイヤ50を形成することが容易となる。
微細凹凸構造30の凸部高さ3hは、0.05μm(50nm)以上0.2μm(200nm)以下が好ましい。微細凹凸構造30は樹脂層20の表面に形成されているため、微細凹凸構造の凸部高さ3hは、樹脂層の厚み2hよりも小さい。なお、微細凹凸構造の凸部高さ3hとは、樹脂凹凸構造3の延在方向に対して垂直な断面(以下、断面視)において、凸部の頭頂部から凹部の底部までの高さを意味する。微細凹凸構造30の凸部高さ3hが0.05μm以上とすることにより、後述する斜め蒸着で金属ワイヤを形成するための十分な遮蔽効果が得られる傾向にある。また、凸部高さ3hを0.2μm以下とすることにより、凸部(凸構造)自体の倒れを抑制できる傾向にある。
前記凹凸構造は、略一定の間隔で作製された凸部の集合である。例えば、後述する斜め蒸着により、断面視において、金属アルミニウムが前記凸部の一方側面に形成されるため、凸部の間隔が金属アルミニウムの間隔となる。金属アルミニウムの間隔は偏光分離性能に影響し、偏光分離を所望する波長の1/3から1/4とすることが好ましい。例えば、波長0.4μm(400nm)の光の偏光分離を所望する場合、前記凸部の間隔を0.1μm(100nm)から0.13μm(130nm)程度とすることが好ましい。
(金属ワイヤ)
ワイヤグリッド型偏光板100は、前記微細凹凸構造30上に設けられた金属ワイヤ50を有している。樹脂層20の表面に設けられた前記微細凹凸構造30と金属ワイヤ50の間に、密着力を高める目的で、誘電体層を形成することもできる。誘電体層としては、以下に限定されないが、例えば、窒化ケイ素を含む層等が挙げられる。誘電体層の形成方法としては、以下に限定されないが、例えば、一般的なスパッタリング条件にてスパッタリング法により窒化ケイ素を成膜すること等により実施することができる。
金属ワイヤ50の材質としては、可視光領域で光の反射率が高く且つ波長依存性の少ない金属アルミニウム、銀等を挙げることができる。上記材質としては特に限定されないが、耐食性に優れた酸化膜(不働態)を形成でき、また、比較的低コストにできる金属アルミニウムが好ましい。
ワイヤグリッド型偏光板100においては、前記金属ワイヤ50の高さ5hが、0.07μm(70nm)以上であることが好ましい。前記高さ5hは高いほど良好な偏光分離性を与える傾向にあり、0.07μm以上とすることが好ましい。なお、金属ワイヤの高さとは、図3に示すように、断面視において、樹脂層20の表面に設けられた微細凹凸構造の凹部(底部)から上方へ伸びる金属ワイヤ50の高さを意味する。金属ワイヤの形状としては、断面視において、上方へ伸びることが好ましく、また、上端部と下端部を除いた部分の幅が0.02μm(20nm)以上となることが好ましい。つまり、上方へ伸びる金属ワイヤの中ほどの幅(図3における金属ワイヤの左右方向の厚み)が部分的にでも細く狭まらないことが好ましく、これにより、良好な偏光分離性が得られる傾向にある。
金属ワイヤは、断面視において、樹脂層の表面に作製した微細凹凸構造の凸部の一方側面に金属成膜すること等によって作製できる。例えば、凹部(底部)から上方に伸びる凸部の斜め方向となる上方、且つ、一方側面側からの蒸着(本明細書中、「斜め蒸着」という。)をすることにより、所定の間隔を有して所定の方向に延在する金属ワイヤを作製できる。凸部の遮蔽効果によって成膜される金属ワイヤは、前記微細凹凸構造の凹部(底部)から凸部の一方側面、また、凸部頭頂部の上方に当該金属ワイヤが伸びる構造となる。前記凸部は金属ワイヤを支え、また、比較的小さくない接触面ができるために外力による金属ワイヤの倒れや変形、剥離に強い構成となる傾向にある。なお、金属ワイヤの高さ5hは高いほど良好な偏光分離性を与えるため、凹部(底部)から凸部の上方に伸びるように金属ワイヤを作製することが好ましい。
上述のように、微細凹凸構造を用いることによって、金属ワイヤは斜め蒸着で作製できる。凸部の遮蔽効果を用いて金属ワイヤを作製するため、凸部の形状や、隣接する凸部との間隔(以下、「ピッチ」という。)、斜め蒸着の蒸着角度により、断面視における金属ワイヤの形状は変化する。前記凸部の形状としては概略矩形形状や概略台形形状が好ましい。凹部(底部)に金属を斜め蒸着するために頂部を細くすることが好ましいものの、断面視において頂部が先鋭な三角形状になると金属ワイヤも先鋭な形状となって直交反射率が低下する傾向にある。このため、上方に向かって先細りとなるような概略台形形状が好ましい。なお、断面視における凸部形状は樹脂層上に形成されるため、曲線の部分を含む。また、凹部(底部)に蒸着するためには、凹部(底部)から凸部の頂部までの高さとピッチの比率を適宜調整することが好ましい。ピッチに対する凸部の高さの比率は0.5倍以上1.5倍以下とすることが好ましい。例えば、ピッチを0.1μm(100nm)とした場合には、凸部高さを0.05μm(50nm)以上0.15μm(150nm)以下とすることが好ましい。微細凹凸構造を有する樹脂層表面に対して所定の角度を持ちながら金属を蒸着及び積層させていく斜め蒸着の角度としては、凸部上方を0度とした際に、5度以上45度以下が好ましく、より好ましくは5度以上40度以下である。前記斜め蒸着の角度は徐々に減少、または、増加させることができる。凸部高さが低い場合は、前記斜め蒸着の角度を徐々に減少させていくことが好ましい。これにより、高角度で蒸着した金属ワイヤが凸部上部に成膜されて上方に成長し、生じた遮蔽効果により、続く蒸着で好ましい金属ワイヤへ成長させやすい。なお、斜め蒸着の角度に対し蒸着量を変えることもでき、例えば、凸部高さが低い場合には、蒸着の序盤は高角度として蒸着量を相対的に小さくし、終盤は低角度で蒸着量を相対的に大きくすることが好ましい。
(第1の粘着層及び第2の粘着層)
第1の粘着層、および/または、第2の粘着層に適用し得る材料としては特に限定されず、例えば、アクリル系、シリコン系、ウレタン系の粘着剤等から構成される層とすることができる。これらの中でも、透明性、コスト及び特性の選択性等の観点から、アクリル系粘着剤から構成される層であることが好ましい。
第1の粘着層、および/または、第2の粘着層の形状としても特に限定されず、例えば、偏光板と同様の形状であってもよい。
第1の粘着層及び第2の粘着層は、その形状及び材料において同一であってもよく異なっていてもよいが、これらは同一であることが好ましい。
第1の粘着層及び第2の粘着層のガラス転移温度としては、特に限定されないが、偏光フィルターにおける配向状態の変化を防止し、偏光フィルター性能を高める観点から、少なくとも一方のガラス転移温度が0℃以下であることが好ましく、両方のガラス転移温度が0℃以下であることがより好ましい。上記ガラス転移温度は、次の方法に基づいて測定することができる。
粘着層を構成する樹脂の動的粘弾性を測定し、tanδが最大となる温度を粘着層のガラス転移温度(Tg)として求める。測定装置には、動的粘弾性装置(RHEOVIBRON モデルDDV-01FP、ORIENTEC社製)を用いる。粘着層を、長さ約35mm、幅約5mmに切り出して試験片とし、引張モード、周波数:10rad/s、昇温速度:3℃/mの条件で測定を行う。
(被覆材)
本実施形態の偏光フィルターは、各部材の吸湿を防止するべく確実な封止を行う観点から、少なくとも第1の粘着層、第2の粘着層及び偏光板の外縁部を被覆する被覆材を更に備えることが好ましい。かかる被覆材としては、偏光フィルターの封止材として種々公知のものを適宜採用することができる。また、構造の支持、強化が目的として使用し得る接着剤を被覆材として適用することもできる。本実施形態における被覆材としては、以下に限定されないが、例えば、シリコン系ゴム材料からなる防湿コートやエポキシ系接着剤を適用することができる。本実施形態の偏光フィルターにおいては、偏光板における第1の粘着層との対向面の面積Saが、第1の基材における第1の粘着層との対向面の面積S1よりも小さく、偏光板における第2の粘着層との対向面の面積Sbが、第2の基材における第2の粘着層との対向面の面積S2よりも小さい、という関係を満たすように構成されているため、液状の被覆材・材料は塗布し易く、欠落を少なくできる傾向にある。
(面積Sa、面積S1、面積Sb及び面積S2)
本実施形態の偏光フィルターにおいて、偏光板における第1の粘着層と対向する面の面積Saが、第1の基材における第1の粘着層と対向する面の面積S1よりも小さく、偏光板における第2の粘着層と対向する面の面積Sbが、第2の基材における第2の粘着層と対向する面の面積S2よりも小さい、という関係を満たす限り、面積Sa、面積S1、面積Sb及び面積S2の値は限定されない。
本実施形態において、膨張による端部からの粘着剤のはみ出し等を考慮すると、面積比Sa/S1の値は0.8以上1.0未満が好ましく、より好ましくは0.9以上1.0未満である。面積比Sb/S2の値も同様の観点から、0.8以上1.0未満が好ましく、より好ましくは0.9以上1.0未満である。
<偏光フィルターの製造方法>
本実施形態の偏光フィルターは、前述した構成が得られる限り、その製造方法は特に限定されないが、次のようにして製造することが好ましい。すなわち、予め、偏光板における第1の基材との対向面に第1の粘着層を形成し、当該偏光板における第2の基材との対向面に第2の粘着層を形成する。次いで、第1の粘着層と偏光板と第2の粘着層とがこの順に積層された複合体を、第1の基材及び第2の基材よりも小さい所定のサイズにカットする。その後、この複合体を、まず第1の基材と接合させ、次に第2の基材と接合させる。ここで、第2の基材との接合の際には、真空貼合装置を用いることが好ましい。すなわち、第1の基材、複合体及び第2の基材を、上記装置にセットし、減圧環境下で接合し、常圧に戻す。これにより、硬質な部材同士であっても、確実に接合することができる。
なお、第1の基材及び第2の基材が平板状の樹脂の場合、その間に偏光板を接合した後、立体的に湾曲させ、偏光フィルターを製造してもよい。例えば、上記の真空貼合装置において、凹形状の第1の基材(例えばガラスを材料とした、凹形状に掘られたガラス基材)と凸形状の第2の基材(例えばガラス基材)の間の湾曲した面に偏光板を配することで偏光フィルターを製造してもよい。そのような偏光フィルターは、例えば、偏光レンズとして使用することができる。
前述の通り、前記基材の材料は特に限定されない。したがって、屈折率等の光学特性を考慮し材料を選択できる。また、光を入射させる面の表面に反射防止効果のあるコーティングを施して光の利用率を高めることや、迷光を防止するために遮光効果のある塗装を施すといった、一般に実施される工夫を施すこともできる。
<偏光カメラレンズフィルター>
本実施形態の偏光フィルターは、偏光カメラレンズフィルターとして適用することができる。すなわち、本実施形態の偏光カメラレンズフィルターは、本実施形態の偏光フィルターと、前記偏光フィルターを支持するフレームと、を備える。
本実施形態の偏光カメラレンズフィルターの構成としては、本実施形態の偏光フィルターを備える限り特に限定されず、その余は公知のものと同様の構成を有していればよく、かかる構成としては、以下に限定されない。フレームとしては、特開2002-131535号公報等に記載のように、取付金具と回転金枠の組合せからなる円状のフレームを挙げることができる。この場合、回転金枠に前記偏光フィルターを取り付け、レンズリングで締め付けて固定すること等により、偏光カメラレンズフィルターを作製することができる。前記取付金具に対して回転金枠は回転自在となっていて、前記取付金具はカメラ鏡筒の対物レンズ側に取り付けることができる。カメラでの撮影時、回転金枠に取り付けられた偏光フィルターはカメラに対して回転自在となり、所望する偏光方向を適宜選択して写真を撮影できる。上記において、取付金具と回転金枠の組合せからなる回転自在のフレームについて説明したが、取付金具に直接偏光フィルターを取り付けることが可能な回転金枠の無いフレームも採用できる。
<偏光ビームスプリッタ>
本実施形態の偏光フィルターは、偏光ビームスプリッタとして適用することができる。すなわち、本実施形態の偏光ビームスプリッタは、本実施形態の偏光フィルターを備える。
本実施形態の偏光ビームスプリッタの構成としては、本実施形態の偏光フィルターを備える限り特に限定されず、その余は公知のものと同様の構成を有していればよく、かかる構成としては、以下に限定されない。例えば、第1の基材及び第2の基材を底面が直角二等辺三角形の三角柱状のプリズムとし、直角二等辺三角形の斜辺を含む面を対向させた前記プリズム間に偏光板を備えるようにして、偏光フィルターを作製する。前記偏光フィルターのうち、前記プリズムの底面を含む面は正方形となり、これ以外の面の鉛直方向から入射した光は反射型偏光板で偏光分離され、前記反射型偏光板を透過した偏光と、90度の角度方向に反射した偏光とに分離できる。
なお、前記プリズムの底面に遮光性のある塗装を施して迷光の発生を防止する、光の入射する面にレンズ効果のある凹形状あるいは凸形状を作製する、反射防止効果のあるコーティングを表面に施すといった工夫を適宜実施することもできる。
<偏光レンズ>
本実施形態の偏光フィルターは、偏光レンズとして適用することができる。すなわち、本実施形態の偏光レンズは、本実施形態の偏光フィルターを備える。
本実施形態の偏光レンズの構成としては、本実施形態の偏光フィルターを備える限り特に限定されず、その余は公知のものと同様の構成を有していればよく、かかる構成としては、以下に限定されない。例えば、第1の基材及び第2の基材を円形状の平凸レンズとし、対向した平面状の面の間に偏光板を備えた両凸レンズを挙げることができる。この他、表面に回折格子を備えた平板状ガラス基材を用いたレンズや、凹形状を表面に有する第1の基材と凸形状の第2の基材の間の湾曲した面に偏光板を配した偏光レンズとすることもできる。
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。また、偏光板としてワイヤグリッド型偏光板を例示するが、これに限定するものではない。
(ワイヤグリッド型偏光板の作製)
本実施例で用いたワイヤグリッド型偏光板は、次のとおりに作製した。
(光硬化型樹脂を用いた、表面に凹凸構造を有する転写フィルムの作製)
表面に凹凸構造を有する転写フィルムの作製を行った。基板10として100μm厚みのCOPのシートを用いた。当該シートはロール状に巻かれていて、これを繰り出し搬送しながら当該ワイヤグリッド型偏光板を作製するロールtoロール方式で以降の作業を実施した。
COPのシートにアクリル系光硬化型樹脂を硬化後厚みが0.3μm以上1μm未満となるように塗布し、当該塗布面と、表面に微細凹凸構造を有する円筒形状の金型とを重畳した。前記金型表面の微細凹凸構造は円周方向に直交する幅方向に凹形状が延在していて、前記COPシートの巻き取り方向(流れ方向、MD方向)と前記金型の微細凹凸構造の延在方向が直交するようにした。中心波長が400nmから410nmにある光照射ランプを操作して、COPシート側から360mJ/cm2の光を照射し、光硬化型樹脂を硬化させた。金型から剥離した転写フィルム上の光硬化型樹脂の表面には微細凹凸構造が転写されていて、凹凸構造がCOPシートの幅方向に延在していることを走査電子顕微鏡(SEM)にて確認した。凸部のピッチは100nm、凸部の高さは85nm、凸部の高さの半値全幅は28nm程度であった。
(スパッタリング法を用いた誘電体層の形成)
次に、転写フィルムの凹凸構造を有する基板上の樹脂層表面へ誘電体層を形成するため、スパッタリング法による窒化ケイ素の成膜を行った。スパッタリング条件は一般的なものとし、誘電体厚みが平膜換算で3nmとなるように成膜した。
(斜め蒸着法を用いた金属ワイヤの形成)
次に、窒化ケイ素層を表面に有する転写フィルムの凹凸構造面側(窒化ケイ素層上)に、真空蒸着にて、金属アルミニウムを成膜した。転写フィルム上の凸部の一方側面に金属アルミニウムを成膜するため、遮蔽板を用いて成膜方向を制限した斜め蒸着を実施した。蒸着角度は5度から40度とし、成膜の進行にあわせ前記蒸着角度が徐々に減少していくようにした。成膜条件は一般的なものとし、減圧(真空)環境下で蒸着速度160nm/sとなるよう調整し、目標の金属アルミニウム平均厚みは110nmから120nmとした。なお、前記金属アルミニウム平均厚みとは、金属アルミニウムの成膜厚みを測定するために表面が平滑なガラス基板を転写フィルムと同時に装置に挿入し、平滑ガラス基板に成膜された金属アルミニウムの厚みのことである。成膜された転写フィルムの金属アルミニウム平均厚みを確認したところ、115nmであった。
(不要金属アルミニウムの除去)
次に、成膜された過剰な金属アルミニウムを除去し、目標とする平行透過率に調整するため、転写フィルムを0.1重量%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬した。平行透過率を測定しながら、転写フィルムの操出搬送速度(浸漬時間)を調整した。なお、室温下で当該作業を実施し、水酸化ナトリウム水溶液浸漬後すぐに水洗、乾燥を行った。上述の作業をロールtoロール方式で実施し、ワイヤグリッド型偏光板を作製した。
作製したワイヤグリッド型偏光板の断面視におけるSEM観察を実施したところ、金属ワイヤである金属アルミニウムは樹脂層上に設けられた凸部の一方側面に偏在し、また、凹部(底部)から凸部の頂部より上方に伸びていた。金属ワイヤのピッチは凸部のピッチと同様に100nmであり、また、上下端部を除いた金属ワイヤの最も小さい部分の幅は25nmであった。
(偏光フィルターの作製)
上記のように作製したワイヤグリッド型偏光板(COPのシートを基板とし、前記基板の一方の面上に金属ワイヤが整列する金属アルミニウム面を有する、ワイヤグリッド型偏光板)を用い、以下のようにして偏光フィルターを作製した。
基材として、厚みが2.0mm、60mm×200mmの長方形のテンパックス(ホウケイ酸ガラス)を4枚用意した。前記基材のうち2枚には各辺に糸面取りを施し、これらを基材Aとした。残り2枚は、60mm×200mmの一方の面のみに糸面取りを施し、他方の面は加工の残留物を除去しつつも角が出るように糸面取りを施さず、これを基材Bとした。なお、基材Bを用いて偏光フィルターを作製する際は、糸面取りを施していない面同士が対向するようにした。
前記ワイヤグリッド型偏光板の金属アルミニウム面と、前記基板の他方の面(以降、基板面)の両面に、可視光の帯域で光学的に透明なアクリル系の粘着剤(ガラス転移温度0℃以下)から構成される粘着層を設けた。なお、粘着層との密着性向上のため、当該粘着層の形成前に、ぬれ張力が60mN/m以上となるように、前記基板面にコロナ表面処理を施した。両面に粘着層を有した前記ワイヤグリッド型偏光板を58mm×198mmと、80mm×240mmの長方形に裁断した。前者(58mm×198mmの長方形に裁断したワイヤグリッド型偏光板)をワイヤグリッド型偏光板Aとし、後者をワイヤグリッド型偏光板Bとした。いずれも偏光透過軸は長辺に平行とし、ワイヤグリッド型偏光板A及びBの長辺と長方形である前記テンパックスの長辺とが平行になるように、前記基材へ前記ワイヤグリッド型偏光板を貼合した。なお、ワイヤグリッド型偏光板Aには基材Aを用いることとし、ワイヤグリッド型偏光板Bには基材Bを用いることとした。
前記ワイヤグリッド型偏光板Aの粘着層と対向する面の面積Saは基材Aにおける粘着層と対向する面の面積S1よりも小さく、前記ワイヤグリッド型偏光板Aの端部から前記基材の端部までの距離が基材の各辺において略均等となるように、基材Aの中央にワイヤグリッド型偏光板Aを貼合した。
前記ワイヤグリッド型偏光板Bの粘着層と対向する面の面積Saは基材Bにおける粘着層と対向する面の面積S1よりも大きく、基材Bの端部から前記ワイヤグリッド型偏光板Bの端部までの距離が基材の各辺において略均等となるように、前記ワイヤグリッド型偏光板Bを基材Bからはみ出させて貼合した。
ワイヤグリッド型偏光板Aの両面に貼合する2枚の基材Aのうち、一方の基材Aについては一般環境下でワイヤグリッド型偏光板を貼合したが、続く他方の基材Aについては、空気のかみ込みを防止するために、減圧環境下での貼合(真空貼合)とした。貼合後に加圧養生(0.5MPa、開始温度50度、30分保持)を行い、偏光フィルターAを得た。
また、ワイヤグリッド型偏光板Bの両面への基材Bの貼合についても上記と同様に実施し、貼合後に上記と同様に加圧養生(0.5MPa、開始温度50度、30分保持)を行った後、は基材からはみ出したワイヤグリッド型偏光板を裁断して偏光フィルターBを得た。
偏光フィルターAを目視で観察したところ、基材A(テンパックス;ガラス基材)のサイズに対しワイヤグリッド型偏光板Aが小さいことが確認できた。基材Aの四辺に対し、最短距離にあるワイヤグリッド型偏光板Aの四辺との距離はおおよそ等しく、1mmであった。また、一方の基材Aにおける粘着層と対向する面の面積S1に対するワイヤグリッド型偏光板における当該粘着層と対向する面の面積Saの比(Sa/S1)は0.967であった。なお、2枚ある基材Aのサイズは同じであるため、他方の基材Aにおける粘着層と対向する面の面積S2に対するワイヤグリッド型偏光板における当該粘着層と対向する面の面積Sbの比(Sb/S2)も0.967であった。
これに対し、偏光フィルターBを目視で観察したところ、ワイヤグリッド型偏光板Bと基材Bとが同じ大きさであることが確認でき、ワイヤグリッド型偏光板Bの端面と基材Bの端面とは面一と評価された。
(50度保管試験)
続いて、温度を50度としたオーブンに偏光フィルターA及びBを3時間保管し、保管前後の外観の変化を確認した。保管前の偏光フィルターA及びBには接合界面における剥がれは無く、気泡も確認できなかった。観察用の偏光子を備えたバックライト上で偏光フィルターA及びBを平行及び直交配置にして観察したが、明暗が一様であった。保管後、観察用の偏光子を備えたバックライト上で偏光フィルターA及びBを平行及び直交配置にして観察したが、明暗が一様で保管前後の変化は無かった。基板の複屈折性の増大による可視光の帯域での偏光分離性の低下がない、つまりは配向状態等の変化が無いことを意味し、偏光フィルターとしての性能低下は無かったといえる。偏光フィルターA及びBの粘着層として、ガラス転移温度が0度以下の粘着剤を用いたことも、かかる結果に寄与しているものと考えられる。一方、保管後の偏光フィルターBのワイヤグリッド型偏光板B及び基材Bの端部(周縁部)を確認すると、気泡が発生していて、一部は接合界面での剥がれによる大きな気泡が発生しているように見えた。これに対し、偏光フィルターAではワイヤグリッド型偏光板A及び基材Aの周縁部での気泡の発生等を確認できず、外観は良好であった。偏光フィルターBは基材Bとワイヤグリッド型偏光板Bの端部が面一となっているため、粘着層を構成する粘着剤が膨張により保管中にはみ出し、保管後は室温に冷却されて収縮する際に空気を巻き込んだ結果、周縁部に気泡が発生したものと考えられる。
(偏光ビームスプリッタの作製方法)
上述のように作製したワイヤグリッド型偏光板を用い、以下のようにして偏光ビームスプリッタを作製した。
基材として、直角二等辺三角形の底面を有する三角柱(プリズム)2つを用いた。前記三角柱の底面の直角二等辺三角形のうち直角をなす辺の長さは25mm、高さは25mmであった。硝材をBK7とし、各辺には糸面取りが施されていて、前記三角柱の底面の直角二等辺三角形の斜辺が含まれる面同士が対向するようにワイヤグリッド型偏光板と貼合した。
前記ワイヤグリッド型偏光板の基板面と前記金属アルミニウム面に、可視光の帯域で光学的に透明なアクリル系の粘着剤から構成される粘着層を設けた。両面に粘着層を有した前記ワイヤグリッド型偏光板を、前記斜辺が含まれる面より小さなサイズ(23.8×34mm、偏光透過軸方向を長辺34mmの方向に平行)に裁断し、前記基材の中央へ貼合した。上述の偏光フィルターの作製時と同様に、基材の一方へは一般環境下で貼合し、続く他方の貼合は減圧環境下での貼合(真空貼合)とした。貼合後に加圧養生(0.5MPa、開始温度50度、30分保持)を行い、その後、プリズム間のワイヤグリッド型偏光板等の吸湿を防止するべく、被覆材を用いた封止を行った。少なくとも可視光の帯域で低透過率である黒色のシリコン系接着剤(シリコン系封止剤)を封止材とし、前記接着剤がプリズム間を埋めるように塗布した。過剰に塗布された前記接着剤を拭き取る等処理した後に加熱硬化処理を行い、偏光ビームスプリッタとした。
前記偏光ビームスプリッタの外観を確認すると、プリズムのワイヤグリッド型偏光板を貼合する面のサイズは24.8×35mmであり、ワイヤグリッド型偏光板の方が小さいものであった。前記プリズムのワイヤグリッド型偏光板を貼合する面の四辺に対し、最短距離にあるワイヤグリッド型偏光板の四辺との距離はおおよそ等しく、0.5mmであった。また、一方のプリズムのワイヤグリッド型偏光板を貼合する面における粘着層と対向する面S1の面積に対するワイヤグリッド型偏光板における当該粘着層と対向する面Saの面積の比(Sa/S1)は0.932であった。他方のプリズムのワイヤグリッド型偏光板を貼合する面における粘着層と対向する面S2の面積に対するワイヤグリッド型偏光板における当該粘着層と対向する面Sbの面積の比(Sb/S2)も0.932であった。
前記偏光ビームスプリッタは、黒色の被覆材で封止されているため、放射状に広がる可視光を入射させたところ、被覆材の効果により、ワイヤグリッド型偏光板の端部での散乱が防止できていた。迷光の発生を抑制でき、偏光ビームスプリッタとして、好適に使用できると評価された。
(偏光レンズの作製方法)
上述のように作製したワイヤグリッド型偏光板を用い、以下のようにして偏光レンズを作製した。
基材として、平凸レンズを2つ用意した。前記平凸レンズは、硝材がBK7、直径50mm、中心厚み5mm、曲率半径258.4mmであり、凸面には反射防止膜等のコーティングがされていないものとした。
前記ワイヤグリッド型偏光板の基板面のぬれ張力が60mN/m以上となるようにコロナ表面処理をし、可視光の帯域で光学的に透明である一般的なアクリル系感圧粘着剤から構成される粘着層を設けた。前記感圧粘着剤は一般環境下で短時間の貼合圧力を付加するのみで貼合可能な両面粘着テープで、紫外線照射といった後処理を必要としないものを使用した。金属アルミニウム面には、可視光の帯域で光学的に透明なアクリル系の後UVタイプ粘着剤から構成される粘着層を設けた。前記後UVタイプ粘着剤は、貼合後に紫外線(UV)照射をすることによって粘着力を大きくできるものだが、処理後の粘着剤のガラス転移点は0度以下であった。基材面は表面処理による粘着力向上が可能なものの、金属アルミニウム面に何らかの処理を施すことはコストアップになりやすく、基材面と金属アルミニウム面とで表面処理の有無及び粘着剤の種類を変えることにより、コストアップを防止しつつ長期信頼性を向上させることができるものと評価された。
両面に前記粘着層を設けたワイヤグリッド型偏光板を直径48mmのサイズに裁断した。前記平凸レンズ2つの平面が対向するように、レンズ間にワイヤグリッド型偏光板を貼合し、加圧養生(0.5Mpa、開始温度50度、30分保持)を行った。後処理である紫外線照射を行い、両凸レンズ形状の偏光レンズとした。
前記偏光レンズの外観を確認すると、平凸レンズの平面側の面のサイズに対しワイヤグリッド型偏光板は小さいものであった。ワイヤグリッド型偏光板から平凸レンズの周縁端部までの距離が1mm程度であった。一方の平凸レンズの平面の面積(第1の基材における前記第1の粘着層と対向する面の面積S1)に対するワイヤグリッド型偏光板における当該粘着層と対向する面の面積Saの比(Sa/S1)は0.922であった。なお、2枚ある平凸レンズのサイズは同じであるため、他方の平凸レンズの平面の面積(第2の基材における前記第2の粘着層と対向する面の面積S2)に対するワイヤグリッド型偏光板における当該粘着層と対向する面の面積Sbの比(Sb/S2)も0.922であった。
1 偏光フィルター
2 第1の基材
3 第2の基材
4 偏光板
5 第1の粘着層
6 第2の粘着層
10 基板
1h 基板の厚み
20 樹脂層
2h 樹脂層の厚み
30 微細凹凸構造
3h 微細凹凸構造の厚み
50 金属ワイヤ
5h 金属ワイヤの高さ
100 ワイヤグリッド型偏光板

Claims (11)

  1. 第1の基材と、
    前記第1の基材と対向する第2の基材と、
    前記第1の基材と第2の基材との間に配される偏光板と、
    前記第1の基材と前記偏光板との間に配される第1の粘着層と、
    前記第2の基材と前記偏光板との間に配される第2の粘着層と、
    を備え、
    前記偏光板における前記第1の粘着層と対向する面の面積Saが、前記第1の基材における前記第1の粘着層と対向する面の面積S1よりも小さく、
    前記偏光板における前記第2の粘着層と対向する面の面積Sbが、前記第2の基材における前記第2の粘着層と対向する面の面積S2よりも小さい、偏光フィルター。
  2. 少なくとも前記偏光板の外縁部を被覆する被覆材を更に備える、請求項1に記載の偏光フィルター。
  3. 前記偏光板が、反射型偏光板である、請求項1に記載の偏光フィルター。
  4. 前記偏光板が、ワイヤグリッド型偏光板である、請求項1~3のいずれか1項に記載の偏光フィルター。
  5. 前記ワイヤグリッド型偏光板が、
    基板と、
    前記基板上に配され、かつ、所定方向に延在する凹凸構造を表面に有する樹脂層と、
    前記凹凸構造上に配される金属ワイヤと、
    を備える、請求項4に記載の偏光フィルター。
  6. 前記第1の基材及び第2の基材が、円形状のガラスである、請求項1に記載の偏光フィルター。
  7. 前記第1の基材及び第2の基材が、プリズムである、請求項1に記載の偏光フィルター。
  8. 前記第1の基材及び第2の基材が、樹脂である、請求項1に記載の偏光フィルター。
  9. 請求項6に記載の偏光フィルターと、
    前記偏光フィルターを支持するフレームと、
    を備える、偏光カメラレンズフィルター。
  10. 請求項7の偏光フィルターを備える、偏光ビームスプリッタ。
  11. 請求項8に記載の偏光フィルターを備える、偏光レンズ。
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