JP2023553342A - ターボ分子ポンプ用のロータ組立体 - Google Patents

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Abstract

本開示は、ターボ分子ポンプ100用のロータ組立体102に関する。ロータ組立体102は、ロータシャフト116と、ロータシャフト116から延びる複数のロータブレード126と、ロータシャフト116内に締まり嵌めにより嵌合されるバランス部材130とを備える。ロータシャフト116は、ロータ組立体102がその周りを回転するように構成された長手方向軸122に沿って延びている。締まり嵌めは、バランス部材130がロータ組立体102によって圧縮状態で保持されるようなものである。本開示はまた、ロータ組立体102を含むターボ分子ポンプ100、及びターボ分子ポンプ100用のロータ組立体102を組み立てる方法に関する。【選択図】 図1

Description

本開示は、ターボ分子ポンプ用のロータ組立体に関する。本開示はまた、ロータ組立体を含むターボ分子ポンプ、及びターボ分子ポンプ用のロータ組立体を組み立てる方法に関する。
ターボ分子ポンプ(又は「ターボポンプ」)は、真空を作り出すためにステータベーンと協働する高速回転ロータブレードを使用する真空ポンプの一種である。ロータブレードは、モータによって駆動されるロータシャフト(ロータ組立体を形成)上で回転する。ロータブレードが回転すると、ロータブレードは、特定のシステム又は空間に真空を作り出して維持するために、ガス分子をポンプの入口から排気に向かって「ぶつける」及び「押し進める」。
当業者であれば理解できるように、ターボ分子ポンプでは、ターボ段(ロータブレードとステータベーンによって形成される)を他のロータ駆動ポンプ段(例えば、ホルベック(Holweck)、ゲーデ(Gaede)又はシーグバーン(Siegbahn)ポンプ段などのドラッグポンプ段、及び/又は再生ポンプ段)と併用して所望の程度の真空及びポンプ効率を達成することができる。
公知のターボ分子ポンプでは、ロータシャフトは磁気軸受によって(少なくとも部分的に)支持される。磁気軸受は、対の回転磁石及び静止磁石を備える。静止磁石は中央ステータに支持され、回転磁石は、静止磁石を取り囲みロータシャフトに対して固定される。回転磁石はロータシャフトを支持し、静止磁石からの磁気反発を利用してロータシャフトと中央ステータの間隔を保つことで、ロータシャフトと中央ステータとの間の摩擦を低減する。磁気軸受は、真空環境を汚染する可能性のある潤滑化合物又は流体を必要とする軸受の必要がないようにするので、一般にターボ分子ポンプに使用される。
所望レベルの真空を発生させるために、ロータ組立体は、高速で回転する必要がある(例えば、毎分20,000と90,000回転(RPM)との間)。動作時のロータ組立体の高速回転によって、ロータ組立体は大きな応力を発生させる大きな遠心力を受けるという結果になる可能性がある。ロータ組立体は通常、その回転軸の周りにある程度の「アンバランス」を有する(例えば、製造公差、及び、製造又はそれに取り付けられた構成要素の不一致に起因する質量アンバランス)。動作時の大きな遠心力の下で、このアンバランスは、ロータ組立体(例えば、ロータブレードとロータシャフト、及び/又はそれらを所定の位置に支持する軸受)に有害な高応力及び高荷重を発生させる可能性がある。このような有害な高応力は、ロータ組立体の寿命の低下、並びにロータ組立体及びポンプの突然の又は早期の故障につながる可能性があり、これは望ましくない。ロータ組立体に対するこれらの高い回転力及び遠心力の影響を最小化するために、ロータ組立体の「アンバランス」の程度を最小化することが望ましい。
ロータ組立体内の特定の「バランス平面」において、ロータ組立体に質量を追加すること又はそこから除去することで、ロータ組立体の「アンバランス」の程度を最小化することが知られている。当業者であれば理解できるように、特定のロータ組立体に関して1又は2以上のバランス平面が存在する可能性があり、その数及び位置は特定の設計又は用途に応じて異なるものになる。
ポンプ内にバリ又は汚染物を発生させる可能性のある質量除去ではなく、清浄な環境を維持するために質量を加えることによってロータのバランスをとることが望ましい。例えば、ロータシャフトにバランスウェイトを追加するために、そのような「バランス平面」においてロータシャフトの穴にバランスねじを追加することが知られている(例えば協働的ねじ切りによって)。
このような公知のターボ分子ポンプは、例えば米国特許第9,869,319号明細書及び米国特許出願公開第2020/0116155号明細書に開示されている。
これらの公知のターボポンプロータ組立体のバランス補正方法は、一般に、ロータ組立体に余分な部品を追加する必要があり、全体的に部品点数が多くなると、ターボポンプの製造コスト、時間、及び複雑さが増大する可能性がある。
さらに、既知のバランス方法は、それでもなお、ロータ組立体の高い速度及びそれによって発生する局部応力に応じて、それ自体が機能しなくなる可能性があることが分かっている。このような機能不良は、最終的にロータ組立体及びポンプの損傷及び故障につながる可能性がある。例えば、バランス穴(例えば、バランスねじを受け入れる穴)を使用する場合の問題点は、バランス穴の形及び形状が、ロータ組立体によって生成される高い回転力及び遠心力に応じて、バランス平面の周りで局部応力を増加させる可能性があることである。使用中にバランス穴の局部応力が増加すると、バランス平面の材料が降伏して損なわれる可能性がある(例えば、長期間にわたって穴の周りで高い局部応力状態に繰り返しさらされることによる疲労破壊)。従って、このようなターボ分子ポンプに採用されるバランス装置の耐久性を向上させるとともに、全体的な部品点数及びコストを削減する必要性が存在する。
米国特許第9,869,319号明細書 米国特許出願公開第2020/0116155号明細書
1つの態様では、本開示は、ターボ分子ポンプ用のロータ組立体を提供する。ロータ組立体は、ロータシャフトと、ロータシャフトから延びる複数のロータブレードと、ロータシャフト内に締まり嵌めで嵌合されるバランス部材とを備える。ロータシャフトは、ロータ組立体がその周りで回転するように構成されている長手方向軸に沿って延びており、締まり嵌めは、バランス部材がロータ組立体によって圧縮状態で保持されるようなものである。
シャフト「内」とは、バランス部材がロータシャフトの外周内で半径方向に保持されることを意味する。
ロータシャフト内のバランス部材の締まり嵌めは、ロータ組立体の回転中のバランス部材の拡張(すなわち、膨張)を低減又は防止するために、バランス部材を圧縮状態に保持する。これにより、ポンプの動作中にバランス部材が受ける局部応力を低減させることができる。これにより、バランス部材の耐久性及び稼働寿命を向上させ、その欠陥率を低減させることができる。
上記の実施形態では、ロータシャフトは、円周方向に延びるシャフト内面を画定し、バランス部材は、円周方向に延びる外面を画定する。締まり嵌めは、シャフト内面と外面との間である。
このようにして、円周方向に延びるシャフト内面は、バランス部材の円周方向に延びる外面を圧縮する。これは、バランス部材の外面の周りに一貫した締まり嵌め及び圧縮を提供する。
上記のさらなる実施形態では、バランス部材は、略環状であり、中央ボアと、中央ボアと円周方向に延びる外面との間に延びる半径方向に延びる前面及び反対側に半径方向に延びる後面と画定する。
上記のいずれかのさらなる実施形態では、面取り面は、円周方向に延びる外面と半径方向に延びる後面との間に延びる。面取り面は、長手方向軸線に対して半径方向内向きの角度で外面から後面に延びる平面である。この角度は、何らかの適切な鋭角、例えば45°とすることができる。
随意的な面取り面は、バランス部材の半径方向に延びる後面のシャフト内面との接触を回避し、少なくとも1つの磁石とのより強固な保持接触を提供するのを助けることができる。
上記のいずれかのさらなる実施形態では、バランス部材は、その内部に画定された少なくとも1つのバランス特徴部を含む。
「バランス特徴部」とは、例えば、バランス部材にウェイトを追加する又はそこから除去することによって、ロータ組立体の回転バランスの「微調整」を助けるために使用することができる、バランス部材に追加された又はバランス部材に画定された何らかの特徴部である。
1つの実施形態では、バランス部材の半径方向に延びる前面(すなわち、前軸面)は、バランスウェイトを受け入れるためにその内部に画定された複数の穴の形態の複数のバランス特徴部を含む。複数の穴は、バランス部材の円周の周りに等間隔に配置することができ、協働的にねじ切りされたバランスウェイト(例えば、バランスねじ)を受け入れるようにねじ切りすることができる。
上記のいずれかのさらなる実施形態では、ロータ組立体は、ロータシャフトに取り付けられ、一緒に回転する少なくとも1つの磁石をさらに備える。
少なくとも1つの磁石は、ターボ分子ポンプに使用される場合、ロータ組立体を支持するための磁気軸受を形成するために使用することができる。
上記のさらなる実施形態では、バランス部材は、少なくとも1つの磁石をロータシャフトに対して軸方向に保持するように配置される。
このように、バランス部材は、別個の磁石保持部材の必要性を除去し、結果として部品点数を低減し、組み立てを単純化し、製造コストを削減する。
上記のいずれかのさらなる実施形態では、バランス部材は、少なくとも1つの磁石に軸方向に当接する。
このように、バランス部材は、少なくとも1つの磁石に接触して、磁石を軸方向に(すなわち、長手軸に沿って)保持し、磁石の軸方向の移動を防止する。これにより、少なくとも1つの磁石によって形成された磁気軸受は、動作時に安定した状態を保つことができる。また、少なくとも1つの磁石を保持するバランス部材は、組み立て時及び動作時に磁石を保護するのを助ける。
上記のいずれかのさらなる実施形態では、少なくとも1つの磁石は円周方向に延びるシャフト内面に、締まり嵌めによって取り付けられる。
締まり嵌めは、シャフト内における少なくとも1つの磁石の保持を改善して動作中の移動を防止し、少なくとも1つの磁石に圧縮を加えて耐久性を改善するのを助けることができる。
上記のいずれかのさらなる実施形態では、バランス部材は、円周方向に延びるシャフト内面によって画定される凹部の中に嵌合される。換言すれば、シャフト内面は、バランス部材が嵌合される凹部を備える。1つの実施形態では、凹部は、長手方向軸の周りに円周方向に延び、半径方向に延びる表面を画定する環状肩部を形成する環状凹部である。
凹部内にバランス部材を嵌合することは、バランス部材のよりしっかりした保持をもたらすのを助け、ロータ組立体内のバランス部材の正確かつ安定した組み立てを容易にする。
上記のさらなる実施形態では、バランス部材は、環状凹部内に締まり嵌めで嵌合され、少なくとも1つの磁石に軸方向に当接する半径方向に延びる後面を備え、環状肩部の半径方向に延びる表面とバランス部材の半径方向に延びる後面との間に間隙が形成される。
間隙は、環状肩部の半径方向に延びる表面がそのような接触を制限することなく、バランス部材の半径方向に延びる後面が少なくとも1つの磁石とのより強固な保持接触を提供することを意味する。
別の態様では、本開示は、ターボ分子ポンプを提供する。ターボ分子ポンプは、上記態様又はその実施形態のいずれかのロータ組立体と、ロータ組立体を回転駆動するモータとを備える。
ロータ組立体を含むターボ分子ポンプは、バランス部材がその中に実装されることにより、改善された耐久性、稼働寿命及び振動特性を有する。
さらなる実施形態では、ポンプは、ロータ組立体を支持するための中央ステータ組立体をさらに含む。ロータ組立体が少なくとも1つの磁石を備える実施形態では、中央ステータ組立体は、ロータ組立体の少なくとも1つの磁石と磁気軸受を形成する、静的に固定された対応するステータ磁石(複数可)を含む。
上記のいずれかのさらなる実施形態では、ポンプは、ロータ組立体、モータ、及び(それが含まれる実施形態では)中央ステータ組立体を収容する外側ケーシングをさらに備える。
上記のさらなる実施形態では、外側ケーシングは、外側ケーシングによって支持され、ロータブレードの上流及び/又は下流にステータ段を提供するように配置されるステータベーンを含む。ロータブレード及び/又はステータベーンは、ポンプのターボ段を形成する。
上記のさらに別の実施形態では、ポンプは、ターボ段の下流にドラッグポンプ段をさらに備える。ドラッグポンプ段は、ホルベック(Holweck)、ゲーデ(Gaede)又はシーグバーン(Siegbahn)ポンプ段などの何らかの適切なドラッグポンプ段とすることができる。
上記のさらに別の実施形態では、ポンプは、ドラッグポンプ段の下流に再生ポンプ段をさらに備える。
別の態様では、本開示は、ターボ分子ポンプ用のロータ組立体を組み立てる方法を提供する。本方法は、ロータシャフト内にバランス部材を締まり嵌めにより嵌合するステップを含む。ロータシャフトは、ロータ組立体がその周りを回転するように構成されている長手方向軸に沿って延び、複数のロータブレードがロータシャフトから延びる。
上記のさらなる実施形態では、本方法は、ロータシャフトを加熱して、ロータシャフトを熱膨張させるステップと、バランス部材を冷却して、バランス部材を熱収縮させるステップと、収縮したバランス部材を膨張したロータシャフトに押し込むステップと、ロータシャフトが熱収縮し、バランス部材が熱膨張して締まり嵌めを形成するように、ロータシャフト及びバランス部材の温度を等しくするステップとをさらに含む。
温度を「等しくする」とは、ロータシャフト及びバランス部材のそれぞれの加熱及び冷却のプロセスを停止し、ロータシャフト及びバランス部材を周囲温度に戻すことを意味する。
本方法を使用することで、ロータシャフトとバランス部材との間で(例えば、周囲温度で単に圧入する場合と比較して)より高度な干渉(すなわち、より大きな締まり嵌め)を達成するのを保証することができる。これは、動作中に使用される高回転速度条件下で、バランス部材が所定位置に保持されたままであることを保証するのを助けることができる。
上記のさらなる実施形態において、本方法は、バランス部材を嵌合する前に、ロータシャフト内に少なくとも1つの磁石を嵌合することをさらに含む。少なくとも1つの磁石は、ロータシャフト内に締まり嵌めすることができる。
バランス部材の前に少なくとも1つの磁石を嵌合することにより、バランス部材は、ロータ組立体に回転バランスを提供すると同時に、少なくとも1つの磁石の保持手段としての機能を果たすという2つの機能を有することができる。これにより、部品点数を低減し、製造の複雑さ及びコストを削減することができる。
さらなる実施形態では、本方法は、上記態様で説明した何らかの特徴又はその何らかの実施形態を有するロータ組立体を組み立てるために使用することができる。
以上、特定の利点について特定の特徴に関連して説明したが、特定の特徴の他の利点は、本開示に従って当業者に明らかになるであろう。
次に、1又は2以上の非限定的な実施例は、例示的に添付の図面を参照して説明される。
本開示の実施形態によるロータ組立体を含むターボ分子ポンプの断面図を示す。 本開示の実施形態による図1のロータ組立体の断面図を示す。 図2のロータ組立体に使用するバランスリングの斜視図を示す。 図3のバランスリングの別の斜視図を示す。 図2のロータ組立体の一部のクローズアップ図を示す。
図1を参照すると、本開示の一実施形態によるターボ分子ポンプ100が示されている。ターボ分子ポンプ100は、磁気軸受106を用いて中央ステータ組立体104によって支持されたロータ組立体102と、ロータ組立体102を駆動するためのモータ108とを備える。ロータ組立体102、中央ステータ組立体104、及びモータ108は、外側ケーシング110内に収容することができる。外側ケーシング110は、ガス入口112とガス出口(この特定の断面では見えない)を画定する。モータ108は、制御電子機器109によって制御され、この制御電子機器109は、外側ケーシング110内に画定された電子機器通路114(仮想線)を通過するワイヤ又は他の適切な電気接続によってモータ108と通信する。
図2は、本開示の実施形態によるロータ組立体102を単独で示す。ロータ組立体102は、ロータ組立体102がその周りで回転するように構成された長手方向軸122に沿って、第1の端部118から第2の端部120まで延びるロータシャフト116を備える。換言すれば、長手方向軸122は、ロータ組立体102の回転軸である。
ロータシャフト116は、第1の端部118にハブ124を有し、そこから複数のロータブレード126が延びている。ロータブレード126は、ロータシャフト116と一体的に形成すること、又は別体で形成されて何らかの適切な手段によってロータシャフト116に取り付けることができる。図1に示すように、ロータブレード126は、ロータ組立体102がターボ分子ポンプ100に組み込まれると、外側ケーシング110によって支持されるステータベーン128の段と交互になるように段状に配置されている。
実施形態において、ロータ組立体102は、分子ドラッグポンプ段を備えることもできる。例えば、図示の実施形態では、ホルベック段134は、ポンプ100から排出されるガス/分子の量を増加させるために、ロータブレード126の下流に配置されている。
図1及び2の両方を参照すると、真空を生成又は維持するために、モータ108は、ロータブレード126を含むロータ組立体102を長手方向軸122の周りで回転するように駆動する。ロータ組立体102の回転ブレード126は、ステータベーン128と協働して、ガス分子をガス入口112からポンプ100を通ってホルベック段134まで送る。次に、ホルベック段134は、ポンプ100から排出するために、ガス分子をその下流のガス出口にポンプ送給するのを助けるように機能する。
図1及び2に示すように、ロータ組立体102は、ロータシャフト116の第1の端部118がガス入口112にあり、ロータシャフト116の第2の端部が長手方向軸122に沿って反対側にある状態で、ターボ分子ポンプ100内に組み込まれる。ロータシャフト116の第1の端部118は磁気軸受106によって支持され、第2の端部120は機械軸受136によって支持される。
機械軸受136は、深溝軸受又はアンギュラコンタクト軸受などの、何らかの適切なタイプの軸受とすることができる。他の可能な例としては、玉軸受又はころ軸受が挙げられる。
図示の実施形態では、ロータ組立体102はまた、端部120にロータシャフト116を機械軸受136に結合するために使用されるスタブシャフト138を備える。しかしながら、本開示の範囲内において、ロータシャフト116を支持及び/又は結合する他の何らかの適切な手段を使用することができる。
磁気軸受106は、ハブ124と中央ステータ組立体104との間に設けられ、ロータ磁石132はハブ124に取り付けられる。
磁気軸受106を形成するために、ステータ磁石140は、ハブ124内に受容される中央ステータ組立体104に取り付けられ、ロータ磁石132とステータ磁石140との間に半径方向の反発力がもたらされるようになっている。
図示の実施形態では、中央ステータ組立体104に取り付けられた2つの環状ステータ磁石140と、ハブ124に取り付けられた2つの対応する環状ロータ磁石132がある。しかしながら、特定の用途で必要に応じて、何らかの適切な数のステータ磁石140及びロータ磁石132が存在できることを理解されたい。例えば、2より多い又はそれよりも少ないステータ及びロータ磁石140、132が存在することができる。より一般的には、少なくとも1つのロータ磁石132と少なくとも1つの対応するステータ磁石140が存在する。
環状ステータ及びロータ磁石132、140は、長手方向軸122の周りに同軸に配置され、ステータ磁石140は、ロータ磁石132内に同心に配置され、それらの間に半径方向の反発力をもたらす。
図1に示されるように、ロータ磁石132は、ステータ磁石140から軸方向にわずかにオフセットされ、磁石132、140の間に軸方向の反発力を与えて、ロータシャフト116の第2の端部120で機械軸受136に予荷重を与えることができる。
このようにして、磁気軸受106は、ロータシャフト116の支持を可能にすると共にポンプ100内でロータシャフト116を中心に集め、一方で、シャフト116が回転する際にロータ磁石132とステータ磁石140との間の磁気反発によって摩擦を低減する。
機械軸受とは対照的に、シャフト116の第1の端部に磁気軸受106を使用することで、真空環境を汚染する可能性のある潤滑化合物又は流体の必要性を回避することができる。それにもかかわらず、本開示の範囲内において、他の実施形態は、磁気軸受106の代わりに第2の機械軸受(例えば、第1の機械軸受136と同様)を使用することができる。そのような実施形態は、潜在的により高価で壊れやすい磁性材料を使用する必要性を回避するので、コスト及び組み立て上の恩恵を有することができる。
上述したように、ロータ組立体102は、バランス平面でバランスさせることが有利である。バランス平面は、ロータシャフト116に沿った様々な点でのバランスねじの追加によって提供することができる。ロータ組立体102に複数のバランス平面を設けることができる。例えば、ロータ組立体102は、ロータシャフトの第1の端部118に設けられた第1のバランス平面142と、ロータシャフト116の第2の端部120に設けられた第2のバランス平面(図示せず)と、第1及び第2のバランス平面の中間に設けられた第3のバランス平面(図示せず)とを備えることができる。必要なバランス平面の数は、特定の用途と、その用途におけるポンプ動作に許容可能とみなされるロータ組立体の残留「アンバランス」の量とに応じて変わることになることを理解されたい。
図1及び2の実施形態では、ロータ組立体102は、ロータシャフト116の第1の端部118に少なくとも1つのバランス平面142を備える。このバランス平面142は、ロータシャフト116内に締まり嵌めによって嵌合されたバランス部材130の追加によって提供される。換言すれば、バランス部材130は、ロータシャフト116の外周の内側で、それとの締まり嵌めによって半径方向に保持される。
詳細には、図示のように、バランス部材130は、ハブ124の内側に締まり嵌めでロータシャフト116内に嵌合される。以下により詳細に説明するように、バランス部材130は、ロータ組立体102の回転バランスの補正/補償を行うために使用することができ、さらに、磁気軸受106を形成するためにハブ124の内側に嵌合されるロータ磁石132を保持する。
ロータシャフト116内のバランス部材130の締まり嵌めは、ロータ組立体102の回転中のバランス部材130の拡張(すなわち、膨張)を低減又は防止するために、バランス部材を圧縮状態に保持する。これにより、ポンプ100の動作中にバランス部材130に生じる局部応力を低減することができる。これは、バランス部材130の耐久性及び寿命を改善し、その欠陥率を低減することができる。
図3から5をさらに参照すると、バランス部材130は、略環状であり、中央ボア144及び円周方向に延びる外面146を画定するバランスリング130を形成する。しかしながら、バランス部材130は、環状に限定されず、何らかの他の適切な形態又は形状、例えば、何らかの略環状又は軸対称の形状で提供できることを理解されたい。
ロータシャフト116は、ハブ124内に円周方向に延びるシャフト内面148を画定し、締まり嵌めは、シャフト内面148とバランス部材外面146との間である。シャフト内面148とバランス部材外面146との間の締まり嵌めは、バランスリング130がロータシャフト116によって圧縮状態で保持され、ロータ組立体102が回転する際のバランスリング130の拡張(例えば、膨張)を低減又は防止するようなものである。
締まり嵌めは、ロータ組立体100の高い最高動作速度及びそれによって発生する荷重の下で、バランスリング130を所定の位置に保持するのに十分に高いものとなる。
一例では、適切な締まり嵌めの程度は、100-70μm又は約85μm(例えば、85μm±15μm)である。しかしながら、本開示の範囲内において、バランスリング130とロータシャフト116との間の締まり嵌めの程度は、その特定の用途及び動作速度に応じて、何らかの他の適切な値に変わり得ることを理解されたい。
バランスリング130は、バランスねじ(図示せず)を受け入れるために半径方向に延びる前面152に形成された穴150の形のバランス特徴部を備える。穴150は、ねじ付きとすることができ、ロータ組立体102の回転バランスを微調整するために必要に応じて又はその必要なしで、バランスねじを穴150にねじ込んでバランスリング130に重量を加えることができるようになっている。
図示の実施形態では、バランスリング130の円周上に16個の穴150が等間隔に配置されている(すなわち、各穴150は、バランスリング130の円周の周りで次の穴150から22.5度の間隔を空けて配置されている)。しかしながら、本開示の範囲内で、特定の用途に必要な微調整を提供するために必要であれば、穴150の何らかの適切な数及び/又は間隔(均等又は不均等)を使用することができる。
さらに、バランスリング130は、バランス特徴部としてバランスウェイトを受け入れるための穴150を描写するが、本開示の範囲は、何らかの他の適切なバランス特徴部にも及ぶ。
例えば、バランスリング130は、回転バランスを提供するために、成形する、又は内部に重りを付ける、又は特定の領域でそこからウェイトを除去するように機械加工する(例えば、レーザー切断によって)ことができる。さらに、穴150にバランスウエイトを追加する代わりに、穴150を省略し、ウェイトを追加するために、バランスリング130への少量の接着剤又は粘着剤の追加を特徴とすることができる。さらに、バランスリング130だけで、特定の付加的なバランス特徴部なしに回転バランスを提供するのに十分である場合もある。
従って、本開示は、上述したような回転バランスを提供することができるバランス部材及び/又はバランス特徴部の何らかの適切な構成を含むように拡張される。
図示の実施形態では、ロータシャフト116は、バランスリング130を受け入れるために、ハブ124の円周方向に延びるシャフト内面146に第1の凹部154を画定する。第1の凹部154は、長手方向軸122の周りに円周方向に延びる環状凹部であり、第1の凹部154内に半径方向に延びる表面157を画定する第1の環状肩部156を形成する。
バランスリング130は、第1の環状肩部156に隣接して第1の環状凹部154内に嵌合される。肩部156に隣接する凹部154内にバランスリング130を配置することにより、バランスリング130とロータ組立体102との間の嵌合(fitment)が安定し、さらにロータシャフト116内でのバランスリング130の組み込みが容易になる場合がある。
それにもかかわらず、本開示の範囲内の他の実施形態では、バランスリング130は、凹部154に保持される必要がないことを理解されたい。例えば、バランスリング130は、代わりに、凹部(又は対応する肩部)がそこに存在することなく、ハブ124の半径方向内面に互いに接触して締まり嵌めすることができる。
ロータ組立体102及びその個々の構成要素(例えばロータシャフト116及びバランスリング130)は、金属合金などの何らかの適切な材料又は材料の組み合わせで作ることができる。1つの特定の例では、ロータシャフト116及びバランスリング130を含むロータ組立体102は、AA7075のようなアルミニウム合金で作られている。アルミニウム合金は、比較的軽量であり、ターボポンプ用途に十分な機械的特性及び耐食性を有するため、ステンレス鋼などの他の適切な金属材料と比較して有利である。
より耐久性のある改良されたバランス部材を提供することに加えて、図示のバランスリング130は、ロータ磁石132の保持部材(すなわち、保持リング)の機能を提供するように配置されている。
バランス機能と磁石保持機能を単一の構成要素に統合することにより、別個の磁石保持リングの必要性がなくなり、従って、部品点数が低減され、組み立てが簡素化され、製造コストが削減される。
図示の実施形態では、ロータ磁石132は希土類磁石(ネオジム-鉄-ボロン磁石又はサマリウム-コバルト磁石など)であり、(例えばロータ組立体102の他の部分と比較して)比較的脆い材料であり、容易に欠ける可能性がある。従って、ポンプ100の組み立て時又は動作時に損傷を引き起こす可能性のある磁石132の移動を避けるために、シャフト116内でバランスリング130を使用してこのようなロータ磁石132をしっかりと保持することが特に有利である。理解されるように、これらの磁石は、所定形状(例えば、環状体)にプレスされて焼結される粉末材料から作ることができる。他の例では、ロータ磁石132は、セラミック磁石又は何らかの他の適切な磁性材料とすることができる。
締まり嵌めは、ロータ磁石132のさらなる保持を可能にするためにロータ磁石132とロータシャフト116との間に提供される。ロータシャフト116に対するロータ磁石132の締まり嵌めは、バランスリング130と同程度にすること(上述のように)、又は、特定の用途及び使用される磁石材料に応じて大きくすること又は小さくすることができる。例えば、必要とされる締まり嵌めは、特定の用途及び動作速度に対して磁石の保持がどの程度必要とされるかに依存し、比較的脆い希土類磁石は、割れを避けるために、他のより延性のある磁石材料と比較して、ロータシャフト116内でより高い圧縮度で保持する必要があろう。
図1及び2に示すように、ロータ磁石132は、ロータシャフト116の第1の端部118でハブ124内に画定された第2の環状凹部158に取り付けられ。ロータ磁石132は、第2の環状凹部158によって形成された第2の環状肩部160上に積み重ねられ、第2の環状肩部160とバランスリング130との間に保持される。バランスリング130の中央ボア144は、ステータ磁石140を保持する中央ステータ組立体104を収容する。
上記のバランスリング130と同様に、本開示の範囲内の他の実施形態では、ロータ磁石132は、凹部158に保持される必要がないことを理解されたい。例えば、ロータ磁石132は、代わりに、凹部(又は対応する肩部)がそこに存在することなく、ハブ124の半径方向内面に互いに接触して嵌合することができる。
図5をさらに参照すると、図示の実施形態では、バランスリング130は、ロータシャフト116内でロータ磁石132を軸方向に保持するのを助けるために、ロータ磁石132の一方と軸方向に当接する。
バランスリング130の半径方向に延びる後面162(半径方向に延びる前面152の反対側で、軸方向後方)は、ロータ磁石132の一方の半径方向に延びる端面164と接触状態にある。
バランスリング130は、ロータ磁石132の環状幅WMよりも大きな環状幅WBを有し、バランスリング130の半径方向に延びる後面162の半径方向内側部分166のみが、ロータ磁石132の一方の半径方向に延びる端面164と接触状態になるようになっている。バランスリング130の半径方向に延びる後面162の残りの部分、すなわち半径方向外側部分は、第1の環状凹部154の第1の環状肩部156と整列している(すなわち平行である)。
図5に示すように、第2の環状肩部160上に積み重ねられたロータ磁石132は、バランスリング130の半径方向に延びる後面162と第1の環状肩部154の半径方向に延びる表面157との間に間隙Gが設けられるように、第1の環状肩部156を越えて軸方向に延びている。換言すれば、バランスリング130の半径方向に延びる後面162とロータ磁石132のうちの一方の半径方向に延びる端面164との間の接触は、バランスリング130が第1の環状肩部156と接触する状態になることを防止する。
第1の環状肩部156との接触をさらに防止し、結果として間隙Gを維持するために、バランスリング130は、外面146と後面162との間に延びる面取り面147をさらに含む。面取り面147は、外面146から後面162まで、長手方向軸122に対して半径方向内向きのある角度で延びる。この角度は何らかの適切な鋭角とすることができるが、図示の例では45°である。
間隙Gは、バランスリング130が動作時に常に隣接するロータ磁石132との接触を維持することを可能にするので有利である。これは、磁石132の変形又は損傷を最小限にするためにロータ磁石132の軸方向の保持を改善し、さらに磁気軸受106の安定した動作のために、ステータ磁石140に対するロータ磁石132の配置を維持することができる。
図示の例では、間隙Gは約0.1mm(すなわち、±0.05mm)であるが、ロータ組立体の大きさ及び動作に悪影響を与えることなく、ロータ磁石132がバランスリング130によってしっかりと保持されることを保証する他の適切な大きさとすることができる。例えば、0.1mmから1mmの間である。
ロータ磁石132を保持するための、第1の端部118におけるバランスリング130の上述の配置は特に有利であるが、本開示の範囲内において、バランスリング130は、本開示の範囲から逸脱することなく、ロータシャフト116に沿った何らかの他の適切な位置(例えば、任意の他の適切なバランス平面)で使用できることを理解されたい。
例えば、バランスリング130は、追加的に又は代替的に、第2の端部120又はロータシャフト116に沿った中間位置に適用することができる。このような位置決めでは、バランスリング130が磁石保持装置を兼ねるという利点は得られないであろうが、それにもかかわらず、これらの追加的又は代替的なバランス平面がその耐久性の利点の恩恵を受けることを可能にするであろう。
図2を参照して、本開示の実施形態によるロータ組立体102を組み立てる方法を説明する。ロータシャフト116とバランスリング130との間の締まり嵌めでロータ組立体102を組み立てるために、ロータシャフト116を熱膨張させ、バランスリング130を熱収縮させて、バランスリング130の外径DBとロータシャフト116の内径DR1との間の差を大きくする。図示の実施形態では、ロータシャフト116の内径DR1は、バランスリング130を受け入れるハブ124の第1の凹部154の内径DR1である。
従って、組み立て方法は、熱膨張のためにロータシャフト116を加熱すること及び熱収縮のためにバランスリング130を冷却することを含む。例えば、ロータシャフト116は、炉又はオーブンで100℃と150℃の範囲、より狭くは約135℃の温度まで加熱することができる。バランスリング130は、冷凍装置又は液体窒素のような冷却流体槽を用いて、[広い範囲]の温度、より狭くは約-190℃の温度まで冷却することができる。
冷却されて熱収縮したバランスリング130は、加熱されて熱膨張したロータシャフト116内に嵌合される(すなわち、位置決めされる)。その後、バランスリング130とロータシャフト116の温度を等しくさせることで、バランスリング130が膨張し、ロータシャフト116が収縮して両者の間に締まり嵌めが形成される。
ロータ磁石132は、磁石132が熱収縮して環状ロータ磁石132の外径DMとロータシャフト116の内径DR2との間の差が大きくなるように磁石132を冷却することで同様の方法でロータ組立体116に取り付けることができる。図示の実施形態では、ロータシャフト116の内径DR2は、ロータ磁石132を受け入れるハブ124の第2の凹部158の内径DR2である。
冷却され熱収縮したロータ磁石132は、バランスリング130が嵌合される前に、加熱され熱膨張したロータシャフト116内に嵌合される(すなわち、位置決めされる)。ロータ磁石132の温度をロータシャフト116(及びバランスリング130)の温度と等しくさせることで、ロータ磁石132が熱膨張し、ロータシャフト116が冷えて収縮すると、両者の間に締まり嵌めが形成される。
当業者であれば理解できるように、相対的な直径(DR1、DB、DR2、DM)及び加熱温度及び冷却温度は、バランスリング130/ロータ磁石132とロータシャフト116との間の所望の程度の締まり嵌め及び/又は嵌合の容易さを提供するように変えることができる。
さらに、締まり嵌めを形成するための他の好適な組み立て方法では、ロータシャフト116は、バランスリング130/ロータ磁石132をその熱収縮(すなわち、冷却)を必要とすることなく嵌合できるように十分に熱膨張される。同様に、締まり嵌めを形成するためのさらに他の好適な組み立て方法では、バランスリング130/ロータ磁石132は、ロータシャフト116をその熱膨張(すなわち、加熱)を必要とすることなく嵌合できるように十分に熱収縮させることができる。
100 ターボ分子ポンプ
102 ロータ組立体
104中央ステータ組立体
106 磁気軸受
108 モータ
109 制御電子機器
110 外側ケーシング
112 ガス入口
114 電子機器通路
116 ロータシャフト
118 第1の端部
120 第2の端部
122 長手方向軸
124 ハブ
126 ロータブレード
128 ステータベーン
130 バランスリング
132 ロータ磁石
134 ホルベック段
136 機械軸受
138 スタブシャフト
140 ステータ磁石
142バランス平面
144 中央ボア
146 円周方向に延びる外面
147 面取り面
148 円周方向に延びるシャフト内面
150 ねじ穴
152 半径方向に延びる前面
154 第1の環状凹部
156 第1の環状肩部
157 半径方向に延びる表面
158 第2の環状凹部
160 第2の環状肩部
162 半径方向に延びる後面
164 半径方向に延びる端面
166 半径方向内側部分
B バランスリングの環状幅
M ロータ磁石の環状幅
G 間隙
B バランスリングの外径
M ロータ磁石の外径

Claims (15)

  1. ターボ分子ポンプ用のロータ組立体であって、
    前記ロータ組立体がその周りで回転するように構成されている長手方向軸に沿って延びるロータシャフトと、
    前記ロータシャフトから延びる複数のロータブレードと、
    前記ロータシャフト内に締まり嵌めで嵌合されるバランス部材と、
    を備え、
    前記バランス部材は、前記ロータ組立体によって圧縮状態で保持されるようになっている、ロータ組立体。
  2. 前記ロータシャフトは、円周方向に延びるシャフト内面を画定し、前記バランス部材は円周方向に延びる外面を画定し、前記締まり嵌めは、前記シャフト内面と前記外面との間である、請求項1に記載のロータ組立体。
  3. 前記バランス部材は、略環状であり、中央ボアと、前記中央ボアと前記円周方向に延びる外面との間に延びる半径方向に延びる前面及び反対側の半径方向に延びる後面と、前記円周方向に延びる外面と前記半径方向に延びる後面との間に延びる面取り面とを画定する、請求項2に記載のロータ組立体。
  4. 前記バランス部材は、その内部に形成された少なくとも1つのバランス特徴部を含む、請求項1、2、又は3に記載のロータ組立体。
  5. 前記ロータシャフトに取り付けられ、一緒に回転する少なくとも1つの磁石をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のロータ組立体。
  6. 前記バランス部材は、前記少なくとも1つの磁石を前記ロータシャフトに対して軸方向に保持するように配置されている、請求項5に記載のロータ組立体。
  7. 前記バランス部材は、前記少なくとも1つの磁石に軸方向に当接する、請求項5又は6に記載のロータ組立体。
  8. 前記少なくとも1つの磁石は、円周方向/前記円周方向に延びるシャフト内面に締まり嵌めにより取り付けられる、請求項1から7のいずれか一項に記載のロータ組立体。
  9. 前記バランス部材は、円周方向/前記円周方向に延びるシャフト内面によって画定された凹部の中に嵌合される、請求項1から8のいずれか一項に記載のロータ組立体。
  10. 前記凹部は、前記長手方向軸の周りに円周方向に延び、半径方向に延びる表面を画定する環状肩部を形成する環状凹部である、請求項9に記載のロータ組立体。
  11. 円周方向/前記円周方向に延びるシャフト内面は、前記長手方向軸の周りに円周方向に延びる環状凹部を画定し、半径方向に延びる表面を画定する環状肩部を形成し、
    前記バランス部材は、前記環状凹部内に嵌合され、前記少なくとも1つの磁石に軸方向に当接する半径方向/前記半径方向に延びる後面を備え、
    前記環状肩部の前記半径方向に延びる表面と、前記バランス部材の前記半径方向に延びる後面との間に間隙が形成される、請求項5から8のいずれか一項に記載のロータ組立体。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のロータ組立体と、
    前記ロータ組立体を回転駆動するモータと、
    を備えるターボ分子ポンプ。
  13. ターボ分子ポンプ用のロータ組立体を組み立てる方法であって、前記方法は、
    ロータ組立体のロータシャフト内にバランス部材を締まり嵌めにより嵌合するステップを含み、
    前記ロータシャフトは、前記ロータ組立体がその周りを回転するように構成されている長手方向軸に沿って延び、複数のロータブレードが前記ロータシャフトから延びる、方法。
  14. 前記ロータシャフトを加熱して、前記ロータシャフトを熱膨張させるステップと、
    前記バランス部材を冷却して、前記バランス部材を熱収縮させるステップと、
    収縮した前記バランス部材を膨張した前記ロータシャフトに押し込むステップと、
    前記ロータシャフトが熱収縮し、前記バランス部材が熱膨張して前記締まり嵌めを形成するように、前記ロータシャフト及び前記バランス部材の温度を等しくするステップと、
    を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記バランス部材を嵌合する前に、前記ロータシャフト内に少なくとも1つの磁石を嵌合するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
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