JP2020154977A - パターンマッチング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】正しいマッチング位置を決定することができるパターンマッチング方法を提供する。【解決手段】パターンマッチング方法は、画像200上のパターンと、対応するCADパターン210とのマッチングを実施し、画像200内に設定された関心領域ROI内であって、かつCADパターン210の内側または外側に位置するターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを作成し、ヒストグラムに現れるピークの数が1つである場合に、マッチングは成功したと判定する。【選択図】図5

Description

本発明は、ウェーハまたはガラス基板などの試料の表面に形成されたパターンと、パターンの設計データから作成されたCADパターンとのマッチングを行う方法に関する。
ダイ・ツー・データベース方式は、ウェーハまたはガラス基板などの試料の表面に形成されたパターンと、パターンの設計データから作成されたCADパターンとのマッチングを行うパターンマッチング方法である。より具体的には、ダイ・ツー・データベース方式は、検査したいエリアの座標を設計データから取得し、試料が置かれたステージをその座標へ移動させ、試料上のパターンの画像を電子ビーム照射により生成し、画像と設計データから作成されたCADパターンとを重ね合わせ、CADパターンのエッジを起点として設定された範囲で画像のグレーレベルのプロファイルを作成し、グレーレベルのプロファイルから画像上のパターンのエッジを決定し、決定されたエッジの位置と、対応するCADパターンのエッジとのバイアス値が最小になるマッチング位置を決定する。
特開平5−324836号公報
しかしながら、ラインアンドスペースパターン、ホールパターンなどの繰り返しパターンの場合は、マッチング位置候補が複数存在する。すなわち、実際のパターンと、CADパターンとが1ピッチまたは数ピッチずれても、実際のパターンとCADパターンは部分的に一致する。結果的に、正しくないマッチング位置が選択されるという問題が発生することがある。
そこで、本発明は、正しいマッチング位置を決定することができるパターンマッチング方法を提供する。
一態様では、画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを実施し、前記画像内に設定された関心領域内であって、かつ前記CADパターンの内側または外側に位置するターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムに現れるピークの数が1つである場合に、前記マッチングは成功したと判定する、パターンマッチング方法が提供される。
一態様では、前記ピークの値は、予め設定されたしきい値よりも大きい。
一態様では、前記関心領域は、前記画像上のパターンの少なくとも1部を囲む。
一態様では、前記CADパターンは、繰り返しパターンである。
一態様では、前記ヒストグラムに複数のピークが現れた場合は、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとの相対位置を変え、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとのマッチングを再度実施し、前記ターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する。
一態様では、前記マッチングが成功したと判定するまで、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとの相対位置を変える工程と、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとのマッチングを再度実施する工程と、前記ターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する工程を繰り返す。
一態様では、前記パターンマッチング方法は、前記画像および前記関心領域を、表示画面上に表示する工程をさらに含む。
一態様では、前記パターンマッチング方法は、前記ヒストグラムを前記表示画面上に表示する工程をさらに含む。
一態様では、画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを実施し、前記画像内に設定された関心領域内であって、かつ前記CADパターンの内側または外側に位置するターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムに現れるピークの数が1つである場合に、前記マッチングは成功したと判定するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
本発明によれば、ヒストグラムのピークの数に基づいて、パターンのマッチングに成功したか否かを正確に判定することができる。
画像生成装置の一実施形態を示す模式図である。 SEM画像の一例と、SEM画像上に現れているパターンに対応するCADパターンの一例を示すである。 図2に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに成功した例を示す図である。 図2に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに失敗した例を示す図である。 マッチングが成功したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 マッチングに失敗したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 実パターンのエッジ位置がCADパターンのエッジ位置から大きく乖離している場合のターゲット領域の一例を示す図である。 関心領域内のCADパターンのエッジを実パターンのエッジに近づける補正を行う一実施形態を示す図である。 SEM画像の一例と、SEM画像上に現れているパターンに対応するCADパターンの一例を示すである。 図9に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに成功した例を示す図である。 図9に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに失敗した例を示す図である。 マッチングが成功したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 マッチングに失敗したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 SEM画像の一例と、SEM画像上に現れているパターンに対応するCADパターンの一例を示すである。 図14に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに成功した例を示す図である。 図14に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに失敗した例を示す図である。 マッチングが成功したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 マッチングに失敗したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 SEM画像の一例と、SEM画像上に現れているパターンに対応するCADパターンの一例を示す図である。 図19に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに成功した例を示す図である。 図19に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに失敗した例を示す図である。 マッチングが成功したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 マッチングに失敗したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 SEM画像の一例と、SEM画像上に現れているパターンに対応するCADパターンの一例を示す図である。 図24に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに成功した例を示す図である。 図24に示すSEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングに失敗した例を示す図である。 マッチングが成功したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 マッチングに失敗したときの、CADパターンが重ね合わされたSEM画像上に設定された関心領域とターゲット領域の例を示す図である。 上述した各実施形態に係るパターンマッチング方法を説明するフローチャートである。 演算システムの構成の一実施形態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、画像生成装置の一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、画像生成装置は、走査電子顕微鏡50および演算システム150を備えている。走査電子顕微鏡50は、演算システム150に接続されており、走査電子顕微鏡50の動作は演算システム150によって制御される。
演算システム150は、データベース161およびプログラムが格納された記憶装置162と、プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する処理装置163と、画像およびGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)などを表示する表示画面165を備えている。処理装置163は、記憶装置162に格納されているプログラムに含まれる命令に従って演算を行うCPU(中央処理装置)またはGPU(グラフィックプロセッシングユニット)などを含む。記憶装置162は、処理装置163がアクセス可能な主記憶装置(例えばランダムアクセスメモリ)と、データおよびプログラムを格納する補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブまたはソリッドステートドライブ)を備えている。
演算システム150は、少なくとも1台のコンピュータを備えている。例えば、演算システム150は、走査電子顕微鏡50に通信線で接続されたエッジサーバであってもよいし、インターネットまたはローカルネットワークなどの通信ネットワークによって走査電子顕微鏡50に接続されたクラウドサーバであってもよいし、あるいは走査電子顕微鏡50に接続されたネットワーク内に設置されたフォグコンピューティングデバイス(ゲートウェイ、フォグサーバ、ルーターなど)であってもよい。演算システム150は、複数のサーバの組み合わせであってもよい。例えば、演算システム150は、インターネットまたはローカルネットワークなどの通信ネットワークにより互いに接続されたエッジサーバとクラウドサーバとの組み合わせであってもよい。他の例では、演算システム150は、ネットワークで接続されていない複数のサーバ(コンピュータ)を備えてもよい。
走査電子顕微鏡50は、一次電子(荷電粒子)からなる電子ビームを発する電子銃111と、電子銃111から放出された電子ビームを集束する集束レンズ112、電子ビームをX方向に偏向するX偏向器113、電子ビームをY方向に偏向するY偏向器114、電子ビームを試料であるウェーハ124にフォーカスさせる対物レンズ115を有する。
集束レンズ112および対物レンズ115はレンズ制御装置116に接続され、集束レンズ112および対物レンズ115の動作はレンズ制御装置116によって制御される。このレンズ制御装置116は演算システム150に接続されている。X偏向器113、Y偏向器114は、偏向制御装置117に接続されており、X偏向器113、Y偏向器114の偏向動作は偏向制御装置117によって制御される。この偏向制御装置117も同様に演算システム150に接続されている。二次電子検出器130と反射電子検出器131は画像取得装置118に接続されている。画像取得装置118は二次電子検出器130と反射電子検出器131の出力信号を画像に変換するように構成される。この画像取得装置118も同様に演算システム150に接続されている。
試料チャンバー120内に配置される試料ステージ121は、ステージ制御装置122に接続されており、試料ステージ121の位置はステージ制御装置122によって制御される。このステージ制御装置122は演算システム150に接続されている。ウェーハ124を、試料チャンバー120内の試料ステージ121に載置するためのウェーハ搬送装置140も同様に演算システム150に接続されている。
電子銃111から放出された電子ビームは集束レンズ112で集束された後に、X偏向器113、Y偏向器114で偏向されつつ対物レンズ115により集束されてウェーハ124の表面に照射される。ウェーハ124に電子ビームの一次電子が照射されると、ウェーハ124からは二次電子および反射電子が放出される。二次電子は二次電子検出器130により検出され、反射電子は反射電子検出器131により検出される。検出された二次電子の信号、および反射電子の信号は、画像取得装置118に入力され画像に変換される。画像は演算システム150に送信される。
ウェーハ124に形成されているパターンの設計データは、記憶装置162に予め記憶されている。設計データは、ウェーハ124上に形成されたパターンの頂点の座標、パターンの位置、形状、および大きさ、パターンが属する層の番号などのパターンの設計情報を含む。記憶装置162には、データベース161が構築されている。パターンの設計データは、データベース161内に予め格納される。演算システム150は、記憶装置162に格納されているデータベース161からパターンの設計データを読み込むことが可能である。
次に、走査電子顕微鏡50によって生成された画像上のパターンと、設計データ上の対応するCADパターンとのマッチングを行う方法の一実施形態について説明する。以下の説明では、走査電子顕微鏡50によって生成された画像を、SEM画像という。ウェーハ124のパターンは、設計データ(CADデータともいう)に基づいて形成されている。CADは、コンピュータ支援設計(computer-aided design)の略語である。
設計データは、ウェーハ124に形成されたパターンの設計情報を含むデータであり、具体的には、パターンの頂点の座標、パターンの位置、形状、および大きさ、パターンが属する層の番号などのパターンの設計情報を含む。設計データ上のCADパターンは、設計データに含まれるパターンの設計情報によって定義される仮想パターンである。以下の説明では、ウェーハ124に既に形成されているパターンを実パターンということがある。
走査電子顕微鏡50は、試料ステージ121上のウェーハ124に形成されているパターンのSEM画像を生成する。演算システム150は、SEM画像を走査電子顕微鏡50から取得する。図2は、SEM画像の一例と、SEM画像上に現れているパターン(実パターン)に対応するCADパターンの一例を示すである。図2に示すSEM画像200上に現れているパターン205は、繰り返しパターンの一例であるラインアンドスペースパターンである。
CADパターン210は、パターン205の設計データに基づいて演算システム150によって作成される。ウェーハ124上に実際に形成されるパターン205は、CADパターン210に従って形成されるが、ウェーハ124上の実パターン205のコーナー部は丸みを帯びていることがある。したがって、CADパターン210の形状を実パターン205の形状に近づけるために、以下に説明するマッチングの前に、CADパターン210のコーナー部に丸みを持たせるコーナーラウンド処理を実施してもよい。
演算システム150は、SEM画像200上のパターン205と、対応するCADパターン210とのマッチングを行う。これらのパターン205間のマッチングには、公知の技術が使用される。一例では、演算システム150は、SEM画像200と設計データから作成されたCADパターン210とを重ね合わせ、CADパターン210のエッジを起点として設定された範囲でSEM画像200のグレーレベルのプロファイルを作成し、グレーレベルのプロファイルからSEM画像200上のパターン205のエッジを決定し、決定されたエッジの位置と、対応するCADパターン210のエッジの位置とのバイアス値が最小になるマッチング位置を決定する。バイアス値は、グレーレベルのプロファイルから決定されたエッジと、対応するCADパターン210のエッジとのずれ量(距離)を示す指標値である。バイアス値は、SEM画像200内のすべてのエッジについて算出される。
図3は、SEM画像200上のパターン205と、対応するCADパターン210とのマッチングに成功した例を示す図である。図3に示すように、SEM画像200上のパターン205の全体と、対応するCADパターン210の全体は、互いに重なり合っている。これに対して、図4は、SEM画像200上のパターン205と、対応するCADパターン210とのマッチングに失敗した例を示す図である。図4に示すように、SEM画像200上のパターン205の大部分と、対応するCADパターン210の大部分は、互いに重なり合っているが、これらパターン205,210の全体は互いにX方向(例えば電子ビームの走査方向)にずれており、パターン205,210の一部は重なり合っていない。このようなマッチングの失敗は、繰り返しパターンの場合に起こりやすい。
従来のアルゴリズムでは、図4に示す2つのパターン205,210は部分的に一致しているため、マッチングの失敗を判定することは難しい。言い換えれば、従来のアルゴリズムに従えば、図3に示すマッチングと、図4に示すマッチングは、いずれも成功したと判定される。しかしながら、図4に示すSEM画像200上のパターン205と、CADパターン210は、1ピッチずれており、正確に言えばマッチングに成功していない。
そこで、本実施形態では、SEM画像200上のパターン205と、CADパターン210とのマッチングをした後に、次のようにしてマッチングの成否を判定する。図5に示すように、演算システム150は、CADパターン210が重ね合わされたSEM画像200上に関心領域ROIを設定する。ROIとは、Region of Interestの略語である。関心領域ROIは、SEM画像200よりも小さい領域であり、SEM画像200内に位置している。一実施形態では、SEM画像200を複数領域に等分割し、これら複数の領域のうちの1つを関心領域ROIとしてもよい。例えば、図5に示す例のように、関心領域ROIは、SEM画像200を等分割した4つの領域のうちの1つであってもよい。
関心領域ROIの位置および大きさは、演算システム150またはユーザーによって予め決定される。例えば、演算システム150は、SEM画像200を図1に示す表示画面165上に表示し、ユーザーは表示画面165上のSEM画像200を参照して関心領域ROIの位置および大きさを決定してもよい。他の例では、演算システム150は、関心領域ROI内のCADパターン210の形状、CADパターン210のエッジ長さ、近接パターン205との距離、CADパターン210の延伸方向、CADパターン210の頂点などから算出された特徴量に基づいて関心領域ROIの位置および大きさを決定するか、あるいは過去のパターンマッチングに使用された関心領域ROIと、パターンマッチングの成否結果との組み合わせを訓練データとして機械学習させたモデルによって関心領域ROIの位置および大きさを決定してもよい。
関心領域ROIは、SEM画像200とともに、図1に示す表示画面165上に表示される。演算システム150は複数の関心領域候補を決定してもよい。複数の関心領域候補は表示画面165上に表示され、ユーザーは表示画面165上の複数の関心領域候補から最適な1つの関心領域ROIを選択することができる。
関心領域ROIは、SEM画像200内の領域であり、SEM画像200に現れているパターン205の少なくとも一部を囲んでいる。図5に示す例では、関心領域ROIは、SEM画像200上のパターン205の最外端部を囲んでいる。
演算システム150は、SEM画像200内に設定された関心領域ROI内であって、かつCADパターン210の内側または外側に位置するターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを作成する。図5に示す実施形態では、ターゲット領域TRは、関心領域ROI内に位置し、かつCADパターン210の外側に位置する領域である。図5から分かるように、ターゲット領域TRの全体は、SEM画像200上のパターン205の外側にある領域、すなわちスペース部206内に位置している。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、スペース部206のグレーレベルG1のみを含む。したがって、ヒストグラムには、グレーレベルG1を示す1つのピークのみが現れる。ヒストグラムの横軸はグレーレベルを表し、縦軸は画素数を表している。
演算システム150は、関心領域ROI、ターゲット領域TR、SEM画像200、CADパターン210、およびヒストグラムを表示画面165上に表示する。演算システム150は、ヒストグラムのピークの数を計数し、ピークの数が1つであれば、マッチングに成功したと判定する。
図6は、マッチングに失敗したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。関心領域ROIの位置および大きさは、図5に示すマッチングに成功したときの関心領域ROIと同じである。ターゲット領域TRは、SEM画像200上のパターン205と、スペース部206に及んでいる。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、スペース部206のグレーレベルG1と、パターン205のグレーレベルG2を含む。したがって、ヒストグラムには、2つのグレーレベルG1,G2を示す2つのピークが現れる。
演算システム150は、ヒストグラムのピークの数を計数し、ピークの数が2つであるので、マッチングに失敗したと判定する。
このように、演算システム150は、ヒストグラムのピークの数に基づいて、パターン205,210のマッチングに成功したか否かを正確に判定することができる。
パターン205,210のマッチングに失敗した場合(すなわち、ヒストグラムに複数のピークが現れた場合)は、演算システム150は、画像上のパターン205と、対応するCADパターン210との相対位置を変え、SEM画像200上のパターン205と、対応するCADパターン210とのマッチングを再度実施し、さらに、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する。
演算システム150は、マッチングが成功したと判定するまで(すなわち、ヒストグラムに1つのピークのみが現れるまで)、画像上のパターン205と、対応するCADパターン210との相対位置を変える工程と、SEM画像200上のパターン205と、対応するCADパターン210とのマッチングを再度実施する工程と、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する工程を繰り返す。マッチングを実行するたびに、SEM画像200上のパターン205のエッジの位置と、対応するCADパターン210のエッジとのバイアス値が最小になるマッチング位置を決定する。
一般に、実パターンのエッジは、CADパターンに比べて変形していることが多い。このため、パターンマッチングに成功した場合でも、グレーレベルの異なる部分がターゲット領域TR内に含まれることがある。このような場合は、ヒストグラムに複数のピークが現れる。そこで、マッチングの成否をより正確に判定するために、演算システム150は、ヒストグラムのピーク値を、予め設定されたしきい値と比較し、しきい値よりも大きい値を持つピークの数が1つの場合には、マッチングに成功したと判定し、しきい値よりも大きい値を持つピークの数が複数の場合には、マッチングに失敗したと判定してもよい。
図7に示すように、実パターン205のエッジ位置がCADパターン210のエッジ位置から大きく乖離している場合、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムには、複数のピークが現れることがある。そこで、このような場合は、図8に示すように、関心領域ROI内のCADパターン210のエッジを実パターン205のエッジに近づける補正を行うことが好ましい。この補正は、ユーザーが表示画面165上で関心領域ROIを目視しながらGUIを介して手動で実施してもよいし、あるいは演算システム150がCADパターン210のエッジと実パターン205のエッジとの位置の差(バイアス値)に基づいて自動で補正してもよい。さらに、実パターンがOPE(光近接効果)による形状変形または位置変化をした場合は、演算システム150は、CADパターン210のエッジと実パターン205のエッジとの位置の差(バイアス値)から得られる外形イメージ(Contour)を使ってターゲット領域TRを補正してもよい。
図9は、SEM画像の他の例と、SEM画像上のパターン(実パターン)に対応するCADパターン310の一例を示す図である。図9に示すSEM画像300上の実パターン305は、図2に示す実施形態と同様に、繰り返しパターンの一例であるラインアンドスペースパターンである。特に説明しない本実施形態の詳細は、図2乃至図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図10は、図9に示すSEM画像300上のパターン305と、対応するCADパターン310とのマッチングに成功した例を示す図である。図10に示すように、SEM画像300上のパターン305の全体と、対応するCADパターン310の全体は、互いに重なり合っている。これに対して、図11は、SEM画像300上のパターン305と、対応するCADパターン310とのマッチングに失敗した例を示す図である。図11に示すように、SEM画像300上のパターン305の大部分と、対応するCADパターン310の大部分は、互いに重なり合っているが、これらパターン305,310の全体は互いにX方向にずれており、パターン305の一部は重なり合っていない。
図12は、マッチングに成功したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。この実施形態では、関心領域ROIの位置および大きさは、図5に示す実施形態と同じであるが、ターゲット領域TRが図5に示す実施形態と異なる。すなわち、ターゲット領域TRは、関心領域ROI内に位置し、かつCADパターン310の内側に位置する領域である。図12から分かるように、ターゲット領域TRの全体は、SEM画像300上のパターン305内に位置している。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、パターン305のグレーレベルG3のみを含む。したがって、ヒストグラムには、グレーレベルG3を示す1つのピークのみが現れる。演算システム150は、1つのピークのみがヒストグラムに現れているので、マッチングに成功したと判定する。
図13は、マッチングに失敗したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。関心領域ROIの位置および大きさは、図12に示すマッチングに成功したときの関心領域ROIと同じである。ターゲット領域TRは、SEM画像300上のパターン305内と、パターン305の外側に位置するスペース部306内に位置している。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、パターン305のグレーレベルG3と、スペース部306のグレーレベルG4を含む。したがって、ヒストグラムには、2つのグレーレベルG3,G4を示す2つのピークが現れる。演算システム150は、2つのピークがヒストグラムに現れているので、マッチングに失敗したと判定する。
図14は、SEM画像のさらに他の例と、SEM画像上のパターン(実パターン)に対応するCADパターンの一例を示す図である。図14に示すSEM画像400上の実パターン405は、繰り返しパターンの一例であるホールパターンである。特に説明しない本実施形態の詳細は、図2乃至図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図15は、図14に示すSEM画像400上のパターン405と、対応するCADパターン410とのマッチングに成功した例を示す図である。図15に示すように、SEM画像400上のパターン405の全体と、対応するCADパターン410の全体は、互いに重なり合っている。これに対して、図16は、SEM画像400上のパターン405と、対応するCADパターン410とのマッチングに失敗した例を示す図である。図16に示すように、SEM画像400上のパターン405の大部分と、対応するCADパターン410の大部分は、互いに重なり合っているが、これらパターン405,410の全体は互いにX方向にずれており、パターン405,410の一部は重なり合っていない。
図17は、マッチングに成功したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。この実施形態では、関心領域ROIの位置および大きさは、図5に示す実施形態と同じであるが、異なってもよい。ターゲット領域TRは、関心領域ROI内に位置し、かつCADパターン410の外側に位置する領域である。図17から分かるように、ターゲット領域TRの全体は、SEM画像400上のパターン405の外に位置している。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、パターン405の外側にある領域のグレーレベルG5のみを含む。したがって、ヒストグラムには、グレーレベルG5を示す1つのピークのみが現れる。演算システム150は、1つのピークのみがヒストグラムに現れているので、マッチングに成功したと判定する。
図18は、マッチングに失敗したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。関心領域ROIの位置および大きさは、図17に示すマッチングに成功したときの関心領域ROIと同じである。ターゲット領域TRは、SEM画像400上のパターン405と、パターン405の外側にある領域の両方に及んでいる。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、パターン405の外側にある領域のグレーレベルG5と、パターン405のグレーレベルG6を含む。したがって、ヒストグラムには、2つのグレーレベルG5,G6を示す2つのピークが現れる。演算システム150は、2つのピークがヒストグラムに現れているので、マッチングに失敗したと判定する。
図19は、SEM画像のさらに他の例と、SEM画像上のパターン(実パターン)に対応するCADパターンの一例を示す図である。図19に示すSEM画像500上のCADパターン510は、矩形状のホールパターンである。図19に示す実パターン505は、上層のホールパターン507を通して見える下層のラインアンドスペースパターンである。特に説明しない本実施形態の詳細は、図2乃至図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
下層の輝度が、上層の輝度とほとんど同じである場合、パターンマッチングにおいて、演算システム150は下層のパターン505のエッジを検出してしまい、マッチングに失敗してしまうことがある。このような場合でも、演算システム150は、マッチングの成否を正しく判定し、マッチングに失敗した場合には、上述したように、マッチングに成功するまで、マッチングを繰り返す。
図20は、図19に示すSEM画像500上の上層のホールパターン507と、対応するCADパターン510とのマッチングに成功した例を示す図である。図20に示すように、SEM画像500上の上層のホールパターン507の全体と、対応するCADパターン510の全体は、互いに重なり合っている。これに対して、図21は、SEM画像500上の上層のホールパターン507と、対応するCADパターン510とのマッチングに失敗した例を示す図である。図21に示すように、上層のホールパターン507の大部分と、対応するCADパターン510の大部分は、互いに重なり合っているが、これらパターン505,510の全体は互いにX方向にずれており、パターン505,510の一部は重なり合っていない。
図22は、マッチングに成功したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。この実施形態では、関心領域ROIの位置および大きさは、図5に示す実施形態と同じであるが、異なってもよい。ターゲット領域TRは、関心領域ROI内に位置し、かつCADパターン510の外側に位置する領域である。図22から分かるように、ターゲット領域TRの全体は、SEM画像500上の上層のホールパターン507および下層のラインアンドスペースパターン505の外に位置している。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、上層のホールパターン507の外側の領域508のグレーレベルG7のみを含む。したがって、ヒストグラムには、グレーレベルG7を示す1つのピークのみが現れる。演算システム150は、1つのピークのみがヒストグラムに現れているので、マッチングに成功したと判定する。
図23は、マッチングに失敗したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。関心領域ROIの位置および大きさは、図22に示すマッチングに成功したときの関心領域ROIと同じである。ターゲット領域TRは、SEM画像500上の上層のホールパターン507の外側の領域508と、下層のラインアンドスペースパターン505の一部に及んでいる。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、上層のホールパターン507の外側の領域508のグレーレベルG7と、下層のラインアンドスペースパターン505の一部のグレーレベルG8を含む。したがって、ヒストグラムには、2つのグレーレベルG7,G8を示す2つのピークが現れる。演算システム150は、2つのピークがヒストグラムに現れているので、マッチングに失敗したと判定する。
図24は、SEM画像のさらに他の例と、SEM画像上のパターン(実パターン)に対応するCADパターンの一例を示す図である。図24に示すSEM画像600上の実パターン605は、繰り返しパターンの一例であるラインアンドスペースパターンである。特に説明しない本実施形態の詳細は、図2乃至図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図25は、図24に示すSEM画像600上のパターン605と、対応するCADパターン610とのマッチングに成功した例を示す図である。図25に示すように、SEM画像600上のパターン605の全体と、対応するCADパターン610の全体は、互いに重なり合っている。これに対して、図26は、SEM画像600上のパターン605と、対応するCADパターン610とのマッチングに失敗した例を示す図である。図26に示すように、SEM画像600上のパターン605の大部分と、対応するCADパターン610の大部分は、互いに重なり合っているが、これらパターン605,610の全体は互いにY方向(X方向に垂直な方向)にずれており、パターン605,610の一部は重なり合っていない。
図27は、マッチングに成功したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。この実施形態では、関心領域ROIの位置は、図5に示す実施形態と異なっているが、同じであってもよい。ターゲット領域TRは、関心領域ROI内に位置し、かつCADパターン610の内側に位置する領域である。図27から分かるように、ターゲット領域TRの全体は、SEM画像600上のパターン605内に位置している。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、パターン605のグレーレベルG9のみを含む。したがって、ヒストグラムには、グレーレベルG9を示す1つのピークのみが現れる。演算システム150は、1つのピークのみがヒストグラムに現れているので、マッチングに成功したと判定する。
図28は、マッチングに失敗したときのターゲット領域TRと、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを示す図である。関心領域ROIの位置および大きさは、図27に示すマッチングに成功したときの関心領域ROIと同じである。ターゲット領域TRは、SEM画像600上のパターン605の内部と、パターン605の外部に位置している。ターゲット領域TR内のグレーレベルは、パターン605のグレーレベルG9と、パターン605の外部のグレーレベルG10を含む。したがって、ヒストグラムには、グレーレベルG9,G10を示す2つのピークが現れる。演算システム150は、2つのピークがヒストグラムに現れているので、マッチングに失敗したと判定する。
上述した各実施形態によれば、演算システム150は、ヒストグラムのピークの数に基づいて、パターンのマッチングに成功したか否かを正確に判定することができる。マッチングに失敗した場合には、演算システム150は、マッチングに成功するまでマッチングを繰り返すことで、正しいマッチング位置を決定することができる。
図29は、上述した各実施形態に係るパターンマッチング方法を説明するフローチャートである。
ステップ1では、走査電子顕微鏡50は、試料ステージ121上のウェーハ124に形成されているパターンのSEM画像を生成する。
ステップ2では、演算システム150は、SEM画像を走査電子顕微鏡50から取得する。
ステップ3では、演算システム150は、SEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを行う。より具体的には、演算システム150は、SEM画像と設計データから作成されたCADパターンとを重ね合わせ、CADパターンのエッジを起点として設定された範囲でSEM画像のグレーレベルのプロファイルを作成し、グレーレベルのプロファイルからSEM画像上のパターンのエッジを決定し、決定されたエッジの位置と、対応するCADパターンのエッジとのバイアス値が最小になるマッチング位置を決定する。
ステップ4では、演算システム150は、SEM画像内に設定された関心領域ROI内であって、かつCADパターンの内側または外側に位置するターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを作成する。ターゲット領域TRがCADパターンの内側または外側のいずれかに位置するかは、CADパターンの形状、種類などの要素に基づいて、予めレシピに設定される。一実施形態では、演算システム150は、SEM画像内に設定された関心領域ROI内であって、かつCADパターンの内側に位置するターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを作成し、さらに、SEM画像内に設定された関心領域ROI内であって、かつCADパターンの外側に位置するターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを作成してもよい。
ステップ5では、演算システム150は、ヒストグラムのピークの数を計数する。演算システム150は、ピークの値をしきい値と比較し、しきい値よりも大きい値を持つピークの数を計数してもよい。
ステップ6では、演算システム150は、ピークの数が1つであれば、マッチングに成功したと判定し、ピークの数が2つ以上であれば、マッチングに失敗したと判定する。
ステップ7では、マッチングに失敗した場合は、演算システム150は、画像上のパターンと、対応するCADパターンとの相対位置を変える。演算システム150は、SEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを再度実施し、さらに、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する。
演算システム150は、マッチングが成功したと判定するまで(すなわち、ヒストグラムに1つのピークのみが現れるまで)、画像上のパターンと、対応するCADパターンとの相対位置を変える工程と、SEM画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを再度実施する工程と、ターゲット領域TR内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する工程を繰り返す。マッチングを実行するたびに、SEM画像上のパターンのエッジの位置と、対応するCADパターンのエッジとのバイアス値が最小になるマッチング位置を決定する。
図30は、演算システム150の構成の一実施形態を示す模式図である。演算システム150は、プログラムやデータなどが格納される記憶装置162と、記憶装置162に格納されているプログラムに含まれる命令に従って演算を行うCPU(中央処理装置)またはGPU(グラフィックプロセッシングユニット)などの処理装置163と、データ、プログラム、および各種情報を記憶装置162に入力するための入力装置170と、処理結果や処理されたデータを出力するための出力装置190と、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークに接続するための通信装置195を備えている。
記憶装置162は、処理装置163がアクセス可能な主記憶装置162Aと、データおよびプログラムを格納する補助記憶装置162Bを備えている。主記憶装置162Aは、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)であり、補助記憶装置162Bは、ハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)などのストレージ装置である。
入力装置170は、キーボード、マウスを備えており、さらに、記録媒体からデータを読み出すための記録媒体読み出し装置182と、記録媒体が接続される記録媒体ポート184を備えている。記録媒体は、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、光ディスク(例えば、CD−ROM、DVD−ROM)や、半導体メモリ(例えば、USBフラッシュドライブ、メモリーカード)である。記録媒体読み出し装置182の例としては、CD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブなどの光学ドライブや、メモリーリーダーが挙げられる。記録媒体ポート184の例としては、USBポートが挙げられる。記録媒体に記憶されているプログラムおよび/またはデータは、入力装置170を介して演算システム150に導入され、記憶装置162の補助記憶装置162Bに格納される。出力装置190は、表示画面165、印刷装置192を備えている。
少なくとも1台のコンピュータからなる演算システム150は、記憶装置162に電気的に格納されたプログラムに含まれる命令に従って動作する。すなわち、演算システム150は、画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを実施し、画像内に設定された関心領域内であって、かつCADパターンの内側または外側に位置するターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを作成し、ヒストグラムに現れるピークの数が1つである場合に、マッチングは成功したと判定するステップを実行する。
これらステップを演算システム150に実行させるためのプログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して演算システム150に提供される。または、プログラムは、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークを介して通信装置195から演算システム150に入力されてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
50 走査電子顕微鏡
111 電子銃
112 集束レンズ
113 X偏向器
114 Y偏向器
115 対物レンズ
116 レンズ制御装置
117 偏向制御装置
118 画像取得装置
120 試料チャンバー
121 試料ステージ
122 ステージ制御装置
124 ウェーハ
130 二次電子検出器
131 反射電子検出器
140 ウェーハ搬送装置
150 演算システム
161 データベース
162 記憶装置
163 処理装置
165 表示画面
200,300,400,500,600 SEM画像
205,305,405,505,605 画像上のパターン
210,310,410,510,610 CADパターン
ROI 関心領域
TR ターゲット領域

Claims (9)

  1. 画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを実施し、
    前記画像内に設定された関心領域内であって、かつ前記CADパターンの内側または外側に位置するターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを作成し、
    前記ヒストグラムに現れるピークの数が1つである場合に、前記マッチングは成功したと判定する、パターンマッチング方法。
  2. 前記ピークの値は、予め設定されたしきい値よりも大きい、請求項1に記載のパターンマッチング方法。
  3. 前記関心領域は、前記画像上のパターンの少なくとも1部を囲む、請求項1または2に記載のパターンマッチング方法。
  4. 前記CADパターンは、繰り返しパターンである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパターンマッチング方法。
  5. 前記ヒストグラムに複数のピークが現れた場合は、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとの相対位置を変え、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとのマッチングを再度実施し、前記ターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のパターンマッチング方法。
  6. 前記マッチングが成功したと判定するまで、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとの相対位置を変える工程と、前記画像上のパターンと、前記対応するCADパターンとのマッチングを再度実施する工程と、前記ターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを再度作成する工程を繰り返す、請求項5に記載のパターンマッチング方法。
  7. 前記画像および前記関心領域を、表示画面上に表示する工程をさらに含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のパターンマッチング方法。
  8. 前記ヒストグラムを前記表示画面上に表示する工程をさらに含む、請求項7に記載のパターンマッチング方法。
  9. 画像上のパターンと、対応するCADパターンとのマッチングを実施し、
    前記画像内に設定された関心領域内であって、かつ前記CADパターンの内側または外側に位置するターゲット領域内のグレーレベルのヒストグラムを作成し、
    前記ヒストグラムに現れるピークの数が1つである場合に、前記マッチングは成功したと判定するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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