JP2024004674A - パターンマッチング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークピースの表面の不均一な帯電がパターンマッチングに与える影響を低減させる技術を提供する。【解決手段】本パターンマッチング方法は、複数の検査エリアA1~A10内のそれぞれのパターン密度を設計データから算定し、パターン密度をその数値に従って複数の密度グループPG1~PG3に分割し、複数の検査エリアのそれぞれの画像を走査電子顕微鏡1により生成し、画像上のパターンとCADパターンとのパターンマッチングを実行し、パターンマッチングの結果に基づいて、複数の検査エリアA1~A10にそれぞれ対応する複数の画像シフト量を算定し、複数の検査エリアA1~A10を、複数の密度グループPG1~PG3に対応する複数のエリアグループAG1~AG3に分割し、複数のエリアグループAG1~AG3にそれぞれ対応する複数の補正量C1~C3を算定する。【選択図】図5

Description

本発明は、ウェーハまたはガラス基板などのワークピースの画像上のパターンと、パターンの設計データから作成されたCADパターンとのパターンマッチングを行う方法に関し、特にワークピースの表面の帯電に起因する画像シフトがパターンマッチングに与える影響を低減させる技術に関する。
ダイ・ツー・データベース方式は、パターンが形成されたワークピース(例えば、ウェーハまたはガラス基板)の画像上のパターンと、パターンの設計データから作成されたCADパターンとのマッチングを行うパターンマッチング方法である。より具体的には、ダイ・ツー・データベース方式は、検査したいエリアの座標を設計データから取得し、ワークピースが置かれたステージをその座標へ移動させ、ワークピース上のパターンのSEM画像を電子ビーム照射により生成し、SEM画像と設計データから作成されたCADパターンとを重ね合わせ、CADパターンのエッジを起点として設定された範囲でSEM画像のグレーレベルのプロファイルを作成し、グレーレベルのプロファイルからSEM画像上のパターンのエッジを決定し、決定されたエッジの位置と、対応するCADパターンのエッジとのバイアス値が最小になるマッチング位置を決定する。
ダイ・ツー・データベース方式での画像生成中に、ワークピース表面の帯電の影響により電子ビームが曲げられ、その結果、撮像ターゲット位置と実撮像位置がずれることがある。図10は、CADパターンとSEM画像上のパターンとの位置ずれの一例を示す模式図である。CADパターン501とSEM画像上のパターン502との位置ずれが大きい場合は、CADパターン501とSEM画像上のパターン502とのマッチングが失敗することがある。そこで、CADパターン501とSEM画像上のパターン502をマッチングさせたときのずれ量からSEM画像のシフト量を求め、次の画像生成のときにステージの位置をシフト量だけ移動することで、撮像ターゲット位置と実撮像位置の差を最小にしている。別の方法では、帯電の影響が大きいと予想される場合は、パターンマッチングの失敗を防止するために、マッチング探索範囲を予め大きく設定しておく。
特開平5-324836号公報
メモリーセル内など高密度で単純なパターンでは、ワークピース面内の帯電は一様であるため、帯電の影響は大きくはない。したがって、従来技術の補正によりSEM画像上のパターンとCADパターンを正しくマッチングさせることができる。しかしながら、ロジックデバイスなどの、パターン密度が大きく異なるワークピースでは、局所的に帯電の影響が大きいことがある。
図11は、パターン密度が大きいワークピース表面内での帯電を示す模式図であり、図12は、パターン密度が小さいワークピース表面内での帯電を示す模式図である。ワークピースのパターン面601には、絶縁材から構成された絶縁層603(例えば、層間絶縁層)と、銅などの金属からなる配線605が形成されている。パターン面601の画像を生成するとき、電子ビームはパターン面601に照射されるので、絶縁層603の帯電が起こる。図11と図12との比較から分かるように、パターン密度の小さいパターン面601では、絶縁層603の露出面積が大きく、帯電量が大きい。
このように、パターン面601内で局所的に大きな帯電が起こると、上述した従来技術では、実撮像位置が撮像ターゲット位置から大きくずれてマッチングに失敗してしまうことがある。これを回避する為にマッチング位置を探す範囲を広げると、マッチング位置判定の誤りや、適切なマッチング位置を探すための時間が増大し、スループット低下が生じる。
そこで、本発明は、ワークピースの表面の不均一な帯電がパターンマッチングに与える影響を低減させる技術を提供する。
一態様では、ワークピースのパターン面内に複数の検査エリアを設定し、前記複数の検査エリア内のそれぞれのパターン密度を、前記ワークピースのパターンの設計データから算定し、前記パターン密度をその数値に従って複数の密度グループに分割し、前記複数の検査エリアのそれぞれの画像を走査電子顕微鏡により生成し、前記画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行し、前記パターンマッチングの結果に基づいて、前記複数の検査エリアにそれぞれ対応する複数の画像シフト量を算定し、前記複数の検査エリアを、前記複数の密度グループに対応する複数のエリアグループに分割し、各エリアグループに属する検査エリアに対応する画像シフト量に基づいて、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数の補正量を算定し、前記複数の密度グループと前記複数の補正量との相関関係を示す相関データを生成する、パターンマッチング方法が提供される。
一態様では、前記パターンマッチング方法は、前記ワークピースの前記パターン面と同一構造のパターン面を持つ検査対象ワークピース上の目標検査エリアのパターン密度を、前記目標検査エリア内のパターンの設計データから算定し、前記目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループを前記複数の密度グループから選択し、前記選択された密度グループに対応する補正量を用いて、マッチング探索距離を補正し、前記目標検査エリアの画像を走査電子顕微鏡により生成し、前記補正されたマッチング探索距離を用いて、前記目標検査エリアの画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行することをさらに含む。
一態様では、前記マッチング探索距離を補正する工程は、前記選択された密度グループに対応する補正量を、基準探索距離に加算することで、マッチング探索距離を補正する工程である。
一態様では、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する前記複数の補正量を算定する工程は、各エリアグループに属する検査エリアに対応する画像シフト量の平均値と3σを算定し、前記平均値と前記3σとの合計である補正量を各エリアグループについて算定することで、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数の補正量を決定する工程である。
一態様では、ワークピースのパターン面内に複数の検査エリアを設定し、前記複数の検査エリア内のそれぞれのパターン密度を、前記ワークピースのパターンの設計データから算定し、前記パターン密度をその数値に従って複数の密度グループに分割し、前記複数の検査エリアのそれぞれの画像を走査電子顕微鏡により生成し、前記画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行し、前記パターンマッチングの結果に基づいて、前記複数の検査エリアにそれぞれ対応する複数のX方向画像シフト量および複数のY方向画像シフト量を算定し、前記複数の検査エリアを、前記複数の密度グループに対応する複数のエリアグループに分割し、各エリアグループに属する検査エリアに対応するX方向画像シフト量に基づいて、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のX方向補正量を算定し、各エリアグループに属する検査エリアに対応するY方向画像シフト量に基づいて、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のY方向補正量を算定し、前記複数の密度グループと前記複数のX方向補正量との相関関係を示すX方向相関データを生成し、前記複数の密度グループと前記複数のY方向補正量との相関関係を示すY方向相関データを生成する、パターンマッチング方法が提供される。
一態様では、前記パターンマッチング方法は、前記ワークピースの前記パターン面と同一構造のパターン面を持つ検査対象ワークピース上の目標検査エリアのパターン密度を、前記目標検査エリア内のパターンの設計データから算定し、前記目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループを前記複数の密度グループから選択し、前記選択された密度グループに対応するX方向補正量およびY方向補正量を決定し、前記検査対象ワークピースを支持する走査電子顕微鏡のワークピースステージを、前記決定されたX方向補正量だけX方向に移動させ、かつ前記決定されたY方向補正量だけY方向に移動させることで、前記ワークピースステージの位置を補正し、位置が補正された前記ワークピースステージ上の前記検査対象ワークピースの前記目標検査エリアの画像を前記走査電子顕微鏡により生成し、前記目標検査エリアの画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行することをさらに含む。
一態様では、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する前記複数のX方向補正量を算定する工程は、各エリアグループに属する検査エリアに対応するX方向画像シフト量の平均値と3σを算定し、前記X方向画像シフト量の平均値と3σとの合計であるX方向補正量を各エリアグループについて算定することで、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のX方向補正量を決定する工程である。
一態様では、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する前記複数のY方向補正量を算定する工程は、各エリアグループに属する検査エリアに対応するY方向画像シフト量の平均値と3σを算定し、前記Y方向画像シフト量の平均値と3σとの合計であるY方向補正量を各エリアグループについて算定することで、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のY方向補正量を決定する工程である。
パターンの設計データより得られた目標検査エリアのパターン密度と、帯電に起因するSEM画像の統計的な画像シフト量との関係に基づいて、目標検査エリアのパターン密度に応じた補正量が決定される。さらに、パターン密度に従ってマッチング探索距離の補正および/またはステージ位置の補正をすることにより、パターンマッチングの精度を向上させ、最小マッチング探索時間でパターンマッチングを完了することが出来る。
画像生成システムの一実施形態を示す模式図である。 複数の検査エリアの例を示す模式図である。 複数の検査エリアと、これら検査エリアのパターン密度の一例を示すグラフである。 複数の検査エリアと、これら検査エリアにそれぞれ対応する画像シフト量の一例を示すグラフである。 図3に示すパターン密度のグラフと、図4に示す画像シフト量のグラフを重ね合わせたグラフである。 マッチング探索距離の補正量を算定する一実施形態を説明するためのフローチャートである。 マッチング探索距離の補正量を使用してパターンマッチングを実行する一実施形態を説明するためのフローチャートである。 ワークピースステージの位置の補正量を算定する一実施形態を説明するためのフローチャートである。 ワークピースステージのX方向補正量とY方向補正量を使用してパターンマッチングを実行する一実施形態を説明するためのフローチャートである。 CADパターンとSEM画像上のパターンとの位置ずれの一例を示す模式図である。 パターン密度が大きいワークピース表面内での帯電を示す模式図である。 パターン密度が小さいワークピース表面内での帯電を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、画像生成システムの一実施形態を示す模式図である。画像生成システムは、ワークピースWの画像を生成する走査電子顕微鏡1と、走査電子顕微鏡1によって生成された画像を処理する処理システム5を備えている。ワークピースWの例としては、半導体デバイスの製造に使用されるウェーハ、マスク、パネル、基板などが挙げられる。
処理システム5は、少なくとも1台のコンピュータから構成される。処理システム5は、プログラムが格納された記憶装置5aと、プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する演算装置5bを備えている。記憶装置5aは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの主記憶装置と、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの補助記憶装置を備えている。演算装置5bの例としては、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)が挙げられる。ただし、処理システム5の具体的構成は本実施形態に限定されない。
処理システム5は、走査電子顕微鏡1に通信線で接続されたエッジサーバであってもよいし、インターネットまたはローカルネットワークなどの通信ネットワークによって走査電子顕微鏡1に接続されたクラウドサーバであってもよいし、あるいは走査電子顕微鏡1に接続されたネットワーク内に設置されたフォグコンピューティングデバイス(ゲートウェイ、フォグサーバ、ルーターなど)であってもよい。処理システム5は、複数のサーバの組み合わせであってもよい。例えば、処理システム5は、インターネットまたはローカルネットワークなどの通信ネットワークにより互いに接続されたエッジサーバとクラウドサーバとの組み合わせであってもよい。他の例では、処理システム5は、ネットワークで接続されていない複数のサーバ(コンピュータ)を備えてもよい。
走査電子顕微鏡1は、電子ビームを放出する電子銃15、電子銃15から放出された電子ビームを集束する集束レンズ16、電子ビームをX方向に偏向するX偏向器17、電子ビームをY方向に偏向するY偏向器18、電子ビームを試料の一例であるワークピースWにフォーカスさせる対物レンズ20、ワークピースWを支持するワークピースステージ31、ワークピースステージ31を並進移動させるステージ移動装置35を有する。電子銃15の構成は特に限定されない。例えば、フィールドエミッタ型電子銃、または半導体フォトカソード型電子銃などが電子銃15として使用できる。
電子銃15から放出された電子ビームは集束レンズ16で集束された後に、X偏向器17、Y偏向器18で偏向されつつ対物レンズ20により集束されてワークピースWの表面に照射される。ワークピースWに電子ビームの一次電子が照射されると、ワークピースWからは二次電子および反射電子などの電子が放出される。ワークピースWから放出された電子は電子検出器26により検出される。電子検出器26の電子検出信号は、画像取得装置28に入力され画像に変換される。このようにして、走査電子顕微鏡1は、ワークピースWの表面の画像を生成する。画像取得装置28は処理システム5に接続されている。
ステージ移動装置35は、ワークピースステージ31をワークピースWの表面と平行な方向に移動させるように構成されている。より具体的には、ステージ移動装置35は、ワークピースステージ31をX方向と、X方向に垂直なY方向に移動させるように構成されている。X方向およびY方向は、いずれもワークピースWの表面と平行な水平方向である。ステージ移動装置35の動作は、処理システム5によって制御される。
次に、画像生成システムによって実行されるパターンマッチング方法の一実施形態に付いて説明する。
処理システム5は、ワークピースWのパターン面(パターンが形成された面)内に複数の検査エリアを設定する。各検査エリアの大きさおよび形状は特に限定されない。一例では、各検査エリアは、走査電子顕微鏡1の視野(FOV:Field Of View)に相当するエリアであってもよいし、あるいは走査電子顕微鏡1の視野(FOV)内の複数のエリアであってもよい。
処理システム5は、複数の検査エリア内のそれぞれのパターン密度を、ワークピースW上のパターンの設計データから算定する。ワークピースW上のパターンは、設計データ(CADデータともいう)に従って作成されている。CADは、コンピュータ支援設計(computer-aided design)の略語である。設計データは、処理システム5の記憶装置5a内に予め格納されている。パターン密度は、検査エリアの総面積に対する、検査エリア内のパターンの総面積の割合と定義される。
パターン密度(%)=検査エリア内のパターンの総面積/検査エリアの総面積 ×100
図2は、複数の検査エリアの例を示す模式図である。検査エリアA1,A2,A3内には、パターンと、非パターン領域が存在する。パターンは金属から構成され、非パターン領域は絶縁材から構成されている。パターンの形状および面積は、通常、検査エリアごとに異なる。したがって、パターン密度も検査エリアごとに異なる。図2では、3つの検査エリアA1,A2,A3が示されているが、より多くの検査エリアが1つのワークピースWのパターン面内に設定される。
処理システム5は、複数の検査エリアの複数のパターン密度を、その数値に従って複数の密度グループに分割する。本実施形態では、複数のパターン密度は、複数のしきい値を用いて分類される。例えば、処理システム5は、複数のパターン密度を、第1しきい値よりも小さい第1密度グループと、第1しきい値と第2しきい値との間の第2密度グループと(第1しきい値<第2しきい値)、第2しきい値よりも大きい第3密度グループに分割する。複数のしきい値は、0%から100%までの範囲内の複数の離散値、または0%から100%までの連続値とすることができる。
図3は、複数の検査エリアと、これら検査エリアのパターン密度の一例を示すグラフである。図3において、縦軸はパターン密度(%)を表し、横軸は検査エリアの番号を表す。図3の例では、第1しきい値T1と第2しきい値T2(T1<T2)によって、複数の複数のパターン密度は、3つの密度グループDG1,DG2,DG3に分割されている。
次に、処理システム5は、走査電子顕微鏡1に指令を与えて、複数の検査エリアのそれぞれの画像を走査電子顕微鏡1により生成させる。複数の検査エリアの複数の画像は、処理システム5の記憶装置5a内に格納される。
処理システム5は、各画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行する。CADパターンは、ワークピースWのパターン面上に形成されたパターンの設計データに含まれるパターン設計情報に基づいて処理システム5によって作成された仮想パターンである。パターンマッチングは、ダイ・ツー・データベース方式に従って実行される。
処理システム5は、パターンマッチングの結果に基づいて、複数の検査エリアにそれぞれ対応する複数の画像シフト量を算定する。画像シフト量は、画像上のパターンと、対応するCADパターンとのずれのベクトル量で表される。すなわち、画像シフト量は、ベクトルのX成分であるX方向のシフト量と、ベクトルのY成分であるY方向のシフト量の二乗和の平方根で表される。パターンの形状によっては、画像シフト量は、X方向のシフト量、またはY方向のシフト量で表されてもよい。
図4は、複数の検査エリアと、これら検査エリアにそれぞれ対応する画像シフト量の一例を示すグラフである。図4において、縦軸は画像シフト量を表し、横軸は検査エリアの番号を表す。処理システム5は、検査エリアの並び方向に沿った画像シフト量の移動平均値を算出してもよい。一実施形態では、画像シフト量は、画像シフト量の移動平均値であってもよい。
図5は、図3に示すパターン密度のグラフと、図4に示す画像シフト量のグラフを重ね合わせたグラフである。図5において、右側の縦軸は画像シフト量を表し、左側の縦軸はパターン密度を表し、横軸は検査エリアの番号を表す。図5に示す例では、処理システム5は、複数の検査エリアを、複数の密度グループDG1,DG2,DG3に対応する複数のエリアグループAG1,AG2,AG3に分割する。図5に示す例では、密度グループDG1に属する検査エリアA1,A5,A6は、エリアグループAG1に分類され、密度グループDG2に属する検査エリアA2,A7,A8は、エリアグループAG2に分類され、密度グループDG3に属する検査エリアA3,A4,A9,A10は、エリアグループAG3に分類される。
処理システム5は、各エリアグループに属する検査エリアに対応する画像シフト量に基づいて、複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数の補正量を算定する。図5に示す例では、処理システム5は、エリアグループAG1に属する検査エリアA1,A5,A6に対応する画像シフト量に基づいて、エリアグループAG1に対応する補正量C1を算定する。画像シフト量は、検査エリアの並び方向に沿った移動平均値であってもよい。補正量C1は、検査エリアA1,A5,A6に対応する画像シフト量の平均値Avに3σを加えた値(すなわち、C1=Av+3σ)である。記号σは標準偏差を表す。
同様に、処理システム5は、エリアグループAG2に属する検査エリアA2,A7,A8に対応する画像シフト量に基づいて、エリアグループAG2に対応する補正量C2(すなわち、C2=Av+3σ)を算定し、エリアグループAG3に属する検査エリアA3,A4,A9,A10に対応する画像シフト量に基づいて、エリアグループAG3に対応する補正量C3(すなわち、C3=Av+3σ)を算定する。
上述のようにして、補正量C1,C2,C3は、エリアグループAG1,AG2,AG3についてそれぞれ決定される。図5から分かるように、複数のエリアグループAG1,AG2,AG3は、複数の密度グループDG1,DG2,DG3に対応している。したがって、補正量C1,C2,C3は、密度グループDG1,DG2,DG3にそれぞれ対応している。処理システム5は、複数の密度グループDG1,DG2,DG3と複数の補正量C1,C2,C3との相関関係を示す相関データを生成し、その相関データを記憶装置5a内に格納する。相関データは、複数の密度グループと複数の補正量との相関関係を示すテーブルでもよいし、あるいは関係式であってもよい。
次に、上述のようにして求められた補正量C1,C2,C3を用いて、マッチングパターンを実行する一実施形態について説明する。
処理システム5は、検査対象ワークピース上の目標検査エリアのパターン密度を、目標検査エリア内のパターンの設計データから算定する。目標検査エリア内のパターンの設計データは、処理システム5の記憶装置5a内に予め格納されている。
検査対象ワークピースは、複数の密度グループDG1,DG2,DG3と複数の補正量C1,C2,C3との相関関係を示す相関データを生成するために使用された上記ワークピースWのパターン面と同一構造のパターン面を持つワークピースである。例えば、相関データを生成するために使用された上記ワークピースWのパターン面が、ゲート構造を有しているのであれば、検査対象ワークピースのパターン面もゲート構造を有する。ワークピースWと検査対象ワークピースは、同じ表面構造および同じ表面材料を有する。本明細書において、「同じ」とは、完全に同一であることのみならず、技術常識に照らして実質的に同じであることも意味する。
処理システム5は、目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループを上記複数の密度グループDG1,DG2,DG3から選択する。さらに、処理システム5は、選択された密度グループに対応する補正量を用いて、マッチング探索距離を補正する。例えば、目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループとして、密度グループDG2が選択された場合、処理システム5は、密度グループDG2に対応する補正量C2を用いて、マッチング探索距離を補正する。
マッチング探索距離は、目標検査エリア内のパターンの設計データから作成されたCADパターンのエッジからの距離(または範囲)であり、このマッチング探索距離内で画像上のパターンのエッジが探索される。本実施形態によれば、マッチング探索距離は、目標検査エリアのパターン密度に従って補正される。パターン密度は、帯電量に影響するので、言い換えれば、マッチング探索距離は、目標検査エリアの帯電量に従って補正される。
一実施形態では、処理システム5は、選択された密度グループに対応する補正量を、基準探索距離に加算することで、マッチング探索距離を補正する。基準探索距離の例としては、目標検査エリア内のパターンの最大ピッチの半分の値が挙げられる。パターンの最大ピッチの半分の値は、パターンマッチングを成功させることができる最小の距離(範囲)である。一例では、選択された密度グループがDG2であり、補正量がC2であり、目標検査エリア内のパターンの最大ピッチをPTとすると、補正されたマッチング探索距離は、PT/2+C2として表される。
処理システム5は、目標検査エリアの画像を走査電子顕微鏡1により生成させ、目標検査エリアの画像を走査電子顕微鏡1から取得し、補正されたマッチング探索距離を用いて、目標検査エリアの画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行する。処理システム5は、補正されたマッチング探索距離内で画像上のエッジを探索するので、パターンマッチングを精度良く且つ最小探索時間で実行することができる。
図6は、上述したマッチング探索距離の補正量を算定する一実施形態を説明するためのフローチャートである。
ステップ101では、処理システム5は、ワークピースWのパターン面内に複数の検査エリアを設定する。検査エリアの数は特に限定されないが、100個以上の検査エリアが設定されてもよい。
ステップ102では、処理システム5は、上記ステップ101で設定された複数の検査エリア内のそれぞれのパターン密度を、ワークピースW上のパターンの設計データから算定する。
ステップ103では、処理システム5は、上記ステップ102で算定された複数のパターン密度をその数値に従って複数の密度グループに分割する。具体的には、処理システム5は、複数のパターン密度を複数のしきい値を用いて複数の密度グループに分割する。
ステップ104では、処理システム5は、走査電子顕微鏡1に指令を与えて、上記ステップ101で設定された複数の検査エリアのそれぞれの画像を走査電子顕微鏡1により生成させる。
ステップ105では、処理システム5は、複数の検査エリアの各画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行する。パターンマッチングは、公知の方法に従って実行することができる。
ステップ106では、処理システム5は、パターンマッチングの結果に基づいて、複数の検査エリアにそれぞれ対応する複数の画像シフト量を算定する。
ステップ107では、処理システム5は、複数の検査エリアを、上記ステップ103で設定された複数の密度グループに対応する複数のエリアグループに分割する(図5参照)。
ステップ108では、処理システム5は、各エリアグループに属する検査エリアに対応する画像シフト量に基づいて、複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数の補正量を算定する。より具体的には、処理システム5は、各エリアグループ内の画像シフト量の平均値と3σを算定し、平均値と3σとの合計である補正量を各エリアグループについて算定する。画像シフト量は、検査エリアの並び方向に沿った画像シフト量の移動平均値であってもよい。
ステップ109では、処理システム5は、複数の密度グループと複数の補正量との相関関係を示す相関データを生成し、記憶装置5a内に格納する。
図7は、マッチング探索距離の補正量を使用してパターンマッチングを実行する一実施形態を説明するためのフローチャートである。
ステップ201では、処理システム5は、ワークピースWのパターン面と同一構造のパターン面を持つ検査対象ワークピース上の目標検査エリアのパターン密度を、目標検査エリア内のパターンの設計データから算定する。
ステップ202では、処理システム5は、目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループを、上記ステップ103で決定された複数の密度グループから選択する。
ステップ203では、処理システム5は、上記ステップ202で選択された密度グループに対応する補正量を用いて、マッチング探索距離を補正する。選択された密度グループに対応する補正量は、上記ステップ109で生成された相関データから一意に決定される。
ステップ204では、処理システム5は、走査電子顕微鏡1に指令を与えて、目標検査エリアの画像を走査電子顕微鏡1により生成させる。
ステップ205では、処理システム5は、目標検査エリアの画像を走査電子顕微鏡1から取得し、上記ステップ203で補正されたマッチング探索距離を用いて、目標検査エリアの画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行する。
次に、パターンマッチングの他の実施形態について、図8および図9を参照して説明する。この実施形態では、処理システム5は、マッチング探索距離を補正することに代えて、図1に示すワークピースステージ31の位置を補正することで、目標検査エリアの画像シフト自体を低減させる。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1乃至図7を参照して説明した上記実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図8は、ワークピースステージ31の位置の補正量を算定する一実施形態を説明するためのフローチャートである。図8のステップ301~305は、図6のステップ101~105と同じであるので、その重複する説明を省略する。
ステップ306では、処理システム5は、ステップ305でのパターンマッチングの結果に基づいて、複数の検査エリアにそれぞれ対応する複数のX方向画像シフト量および複数のY方向画像シフト量を算定する。X方向画像シフト量は、X方向における画像シフト量であり、Y方向画像シフト量は、X方向に垂直なY方向における画像シフト量である。
ステップ307では、処理システム5は、複数の検査エリアを、ステップ303で設定された複数の密度グループに対応する複数のエリアグループに分割する(図5参照)。
ステップ308では、処理システム5は、各エリアグループに属する検査エリアに対応するX方向画像シフト量に基づいて、複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のX方向補正量を算定する。より具体的には、処理システム5は、各エリアグループ内のX方向画像シフト量の平均値と3σを算定し、X方向画像シフト量の平均値と3σとの合計であるX方向補正量を各エリアグループについて算定することで、複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のX方向補正量を決定する。X方向画像シフト量は、検査エリアの並び方向に沿ったX方向画像シフト量の移動平均値であってもよい。
ステップ309では、処理システム5は、各エリアグループに属する検査エリアに対応するY方向画像シフト量に基づいて、複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のY方向補正量を算定する。より具体的には、処理システム5は、各エリアグループ内のY方向画像シフト量の平均値と3σを算定し、Y方向画像シフト量の平均値と3σとの合計であるY方向補正量を各エリアグループについて算定することで、複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のY方向補正量を決定する。Y方向画像シフト量は、検査エリアの並び方向に沿ったY方向画像シフト量の移動平均値であってもよい。
上記ステップ308は、上記ステップ309の後に行われてもよいし、あるいは上記ステップ309と同時に行われてもよい。
ステップ310では、処理システム5は、複数の密度グループと複数のX方向補正量との相関関係を示すX方向相関データを生成し、複数の密度グループと複数のY方向補正量との相関関係を示すY方向相関データを生成し、X方向相関データおよびY方向相関データを記憶装置5a内に格納する。
図9は、ワークピースステージ31のX方向補正量とY方向補正量を使用してパターンマッチングを実行する一実施形態を説明するためのフローチャートである。
ステップ401では、処理システム5は、ワークピースWのパターン面と同一構造のパターン面を持つ検査対象ワークピース上の目標検査エリアのパターン密度を、目標検査エリア内のパターンの設計データから算定する。
ステップ402では、処理システム5は、目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループを、上記ステップ303で決定された複数の密度グループから選択する。
ステップ403では、処理システム5は、上記ステップ402で選択された密度グループに対応するX方向補正量およびY方向補正量を決定する。X方向補正量は、X方向相関データから一意に決定され、Y方向補正量は、Y方向相関データから一意に決定される。
ステップ404では、処理システム5は、走査電子顕微鏡1に指令を与えて、検査対象ワークピースを支持する走査電子顕微鏡1のワークピースステージ31を、決定されたX方向補正量だけX方向に移動させ、かつ決定されたY方向補正量だけY方向に移動させることで、ワークピースステージ31の位置を補正する。X方向補正量またはY方向補正量のいずれかが0の場合もある。
ステップ405では、処理システム5は、走査電子顕微鏡1に指令を与えて、位置が補正されたワークピースステージ31上の検査対象ワークピースの目標検査エリアの画像を走査電子顕微鏡1により生成させる。
ステップ406では、処理システム5は、目標検査エリアの画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行する。
本実施形態によれば、ワークピースステージ31の位置がパターン密度に基づいて補正されるので、目標検査エリアの画像シフト自体が低減される。結果として、パターンマッチングの精度が向上し、且つ最小の探索時間でパターンマッチングが実行される。
図6および図7のフローチャートを参照して説明した実施形態と、図8および図9のフローチャートを参照して説明した実施形態は、組み合わせてもよい。すなわち、目標検査エリアのパターン密度に従って、マッチング探索距離およびワークピースステージ31の位置の両方を補正してもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 走査電子顕微鏡
5 処理システム
15 電子銃
16 集束レンズ
17 X偏向器
18 Y偏向器
20 対物レンズ
26 電子検出器
28 画像取得装置
31 ワークピースステージ
35 ステージ移動装置

Claims (8)

  1. ワークピースのパターン面内に複数の検査エリアを設定し、
    前記複数の検査エリア内のそれぞれのパターン密度を、前記ワークピースのパターンの設計データから算定し、
    前記パターン密度をその数値に従って複数の密度グループに分割し、
    前記複数の検査エリアのそれぞれの画像を走査電子顕微鏡により生成し、
    前記画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行し、
    前記パターンマッチングの結果に基づいて、前記複数の検査エリアにそれぞれ対応する複数の画像シフト量を算定し、
    前記複数の検査エリアを、前記複数の密度グループに対応する複数のエリアグループに分割し、
    各エリアグループに属する検査エリアに対応する画像シフト量に基づいて、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数の補正量を算定し、
    前記複数の密度グループと前記複数の補正量との相関関係を示す相関データを生成する、パターンマッチング方法。
  2. 前記ワークピースの前記パターン面と同一構造のパターン面を持つ検査対象ワークピース上の目標検査エリアのパターン密度を、前記目標検査エリア内のパターンの設計データから算定し、
    前記目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループを前記複数の密度グループから選択し、
    前記選択された密度グループに対応する補正量を用いて、マッチング探索距離を補正し、
    前記目標検査エリアの画像を走査電子顕微鏡により生成し、
    前記補正されたマッチング探索距離を用いて、前記目標検査エリアの画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行することをさらに含む、請求項1に記載のパターンマッチング方法。
  3. 前記マッチング探索距離を補正する工程は、前記選択された密度グループに対応する補正量を、基準探索距離に加算することで、マッチング探索距離を補正する工程である、請求項2に記載のパターンマッチング方法。
  4. 前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する前記複数の補正量を算定する工程は、
    各エリアグループに属する検査エリアに対応する画像シフト量の平均値と3σを算定し、
    前記平均値と前記3σとの合計である補正量を各エリアグループについて算定することで、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数の補正量を決定する工程である、請求項1に記載のパターンマッチング方法。
  5. ワークピースのパターン面内に複数の検査エリアを設定し、
    前記複数の検査エリア内のそれぞれのパターン密度を、前記ワークピースのパターンの設計データから算定し、
    前記パターン密度をその数値に従って複数の密度グループに分割し、
    前記複数の検査エリアのそれぞれの画像を走査電子顕微鏡により生成し、
    前記画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行し、
    前記パターンマッチングの結果に基づいて、前記複数の検査エリアにそれぞれ対応する複数のX方向画像シフト量および複数のY方向画像シフト量を算定し、
    前記複数の検査エリアを、前記複数の密度グループに対応する複数のエリアグループに分割し、
    各エリアグループに属する検査エリアに対応するX方向画像シフト量に基づいて、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のX方向補正量を算定し、
    各エリアグループに属する検査エリアに対応するY方向画像シフト量に基づいて、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のY方向補正量を算定し、
    前記複数の密度グループと前記複数のX方向補正量との相関関係を示すX方向相関データを生成し、
    前記複数の密度グループと前記複数のY方向補正量との相関関係を示すY方向相関データを生成する、パターンマッチング方法。
  6. 前記ワークピースの前記パターン面と同一構造のパターン面を持つ検査対象ワークピース上の目標検査エリアのパターン密度を、前記目標検査エリア内のパターンの設計データから算定し、
    前記目標検査エリアのパターン密度が属する密度グループを前記複数の密度グループから選択し、
    前記選択された密度グループに対応するX方向補正量およびY方向補正量を決定し、
    前記検査対象ワークピースを支持する走査電子顕微鏡のワークピースステージを、前記決定されたX方向補正量だけX方向に移動させ、かつ前記決定されたY方向補正量だけY方向に移動させることで、前記ワークピースステージの位置を補正し、
    位置が補正された前記ワークピースステージ上の前記検査対象ワークピースの前記目標検査エリアの画像を前記走査電子顕微鏡により生成し、
    前記目標検査エリアの画像上のパターンと、対応するCADパターンとのパターンマッチングを実行することをさらに含む、請求項5に記載のパターンマッチング方法。
  7. 前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する前記複数のX方向補正量を算定する工程は、
    各エリアグループに属する検査エリアに対応するX方向画像シフト量の平均値と3σを算定し、
    前記X方向画像シフト量の平均値と3σとの合計であるX方向補正量を各エリアグループについて算定することで、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のX方向補正量を決定する工程である、請求項5に記載のパターンマッチング方法。
  8. 前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する前記複数のY方向補正量を算定する工程は、
    各エリアグループに属する検査エリアに対応するY方向画像シフト量の平均値と3σを算定し、
    前記Y方向画像シフト量の平均値と3σとの合計であるY方向補正量を各エリアグループについて算定することで、前記複数のエリアグループにそれぞれ対応する複数のY方向補正量を決定する工程である、請求項5に記載のパターンマッチング方法。
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