JP2594592Y2 - リブ乾燥装置 - Google Patents

リブ乾燥装置

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JP2594592Y2
JP2594592Y2 JP1993014717U JP1471793U JP2594592Y2 JP 2594592 Y2 JP2594592 Y2 JP 2594592Y2 JP 1993014717 U JP1993014717 U JP 1993014717U JP 1471793 U JP1471793 U JP 1471793U JP 2594592 Y2 JP2594592 Y2 JP 2594592Y2
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rollers
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幸男 宮田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、衣服の襟首、袖口、
前縦等の素材としてのニット(knit、編んで作った布
地)製の複数のリブ単体がつなぎ目(つなぎ糸)を介し
て帯状に連設されたリブを乾燥するようなリブ乾燥装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、編成されたニット製のリブに
は、編成時の機械オイル等が付着しているので、一旦、
洗浄し、洗浄後のリブを乾燥することが要請される。従
来、上述のリブ乾燥装置としては回転ドラム式の乾燥機
がある。この乾燥機は回転ドラム内に上述のリブを収納
させ、同ドラム内に熱風を吹き込んでリブを乾燥させる
構成であり、リブに対して均一に熱風が作用するので、
均等な乾燥効果を得ることができる利点がある反面、ド
ラムの回転によりニット製のリブに対して遠心力による
余分なテンションが付加されるので、乾燥後においてリ
ブが真っ直ぐにならず、リブが捩れる問題点があり、捩
れを矯正するために、乾燥後にプレス作業を施す必要が
あった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この考案の請求項1記
載の考案は、リブを自重落下させることで、リブに余分
なテンションを一切付勢することなく乾燥処理を施すこ
とができ、乾燥後のリブが真っ直ぐになると共に、乾燥
後においてプレス作業等を何等必要とせず、しかも、一
対のガイドローラでリブの両端部のみを挟持案内するこ
とで、リブ通路へのリブ供給時においてローラ駆動力等
の余分なテンションを可及的リブに付勢することなく、
リブ通路へリブを供給することができ、リブに対する無
理な力の付勢を防止しつつ、ガイドローラ側の汚れがリ
ブに付着するのを防止することができるリブ乾燥装置の
提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の請求項1記載
の考案は、複数のリブ単体がつなぎ目を介して帯状に連
設されたリブを乾燥するリブ乾燥装置であって、蒸らし
室と乾燥室とを上下に配設し、これら両室の中間を上下
垂直方向に結ぶリブ通路が形成されると共に、上記リブ
通路の上端開口側に上記リブを自重落下案内する一対の
ガイドローラを設け、上記一対のガイドローラで上記リ
ブの両端部のみを挟持案内するリブ乾燥装置であること
を特徴とする。
【0005】
【考案の効果】この考案の請求項1記載の考案によれ
ば、上記リブが蒸らし室側のリブ通路を通過する時、リ
ブに対して蒸気が均一に吹付けれ、リブが蒸らし処理さ
れ、また上記リブが乾燥室側のリブ通路を通過する時、
リブに対して熱風が吹付けられ、リブが乾燥処理され
る。
【0006】しかも、上述のリブはリブ通路の上端開口
側に設けられた一対のガイドローラでリブ通路内へ自重
落下案内されるので、リブに対して重力以外の余分なテ
ンションが付勢されることなく、蒸らし、乾燥処理を施
すことができる。
【0007】この結果、乾燥後のリブが真っ直ぐになる
と共に、乾燥後においてプレス作業等を何等必要とする
ことなく、乾燥後のリブをそのまま縫製ステーションに
搬送して縫製に供することができる効果がある。
【0008】さらに、一対のガイドローラでリブの両端
部のみを挟持案内するので、リブ通路へのリブ供給時に
おいてもローラ駆動力等の余分なテンションがリブに付
勢されるのを可及的防止することができる。この結果、
リブに対して無理な力が付勢されるのを防止しつつ、ガ
イドローラ側の汚れがリブに付着するのを防止すること
ができる効果がある。
【0009】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はリブ洗浄装置を備えたリブ乾燥装置示
し、図1、図2において床面Aに洗浄タンク1と濯ぎタ
ンク2とが前後方向に一体形成されたタンク本体3を設
置し、両タンク1,2間に立設固定した仕切板4でタン
ク本体3を、リブRの搬送前位側(図面上、左側)の洗
浄タンク1と、リブRの搬送後位側(図面上、右側)の
濯ぎタンク2とに区画している。
【0010】ここで、一方の洗浄タンク1内には柔軟剤
を含有する約30〜40℃の洗浄液Lを貯留し、他方の
濯ぎタンク2内には所定温度(常温を含む)の清水等の
濯ぎ液Wを貯留する。また上述の各タンク1,2の底部
には液交換用のドレンパイプ(図示せず)および開閉弁
(図示せず)を取付けている。
【0011】上述のリブRは図3に示すように複数のリ
ブ単体r…がつなぎ目5(具体的にはつなぎ糸)を介し
て帯状に連設された長尺ニット製のもので、上述のリブ
単体rは衣服の襟首、袖口、前縦等の素材となる。
【0012】上述の洗浄タンク1の前位(図1の左側)
には、リブRを、上述のつなぎ目5を折返し点としてジ
グザグ状に折りたたんだ状態で収納するマガジン6を設
け、このマガジン6から導出したリブRを案内ローラ7
を介して洗浄タンク1側へ導くように構成している。
【0013】また、上述の洗浄タンク1の上方には案内
ローラ7からのリブRを同洗浄タンク1内へ浸漬案内す
る送りローラ8と、この送りローラ8にリブRを押圧す
る押えローラ9とを配設している。
【0014】さらに、上述の仕切板4の上方には洗浄タ
ンク1内のリブRを巻上げる巻上げローラ10と、この
巻上げローラ10にリブRを押圧する押えローラ11と
を配設している。
【0015】上述の濯ぎタンク2の前位上方には一旦巻
上げられたリブRを濯ぎタンク2内へ浸漬案内する送り
ローラ12と、この送りローラ12にリブRを押圧する
押えローラ13とを配設している。
【0016】また、上述の濯ぎタンク2の後位上方には
濯ぎタンク2内のリブRを巻上げ案内するガイドローラ
14を配設する一方、このガイドローラ14の後位には
巻上げローラ15と絞り用の加圧ローラ16とを対設配
置している。そして、これら各ローラ15,16間から
導出された洗浄および濯ぎ後のリブRを、案内ローラ1
7で上方へ案内した後に、一対のガイドローラ18,1
9間からリブ乾燥装置20におけるリブ通路21へ自重
落下案内するように構成している。ここで、上述の各ロ
ーラのうちの送りローラ8、巻上げローラ10,15は
原動ローラであり、送りローラ12は従動ローラであ
る。
【0017】一方、上述の洗浄タンク1の内底部には気
泡発生装置22に接続された複数の気泡発生管23…を
配設して、気泡の発生により洗浄効果をより一層向上す
べく構成すると共に、濯ぎタンク2の液面上部における
上述のガイドローラ14前位にはリブRに付着した不純
物を洗浄除去するためのシャワーノズル24,24を配
設している。このシャワーノズル24は配設スペースに
対応して1段であってもよく、複数段であってもよい。
【0018】ところで、上述の洗浄タンク1の上方と、
上述の濯ぎタンク2の上方には、当該タンク内へ案内さ
れるリブRをジグザグ状に撓ませる運動方向変換装置2
5,25をそれぞれ取付けている。これらの各運動方向
変換装置25,25の構成は共に同一であるから、以下
の説明においては一方の運動方向変換装置25の具体的
構成について詳述する。
【0019】上述の運動方向変換装置25は図4乃至図
8に示す如く構成している。すなわち、複数のブラケッ
ト26,27,28にモータ台29を介して円運動源と
しての減速機内蔵型のギヤードモータ(以下単にモータ
と略記する)30を取付け、このモータ30の回転軸3
1には水平面内で回転円運動するアーム32の基端を取
付けている。また、このアーム32の遊端にはローラ軸
33を介してローラ34を遊嵌している。
【0020】一方、タンク上方に水平配置したベース3
5上の左右両端部にはタンク前後方向に沿う断面凹状の
ガイドレール36,36を固定し、これらガイドレール
36,36に沿ってタンク前後方向に摺動するスライダ
37,37を設け、これら左右のスライダ37,37間
には連結杆38を張架し、この連結杆38には同杆38
の長手方向に沿って長孔39を穿設し、この長孔39内
に上述のローラ34を配設している。
【0021】ここで、上述の各スライダ37,37は2
本一組の耐食金属製たとえばステンレス丸棒またはステ
ンレス丸パイプ製のガイド棒40,40の取付け部材を
兼ねる目的で、上下二つ割り構造に形成されている。つ
まり上述のスライダ37はアッパ部材37aとロア部材
37bとを有し、これら上下の部材37a,37b間に
ガイド棒40,40を着脱可能に挟持する一方、ロア部
材37bに一体的に形成した下向き凸部37cを、上述
のガイドレール36の凹部36aに摺動自在に配置して
いる。
【0022】そして、この運動方向変換装置25は、モ
ータ30における回転軸31の円運動がアーム32に伝
達され、アーム32遊端のローラ34が長孔39を介し
て連結杆38をタンク前後方向へ直線往復運動させる。
このため2本一組のガイド棒40,40はガイドレール
36,36に沿って摺動するスライダ37に案内され
て、タンク前後方向へ直線往復運動する。
【0023】しかも、上述の長孔39をタンク前後方向
と直交する方向へ指向させたので、モータ30の中心位
置と対応する図4の実線状態でガイド棒40,40のタ
ンク前後方向への移動速度が最大となり、モータ30の
中心位置から離間するに従ってガイド棒40,40のタ
ンク前後方向への移動速度が次第に遅くなり、図4に仮
想線α,βで示す前進端および後進端においてはガイド
棒40,40のタンク前後方向への移動速度が最小とな
る。
【0024】上述の2本一組のガイド棒40,40の下
部は、図1、図2に示すように各タンク1,2の液面上
部まで延設され、これら2本一組のガイド棒40,40
間に上述のリブRが介設されるので、運動方向変換装置
25およびガイド棒40,40の駆動により、リブRは
液中においてジグザグ状に撓む。
【0025】また、上述の送りローラ8,12はモータ
30の中心位置と対応して配設しているので、これら送
りローラ8,12とモータ30中心位置対応のガイド棒
40,40との距離が最短となり、送りローラ8,12
と前進端のガイド棒40,40との距離、並びに送りロ
ーラ8,12と後進端のガイド棒40,40との距離が
最長となって、仮にガイド棒40,40のタンク前後方
向への移動速度が同一の場合には、モータ30中心位置
と対応する部位においてこれら送りローラ8,12とガ
イド棒40,40との間にリブRの弛み部が形成される
が、この実施例では、モータ30中心位置と対応する部
位で上述のガイド棒40,40のタンク前後方向への移
動速度を最大とし、モータ30中心位置から離間するに
従って上述のガイド棒40,40のタンク前後方向への
移動速度が次第に遅くなるように設定したので、供給さ
れるリブRの搬送速度に対応して、上述の送りローラ
8,12とガイド棒40,40との間に弛み部を何等形
成することなく、良好にジグザグ状を形成することがで
きる。
【0026】次に、上述の送りローラ12と巻上げロー
ラ10と、押えローラ11,13との具体的構成につい
て、図9を参照して詳述する。上述の巻上げローラ10
のローラ軸41には原動プーリ42を嵌合し、上述の送
りローラ12のローラ軸43には従動プーリ44を嵌合
して、これら両プーリ42,44間にベルト45を張架
して、巻上げローラ10と送りローラ12とを図9の矢
印方向へ同期駆動すべく構成している。なお、上述のベ
ルト45は平ベルト、Vベルト、タイミングベルト等で
構成する。
【0027】上述の各ローラ軸41,43の略直上部に
は支持シャフト46,47を水平に張架し、これら支持
シャフト46,47に対してスライドブロック48,4
8を摺動固定自在に取付けると共に、これら各スライド
ブロック48,48の下部に水平に取付けられた支軸4
9,49には、ローラアーム50,50およびローラピ
ン51,51を介して、上述の各押えローラ11,13
を各別に取付けている。
【0028】また、上述のスライドブロック48側のス
プリングリテーナ48aと、上述のローラアーム50側
のスプリングリテーナ50aとの間には、押えローラ1
1,13をリブRを介して各ローラ10,12周面に押
圧付勢するスプリング52をそれぞれ張架し、このスプ
リング52でリブRの厚み吸収作用を兼ねる。
【0029】ここで、上述のスライドブロック48およ
び押えローラ11,13は単一の支持シャフト46,4
7に対して合計3組設けられ、中央に位置する押えロー
ラ11,13でリブRの中央部を両端に位置する押えロ
ーラ11,11,13,13でリブRの両端部を押圧す
べく構成すると共に、リブRの長さlに対応して、ボル
ト53操作により合計3組のアセンブリの取付け位置を
可変調整すべく構成している。なお、上述の押えローラ
9の支持構造もこれら各押えローラ11,13と同様に
構成する。
【0030】この実施例ではスプリング52のバネ力に
より各押えローラ9,11,13を送りローラ8、巻上
げローラ10、送りローラ12に押圧すべく構成した
が、図10、図11に示すようにシリンダまたは電磁ソ
レノイド等のアクチュエータ54を用いて押えローラ
9,11,13を対向ローラに押圧すべく構成してもよ
い。
【0031】すなわち、図10、図11に示すように支
持シャフト46に摺動固定自在に取付けたスライドブロ
ック48の下部にローラアーム50を一体的に形成し、
このスライドブロック48の一側に突片48bを一体形
成する一方、支軸55に枢着されたアクチュエータ54
のロッド56にアタッチメント57を取付け、このアタ
ッチメント57の先端を、突片48bの突軸58に遊嵌
状に連結することで、アクチュエータ54の操作によ
り、押えローラ11を対向ローラとしての巻上げローラ
10に接離すべく構成している。
【0032】ところで、上述の洗浄タンク1および濯ぎ
タンク2における運動方向変換装置25配置部位より後
位(図1、図2の右方)にはタンク外部のガイド手段と
しての支柱59,59を立設し、これら各支柱59,5
9に沿って上下動するガイドローラ60,60を取付け
ている。これらの各ガイドローラ60,60および支持
構造は共に同一であるから、以下の説明においてはその
一方について詳述する。
【0033】すなわち、図12、図13に示すように上
述の支柱59にスペーサ61、レールサポータ62を介
して丸棒状のレール63を沿設し、このレール63にス
ライダ64,64を上下方向へ摺動自在に被着すると共
に、これら上下の各スライダ64,64にはアーム保持
部材65,65をそれぞれ取付けている。
【0034】この実施例では上述のアーム保持部材65
は、図13に示すように、ベース板66と、一側ブロッ
ク67と、他側ブロック68との三者から成り、これら
各ブロック67,68間に逆L字状のガイドローラ支持
アーム69を挟持すべく構成している。
【0035】このガイドローラ支持アーム69はタンク
上方に水平に延びる水平部69aと、タンク側方に垂直
に延びる垂直部69bとを逆L字状に一体形成したステ
ンレスパイプ製のアームで、上述の水平部69aの下面
にはステンレス角パイプを組合せて構成したフレーム7
0を取付け、このフレーム70の下部に上述のガイドロ
ーラ60を取付けている。
【0036】上述のガイドローラ60はステンレス丸パ
イプの両端をステンレス円板で閉塞して構成され、この
ガイドローラ60のリブ案内部60aは図12に示すよ
うにリブRの形状に対応して上方へ窪み代が両端で浅く
(窪み代零を含む)、中央部で深くなる円滑な曲率面と
成している。具体的には上記曲率面の曲率半径を約76
00mmに設定している。
【0037】また上述のガイドローラ60、フレーム7
0、ガイドローラ支持アーム69を一体的に上動させる
スプリング71を設け、これら各要素60,69,70
の自重とスプリング71による上方へのバネ力とバラン
スをとって、スプリング71により各要素60,69,
70を図12に仮想線で示す上動位置へバネ付勢すべく
構成している。
【0038】逆に、上述の各要素60,69,70をス
プリング71のバネ力に抗して下動させ、ガイドローラ
60をタンク内に所定位置に浸漬させた時には、タンク
側の支軸72に枢着させたフックレバー73を、ガイド
ローラ支持アーム69下端に取付けられた突軸74に係
合して、下動位置を保持すべく構成している。
【0039】上述のガイドローラ60,60は図14に
示す初期設定時においてタンク1,2の液面上方に延設
された上述のリブRを、タンク外部のガイド手段すなわ
ち支柱59,59に沿って各タンク1,2内に浸漬する
ためのものである。
【0040】この点について更に詳述すると、洗浄作業
前においては上述の各ガイドローラ60,60を図14
に示す上動位置にリフトアップさせ、リブRは同図に示
すようにローラ8,9間、ガイド棒40,40間、ロー
ラ10,11間、ローラ12,13間、ガイド棒40,
40間、シャワーノズル24,24間、ガイドローラ1
4上面、ローラ15,16間に張架されている。
【0041】この図14に示す状態から上述のスプリン
グ71のバネ力に抗して各要素60,69,70を一体
的に下動させると、図2に仮想線cで示すようにリブR
はガイドローラ60,60を下端中心部として略V字状
に撓むので、このリブRのタンク1,2内における浸漬
長さが大になると共に、作業者は手を濡らすことなく、
リブRの浸漬操作を行なうことができる。また、リブR
の搬送中においては上述のフレーム70で、このフレー
ム70前位のリブRとフレーム70後位のリブRとの絡
み付きを防止する。
【0042】次に図15、図16を参照して洗浄処理後
のリブRを乾燥するリブ乾燥装置20の具体的構成につ
いて詳述する。このリブ乾燥装置20はチャンバ形成ハ
ウジング75により上下方向中間に蒸らし室76を形成
し、この実施例では上述の蒸らし室76の上部と下部と
にそれぞれ乾燥室77,78を形成している。そして、
これら合計3つの各室77,76,78の中間を上下垂
直方向に結ぶリブ通路21を形成し、上述の一対のガイ
ドローラ18,19によりリブ通路21の上端開口部7
9から洗浄処理後のリブRを自重落下案内すべく構成し
ている。
【0043】上述の乾燥室77はリブ通路21を隔てて
熱風吐出チャンバ80と、熱風吸引チャンバ81とを有
し、リブ通路21側のチャンバ80,81端部には耐熱
性の網体82,83を張架する一方、熱風吸引チャンバ
81には真空吸引装置84を連通させている。
【0044】またブロア85の吐出ダクト86にヒータ
87を介設し、吐出ダクト86の吐出端を熱風吐出チャ
ンバ80に連通させることで、ヒータ87により加熱さ
れた熱風を吐出すべく構成している。
【0045】上述の蒸らし室76はリブ通路21を隔て
て蒸気チャンバ88,88を有し、リブ通路21側のチ
ャンバ88,88端部には耐食性の多孔板89,89を
張架する一方、蒸気チャンバ88,88内にはスチーム
噴射ノズル90を備えた複数本の蒸気供給管91…を取
付け、これら各スチーム噴射ノズル90から噴射される
スチームを上述の多孔板89,89を介してリブRに均
一に噴射すべく構成している。
【0046】下側の乾燥室78は上側の乾燥室77と同
様に構成している。すなわち、リブ通路21を隔てて熱
風吐出チャンバ92と、熱風吸引チャンバ93とを有
し、リブ通路21側のチャンバ92,93端部には耐熱
性の網体94,95を張架する一方、熱風吸引チャンバ
93には真空吸引装置96を連通させている。
【0047】またブロア97の吐出ダクト98にヒータ
99を介設し、吐出ダクト98の吐出端を熱風吐出チャ
ンバ92に連通させることで、ヒータ99により加熱さ
れた熱風を吐出すべく構成している。
【0048】さらに上述のリブ通路21の下端開口部よ
り若干下方位置には、水平往復動する2本一組のガイド
棒100,100を配設し、このガイド棒100,10
0の作用により自重落下するリブRを上述のつなぎ目5
を折返し点としてジグザグ状に折りたたんだ状態にマガ
ジン101内に貯留すべく構成している。なお、上述の
2本一組のガイド棒100,100を水平往復動する機
構としては上述の運動方向変換装置25と略同等の機構
を用いる。
【0049】ところで、リブ通路21の上端開口側に設
けられた一対のガイドローラ18,19は図16に示す
如く構成している。すなわち、これら各ガイドローラ1
8,19はその両端が大径で、中央部が小径となるよう
な鼓状のゴムローラで、リブRの両端部のみをこれら一
対のガイドローラ18,19で挟持案内すべく構成して
いる。
【0050】また一方のガイドローラ18はモータ10
2に連動された原動ローラであり、他方のガイドローラ
19は一方のガイドローラ18にリブRを介して転接す
る従動ローラである。この他方のガイドローラ19は図
16に示すように必要に応じて軸受部103をバネ力調
整可能なスプリング104で押圧する圧接ローラとして
もよい。
【0051】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。まず、洗浄作業前において
は、ガイドローラ60,60を図14に示す上動位置に
スプリング71(図12参照)のバネ力でリフトアップ
させ、リブRを同図に示す各ローラ間およびガイド棒4
0,40間に延設させる。
【0052】次にガイドローラ支持アーム69,69を
手動操作により、下動させると、タンク1,2の液面上
方に延設された上述のリブRは図2に仮想線cで示すよ
うにガイドローラ60,60を下端中心部として略V字
状に撓み、リブRの浸漬長さが大となる。
【0053】次に上述のガイドローラ60,60の下動
後に、図12に示すフックレバー73をガイドローラ支
持アーム69下端部の突軸74に係合して、この下動位
置を保持させる。
【0054】次に駆動ローラとしての各ローラ8,1
0,15,18を駆動すると共に、運動方向変換装置2
5,25を介して2本一組のガイド棒40,40をタン
ク1,2の前後方向に沿って直線往復動させると、リブ
Rは各タンク1,2内においてジグザク状に撓む。但
し、運転開始時においては送りローラ8を先に駆動し、
巻上げローラ10を例えば約15秒後に駆動する。同様
に巻上げローラ10の駆動後、約15秒経過後に別の巻
上げローラ15を駆動する。このような駆動制御は例え
ば、CPU(図示せず)にてコントロールする。
【0055】そして洗浄タンク1側においては気泡発生
装置22を駆動して、洗浄液Lの洗浄作用と併せて気泡
による作用で、リブRを洗浄する。上述の洗浄タンク1
で洗浄されたリブRは巻上げローラ10により巻上げら
れた後に、この巻上げローラ10と同期回転する送りロ
ーラ12により次段の濯ぎタンク2内ヘ案内されるが、
この濯ぎタンク2側においても上述の運動方向変換装置
25および2本一組のガイド棒40,40の作用によ
り、リブRはジグザク状に撓む。
【0056】この濯ぎタンク2で濯ぎ処理が施されたリ
ブRは順次同タンク2上方へ引き上げられるが、この引
上げ途中の液面上に設けたシャワーノズル24,24か
らの圧液により、リブRに付着した不純物が除去され
る。
【0057】不純物が除去されたリブRはガイドローラ
14で案内された後に、巻上げローラ15と加圧ローラ
16との間に至り、これらローラ15,16間で濯ぎ液
Wが絞り落とされる。濯ぎ液Wが絞り落とされたリブR
は案内ローラ17で案内された後に、一対のガイドロー
ラ18,19間からリブ通路21内へ自重落下案内され
る。上述のリブ通路21を自重落下するリブRに対し
て、まず上側の乾燥室77においては熱風吐出チャンバ
80からの熱風を網体82を介して均一に吹き付けて、
リブRを乾燥処理する。
【0058】次に中央の蒸らし室76においては前後の
蒸気チャンバ88,88からのスチームを多孔板89,
89を介してリブRに均一に噴射し、蒸らし処理を施
す。次に下側の乾燥室78においては熱風吐出チャンバ
92からの熱風を網体94を介してリブRに均一に吹き
付けて、リブRを再度乾燥処理する。再乾燥処理後のリ
ブRは水平往復動する2本一組のガイド棒100,10
0の作用により、つなぎ目5を折返し点としてジグザグ
状に折りたたまれながらマガジン101内へ収納され
る。
【0059】以上要するに、上述のリブRが蒸らし室7
6側のリブ通路21を通過する時、リブRに対して蒸気
が均一に吹き付けられ、リブRが蒸らし処理され、また
上述のリブRが乾燥室78側のリブ通路21を通過する
時、リブRに対して熱風が吹付けられ、リブRが乾燥処
理される。
【0060】しかも、上述のリブRはリブ通路21の上
端開口側に設けられた一対のガイドローラ18,19で
リブ通路21内へ自重落下案内されるので、リブRに対
して余分なテンションが付勢されることなく、上述の蒸
らし、乾燥処理を施すことができる。
【0061】この結果、搬送駆動装置の簡略化を図りつ
つ、搬送駆動エネルギの省力化を図ることができるのは
勿論、乾燥後のリブRが真っ直ぐになると共に、乾燥後
においてプレス作業等を何等必要とすることなく、乾燥
後のリブRをそのまま縫製ステーションに搬送して縫製
に供することができる効果がある。
【0062】すなわち、仮に、上述のリブRを搬送装置
や駆動装置を用いて強制搬送した場合には、余分なテン
ションがリブRに付勢されて、同リブRに不要なシワ等
が形成されるが、本実施例では余分なテンションを付加
しないので、このような問題点を解消することができ
る。
【0063】加えて、一対のガイドローラ18,19で
図14に示すようにリブRの両端部のみを挟持案内する
ので、リブ通路21へのリブ供給時においても、ローラ
駆動力等の余分なテンションがリブRに付勢されるのを
可及的防止することができる。
【0064】この結果、リブRに対して無理な力が付勢
されるのを防止しつつ、一対のガイドローラ18,19
側の汚れがリブRに付着するのを防止することもできる
効果がある。
【0065】なお、上記網体82,83,94,95と
しては、パンチング加工されたネットや所定メッシュの
金属製スクリーンを用いることができる一方、上述の真
空吸引装置84,96とブロア85,97の吸込口とを
連通する循環通路を形成して、熱風の循環により消費熱
エネルギの省力化を図るように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のリブ乾燥装置を示す全体図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】リブの平面図。
【図4】運動方向変換装置の平面図。
【図5】図4のB−B線矢視断面図。
【図6】図4のD−D線矢視断面図。
【図7】運動方向変換装置の斜視図。
【図8】アームの断面図。
【図9】押えローラの配設構造を示す断面図。
【図10】押えローラ配設構造の他の実施例を示す断面
図。
【図11】押えローラの離間状態を示す断面図。
【図12】ガイドローラの支持構造を示す断面図。
【図13】図12のE−E線矢視に沿う拡大断面図。
【図14】ガイドローラ上動時の説明図。
【図15】リブ乾燥装置の拡大断面図。
【図16】リブ乾燥装置の要部拡大平面図。
【符号の説明】
5…つなぎ目 18,19…ガイドローラ 21…リブ通路 76…蒸らし室 78…乾燥室 R…リブ r…リブ単体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のリブ単体がつなぎ目を介して帯状に
    連設されたリブを乾燥するリブ乾燥装置であって、 らし室と乾室とを上下に配設し、 これら両室の中間を上下垂直方向に結ぶリブ通路が形成
    されると共に、 上記リブ通路の上端開口側に上記リブを自重落下案内す
    る一対のガイドローラを設け、 記一対のガイドローラで上記リブの両端部のみを挟持
    案内するリブ乾燥装置。
JP1993014717U 1993-03-03 1993-03-03 リブ乾燥装置 Expired - Lifetime JP2594592Y2 (ja)

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