JP2024007076A - ドレン受けホッパー装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このホッパー装置は、ドレンを導くドレン管に接続されるホッパーを備え、筒体で構成されたホッパーにはドレン切れ視認用の開口が形成され、開口には透明部材を用いた蓋が開閉自在に取付けられている。
このホッパー装置によれば、開口の透明部材を通してホッパーの内部が透視できるので、ドレン切れを確認することができる。ところが、この従来技術のホッパー装置では、蓋がヒンジを介してホッパーの側壁に取付けられ、蓋には取手も取付けられているので、ヒンジや取手が筒体のホッパーの側面より出っ張った構成となる。
先行艤装とは、個々の艤装品を建造船のタンク内、ホールド内、居住区及び機関室内に順々に取付けるのではなく、あらかじめ地上(工場内)で取付けておく方式や、艤装品を大きな単位にまとめてから船内に搭載する方式をいう。先行艤装の一種であるブロック艤装は、船殻ブロックを船台またはドックに搭載する以前に、地上(工場内)で船殻ブロックに各艤装品を取付ける方式をいう。
しかるに、従来技術のホッパー装置Zでは、筒体であるホッパー体101より外方に向けて止めネジ105や支持金具106が外方に向けて飛び出している為、反転状態のデッキDに形成された取付け孔に上から差し込むことができない。
このように、従来のホッパー装置Zでは、デッキDへの取付けに二人での取付け作業が必要となるので、製造工数が多くなるという問題があった。
第2発明のドレン受けホッパー装置は、第1発明において、前記視認窓が、前記上面板に形成された開口と、該開口の周囲に形成されたスライドガイドと、該スライドガイドに沿って往復動することで開閉するスライド板とからなることを特徴とする。
第3発明のドレン受けホッパー装置は、第1発明において、前記視認窓が、前記上面板に形成された開口と、該開口の周囲に形成された板部材と、該板部材の上面に載って揺動することで開閉する揺動板と、前記受け板と前記揺動板との間に介在されるパッキンとからなることを特徴とする。
第2発明によれば、視認窓を構成するスライド板は、ドレンを受けた際のホッパー内部での上昇流によっても開くことがないので、外部への漏れが発生しない。
第3発明によれば、視認窓を構成する揺動板は、ドレンを受けた際のホッパー内部での内圧に対しては、パッキンが存在するので、ドレン液の外部への漏れを防止できる。
(第1実施形態)
第1実施形態のホッパー装置Aの構成を、図1および図2に基づき説明する。図1は図2におけるI-I線に沿う断面図である。
1は筒状のホッパー体であり、等径の上筒部1aと、底端に向かって先細となるテーパー状の下筒部1bとからなる。この構成により、ホッパー体1はドレン液をいったん受け入れて、排出できるようになっている。
ホッパー体1の底部にはフランジ2が取付けられている。このフランジ2には排出用のパイプ(排出管)が取付けられる。
上面板3の一部には、開閉可能な視認窓4が設けられている。視認窓4は、上面板3に形成された開口5と、開口5の両側に形成されたスライドガイド6と、スライドガイド6に沿って往復動するスライド板7とからなる。
スライドガイド6は、開口5の両側に配置されたガイド棒6aとスライド板7を支える受け板6bとからなる。
このネジ8をつまみ、スライド板7を半径方向内側へ動かすと開口5が開き、半径方向外側へ動かすと開口5が閉じられる。ここでいう半径方向とは、円形の上面板3の中心を基準とする方向である。
本実施形態におけるホッパー装置Aでは、スライド板7もネジ8,板部材9らの部品はホッパー体1の外周面より内側に設けられており、外側に出っ張る部材はない。
ネジ8を緩めてスライド板7を半径方向内側に動かすと、ホッパー体1の内部が視認できるので、ドレン切れを確認できる。
ドレン管dpから導いたドレン液はホッパー体1の中で矢印で示すように流れる。
一方、ホッパー体1のテーパー状の下筒部1bに当って跳ね返り上昇するドレン液も生ずるが、このドレン液はスライド板7を下から押し上げるだけで、水平分力は発生せず、スライド板7を開口する方向には動かさない。このため、ドレン液のホッパー体1からの漏れは生じない。したがって、図7の従来技術で生じていたような液漏れはなく、デッキを汚すこともない。
既述のごとく、ホッパー装置Aでは、ホッパー体1の半径方向外側に出っ張る部材は存在しない。スライド板7もネジ8もホッパー体1の外周面より半径方向内側に引き込んだ状態で存在している。
このため、図6の右側に示すように、ブロック艤装の際に反転したデッキDに形成された取付け孔hに上から差し込んで仮止めができる。仮止め後は図6の左側に示すように、ホッパー装置AをデッキDに溶接等で固定すればよい。そのうえで、配管Pを接続する作業も一人で可能である。
このように、ホッパー装置Aでは作業員W1の一人作業が可能となる。よって、二人作業をしていた従来と比べると大幅な作業効率を向上できる。
図4および図5に基づき、第2実施形態に係るホッパー装置Bを説明する。
ホッパー装置Bにおけるホッパー体1、フランジ2、上面板3および接続管11の構成は第1実施形態のホッパー装置Aと同一であるため、説明は省略する。以下では、開口5に取付ける視認窓14の構成を説明する。
揺動板17の基端部は蝶番18で取付けられ、先端部が上向きに揺動し、また上から下向きに揺動する。揺動板17の先端部には、つまみを兼ねるネジ8が取付けられている。開口の周囲には板部材19が形成されており、板部材19には雌ネジ孔9aが形成されている。揺動板17と板部材19との間には、パッキン21が置かれている。パッキン21の平面形状は揺動板17と同じである。
また、ホッパー体1のテーパー状の下筒部1bに当って跳ね返り上昇するドレン液も生ずるが揺動板17とパッキン21はネジ8で締め付けられているのでドレン液の外部への漏れを防止できる。
ホッパー装置Bでも、ホッパー体1の半径方向外側に出っ張る部材は存在しない。このため、ブロック艤装の際に反転したデッキDに形成された取付け孔hに上から差し込んで仮止めできる。
このため、ホッパー装置Aの場合と同様に、作業員W1の一人作業が可能となる。よって、二人作業をしていた従来と比べると大幅な作業効率を向上できる。
本発明におけるホッパー装置A,Bは、図7に示す従来のホッパー装置Zに比べ重量を軽くできる。ホッパー装置Aの例では、ホッパー体1の上筒部1aの長さ(上下寸法)hは100mm、直径dは165mm、全長Hは259mmであり、重量が4.7kgである。図7に示す従来のホッパー装置Zにおける、上筒部101aの長さ(上下寸法)hは225mmで、下筒部101bを加えたホッパー体101の全長Hが450mmであり重量が9kgであるのと比べると相当に小形化軽量化されていることが分かる。
このような小形化軽量化ができた理由は、接続管11自体が従来の内管112に比べ長さが短く軽量化していることと、接続管11のホッパー体1内への挿入量が、従来の内管112の挿入量に比べ短いので、ホッパー体1の長さ(上下寸法)も短くて済むことによる。
3 上面板
4 視認窓
5 開口
6 スライドガイド
7 スライド板
14 視認窓
17 揺動板
18 蝶番
21 パッキン
A ホッパー装置
B ホッパー装置
第2発明のドレン受けホッパー装置は、第1発明において、前記視認窓が、前記上面板に形成された開口と、該開口の周囲に形成されたスライドガイドと、該スライドガイドに沿って往復動することで開閉するスライド板とからなることを特徴とする。
第3発明のドレン受けホッパー装置は、第1発明において、前記視認窓が、前記上面板に形成された開口と、該開口の周囲に形成された板部材と、該板部材の上面に載って揺動することで開閉する揺動板と、前記板部材と前記揺動板との間に介在されるパッキンとからなることを特徴とする。
Claims (3)
- 船舶のドレン受け用のホッパー装置であって、
筒状のホッパー体と、該ホッパー体の底部に取付けられたフランジと、
該ホッパー体の上部の開放端に形成された上面板と、
該上面板の一部に形成された開閉可能な視認窓とからなる
ことを特徴とするドレン受けホッパー装置。 - 前記視認窓が、前記上面板に形成された開口と、該開口の周囲に形成されたスライドガイドと、該スライドガイドに沿って往復動することで開閉するスライド板とからなる
ことを特徴とする請求項1記載のドレン受けホッパー装置。 - 前記視認窓が、前記上面板に形成された開口と、該開口の周囲に形成された板部材と、該板部材の上面に載って揺動することで開閉する揺動板と、
前記受け板と前記揺動板との間に介在されるパッキンとからなる
ことを特徴とする請求項1記載のドレン受けホッパー装置。
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JP2022108272A JP7411025B1 (ja) | 2022-07-05 | 2022-07-05 | ドレン受けホッパー装置 |
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Family
ID=89451847
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- 2022-07-05 JP JP2022108272A patent/JP7411025B1/ja active Active
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