JP2023541431A - 布地を洗浄するためのシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

布地物品を洗浄するための機器は、布地物品に向けて流体を放出する放出ヘッダと、放出ヘッダによって放出された流体を吸い込む吸込ヘッダとを含む。吸込ヘッダ及び放出ヘッダは、互いに平行で、空間によって互いに分離される。空間は、放出ヘッダによって放出された流体が吸込ヘッダに向けて布地物品を通って流れるように、空間内に布地物品を位置付けるように構成される。布地物品を洗浄するための洗濯器具は、洗剤区画と、制御システムモニタと、ポンプと、水区画と、流体を放出する放出ヘッダと、放出ヘッダによって放出された流体を吸い込む吸込ヘッダと、放出ヘッダと吸込ヘッダとの間に配設されるスクリーンと、放出ヘッダ及び吸込ヘッダのうちの少なくとも１つと通信するサーボモータとを含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、「SYSTEMS AND METHODS FOR CLEANING FABRIC」と題される、２０２０年９月１４日に出願された米国仮特許出願第６３／０７７７１５号の優先権を主張し、その全体の内容は参照により本願に援用される。

背景
技術の分野
本開示は一般に、布地を洗浄することに関し、より詳細には、布地を生態学的に洗浄することに関する。

当技術分野の状態の考察
洗濯機及び乾燥機は、衣服を洗浄するプロセスを自動化するために開発された。従来の洗濯機は、手による衣服の洗濯に代わる便利なものであった。従来の乾燥機は、衣服の風乾を迅速に行う代替品であった。しかしながら、従来の洗濯機は、衣服を洗浄するために多くの水を使用する。さらに、従来の乾燥機は、衣服を乾燥させるために多くのエネルギーを使用する。さらに、従来の洗濯機及び乾燥機は衣服の布地を傷める。必要なことは、従来の洗濯機及び乾燥機の欠点なしに布地を洗浄する方法である。

概要
本発明は、布地洗浄のためのシステム及び／又は方法を利用する。本明細書に記載のシステム及び／又は方法は、本発明の実施形態に従って、布地を受け入れ得る。本明細書に記載のシステム及び／又は方法は、布地の一部を濡らし得る。システム及び／又は方法は、布地の一部を洗浄し得る。システム及び／又は方法は、布地の一部をすすぎ得る。システム及び／又は方法は、布地の一部を乾燥させ得る。システム及び／又は方法は、布地の一部に蒸気をあて得る。システム及び／又は方法は、布地の一部に防臭剤を吹き付け得る。

本発明の１つの利点は、衣類を洗濯するために必要な水の量を大幅に減らせるということである。別の利点は、洗濯された衣類を乾燥させるために必要なエネルギー量を大幅に減らせるということである。さらなる利点は、衣類の洗濯及び乾燥に関連する衣類の損傷を大幅に減らせるということである。

図面の簡単な説明
添付図面はいくつかの実施形態を示し、明細書とともに、実施形態による本発明の原理を説明する役割を果たす。図面に示される特定の装置は単に例示であり、いかなる意味においても、本発明の範囲又は本明細書の特許請求の範囲を限定するとは見なされないことは当業者によって理解されるであろう。

本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面切断図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面切断図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面切断図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面切断図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの斜視図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの斜視図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの斜視図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの斜視図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの斜視図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、洗浄している布地の移動方向に対する洗剤溶液の流れを示すフローチャートである。 本発明の例示的な実施形態による、洗浄している布地の移動方向に対する清浄水の流れを示すフローチャートである。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するための産業システムの側面図である。 本発明の例示的な実施形態による、放出ヘッダ及び吸込ヘッダの概略図である。 本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するためのシステムの断面図である。 本発明の例示的な実施形態による、放出ヘッダ及び吸込ヘッダの概略図である。 本発明の例示的な実施形態による、開示されるシステムを使用して布地を洗浄する方法のフローチャートである。

詳細説明
本明細書に記載の本発明のシステム及び方法（以下、場合によっては、より簡単に「システム」又は「方法」と呼ばれる）は、布地の洗浄に関連する水、エネルギー、及び損傷を大幅に削減する。特に、システムは、布地の一部を受け入れる。システムは、布地の一部を濡らす。システムは、布地の一部を洗浄する。システムは、布地の一部をすすぐ。システムは、布地の一部を乾燥させる。システムは、布地の一部に蒸気をあてる。システムは、布地の一部に防臭剤を吹き付ける。システムは、放出ヘッダ及び吸込ヘッダを含み、布地の一部は、２つのヘッダの間に位置付けられる。

１つ又は複数の異なる実施形態が本出願において記載され得る。さらに、本明細書に記載の実施形態の１つ又は複数について、多数の代替的な装置が記載され得る。これらは、例示的な目的のためにのみ示され、本明細書に含まれる実施形態又は本明細書に示される特許請求の範囲をいかなる意味においても限定するものではないことは認識されるべきである。装置の１つ又は複数は、本開示から容易に明らかであるように、多数の実施形態に広範に適用可能であり得る。一般に、装置は、当業者が実施形態の１つ又は複数を実施することを可能にするのに十分なだけ詳細に記載され、他の装置が利用されてもよく、実施形態の範囲を逸脱することなく、構造的、論理的、ソフトウェア的、電気的、及び他の変更を行うことができることは認識されるべきである。本明細書に記載の実施形態のうちの１つ又は複数の特定の特徴は、本開示の一部を形成し、例示として、態様のうちの１つ又は複数の具体的な装置を示す１つ又は複数の特定の実施形態又は図面を参照して記載され得る。しかしながら、このような特徴は、それらが参照して記載される１つ又は複数の特定の実施形態又は図面における使用に限定されないことは認識されるべきである。本開示は、実施形態の１つ又は複数のすべての装置の文字通りの記載でも、すべての装置に存在しなければならない実施形態の１つ又は複数の特徴の一覧でもない。

互いに通信しているいくつかの構成要素を有する態様の記載は、このような構成要素がすべて必要であることを意味しない。それに反して、さまざまな任意選択の構成要素は、多種多様な可能な実施形態を例示し、１つ又は複数の実施形態をより完全に例示するために記載され得る。同様に、プロセスステップ、方法ステップ、アルゴリズムなどは、連続した順序で記載され得るが、このようなプロセス、方法、及びアルゴリズムは、反対の意味で特に明記されない限り、概して、代替の順序で働くように構成され得る。換言すれば、本特許出願に記載され得るステップの任意のシーケンス又は順序は、それ自体が、ステップがその順序で実行されるという要件を示していない。記載されたプロセスのステップは、任意の実用的な順序で実行され得る。さらに、いくつかのステップは、同時に発生しないと記載又は暗示されているにもかかわらず（たとえば、１つのステップが他のステップの後に記載されているため）、同時に実行され得る。さらに、図面におけるその描写によるプロセスの図示は、図示されたプロセスが他の変形例及びその修正例を除外していることを意味するものではなく、図示されたプロセス又はそのステップのいずれかが実施形態の１つ又は複数に必要であることを意味するものではなく、図示されたプロセスが好ましいことを意味するものではない。また、ステップは、概して、態様ごとに１回記載されるが、これは、それらが１回発生しなければならないことを意味するものではない、又は、プロセス、方法、又はアルゴリズムが行われる又は実行されるたびに１回のみ発生し得る。いくつかのステップは、いくつかの実施形態若しくはいくつかの生起において省略され得、又は、いくつかのステップは、所与の態様又は生起において複数回実行され得る。

単一の装置又は物品が本明細書に記載されるときに、単一の装置又は物品の代わりに、１つより多い装置又は物品が使用され得ることは容易に理解されるであろう。同様に、１つより多い装置又は物品が本明細書に記載される場合、１つより多い装置又は物品の代わりに、単一の装置又は物品が使用され得ることは容易に理解されるであろう。

装置の機能性又は特徴は、代替的に、このような機能性又は特徴を有すると明示的に記載されていない、１つ又は複数の他の装置によって具現化され得る。したがって、他の実施形態は、装置自体を含む必要はない。

本明細書に記載又は参照される技術及び機構は、時には、明瞭にするために単数形で記載される。しかしながら、特定の実施形態は、特に明記しない限り、技術の多数の反復又は機構の多数のインスタンス化を含み得ることは認識されるべきである。図におけるプロセス記載又はブロックは、プロセスにおける具体的な論理機能又はステップを実行するための１つ又は複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すものとして理解されるべきである。代替の実施態様は、たとえば、機能が、当業者に理解されるように、関与する機能性に応じて、実質的に同時又は逆の順序を含む、示され又は考察されたものとは順序違いに実行され得る、さまざまな実施形態の範囲内に含まれる。

以下の説明は、本発明の例示的な実施形態にすぎず、本発明の範囲、適用可能性、又は構成をいかなる意味においても限定することを意図しない。むしろ、以下の説明は、本発明のさまざまな実施形態を実現するための好都合な例示を提供することを意図している。明らかになるように、添付の特許請求の範囲で概説される本発明の範囲から逸脱することなく、これらの実施形態において記載される要素の機能及び装置に関してさまざまな変更が行われ得る。

図１及び２Ａ～Ｅは、布、カーペット、布地、又はタオルなどの１つ又は複数の織物１０３を洗浄及び／又は維持するためのシステムを示す。システムは、第１のヘッダ（放出構成要素）１０１と、第２のヘッダ（吸込構成要素）１０２とを含む。第１のヘッダ１０１は、断面平面上で第２のヘッダ１０２と平行に位置し得る。第１のヘッダ１０１は、水平軸平面上で第２のヘッダ１０２と平行に位置し得る。第１のヘッダ１０１は、垂直軸平面上で第２のヘッダ１０２と平行に位置し得る。第１のヘッダ１０１は、外側曲線（たとえば、円弧など）を備えてもよく、第２のヘッダ１０２は、断面平面上に内側曲線を備え得る。第１のヘッダ１０１は、外側曲線を備えてもよく、第２のヘッダ１０２は、水平軸平面上に内側曲線を備え得る。第１のヘッダ１０１は、外側曲線を備えてもよく、第２のヘッダ１０２は、垂直軸平面上に内側曲線を備え得る。第１のヘッダ１０１は、内側曲線を備えてもよく、第２のヘッダ１０２は、断面平面上に外側曲線を備え得る。第１のヘッダ１０１は、内側曲線を備えてもよく、第２のヘッダ１０２は、水平軸平面上に外側曲線を備え得る。第１のヘッダ１０１は、内側曲線を備えてもよく、第２のヘッダ１０２は、垂直軸平面上に外側曲線を備え得る。

第１のヘッダ１０１は、液体、蒸気、乾燥空気若しくは他の気体（たとえば、窒素など）、及び／又は、水蒸気などの流体を、織物１０３に向けて放出し得る。織物１０３を通して、流体は、第２のヘッダ１０２へ、経路１０４内を流れる。このシステムの最も重要な利点の１つは、すべての過剰な水がヘッダ１０２の吸い込みによって瞬時に引き抜かれることであり、それによって、高速回転又は布地を絞るために従来の洗濯機で必要な追加の時間を回避する。これは、時間及び電力が節約され、並びに、衣類物品の損傷が少ないことを意味する。

織物１０３を処理するために、第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、図２Ａに示されるように、織物１０３に沿って垂直に移動し得る。織物１０３を処理するために、織物１０３は、図２Ｂに示されるように、第１のヘッダ１０１と第２のヘッダ１０２との間で垂直に移動し得る。織物１０３を処理するために、第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、図２Ｃに示されるように、織物１０３に沿って水平に移動し得る。織物１０３を処理するために、織物１０３は、図２Ｄに示されるように、第１のヘッダ１０１と第２のヘッダ１０２との間で水平に移動し得る。織物１０３を処理するために、織物１０３は、図２Ｅに示されるように、第１のヘッダ１０１と第２のヘッダ１０２との間で曲線に沿って移動し得る。

第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、直線に沿って垂直に移動し得る。第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、直線に沿って水平に移動し得る。第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、一方向に移動し得る。第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、１つより多い方向に移動し得る。第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、シリンダの表面上などの曲面に沿って移動し得る。織物１０３は、直線に沿って垂直に移動し得る。織物１０３は、直線に沿って水平に移動し得る。織物１０３は、一方向に移動し得る。織物１０３は、１つより多い方向に移動し得る。織物１０３は、シリンダの表面上などの曲面に沿って移動し得る。

図３～６は、１つ又は複数の織物１０３を洗浄及び／又は維持するためのシステムをさらに示す。最初に図３を参照すると、第１のヘッダ１０１は、洗剤溶液、ドライクリーニング液、及び／又は清浄水を所望の温度で放出するための導管３０１を含む。所望の温度は５℃以上であり得る。所望の温度は１００℃以下であり得る。

第１のヘッダ１０１は、洗浄構成要素３０２をさらに含む。洗浄構成要素３０２は、超音波トランスジューサ、回転ブラシ、加圧液体ジェット、気液混合ジェット、機械式バイブレータなど、又は上記の任意の組合せを備え得る。洗浄構成要素３０２は、織物繊維からほこり粒子を分離及び除去するために、機械的振動をつくってもよく、キャビテーションをつくってもよく、及び／又は、織物１０３にブラシをかけ得る。

織物１０３を洗浄するためのプロセスの間に、液体洗剤溶液及び／又はドライクリーニング液が導管３０１から放出され、ほこり及び固体粒子を洗浄し第２のヘッダ１０２の方へ運び出すために、織物１０３を通って流れ得る。

織物１０３を洗浄するためのプロセスは、すすぎプロセスを含み得る。すすぎプロセスの間、第１のヘッダ１０１は、清浄水及び／又はドライクリーニング液を放出し得る。放出された清浄水及び／又はドライクリーニング液は、洗浄プロセスから洗剤溶液又は汚れたドライクリーニング液を洗い流すために、織物１０３を通って流れ得る。

第１のヘッダ１０１は、ローラ３０３を備え得る。ローラ３０３は、第１のヘッダ１０１の、織物１０３の表面に沿った滑らかな移動、並びに、織物１０３の表面上への液体膜の滴下及び生成を防ぐための液体放出空間の分離を支援し得る。ローラ３０３は、自由に回転し得る。ローラ３０３は、電動アクチュエータで回転し得る。

第１のヘッダ１０１は、アイソレータ３０８を備え得る。第１のヘッダ１０１のアイソレータ３０８は、液体漏出を防ぐために、周辺領域から液体放出領域を分離し得る。アイソレータ３０８は、ローラ３０３と導管３０１との間に水密シールを提供するゴムアタッチメントであり得、そのため、導管３０１によって放出された流体は、ローラ３０３及び導管３０１によって囲まれた領域に実質的にとどまる。

図４を簡単に参照すると、織物１０３を洗浄するためのプロセスは、乾燥プロセスを含み得る。乾燥プロセス中、所望の乾燥温度の乾燥空気は、織物１０３中を導管３０４を介して流れ得る。所望の乾燥温度は、３０℃～１００℃の範囲内であり得る。第１のヘッダ１０１は、第１のヘッダ１０１の導管３０４が第２のヘッダ１０２の吸込ノズル３０５と整列するような、第２のヘッダ１０２との関係に移動し得る。電動アクチュエータの支援により、互いに対するヘッダの位置を変えることが可能である。他の実施形態では、空気及び水の放出導管は同じであり、したがって、ヘッダの相対位置を変える必要はない。

図３に戻ると、第２のヘッダ１０２は、吸込ノズル３０５と、吸込導管３０７と、前方コンベアローラ３０９と、後方コンベアローラ３１０と、穴あき又はスクリーンコンベア３０６とを含む。第２のヘッダ１０２は、第１のヘッダ１０１によって放出された液体、湿り空気、及び／又は水蒸気を吸い込んでもよい。穴あき又はスクリーンコンベア３０６は、織物１０３の吸込ノズル３０５への固着を防ぐことができる。穴あき又はスクリーンコンベア３０６なしでは、織物１０３は、吸込圧力及び周囲圧力の圧力差のために、吸込ノズル３０５に固着することがある。

吸込ノズル３０５は、第１のヘッダ１０１によって放出された液体、湿り空気、及び／又は水蒸気を吸込導管３０７に流すことができる経路を備え得る。吸込導管３０７は、織物１０３を通過した、第１のヘッダ１０１によって放出された液体、湿り空気、及び／又は水蒸気を吸い込んでもよい。

前方コンベアローラ３０９及び／又は後方コンベアローラ３１０は、第２のヘッダ１０２の、織物１０３の表面に沿った滑らかな移動、並びに、織物１０３の表面上への液体膜の滴下及び生成を防ぐための吸込空間の分離を支援し得る。前方コンベアローラ３０９及び／又は後方コンベアローラ３１０は、自由に回転し得る。前方コンベアローラ３０９及び／又は後方コンベアローラ３１０は、電動アクチュエータによって回転され得る。

第２のヘッダ１０２のアイソレータ３０８は、空気漏出を防ぐために、周辺領域から低圧の吸込領域を分離し得る。

図５を参照すると、第１のヘッダ１０１を反対側の第２のヘッダ１０２と結合すると同時に、図３に示される液体及び気体の流れが他方側に向けて織物１０３の一方側にあり得、その逆も同じである。図５のシステムは、織物１０３の両側に位置付けられた放出ヘッダ１０１と、各放出ヘッダ１０１と位置合わせされた吸込ヘッダ１０２とを含む。

図６を参照すると、第１のヘッダ１０１を反対側の第２のヘッダ１０２と結合すると同時に、図４に示される気体の流れが他方側に向けて織物１０３の一方側にあってもよく、その逆も同じである。図５の第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、乾燥プロセスのために、図６に示される位置に移動され得る。

放出ヘッダ１０１及び吸込ヘッダ１０２は、それらの互いとの位置合わせを維持するために、シャーシに結合され得る。互いに対する及び織物１０３に対する、ヘッダ１０１、１０２の位置決めは、多くの異なる構成を有してもよく、そのいくつかは、図７Ａ～１２を参照して以下に記載される。

図７Ａは、本明細書に記載のシステム及び方法による洗濯器具７００を示す。図７Ｂに示される洗濯器具７００は、図７Ａに示されるものと略類似している。洗濯器具７００は、たとえば、それぞれの住宅での使用に適していることがある。上で考察された構成要素に加えて、洗濯器具７００は、洗剤区画７０１と、制御システムモニタ７０２と、１つ又は複数のサーボモータ７０３と、１つ又は複数のポンプ７０４と、水区画７０５と、スクリーン７０６とを備え得る。衣料品７１１は、洗濯器具７００内にあり得る。衣料品７１１は、図１～６に示される織物１０３と類似していてもよい。洗剤区画７０１は、洗剤及び／又はドライクリーニング液を備え得る。制御システムモニタ７０２により、ユーザが洗濯器具７００の他の構成要素を制御可能であり得、及び／又は、制御システムモニタ７０２が、洗濯器具７００の他の構成要素の動作に関するフィードバックをユーザに提供し得る。制御システムモニタ７０２の関与により、衣料品７１１を保持する洗濯器具７００の一部を左７０７又は右７０８に移動させ得る。１つ又は複数のサーボモータ７０３により、第１のヘッダ１０１及び／又は第２のヘッダ１０２を、垂直に上７０９に又は垂直に下７１０に移動させ得る。水区画７０５は、水を備え得る。１つ又は複数のポンプ７０４は、水を水区画７０５から第１のヘッダ１０１へ移動させ得る。スクリーン７０６は、第１のヘッダ１０１と衣料品７１１との間に位置し得る。器具７００は、吸込ヘッダ１０２と衣料品７１１との間に別のスクリーン（図示せず）をさらに含む。

ヘッダ１０１と１０２との間の距離は、その間に衣料品７１１を受け入れるのに十分である。たとえば、ヘッダ１０１と１０２との間の距離は、約０～５０ｍｍであり得る。ヘッダ１０１、１０２は、互いの方に、且つ、互いから離れるように移動するように構成され得る。たとえば、プレス又はアイロン処置の間、ヘッダ１０１、１０２は、衣料品７１１がそれらの間でぴったりとプレスされるように互いの方に移動する。

放出ヘッダ１０１及び吸込ヘッダ１０２は、水平及び／又は垂直に移動するように構成され得るシャーシ上に取り付けられ得る。たとえば、シャーシは、回転ガイドねじ７１２（図７Ｂに示される）に連結され得る。しかしながら、本発明は、回転ガイドねじ７１２に限定されず、シャーシは、代わりに、タイミングプーリ及びベルト、ウインチシステムなどに連結され得る。２つ以上のレール及び摺動ガイドがシャーシを案内する。開始位置において、シャーシは、ハンガー上の衣料品７１１より下のより低い底部位置に配置され得る。洗浄、すすぎ、乾燥、及び蒸気噴射プロセスの間、シャーシは、２つのヘッダ１０１と１０２との間に織物７１１を配置するために上に移動する。織物７１１の両側の強制回転ローラ３０９及び３０３（図３に示される）は、放出ヘッダ１０１と吸込ヘッダ１０２との間に織物７１１を引き込む。家電製品システム７００は、同時に働くヘッダ１０１、１０２の２つ以上の組を有し得る。

洗濯器具７００は、衣服７１１などの、ハンガーに掛けた織物又は衣服に適用可能であり得る。本実施形態において、衣服７１１は、静止したままであり、第１のヘッダ１０１及び第２のヘッダ１０２は、衣服７１１の全体を処理するために、衣服７１１に沿って移動する。

洗濯器具７００は、従来の前方及び上部投入型洗濯機に比べて水及び電力の消費が可能な限り少ない、織物の湿式及び乾式洗濯、乾燥、蒸気噴射、及び付香の機能を有する革命的な洋服たんす型洗濯機である。洗濯器具７００の別の利点は、布地を回転させることによって働く従来の洗濯機と比較して、機械式こすり洗いによる織物及び布地損傷を防ぐ又は減少させることである。

図８は、産業用連続洗濯機８００の実施形態を示す。前述の実施形態とは異なり、本実施形態では、第１のヘッダ（放出構成要素）１０１及び第２のヘッダ（吸込構成要素）１０２が固定されてもよく、織物１０３が移動し得る。第１のヘッダ１０１は、織物１０３の頂面に取り付けられ得る。第２のヘッダ１０２は、織物１０３の底面に取り付けられ得る。織物１０３の両側が同時に洗濯され得る。第１のヘッダ１０１は、乾燥空気若しくは気体及び／又は蒸気のための第１の入口導管８０２と、清浄水、ドライクリーニング剤又は洗剤溶液又は他の化学溶液（たとえば、漂白剤、しみ抜き剤など）の放出のための第２の入口導管８０３とを備え得る。第２のヘッダ１０２は、汚れ溶液及び／又は湿り気体又は蒸気を、織物又は布地本体から吸い込む吸込導管８０１を備え得る。第１のヘッダ１０１のそれぞれは、ヘッダ１０１、１０２が互いに一列に並んだままであるように、特定の第２のヘッダ１０２の反対側の位置に取り付けられ得る。ローラ８０４は、織物１０３を移動するために使用され得る。２つのスクリーン又は穴あきコンベアベルト８０５は、その間に織物１０３を保持するために使用され得る。

図９を参照すると、産業用連続洗濯機９００の別の実施形態が示されている。洗濯機９００は、洗剤溶液湿潤ヘッダ対９０１と、浸漬領域９０２と、洗浄ヘッダ対９０３と、すすぎヘッダ対９０４と、乾燥ヘッダ対９０５と、スチームアイロン９０６と、折りたたみ機９０７と、収集領域９０８とを備え得る。１人又は複数人の作業者は、シートなどの織物を洗濯機９００に投入し得る。洗剤溶液湿潤ヘッダ対９０１、洗浄ヘッダ対９０３、水洗ヘッダ対９０４、及び／又は乾燥ヘッダ対９０５はそれぞれ、上記のような放出ヘッダ１０１及び吸込ヘッダ１０２を含み得る。

洗濯機９００に投入された織物は、洗剤溶液湿潤ヘッダ対９０１によって洗剤溶液で湿らされ得る。洗剤溶液湿潤ヘッダ対９０１によって湿らされた後に、湿った織物は、浸漬領域９０２に入り得る。湿った織物は、所定の時間の間、浸漬領域９０２にとどまり得る。浸漬領域９０２を出た後に、織物は、洗浄ヘッダ対９０３によって洗浄され得る。洗浄された後に、織物は、すすぎヘッダ対９０４によってすすがれ得る。すすがれた後に、織物は、乾燥ヘッダ対９０５によって乾燥され得る。乾燥された後に、織物は、スチームアイロン９０６でアイロンをかけられ得る。アイロンをかけられた後に、織物は、折りたたみ機９０７によってたたまれ得る。折りたたまれた後に、織物は、収集領域９０８で格納され得る。

専門的な洗濯システム１０００の実施形態が図１０に示される。システム１０００は、迅速で、効率的で、連続的な方法で、いくつかの衣料品１０１１を洗浄するように構成される。衣料品１０１１は、洗濯及び乾燥トンネル１００２を通して、衣料品１０１１を移動させるように構成されたコンベア１０１２に掛けられている。衣服移動方向は、矢印１００４で示されている。

システム１０００は、洗浄プロセスの性能及び能力を向上させるために、複数の放出ヘッダ１０１及び吸込ヘッダ１０２を有し得る。ヘッダの数は、洗濯システムの能力次第である。たとえば、ヘッダ１０１、１０２の１つ又は複数の組は、衣類を洗濯するように構成されてもよく、別の組は、洗濯された衣類をすすぐように構成されてもよく、さらに別の組は、衣類を乾燥させるように構成されてもよく、さらに別の組は、衣類を芳香剤で処理するように構成され得る。洗濯ヘッダ、すすぎヘッダ、及び乾燥ヘッダは、それぞれ、一つずつ順番に配置される。たとえば、図１０に示されるように、衣類を洗濯するために構成されたヘッダの組１００６は、システム１０００の入口１００８に隣接して配置される。衣類を乾燥させるために構成されたヘッダの組１０１４は、システム１０００の出口１０１６に隣接して配置される。ヘッダ１０１、１０２の各組は、ジャッキによって上昇するシャーシ上に取り付けられ得る。ジャッキは、電動アクチュエータを有するＸ型ジャッキであり得る。たとえば、ねじ及びナットガイドのねじは、電気モータによって回転されてもよく、その一方で、ナットは、Ｘジャッキの別の脚部に固定される。代替的に又は付加的に、アクチュエータは、単純な液圧式又は空気圧式ジャッキであり得る。昇降システムは、円筒状ジャッキ（たとえば、空気圧式、液圧式、若しくは電気式）若しくはいくつかの種類のタイミングベルト、チェーン及び歯車、又はウインチシステムを含み得る。たとえば、円筒状ジャッキは、構造に固定されたジャッキの一方側及びシャーシを上下に移動するように構成された他方側で、直接使用され得る。これらの種類のジャッキの任意の１つ又は組合せは、昇降システムにおいて使用され得る。

工業規模のシステムは、専門的なシステム１０００と類似している。２つの間の１つの相違点は、トンネルの能力及び長さである。専門システム及び産業用システムはどちらも、図１１Ａ及び１１Ｂに示されるフロー図に従って動作し得る。図１１Ａは洗剤のためのフロー図を示し、その一方で、図１１Ｂは清浄水のための類似したフロー図を示す。乾燥気体（たとえば、空気、窒素など）、芳香剤などのシステムの他のゾーンが、図１１Ａ及び１１Ｂに示されるフロー図に従って同様に動作することが容易に理解されよう。

図１１Ａは、洗濯ヘッダ対１、２．．．ｎ－２、ｎ－１、ｎの列１１００を示す。新しい洗剤溶液は、入口１１０２で放出ヘッダ１０１（ｎ）に入り、吸込ヘッダ１０２（ｎ）からの廃水は、放出ヘッダ１０１（ｎ－１）に入る。吸込ヘッダ１０２（ｎ－１）の廃水は、放出ヘッダ１０１（ｎ－２）に入り、その他、第１の吸込ヘッダ１０２（１）まで続く。吸込ヘッダ１０２（１）からの廃水は、１１０４でシステムを出る。一方、衣料品は、矢印１１０６で示されるように、システム１１００を通って移動し、ヘッダ対１で開始し、ヘッダ対ｎで出る。この種類のヘッダ装置は、タンブリング運動を伴う従来の洗濯槽と比較して、洗濯効率を向上させ、洗剤、水、及び電力消費を減少させる。

図１１Ｂに示されるフロー図１１２０は、ヘッダの対１、２．．．ｎ－２、ｎ－１、ｎが衣料品をすすぐために構成されていることを除いて、図１１Ａに示されるものと略類似している。洗剤の代わりに、水が、ヘッダ１、２、ｎ－２、ｎ－１、ｎ及び布地媒体を通って流れる。清浄水は、入口１１２２で最後の放出ヘッダ１０１（ｎ）に入り、各吸込ヘッダ１０２の出口は、前の対の放出ヘッダ１０１に入る。図１１Ｂに示されるように、透明の清浄水は、放出ヘッダ１０１（ｎ）に入り、吸込ヘッダ１０２（ｎ）からの廃水は、放出ヘッダ１０１（ｎ－１）に入る。吸込ヘッダ１０２（ｎ－１）からの廃水は、放出ヘッダ１０１（ｎ－２）に入り、その他、ヘッダの最初の対まで続く。第１の吸込ヘッダ１０２（１）からの廃水は、１１２４でシステムを出る。

図１１Ａ及び１１Ｂの洗濯及びすすぎゾーン両方の液体流れ方向は、それぞれ、矢印１１０６及び１１２６でそれぞれ示される衣料品の移動方向に対して逆流である。この流れ配置は、水及び洗剤の消費を最小限にする最も効率的なプロセスである。このデザインは洗濯及びすすぎ効率を最大化するので、液体温度は室温とすることができる。これは、電力及び燃料消費量を従来のタンブリング洗濯槽より少なくすることができることを意味する。

フラットシート産業システム１２００の実施形態が図１２に示されている。システム１２００は、２つの区間を含む。特に、システム１２００は供給区間１２０２と、洗濯、乾燥、及びアイロン区間１２０４とを含む。プロセスは、供給区間１２０２の穴のあいた回転円筒ローラ１２０６上にフラットシートを広げることから始まる。ローラ１２０６の内部は減圧されるので、布地シートはローラ１２０６上に固着する。ローラの回転によって、布地シートは、円筒ローラ１２０６上に巻かれる。シート巻付けの完了後、ローラ１２０６は、机１２１０上に配置するために、ガイドレール１２０８上を移動し、次いで、同時に机１２１０上にシートを広げるために、ガイドレール１２０８に沿って移動している間に、ローラの回転は、反対方向に変わる。ガイドレール１２０８に沿ったローラ１２０６の移動方向は、矢印１２０７で示される。シートを濡らして、浸すために、シート上に洗剤溶液を吹き付けるいくつかのノズルがある。このプロセスは、次のシートに対して繰り返される。机１２１０は、Ｘ型ジャッキ１２１２によって自動的に上昇する。すべてのシートが机１２１０上に収集されるまで、このプロセスは繰り返される。

収集後、洗濯区間投入プロセスが自動的に開始される。投入プロセスの間、フィーダローラ１２０６は、それ自体のまわりにシートを巻くために回転し、それらを１つずつスクリーンコンベア１２１６上に放出する。スクリーンコンベア１２１６は、２つの層を含み、布地は、それらの間に位置付けられる。布地は、コンベア移動によって、洗濯、乾燥、及びアイロン区間に引き込まれる。布地は、複数の固定ヘッダ対１２１８ａ、１２１８ｂ、１２１８ｃの間を通る。ヘッダ対１２１８ａのうちのいくつかは、布地を洗濯するために構成され、他のヘッダ対１２１８ｂは、すすぎのために構成され、さらに他のヘッダ対１２１８ｃは、布地を乾燥させるために構成される。次いで、布地は、洗濯、乾燥、及びアイロン区間１２０４の出口の近くの回転アイロンドラム１２２０を通過する。

したがって、ヘッダ１０１と１０２との間に布地の位置を保持するための２つの機構がある。第１の機構は、２つの平行な穴のあいた回転ローラ又はシリンダであり、第２の機構は、スクリーンコンベア１２１６などの２つの隣接するスクリーンコンベアである。２つのヘッダは、一対のばねによって、又は、偏心重心によって互いの方に押しつけられる。

上記のように、（図７Ａ及び７Ｂに示されるシステム７００などの）いくつかのシステムでは、衣類は静止しており、ヘッダは、洗浄プロセスの間、衣類に沿って垂直に移動する。次いで、ヘッダは、他の衣類物品を洗浄するために、底部レベルで水平に移動し得る。ヘッダは、ｘ／ｙ軸ＣＮＣ工作機械などの機構の支援によってＸ及びＺ方向に移動するように構成されたシャーシ上に固定される。１つの衣料品を洗浄した後に、ヘッダは、吊り下げた衣類物品の下の最も低い位置に戻り、次いで、次の衣料品の下の位置に水平に移動する。いくつかのシステムでは、ヘッダが衣類に沿って垂直にのみ移動する。図８、９、及び１２に示されるシステムなどの他のシステムにおいて、衣類は、ヘッダの１つの対からヘッダの別の対に水平に移動する。これらのシステムにおいて、ヘッダは静止しており、布地は、ヘッダの間で移動する。

図１３は、ヘッダの相対位置を変える必要がないように、同じ場所に空気及び液体導管及びノズルを有する放出ヘッダ及び吸込ヘッダの例を示す。特に、図１３は、互いに整列されたままであるように構成されたヘッダの対１３０１、１３０２の概略図である。すなわち、ヘッダ１３０１、１３０２は互いに対して移動しない。本実施形態において、ヘッダ１３０１、１３０２のそれぞれは、空気導管１３０４と、液体パイプ及びノズル１３０６と、それぞれ、反対側のヘッダ１３０２、１３０１の空気管１３０４及び液体ノズル１３０６と位置合わせされた穴あき回転シリンダ１３０８とを含む。回転シリンダ１３０８は、その中心を通る真空導管１３１０と、衣類又は布地がローラ１３０８に固着するのを防ぐスクリーン又はメッシュローラカバーとを含む。ヘッダ１３０１の空気管１３０４又は液体ノズルを通して放出される空気又は液体は、ヘッダ１３０２の回転真空シリンダ１３０８によって吸い込まれる。同様に、ヘッダ１３０２の空気管１３０４又は液体ノズルを通して放出される空気又は液体は、ヘッダ１３０１の回転真空シリンダ１３０８によって吸い込まれる。このようにして、衣類又は布地の両側が洗浄される。ヘッダ１３０１、１３０２は、ヘッダ１３０１、１３０２の間に配設される布地物品に対してヘッダ１３０１、１３０２を移動するための回転ローラ１３１２をさらに含む。回転スクリーンシリンダ１３０８がヘッダ１３０１、１３０２の寿命を延ばす機械的な単純さを提供するので、この実施形態は有利である。さらに、本実施形態のジェットノズルは、衣類又は布地上により大きい衝撃を提供し、それは、衣類又は布地からほこり及び汚れを除去する能力を改善する。

図１４は、同時に２つの布地物品１４０６、１４０８を洗浄するために２つの洗濯区画１４０２、１４０４を有する布地洗浄機器１４００を示す。機器１４００は、吸込ヘッダ１４１０、１４１２と布地物品１４０６、１４０８との間に配設されるスクリーンデバイダ１４１４、１４１６を有する、２つの洗濯区画１４０２、１４０４の間に位置付けられた吸込ヘッダ１４１０、１４１２を含む。機器１４００は、吸込ヘッダ１４１０、１４１２と一直線に並べられた、布地物品１４０６、１４０８の他方側に位置付けられた放出ヘッダ１４１８、１４２０をさらに含む。機器１４００の作動中、布地物品１４０６、１４０８は所定の位置にとどまり、ヘッダ１４１０、１４１２、１４１８、１４２０は、矢印１４２２、１４２４で示されるように、布地物品に沿って上下に移動する。機器１４００は、水、洗剤、空気、及び蒸気に関連する構成要素、たとえば、吸込モータ、水ポンプ、水容器などを収容する底部区画１４２６を含む。上部区画１４２８は、ヘッダ１４１０、１４１２、１４１８、１４２０を移動するために機構に関連する構成要素、たとえば、サーボモータ、制御システム集積回路などを収容する。

図１５に示される、さらに別のヘッダ構成１５００では、放出ヘッダ１５０２は、矢印１５０４で示される液体流れが矢印１５０６で示される空気流れによって囲まれるように、液体及び空気を同時に放出する。このようにして、液体流れ１５０４は、放出ヘッダ１５０２と吸込ヘッダ１５０８との間に配設される布地物品（図示せず）に正確に導くことができる。放出ヘッダ１５０２はそれぞれ、空気導管１５１０及び液体導管１５１２を含む。液体流れ１５０４をより正確に導くことによって、このヘッダ構成１５００は、液体によって布地物品上に及ぼされる力を増加させ、それによって、このヘッダ構成１５００を有する洗濯機の効率及び有効性を増加させる。

図１６は、本発明の例示的な実施形態による、布地を洗浄するための方法を示す。ステップ１６００では、布地（たとえば、織物、衣類、シート、衣服など）の一部が受け入れられ得る。図１～１５に関して記載される洗濯機は、布地の一部を受け入れ得る。布地の一部は、ハンガー上に位置し得る。布地の一部は、水平プレート上に手動で広げられ得る。布地の一部は、水平プレート上に自動で広げられ得る。布地の一部は、スクリーンベルトの間のコンベア上で、手動で広げられ得る。布地の一部は、スクリーンベルトの間のコンベア上で、自動で広げられ得る。洗濯機は、図７Ａ、７Ｂ、及び１４に示される洗濯機などの、洋服たんす型洗濯機であり得る。洗濯機は、図８～１２に示される洗濯機などの、産業用コンベアタイプ洗濯機であり得る。

ステップ１６０１では、布地の一部は濡らされ得る。洗濯機は、布地の一部を濡らし得る。布地の一部を濡らすことは、浸漬プロセスを開始するために、放出ヘッダ（第１のヘッダ１０１など）から流路（導管３０１など）を通して、所望の浸漬温度で布地の一部の表面上に洗濯洗剤（洗剤溶液、ドライクリーニング液、水、溶媒など）を放出することを含み得る。所望の浸漬温度は、５℃以上であり得る。所望の浸漬温度は、１００℃以下であり得る。浸漬プロセスの時間は、ほこり、汚れ、及び洗濯洗剤の種類次第であり得る。放出ヘッダは、布地の一部の全体を濡らすために、布地の一部に沿って移動し得る。布地の一部は、布地の一部の全体を濡らすために、１つ又は複数の固定放出ヘッダを横切って移動し得る。

ステップ１６０２では、布地の一部が洗浄され得る。洗濯機は、布地の一部を洗浄し得る。布地の一部を洗浄することは、放出ヘッダの流路（導管３０１など）から洗濯洗剤（洗剤溶液、ドライクリーニング液、水、溶媒など）を放出することを含み得る。布地の一部を洗浄することは、放出ヘッダの洗濯部品（洗浄構成要素３０２など）を起動すること（たとえば、開始すること、係合することなど）を含み得る。液体は、布地の一部を通過した後に、吸込ノズル（吸込ノズル３０５など）を介して、吸込ヘッダ（第２のヘッダ１０２など）に入り得る。吸込力は、布地の一部から離れて洗濯洗剤の経路を定め得る。１つ又は複数の放出ヘッダ及び吸込ヘッダ対は、布地の一部の全体を処理する（たとえば、洗浄するなど）ために、布地の一部に沿って移動し得る。布地の一部は、布地の一部の全体を処理するために、１つ又は複数の固定放出ヘッダ及び吸込ヘッダ対を横切って移動し得る。

ステップ１６０３では、布地の一部はすすがれ得る。洗濯機は、布地の一部をすすいでもよい。布地の一部をすすぐことは、放出ヘッダの流路（導管３０１など）から水及び／又はドライクリーニング液を放出することを備え得る。水及び／又はドライクリーニング液は、布地の一部を通過した後に、吸込ノズル（吸込ノズル３０５など）を介して、吸込ヘッダに入り得る。布地の一部をすすぐことは、放出ヘッダの洗濯部品（洗浄構成要素３０２など）を起動することを含み得る。

ステップ１６０４では、布地の一部は乾燥され得る。洗濯機は、布地の一部を乾燥させ得る。布地の一部を乾燥させることは、放出ヘッダの気体吹込流路（導管３０４など）が吸込ヘッダの吸込ノズル（吸込ノズル３０５など）の前にあるように位置付けられるように、吸込ヘッダに対する放出ヘッダの位置を再調整することを含み得る。所望の乾燥温度の乾燥空気は、気体吹込流路から、布地の一部を通って吸込ノズルに吹き込まれ得る。所望の乾燥温度は、３０℃～１００℃の範囲内であってもよい。布地の一部を乾燥させることは、布地の一部が完全に乾燥するまで、布地の一部に乾燥空気を吹き込むことを含み得る。１つ又は複数の放出ヘッダ及び吸込ヘッダ対は、布地の一部の全体を乾燥させるために、布地の一部に沿って移動し得る。布地の一部は、布地の一部の全体を乾燥させるために、１つ又は複数の固定放出ヘッダ及び吸込ヘッダ対を横切って移動し得る。

ステップ１６０５では、布地の一部は蒸気をあてられ得る。洗濯機は、布地の一部に蒸気をあて得る。布地の一部に蒸気をあてることは、放出ヘッダの気体吹込流路（導管３０４など）を介して、布地の一部を通して、吸込ヘッダの吸込ノズル（吸込ノズル３０５など）に蒸気を吹き込むことを含み得る。

ステップ１６０６では、防臭剤が、布地の一部に吹き付けられ得る。洗濯機は、布地の一部に防臭剤を吹き付け得る。

本明細書で使用される場合、「１つの実施形態」又は「ある実施形態」に対するあらゆる言及は、その実施形態に関連して記載される特定の要素、特徴、構造、又は特性が少なくとも１つの実施形態に含まれることを意味する。「１つの実施形態では」という文言が本明細書のさまざまな場所に出現するが、これは必ずしもすべてが同じ実施形態を指すものではない。

いくつかの実施形態では、「連結された」及び「接続された」という表現が、それらの派生語とともに使用して記載されることがある。たとえば、いくつかの実施形態では、２つ以上の要素が直接物理的又は電気的に接触していることを示すために「連結された」という用語を使用して記載されることがある。しかしながら、「連結された」という用語はまた、２つ以上の要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働又は相互作用することを意味することがある。実施形態は、これに関連して限定されない。

本明細書において使用される場合、「備える（comprises）」、「備える（comprising）」、「含む（includes）」、「含む（including）」、「有する（has）」、「有する（having）」という用語、又は任意の他のこれらの変化形は、非排他的包含を網羅するように意図される。たとえば、要素のリストを備えるプロセス、方法、物品、又は機器が、必ずしもそれらの要素のみに限定されるというわけではないが、明確にリストされていない、或いは、このようなプロセス、方法、物品、又は機器に固有の他の要素を含み得る。さらに、相反する明示的な記載がない限り、「又は」は、「包含的な又は」を指し、「排他的な又は」を指さない。たとえば、「条件Ａ又はＢ」は以下のいずれか１つを満たす。「Ａは真であり（又は存在する）且つＢは偽である（又は存在しない）」、「Ａは偽であり（又は存在しない）且つＢは真である（又は存在する）」、並びに「Ａ及びＢの両方は真である（又は存在する）」。

さらに、「a」又は「an」の使用は、本明細書の実施形態の要素及び構成要素を記載するために採用されている。これは単に便宜上及び本発明の一般的な意味を与えるために行われる。この記述は１つ又は少なくとも１つを含むように解釈されるべきであり、単数であることを明らかに意味しない限り、単数は複数も含む。

本開示を読むと、本明細書に開示された原理を通して、当業者は、布地を洗浄するためのシステム及びプロセスのための、さらに追加の代替的な構造と機能設計を理解する。したがって、特定の実施形態及び適用が、例示及び説明されたが、開示された実施形態が本明細書に開示された正確な構成及び構成要素に限定されないことが理解されるべきである。さまざまな明らかな変更、変化、及び変形が、添付の特許請求の範囲において定義される精神及び範囲を逸脱することなく、本明細書に開示される方法及び機器の配置、動作、及び詳細に行われ得る。

Claims (22)

1. 布地物品を洗浄するための機器であって、
   前記布地物品に向けて流体を放出する放出ヘッダと、
   前記放出ヘッダによって放出された前記流体を吸い込む吸込ヘッダと
   を備え、
   前記吸込ヘッダ及び前記放出ヘッダが、互いに平行で、空間によって互いに分離され、
   前記空間が、前記放出ヘッダによって放出された流体が前記吸込ヘッダに向けて前記布地物品を通って流れるように、前記空間内に前記布地物品を位置付けるように構成される、
   機器。
2. 前記放出ヘッダによって放出される前記流体が、水、洗剤、蒸気、乾燥空気、ドライクリーニング液、及び防臭剤のうちの少なくとも１つである、請求項１に記載の機器。
3. 前記放出ヘッダ及び前記吸込ヘッダが、前記布地物品に対して移動するように構成される、請求項１に記載の機器。
4. 前記放出ヘッダ及び前記吸込ヘッダが、互いに対して移動するように構成される、請求項１に記載の機器。
5. 前記放出ヘッダが、洗浄構成要素を備える、請求項１に記載の機器。
6. 前記洗浄構成要素が、超音波トランスジューサ、回転ブラシ、加圧液体ジェット、気液混合ジェット、及び機械式バイブレータのうちの少なくとも１つである、請求項５に記載の機器。
7. 前記洗浄構成要素が、機械的振動をつくること、キャビテーションをつくること、及び、前記布地物品にブラシをかけることのうちの少なくとも１つのために構成される、請求項５に記載の機器。
8. 前記放出ヘッダが、前記布地物品と接続するローラを備え、前記布地物品に対する前記放出ヘッダの移動を容易にする、請求項１に記載の機器。
9. 前記吸込ヘッダが吸込ノズルを備える、請求項１に記載の機器。
10. 前記放出ヘッダが乾燥空気導管を備え、前記吸込ヘッダが吸込ノズルを備え、前記乾燥空気導管及び前記吸込ノズルが、乾燥処置の間、互いに一直線に並べられるように、前記放出ヘッダ及び前記吸込ヘッダが互いに対して移動するように構成される、請求項１に記載の機器。
11. 前記吸込ヘッダが、ローラと、スクリーンとを備え、前記スクリーンが、前記布地物品に直接接触するために構成され、それにより、前記スクリーンが、前記ローラと前記布地物品との間に配設される、請求項１に記載の機器。
12. 布地物品を洗浄するための洗濯器具であって、
    洗剤区画と、
    制御システムモニタと、
    ポンプと、
    水区画と、
    前記布地物品に向けて流体を放出する放出ヘッダであって、前記ポンプが前記放出ヘッダに前記流体を圧送するように構成される、放出ヘッダと、
    前記放出ヘッダによって放出された前記流体を吸い込む吸込ヘッダであって、前記吸込ヘッダ及び前記放出ヘッダが、互いに平行で、空間によって互いに分離される、吸込ヘッダと、
    前記放出ヘッダと前記吸込ヘッダとの間に配設されるスクリーンと、
    前記放出ヘッダ及び前記吸込ヘッダのうちの少なくとも１つと通信するサーボモータと
    を備え、
    前記器具が、洗浄処置の間、前記放出ヘッダと前記吸込ヘッダとの間の前記空間に前記布地物品が配設されるように構成される、
    洗濯器具。
13. 前記放出ヘッダによって放出される前記流体が、水、洗剤、蒸気、乾燥空気、ドライクリーニング液、及び防臭剤のうちの少なくとも１つである、請求項１２に記載の機器。
14. 前記放出ヘッダ及び前記吸込ヘッダが、前記布地物品に対して移動するように構成される、請求項１２に記載の機器。
15. 前記放出ヘッダ及び前記吸込ヘッダが、互いに対して移動するように構成される、請求項１２に記載の機器。
16. 前記放出ヘッダが、洗浄構成要素を備える、請求項１２に記載の機器。
17. 前記洗浄構成要素が、超音波トランスジューサ、回転ブラシ、加圧液体ジェット、気液混合ジェット、及び機械式バイブレータのうちの少なくとも１つである、請求項１６に記載の機器。
18. 前記洗浄構成要素が、機械的振動をつくること、キャビテーションをつくること、及び、前記布地物品にブラシをかけることのうちの少なくとも１つのために構成される、請求項１６に記載の機器。
19. 前記放出ヘッダが、前記布地物品と接続するローラを備え、前記布地物品に対する前記放出ヘッダの移動を容易にする、請求項１２に記載の機器。
20. 前記吸込ヘッダが吸込ノズルを備える、請求項１２に記載の機器。
21. 前記放出ヘッダが乾燥空気導管を備え、前記吸込ヘッダが吸込ノズルを備え、前記乾燥空気導管及び前記吸込ノズルが、乾燥処置の間、互いに一直線に並べられるように、前記放出ヘッダ及び前記吸込ヘッダが互いに対して移動するように構成される、請求項１２に記載の機器。
22. 前記吸込ヘッダが、ローラと、スクリーンとを備え、前記スクリーンが、前記布地物品に直接接触するために構成され、それにより、前記スクリーンが、前記ローラと前記布地物品との間に配設される、請求項１２に記載の機器。

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