JP2024001847A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアのサイズを十分に確保して、小型化に有利でありながらも優れた特性を有するコイル部品を提供する。
【解決手段】
本発明の一実施形態は、本体と、上記本体内に配置された絶縁層と、上記絶縁層の一面に配置された少なくとも一つの第1コイルと、上記絶縁層の他面に配置された少なくとも一つの第2コイルと、上記第1及び第2コイルを連結する複数の導電性ビアと、上記本体に配置されて上記第1コイルに連結された第1外部電極、及び上記本体に配置されて上記第2コイルに連結された第2外部電極を含み、上記複数の導電性ビアの少なくとも2つはそれぞれ複数の側面を含み、上記複数の側面の少なくとも1つは上記絶縁層によって少なくとも一部が覆われずに露出したコイル部品を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品に関するものである。
デジタルTV、携帯電話、ノートパソコンなどの電子機器の小型化及び薄型化に伴い、このような電子機器に適用されるコイル部品にも小型化及び薄型化が求められており、このような要求に符合するために、様々な形態の巻線タイプまたは薄膜タイプのコイル部品の研究開発が活発に行われている。
コイル部品の小型化及び薄型化に伴う主な課題は、このような小型化及び薄型化にも関わらず、従来と同等の特性を実現することである。この要求を満たすためには、磁性物質が充填されるコアで磁性物質の割合を増加させる必要があるが、インダクタ本体の強度、絶縁性による周波数特性の変化などの理由からその割合を増加させることに限界がある。
一方、小型化した薄膜型パワーインダクタの場合、コイル層間の電気的連結のための導電性ビアを含むが、導電性ビアとコイルとの間のアラインメントの確保のために、コイルパターンの最内側ターンの端部より大きい線幅を有するビアパッドを形成することができる。但し、この場合、ビアパッド面積によりコアのサイズが十分に確保できず、これによってコイル部品の磁気的特性が低下する可能性がある。
本発明の目的の一つは、コアのサイズを十分に確保して、小型化に有利でありながらも優れた特性を有するコイル部品を実現することである。
上述の課題を解決するための方法として、本発明は一例を介してコイル部品の新規構造を提案し、具体的には、本体と、上記本体内に配置された絶縁層と、上記絶縁層の一面に配置された少なくとも一つの第1コイルと、上記絶縁層の他面に配置された少なくとも一つの第2コイルと、上記第1及び第2コイルを連結する複数の導電性ビアと、上記本体に配置されて上記第1コイルに連結された第1外部電極、及び上記本体に配置されて上記第2コイルに連結された第2外部電極を含み、上記複数の導電性ビアの少なくとも2つはそれぞれ複数の側面を含み、上記複数の側面の少なくとも一つは上記絶縁層によって少なくとも一部が覆われずに露出した形態である。
一実施形態において、上記複数の側面のうち上記絶縁層によって覆われず、露出した側面を露出側面とするとき、上記露出側面は上記絶縁層の一側面と共面をなすことができる。
一実施形態において、上記露出側面は、上記第1及び第2コイルの一側面と共面をなすことができる。
一実施形態において、上記露出側面は切断面であることができる。
一実施形態において、上記露出側面は、上記第1及び第2コイルのコアに向かって露出することができる。
一実施形態において、上記複数の側面のうち上記絶縁層によって覆われる側面を未露出側面とするとき、上記未露出側面は曲面を含むことができる。
一実施形態において、上記複数の導電性ビアは、上記第1及び第2コイルの線幅方向に測定した最大幅は、上記線幅方向に垂直な方向に測定した上記露出側面の幅の半分より広いことができる。
一実施形態において、上記第1コイルの一端は、上記第1外部電極に連結され、上記第1コイルの他端で上記複数の導電性ビアに連結された領域を第1パッド領域とするとき、上記第1コイルにおいて上記第1パッド領域は、これに連結された他の領域と線幅が同一であることができる。
一実施形態において、上記第1コイルの一端は上記第1外部電極に連結され、上記第1コイルの他端で上記複数の導電性ビアに連結された領域を第1パッド領域とするとき、上記第1コイルにおける上記第1パッド領域は、これに連結された他の領域よりも線幅が広いことができる。
一実施形態において、上記第1パッド領域の線幅は、上記線幅方向に測定した上記導電性ビアの幅の1倍以上、2倍以下であることができる。
一実施形態において、上記第2コイルの一端は上記第2外部電極に連結され、上記第2コイルの他端で上記複数の導電性ビアに連結された領域を第2パッド領域とするとき、上記第2コイルにおける上記第2パッド領域は、これに連結された他の領域と線幅が同一であることができる。
一実施形態において、上記第2コイルの一端は上記第2外部電極に連結され、上記第2コイルの他端で上記複数の導電性ビアに連結された領域を第2パッド領域とするとき、上記第2コイルにおける上記第2パッド領域は、これに連結された他の領域よりも線幅が広いことができる。
一実施形態において、上記第2パッド領域の線幅は、上記線幅方向に測定した上記導電性ビアの幅の1倍以上、2倍以下であることができる。
一実施形態において、上記複数の導電性ビアは一方向に配列されることができる。
一実施形態において、上記コイル部品は、上記複数の導電性ビアを3つ以上含むことができる。
本発明の一効果として、コアのサイズを十分に確保して小型化に有利でありながらも優れた特性を有するコイル部品を実現することができる。
本発明の一実施形態のコイル部品を概略的に示した透過斜視図である。 図1の部分拡大図として構成要素間の連結関係を示した組み立て図である。 図1の一部領域を拡大して示した平面図である。 図1のコイル部品のうち一領域に対する断面図である。 図1のコイル部品のうち一領域に対する断面図である。 変形例によるコイル部品を示した図面である。 変形例によるコイル部品を示した図面である。 変形例によるコイル部品を示した図面である。 コイル部品の製造工程を示した工程別の断面図である。 コイル部品の製造工程を示した工程別の断面図である。
以下、具体的な実施形態及び添付の図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。しかし、本発明の実施形態は、いくつかの他の形態に変形することができ、本発明の範囲が以下説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、通常の技術者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがあり、図面上の同一の符号で示される要素は同一の要素である。
電子機器には様々な種類の電子部品が用いられるが、このような電子部品の間には、ノイズ除去などを目的に様々な種類のコイル部品が適宜用いられることができる。すなわち、電子機器におけるコイル部品は、パワーインダクタ(Power Inductor)高周波インダクタ(HF Inductor)、通常のビード(General Bead)、高周波用ビード(GHz Bead)、通常モードフィルタ(Common Mode Filter)などに用いられることができる。
図1は、本発明の一実施形態のコイル部品を概略的に示した透過斜視図であり、図2は、図1の部分拡大図として構成要素間の連結関係を示した組み立て図であり、図3は、図1の一部領域を拡大して示した平面図であり、図4及び図5は、図1のコイル部品のうち一領域に対する断面図に該当する。
図1~図5を併せて参照すると、本実施形態によるコイル部品1000は、本体100、絶縁層200、第1コイル311、第2コイル312、複数の導電性ビア320、第1外部電極400、第2外部電極500を含む。ここで、複数の導電性ビア320の少なくとも2つ320は、それぞれ複数の側面F1、N1を含み、複数の側面F1、N1の少なくとも1つF1は絶縁層200によって少なくとも一部が覆われずに露出した形態である。以下、本実施形態のコイル部品1000を構成する主な要素を説明する。
本体100は、コイル部品1000の外観をなし、その内部にコイル311、312及び絶縁層200などが配置される。図示の形態のように、本体100は全体的に六面体状に形成されることができる。本体100は、第1方向(X方向)に互いに向かい合う第1面101と第2面102、第2方向(Y方向)に互いに向かい合う第3面103と第4面104、第3方向(Z方向)に向かい合う第5面105及び第6面106を含むことができる。一例として、本体100は、後述する外部電極400、500が形成された本実施形態によるコイル部品1000が2.5mmの長さ、2.0mmの幅及び1.0mmの厚さを有するか、2.0mmの長さ、1.2mmの幅及び0.65mmの厚さを有するか、1.6mmの長さ、0.8mmの幅及び0.8mmの厚さを有するか、1.0mmの長さ、0.5mmの幅及び0.5mmの厚さを有するか、0.8mmの長さ、0.4mmの幅及び0.65mmの厚さを有するように形成されることができるが、これに制限されるものではない。一方、上述した数値は工程誤差などを反映していない設計上の数値に過ぎないため、工程誤差と認められ得る範囲までは本発明の範囲に属すると見なす必要がある。
上述したコイル部品1000の第1方向(X方向)の長さは、コイル部品1000の第2方向(Y方向)の中央部における第1方向(X方向)-第3方向(Z方向)の断面(cross-section)に対する光学顕微鏡またはSEM(Scanning Electron Microscope)写真を基準に、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第1方向(X方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第1方向(X方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)のうち最大値を意味するものであることができる。または、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第1方向(X方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第1方向(X方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)のうち最小値を意味するものであることができる。または、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第1方向(X方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第1方向(X方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)の少なくとも3つ以上の算術平均値を意味するものであることができる。ここで、第1方向(X方向)に平行な複数の線分は、第3方向(Z方向)に互いに等間隔であることができるが、本発明の範囲がこれに制限されるものではない。
上述したコイル部品1000の第2方向(Y方向)の長さは、コイル部品1000の第3方向(Z方向)の中央部における第1方向(X方向)-第2方向(Y方向)の断面(cross-section)に対する光学顕微鏡またはSEM(Scanning Electron Microscope)写真を基準に、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第2方向(Y方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第2方向(Y方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)のうち最大値を意味するものであることができる。または、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第2方向(Y方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第2方向(Y方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)のうち最小値を意味するものであることができる。または、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第2方向(Y方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第2方向(Y方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)の少なくとも3つ以上の算術平均値を意味するものであることができる。ここで、第2方向(Y方向)に平行な複数の線分は、第1方向(X方向)に互いに等間隔であることができるが、本発明の範囲がこれに制限されるものではない。
上述したコイル部品1000の第3方向(Z方向)の長さは、コイル部品1000の第2方向(Y方向)の中央部における第1方向(X方向)-第3方向(Z方向)の断面(cross-section)に対する光学顕微鏡またはSEM(Scanning Electron Microscope)写真を基準に、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第3方向(Z方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第3方向(Z方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)のうち最大値を意味するものであることができる。または、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第3方向(Z方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第3方向(Z方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)のうち最小値を意味するものであることができる。または、上記断面写真に示されたコイル部品1000の第3方向(Z方向)に向かい合う2つの最外側境界線をそれぞれ連結し、第3方向(Z方向)に平行な複数の線分のそれぞれのディメンション(dimension)の少なくとも3つ以上の算術平均値を意味するものであることができる。ここで、第3方向(Z方向)に平行な複数の線分は、第1方向(X方向)に互いに等間隔であることができるが、本発明の範囲がこれに制限されるものではない。
一方、コイル部品1000の第1~第3方向の長さのそれぞれは、マイクロメータ測定法で測定されることもできる。マイクロメータ測定法は、Gage R&R(Repeatability and Reproducibility)されたマイクロメータでゼロ点を設定し、マイクロメータのチップ間に本実施形態によるコイル部品1000を挿入し、マイクロメータの測定レバー(lever)を回して測定することができる。一方、マイクロメータ測定法でコイル部品1000の長さを測定するにあたり、コイル部品1000の長さは1回測定された値を意味することもでき、複数回測定された値の算術平均を意味することもできる。
本体100は、絶縁樹脂及び磁性物質を含むことができる。具体的に本体100は、磁性物質が絶縁樹脂に分散された磁性複合シートを1つ以上積層して形成されることができる。磁性物質はフェライトまたは金属磁性粉末であることができる。フェライトは、例えば、Mg-Zn系、Mn-Zn系、Mn-Mg系、Cu-Zn系、Mg-Mn-Sr系、Ni-Zn系などのスピネル型フェライト、Ba-Zn系、Ba-Mg系、Ba-Ni系、Ba-Co系、Ba-Ni-Co系などの六方晶型フェライト類、Y系などのガーネット型フェライト及びLi系フェライトの少なくとも一つ以上であることができる。金属磁性粉末は、鉄(Fe)、シリコン(Si)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、ニオブ(Nb)、銅(Cu)及びニッケル(Ni)からなる群から選択されたいずれか1つ以上を含むことができる。例えば、金属磁性粉末は、純鉄粉末、Fe-Si系合金粉末、Fe-Si-Al系合金粉末、Fe-Ni系合金粉末、Fe-Ni-Mo系合金粉末、Fe-Ni-Mo-Cu系合金粉末、Fe-Co系合金粉末、Fe-Ni-Co系合金粉末、Fe-Cr系合金粉末、Fe-Cr-Si系合金粉末、Fe-Si-Cu-Nb系合金粉末、Fe-Ni-Cr系合金粉末、Fe-Cr-Al系合金粉末の少なくとも一つ以上であることができる。金属磁性粉末は、非晶質または結晶質であることができる。例えば、金属磁性粉末は、Fe-Si-B-Cr系非晶質合金粉末であることができるが、必ずしもこれに制限されるものではない。フェライト及び金属磁性粉末は、それぞれ平均直径が約0.1μm~30μmであることができるが、これに制限されるものではない。本体100は、樹脂に分散された2種類以上の磁性物質を含むことができる。ここで、磁性物質の種類が相違するとは、樹脂に分散された磁性物質が平均直径、組成、結晶性、及び形状のいずれか一つで互いに区別されることを意味する。なお、以下では磁性物質が金属磁性粉末であることを前提に説明するが、本発明の範囲が絶縁樹脂に金属磁性粉末が分散された構造を有する本体100にのみ及ぶものではない。絶縁樹脂は、エポキシ(epoxy)、ポリイミド(polyimide)、液晶結晶性ポリマー(Liquid Crystal polymer)などを単独または混合して含むことができるが、これに限定されるものではない。
一方、本体100は、後述する絶縁層200及びコイル311、312を貫通する形態のコア110を含むことができる。コア110は、磁性物質を含む磁性複合シートが第1及び第2コイル311、312の中央及び絶縁層200の中央を貫通する貫通孔111hを充填することで形成されることができる。
絶縁層200は本体100の内部に配置され、コイル311、312を支持することができる。後述するように、絶縁層200は、第1及び第2コイル311、312の形成工程時に用いられる隔壁230を支持することができ、コア110を形成するためのトリミング工程時に絶縁層200の中央部が除去されて貫通孔111hが形成されることができる。一方、後述するパッド領域341、342の形状に沿って絶縁層200がトリミングされ、ビア領域341、342と対応される形態を有することができる。図1~図4を参照すると、絶縁層200の側面のうちコア110に向かい合う側面に後述するビアホール321hが一部除去されて、凹んだ曲面が形成されることができる。絶縁層200において、この部分は後述する導電性ビア320の未露出側面N1と接し、内側に凹んだ円弧状を有することができる。
一方、絶縁層200は、エポキシ樹脂などの熱硬化性絶縁樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性絶縁樹脂または感光性絶縁樹脂を含む絶縁資材で形成されるか、このような絶縁樹脂にガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された絶縁資材で形成されることができる。例えば、絶縁層200は、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build-up Film)、FR-4、BT(Bismaleimide Triazine)樹脂、PID(Photo Imagable Dielectric)などの絶縁資材で形成されることができるが、これに制限されるものではない。無機フィラーとしては、シリカ(二酸化ケイ素、SiO)、アルミナ(酸化アルミニウム、Al)、炭化ケイ素(SiC)、硫酸バリウム(BaSO)、タルク、泥、マイカ粉、水酸化アルミニウム(Al(OH))、水酸化マグネシウム(Mg(OH))、炭酸カルシウム(CaCO)、炭酸マグネシウム(MgCO)、酸化マグネシウム(MgO)、窒化ホウ素(BN)、ホウ酸アルミニウム(AlBO)、チタン酸バリウム(BaTiO)及びジルコン酸カルシウム(CaZrO)から構成された群から選択された少なくとも1つ以上が用いられることができる。絶縁層200が補強材を含む絶縁資材で形成される場合、絶縁層200はより優れた剛性を提供することができる。絶縁層200がガラス繊維を含まない絶縁資材で形成される場合、本実施形態によるコイル部品1000の厚さを薄型化するのに有利であることができる。また、同じサイズの本体100を基準に、コイル311、312及び/または金属磁性粉末が占める体積を増加させることができ、部品特性を向上させることができる。絶縁層200が感光性絶縁樹脂を含む絶縁資材で形成される場合、コイル311、312を形成するための工程数が減って、生産費を削減するのに有利であり、導電性ビア320を微細に形成することができる。絶縁層200の厚さは、例えば、10μm以上50μm以下であることができるが、これに制限されるものではない。
第1コイル311は絶縁層200の一面S1に配置され、第2コイル312は絶縁層200の他面S2に配置される。第1及び第2コイル311、312において、一端はそれぞれ第1及び第2引き出し部331、332となり、他端はそれぞれ第1及び第2パッド領域341、342になることができる。ここで、第1及び第2引き出し部331、332はそれぞれ第1及び第2外部電極400、500に連結され、第1及び第2パッド領域341、342は複数の導電性ビア320に連結されることができる。第1コイル311及び第2コイル312は、それぞれコア110を軸として少なくとも1つのターン(turn)を形成した平面らせん(spiral)状であることができる。第1コイル311は複数存在することもでき、同様に第2コイル312は複数存在することもできる。
導電性ビア320は、第1及び第2コイル311、312を連結し、本実施形態では複数個提供される。複数の導電性ビア320に連結されるにつれて、第1及び第2コイル311、312の連結性が構造的、電気的の側面で向上することができる。但し、複数の導電性ビア320を採用する場合、第1及び第2コイル311、312のコア110のサイズが小さくなることがあり、これによりコイル部品1000の磁気的特性が低下する可能性がある。本実施形態では、複数の導電性ビア320の形状、さらには配列方式を最適化することで、このような磁気的特性の低下を最小化した。具体的には、複数の導電性ビア320の少なくとも2つ320はそれぞれ複数の側面F1、N1を含み、複数の側面F1、N1の少なくとも1つF1は絶縁層200によって少なくとも一部が覆われずに露出する。本実施形態では側面F1の全体が露出しているが、実施形態によっては側面F1の一部は絶縁層200によって覆われることもできる。本実施形態の場合、2つの導電性ビア320が提供されるが、但し、図7及び図8の変形例のように3つの導電性ビア320が含まれることもできる。さらに、第1及び第2コイル311、312の連結性をさらに向上させるために必要な場合には、4つ以上の導電性ビア320が含まれることもできる。本実施形態では、導電性ビア320の複数の側面F1、N1のうち、絶縁層200によって覆われずに露出した側面を露出側面F1とするとき、露出側面F1が1つである例を示しているが、露出側面F1は2つ以上であることもできる。
導電性ビア320の複数の側面F1、N1のうち露出側面F1は、絶縁層200の一側面S3と共面(co-plane)をなすことができ、ここで、絶縁層200の一側面S3は、コア110に向かう面であることができる。また、導電性ビア320の露出側面F1は、第1及び第2コイル311、312の一側面、具体的にコア110に向かう面と共面をなすことができる。このような共面構造は、導電性ビア320と絶縁層200、さらには第1及び第2コイル311、312を同時に切断する方式で得られることができる。この場合、導電性ビア320の露出側面F1は切断面であることができ、コア110に向かって露出することができる。本実施形態のように、複数の導電性ビア320が露出側面F1を有する場合、導電性ビア320、さらには絶縁層200、パッド領域341、423においてコア110に向かう領域のサイズが低減されることができ、これによってコア110のサイズを十分に確保することができる。したがって、上述したように、複数の導電性ビア320を介して第1及び第2コイル311、312間の連結性を向上しながらも、コア110のサイズの確保により、コイル部品1000の磁気的特性も向上することができる。
図3を参照してより具体的な例を検討しますと、導電性ビア320において複数の側面F1、N1のうち絶縁層200によって覆われる側面を未露出側面N1とするとき、未露出側面N1は曲面を含むことができる。また、複数のビア320は第1及び第2コイル311、312の線幅方向(図面を基準にY方向)に測定した最大幅W1は、上記線幅方向に垂直な方向(X方向)に測定した露出側面F1の幅W1の半分より広いことができる。最大幅W1が露出側面F1の幅W1の半分よりも広くすることで、第1及び第2コイル311、312の高い連結性を実現することができる。そして、図示の形態のように、複数の導電性ビア320は一方向に配列されることができ、ここで上記一方向は第1及び第2コイル311、312の延長方向であることができる。複数の導電性ビア320が提供される場合、これらを一方向に配列することがコア110のサイズを十分に確保することにおいて適合することができる。一方、図3は第2コイル312を示しているが、第1コイル311も同じ形態を有することができ、これは図6~8の変形例の場合も同様である。
また、本実施形態の場合、パッド領域341、342は、従来と比較して比較的狭い線幅W3を有することができる。具体的には、第1コイル311における第1パッド領域341は、これに連結された他の領域と線幅W3が同一であることができる。同様に、第2コイル312における第2パッド領域342は、これに連結された他の領域と線幅W3が同一であることができる。これに対し、図7及び図8の変形例のように、第1コイル311における第1パッド領域341は、これに連結された他の領域よりも線幅W3が広いことができ、図7は、導電性ビア320が2つの場合、図8は、導電性ビア320が3つの場合を示した。同様に、第2コイル312における第2パッド領域342は、これに連結された他の領域と線幅W3が広いことができる。図3、図7及び図8の実施形態において、パッド領域341、342の線幅W3に対する導電性ビア320の幅W1の相対的なサイズは、第1及び第2コイル311、312の連結性などを考慮して決定されることができる。具体的には、第1パッド領域341の線幅W3は、線幅方向(Y方向)に測定した導電性ビア320の幅W1の1倍以上、2倍以下であることができ、同様に、第2パッド領域342の線幅W3は、線幅方向(Y方向)に測定した導電性ビアW1の幅の1倍以上、2倍以下であることができる。図3の実施形態と比較して、図7及び図8は、導電性ビア320の幅W1及びパッド領域341、342の線幅W3が増加された形態であり、第1及び第2コイル311、312の連結性をさらに向上させようとする場合に適合することができる。
一方、図4及び図5を参照すると、第1及び第2コイル311、312は少なくとも1つの導電層を含むことができる。具体的には、第1及び第2コイル311、312はめっき工程で形成されることができ、この場合、シード層310と電解めっき層を含むことができる。ここで、電解めっき層は単層構造であることもでき、多層構造であることもできる。多層構造の電解めっき層は、いずれか一つの電解めっき層の表面に沿って他の電解めっき層が形成されたコンフォーマル(conformal)な膜構造で形成されることもでき、いずれか一つの電解めっき層の一面にのみ他の電解めっき層が積層された形状に形成されることもできる。シード層310は、無電解めっき法またはスパッタリングなどの気相蒸着法などで形成されることができる。第1及び第2コイル311、312は、シード層310と一体に形成されて相互間に境界が形成されないことがあるが、これに制限されるものではない。また、第1及び第2コイル311、312において、各電解めっき層は一体に形成されて相互間に境界が形成されないことがあるが、これに制限されるものではない。第1及び第2コイル311、312は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれらの合金などの導電性物質で形成されることができるが、これに限定されるものではない。
第1及び第2コイル311、312の表面には、絶縁膜IFが形成されることができる。絶縁膜IFは、第1及び第2コイル311、312、そして絶縁層200を一体に覆うことができる。具体的には、絶縁膜IFは第1及び第2コイル311、312と本体100との間、及び絶縁層200と本体100との間に配置されることができる。絶縁膜IFは、第1及び第2コイル311、312が形成された絶縁層200の表面に沿って形成されることができるが、これに制限されるものではない。また、導電性ビア320の露出側面F1は絶縁膜IFと接することができる。絶縁膜IFは、第1及び第2コイル311、312の各隣接ターン間などの領域を充填することができる。絶縁膜IFは、第1及び第2コイル311、312と本体100を電気的に分離するためのものとして、パリレンなどの公知の絶縁物質を含むことができるが、これに制限されるものではない。他の例として、絶縁膜IFは、パリレンではなく、エポキシ樹脂などの絶縁物質を含むこともできる。絶縁膜IFは気相蒸着法で形成されることができるが、これに制限されるものではない。他の例として、絶縁膜IFは、第1及び第2コイル311、312が形成された絶縁層200の両面に絶縁膜IFを形成するための絶縁フィルムを積層及び硬化することで形成されることもでき、第1及び第2コイル311、312が形成された絶縁層200の両面に絶縁膜IFを形成するための絶縁ペーストを塗布及び硬化することで形成されることもできる。一方、上述した理由から絶縁膜IFは本実施形態において省略可能な構成である。すなわち、コイル部品1000の設計された作動電流及び電圧において本体100が十分な電気的抵抗を有しているのであれば、絶縁膜IFは本実施形態では省略されることができる。
第1及び第2外部電極400、500は、本体100に互いに離隔配置されて第1及び第2コイル311、312とそれぞれ連結される。具体的には、第1外部電極400は本体100の第1面101に配置され、本体100の第1面101に露出した第1引き出し部331に連結され、第2外部電極500は本体100の第2面102に配置され、本体100の第2面102に露出した第2引き出し部332に連結されることができる。第1外部電極400は、本体100の第1面101に配置されて本体100の第3面から第6面103、104、105、106の少なくとも一部に延びることができる。第2外部電極500は、本体100の第2面102に配置され、本体100の第3面から第6面103、104、105、106の少なくとも一部に延びることができる。一方、本体100の第1面101及び第2面102にそれぞれ配置された第1及び第2外部電極400、500がそれぞれ本体100の第6面106にのみ延びた構造を有することができる。
外部電極400、500は、スパッタリングなどの気相蒸着法及び/またはめっき法で形成されることができるが、これに制限されるものではない。外部電極400、500は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質で形成されることができるが、これに限定されるものではない。外部電極400、500は、単層または複数層の構造で形成されることができる。例として、外部電極400、500は、銅(Cu)を含む第1導電層、第1導電層に配置されてニッケル(Ni)を含む第2導電層、第2導電層に配置されてスズ(Sn)を含む第3導電層を含むことができる。第2導電層及び第3導電層の少なくとも一つは、第1導電層を覆う形態で形成されることができるが、本発明の範囲がこれに制限されるものではない。第1導電層はめっき層であるか、銅(Cu)及び銀(Ag)の少なくとも一つを含む導電性粉末と樹脂を含む導電性樹脂を塗布及び硬化して形成された導電性樹脂層であることができる。第2及び第3導電層はめっき層であることができるが、本発明の範囲がこれに制限されるものではない。
本実施形態によるコイル部品1000は、本体100の第3面から第6面103、104、105、106に配置される外部絶縁層をさらに含むことができる。外部絶縁層は、外部電極400、500が配置された領域以外の領域で配置されることができる。本体100の第3面~第6面103、104、105、106のそれぞれに配置された外部絶縁層の少なくとも一部は、互いに同一工程で形成され、両者間に境界が形成されていない一体の形態で形成されることができるが、本発明の範囲がこれに制限されるものではない。外部絶縁層は、印刷法、気相蒸着、スプレー塗布法、フィルム積層法などの方法で外部絶縁層形成用絶縁物質を形成することで形成されることができるが、これに制限されるものではない。外部絶縁層は、ポリスチレン系、酢酸ビニル系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリアミド系、ゴム系、アクリル系などの熱可塑性樹脂、フェノール系、エポキシ系、ウレタン系、メラミン系、アルキド系などの熱硬化性樹脂、感光性樹脂、パリレン、SiOまたはSiNを含むことができる。外部絶縁層は、無機フィラーなどの絶縁フィラーをさらに含むことができるが、これに制限されるものではない。
以下、上述した構造を有するコイル部品の製造する方法の一例を説明する。まず、図9a~図9bは、隔壁工法を用いたコイルの形成工程を順に示した図面である。図9aを参照すると、まず絶縁層200を用意する。絶縁層200は、通常の銅箔積層板(CCL)などから得られることができ、この場合、その両面には薄い銅箔210が形成されていることができる。次に、絶縁層200から銅箔210を除去してビア孔321hを形成する。ビア孔321hは、機械的ドリル及び/またはレーザドリルを用いて形成することができる。このとき、銅箔210を除去する工程を省略して銅箔210自体をシードとして活用することもできるが、これに制限されるものではない。この場合、ビア孔321hの側面に対する別のシード層310の生成が必要であることができる。次に、絶縁層200の両面及びビア孔321hの壁面にシード層310を形成する。シード層310は、公知の方法で形成されることができ、例えば、ドライフィルム(Dry film)などを用いて、CVD(Chemical Vapor Deposition)、PVD(Physical Vapor Deposition)、スパッタリング(sputtering)などで形成することができるが、これに限定されるものではない。
次に、絶縁層200の両面に隔壁230を形成する。隔壁230は、それぞれレジストフィルムであることができ、レジストフィルムをラミネーションした後に硬化する方法やレジストフィルム材料を塗布及び硬化方法などで形成することができるが、これに限定されるものではない。ラミネーション方法としては、例えば、高温で一定時間加圧した後、減圧して室温まで冷やすホットプレス後、コールドプレスで冷やして作業ツールを分離する方法などが用いられることができる。塗布方法としては、例えば、スクイズでインクを塗布するスクリーン印刷法、インクを霧化して塗布する方式のスプレー印刷法などを用いることができる。硬化は、後工程でフォトリソグラフィ工法などを利用するために完全に硬化しないように乾燥することであることができる。隔壁230は平面コイル状を有する開口部231hを有し、開口部231hは公知のフォトリソグラフィ工法、すなわち、公知の露光及び現像方法を利用することができ、順にパターニングすることもでき、または一度にパターニングすることもできる。露光装置や現像液は特に制限されず、使用する感光性物質に応じて適宜選択して用いることができる。このとき、パッド領域341、342の形状に対応するように隔壁230を配置し、ビア孔321hの内部にも一部領域に隔壁230を配置することで、この後、めっき工程でパッド領域341、342の形状に沿って導電性ビア320が形成されることができる。
図9bを参照すると、隔壁230の開口部231hをめっき成長ガイドとして活用して、シード層310上に第1、第2コイル311、312を形成することができる。このとき、1つのめっき工程により形成されるため、導電性ビア320とパッド領域341、342は一体に形成されることができる。このとき、形成された複数の導電性ビア320は、ビア孔321hに配置され、上下部の第1及び第2コイル311、312を互いに連結し、絶縁層200によって覆われる未露出側面N1及び絶縁層200によって覆われない露出側面F1を有することができる。すなわち、ビア孔321hの内壁に接する未露出側面N1、及びビア孔321hの内壁と接触しない露出側面F1を有することができる。このように、第1及び第2コイル311、312と導電性ビア320が一つの工程で一体に形成されることで導電性ビア320の露出側面F1は絶縁層200の一側面、または第1及び第2コイル311、312の一側面と共面(coplanar)をなすことができる。
一方、隔壁230を用いた第1及び第2コイル311、312の製造工法は、絶縁体内に開口パターンを先に形成した後に、これをガイドとして活用してめっきするため、従来の異方めっき技術とは異なってコイル導体の形状の調節が容易であるという利点を有する。すなわち、形成される第1及び第2コイル311、312は、それぞれ隔壁230と接する側面が平らである。ここで、平らであるという意味は、完全に平らであることはもちろん、実質的に平らであることを含む概念である。すなわち、フォトリソグラフィ工法により、開口パターンの壁面が一定の粗さを有することを勘案する。めっき方法は特に制限されず、電解めっき、無電解めっきなどを用いることができるが、これに限定されるものではない。次に、第1及び第2コイル311、312を形成した後には隔壁230を除去する。隔壁230の除去は、公知の剥離液などを用いることができる。このとき、隔壁230を除去した後、シード層310をエッチングしてパターンを形成することができる。
次に、トリミング工程を介して絶縁層200を貫通する貫通孔111hを形成する。この過程で絶縁層200と導電性ビア320の一部も一緒にトリミングされることができ、これによって貫通孔111hと接する第1及び第2コイル311、312、導電性ビア320、及び絶縁層200の各側面は互いに対応する形状であり、実質的に共面(coplanar)をなすことができる。貫通孔111hは、機械的ドリル及び/またはレーザドリルなどを用いて形成することができる。貫通孔111hはビア孔321hと連結されて1つの孔を形成することができる。トリミング過程で、中央部だけでなく、外側部にも貫通される領域が形成されることができる。すなわち、トリミング過程で絶縁層200が第1及び第2コイル311、312の平面形状に対応される形状を有するように中心部及び外側部に貫通される領域を形成することができ、このような領域は磁性物質で充填することができるため、より優れたコイル特性の実現が可能である。
次に、絶縁層200、第1及び第2コイル311、312を一体に覆うように絶縁膜IFを形成する。絶縁膜IFのコーティングは、CVD(Chemical Vapor Deposition)などを用いることができる。最後に、製造された絶縁層200、第1及び第2コイル311、312を覆うように磁性体シートを積層して本体100を形成した後、形成された本体100の表面に第1及び第2コイル311、312にそれぞれ連結され、互いに離隔するように第1及び第2外部電極400、500を配置することができる。
本発明は、上述した実施形態及び添付された図面によって限定されるものではなく、添付された特許請求の範囲によって限定しようとする。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で当技術分野の通常の知識を有する者によって多様な形態の置換、変形及び変更が可能であり、これもまた本発明の範囲に属するといえる。
1000 コイル部品
100 本体
110 コア
111h 貫通孔
200 絶縁層
210 銅箔
230 隔壁、231h 開口部
310 シード層
311、312 コイル
320 導電性ビア
321h ビア孔
331、332 引き出し部
341、342 パッド領域
400、500 外部電極
N1 未露出側面
F1 露出側面
IF 絶縁膜

Claims (15)

  1. 本体と、
    前記本体内に配置された絶縁層と、
    前記絶縁層の一面に配置された少なくとも一つの第1コイルと、
    前記絶縁層の他面に配置された少なくとも一つの第2コイルと、
    前記第1コイル及び前記第2コイルを連結する複数の導電性ビアと、
    前記本体に配置されて前記第1コイルに連結された第1外部電極と、
    前記本体に配置されて前記第2コイルに連結された第2外部電極と、を含み、
    前記複数の導電性ビアの少なくとも2つは、それぞれ複数の側面を含み、前記複数の側面の少なくとも1つは、前記絶縁層によって少なくとも一部が覆われずに露出した、コイル部品。
  2. 前記複数の側面のうち、前記絶縁層によって覆われずに露出した側面を露出側面とするとき、前記露出側面は、前記絶縁層の一側面と共面をなす、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記露出側面は、前記第1コイル及び前記第2コイルの一側面と共面をなす、請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記露出側面は切断面である、請求項2に記載のコイル部品。
  5. 前記露出側面は、前記第1コイル及び前記第2コイルのコアに向かって露出した、請求項2に記載のコイル部品。
  6. 前記複数の側面のうち、前記絶縁層によって覆われる側面を未露出側面とするとき、前記未露出側面は曲面を含む、請求項2から5のいずれか一項に記載のコイル部品。
  7. 前記複数の導電性ビアは、前記第1コイル及び前記第2コイルの線幅方向に測定した最大幅は、前記線幅方向に垂直な方向に測定した前記露出側面の幅の半分より広い、請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記第1コイルの一端は前記第1外部電極に連結され、前記第1コイルの他端において前記複数の導電性ビアに連結された領域を第1パッド領域とするとき、
    前記第1コイルにおける前記第1パッド領域は、これに連結された他の領域と線幅が同一である、請求項1に記載のコイル部品。
  9. 前記第1コイルの一端は、前記第1外部電極に連結され、前記第1コイルの他端において前記複数の導電性ビアに連結された領域を第1パッド領域とするとき、
    前記第1コイルにおける前記第1パッド領域は、これに連結された他の領域よりも線幅が広い、請求項1に記載のコイル部品。
  10. 前記第1パッド領域の線幅は、前記線幅方向に測定した前記導電性ビアの幅の1倍以上、2倍以下である、請求項8または9に記載のコイル部品。
  11. 前記第2コイルの一端は、前記第2外部電極に連結され、前記第2コイルの他端において前記複数の導電性ビアと連結された領域を第2パッド領域とするとき、
    前記第2コイルにおいて、前記第2パッド領域は、これに連結された他の領域と線幅が同一である、請求項1に記載のコイル部品。
  12. 前記第2コイルの一端は、前記第2外部電極に連結され、前記第2コイルの他端において前記複数の導電性ビアに連結された領域を第2パッド領域とするとき、
    前記第2コイルにおける前記第2パッド領域は、これに連結された他の領域よりも線幅が広い、請求項1に記載のコイル部品。
  13. 前記第2パッド領域の線幅は、前記線幅方向に測定した前記導電性ビアの幅の1倍以上、2倍以下である、請求項11または12に記載のコイル部品。
  14. 前記複数の導電性ビアは、一方向に配列された、請求項1から5のいずれか一項に記載のコイル部品。
  15. 前記複数の導電性ビアを3個以上含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のコイル部品。
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