JP2024006788A - テープカセット - Google Patents

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Abstract

【課題】カセットケースの組立時に係合腕がテープを押し潰すことを防止できるテープカセットを提供する。【解決手段】カセットケースの組立時、上ケース51を上方から下ケース52に係合する。特定係合腕22と特定係合孔26とが係合する特定係合部は、印刷テープ7の搬送路が領域内に含まれる特定領域である。特定係合腕22は、先端部に、下方に突出する突出部23を有する。突出部23は先端部に傾斜面23Aを有し、後方及び下方を向く。組み立て過程において、印刷テープ7の上端に傾斜面23Aが当接し、印刷テープ7を後方に押し退ける。故に仮組状態において、突出部23は周壁60と印刷テープ7の間に位置することができる。よって上ケース51の圧入ピン31を下ケース52のピン受部32に圧入し、カセットケースを組み立てたとき、特定係合腕22の先端部が印刷テープ7を押し潰すことがない。【選択図】図5

Description

本発明は、テープカセットに関する。
特許文献1に記載のテープカセットは、上面、底面及び前面を有するカセットケースの内部に印字媒体であるテープを収納する。カセットケースは、底面及び前面の一部を有する下ケースと、上面及び前面の一部を有する上ケースとを係合して構成される。下ケースと上ケースを係合する係合部は、カセットケースの前面に形成された半円溝に設けられる。係合部は、下ケースの半円溝に開口する係合孔と、上ケースの半円溝に形成された窪み部から下方に延び、先端部に係合爪を備えた係合アームを有する。カセットケースの組立時、係合アームの係合爪が下ケースの半円溝に案内されて撓み、係合爪が係合孔の位置に到達すると係合孔に入り込んで、下ケースと上ケースとが係合され、係合部が形成される。カセットケースの内部において、半円溝の内側には、テープの搬送路が位置する。カセットケースの内部で半円溝が内側に張り出すため、搬送路はカセットケースの内部へ向けて屈曲する経路を構成する。
特開2011-56756号公報
特許文献1のテープカセットにおいて半円溝の形状を変更した場合、搬送路の位置がずれ、係合アームの位置に交差する。この場合、カセットケースの組立時に係合アームがテープに接触し、テープを押し潰す可能性があった。
本発明の目的は、カセットケースの組立時に係合腕がテープを押し潰すことを防止できるテープカセットを提供することである。
本発明の第一態様によれば、底壁と、上壁と、前記底壁及び前記上壁をつなぐ周壁とを備えており、前記周壁は上下方向に延び、前記底壁及び前記周壁の下側部分を有する下ケースと、前記上壁及び前記周壁の上側部分を有し、前記下ケースの上側に係合される上ケースとから構成されるカセットケースと、幅方向を前記上下方向とし前記カセットケース内の搬送路に配置されるテープと、前記テープが搬送される前記搬送路を含む領域である特定領域に設けられ、前記下ケースと前記上ケースとを係合する特定係合部と、を備えるテープカセットにおいて、前記特定係合部は、前記下ケース及び前記上ケースのいずれか一方の前記周壁に設けられる係合孔と、前記カセットケース内において、前記下ケース及び前記上ケースの他方の前記周壁に設けられ、前記上下方向に延び、前記係合孔に係合する係合片を有する係合腕と、前記カセットケース内において、前記係合腕の先端部よりも前記上下方向に突出して延びる突出部と、を備えることを特徴とするテープカセットが提供される。カセットケースの組立時に、係合腕の先端部よりも突出する突出部は、係合腕の先端部よりも先にテープに接触することができる。突出部はテープを搬送路から押し退け、係合片が係合孔に係合する過程で係合腕の先端部がテープに接触することを抑制する。故にテープは、カセットケースの組立時に、係合腕の先端部によって押し潰されない。
第一態様において、前記突出部は、前記係合腕に設けられてもよい。係合腕に突出部が設けられることによって、突出部と一体の係合腕の先端部は、突出部によって押し退けられたテープとの接触が抑制されるので、テープを押し潰さない。
第一態様において、前記下ケースの前記底壁及び前記上ケースの前記上壁のいずれか一方に設けられ、前記上下方向に延びるピンと、前記下ケースの前記底壁及び前記上ケースの前記上壁の他方に設けられ、前記上下方向に延び、前記下ケースと前記上ケースとが係合した場合に前記ピンが挿入されて係合状態となるピン受部と、を備え、前記カセットケースの組立過程で、前記ピンの先端部を前記ピン受部の先端部に挿入させて位置決めしつつも前記ピンと前記ピン受部とが非係合の状態である仮組状態において、前記突出部は、前記テープに接触する突出長さを有してもよい。下ケースと上ケースとを係合する前の仮組状態で、突出部がテープに接触することができる。故に、カセットケースを組み立てる作業者は、突出部がテープを搬送路から正しく押し退けた状態であるか否かを容易に確認でき、係合腕の先端部でテープが押し潰されないようにカセットケースを組み立てることができる。
第一態様において、前記上下方向と、前記特定領域内の前記搬送路における前記テープの搬送方向とに直交する直交方向において、前記突出部の形成範囲は、前記係合腕の形成範囲内にあってもよい。直交方向における突出部の形成範囲が係合腕の形成範囲よりも搬送路側にはみ出す場合、組み立て後のカセットケース内でテープは突出部に接触し、搬送の負荷がかかる可能性がある。直交方向における突出部の形成範囲が係合腕の形成範囲よりも搬送路とは反対側にはみ出す場合、カセットケースの組み立て過程において、突出部が周壁に当接して係合腕をより撓ませてしまい、係合腕を破損する可能性がある。
第一態様において、前記突出部の先端部は、先端側ほど前記上下方向の断面積が小さくなる形状であってもよい。突出部は、先端部が先端側ほど断面積が小さくなる先細り形状であるので、カセットケースの組み立て過程においてテープに接触した後、テープを押し潰さずに側面側に案内することができる。
第一態様において、前記突出部の先端部は、前記上下方向に対して傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面は、前記突出部の突出方向側、且つ前記直交方向における前記搬送路側を向いてもよい。突出部の傾斜面は、突出方向側且つ搬送路側を向く。故にカセットケースの組み立て過程において、突出部の先端部がテープに当接した場合に、傾斜面は、テープを傾斜面に沿って突出部の搬送路側の側面に案内する。よってテープは搬送路から外れた経路に案内されることはない。
第一態様において、前記係合腕は、前記仮組状態において、前記特定領域内の前記搬送路と前記上下方向において重なる位置に形成されてもよい。係合腕は、上下方向において特定領域内の搬送路と重なる位置にあるので、突出部がない場合、カセットケースの組立時に必ず搬送路に配置されたテープに接触することになる。係合腕に突出部が設けられたことで、カセットケースの組立時に、突出部がテープを押し退け、その位置に、係合腕が配置されるので、係合腕がテープを押し潰すことはない。
第一態様において、前記係合孔は前記下ケースの前記周壁に設けられ、前記係合腕及び前記突出部は、前記上ケースの前記周壁に設けられてもよい。下ケースに上側から係合する上ケースに係合腕と突出部が設けられているので、カセットケースを組み立てる作業者は、上からの特定係合部を覗き込んで突出部が特定領域内の搬送路に位置するテープを押し退けたか否かを容易に確認でき、組み立て不良の発生を抑制することができる。
前方左上方から見たテープカセット1の斜視図である。 前方左上方から見たテープカセット1の分解斜視図である。 前方左下方から視たテープカセット1の分解斜視図である。 上ケース51を除くテープカセット1の平面図である。 特定係合腕22の突出部23の傾斜面23Aが印刷テープ7を押し退ける状態を示す斜視図である。 上ケース51と下ケース52との仮組状態を示す斜視図である。 隔離壁36、第二側壁61B、位置決孔28の構成を模式的に示す断面図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1~図4を参照し、テープカセット1を説明する。以下の説明では、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側をそれぞれ、テープカセット1の左側、右側、前側、後側、上側、下側とする。本実施形態のテープカセット1はテープ印刷装置(図示略)に装着可能である。テープ印刷装置は、サーマルタイプ、ラミネートタイプ、レセプタタイプ等、各種のテープカセットの使用が可能な汎用の印刷装置である。サーマルタイプのテープカセットは、感熱紙テープを備える。ラミネートタイプのテープカセットは、両面粘着テープとフィルムテープとインクリボンとを備える。テープカセット1はレセプタタイプであり、印刷テープ7とインクリボン4を備える。印刷テープ7は、一方の面に粘着材が塗布された片面粘着テープである。テープ印刷装置は加熱により、インクリボン4のインクを印刷テープ7の他方の面に転写することで印刷する。
図1~図4に示すように、テープカセット1はカセットケース50を備える。カセットケース50は前後方向よりも左右方向が長く、上下方向に厚みを有する略直方体状の箱状であり、上ケース51と下ケース52とを有する。上ケース51及び下ケース52は互いに上下方向に並び、下ケース52の上側に上ケース51が組み付けられる。上ケース51は上壁53と周壁59とを有する。下ケース52は、底壁54(図3参照)と周壁60とを有する。上壁53及び底壁54は、それぞれ前後左右と平行に延びる。底壁54は上壁53の下側に並んで配置される。
周壁59は、上壁53の周縁から下側に延びる。周壁60は、底壁54の周縁から上側に延びる。周壁59、60は、上ケース51が下ケース52に組み付けられた状態で、右壁55、左壁56、前壁57、及び後壁58を形成する(図1参照)。右壁55及び左壁56は、それぞれ、前後上下と平行に延びる。左壁56は、右壁55の左側に並んで配置される。前壁57及び後壁58は、それぞれ、上下左右と平行に延びる。後壁58は、前壁57の後側に並んで配置される。
前壁57には、平面視で略半円状に後方へ凹む半円凹部65が設けられる。半円凹部65は、カセットケース50の上下方向に亘って形成される。半円凹部65は、テープカセット1がテープ印刷装置の装着部(図示略)に装着されたときに、プラテンホルダ(図示略)の支持軸との干渉を避ける逃がし部である。
前壁57には、ヘッド挿入部61が設けられる。ヘッド挿入部61は、前壁57の左端部近傍から後方に凹み、右方に延びる。ヘッド挿入部61は、カセットケース50を上下方向に貫通する。ヘッド挿入部61は、第一側壁61Aと第二側壁61Bと接続壁61Cとを備える。第一側壁61Aは、前壁57の左右方向の中央部よりもやや左側の部分から後方に延び、左方を向く。第二側壁61Bは、平面視で左壁56と第一側壁61Aとの間の部分における前壁57から後方に延び、右方を向く。第二側壁61Bは、第一側壁61Aの左側に配置される。すなわち、左壁56と第二側壁61Bとの間の距離は、左壁56と第一側壁61Aとの間の距離よりも小さい。接続壁61Cは、第一側壁61Aの後端部から右方に延び、後方に延び、左方に延びて第二側壁61Bの後端部に接続する。
ヘッド挿入部61の前側にはアーム部34が設けられる。アーム部34は半円凹部65の左側から左前方に延びる。アーム部34は、上壁53、底壁54、前壁57、第一側壁61A、及び接続壁61Cに囲まれた部分である。アーム部34内には、分離壁35が設けられる。分離壁35は底壁54から上方に突出し、アーム部34の前後方向略中央において左右方向に延びる板状である。分離壁35は、アーム部34内における印刷テープ7とインクリボン4のそれぞれの搬送路を前後方向に隔てる。即ち、分離壁35は、アーム部34内で、前壁57との間に印刷テープ7の搬送路を規定し、接続壁61Cとの間にインクリボン4の搬送路を規定する。分離壁35は、前後方向において、前壁57及び接続壁61Cに近接する。
アーム部34の第一側壁61Aには、第一排出口62が形成される。第一排出口62は、上下方向に延びる開口であり、カセットケース50の内部から外部に印刷テープ7及びインクリボン4を排出する。第二側壁61Bには、進入口63が設けられる。進入口63は、第一排出口62よりも印刷テープ7の搬送方向下流側に配置される。進入口63は上下方向に延びる開口であり、第一排出口62から排出された印刷テープ7及びインクリボン4をカセットケース50の内部に進入させ、互いに分離する。印刷テープ7及びインクリボン4は、第一排出口62と進入口63との間で外部に露出する。ヘッド挿入部61と印刷テープ7及びインクリボン4によって囲まれた空間には、印刷装置のサーマルヘッドが挿入される。
第二側壁61Bの左側には、隔離壁36が設けられる。隔離壁36は底壁54から上方に突出し、第二側壁61Bとテープ駆動ローラ46との間で前後方向に延びる板状である。隔離壁36は、第二側壁61Bとの間にインクリボン4の搬送路を規定し、インクリボン4のテープ駆動ローラ46との接触を避ける。隔離壁36は、左右方向において、第二側壁61Bに近接する。
左壁56の前端部には、第二排出口64が設けられる。第二排出口64は、進入口63よりも印刷テープ7の搬送方向下流側に配置される。第二排出口64は上下方向に延びる開口であり、進入口63から進入した印刷テープ7を外部に排出する。
カセットケース50は、テープ駆動ローラ46と支持部37,38,39とを有する。テープ駆動ローラ46は、上壁53と底壁54との間で上下方向に延びる筒状体であり、カセットケース50の左前角部に配置される。テープ駆動ローラ46は、上壁53及び底壁54によって回転可能に支持される。支持部37は、上壁53と底壁54との間で上下方向に延びる筒状体である。支持部37は、テープ駆動ローラ46の後方斜め右側に配置され、テープスプール40を回転可能に支持する。テープスプール40には印刷テープ7が巻回される。
支持部38は、底壁54から上方へ向けて延びる軸体である。支持部38は、カセットケース50の右前角部に配置され、リボンスプール42を回転可能に支持する。リボンスプール42には、未使用のインクリボン4が巻回される。支持部39は、上壁53及び底壁54をそれぞれ上下方向に貫通する。支持部39は、支持部37と支持部38との間に配置され、リボン巻取スプール44を回転可能に支持する。リボン巻取スプール44には、使用済みのインクリボン4が巻き取られて巻回される。片面粘着ロール7A及びリボンロール4Aは、それぞれ、印刷テープ7及びインクリボン4の供給源である。片面粘着ロール7A及びリボンロール4Aは、それぞれ印刷テープ7及びインクリボン4の幅方向がカセットケース50の上下方向と一致する向きで、カセットケース50の内部に収納される。
印刷テープ7は、片面粘着ロール7Aから右斜め前方に繰り出される。支持部37の右側には、底壁54から上方へ向けて垂直に立ち上がり、カセットケース50内の後方から前方へ向けて、片面粘着ロール7Aの外周面に沿う湾曲形状で延びる壁部47が設けられる。壁部47は、支持部37の右斜め後方の位置において左右方向に開口するスリット47Aを有する。片面粘着ロール7Aから繰り出される印刷テープ7は、スリット47Aを通過して、壁部47の右側の領域に搬送される。
リボンロール4Aの右側と後側には、4つの屈曲コロ45A~45Dが、順に、後側から前側へ向けて並んで設けられる。屈曲コロ45A~45Dはそれぞれ上下方向に延びる円筒状であり、底壁54から上方に突出する支持軸に回転可能に支持される。屈曲コロ45A~45Dは、それぞれ印刷テープ7の搬送路を規定する。印刷テープ7は、幅方向を上下方向にして、搬送路を搬送される。印刷テープ7の搬送路は、片面粘着ロール7Aから右斜め前方に繰り出され、壁部47のスリット47Aを通過して、屈曲コロ45Dに到達する経路をたどる。搬送路は更に前方へ向けて、屈曲コロ45C、屈曲コロ45Bの順に経由して、リボンロール4Aの右斜め前方の屈曲コロ45Aで左側に曲がる経路をたどる。次に搬送路は、リボンロール4Aの前方から半円凹部65の後側を通過し、アーム部34内で分離壁35と前壁57との間を通って第一排出口62からアーム部34外に出る経路をたどる。搬送路は、ヘッド挿入部61の左斜め前方を通過して進入口63を経由し、テープ駆動ローラ46の前方を通過して、第二排出口64からカセットケース50の外部に排出される経路をたどる。
ここで図4に示すように、壁部47のスリット47Aの開口幅は、平面視で、スリット47Aの開口部分を結ぶ仮想直線Lと、壁部47の内面の輪郭線をスリット47Aの開口部分において延長した仮想曲線Qとの間の最大距離Wが、テープスプール40に巻かれた印刷テープ7の厚みDに対してW≦D/2を満たす大きさに規定される。且つ、スリット47Aは、未使用の片面粘着ロール7Aの外周と、屈曲コロ45Aの外周とを結ぶ接線Pに壁部47が接触しない位置に形成される。印刷テープ7に柔らかな材質のものを用いた場合や、厚みがより薄いものを用いた場合、テープスプール40に巻回する印刷テープ7がばらけてしまう可能性がある。スリット47Aの開口幅が、W>D/2となる条件を満たす場合、スリット47Aからばらけた印刷テープ7がはみ出して、ジャムを発生する可能性がある。W≦D/2となる条件を満たすようにスリット47Aの開口幅の大きさを規定することで、印刷テープ7が仮にばらけてもスリット47Aからはみ出さず、ジャムの発生を抑制することができる。
一方、W>D/2となる条件を満たすため、スリット47Aの開口幅を従来よりも小さくした場合、印刷テープ7の搬送路において印刷テープ7がスリット47Aにおいて壁部47に接触し、片面粘着ロール7Aから印刷テープ7を引き出す力が増大する可能性がある。故に、少なくとも片面粘着ロール7Aの使い始めにおいては、片面粘着ロール7Aから繰り出される印刷テープ7が最初に屈曲される屈曲コロ45Aへ向かう経路において、印刷テープ7が壁部47に接触しないよう、接線Pが壁部47に非接触となるスリット47Aの位置を規定する。印刷テープ7が使用され、テープスプール40に巻かれた印刷テープ7の厚みDが小さくなるにつれ、片面粘着ロール7Aから印刷テープ7を引き出す力は減少する。片面粘着ロール7Aの直径が小さくなるため、印刷テープ7はスリット47Aにおいて壁部47に接触するようになり、印刷テープ7の搬送に負荷がかかる。しかしながら、負荷により印刷テープ7を引き出す力が増大しても、厚みDが小さくなって印刷テープ7を引き出す力が減少した分と相殺されるので、印刷テープ7の搬送に対する影響は小さい。
また、壁部47の右側、且つ屈曲コロ45Aの後側の位置には、スリット47Aに近い側から、順に、4つの屈曲ピン48A~48Dが左右方向に並んで設けられ、それぞれ底壁54から上方に突出する。4つの屈曲ピン48A~48Dは、前後方向の位置が後側から前側にずれて配置される。印刷テープ7が屈曲コロ45Aへ向かう途中で屈曲ピン48A~48Dを経由させることで、印刷テープ7の搬送に対して負荷を与え、片面粘着ロール7Aから印刷テープ7を引き出す力を調整するために用いられる。例えば、屈曲ピン48Aは、屈曲ピン48Bの左側且つ後側に位置する。片面粘着ロール7Aから繰り出される印刷テープ7が、屈曲ピン48Bを経由して屈曲コロ45Aへ向かう経路R1をたどる場合、印刷テープ7は、屈曲ピン48Aに接触してから屈曲ピン48Bにより屈曲し、屈曲コロ45Aに向かう。故に屈曲ピン48Aのみを経由して屈曲コロ45Aへ向かう経路R2をたどる場合と比べ、印刷テープ7にかかる負荷を大きくすることができる。他の屈曲ピン48C,48Dを経由する場合も同様であり、経由する屈曲ピン48A~48Dの数が多くなるほど、印刷テープ7にかかる負荷を、より大きくすることができる。
インクリボン4は、幅方向を上下方向にして、搬送路を搬送される。インクリボン4の搬送路は、リボンロール4Aから左前方に繰り出され、アーム部34内で分離壁35と接続壁61Cとの間を通って第一排出口62からアーム部34外に出る経路をたどる。更に、インクリボン4の搬送路は、ヘッド挿入部61の左斜め前方を通過し、進入口63を経由して隔離壁36と第二側壁61Bの間を後方に通過する。そして、ヘッド挿入部61の後側の接続壁61Cの後側を右方に進み、リボン巻取スプール44に巻き取られる経路をたどる。
次に、上ケース51と下ケース52の係合について説明する。上ケース51と下ケース52は、圧入ピン31とそのピン受部32との係合による固定箇所を8箇所有し、係合腕21と係合孔25との係合による固定箇所を7箇所有する。圧入ピン31は、上ケース51の上壁53から下方へ向けて突出する棒状であり、主に周壁59に沿ってカセットケース50の外周部分に設けられる。圧入ピン31の下端部31Aは、下方へ向けて先が細くなる形状である。圧入ピン31は、中間部から基部にかけて、上下方向に延び径方向に膨らむリブ形状の圧入片31Bを、周方向の3箇所に有する。ピン受部32は、下ケース52の底壁54から上方へ向けて突出する筒状であり、圧入ピン31のそれぞれと上下方向において対応する位置に設けられる。ピン受部32は上部に開口し、下方へ向けて延びる筒孔を有する。ピン受部32には、圧入ピン31のそれぞれが係合する。ピン受部32の筒孔の内径は、圧入ピン31の外径より若干大きく、圧入片31Bに接する最大外径円の直径よりも小さい。即ち圧入ピン31は、圧入によって、ピン受部32に係合し、上ケース51を下ケース52に固定する。
係合腕21は、上ケース51の周壁59及びその近傍の位置から下方へ向けて突出する棒状であり、主にカセットケース50の外周部分に設けられる。係合腕21の先端部には、側方に突出する係合片21Aが形成される。係合孔25は、下ケース52の周壁60に凹部状もしくは貫通して形成される孔である。係合孔25は、係合腕21の形勢位置に対して上下方向に対応する位置に形成される。係合片21Aの先端部はテーパ状の斜面に形成される。上ケース51と下ケース52とが係合される過程において、係合腕21は、係合片21Aが周壁59に当接し、斜面に案内されることで、周壁59とは反対側に押圧されて撓む。係合片21Aが係合孔25の位置に達すると、係合片21Aが係合孔25に挿入されることで、係合腕21は撓みが解除され、上ケース51を下ケース52に固定する。
図4に示すように、半円凹部65に設けられた係合腕21と係合孔25とが係合する領域には、印刷テープ7の搬送路が含まれる。以下説明において、係合腕21と係合孔25とが係合する領域において、印刷テープ7の搬送路が含まれる領域を、特定領域H(図4において一点斜線で示す)という。また、特定領域Hに設けられた係合腕21及び係合孔25による係合部を、便宜上、特定係合部いい、それぞれ特定係合腕22及び特定係合孔26という。
図2~図4に示すように、上ケース51の半円凹部65が形成された部分の周壁59には、後方へ向けて凹む半円溝59Aが形成される。半円溝59Aは、下ケース52の半円凹部65が形成された部分の周壁60の厚みに相当する深さの溝状である。特定係合腕22は半円溝59Aの部分における周壁59から下方へ向けて板状に延びる。特定係合腕22の厚み方向は、周壁59の厚み方向と同じ方向である。よって上ケース51と下ケース52とが組み付けられる場合に、特定係合腕22は下ケース52の後面側に位置する。特定係合腕22の先端部には、特定係合片22Aが形成される。特定係合片22Aは、先端側(下側)に斜面を有し、特定係合腕22の前面において突出する。特定係合腕22の後面には、後方に突出し、上下方向に延びるリブ状の案内突起22B(図4参照)が形成される。案内突起22Bは、上ケース51と下ケース52とが組み付けられた場合に、特定領域Hにおいて印刷テープ7の搬送路が特定係合腕22の後側を通過するように案内する。
特定係合孔26は、下ケース52の半円凹部65が形成された部分の周壁60に形成され、周壁60の厚み方向に貫通する孔である。特定係合孔26は、上ケース51と下ケース52とが組み付けられた場合に、周壁60の厚み方向において特定係合腕22の特定係合片22Aが配置される位置に対応して開口される。特定領域Hにおいて、特定係合孔26は半円凹部65の左端部側に位置し、印刷テープ7の搬送路との間に前後方向の間隙を有する。特定係合腕22の先端部には、突出部23が設けられる。突出部23は、特定係合腕22の先端部から下方へ向けて延びる板状である。突出部23の厚み方向は、特定係合腕22の厚み方向と同じ方向である。突出部23は、平面視で、特定係合腕22の形成範囲内にて突出される。即ち突出部23は、左右方向及び前後方向において、特定係合腕22の形成範囲からはみ出さない。突出部23の先端部には、傾斜面23Aが形成されている。特定係合腕22及び突出部23の厚み方向は、特定領域Hにおける印刷テープ7の搬送方向に対して交差する。突出部23の先端部は先端側ほど先が細くなる形状である。突出部23の突出方向における先端部の断面の面積は、左側よりも右側ほど小さい。即ち傾斜面23Aは、下方及び後方に向けて傾斜する。
カセットケース50の組み立てについて説明する。テープカセット1を作成する過程で、印刷テープ7、インクリボン4等のテープカセット1の構成部品は、下ケース52に組み付けられる。そして、下ケース52に上ケース51を組み付けることで、カセットケース50が組み立てられて、テープカセット1が完成する。図4、図5に示すように、カセットケース50を組み立てる過程で、上ケース51を上方から下ケース52に近づけると、上ケース51に設けられた圧入ピン31の下端部31Aは、下ケース52のピン受部32の筒孔内に案内される。突出部23は、周壁60と印刷テープ7との間に進入する。突出部23が特定係合腕22の先端部から下方に突出するので、仮に印刷テープ7の幅が短い場合でも、突出部23先端部は印刷テープ7に届く。故にカセットケース50を組み立てる作業者は、突出部23が周壁60と印刷テープ7との間に進入したことを容易に確認できる。突出部23は、特定係合腕22よりも先に印刷テープ7に接触する。突出部23の厚み方向が印刷テープ7の搬送方向に対して交差する方向であるので、傾斜面23Aは、印刷テープ7側を向く。上ケース51が下方へ移動すると、傾斜面23Aは、印刷テープ7の上側の縁部に当接し、縁部を後方へ案内する。突出部23は印刷テープ7を後方へ押し退けて、周壁60と印刷テープ7との間に進入する。上ケース51が更に下方へ移動すると、突出部23に次いで特定係合腕22が周壁60と印刷テープ7との間に進入する。
そして図6に示すように、圧入ピン31の圧入片31Bがピン受部32の筒孔入口に当接すると、圧入ピン31はピン受部32に進入し難くなる。この状態が、カセットケース50の仮組状態である。仮組状態において、特定係合腕22の突出部23は、印刷テープ7を後方へ押し退けて、周壁60と印刷テープ7との間に進入した状態である。なお、幅が短い印刷テープ(例えば9mm以下)を、本願のカセットケース50に収容する場合があるが、突出部23は、仮組状態において、幅の短い印刷テープの上端に届く長さを有する。故に、作業者は、仮組状態に至るまでに、突出部23を容易に周壁60と印刷テープ7との間に進入させることができる。作業者は、仮組状態のカセットケース50を圧入装置(図示略)にセットする。圧入装置は上ケース51を下ケース52へ向けて押圧し、圧入ピン31をピン受部32内に圧入する。これにより、カセットケース50が組み立てられる。圧入の過程において、特定係合腕22は突出部23に案内されて、周壁60と印刷テープ7との間に進入する。特定係合腕22は、特定係合片22Aが周壁60に当接することで先端部が後方に撓められる。特定係合腕22は、印刷テープ7を後方に押し退けつつ撓むため、周壁60と印刷テープ7との間に位置する状態を維持し、圧入の過程で印刷テープ7を押し潰さない。圧入が完了すると、特定係合片22Aが特定係合孔26内に嵌まり、特定係合腕22の先端部の撓みが解除される。特定係合腕22が特定係合孔26に係合し、且つ圧入ピン31が圧入片31Bによってピン受部32の筒孔内に係合することで、カセットケース50の組み立てが完了し、テープカセット1が完成する。
ところで、圧入の過程において、下ケース52の分離壁35及び隔離壁36は上方に突出するため、倒れを生ずる可能性がある。カセットケース50を組み立てた状態で、分離壁35、隔離壁36の倒れを防止するため、上ケース51には、分離壁35及び隔離壁36の上端部が進入させて位置決めする位置決孔27,28が形成される(図2参照)。
図7に示すように、位置決孔28は、上壁53の下面側に、テーパ部28Aを有する。テーパ部28Aは、位置決孔28が延びる方向に対して直交する側の角部に形成される。位置決孔28の近傍には、上壁53の下面から下方に突出する突出部28Bが設けられる。突出部28Bは位置決孔28に沿って形成される。突出部28Bは、位置決孔28が延びる方向に対して直交する方向(図7では左右方向)において、位置決孔28に遠い側ほど下方に突出する傾斜形状を有し、傾斜面28Dとして形成される。突出部28Bの下端28Cの位置は、上下方向において、上ケース51に設けられる印刷テープ7又はインクリボン4の搬送路を案内する突起部53Aの下端の位置よりも上方にある。
また、隔離壁36は、上端にテーパ部36A,36Bを有する。テーパ部36Aは、隔離壁36が延びる方向に対して直交し、且つ隔離壁36の近傍に配置される第二側壁61Bとは反対側(図7では左側)の角部に形成される。テーパ部36Bは、隔離壁36が延びる方向に対して直交し、且つ第二側壁61B側(図7では右側)の角部に形成される。テーパ部36Bは、テーパ部36Aよりも隔離壁36の厚み方向の中央寄りの位置に形成される。
カセットケース50の組み立て過程において、仮に隔離壁36に倒れが生じた場合、倒れの度合いが比較的小さい場合は、隔離壁36のテーパ部36A,36Bが位置決孔28のテーパ部28Aに案内されることによって倒れが修正され、隔離壁36の上端は、位置決孔28に進入することができる。一方、隔離壁36の倒れの度合いが比較的大きく、仮に先端部が第二側壁61Bに接触する倒れが生じた場合、位置決孔28のテーパ部28Aによる倒れの修正はなされない。この場合、突出部28Bによる倒れの修正がなされる。突出部28Bの下端28Cは、左右方向において、第二側壁61Bの左面と隔離壁36のテーパ部36Bとの間に形成される間隙の範囲内に位置するように、下端28Cの位置と、テーパ部36Bの大きさが規定されている。故にカセットケース50の組み立て過程において、突出部28Bの下端28Cは、第二側壁61Bとテーパ部36Bとの間に進入することができる。よって隔離壁36のテーパ部36Bが突出部28Bの傾斜面28Dに案内されることによって倒れが修正され、隔離壁36の上端は、位置決孔28に進入することができる。なお、位置決孔27の近傍にも同様の構成の突出部が設けられ、カセットケース50の組み立て過程において分離壁35の倒れを修正することができる。
以上説明したように、カセットケース50の組立時に、特定係合腕22の先端部よりも突出する突出部23は、特定係合腕22の先端部よりも先に印刷テープ7に接触することができる。突出部23は印刷テープ7を搬送路から押し退け、特定係合片22Aが特定係合孔26に係合する過程で特定係合腕22の先端部が印刷テープ7に接触することを抑制する。故に印刷テープ7は、カセットケース50の組立時に、特定係合腕22の先端部によって押し潰されない。
特定係合腕22に突出部23が設けられることによって、突出部23と一体の特定係合腕22の先端部は、突出部23によって押し退けられた印刷テープ7との接触が抑制されるので、印刷テープ7を押し潰さない。
下ケース52と上ケース51とを係合する前の仮組状態で、突出部23が印刷テープ7に接触することができる。故に、カセットケース50を組み立てる作業者は、突出部23が印刷テープ7を搬送路から正しく押し退けた状態であるか否かを容易に確認でき、特定係合腕22の先端部で印刷テープ7が押し潰されないようにカセットケース50を組み立てることができる。
直交方向における突出部23の形成範囲が特定係合腕22の形成範囲よりも搬送路側にはみ出す場合、組み立て後のカセットケース50内で印刷テープ7は突出部23に接触し、搬送の負荷がかかる可能性がある。直交方向における突出部23の形成範囲が特定係合腕22の形成範囲よりも搬送路とは反対側にはみ出す場合、カセットケース50の組み立て過程において、突出部23が周壁に当接して特定係合腕22をより撓ませてしまい、特定係合腕22を破損する可能性がある。
突出部23は、先端部が先端側ほど断面積が小さくなる先細り形状であるので、カセットケース50の組み立て過程において印刷テープ7に接触した後、印刷テープ7を押し潰さずに側面側に案内することができる。
突出部23の傾斜面23Aは、突出方向側且つ搬送路側を向く。故にカセットケース50の組み立て過程において、突出部23の先端部が印刷テープ7に当接した場合に、傾斜面23Aは、印刷テープ7を傾斜面23Aに沿って突出部23の搬送路側の側面に案内する。よって印刷テープ7は搬送路から外れた経路に案内されることはない。
特定係合腕22は、上下方向において特定領域内の搬送路と重なる位置にあるので、突出部23がない場合、カセットケース50の組立時に必ず搬送路に配置された印刷テープ7に接触することになる。特定係合腕22に突出部23が設けられたことで、カセットケース50の組立時に、突出部23が印刷テープ7を押し退け、その位置に、特定係合腕22が配置されるので、特定係合腕22が印刷テープ7を押し潰すことはない。
下ケース52に上側から係合する上ケース51に特定係合腕22と突出部23が設けられているので、カセットケース50を組み立てる作業者は、上からの特定係合部を覗き込んで突出部23が特定領域内の搬送路に位置する印刷テープ7を押し退けたか否かを容易に確認でき、組み立て不良の発生を抑制することができる。
本実施形態において、印刷テープ7が、本発明の「テープ」に相当する。特定係合孔26が、本発明の「係合孔」に相当する。特定係合腕22が、本発明の「係合腕」に相当する。圧入ピン31が、本発明の「ピン」に相当する。
本発明は、上記実施形態から種々の変更が可能である。圧入ピン31とピン受部32とはそれぞれ上ケース51と下ケース52とに設けたが、位置関係を入れ替え、それぞれを下ケース52と上ケース51とに設けてもよい。係合腕21と係合孔25とはそれぞれ上ケース51と下ケース52とに設けたが、位置関係を入れ替え、それぞれを下ケース52と上ケース51とに設けてもよい。特定係合腕22と特定係合孔26とはそれぞれ上ケース51と下ケース52とに設けたが、位置関係を入れ替え、それぞれを下ケース52と上ケース51とに設けてもよい。特定領域Hは、半円凹部65の近傍で搬送路を含む係合部がある領域としたが、その他の係合部のある領域においても、その領域が搬送路を含むのであれば、特定領域Hとして、係合腕21に突出部23を設けてもよい。突出部23は、先端部に下方及び後方を向く傾斜面23Aを有するが、傾斜面23Aではなく、先端部がテーパ状に形成されてもよい。
1 テープカセット
7 印刷テープ
22 特定係合腕
22A 特定係合片
23 突出部
23A 傾斜面
26 特定係合孔
31 圧入ピン
32 ピン受部
50 カセットケース
51 上ケース
52 下ケース
53 上壁
53A 突起部
54 底壁
59 周壁
60 周壁
H 特定領域

Claims (8)

  1. 底壁と、上壁と、前記底壁及び前記上壁をつなぐ周壁とを備えており、前記周壁は上下方向に延び、前記底壁及び前記周壁の下側部分を有する下ケースと、前記上壁及び前記周壁の上側部分を有し、前記下ケースの上側に係合される上ケースとから構成されるカセットケースと、
    幅方向を前記上下方向とし前記カセットケース内の搬送路に配置されるテープと、
    前記テープが搬送される前記搬送路を含む領域である特定領域に設けられ、前記下ケースと前記上ケースとを係合する特定係合部と、
    を備えるテープカセットにおいて、
    前記特定係合部は、
    前記下ケース及び前記上ケースのいずれか一方の前記周壁に設けられる係合孔と、
    前記カセットケース内において、前記下ケース及び前記上ケースの他方の前記周壁に設けられ、前記上下方向に延び、前記係合孔に係合する係合片を有する係合腕と、
    前記カセットケース内において、前記係合腕の先端部よりも前記上下方向に突出して延びる突出部と、
    を備えること
    を特徴とするテープカセット。
  2. 前記突出部は、前記係合腕に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記下ケースの前記底壁及び前記上ケースの前記上壁のいずれか一方に設けられ、前記上下方向に延びるピンと、
    前記下ケースの前記底壁及び前記上ケースの前記上壁の他方に設けられ、前記上下方向に延び、前記下ケースと前記上ケースとが係合した場合に前記ピンが挿入されて係合状態となるピン受部と、
    を備え、
    前記カセットケースの組立過程で、前記ピンの先端部を前記ピン受部の先端部に挿入させて位置決めしつつも前記ピンと前記ピン受部とが非係合の状態である仮組状態において、前記突出部は、前記テープに接触する突出長さを有すること
    を特徴とする請求項2に記載のテープカセット。
  4. 前記上下方向と、前記特定領域内の前記搬送路における前記テープの搬送方向とに直交する直交方向において、
    前記突出部の形成範囲は、前記係合腕の形成範囲内にあること
    を特徴とする請求項3に記載のテープカセット。
  5. 前記突出部の先端部は、先端側ほど前記上下方向の断面積が小さくなる形状であること
    を特徴とする請求項4に記載のテープカセット。
  6. 前記突出部の先端部は、前記上下方向に対して傾斜する傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、前記突出部の突出方向側、且つ前記直交方向における前記搬送路側を向くこと
    を特徴とする請求項5に記載のテープカセット。
  7. 前記係合腕は、前記仮組状態において、前記特定領域内の前記搬送路と前記上下方向において重なる位置に形成されたこと
    を特徴とする請求項6に記載のテープカセット。
  8. 前記係合孔は前記下ケースの前記周壁に設けられ、
    前記係合腕及び前記突出部は、前記上ケースの前記周壁に設けられたこと
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のテープカセット。
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