JP2024000641A - 物体検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通知ランプの視認性を向上させる。【解決手段】一態様に係る物体検知装置は、車両の周辺の物体を検知する物体検知部と、車両の周辺に物体が検知されたときに点灯して、物体の存在を運転者に通知する通知ランプと、通知ランプの輝度を調整する輝度調整部と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、物体検知装置に関する。
車両の運転者に他車両の接近を通知する通知ランプを備える車両が知られている。例えば、特許文献1には、他車両の接近を検知するセンサと、インストルメントパネルに配置された左右一対の表示領域とを備え、検知された他車両の接近方向に応じて左右一対の表示領域を発光させる運転支援装置について記載されている。
特許文献2には、現在及び将来の車線変更要注意度を判定し、自車両の右側についての現在及び将来の車線変更要注意度を右側のフロントピラーに設けた表示通知器を発光させて運転者に通知し、自車両の左側についての現在及び将来の車線変更要注意度を左側のフロントピラーに設けた表示通知器を発光させて運転者に通知する車線変更支援装置について記載されている。
特許文献1及び2に記載の装置では、通知ランプの輝度は、走行環境や運転者の個人差を考慮せずに一律に設定される。しかしながら、通知ランプの見え方は、個人によって異なるし、天候や道路環境等の走行環境にも大きく影響を受けるので、通知ランプの輝度を一律に設定すると通知ランプが明るすぎたり暗すぎたりして通知ランプの視認性が低下することがある。その場合には、車両周辺の物体の存在を運転者に適切に通知できないことがある。
そこで、本開示は、通知ランプの視認性を向上させることができる物体検知装置を提供することを目的とする。
一態様に係る物体検知装置は、車両の周辺の物体を検知する物体検知部と、車両の周辺に物体が検知されたときに点灯して、物体の存在を運転者に通知する通知ランプと、通知ランプの輝度を調整する輝度調整部と、を備える。
本態様の物体検知装置は、通知ランプの輝度を調整する輝度調整部を備えているので、走行環境に応じて通知ランプの輝度を調整して当該通知ランプの視認性を向上させることができる。よって、車両周辺の物体の存在を乗員に適切に通知することができる。
一実施形態では、輝度調整部は、車両のヘッドライトが点灯されているときに、ヘッドライトが消灯されているときよりも通知ランプの輝度を低下させてもよい。昼間と夜間で通知ランプの輝度が一定であると、運転者が夜間に通知ランプを眩しく感じることがある。この実施形態では、この実施形態では、ヘッドライトの点灯時に通知ランプの輝度を低下させているので、夜間の通知ランプの輝度が過度に高くなることを抑制することができる。
一実施形態の物体検知装置は、車両の外部の照度を取得する照度センサを更に備え、輝度調整部は、照度が低いほど通知ランプの輝度を低下させてもよい。この実施形態では、照度が低いほど通知ランプの輝度を低下させるので、通知ランプの輝度が過度に高くなることを抑制することができる。
一実施形態に係る物体検知装置は、運転者から通知ランプの輝度に関する操作を受け付ける操作受付部を更に備え、輝度調整部は、運転者の操作に応じて通知ランプの輝度を調整してもよい。この実施形態では、運転者の好みに応じて通知ランプの輝度を調整することができる。なお、通知ランプは、車両のフロントピラーに設けられていてもよい。
本発明の一態様及び種々の実施形態によれば、通知ランプの視認性を向上させることができる。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととし、同一又は相当の部分に対する重複した説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る物体検知装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示す物体検知装置10は、トラック、トレーラ、バス、乗用車等の車両1に搭載される。物体検知装置10は、車両1の周辺に物体が検知されたときに通知ランプを点灯して物体の存在を車両1の運転者(乗員)に通知する。なお、以下の説明において、「点灯」には点滅が含まれる。
図1は、第1実施形態に係る物体検知装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示す物体検知装置10は、トラック、トレーラ、バス、乗用車等の車両1に搭載される。物体検知装置10は、車両1の周辺に物体が検知されたときに通知ランプを点灯して物体の存在を車両1の運転者(乗員)に通知する。なお、以下の説明において、「点灯」には点滅が含まれる。
図1に示すように、物体検知装置10は、検知部20、制御装置30及び報知装置40を備える。検知部20は、車両1の環境情報、及び、周辺情報を取得する種々のセンサを含む。車両1の環境情報には、例えば現在時刻、車両1の外部の明るさ等に関する情報が含まれる。周辺情報には、例えば車両1の周辺の物体の位置、形状、速度及び進行方向に関する情報が含まれる。
検知部20は、レーダ装置21、カメラ22及びヘッドライトセンサ23を含む。なお、検知部20は、環境情報又は周辺情報を取得する他のセンサを更に備えていてもよい。
レーダ装置21は、電波又は光を車両1の周辺に送信し、物体で反射された電波又は光を受信することで車両1の周辺の物体を検出する。レーダ装置21としては、例えば、ミリ波レーダ又はライダー(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)が用いられる。レーダ装置21によって検出される物体としては、他車両、障害物及び歩行者等が例示される。
レーダ装置21は、複数のレーダを含んでいてもよい。例えば、図2に示すように、車両1は、前方レーダ21a、左前方レーダ21b、右前方レーダ21c、左側方レーダ21d及び右側方レーダ21eを含む。前方レーダ21aは、車両1の前方の物体を検出する。左前方レーダ21bは、車両1の左前方の物体を検出する。右前方レーダ21cは、車両1の右前方の物体を検出する。左側方レーダ21dは、車両1の左側方の物体を検出する。右側方レーダ21eは、車両1の右側方の物体を検出する。
カメラ22は、車両1のフロントガラスに設けられ、車両1の前方を撮像する。カメラは、単眼カメラであってもよく、ステレオカメラであってもよい。ステレオカメラは、両眼視差を再現するように配置された二つの撮像部を有する。ステレオカメラの撮像情報には、奥行き方向の情報も含まれる。
ヘッドライトセンサ23は、車両1のヘッドライト(前照灯)12の点灯状態を検出する。検知部20の種々のセンサは、検出結果を示すデータを車載ネットワーク(例えば、CAN(Controller Area Network)を介して制御装置30に出力する。なお、種々のセンサのうち一以上のセンサは、専用線を介して制御装置30に接続されてもよい。
制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CAN(Controller Area Network)通信回路などを有する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。制御装置30は、例えばCAN通信回路を用いて通信するネットワークに接続され、車両1の各構成要素と通信可能に接続される。制御装置30は、例えば、CPUが出力する信号に基づいて、CAN通信回路を動作させてデータを入出力し、データをRAMに記憶し、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムを実行することで、後述する各種機能を実現する。制御装置30は、複数の電子制御ユニットから構成されてもよい。
制御装置30は、機能的構成として、物体検知部31、表示制御部32及び輝度調整部33を備える。物体検知部31は、レーダ装置21及びカメラ22の出力データに基づいて、車両1の周辺の物体を検知する。表示制御部32は、通知ランプの点灯状態を制御して、車両1の周辺の物体の存在を運転者に通知する。輝度調整部33は、通知ランプの輝度を調整する。物体検知部31、表示制御部32及び輝度調整部33の機能の詳細については、後述する。
報知装置40は、車両1への物体の接近を運転者に通知する。報知装置40は、通知ランプ43,44,45を備える。
通知ランプ43,44,45は、LED等の発光体を含み、車両1の周辺に物体が存在することを運転者に通知する。図3は、通知ランプ43,44,45の配置の一例を示している。図3に示すように、通知ランプ43は、車両1の左フロントピラー52に設けられている。通知ランプ43は、車両1の左側に物体が検知されたときに点灯して、車両1の左方向からの物体の接近を運転者に通知する。通知ランプ44は、車両1の右フロントピラー53に設けられている。通知ランプ44は、車両1の右側に物体が検知されたときに点灯して、車両1の右方向からの物体の接近を運転者に通知する。例えば、運転者は、通知ランプ43,44の点灯状況を踏まえて進路変更(車線変更又は右左折等)を行うか否かを判断する。
通知ランプ45は、運転席前方のインストルメントパネル54に設けられている。通知ランプ45は、車両1の前方に物体が検知されたときに点灯して、車両1の前方からの物体の接近を運転者に通知する。
通知ランプ43,44,45は、二種以上の色彩で発光可能であってもよい。例えば、通知ランプ43,44,45の点灯色は、車両1と検知された物体との距離に応じて変化する。例えば、通知ランプ43,44,45は、物体までの距離が基準値以下であるときに赤色で点灯し、物体までの距離が基準値より大きいときに黄色で点灯する。物体までの距離に応じて通知ランプ43,44,45の点灯色を変化させることにより、物体の危険度を運転者に認識させることができる。
次に、制御装置30の物体検知部31、表示制御部32及び輝度調整部33についてより詳細に説明する。物体検知部31は、レーダ装置21及びカメラ22の出力に基づいて、車両1の周辺に存在する物体を検知する。例えば、物体検知部31は、前方レーダ21a、左前方レーダ21b、右前方レーダ21c、左側方レーダ21d及び右側方レーダ21eからの出力データを受信し、車両1の前方、左前方、右前方、左側方及び右側方に存在する物体を検知し、車両1を基準とする検知された物体の方向を取得する。例えば、物体検知部31は、右側方レーダ21eによって物体が検知された場合には、車両1の右側に物体が存在すると認識する。
また、物体検知部31は、車両1から検知した物体までの距離を取得する。なお、物体が車両1の前方に存在する場合には、物体検知部31は、カメラ22の前方画像に画像認識処理を行って物体までの距離を取得してもよい。そして、物体検知部31は、車両1から物体までの距離に基づいて、車両1と物体との衝突の危険度を算出する。
例えば、物体検知部31は、物体までの距離が第1閾値よりも小さい場合には、危険度を「高」に設定する。物体検知部31は、物体までの距離が第1閾値以上、第2閾値以下である場合には、危険度を「中」に設定する。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも大きな値である。物体検知部31は、物体までの距離が第2閾値より大きい場合には、危険度を「低」に設定する。すなわち、物体検知部31は、車両1から物体までの距離が近いほど、危険度を高く設定する。物体検知部31は、物体の方向を示す情報、及び、危険度を示す情報を表示制御部32に出力する。
表示制御部32は、物体検知部31から出力された情報に基づいて、通知ランプ43,44,45の点灯状態を制御する。例えば、物体が車両1の左側方に検出された場合には、表示制御部32は、左フロントピラー52に設けられた通知ランプ43を点灯させる。物体が車両1の右側方に検出された場合には、表示制御部32は右フロントピラー53に設けられた通知ランプ44を点灯させる。また、物体が車両1の前方、左前方又は右前方に検出された場合には、インストルメントパネル54に設置された通知ランプ45を点灯させる。上記のように、検知された物体の方向に応じて通知ランプ43,44,45の点灯を制御することにより、物体の接近方向を運転者に認識させることができる。
また、表示制御部32は、物体の衝突の危険度に応じて通知ランプ43,44,45の点灯色を制御してもよい。物体検知部31によって設定された物体の危険度が「高」である場合には、表示制御部32は、通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを赤色で点灯させる。物体検知部31によって設定された物体の危険度が「中」である場合には、表示制御部32は、通知ランプ43,44,45のうち対象の通知ランプを黄色で点灯させる。物体検知部31によって設定された物体の危険度が「低」である場合には、表示制御部32は、通知ランプ43,44,45のうち対象の通知ランプを消灯させる。上記のように、危険度に応じて通知ランプ43,44,45の点灯色を変化させることにより、車両1の運転者に物体の危険度を通知することができる。
輝度調整部33は、車両1の走行環境に基づいて、通知ランプ43,44,45の輝度を調整する。例えば、輝度調整部33は、夜間に通知ランプ43,44,45の輝度を低下させる。より具体的には、輝度調整部33は、車両1のヘッドライト12が点灯しているときに、ヘッドライト12が消灯しているときよりも通知ランプ43,44,45の輝度を低下させる。車外が暗いときに通知ランプ43,44,45を高い輝度で点灯させると、通知ランプ43,44,45が明るすぎて運転者が眩しく感じることがある。これは、通知ランプ43,44,45の視認性の低下に繋がる。通知ランプ43,44,45の輝度を低下させることにより、通知ランプ43,44,45の視認性の低下が抑制される。なお、通知ランプ43,44,45の調整は、例えばバッテリから通知ランプ43,44,45に供給される電圧のデューティ比を制御することにより行われる。
以下、図4を参照して、物体検知装置10によって実行される物体検知方法について説明する。図4は、第1実施形態に係る物体検知方法を示すフローチャートである。この方法では、まず物体検知部31が、レーダ装置21及びカメラ22の出力に基づいて車両1の周辺の物体を検知する(ステップST1)。次に、物体検知部31は、車両1の周辺に物体が存在するか否かを判定する(ステップST2)。
車両1の周辺に物体が検知された場合には、物体検知部31は、車両1を基準とする物体の方向、及び、車両1と物体の衝突の危険度を取得する(ステップST3)。
次に、輝度調整部33が車両1のヘッドライト12の点灯状態を取得する(ステップST4)。ヘッドライト12が消灯している場合には、輝度調整部33は、通知ランプ43,44,45の輝度を第1輝度に設定する。そして、表示制御部32は、検知された物体の方向に応じて通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを第1輝度で点灯させる(ステップST5)。このとき、表示制御部32は、物体検知部31によって設定された危険度に応じた色で通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる。
一方、ヘッドライト12が点灯している場合には、輝度調整部33は、通知ランプ43,44,45の輝度を第2輝度に設定する。なお、第2輝度は、第1輝度よりも低い(暗い)輝度である。そして、表示制御部32は、検知された物体の方向に応じて通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを第2輝度で点灯させる(ステップST6)。このとき、表示制御部32は、物体検知部31によって設定された危険度に応じた色で通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる。
図5は、通知ランプ43,44,45の輝度の変化の一例を示す図である。図5に示すように、第1実施形態に係る物体検知装置10では、ヘッドライト12が消灯しているときに相対的に明るい第1輝度で通知ランプ43,44,45が点灯し、ヘッドライト12が点灯しているときには相対的に暗い第2輝度で通知ランプ43,44,45が点灯する。すなわち、物体検知装置10は、ヘッドライト12の点灯状況に応じて通知ランプ43,44,45の輝度を段階的に変化させる。このように、通知ランプ43,44,45の輝度を周囲の明るさに応じて調整することにより、通知ランプ43,44,45の視認性が向上する。
なお、ステップST2において車両1の周辺に物体が検知されなかった場合には、表示制御部32は、通知ランプ43,44,45を消灯させる(ステップST7)。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る物体検知装置について説明する。図6は、第2実施形態に係る物体検知装置10Aの機能的構成を示すブロック図である。物体検知装置10Aは、ヘッドライトセンサ23に代えて照度センサ24を備える点で図1に示す物体検知装置10と相違する。以下では、第1実施形態に係る物体検知装置10との相違点について主に説明し、重複する説明は省略する。
次に、第2実施形態に係る物体検知装置について説明する。図6は、第2実施形態に係る物体検知装置10Aの機能的構成を示すブロック図である。物体検知装置10Aは、ヘッドライトセンサ23に代えて照度センサ24を備える点で図1に示す物体検知装置10と相違する。以下では、第1実施形態に係る物体検知装置10との相違点について主に説明し、重複する説明は省略する。
上記のように、物体検知装置10Aは、照度センサ24を備えている。照度センサ24は、車両1の周囲の明るさ(照度)を検出する。照度センサ24は、車両1の周囲の照度を示す情報を制御装置30に出力する。
輝度調整部33は、車外の照度に基づいて、通知ランプ43,44,45の輝度を連続的に調整する。例えば、輝度調整部33は、照度が低いほど通知ランプ43,44,45の輝度を低下させる。
図7は、第2実施形態に係る物体検知方法を示すフローチャートである。この方法では、まず輝度調整部33が車両1の周囲の照度を取得する(ステップST11)。次に、輝度調整部33は、車外の照度に基づいて通知ランプ43,44,45の輝度を決定する(ステップST12)。図8は、通知ランプ43,44,45の輝度と車外の照度との関係の一例を示している。図8に示すように、輝度調整部33は、車両1の周囲の照度が低下するほど通知ランプ43,44,45の輝度が低下するように通知ランプ43,44,45の輝度を連続的に変化させる。
次に、物体検知部31は、レーダ装置21及びカメラ22の出力に基づいて、車両1の周辺の物体を検知する(ステップST13)。次に、物体検知部31は、車両1の周辺に物体が存在するか否かを判定する(ステップST14)
車両1の周辺に物体が検知された場合には、物体検知部31は、車両1を基準とする物体の方向、及び、車両1と物体の衝突の危険度を取得する(ステップST15)。
次に、表示制御部32は、検知された物体の方向に応じて通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる(ステップST16)。このとき、表示制御部32は、ステップST12で決定された輝度で通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる。また、表示制御部32は、物体検知部31によって設定された危険度に応じた色で通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる。
上記のように、車両1の周囲の明るさに応じて通知ランプ43,44,45の輝度を連続的に変化させることにより、通知ランプ43,44,45の視認性が向上する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る物体検知装置について説明する。図9は、第3実施形態に係る物体検知装置10Bの機能的構成を示すブロック図である。物体検知装置10Bは、ヘッドライトセンサ23に代えて操作受付部25を備える点で図1に示す物体検知装置10と相違する。以下では、第1実施形態に係る物体検知装置10との相違点について主に説明し、重複する説明は省略する。
次に、第3実施形態に係る物体検知装置について説明する。図9は、第3実施形態に係る物体検知装置10Bの機能的構成を示すブロック図である。物体検知装置10Bは、ヘッドライトセンサ23に代えて操作受付部25を備える点で図1に示す物体検知装置10と相違する。以下では、第1実施形態に係る物体検知装置10との相違点について主に説明し、重複する説明は省略する。
上記のように、物体検知装置10Bは、操作受付部25を備えている。操作受付部25は、例えばボタン、スイッチ、タッチパネル、キーボード又はマウス等であり、通知ランプの輝度に関する運転者の操作を受け付ける。例えば、車両1の運転者は、操作受付部25を操作して、通知ランプ43,44,45の輝度を高くしたり低くしたりすることができる。
制御装置30の輝度調整部33は、運転者による操作受付部25の操作に基づいて通知ランプ43,44,45の輝度を調整する。例えば、輝度調整部33は、運転者から輝度を高める指示を受け付けた場合には、通知ランプ43,44,45の輝度を高くする。一方、輝度調整部33は、運転者から輝度を低くする指示を受け付けた場合には、通知ランプ43,44,45の輝度を低くする。
図10は、第3実施形態に係る物体検知方法を示すフローチャートである。この方法では、まず輝度調整部33が、車両1の運転者(乗員)によって輝度の調整の操作が行われたか否かを判定する(ステップST21)。輝度調整の操作が行われた場合には、その操作に応じて通知ランプ43,44,45の輝度を決定する(ステップST22)。図11は、通知ランプ43,44,45の輝度の変化の一例を示している。例えば、図11に示すように、輝度調整部33は、輝度調整の操作が行われる前は通知ランプ43,44,45の輝度を相対的に明るい第1輝度に設定する。運転者によって輝度を下げる操作を行われた場合には、輝度調整部33は、通知ランプ43,44,45の輝度を相対的に暗い第2輝度に設定する。なお、輝度調整の操作が行われていないと判定された場合には、輝度調整部33は操作が行われるまで待機する。
次に、物体検知部31は、レーダ装置21及びカメラ22の出力に基づいて、車両1の周辺の物体を検知する(ステップST23)。次に、物体検知部31は、車両1の周辺に物体が存在するか否かを判定する(ステップST24)。
車両1の周辺に物体が検知された場合には、物体検知部31は、車両1を基準とする物体の方向、及び、車両1と物体の衝突の危険度を取得する(ステップST25)。
次に、表示制御部32は、検知された物体の方向に応じて通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる(ステップST26)。このとき、表示制御部32は、ステップST22で決定された輝度で通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる。また、表示制御部32は、物体検知部31によって設定された危険度に応じた色で通知ランプ43,44,45の少なくとも一つを点灯させる。
上記のように、運転者の操作に応じて通知ランプ43,44,45の輝度を変化させることにより、通知ランプ43,44,45の視認性を向上させることができる。
以上、種々の実施形態に係る物体検知装置について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。例えば、上記実施形態では、左フロントピラー52、右フロントピラー53及びインストルメントパネル54に通知ランプ43,44,45が設けられているが、物体検知装置10は、少なくとも一つの通知ランプを備えていればよい。
また、図6に示す物体検知装置10Aでは、輝度調整部33が、照度センサ24によって検出された照度に基づいて、通知ランプ43,44,45の輝度を調整しているが、輝度調整部33は、時刻から車外の照度を推定し、推定した照度に基づいて通知ランプ43,44,45の輝度を調整してもよい。例えば、輝度調整部33は、時刻が昼間である場合には照度が高く、時刻が夜間である場合には照度が低いと推定してもよい。上述した種々の実施形態は、矛盾が生じない範囲で組み合わせることが可能である。
1…車両、10,10A,10B…物体検知装置、12…ヘッドライト、25…操作受付部、31…物体検知部、33…輝度調整部、43,44,45…通知ランプ。
Claims (5)
- 車両の周辺の物体を検知する物体検知部と、
前記車両の周辺に前記物体が検知されたときに点灯して、前記物体の存在を前記車両の運転者に通知する通知ランプと、
前記通知ランプの輝度を調整する輝度調整部と、
を備える、物体検知装置。 - 前記輝度調整部は、前記車両のヘッドライトが点灯されているときに、前記ヘッドライトが消灯されているときよりも前記通知ランプの輝度を低下させる、請求項1に記載の物体検知装置。
- 前記車両の外部の照度を取得する照度センサを更に備え、
前記輝度調整部は、前記照度が低いほど前記通知ランプの輝度を低下させる、請求項1に記載の物体検知装置。 - 前記運転者から前記通知ランプの輝度に関する操作を受け付ける操作受付部を更に備え、
前記輝度調整部は、前記運転者の操作に応じて前記通知ランプの輝度を調整する、請求項1に記載の物体検知装置。 - 前記通知ランプは、前記車両のフロントピラーに設けられている、請求項1~4の何れか一項に記載の物体検知装置。
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