JP2024000911A - ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置 - Google Patents

ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024000911A
JP2024000911A JP2022099897A JP2022099897A JP2024000911A JP 2024000911 A JP2024000911 A JP 2024000911A JP 2022099897 A JP2022099897 A JP 2022099897A JP 2022099897 A JP2022099897 A JP 2022099897A JP 2024000911 A JP2024000911 A JP 2024000911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
glass article
manufacturing
water
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022099897A
Other languages
English (en)
Inventor
薫 鑑継
Kaoru Kankei
靖史 遠藤
Yasushi Endo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2022099897A priority Critical patent/JP2024000911A/ja
Priority to PCT/JP2023/020277 priority patent/WO2023248747A1/ja
Priority to TW112121771A priority patent/TW202400312A/zh
Publication of JP2024000911A publication Critical patent/JP2024000911A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/02Cleaning by the force of jets or sprays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/04Cleaning involving contact with liquid
    • B08B3/10Cleaning involving contact with liquid with additional treatment of the liquid or of the object being cleaned, e.g. by heat, by electricity or by vibration

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

【課題】再利用される洗浄水を用いた場合でも、当該洗浄水におけるバクテリアの発生を防止し、高品質なガラス物品を得ることのできるガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置を提供する。【解決手段】洗浄水Wを用いてガラス物品Gを洗浄する第1工程S11と、第1工程S11によって使用された洗浄水Wを、貯溜タンク側流入口41bを通じて貯溜タンク30に回収する第2工程S12と、第2工程S12によって回収された洗浄水Wを、貯溜タンク側流出口42aを通じて貯溜タンク30より流出させて、再び第1工程S11において使用する第3工程S13とを備え、貯溜タンク30において、貯溜タンク30に回収された前記洗浄水Wを流動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、ガラス物品の製造方法、及び当該製造方法を実施するガラス物品の製造装置の技術に関する。
従来より、ガラス物品の製造工程の下流側において、成形されたガラス物品に洗浄水を噴霧して、当該ガラス物品に付着した削りカスや粉塵、油膜等を除去する洗浄工程を備える、ガラス物品の製造方法が知られている。
また、上記洗浄工程においては、新たな洗浄水の供給量を抑制するために、一旦使用された洗浄水を回収し、回収された洗浄水を再びガラス物品に噴霧して、再利用するのが一般的である。
そして、このような洗浄工程を実施する装置の一例として、例えば、特許文献1においては、ガラス物品に洗浄水を噴霧するスプレー(洗浄機に相当)と、噴霧された使用後の洗浄水を集める洗浄室(集液樋に相当)と、当該洗浄室の底部に集められた洗浄水を回収して一時的に貯溜する貯溜タンクと、スプレーと洗浄室と貯溜タンクとの間で洗浄水を循環可能に連通する配管部材とを備える洗浄装置が開示されている。
国際公開第2014/069577号
前記洗浄装置において、洗浄水の水温は、当該洗浄水が再利用されることにより、例えば30℃前後にまで達する。
また、上記貯溜タンクの形状が、例えば略矩形箱形状からなる場合、当該貯溜タンクに回収される洗浄水の流れは、貯溜タンク内のコーナー部(隅部)にて滞留し易い。
よって、貯溜タンク内のコーナー部は、バクテリアが発生し易い。
貯留タンク内において発生したバクテリアは、その後、洗浄水とともに上記洗浄装置を循環する。その結果、バクテリアに汚染された洗浄水が、ガラス物品に噴霧されることとなり、この場合、当該バクテリアがガラス物品に付着して汚れ等を発生させ、ガラス物品の洗浄不良を誘発する要因となる。
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、再利用される洗浄水を用いた場合でも、当該洗浄水におけるバクテリアの発生を防止し、高品質なガラス物品を得ることのできるガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係るガラス物品の製造方法は、ガラス物品の製造方法であって、洗浄水を用いてガラス物品を洗浄する第1工程と、前記第1工程によって使用された洗浄水を、貯溜タンクの内部に流入させる流入口を通じて当該貯溜タンクに回収する第2工程と、前記第2工程によって回収された洗浄水を、前記貯溜タンクの内部より外部に流出させる流出口を通じて前記貯溜タンクより流出させて、再び前記第1工程において使用する第3工程とを備え、前記貯溜タンクにおいて、当該貯溜タンクに回収された前記洗浄水を流動させることを特徴とする。
また、本発明に係るガラス物品の製造装置は、ガラス物品を洗浄水により洗浄する洗浄機と、前記洗浄機で使用された前記洗浄水を貯留する貯留タンクと、前記洗浄機で使用された前記洗浄水を前記貯留タンクに流入させる流入口、及び前記貯留タンクから前記洗浄水を前記洗浄機に供給する流出口を有する貯留装置とを備えるガラス物品の製造装置であって、前記貯溜タンクは、当該貯溜タンクに回収された前記洗浄水を流動させる流動機構を有することを特徴とする。
本発明に係るガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置によれば、貯留タンク内で洗浄水を滞留させることなく、常に流動させることから、薬品や紫外線(UV)を用いて滅菌作業を行うことなく、バクテリアの発生を未然に防止することができる。
従って、再利用される洗浄水を清潔に保つことが可能となる。
その結果、ガラス物品を十分に洗浄し、高品質なガラス物品を得ることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置において、前記貯溜タンクは、内部を仕切る部材であって、前記流入口と前記流出口との間において設けられる仕切り板を有し、前記仕切り板の下端部と前記貯溜タンクの底面との間に隙間が形成されることが好ましい。
このような構成を流動機構として有することにより、例えば矩形箱形状の貯溜タンクのような、底面の四隅において回収された洗浄水の流れが滞留し易い構造であっても、当該底面と仕切り板との間に形成される隙間を介して、ベンチュリー効果により洗浄水を強制的に押し流すことが可能となる。
その結果、回収された洗浄水の流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水を確実に流動させることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置において、前記貯溜タンクは、軸方向を上下方向とする円筒形状に構成されることが好ましい。
このような構成を有することにより、当該貯溜タンクに流入された洗浄水の流れが、底面の隅にて妨げられて滞留するようなことはない。
そのため、当該洗浄水を湾曲した側壁に沿ってより確実に流動させることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置において、前記貯溜タンクは、回収された前記洗浄水を攪拌する攪拌手段を有することが好ましい。
このような構成を流動機構として有することにより、貯溜タンクに流入された洗浄水を攪拌手段によって強制的に攪拌される。
その結果、回収された洗浄水の流れが滞留するのをより確実に防止し、当該洗浄水を流動させることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置において、前記流入口は、前記貯留タンクの側壁または天井壁に設けられ、前記流出口は、前記貯留タンクの底壁に設けられることが好ましい。
このような構成を流動機構として有することにより、貯溜タンクに洗浄水を回収する際、流入口より流入される洗浄水は、自重による落下によって勢いを付けながら、底壁に位置する流出口に向かって流れることとなる。
その結果、回収された洗浄水の流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水をより確実に流動させることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置においては、前記貯溜タンクの内部において、回収される前記洗浄水の液面の高さを、前記流入口の下方側に保持することが好ましい。
このような構成を流動機構として有することにより、貯溜タンクに洗浄水を回収する際、流入口より落下する洗浄水によって、既に回収された洗浄水の液面に対して、常に衝撃が加えられることとなる。
その結果、これにより、回収された洗浄水の流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水をより確実に流動させることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置においては、前記流出口を介して、回収された前記洗浄水を吸引して流出させる吸引ポンプと、前記吸引ポンプより、当該洗浄水の一部を再び前記貯溜タンクに流入させるリターン側流入口とを備え、回収された前記洗浄水を流動させる流動機構として、前記リターン側流入口と前記流出口との間において設けられるリターン側仕切り板をさらに有し、前記リターン側仕切り板の下端部と前記貯溜タンクの底面との間に隙間が形成されることが好ましい。
このような構成を流動機構として有することにより、吸引ポンプより貯溜タンクに回収される洗浄水であっても、当該貯溜タンクの底面と、リターン側仕切り板との間に形成される隙間を介して、ベンチュリー効果により洗浄水を強制的に押し流すことが可能である。
そのため、回収された洗浄水の流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水をより確実に流動させることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置において、前記洗浄水の温度は、20℃以上50℃以下に設定されることが好ましい。
このような、バクテリアの発生に適した温度領域に保たれた洗浄水を用いる場合であっても、洗浄水を清潔に保つことが可能である。
その結果、ガラス物品を十分に洗浄し、高品質なガラス物品を得ることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置において、前記洗浄水の水素イオン指数は、pH7以上に設定されることが好ましい。
このような構成を有することにより、洗浄水自身に殺菌機能を持たせて、より確実にバクテリアの発生を防止することが可能となる。
その結果、ガラス物品を十分に洗浄し、より高品質なガラス物品を得ることができる。
また、本発明に係るガラス物品の製造方法及び製造装置においては、前記第3工程において、前記貯溜タンクより流出される前記洗浄水を、フィルタによって濾過することが好ましい。
このような構成を有することにより、バクテリアだけでなく、ガラス物品に付着する削りカスや粉塵、油膜等も、フィルタによって、洗浄水より濾過することが可能となる。
従って、再利用される洗浄水を清潔に保つことが可能となる。
その結果、ガラス物品を十分に洗浄し、より高品質なガラス物品を得ることができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係るガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置によれば、再利用される洗浄水を用いた場合でも、当該洗浄水におけるバクテリアの発生を防止し、高品質なガラス物品を得ることができる。
本発明の一実施例に係るガラス物品の製造方法の各工程を経時的に順に示した工程図である。 本発明の一実施例に係るガラス物品の製造装置の全体的な構成を示した概略断面図である。 本発明の別実施例に係るガラス物品の製造装置の全体的な構成を示した概略断面図である。
次に、本発明の一実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
なお、以下の説明においては便宜上、図2中に示す矢印Aの方向によって、ガラス物品Gの搬送方向を規定して説明する。
また、図2中に示した各矢印の方向によって、貯溜タンク30の前後方向、左右方向、及び上下方向を各々規定して記述する。
[ガラス物品の製造方法]
先ず、本実施形態におけるガラス物品の製造方法について、図1及び図2を用いて説明する。
ガラス物品の製造方法は、例えば、板ガラス等からなるガラス物品Gを製造する方法である。
ガラス物品の製造方法は、ガラス物品Gの製造工程の下流側において、再利用される洗浄水Wを用いてガラス物品Gを洗浄し、当該ガラス物品Gに付着した削りカスや粉塵、油膜等を除去する洗浄工程S01を備える。
なお、洗浄工程S01の前工程として、例えば、切断装置によってガラス原板から所望サイズのガラス板を切り出す切断工程や、切り出されたガラス板の端面を加工装置の砥石で加工する加工工程等を備えてもよい。
また、洗浄工程S01の後工程として、洗浄されたガラス板を乾燥装置で乾燥させる乾燥工程や、乾燥工程を経たガラス板を検査装置で検査する検査工程、検査工程を経たガラス板を梱包装置で梱包する梱包工程を備えてもよい。
ここで、本製造方法の対象とするガラス物品Gについては、板ガラスに限定されるものではなく、例えば管ガラス等、再利用される洗浄水Wを用いて洗浄工程S01が行われるものであれば、何れの形状であってもよい。
洗浄工程S01は、主に、洗浄水Wを用いてガラス物品Gを洗浄する第1工程S11と、第1工程S11によって使用された洗浄水Wを貯溜タンク30に回収する第2工程S12と、第2工程S12によって回収された洗浄水Wを貯溜タンク30より流出させて、再び第1工程S11において使用する第3工程S13とを備え、洗浄装置1によって実施される。
ここで、後述するように、貯溜タンク30は、当該貯溜タンク30の内部に洗浄水Wを流入させる貯溜タンク側流入口41b、及び当該貯溜タンク30の内部より外部に洗浄水Wを流出させる貯溜タンク側流出口42aと連通されている。
そして、第2工程S12において、貯溜タンク側流入口41bを通じて貯溜タンク30に回収された洗浄水Wは、第3工程S13において、貯溜タンク側流出口42aを通じて貯溜タンク30より流出される構成となっている。
また、貯溜タンク30内に一旦回収された洗浄水Wは、第1仕切り板31a及び第2仕切り板31bからなる流動機構31によって、強制的に流動される構成となっている。
このような構成を有することにより、例えば、貯溜タンク30の形状が略矩形箱形状からなる場合であっても、当該貯溜タンク30の四隅において、洗浄水Wを滞留させることなく、バクテリアの発生を未然に防止することができる。
そのため、たとえ薬品や紫外線(UV)を用いて滅菌作業を行わなくとも、順に行われる第1工程S11、第2工程S12、及び第3工程S13を繰り返すことで再利用される洗浄水Wを清潔に保つことが可能となる。
従って、ガラス物品Gを十分に洗浄し、高品質なガラス物品Gを得ることができる。
なお、使用される洗浄水Wについては特に限定されないが、本実施形態においては、水素イオン指数がpH7以上に設定された、中性またはアルカリ性の純水が用いられることが好ましい。
アルカリ性の純水としては、例えばpH9以上13以下の純水が好ましい。洗浄水Wは、洗剤等を含んでもよい。
このような洗浄水Wを使用することにより、洗浄水W自身に殺菌機能を持たせて、より確実にバクテリアの発生を防止することが可能となる。
従って、ガラス物品Gを十分に洗浄し、より高品質なガラス物品Gを得ることができる。
また、洗浄水Wの水温は、再利用されることにより自然と高くなるが、本実施形態においては、少なくとも洗浄水Wの温度が、20℃以上50℃以下となるように設定されている。
このような、バクテリアの発生に適した温度領域に保たれた洗浄水Wを用いる場合であっても、洗浄水Wを清潔に保つことが可能である。
従って、ガラス物品Gを十分に洗浄し、高品質なガラス物品Gを得ることができる。
[ガラス物品の製造装置100の構成]
次に、本実施形態におけるガラス物品の製造装置100について、図2を用いて説明する。
ガラス物品の製造装置100は、例えば、板ガラス等からなるガラス物品Gを製造する装置である。
ガラス物品の製造装置100は、上述したように、ガラス物品Gの製造工程の下流側において、洗浄工程S01を実施する洗浄装置1を備える。
なお、製造装置100は、必要に応じて、前述の切断装置や加工装置、乾燥装置、検査装置、梱包装置等を備えてもよい。
洗浄装置1は、主に洗浄機10、集液樋20、貯溜タンク30、及び貯溜装置40等を備え、これらの洗浄機10と集液樋20と貯留タンク30との間で循環する洗浄水Wを用いてガラス物品Gを洗浄し、当該ガラス物品Gに付着した削りカスや粉塵、油膜等を除去する装置である。
洗浄機10は、洗浄水Wを用いて、ガラス物品Gを洗浄するものである。
洗浄機10の構成については特に限定されないが、例えば本実施形態においては、複数のシャワーノズル11・11・・を有するシャワー装置によって構成されている。
また、複数のシャワーノズル11・11・・・は、搬送されるガラス物品Gの直上において、当該ガラス物品Gの搬送方向(図2中の矢印Aの方向)に沿って、等間隔に配置されている。
なお、ガラス物品Gは図示しない搬送コンベアにより搬送される。
そして、成形されたガラス物品G(板ガラス)が、上記搬送方向に向かって水平姿勢の状態で搬送され、複数のシャワーノズル11・11・・・を通過する。
その際に、これら複数のシャワーノズル11・11・・・から噴霧される洗浄水Wが、当該ガラス物品Gに噴き付けられる。
これにより、ガラス物品Gは、洗浄機10から噴霧される洗浄水Wによって洗浄される(第1工程S11)。
なお、洗浄機10の方式は、シャワー洗浄に限らず、摺り洗浄であってもよい。
摺り洗浄を採用する場合、洗浄機10は洗浄具を備え、その洗浄具には、洗浄ディスクや洗浄ロール、洗浄ブラシを用いることができる。
この場合、洗浄具及び/またはガラス物品Gに洗浄水Wが供給される。
洗浄機10は、ガラス物品Gである板ガラスの一方の主面を洗浄するものであってもよく、両方の主面を同時に洗浄するものであってもよい。
両方の主面を同時に洗浄する場合、シャワーノズル11や洗浄具が板ガラスを挟むように上側と下側に配置される。
洗浄機10は、1基のガラス物品の製造装置100において、複数台設けることとしてもよい。
この場合、複数の洗浄機10・10・・・は、上記搬送方向に沿って、互いに隣接して配置される。
集液樋20は、ガラス物品Gの洗浄に使用された洗浄水Wを、集めるためのものである。
集液樋20は、洗浄機10の直下に配置されており、当該集液樋20の上方且つ洗浄機10の下方には、ガラス物品Gが搬送される搬送経路(図示せず)が設けられている。
そして、ガラス物品Gが上記搬送経路に沿って搬送されるのに伴い、洗浄機10(より具体的には、シャワーノズル11)からガラス物品Gに向かって洗浄水Wが噴霧される。
その後、当該ガラス物品Gの洗浄に使用された洗浄水Wが、集液樋20に集められる。
貯留タンク30は、洗浄機10で使用された洗浄水Wを回収し、一時的に貯留するものである。
貯溜タンク30は、例えば本実施形態においては、略矩形箱形状に構成されており、当該貯溜タンク30の上部(本実施形態においては、天井壁30a)には、本発明における流入口の一例である貯溜タンク側流入口41bが設けられている。
また、貯溜タンク30の下部(本実施形態においては、底壁30b)には、本発明における流出口の一例である貯溜タンク側流出口42aが設けられている。
そして、集液樋20に集められた洗浄水Wは、貯溜タンク側流入口41bを通じて、貯溜タンク30に供給(流入)される。
これにより、洗浄機10で使用された洗浄水Wは、貯溜タンク30に一時的に回収(貯溜)される(第2工程S12)。
また、貯溜タンク30に一時的に回収された洗浄水Wは、貯溜タンク側流出口42aを通じて、貯溜タンク10から排出(流出)され、その後、後述する貯溜装置40によって、再び洗浄機10のシャワーノズル11に送られ(供給され)、ガラス物品Gの洗浄に使用される(第3工程S13)。
貯溜タンク30の内部には、第1仕切り板31a及び第2仕切り板31bによって構成される流動機構31が設けられており、当該流動機構31によって、貯溜タンク30の内部に回収された洗浄水Wを、強制的に流動させる構成となっている。
なお、流動機構31の構成の詳細については、後述する。
貯溜装置40は、洗浄機10と集液樋20と貯溜タンク30との間で洗浄水Wを循環させるとともに、洗浄機10で使用された洗浄水Wを、貯溜タンク30に一時的に貯溜させるものである。
貯溜装置40は、集液樋20から貯溜タンク30に向かう流通経路を形成する第1配管部材41、貯溜タンク30から洗浄機10に向かう流通経路を形成する第2配管部材42、当該第2配管部材42に設けられる吸引ポンプ43及び濾過フィルタ44、並びに当該吸引ポンプ43から貯溜タンク30に向かう流通経路を形成する第3配管部材45等を備える。
第1配管部材41は、一端部において、集液樋20の底壁20aに接続され、且つ他端部において、貯溜タンク30の上部(天井壁30a)に接続されており、集液樋20と貯溜タンク30とを連通する。
これにより、第1配管部材41の一端部は、洗浄機10で使用された洗浄水Wを集液樋20の外部に流出させる、集液樋側流出口41aを構成する。
また、第1配管部材41の他端部は、洗浄機10で使用された洗浄水Wを貯留タンク30に流入させる、貯溜タンク側流入口41bを構成する。
なお、貯溜タンク30において、第1配管部材41の他端部が接続される位置については、本実施形態に限定されるものではなく、貯溜タンク30の側壁30cであってもよい。
一方、第2配管部材42は、一端部において、貯溜タンク30の底壁30bに接続され、且つ他端部において、洗浄機10における複数のシャワーノズル11・11・・・と各々接続されており、貯溜タンク30と洗浄機10とを連通する。
これにより、第2配管部材42の一端部は、貯溜タンク30に一時的に貯溜された洗浄水Wを、当該貯留タンク30から洗浄機10のシャワーノズル11に供給する、貯溜タンク側流出口42aを構成する。
また、第2配管部材42の他端部は、洗浄機10で使用された洗浄水Wを、再び当該洗浄機10のシャワーノズル11に流入させる、洗浄機側流入口42bを構成する。
そして、貯溜タンク30内の洗浄水Wは、後述する吸引ポンプ43によって強制的に排出され、第2配管部材42を通って洗浄機10に供給される。
なお、貯溜タンク30の内部において、貯溜タンク側流出口42aは、例えば略半球面状のドーム型に形成されたメッシュフィルタ50によって覆われており、貯溜タンク30より洗浄水Wが流出される際に、当該洗浄水Wに残留する比較的大きなサイズの削りカス等が洗浄水Wから取り除かれる構成となっている。
このように、本実施形態においては、貯溜タンク側流入口41bが、貯溜タンク30の天井壁30aに設けられ、且つ貯溜タンク側流出口42aが、貯留タンク30の底壁30bに設けられた構成となっている。
従って、貯溜タンク30に洗浄水Wを回収する際、貯溜タンク側流入口41bより流入される洗浄水Wは、自重による落下によって勢いを付けながら、底壁30bに位置する貯溜タンク側流出口42aに向かって流れることになる。
これにより、本実施形態では、回収された洗浄水Wの流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水Wをより確実に流動させることができる。
なお、本実施形態においては、貯溜タンク30の内部において、一時的に回収され貯溜された洗浄水Wの液面の高さが、常に貯溜タンク側流入口41bの下方側に位置するように保持されている。
その結果、貯溜タンク30に洗浄水Wを回収する際、貯溜タンク側流入口41bより落下する洗浄水Wによって、既に回収された洗浄水Wの液面に対して、常に衝撃が加えられることとなる。
これにより、回収された洗浄水Wの流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水Wをより確実に流動させることができる。
吸引ポンプ43は、貯溜タンク側流出口42aを介して、当該貯溜タンク30に回収された洗浄水Wを吸引して流出させるとともに、当該洗浄水Wを洗浄機10に再び供給するものである。
吸引ポンプ43は、第2配管部材42の中途部に配置され、当該第2配管部材42と連通されている。
そして、吸引ポンプ43は、貯溜タンク30内の洗浄水Wを吸引することにより、第2配管部材42を通して、当該洗浄水Wを洗浄機10に供給する。
濾過フィルタ44は、洗浄水Wを濾過することにより、メッシュフィルタ50では取り除くことが困難な微細な削りカス等を、当該洗浄水Wより取り除くものである。
濾過フィルタ44は、第2配管部材42の中途部において、吸引ポンプ43に対して洗浄水Wの流動方向下流側に配置される。
このように、本実施形態においては、第2配管部材42を通って、貯溜タンク30から洗浄機10に向かって洗浄水Wが送られる際(第3工程)、メッシュフィルタ50や濾過フィルタ44等のフィルタによって、貯溜タンク30より流出される洗浄水Wを濾過する構成となっている。
このような構成を有することにより、バクテリアだけでなく、ガラス物品Gに付着する削りカスや粉塵、油膜等も、フィルタ(メッシュフィルタ50及び濾過フィルタ44)によって、洗浄水Wから濾過して除去することが可能となる。
従って、再利用される洗浄水Wを清潔に保つことが可能となる。
よって、ガラス物品Gを十分に洗浄し、より高品質なガラス物品Gを得ることができる。
第3配管部材45は、一端部において、吸引ポンプ43の所定箇所に接続され、且つ他端部において、貯溜タンク30の上部(天井壁30a)に接続されており、吸引ポンプ43と貯溜タンク30とを連通する。
これにより、第3配管部材45の他端部は、吸引ポンプ43より、洗浄水Wの一部を再び貯溜タンク30に流入させるリターン側流入口45aを構成する。
そして、例えば不意に、削りカスや粉塵等による、第2配管部材42の詰まりが発生した場合には、吸引ポンプ43より吐出される洗浄水Wの一部を貯溜タンク30に戻すことにより、当該吸引ポンプ43に過大な負荷がかかるのを防止する構成となっている。
[流動機構31の構成]
次に、流動機構31の構成について、図2を用いて説明する。
流動機構31は、前述したように、貯溜タンク30の内部に設けられ、当該貯溜タンク30に回収された洗浄水Wを、強制的に流動させるものである。
流動機構31は、主に、第1仕切り板31a及び第2仕切り板31b等により構成される。
第1仕切り板31aは、本発明に係る仕切り板の一例であって、貯溜タンク30の内部を仕切る部材である。
第1仕切り板31aは、貯溜タンク側流入口41bと貯溜タンク側流出口42aとの間において、例えば略直立した状態で配置され、両側端部(前後両側の端部)を介して、貯溜タンク30の一対の側壁30c・30c(本実施形態においては、前後方向に対向する一対の側壁30c・30c)に固定されている。
また、第1仕切り板31aの下端部は、貯溜タンク30の底壁30bと離間しており、第1仕切り板31aの下端部と、貯溜タンク30の底面30b1との間には、第1隙間d1が形成されている。
そして、貯溜タンク側流入口41bを通じて貯溜タンク30内に流入される洗浄水Wは、常に、第1仕切り板31aによって仕切られた第1空間部Q1を落下し、その後、第1隙間d1を介して、貯溜タンク側流出口42aに向かって流動するように構成されている。
一方、第2仕切り板31bは、本発明に係るリターン側仕切り板の一例であって、上記第1仕切り板31aと同じく、貯溜タンク30の内部を仕切る部材である。
第2仕切り板31bは、リターン側流入口45aと貯溜タンク側流出口42aとの間において、例えば略直立した状態で配置され、両側端部(前後両側の端部)を介して、貯溜タンク30の一対の側壁30c・30c(本実施形態においては、前後方向に対向する一対の側壁30c・30c)に固定されている。
また、第2仕切り板31bの下端部は、貯溜タンク30の底壁30bと離間しており、第2仕切り板31bの下端部と、貯溜タンク30の底面30b1との間には、第2隙間d2が形成されている。
そして、リターン側流入口45aを通じて貯溜タンク30内に流入される洗浄水Wは、常に、第2仕切り板31bによって仕切られた第2空間部Q2を落下し、その後、第2隙間d2を介して、貯溜タンク側流出口42aに向かって流動するように構成されている。
このような構成からなる流動機構31を設けることにより、貯溜タンク30の内部に回収される洗浄水Wは、当該貯溜タンク30の形状に関らず、常に強制的に流動されることとなる。
即ち、上記のような第1仕切り板31aを設けることにより、例えば、底面30b1の四隅において、回収された洗浄水Wの流れが滞留し易い矩形箱形状の貯溜タンク30であっても、当該底面30b1と第1仕切り板31aとの間に形成される第1隙間d1を介して、ベンチュリー効果により洗浄水Wを強制的に押し流すことが可能である。
そのため、回収された洗浄水Wの流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水Wを確実に流動させることができる。
また、上記のような第2仕切り板31bを設けることにより、吸引ポンプ43より貯溜タンク30に回収される洗浄水Wであっても、当該貯溜タンク30の底面30b1と、第2仕切り板31bとの間に形成される第2隙間d2を介して、ベンチュリー効果により洗浄水Wを強制的に押し流すことが可能である。
そのため、回収された洗浄水Wの流れが滞留するのを防止し、当該洗浄水Wをより確実に流動させることができる。
第1仕切り板31aの第1隙間d1及び第2仕切り板31bの第2隙間d2を介したベンチュリー効果を高めるため、第1隙間d1及び第2隙間d2の高さ方向の隙間は、例えば2mm以上であることが好ましく、5mm以上であることがより好ましい。
また、第1隙間d1及び第2隙間d2の高さ方向の隙間は、50mm以下であることが好ましく、20mm以下であることがより好ましい。
なお、流動機構31の構成については、本実施形態に限定されるものではない。
即ち、貯溜タンク30の内部に流入される洗浄水Wの流量は、リターン側流入口45aに比べて貯溜タンク側流入口42aの方が遥かに多いことから、流動機構31は、少なくとも、第1仕切り板31aのみによって構成されていてもよい。
また、リターン側流入口45aからの洗浄水Wの流量と貯溜タンク側流入口42aからの洗浄水の流量との関係に応じて、第1隙間d1と第2隙間d2の高さ方向の関係を調整してもよい。
以上のように、本実施形態におけるガラス物品の製造装置100は、ガラス物品Gを洗浄水Wにより洗浄する洗浄機10と、洗浄機10で使用された洗浄水Wを貯留する貯留タンク30と、洗浄機10で使用された洗浄水Wを貯留タンク30に流入させる貯溜タンク側流入口41b、及び貯留タンク30から洗浄水Wを洗浄機10に供給する貯溜タンク側流出口42aを有する貯留装置40とを備える製造装置である。
そして、貯溜タンク30は、当該貯溜タンク30に回収された洗浄水Wを流動させる流動機構31を有した構成からなる。
このような構成を有することにより、例えば、貯溜タンク30の形状が略矩形箱形状からなる場合であっても、当該貯溜タンク30の四隅において、洗浄水Wを滞留させることなく、常に流動させることが可能となる。
その結果、薬品や紫外線(UV)を用いて滅菌作業を行うことなく、バクテリアの発生を未然に防止することができる。
従って、前述したように、本製造装置100によって順に行われる第1工程S11、第2工程S12、及び第3工程S13を繰り返すことで再利用される、洗浄水Wを清潔に保つことが可能となる。
よって、ガラス物品Gを十分に洗浄し、高品質なガラス物品Gを得ることができる。
[ガラス物品の製造装置200・300(別実施形態)の構成]
前述したガラス物品の製造装置100においては、以下に示すような別実施形態の構成を有することも可能である。
即ち、図3(a)に示すように、第1の別実施形態として、ガラス物品の製造装置200は、攪拌手段の一例である複数の攪拌翼232a・232a・・・を有するスターラ232をさらに備えていてもよい。
スターラ232は、例えば、貯溜タンク230の平面視中央部において、回転軸232bを直立させた状態で、当該回転軸232bを中心にして回転可能に設けられている。
そして、貯溜タンク側流入口241bを通じて、貯溜タンク230内に流入される洗浄水Wは、スターラ232によって攪拌されることにより、第1仕切り板231aによって形成される第1隙間d1を介して、貯溜タンク側流出口242aに向かって流動される。
また、リターン側流入口245aを通じて、貯溜タンク230内に流入される洗浄水Wは、スターラ232によって攪拌されることにより、第2仕切り板231bによって形成される第2隙間d2を介して、貯溜タンク側流出口242aに向かって流動される。
このように、第1の別実施形態におけるガラス物品の製造装置200において、貯溜タンク230は、当該貯溜タンク230内に回収された洗浄水Wを攪拌するスターラ232(攪拌手段)を有する構成となっている。
このような構成を有することにより、貯溜タンク230に流入された洗浄水Wは、スターラ232(攪拌手段)によって強制的に攪拌される。
そのため、回収された洗浄水Wの流れが滞留するのをより確実に防止し、当該洗浄水Wを流動させることができる。
なお、本別実施形態においては、貯溜タンク230の内部において、上述した第1仕切り板231a及び第2仕切り板231bがそれぞれ設けられているが、これに限定されるものではなく、第1仕切り板231a及び第2仕切り板231bのうちの少なくとも一方、または両方が設けられていなくてもよい。
また、図3(b)に示すように、第2の別実施形態として、ガラス物品の製造装置300は、貯溜タンク330が、軸方向を上下方向とする円筒形状に構成されていてもよい。
なお、本別実施形態においては、貯溜タンク330の内部において、上述したスターラ332(攪拌手段)がさらに設けられているが、これに限定されるものではなく、当該スターラ332は、設けられていなくてもよい。
また、本別実施形態においては、貯溜タンク330の内部において、上述した第1仕切り板331a及び第2仕切り板331bがそれぞれ設けられているが、これに限定されるものではない。
第1仕切り板331a及び第2仕切り板331bのうちの少なくとも一方、または両方が設けられていなくてもよい。
さらに、本別実施形態においては、第1仕切り板331a及び第2仕切り板331bと、スターラ332(攪拌手段)がそれぞれ設けられているが、これに限定されるものではない。
第1仕切り板331a、第2仕切り板331b及びスターラ332のうち少なくとも1以上は設けられていなくてもよい。
そして、貯溜タンク側流入口341bを通じて、貯溜タンク330内に流入される洗浄水Wは、湾曲形成された当該貯溜タンク330の側壁330cに導かれて、第1仕切り板331aによって形成される第1隙間d1を介して、貯溜タンク側流出口342aに向かって流動される。
また、リターン側流入口345aを通じて、貯溜タンク330内に流入される洗浄水Wは、上記側壁330cに導かれて、第2仕切り板331bによって形成される第2隙間d2を介して、貯溜タンク側流出口342aに向かって流動される。
このように、第2の別実施形態におけるガラス物品の製造装置300において、貯溜タンク330は、軸方向を上下方向とする円筒形状に構成されている。
このような構成を有することにより、例えば、前述した本実施形態における、矩形箱形状の貯溜タンク30に見られるように、当該貯溜タンク30に流入された洗浄水Wの流れが、底面30b1の四隅にて妨げられて滞留するようなことはない。
そのため、湾曲した側壁330cに沿って回収された洗浄水Wの流れを保持し、当該洗浄水Wをより確実に流動させることができる。
以上、本発明を具現化する一実施形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内の全ての変更を含む。
10 洗浄機
30、230、330 貯溜タンク
30a 天井壁
30b 底壁
30c、330c 側壁
31 流動機構
31a、231a、331a 第1仕切り板(仕切り板)
31b、231b、331b 第2仕切り板(リターン側仕切り板)
40 貯留装置
41b、241b、341b 貯溜タンク側流入口(流入口)
42a、242a、342a 貯溜タンク側流出口(流出口)
45a、245a、345a リターン側流入口
100、200、300 製造装置
232、332 スターラ(攪拌手段)
d1 第1隙間(隙間)
G ガラス物品
W 洗浄水
S11 第1工程
S12 第2工程
S13 第3工程
d2 第2隙間(隙間)

Claims (11)

  1. ガラス物品の製造方法であって、
    洗浄水を用いてガラス物品を洗浄する第1工程と、
    前記第1工程によって使用された洗浄水を、貯溜タンクの内部に流入させる流入口を通じて当該貯溜タンクに回収する第2工程と、
    前記第2工程によって回収された洗浄水を、前記貯溜タンクの内部より外部に流出させる流出口を通じて前記貯溜タンクより流出させて、再び前記第1工程において使用する第3工程とを備え、
    前記貯溜タンクにおいて、
    当該貯溜タンクに回収された前記洗浄水を流動させる、
    ことを特徴とする、ガラス物品の製造方法。
  2. 前記貯溜タンクは、
    内部を仕切る部材であって、前記流入口と前記流出口との間において設けられる仕切り板を有し、
    前記仕切り板の下端部と前記貯溜タンクの底面との間に隙間が形成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
  3. 前記貯溜タンクは、
    軸方向を上下方向とする円筒形状に構成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
  4. 前記貯溜タンクは、
    回収された前記洗浄水を攪拌する攪拌手段を有する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
  5. 前記流入口は、前記貯留タンクの側壁または天井壁に設けられ、
    前記流出口は、前記貯留タンクの底壁に設けられる、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  6. 前記貯溜タンクの内部において、
    回収される前記洗浄水の液面の高さを、
    前記流入口の下方側に保持する、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  7. 前記流出口を介して、回収された前記洗浄水を吸引して流出させる吸引ポンプと、
    前記吸引ポンプより、当該洗浄水の一部を再び前記貯溜タンクに流入させるリターン側流入口とを備え、
    回収された前記洗浄水を流動させる流動機構として、
    前記リターン側流入口と前記流出口との間において設けられるリターン側仕切り板をさらに有し、
    前記リターン側仕切り板の下端部と前記貯溜タンクの底面との間に隙間が形成される、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  8. 前記洗浄水の温度は、20℃以上50℃以下に設定される、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  9. 前記洗浄水の水素イオン指数は、pH7以上に設定される、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  10. 前記第3工程において、
    前記貯溜タンクより流出される前記洗浄水を、フィルタによって濾過する、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  11. ガラス物品を洗浄水により洗浄する洗浄機と、
    前記洗浄機で使用された前記洗浄水を貯留する貯留タンクと、
    前記洗浄機で使用された前記洗浄水を前記貯留タンクに流入させる流入口、及び前記貯留タンクから前記洗浄水を前記洗浄機に供給する流出口を有する貯留装置とを備えるガラス物品の製造装置であって、
    前記貯溜タンクは、
    当該貯溜タンクに回収された前記洗浄水を流動させる流動機構を有する、
    ことを特徴とするガラス物品の製造装置。
JP2022099897A 2022-06-21 2022-06-21 ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置 Pending JP2024000911A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022099897A JP2024000911A (ja) 2022-06-21 2022-06-21 ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置
PCT/JP2023/020277 WO2023248747A1 (ja) 2022-06-21 2023-05-31 ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置
TW112121771A TW202400312A (zh) 2022-06-21 2023-06-12 玻璃物品的製造方法及玻璃物品的製造裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022099897A JP2024000911A (ja) 2022-06-21 2022-06-21 ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024000911A true JP2024000911A (ja) 2024-01-09

Family

ID=89379859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022099897A Pending JP2024000911A (ja) 2022-06-21 2022-06-21 ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2024000911A (ja)
TW (1) TW202400312A (ja)
WO (1) WO2023248747A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62287880A (ja) * 1986-05-29 1987-12-14 紀谷 文樹 貯槽用還流壁の構造
JP2659897B2 (ja) * 1993-06-21 1997-09-30 花王株式会社 シャッター部材の洗浄方法及びその装置
JPH07120739A (ja) * 1993-10-22 1995-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 透明基板の洗浄方法
JP5013562B2 (ja) * 1998-06-25 2012-08-29 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 洗浄方法及び装置
CN204544839U (zh) * 2012-11-05 2015-08-12 日本电气硝子株式会社 平板玻璃清洗装置
CN111278578A (zh) * 2017-11-10 2020-06-12 日本瑞翁株式会社 清洗溶剂组合物的再生方法和再生装置、以及被清洗物的清洗方法和清洗系统

Also Published As

Publication number Publication date
TW202400312A (zh) 2024-01-01
WO2023248747A1 (ja) 2023-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100539932C (zh) 传送带式餐具清洗机及其运行方法
US20060281326A1 (en) Washing apparatus, washing stystem, and washing method
JP2016215186A (ja) フィルタユニット、それを有するフィルタチップコンベア、および、フィルタチップコンベアによる濾過方法
EP0560208A1 (en) Method and apparatus for cleaning metal articles and apparatus for rinsing metal articles
CN209660408U (zh) 一种水果罐头生产原料清洗设备
JP6437949B2 (ja) エマルジョン洗浄装置
WO2016111648A1 (en) Compact dishwasher
WO2023248747A1 (ja) ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置
CN105167121A (zh) 一种复式蔬菜清洗机
KR101027443B1 (ko) 절삭유 여과장치
CN210207820U (zh) 轴类工件专用清洗装置
JPH1041271A (ja) 半導体材料の処理方法
JP4828964B2 (ja) ステンレス鋼帯の洗浄装置
GB2239788A (en) Method and apparatus for washing storage batteries
JP2000173962A (ja) ウエハ洗浄装置及び洗浄方法
KR101582112B1 (ko) 칩 크기의 실리콘의 세정 방법 및 이를 위한 세정장치
JP3985546B2 (ja) 洗浄装置および洗浄方法
KR20190003274A (ko) 신발을 순차적으로 동시에 다양한 세척과정이 가능한 세척 시스템
CN202217649U (zh) 基板洗净装置
CN106378336A (zh) 一种汽车零部件连续式清洗机
KR101376572B1 (ko) 냉연 탈지라인의 필터링장치
KR20210133461A (ko) 가공제품의 자동세척장치
WO2019097943A1 (ja) ガラス板の製造方法
JP6382278B2 (ja) クレート洗浄機
CN216802834U (zh) 一种玻璃磨边装置的废料回收结构