JP2024006574A - 毛髪ボリュームアップ外用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた毛髪のボリューム増加作用を有する外用組成物を提供する。【解決手段】イノシトールを含有する、毛髪ボリュームアップ外用組成物。【選択図】なし

Description

本開示は、毛髪ボリュームアップ外用組成物に関する。
近年、ヘアケア意識の高まりにより、加齢等の内的要因、並びにシャンプー、ブラッシング、紫外線、及びパーマ等の外的要因に伴う、毛髪のボリューム低下、毛髪のパサつき、広がり、及びハリコシの減少等の毛髪に関する悩みを改善する化粧料が求められている(特許文献1及び特許文献2参照)。
その一方で、安心安全志向の高まりに伴い、天然物由来成分の活用が注目されている。多くの生物の体内に含まれるイノシトール(1,2,3,4,5,6-シクロヘキサンヘキサオール)は、シクロヘキサンの各炭素上の水素原子が1つずつヒドロキシ基に置換した構造を持ち、ビタミン様作用物質として知られている化合物である。イノシトールには、ヒドロキシ基の立体配置の組み合わせにより、9種類の立体異性体が存在しており、一般的な低分子量多価アルコールと同様に水溶性の物質である(溶解度403.4g/L-HO、11℃)(非特許文献1参照)。これらのイノシトールの立体異性体の内、chiro-イノシトール(シス-1,2,4-トランス-3,5,6-シクロヘキサンヘキサオール)については、近年、優れた育毛作用があることが見出され、育毛剤等の外用組成物として利用できることが報告されている(特許文献3参照)。
特開2015-105271号公報 特開2018-203628号公報 特許第6244065号公報
D-chiro-Inositol(CAS 643-12-9)Grobal Market Reseach Report 2021. BAC REPORTS.
本開示の目的は、優れた毛髪のボリューム増加作用を有する外用組成物を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、イノシトールが優れた毛髪のボリューム増加作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
[1]イノシトールを含有する、毛髪ボリュームアップ外用組成物。
[2]前記イノシトールの含有量が、前記組成物全体質量中0.0001~50質量%である、[1]に記載の外用組成物。
[3]前記イノシトールが、D-chiro-イノシトールである、[1]に記載の外用組成物。
[4]溶媒を含有し、前記溶媒が水及び/又はエタノールを含む、[1]に記載の外用組成物。
[5]毛髪のスタイリング剤として用いる、[1]~[4]の何れか1項に記載の外用組成物。
[6]イノシトールを含有する外用組成物を毛髪に投与する工程を含む、毛髪ボリュームアップ方法。
[7]毛髪ボリュームアップ外用組成物を製造するための、イノシトールの使用。
[8]毛髪をボリュームアップするための、イノシトール。
本開示によれば、優れた毛髪のボリューム増加作用を有する外用組成物を提供することができる。
毛髪ボリュームアップ試験の方法の説明図である。
以下、本開示の外用組成物及びその具体的な実施形態を説明するが、本開示は以下で説明する具体的な実施形態に限定されるものではない。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物は、イノシトールを含有する。イノシトールには9種類の立体異性体、具体的には、allo-イノシトール、D-chiro-イノシトール、L-chiro-イノシトール、cis-イノシトール、epi-イノシトール、myo-イノシトール、muco-イノシトール、neo-イノシトール、及びscyllo-イノシトールが存在する。本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物が含有するイノシトールとしては、これらの立体異性体の何れであってもよいが、D-chiro-イノシトール又はL-chiro-イノシトール、つまりchiro-イノシトールが好ましく、D-chiro-イノシトールがより好ましい。
イノシトールの立体異性体のうち、chiro-イノシトールのみが、キラルな分子であり、光学異性体としてD体、及びL体(さらにそれらの等量混合物をDL体として区別する場合がある)が存在する。D-chiro-イノシトールはそのうちのD体であり、L-chiro-イノシトールはそのうちのL体である。
イノシトールは、天然物から抽出でき、肌に付着又は塗布しても肌荒れが少なく、体内に取り込まれても健康を損なう恐れが少ない。イノシトールとしては、特に限定されないが、例えば、蕎麦、豆類、及び柑橘類等の天然物から抽出したもの、マメ科植物等から発酵法により精製して抽出したもの、化学合成したもの、並びに市販品等が挙げられる。ここで、抽出方法としては、特に限定されず、公知の抽出方法を用いることができる。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物全体質量中のイノシトールの含有量は、特に限定されるものではなく、外用組成物の形態や剤型等に応じて適宜調整すればよいが、0.0001~50質量%が好ましく、0.0002~40質量%がより好ましく、0.0005~35質量%がさらに好ましく、0.001~30質量%がよりさらに好ましく、0.005~30質量%が特に好ましい。本開示において、「質量%」とは、組成物全体の質量に対する組成物に含有される成分の質量百分率を意味する。なお、本明細書において「X~Y」と表記する場合は、X以上Y以下であることを意味する。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物全体質量中のイノシトールの含有量は、毛髪ボリュームアップ外用組成物に含まれる溶媒の種類によって異なる場合があり、用いる溶媒の溶解度の限度で含有することが好ましい。例えば、溶媒として水を用いる場合、イノシトールの含有量は、0.0001~50質量%が好ましく、0.0002~40質量%がより好ましく、0.0005~35質量%がさらに好ましく、0.001~30質量%がよりさらに好ましく、0.005~30質量%が特に好ましい。溶媒として50V/V%エタノール(水及びエタノール混合溶媒)を用いる場合、0.0001~40質量%が好ましく、0.0002~30質量%がより好ましく、0.0005~25質量%がさらに好ましく、0.001~20質量%がよりさらに好ましく、0.005~20質量%が特に好ましい。溶媒として90V/V%エタノール(水及びエタノール混合溶媒)を用いる場合、0.0001~10質量%が好ましく、0.0002~10質量%がより好ましく、0.0005~10質量%がさらに好ましく、0.001~10質量%がよりさらに好ましい。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物全体質量中のイノシトール1質量部に対する水の質量部は、特に限定されないが、0~100000質量部である。毛髪ボリュームアップ効果の観点から、イノシトール1質量部に対する水の質量部は、0~20000質量部が好ましく、0~10000質量部がより好ましく、0~1000質量部がさらに好ましく、0~100質量部がよりさらに好ましく、0~10質量部が特に好ましい。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物全体質量中のイノシトール1質量部に対するエタノールの質量部は、特に限定されないが、0~100000質量部である。毛髪ボリュームアップ効果の観点から、イノシトール1質量部に対するエタノールの質量部は、0~20000質量部が好ましく、0~10000質量部がより好ましく、0~1000質量部がさらに好ましく、0~100質量部がよりさらに好ましく、0~10質量部が特に好ましい。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物全体質量中の水1質量部に対するエタノールの質量部は、特に限定されないが、1~10質量部である。毛髪ボリュームアップ効果の観点から、水1質量部に対するエタノールの質量部は、2~10質量部が好ましく、3~9質量部がより好ましく、5~9質量部がさらに好ましく、7~9質量部がよりさらに好ましい。
本開示において、毛髪ボリュームアップとは、毛髪にハリコシを与えて、毛髪を頭皮に近い根元から立ち上げることにより、毛髪全体のかさを増やすことをいう。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物は、イノシトール以外にイノシトールを溶解し得る溶媒を含有してよい。これにより、本開示の組成物を均一に毛髪に投与、特に付着又は塗布することができる。溶媒の種類は限定されず、外用組成物の形態や剤型等に応じて適宜選択すればよく、水、有機溶媒、及び水と有機溶媒の混合物の何れであってもよい。毛髪ボリュームアップの効果という観点から、溶媒は、好ましくは水と有機溶媒の混合物であり、より好ましくは水のみである。
水としては、精製水が好ましく、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水並びに超純水が挙げられる。これらの精製水の中でもイオン性不純物を極力除去したものがより好ましい。
有機溶媒としては、例えば、炭素数1~3のモノアルコール及び多価アルコール等が挙げられる。
炭素数1~3のモノアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、及びイソプロパノールが挙げられ、これらのうち、毛髪ボリュームアップの効果という観点から、エタノール、n-プロパノール及びイソプロパノールが好ましく、エタノール及びイソプロパノールがより好ましく、エタノールがさらに好ましい。
多価アルコールとは、分子内に水酸基を2個以上もつアルコールを意味する。多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)、トリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、1,3-プロピレングリコール(1,3-プロパンジオール)、イソブチレングリコール(2-メチル-1,2-プロパンジオール)、1,2-ブタンジオール、1,3-ブチレングリコール(1,3-ブタンジオール)、1,4-ブタンジオール、2-ブテン-1,4-ジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、及び1,8-オクタンジオール等が挙げられる。これらの中では、毛髪ボリュームアップの効果という観点から、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)及びトリプロピレングリコールが好ましく、グリセリン、ジエチレングリコール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールがより好ましく、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールがさらに好ましい。
炭素数1~3のモノアルコール及び多価アルコールは、それぞれ独立に、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物の溶媒としては、体内に取り込まれても健康を損なう恐れが少ない等の安全性の観点、及びスプレー塗布に好適であることから、水及び/又はエタノールを含むことが好ましい。
本開示の外用組成物が溶媒を含有する場合、本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物全体質量中の溶媒の含有量は、外用組成物の形態や剤型等に応じて適宜設定すればよいが、0~99.999質量%が好ましく、0.1~70質量%がより好ましく、1~50質量%がさらに好ましく、2~30がよりさらに好ましく、5~10が特に好ましい。
本開示の外用組成物が有機溶媒を含有する場合、溶媒全体中の有機溶媒の含有量は、0.001~99.99V/V%であってよい。特に、溶媒が水とエタノールの混合溶媒である場合、水とエタノールの混合溶媒中のエタノールの含有量は、10~95V/V%が好ましく、300~90V/V%がより好ましく、50~90V/V%がさらに好ましく、70~90V/V%が特に好ましい。
本開示の外用組成物は、イノシトール以外に、必要に応じて、化粧品等で通常許容される成分を含んでもよい。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物の製造方法は、特に限定されず、イノシトール、並びに必要に応じて溶媒及びその他の成分を混合することにより製造することができる。各成分を混合する順番及び混合時の条件も、特に限定されない。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物は、毛髪に投与、特に付着又は塗布することにより、毛髪のボリュームを増加できることから、例えば、整髪料、養毛料、毛髪着色料、洗髪料、及びヘアリンス等の毛髪用の化粧品として使用することが好ましい。整髪料としては、ヘアオイル、スタイリング剤、セット剤、ブロー剤、ブラッシング剤、チック、ヘアスティック、ポマード、ヘアクリーム、ヘアミルク、ヘアソリッド、ヘアワックス、ヘアバーム、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアラッカー、ヘアリキッド、ヘアウォーター、ヘアフォーム、及びヘアジェル等が挙げられる。養毛料としては、トニック、ヘアローション、ヘアエッセンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、及びヘアパック等が挙げられる。毛髪着色料としては、染毛料、ヘアカラースプレー、ヘアカラースチック、カラーシャンプー、カラートリートメント、カラーコンディショナー、カラーリンス、ヘアマニュキュア、及びヘアマスカラ等が挙げられる。洗髪料としては、シャンプー、及び洗髪粉等が挙げられる。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物を毛髪用の化粧品として使用する場合、特に限定されないが、洗い流すタイプ又は洗い流さないタイプのヘアトリートメントとして使用することができる。より頭皮と毛髪に潤いを与え、ボリュームアップ効果を奏するという観点から、洗い流さないヘアトリートメントが好ましい。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物は、特に制限されないが、例えば、液状又は半固形状(ゲル状、クリーム状、軟膏状、ペースト状等)が挙げられる。毛髪ボリュームアップの効果という観点から、好ましくは液状が挙げられる。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物は、特に制限されないが、例えば、ジェル剤、クリーム剤、ローション剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、リニメント剤、軟膏剤、パック剤、ヘアブリーチ等が挙げられる。毛髪ボリュームアップの効果という観点から、好ましくはローション剤、乳液剤、液剤及びエアゾール剤、より好ましくはローション剤、液剤及びエアゾール剤、さらに好ましくは液剤及びエアゾール剤である。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物は、より優れた毛髪のボリューム増加作用を発揮できる点で、整髪料、特に毛髪のスタイリング剤として用いることが好ましく、特に優れた毛髪のボリューム増加作用を発揮できる点で、洗浄及びドライした後の毛髪に対するスタイリング剤として用いることがより好ましい。ここで、毛髪のスタイリング剤とは、所望の髪型を作りやすくする、保持する、毛髪を傷つきにくくする等の目的で、毛髪に付着又は塗布する処理剤をいう。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物を、整髪料、特に毛髪のスタイリング剤として用いる場合、毛髪への付着又は塗布方法は、特に限定されないが、毛髪に均一な皮膜を容易に形成することができる点で、スプレーによる塗布又は毛髪に直接塗布が好ましく、毛髪に直接塗布がより好ましい。
以上の本開示の外用組成物に関する説明は、イノシトールを含有する外用組成物を毛髪に投与する工程を含む、毛髪ボリュームアップ方法;毛髪ボリュームアップ外用組成物を製造するための、イノシトールの使用;及び毛髪をボリュームアップするための、イノシトールにも適用される。なお、本開示において、毛髪ボリュームアップ方法とは、毛髪にハリコシを与えて、毛髪を頭皮に近い根元から立ち上げることにより、毛髪全体のかさを増やす方法をいう。
本開示の実施形態について、実施例によって以下に詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるものではない。
(毛髪ボリュームアップ試験の方法)
1群あたり3本の人毛黒毛束(約10cm,1g)を用いた。各人毛黒毛束をシャンプーで洗浄し、タオルで十分に水分を拭き取り、ドライヤーで乾燥させた。続いて、外用組成物0.3mLをスプレー塗布し、コームでなじませた後、ドライヤーで乾燥させて、評価用の各人毛黒毛束1を得た。図1に示すように、クリヤープラ板2の上面先端部2eから3cmの位置で各人毛黒毛束1を固定し、クリヤープラ板2を測定台3から十分にはみ出す位置で固定した。側面より画像を撮影し、クリヤープラ板2から垂らした人毛黒毛束1の毛束角度4を測定した。毛束角度4は、クリヤープラ板の上面先端部2eから鉛直下向きに下ろした直線、及びクリヤープラ板の上面先端部2eと人毛黒毛束1との接線の2直線がなす角度をいい、画像解析ソフトImageJ Angle Toolを用いて測定した。評価用の各人毛黒毛束1を得た直後の毛束角度4、及び得られた評価用の各人毛黒毛束1を平らな容器に載せた状態で室温25℃、湿度60%下で9時間保管した後の毛束角度4をそれぞれ測定した。なお、毛束角度4の値が大きい程、毛髪ボリュームが大きいといえる。
(実施例1~13)
イノシトールとしてD-chiro-イノシトールを、水、50V/V%エタノール(水及びエタノール混合溶媒)又は90V/V%エタノール(水及びエタノール混合溶媒)に溶解して、表1~3に示す組成の外用組成物をそれぞれ調製した。これらの外用組成物を用いて、毛髪ボリュームアップ試験を行った。試験はそれぞれ3回行い(N=3)、得られた各毛束角度の平均値を表1~3に示した。
(参考例1~4)
皮膜形成性ポリマーであって、毛髪に付けると、皮膜を形成して、ハリやコシを与える成分として知られ、市販の毛髪のスタイリング剤に配合される成分であるポリビニルピロリドン(PVP)を水に溶解して、表4に示す組成の組成物をそれぞれ調製した。これらの組成物を用いて、毛髪ボリュームアップ試験を行った。試験はそれぞれ3回行い(N=3)、得られた各毛束角度の平均値を表4に示した。
(比較例1~3)
イノシトールを含有する外用組成物に代えて、水のみ(比較例1)、50V/V%エタノール(水及びエタノール混合溶媒)のみ(比較例2)、又は90V/V%エタノール(水及びエタノール混合溶媒)のみ(比較例3)をそれぞれ用いた以外は、実施例1と同様にして、毛髪ボリュームアップ試験を行った。試験はそれぞれ3回行い(N=3)、得られた各毛束角度の平均値を表1~3に示した。
Figure 2024006574000001
Figure 2024006574000002
Figure 2024006574000003
Figure 2024006574000004
表1~4に示すとおり、実施例1~13の外用組成物を用いて処理した人毛黒毛束は、それぞれ評価用の各人毛黒毛束1を得た直後の毛束角度4、及び得られた評価用の各人毛黒毛束1を室温25℃、湿度60%下で9時間保管した後の毛束角度4の何れも比較例に対し、参考例1~4と同程度又はそれ以上に大きくなり、イノシトールを含有する外用組成物が、優れた毛髪のボリューム増加作用を有することが確認できた。
特に、所定の条件下で9時間保管した後も、評価用の各人毛黒毛束1を得た直後と同等の毛束角度を有していることから、毛髪のボリューム増加作用が長時間保持されることも確認できた。
本開示の毛髪ボリュームアップ外用組成物は、イノシトールが毛髪に均一な皮膜を容易に形成することができるため、毛髪ボリュームアップ効果を奏していると考えられる。
1 評価用の人毛黒毛束
2 クリヤープラ板
2e クリヤープラ板の上面先端部
3 測定台
4 毛束角度

Claims (5)

  1. イノシトールを含有する、毛髪ボリュームアップ外用組成物。
  2. 前記イノシトールの含有量が、前記組成物全体質量中0.0001~50質量%である、請求項1に記載の外用組成物。
  3. 前記イノシトールが、D-chiro-イノシトールである、請求項1に記載の外用組成物。
  4. 溶媒を含有し、
    前記溶媒が水及び/又はエタノールを含む、請求項1に記載の外用組成物。
  5. 毛髪のスタイリング剤として用いる、請求項1~4の何れか1項に記載の外用組成物。
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