JP2023540942A - 化合物、オプトエレクトロニクス部品における少なくとも1種のそのような化合物の使用、及び少なくとも1種のそのような化合物を含むオプトエレクトロニクス部品 - Google Patents

化合物、オプトエレクトロニクス部品における少なくとも1種のそのような化合物の使用、及び少なくとも1種のそのような化合物を含むオプトエレクトロニクス部品 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式Iの化合物、前記タイプの化合物を含むオプトエレクトロニクス部品、及びオプトエレクトロニクス部品におけるそのような化合物の使用に関する。JPEG2023540942000047.jpg49170【選択図】図1

Description

本発明は、一般式Iの化合物、オプトエレクトロニクス部品における少なくとも1種のそのような化合物の使用、及び少なくとも1種のそのような化合物を含むオプトエレクトロニクス部品に関する。
有機エレクトロニクスにおいては、導電性ポリマー又は小さな有機分子から構成される相互接続が使用される。有機半導体は、例えば電荷輸送、放射吸収、又は放射放出などの電子部品の様々な機能を果たすことができ、またそれと同時に1つ以上の機能を果たすことができる。オプトエレクトロニクス部品は、例えばディスプレイ、データメモリ、又はトランジスタ、或いは有機オプトエレクトロニクス部品、例えば光起電力素子、特に太陽電池、及び光検出器である場合があり、これらは光活性層を有している。光活性層の中の電荷担体、より具体的には束縛された電子-正孔対(励起子)は、電磁放射の入射時に生成される。励起子は、電子と正孔が互いに分離されるこの種の界面に拡散によって移動する。電子を取り込む物質はアクセプターと呼ばれ、正孔を取り込む物質はドナーと呼ばれる。
有機オプトエレクトロニクス部品は、光電効果を利用して電磁放射を電流に変換することを可能にする。そのような電磁放射の変換には、優れた吸収特性を示す吸収体材料が必要とされる。
有機オプトエレクトロニクス部品は、先行技術から公知である。特許文献1には、互いに積層された1つ以上のpi、ni、及び/又はpinダイオードの有機層からなる光活性部品、特に太陽電池が開示されている。
有機太陽電池について先行技術から公知の構造の1つは、pin又はnipダイオードからなる(非特許文献1、及び特許文献2)。この場合、pin型太陽電池は、通常は透明な電極と、p層と、i層と、n層と、対向電極とが上に配置された基板からなる。ここでのnとpは、熱平衡状態でそれぞれ自由電子又は正孔の密度を増加させる、それぞれnとpのドーピングを表す。このような層は、主に輸送層として理解されるべきである。i層の名称は、吸収体材料又は2つ以上の吸収体材料の混合物を有するドープされていない層(真性層)を表す。1つ以上のi層は、2種以上の材料の混合物(バルクヘテロ接合)から構成され得る。吸収体材料、したがって吸収体は、特に、特定の波長範囲の光を吸収する化合物を指す。したがって、吸収体層は、特に、少なくとも1つの吸収体材料を含むオプトエレクトロニクス部品内の層であると理解される。
先行技術では、約600~約1400nmの赤色及び近赤外(NIR)範囲の有機光起電力素子のための多くのポリマー系及び非ポリマー系吸収体材料が開示されてきた。非ポリマー系吸収体材料の技術分野では、特にBODIPYの分類の材料が近赤外スペクトル範囲に適していることが証明されている。特に、メソ-CF3置換誘導体の使用が確立されており、その結果、適切なエネルギー層、ひいては長波吸収範囲に関連した高い光起電力が得られる。
特許文献3には、有機電子デバイスにおけるピロロピロール系化合物の使用が開示されている。
特許文献4には、層の少なくとも1つがAzabodipy骨格を有する材料を含む、複数の層を含む有機半導体が開示されている。
非特許文献2は、メソ位が無置換であるか又はフッ素化アルキル鎖を有する、蛍光色素としてのBODIPY構造を開示している。
非特許文献3は、メソ位にペルフルオロフッ化アルキル鎖を有するBODIPY構造を開示しており、これは有機太陽電池におけるNIRドナー材料として使用することができる。
先行技術から公知の赤色及び近赤外線領域における吸収体は満足できるものではない。公知の吸収体材料は、有機光起電力素子、すなわち有機太陽電池の光活性層に適しているものの、特に従来のシリコンベースの太陽電池との関係で有機光起電力素子の競争力を高めるためには、吸収体材料の吸収特性を改善する必要がある。有機光起電力素子の効率を決定する因子の1つは、光活性層における有機材料、すなわち吸収体材料の吸収挙動である。さらに、真空処理における根本的な問題は、真空蒸着には熱安定性が不十分なため有機材料の蒸発性が限定的であり、その結果吸収体の選択が大幅に制限されることである。融点及び分解点が低いため、蒸発性、ひいては達成可能な堆積速度が制限され、原理的には吸収体として適している多くの材料が、工業スケールでは採用できない。
国際公開第2004083958A2号パンフレット 国際公開第2011/161108A1号パンフレット 国際公開第2015036529A1号パンフレット 国際公開第2010133208A1号パンフレット
Martin Pfeiffer,"Controlled doping of organic vacuum deposited dye layers:basics and applications",PhD thesis,TU Dresden,1999 Umezawa et al.(J.Am.Chem.Soc.2008,130,5,1550-1551) Li et al.(Boron dipyrromethene(BODIPY)with meso-perfluorinated alkyl substituents as near infrared donors in organic solar cells,J.Mater.Chem.A,2018,6,18583-18591)
したがって、本発明は、記載された欠点が生じず、特に改善された吸収特性を有し、それと同時に改善された蒸発性を示し、そのため分解せずに高い融点及び分解点、より具体的には低い蒸発温度を有する化合物、オプトエレクトロニクス部品における少なくとも1種のそのような化合物の使用、及び少なくとも1種のそのような化合物を含むオプトエレクトロニクス部品を提供するという目的に基づく。
この目的は、独立請求項の主題によって達成される。有利な構成は、従属請求項から明らかである。
この目的は、より具体的には、一般式Iの化合物によって達成される。
(式中、
X1及びX2は、互いに独立して、O、S、又はN-R8であり、R8はH、アルキル、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、好ましくはR8はH、アルキル、及びアリールからなる群から選択され、
R1は、置換同素環式6員環であり、その中の少なくとも1つのH原子は、F、Cl、CN、CF3、及びCOR8からなる群から選択される電子求引性置換基によって置換されており、R8はC1~C4アルキルであるか、又は置換若しくは無置換の複素環式5員環若しくは6員環であり、ここでの複素環式5員環若しくは6員環は、自由電子対を持つ少なくとも1つのsp2混成N原子を有し、及び/又はO、S、又はNから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有し、少なくとも1つのH原子は、F、Cl、CN、CF3、及びCOR9からなる群から選択される電子求引性置換基によって置換されており、R9はC1~C4アルキルであり、
R2及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、フッ素化又は部分フッ素化アルキル、不飽和アルキル、及びアリールからなる群から選択され、
R4及びR5は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、フッ素化若しくは部分フッ素化アルキル、不飽和アルキル、及びアルコキシからなる群から選択され、
R3及びR6は、互いに独立して、置換若しくは無置換の同素環式6員環又は置換若しくは無置換の複素環式5員環若しくは6員環である)。
本発明によれば、一般式Iの化合物はBODIPY色素であり、好ましくはBODIPY骨格のメソ位に、5員若しくは6員のヘテロアリール環、又はCl、CN、及びFの基から選択される少なくとも1つの置換基を有する6員アリール環を有する。BODIPY骨格のピロール環は、好ましくは追加の環系と縮合している。
置換は、置換基によるHの置換として特に理解される。置換基は、特に、水素以外の全ての原子及び原子群を指し、好ましくは、ハロゲン、アルキル基(アルキル基は直鎖であっても分岐であってもよい)、アルケニル基、アルキニル基、アミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アリール基、又はヘテロアリール基を指す。ハロゲンは、特にF、Cl、又はBr、好ましくはFを指す。
ヘテロ原子、特に一般式I中のヘテロ原子は、特にO、S、Se、Si、B、N、又はPからなる群から選択される原子、好ましくはO、S、Se、又はNからなる群から選択される原子を指す。
本発明の一般式Iの化合物は、先行技術と比較して利点を有する。有利なことには、これはオプトエレクトロニクス部品のための改良された吸収体を提供することができる。有利なことには、高い吸収強度を有し、特に良好な蒸発性を有する、赤色及び近赤外スペクトル範囲のための吸収体材料が提供される。一般式Iの化合物は、有利なことには、600~1000nmの波長範囲の赤色光及び近赤外光を吸収する。有利なことには、充填因子FFが特に高い。有利なことには、本発明の化合物は、光起電力素子を形成するための真空処理により適している。有利なことには、蒸発性、特に分解なしでの蒸発性が増加し、化合物は300℃以上の温度で熱的に安定である。その結果、化合物を分解させずに真空下で処理することができる。驚くべきことに、少なくとも部分的にフッ素化されたアルキル鎖の代わりに少なくとも部分的にフッ素化されたアリール置換基を使用すると、到達可能な融点及び分解点が大幅に高くなる一方で、蒸発温度は相対的にわずかしか上昇しないことが見出された。有利なことには、有機光起電力素子の色の可変性を増加させることができる。有利なことには、650nm未満の可視範囲における光の吸収は比較的小さく、そのため本発明の化合物は半透明の又は透明な有機太陽電池又は光検出器の製造に非常に適している。
本発明の一発展形態によれば、X1及びX2はSであるか、若しくはX1及びX2はOであり、並びに/又は同素環式6員環及び/若しくは複素環式5員環若しくは6員環R1中の少なくとも1つのH原子は、F若しくはCF3によって、好ましくはFによって置換されている。それにより、特定の方法で本発明の有利な効果が実現される。
本発明の好ましい一実施形態では、R3及び/又はR6は、少なくとも1つのH原子がアルキル基、アルコキシ基、及び/又はF原子によって置換されている同素環式6員環である。
本発明の一発展形態によれば、R3及びR4並びに/又はR5及びR6は、それぞれの場合で一緒に、O、S、又はN、好ましくはO又はSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する複素環式5員環又は6員環を形成しており、好ましくはこれらの複素環式5員環若しくは6員環は無置換であるか、又は同素環式6員環を形成している。それにより、特定の方法で本発明の有利な効果が実現される。
本発明の好ましい一実施形態では、R3及びR4並びに/又はR5及びR6は、それぞれの場合で一緒に複素環式5員環又は6員環を形成しない。
本発明の好ましい一実施形態では、X1及びR6、好ましくはR8及びR6、並びに/又はX2及びR3、好ましくはR8及びR3は、S、O、及びNからなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する複素環式5員環若しくは6員環を一緒に形成しているか、又は同素環式6員環、好ましくは複素環式5員環を形成している。
本発明の好ましい一実施形態では、X1及びR7、好ましくはR8及びR7、並びに/又はX2及びR2、好ましくはR8及びR2は、S、O、及びNからなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する複素環式5員環若しくは6員環を一緒に形成しているか、又は同素環式6員環、好ましくは複素環式5員環を形成している。
本発明の一発展形態によれば、R1は、R1がC6HnF5-n(ここで、n=0、1、2、3、4である)であるという条件で同素環式6員環である。それにより、特定の方法で本発明の有利な効果が実現される。
本発明の一発展形態によれば、R1は以下からなる群から選択される:
(これらの式中、*は一般式Iの化合物への結合を表し、Yは各存在において独立して、Cl、CN、F、及びCF3からなる群から選択され、好ましくはYはFであり、H原子は置換若しくは無置換であり、好ましくは無置換である)。それにより、特定の方法で本発明の有利な効果が実現される。
本発明の一発展形態によれば、R3及びR6は、互いに独立して、以下からなる群から選択される:
(これらの式中、*は一般式Iの化合物への結合を表し、Uは、O、S、及びNR19からなる群から選択され、R19は、H、ハロゲン、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、アルコキシ、アルケニル、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、好ましくは、UはO又はSであり、Zは、各存在において独立して、H、ハロゲン(好ましくはF)、CF3、CN、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、アルケニル、アルコキシ、N-アルキル、Nアルキル2、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、好ましくはR3及びR6は同一である)。それにより、特定の方法で本発明の有利な効果が実現される。
本発明の好ましい一実施形態では、Zは、各存在において独立して、ハロゲン(好ましくはF)、CF3、及びCNからなる群から選択され、特に好ましくはZはFである。本発明の代替の好ましい一実施形態では、Zはメチル、メトキシ、エチル、又はエトキシである。
本発明の好ましい一実施形態では、R3及びR6は、互いに独立して、
から選択され、
式中、*は一般式Iの化合物への結合を表し、
Z2は、O、S、及びN-R11からなる群から選択され、R11は、H、アルコキシ、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、及びアリールからなる群から選択され、
Y3は、N又はC-R12であり、R12は、H、ハロゲン、アルコキシ、分岐若しくは直鎖の環状若しくは開鎖状のアルキル、アルケニル、及びアリールからなる群から選択され、好ましくは少なくとも1つのHが置換されており、好ましくはCN又はFによって置換されており、
Y4は、N又はC-R13であり、R13は、H、ハロゲン、アルコキシ、分岐若しくは直鎖の環状若しくは開鎖状のアルキル、アルケニル、及びアリールからなる群から選択され、好ましくは少なくとも1つのHが置換されており、好ましくはCN又はFによって置換されており、好ましくはR12とR13は環構造の形態で互いに同素環又は複素環へと連結しており、
R10は、H、ハロゲン、アルコキシ、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、分岐若しくは直鎖の環状若しくは開鎖状のアルキル、アミノ、アリール、ヘテロアリール、アルケニル、及び少なくとも1つのC=C二重結合を有する電子求引性アルキル基からなる群から選択され、好ましくは少なくとも1つのHはCN又はFによって置換されている。
本発明の好ましい一実施形態では、Y3及び/又はY4中のH原子は、アルキル、アルコキシ、又はFによって少なくとも部分的に置換されている。
好ましい一実施形態では、位置Y3及びY4は、それぞれの場合においてCHである。
本発明の好ましい一実施形態では、R3基はR6基と同一である。
本発明の好ましい一実施形態では、X1はX2と同一であり、R2はR7と同一であり、R4はR5と同一であり、R3はR6と同一である。
本発明の好ましい一実施形態では、X1及びX2はO又はSであり、R2及びR7はHであり、R4及びR5はHであり、R3はR6と同一である。
本発明の一発展形態によれば、R3及び/又はR6はさらに縮合されている、並びに/又はR1は単環式の5員環又は6員環である。
本発明の好ましい一実施形態では、R3及び/又はR6は、少なくとも1つの追加の5員環又は6員環、好ましくは2つの追加の5員環及び/又は6員環に縮合しており、ここでの少なくとも1つの5員環及び/又は少なくとも1つの6員環は、置換又は無置換のアリール又はヘテロアリール環である。
本発明の別の好ましい一実施形態では、R3及び/又はR6は追加的には縮合していない。
本発明の一発展形態によれば、R2及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、及びC1~C4アルキルからなる群から選択され、好ましくは、R2及びR7はHである、及び/又はR4及びR5は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、及びC1~C4アルキルからなる群から選択され、好ましくはR4及びR5はHである。
本発明の一発展形態によれば、R1は、自由電子対を持つ少なくとも1つのsp2混成N原子を環系に有する複素環式5員環又は6員環であり、好ましくは、R1は、置換若しくは無置換のイミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、及びイソチアゾールからなる群から選択される。
本発明の特に好ましい一実施形態では、R1は、置換及び/又は無置換チオフェンではなく、好ましくは無置換チオフェンではない。
本発明の特に好ましい一実施形態では、R1は、置換及び/又は無置換フランではなく、好ましくは無置換フランではない。
本発明の特に好ましい一実施形態では、R1は、置換及び/又は無置換ピロールではなく、好ましくは無置換ピロールではない。
本発明の好ましい一実施形態では、複素環式5員環若しくは6員環、又は同素環式6員環は、追加的には縮合していない。
本発明の一発展形態によれば、化合物は、以下からなる群から選択される。
本発明の一発展形態によれば、R1中のH原子の全てがハロゲン、CF3、又はCNによって置換されており、好ましくはH原子の全てがFによって置換されている。
本発明の化合物は、特にいわゆる小分子に関する。小分子とは、特に、大気圧(周囲の大気の気圧)且つ室温で固相で存在する、100~2000g/molの単分散モル質量を有する非高分子有機分子を意味すると理解される。特に、小分子は光活性を有し、光活性とは、光が導入されると分子がその電荷状態及び/又は分極状態を変化させることを意味すると理解される。光活性を有する分子は、特に、吸収された電磁放射、すなわち光子が励起子に変換される特定の波長範囲で電磁放射の吸収を示す。
本発明の一発展形態によれば、化合物は300~1500g/molのモル重量を有する。
本発明の好ましい一実施形態では、本発明の化合物は、R3とR4の間及び/又はR5とR6の間に環構造を有さない。
本発明の好ましい一実施形態では、化合物は、R1とBを通る軸に対して構造が鏡面対称である。
本発明の目的は、より具体的には上述した例示的な実施形態のうちの1つによる、オプトエレクトロニクス部品における本発明の少なくとも1種の化合物の使用の提供によっても達成される。この場合、オプトエレクトロニクス部品における少なくとも1種の化合物の使用については、特に、本発明の化合物に関連して既に説明された利点がもたらされる。
本発明の一発展形態によれば、本発明の化合物は、有機オプトエレクトロニクス部品、好ましくは有機太陽電池、OLED、OFET、又は有機光検出器において使用される。
本発明の好ましい一実施形態では、本発明の少なくとも1種の化合物は、オプトエレクトロニクス部品の光活性層において吸収体材料として使用される。本発明の好ましい一実施形態では、本発明の化合物は、ドナー-アクセプターヘテロ接合におけるドナーとして使用される。
本発明の目的は、層系の少なくとも1つの層が本発明の化合物を含む、層系を有するオプトエレクトロニクス部品、より具体的には上述した例示的な実施形態の1つによるオプトエレクトロニクス部品、の提供によっても達成される。この場合、層系の少なくとも1つの層は、本発明の少なくとも1種の化合物を含む。この場合、特に本発明の化合物に関して、及びオプトエレクトロニクス部品における本発明の少なくとも1種の化合物の使用に関して既に説明された利点が、オプトエレクトロニクス部品で得られる。オプトエレクトロニクス部品は、第1の電極と、第2の電極と、層系とを含み、層系は、第1の電極と第2の電極との間に配置される。
本発明の一発展形態によれば、オプトエレクトロニクス部品は、有機オプトエレクトロニクス部品、好ましくは有機太陽電池、OFET、OLED、又は有機光検出器である。
本発明の一発展形態によれば、オプトエレクトロニクス部品は、少なくとも1つの光活性層、好ましくは光吸収性光活性層を有する層系を含み、少なくとも1つの光活性層は、本発明の少なくとも1種の化合物を含む。
本発明の好ましい一実施形態では、少なくとも1つの光活性層は吸収体層であり、好ましくは、少なくとも1種の化合物は吸収体材料である。
本発明の好ましい一実施形態では、光活性層は、第1の電極と第2の電極との間に配置される。
本発明の好ましい一実施形態では、層系は、少なくとも2つの光活性層、好ましくは少なくとも3つの光活性層、又は好ましくは少なくとも4つの光活性層を有する。
有機オプトエレクトロニクス部品は、少なくとも1つの有機光活性層を有する光起電力素子を特に意味すると理解され、有機光活性層は、本発明の少なくとも1種の化合物を含む。有機光起電力素子は、光電効果を利用して、特に可視光の波長範囲の電磁放射を電流に変換することを可能にする。この意味で、「光活性」という用語は、光エネルギーの電気エネルギーへの変換を意味すると理解される。無機太陽電池とは対照的に、有機光起電力素子では、光は自由電荷キャリアを直接生成せず、代わりに、電気的に中性な励起状態(束縛された電子-正孔対)である励起子が最初に形成される。第2のステップでのみ、光活性なドナー-アクセプター接合の自由電荷キャリア内のこれらの励起子が分離され、これがその後電流の流れに寄与する。
本発明の好ましい一実施形態では、光活性層は、本発明の少なくとも1種の化合物と少なくとも1種の追加の化合物とから構成される混合層として、又は本発明の少なくとも1種の化合物と少なくとも2種の追加の化合物との混合層として具体化され、化合物は好ましくは吸収体材料である。
本発明の好ましい一実施形態では、オプトエレクトロニクス部品の層系は、少なくとも1つの輸送層を有し、少なくとも1つの輸送層は、ドープされているか、部分的にドープされているか、又はドープされていない。輸送層は、特に、1種類の電荷キャリアを輸送し、好ましくは<450nmの範囲でのみ電磁放射を大きく吸収する、層系の層を意味すると理解される。
本発明の好ましい一実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は基板を有し、第1の電極又は第2の電極が基板上に配置され、より具体的には、オプトエレクトロニクス部品の電極の1つは、層系が第1の電極と第2の電極との間に配置された状態で、基板上に直接設けることができる。
本発明の好ましい一実施形態では、化合物及び/又は少なくとも1種の化合物を有する層は、真空処理、蒸着、又は溶媒処理によって、特に好ましくは真空処理によって堆積される。
本発明は、図面を参照して以下でさらに詳しく明らかにされる。
オプトエレクトロニクス部品の例示的な実施形態の概略的な断面図を示す。 化合物(1)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(1)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(3)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(3)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(5)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(5)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(8)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(8)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(10)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(10)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(14)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(14)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(15)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(15)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(29)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(29)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。 化合物(32)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。 有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(32)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。
例示的な実施形態
図1は、オプトエレクトロニクス部品の例示的な実施形態の概略的な断面図を示す。このオプトエレクトロニクス部品は、少なくとも1種の一般式Iの化合物を含む。
本発明のオプトエレクトロニクス部品は層系7を有し、層系7の少なくとも1つの層は本発明の化合物を含む。
本発明の一構成では、オプトエレクトロニクス部品は、有機オプトエレクトロニクス部品、好ましくは有機太陽電池、OFET、OLED、又は有機光検出器である。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
オプトエレクトロニクス部品は、第1の電極2、第2の電極6、及び層系7を含み、層系7は、第1の電極2と第2の電極6との間に配置される。ここでの層系7の少なくとも1つの層は、本発明の少なくとも1種の化合物を含む。
本発明のさらなる構成では、オプトエレクトロニクス部品は、少なくとも1つの光活性層4、好ましくは光吸収性光活性層4を有する層系7を有し、少なくとも1つの光活性層4は、本発明の少なくとも1種の化合物を含む。
本発明のさらなる構成では、層系7は、少なくとも2つの光活性層4、好ましくは少なくとも3つの光活性層4、又は好ましくは少なくとも4つの光活性層4を有する。
例示的な一実施形態では、有機太陽電池は、例えばITOを含む電極2が上に配置された、例えばガラスから構成される基板1を有する。その上に、電子輸送層3(ETL)と、光活性層4とを含む層系7が配置され、光活性層4は、フラットヘテロ接合又はバルクヘテロ接合のいずれかとして、本発明の少なくとも1種の化合物と、p-導電性ドナー材料と、例えばC60フラーレンなどのn-導電性アクセプター材料とを有する。この上に、pドープされた正孔輸送層5(HTL)、及び金又はアルミニウムの電極6が配置され、バルクヘテロ接合として具体化される。
本発明のさらなる構成では、光活性層4は、本発明の少なくとも1種の化合物と少なくとも1種の追加の化合物とから構成される混合層として、又は本発明の少なくとも1種の化合物と少なくとも2種の追加の化合物との混合層として具体化され、これらの化合物は吸収体材料である。
本発明のさらなる構成では、オプトエレクトロニクス部品は、タンデムセル、トリプルセル、又はマルチセルとして具体化される。これらの場合、互いに積層された2つ以上の光活性層4が存在し、光活性層4は、同一の材料又は異なる材料又は材料混合物から構成される。
本発明の個々の部品は、例えばコーティング又は印刷の場合のように、キャリアガスあり若しくはなしの真空蒸発、又は溶液若しくは懸濁液の処理によって製造することができる。個々の層は、スパッタリングによって設けることもできる。これは、特にベースコンタクトである可能性がある。真空蒸発による層の製造が有利であり、この場合、キャリア基板は加熱されてもよい。
本発明のさらなる構成では、オプトエレクトロニクス部品はフレキシブルオプトエレクトロニクス部品である。本発明の意味におけるフレキシブルオプトエレクトロニクス部品は、外部から力を受けたときに部分的に変形可能な部品を指す。その結果、そのようなフレキシブルな部品は曲面への配置に適している。
本発明の化合物の一般的な調製は、先行技術から当業者に公知である。これに関連して、より具体的には国際特許出願公開第2007126052A1号パンフレット及び欧州特許出願第3617214A1号明細書が参照される。
一般式Iの化合物は、以下の構造:
を有する。X1及びX2は、互いに独立して、O、S、又はN-R8であり、R8はH、アルキル、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、R1は、置換同素環式6員環であり、その中の少なくとも1つのH原子は、F、Cl、CN、CF3、及びCOR8からなる群から選択される電子求引性置換基によって置換されており、R8はC1~C4アルキルであるか、又は置換若しくは無置換の複素環式5員環若しくは6員環であり、ここでの複素環式5員環若しくは6員環は、自由電子対を持つ少なくとも1つのsp2混成N原子を有し、及び/又はO、S、又はNから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有し、少なくとも1つのH原子は、F、Cl、CN、CF3、及びCOR9からなる群から選択される電子求引性置換基によって置換されており、R9はC1~C4アルキルである。R2及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、フッ素化又は部分フッ素化アルキル、不飽和アルキル、及びアリールからなる群から選択される。R4及びR5は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、フッ素化若しくは部分フッ素化アルキル、不飽和アルキル、及びアルコキシからなる群から選択される。R3及びR6は、互いに独立して、置換若しくは無置換の同素環式6員環又は置換若しくは無置換の複素環式5員環若しくは6員環である。
本発明の一構成では、X1及びX2はSであるか、若しくはX1及びX2はOである、並びに/又は同素環式6員環及び/若しくは複素環式5員環若しくは6員環R1中の少なくとも1つのH原子は、F若しくはCF3によって、好ましくはFによって置換されている。
本発明のさらなる構成では、R3とR4及び/又はR5とR6は、それぞれの場合で一緒に、O、S、又はN、好ましくはO又はSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する複素環式5員環又は6員環を形成しており、好ましくはこれらの複素環式5員環若しくは6員環は無置換であるか、又は同素環式6員環を形成している。
本発明のさらなる構成では、R1は、R1がC6HnF5-n(ここで、n=0、1、2、3、4である)であるという条件で同素環式6員環である。
本発明のさらなる構成では、R1は以下からなる群から選択される:
(これらの式中、*は一般式Iの化合物への結合を表し、Yは各存在において独立して、Cl、CN、F、及びCF3からなる群から選択され、好ましくはYはFであり、H原子は置換若しくは無置換である)。
本発明のさらなる構成では、R3及びR6は、互いに独立して、以下からなる群から選択される:
(これらの式中、*は一般式Iの化合物への結合を表し、
Uは、O、S、及びNR19からなる群から選択され、R19は、H、ハロゲン、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、アルコキシ、アルケニル、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、好ましくは、UはO又はSであり、Zは、各存在において独立して、H、ハロゲン(好ましくはF)、CF3、CN、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、アルケニル、アルコキシ、N-アルキル、Nアルキル2、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、好ましくはR3及びR6は同一である)。
本発明のさらなる構成では、R3及び/又はR6はさらに縮合されている、及び/又はR1は単環式の5員環又は6員環である。
本発明のさらなる構成では、R2及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、及びC1~C4アルキルからなる群から選択され、好ましくは、R2及びR7はHである、及び/又はR4及びR5は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、及びC1~C4アルキルからなる群から選択され、好ましくはR4及びR5はHである。
本発明のさらなる構成では、R1は、自由電子対を持つ少なくとも1つのsp2混成N原子を環系に有する複素環式5員環又は6員環であり、好ましくは、R1は、置換若しくは無置換のイミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、及びイソチアゾールからなる群から選択される。
本発明のさらなる構成では、化合物は、以下からなる群から選択される:
本発明のさらなる構成では、R1中のH原子の全てがハロゲン又はCNによって置換されており、好ましくはH原子の全てがFによって置換されている。
本発明のさらなる構成では、化合物は300~1500g/molのモル重量を有する。
本発明の化合物は、本発明の一構成では、オプトエレクトロニクス部品、好ましくは有機オプトエレクトロニクス部品、特に好ましくは有機太陽電池、OLED、OFET、又は有機光検出器において使用される。
以下の図2~21では、一般式Iを有する本発明の化合物及びその光学特性の具体的な例示的な実施形態が示されている。開放電圧Uoc、短絡電流Jsc、及び充填因子FFのパラメータは、それぞれ光起電力素子の同じ構成に基づいている。
図2は、化合物(1)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
化合物(1)~(32)の吸収スペクトル(波長(nm)に対する光学密度)を、それぞれの場合において溶融シリカに真空蒸着によって設けた厚さ30nmの層について、及びジクロロメタン溶液中で測定した。
図3は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定された、化合物(1)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示している。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
電流-電圧曲線には、有機太陽電池を特徴付ける量が含まれる。ここで最も重要な量は、充填因子FF、開放電圧Uoc、及び短絡電流Jscである。
化合物を調査するために、すなわち、有機オプトエレクトロニクス部品の吸収体材料としてのその使用のために、BHJセルの電流-電圧曲線を測定した。この例示的な実施形態では、ITO層上のBHJセルは、15nmの層厚さを有するC60の層を有する。この層に、化合物(1)をC60と共に30nmの厚さで適用した。この層に続く層は、10nmの層厚さのBPAPF(9,9-ビス[4-(N,N-ビスビフェニル-4-イルアミノ)-フェニル]-9H-フルオレン)の層である。この上に、45nmの層厚さのBPAPFとNDP9とを含む別の層が位置する。この層には、厚さ1nmのNDP9を含む別の層が隣接しており、これに厚さ50nmの金の層が続いている。この構成では、ITOが電極2として機能し、隣接するフラーレンC60が電子輸送層(ETL)3として機能し、その後に電子アクセプター材料としてのC60とそれぞれの吸収体とを含む光活性層4、その後に正孔輸送層(HTL)5としてのBPAPF(9,9-ビス[4-(N,N-ビスビフェニル-4-イルアミノ)フェニル]-9H-フルオレン)、及びNDP9(Novaled AG)がドープされたたBPAPF、その後に金電極6が続いている。本発明に従って、半導体部品/層系中の少なくとも1つの層は、一般式Iの化合物を含む。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(1):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。セルのパラメータは、AM1.5照明(AM=エアマス;AM=1.5、このスペクトルでは全体の放射電力は1000W/m2である;太陽電池モジュールの測定の標準値としてAM=1.5)で測定した。光活性層はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。
化合物(I)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは69.7%、開放電圧Uocは0.71V、短絡電流Jscは10.2mA/cm2である。化合物(1)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は5.05%である。
化合物(1)は、真空下で良好な蒸発性を示す。化合物(1)の蒸発温度は230℃であり、分解温度は377℃である。これと比較して、化合物(1)のメソ位にC6F5基ではなくCF3基を有する対応する比較化合物(1)は、215℃の蒸発温度を有し、分解温度は60℃低いわずか317℃である。
図4は、化合物(3)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図5は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(3)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(3):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(3)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは73.4%、開放電圧Uocは0.69V、短絡電流Jscは11.4mA/cm2である。化合物(3)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は5.77%である。
化合物(3)は、真空下で良好な蒸発性を示す。
図6は、化合物(5)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図7は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(5)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(5):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(5)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは71.7%、開放電圧Uocは0.95V、短絡電流Jscは9.4mA/cm2である。化合物(5)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は6.40%である。
図8は、化合物(8)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図9は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(8)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(8):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(8)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは70.4%、開放電圧Uocは0.72V、短絡電流Jscは11.0mA/cm2である。化合物(8)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は5.58%である。
図10は、化合物(10)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図11は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(10)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(10):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(10)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは67.6%、開放電圧Uocは0.90V、短絡電流Jscは9.6mA/cm2である。化合物(10)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は5.84%である。
図12は、化合物(14)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図13は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(14)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(14):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(14)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは65.0%、開放電圧Uocは0.91V、短絡電流Jscは10.2mA/cm2である。化合物(14)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は6.03%である。
図14は、化合物(15)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図15は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(15)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(15):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(15)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは67.7%、開放電圧Uocは0.95V、短絡電流Jscは9.7mA/cm2である。化合物(15)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は6.24%である。
図16は、化合物(29)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図17は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(29)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(29):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(29)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは64.0%、開放電圧Uocは0.68V、短絡電流Jscは12.6mA/cm2である。化合物(29)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は5.48%である。
図18は、化合物(32)の吸収スペクトルのグラフ表示を示す。
図19は、有機オプトエレクトロニクス部品で測定した、化合物(32)を含むBHJセルの電流-電圧曲線、スペクトル外部量子効率、及び充填因子のグラフ表示を示す。この例示的な実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は有機太陽電池である。
以下の構成:ITO/C60(15nm)/化合物(32):C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を有するBHJセルの電流-電圧曲線を決定した。光活性層4はバルクヘテロ接合(BHJ)を含んでいた。化合物(32)を含むオプトエレクトロニクス部品では、充填因子FFは69.9%、開放電圧Uocは1.0V、短絡電流Jscは9.4mmA/cm2である。化合物(32)を用いたこのタイプのオプトエレクトロニクス部品、より具体的には太陽電池のセル効率は6.57%である。
本発明の化合物の有利な特性は、太陽電池の同一の構造についての開放電圧Uoc、短絡電流Jsc、及び充填因子FFのパラメータでも明らかである。本発明の化合物は、改善された吸収特性のみならず、適切な電荷輸送特性も有する。化合物(1)、(3)、(5)、(8)、(10)、(14)、(15)、(29)、及び(32)についての吸収特性と有機太陽電池で測定された電流-電圧プロファイルを含む実験データからは、これらの化合物が有機太陽電池やその他の有機オプトエレクトロニクス部品における利用に非常に適していることが示される。
表1は、溶液中及び膜中の化合物(1)~(32)の吸収極大を示す。
光学特性は実験的に決定した。吸収極大λmaxは、ジクロロメタンが入っているキュベット内で、溶融シリカ上の厚さ30nmの真空蒸着層から、光度計を使用して決定した。驚くべきことに、膜中の化合物(1)~(32)は、もはや人間の目には見えない650nmを超える近赤外範囲で特に広い吸収を示すことが見出された。さらに、化合物(1)~(32)が高い熱安定性を有し、分解せずに真空下で蒸発できることを示すことができた。表1には、追加的に融解温度DSCが示されている。
表2は、直接比較した本発明の化合物(1)~(32)のVoc、Jsc、及びFFパラメータの光起電力パラメータを示している。セルの構成は、ITO/C60(15nm)/吸収体:C60(30nm、3:2、90℃)/BPAPF(10nm)/BPAPF:NDP9(45nm、10重量%NDP9)/NDP9(1nm)/Au(50nm)を備えたガラスであり、測定はAM1.5照明下で行われる(AM=エアマス;AM=1.5、このスペクトルでは、全体の放射電力は1000W/m2であり、太陽電池モジュールの測定の標準値としてAM=1.5である)。
化合物の吸収特性及び有機太陽電池で測定された電流-電圧プロファイルを含む本発明の化合物についての実験データは、本発明の化合物が有機太陽電池やその他の有機オプトエレクトロニクス部品における利用に非常に適していることを示している。

Claims (15)

  1. 一般式Iの化合物:
    (式中、
    X1及びX2は、互いに独立して、O、S、又はN-R8であり、R8はH、アルキル、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、
    R1は、置換同素環式6員環であり、その中の少なくとも1つのH原子は、F、Cl、CN、CF3、及びCOR8からなる群から選択される電子求引性置換基によって置換されており、R8はC1~C4アルキルであるか、又は置換若しくは無置換の複素環式5員環若しくは6員環であり、前記複素環式5員環若しくは6員環は、自由電子対を持つ少なくとも1つのsp2混成N原子を有し、及び/又はO、S、又はNから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有し、前記置換複素環式5員環又は6員環において、少なくとも1つのH原子は、F、Cl、CN、CF3、及びCOR9からなる群から選択される電子求引性置換基によって置換されており、R9はC1~C4アルキルであり、
    R2及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、フッ素化又は部分フッ素化アルキル、不飽和アルキル、及びアリールからなる群から選択され、
    R4及びR5は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、フッ素化若しくは部分フッ素化アルキル、不飽和アルキル、及びアルコキシからなる群から選択され、
    R3及びR6は、互いに独立して、置換若しくは無置換の同素環式6員環又は置換若しくは無置換の複素環式5員環若しくは6員環である)。
  2. X1及びX2がSであるか、若しくはX1及びX2がOであり、並びに/又は前記同素環式6員環及び/若しくは前記複素環式5員環若しくは6員環R1中の少なくとも1つのH原子が、F若しくはCF3によって、好ましくはFによって置換されている、請求項1に記載の化合物。
  3. R3及びR4並びに/又はR5及びR6は、それぞれの場合で一緒に、O、S、又はN、好ましくはO又はSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する複素環式5員環又は6員環を形成しており、好ましくは前記複素環式5員環若しくは6員環は無置換であるか、又は同素環式6員環を形成している、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. R1がC6HnF5-n(n=0、1、2、3、4)であるという条件で、R1が同素環式6員環である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. R1が以下からなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物:
    (これらの式中、*は前記一般式Iの化合物への結合を表し、Yは各存在において独立して、Cl、CN、F、及びCF3からなる群から選択され、好ましくはYはFであり、H原子は置換若しくは無置換である)。
  6. R3及びR6が、互いに独立して以下からなる群から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物:
    (これらの式中、*は前記一般式Iの化合物への結合を表し、Uは、O、S、及びNR19からなる群から選択され、R19は、H、ハロゲン、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、アルコキシ、アルケニル、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、好ましくは、UはO又はSであり、Zは、各存在において独立して、H、ハロゲン(好ましくはF)、CF3、CN、アルキル、フッ素化アルキル、部分フッ素化アルキル、アルケニル、アルコキシ、N-アルキル、Nアルキル2、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、好ましくはR3及びR6は同一である)。
  7. R3及び/又はR6がさらに縮合されている、並びに/又はR1は単環式の5員環又は6員環である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. R2及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、及びC1~C4アルキルからなる群から選択され、好ましくは、R2及びR7はHである、並びに/又はR4及びR5は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、及びC1~C4アルキルからなる群から選択され、好ましくはR4及びR5はHである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. R1は、自由電子対を持つ少なくとも1つのsp2混成N原子を環系に有する複素環式5員環又は6員環であり、好ましくは、R1は、置換若しくは無置換のイミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、及びイソチアゾールからなる群から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 以下からなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物:
  11. R1中の前記H原子の全てがハロゲン又はCNによって置換されており、好ましくは前記H原子の全てがFによって置換されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 300~1500g/molのモル重量を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. オプトエレクトロニクス部品、好ましくは有機オプトエレクトロニクス部品、特に好ましくは有機太陽電池、OLED、OFET、又は有機光検出器における、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  14. 層系を有するオプトエレクトロニクス部品であって、前記層系の少なくとも1つの層が請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物を含み、好ましくは有機オプトエレクトロニクス部品、特に好ましくは有機太陽電池、OFET、OLED、又は有機光検出器である、オプトエレクトロニクス部品。
  15. 少なくとも1つの光活性層、好ましくは光吸収性光活性層を有する層系を含み、前記少なくとも1つの光活性層が請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物を含む、請求項14に記載のオプトエレクトロニクス部品。
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