JP2024006941A - 光源モジュール、光源装置および投射装置 - Google Patents

光源モジュール、光源装置および投射装置 Download PDF

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智也 藤井
Tomoya Fujii
勇斗 秋葉
Yuto Akiba
和弘 藤田
Kazuhiro Fujita
崇 佐々木
Takashi Sasaki
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Abstract

Figure 2024006941000001
【課題】光源モジュールの光利用効率を高める。
【解決手段】光源モジュールは、第一の波長帯域を有する光を発する光源と、前記光源からの光を集光する第一集光素子と、前記第一集光素子を通過する光を集光して、照射スポットを形成する集光光学系と、前記集光光学系で集光されて前記照射スポットを形成した前記第一の波長帯域の光を、前記第一の波長帯域とは異なる第二の波長帯域の光に変換する波長変換素子と、前記波長変換素子が発した前記第二の波長帯域の光を、所望の位置に集光する第二集光素子と、前記第一集光素子と、前記集光光学系と、前記波長変換素子と、前記第二集光素子と、を直接あるいは間接的に保持して一体化するケース部材と、前記ケース部材に保持された前記第一集光素子と前記第二集光素子とを、光の進行方向に対し互いに垂直な2方向のうち少なくとも1方向を含むようにそれぞれ調整可能な調整機構と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源モジュール、光源装置および投射装置に関する。
従来、レーザ光源を励起光として蛍光体(フォスファー)に照射し、レーザ光源の波長とは異なる波長帯域の蛍光を取り出し、その蛍光を照明光として利用する光源技術が既に知られている。
特許文献1には、より明るい投写光を得る目的で、合成光学系の光軸調整工程で用いる光軸調整装置の一構成が開示されている。
しかしながら、従来のレーザ光を波長変換素子に照射して波長変換された光を利用する光源では、レーザ光の照射方向や位置を調整することと、レーザ光の照射によって得られる波長変換した蛍光の光束の照明光の集光方向や位置の調整と、を同時に持ち合わせいなかった。そのため、従来の技術によれば、効率のよい、明るい照明光を得ることができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光源モジュールの光利用効率を高めることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の光源モジュールは、第一の波長帯域を有する光を発する光源と、前記光源からの光を集光する第一集光素子と、前記第一集光素子を通過する光を集光して、照射スポットを形成する集光光学系と、前記集光光学系で集光されて前記照射スポットを形成した前記第一の波長帯域の光を、前記第一の波長帯域とは異なる第二の波長帯域の光に変換する波長変換素子と、前記波長変換素子が発した前記第二の波長帯域の光を、所望の位置に集光する第二集光素子と、前記第一集光素子と、前記集光光学系と、前記波長変換素子と、前記第二集光素子と、を直接あるいは間接的に保持して一体化するケース部材と、前記ケース部材に保持された前記第一集光素子と前記第二集光素子とを、光の進行方向に対し互いに垂直な2方向のうち少なくとも1方向を含むようにそれぞれ調整可能な調整機構と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光源モジュールの光利用効率を高めることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる表示装置の構成の一例を示す模式図である。 図2は、光源装置の構成の一例を示す模式図である。 図3は、蛍光体ホイールを例示的に示す図である。 図4は、カラーホイールを例示的に示す図である。 図5は、光源装置に設置される集光レンズの周辺構造の一例を示す斜視図である。 図6は、レンズホルダ及び調整機構の構成の一例を示す図である。 図7は、レンズホルダ及び調整機構の構成の一例を示す斜視図である。 図8は、レンズホルダの構成の一例を示す図である。 図9は、レンズホルダの構成の一例を示す図である。 図10は、レンズホルダの外観の一例を示す図である。 図11は、レンズホルダの外観の一例を示す図である。 図12は、レンズホルダを分解して示す図である。 図13は、レンズホルダを分解して示す図である。 図14は、第一調整機構および第二調整機構の働きを説明するための図である。 図15は、第一調整機構および第二調整機構の働きを説明するための図である。 図16は、第一調整機構および第二調整機構の働きを説明するための図である。 図17は、第一ホルダの外観の一例を示す図である。 図18は、第一ホルダの外観の一例を示す図である。 図19は、第二ホルダの外観の一例を示す図である。 図20は、第二ホルダの外観の一例を示す図である。 図21は、ホルダベースの外観の一例を示す図である。 図22は、ホルダベースの外観の一例を示す図である。 図23は、ケース部材を含む光源装置を例示的に示す図である。 図24は、光学系部品の配置関係を示す図である。 図25は、光源から蛍光体ホイールまでの励起光の光路を示す図である。 図26は、蛍光体ホイールからライトトンネルまでの蛍光の光路を示す図である。 図27は、ライトトンネルの入射位置での蛍光の集光例を示す図である。 図28は、表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、光源モジュール、光源装置および投射装置の実施の形態を詳細に説明する。
(表示装置の構成例)
図1は、実施形態にかかる表示装置100の構成の一例を示す模式図である。投射装置として機能する表示装置100は、例えば所定の画像を投射するプロジェクタ等として構成されている。
図1に示すように、表示装置100は、光源装置1、照明光学系2、及び投射光学系3を備える。
光源装置1は、光源11a、集光レンズ12,16,18等を備え、光源11aのレーザ光等の波長を変換し、更に均一化した光を照明光学系2へと射出する。光源装置1の詳細構成については後述する。
照明光学系2は、画像形成素子IM等を備え、例えば表示装置100の外部に投射する画像を形成する。画像形成素子IMは、例えば表示装置100の外部からグラフィック信号を受け取って投射画像を形成するDLP(Digital Light Processing)チップ、DMD(Digital Micromirror Device)、透過型液晶パネル、または反射型液晶パネル等として構成され、光源装置1から入射される光の共役点に配置される。
光源装置1から射出された光が、画像形成素子IMに対して略均一に照射されることで、画像形成素子IMにより、画像形成素子IMが受信したグラフィック信号に基づく投射画像が形成される。
投射光学系3は、照明光学系2で形成された投射画像を表示装置100の外部に向けて投射する。これにより、例えば表示装置100の外部に設置されたスクリーンSC等に、形成された画像が拡大投影される。
(光源装置の構成例)
次に、図2を用いて、実施形態の光源装置1の詳細について説明する。図2は、実施形態にかかる光源装置1の構成の一例を示す模式図である。
なお、本明細書では、光源装置1の上下方向を第3の方向としてのz方向(光学系光軸方向)と定義する。このとき、光源装置1の上方向を+z方向とし、下方向を-z方向とする。
また、本明細書では、z方向に直交し、後述する光源11aの光軸に沿う方向を第2の方向としてのx方向(光学系水平方向)とする。このとき、後述するライトトンネル33に対し、光源11aが配置される側を+x方向とし、反対側を-x方向とする。
また、本明細書では、z方向とx方向とに直交する方向を第1の方向としてのy方向(光学系垂直方向)と定義する。このとき、光源11aを右に見て手前側を+y方向とし、奥側を-y方向とする。
また、本明細書では、x方向、y方向、及びz方向等の所定の方向に沿う方向と言う場合、所定の方向と平行な方向または光源装置1の製造公差を許容する程度に略平行な方向を指すこととする。
また、本明細書では、x方向、y方向、及びz方向等の所定の方向と交差する方向と言う場合、所定の方向と直交する方向または光源装置1の製造公差を許容する程度に略直交する方向を指すこととする。
図2に示すように、光源装置1は、複数(2組)の光源モジュール10,20、プリズム31a,31b、カラーホイール32、及びライトトンネル33を備える。
光源モジュール(第一の光源モジュール)10は、複数の光源11aと、各光源11aに対応したコリメータレンズ11bとが一体となった光源ユニット11、光源ユニット11からの光を集光する凸レンズである集光レンズ12、凹レンズである集光レンズ13、マイクロレンズアレイ(MLA:Micro Lens Array)14、ダイクロイックミラー15、集光レンズ16a,16b,18、及び蛍光体ホイール17を備える。
光源ユニット11、集光レンズ12、集光レンズ13、マイクロレンズアレイ14、及びダイクロイックミラー15は、x方向に沿う方向に、-x方向へと向かってこの順に並ぶ。
第1の光源としての光源11aは、第一の波長帯域(青光など)を有する光を発する光源である。光源11aは、例えば450nm前後の青色レーザ光を発するレーザダイオード(LD:Laser Diode)等である。光源11aはアレイ状に配列され、それらの光源11aの1つ1つにはコリメータレンズ11bが設けられている。光源11aは、例えばCANタイプ単独LDやマルチチップLDなどである。特に、光源11aは、コリメータレンズと一体となったマルチチップLDが望ましい。光源11aは、例えば、2列×7列のマトリックス状に配置されたLDチップと、各チップに応じたコリメータレンズ11bが設けられているマルチチップレーザーモジュールを前提とする。
第一集光素子である集光レンズ12は、複数の光源11aからそれぞれの光源11aに対応したコリメータレンズ11bから出射する複数のコリメートされた光束を集光レンズ13に目がけて集光する。集光レンズ12は、光源11aと後述する蛍光体ホイール17との間に配置されて光束を縮小する光線縮小素子である。集光レンズ13は、たとえば両側凹面の発散機能を有する集光レンズであり、集光レンズ12で集光されて細くなった光束幅を保って略平行に出射するように面形状を最適化されている。
マイクロレンズアレイ14は、スポット照射密度を均一化するものであって、微小なレンズエレメントが多数配列された光学素子であり、集光レンズ12,13を介して、光源11aから照射される青色光1Bの光軸上に設けられている。集光レンズ12,13から射出された青色光1Bは、マイクロレンズアレイ14を透過し集光される。
ダイクロイックミラー15は、特定の波長の光を反射し、その他の波長の光を透過させる光学素子である。ダイクロイックミラー15は、集光レンズ12,13、及びマイクロレンズアレイ14を介して、光源11aから照射される青色光1Bの光軸上に設けられ、青色光1Bの光軸に対して鏡面が斜交するよう配置される。
マイクロレンズアレイ14により集光された青色光1Bは、ダイクロイックミラー15により下方側、つまり、-z方向へと反射される。
ダイクロイックミラー15の下方には、集光光学系として機能する集光レンズ16a,16b、及び蛍光体ホイール17が、ダイクロイックミラー15に近い側から離れる方向、つまり、-z方向へと向かってこの順に並ぶ。
集光レンズ16a,16bは、集光レンズ12を通過してダイクロイックミラー15により反射された青色光1Bの光軸上に設けられ、青色光1Bを集光して下方へと透過させる。
なお、集光レンズ16a,16bは、本実施形態のように2つのレンズの組み合わせでもよいし、1つのレンズでもよい。なお、集光レンズ16a,16bは、非球面形状にすることで、よりスポット形状を小さくできる。
第1の波長変換素子としての蛍光体ホイール17は、第一の波長帯域の光を受けて第一の波長帯域とは異なる第二の波長帯域(黄色など)の光を発する波長変換素子であり、例えば反射基板上に蛍光体などを基板の周上に塗布している。
ここで、図3は蛍光体ホイール17を例示的に示す図である。図3に示すように、蛍光体ホイール17は、蛍光体が一部区間存在しない領域がある。このような蛍光体が存在しない領域は、第一の波長帯域の光をそのまま反射する領域となっている。蛍光体ホイール17は、回転することにより、反射領域と蛍光体が存在する領域とを、交互に入れ替える。
本実施形態の蛍光体ホイール17は、集光レンズ16a,16bの下方であって、集光レンズ16a,16bを透過した青色光1Bの光軸上に設けられている。蛍光体ホイール17は、青色光1Bを反射させる円盤状の反射板として構成されている。蛍光体ホイール17の反射面の一部には、青色光1Bの照射により緑色光1G及び黄色光1Yを放出する蛍光体が、それぞれ周方向に沿って塗布されている。
蛍光体ホイール17をモータ等の回転機構により回転させることで、蛍光体ホイール17の反射面に当たって照射スポットを形成した青色光1Bは、そのまま上方、つまり、+z方向へと反射される。また、蛍光体ホイール17のそれぞれの蛍光体の塗布面に当たった青色光1Bは、それぞれ緑色光1G及び黄色光1Yとなって+z方向へと放出される。このとき、緑色光1G及び黄色光1Yは、蛍光体ホイール17によって全方位反射され、青色光1Bよりも広がった光となる。
蛍光体ホイール17が回転しつつ、+z方向へ向かって、青色光1Bを反射させ、緑色光1G及び黄色光1Yを放出することで、蛍光体ホイール17の反射面、及びそれぞれの蛍光体の塗布面の面積比に対応する比率で、青色光1B、緑色光1G、及び黄色光1Yが集光レンズ16b,16aへ向けて射出される。
集光レンズ16b,16aを透過し集光された青色光1B、緑色光1G、及び黄色光1Yは、第二集光素子である集光レンズ18を通過してプリズム31aへと入射する。
上述したように、蛍光体ホイール17上に、集光光学系として機能する集光レンズ16b,16aで集光された照射スポットが照射されると、蛍光体の波長変換機能によって第二の波長帯域の光が発する。第二の波長帯域の光は、照射スポットサイズに対応した二次光源として発光し、再び集光レンズ16b,16aで取り込まれ集光し、さらに、集光レンズ18によって、ライトトンネル33に導かれる。ライトトンネル33の入射開口部には、集光レンズ16b,16aにより集光スポットが形成される。
集光レンズ18、プリズム31a、カラーホイール32、及びライトトンネル33は、集光レンズ16b,16aに対し、ダイクロイックミラー15を挟んで+z方向側にこの順に並ぶ。
プリズム31aは、青色光1B、緑色光1G、及び黄色光1Yを上方、つまり、+z方向へと透過させる。
プリズム31aの+x方向側には光源モジュール(第二の光源モジュール)20が配置されている。光源モジュール20は、光源モジュール10と同様の構成であって、光源モジュール10の各構成を、プリズム31a,31bに対して90°反転させた構成を有する。
すなわち、光源モジュール20は、複数の光源21aと、各光源21aに対応したコリメータレンズ21bとが一体となった光源ユニット21、集光レンズ22,23、マイクロレンズアレイ24、ダイクロイックミラー25、集光レンズ26a,26b,28、及び蛍光体ホイール27を備える。
光源ユニット21、第一集光素子である集光レンズ22,集光レンズ23、マイクロレンズアレイ24、及びダイクロイックミラー25は、z方向に沿う方向に、+z方向へと向かってこの順に並ぶ。
第2の光源としての光源21aは、上述の光源11aに対応する構成であり、例えば450nm前後の青色レーザ光を発するLD等である。
集光レンズ22は、複数の光源21aからそれぞれの光源21aに対応したコリメータレンズ21bから出射する複数のコリメートされた光束を集光レンズ23に目がけて集光する。集光レンズ23は、たとえば両側凹面の発散機能を有する集光レンズであり、集光レンズ22で集光されて細くなった光束幅を保って略平行に出射するように面形状を最適化されている。
マイクロレンズアレイ24は、上述のマイクロレンズアレイ14に対応する構成であり、集光レンズ22,23を介して、光源21aから照射される青色光2Bの光軸上に設けられている。集光レンズ22,23から射出された青色光2Bは、マイクロレンズアレイ24を透過し集光される。
ダイクロイックミラー25は、上述のダイクロイックミラー15に対向する構成であり、集光レンズ22、23、及びマイクロレンズアレイ24を介して、光源21aから照射される青色光2Bの光軸上に、青色光2Bの光軸に対して鏡面が斜交するよう設けられている。
マイクロレンズアレイ24により集光された青色光2Bは、ダイクロイックミラー25により-x方向へと反射される。
ダイクロイックミラー15の-x方向側には、集光レンズ26a,26b、及び蛍光体ホイール27が、ダイクロイックミラー25に近い側から離れる方向、つまり、-x方向へと向かってこの順に並ぶ。
集光レンズ26a,26bは、ダイクロイックミラー25により反射された青色光2Bの光軸上に設けられ、青色光2Bを集光して更に-x方向側へと透過させる。
第2の波長変換素子としての蛍光体ホイール27は、上述の蛍光体ホイール17に対応する構成であり、集光レンズ26a,26bを透過した青色光2Bの光軸上に設けられている。蛍光体ホイール27もまた、青色光2Bの反射面、及び複数の蛍光体の塗布面を有する反射板として構成されている。
蛍光体ホイール27が回転しつつ、+x方向へ向かって、青色光2Bを反射させ、緑色光2G及び黄色光2Yを放出することで、蛍光体ホイール27の反射面、及びそれぞれの蛍光体の塗布面の面積比に対応する比率で、青色光2B、緑色光2G、及び黄色光2Yが集光レンズ26b,26aへ向けて射出される。
集光レンズ26b,26aを透過し集光された青色光2B、緑色光2G、及び黄色光2Yは、第二集光素子である集光レンズ28を透過してプリズム31bへと入射する。
集光レンズ28及びプリズム31bは、集光レンズ26b,26aに対し、ダイクロイックミラー25を挟んで+x方向側にこの順に並ぶ。
プリズム31bは、プリズム31aに対し、z方向の同じ高さ位置であって、-y方向側の位置に配置される。プリズム31bは、青色光2B、緑色光2G、及び黄色光2Yを+z方向へと反射させる。
プリズム31bによって+z方向へと反射された青色光2B、緑色光2G、及び黄色光2Yは、上述のように、プリズム31aによって+z方向へと透過された青色光1B、緑色光1G、及び黄色光1Yと合成されて、カラーホイール32へと入射する。
ここで、図4はカラーホイール32を例示的に示す図である。図4に示すように、カラーホイール32は、青色光1B,2B、緑色光1G,2G、及び黄色光1Y,2Yを透過させる円盤状の光学フィルタとして構成されている。カラーホイール32には、青色光1B,2B、緑色光1G,2G、及び黄色光1Y,2Yをより均一な波長の光として透過させる青色フィルタ、緑色フィルタ、及び黄色フィルタと、黄色光1Y,2Yから略均一な波長の赤色光を抽出して透過させる赤色フィルタとが、それぞれ周方向に沿って配置されている。
カラーホイール32は、青色フィルタ及び緑色フィルタが、蛍光体ホイール17,27の青色光1B,2Bのそれぞれの反射面、及び緑色光1G,2Gを放出する蛍光体の塗布面に同期するとともに、黄色フィルタと赤色フィルタとが、蛍光体ホイール17,27の黄色光1Y,2Yを放出する蛍光体の塗布面に同期するよう回転させられる。
蛍光体ホイール17,27と同期してカラーホイール32が回転しつつ、+z方向へ向かって、青色光1B,2B、緑色光1G,2G、黄色光1Y,2Y、及び赤色光を透過させることで、カラーホイール32の青色フィルタ、緑色フィルタ、黄色フィル、及び赤色フィルタの面積比に対応する比率で、青色光1B,2B、緑色光1G,2G、黄色光1Y,2Y、及び赤色光がライトトンネル33へ向けて射出される。
光均一化素子としてのライトトンネル33は、4枚のミラーが組み合わされ、z方向に並ぶプリズム31a,31b及びカラーホイール32の+z方向側で、z方向に延びる直方体の光学素子である。なお、ライトトンネル33は、4面のミラーが組み合わされて成す矩形上の光ガイドに限るものではなく、矩形状のガラスの内面反射を利用した光ガイド素子でも構わない。光均一化素子は通常ガラスロッドとも言われているが、本実施形態においては総称してライトトンネル33と表現する。
ライトトンネル33は、カラーホイール32側、つまり-z方向側の端部に、カラーホイール32を透過した青色光1B,2B、緑色光1G,2G、黄色光1Y,2Y、及び赤色光等の光が入射する矩形状の入射口を有する。また、ライトトンネル33は、カラーホイール32の反対側、つまり、+z方向側の端部に、ライトトンネル33を透過した光が射出される矩形状の射出口を有する。
カラーホイール32を透過してライトトンネル33に入射した光は、ライトトンネル33の4枚のミラーの内面によって多重反射されながら、+z方向に向かってライトトンネル33内を進行し、より均一化された光としてライトトンネル33の射出口から射出される。
ライトトンネル33から射出された光は、上述の照明光学系2へと入射され、画像形成素子IMが画像を形成する際の光源となる。
なお、光の三原色は赤色、青色、及び緑色であるので、これらの波長を含む光を光源装置1から射出すれば、画像形成素子IMにより種々の色を有する画像を形成することができる。しかし、実施形態の光源装置1のように、青色光1B,2B、緑色光1G,2G、及び赤色光に黄色光1Y,2Yを加えることで、形成される画像の明るさを増すことができる。
以上のように、光源装置1は、表示装置100における光源として機能するとともに、光源11a,21aから照射される光を均一化して照明光学系2へと射出する光均一化装置としても機能する。
光源装置1において、光源11a,21aからの光を集光し、プリズム31a,31b及びカラーホイール32を介してライトトンネル33へと射出する集光レンズ18,28は、ライトトンネル33との位置関係を精密に調整される。これにより、光源装置1から射出される光の共役点を画像形成素子IMの配置位置に精密に合わせることができる。
上述したように、光源装置1は、複数の光源モジュール10,20を備える。光源装置1は、複数の光源モジュール10,20のどちらか一方から出る光束(第二集光素子で集光される光束)を折り返すことで、それぞれの第二集光素子からの出射方向を同一方向にし、それぞれの集光位置を隣接させるか重畳させる光源装置である。光源装置1は、少なくとも各集光スポットの中心を隣接させている。
さらに、光源装置1は、集光位置に光均一化素子であるライトトンネル33の入射位置を配置した構成である。
光源装置1は、一方の光源モジュール10の第二集光素子からの出射光を折り返し、他方の光源モジュール20の第二集光素子からの出射光と同一方向にした構成である。光源装置1は、出射光を折り返す手段として、プリズム31a,31bの反射面を利用する。図2に示す例では、プリズムの斜面を利用し、光源モジュール20からの出射光を反射させ、光源モジュール10の出射光の方向と同一にしている。
ここで、複数の光源モジュール10,20を備えると、第一集光素子、第二集光素子がそれぞれ2組あり、それらを各々別々に保持して光の進行方向を調整可能とする調整機構(調整治具)を設ける必要がある。このような調整機構については、光が進む第一集光素子、第二集光素子について、それぞれ光の進行方向に対し互いに垂直な2方向のうち少なくとも1方向を含むようにそれぞれ調整可能である。なお、2組の光源モジュール10,20のそれぞれの第一集光素子とそれぞれの第二集光素子とのうち、少なくともいずれか一つに対して調整機構を設けるものであればよい。
(集光レンズ18,28のレンズホルダ及び調整機構の構成例)
次に、図5~図9を用いて、集光レンズ18,28の位置を調整する調整機構110,210について説明する。
図5は、実施形態にかかる光源装置1に設置される集光レンズ18,28の周辺構造の一例を示す斜視図である。
図5に示すように、光源装置1内において、第1及び第2の集光レンズとしての集光レンズ18,28は、それぞれ保持部材であるレンズホルダ120,220に保持されて、ハウジング41,42内に収容されている。
ハウジング41,42は、平板状の部材であって、光源装置1内において、ハウジング41,42のそれぞれの面がxz平面に沿う方向に設置されている。これらのハウジング41,42は、複数の支柱43で互いに接続される。これにより、光源装置1内において、ハウジング42は、ハウジング41から+y方向に離れた位置で、ハウジング41に対向して配置される。
ハウジング41のハウジング42と対向する面には基台44が設けられている。基台44は、x方向およびz方向に延びるV字型をしており、x方向に延びる基台部分44xとz方向に延びる基台部分44zとは、接続部44cを介して互いに直交するように配置されている。また、基台部分44xは基台部分44zよりも厚い。
z方向に延びる基台部分44zには、集光レンズ28を保持するレンズホルダ220が設置されている。第2のレンズホルダとしてのレンズホルダ220は、集光レンズ28を取り囲む枠状の部分と、基台44に当接する脚部221とを備える。
脚部221は、固定ネジ281によって基台部分44zに固定されている。また、脚部221は、長穴の複数のガイド穴222を備え、それらのガイド穴222には、基台部分44zに設けられたガイドピン244がそれぞれ挿入されている。
レンズホルダ220のハウジング42側の端部には、集光レンズ28のz方向の位置を調整する調整機構210が設けられている。第2の調整機構としての調整機構210は、調整ネジ212、調整バネ213、及び押さえバネ214を備える。これらの構成の詳細については後述する。
x方向に延びる基台44x部分には、集光レンズ18を保持するレンズホルダ120が設置されている。第1のレンズホルダとしてのレンズホルダ120は、レンズホルダ220と同一の形状となっている。すなわち、レンズホルダ120は、集光レンズ18を取り囲む枠状の部分と、基台部分44xに当接する脚部121とを備える。
このように、レンズホルダ120,220がハウジング41,42内に収容されることにより、上述のライトトンネル33に対する集光レンズ18,28のy方向の位置が固定される。また、このようにハウジング41,42内に収容されるレンズホルダ120,220によって、集光レンズ18,28は、互いの光軸が交差する向きに配置されることとなる。
また、互いに厚さが異なる基台部分44x,44zに、それぞれのレンズホルダ120,220が固定されることで、集光レンズ18のy方向の中心点は、集光レンズ28のy方向の中心点よりも+y方向側に位置することとなる。これにより、集光レンズ18を透過した光をプリズム31aに入射させ、集光レンズ28を透過した光をプリズム31aよりも-y方向側に位置するプリズム31bに入射させることができる。
脚部121は、図示しない固定ネジによって基台部分44xに固定されている。また、脚部121は、長穴の複数のガイド穴122を備え、それらのガイド穴122には、基台部分44xに設けられたガイドピン144がそれぞれ挿入されている。
レンズホルダ120のハウジング42側の端部には、集光レンズ18のx方向の位置を調整する調整機構110が設けられている。第1の調整機構としての調整機構110は、調整機構210と同様に構成され、調整ネジ112、調整バネ、及び押さえバネ114を備える。図5においては調整バネの図示が省略されている。これらの構成の詳細については後述する。
なお、調整機構110,210にそれぞれ含まれるこれらの部材は、ハウジング42に固定されたフレーム50に設けられている。フレーム50は、レンズホルダ120のハウジング42側の端面と対向してx方向に延びる第1のフレームとしてのフレーム部分51と、レンズホルダ220のハウジング42側の端面と対向してz方向に延びる第2のフレームとしてのフレーム部分52とを備える。フレーム部分51,52は互いに交差する向きに、それぞれの-x方向の端部、及び+z方向の端部同士で接続されている。
図6は、実施形態にかかるレンズホルダ120,220、及び調整機構110,210の構成の一例を示す図である。
図6(a)はこれらの構成の斜視図であり、図6(b)は-x方向から+x方向に向かって見たときのレンズホルダ220の正面図であり、図6(c)は-z方向から+z方向に向かって見たときのレンズホルダ120の正面図である。なお、図6においては、ハウジング42の図示が省略されている。また、図6(a)(b)においては調整機構110の調整バネ113の図示が省略されている。
図6(c)に示すように、レンズホルダ120は、+y方向側でx方向に沿って延びる第1の辺としての端面と、-y方向側でx方向に沿って延びる第4の辺としての端面と、+x方向側でy方向に沿って延びる第2の辺としての端面と、-x方向側でy方向に沿って延びる第3の辺としての端面とを有する。
+x方向側の端面と-x方向側の端面とは、+y方向側の端面のx方向両端部で互いに向かい合っている。また、+y方向側の端面と-y方向側の端面とは、+x方向側の端面と-x方向側の端面とに隔てられて互いに向かい合っている。
このように、+x方向側の端面、-x方向側の端面、+y方向側の端面、及び-y方向側の端面を有する枠状部分に取り囲まれて、集光レンズ18はz方向に沿って光軸が延びるようレンズホルダ120に保持される。
また、レンズホルダ120の+y方向側の端面と+x方向側の端面とは、これらの端面に対して斜交する傾斜部123sによって接続される。レンズホルダ120の+y方向側の端面と-x方向側の端面とは、これらの端面に対して斜交する傾斜部123eによって接続される。
これらの傾斜部123s,123eは、例えばレンズホルダ120の+y方向側の端面に対して45°以下の角度で斜交させることが好ましい。また、これらの傾斜部123s,123eは、集光レンズ18のy方向の中心点よりも+y方向側に設けられていることが好ましい。
レンズホルダ120の-y方向側の端面には、基台44の基台部分44xに固定される脚部121が設けられている。
レンズホルダ120の+y方向側の端面には、フレーム50のフレーム部分51が設けられている。フレーム部分51には、調整ネジ112、調整バネ113、及び押さえバネ114が設けられている。
第1の調整ネジとしての調整ネジ112は、フレーム部分51からレンズホルダ120へと延び、先端部が傾斜部123sに当接される。調整ネジ112は、また、延伸方向に駆動可能にフレーム部分51に取り付けられている。
第1の弾性部材としての調整バネ113は、フレーム部分51からレンズホルダ120へと延び、レンズホルダ120の-x方向側の端面に当接される。これにより、調整バネ113は、レンズホルダ120の-x方向側の端面を+x方向側へと押す力をレンズホルダ120に及ぼす。
押さえ部材としての押さえバネ114は、フレーム部分51からレンズホルダ120へと延び、レンズホルダ120の+y方向側の端面に当接される。これにより、押さえバネ114は、レンズホルダ120の+y方向側の端面を-y方向側へと押す力をレンズホルダ120に及ぼす。
図6(b)に示すように、レンズホルダ220は、+y方向側でx方向に沿って延びる第1の辺としての端面と、-y方向側でx方向に沿って延びる第4の辺としての端面と、+z方向側でy方向に沿って延びる第2の辺としての端面と、-z方向側でy方向に沿って延びる第3の辺としての端面とを有する。
+z方向側の端面と-z方向側の端面とは、+y方向側の端面のz方向両端部で互いに向かい合っている。また、+y方向側の端面と-y方向側の端面とは、+z方向側の端面と-z方向側の端面とに隔てられて互いに向かい合っている。
このように、+z方向側の端面、-z方向側の端面、+y方向側の端面、及び-y方向側の端面を有する枠状部分に取り囲まれて、集光レンズ28はx方向に沿って光軸が延びるようレンズホルダ220に保持される。
また、レンズホルダ220の+y方向側の端面と+z方向側の端面とは、これらの端面に対して斜交する傾斜部223sによって接続される。レンズホルダ220の+y方向側の端面と-z方向側の端面とは、これらの端面に対して斜交する傾斜部223eによって接続される。
これらの傾斜部223s,223eは、例えばレンズホルダ220の+y方向側の端面に対して45°以下の角度で斜交させることが好ましい。また、これらの傾斜部223s,223eは、集光レンズ28のy方向の中心点よりも+y方向側に設けられていることが好ましい。
レンズホルダ220の-y方向側の端面には、基台44の基台部分44yに固定される脚部221が設けられている。
レンズホルダ220の+y方向側の端面には、フレーム50のフレーム部分52が設けられている。フレーム部分52には、調整ネジ212、調整バネ213、及び押さえバネ214が設けられている。
第2の調整ネジとしての調整ネジ212は、フレーム部分52からレンズホルダ220へと延び、先端部が傾斜部223sに当接される。調整ネジ212は、また、延伸方向に駆動可能にフレーム部分52に取り付けられている。
第2の弾性部材としての調整バネ213は、フレーム部分52からレンズホルダ220へと延び、レンズホルダ220の-z方向側の端面に当接される。これにより、調整バネ213は、レンズホルダ220の-z方向側の端面を+z方向側へと押す力をレンズホルダ220に及ぼす。
押さえ部材としての押さえバネ214は、フレーム部分52からレンズホルダ220へと延び、レンズホルダ220の+y方向側の端面に当接される。これにより、押さえバネ214は、レンズホルダ220の+y方向側の端面を-Y方向側へと押す力をレンズホルダ220に及ぼす。
図6(a)に示すように、ハウジング41,42に収容された状態で、レンズホルダ120は調整バネ113が当接される側の端面で、また、レンズホルダ220は調整バネ213が当接される側の端面で、それぞれ他方のレンズホルダ220,120に隣接する。
また、レンズホルダ120,220の+y方向側の端面に設けられるフレーム50は、x方向に延びてレンズホルダ120の+y方向側の端面に対向するフレーム部分51と、z方向に延びてレンズホルダ220の+y方向側の端面に対向するフレーム部分52と、が接続部53によって接続された構成を有する。
上述のように、レンズホルダ120,220は、厚さの異なる基台部分44x,44zにそれぞれ設置されるため、フレーム50の接続部53もまた段差を有して構成されている。
ここで、レンズホルダ120に設けられた調整機構110の調整バネ113及び押さえバネ114がより見やすい角度の斜視図を図7に示す。図7は、実施形態にかかるレンズホルダ120及び調整機構110の構成の一例を示す斜視図である。
図7においても、ハウジング42の図示が省略されている。また、図7においては、フレーム50のフレーム部分52が省略され、フレーム部分52に接続されるフレーム部分51の断面が示されている。
図7に示すように、調整バネ113の+y方向の端部は、フレーム部分51の上面にネジ止めされている。調整バネ113は、フレーム部分51の上面からフレーム部分51を貫通し、レンズホルダ120の-x方向側の端面に沿って延び、-y方向側の端部が、レンズホルダ120の-x方向側の端面に当接されている。
また、押さえバネ114の+y方向の端部は、フレーム部分51の上面にネジ止めされている。押さえバネ114は、フレーム部分51の上面からフレーム部分51を貫通し、レンズホルダ120の+y方向側の端面に当接されている。
次に、レンズホルダ120の裏面側の構成を図8に示す。図8は、実施形態にかかるレンズホルダ120の構成の一例を示す図である。図8(a)はレンズホルダ120の斜視図であり、図8(b)は+y方向から-y方向に向かって見たときのレンズホルダ120の上面図である。なお、図8においても、ハウジング42の図示が省略されている。
図8に示すように、レンズホルダ120の枠状部分を介して+z方向と-z方向とに延びる脚部121のうち、脚部121の+z方向側の部分は、固定部材としての固定ネジ181によって基台44の基台部分44xに固定されている。
ただし、レンズホルダ120を基台部分44xに固定する固定部材は、例えば接着剤等であってもよい。この場合、脚部121の基台部分44xとの当接面と、基台部分44xとの間に接着剤を塗布してレンズホルダ120を基台部分44xに固定してもよい。
また、脚部121の+z方向側の部分には、x方向に離れて複数のガイド穴122が設けられている。これらのガイド穴122は、x方向に沿う方向が長手方向となる長穴として構成される。これらのガイド穴122には、基台部分44xに設けられたガイドピン144が挿入されている。
以上のように構成されるレンズホルダ120は、上記の調整機構110によって、ライトトンネル33に対するx方向の位置を以下のように調整される。
まず、集光レンズ18が保持されたレンズホルダ120を、固定ネジ181で固定せずにハウジング41,42内に収容する。このとき、レンズホルダ120の脚部121に設けられたガイド穴122に基台部分44xのガイドピン144を挿入する。これにより、レンズホルダ120は、ガイド穴122の長手方向の長さ分だけ、ハウジング41,42内をx方向に移動可能な状態となる。
この状態で、レンズホルダ120を-x方向に移動させる場合には、調整ネジ112を-y方向側へと押し出す。調整ネジ112の先端部はレンズホルダ120の+x方向側の傾斜部123sに当接している。
このため、調整ネジ112が-y方向側へと押し出されることで、傾斜部123sには-y方向側へと押される力が働くとともに、-x方向側へと押される力も働く。つまり、調整ネジ112から傾斜部123sに加わる力には、-y方向のベクトル成分と、-x方向のベクトル成分とが含まれる。
これにより、傾斜部123sを介してレンズホルダ120全体を-x方向へと移動させることができる。なお、上述のように、例えばレンズホルダ120の+y方向の端面に対して傾斜部123sを45°以下で斜交させることで、調整ネジ112の-y方向側への押し出し量に比べて、レンズホルダ120の-x方向への移動量が小さくなる。
一方で、レンズホルダ120を+x方向に移動させる場合には、調整ネジ112を+y方向側へと引き上げる。これにより、調整ネジ112から傾斜部123sに加わっていた力が取り除かれる。
また、レンズホルダ120の-x方向側の端面には調整バネ113が当接されており、この調整バネ113によって-x方向側の端面を+x方向側へと押す力が加わっている。上記のように、調整ネジ112から傾斜部123sに加わる力が取り除かれることで、-x方向側の端面を介してレンズホルダ120全体を+x方向へと移動させることができる。
ここで、レンズホルダ120の+y方向側の端面には押さえバネ114が当接されている。これにより、レンズホルダ120には、+y方向側の端面を介してレンズホルダ120全体を-y方向側、つまり、ハウジング41側へと押し付ける力が働いている。
このように、押さえバネ114によって、レンズホルダ120がハウジング41に押し付けられていることで、調整ネジ112及び調整バネ113による力が加わっても、レンズホルダ120が、例えばx方向に沿う方向から外れて回転移動してしまうことが抑制される。
調整ネジ112及び調整バネ113によるレンズホルダ120のx方向の位置調整が終了したら、固定ネジ181によってレンズホルダ120の脚部121を基台部分44xに固定する。これにより、x方向に調整されたレンズホルダ120の位置が確定される。
一方、集光レンズ28を保持するレンズホルダ220、及び集光レンズ28の位置調整に用いる調整機構210もまた、上述のように、それぞれレンズホルダ120及び調整機構110と同様に構成される。
図9は、実施形態にかかるレンズホルダ220の構成の一例を示す図である。図9(a)はレンズホルダ220の斜視図であり、図9(b)は+y方向から-y方向に向かって見たときのレンズホルダ220の上面図である。なお、図9においても、ハウジング42の図示が省略されている。
図9(a)に示すように、調整ネジ212は、レンズホルダ120と隣接する側とは反対側のレンズホルダ220の傾斜部223sに当接している。
調整バネ213の+y方向の端部は、フレーム部分52の上面にネジ止めされている。調整バネ213は、フレーム部分52の上面からフレーム部分52を貫通し、レンズホルダ120と隣接するレンズホルダ220の-z方向側の端面に沿って延び、-y方向側の端部が、レンズホルダ220の-z方向側の端面に当接されている。
また、押さえバネ214の+y方向の端部は、フレーム部分52の上面にネジ止めされている。押さえバネ214は、フレーム部分52の上面からフレーム部分52を貫通し、レンズホルダ220の+y方向側の端面に当接されている。
図9(b)に示すように、レンズホルダ220の枠状部分を介して+x方向と-x方向とに延びる脚部221のうち、脚部221の+x方向側の部分は、固定部材としての固定ネジ281によって基台44の基台部分44zに固定されている。
ただし、レンズホルダ220を基台部分44zに固定する固定部材は、例えば接着剤等であってもよい。この場合、脚部221の基台部分44yとの当接面と、基台部分44zとの間に接着剤を塗布してレンズホルダ220を基台部分44zに固定してもよい。
また、脚部221の+x方向側の部分には、z方向に離れて複数のガイド穴222が設けられている。これらのガイド穴222は、z方向に沿う方向が長手方向となる長穴として構成される。これらのガイド穴222には、基台部分44yに設けられたガイドピン244が挿入されている。
以上のように構成されるレンズホルダ220は、上記の調整機構210によって、ライトトンネル33に対するz方向の位置を以下のように調整される。
まず、集光レンズ28が保持されたレンズホルダ220を、固定ネジ281で固定せずにハウジング41,42内に収容する。このとき、レンズホルダ220の脚部221に設けられたガイド穴222に基台部分44zのガイドピン244を挿入する。これにより、レンズホルダ220は、ガイド穴222の長手方向の長さ分だけ、ハウジング41,42内をz方向に移動可能な状態となる。
この状態で、レンズホルダ220を-z方向に移動させる場合には、調整ネジ212を-y方向側へと押し出す。調整ネジ212の先端部はレンズホルダ220の+z方向側の傾斜部223sに当接している。
このため、調整ネジ212が-y方向側へと押し出されることで、傾斜部223sには-y方向側へと押される力が働くとともに、-z方向側へと押される力も働く。つまり、調整ネジ212から傾斜部223sに加わる力には、-y方向のベクトル成分と、-z方向のベクトル成分とが含まれる。
これにより、傾斜部223sを介してレンズホルダ220全体を-z方向へと移動させることができる。なお、上述のように、例えばレンズホルダ220の+y方向の端面に対して傾斜部223sを45°以下で斜交させることで、調整ネジ212の-y方向側への押し出し量に比べて、レンズホルダ220の-z方向への移動量が小さくなる。
一方で、レンズホルダ220を+z方向に移動させる場合には、調整ネジ212を+y方向側へと引き上げる。これにより、調整ネジ212から傾斜部223sに加わっていた力が取り除かれる。
また、レンズホルダ220の-z方向側の端面には調整バネ213が当接されており、この調整バネ213によって-z方向側の端面を+z方向側へと押す力が加わっている。上記のように、調整ネジ212から傾斜部223sに加わる力が取り除かれることで、-z方向側の端面を介してレンズホルダ220全体を+z方向へと移動させることができる。
ここで、レンズホルダ220の+y方向側の端面には押さえバネ214が当接されている。これにより、レンズホルダ220には、+y方向側の端面を介してレンズホルダ220全体を-y方向側、つまり、ハウジング41側へと押し付ける力が働いている。
このように、押さえバネ214によって、レンズホルダ220がハウジング41に押し付けられていることで、調整ネジ212及び調整バネ213による力が加わっても、レンズホルダ220が、例えばz方向に沿う方向から外れて回転移動してしまうことが抑制される。
調整ネジ212及び調整バネ213によるレンズホルダ220のz方向の位置調整が終了したら、固定ネジ281によってレンズホルダ220の脚部221を基台部分44zに固定する。これにより、z方向に調整されたレンズホルダ220の位置が確定される。
なお、上記においては、説明の便宜上、レンズホルダ120の傾斜部123sと傾斜部123eとを区別し、また、レンズホルダ220の傾斜部223sと傾斜部223eとを区別した。しかし、例えばこれらの傾斜部123s,123e,223s,223eの形状および構成等に差異は無い。したがって、上述の通り、レンズホルダ120,220は互いに同一の形状を有することとなる。
プロジェクタ等の表示装置において、光源からのレーザ光をライトトンネルに入射するため、ライトトンネル近傍に設けられた集光レンズの位置調整が行われることがある。しかしながら、例えば特許文献2の技術では、調整機構の部品点数が多く、光源装置全体のサイズが大型化してしまうという難点がある。
実施形態の光源装置1によれば、調整機構110は、延伸方向に駆動可能にフレーム部分51に取り付けられてフレーム部分51からレンズホルダ120へと延び、先端部が傾斜部123sに当接される調整ネジ112と、フレーム部分51からレンズホルダ120へと延び、レンズホルダ120の-x方向側の端面に当接される調整バネ113と、を有する。これにより、少ない部品点数で高精度にレンズの位置を調整することができる。
実施形態の光源装置1によれば、レンズホルダ120の傾斜部123sは、レンズホルダ120の+y方向側の端面に対して45°以下の角度で斜交している。これにより、調整ネジ112の-y方向側への押し出し量に比べて、レンズホルダ120の-x方向への移動量が小さくなる。よって、レンズホルダ120のx方向位置の調整感度を高めることができ、より精密に集光レンズ18の位置合わせを行うことができる。
実施形態の光源装置1によれば、レンズホルダ120の傾斜部123sは、レンズホルダ120に保持された集光レンズ18のy方向に沿う方向の中心点よりも、レンズホルダ120の+y方向側の端面寄りに設けられている。これにより、レンズホルダ120の傾斜部123sが、集光レンズ18の外形に沿った形状となる。よって、レンズホルダ120及び調整機構110のサイズを小型化することができる。
実施形態の光源装置1によれば、調整機構110は、フレーム部分51からレンズホルダ120へと延び、レンズホルダ120の+y方向側の端面に当接される押さえバネ114を更に有する。これにより、レンズホルダ120のx方向位置を調整中、調整ネジ112及び調整バネ113から加わる力により、レンズホルダ120が回転移動してしまうことが抑制される。
実施形態の光源装置1によれば、レンズホルダ120は、脚部121に設けられ、レンズホルダ120の+y方向側の端面が延びる方向に沿う方向が長手方向となるガイド穴122を有し、基台部分44xは、ガイド穴222に挿入されるガイドピン144を有している。これにより、レンズホルダ120の位置調整の際、レンズホルダ120をx方向に沿って移動させることができる。
実施形態の光源装置1によれば、レンズホルダ120の脚部121は、固定ネジ181によりハウジング41に固定されている。これにより、位置調整後のレンズホルダ120をハウジング41に固定して、レンズホルダ120の調整位置を確定させることができる。
実施形態の光源装置1によれば、集光レンズ18,28は、それぞれレンズホルダ120,220によって、互いの光軸が交差する向きにハウジング41,42内に収容されている。同一のハウジング41,42内に集光レンズ18,28を共に収容することで、更なる省スペース化を図ることができる。
実施形態の光源装置1によれば、レンズホルダ120,220は、ハウジング41の基台44に固定されており、レンズホルダ120が固定される基台部分44xは、レンズホルダ220が固定される基台部分44zよりも厚い。これにより、集光レンズ18,28の光軸を互いにy方向にずらして、集光レンズ18,28からの光をそれぞれプリズム31a,31bに入射させることができる。
実施形態の光源装置1によれば、レンズホルダ120,220は、互いの調整バネ113,213が当接される側の端面が隣り合うようにハウジング41,42内に収容されている。これにより、レンズホルダ120,220の位置調整をそれぞれ行う調整ネジ112,212が、互いのレンズホルダ220,120から離れた位置に配置されることとなる。よって、調整ネジ112,212の押し込み操作および引き出し操作が容易となる。
実施形態の光源装置1によれば、レンズホルダ120,220は、+y方向側の端面と調整バネ113,213が当接される側の端面とに対して斜交し、これらの端面を接続する傾斜部123e,223eを共に有することにより、同一形状となっている。これにより、集光レンズ18,28に対してレンズホルダ120,220を共通化することができ、部品点数を減らして光源装置1のコスト削減を図ることができる。
(集光レンズ12,22のレンズホルダ及び調整機構の構成例)
次に、集光レンズ12,22を保持する保持部材であるレンズホルダ600について説明する。以下ではレンズホルダ600が集光レンズ12を保持する場合を例に説明するが、集光レンズ22を保持する場合も同様である。
図10および図11は、レンズホルダ600の外観の一例を示す図である。また、図12および図13は、レンズホルダ600を分解して示す図であって、図12は右側面図、図13は平面図である。説明の便宜のため、図中に三次元座標系を併せて示す。レンズホルダ600の幅方向(左右方向)をx軸方向(光学系水平方向)、厚さ(奥行、前後)方向をz軸方向(光学系光軸方向)、高さ方向(上下方向)をy軸方向(光学系垂直方向)とする。なお、図10は、レンズホルダ600を正面側(入射側)から見た斜視図であり、図11は、レンズホルダ600を図10の反対側(背面側)から見た斜視図である。
レンズホルダ600は、第一ホルダ400、第二ホルダ500、ホルダベース300を含む。ホルダベース300は、光源装置1の筐体に対して固定的に設けられる。第一ホルダ400は、集光レンズ12が取り付けられる部材である。第二ホルダ500は、第一ホルダ400とホルダベース300との間に挟まれるものであって、ホルダベース300に第一ホルダ400を取り付けるものでもある。
第一ホルダ400は、集光レンズ12の外周を囲んで、集光レンズ12を保持する。第二ホルダ500は、第一ホルダ400に保持された集光レンズ12を通った光束が通過可能な、枠状の形状を有する。ホルダベース300は、第二ホルダ500を通過した光束が通過可能な枠状の形状を有する。
また、第二ホルダ500は、第一ホルダ400を、幅方向(第一の方向の一例)にスライド移動可能に保持する。ホルダベース300は、第二ホルダ500を、高さ方向(第二の方向の一例)にスライド移動可能に保持する。これにより、集光レンズ12の位置は、ホルダベース300に対して、2軸(第一の方向および第二の方向)に調整可能となっている。
ここで、光源装置1が含む集光レンズ12,16a,16b,18,22,26a,26b,28のうち、光源11a,12aの直後の集光レンズ12,22は、他に比べ、特に精度よく位置決めされることが求められる。レンズホルダ600は、集光レンズ12,22を、それぞれの設置場所にて、2軸に調整可能に保持する。この調整に関わる部分である調整部である調整機構(第一調整機構610および第二調整機構620)と他の各部の位置関係を、図14(正面図)、図15(側面図)および図16(平面図)に概略的に示す。
図14~図16は、第一調整機構610および第二調整機構620の働きを説明するための図である。レンズホルダ600はさらに、第一調整機構610および第二調整機構620を備えている。第一調整機構610は、第一調整ネジ350、第一ネジ保持部310、第一付勢部材510等で構成される。また、第二調整機構620は、第二調整ネジ360、第二ネジ保持部320、第二付勢部材330等で構成される。
第一ネジ保持部310は、ホルダベース300縁から突出して設けられてネジ孔311を有し、ネジ孔311にねじ込まれた第一調整ネジ350を保持する。第一調整ネジ350は、第一の方向(x軸方向)に軸方向を向け、先端が第一ホルダ400の外周面に接する。また、第一付勢部材510は、例えば板バネであって、第一調整ネジ350が接する位置の反対側から、第一ホルダ400の外周面を押圧する。この第一付勢部材510の付勢方向は、x軸の正方向である。第一調整ネジ350は、ねじ込まれると、第一付勢部材510の付勢力に抗して、第一ホルダ400を、x軸の負方向に移動させる。
上述のような各部の働きにより、第一調整機構610は、ホルダベース300や第二ホルダ500に対して、第一ホルダ400を、互いの重なり方向に略直交する第一の方向である幅方向(x軸方向)に移動させることで、集光レンズ12のx軸方向の位置を調整する。
同様に、第二ネジ保持部320は、ホルダベース300縁から突出して設けられてネジ孔321を有し、ネジ孔321にねじ込まれた第二調整ネジ360を保持する。第二調整ネジ360は、第二の方向(y軸方向)に軸方向を向け、先端が第二ホルダ500の外周面に接する。また、第二付勢部材330は、例えば板バネであって、第二調整ネジ360が接する位置の反対側から、第二ホルダ500の外周面を押圧する。この第二付勢部材330の付勢方向は、y軸の正方向(上向き)である。第二調整ネジ360は、ねじ込まれると、第二付勢部材330の付勢力に抗して、第二ホルダ500を、y軸の負方向(下向き)に移動させる。
上述のような各部の働きにより、第二調整機構620は、ホルダベース300に対して、第二ホルダ500を、互いの重なり方向および第一の方向(x軸方向)に略直交する第二の方向である高さ方向(y軸方向)に移動させることで、集光レンズ12のy軸方向の位置を調整する。
なお、光源装置1の筐体(不図示)には、第一調整ネジ350の頭部351を、筐体外からのアクセス可能に露出する孔と、第二調整ネジ360の頭部361を、筐体外からのアクセス可能に露出する孔とが、設けられている。
図11に戻り、レンズホルダ600はさらに、保持部420として機能するバネ421,422,423,424を備えている。これらのバネ421~424は、厚さ方向(z軸方向)に重ねられた第一ホルダ400と第二ホルダ500とホルダベース300とを、外周側から抱える状態で保持し、互いを重なり方向に沿って近づける向きに付勢する。これにより、バネ421~424(保持部420)は、第一調整機構610および第二調整機構620による調整状態を、保持する。
バネ421~424はそれぞれ、一端部が第一ホルダ400に固定されており、他端部がホルダベース300の第二ホルダ500に接する面の反対面に回り込んで押圧する。保持部420は、少なくとも、第一ホルダ400の上部の複数箇所と両側部とに、設けられている。
図12に示すように、バネ421,422は、側面視において略L字型に屈曲した形状を有している。このようなバネ421,422は、一端部(根元側)が第一ホルダ400の上面に固定されていて、他端部(先端側)でホルダベース300の背面側を押圧する。また、図13に示すように、バネ423,424は、平面視において略L字型に屈曲した形状を有している。このようなバネ423,424は、一端部(根元側)が第一ホルダ400の側面に固定されていて、他端部(先端側)でホルダベース300の背面側を押圧する。
図17および図18は、第一ホルダ400の外観の一例を示す図である。また、図17は正面側から見た斜視図であり、図18は背面側から見た斜視図である。第一ホルダ400は、概ね矩形の板状の外観を有し、第一ホルダ400の中央部には、集光レンズ12の径と同程度の径の孔401が設けられている。孔401は、正面側(図17参照)から見ると、手前側から奥側にかけて大径の孔と小径の孔とが連続することで段差402があるものにされている。この段差402に集光レンズ12の奥側の平らな面の外周部が押さえられ、正面側の曲面は、カバー410にて押えられる。
カバー410は、図10に示すように、集光レンズ12の曲面を露出させる孔411を中央部に有し、ネジ412にて第一ホルダ400の正面に固定される。集光レンズ12は、カバー410と段差402との間に挟まれる。
第一ホルダ400は、バネ421,422が取り付けられる取付部430を上面の2箇所に有し、さらに、バネ423,424が取り付けられる取付部440を左右の側面に有している。これらの取付部430,440は、第一ホルダ400の外周面(上面および側面)から突出して設けられている。取付部430,440にバネ421~424の根元が固定されることにより、バネ421~424は、第一ホルダ400や第二ホルダ500、ホルダベース300の外周部(上面および側面)から離れた状態になる。
また、第一ホルダ400は、背面側(図18参照)に、第一レール450,460と、第一鉤部451,461とを、さらに備えている。第一レール450,460は、第一ホルダ400の背面から厚さ方向(z軸方向)に突出し、長手方向を幅方向(x軸方向、第一の方向)に沿わせて設けられている。第一鉤部451,461は、第一レール450,460の突出方向(z軸方向)から屈曲して設けられ、第一レール450,460とともに縦断側面(zy断面)において略L字型をなす。これら第一レール450,460および第一鉤部451,461は、後述する第二ホルダ500の第一溝550,560および第一突部551,561と協働して、第一ホルダ400と第二ホルダ500とを、互いの長手方向(x軸方向)に沿ってスライド移動可能に連結する。
図19および図20は、第二ホルダ500の外観の一例を示す図である。また、図19は正面側から見た斜視図であり、図20は背面側から見た斜視図である。第二ホルダ500は、概ね矩形の板状の外観を有し、第二ホルダ500の中央部には、孔401と同程度の径の孔501が設けられている。
第二ホルダ500は、第一付勢部材510が取り付けられる取付部520を、側面の一方に有している。取付部520は、第二ホルダ500の外周面(側面)から突出して設けられている。取付部520に第一付勢部材510の根元が固定されることにより、第一付勢部材510の根元は、第二ホルダ500および第一ホルダ400の側面から離れた状態になる。一端部(根元側)が取付部520に固定された第一付勢部材510は、他端部(先端側)で第一ホルダ400の側面を押圧する。
また、第二ホルダ500は、正面側(図19参照)に、第一溝550,560と、第一突部551,561とを、さらに備えている。第一溝550,560は、第二ホルダ500の正面から窪んでおり、長手方向を幅方向(x軸方向、第一の方向)に沿わせて設けられている。第一突部551,561は、第一溝550,560の縁から第一溝550,560の幅を狭める向き(y軸方向)に突出した部分である。これら第一溝550,560および第一突部551,561は、上述した第一レール450,460および第一鉤部451,461と協働して、第一ホルダ400と第二ホルダ500とを、互いの長手方向(x軸方向)に沿ってスライド移動可能に連結する。
また、z軸方向の移動は、第一鉤部451,461と第一突部551,561との干渉により、妨げられる。これにより、第一レール450,460は、第一溝550,560から抜けることなく、安定したスライド移動が得られる。
さらに、第二ホルダ500は、背面側(図20参照)に、第二レール570,580と、第二鉤部571,581とを、さらに備えている。第二レール570,580は、第二ホルダ500の背面から突出しており、長手方向を高さ方向(y軸方向)に沿わせて設けられている。第二鉤部571,581は、第二レール570,580の突出方向(z軸方向)から屈曲して設けられ、第二レール570,580とともに横断平面(xz断面)において略L字型をなす。これら第二レール570,580および第二鉤部571,581は、後述するホルダベース300の第二溝370,380および第二突部371,381と協働して、第二ホルダ500とホルダベース300とを、互いの長手方向(y軸方向)に沿ってスライド移動可能に連結する。
図21および図22は、ホルダベース300の外観の一例を示す図である。また、図21は正面側から見た斜視図であり、図22は背面側から見た斜視図である。ホルダベース300は、概ね矩形の板状の外観を有し、ホルダベース300の中央部には、孔401,501と同程度の径の孔301が設けられている。
また、ホルダベース300は、平面視で略U字型をなす脚部390を備えており、立設可能である。脚部390は、光源装置1の筐体内に固定するためのネジ孔391(図22参照)を有している。なお、脚部390のU字の開口部は、正面側である。
ホルダベース300は、第二付勢部材330が取り付けられる取付部339を、概ね矩形である板状部分の下面の中央部に、有している。また、取付部339は、脚部390のU字の開口部の間に、位置している。第二付勢部材330は、一端部(根元側)が、取付部339に固定され、他端部(先端側)で、第二ホルダ500の下面を、押圧する。
また、ホルダベース300は、正面側(図21参照)に、第二溝370,380と、第二突部371,381とを、さらに備えている。第二溝370,380は、ホルダベース300の正面から窪んでおり、長手方向を高さ方向(y軸方向、第二の方向)に沿わせて設けられている。第二突部371,381は、第二溝370,380の縁から第二溝370,380の幅を狭める向き(x軸方向)に突出した部分である。これら第二溝370,380および第二突部371,381は、上述した第二レール570,580および第二鉤部571,581と協働して、第二ホルダ500とホルダベース300とを、互いの長手方向(y軸方向)に沿ってスライド移動可能に連結する。
また、z軸方向の移動は、第二鉤部571,581と第二突部371,381との干渉により、妨げられる。これにより、第二レール570,580は、第二溝370,380から抜けることなく、安定したスライド移動が得られる。
このような構成のレンズホルダ600は、集光レンズ12を、2軸(本実施形態の幅方向および高さ方向)で調整可能に、保持する。本実施形態によれば、1枚の集光レンズ12に対して、2軸の位置調整を、施すことができる。これにより、従来は複数箇所に設けていた位置調整の構造がまとまるので、光源装置1を小型化することができる。
また、従来は、光源装置1の筐体を開放して調整等を行って筐体を閉じるという手数があり、また、筐体を開放した状態での通電による危険性等の懸念があった。しかしながら本実施形態の光源装置1では、筐体に、第一調整ネジ350の頭部351を筐体外からのアクセス可能に露出する孔や、第二調整ネジ360の頭部361を筐体外からのアクセス可能に露出する孔が設けられている。したがって、筐体外から集光レンズ12を2軸で調整可能であるので、筐体を開放する手数を削減することができる。これにより、通電と調整の繰り返しを、筐体を閉じたまま行うことができる。また、これにより、筐体を開放しての通電を回避でき、筐体を開放しての通電による危険をなくすことができる。
なお、実施にあたっては、第一レール450と第一溝550とが逆に設けられていてもよい。つまり、第一ホルダ400が第一溝を備え、第二ホルダ500が第一レールを備えていてもよい。同様に、第二レール570と第二溝370とが逆に設けられていてもよい。つまり、第二ホルダ500が第二溝を備え、ホルダベース300が第二レールを備えていてもよい。
また、実施にあたっては、第一ネジ保持部310は、第二ホルダ500に設けられていてもよい。
さらに、光源装置1は、各種の光学系部品(例えば、第一集光素子、集光光学系、波長変換素子、第二集光素子など)および保持部材を、直接あるいは間接的に保持して一体化するケース部材700(図23参照)を備える。
ここで、図23はケース部材700を含む光源装置1を例示的に示す図、図24は光学系部品の配置関係を示す図である。図23は、2つの光源モジュール10,20を配置方向に対して垂直な方向(例えば上面)から)見た図を示している。
図23に示すように、光源装置1は、光源モジュール10,20から発するレーザ光や蛍光が外に出ていかないようにするとともに外部からのごみの侵入を防ぐために、各種の光学系部品および保持部材をケース部材700により覆っている。なお、図23に示すケース部材700は、上蓋を外した様子を示す。
図25は、光源から蛍光体ホイールまでの励起光の光路を示す図である。なお、図25においては、説明のために、折り返しのある個所などは省略し、等価的な光路を描いている。つまり、本来、集光レンズ12で集光された光束はダイクロイックミラー15によって反射され、蛍光体ホイール17上に照射スポットを形成する。図25においては、ダイクロイックミラー15がない状態と等価な光学系で描いている。
光源装置1の光源(マルチチップLDモジュール)11aは、例えば2×7のLDチップを二次元的に配列する。光源11aは、例えば2×7のLDチップに応じたコリメータレンズアレイ11bを、光源11aの前に配置する。光源11aは、LDチップを7個配置したy方向を長辺方向とする。光源11aは、y方向に直交するx方向に、LDチップを2列配列する。したがって、光源11aは、長辺方向においてLDチップの配置数が多くなるので、全体光束幅を広くしている。
集光レンズ12は、通常正のパワーを有するレンズ形態が最もよい。集光レンズ12は、加工的にも量産的にも回転対称とし、さらに円形開口を有することが望ましい。なお、光源11aからの全光束を取り込む必要があるため、集光レンズ12は、光源11aの長辺方向に調整することで、取り込み効率を上げることができる。
一方、集光レンズ12は、x方向については2列と全体の光束幅は小さいので、長辺方向の幅に合わせて全光束を取り込むようにすれば、x方向は必ずしも調整の必要はない。なお、集光レンズ12の円形開口が小判形状などの特殊な開口形状にした場合には、その限りではない。
このように本実施形態によれば、集光レンズ12,22をy方向に調整する調整機構(第一調整機構610および第二調整機構620)を設けることにより、光源(マルチチップLDモジュール)11a,21aから発する光束を効率よく取り込むことができる。
なお、本実施形態においては、光源(マルチチップLDモジュール)11a,21aを例えば2×7のLDチップを二次元的に配列したものとしたが、光源(マルチチップLDモジュール)11a,21aの配列数をこれに限定するものではない。
さらに、本実施形態によれば、集光レンズ12と集光レンズ16a,16bなどにより、光源11aの位置と光学的に共役な位置となるように蛍光体を蛍光体ホイール17上に配置することにより、照射スポットを蛍光体上に形成することができる。この時、集光レンズ12をy方向にシフトさせると、共役像である蛍光体中の照射スポットも同じy方向に、集光レンズ12のシフト量に応じて移動する。
図26は、蛍光体ホイールからライトトンネルまでの蛍光の光路を示す図である。図26に示すように、光源装置1は、蛍光体ホイール17上に設けられた蛍光体上に励起光が照射されると、照射されたスポット位置に応じた位置と形状に従って二次光源を形成し、波長変換された光(蛍光)を発する。
蛍光は、励起光を集光する集光レンズ16a,16bで再び取り込まれ、集光レンズ16a,16bで集光された蛍光は、集光レンズ18によって集光し、ライトトンネル33に取り込まれる。
ライトトンネル33は、入射した光をライトトンネル33の内面で多重反射して進ませることで光を幾重にも混ぜ合わせることにより、入射口より均一な光量分布として光の出射口から出射する。
なお、ライトトンネル33の出射口の開口比は、画像形成素子IMの縦横比に応じた開口比にすることにより、もっとも効率よく照明光として利用することができる。
画像形成素子IMの形状は、大抵長辺と短辺とを有する横長であるので、ライトトンネル33も画像形成素子IMの形状に相似に長辺短辺を持たせることが多い。長辺方向にはライトトンネル33の入射開口部の開口が広い特徴を生かし、複数の光源モジュール10,20を設ける場合には、ライトトンネル33の入射開口部の略長辺方向に入射光を重ねることが有効である。本実施形態においては、上記効率の観点で、ライトトンネル33の入射開口部の略長辺方向に、複数の光源モジュール10,20からの照明光を隣接させるようにしている。
図26においては、一方の光源モジュール10の蛍光光路を描いたものである。図26(a)は、y軸方向に長いライトトンネル33の中央より下側(-y側)に蛍光集光スポットが入射している状態を示している。他方の光源モジュール20から出射される蛍光の集光スポットは、図示していないが、中央より上側(+y側)に入射する。光源装置1は、図26に示す位置に蛍光の集光スポットが位置するように複数の光源モジュール10,20を配置して、2つの光源モジュール10,20からの蛍光を取り込む。
すなわち、本実施形態によれば、ライトトンネル33の長辺方向に複数の光源モジュール10,20からの光と取り込むことができると同時に、高いロバスト性にも寄与するものとなっている。また、2組の光源モジュール10,20のそれぞれの蛍光体ホイール17,27上の照射スポットの位置の配列方向とライトトンネル33の入射開口部の略長辺方向とが、略添うようにライトトンネル33をケース部材700に保持する。これにより、複数の光源モジュール10,20を合成して照明光として利用する際にも、光量増大効果を有効に活用することができる。
なお、集光レンズ18,28について、ライトトンネル33の入射開口部の略短辺方向、もしくは複数の光源モジュール10,20を合成する際の蛍光集光スポット配列方向には、調整機構110,210は必ずしも必要でない設計も可能である。しかしながら、ライトトンネル33の入射開口部の略短辺方向は、集光レンズ18,28による蛍光スポット光が組付け等でずれてしまえば、取り込まれる光量が欠損して照明光として利用されない可能性があるため、ライトトンネル33の入射開口部の略短辺方向(図26のx軸方向)の調整機構110,210は光利用効率を上げるには非常に効果がある。
ここで、図27はライトトンネルの入射位置での蛍光の集光例を示す図である。図27に示すように、ライトトンネルの長辺側はy方向(略鉛直方向)に、短辺側はx方向(略水平方向)に配置されている。若干z軸を回転軸にして回転しているが、x方向、あるいはy方向のベクトル成分に分けると、長いほうが長辺方向、短いほうが短辺方向となる。すなわち、回転の上限は、少なくとも45度未満であれば、本実施形態の構成による効果を奏する。
このように本実施形態によれば、第一の光源モジュール10の蛍光集光スポットと、第二の光源モジュール20の蛍光集光スポットとが主に長辺方向に配置されていることにより、集光レンズ18,28の、短辺方向(図27のx軸方向)の調整により、より多くの光量をライトトンネル33に取り込むことができる。より詳細には、2組の光源モジュール10,20のそれぞれの蛍光体ホイール17,27上の照射スポットの位置近傍に、ライトトンネル33の入射部を位置させるように、ライトトンネル33をケース部材700に保持する。
上述した光源装置1を含む表示装置100は、例えば所定の画像を投射するプロジェクタ等として構成されている。以下において、プロジェクタとしての表示装置100のハードウェア構成について説明する。
ここで、図28は表示装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図28に示すように、表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)801、ROM(Read Only Memory)802、RAM(Random Access Memory)803、メディアI/F(Interface)807、操作部808、電源スイッチ809、バスライン810、ネットワークI/F811、光源駆動回路814、光源11a,21a、投射デバイスである画像形成素子IM、投写レンズ817、外部機器接続I/F(Interface)818、ファン駆動回路819、冷却ファン820を備えている。
これらのうち、CPU801は、表示装置100全体の動作を制御する。ROM802は、CPU801の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。
メディアI/F807は、フラッシュメモリ等の記録メディア806に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
操作部808は、種々のキー、ボタン及びLED等が配設されており、ユーザによる表示装置100の電源のON/OFF以外の各種操作を行うのに使用される。例えば、操作部808は、投写画像の大きさの調整操作、色調の調整操作、ピント調整操作、キーストン調整操作等の指示操作を受け付けて、受け付けた操作内容をCPU801に出力する。
電源スイッチ809は、表示装置100の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
バスライン810は、図28に示されているCPU801等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
ネットワークI/F811は、インターネット等の通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。
光源駆動回路814は、CPU801の制御下で、光源11a,21aの点灯及び消灯を制御する。
光源11a,21aは、光源駆動回路814の制御によって点灯されると、投写光を画像形成素子IMに照射する。
画像形成素子IMは、外部機器接続I/F818等を介して与えられた画像データに基づいて、空間光変調方式により光源11a,21aからの投写光を変調して得た変調光を、投写レンズ817を通して、スクリーンの投写面へ画像として投写する。画像形成素子IMとしては、例えば、液晶パネルまたはDMD(Digital Micromirror Device)等が用いられている。上記光源駆動回路814、光源11a,21a、画像形成素子IM及び投写レンズ817は、全体として、画像データに基づいて投写面に投写画像を投写する投写部(投写手段)として機能している。
外部機器接続I/F818は、直接、PC(Personal Computer)が接続され、PCとの間で、制御信号や画像データを取得する。
ファン駆動回路819は、CPU801及び冷却ファン820に接続されており、CPU801からの制御信号に基づいて、冷却ファン820の駆動/駆動停止を行う。
冷却ファン820は、回転することで、表示装置100内部の空気を排気して、表示装置100内部を冷却する。
また、CPU801は、電源電力が供給されると、ROM802に予め記憶されている制御プログラムに従って起動し、光源駆動回路814に制御信号を与えて光源11a,21aを点灯させるとともに、ファン駆動回路819に制御信号を与えて冷却ファン820を所定の定格回転数で回転させる。また、表示装置100は、電源回路からの電源電力の供給が開始されると、画像形成素子IMが画像表示可能状態になり、更に、他の種々の構成要素へ電源回路から電力が供給される。
また、表示装置100は、電源スイッチ809がOFF操作されると、電源スイッチ809から電源OFF信号がCPU801に送られ、CPU801は、電源OFF信号を検知すると、光源駆動回路814へ制御信号を与えて光源11a,21aを消灯させる。CPU801は、その後、所定時間が経過すると、ファン駆動回路819へ制御信号を与えて冷却ファン820を停止させるとともに、自身で自身の制御処理を終了させ、最後に電源回路へ指示を与えて電源電力の供給を停止させる。
なお、上述した各実施の形態では、本発明の好適な実施具体例を示したが、本発明はその内容に限定されることはない。
特に、上述した各実施の形態で例示した各部の具体的形状および数値は、本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例にすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
このように、本発明は、上述した各実施の形態で説明した内容に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することができる。
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>レーザ光を照射する光源と、
前記光源から照射される前記レーザ光の波長を変換する波長変換素子と、
前記波長変換素子により波長が変換された光を均一化して所定方向に射出させる光均一化素子と、
前記光を集光して前記光均一化素子に入射させる集光レンズと、
前記集光レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダが収容され、前記光均一化素子に対する前記集光レンズの位置を、前記集光レンズの光軸と交差する第1の方向に固定するハウジングと、
前記集光レンズの位置を前記光軸と前記第1の方向とに交差する方向に調整する調整治具と、を備え、
前記レンズホルダは、
第1の辺と、前記第1の辺の両端部から前記第1の辺に交差する方向に延び、互いに対向する第2及び第3の辺と、を有して前記集光レンズを取り囲む枠状であり、
前記第1及び第2の辺とは、前記第1及び第2の辺に対して斜交する傾斜部によって接続されており、
前記調整治具は、
前記第1の辺と対向して配置されるフレームに、延伸方向に駆動可能に取り付けられて、前記フレームから前記レンズホルダへと延び、先端部が前記傾斜部に当接される調整ネジと、
前記フレームから前記レンズホルダへと延び、前記第3の辺に当接される弾性部材と、を有する、
光源装置。
<2>前記傾斜部は、
前記第1の辺に対して45°以下の角度で斜交している、
<1>に記載の光源装置。
<3>前記傾斜部は、
前記レンズホルダに保持された前記集光レンズの前記第1の方向に沿う方向の中心点よりも前記第1の辺寄りに設けられている、
<1>に記載の光源装置。
<4>前記調整治具は、
前記フレームから前記レンズホルダへと延び、前記第1の辺に当接される押さえ部材を更に有する、
<1>に記載の光源装置。
<5>前記レンズホルダは、
前記第1の辺とは反対側の前記第2及び第3の辺の端部で前記第1の辺と対向する第4の辺と、
前記第4の辺に設けられ、前記ハウジングの基台に当接する脚部と、
前記脚部に設けられ、前記第1の辺が延びる方向に沿う方向が長手方向となるガイド穴と、を含み、
前記基台は、
前記ガイド穴に挿入されるガイドピンを有している、
<1>に記載の光源装置。
<6>前記脚部は、
固定部材により前記ハウジングに固定されている、
<5>に記載の光源装置。
<7>前記固定部材は、
前記脚部を貫通して前記基台に固定される固定ネジ、または、
前記脚部の前記基台との当接面と、前記基台との間に介在される接着剤である、
<6>に記載の光源装置。
<8>前記第1及び第3の辺とは、前記第1及び第3の辺に対して斜交する他の傾斜部によって接続されている、
<1>に記載の光源装置。
<9>前記光源は、
第1のレーザ光を照射する第1の光源と、
前記第1のレーザ光の光軸と交差する方向に第2のレーザ光を照射する第2の光源と、を含み、
前記波長変換素子は、
前記第1のレーザ光の波長を変換する第1の波長変換素子と、
前記第2のレーザ光の波長を変換する第2の波長変換素子と、を含み、
前記集光レンズは、
前記第1の波長変換素子により波長が変換された第1の光を集光して前記光均一化素子に入射させる第1の集光レンズと、
前記第2の波長変換素子により波長が変換された第2の光を集光して前記光均一化素子に入射させる第2の集光レンズと、を含み、
前記レンズホルダは、
前記第1の集光レンズを保持し、前記光均一化素子に対する前記第1の集光レンズの位置が前記第1の方向に固定されて前記ハウジングに収容される第1のレンズホルダと、
前記第2の集光レンズを保持し、前記光均一化素子に対する前記第2の集光レンズの位置が前記第1の方向に固定されて前記ハウジングに収容される第2のレンズホルダと、を含み、
前記第1及び第2の集光レンズは、
前記第1及び第2のレンズホルダによって、互いの前記光軸が交差する向きに前記ハウジング内に収容されている、
<1>に記載の光源装置。
<10>前記第1及び第2のレンズホルダは、前記ハウジングの基台に固定されており、
前記第1のレンズホルダが固定される前記基台の部分は、前記第2のレンズホルダが固定される前記基台の部分よりも厚い、
<9>に記載の光源装置。
<11>前記第1及び第2のレンズホルダは、
互いの前記第3の辺が隣り合うように前記ハウジング内に収容されており、
前記調整治具は、
前記第1の集光レンズの位置を前記第1の集光レンズの光軸と前記第1の方向とに交差する第2の方向に調整する第1の調整治具と、
前記第2の集光レンズの位置を前記第2の集光レンズの光軸と前記第1の方向とに交差する第3の方向に調整する第2の調整治具と、を含み、
前記第1の調整治具は、
前記第1のレンズホルダの前記第1の辺と対向して配置される前記フレームの部分に、延伸方向に駆動可能に取り付けられて、前記フレームから前記第1のレンズホルダへと延び、先端部が前記第1のレンズホルダの前記傾斜部に当接される第1の調整ネジと、
前記フレームから前記第1のレンズホルダへと延び、前記第1のレンズホルダの前記第3の辺に当接される第1の弾性部材と、を有し、
前記第2の調整治具は、
前記第2のレンズホルダの前記第1の辺と対向して配置される前記フレームの部分に、延伸方向に駆動可能に取り付けられて、前記フレームから前記第2のレンズホルダへと延び、先端部が前記第2のレンズホルダの前記傾斜部に当接される第2の調整ネジと、
前記フレームから前記第2のレンズホルダへと延び、前記第2のレンズホルダの前記第3の辺に当接される第2の弾性部材と、を有する、
<9>に記載の光源装置。
<12>前記第1及び第2のレンズホルダは、
前記第1及び第3の辺に対して斜交し、前記第1及び第3の辺を接続する他の傾斜部を共に有することにより、同一形状となっている、
<11>に記載の光源装置。
<13>レーザ光を照射する光源と、
前記光源から照射される前記レーザ光の波長を変換する波長変換素子と、
前記波長変換素子により波長が変換された光を均一化して所定方向に射出させる光均一化素子と、
前記光を集光して前記光均一化素子に入射させる集光レンズと、
前記集光レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダが収容され、前記光均一化素子に対する前記集光レンズの位置を、前記集光レンズの光軸と交差する第1の方向に固定するハウジングと、
前記集光レンズの位置を前記光軸と前記第1の方向とに交差する方向に調整する調整治具と、を備え、
前記レンズホルダは、
第1の辺と、前記第1の辺の両端部から前記第1の辺に交差する方向に延び、互いに対向する第2及び第3の辺と、を有して前記集光レンズを取り囲む枠状であり、
前記第1及び第2の辺とは、前記第1及び第2の辺に対して斜交する傾斜部によって接続されており、
前記調整治具は、
前記第1の辺と対向して配置されるフレームに、延伸方向に駆動可能に取り付けられて、前記フレームから前記レンズホルダへと延び、先端部が前記傾斜部に当接される調整ネジと、
前記フレームから前記レンズホルダへと延び、前記第3の辺に当接される弾性部材と、を有する、
光均一化装置。
<14><1>乃至<12>のいずれか1項に記載の光源装置と、
受信したグラフィック信号に基づいて画像を形成する画像形成素子を有し、前記光均一化素子から入射した前記光が前記画像形成素子に照射されることにより前記画像を形成する照明光学系と、
前記画像を外部へと投射する投射光学系と、を備える、
表示装置。
また、本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>光を射出する光源と、
光で励起されて蛍光を射出する波長変換素子と、
前記光源と前記波長変換素子との間に配置されて光束を縮小する光線縮小素子と、
前記光線縮小素子の外周を囲んで保持する第一ホルダと、
前記第一ホルダに保持された前記光線縮小素子を通った光束が通過可能な枠状の形状を有する第二ホルダと、
前記第二ホルダを通過した光束が通過可能な枠状の形状を有し、前記光源が使用される装置の筐体に対して固定的に設けられるホルダベースと、
前記ホルダベースまたは前記第二ホルダに対して前記第一ホルダを互いの重なり方向に略直交する第一の方向に移動させて前記光線縮小素子の位置を調整する第一調整部と、
前記ホルダベースに対して前記第二ホルダを互いの重なり方向および前記第一の方向に略直交する第二の方向に移動させて前記光線縮小素子の位置を調整する第二調整部と、
前記第一ホルダ、前記第二ホルダおよび前記ホルダベースを、互いの重なり方向に沿って近づける向きに付勢することで前記第一調整部および前記第二調整部による調整を保持する保持部と、
を備える光源装置。
<2>前記第一調整部は、
前記第一の方向に軸方向を向け先端が前記第一ホルダの外周面に接する第一調整ネジと、
前記ホルダベースまたは前記第二ホルダの縁から突出して設けられ前記第一調整ネジを保持する第一ネジ保持部と、
前記第一調整ネジが接する位置の反対側から前記第一ホルダの外周面を押圧する第一付勢部材と、
を備え、
前記第二調整部は、
前記第二の方向に軸方向を向け先端が前記第二ホルダの外周面に接する第二調整ネジと、
前記ホルダベースの縁から突出して設けられ前記第二調整ネジを保持する第二ネジ保持部と、
前記第二調整ネジが接する位置の反対側から前記第二ホルダの外周面を押圧する第二付勢部材と、
を備える
<1>に記載の光源装置。
<3>前記第一ホルダおよび前記第二ホルダの一方に突出して設けられ、前記第一の方向に長い第一レールと、当該第一レールの先端から屈曲して設けられた第一鉤部と、
前記第一ホルダおよび前記第二ホルダの他方に設けられた前記第一の方向に長い溝であって、前記第一レールおよび前記第一鉤部を前記第一の方向に移動可能に保持する第一溝と、
前記第一溝の縁から前記第一溝の幅を狭める向きに突出した部分であって、前記第一鉤部の前記第一溝から抜ける移動を妨げる第一突部と、
前記第二ホルダおよび前記ホルダベースの一方に突出して設けられ、前記第二の方向に長い第二レールと、当該第二レールの先端から屈曲して設けられた第二鉤部と、
前記第二ホルダおよび前記ホルダベースの他方に設けられた前記第二の方向に長い溝であって、前記第二レールおよび前記第二鉤部を前記第二の方向に移動可能に保持する第二溝と、
前記第二溝の縁から前記第二溝の幅を狭める向きに突出した部分であって、前記第二鉤部の前記第二溝から抜ける移動を妨げる第二突部と、
をさらに備える<1>に記載の光源装置。
<4>前記保持部は、一端部が前記第一ホルダに固定され、他端部が前記ホルダベースの前記第二ホルダに接する面の反対面に回り込んで押圧する板バネである
<1>に記載の光源装置。
<5>前記保持部は、前記第一ホルダの上部の複数箇所と、両側部と、に少なくとも設けられている
<1>に記載の光源装置。
<6>前記光源装置の筐体には、前記第一調整ネジの頭部と前記第二調整ネジの頭部とを、前記筐体の外からアクセス可能に露出する孔が設けられている
<2>に記載の光源装置。
<7><1>~<6>の何れか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置から入射した光を均一化して射出する光均一化素子と、
前記光均一化素子からの光を変調して画像を形成する画像表示素子と、
前記画像を被投射面に拡大投射する投射光学系と、
を備えることを特徴とする投射装置。
1 光源装置
2 照明光学系
3 投射光学系
10,20 光源モジュール
11a,21a 光源
12,22 第一集光素子
16a,16b 集光光学系
17,27 波長変換素子
18,28 第二集光素子
33 光均一化素子
41,42 ハウジング
100 投射装置
110,210 調整機構
120,220 レンズホルダ
300 ホルダベース
400 第一ホルダ
500 第二ホルダ
610 調整機構、第一調整機構
620 調整機構、第二調整機構
700 ケース部材
IM 画像形成素子
国際公開第2018/042523号 中国特許出願公開第113391502号明細書 国際公開第2018/146985号

Claims (10)

  1. 第一の波長帯域を有する光を発する光源と、
    前記光源からの光を集光する第一集光素子と、
    前記第一集光素子を通過する光を集光して、照射スポットを形成する集光光学系と、
    前記集光光学系で集光されて前記照射スポットを形成した前記第一の波長帯域の光を、前記第一の波長帯域とは異なる第二の波長帯域の光に変換する波長変換素子と、
    前記波長変換素子が発した前記第二の波長帯域の光を、所望の位置に集光する第二集光素子と、
    前記第一集光素子と、前記集光光学系と、前記波長変換素子と、前記第二集光素子と、を直接あるいは間接的に保持して一体化するケース部材と、
    前記ケース部材に保持された前記第一集光素子と前記第二集光素子とを、光の進行方向に対し互いに垂直な2方向のうち少なくとも1方向を含むようにそれぞれ調整可能な調整機構と、
    を備えることを特徴とする光源モジュール。
  2. 請求項1に記載の光源モジュールを2組備え、
    2組の前記光源モジュールのうちの少なくともどちらか一方の前記光源モジュールから出射する光束を折り返すことでそれぞれの前記第二集光素子からの出射方向を同一方向にし、
    2組の前記光源モジュールのそれぞれの前記波長変換素子上の前記照射スポットの位置の中心を隣接させるとともに、
    2組の前記光源モジュールのそれぞれの前記波長変換素子上の前記照射スポットの位置近傍に、光均一化素子の入射部を位置させるように、前記光均一化素子を前記ケース部材に保持する、
    ことを特徴とする光源装置。
  3. 2組の前記光源モジュールのそれぞれの前記波長変換素子上の前記照射スポットの位置の配列方向と前記光均一化素子の入射開口部の長辺方向とが、略添うように前記光均一化素子を前記ケース部材に保持する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 2組の前記光源モジュールのそれぞれの前記第一集光素子とそれぞれの前記第二集光素子とのうち、少なくともいずれか一つに対して前記調整機構を設ける、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  5. 前記第二集光素子の調整方向は、少なくとも前記光均一化素子の入射開口部の略短辺方向である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  6. 前記第一集光素子の調整方向は、少なくとも前記光均一化素子の入射開口部の略長辺方向である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  7. 2組の前記光源モジュールの前記光源は、長辺と短辺とを有する矩形の2次元配列した複数の光源からなり、
    前記複数の光源の配列の長辺方向は、前記光均一化素子の入射開口部の略長辺方向に沿っている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記第一集光素子は、前記光源と前記波長変換素子との間に配置されて光束を縮小する光線縮小素子であって、
    前記光線縮小素子の外周を囲んで保持する第一ホルダと、
    前記第一ホルダに保持された前記光線縮小素子を通った光束が通過可能な枠状の形状を有する第二ホルダと、
    前記第二ホルダを通過した光束が通過可能な枠状の形状を有し、前記光源が使用される装置の筐体に対して固定的に設けられるホルダベースと、
    を備え、
    前記調整機構は、
    前記ホルダベースまたは前記第二ホルダに対して前記第一ホルダを互いの重なり方向に略直交する第一の方向に移動させて前記光線縮小素子の位置を調整する第一調整機構と、
    前記ホルダベースに対して前記第二ホルダを互いの重なり方向および前記第一の方向に略直交する第二の方向に移動させて前記光線縮小素子の位置を調整する第二調整機構と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  9. 前記第二集光素子は、前記光を集光して前記光均一化素子に入射させる集光レンズであって、
    前記集光レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダが収容され、前記光均一化素子に対する前記集光レンズの位置を、前記集光レンズの光軸と交差する第1の方向に固定するハウジングと、
    を備え、
    前記調整機構は、前記集光レンズの位置を前記光軸と前記第1の方向とに交差する方向に調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  10. 請求項2ないし9の何れか一項に記載の光源装置と、
    画像形成素子と、
    前記画像形成素子に前記光源装置から出射する光束を照射して照明光として導く照明光学系と、
    前記画像形成素子によって形成された画像を投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とする投射装置。
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