JP2023539622A - ガラス物品の製造時において制御環境を提供するための包囲体 - Google Patents

ガラス物品の製造時において制御環境を提供するための包囲体 Download PDF

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Abstract

制御環境を提供するための包囲体は、包囲体の上端部及び包囲体の下端部を通って延在し、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分する中心平面と、包囲体の下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、包囲体の流入口から上端部まで延在する包囲壁と、包囲体の上端部に設けられた入口ポートと、入口ポートと包囲壁のチャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備える。包囲壁は、チャンバ領域、及び流入口とチャンバ領域との間の過渡領域を含む。チャンバ領域の幅Wchamberは、チャンバ領域にわたり実質的に一定である。過渡領域において、包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比は1:2~1:5である。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年8月28日を出願日とする米国仮特許出願第63/071570号の米国特許法第119条に基づく優先権の利益を主張するものであり、この仮出願のすべての開示内容は、本明細書の依拠するところとし、参照することにより本明細書の一部をなすものとする。
本開示の実施形態は、概して、制御環境に関し、より詳細には、ガラス物品の製造に使用する制御環境に関する。
ガラス物品は、製品包装や特殊用途などの様々な用途に使用することができる。そして、ガラス物品の具体的な用途に応じて、ガラス物品の外側に被膜を設けて、擦傷の低減又は防止、紫外線の反射、ガラス表面の色付けなどの特定の特性を付与することができる。被膜の塗布は、様々な公知技術のいずれかを使用して、ガラス製造プロセス中に行うことができる。しかし、スプレーコーティング技術などの一部の技術の性能は、ガラス製造プロセスを実施する際の環境条件や、プロセス実施直後にガラス物品が置かれる環境条件に依存することが多い。さらに、被膜を施したばかりのガラス物品の表面から、被膜に使用された溶剤が蒸気となって放出されることも考えらえる。
したがって、被膜を施したガラス物品の製造時において制御環境を提供する包囲体が必要とされている。
種々の実施形態により、ガラス物品の周囲を取り囲み、ガラス製造プロセスの少なくとも一部において制御環境を提供する包囲体を提供する。本明細書に記載の包囲体は、制御環境に必要とされる温湿度制御された濾過空気の量を低減するとともに、ガラス物品から蒸発する溶剤を効率的に捕捉することにより、溶剤蒸気による周囲環境の汚染を防止することができる。さらに、種々の実施形態に係る包囲体は、周囲環境中に存在する微粒子でガラス物品が汚染されて、ガラス物品がその最終用途に適さない状態となることを低減又は防止することができる。
1つ以上の実施形態によれば、制御環境を提供するための包囲体は、包囲体の上端部及び包囲体の下端部を通って延在し、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分する中心平面と、包囲体の下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、包囲体の流入口から上端部まで延在する包囲壁と、包囲体の上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、入口ポートと包囲壁のチャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備える。包囲壁は、チャンバ領域、及び流入口とチャンバ領域との間の過渡領域を含む。チャンバ領域の幅Wchamberは、チャンバ領域にわたり実質的に一定である。過渡領域において、包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比は1:2~1:5とすることができる。中心平面は、包囲体の流入口及び入口ポートを通り、排出口は、中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する。
1つ以上の実施形態によれば、ガラス物品を製造するための製造ラインは、包囲体と、部品キャリアと、を備える。包囲体は、包囲体の上端部及び包囲体の下端部を通って延在し、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分する中心平面と、包囲体の下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、包囲体の流入口から上端部まで延在する包囲壁と、包囲体の上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、入口ポートと包囲壁のチャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備える。包囲壁は、チャンバ領域、及び流入口とチャンバ領域との間の過渡領域を含む。チャンバ領域の幅Wchamberは、チャンバ領域にわたり実質的に一定である。過渡領域において、包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比は1:2~1:5とすることができる。中心平面は、包囲体の流入口及び入口ポートを通り、排出口は、中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する。部品キャリアの把持部材は、入口ポートを通るように配置され、部品キャリアは、包囲体のチャンバ領域を通過させるようにガラス物品を移動するように構成される。
1つ以上の実施形態によれば、被膜された物品を搬送する方法が提供される。本方法は、被膜された物品を包囲体内に配置するステップと、流入口から包囲体に流体の流れを供給するステップと、排出口から包囲体の外に流体の流れを排出するステップと、包囲体を通り且つ中心平面に実質的に平行な経路に沿って、被膜された物品を移動させるステップと、を含む。包囲体は、包囲体の上端部及び包囲体の下端部を通って延在し、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分する中心平面と、包囲体の下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、包囲体の流入口から上端部まで延在する包囲壁と、包囲体の上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、入口ポートと包囲壁のチャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備える。包囲壁は、チャンバ領域、及び流入口とチャンバ領域との間の過渡領域を含む。チャンバ領域の幅Wchamberは、チャンバ領域にわたり実質的に一定である。過渡領域において、包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比は1:2~1:5とすることができる。中心平面は、包囲体の流入口及び入口ポートを通り、排出口は、中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する。
これらの実施形態については、以下の詳細な説明において、添付の図面と関連付けて詳細に説明する。
以下の図面と併せて読むことにより、後述の本開示の特定の実施形態の詳細な説明を最もよく理解することができるであろう。なお、図面において、同様の構造については同様の参照番号で示す。
本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、制御環境を提供するための包囲体を示す模式断面図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、制御環境を提供するための包囲体を通り抜ける空気の流れを示す模式断面図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、ガラス物品を中に入れた状態の包囲体を示す模式断面図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、ガラス物品を製造するための包囲体を他の側から見た模式図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、ガラス物品を製造するための製造ラインを示す模式側面図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、制御環境を提供するための包囲体の中を空気が流れる様子を再現した3次元数値流体力学(3次元CFD)モデルを示す図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、制御環境を提供するための包囲体内の中のバイアルから流れる空気流を再現した3次元CFDモデルを示す図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、バイアル表面から蒸発した溶剤が制御環境を提供するための包囲体を抜ける様子を再現した3次元CFDモデルを示す図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、制御環境を提供するための包囲体の中を空気が流れる様子を再現した3次元CFDモデルを示す図 本明細書に開示の1つ以上の実施形態に係る、制御環境を提供するための包囲体の中を微粒子が流れる様子を再現した3次元CFDモデルを示す図 本明細書に記載の1つ以上の実施形態に係る、制御環境を提供するための包囲体の中を微粒子が流れる様子を再現した3次元CFDモデルを示す図
次に、被膜ガラス物品の製造時に使用する包囲体の実施形態について詳細に説明する。添付の図面は、これら実施形態の例を示すものである。図面全体を通して、同一又は類似の箇所は、可能な限り同一の参照番号を用いて示す。図1は、包囲体の一実施形態を示す模式図である。包囲体は、主に、包囲壁と、包囲体の下端部に設けられる流入口(inlet)と、過渡領域と、チャンバ領域と、包囲体上部の入口ポート(entry port)と、入口ポートとチャンバ領域の間に設けられる排出口(outlet)と、を備えている。包囲体の上端部及び下端部を通って延在する中心平面が、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分している。以下、添付の図面を詳細に参照しながら、被膜ガラス物品の製造に使用する包囲体の種々の実施形態を説明する。
なお、本明細書に提示する特許請求の範囲の1つ以上の請求項において、移行句として「wherein」という用語を用いている。この用語は、構造の特徴を列挙する記載を導入するための非限定的な移行句として、請求項に組み入れて使用しているものであり、より一般的な非限定的な前提部分用語「を含む/備える(comprising)」と同様に解釈すべきである。
本明細書において、方向性のある用語(例えば、上へ(up)、下へ(down)、右(right)、左(left)、前(front)、後(back)、上(top)、下(bottom)など)は、図面を参照したものに過ぎず、絶対的な向きを意味することを意図するものではない。
本明細書において、「約」ある特定の値以上、「約」ある特定の値~「約」他の特定の値、又は、「約」該他の特定の値以下、という形で範囲を表現する場合がある。このような表現で範囲を表す場合、該ある特定の値~該他の特定の値を含む他の実施形態が存在する。同様に、ある値の前に「約」をつけてその値を近似値として表現する場合、その特定の値自身によって構成される他の実施形態も存在することが理解されるであろう。また、各範囲の両端点が持つ意味は、互いに相関しているとともに互いに独立でもあることも理解されるであろう。
特に断りのない限り、本明細書に記載のいかなる方法も、各ステップ(工程)を特定の順序で実施することを要請していると解釈されることを意図するものではなく、また、いかなる装置に関しても、特定の向きを要請することを意図するものではない。したがって、方法クレームにおいてそのステップの順序を実際に記載している場合、及び、装置クレームにおいて個々の構成要素の並び順や向きを実際に記載している場合を除き、又は、その他、各ステップが特定の順序に限定される旨の記載が請求の範囲若しくは発明の詳細な説明において明確になされている場合、及び、装置の構成要素の特定の並び順や特定の向きを記載している場合を除き、順序(並び順)や向きが推測されることは、いかなる点においても意図していない。これは、各ステップの並び、操作の流れ、構成要素の並び順、又は構成要素の向きについての論法の問題、文法的な構成又は句読点から導き出される通俗的な意味、本明細書に記載の実施形態の数又は種類など、解釈の根拠となり得るあらゆる非明示的事項に対して該当する。
本明細書において、「a」、「an」、及び「the(その/前記)」で示す単数形は、文脈上明らかに複数形を含まないことが明らかである場合を除き、対応する複数形に対する言及も包含するものとする。したがって、例えば、ある構成要素を冠詞「a」で導く表現は、文脈上明らかにそうでない場合を除き、その構成要素を2つ以上有する態様も包含する。
本明細書において、「制御環境(controlled environment)」は、設定された区域内において特定の雰囲気条件が維持される、周囲を取り囲んだ又は部分的に囲んだ空間(volume)を指す。制御環境内では、例えば、温度、圧力、及び湿度を所定の範囲内に保つことができる。これに加えて、(例えば、流入する空気を濾過することにより、)制御環境への微粒子の侵入を規制することもできる。
本明細書において、「層流(laminar flow)」は、流体の流れを指し、例えば、限定されるものではないが、横流(cross-current)、渦(eddy)、旋回流(swirl)、及び左右の混流が生じていない気流を含むことができる。
本明細書において、「変曲点(inflection point)」は、湾曲が凹から凸、又は凸から凹に変化する点を指す。
本明細書において、「鏡映対称性(reflection symmetry)」は、ある平面に対して物体が対称であり、当該平面に沿って物体を反転させた結果が、その物体自身と区別できない状態となる性質を指す。
図1は、制御環境を提供するための包囲体100の一実施形態を示す図である。制御環境は、例えば、被膜ガラス物品を製造するためのガラス製造ラインの少なくとも一部に沿って提供される。詳細には、図1は、図1のXY座標軸により定義されるXY平面に沿った、包囲体100の模式断面図である。包囲体100の複数の態様において、中心平面101がその基準を提供する。詳細には、包囲体100の対称性、包囲体100の流入口104及び入口ポート108の位置、並びに包囲体100の排出口109の向きは、中心平面101を基準に規定される。複数の実施形態において、中心平面101は、包囲体100の上端部102及び下端部103を通って±X方向に延在する。さらに、中心平面101は、包囲体の長さにわたりZ方向にも延在する。複数の実施形態において、中心平面101は、包囲体の幅に沿って包囲体100を二等分し、例えば、流入口の幅(Winlet110)、チャンバ領域の幅(Wchamber111)、又は入口の幅(Wentry113)に沿って包囲体100を二等分する。
包囲体100は、少なくとも1つの包囲壁105を備えている。包囲壁105は、包囲体100の下端部103から包囲体100の上端部102まで延在して、包囲体100の種々の領域を画定する。例えば、包囲壁105は、包囲体100のチャンバ領域106及び過渡領域107を画定する。いくつかの実施形態では、包囲体100は、互いに向かい合う2枚の包囲壁を備えている。例えば、包囲体100は、包囲壁を、中心平面101を挟んで反対側にそれぞれ備えることができる。複数の実施形態において、包囲壁105は、包囲壁105を貫通する1つ以上の孔を備えている。包囲壁105を貫通する孔として、例えば、包囲体100の流入口104及び排出口109を挙げることができる。複数の実施形態において、包囲壁105は、空気が層流で包囲体を通り抜けるのを促進するだけの十分な滑らかさを持った任意の材料で構成することができる。例えば、包囲壁105は、板金又はこれに類似する他の材料などの不透明な材料で形成することができる。いくつかの実施形態では、ポリマー樹脂又はプラスチック樹脂(例えば、アルケマ(Arkema)社から入手可能なPLEXIGLAS(登録商標)などの透明材料で包囲壁105を形成し、チャンバ領域106及び過渡領域107を含む包囲体100の種々の領域を、目視で検査できるようにすることもできる。さらなる実施形態では、包囲壁105を不透明材料と透明材料の組み合わせで形成して、包囲体100の外側から包囲体内部の少なくとも一部が見えるようにすることもできる。かかる実施形態では、例えば、包囲体100の外側から、チャンバ領域106、又は過渡領域107、又はその両方の少なくとも一部が見えるようにすることができる。
流入口104は、包囲体100の下端部103に位置している。複数の実施形態において、流入口104は、包囲体100内に空気が流入できるようにする包囲壁105の開口部である。あるいは、流入口104を、1枚の包囲壁を貫通して形成するのではなく、2枚の向かい合う包囲壁の間に形成することもできる。流入口104は、幅Winlet110を有している。図1において、この幅Winlet110は、包囲壁105の内表面155から反対側の包囲壁105の内表面155までをY方向に測定した幅である(例えば、この幅Winlet110は、流入口104の内幅である)。複数の実施形態において、Winlet110は、4mm以上45mm以下である。例えば、Winlet110は、4mm~45mm、4mm~40mm、4mm~35mm、4mm~30mm、4mm~25mm、4mm~20mm、4mm~15mm、4mm~10mm、10mm~45mm、15mm~45mm、20mm~45mm、25mm~45mm、30mm~45mm、35mm~45mmとすることができ、あるいは、40~45mmとすることもできる。複数の実施形態において、中心平面101は、流入口104を通り、Winletを二等分する。かかる実施形態では、Winlet110は、中心平面101に垂直な方向に測定した幅である。なお、図1では、流入口104が、その高さ(±X方向)全体にわたって一定の幅を有するものとして示しているが、複数の実施形態において、流入口104の幅が変化してもよいことが企図されている。かかる実施形態では、Winletは、流入口104の最小内幅に相当する。
図1に示すように、包囲体100の包囲壁105は、チャンバ領域106を画定している。複数の実施形態において、包囲壁105は、チャンバ領域106全体にわたりX方向とZ方向に延在し、チャンバ領域106全体にわたり中心平面101に実質的に平行である。
チャンバ領域106は、幅Wchamber111を有している。図1において、この幅Wchamber111は、包囲壁105の内表面155から反対側の包囲壁105の内表面155までをY方向に測定した幅である(例えば、この幅Wchamber111は、チャンバ領域106の内幅である)。複数の実施形態において、チャンバ領域106全体にわたり、Wchamber111は実質的に一定である。複数の実施形態において、Wchamber111は、20mm以上90mm以下である。例えば、Wchamber111は、20mm~90mm、30mm~90mm、40mm~90mm、50mm~90mm、60mm~90mm、70mm~90mmとすることができ、あるいは、80mm~90mmとすることもできる。さらなる例では、Wchamber111は、20mm~80mm、20mm~70mm、20mm~60mm、20mm~50mm、20mm~40mmとすることができ、あるいは、20mm~30mmとすることもできる。なお、チャンバ領域106の幅111を他の値とすることも可能である。ただし、幅111は、包囲体100を通過して搬送する部品の最大径の周囲に適切な気流を確保するのに十分な大きさである必要がある。複数の実施形態において、Wchamber111は、部品の最大径の2~3倍である。さらに、複数の実施形態において、中心平面101は、包囲体100のチャンバ領域106を通り、Wchamber111を二等分する。かかる実施形態では、Wchamber111は、中心平面101に垂直な方向に測定した幅である。
包囲体100は、流入口104とチャンバ領域106との間に過渡領域107をさらに備えている。複数の実施形態において、過渡領域107は、包囲壁105における中心平面101に平行でない部分によって周囲を囲まれている。過渡領域107では、包囲体100の幅(例えば、内幅)が、Wchamber111からWinlet110まで減少する。複数の実施形態において、包囲体100の幅は、中心平面101に平行な距離112(例えば、図1の±X方向に測定)をかけて減少する。複数の実施形態において、距離112は、200mm以上900mm以下である。例えば、距離112は、200mm~900mm、300mm~900mm、400mm~900mm、500mm~900mm、600mm~900mm、700mm~900mmとすることができ、あるいは、800mm~900mmとすることもできる。さらなる例では、距離112は、200mm~800mm、200mm~700mm、200mm~600mm、200mm~500mm、200mm~400mmとすることができ、あるいは、200mm~300mmとすることもできる。さらなる実施形態では、距離112は、Wchamber111の約10倍とすることができる。なお、過渡領域107のチャンバ側端部と流入口側端部のいずれにおいても1次元の流体の流れが維持される距離であれば、他の距離も可能であり、企図されている。複数の実施形態において、Winlet110とWchamber111の比は、1:2~1:5、又は1:3~1:4である。理論に束縛されるものではないが、過渡領域107の寸法を上述のように設定する(すなわち、Winlet110とWchamber111の比を1:2~1:5とする)ことにより、包囲体100の幅の変化が、流入口104からチャンバ領域106に流入する気流中に渦などの乱流パターンを生じさせるほど急激な変化とはならないことが保証され、これにより、空気が層流で包囲体100を通り抜けるのを促進できると考えられる。ただし、複数の実施形態において、過渡領域107のチャンバ側端部の流体の流れと流入口側端部の流体の流れとは、いずれも1次元の流れであるが、過渡領域107内を通る流れは、遷移流(乱流)を含んでもよいことが企図されている。
図1に示すように、複数の実施形態において、包囲壁105は、包囲体100の過渡領域107内にS字湾曲を備えている。複数の実施形態において、S字湾曲は、湾曲の方向が変化する点である変曲点157を有している。理論に束縛されるものではないが、過渡領域107にS字湾曲が存在することにより、包囲体100における流入口104からチャンバ領域106への移行が滑らかとなり、これが、空気が層流で包囲体100を通り抜けるのを助けると考えられる。なお、本明細書では、S字湾曲を具体的に図示、説明しているが、包囲体100を流れる空気が、チャンバ領域106への流入時に再循環や乱流を起こさないのであれば、他の滑らかな曲線や過渡形状も可能であり、企図されていることを理解されたい。例えば、複数の実施形態において、逆流を起こすことなく1次元の流体の流れを維持することができるだけの大きさで距離112をとるならば、過渡領域107を直線状とすることもできる。
また、包囲体100は、包囲体100の上部に入口ポート108をさらに備えている。入口ポート108は、部品キャリア(図1では図示せず)を受け入れるように構成されている。入口ポート108は、例えば、開口部(スロット)とすることができ、部品を入口ポート108に通して搬送することができる。入口ポート108は、幅Wentry113を有している。この幅Wentry113は、入口ポート108の内表面158から反対側の入口ポート108の内表面158までをY方向に測定した幅である。複数の実施形態において、Wentry113は、部品キャリアの寸法に依存している。複数の実施形態において、Wentry113は、1.0cm以上5.0cm以下である。例えば、Wentry113は、1.0cm~5.0cm、1.5cm~5.0cm、2.0cm~5.0cm、2.5cm~5.0cm、3.0cm~5.0cm、3.5cm~5.0cm、4.0cm~5.0cmとすることができ、あるいは、4.5cm~5.0cmとすることもできる。さらなる例では、Wentry113は、1.0cm~4.5cm、1.0cm~4.0cm、1.0cm~3.5cm、1.0cm~3.0cm、1.0cm~2.5cm、1.0cm~2.0cmとすることができ、あるいは、1.0cm~1.5cmとすることもできる。なお、部品キャリアが、入口ポート108内を(例えば、図1の±Z方向に)自由に移動することができる寸法であれば、他の寸法のWentry113も企図され、可能であることを理解されたい。複数の実施形態において、Wentry113は、Wchamber111よりも小さい。図1に示すように、中心平面101は、入口ポート108を通り、複数の実施形態において、Wentry113に沿って入口ポート108を二等分する。かかる実施形態では、Wentry113は、中心平面に垂直な方向に測定した幅である。
複数の実施形態において、包囲体100は、少なくとも1つの排出口109をさらに備えている。排出口109は、包囲体100の入口ポート108とチャンバ領域106の間の位置に配置される。複数の実施形態において、排出口109の幅は、0.5cm~3.0cmである。例えば、排出口109の幅は、0.5cm~3.0cm、1.0cm~3.0cm、1.5cm~3.0cm、2.0cm~3.0cmとすることができ、あるいは、2.5cm~3.0cmとすることもできる。さらなる例では、排出口109の幅は、0.5cm~2.5cm、0.5cm~2.0cm、0.5cm~1.5cmとすることができ、あるいは、0.5cm~1.0cmとすることもできる。排出口109は、排出口軸112に沿って延在している。複数の実施形態において、排出口軸112は、中心平面101に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる。例えば、排出口軸112は、中心平面101に対して垂直とすることができる。図1に示す複数の実施形態において、排出口軸112は、中心平面101から±Y方向に延びるとともにYZ平面内に存在する。いくつかの実施形態では、包囲体100は、2つの排出口109を備えることができる。2つの排出口109は、中心平面101を挟んで反対側にそれぞれ設けられ、排出口軸112に沿って中心平面101から離れる方向に延びる。例えば、包囲体100の左壁と右壁が、包囲体100の端部で互いから離間している別体の壁とされる実施形態では、排出口109が対称に配置されるように、各壁に排出口109を設けることができる。また他の例として、包囲体の「左壁」と「右壁」とが、包囲体材料の長さ方向に延びるそれぞれ別の領域とされる実施形態(例えば、1つの壁が円形又は楕円形の形状を有する実施形態)では、排出口109は、壁の長さ方向に延在する1本の流路とすることができる。
種々の実施形態において、包囲体100は、中心平面101に関して鏡映対称性を有している。理論に束縛されることを望むものではないが、包囲体100が対称性を有していることにより、対称な気流パターンを有する気流が包囲体100を流れることが促進され、その結果、滑らかな(層流)の気流が包囲体100を流れるのを促進することができると考えられる。
ここで、図2を参照すると、包囲体100を通り抜ける流体の流れが示されている。流体の流れは、フロー線201~204で概略的に示している。なお、フロー線201~204は、空気などの流体が包囲体100内を流れる際に取り得る例示的な経路を示したものであり、本明細書に記載の実施形態において、流体の流れは、フロー線201~204に特に限定されるものではないことを理解されたい。
フロー線201で示すように、流体は、流入口104を通って包囲体100に入る。流体は、流体源503(図5)などの流体源から、所定の温度及び湿度で流入口104に供給される。複数の実施形態において、流体は、20℃以上25℃以下の温度と、60%未満の相対湿度(relative humidity:RH)とを有している。例えば、流体は、20℃~25℃、21℃~25℃、22℃~25℃、23℃~25℃の温度で供給することができ、あるいは24℃~25℃の温度で供給することもできる。複数の実施形態において、温度は、任意の適切な手段、例えば、温度計、サーモグラフィなどにより測定される。さらなる例では、流体は、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満の相対湿度で供給することができ、あるいは40%未満の相対湿度で供給することもできる。複数の実施形態において、相対湿度は、任意の適切な手段、例えば、湿度計により測定される。理論に束縛されるものではないが、被膜を施した直後のガラス物品を、20℃~25℃の温度と60%未満の相対湿度を有する環境に置くことで、被膜プロセスで使用した溶剤の蒸発が促進され、ガラス物品に均一で高品質の被膜を設けることができると考えられる。
複数の実施形態において、包囲体100に供給される流体は、包囲体100に入る前に濾過される。これは、流入口104に流体を供給する前に、流体を高性能微粒子(HEPA)フィルタに通すことにより実現することができる。当技術分野において公知の任意の適切なHEPA濾過システムを用いて、包囲体100に入る流体を濾過することができる。さらに、特定の実施形態に応じて、HEPAフィルタ以外のフィルタを使用できることも企図されている。理論に束縛されるものではないが、流体をHEPAフィルタに通すことで、包囲体内にあるガラス物品の被膜に干渉する恐れのある微粒子を流体から除去することができると考えられる。したがって、包囲体に入る前に流体を濾過することにより、ガラス物品の被膜品質を向上させることができる。さらに、包囲体に入る流体をHEPAフィルタに通すことで、ガラス物品の汚染の原因となる微粒子の包囲体への侵入を排除することもできる。したがって、包囲体に入る前に流体を濾過することにより、ガラス物品が異物で汚染されていないことを保証し、例えば、医薬用途での使用に適したガラス物品であることを保証することができる。
図2を再び参照すると、流入口104から包囲体100に供給された流体は、フロー線201に沿って、包囲体100の過渡領域107を通って進む。複数の実施形態において、過渡領域107を通る流体の流れは、実質的に層流である(すなわち、渦などの乱流パターンを有していない)。かかる実施形態では、流入口104から過渡領域107を通って流れる流体は、Y方向及びZ方向の流体の動きがどのようなものであろうと、包囲体100の上端部102に向かって(例えば、+X方向に)移動する。言い換えれば、過渡領域107を通る流体の流れには、空気が包囲体100の下端部103に向かって(例えば、-X方向に)流れるような渦や流れ(current)は発生していない。理論に束縛されることを望むものではないが、過渡領域の滑らかな輪郭と、Winlet110とWchamber111の比とにより、過渡領域を通る流体の流れは実質的に層流を保ったままとなると考えられる。
図2に示すフロー線202は、包囲体100のチャンバ領域106を通る流体の流れを表している。過渡領域107と同様に、チャンバ領域106を通る流体の流れも、実質的に層流である。フロー線202が表しているように、流体は、排出口109に到達するまでは、包囲体100の上端部102に向かって(例えば、+X方向に)移動し続ける。そして、流体が排出口109に到達すると、流体は排出口109を流れて、包囲体100から排出される。このように流体が流入口104から排出口109まで+X方向に流れ続ける状態の維持を支援するため、以下に詳述するように、複数の実施形態では、排出口109に真空を適用して、包囲体100内に圧力差を作り出す。
種々の実施形態において、包囲体100を通り抜ける流体の流れは、中心平面101に関して対称である。図3に示すように、ガラスバイアルなどのガラス物品302を包囲体100内に配置すると、流入口104を通って包囲体内に入る調質された流体が、対称な流体流で、ガラス物品302の表面を均一に包み込む。これにより、ガラス物品302の被膜不良や汚染の原因となり得る微粒子を含む可能性のある外気から、確実にガラス物品302を保護することができる。すなわち、流体を包囲体100内に導入して包囲体100内を通過させることにより、包囲体の体積空間から外気を追い出すとともに、ガラス物品に塗布した被膜を均一に処理することを支援する調質された流体(すなわち、所望の温度及び/又は相対湿度を有する流体)を、包囲体の内部体積空間に供給する。複数の実施形態において、ガラス物品302は、バイアルやシリンジなどの医薬容器とすることができる。ただし、ガラス物品302は、これらの容器に限定されるものではない。
図2に戻ると、フロー線203に沿って、ある程度の量の外気が、入口ポート108から包囲体100に流入することも企図されている。流入口104から供給される流体とは異なり、入口ポート108から包囲体100に入る外気は、温度・湿度の制御も微粒子除去のための濾過も施されていない。したがって、複数の実施形態において、包囲体100の上端部102付近に排出口109を配置することにより、入口ポート108からチャンバ領域106への外気の流入を緩和する。フロー線204が表しているように、外気は、排出口109から包囲体100の外に排出されるため、チャンバ領域106内に進むことができない。
上述のように、複数の実施形態において、排出口109は、真空源(例えば、図5の真空源504)に流体結合される。上述のように、これにより、包囲体100を通り抜ける流体の流れの維持を支援する。詳細には、真空により、外気がチャンバ領域106に入ってしまう前に包囲体100から外気を排出すること、及び、流入口104から供給される流体が、包囲体100の上端部102に向かって常時移動し続けること、が確実に行われるよう支援をすることができる。さらに、真空により、包囲体100内の圧力を常圧未満とすることもできる。以下でさらに詳細に説明するように、これにより、複数の実施形態において、包囲体100内のガラス物品の被膜から蒸発する溶剤を、排出口109から確実に排出することができる。流入口104から包囲体100に供給される流体の流量が、排出口109から包囲体100の外に排出される流体の流量以下となるように、排出口109に流体結合された真空と、流入口104から包囲体100に供給される流体の流量とを制御することにより、包囲体100内の圧力を外気圧未満の圧力に維持することができる。したがって、排出口109を通る流体の流れが、全体では、流入口から包囲体に入る流体の流れよりも大きくなり、チャンバ領域106内を負圧に維持することができる。当技術分野において公知且つ利用されている、任意の適切な流体流量の制御方法(例えば、真空ポンプなど)を使用して、包囲体100内の圧力を外気圧未満に維持することができる。
次に図3及び図4を参照すると、ガラス物品302は、把持部材301により部品キャリア300に結合される。把持部材301は、製造ラインに沿って包囲体100を通過させてガラス物品302を移動するように構成されている。詳細には、部品キャリア300の把持部材301は、包囲体100の入口ポート108を通って延びて、ガラス物品302を包囲体100のチャンバ領域106内に保持する。好適な把持部材及び部品キャリアについては、米国特許第10576494号明細書に詳細に記載されており、当該明細書のすべての内容は、参照することにより本明細書の一部をなすものとする。図3及び図4に示すように、部品キャリア300は、ガラス物品302を、製造ライン経路に沿って(例えば、+Z方向に)包囲体100のチャンバ領域106内を移動させる。複数の実施形態において、部品キャリア300は、中心平面101に沿ってチャンバ領域106を通過するようにガラス物品302を移動させる。複数の実施形態において、包囲体100内におけるガラス物品302の配置は、ガラス物品302が中心平面101で概ね二等分されるような位置とすることができる。
複数の実施形態において、部品キャリア300は、プレート303を備えている。プレート303は、包囲体100の入口ポート108とチャンバ領域106の間の位置に配置される。プレート303には把持部材301が取り付けられているため、プレート303は把持部材301とともに包囲体100内を移動する。複数の実施形態において、プレート303の向きは、入口ポート108側のプレート表面が中心平面101に垂直な平面内となるように設定することができる。
プレート303は、幅Wplate304を有している。本明細書において、Wplate304は、(プレート303の外周上ではなく)プレート303を横断して測定した、プレート303の端縁上の2点間の距離の最大値を指す。複数の実施形態において、Wplate304は、Wchamber111以上の大きさである。Wplate304がWchamber111より大きい場合、プレート303は、排出口109内まで延びる。複数の実施形態において、Wplate304は、Wentry113以上の大きさである。かかる実施形態では、プレート303により、入口ポート108とガラス物品302との間に直線的な直接経路が存在しない状態が確保される。したがって、プレート303により、入口ポート108から流入する外気の進路を、排出口109に向かうように変更することができる。さらに、入口ポート108から包囲体100に入る微粒子をプレート303が確実に捕捉して、微粒子がガラス物品302に接触するのを防ぐこともできる。複数の実施形態において、Wplate304を、Wentry113よりも大きく且つWchamber111よりも小さい大きさとすることもできる。
複数の実施形態において、プレート303は、円板形状とすることができる。ただし、プレート303の他の形状も企図されている。プレート303が円形の形状を有している場合、Wplateは、プレート303の直径に相当する。複数の実施形態において、円板には、入口ポート108から流入する外気の進路を、包囲体100内を搬送中のガラス物品302から遠ざける方向に均一に導くという利点がある。さらに、把持部材301が包囲体100内で(例えば、図中の±X方向に延びる軸を中心に)回転する実施形態では、円板を使用することにより、把持部材301の回転中のいかなる時点においても、WplateとWchamberとの関係又はWplateとWentryとの関係が一定に保たれることになる。
図4は、中心平面101及び部品キャリア300をよりよく図解するための、図3に示す包囲体100の模式的な側面図である。図4から分かるように、部品キャリア300は、ガラス物品302を製造するための製造ラインの一部をなしている。中心平面101は、XZ平面であり、包囲体100の下端部103の流入口104を通り、且つ包囲体100の上端部102の入口ポート108を通って延在している。さらに、中心平面101は、±Z方向に測定される包囲体100の長さ方向にも延在している。
図4に示すように、部品キャリア300は、包囲体100内を通過して搬送され得る複数の把持部材301を備えている。各把持部材301は、それぞれガラス物品302に結合され、包囲体100のチャンバ領域106を通過するようにガラス物品302を移動させる。複数の把持部材301は、包囲体100の長さ方向に、製造ライン経路に沿って順次移動する。1つ以上の実施形態において、把持部材301は、中心平面101に沿ってチャンバ領域106を通過するようにガラス物品302を移動させる。
ここで図5を参照すると、部品キャリア300は、被膜装置501でガラス物品302に被膜を施してから、ガラス物品302を包囲体100内に通過させて、硬化装置502でガラス物品302の表面上の被膜を硬化させるまでのガラス物品302の移動が円滑に行われるように配置される。なお、特定の実施形態によっては、部品キャリア300(及び包囲体100)をガラス物品製造ライン内の他の位置に配置することも、企図され、可能である。さらに、複数の実施形態において、部品キャリア300の把持部材301に代えて、ガラス物品302を係合するための別の接続部を用いることができることも企図されている。かかる接続部としては、例えば、ガラス物品302が載置されるプラットフォームや、吸引装置などが挙げられる。
図5を参照すると、使用時には、部品キャリア300の把持部材301は、真空チャックにより、又はガラス物品302のネック領域をロボット指で握るなどにより、ガラス物品302に係合する。ガラス物品302への係合は、例えば、被膜装置501内で、又は(例えば、ガラス物品302が被膜装置501に入る前に)被膜装置501の上流側で、ガラス物品302をガラス物品製造ラインに沿って移動させながら行うことができる。把持部材301は、製造ライン経路に沿って移動して包囲体100内に入り、これにより、ガラス物品302を、包囲体100内に入れて通過させるように横移動させる。
複数の実施形態において、包囲体100は、開放端(図示せず)を有している。この開放端により、ガラス物品302をチャンバ領域106内に配置し且つ把持部材301を入口ポート108に通したままの状態で、包囲体100の包囲壁105の間を通るようにガラス物品302を移動することが可能となる。かかる実施形態では、エアナイフなどの流体ナイフを開放端に沿って配置し、包囲体100内への微粒子及び外気の侵入を防ぐことができる。包囲体100が、包囲体100の一端部又は両端部で湾曲する1枚の包囲壁105を備え、包囲壁105が、包囲壁105の内表面155の第1の部分と第2の部分とを有しており、内表面155の第1の部分と第2の部分が互いに向かい合うとともに平行である実施形態では、入口ポート108は、包囲体100の端部付近に、ガラス物品302及び(把持部材301及びプレート303を含む)部品キャリア300よりも幅が広い領域を持つことができる。かかる実施形態では、部品キャリア300は、製造ライン経路に沿って(例えば、±Z方向に)ガラス物品302を移動させながら、ガラス物品302を鉛直方向に降下させて(例えば、ガラス物品302を±X方向に移動して)、入口ポート108から包囲体100のチャンバ領域106内にガラス物品302を入れることができる。
図5に示すように、調質された流体は、流体源503から流入口104を通って包囲体100に入る。複数の実施形態において、流体源503は、マニホールド510で流入口104に結合される。複数の実施形態において、マニホールド510は、流体が均一な流れで流入口104を通ることを促進するためのバッフル又は有孔板を備えることができる。流体は、所定の温度、湿度、微粒子濃度となるように調質される。かかる調質は、様々な加熱、湿度、濾過システムにより実現することができる。複数の実施形態において、調質された流体は、所定の流量及び圧力で流入口104に供給され、図2を参照しながら上述したように、包囲体100を通り抜けて排出口109に流れる。
上述したように、複数の実施形態において、包囲体100の排出口109に、真空源504をさらに取り付けている。したがって、真空ポンプなどの真空源504を、マニホールド511で排出口109に流体結合し、これにより、排出口109を介して包囲体100から流体を引き出すことができる。さらに、複数の実施形態において、真空源504は、上述したように、包囲体100内に負圧を確立して、これにより、調質された流体が、包囲体100の下端部103から包囲体100の上端部102に向かい、排出口109を抜けるように流れることを支援する。
部品キャリア300は、製造ライン経路に沿って包囲体100を通過させるようにガラス物品302を移動する。さらに、複数の実施形態では、部品キャリア300は、ガラス物品302の中心を通って±X方向に延びるとともに中心平面101内に存在する回転軸を中心に、ガラス物品302を回転させることもできる。複数の実施形態において、部品キャリア300、より詳細には、把持部材301は、ガラス物品302を毎分1000~3000回転/分(RPM)の速度で回転させる。
複数の実施形態において、ガラス物品302が包囲体100に入る際、ガラス物品302の塗膜は1種類以上の溶剤を含んだ状態となっている。この溶剤は、被膜ガラス物品302が包囲体100内を移動している間にガラス物品302の表面から蒸発するため、結果として、包囲体100内に溶剤蒸気が生成され得る。例えば、包囲体100内の環境の温度及び/又は湿度を受けて被膜が半硬化する際に、ガラス物品302の表面から、溶剤蒸気が放出され得る。複数の実施形態において、溶剤蒸気は、流体で包囲体100から流して、排出口109を通して包囲体100の外に排出される。理論に束縛されるものではないが、上述したように、包囲体100内の圧力を常圧未満に保つことにより、包囲体100から大気中への溶剤の漏出を防止することができると考えられる。包囲体100内を負圧とすることにより、包囲体100内のほぼすべての流体が排出口109を通って包囲体100の外に排出されることになるため、流体を環境に放出する前に、流体から溶剤を除去することが可能となる。
複数の実施形態において、溶剤蒸気を含んだ流体は、排出口109から、マニホールド511及び真空源504を介して、溶剤回収システム505(すなわち、空気浄化システム)に導かれる。溶剤回収システム505では、排出口109から流れてくる流体を周囲環境に放出するか又はリサイクルに回すかする前に、濾過や吸着などにより、当該流体から溶剤蒸気を除去する。このように溶剤を捕捉することにより、周囲環境における溶剤を低減するとともに、流体及び溶剤の再利用やリサイクルを支援することができる。
複数の実施形態において、包囲体100の温度を制御することにより、包囲体100を硬化チャンバとして機能させることができる。かかる実施形態では、包囲体内の温度は、被膜の硬化温度に応じた300℃超の温度に保たれる。したがって、複数の実施形態において、包囲体100に入る空気は加熱される。例えば、包囲体100に空気を供給する金属製の経路の外側に加熱器を設けることにより、包囲体に入る空気の温度を300℃超とすることができる。あるいは、空気を加熱ユニットに通すことによって、空気を所望の温度にすることもできる。包囲体100を硬化チャンバとして使用することで、被膜硬化前のガラス物品の被膜に粒子が付着してしまうことを防ぐことができる。これに加えて又は代えて、複数の実施形態において、包囲体100は、溶剤の引火を制御するように温度制御される。かかる実施形態では、包囲体100の温度は、ガラス物品302の被膜に用いられる溶剤の燃焼限界により制限されるが、一般に60℃~100℃の範囲となる。
部品キャリア300は、次の製造ステーション又は製造位置(複数の実施形態では、硬化装置502)に到達するまで、製造ライン経路に沿って複数のガラス物品302を引き続き移動させる。複数の実施形態において、各ガラス物品302の被膜を包囲体100内で硬化してもよく、あるいは、包囲体100から出た後に、ガラス物品302を硬化装置502に投入してもよい。したがって、硬化装置502は、特定の実施形態に応じて、包囲体100の中に配置しても、あるいは包囲体100に隣接配置してもよいことが企図されている。硬化装置502は、ガラス物品302に塗布される被膜が具体的にどのようなものかによって、任意の適切な種類の硬化装置とすることができる。例えば、硬化装置502は、オーブン又は光源(例えば、赤外光源又は紫外光源)とすることができる。そして、ガラス物品302は、包囲体100内に配置するときと同様のやり方で包囲体100から取り出すことができる。
実施例は、本開示の主題の代表的な実施形態であり、特許請求の範囲の範囲を限定することを意図したものではない。
ANSYS FLUENT(商標)ソフトウェア(Ansys社)を使用して、3次元数値流体力学(3次元CFD)モデルにより、発明の詳細な説明に記載した1つ以上の実施形態に係る包囲体を通り抜ける流体の流れをモデリングした。具体的には、Winletが2.54センチメートル(cm)、Wchamberが7.62cmであり、2.54cm幅の排出口を2つ有する包囲体でモデリングを行った。さらに、Wentryは3.81cmであり、把持部材と入口ポートの間のクリアランスを、把持部材の両側それぞれに0.41cm設けた。流入口から入る空気の速度は毎秒1.8m、排出口から出る空気の速度は1つの排出口当たり毎秒1.0mであり、流入口を通る空気の流れと排出口を通る空気の流れを不均衡な状態とした。この3次元CFDモデルを用いて、定常運転時に包囲体を通り抜ける流れのパターンを詳細に予測した。図6~図10に、様々な流体及び微粒子の流れのパターンを経路線で示す。
図6は、3次元CFDモデルにより生成した、流入口104から入って包囲体100を通り抜ける流体の流れを視覚化した経路線を示す図である。図6に示すように、流入口104から入った流体のすべてが、排出口109から包囲体100の外に出た。さらに、経路線により、流体の流れが一貫して、包囲体100の上端部102に向かう上方向の流れであったことが示されている。流入口104から入って包囲体100を通り抜ける流体の流れを描いた経路線に、旋回流や渦が含まれていないことが、流入口104から排出口109に至る流体の流れが実質的に層流であったことを示唆している。
図7は、ガラス物品302から発生する経路線を示す図である。本実施例では、ガラス物品302は、ガラスバイアルの形をとっている。経路線は、ガラス物品302の表面からの流体の流れを示している。このシミュレーションは、包囲体100内でガラス物品302を2000RPMの速度で回転させた場合を再現したものである。したがって、経路線がガラス物品302に巻き付いている。図6と同様に、図7の経路線もすべて排出口109に向かっており、これは、ガラス物品302と接触した流体で、入口ポート108から包囲体100の外に出たものが全くなかったことを示唆している。
図8は、ガラス物品の表面における溶剤蒸気の濃度が質量基準で11%であった場合の包囲体100内における溶剤蒸気の濃度を示す図である。図8から、ガラス物品の表面から立ち上った溶剤蒸気が、入口ポート108からではなく、排出口109から包囲体100の外に排出されたことがわかる。
図9は、入口ポート108から包囲体100内への外気の流れを示す図である。詳細には、図9の経路線により、入口ポート108から包囲体100に入った外気が、排出口109を通って包囲体100の外に排出されたこと、そして、かかる外気が、包囲体100のチャンバ領域106に入ることも、ガラス物品302に接触することもなかったことが示されている。さらに、入口ポート108から包囲体100内への外気の流れにより、入口ポート108から包囲体100の外に溶剤蒸気が漏れることを防ぐことができたと考えられる。
次に、直径100μm、密度2000kg/mの球状微粒子を、入口ポート108から包囲体100内に侵入させるシミュレーションを実施した。図10に示す経路線により、これらの微粒子の大半が、包囲体100のチャンバ領域106に入る前に、排出口109を介して包囲体100から取り除かれたことが示されている。しかし、包囲体100のチャンバ領域106に入り、ガラス物品302に接触した微粒子もあった。部品キャリアに、プレート303(図3)などの円板又はプレートを設けることにより、これらの大きな微粒子をチャンバ領域に入る前に捕捉することができるとともに、入口ポート108から侵入するさらに小さな微粒子と空気を、排出口109に導いて包囲体から取り除くことを助けることができると考えられる。
さらに、部品キャリア300もガラス物品302もない包囲体100を通り抜ける流体の流れについても、モデリングを行った。直径100μm、密度2000kg/mの球状微粒子を、入口ポート108から包囲体100内に侵入させるシミュレーションを実施した。図11は、入口ポート108から包囲体100に入った微粒子が、排出口109から包囲体100の外に排出される様子を表す経路線を示している。入口ポート108内の空間を占める把持部材301を設けなくても、微粒子のチャンバ領域106への侵入は起こらなかった。したがって、直径100μm未満、密度2000kg/mの異物が、入口ポート108における把持部材301の隙間の空間から包囲体100内に侵入するとは考えにくい。
本開示の第1の態様では、制御環境を提供するための包囲体は、包囲体の上端部及び包囲体の下端部を通って延在し、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分する中心平面と、包囲体の下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、包囲体の流入口から上端部まで延在する包囲壁と、包囲体の上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、入口ポートと包囲壁のチャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備える。包囲壁は、チャンバ領域、及び流入口とチャンバ領域との間の過渡領域を含む。チャンバ領域の幅Wchamberは、チャンバ領域にわたり実質的に一定である。過渡領域において、包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比は1:2~1:5とすることができる。中心平面は、包囲体の流入口及び入口ポートを通る。排出口は、中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する。
本開示の第2の態様は、中心平面に関して鏡映対称性を有している、第1の態様を含み得る。
本開示の第3の態様は、包囲体の幅が、200mm~900mmの距離をかけてWinletからWchamberに変化する、第1又は第2の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第4の態様は、Winletが4mm~45mmである、第1~第3の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第5の態様は、Wchamberが20mm~90mmである、第1~第4の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第6の態様は、包囲壁が、過渡領域内に、変曲点を有するS字湾曲を備えている、第1~第5の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第7の態様は、排出口軸が、中心平面に対して垂直である、第1~第6の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第8の態様では、ガラス物品を製造するための製造ラインは、包囲体と、部品キャリアと、を備える。包囲体は、包囲体の上端部及び包囲体の下端部を通って延在し、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分する中心平面と、包囲体の下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、包囲体の流入口から上端部まで延在する包囲壁と、包囲体の上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、入口ポートと包囲壁のチャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備える。包囲壁は、チャンバ領域、及び流入口とチャンバ領域との間の過渡領域を含む。チャンバ領域の幅Wchamberは、チャンバ領域にわたり実質的に一定である。過渡領域において、包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比は1:2~1:5とすることができる。中心平面は、包囲体の流入口及び入口ポートを通る。排出口は、中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する。部品キャリアの把持部材は、入口ポートを通るように配置され、部品キャリアは、包囲体のチャンバ領域を通過させるようにガラス物品を移動するように構成される。
本開示の第9の態様は、部品キャリアが、入口ポートとチャンバ領域の間に配置されるとともに中心平面に垂直な平面に沿って延在するプレートを備え、把持部材が、プレートを貫通して延在する、第8の態様を含み得る。
本開示の第10の態様は、プレートが、Wchamber以上である幅Wplateを有している、第9の態様を含み得る。
本開示の第11の態様は、入口ポートが、幅Wentryを有しており、プレートの幅Wplateが、入口ポートの幅Wentryよりも大きい、第9又は第10の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第12の態様は、入口ポートの幅Wentryが、チャンバ領域の幅Wchamberよりも小さい、第9~第11の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第13の態様は、プレートが、排出口内まで延びている、第9~第12の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第14の態様は、プレートが、Wchamber以上の直径を有する円板で構成される、第9の態様を含み得る。
本開示の第15の態様は、排出口軸が、中心平面に対して垂直である、第8~第14の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第16の態様では、被膜された物品を搬送する方法は、被膜された物品を包囲体内に配置するステップと、流入口から包囲体に流体の流れを供給するステップと、排出口から包囲体の外に流体の流れを排出するステップと、包囲体を通り且つ中心平面に実質的に平行な経路に沿って、被膜された物品を移動させるステップと、を含む。包囲体は、包囲体の上端部及び包囲体の下端部を通って延在し、包囲体の幅に沿って包囲体を二等分する中心平面と、包囲体の下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、包囲体の流入口から上端部まで延在する包囲壁と、包囲体の上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、入口ポートと包囲壁のチャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備える。包囲壁は、チャンバ領域、及び流入口とチャンバ領域との間の過渡領域を含む。チャンバ領域の幅Wchamberは、チャンバ領域にわたり実質的に一定である。過渡領域において、包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比は1:2~1:5とすることができる。中心平面は、包囲体の流入口及び入口ポートを通り、排出口は、中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する。
本開示の第17の態様は、包囲体を通過させて被膜された物品を移動させるステップ中に、被膜された物品から蒸気が放出され、当該蒸気が排出口を通して包囲体から除去される、第16の態様を含み得る。
本開示の第18の態様は、被膜された物品を移動させるステップが、被膜された物品の中心に位置し且つ中心平面に実質的に平行な軸を中心に、被膜された物品を回転させるステップをさらに含む、第16又は第17の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第19の態様は、被膜された物品を、1000~3000rpmの速度で回転する、第18の態様を含み得る。
本開示の第20の態様は、包囲体内の圧力が、外気圧よりも小さい、第16~第18の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第21の態様は、包囲体の外に流体の流れを排出するステップが、排出口に真空を印加するステップを含む、第16~第20の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第22の態様は、包囲体を通り抜ける流体の流れが、実質的に層流である、第16~第21の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第23の態様は、包囲体に供給される流体が、20~25℃の温度及び60%未満の相対湿度を有している、第16~第22の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第24の態様は、包囲体に流体の流れを供給するステップが、空気をHEPAフィルタに通すステップをさらに含む、第16~第23の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第25の態様は、包囲体に供給される流体が、被膜された物品が包囲体内で硬化する300℃以上の温度を有している、第16~第24の態様のいずれかを含み得る。
当業者であれば、本明細書に記載の実施形態の趣旨及び範囲から逸脱しない範囲で、これらの実施形態に種々の変形及び変更を加えることができることは明らかであろう。当業者であれば、本開示の実施形態の意図及び趣旨を盛り込んだ上で、これらの実施形態の変形、組み合わせ、部分的組み合わせ、及び変更を想到することができると考えられるため、本開示の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にあるすべてを含むと解釈すべきものである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
制御環境を提供するための包囲体であって、
前記包囲体の上端部及び前記包囲体の下端部を通って延在し、前記包囲体の幅に沿って前記包囲体を二等分する中心平面と、
前記包囲体の前記下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、
前記包囲体の前記流入口から前記上端部まで延在する包囲壁であって、該包囲壁は、チャンバ領域、及び前記流入口と前記チャンバ領域との間の過渡領域を含み、前記チャンバ領域の幅Wchamberは、前記チャンバ領域にわたり実質的に一定であり、前記過渡領域において、前記包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比が1:2~1:5である、包囲壁と、
前記包囲体の前記上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、
前記入口ポートと前記包囲壁の前記チャンバ領域との間に設けられた排出口と、
を備え、
前記中心平面が、前記包囲体の前記流入口及び前記入口ポートを通り、
前記排出口が、前記中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する、包囲体。
実施形態2
前記中心平面に関して鏡映対称性を有している、実施形態1に記載の包囲体。
実施形態3
前記包囲体の幅が、200mm~900mmの距離をかけてWinletからWchamberに変化する、請求項1に記載の包囲体。
実施形態4
inletが4mm~45mmである、実施形態1に記載の包囲体。
実施形態5
chamberが20mm~90mm、実施形態1に記載の包囲体。
実施形態6
前記包囲壁は、前記過渡領域内に、変曲点を有するS字湾曲を備えている、実施形態1に記載の包囲体。
実施形態7
前記排出口軸が、前記中心平面に対して垂直である、実施形態1に記載の包囲体。
実施形態8
包囲体と、
部品キャリアと、
を備える、ガラス物品を製造するための製造ラインであって、
前記包囲体は、
前記包囲体の上端部及び前記包囲体の下端部を通って延在し、前記包囲体の幅に沿って前記包囲体を二等分する中心平面と、
前記包囲体の前記下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、
前記包囲体の前記流入口から前記上端部まで延在する包囲壁であって、該包囲壁は、チャンバ領域、及び前記流入口と前記チャンバ領域との間の過渡領域を含み、前記チャンバ領域の幅Wchamberは、前記チャンバ領域にわたり実質的に一定であり、前記過渡領域において、前記包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比が1:2~1:5である、包囲壁と、
前記包囲体の前記上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、
前記入口ポートと前記包囲壁の前記チャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備え、
前記中心平面が、前記包囲体の前記流入口及び前記入口ポートを通り、
前記排出口が、前記中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在し、
前記部品キャリアの把持部材が、前記入口ポートを通るように配置され、
前記部品キャリアが、前記包囲体の前記チャンバ領域を通過させるようにガラス物品を移動するように構成されている、製造ライン。
実施形態9
前記部品キャリアが、前記入口ポートと前記チャンバ領域の間に配置されるとともに前記中心平面に垂直な平面に沿って延在するプレートを備え、
前記把持部材が、前記プレートを貫通して延在する、実施形態8に記載の製造ライン。
実施形態10
前記プレートが、Wchamber以上である幅Wplateを有している、実施形態9に記載の製造ライン。
実施形態11
前記入口ポートが、幅Wentryを有しており、
前記プレートの幅Wplateが、前記入口ポートの幅Wentryよりも大きい、実施形態9に記載の製造ライン。
実施形態12
前記入口ポートの幅Wentryが、前記チャンバ領域の幅Wchamberよりも小さい、実施形態11に記載の製造ライン。
実施形態13
前記プレートが、前記排出口内まで延びている、実施形態9に記載の製造ライン。
実施形態14
前記プレートが、Wchamber以上の直径を有する円板で構成される、実施形態9に記載の製造ライン。
実施形態15
前記排出口軸が、前記中心平面に対して垂直である、実施形態8に記載の製造ライン。
実施形態16
被膜された物品を搬送する方法であって、該方法は、
前記被膜された物品を包囲体内に配置するステップであって、
前記包囲体が、
前記包囲体の上端部及び前記包囲体の下端部を通って延在し、前記包囲体の幅に沿って前記包囲体を二等分する中心平面と、
前記包囲体の前記下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、
前記包囲体の前記流入口から前記上端部まで延在する包囲壁であって、該包囲壁は、チャンバ領域、及び前記流入口と前記チャンバ領域との間の過渡領域を含み、前記チャンバ領域の幅Wchamberは、前記チャンバ領域にわたり実質的に一定であり、前記過渡領域において、前記包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比が1:2~1:5である、包囲壁と、
前記包囲体の前記上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、
前記入口ポートと前記包囲壁の前記チャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備え、
前記中心平面が、前記包囲体の前記流入口及び前記入口ポートを通り、
前記排出口が、前記中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する、配置するステップと、
前記流入口から前記包囲体に流体の流れを供給するステップと、
前記排出口から前記包囲体の外に流体の流れを排出するステップと、
前記包囲体を通り且つ前記中心平面に実質的に平行な経路に沿って、前記被膜された物品を移動させるステップと、
を含む方法。
実施形態17
前記包囲体を通過させて前記被膜された物品を移動させるステップ中に、前記被膜された物品から蒸気が放出され、
該蒸気が前記排出口を通して前記包囲体から除去される、実施形態16に記載の方法。
実施形態18
前記被膜された物品を移動させるステップが、前記被膜された物品の中心に位置し且つ前記中心平面に実質的に平行な軸を中心に、該被膜された物品を回転させるステップをさらに含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態19
前記被膜された物品を、1000~3000rpmの速度で回転する、実施形態18に記載の方法。
実施形態20
前記包囲体内の圧力が、外気圧よりも小さい、実施形態16に記載の方法。
実施形態21
前記包囲体の外に流体の流れを排出するステップが、前記排出口に真空を印加するステップを含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態22
前記包囲体を通り抜ける前記流体の流れが、実質的に層流である、実施形態16に記載の方法。
実施形態23
前記包囲体に供給される前記流体が、20~25℃の温度及び60%未満の相対湿度を有している、実施形態16に記載の方法。
実施形態24
前記包囲体に前記流体の流れを供給するステップが、空気をHEPAフィルタに通すステップをさらに含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態25
前記包囲体に供給される前記流体が、300℃以上の温度を有している、実施形態16に記載の方法。
100 包囲体
101 中心平面
102 上端部
103 下端部
104 流入口
105 包囲壁
106 チャンバ領域
107 過渡領域
108 入口ポート
109 排出口
110 Winlet
111 Wchamber
113 Wentry
155 (包囲壁の)内表面
157 (包囲壁の湾曲の)変曲点
158 (入口ポートの)内表面
201、202、203、204 フロー線
300 部品キャリア
301 把持部材
302 ガラス物品
303 プレート
304 Wplate
501 被膜装置
502 硬化装置
503 流体源
504 真空源
505 溶剤回収システム
510、511 マニホールド

Claims (10)

  1. 制御環境を提供するための包囲体であって、
    前記包囲体の上端部及び前記包囲体の下端部を通って延在し、前記包囲体の幅に沿って前記包囲体を二等分する中心平面と、
    前記包囲体の前記下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、
    前記包囲体の前記流入口から前記上端部まで延在する包囲壁であって、該包囲壁は、チャンバ領域、及び前記流入口と前記チャンバ領域との間の過渡領域を含み、前記チャンバ領域の幅Wchamberは、前記チャンバ領域にわたり実質的に一定であり、前記過渡領域において、前記包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比が1:2~1:5である、包囲壁と、
    前記包囲体の前記上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、
    前記入口ポートと前記包囲壁の前記チャンバ領域との間に設けられた排出口と、
    を備え、
    前記中心平面が、前記包囲体の前記流入口及び前記入口ポートを通り、
    前記排出口が、前記中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する、包囲体。
  2. 前記中心平面に関して鏡映対称性を有している、請求項1に記載の包囲体。
  3. 前記包囲壁は、前記過渡領域内に、変曲点を有するS字湾曲を備えている、請求項1に記載の包囲体。
  4. 包囲体と、
    部品キャリアと、
    を備える、ガラス物品を製造するための製造ラインであって、
    前記包囲体は、
    前記包囲体の上端部及び前記包囲体の下端部を通って延在し、前記包囲体の幅に沿って前記包囲体を二等分する中心平面と、
    前記包囲体の前記下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、
    前記包囲体の前記流入口から前記上端部まで延在する包囲壁であって、該包囲壁は、チャンバ領域、及び前記流入口と前記チャンバ領域との間の過渡領域を含み、前記チャンバ領域の幅Wchamberは、前記チャンバ領域にわたり実質的に一定であり、前記過渡領域において、前記包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比が1:2~1:5である、包囲壁と、
    前記包囲体の前記上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、
    前記入口ポートと前記包囲壁の前記チャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備え、
    前記中心平面が、前記包囲体の前記流入口及び前記入口ポートを通り、
    前記排出口が、前記中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在し、
    前記部品キャリアの把持部材が、前記入口ポートを通るように配置され、
    前記部品キャリアが、前記包囲体の前記チャンバ領域を通過させるようにガラス物品を移動するように構成されている、製造ライン。
  5. 前記部品キャリアが、前記入口ポートと前記チャンバ領域の間に配置されるとともに前記中心平面に垂直な平面に沿って延在するプレートを備え、
    前記把持部材が、前記プレートを貫通して延在する、請求項4に記載の製造ライン。
  6. 前記入口ポートが、幅Wentryを有し、前記プレートが、幅Wplateを有しており、
    前記プレートの幅Wplateが、Wchamber以上であるか又は前記入口ポートの幅Wentryよりも大きい、請求項5に記載の製造ライン。
  7. 前記入口ポートの幅Wentryが、前記チャンバ領域の幅Wchamberよりも小さい、請求項6に記載の製造ライン。
  8. 被膜された物品を搬送する方法であって、該方法は、
    前記被膜された物品を包囲体内に配置するステップであって、
    前記包囲体が、
    前記包囲体の上端部及び前記包囲体の下端部を通って延在し、前記包囲体の幅に沿って前記包囲体を二等分する中心平面と、
    前記包囲体の前記下端部に設けられ、流入口幅Winletを有する流入口と、
    前記包囲体の前記流入口から前記上端部まで延在する包囲壁であって、該包囲壁は、チャンバ領域、及び前記流入口と前記チャンバ領域との間の過渡領域を含み、前記チャンバ領域の幅Wchamberは、前記チャンバ領域にわたり実質的に一定であり、前記過渡領域において、前記包囲体の幅はWchamberからWinletまで減少し、WchamberとWinletの比が1:2~1:5である、包囲壁と、
    前記包囲体の前記上端部に設けられ、部品キャリアを受け入れるように構成された入口ポートと、
    前記入口ポートと前記包囲壁の前記チャンバ領域との間に設けられた排出口と、を備え、
    前記中心平面が、前記包囲体の前記流入口及び前記入口ポートを通り、
    前記排出口が、前記中心平面に対して非ゼロ角度をなす方向に向けられる排出口軸に沿って延在する、配置するステップと、
    前記流入口から前記包囲体に流体の流れを供給するステップと、
    前記排出口から前記包囲体の外に流体の流れを排出するステップと、
    前記包囲体を通り且つ前記中心平面に実質的に平行な経路に沿って、前記被膜された物品を移動させるステップと、
    を含む方法。
  9. 前記包囲体を通過させて前記被膜された物品を移動させるステップ中に、前記被膜された物品から蒸気が放出され、
    該蒸気が前記排出口を通して前記包囲体から除去される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記被膜された物品を移動させるステップが、前記被膜された物品の中心に位置し且つ前記中心平面に実質的に平行な軸を中心に、該被膜された物品を回転させるステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
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