JP2023541590A - トリフルオロアセチルクロリド(tfac)からの二酸化硫黄(so2)の除去方法 - Google Patents

トリフルオロアセチルクロリド(tfac)からの二酸化硫黄(so2)の除去方法 Download PDF

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Abstract

二酸化硫黄(SO2)などの不純物は、蒸留、吸着、若しくはこれらの組み合わせを通してトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去され、並びに/又は有効量の二酸化硫黄(SO2)及びトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む、共沸性若しくは共沸様組成物の形成を含む。次いで、このように精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)は、トリフルオロヨードメタン(CF3I)の製造において使用され得る。二酸化硫黄(SO2)及び塩化トリフルオロアセチル(TFAC)の共沸性及び共沸様組成物もまた開示される。【選択図】図1

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年7月16日に出願された米国特許出願第63/222,801号、及び2020年9月11日に出願された米国仮特許出願第63/077,352号の利益を主張する、2021年9月3日に出願された米国仮特許出願第17/466,704号に対する優先権を主張するものであり、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本開示は、トリフルオロアセチルクロリド(trifluoroacetyl chloride、TFAC)からの不純物としての二酸化硫黄(SO)の除去に関する。本開示は、二酸化硫黄(SO)及びトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の共沸性及び共沸様組成物に更に関する。
ペルフルオロメチルヨージド、トリフルオロメチルヨージド、又はヨードトリフルオロメタンとしても既知の、トリフルオロヨードメタン(CFI)は、商業的用途において有用な化合物であり、トリフルオロアセチルクロリド(CFCOCl、TFAC)から工業的に生成され得る。トリフルオロヨードメタンは、地球温暖化係数が低く、オゾン破壊係数が低い、環境的に許容可能な化合物である。トリフルオロヨードメタンは、より環境的に害のある材料に取って代わることができる。
トリフルオロヨードメタンの調製方法は既知である。1つの方法では、トリフルオロアセチルクロリドからトリフルオロヨードメタンを生成するために2工程プロセスが用いられる。
このプロセスは、以下の式1に示されるように、トリフルオロアセチルヨージドを作製する第1の工程を含む。
CFCOCl+HI→CFCOI+HCl (1)
このプロセスは、式2に示される反応を介してトリフルオロヨードメタンを作製するための第2の工程を含む。
CFCOI→CFI+CO (2)
別の方法では、以下の式3に示されるように、トリフルオロアセチルクロリドからトリフルオロヨードメタンを生成するために1工程プロセスが用いられる。
CFCOCl+HI→CFI+CO+HCl (3)
有利なことに、前述のプロセスは、他のプロセスよりも高いCFIに対する選択性を提供する。
しかしながら、二酸化硫黄(SO)の存在、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)中に時々見出される不純物は、これらのプロセスにおいて使用される触媒に悪影響を及ぼし得るということが見出された。
本開示は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)からの不純物の除去に関し、より具体的には、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせを通して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)からの二酸化硫黄(SO)の除去に関し、及び/又は極小沸点(又は最大圧力)共沸物として説明され得る、有効量の二酸化硫黄(SO)及びトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む共沸性又は共沸様組成物の形成を含む。蒸留及び吸着は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)中の二酸化硫黄(SO)の量を所望のレベルまで低減するために別々に又は組み合わせて使用され得る。このように精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)は、次いで、トリフルオロアセチルヨージド(CFCOI)及び/又はトリフルオロヨードメタン(CFI)の製造において使用され得る。
本開示はまた、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を含む組成物に関する。
共沸性又は共沸様組成物は、約45psia±0.3psiaの圧力において、約10.0℃±3℃の沸点を有する。
共沸性又は共沸様組成物は、約25重量%~約99重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約1重量%~約75重量%の二酸化硫黄(SO)、約48重量%~約90重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約10重量%~約52重量%の二酸化硫黄(SO)、又は約68重量%~約78重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約22重量%~約32重量%の二酸化硫黄(SO)を含むか、本質的にそれらからなるか、又はそれらからなり得る。
共沸性又は共沸様組成物を形成する方法は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を組み合わせて、約45psia±0.3psiaの圧力において、約10.0℃±3℃の沸点を有する、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程を含む。
本開示は、二酸化硫黄(SO)をトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去する方法に更に関し、方法は、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。蒸留及び吸着は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)中の二酸化硫黄(SO)の所望のレベルに達するために、別々に又は組み合わせて実施され得る。例えば、蒸留のみが実施され得、吸着のみが実施され得る。蒸留の後に吸着が続き得る。代替的に、吸着の後に蒸留が続き得る。更なる代替において、複数の蒸留及び吸着工程が組み合わされ得る。
本開示は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)とヨウ化水素(hydrogen iodide、HI)との反応の上流、反応の下流、又はこれらの組み合わせのいずれかにおいて、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から二酸化硫黄(SO)を除去する方法に更に関する。二酸化硫黄(SO)は、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせによって、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去され得る。例えば、蒸留のみが実施され得、吸着のみが実施され得る。蒸留の後に吸着が続き得る。代替的に、吸着の後に蒸留が続き得る。更なる代替において、複数の蒸留及び吸着工程が組み合わされ得る。
蒸留によってトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を精製するための例示的な方法を例解する。 不純物の吸着によってトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を精製するための例示的な方法を例解する。 蒸留と吸着との組み合わせによって、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を精製するための例示的な方法を例解する。 蒸留と吸着との組み合わせによってトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を精製するための更なる例示的な方法を例解する。 蒸留と吸着との組み合わせによってトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を精製するためのなお更なる例示的な方法を例解する。 蒸留と吸着との組み合わせによってトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を精製するためのなお更なる例示的な方法を例解する。 実施例1に対応する、10℃におけるTFAC及びSOに関するPTx試験における圧力(psia)対トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)濃度を示す。 実施例3に対応する、経時的なTFAC中のSO濃度を示す。 実施例5に対応する、使用済みMSC-3K 172 carbon Mol-Sievesに対して行った熱重量分析の結果を示す。 実施例5に対応する、使用済みMSC-3K 172 carbon Mol-Sievesに対して行った質量分析の結果を示す。 実施例11~17に対応する二酸化硫黄(SO)を除去するためのシステムの概略図を示す。 実施例18に対応する二酸化硫黄(SO)を除去するためのシステムの概略図を示す。
本開示は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)からの不純物の除去に関し、より具体的には、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせを通して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)からの二酸化硫黄(SO)の除去に関し、及び/又は極小沸点(又は最大圧力)共沸物として記載され得る、有効量の二酸化硫黄(SO)及びトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む共沸性又は共沸様組成物の形成を含む。
本開示の方法によって精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)がトリフルオロヨードメタン(CFI)の生成のための有効な出発物質を提供し得る、上記の2工程及び1工程プロセスにおいてトリフルオロヨードメタン(CFI)を製造するための触媒プロセスを、二酸化硫黄(SO)が妨害し得ることが見出された。
1.トリフルオロアセチルヨージド(trifluoroacetyl iodide、TFAI)の形成前の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)が精製され得る1つの方法としては、二酸化硫黄(SO)を有する共沸性又は共沸様組成物の形成が挙げられる。この共沸性又は共沸様組成物は、蒸留を介してバルクトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去され得る。二酸化硫黄(SO)が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去され得る別の方法は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)と二酸化硫黄(SO)との混合物を固体吸着剤又は2つ以上の固体吸着剤の混合物と接触させて、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)の混合物から二酸化硫黄(SO)を除去することを含む。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)が精製され得る更に別の方法としては、これらの方法の組み合わせが挙げられる。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)の混合物を固体吸着剤と接触させることは、蒸留の前又は後であり得る。蒸留の有無にかかわらず、複数の吸着工程が使用され得る。
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)が、均質な、極小沸点の共沸性及び共沸様組成物又は二酸化硫黄(SO)を有する混合物を形成することが見出され、本開示は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、均質な共沸性又は共沸様組成物を提供する。共沸性若しくは共沸様組成物は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になるか、又は共沸性若しくは共沸様組成物は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)からなり得る。
「共沸性」組成物とは、2つ以上の成分の特有の組み合わせである。共沸性組成物は、様々な方法で特徴付けることができる。例えば、所与の圧力では、共沸性組成物は、沸点が高い方の成分よりも高い一定の特性温度で沸騰する(極大沸点の共沸物)か、又は沸点が低い方の成分よりも低い一定の特性温度で沸騰する(極小沸点の共沸物)。この特性温度では、同じ組成が気相及び液相の両方に存在することになる。共沸性組成物は、沸騰又は蒸発時に分留しない。したがって、共沸性組成物の成分を相変化において分離することはできない。
代替的に、共沸性組成物は、所与の温度における特徴的な蒸気圧で沸騰する組成物として特徴付けることができる。蒸気圧は、より低い蒸気圧成分より低くなり得(圧力最小共沸物)、又は蒸気圧は、より高い蒸気圧成分より高くなり得る(圧力最大共沸物)。圧力最小共沸物は、極大沸点共沸物と称され得、逆もまた同様であり、圧力最大共沸物は、極小沸点共沸物と称され得、逆もまた同様である。
共沸性組成物の挙動は、沸騰又は蒸発中に液体組成物がかなりの程度で変化する非共沸性組成物の挙動とは対照的である。
しかしながら、当業者であれば、異なる圧力では、共沸性組成物の組成及び沸点の両方がある程度変化すると理解するであろう。したがって、温度及び/又は圧力に応じて、共沸性組成物は、変化し得る組成を有し得る。したがって、当業者であれば、固定された組成ではなく組成範囲を使用して共沸性組成物を定義することができると理解するであろう。更に、共沸物は、特定の圧力での固定された沸点によって特徴付けられる組成物の各成分の正確な重量パーセントの観点から定義することもできる。
「共沸様」組成物とは、実質的に共沸性組成物として挙動する2つ以上の成分の組成物である。したがって、本開示の目的の場合、共沸様組成物は、所与の圧力下で液体形態にあるとき実質的に一定の温度で沸騰し、かつ沸騰中の液体組成物と実質的に同一の気体組成を提供する、2つ以上の異なる成分の組み合わせである。
共沸性又は共沸様組成物は、多数の異なる方法を使用して同定することができる。
静的気液平衡法は、共沸性及び共沸様組成物の存在を同定するために使用することができるあるクラスの実験技術である。PTx方法として既知の1つのかかる技術は、固定された温度(「T」)及びセル体積において既知の組成(「x」)の混合物によって及ぼされる全飽和圧力(「P」)の測定値を収集する。(Walas,Phase Equilibria in Chemical Engineering,Butterworth-Heinemann,1985,pp.537)。PTx実験から収集されたデータ、並びに混合物の構成要素の純粋な成分特性を使用して、混合物の熱力学的特性は、成分の相互作用パラメータを明確に定義された熱力学的式に適合させることによって正確に特徴付けることができ、1つのかかる式は、E.W.Lemmonらによって説明されるHelmholtz Energy Equation of State(HEOS)である(Generalized Model for the Thermodynamic Properties of Mixtures,International Journal of Thermophysics,Vol.20,1999,pp.825-835)。
共沸物の存在及びその対応する組成は、PTxデータからの飽和圧力測定値及び組成の関数としてHEOSによって説明される飽和圧力をプロットすることによって観察することができる。所与の温度(等温線)に関して、共沸性組成物の存在は、いずれかの成分単独の純粋な飽和圧力よりも大きい又は小さい全圧力における最大値又は最小値の観察によって同定される。
当業者によって理解されるように、共沸性又は共沸様組成物の同定は、第2の成分を第1の成分に添加した際の組成物の沸点の変化を第1の成分の沸点と比較することによって行われる。したがって、沸点の変化を測定するために、特定の成分の報告された沸点に系を較正する必要はない。
本開示は、共沸性又は共沸様組成物を形成するために、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、共沸性又は共沸様組成物を提供する。本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、他の成分と組み合わされると、共沸性又は共沸様混合物の形成をもたらす各成分の量である。
本共沸性又は共沸様組成物は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)と二酸化硫黄(SO)との組み合わせから本質的になり得るか、又はトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)と二酸化硫黄(SO)との組み合わせからなり得る。
本明細書で使用される場合、共沸性又は共沸様組成物又は混合物の成分に関して、「から本質的になる」という用語は、組成物が、示された成分を共沸比又は共沸様比で含有し、更なる成分が新たな共沸性又は共沸様の系を形成しないという条件で、更なる成分を含有し得ることを意味する。例えば、2つの化合物から本質的になる共沸性混合物は、二成分共沸物を形成するものであり、更なる成分が混合物を非共沸性にせず、かつ化合物のいずれか一方又は両方と共沸物を形成しない(例えば、三成分以上の共沸物を形成しない)という条件で、任意選択的に1つ以上の更なる成分を含み得る。
45psia±0.3psiaの圧力において約10.0℃±3℃の沸点を有する共沸性又は共沸様組成物は、約25重量%~約99重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約1重量%~約75重量%の二酸化硫黄(SO)、約48重量%~約90重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約10重量%~約52重量%の二酸化硫黄(SO)、又は約68重量%~約78重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約22重量%~約32重量%の二酸化硫黄(SO)を含むか、本質的にそれらからなるか、又はそれらからなり得る。
代替的に、45psia±0.3psiaの圧力において約10.0℃±3℃の沸点を有する共沸性又は共沸様組成物は、約24.5重量%~約94.9重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約5.1重量%~約75.5重量%の二酸化硫黄(SO)、又は約47.9重量%~約89.7重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約10.3重量%~約52.1重量%の二酸化硫黄(SO)を含むか、本質的にそれらからなるか、又はそれらからなり得る。
本開示はまた、共沸性又は共沸様組成物を含む組成物も提供する。例えば、1ppmの低濃度の共沸性又は共沸様組成物、10ppmの共沸性又は共沸様組成物、25ppmの共沸性又は共沸様組成物、又は50ppmに達する共沸性又は共沸様組成物、100ppmの共沸性又は共沸様組成物、1000ppmの共沸性又は共沸様組成物、1重量%の共沸性又は共沸様組成物、5重量%以上の共沸性又は共沸様組成物を含む組成物が提供される。
別の組成物からの共沸性又は共沸様組成物の分離に続いて、共沸性組成物は、少なくとも10重量%の共沸性若しくは共沸様組成物、又は少なくとも約20重量%の共沸性若しくは共沸様組成物、又は少なくとも約50重量%の共沸性若しくは共沸様組成物、又は少なくとも約70重量%の共沸性若しくは共沸様組成物、又は少なくとも約90重量%の共沸性若しくは共沸様組成物を含み得る。
本明細書において開示された、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなる共沸性若しくは共沸様組成物は、トリフルオロアセチルクロリドから二酸化硫黄(SO)を含む不純物を分離するために使用され得る。
特に、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなる共沸性若しくは共沸様組成物は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)のうちの一方又は両方を、任意選択的に、他の不純物などの、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)以外の1つ以上の他の化学化合物とともに含む組成物から形成され得る。共沸性又は共沸様組成物の形成後に、共沸性又は共沸様組成物は、蒸留、又は分留などの好適な方法によって他の化学化合物から分離され得る。
本開示は、二酸化硫黄(SO)を、存在する場合、任意の追加の不純物とともに不純物として含むトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の粗組成物から、不純物として二酸化硫黄(SO)を分離する方法を提供する。二酸化硫黄(SO)は、約5ppm以上、約50ppm以上、約100ppm以上、約500ppm以上、約1000ppm以上、約2000ppm以上、約3000ppm以上、又は約5000ppm以上の量でトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の粗組成物中に存在し得る。
1つの方法は、粗トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、不純物としての二酸化硫黄(SO)、及び存在する場合、任意の他の不純物を提供する工程と、粗トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を蒸留塔に搬送する工程と、蒸留塔から留出物を収集する工程であって、留出物が、二酸化硫黄(SO)、又は二酸化硫黄(SO)とトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)との共沸性若しくは共沸様混合物を含む、収集する工程と、蒸留塔からの塔底生成物を収集する工程であって、塔底生成物が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる、収集する工程と、を含む。
別の方法は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、不純物としての二酸化硫黄(SO)、及び存在する場合、任意の他の不純物を含む粗組成物を提供する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になるか、又はそれらからなる共沸性若しくは共沸様組成物を形成するための有効な条件に粗組成物を供する工程と、共沸性又は共沸様組成物を、例えば、蒸留又は分留などの分離技術によって粗組成物から分離する工程と、を含む。その後、共沸性又は共沸様組成物を、更なる分離又は精製工程に供して、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を取得し得る。
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む供給物流からトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を分離する更なる方法を図1に例解する。この方法は、共沸性若しくは共沸様組成物の形成を含む場合があるか、又は共沸性若しくは共沸様組成物の形成を含まない場合がある。本方法は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む供給物流を蒸留塔10に搬送する初期工程を含む。塔底生成物16は、再沸器18を通過し得、その一部分は、塔10に戻ってリサイクルされ、別の部分は、塔底生成物流20として収集され得る。塔底生成物流20は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる。塔頂流12は、凝縮器14を通過し、その一部分は、塔10に戻って還流され、残りは塔頂生成物流として収集される。塔頂生成物流は、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を含む。生成物流は、過剰のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を更に含み得る。塔は、所望の分離を実現するために様々な温度及び圧力条件下で動作され得る。
塔底生成物流20は、二酸化硫黄(SO)を、約100ppm以下、約50ppm以下、約10ppm以下、又は約1ppm以下の量で含み得る。
別の例では、本開示は、少なくとも1つの追加の不純物とともに、不純物としての二酸化硫黄(SO)を含むトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の粗組成物から、不純物としての二酸化硫黄(SO)を分離する方法を提供し、粗トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、不純物としての二酸化硫黄(SO)、及び少なくとも1つの追加の不純物の組成物を提供する工程と、粗組成物を固体吸着剤と接触させる工程と、を含む。
好適な吸着剤としては、Acros Organicsから入手可能な(またHoneywell UOPからも入手可能な)3Å分子篩などの分子篩;Honeywell UOPから入手可能な4Å及びXH-9分子篩、Grace Davisonから入手可能な10Å分子篩、及びOsaka Gas Chemicalsから入手可能なJEChem MSC-3K 172炭素分子篩などの炭素分子篩;BASFから入手可能なSAS40 1/8”Aluminaなどの活性アルミナ;Zeolyst Internationalから入手可能なCBV5524G CYなどのゼオライトアンモニウム粉末;及びCabotから入手可能なNORIT ROX 0.8 Activated Carbonなどの活性炭を挙げることができる。
この方法では、二酸化硫黄(SO)は、図2に示されるような吸着プロセスを通して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去され得る。シリンダ又は貯蔵タンク22などの容器は、SO含有トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)で充填される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)容器22の液体ドローオフポート26は、浸漬管24を装備する。SO含有トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の流れは、浸漬管24を通過し、ライン32を通って搬送され、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)再循環ポンプ36の入口34に搬送される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)再循環ポンプ36の出口ライン38は、SO含有トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の流れ42を吸着塔44に搬送し得るバルブ40に接続される。吸着塔44の出口46は、容器22の蒸気ポート56に接続される。窒素ガスパージポート70及び圧力計72は、再循環ポンプ出口ライン38に接続される。流れ32の一部分は、バルブ58を通ってライン60に分流されて、最終的にサンプリングポート66を通過し得る。真空/窒素ポート74もまた、バルブ62及びライン64を介してライン60に接続される。
システムの圧力がチェックされた後、SO含有トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)は、再循環ポンプ36によって浸漬管24及び液体ポート26を介して容器22からポンプ圧送され、吸着塔44を通過し、蒸気ポート56を介してトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)容器22に戻される。周期的に、試料をサンプリングポート66から採取して、熱伝導率検出器-ガスクロマトグラフィ(hermal conductivity detector-gas chromatography、TCD-GC)によってSO濃度を分析することができる。一定期間後、SO濃度が特定のレベルに達するか、又は吸着剤がSOによって飽和されるとき、再循環ポンプ36は、停止され、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)シリンダバルブが、閉鎖されて、容器22中にトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)が収容される。システム内の残留トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)は、別の容器(図示せず)に排出されるか、又はバルブ48を通して排出ポート50に接続されたKOHスクラバ(図示せず)に放出され、システムは、ポート74を通して窒素ガスでパージされる。吸着塔44は、システムから接続解除され、使用済み吸着剤は、再生のために塔から排出される。好ましくは、吸着塔44と並列の第2の吸着塔(図示せず)が、連続吸着動作を実現するために使用され得る。
より大きい規模では、SO含有TFAC供給物流が、吸着剤によって接触される場合がある。この接触は、圧力差によって装填床を通して供給物流を移動させるために、ポンプを介して仲介され得る。吸着剤と接触すると、供給物流は、所望の純度が実現されるまで、床から保持容器に戻して再循環され得る。
再循環プロセス(又は吸着プロセス)は、約-30℃以上、約-20℃以上、約-10℃以上、約0℃以上、約10℃以上、約20℃以下、約30℃以下、約40℃以下、約50℃以下、約60℃以下、約70℃以下、約80℃以下、又は約90℃以下、好ましくは、0℃~60℃、更により好ましくは、20℃~40℃で動作することができる。
再循環プロセス(又は吸着プロセス)は、約0psig以上、約50psig以上、約100psig以上、約150psig以上、約200psig以上、約250psig以上、約300psig以下、約350psig以下、約400psig以下、約450psig以下、又は約500psig以下、好ましくは、10psig~200psig、更により好ましくは、40psig~100psigの圧力において動作することができる。
吸着塔を通って流れるSO含有トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の空間速度は、重要ではなく、広い範囲にわたって変化し得る。より長い再循環時間は、より高い空間速度条件のために必要とされ得る。最適な再循環時間は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)中の所望のSOレベルが実現されるまで、実験的に判定され得る。
飽和に達すると、固体吸着剤は、もはや機能しなくなる。使用済み固体吸着剤は、任意選択的に、再使用のために再生され得る。再生は、使用済み固体吸着剤を真空下又は窒素などのパージガスの存在下で高温に加熱して、二酸化硫黄(SO)を含み得る吸着種を脱着させることによって達成され得る。脱着温度は、100℃~600℃、好ましくは、150℃~500℃、より好ましくは、300℃~400℃の範囲であり得る。
この方法からの吸着後に取得される精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)は、約0.1重量%以下、約0.05重量%以下、約0.03重量%以下、約0.02重量%以下、約0.001重量%以下、又は約0重量%の量の二酸化硫黄(SO)を含み得る。
吸着によってトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去される二酸化硫黄(SO)のパーセンテージは、約5%以上、約10%以上、約20%以上、約50%以上、約60%以上、約70%以上、約80%以上、約90%以上、又は約100%であり得る。
更なる代替として、図1及び図2に例解される方法は、組み合わされ得る。例えば、図3に示されるように、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む供給物流は、蒸留塔76に搬送され得る。塔底生成物82は、再沸器84を通過し、一部分は、蒸留塔76に戻ってリサイクルされ、別の部分は、塔底生成物流86として収集され得る。塔底生成物流86は、吸着塔88に搬送されて、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を創出し得る。有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になり、任意選択的に、過剰量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む共沸性又は共沸様組成物を含む塔頂流78は、凝縮器80を通過し、一部分は蒸留塔76に戻って還流され、別の一部分は、軽質流としてパージされ得る。吸着塔88は、貫流法又は再循環法のいずれかを使用して動作され得る。
図1及び図2の組み合わされた方法に関する異なる代替例が図4に示される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む供給物流は、蒸留塔90に搬送され得る。塔底生成物102は、再沸器104を通過し、一部分は、蒸留塔90に戻ってリサイクルされ、別の部分は、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む塔底生成物流として収集され得る。塔頂流92は、凝縮器94を通過し、一部分は、蒸留塔90に戻って還流され、別の部分は、塔頂生成物流96として収集され、これは有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を含み、任意選択的に、過剰のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含み、吸着塔98に搬送されて、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流100を創出し得る。吸着塔98は、貫流法又は再循環法のいずれかを使用して動作され得る。
組み合わされた方法に関するなお更なる代替例が図5に示される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む供給物流は、蒸留塔106に搬送され得る。塔底生成物118は、再沸器120を通過し、一部分は、蒸留塔106に戻ってリサイクルされ、別の部分は、吸着塔122に搬送されて、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を創出し得る。塔頂流108は、凝縮器110を通過し、一部分は、蒸留塔106に戻って還流され、別の部分は、生成物流112として収集され、これは有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物であり、任意選択的に、過剰のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含み、吸着塔114に搬送されて、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流116を創出し得る。吸着塔122及び114は、貫流法又は再循環法のいずれかを使用して動作され得る。
組み合わされた方法に関する更に別の代替例が図6に示される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む供給物流は、吸着塔124に搬送されて、精製された供給物流126を生成し得る。精製された供給物流126は、蒸留塔128に搬送され得る。塔底生成物140は、再沸器142を通過し、一部分は、蒸留塔128に戻ってリサイクルされ、別の部分は、吸着塔144に搬送されて、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を創出し得る。塔頂流130は、凝縮器132を通過し、一部分は、蒸留塔128に戻って還流され、別の部分は、生成物流134として収集され、これは有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物であり、任意選択的に、過剰のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含み、吸着塔136に搬送されて、精製されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流138を創出し得る。吸着塔144及び136は、貫流法又は再循環法のいずれかを使用して動作され得る。図6に示される第1の吸着塔の位置は、他の前述の方法のいずれかにおいて再現され得る。
2.トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)の合成
式1に示されるように、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を、ヨウ化水素(HI)と反応させて、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を合成することができる。
CFCOCl+HI→CFCOI+HCl
プロセスは、ヨウ化水素と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、トリフルオロアセチルフルオリド(trifluoroacetyl fluoride、TFAF)、トリフルオロアセチルブロミド(trifluoroacetyl bromide、TFAB)、及びこれらの組み合わせから選択される少なくとも1つのトリフルオロアセチルハライドと、を含む反応物流を提供して、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む中間生成物流を生成することを含む気相法であり得る。
プロセスは、ステンレス鋼、ニッケル、及び/又はニッケル-クロム合金、ニッケル-モリブデン合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、若しくはニッケル-銅合金などのニッケル合金などの金属から作製された管を備える加熱管反応器などの反応器内で行われ得る。反応器内の管は、加熱され得、又は供給材料は、反応器に入る前に予熱され得る。反応器は、任意のタイプの装填された床反応器であり得る。
反応物流中のヨウ化水素及びトリフルオロアセチルヨージドは、反応器内に含有される触媒の存在下で反応し得る。触媒は、活性炭、メソカーボン、ステンレス鋼、ニッケル、ニッケル-クロム合金、ニッケル-クロム-モリブデン合金、ニッケル-銅合金、銅、アルミナ、白金、パラジウム、若しくは炭化鉄、炭化モリブデン及び炭化ニッケルなどの金属炭化物、並びに炭化ケイ素などの非金属炭化物などの炭化物、又はこれらの組み合わせを含み得る。触媒は、反応器内に含有されるメッシュ、ペレット、又は球体の形態であり得る。
反応温度は、約0℃以上、約25℃程度、約35℃以上、約40℃以上、約50℃以上、又は約60℃以下、約90℃以下、約120℃以下、約150℃以下、又は約200℃以下、又は約250℃以下、又はこれらの終点によって包含される任意の値と同じ低さであり得る。
このプロセスの一例では、新鮮なヨウ化水素(HI)及びトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)は、蒸留トレインから回収されたHI及びTFACを含むリサイクル混合物と組み合わされる。組み合わされたTFAC/HIモル比は、過剰のTFACとともに提供されて、より高価なHIの高い転化率を与えるが、等モル量又は過剰のHIが使用される場合がる。
TFAC/HI比は、約1:10以下、約1:5以下、約1:2以下、約1:1以上、約2:1以上、約3:1以上、約4:1以上、約5:1以上、約6:1以上、約7:1以上、約8:1以上、約9:1以上、約10:1以上、又はこれらの終点によって包含される任意の値であり得る。より好ましくは、TFAC/HI比は、1:2~2:1である。より好ましくは、TFAC/HI比は、1:1~2:1である。
圧力は、約0psig以上、約1psig以上、約5psig以上、約25psig以上、約50psig以上、約100psig以上、約150psig以上、約200psig以下、約250psig以下、約300psig以下、約350psig以下、約400psig以下、約450psig以下、約500psig以下、又はこれらの終点によって包含される任意の値内であり得る。
蒸気混合物は、触媒を含有する反応器系に供給され得る。好適な触媒としては、NORIT ROX 0.8などの活性炭、及びSiC1-E3-Mなどの炭化ケイ素が挙げられ得る。好ましくは、触媒は、市販されている。
3.トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)の形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルヨージドを形成するための反応中に、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)供給物流中の二酸化硫黄(SO)は、所望されない副反応に寄与し得る。更に、連続プロセスでは、反応器に入る少量の二酸化硫黄(SO)が、反応器の下流に蓄積し得る。理論に束縛されることを望むものではないが、二酸化硫黄(SO)とヨウ化水素(HI)との間の反応は、ヨウ素(I)などの副生成物、並びに硫化二水素(HS)及び硫黄などの硫黄含有副生成物の形成をもたらし得ると考えられる。ヨウ素(I)及び硫黄の両方が固体を形成し、プロセスラインにおける詰まりなどの機器の問題を引き起こす可能性がある。更に、硫黄含有種は、合成プロセスにおいて使用される触媒を被毒し、触媒活性の低下をもたらす可能性がある。反応器中の少量の二酸化硫黄(SO)であっても、ヨウ素(I)の形成を促進し、プロセスラインの閉塞をもたらし得ることが見出されている。
反応器の上流での二酸化硫黄(SO)の除去と組み合わせて、又は単独でのいずれかで、二酸化硫黄(SO)は、炭素床などの1つ以上の固体吸着剤と生成物流を接触させることによって反応器の下流で除去され得る。好適な固体吸着剤としては、Acros Organicsから入手可能な(またHoneywell UOPからも入手可能な)3Å分子篩などの分子篩など、セクション1において上で説明されるものを挙げることができる。Honeywell UOPから入手可能な4Å及びXH-9分子篩、Grace Davisonから入手可能な10Å分子篩、及びOsaka Gas Chemicalsから入手可能なJEChem MSC-3K 172炭素分子篩などの炭素分子篩;BASFから入手可能なSAS40 1/8”Aluminaなどの活性アルミナ;Zeolyst Internationalから入手可能なCBV5524G CYなどのゼオライトアンモニウム粉末;及び例えば、Cabotから入手可能なNORIT ROX 0.8 Activated Carbonなどの活性炭を挙げることができる。
図11に示されるように、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及びヨウ化水素(HI)を含む供給物流は、反応器150に搬送され得る。粗生成物流152は、第1の吸着塔154に搬送され得る。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及びヨウ化水素(HI)を含む生成物流156は、第1の蒸留塔158に搬送され得る。精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物160は、除去され得る。塩化水素(hydrogen chloride、HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)、及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む塔頂生成物162は、第2の吸着塔164に搬送されて、塩化水素(hydrogen chloride、HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)、及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む生成物流166を提供し得る。生成物流166は、第2の蒸留塔168に送られる。塩化水素(HCl)を含む塔頂生成物170が、放出され得、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物172は、第3の吸着塔174に搬送されて、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含むリサイクル流176を提供し得る。次いで、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)176は、反応器150に戻ってリサイクルされ得る。代替的に又は追加的に、塔底部生成物流172の一部は、パージ流178に再度方向付けられ得る。
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)中の二酸化硫黄(SO)の開始濃度は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)に対して判定される際、約5000ppm以下、約2500ppm以下、約1000ppm以下、約900ppm以下、約800ppm以上、約700ppm以上、約600ppm以上、約500ppm以上、又はこれらの終点によって包含される任意の値であり得る。
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)中の二酸化硫黄(SO)供給物流の濃度は、約250ppm以下、約225ppm以下、約200ppm以下、約150ppm以下、約100ppm以下、約50ppm以下、約20ppm以下、約10ppm以下、約5ppm以下、又は約1ppm以下であり得る。
上で説明されるにおいて、全ての吸着塔を含み得、吸着塔のうちの2つを含み得、又は吸着塔のうちの1つを含み得る。吸着塔は、システム中の二酸化硫黄(SO)含有量を低減させ、それによって反応器への供給原料中の二酸化硫黄(SO)含有量を低減させるように、図11に示される場所のうちのいずれか又は全てにおいて設置され得る。同様に、図11に示される吸着塔は、図1~図6に示されるようなTFACからの二酸化硫黄(SO)の除去と併せて使用され得る。
図11を参照すると、吸着塔154、164、及び174が使用され得る。代替的に、吸着塔154及び164のみ、吸着塔154及び174のみ、又は吸着塔164及び174のみが使用され得る。更なる代替として、吸着塔154のみ、吸着塔164のみ、又は吸着塔174のみが使用され得る。
第2の蒸留塔(図11の174)の塔底部において吸着塔を設置することは、特に有利であり得る。プロセスのこの時点において、粗トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)及び塩化水素(HCl)は、既に除去されている。更に、この時点において、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)のいくつかが反応を受けて、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を形成するため、二酸化硫黄(SO)は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)に対してより濃縮され得る。最後に、プロセス内のこの時点において、二酸化硫黄(SO)がリサイクル流から除去され得るため、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)供給物流中の二酸化硫黄(SO)濃度を0に向かって低減させる必要はない可能性がある。
吸着塔又は床が二酸化硫黄(SO)で飽和すると、それらは、セクション1において上で説明されるように再生され得る。
吸着塔又は床に加えて、上で説明されるように、任意選択的なパージが、存在する二酸化硫黄(SO)の量を減少させるために使用され得る。塔及び吸着塔又は床を出る生成物流は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)に加えて、少量の二酸化硫黄(SO)を含有し得る。所望される場合、生成物流は、定期的にパージされて、二酸化硫黄(SO)をシステムから除去し得、この場合少量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)のみの損失を伴う。
代替として、二酸化硫黄(SO)不純物を有する新鮮なトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)供給物を、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)リサイクル流と組み合わせる前に、上で説明されるように予備蒸留し、吸着剤で処理し得る。この方法において、二酸化硫黄(SO)のレベルは、リサイクル流と組み合わせる前、低い可能性がある。具体的には、二酸化硫黄のレベルは、約40ppm以下、約30ppm以下、約20ppm以下、約15ppm以下、約10ppm以下、約5ppm以下、又は約1ppm以下であり得る。
4.蒸留によるSOの除去が続くTFAIの代替的な合成
本開示は、上で説明される所望されない不純物及び副生成物を最小限に抑えながら、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)からトリフルオロアセチルクロリド(TFAI)を合成する方法を提供する。この方法では、不純物のレベルが低減された状態のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む供給物流を、不純物のレベルが低減された状態のヨウ化水素(HI)を含む供給物流と接触させる。それゆえ、別々の供給物流及び混合流の両方とも、二酸化硫黄(SO)、ヨウ素(I)、及びイオン性金属などの不純物を実質的に含まない。
供給物流は、リサイクルされていない(新鮮な)トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含み得る。代替的に、供給物流は、リサイクルされたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含み得る。更に別の代替として、供給物流は、リサイクルされた及びリサイクルされていないトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)の組み合わせを含み得る。
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)供給物流中に存在する二酸化硫黄(SO)の量は、例えば、単蒸留、共沸蒸留、及び/又は固体吸着剤との接触を使用して低減され得る。新鮮なトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む供給物流が、精製され得るか、リサイクルされたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む供給物流が、精製され得るか、又はその両方であり得る。
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)供給物流中に存在する二酸化硫黄(SO)の量は、GC-TCD(ガスクロマトグラフィ熱伝導率検出器)によって判定される際、約400重量ppm以下、約300重量ppm以下、約200重量ppm以下、約100重量ppm以下、約50重量ppm以下、約20重量ppm以下、又は約10重量ppm以下であり得る。
新鮮なヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、精製され得るか、リサイクルされたヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、精製され得るか、又はその両方であり得る。ヨウ化水素(HI)供給物流中に存在するヨウ素(I)の量は、例えば、単蒸留及び/又は固体吸着剤との接触を使用して低減され得る。
本開示の方法は、ヨウ化水素(HI)供給物流中に存在するヨウ素(I)の量が、約1000重量ppm未満、約500重量ppm未満、約250重量ppm未満、約100重量ppm未満、約50重量ppm未満、約20重量ppm未満、又は約10重量ppm未満である、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)の生成方法を提供する。
いくつかの不純物を制限するために、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)対ヨウ化水素(HI)のモル比は、約1:1以下、約0.9:1以下、約0.8:1以下、約0.7:1以下、又は約0.6:1以下、又は約0.1:1以下、又は約0.05:1以下、又は約0.02:1以下であり得る。
理論に束縛されることを望むものではないが、1:2以下のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)対ヨウ化水素(HI)の比は、トリフルオロアセチルクロリドの本質的に完全な反応を可能にし、少量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を有する二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を残し、残留トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を除去する必要性を低減させる。
次いで、図12に示されるように、二酸化硫黄(SO)は、反応器の下流から除去され得る。1:2以下の比でトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)不純物、及びヨウ化水素(HI)を含む供給物流を、反応器180に搬送して、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、ヨウ化水素(HI)、少量の未反応トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む粗生成物流182を提供し得る。粗生成物流は、第1の蒸留塔184に搬送され得る。塩化水素(HCl)を含む塔頂生成物186は、除去され得る。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、ヨウ化水素(HI)、少量の未反応のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物188は、第2の蒸留塔190に搬送され得る。HIを含む塔頂生成物192は、反応器180にリサイクルされ得る。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、少量の未反応のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物194は、第3の蒸留塔196に搬送され得る。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物198は、所望される際、収集され得る。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、塔頂生成物200は、パージ流204としてプロセスから除去され得るか、又は塔頂生成物200の一部分は、流れ202を介して供給物流182にリサイクルされ得、残りは、流れ204を介してパージされる。
以下の非限定的な実施例は、本開示を例解することに役立つ。
実施例1-PTx試験:10℃等温線
一組の体積較正されたPTxセルを使用して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)の共沸性及び共沸様組成物を測定した。TFAC及びSOの混合物を、排出されたPTxセルに重量測定により調製し、各純粋成分を測定するために、2つのセルを取っておいた。調製後、異なる組成の最大8つのセルの各々を、恒温チャンバに挿入した。チャンバ内で、各セルを、較正された圧力変換器及び抵抗温度検出器(RTD)を装備する計装マニホールドに取り付け、これが、その局所温度における各セルの内容物の総飽和圧力を測定し、記録する手段を提供した。
標的温度において平衡を確立するために、チャンバの設定点を10℃の平均温度(Tavg)に調整した。各セルの温度及び圧力が数時間にわたって安定したままであるとして認識される平衡に達すると、各セルの局所温度及び飽和圧力を記録した。これらの圧力-温度-組成データから、Helmholtz Energy Equation of State(HEOS)に関するTFAC及びSOの二元相互作用パラメータを同定した。図7に示される最大圧力によって示されるように、約75.0重量%のTFAC及び約25.0重量%のSOの極小沸点共沸性組成物が形成され、データが以下の表1に提示される。
実施例2-様々な固体吸着剤のSO吸着効率
吸着塔に、約50mLの予め秤量した選択された固体吸着剤を充填した。500mLのステンレス鋼シリンダに、約300gの0.1069重量%のSO含有トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を充填した。システムの圧力を確認した後、次いで、SO含有TFACを、室温(20℃~30℃)で再循環ポンプによって吸着塔を通して循環させた。24時間後、再循環ポンプを停止し、TFAC試料を分析のために採取して、SOの濃度を判定した。次いで、SO除去効率を計算した。
試験した固体吸着剤を、以下の表2に列挙する。
以下の表3は、異なる吸着剤の除去効率を示す。試験した全ての固体吸着剤は、ある程度のSO除去能力を示し、SOは、Osaka Gas Chemicals MSC-3K 172 carbon Mol-Sievesによって完全に吸着された。
実施例3-吸着剤のSO飽和
吸着塔に、約50mLのOsaka Gas Chemicals MSC-3K 172 carbon Mol-Sieves(29.72g)を充填した。3ガロンのステンレス鋼シリンダに、5120gの0.0995重量%のSO含有TFACを充填した。システムの圧力を確認した後、SO含有TFACを、室温(20℃~30℃)で再循環ポンプによって吸着塔を通して循環させた。TFAC試料を定期的に採取して、TCD-GCによってSO濃度を分析した。分析の結果は、図8に示される。24時間後、TFAC中のSO濃度は、414ppmで安定化し、吸着剤がSOによって飽和したことを示す。この吸着剤のSO吸着容量を、その重量の約10重量%(又は吸着剤1グラム当たり0.10gのSOが吸着された)であると判定した。
実施例4-TFAC中のSOレベルの低減
この実施例は、複数サイクルの再循環を介して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)供給原料中のSOレベルが、様々な減少レベルに低減され得ることを実証する。新鮮な固体吸着剤を、最初に、かつ室温(20℃~30℃)で実行された再循環の各連続サイクル後に使用した。表4に示されるように、SOレベルは、サイクル1の後、その元のレベル1130ppmから258ppmまで低減し、サイクル2後に156ppmまで低減し、サイクル3後に80ppmまで低減し、サイクル4後に0(機器の検出限界を下回る)まで低減した。SOの元の量に対する除去されたSOのパーセンテージは、各サイクルに関して表4において提示される。
TFAC中の元のSOレベルに対して
実施例5-使用済み吸着剤の再生
使用済みMSC-3K 172 carbon Mol-Sieves(Osaka Gas Chemicalsから現在入手可能)上で、窒素ガス雰囲気下で熱重量分析/質量分析(TGA-MS)の分析を行って、吸着された種及び脱着条件を同定した。TGA結果は図9に示され、MS結果は、図10に示される。
2つの顕著な重量損失事象(1つは大きい重量損失事象、1つは小さい重量損失事象)があった。両方の事象は、主にSO脱着(m/z=64)によるものであった。大きい重量損失は、920秒でm/z強度最大値を有し、これはTGAデータ上で196℃に相当する。小さい重量損失は、1711秒でm/z強度最大値を有し、これはTGAデータ上で335℃に相当する。500℃後、SOに対応するm/z値は検出されなかった。これらの結果は、196℃~335℃の温度において、使用済み吸着剤の部分的再生が実現され得ることを示す。
使用済みJEChem MSC-3K 172 carbon Mol-Sievesを、窒素パージ下で24時間、200℃で再生した。次いで、再生したJEChem MSC-3K 172 carbon Mol-Sievesを、吸着剤として使用した。再循環を、24時間、室温(20℃~30℃)で行った。表5に示されるように、24時間の再循環後、TFAC中のSOレベルは、431ppmから316ppmに低下し、そのSO吸着容量は、吸着剤1グラム当たり0.06グラムのSOであると判定された(実施例3に提示されるように、新鮮な吸着剤の容量のおよそ60%である)。これらの結果は、使用済みJEChem MSC-3K 172 carbon Mol-Sieveが部分的に再生されたことを示す。
実施例6-トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の分離及び精製
粗トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及び少なくとも1つの追加の不純物を含む組成物が提供される。第1の工程において、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)の相対量は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を組成物に添加すること、二酸化硫黄(SO)を組成物に添加すること、又はトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)の両方を組成物に添加することによって調整される。次いで、組成物を、共沸性又は共沸様混合物が形成されるように有効な条件に曝露する。次いで、共沸性又は共沸様混合物は、蒸留、相分離、又は分留によって少なくとも1つの不純物から分離され得る。共沸性又は共沸様混合物が不純物から分離されると、共沸性又は共沸様混合物の成分、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)は、第2の工程において互いに分離される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)の分離は、次いで、蒸留、固体吸着剤への曝露、又はこれらの組み合わせによって達成され得る。
実施例7-トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の蒸留
粗トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む組成物が提供される。組成物は、蒸留塔に搬送される。二酸化硫黄(SO)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、又はこれらの混合物を含み得る留出物が収集される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む塔底生成物が収集され得る。塔底生成物中に存在する二酸化硫黄(SO)の量は、100ppm以下、50ppm以下、10ppm以下、又は1ppm以下であり得る。
実施例8-トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の共沸蒸留
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び2500ppmの二酸化硫黄(SO)を含む組成物は、精製されて、5ppmのSOを含有するTFACの精製された流れを提供する。
997.5lb/時のTFAC及び2.5lb/時のSOを含有する1000lb/時の粗TFACが、塔の頂部において、52.7psiaで動作する蒸留塔に供給される。蒸留塔は、40段を有し、塔の塔頂温度が、約10℃で動作するように供給温度5℃の冷水で冷却された凝縮器が取り付けられる。再沸器は、蒸気(例えば、115℃で10psigの飽和蒸気)で加熱される。1540lb/時の還流速度及び1820lb/時の沸き上げ速度で、5ppmのSOを含有する精製されたTFACの塔底流が回収される。塔頂流及び留出物流は、TFAC及びSOの近似する共沸組成物(約76重量%のTFAC、総留出物流量10.25lb/時)に濃縮される。TFACの蒸留収率は、99.2%以上である。
異なる段階数、異なる供給段階、異なる圧力、異なる還流比及び異なる沸き上げ比を含む他の条件がまたTFAC/SO2混合物を精製するために使用され得る。
実施例9-トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)の蒸留のための代替的な方法
粗トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む組成物が提供される。第1の工程において、組成物は、蒸留塔に搬送され、共沸性又は共沸様混合物が形成されるような有効な条件に曝露される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む塔底生成物が収集され得る。塔底生成物中に存在する二酸化硫黄(SO)の量は、100ppm以下、50ppm以下、10ppm以下、又は1ppm以下であり得る。
共沸性又は共沸様混合物は、留出物として収集される。留出物中の共沸性又は共沸様混合物の成分、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)は、第2の工程において互いに分離される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)の分離は、次いで、蒸留、固体吸着剤への曝露、又はこれらの組み合わせによって達成され得る。
実施例10-トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)除去に関するパージ方法(比較例)
この比較例は、リサイクル流からSOの一部分を除去して、リサイクルにおいて吸着塔を使用せずにプロセス中のSO蓄積を制御することを例解する。999lb/時のTFAC及び1lb/時のSO(TFACに対して1000ppmのSO)を含む供給物流は、TFACに対して50ppmのSOを含む組成物(すなわち、約20000/1のTFAC/SOの質量比)に関して、先で説明される方法(蒸留及び吸着「上流」の一方又は両方)によってSOを除去するように予備調整される。この流れは、HI(不純物を含有し得る)並びにTFAC及びHIを含むリサイクル流(SOを含む、他の不純物を含有し得る)と組み合わされる。組み合わされた流れは、反応器に供給される。二酸化硫黄(SO)は、反応器内で消費されず、したがって、プロセス中に濃縮され得る。反応器流出物を、第1の蒸留塔に供給して、TFAIを含む塔底流を回収する。第1の蒸留塔の塔頂は、第2の蒸留塔に供給される。HClを含む流れは、第2の蒸留塔の塔頂内で回収される。TFAC、HI及びSOを含む第2の蒸留塔の塔底部は、反応器にリサイクルされる。SOの蓄積を制御するために、リサイクル流の一部分がパージされる(すなわち、リサイクル流から除去される)。リサイクル流中の所望のレベルの250ppmのSOを維持するために、リサイクル流のおよそ15%がパージされなければならず、これは反応物TFAC及びHIに関する収率損失を表す。このパージの結果、新たに入ってくるTFAC(63×0.9435)のおよそ6%が失われる。蒸留を介するSO除去の間にTFACの追加の損失が発生し得る。
実施例11:1つの吸着塔を使用するトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、ヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、反応器に搬送される。粗生成物流は、図11において、154として示される、第1の吸着塔に搬送されて、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む生成物流を提供する。次いで、この生成物流は、第1の蒸留塔に搬送される。第1の蒸留塔の塔底生成物は、精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む。塔頂生成物は、塩化水素、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む。この流れは、第2の蒸留塔に搬送される前に圧縮機を通過する。塩化水素(HCl)を含む第2の蒸留塔の塔頂生成物は、放出され、次いで、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含む塔底生成物は、供給物流に戻ってリサイクルされる。
実施例12:1つの吸着塔を使用するトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、ヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、反応器に搬送される。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、二酸化硫黄(SO)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む粗生成物流は、第1の蒸留塔に搬送され得、そこから精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物が除去され得る。塩化水素(HCl)、二酸化硫黄(SO)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む塔頂生成物は、吸着塔(図11の164)に搬送されて、二酸化硫黄(SO)の量が低減された生成物流を提供する。次いで、生成物流は、第2の蒸留塔に搬送される前に圧縮機を通過する。塩化水素(HCl)を含む第2の蒸留塔の塔頂生成物は、放出され、次いで、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含む塔底生成物は、供給物流に戻ってリサイクルされる。
実施例13:1つの吸着塔を使用するトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
999lb/時のTFAC及び1lb/時のSO(TFACに対して1000ppmのSO)を含む供給物流は、TFACに対して50ppmのSOを含む組成物(すなわち、約20000/1のTFAC/SO2の質量比)に関して、先で説明される方法(蒸留及び吸着「上流」の一方又は両方)によってSOSOを除去するように予備調整される。この流れは、HI(不純物を含有し得る)並びにTFAC及びHIを含むリサイクル流(SOを含む、他の不純物を含有し得る)と組み合わされる。組み合わされた流れは、反応器に供給される。二酸化硫黄(SO)は、反応器内で消費されず、したがって、プロセス中に濃縮され得る。反応器流出物を、第1の蒸留塔に供給して、TFAIを含む塔底流を回収する。塩化水素(HCl)、二酸化硫黄(SO)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む第1の蒸留塔の塔頂部は、第2の蒸留塔に搬送される。HClを含む流れは、第2の蒸留塔の塔頂部内で収集される。トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び二酸化硫黄(SO)を含む、第2の蒸留塔の塔底部は、吸着塔(図11の174)に搬送されて、二酸化硫黄(SO)の濃度が低減されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含む生成物流を提供する。次いで、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)が、リサイクルされ得る。
吸着塔に、吸着剤、例えば、Osaka Gas Chemicalsから入手可能なJEChem MSC-3K 172炭素分子篩を装填する。リサイクル流中に所望のレベルの250ppmのSOを維持するために、リサイクル流からのパージは、リサイクル流からSOを選択的に吸着するような吸着剤の能力のために必要とされない。したがって、パージと関連付けられた収率損失が排除される。999lb/時のTFAC供給速度、パス当たりのTFACの98%転化率、及び反応器入口における1.4のTFAC/HIのモル比に基づいて、リサイクル流の組成が、以下の表9に示される。蒸留を介するSO除去中のTFACの追加の損失は、示されない。
実施例14:2つの吸着塔を使用するトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、ヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、反応器に搬送される。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、二酸化硫黄(SO)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む粗生成物流は、第1の吸着塔(図11における154)に搬送される。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む生成物流が、次いで第1の蒸留塔に搬送される。精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物は、除去される。塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)及びヨウ化水素(HI)を含む塔頂生成物は、第2の吸着塔(図11の164)に搬送されて、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を提供し、第2の蒸留塔に搬送される前に圧縮機を通過する。塩化水素(HCl)を含む塔頂生成物は、放出され得、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された濃度の二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物は、リサイクルされ得る。
実施例15:2つの吸着塔を使用するトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、ヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、反応器に搬送される。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、二酸化硫黄(SO)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む粗生成物流は、第1の吸着塔(図11における154)に搬送される。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む生成物流が、次いで第1の蒸留塔に搬送される。精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物は、除去される。塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)及びヨウ化水素(HI)を含む塔頂生成物は、第2の蒸留塔に搬送される前に圧縮機を通過する。塩化水素(HCl)を含む塔頂生成物は、放出され得、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物は、第2の吸着塔(図11の174)に通されて、二酸化硫黄(SO)の濃度が低減されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含む生成物流を提供する。次いで、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)が、リサイクルされ得る。
実施例16:2つの吸着塔を使用するトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、ヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、反応器に搬送される。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、二酸化硫黄(SO)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む粗生成物流は、第1の蒸留塔に搬送される。精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物は、除去され得る。塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)及びヨウ化水素(HI)を含む塔頂生成物は、第1の吸着塔(図11の164)に搬送されて、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を提供し、第2の蒸留塔に搬送される前に圧縮機を通過し得る。塩化水素(HCl)を含む塔頂生成物は、放出され得、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物は、第2の吸着塔(図11の174)に搬送されて、二酸化硫黄(SO)の濃度が低減されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含む生成物流を提供する。次いで、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)が、リサイクルされる。
実施例17:3つの吸着塔を使用するトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)形成後の二酸化硫黄(SO)の除去
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、ヨウ化水素(HI)を含む供給物流が、反応器に搬送される。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、二酸化硫黄(SO)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及びヨウ化水素(HI)を含む粗生成物流は、第1の吸着塔(図11の154)に搬送されて、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)、及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を提供する。生成物流は、第1の蒸留塔に搬送される。精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物は、除去され得る。塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)及びヨウ化水素(HI)を含む塔頂生成物は、第1の吸着塔(図11の164)に搬送されて、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び低減された量の二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を提供し、第2の蒸留塔に搬送される前に圧縮機を通過し得る。塩化水素(HCl)を含む塔頂生成物は、放出され得、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、ヨウ化水素(HI)及び二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物は、第2の吸着塔(図11の174)に搬送されて、二酸化硫黄(SO)の濃度が低減されたトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含む生成物流を提供する。次いで、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)が、リサイクルされる。
実施例18:トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)の代替的な合成及び二酸化硫黄(SO)の除去
500lb/時のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び0.125lb/時の二酸化硫黄(SO)(TFACに対して250ppm)を含む供給物流を、新鮮かつリサイクルヨウ化水素(HI)を含む供給物流と接触させる。新鮮なHIは、HIに対して1000ppm以下の量でヨウ素(I)を含有し得る。新鮮かつリサイクルヨウ化水素(HI)の混合流は、1932lb/時のHI及び0.15lb/時のヨウ素(I)を含み、0.25:1のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)対ヨウ化水素(HI)のモル比をもたらす。供給物流は、反応器に搬送されて、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、ヨウ化水素(HI)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む粗生成物流を提供する。粗生成物流は、第1の蒸留塔に搬送される。塩化水素(HCl)を含む塔頂生成物は、除去される。次いで、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、ヨウ化水素(HI)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物は、第2の蒸留塔に搬送される。ヨウ化水素を含む塔頂生成物は、反応器にリサイクルされる。トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む塔底生成物は、第3の蒸留塔に搬送される。精製されたトリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む塔底生成物は収集され、一方でトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む塔頂生成物はパージされる。任意選択的に、この流れの一部分は、リサイクルされ得る。図12は、プロセスの概略図を示す。以下の表10及び表11は、材料のバランスを示す。
実施例19:バッチ蒸留によるTFACからのSO除去
52.73lbの740ppmのSO含有TFACを、TFACからSOを除去するためのバッチ蒸留のために、10ガロンの再沸器、2”ID×120”Lの塔(Goodloe2”dia×6”厚の構造化金属充填物が装填される)、及びシェル型凝縮器中の管(10.45ft2の表面積)を装備した蒸留ユニットに充填した。再沸器を、30psigの蒸気/水道水混合物で最大約40°に加熱した。運転中、2~4時間毎に、2~4psigの塔圧力を、塔頂から軽質物収集シリンダに放出して、始動時に非凝縮性ガスを除去し、システムから濃縮SOをパージした。塔頂還流及び再沸器試料を、予め較正されたTCD-GCを使用して、SO分析のために定期的に採取した。この結果に基づき、TFACに含有されるSOを、塔頂に濃縮した。塔頂パージを継続すると、再沸器SO濃度は、低下し続け、最終的にGC検出限界(5ppm未満)に達した。8つの再沸器が、SOの検出限界(<5ppm)を下回ると示した後、再沸器材料を、<5ppmのSO(検出限界未満)を含有する49.67lbの精製TFACを収集し、96.84%の収率を表す状態で、重質物収集シリンダに完全に排出した。軽質物収集シリンダは、動作中に1.53lb増加し、99.82%の総質量バランスを与えた。
第2のバッチ蒸留を、上で説明される同じ蒸留ユニットで行った。54.70lbの958ppmのSO含有TFACを再沸器に充填した。運転中、2~4時間毎に、2~4psigの塔圧力を、塔頂から軽質物収集シリンダに放出して、始動時に非凝縮性ガスを除去し、システムから濃縮SOをパージした。塔頂還流及び再沸器試料を、予め較正されたTCD-GCを使用して、SO分析のために定期的に採取した。結果に基づいて、TFAC中に含有されるSOを、塔頂流へ濃縮した。塔頂パージを継続すると、再沸器SO濃度は、低下し続け、最終的にGC検出限界(5ppm未満)に達した。3つの再沸器試料が、SOの検出限界(<5ppm)を下回ると示した後、再沸器材料を、<5ppmのSO2(検出限界未満)を含有する53.93lbの精製TFACが収集され、98.59%の収率を表す状態で、重質物収集シリンダに完全に排出した。軽質物収集シリンダは、動作中に0.49lb増加し、99.49%の総質量バランスを与えた。
態様
態様1は、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を含む組成物である。
態様2は、態様1に記載の組成物であり、共沸性又は共沸様組成物が、約45psia±0.3psiaの圧力において約10.0℃±3℃の沸点を有する。
態様3は、態様1又は態様2に記載の組成物であり、共沸性又は共沸様組成物が、約25重量%~約99重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約1重量%~約75重量%の二酸化硫黄(SO)から本質的になる。
態様4は、態様1~3のいずれかに記載の組成物であり、共沸性又は共沸様組成物が、約48重量%~約90重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約10重量%~約52重量%の二酸化硫黄(SO)から本質的になる。
態様5は、共沸性又は共沸様組成物を形成する方法であり、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を組み合わせて、約45psia±0.3psiaの圧力において、約10.0℃±3℃の沸点を有する、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程を含む。
態様6は、態様5に記載の方法であり、組み合わせる工程が、約25重量%~約99重量%のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び約1重量%~約75重量%の二酸化硫黄(SO)を組み合わせることを含む。
態様7は、二酸化硫黄(SO)をトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去する方法であり、方法は、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
態様8は、態様7に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、蒸留塔から留出物を収集する工程であって、留出物が、トリフルオロアセチルクロリド及び二酸化硫黄(SO)を含む、収集する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程であって、塔底生成物が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる、収集する工程と、を更に含む。
態様9は、態様7に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から留出物を収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔から、塔底生成物を収集する工程であって、塔底生成物が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる、収集する工程と、を更に含む。
態様10は、態様7に記載の方法であり、供給物を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、留出物を蒸留塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、蒸留塔からの塔底生成物を固体吸着剤と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる固体吸着剤から生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様11は、態様7に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、留出物を塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、留出物を固体吸着剤と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる固体吸着剤から生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様12は、態様7に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、蒸留塔からの塔底生成物を第1の固体吸着剤と接触させる工程と、第1の固体吸着剤から、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、留出物を塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔からの留出物を第2の固体吸着剤と接触させる工程と、第2の固体吸着剤から、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様13は、態様7に記載の方法であり、供給物流を第1の固体吸着剤と接触させる工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、接触させる工程と、固体吸着剤から、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を収集する工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を、蒸留塔に搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、蒸留塔からの塔底生成物を第2の固体吸着剤と接触させる工程と、第2の固体吸着剤から、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、留出物を塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔からの留出物を第3の固体吸着剤と接触させる工程と、第3の固体吸着剤から、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様14は、態様8~13のいずれかに記載の方法であり、塔底生成物が、二酸化硫黄(SO)を約100ppm以下の量で含む。
態様15は、態様7に記載の方法であり、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)と二酸化硫黄(SO)との混合物を含む供給物流を、固体吸着剤又は2つ以上の固体吸着剤の混合物と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様16は、態様10~15のいずれかに記載の方法であり、固体吸着剤が、分子篩、ゼオライト粉末、シリカゲル、活性アルミナ、及び活性炭からなる群から選択される。
態様17は、固体吸着剤が、分子篩である、態様10~16のいずれかに記載のシステムである。
態様18は、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及び少なくとも1つの不純物を含む組成物からトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を分離する方法であり、約5psia±0.3psia~約450psia±0.3psiaの圧力において、約-30℃±3℃~約9-0.0℃±3℃の沸点を有する有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、組成物及び少なくとも1つの不純物から共沸性又は共沸様組成物を分離する工程と、を含む。
態様19は、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を合成する方法であり、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む供給物流を、ヨウ化水素(HI)を含む供給物流と接触させて、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む生成物流を提供することを含む。
態様20は、態様19に記載の方法であり、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)対ヨウ化水素(HI)のモル比が1:2以下である。
態様21は、態様19又は態様20のいずれかに記載の方法であり、二酸化硫黄(SO)を生成物流から除去することを更に含む。
態様22は、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を含む組成物である。
態様23は、態様22に記載の組成物であり、共沸性又は共沸様組成物が、約45psia±0.3psiaの圧力において約10.0℃±3℃の沸点を有する。
態様24は、二酸化硫黄(SO)をトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去する方法であり、方法は、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
態様25は、態様24又は態様8~21のうちのいずれか一項に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、蒸留塔から留出物を収集する工程であって、留出物が、トリフルオロアセチルクロリド及び二酸化硫黄(SO)を含む、収集する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程であって、塔底生成物が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる、収集する工程と、を更に含む。
態様26は、態様24、25又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、
有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から留出物を収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔から、塔底生成物を収集する工程であって、塔底生成物が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる、収集する工程と、を更に含む。
態様27は、態様24~25又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO2)を含む、搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、留出物を蒸留塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、蒸留塔からの塔底生成物を固体吸着剤と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様28は、態様24~27又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、留出物を塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、留出物を固体吸着剤と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様29は、態様24~28又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、蒸留塔からの塔底生成物を第1の固体吸着剤と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、留出物を塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔からの留出物を第2の固体吸着剤と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様30は、態様24~29又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、供給物流を第1の固体吸着剤と接触させる工程であって、供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を収集する工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む生成物流を、蒸留塔に搬送する工程と、有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、蒸留塔からの塔底生成物を第2の固体吸着剤と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、留出物を塔から収集する工程であって、留出物が、共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、蒸留塔からの留出物を第3の固体吸着剤と接触させる工程と、第3の固体吸着剤から、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様31は、態様24、25、27~30又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、塔底生成物が、約100ppm以下の量の二酸化硫黄(SO)を含む。
態様32は、態様24又は8~21のうちのいずれか一項に記載の方法であり、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)と二酸化硫黄(SO)との混合物を含む供給物流を、固体吸着剤又は2つ以上の固体吸着剤の混合物と接触させる工程と、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む。
態様33は、態様24、32、又は8~21のいずれか一項に記載の方法、請求項11に記載の方法であり、固体吸着剤が、分子篩、炭素分子篩、ゼオライト粉末、シリカゲル、活性アルミナ、活性炭、及び前述の組み合わせのうちの1つ以上を含む。
態様34は、態様33に記載の方法であり、固体吸着剤が、炭素分子篩である。
態様35は、二酸化硫黄(SO)を、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む混合物から除去する方法であり、方法は、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
態様36は、態様35又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及びヨウ化水素(HI)を含む流れを第1の蒸留塔に搬送して、第1の塔頂生成物及び第1の塔底生成物を提供する工程と、塔頂生成物を第2の蒸留塔に搬送して、第2の塔頂生成物及び第2の塔底生成物を提供する工程と、第2の塔底生成物を吸着塔に搬送して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)を含む生成物流を提供する工程と、を含む。
態様37は、態様35、36、又は8~21のいずれか一項に記載の方法であり、吸着塔が、分子篩、炭素分子篩、ゼオライト粉末、シリカゲル、活性アルミナ、活性炭、及び前述の組み合わせのうちの1つ以上を含む。
態様38は、態様37に記載の方法であり、吸着塔が、炭素分子篩を含む。
態様39は、態様24~38のいずれか一項に記載の方法であり、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及びヨウ化水素(HI)を含む流れが、二酸化硫黄(SO)を250ppm以下の量で含む。1
態様40は、態様39に記載の方法であり、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、ヨウ化水素(HI)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む流れを第1の蒸留塔に搬送して、第1の塔頂生成物及び第1の塔底生成物を提供する工程と、第1の塔底生成物を第2の蒸留塔に搬送して、第2の塔頂生成物及び第2の塔底生成物を提供する工程と、第2の塔底生成物を第3の蒸留塔に搬送して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む第3の塔頂生成物と、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む第3の塔底生成物と、を提供する工程と、を含む。

Claims (15)

  1. 有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる、共沸性又は共沸様組成物を含む、組成物。
  2. 前記共沸性又は共沸様組成物が、45psia±0.3psiaの圧力において、約10.0℃±3℃の沸点を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 二酸化硫黄(SO)をトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から除去する方法であって、前記方法が、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、方法。
  4. 供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、前記供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、
    前記蒸留塔から留出物を収集する工程であって、前記留出物が、トリフルオロアセチルクロリド及び二酸化硫黄(SO)を含む、収集する工程と、
    前記蒸留塔から塔底生成物を収集する工程であって、前記塔底生成物が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる、収集する工程と、を更に含む、請求項3に記載の方法。
  5. 供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、前記供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、
    有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、
    前記留出物を前記蒸留塔から収集する工程であって、前記留出物が、前記共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、
    前記蒸留塔から塔底生成物を収集する工程であって、前記塔底生成物が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる、収集する工程と、を更に含む、請求項3に記載の方法。
  6. 供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、前記供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、
    有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、
    前記留出物を前記蒸留塔から収集する工程であって、前記留出物が、前記共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、
    前記蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、
    前記蒸留塔からの前記塔底生成物を固体吸着剤と接触させる工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む、請求項3に記載の方法。
  7. 供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、前記供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、
    有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、
    前記蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、
    前記留出物を前記塔から収集する工程であって、前記留出物が、前記共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、
    前記留出物を固体吸着剤と接触させる工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む、請求項3に記載の方法。
  8. 供給物流を蒸留塔に搬送する工程であって、前記供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)を含む、搬送する工程と、
    有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、
    前記蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、
    前記蒸留塔からの前記塔底生成物を第1の固体吸着剤と接触させる工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、
    留出物を前記塔から収集する工程であって、前記留出物が、前記共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、
    前記蒸留塔からの前記留出物を第2の固体吸着剤と接触させる工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む、請求項3に記載の方法。
  9. 供給物流を第1の固体吸着剤と接触させる工程であって、前記供給物流が、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、接触させる工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む、生成物流を収集する工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む前記生成物流を、蒸留塔に搬送する工程と、
    有効量のトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)から本質的になる共沸性又は共沸様組成物を形成する工程と、
    前記蒸留塔から塔底生成物を収集する工程と、
    前記蒸留塔からの前記塔底生成物を第2の固体吸着剤と接触させる工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、
    留出物を前記塔から収集する工程であって、前記留出物が、前記共沸性又は共沸様組成物を含む、収集する工程と、
    前記蒸留塔からの前記留出物を第3の固体吸着剤と接触させる工程と、
    前記第3の固体吸着剤から、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む、請求項3に記載の方法。
  10. 前記塔底生成物が、約100ppm以下の量の二酸化硫黄(SO)を含む、請求項9に記載の方法。
  11. トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)と二酸化硫黄(SO)との混合物を含む供給物流を、固体吸着剤又は2つ以上の固体吸着剤の混合物と接触させる工程と、
    トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)から本質的になる生成物流を収集する工程と、を更に含む、請求項3に記載の方法。
  12. 二酸化硫黄(SO)を、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む混合物から除去する方法であって、前記方法が、蒸留、吸着、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、方法。
  13. トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及びヨウ化水素(HI)を含む流れを第1の蒸留塔に搬送して、第1の塔頂生成物及び第1の塔底生成物を提供する工程と、
    前記塔頂生成物を第2の蒸留塔に搬送して、第2の塔頂生成物及び第2の塔底生成物を提供する工程と、
    前記第2の塔底生成物を吸着塔に搬送して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及びヨウ化水素(HI)を含む生成物流を提供する工程と、を含む、請求項12に記載の方法。
  14. トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、二酸化硫黄(SO)、及びヨウ化水素(HI)を含む前記流れが、二酸化硫黄(SO)を250ppm以下の量で含有するトリフルオロアセチルクロリド(TFAC)供給物とともに取得される、請求項12に記載の方法。
  15. トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)、塩化水素(HCl)、ヨウ化水素(HI)、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)、及び二酸化硫黄(SO)を含む流れを第1の蒸留塔に搬送して、第1の塔頂生成物及び第1の塔底生成物を提供する工程と、
    前記第1の塔底生成物を第2の蒸留塔に搬送して、第2の塔頂生成物及び第2の塔底生成物を提供する工程と、
    前記第2の塔底生成物を第3の蒸留塔に搬送して、トリフルオロアセチルクロリド(TFAC)及び二酸化硫黄(SO)を含む第3の塔頂生成物と、トリフルオロアセチルヨージド(TFAI)を含む第3の塔底生成物と、を提供する工程と、を含む、請求項12に記載の方法。
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