JP2024007611A - 支持装置 - Google Patents

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将司 石川
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Abstract

【課題】第2ビーム材をスライド移動させる際に第1ビーム材を撓ませることがなく、スムーズな移動を可能にし、地震発生時には空気調和機の振動を抑制できるようにする。【解決手段】空気調和機100を天井空間に吊り下げた状態で支持する支持装置1は、空気調和機100の上面を横断するように配置され、両端部が空気調和機100の側面から外側に突出する第1ビーム材10と、第1ビーム材10に直交するように配置され、天井構造に接続される吊りボルト30の下端部を接続する接続部5を有する第2ビーム材20と、第1ビーム材10と第2ビーム材20とを相互に連結する連結部4と、を備える。第1ビーム材10は、両端部に空気調和機100を支持する支持ボルト7が接続され、支持ボルト7が締め付けられることにより空気調和機100の上面に密着固定される。連結部4は、第1ビーム材10の長手方向に沿って移動可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機を天井空間に吊り下げた状態で支持する支持装置に関する。
従来、天井空間において空気調和機を吊り下げた状態で支持する支持装置として、空気調和機の左右方向に沿って互いに平行に設置される一対の第1フレーム部材と、第1フレーム部材に対して直交する状態に配置される一対の第2フレーム部材とを井桁状に組み付けてフレーム枠体を形成し、そのフレーム枠体に支持ボルトを取り付け、フレーム枠体から垂下する支持ボルトによって空気調和機を支持する装置が知られている(特許文献1、2)。
例えば、特許文献1の支持装置は、第1フレーム部材と第2フレーム部材との交点がボルトとナットによって固定されている。そのため、設置現場において、吊りボルトの設置間隔に合わせて一対の第2フレーム部材の間隔を調整しようとすると、ボルトとナットを取り外し、新たな交点となる位置にボルトを挿通するための孔を形成する必要があり、作業効率が著しく悪い。
それに対し、特許文献2の支持装置は、吊りボルトの下端が接続される第2フレーム部材が第1フレーム部材の長手方向にスライド移動可能な構成となっている。そのため、特許文献2の支持装置によれば、特許文献1のようにボルトとナットを取り外す必要がない。
特開2021-165594号公報 特開2020-133363号公報
しかしながら、特許文献2の支持装置は、第1フレーム部材が空気調和機の上面から浮いた状態で空気調和機に取り付けられているため、第2フレーム部材を第1フレーム部材の長手方向に沿ってスライド移動させようとすると、摩擦力によって第1フレーム部材が撓んでしまう。第1フレーム部材が撓むと摩擦力が更に大きくなってしまうため、第2フレーム部材をスムーズにスライド移動させることができない。そのため、第1フレーム部材に対して第2フレーム部材が交差する位置を調整しようとすると、依然として作業効率が悪いという問題がある。
また、特許文献1,2の支持装置のように、フレーム枠体が空気調和機の上面から浮いていると、地震発生時には支持ボルトが振動してしまうため、フレーム枠体の振動幅よりも空気調和機の振動幅が大きくなり、空気調和機の内部機構や各種配管を破損させてしまうという問題もある。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第2ビーム材を第1ビーム材に対してスライド移動させる際に第1ビーム材を撓ませることなく、スムーズな移動を可能にすると共に、地震発生時には空気調和機の振動を従来よりも抑制できるようにした支持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の解決手段は、空気調和機を天井空間に吊り下げた状態で支持する支持装置であって、前記空気調和機の上面を横断するように配置され、両端部が前記空気調和機の側面から外側に突出する第1ビーム材と、前記第1ビーム材に直交するように配置され、天井構造に接続される吊りボルトの下端部を接続する接続部を有する第2ビーム材と、前記第1ビーム材と前記第2ビーム材とを相互に連結する連結部と、を備え、前記第1ビーム材は、前記両端部に前記空気調和機を支持する支持ボルトが接続され、前記支持ボルトが締め付けられることにより前記空気調和機の上面に密着固定され、前記連結部は、前記第1ビーム材の長手方向に沿って移動可能であることを特徴とする構成である。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、前記接続部は、前記第2ビーム材の長手方向に沿って移動可能であることを特徴とする構成である。
第3の解決手段は、第1の解決手段において、前記接続部は、前記連結部による連結位置を超えて前記第2ビーム材の長手方向に移動可能であることを特徴とする構成である。
第4の解決手段は、第1の解決手段において、前記接続部は、前記吊りボルトを立設させた第1姿勢と、前記吊りボルトを傾倒させた第2姿勢とに姿勢変化可能であることを特徴とする構成である。
第5の解決手段は、第2又は第3の解決手段において、前記接続部は、前記吊りボルトを立設させた第1姿勢と、前記吊りボルトを傾倒させた第2姿勢とに姿勢変化可能であることを特徴とする構成である。
第6の解決手段は、第1乃至第4のいずれかの解決手段において、前記空気調和機は、前記第2ビーム材の長手方向に沿って空気調和機本体とチャンバとが相互に一体接続された構成であり、前記第1ビーム材は、前記空気調和機本体の上面に密着固定され、前記第2ビーム材は、一端が前記チャンバの端面よりも外側に延びたチャンバ支持部として構成され、前記チャンバ支持部には、前記チャンバの端面を支持するチャンバ支持具が取り付けられることを特徴とする構成である。
第7の解決手段は、第6の解決手段において、前記チャンバ支持部は、前記チャンバ支持具の取り付け高さ位置を調整可能であることを特徴とする構成である。
本発明によれば、第1ビーム材が空気調和機の上面に密着固定されているため、第1ビーム材と第2ビーム材とを連結する連結部が第1ビーム材の長手方向に沿って移動する際に第1ビーム材が撓むことはなく、一定の摩擦力で連結部をスムーズに移動させることができる。したがって、第2ビーム材を第1ビーム材に対してスムーズに移動させることが可能であり、第2ビーム材の位置調整が行いやすくなる。
また、第1ビーム材が空気調和機の上面に密着固定されているため、第1ビーム材は空気調和機と一体構造物になっている。このとき、支持ボルトには強い軸力が作用しているため、仮に地震が発生したとしても支持ボルトが振動することはなく、第1ビーム材と空気調和機とが一体的に振動する。したがって、地震発生時には、第1ビーム材よりも空気調和機が大きく振動することを抑制することが可能であり、空気調和機の内部機構や各種配管の破損を低減することができる。
支持装置を示す斜視図である。 空気調和機に支持装置を組み付けた状態を示す斜視図である。 空気調和機に支持装置を組み付けた状態を示す側面図である。 空気調和機に支持装置を組み付けた状態を示す正面図である。 空気調和機の一構成例を示す図である。 第1ビーム材の一例を示す図である。 第2ビーム材の一例を示す図である。 連結部の一構成例を示す図である。 接続部の一構成例を示す図である。 接続部の他の構成例を示す図である。 チャンバ支持具の構成例を示す図である。 吹出チャンバを例に挙げて支持金具の高さ調整機能を示す図である。 吊りボルトを折り畳む例を示す図である。 支持装置の折り畳み例を示す図である。 支持部から吊り部を取り外して吊り部を収容する例を示す図である。 吊り部を収容した支持装置を多段に積み重ねた例を示す図である。 支持装置の変形例を示す図である。 変形例の支持装置が空気調和機に組み付けられた状態を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下において参照する各図面では互いに共通する部材に同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態である支持装置1を示す斜視図である。この支持装置1は、隠蔽式の空気調和機100を天井空間に吊り下げた状態で支持する装置である。隠蔽式の空気調和機100は、天井スラブやデッキプレートなどの天井構造と天井パネルとの間の天井空間に隠蔽された状態で設置される空気調和機である。図2は、その空気調和機100に支持装置1を組み付けた状態を示す斜視図である。図3は、空気調和機100に支持装置1を組み付けた状態を示す側面図であり、図4は、空気調和機100に支持装置1を組み付けた状態を示す正面図である。また図5は、空気調和機100の構成例を示す斜視図である。これらの図面に示すXYZ三次元座標系は、XY平面を水平面とし、Z方向を鉛直方向とする座標系であり、各図において互いに共通する座標系である。尚、他の図に示す三次元座標系も同様である。
まず、空気調和機100について説明する。図5に示すように、空気調和機100は、空気調和機本体110と、吹出チャンバ120と、吸気チャンバ130とを備え、これらが前後方向(Y方向)に沿って直列に一体的に組み付けられることにより、平面視略矩形状の箱形ユニットとして構成される。本実施形態において、空気調和機100の左右方向とはXYZ三次元座標系におけるX方向であり、前後方向とは同座標系におけるY方向である。空気調和機本体110は、空気調和機100の主要部であり、内部に熱交換機やファンなどの機械構造物が搭載されている。これに対し、吹出チャンバ120及び吸気チャンバ130は、内部が空洞の軽量チャンバである。例えば、吹出チャンバ120は空気調和機本体110の前面側(正面側)に装着され、吸気チャンバ130は空気調和機本体110の後面側(背面側)に装着される。
空気調和機100は、空気調和機本体110の重量割合が高く、空気調和機100全体の重心位置が空気調和機本体110にある。また、空気調和機本体110の重心位置は、比較的低い位置にある。そのため、例えば図5に示すように、空気調和機本体110は、左右両側面110a,110bの下部に、吊りボルトなどのボルト部材を連結するための取付片111,111を備えている。これら取付片111,111は、空気調和機本体110の荷重を支える強度を有している。例えば、左側面110aの下部には、前後方向に所定間隔離れた2箇所の位置に取付片111,111が取り付けられ、右側面110bの下部にも、左側面110aと同じ位置に取付片111,111が設けられている。空気調和機本体110は、左右両側面110a,110bに設けられた合計4つの取付片111に吊りボルトなどのボルト部材が接続され、それらボルト部材によって吊り下げられた状態に支持される。
空気調和機本体110は、後方側にフィルタユニット112を備えている。そのフィルタユニット112の後方側の端面110dの中央には、吸気口が設けられている。また、空気調和機本体110は、前方側の端面110cの中央に吹出口が設けられている。空気調和機本体110は、後方側の吸気口から空気を流入させ、フィルタユニット112で塵埃などを除去した後、内部の熱交換器で温度調整を行い、温度調整された空気を前方側の吹出口から吹き出す。
空気調和機本体110は、前方側の吹出口の周縁部を前方側に突出させたスリーブ状の接続部113を有している。この接続部113は、空気調和機本体110の前方側に吹出チャンバ120を接続するためのものである。また、空気調和機本体110は、後方側の吸気口の周縁部を後方側に突出させたスリーブ状の接続部115を有している。この接続部115は、空気調和機本体110の後方側に吸気チャンバ130を接続するためのものである。尚、これらの接続部113,115は、前後方向の各端面110c,110dのサイズよりも若干小さくなっている。
吹出チャンバ120は、空気調和機本体110と対向する面120aの中央に開口が設けられており、その開口を介して空気調和機本体110の吹出口から吹き出される空気をチャンバ内部に流入させることができる。吹出チャンバ120は、その開口の周縁部に、空気調和機本体110に向けて突出させたスリーブ状の接続部122を有している。この接続部122は、空気調和機本体110の前方側に形成されている接続部113の内側又は外側に嵌め込むことが可能である。例えば、吹出チャンバ120の接続部122を空気調和機本体110の接続部113に嵌め込んだ状態で外側からビスなどを打ち込むことにより、吹出チャンバ120は空気調和機本体110の前方側に一体的に取り付けられる。
また、吸気チャンバ130は、空気調和機本体110と対向する面130aの中央に開口が設けられており、その開口を介してチャンバ内の空気を空気調和機本体110に送り込むことができる。吸気チャンバ130は、その開口の周縁部に、空気調和機本体110に向けて突出させたスリーブ状の接続部132を有している。この接続部132は、空気調和機本体110の後方側に形成されている接続部115の内側又は外側に嵌め込むことが可能である。例えば、吸気チャンバ130の接続部132を空気調和機本体110の接続部115に嵌め込んだ状態で外側からビスなどを打ち込むことにより、吸気チャンバ130は空気調和機本体110の後方側に一体的に取り付けられる。
吸気チャンバ130は、図示を省略するダクト接続部を備えており、そのダクト接続部に外気を取り込むためのダクトが接続される。また、吹出チャンバ120は、図5に示すように周囲側面に少なくとも1つのダクト接続部121を備えている。このダクト接続部121には、温度調整された空気を室内空間へ導くための送風ダクトが接続される。そのため、空気調和機100は、吸気チャンバ130を介して外気を空気調和機本体110に取り込み、吹出チャンバ120を介して温度調整された空気を少なくとも1つの室内空間に供給することができる。
次に、上記のような空気調和機100を支持する支持装置1について説明する。本実施形態の支持装置1は、上述したように、空気調和機本体110の前後に吹出チャンバ120及び吸気チャンバ130が一体的に組み付けられた空気調和機100を支持する。
図1に示すように、支持装置1は、支持部2と、吊り部3とを備えている。支持部2は、空気調和機100を支持するように構成される。具体的には、支持部2は、空気調和機100の上面側に配置され、空気調和機本体110の左右両側面に設けられた取付片111を支持すると共に、吹出チャンバ120及び吸気チャンバ130のそれぞれの端面120b,130bを支持する。吊り部3は、支持部2の上部に設けられ、上端部が天井スラブやデッキプレートなどの天井構造に取り付けられることにより、支持部2によって支持された空気調和機100を天井空間に吊り下げる。
支持部2は、第1ビーム材10と、第2ビーム材20と、連結部4と、接続部5と、支持ボルト7と、チャンバ支持具8とを備えている。
第1ビーム材10は、図2に示すように、空気調和機100の上面、より具体的には空気調和機本体110の上面を左右方向に横断し、両端部が空気調和機本体110の左右両側面110a,110bよりも外側に突出するように配置される。空気調和機本体110の上面には、空気調和機100の前後方向に所定間隔を隔てて2本の第1ビーム材10,10が配置される。
第2ビーム材20は、図2に示すように、空気調和機100の上面、より具体的には空気調和機本体110の上面を前後方向に横断し、両端部が空気調和機100の吹出チャンバ120の端面120b及び吸気チャンバ130の端面130bよりも外側に突出するように配置される。空気調和機100の上面には、空気調和機100の左右方向に所定間隔を隔てて2本の第2ビーム材20,20が配置される。
第1ビーム材10,10及び第2ビーム材20,20は、空気調和機本体110の上面側で互いに直交するように配置され、その交点に連結部4が配置されている。連結部4は、第1ビーム材10と第2ビーム材20とを相互に連結する部材である。連結部4によって一対の第1ビーム材10,10と一対の第2ビーム材20,20とが互いに直交する状態で連結されることにより、第1ビーム材10,10及び第2ビーム材20,20は空気調和機100を支持するフレーム枠体として形成される。
図6は、第1ビーム材10の構成例を示す図であり、図6(a)及び図6(b)はそれぞれ異なる方向からみた斜視図を、図6(c)は断面図を示している。第1ビーム材10は、断面L型の金具によって構成され、互いに直角を成す横板部12と縦板部13とを有している。横板部12は、空気調和機100の上面に接合するように水平に設置される。縦板部13は、横板部12の端部から上方に立設する。この第1ビーム材10は、例えばアルミの押し出し成形によって形成され、図6(c)に示すように縦板部13が二重板構造となっている。すなわち、縦板部13は、二重板構造の内側に空洞部15を有しており、外側の板には中央の高さ位置に第1ビーム材10の長手方向に沿って形成されるスリット16を有している。
また、図6(a)に示すように、横板部12の両端部には、ボルトを挿通するための孔14,14が形成される。孔14,14の間隔D1は、空気調和機本体110の左右両側面に設けられている取付片111,111の間隔に等しい。これらの孔14,14に、図1に示すように支持ボルト7,7が挿通され、横板部12の上方に突出する支持ボルト7,7の上端にナットが締結される。これにより、支持ボルト7,7は、第1ビーム材10の両端部から垂下する状態に取り付けられる。また、支持ボルト7,7の下端部には、2つのナットが装着される。すなわち、第1ビーム材10の両端に取り付けられる支持ボルト7,7の下端はダブルナット構造で取付片111の上下を挟み込んだ状態に取り付けられ、空気調和機本体110の左右両側面を支持する。したがって、空気調和機本体110の上面を左右方向に横断する一対の第1ビーム材10,10の設置間隔は、空気調和機本体110の左右両側面110a,110bに設けられている取付片111,111の前後方向の間隔に等しい。
また、第1ビーム材10の両端に支持ボルト7,7が取り付けられ、横板部12の上面側に装着されたナットが締め付けられると、第1ビーム材10の両端には支持ボルト7,7による軸力(引張り力)が作用するため、第1ビーム材10は、図3及び図4に示すように、横板部12の下面を空気調和機本体110の上面に密着させた状態に固定される。この密着固定状態では、第1ビーム材10が空気調和機本体110の上面と一体物となる。そのため、第1ビーム材10は、撓むことがないように強固に固定される。
図7は、第2ビーム材20の構成例を示す図である。第2ビーム材20は、第1ビーム材10と同様の構成を有している。すなわち、第2ビーム材20は、断面L型の金具によって構成され、互いに直角を成す横板部22と縦板部23とを有している。横板部22は水平方向に設置され、縦板部23は横板部22の端部から上方に立設する。この第2ビーム材20も、例えばアルミの押し出し成形によって形成され、縦板部23が二重板構造となっている。具体的には、縦板部23は、二重板構造の内側に空洞部25を有しており、外側の板には中央の高さ位置に第2ビーム材20の長手方向に沿ってスリット26が形成されている。
また、図7に示すように、横板部22には、ボルトを挿通するための孔24,24が形成される。孔24,24の間隔D2は、空気調和機本体110の上面に設置される一対の第1ビーム材10,10の設置間隔に対応した間隔である。これらの孔24,24に連結部4が取り付けられることにより、第2ビーム材20は、一対の第1ビーム材10,10に対して直交する状態に連結される。
図8は、連結部4の構成例を示す図である。連結部4は、L型の金具40と、ボルト部材45とを有する。金具40は、互いに直角を成す第1板部41と第2板部42とを有する。図8に示すように、第1板部41は、第1ビーム材10の縦板部13に沿うように配置され、中央にはボルト47を挿通する孔43が設けられている。第2板部42は、水平方向に配置され、中央部にはボルト44が立設している。
ボルト部材45は、板状頭部46と、板状頭部46の中央から突出するボルト47とを有する。板状頭部46は、薄い矩形板状のボルト頭部であり、第1ビーム材10の端部から縦板部13の内側の空洞部15に収容可能である。板状頭部46が縦板部13の空洞部15に収容されると、ボルト47は、縦板部13のスリット16を介して縦板部13の外側に突出する。ボルト47は、金具40の第1板部41に形成された孔43に挿通され、その先端にナット48が装着される。また、金具40のボルト44は第2ビーム材20の孔24に挿通され、その先端にナット49が装着される。ナット49が締め付けられることにより、第2ビーム材20の下面側に金具40が固定される。
ナット48の締め付けが緩いとき、金具40は第1ビーム材10に形成されたスリット16に沿って移動可能である。そのため、金具40の上面側に固定された第2ビーム材20は、第1ビーム材10の長手方向に沿って移動可能であり、第1ビーム材10に対して第2ビーム材20が交差する位置を空気調和機100の左右方向に調整することが可能である。第1ビーム材10に対する第2ビーム材20の交差位置が決まると、ナット48を締め付けることにより、連結部4が第1ビーム材10に固定されるため、第2ビーム材20も第1ビーム材10に対して固定される。
また、第2ビーム材20には、接続部5が設けられる。接続部5は、天井スラブやデッキプレートなどの天井構造に接続される吊り部3を接続するためのものである。具体的に説明すると、接続部5には、吊り部3に含まれる吊りボルト30の下端が接続される。これにより、吊り部3は、支持部2を支持する状態に取り付けられる。
図9は接続部5の一構成例を示す図であり、図9(a)は接続部5の構成部材を分解した状態を、図9(b)は接続部5を第2ビーム材20に取り付けた状態を示している。図9(a)に示すように、接続部5は、第2ビーム材20に固定される固定金具50と、吊りボルト30の下端を接続する接続金具60とを有する。
固定金具50は、板状金具によって構成され、上下2箇所の位置にボルトを挿通するための孔51,52が形成されている。この固定金具50は、上部の孔51に接続金具60が取り付けられ、下部の孔52に上記と同様のボルト部材45が取り付けられる。
接続金具60は、L型の金具によって構成され、互いに直角を成す第1板部61と第2板部62とを有する。図9(a)に示すように、第1板部61にはボルト66を挿通する孔63が形成されている。また第2板部62は、中央に吊りボルト30を挿通する孔64が形成されている。この第2板部62の下面側には、コイルバネなどで構成される防振部材6が装着されている。吊りボルト30は、第2板部62の孔64に挿通され、防振部材6の下方に突出する先端にナットが装着される。これにより、吊りボルト30の下端部は、防振部材6を介して接続金具60に保持された状態となる。防振部材6は、天井空間に設置された空気調和機100が稼働することによって発生する振動が吊りボルト30に伝わることを抑制するための部材である。
接続金具60は、第1板部61に設けられた孔63を固定金具50の孔51の位置に合わせた状態でボルト66が挿通され、固定金具50から突出するボルト66の先端にナット53が装着されることにより固定金具50に取り付けられる。
また、固定金具50の下部の孔52に取り付けられるボルト部材45は、板状頭部46が第2ビーム材20の縦板部23に形成された空洞部25に収容される。これにより、ボルト部材45のボルト47は、縦板部23のスリット26を介して縦板部23の外側に突出する。そのボルト47は、固定金具50に形成された孔52に挿通され、その先端にナット54が装着される。
ナット54の締め付けが緩いとき、固定金具50は第2ビーム材20に形成されたスリット26に沿ってスライド移動可能である。そのため、吊りボルト30の下端を保持する接続部5は、第2ビーム材20の長手方向に沿って移動可能であり、吊りボルト30が設置される位置に応じて接続部5の位置を空気調和機100の前後方向に調整することが可能である。第2ビーム材20に対する接続部5の位置が決まれば、ナット54を締め付けることにより、接続部5を第2ビーム材20に固定することができる。
また、ナット53の締付が緩いとき、図9(b)に示すように、接続金具60は、ボルト66を回転軸としてR方向に回転可能である。そのため、接続金具60は、鉛直方向に起立した第1姿勢と、第2ビーム材20が延びる方向に傾倒した第2姿勢との間で姿勢変化することが可能である。例えば、吊りボルト30の上端を天井構造に固定する際には、接続金具60を第1姿勢としてボルト66とナット53を締め付けることにより、接続金具60を第1姿勢で固定することができる。
図10は、接続部5の他の構成例を示す図である。図9では、固定金具50に接続金具60を連結する際に、接続金具60を横板部22の上方に配置する例を示している。これに対し、図10では、固定金具50に接続金具60を連結する際に、接続金具60を横板部22の上方ではなく、第2ビーム材20の外側に配置する例を示している。このように接続金具60を第2ビーム材20の外側に配置することにより、吊りボルト30を接続金具60の孔64に挿通して防振部材6の下方に突出する吊りボルト30の先端にナット69を装着する際の作業性を向上させることができる。すなわち、吊りボルト30の先端にナット69を取り付けた後、そのナット69は所定トルクで締め付けられる。この締め付けの際、接続金具60が第2ビーム材20の外側にあれば、ナット69に電動工具のビットを装着することができる。これに対し、図9(b)のように、接続金具60が横板部22の上方に位置している場合、横板部22が邪魔になるため、ナット69に電動工具のビットを装着することができない。そのため、図10に示すように、接続金具60を第2ビーム材20の外側に向けて取り付けることにより、電動工具を用いてナット69を締め付けることが可能であり、作業効率が向上する。
また、図7に示すように、第2ビーム材20の長手方向の両端部は、吹出チャンバ120及び吸気チャンバ130の端面120b,130bよりも外側に延びたチャンバ支持部21として構成される。このチャンバ支持部21には、吹出チャンバ120の端面120b及び吸気チャンバ130の端面130bを支持するチャンバ支持具8が取り付けられる。
図11は、チャンバ支持具8の構成例を示す図である。チャンバ支持具8は、第2ビーム材20のチャンバ支持部21に固定される支持金具80と、上記と同様のボルト部材45とを備えている。
支持金具80は、L型の金具によって構成され、互いに直角を成す第1板部81と第2板部82とを有する。第1板部81は、第2ビーム材20の縦板部23と平行な状態に配置される。この第1板部81の上半部には、上下方向に所定長さを有する長孔83が形成されている。この長孔83には、ボルト部材45のボルト47を挿通可能である。第2板部82は、吹出チャンバ120の端面120b又は吸気チャンバ130の端面130bと平行な状態に配置される。第2板部82の下部には、ビスを挿通するための孔84が形成されている。
ボルト部材45は、板状頭部46が第2ビーム材20の縦板部23に形成された空洞部25に収容される。これにより、ボルト部材45のボルト47は、縦板部23のスリット26を介して縦板部23の外側に突出する。そのボルト47は、支持金具80の第1板部81に形成された長孔83に挿通され、その先端にナット85が装着される。
ナット85の締め付けが緩いとき、支持金具80は第2ビーム材20に形成されたスリット26に沿って移動可能である。そのため、チャンバ支持具8は、第2ビーム材20の長手方向に沿って移動可能であり、吹出チャンバ120の端面120b又は吸気チャンバ130の端面130bの位置に応じてチャンバ支持具8の位置を空気調和機100の前後方向に調整することが可能である。第2ビーム材20に対するチャンバ支持具8の位置が決まれば、ナット85を締め付けることにより、チャンバ支持具8を第2ビーム材20に固定することができる。
また、ナット85の締め付けが緩いとき、支持金具80は第1板部81に形成された長孔83に沿って上下方向に移動可能であり、支持金具80の高さ位置を調整することができる。そのため、支持金具80の第2板部82に形成された孔84が吹出チャンバ120の端面120bの所定高さ位置、又は、吸気チャンバ130の端面130bの所定高さ位置となるように簡単に調整することが可能であり、吹出チャンバ120の端面120b又は吸気チャンバ130の端面130bの所定位置にビスを打ち込み、吹出チャンバ120又は吸気チャンバ130を支持することが可能である。
吹出チャンバ120及び吸気チャンバ130は、空気調和機本体110とは異なるメーカーによって作成されることがあり、吹出チャンバ120及び吸気チャンバ130の上面高さ位置が空気調和機本体110の上面高さ位置とは異なることが起こり得る。図12は、吹出チャンバ120を例に挙げて支持金具80の高さ調整機能を示す図である。例えば、図12(a)に示すように、吹出チャンバ120の上面高さ位置が空気調和機本体110の上面高さ位置よりも高い場合、支持金具80の高さ位置を上げることにより、孔84を、吹出チャンバ120の端面120bの上縁部に配置することができ、その孔84を介して吹出チャンバ120の端面120bの上縁部にビス88を打ち込むことができる。また、図12(b)に示すように、吹出チャンバ120の上面高さ位置が空気調和機本体110の上面高さ位置よりも低い場合、支持金具80の高さ位置を下げることにより、孔84を、吹出チャンバ120の端面120bの上縁部に配置することができ、その孔84を介して吹出チャンバ120の端面120bの上縁部にビス88を打ち込むことができる。つまり、支持金具80は、ナット85を緩めることによって簡単にビス88の打ち込み位置を調整することができるため、吹出チャンバ120や吸気チャンバ130がどのようなサイズであってもその端面120b,130bを適切に支持することができるのである。
次に吊り部3について説明する。吊り部3は、例えば図1及び図2に示すように、吊りボルト30と、天井取付金具31と、ブレース連結金具32と、ブレースボルト33とを有する。
例えば、吊り部3は、支持部2の上部に配置される4本の吊りボルト30を備えている。それら4本の吊りボルト30の上端には、天井取付金具31が取り付けられる。天井取付金具31は、天井構造に予め取り付けられているボルト部材に対して吊りボルト30を連結するための金具である。例えば、天井取付金具31は、特開2020-12344号公報に記載されている「天井設置金具」と同様のものである。すなわち、天井取付金具31は、天井構造に取り付けられるボルト部材を挿入可能な取付孔を有し、吊りボルト30の軸回りに回動することにより、取付孔をボルト部材の位置に適合させてボルト部材を取付孔へ挿入させることが可能な金具である。吊りボルト30の上端部に天井取付金具31が取り付けられることにより、空気調和機100を天井空間に吊り下げる前に、床面作業で支持装置1を空気調和機100に組み付けることが可能となる。床面上で支持装置1を空気調和機100へ組み付けた後、空気調和機100と支持装置1とを同時に持ち上げて天井取付金具31を天井構造から垂下するボルト部材に取り付けることにより、空気調和機100を支持する支持装置1を天井構造に固定することができる。つまり、支持装置1は、吊り部3(吊りボルト30)の上端に天井取付金具31を設けているため、支持装置1を空気調和機に100に組み付ける作業を床面上で簡単且つ効率的に行うことができるのである。尚、天井取付金具31は、特開2020-12344号公報に記載されている「天井設置金具」と同様のものに限られず、別の構造のものを採用しても構わない。
ブレース連結金具32は、4本の吊りボルト30それぞれの上端近傍位置及び下端近傍位置に取り付けられる。ブレースボルト33は、互いに隣接する2本の吊りボルト30,30間に斜め方向に配置され、その両端部がブレース連結金具32によって互いに異なる吊りボルト30に連結固定される。例えば、4本の吊りボルト30は支持部2の上部において平面視矩形状となる4つの頂点の位置に配置されており、その矩形の各辺に相当する位置にブレースボルト33が配置される。すなわち、ブレースボルト33は、XZ平面に平行な2つの面、及び、YZ平面に平行な2つの面に配置される。また、2本の吊りボルト30,30間には、2本のブレースボルト33が交差するように配置される。これにより、4本の吊りボルト30は、合計8本のブレースボルト33によって相互に連結された状態に補強され、耐震強度が増す。尚、2本のブレースボルト33が交差する交差部には、図示を省略する交差連結金具を取り付け、2本のブレースボルト33の交差部を相互に固定することがより好ましい。
図1及び図2に示すように、4本の吊りボルト30を、複数のブレースボルト33を用いて相互に連結することにより、地震発生時における支持部2及び空気調和機100の振動を抑制することが可能である。したがって、吊りボルト30の長さが所定長さ以上である場合には、図1及び図2に示すように、互いに隣接する一対の吊りボルト30,30間にブレースボルト33を取り付けて吊りボルト30を補強した支持装置1を構成することが好ましい。尚、吊りボルト30の長さが所定長さ未満である場合には、地震発生時における吊りボルト30の振れ幅が比較的小さいため、一対の吊りボルト30,30間にブレースボルト33を配置しない構成を採用しても構わない。
以上のように本実施形態の支持装置1は、支持部2において第1ビーム材10と第2ビーム材20とを連結する連結部4が第1ビーム材10の長手方向に沿ってスライド移動可能である。そのため、第2ビーム材20も連結部4と共に第1ビーム材10の長手方向に沿って移動可能であり、天井構造に予め取り付けられているボルト部材の位置に天井取付金具31を適合させるために、吊りボルト30の下端が接続された第2ビーム材20を第1ビーム材10の長手方向(X方向)に沿ってスライド移動させることができる。このとき、第1ビーム材10は、横板部12の下面が空気調和機本体110の上面に密着固定されている。そのため、連結部4が第1ビーム材10のスリット16に沿ってスライド移動する際に摩擦力が生じたとしても、その摩擦力によって第1ビーム材10が撓んでしまうことがない。したがって、第2ビーム材20を第1ビーム材10の長手方向に沿ってスライド移動させるときには摩擦力を小さく抑えた状態で移動させることが可能であり、従来よりもスムーズに第2ビーム材20をスライド移動させることができる。その結果、第2ビーム材20をスライド移動させる際の作業効率を従来よりも著しく改善することが可能である。
また、支持ボルト7が締め付けられることによって第1ビーム材10が空気調和機100の上面に密着固定されると、支持ボルト7には強い軸力が作用している。そのため、仮に地震が発生したとしても支持ボルト7が振動することはなく、第1ビーム材10と空気調和機100とが一体的に振動する。したがって、このような取付態様は、地震発生時に、第1ビーム材10よりも空気調和機100が大きく振動することを抑制することが可能であり、空気調和機の内部機構や各種配管の破損を低減することができる。
また、本実施形態の支持装置1は、吊りボルト30の下端部が接続される接続部5が第2ビーム材20の長手方向(Y方向)に沿ってスライド移動可能である。そのため、吊りボルト30の上端に設けられた天井取付金具31を天井構造に予め取り付けられているボルト部材の位置に適合させる際に、吊りボルト30の位置をY方向にも調整することが可能である。更に、接続部5は、連結部4による第1ビーム材10と第2ビーム材20との連結位置(交点)を超えて第2ビーム材20の長手方向に移動可能であるため、吊りボルト30の位置を調整する際の自由度が高く、作業効率に優れている。
また、本実施形態の支持装置1は、吊りボルト30の下端部が接続される接続部5が、吊りボルト30を立設させた第1姿勢と、吊りボルト30を傾倒させた第2姿勢とに姿勢変化可能である。そのため、例えば支持装置1を空気調和機100に組み付けた状態で搬送する際には、吊りボルト30を空気調和機100の上面側に折り畳むことが可能であり、搬送効率を向上させることができるという利点がある。
図13は、吊りボルト30を折り畳む例を示す図である。吊りボルト30を折り畳む際には、図13(a)に示すように支持装置1からYZ平面に取り付けられているブレースボルト33を取り外し、接続部5のナット53を緩める。これにより、接続部5の接続金具60が上述したように回動可能となるため、図13(b)に示すように吊りボルト30を空気調和機本体110の上面側に折り畳むことができる。このとき、支持装置1のXZ平面に取り付けられていたブレースボルト33を取り外す必要はない。図13(b)に示すように吊りボルト30を折り畳むと、空気調和機100に組み付けられた支持装置1の占有スペース(容積)が小さくなる。そのため、支持装置1を空気調和機100に組み付けた状態で搬送しやすくなり、搬送効率が向上する。また、支持装置1を空気調和機100に組み付けた状態で保管しておく際には、多段積みで複数の空気調和機100を保管しておくことができるため、保管スペースを小さくできるという利点もある。
更に、支持装置1を工場から設置現場へ輸送する際には、支持装置1に空気調和機100が組み付けていないこともある。この場合、例えば図14(a)に示すように、支持装置1に支持ボルト7が取り付けられていない状態で吊りボルト30を折り畳むことで、図14(b)に示すように、複数の支持装置1を多段に重ねてパレット200に積載することができる。そのため、支持装置1に空気調和機100が組み付けられていない状態で支持装置1を工場から設置現場へ輸送する際にも、吊り部3を折り畳むことで一台の輸送トラックに多数の支持装置1を積載することが可能であり、支持装置1の輸送効率を向上させることができる。
ただし、接続金具60が固定金具50に接続されている状態で吊り部3を折り畳み、複数の支持装置1を多段に重ねる場合、図14(b)に示すように、上段の支持装置1と下段の支持装置1との間にスペーサー201を設置する必要がある。スペーサー201は、上段の支持装置1の第1ビーム材10が下段の支持装置1の吊りボルト30やブレースボルト33に直接当たらないようにするためのものである。スペーサー201を設けない場合には、上段の支持装置1の第1ビーム材10が下段の支持装置1の吊りボルト30やブレースボルト33に当たり、荷重を加えることになるため、吊りボルト30やブレースボルト33が変形してしまうという問題がある。そこで、上段の支持装置1と下段の支持装置1との間にスペーサー201を介在させることで、上段の支持装置1の第1ビーム材10が下段の支持装置1の吊りボルト30やブレースボルト33に直接当たることを防止し、吊りボルト30やブレースボルト33の変形を防ぐことができる。
また、支持装置1に空気調和機100が組み付けられていない状態で支持装置1を工場から設置現場へ輸送する際には、接続金具60を固定金具50から取り外した状態で多段に積み重ねるようにしても良い。例えば図15に示すように、接続金具60を固定金具50から取り外す。そして、第2ビーム材20,20を矢印F1方向に移動させて第2ビーム材20,20の間隔を広げることにより、第2ビーム材20,20の間に収容空間90を形成する。その後、支持部2から取り外した一対の吊り部3a,3bを矢印F2,F3に示すように一対の第2ビーム材20,20の間の収容空間90に収容する。これにより、吊りボルト30及びブレースボルト33を一対の第2ビーム材20,20の間に完全に収容できるため、複数の支持装置1を多段に積み重ねても、吊りボルト30やブレースボルト33が変形してしまうという問題が生じない。
図16は、図15に示したように一対の第2ビーム材20,20の間に吊り部3a,3bを収容した状態で複数の支持装置1を積み重ねた状態を示す図である。図16に示すように、吊り部3a,3bを支持部2から取り外した状態で積み重ねることにより、上述したスペーサー201を設けることなく、複数の支持装置1を多段に積み重ねることができる。このとき、上段の支持装置1と下段の支持装置1との間にスペーサー201が存在しないため、所定高さとなるまでに積み重ねることができる支持装置1の数を増やすことができる。したがって、支持装置1を工場から設置現場へ輸送する際に、吊り部3a,3bを支持部2から取り外して多段に積み重ねることにより、支持装置1の輸送効率を更に向上させることができる。
以上、本発明に関する好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明したものに限定されるものではない。すなわち、本発明には、上記実施形態において説明したものに種々の変形例を適用したものの含まれる。
例えば、上記実施形態では、空気調和機100が空気調和機本体110に対して吹出チャンバ120と吸気チャンバ130とが装着された構成である場合を例示した。しかし、本実施形態の支持装置1が支持する対象は、空気調和機本体110のみであっても良いし、空気調和機本体110に対して吹出チャンバ120のみが組み付けられた空気調和機100であっても良い。また、空気調和機100は、必ずしも隠蔽式の空気調和機100に限られず、例えば、パッケージエアコンなどのように一部が天井パネルの開口部から室内側に露出した状態に配置される空気調和機に適用することも可能である。
また、支持装置1は、図17及び図18に示す構成を採用しても良い。図17及び図18は支持装置1の変形例を示す図であり、図17は空気調和機100に組み付けられていない状態の支持装置1を、図18は空気調和機100に組み付けられた状態の支持装置1を示している。図17及び図18に示す支持装置1が図1及び図2に示したものと異なる点は、第1ビーム材10,10に取り付けられ、空気調和機本体110の前後方向の端面110c,110dに係合する係合部材95を備えている点である。係合部材95は、上述したボルト部材45と、係合板96とを備えている。ボルト部材45のボルト47は比較的長尺に形成されており、それぞれの第1ビーム材10,10から空気調和機本体110の端面110c,110dの位置を超える長さを有している。係合板96は、そのボルト47の先端に取り付けられ、ナットによって締め付けられる。係合板96は、空気調和機本体110の端面110c,110dに係合しているため、ナットが締め付けられることにより、空気調和機本体110の端面110c,110dの位置を固定する。これにより、係合部材95は、地震発生時に空気調和機本体110が前後方向に触れることを防止する。したがって、係合部材95が設けられることにより、支持装置1は、空気調和機100が前後方向に振動することを抑制することができる。
1…支持装置、2…支持部、3…吊り部、4…連結部、5…接続部、6…防振部材、7…支持ボルト、8…チャンバ支持具、10…第1ビーム材、20…第2ビーム材、21…チャンバ支持部、100…空気調和機、110…空気調和機本体、120…吹出チャンバ(チャンバ)、130…吸気チャンバ(チャンバ)。

Claims (7)

  1. 空気調和機を天井空間に吊り下げた状態で支持する支持装置であって、
    前記空気調和機の上面を横断するように配置され、両端部が前記空気調和機の側面から外側に突出する第1ビーム材と、
    前記第1ビーム材に直交するように配置され、天井構造に接続される吊りボルトの下端部を接続する接続部を有する第2ビーム材と、
    前記第1ビーム材と前記第2ビーム材とを相互に連結する連結部と、
    を備え、
    前記第1ビーム材は、前記両端部に前記空気調和機を支持する支持ボルトが接続され、前記支持ボルトが締め付けられることにより前記空気調和機の上面に密着固定され、
    前記連結部は、前記第1ビーム材の長手方向に沿って移動可能であることを特徴とする支持装置。
  2. 前記接続部は、前記第2ビーム材の長手方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
  3. 前記接続部は、前記連結部による連結位置を超えて前記第2ビーム材の長手方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
  4. 前記接続部は、前記吊りボルトを立設させた第1姿勢と、前記吊りボルトを傾倒させた第2姿勢とに姿勢変化可能であることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
  5. 前記接続部は、前記吊りボルトを立設させた第1姿勢と、前記吊りボルトを傾倒させた第2姿勢とに姿勢変化可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の支持装置。
  6. 前記空気調和機は、前記第2ビーム材の長手方向に沿って空気調和機本体とチャンバとが相互に一体接続された構成であり、
    前記第1ビーム材は、前記空気調和機本体の上面に密着固定され、
    前記第2ビーム材は、一端が前記チャンバの端面よりも外側に延びたチャンバ支持部として構成され、
    前記チャンバ支持部には、前記チャンバの端面を支持するチャンバ支持具が取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の支持装置。
  7. 前記チャンバ支持部は、前記チャンバ支持具の取り付け高さ位置を調整可能であることを特徴とする請求項6に記載の支持装置。
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