JP2023538880A - 無線通信システムにおいてデータを送受信するための方法及び無線通信端末 - Google Patents

無線通信システムにおいてデータを送受信するための方法及び無線通信端末 Download PDF

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Abstract

無線通信システムの多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)がフレームを送信する方法が開示される。MLDは、トラフィック識別子(traffic identifier:TID)とリンク(link)間のマッピングのための要請フレームを送信し、前記要請フレームは、複数個のTIDのうち少なくとも1つのTIDと少なくとも1つのリンク間のマッピング関係の設定のための第1マッピング情報、及び前記少なくとも1つのリンクとマッピングが要請される前記少なくとも1つのTIDの個数に関連した情報を含んでよい。その後、MLDは、前記要請フレームに対する応答として応答フレームを受信でき、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDを除く第1残りTIDは、リンクとの以前に設定されたマッピング関係が有効に維持されるか、基本マッピング(Default mapping)関係が適用され、前記第1残りTIDは、前記第1マッピング情報によって特定リンクとのマッピング関係が指示されなくてよい。

Description

本発明は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りリンクマルチユーザー情報を効率的にシグナルするための無線通信方法及び無線通信端末に関する。
最近、モバイル機器の普及が拡大されるにつれ、それらに速い無線インターネットサービスを提供し得る無線LAN(Wireless LAN)技術が脚光を浴びている。無線LAN技術は、近距離で無線通信技術に基づいてスマートフォン、スマートパッド、ラップトップPC、携帯型マルチメディアプレーヤー、インベデッド機器などのようなモバイル機器を家庭や企業、または特定サービス提供地域において、無線でインターネットに接続し得るようにする技術である。
IEEE(Istitute of Electronics Engineers) 802.11は、2.4GHのz周波数を利用した初期の無線LAN技術を支援して以来、多様な技術の標準を実用化または開発中である。まず、IEEE 802.11bは2.4GHzバンドの周波数を使用し、最高11Mbpsの通信速度を支援する。IEEE 802.11bの後に商用化されたIEEE 802.11aは2.4GHzバンドではなく5GHzバンドの周波数を使用することで、相当混雑した2.4GHzバンドの周波数に比べ干渉への影響を減らしており、OFDM技術を使用して通信速度を最大54Mbpsまで向上させている。しかし、IEEE 802.11aはIEEE 802.11bに比べ通信距離が短い短所がある。そして、IEEE 802.11gはIEEE 802.11bと同じく2.4GHzバンドの周波数を使用して最大54Mpbsの通信速度を具現し、下位互換性(backward compatibility)を満足していて相当な注目を浴びたが、通信距離においてもIEEE 802.11aより優位にある。
そして、無線LANで脆弱点として指摘されていた通信速度に関する限界を克服するために制定された技術規格として、IEEE 802.11nがある。IEEE 802.11nはネットワークの速度と信頼性を増加させ、無線ネットワークの運営距離を拡張するのにその目的がある。詳しくは、IEEE 802.11nではデータ処理速度が最大540Mbps以上の高処理率(High Throughput、HT)を支援し、また、伝送エラーを最小化しデータの速度を最適化するために送信部と受信部の両端共に多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基盤している。また、この規格はデータの信頼性を上げるために重複する写本を複数個伝送するコーディング方式を使用している。
無線LANの普及が活性化され、また、それを使用したアプリケーションが多様化するにつれ、IEEE 802.11nが支援するデータの処理速度より高い処理率(Very High Throughput、VHT)を支援するための新たな無線LANシステムに対する必要性が台頭している。そのうち、IEEE 802.11acは5GHz周波数で広い帯域幅(80MHz~160MHz)を支援する。IEEE 802.11ac標準は5GHz帯域でのみ定義されているが、従来の2.4GHz帯域の製品との下位互換性のために、初期11acチップセットは2.4GHz帯域での動作も支援すると考えられる。理論的に、この規格によると多重ステーションの無線LANの速度は最小1Gbps、最大単一リンク速度は最小500Mbpsまで可能になる。これはより広い無線周波数帯域幅(最大160MHz)、より多いMIMO空間的ストリーム(最大8個)、マルチユーザMIMO、そして、高い密度の変調(最大256QAM)など、802.11nで受け入れられた無線インタフェースの概念を拡張して行われる。また、従来の24GHz/5GHzに代わって60GHzバンドを利用してデータを伝送する方式として、IEEE 802.11adがある。IEEE 802.11adはビームフォーミング技術を利用して最大7Gbpsの速度を提供する伝送規格であって、大容量のデータや無圧縮HDビデオなど、高いビットレート動画のストリーミングに適合している。しかし、60GHz周波数バンドは障害物の通過が難しく、近距離空間でのデバイスの間でのみ利用可能な短所がある。
一方、802.11ac及び802.11ad以後の無線LAN標準として、APと端末が密集した高密度環境における高効率及び高性能の無線LAN通信技術を提供するためのIEEE 802.11ax(High Efficiency WLAN,HEW)標準が開発され、完了段階にある。802.11axベース無線LAN環境では、高密度のステーションとAP(Access Point)の存在下に屋内/屋外で高い周波数効率の通信が提供される必要があり、これを具現するための様々な技術が開発されている。
また、高画質ビデオ、実時間ゲームなどのような新しいマルチメディア応用を支援するために、最大送信速度を上げるための新しい無線LAN標準を開発し始めた。7世代無線LAN標準であるIEEE 802.11be(Extremely High Throughput,EHT)では、2.4/5/6GHzの帯域でより広い帯域幅と増加した空間ストリーム及び多重AP協調などによって最大で30Gbpsの送信率を支援することを目標に標準開発を進行している。
本発明は、前述したように、新しいマルチメディア応用のための超高速の無線LANサービスを提供することにその目的がある。
また、本発明は、論理的なエンティティ(entity)の集合である多重リンクデバイス(multi-link device)間にTIDとリンクとをマップさせるための方法を提供することにその目的がある。
また、本発明は、TIDとリンクとのマッピング過程においてマッピング関係が指示されないTIDのマッピング関係を暗示的に決定するための方法を提供することにその目的がある。
本明細書で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
無線通信システムの多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)は、通信モジュール;前記通信モジュールを制御するプロセッサを含み、前記プロセッサは、トラフィック識別子(traffic identifier:TID)とリンク(link)間のマッピングのための要請フレームを送信し、前記要請フレームは、複数個のTIDのうち少なくとも一つのTIDと少なくとも一つのリンク間のマッピング関係の設定のための第1マッピング情報、及び前記少なくとも一つのリンクとマッピングが要請される前記少なくとも一つのTIDの個数に関連した情報を含み、前記要請フレームに対する応答として応答フレームを受信し、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも一つのTIDを除く第1残りTIDは、リンクとの以前に設定されたマッピング関係が有効に維持されるか、基本マッピング(default mapping)関係が適用され、前記第1残りTIDは、前記第1マッピング情報によって特定リンクとのマッピング関係が指示されない。
また、本発明において、前記少なくとも一つのリンクのうち一つのリンクは、前記少なくとも一つのTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDとマップされる。
また、本発明において、前記基本マッピング関係は、TIDと全てのリンクがマップされた状態であり、前記基本マッピング関係は、前記第1残りTIDが前記要請フレームの送信前に前記基本マッピング関係と設定されていた場合に適用される。
また、本発明において、前記要請フレームは、前記少なくとも一つのTIDに対する送信方向を示す送信方向情報をさらに含み、前記複数個のTIDは、前記MLDと前記要請フレームを送信した相手MLD間の設定が完了したリンク間にのみマップされる。
また、本発明において、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも一つのTIDと前記少なくとも一つのリンク間のマッピング関係が許容されるか否かを指示する。
また、本発明において、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも一つのTIDと前記少なくとも一つのリンク間のマッピング関係が許容される場合に、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも一つのTIDと前記少なくとも一つのリンク間の他のマッピング関係に対する第2マッピング情報を含まない。
また、本発明において、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも一つのTIDと前記少なくとも一つのリンク間のマッピング関係が許容されない場合に、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも一つのTIDに対して前記第1マッピング関係とは異なるマッピング関係を指示する第2マッピング情報をさらに含む。
また、本発明において、前記プロセッサは、管理フレーム(management frame)を受信し、前記管理フレームは、前記少なくとも一つのTIDと前記マッピング関係が設定された前記少なくとも一つのリンクでのみ送信される。
また、本発明において、前記管理フレームは、割り当てられた接続カテゴリー(Access Category:AC)に基づいて送信され、前記少なくとも一つのリンクに設定された接続カテゴリーに関係なく前記少なくとも一つのリンクで送信される。
また、本発明において、前記プロセッサは、前記複数個のTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDと1つ又はそれ以上のリンクに対するマッピング関係の設定のための第2マッピング情報を含むフレームを受信し、前記複数個のTIDのうち前記1つ又はそれ以上のTIDを除く第2残りTIDは、選好される特定マッピング関係又は選好されるマッピング関係がないことが指示される。
また、本発明において、前記選好される特定マッピング関係は、既存に設定されたマッピング関係、又は前記基本マッピング関係である。
また、本発明において、前記特定マッピング関係が前記基本マッピング関係であるか又は前記選好されるマッピング関係がない場合に、前記少なくとも一つのTIDと前記第2残りTIDのうち、重複するTIDに対するマッピング関係は、前記応答フレームによって指示されない。
また、本発明は、トラフィック識別子(traffic identifier:TID)とリンク(link)間のマッピングのための要請フレームを送信する段階であって、前記要請フレームは、複数個のTIDのうち少なくとも一つのTIDと少なくとも一つのリンク間のマッピング関係の設定のための第1マッピング情報、及び前記少なくとも一つのリンクとマッピングが要求される前記少なくとも一つのTIDの個数に関連した情報を含む、段階;及び、前記要請フレームに対する応答として応答フレームを受信する段階を含み、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも一つのTIDを除く第1残りTIDは、リンクとの以前に設定されたマッピング関係が有効に維持されるか、基本マッピング(default mapping)関係が適用され、前記第1残りTIDは、前記第1マッピング情報によって特定リンクとのマッピング関係が指示されない、方法を提供する。
本発明の一実施例によれば、マルチリンク装置のQoSを強化することができる。
本発明の一実施例によれば、マルチリンク装置はTID-to-Linkマッピングを行うことができる。
本発明の一実施例によれば、マルチリンク装置はQMF-to-Linkマッピングを行うことができる。
本発明の一実施例によれば、マルチリンク装置はTID-to-Linkマッピングを行う時に要請/提案リンクを暗示的に指示することができる。
本発明の一実施例によれば、マルチリンク装置はMLセットアップ変更時にTID-to-Linkマッピングを管理することができる。
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。 本発明の他の実施例による無線LANシステムを示す図である。 本発明の一実施例によるステーションの構成を示す図である。 本発明の一実施例によるアクセスポイントの構成を示す図である。 STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。 無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)方法を示す図である。 様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。 本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。 本発明の一実施例に係る多重リンク(multi-link)装置を示す図である。 本発明の一実施例に係るMLDがトラフィックを自分のSTA(Link)にマップする方法を示す図である。 AP MLDとNon-AP MLD間に確立されたTID-to-Linkマッピング方法の一実施例を示す図である。 AP MLDとNon-AP MLD間に確立可能なTID-to-Linkマッピング方法の一実施例を示す図である。 リンクに関係なく送信可能なQMFを指示するTID-to-Linkマッピングエレメント(Mapping element)の実施例を示す図である。 TID-to-Linkマッピングを用いてQMF方針(QMF policy)を確立したMLDの動作の一実施例を示す図である。 TID-to-Linkマッピングエレメントのフォーマットの一実施例を示す図である。 本発明の一実施例に係るTID-to-Linkマッピング手順を示す図である。 開始MLDが指示(又は、提案)したTIDとリンクマッピング中に応答MLDが一部のTIDに対して選択的に応答する一実施例を示す図である。 応答MLDから逆提案されたTID-to-Linkマッピングを承諾(受容)する開始MLDの応答方法を示す図である。 AP MLDから送信された非指示されたTID-to-Linkマッピング応答フレーム(Unsolicited TID-to-Link Mapping Response frame)と、AP MLDとnon-AP MLDのTID-to-Linkマッピング交渉過程の一実施例を示す図である。 TID-to-Linkマッピングエレメントのさらに他の実施例を示す図である。 可変長のTIDのリンクマッピングフィールド(Link Mapping of TID field)を含むTID-to-Linkマッピングエレメントの一実施例を示す図である。 再設定(resetup)によって設定リンク(setup Link)が追加された2つのMLDのTID-to-Linkマッピング管理方法の一実施例を示す図である。 再設定によって設定が解除されたリンクに対する2つのMLDのTID-to-Linkマッピングの管理方法の一実施例を示す図である。 本発明に係るTIDとリンクとをマップするための方法の一例を示すフローチャートである。
本明細書で使用される用語は、本発明での機能を考慮してできる限り現在広く使用されている一般的案用語を選択しているが、これは該当技術分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、このような場合は該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
明細書全体にわたって、ある構成が他の構成と「連結」されているとすると、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を間に挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素が特定の構成要素を「含む」とすると、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素を更に含み得ることを意味する。加えて、特定臨界値を基準に「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替され得る。 以下、本発明において、フィールドとサブフィールドは同じ意味で使われてよい。
図1は、本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)を含むが、BSSは同期化に成功し互いに通信し得る機器の集合を示す。一般に、BSSはインフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分されるが、図1はこのうちインフラストラクチャBSSを示している。
図1に示すように、インフラストラクチャBSS BSS1,BSS2は、1つ又はそれ以上のステーションSTA1,STA2,STA3,STA4,STA5、分配サービス(Distribution Service)を提供するステーションであるアクセスポイントAP-1,AP-2、及び複数のアクセスポイントAP-1,AP-2を連結させる分配システム(Distribution System)DSを含む。
ステーション(Station、STA)は、IEEE 802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インタフェースを含む任意のデバイスであって、広い意味では非アクセスポイントnon-APステーションのみならずアクセスポイントAPを全て含む。また、本明細書において、「端末」とはnon-APまたはAPを指すか、両者を全て指す用語として使用される。無線通信のためのステーションはプロセッサと通信部を含み、実施例によってユーザインタフェース部とディスプレーユニットなどを更に含む。プロセッサは無線ネットワークを介して伝送するフレームを生成するか、または前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理し、その他にステーションを制御するための多様な処理を行う。そして、通信部は前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信する。本発明において、端末はユーザ端末機(user equipment、UE)を含む用語として使用される。
アクセスポイント(Access Point、AP)は、自らに結合された(associated)ステーションのために無線媒体を経由して分配システムDSに対する接続を提供する個体である。インフラストラクチャBSSにおいて、非APステーション間の通信はAPを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定されている場合は非APステーションの間でも直接通信が可能である。一方、本発明において、APはPCP(Personal BSS Coordination Point)を含む概念として使用されるが、広い意味では集中制御器、基地局(Base Station、BS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、またはサイト制御器などの概念を全て含む。本発明において、APはベース無線通信端末とも称されるが、ベース無線通信端末は、広い意味ではAP、ベースステーション(base station)、eNB(eNodeB)、及びトランスミッションポイントTPを全て含む用語として使用される。それだけでなく、ベース無線通信端末は複数の無線通信端末との通信で通信媒介体(medium)資源を割り当て、スケジューリング(scheduling)を行う多様な形態の無線通信端末を含む。
複数のインフラストラクチャBSSは、分配システムDSを介して互いに連結される。この際、分配システムを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。
図2は、本発明の他の実施例による無線LANシステムである独立BSSを示す図である。図2の実施例において、図1の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明を省略する。
図2に示したBSS3は独立BSSであってAPを含まないため、全てのステーション(STA6、STA7)がAPと接続されていない状態である。独立BSSは分配システムへの接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)をなす。独立BSSにおいて、それぞれのステーション(STA6、STA7)はダイレクトに互いに連結される。
図3は、本発明の一実施例によるステーション100の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるステーション100は、プロセッサ110、通信部120、ユーザインタフェース部140、ディスプレーユニット150、及びメモリ160を含む。
まず、通信部120は、無線LANパケットなどの無線信号を送受信し、ステーション100に組み込まれる又は外付けられて具備されてよい。実施例によれば、通信部120は、互いに異なる周波数バンドを用いる少なくとも1つの通信モジュールを含むことができる。例えば、前記通信部120は、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzなどの異なる周波数バンドの通信モジュールを含むことができる。一実施例によれば、ステーション100は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてAP又は外部ステーションと無線通信を行うことができる。通信部120は、ステーション100の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。ステーション100が複数の通信モジュールを含む場合に、各通信モジュールはそれぞれ独立した形態で備えられてもよく、複数のモジュールが1つのチップとして統合して備えられてもよい。本発明の実施例において、通信部120は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、ユーザインタフェース140は、ステーション100に備えられた多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいてステーション100を制御する。また、ユーザインタフェース部140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
次に、ディスプレーユニット150は、ディスプレー画面にイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づくユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。また、メモリ160は、ステーション100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーション100がAPまたは外部のステーションと接続を行うのに必要な接続プログラムが含まれる。
本発明のプロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、ステーション100内部のデータをプロセッシングする。また、前記プロセッサ110は上述したステーション100の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ110はメモリ160に貯蔵されたAPとの接続のためのプログラムを行い、APが伝送した通信設定メッセージを受信する。また、プロセッサ110は通信設定メッセージに含まれたステーション100の優先条件に関する情報を読み取り、ステーション100の優先条件に関する情報に基づいてAPに関する接続を要請する。本発明のプロセッサ110はステーション100のメインコントロールユニットを指してもよく、実施例によってステーション100の一部の構成、例えば、通信部120などを個別的に制御するためのコントロールユニットを指してもよい。つまり、プロセッサ110は通信部120から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部(modulator and/or demodulator)であってもよい。プロセッサ110は、本発明の実施例によるステーション100の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図3に示したステーション100は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはデバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したデバイスのエレメントは、デバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。例えば、前記プロセッサ110及び通信部120は一つのチップに統合されて具現されてもよく、別途のチップで具現されてもよい。また、本発明の実施例において、前記ステーション100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部140及びディスプレーユニット150などはステーション100に選択的に備えられてもよい。
図4は、本発明の一実施例によるAP200の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるAP200は、プロセッサ210、通信部220、及びメモリ260を含む。図4において、AP200の構成のうち図3のステーション100の構成と同じであるか相応する部分については重複する説明を省略する。
図4を参照すると、本発明に係るAP200は、少なくとも1つの周波数バンドにおいてBSSを運営するための通信部220を備える。図3の実施例において前述したように、前記AP200の通信部220も、互いに異なる周波数バンドを用いる複数の通信モジュールを含むことができる。すなわち、本発明の実施例に係るAP200は、異なる周波数バンド、例えば、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzのいずれかを用いる2つ以上の通信モジュールを共に備えることができる。好ましくは、AP200は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてステーションと無線通信を行うことができる。前記通信部220は、AP200の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。本発明の実施例において、通信部220は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、メモリ260は、AP200で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーションの接続を管理する接続プログラムが含まれる。また、プロセッサ210はAP200の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ210はメモリ260に貯蔵されたステーションとの接続のためのプログラムを行い、一つ以上のステーションに対する通信設定メッセージを伝送する。この際、通信設定メッセージには各ステーションの接続優先条件に関する情報が含まれる。また、プロセッサ210はステーションの接続要請に応じて接続設定を行う。一実施例によると、プロセッサ210は通信部220から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部である。プロセッサ210は、本発明の実施例によるAP200の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図5は、STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
図5を参照すると、STA100とAP200間のリンクは大きくスキャニング(sanning)、認証(authentication)、及び結合(association)の3つのステップを介して設定される。まず、スキャニングステップは、AP200が運営するBSSの接続情報をSTA100が獲得するステップである。スキャニングを行うための方法としては、AP200が周期的に伝送するビーコン(beacon)メッセージS101のみを活用して情報を獲得するパッシブスキャニング(passive sanning)方法と、STA100がAPにプローブ要請(probe request)を伝送しS103、APからプローブ応答(probe response)を受信してS105、接続情報を獲得するアクティブスキャニング(active sanning)方法がある。
スキャニングステップにおいて無線接続情報の受信に成功したSTA100は、認証要請(authentication request)を伝送しS107a、AP200から認証応答(authentication response)を受信してS107b、認証ステップを行う。認証ステップが行われた後、STA100は結合要請(association request)を伝送しS109a、AP200から結合応答(association response)を受信してS109b、結合ステップを行う。本明細書において、結合とは基本的に無線結合を意味するが、本発明はこれに限らず、広い意味での結合は無線結合及び有線結合を全て含む。
一方、追加に802.1X基盤の認証ステップS111、及びDHCPを介したIPアドレス獲得ステップS113が行われる。図5において、サーバ300はSTA100と802.1X基盤の認証を処理するサーバであって、AP200に物理的に結合されて存在するか、別途のサーバとして存在してもよい。
図6は、無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)方法を示す図である。
無線LAN通信を行う端末は、データを伝送する前にキャリアセンシング(Carrier Sensing)を行ってチャネルが占有状態(busy)であるのか否かをチェックする。もし一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルが占有状態と判別され、前記端末は該当チャネル対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)といい、該当信号の感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。もし端末に受信されたCCA臨界値以上の無線信号が該当端末を受信者とすれば、端末は受信された無線信号を処理する。一方、該当チャネルから無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休状態(idle)と判別される。
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある各端末は、各端末の状況によるIFS(Inter Frame Space)、例えば、AIFS(Arbitration IFS)、PIFS(PCF IFS)などの時間の後にバックオフ手順を行う。実施例によって、前記AIFSは従来のDIFS(DCF IFS)を代替する構成として使用される。各端末は、該当端末に決定された乱数(random number)だけのスロットタイムを前記チャネルの遊休状態の間隔(interval)の間に減少させながら待機し、スロットタイムを全て消尽した端末が該当チャネルに対するアクセスを試みる。このように、各端末がバックオフ手順を行う区間を競合ウィンドウ区間という。
もし特定端末が前記チャネルのアクセスに成功すれば、該当端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。しかし、アクセスを試みた端末が他の端末と衝突すれば、衝突した端末はそれぞれ新しい乱数を割り当てられて更にバックオフ手順を行う。一実施例によると、各端末に新しく割り当てられる乱数は、該当端末が以前割り当てられた乱数の範囲(競合ウィンドウ、CW)の2倍の範囲(2*CW)内で決定される。一方、各端末は、次の競合ウィンドウ区間で更にバックオフ手順を行ってアクセスを試みるが、この際、各端末は以前の競合ウィンドウ区間に残ったスロットタイムからバックオフ手順を行う。このような方法で無線LAN通信を行う各端末は、特定チャネルに対する互いの衝突を回避することができる。
以下、本発明において、端末は、non-AP STA、AP STA、AP、STA、受信装置又は送信装置と呼ぶことができ、本発明がこれに限定されるものではない。また、本発明において、AP STAは、APと呼ぶことができる。
<様々なPPDUフォーマットの実施例>
図7には、様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。より具体的に、図7(a)は、802.11a/gに基づくレガシーPPDUフォーマットの一実施例、図7(b)は、802.11axに基づくHE PPDUフォーマットの一実施例を示し、図7(c)は、802.11beに基づくノン-レガシーPPDU(すなわち、EHT PPDU)フォーマットの一実施例を示す。また、図7(d)は、前記PPDUフォーマットで共通に用いられるL-SIG及びRL-SIGの細部フィールド構成を示す。
図7(a)を参照すると、レガシーPPDUのプリアンブルは、L-STF(Legacy Short Training field)、L-LTF(Legacy Long Training field)及びL-SIG(Legacy Signal field)を含む。本発明の実施例において、前記L-STF、L-LTF及びL-SIGは、レガシープリアンブルと呼ぶことができる。
図7(b)を参照すると、HE PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、HE-SIG-A(High Efficiency Signal A field)、HE-SIG-B(High Efficiency Signal B field)、HE-STF(High Efficiency Short Training field)、HE-LTF(High Efficiency Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、HE-STF及びHE-LTFは、HEプリアンブルと呼ぶことができる。HEプリアンブルの具体的な構成は、HE PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、HE-SIG-Bは、HE MU PPDUフォーマットのみにおいて用いられてよい。
図7(c)を参照すると、EHT PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、U-SIG(Universal Signal field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal A field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal B field)、EHT-STF(Extremely High Throughput Short Training field)、EHT-LTF(Extremely High Throughput Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、EHT-SIG-A、EHT-SIG-B、EHT-STF及びEHT-LTFは、EHTプリアンブルと呼ぶことができる。ノン-レガシープリアンブルの具体的な構成は、EHT PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、EHT-SIG-AとEHT-SIG-Bは、EHT PPDUフォーマットのうち一部のフォーマットのみにおいて用いられてよい。
PPDUのプリアンブルに含まれたL-SIGフィールドは、64 FFT OFDMが適用され、総64個のサブキャリアで構成される。このうち、ガードサブキャリア、DCサブキャリア及びパイロットサブキャリアを除く48個のサブキャリアが、L-SIGのデータ送信用に用いられる。L-SIGにはBPSK、Rate=1/2のMCS(Modulation and Coding Scheme)が適用されるので、総24ビットの情報を含むことができる。図7(d)には、L-SIGの24ビット情報構成を示す。
図7(d)を参照すると、L-SIG、は、L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドを含む。L_RATEフィールドは、4ビットで構成され、データ送信に用いられたMCSを示す。具体的に、L_RATEフィールドは、BPSK/QPSK/16-QAM/64-QAMなどの変調方式と1/2、2/3、3/4などの符号率を組み合わせた6/9/12/18/24/36/48/54Mbpsの送信速度のうち1つの値を示す。L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドの情報を組み合わせると当該PPDUの全長を示すことができる。ノン-レガシーPPDUフォーマットでは、L_RATEフィールドを最小速度である6Mbpsに設定する。
L_LENGTHフィールドの単位はバイトであり、総12ビットが割り当てられて最大4095までシグナルでき、L_RATEフィールドとの組合せで該当PPDUの長さを示すことができる。このとき、レガシー端末とノンレガシー端末はL_LENGTHフィールドを別個の方法で解釈することができる。
まず、レガシー端末又はノンレガシー端末がL_LENGTHフィールドを用いて該当PPDUの長さを解釈する方法は次の通りである。L_RATEフィールドの値が6Mbpsを指示するように設定された場合に、64FFTの1個のシンボルデュレーションである4usの間に3バイト(すなわち、24ビット)が送信されてよい。したがって、L_LENGTHフィールド値に、SVCフィールド及びTailフィールドに該当する3バイトを足し、これを1個のシンボルの送信量である3バイトで割ると、L-SIG以後の64FFT基準シンボル個数が取得される。取得されたシンボル個数に1個のシンボルデュレーションである4usをかけた後に、L-STF、L-LTF及びL-SIGの送信にかかる20usを足すと、該当PPDUの長さ、すなわち、受信時間(RXTIME)が得られる。これを数式で表現すれば、下記の式1の通りである。
このとき、[x]は、xより大きい又は等しい最小の自然数を表す。L_LENGTHフィールドの最大値は4095であるので、PPDUの長さは、最大5.484msまでに設定されてよい。当該PPDUを送信するノン-レガシー端末は、L_LENGTHフィールドを下記の式2のように設定しなければならない。
ここで、TXTIMEは、当該PPDUを構成する全体送信時間であり、下記の式3の通りである。このとき、TXは、Xの送信時間を表す。
以上の式を参照すると、PPDUの長さは、L_LENGTH/3の切上げ値に基づいて計算される。したがって、任意のk値に対してL_LENGTH={3k+1,3k+2,3(k+1)}の3つの異なる値が、同一のPPDU長を指示する。
図7(e)を参照すると、U-SIG(Universal SIG)フィールドは、EHT PPDU及び後続世代の無線LANのPPDUにおいて存続し、11beを含めてどの世代のPPDUであるかを区分する役割を担う。U-SIGは、64FFTベースのOFDMの2シンボルであり、総52ビットの情報を伝達することができる。このうち、CRC/テール9ビットを除く43ビットは、大きく、VI(Version Independent)フィールドとVD(Version Dependent)フィールドに区分される。
VIビットは、現在のビット構成を後にも維持し続け、後続世代のPPDUが定義されても、現在の11be端末が、当該PPDUのVIフィールドから当該PPDUに関する情報を得ることができる。そのために、VIフィールドは、PHYバージョン、UL/DL、BSSカラー、TXOP、リザーブド(Reserved)フィールドで構成される。PHYバージョンフィールドは3ビットであり、11be及び後続世代の無線LAN標準を順次にバージョンで区分する役割を担う。11beは000bの値を有する。UL/DLフィールドは、当該PPDUが上りリンク/下りリンクPPDUのいずれであるかを区分する。BSSカラーは、11axで定義されたBSS別識別子を意味し、6ビット以上の値を有する。TXOPは、MACヘッダーで伝達されていた送信機会デュレーション(Transmit Opportunity Duration)を意味するが、PHYヘッダーに追加することにより、MPDUをデコードすることなく、当該PPDUが含まれたTXOPの長さを類推でき、7ビット以上の値を有する。
VDフィールドは、11beバージョンのPPDUにのみ有用なシグナリング情報としてPPDUフォーマット、BWのように、如何なるPPDUフォーマットにも共通に用いられるフィールド、及びPPDUフォーマット別に異なるように定義されるフィールドで構成されてよい。PPDUフォーマットは、EHT SU(Single User)、EHT MU(Multiple User)、EHT TB(Trigger-based)、EHT ER(Extended Range)PPDUなどを区分する区分子である。BWフィールドは、大きく、20、40、80、160(80+80)、320(160+160)MHzの5個の基本PPDU BWオプション(20*2の冪乗の形態で表現可能なBWを基本BWと呼ぶことができる。)と、プリアンブルパンクチャリング(Preamble Puncturing)によって構成される様々な残りのPPDU BWをシグナルする。また、320MHzでシグナルされた後、一部の80MHzがパンクチャーされた形態でシグナルされてよい。また、パンクチャーされて変形されたチャネル形態は、BWフィールドで直接シグナルされてもよく、或いはBWフィールドとBWフィールド以後に現れるフィールド(例えば、EHT-SIGフィールド内のフィールド)を共に用いてシグナルされてもよい。仮に、BWフィールドを3ビットとする場合に、総8個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で3個をシグナルできる。仮にBWフィールドを4ビットとする場合に総16個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で11個をシグナルできる。
BWフィールド以後に位置するフィールドは、PPDUの形態及びフォーマットによって異なり、MU PPDUとSU PPDUは同一のPPDUフォーマットでシグナルされてよく、EHT-SIGフィールドの前に、MU PPDUとSU PPDUを区別するためのフィールドが位置してよく、そのための追加のシグナリングが行われてよい。SU PPDUとMU PPDUは両方ともEHT-SIGフィールドを含んでいるが、SU PPDUで不要な一部のフィールドが圧縮(compression)されてよい。この時、圧縮が適用されたフィールドの情報は省略されるか、あるいはMU PPDUに含まれる本来フィールドのサイズよりも縮小したサイズを有してよい。例えば、SU PPDUの場合、EHT-SIGの共通フィールドが省略又は代替されるか、ユーザ特定フィールドが代替されるか、或いは1個に縮小するなど、異なる構成を有してよい。
又は、SU PPDUは、圧縮されたか否かを示す圧縮フィールドをさらに含むことができ、圧縮フィールドの値によって一部のフィールド(例えば、RAフィールドなど)が省略されてよい。
SU PPDUのEHT-SIGフィールドの一部が圧縮された場合に、圧縮されたフィールドに含まれる情報は、圧縮されていないフィールド(例えば、共通フィールドなど)で一緒にシグナルされてよい。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのPPDUフォーマットであるので、U-SIGフィールド以後にEHT-SIGフィールドが必須に送信される必要があり、シグナルされる情報の量が可変的であってよい。すなわち、複数個のMU PPDUが複数個のSTAに送信されるので、それぞれのSTAは、MU PPDUが送信されるRUの位置、それぞれのRUが割り当てられたSTA、及び送信されたMU PPDUが自分に送信されたか否かを認識しなければならない。したがって、APは、EHT-SIGフィールドに上のような情報を含めて送信しなければならない。そのために、U-SIGフィールドではEHT-SIGフィールドを効率的に送信するための情報をシグナルし、これは、EHT-SIGフィールドのシンボル数及び/又は変調方法であるMCSであってよい。EHT-SIGフィールドは、各ユーザに割り当てられたRUのサイズ及び位置情報を含むことができる。
SU PPDUである場合、STAに複数個のRUが割り当てられてよく、複数個のRUは連続又は不連続してよい。STAに割り当てられたRUが連続しない場合、STAは、中間にパンクチャーされたRUを認識してこそ、SU PPDUを効率的に受信することができる。したがって、APは、SU PPDUに、STAに割り当てられたRUのうちパンクチャーされたRUの情報(例えば、RUのパンクチャリングパターンなど)を含めて送信できる。すなわち、SU PPDUの場合、パンクチャリングモードが適用されたか否か及びパンクチャリングパターンをビットマップ形式などで示す情報を含むパンクチャリングモードフィールドがEHT-SIGフィールドに含まれてよく、パンクチャリングモードフィールドは、帯域幅内で現れる不連続するチャネルの形態をシグナルできる。
シグナルされる不連続チャネルの形態は制限的であり、BWフィールドの値と組み合わせてSU PPDUのBW及び不連続チャネル情報を示す。例えば、SU PPDUの場合、単一端末にのみ送信されるPPDUであるので、STAは、PPDUに含まれたBWフィールドから、自分に割り当てられた帯域幅が認識でき、PPDUに含まれたU-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドのパンクチャリングモードフィールドから、割り当てられた帯域幅のうちパンクチャーされたリソースが認識できる。この場合、端末は、パンクチャーされたリソースユニットの特定チャネルを除く残りのリソースユニットでPPDUを受信できる。このとき、STAに割り当てられた複数個のRUは、互いに異なる周波数帯域又はトーンで構成されてよい。
制限された形態の不連続チャネル形態のみがシグナルされる理由は、SU PPDUのシグナリングオーバーヘッドを減らすためである。パンクチャリングは、20MHzサブチャネル別に行われてよいので、80、160、320MHzのように20MHzサブチャネルを複数個有するBWに対してパンクチャリングを行うと、320MHzの場合、プライマリーチャネルを除く残りの20MHzサブチャネル15個の使用有無をそれぞれ表現して、不連続チャネル(端部20MHzのみがパンクチャーされた形態も不連続と見なす場合)形態をシグナルしなければならない。このように単一ユーザ送信の不連続チャネル形態をシグナルするために15ビットを用いることは、シグナリング部分の低い送信速度を考慮したとき、過大なシグナリングオーバーヘッドとなり得る。
本発明は、SU PPDUの不連続チャネル形態をシグナルする手法を提案し、提案した手法によって決定された不連続チャネル形態を示す。また、SU PPDUの320MHz BW構成において主(Primary)160MHzと副(Secondary)160MHzのパンクチャリング形態をそれぞれシグナルする手法を提案する。
また、本発明の一実施例では、PPDUフォーマットフィールドにシグナルされたPPDUフォーマットにしたがって、プリアンブルパンクチャリングBW値が指示するPPDUの構成を異ならせる手法を提案する。BWフィールドの長さが4ビットである場合を仮定し、EHT SU PPDU又はTB PPDUである場合には、U-SIG以後に1シンボルのEHT-SIG-Aをさらにシグナルするか、EHT-SIG-Aを全くシグナルしなくてよいので、これを考慮してU-SIGのBWフィールドのみを用いて最大で11個のパンクチャリングモードを全てシグナルする必要がある。しかしながら、EHT MU PPDUの場合、U-SIG以後にEHT-SIG-Bをさらにシグナルするので、最大で11個のパンクチャリングモードをSU PPDUと異なる方法でシグナルしてよい。EHT ER PPDUの場合、BWフィールドを1ビットに設定し、20MHz又は10MHzの帯域を用いるPPDUであるかをシグナルすることができる。
図7(f)には、U-SIGのPPDUフォーマットフィールドでEHT MU PPDUと指示された場合に、VDフィールドのフォーマット特異的(Format-specific)フィールドの構成を示す。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのシグナリングフィールドであるSIG-Bが必須であり、U-SIG後に別途のSIG-A無しでSIG-Bが送信されてよい。そのために、U-SIGではSIG-Bをデコードするための情報をシグナルしなければならない。このようなフィールドは、SIG-B MCS、SIG-B DCM、SIG-Bシンボルの数(Number of SIG-B Symbols)、SIG-B圧縮(SIG-B Compression)、EHT-LTFシンボルの数(Number of EHT-LTF Symbols)フィールドなどである。
図8は、本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
図8を参照すると、PPDUは、プリアンブルとデータ部分で構成されてよく、一つのタイプであるEHT PPDUのフォーマットは、プリアンブルに含まれているU-SIGフィールドによって区別されてよい。具体的に、U-SIGフィールドに含まれているPPDUフォーマットフィールドに基づき、PPDUのフォーマットがEHT PPDUであるか否かが指示されてよい。
図8の(a)は、単一STAのためのEHT SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT SU PPDUは、APと単一STA間の単一ユーザ(Single User:SU)送信のために用いられるPPDUであり、U-SIGフィールド以後に追加のシグナリングのためのEHT-SIG-Aフィールドが位置してよい。
図8の(b)は、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであるEHTトリガーベース(Trigger-based)PPDUフォーマットの一例を示す。EHTトリガーベースPPDUは、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであり、トリガーフレームに対する応答のために用いられる上りリンクPPDUである。EHT PPDUは、EHT SU PPDUとは違い、U-SIGフィールド以後にEHT-SIG-Aフィールドが位置しない。
図8の(c)は、多重ユーザのためのEHT PPDUであるEHT MU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT MU PPDUは、1つ以上のSTAにPPDUを送信するために用いられるPPDUである。EHT MU PPDUフォーマットは、U-SIGフィールド以後にHE-SIG-Bフィールドが位置してよい。
図8の(d)は、拡張された範囲にあるSTAとの単一ユーザ送信のために用いられるEHT ER SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT ER SU PPDUは、図8の(a)で説明したEHT SU PPDUよりも広い範囲のSTAとの単一ユーザ送信のために用いられてよく、時間軸上でU-SIGフィールドが反復して位置してよい。
図8の(c)で説明したEHT MU PPDUは、APが複数個のSTAに下りリンク送信のために用いることができる。このとき、EHT MU PPDUは、複数個のSTAがAPから送信されたPPDUを同時に受信できるようにスケジューリング情報を含むことができる。EHT MU PPDUは、EHT-SIG-Bのユーザ特定(user specific)フィールドを通じて送信されるPPDUの受信者及び/又は送信者のAID情報を、STAに伝達することができる。したがって、EHT MU PPDUを受信した複数個の端末は、受信したPPDUのプリアンブルに含まれたユーザ特定フィールドのAID情報に基づいて空間再使用(spatial reuse)動作を行うことができる。
具体的に、HE MU PPDUに含まれたHE-SIG-Bフィールドのリソースユニット割り当て(resource unit allocation,RA)フィールドは、周波数軸の特定帯域幅(例えば、20MHzなど)におけるリソースユニットの構成(例えば、リソースユニットの分割形態)に関する情報を含むことができる。すなわち、RAフィールドは、STAがPPDUを受信するために、HE MU PPDUの送信のための帯域幅で分割されたリソースユニットの構成を指示できる。分割された各リソースユニットに割り当て(又は、指定)されたSTAの情報は、EHT-SIG-Bのユーザ特定フィールドに含まれてSTAに送信されてよい。すなわち、ユーザ特定フィールドは、分割された各リソースユニットに対応する1つ以上のユーザフィールドを含むことができる。
例えば、分割された複数個のリソースユニットのうち、データ送信のために用いられる少なくとも1つのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、受信者又は送信者のAIDを含むことができ、データ送信に用いられない残りのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、既に設定されたヌル(Null)STA IDを含むことができる。
図8に示す2個以上のPPDUを、同一のPPDUフォーマットを示す値で指示することができる。すなわち、2個以上のPPDUを同一の値によって同一のPPDUフォーマットと指示することができる。例えば、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、U-SIG PPDUフォーマットサブフィールドを用いて同一の値で指示することができる。このとき、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、PPDUを受信するSTAの個数によって区別されてよい。例えば、1個のSTAのみが受信するPPDUは、EHT SU PPDUと識別されてよく、2個以上のSTAが受信するようにSTAの数が設定された場合に、EHT MU PPDUと識別されてよい。言い換えると、同一のサブフィールド値を用いて、図8に示す2個以上のPPDUフォーマットを指示することができる。
また、図8に示すフィールドのうち一部のフィールド又はフィールドの一部の情報は省略されてよく、このように一部のフィールド又はフィールドの一部の情報が省略される場合を圧縮モード(compression mode)又は圧縮されたモード(compressed mode)と定義できる。
図9は、本発明の一実施例に係る多重リンク(multi-link)装置を示す図である。
図9を参照すると、一つ以上のSTAがアフィリエイト(affiliate)されているデバイス(device)の概念が定義されてよい。さらに他の実施例として本発明の一実施例によれば、1個超過(すなわち、2個以上の)のSTAがアフィリエイトされているデバイスが定義されてよい。このとき、装置は論理的な(logical)概念であってよい。したがって、このような概念の1個以上又は1個超過のSTAがアフィリエイトされているデバイスは、多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)、多重バンド(multi-band)デバイス又は多重リンク論理的エンティティ(multi-link logical エンティティ:MLLE)と呼ぶことができる。
又は、上の概念のデバイスは、多重リンクエンティティ(multi-link エンティティ:MLE)と呼ぶことができる。また、MLDは、一つのMAC SAP(medium access control service access point)をLLC(logical link control)まで有してよく、MLDは、一つのMACデータサービス(MAC data service)を有してよい。
MLDに含まれたSTAは、一つ以上のリンク(link)又はチャネル(channel)で動作することが可能である。すなわち、MLDに含まれたSTAは、互いに異なる複数のチャネルで動作することが可能である。例えば、MLDに含まれたSTAは、2.4GHz、5GHz、6GHzの異なる周波数帯域のチャネルを用いて動作することが可能である。これにより、MLDは、チャネル接続における利得を得、全体ネットワークの性能を上げることが可能である。既存の無線LANは単一リンク(single link)で動作したが、MLD動作は、複数個のリンクを用いて、より多いチャネル接続機会を得るか、チャネルの状況を考慮して複数個のリンクでSTAが効率的に動作することが可能である。
また、MLDにアフィリエイトされたSTAがAPである場合に、APがアフィリエイトされたMLDはAP MLDであってよい。一方、MLDにアフィリエイトされたSTAがnon-AP STAである場合に、non-APがアフィリエイトされたMLDはnon-AP MLDであってよい。
図9を参照すると、複数のSTAを含むMLDが存在してよく、MLDに含まれている複数のSTAは複数のリンクで動作できる。図9で、APであるAP1、AP2、AP3を含むMLDを、AP MLDということができ、non-AP STAであるnon-AP STA1、non-AP STA2、non-AP STA3を含むMLDを、non-AP MLDということができる。MLDに含まれているSTAは、リンク1(Link1)、リンク2(Link2)、リンク3(Link3)、又はリンク1~3の一部のリンクで動作できる。
本発明の実施例によれば、多重リンク動作は多重リンク設定(multi-link setup)動作を含むことができる。多重リンク設定動作は、単一リンク動作で行われるアソシエーション(association)に対応する動作であってよい。多重リンクでフレームを交換するためには多重リンク設定が先行されてよい。多重リンク設定動作は、多重リンク設定要素(multi-link setup element)を用いて行われてよい。ここで、多重リンク設定要素は、多重リンクと関連した能力情報(capability information)を含むことができ、能力情報は、MLDに含まれたSTAが一つのリンクでフレームを受信すると同時に、MLDに含まれた他のSTAが他のリンクでフレームを送信できるか否かに関連した情報を含むことができる。すなわち、能力情報は、MLDに含まれたリンクでSTA(non-AP STA及び/又はAP(又は、AP STA))が異なる送信方向に同時にフレームを送信/受信できるか否かに関連した情報を含むことができる。また、能力情報は、使用可能なリンク又は動作チャネル(operating channel)に関連した情報をさらに含むことができる。多重リンク設定は、ピアSTA(peer STA)間の交渉(negotiation)によって設定されてよく、一つのリンクで多重リンク動作が設定されてよい。
本発明の一実施例によれば、TIDとMLDのリンクとの間にマッピング関係が存在してよい。例えば、TIDとリンクとがマップされる場合に、TIDは、マップされたリンクで送信されてよい。TIDとリンクとのマッピングは、送信方向ベース(directional-based)でなされてよい。例えば、MLD1とMLD2との間における両方向のそれぞれに対してマッピングがなされてよい。また、TIDとリンクとのマッピングは基本(default)設定が存在してよい。例えば、TIDとリンクとのマッピングは、基本的に、あるリンクに全てのTIDがマップされたものであってよい。
<Wi-FiのQoS(Quality of Service)支援>
Wi-Fi(IEEE 802.11)のデータレートは、新しいプロトコルバージョンが導入される度に飛躍的に増加しており、近年、完了段階にある802.11axは最大で約10Gbpsに至るデータレートを支援することが予想される。このように向上したWi-Fiのデータレートは、ハードウェア性能の向上によって、PHYプロトコルがより広い帯域幅(bandwidth:BW)及び高いMCSに対するプロセシングを支援し、複数のアンテナが活用可能になることによって達成されたといえる。
しかしながら、このように飛躍的に増加したデータレートにもかかわらず、Wi-Fiは相変らず送信遅延の問題を抱えている。Wi-Fiをはじめとする全ての通信システムが有限のデータレートを支援し、したがって、トラフィックを送信する際に一定時間の送信遅延を誘発する。しかし、Wi-Fiの送信遅延が問題になる理由は、Wi-Fiの送信遅延が予測不可である特性を有するためである。言い換えると、専用通信リソース(有線或いは無線免許帯域)を活用する通信システムにおいて、送信するトラフィックの量に基づいて、トラフィックを送信するのにかかる遅延時間を予測できるが、Wi-Fiのように非免許帯域を活用する通信システムは、他の装置でよってミディアムが占有されたとき、予測できない送信遅延が発生することがある。このように予測できない送信遅延が発生すると、音声(Voice)トラフィックのようにライフタイム(lifetime)の短いトラフィックはその活用度を失う可能性があり、この場合、Wi-Fiがいくら高いデータレートを支援してもサービス品質(QoS(Quality of Service))の向上が期待し難い。
IEEE 802.11標準化団体は、上述したような非免許帯域の限界を克服するためにMACプロトコルを持続的に発展させてきており、802.11eで導入されたEDCA(enhanced distributed channel access)はその結果の一つであるといえる。以下では、説明の便宜のために、QoS APをAP、QoS STAをSTA、QoS BSSをBSSと呼び、したがって、APとした場合、QoS APのことを指すと解釈されてよい。
EDCAは、トラフィックをその特性によって4種類のAC(access category)に差別化して管理するメカニズムを提供する。このとき、前記4種類のACは、AC_VO(AC Voice)、AC_VI(AC Video)、AC_BE(AC Best effort)、AC_BK(AC Background)であり、各ACは互いに異なるCW(contention window)、TXOP(transmit opportunity)及びAIFSNのパラメータを有し得る。簡単にいうと、EDCAは、4種類のACに対するCW、TXOP、AIFSNのパラメータを差別化することによって、各ACを活用して送信されるトラフィックの送信優先順位を調節するメカニズムである。そのために、EDCAは、MACのサービスすべきトラフィック(MSDU)を、TC(traffic category)或いはTS(traffic stream)によって、4個のACのうち一つのACにマップできる。このとき、EDCAによって4個のACのうち一つにマップされたトラフィックは、各ACのための4個のキューに分けて管理される。このとき、前記4個のキューは物理的に分離されずに論理的に(logically)分離されたキューであってよい。
AC_VOは、音声(Voice)トラフィックのようにトラフィックの絶対的な量が多くはないが、送信遅延に脆弱なトラフィックに活用可能なACであり、他のACのトラフィックよりも優先してサービスされる確率を上げるために、相対的に小さいCW及びAIFSNのパラメータ値を有する。ただし、AC_VOのTXOPパラメータは、他のACのTXOPパラメータよりも相対的に小さい値に制限され、他のACに比べて短い送信時間が保障される。
AC_VIは、音声トラフィックに比べては送信遅延に強靭であるが、相変らず低遅延送信を要求し、多量のトラフィックを処理すべきビデオのようなトラフィックに活用可能なACである。AC_VIは、AC_VOよりは大きいが、他のACに比べては小さいCWとAIFSNのパラメータ値を有し、代わりに、TXOPはAC_VIに比べて2倍程度長い。
AC_BEは、送信遅延に強靭なトラフィックに活用可能なACであり、音声データ及びストリーミングビデオデータを除く大部分の一般トラフィックがAC_BEに分類されてよい。AC_BEは、CWとAIFSNパラメータをAC_VO、AC_VIに比べて大きい値を用いる。また、AC_BEは、TXOPを別に有しておらず、したがって、PPDUを送信後にACK応答を受け、SIFS後に再びPPDUを送信するTXOP送信シーケンスを活用することができない。
AC_BKは、AC_BEと類似に送信遅延に強靭なトラフィックであるが、優先順位がBEトラフィックよりは低いトラフィックに活用可能なACである。AC_BKは、AC_BEと同じCWパラメータ値を活用し、AIFSNパラメータ値はAC_BEに比べても大きい値を活用する。また、AC_BKは、AC_BEと同一に、TXOPを別に有しておらず、TXOP送信シーケンスを活用できない。
上述した4種類のEDCA ACは、802.1DのUP(user-priority)とマップされ、有線で受信したトラフィックが有しているUP値或いは上位レイヤから指示されたMSDUのTIDによってEDCA ACを決定する。このとき、前記MSDUのTIDが0~7の値を指示する場合に、前記TIDの指示する値はUPと1対1で対応し得る。
802.1D UPとEDCA ACをマップする規則は、下表1の通りである。
また、上述した4種類のEDCA ACは、それぞれの基本(default)CW(CWmin、CWmax)、AIFSN、TXOPパラメータが標準において定義されており、各ACのパラメータ値は、APによって変更されてBSSごとに異なる値を活用することもできる。
EDCAメカニズムを活用すると、Wi-Fiトラフィックは、4個のACと対応する4個のキューのうち一つに保管され、自分の含まれたACが他のACとのチャネルアクセスの競合によってチャネルアクセスに成功した場合に限って目的装置に送信されてよい。このとき、前記ACに対応するEDCAF(EDCA function)間のチャネルアクセス動作は競合によって行われてよく、競合において各ACに割り当てられたアクセスパラメータ(CW[AC]、AIFSN[AC])が用いられてよい。各、ACによって行われるチャネルアクセス競合動作は、DCFと同一である。このとき、特定ACによって送信されるトラフィックがキューに一つもない場合、当該特定ACは、競合に利用できない。
ただし、上述したように、各ACによって活用されるCWとAIFSNパラメータ値が互いに異なるので、最も小さいCWとAIFSNパラメータを有するAC_VOが、他のACとのチャネルアクセス競合においてチャネルアクセスに成功する確率が高く、したがって、AC_VOのトラフィックが他のACのトラフィックよりも優先してサービスされる可能性が高い。
また、EDCAメカニズムは、各AC間に(internal)衝突(collision)が発生した時に、優先順位の高いAC(表1参照)が用いられ、衝突を誘発した他のACのCWを増加させるなどの内部競合規則と、競合で勝利したAC(primary AC)以外の他のACのトラフィックを含めてPPDUを構成する規則、などを規定している。
上述したEDCAの他にも、802.11 MACプロトコルは、QoS管理のためのHCCA(HCF controlled channel access)メカニズムを定義しており、このHCCAメカニズムは、周期的にサービスすべきアプリケーションの(音声、ビデオのような)TS(Traffic Stream)QoSを保障するために活用される一種の中央集中型(centralized/hybrid)コーディネーターのような機能を提供する。その他に、SPCA(Service Period Channel Access)、サービス周期の動的割り当て(Dynamic allocation of service period)メカニズムがあるが、DMG STAのみ活用でき、前述したEDCAが最も代表的なWi-FiのQoS MACプロトコルであるといえる。
<QoS(quality-of-service)MLD動作>
上述したEDCAメカニズムの動作を考慮したとき、EDCAが各ACに対して互いに異なるCW及びAIFSNパラメータを適用する目的が、トラフィックの性格を考慮した送信優先権の調停にあることが分かる。
図9で説明したMLDの構造を考慮すれば、MLDは互いに異なるリンクで運用される1つ以上或いは1つ超過のSTAを運用し、したがって、MLDの各STAは、互いに独立した送信キュー(Queue)を有し得る。このとき、前記キューは論理的に分離されたものであってよく、これは、MLDが論理的な概念であり得るのと一脈相通ずる意味であってよい。
EDCAが4個のACに対してそれぞれのキューを分離して運用することによってQoSサービスを強化したのと類似の原理から、MLDはQoSを強化するために、自分がサービスすべきトラフィックを、トラフィックの性格を考慮して、自分が運用しているSTAのうち1つにマップすることができる。言い換えると、EDCAメカニズムがトラフィックを4個のACのうち1つにマップするのと類似に、MLDは、トラフィックを、自身が運用するSTAのうち1つにマップすることができる。このとき、MLDが特定STAに特定トラフィックをマップする動作は、前記MLDが前記特定トラフィックを前記特定STAが運用されるリンクにマップすることと理解されてよい。より容易な理解のために、図10を用いて、MLDが多数のSTA(Link)を用いてQoSを強化する方法を説明する。
図10には、本発明の一実施例に係るMLDがトラフィックを自分のSTA(Link)にマップする方法の一実施例を示す。
図10を参照すると、(a)AP MLDと(b)Non-AP MLDはそれぞれ、4個のSTAであるAP1、AP2、AP3、AP4と、Non-AP STA1、Non-AP STA2、Non-AP STA3、Non-AP STA4を運用するMLDであり、両MLDの各4個のSTAは互いにアソシエーション(association)可能である。
仮に、AP MLDが、自分が運用している4個のSTA(AP1、AP2、AP3、AP4)のキューを、EDCAのAC別キューと類似の方式で活用すると、表1のように、AP1のキューに、AC_BKを活用するトラフィックをマップし、AP2にAC_BE、AP3にAC_VI、AP4にAC_VOを活用するトラフィックをそれぞれマップすることができる。このように、各STAにマップされたトラフィックは、各STAの行うチャネルアクセス手順によってサービスされてよく、したがって、ACが異なるトラフィックは、互いに異なるACのトラフィックが送信される過程で発生する送信遅延に影響を受けなくなる。すなわち、MLDがトラフィックの性格によってマップするSTAを分離することによって得られるQoS強化効果は、EDCAが優先順位の高いトラフィックに対して送信優先権を付与するのと類似であるが、互いに異なるACのトラフィックが相互の送信による影響を受けないようにし得るという相違がある。
一方、MLDの各STAが運用されるリンクのチャネル品質及びロード状況が互いに異なることがあり、前記各STAのPHY性能及び動作帯域幅が互いに異なることがあるので、MLDが特定トラフィックをどのSTAにマップするかによって、前記特定トラフィックが含まれたPPDUのBWとMCSが変わり得る。
例えば、(a)AP MLDのSTAであるAP1が2.4GHz帯域で運用されると、前記AP1は最大で40MHzの動作帯域幅を有してよく、前記(a)AP MLDの他のSTAであるAP4が6GHz帯域で運用されると、前記AP4は最大で320MHzのBWを動作帯域幅として活用できる。このとき、MLDが高い処理量と低い遅延を要求する特性のトラフィックをマップしなければならないと、前記トラフィックを前記AP4にマップすることによってQoSを強化しようと試みることができる。このように、MLDは、自分がサービスすべきトラフィックの特性を考慮したSTAマッピングを行うことにより、トラフィック別に、送信優先権の他に、送信される時に活用可能なリソース(ハードウェア及び周波数)の量まで差別化する効果を得ることができる。
<TID(traffic identifier)-to-Linkマッピング>
図10で説明した一実施例から、MLDがQoS強化のために、自分がサービスすべきトラフィックの特性を考慮して、自分が運用しているSTA(のリンク)にトラフィックマッピングを行うことができることを説明した。図10の一実施例では、EDCAとの比較のために、各ACにマップされたトラフィックを各STAにマップすると表現したが、MLDがSTA(のリンク)にトラフィックをマップする時に、より高い分解能のためにTID別にマッピングを試みることができる。
本発明の実施例によれば、フレームに該当するTIDが存在し得る。例えば、フレームに該当するTIDを指示するためのシグナリングがフレームに含まれてよく、前記シグナリングはTIDサブフィールドであってよい。より具体的には、TIDを指示するためのシグナリングは、フレームのMACヘッダーに含まれてよい。例えば、TIDを指示するためのシグナリングはQoS制御フィールド(QoS Control field)に含まれてよい。例えば、前記フレームの種類は、データフレーム(Data frame)又はQoSデータフレーム(QoS Data frame)が可能である。802.11は、QoSを強化するために、MACフレームのQoS制御フィールドに存在するTIDサブフィールドに、トラフィック種類によるTIDを示す。このとき、前記TIDは、フレームボディー(Frame body)に含まれたMSDU或いはフラグメント(fragment)或いはA-MSDUのUPs(user priorities)或いはTSID(traffic stream identifier)を示す。TIDサブフィールドは総4ビットで構成されており、0から15までの値を示すことができる。
TIDサブフィールドが0から7までの値と示された場合に、前記TIDサブフィールドに示された値は、フレームボディーに含まれたMSDUのUPsに対する値であり、EDCAをアクセス方針(Access policy)として用い、前記UPに対応するACパラメータを用いてMACエンティティにおいて処理されるべきである。
TIDサブフィールドが8から15までの値と示された場合に、前記TIDサブフィールドに示された値は、フレームボディーに含まれたMSDUのTSIDに対する値であり、前記MSDUは、MACエンティティがTSPECのTS InfoフィールドにあるUser Priorityサブフィールドで指示されたUPに合わせて処理しなければならず、前記TSPECの他のパラメータで指示された値に従わなければならない。
このとき、前記TSIDトラフィックのUPは、TSPECではなくTCLASのUser Priorityフィールドから確認されてよい。また、前記TIDサブフィールドが8から15までの値を有するMSDUに適用するアクセス方針は、前記TS Infoフィールドの他のサブフィールドであるアクセス方針によって指示され、前記TS Infoフィールドのアクセス方針サブフィールド(ビット7,ビット8)が(1,0)と示された場合にEDCA、(1,0)或いは(1,1)と示された場合にHCCA、を指示すると解釈されてよい。
また、TSに対応するTIDをリンクにマップする時には、前記TSを生成する時に活用されたADDTS要請フレームにIntra-Access Category Priorityエレメントが示されてよく、前記エレメントに存在するIntra-Access PriorityフィールドにおいてUser Priority及びEDCAで当該TSを送信する時に活用するAlternateキュー(ACキュー)情報が含まれていてよい。この場合、MLDは、前記TSに対応するTIDを有するトラフィックを前記Intra-Access priorityフィールドで指示したUP及びキュー情報を考慮して処理できる。
このように、TIDはトラフィックのUPsに対応する意味を有するので、図10の一実施例において各ACに該当するトラフィックを互いに異なるSTAにマップしたのと類似に、MLDが各TIDのトラフィックを互いに異なるSTAにマップすることを考慮できる。これは、概念的にTID-to-STAマッピング或いはTID-to-Linkマッピングと理解されてよく、前記TID-to-Linkマッピングを行うためには、互いに通信を行うMLD間に合意が必要であり得る。
すなわち、特定MLDは他のMLDに自分のTID-to-Linkマッピング計画をシグナルでき、前記特定MLDからTID-to-Linkマッピング計画を受信したMLDは、前記特定MLDが計画したTID-to-Linkマッピングを受諾又は拒絶してよい。このとき、互いに連結を確立した2つのMLD間に別途のTID-to-Linkマッピング合意がなされていない場合に、各MLDは、相手MLDと連結を確立した全てのリンクを通じてトラフィックのTIDに関係なくトラフィックを送信してよい。これは、全てのTIDが全てのリンクにマップされていると理解されてよく、最初に連結を確立した2つのMLD間に暗示的に合意された基本TID-to-Linkモードであってよい。
TID-to-Linkを行う時に守るべき細部的な規則は定義されなくてよい。ただし、MLDは、TID-to-Linkを行う時に全てのTIDを1個以上のリンクにマップしなければならない。本発明の実施例によれば、リンクにマップされたTIDに対するフレームを前記リンクで送信することが可能である。また、リンクにマップされていないTIDに対するフレームを、前記リンクで送信しないことが可能である。また、TIDとリンク間のマッピングは、各MLD別に個別になされてよい。また、TIDとリンク間のマッピングは、リンクの送信方向別に個別になされてよい。例えば、TIDとリンク間のマッピングが上りリンクと下りリンクのそれぞれに対して存在し得る。また、本発明においてTID-to-Linkマッピングは、TID-to-Link、TID-to-Linkマッピング、TIDとリンク間のマッピングなどと互換して使われてよい。また、本発明において、TID-to-Linkマッピングは、ACとリンク間のマッピング、又はuser priorityとリンク間のマッピング、又はtraffic classとリンク間のマッピング、又はtraffic streamとリンク間のマッピングを意味することも可能である。
また、上述したTID-to-Linkマッピングは、互いに連結されたMLD間に互いに異なるように合意されてよい。一実施例として、MLD1とMLD2がLink1とLink2を通じて連結されているとき、MLD1はLink1に、TID値が0~3を有するトラフィックをマップし、MLD2はLink1に、TID値が4~7を有するトラフィックをマップすることができる。
また、TID-to-Linkマッピングのシグナリングは暗示的になされてよい。一実施例として、MLD1とMLD2がLink1とLink2を通じて連結されているとき、MLD1が、TID値が0~3を有するトラフィックのみをLink1にマップし、残りTIDをマップするリンクを別にシグナルしなくてよい。この場合、TID値が0~3でない他のトラフィックはLink2にマップされたと理解されてよい。すなわち、TID-to-Linkマッピングシグナリングにおいて特定リンクにマップされていないTIDは、前記TID-to-Linkマッピングシグナリングにおいて別個に示されなかった他のリンクにマップされたものと解釈されてよい。このとき、前記別個に示されなかったリンクは、全てのTIDがマップされたリンクと解釈されてよい。
また、連結された2つのMLDは、最初にMLD連結を結ぶ時の他、運用中に変更が必要な時にも、1)MLDが特定リンクのSTAを運営方針によって(電力節約(Power Save)などの目的で)Disassociation/Disableに転換する場合、2)MLDが、特定リンクにマップされたトラフィックに対するQoS保障が難しいと判断した場合など、相手MLDに自分のTID-to-Linkマッピング設定変更を要請することができる。
また、特定MLDは相手MLDに、TID-to-Linkマッピングを変更するように要請することができる。一例として、AP MLDがNon-AP MLDに送信するトラフィックのうち、TIDが0~3であるトラフィックをLink1にマップした時に、Non-AP MLDは前記トラフィックのマッピングリンクをLink1ではなく他のリンク(例えば、Link2)に変更するように要請することができる。
また、特定MLDが行ったTID-to-Linkマッピング要請が相手MLDから拒絶された場合に、前記特定MLDが同一TID-to-Link構成のマッピングを要請することは一定時間制限されてよい。これは、反復されるTID-to-Linkマッピング要請と拒絶を防止するためであり、拒絶後に同一TID-to-Link要請が制限される時間は、APによって指示された時間であってよい。
すなわち、特定MLDが要請フレーム(request frame)のTID-to-Linkマッピングエレメントを用いて特定TIDに対するリンクのマッピングを要請した後、相手MLDが要請フレームによって要請されたマッピング関係を拒絶する場合に、特定MLDは、拒絶されたマッピング関係を要請フレームを用いて再び要請することが一定時間制限されてよい。
そのために、AP MLDは、自分のBSSのSTAにTID-to-Linkマッピング要請間隔(TID-to-Link Mapping request interval)と関連した時間情報をBSS運用パラメータでシグナルできる。このとき、前記拒絶されたTID-to-Linkマッピングの制限は、拒絶されたTID別に適用されるものであってよい。言い換えると、一度で提案された複数TIDとリンクのマッピング要請が特定TIDに対して拒絶された場合に、前記特定TIDを、拒絶されたリンクに対して再びマッピング要請することが制限されてよい。
図11には、AP MLDとNon-AP MLD間に確立されたTID-to-Linkマッピング方法の一実施例を示す。
AP MLDとnon-AP MLD間にTID-to-Linkマッピング規則を確立するためには、どのリンクにどのTIDがマップされるかが明示的に指示される必要がある。
本発明の実施例をよれば、どのリンクにどのTIDをマップするかを指示するシグナリングが存在し得る。例えば、前記シグナリングは、TID-to-Linkマッピングエレメントであってよい。TID-to-Linkマッピングエレメントは、Link IDフィールドを含むことができる。Link IDフィールドは、前記Link IDフィールドを含むTID-to-Linkマッピングエレメントがマップするリンクを指示する値を含んでよい。
又は、Link IDフィールドは、前記Link IDフィールドに該当するTIDs infoフィールドがどのリンクに対する情報を示すかを指示する値を含んでもよい。
また、TID-to-Linkマッピングエレメントは、TIDs infoフィールドを含んでよい。TIDs infoフィールドは、マップするTIDに対する情報を含んでよい。TIDs infoフィールドは、前記TIDs infoフィールドを含むTID-to-LinkマッピングエレメントがマップするTIDに対する情報を含んでよい。例えば、TIDs infoフィールドは、前記TIDs infoフィールドを含むTID-to-Linkマッピングエレメントが含むLink IDが指示するリンクにマップされるTIDに対する情報を含んでよい。例えば、TIDs infoフィールドは、各TID値に該当する1つ以上のビットを含んでよい。仮に、あるTIDがリンクにマップされる場合に、前記あるTIDに該当するビットを既に設定された値(例えば1)に設定できる。また、あるTIDがリンクにマップされない場合に、前記あるTIDに該当するビットを、前記既に設定された値と異なる既に設定された値(例えば、0)に設定できる。
図11の(a)AP MLDは、(b)Non-AP MLDに送信すべきトラフィック(MSDU)のうち、TIDが0~3である0、1、2、3トラフィックを、Link1で運用されるAP1を通じて送信しようと計画できる。
そのために、AP MLDは、(c)TID-to-LinkマッピングエレメントのLink IDフィールドを用いてLink1を指示した後、TIDs infoフィールドを用いて、TID 0~3がLink1にマップされる旨をNon-AP MLDにシグナルできる。このとき、前記(c)TID-to-Linkマッピングエレメントは、例示のためのエレメントフォーマットであり、他の構造のエレメントが同目的で活用されてもよいことが容易に理解できる。
Non-AP MLDは、前記TID-to-Linkマッピングエレメントから、AP MLDが計画しているTID別送信リンクを確認した後、これを承認又は拒絶することができる。
図12の(b)Non-AP MLDが(a)AP MLDから受信したTID-to-Linkマッピングを確認した後、Link1にTID 0~3に対応するトラフィックをマップし、Link2にTID 4~7に対応するトラフィックをマップすることに同意した状況であることが理解できる。このとき、前記AP MLDが前記Non-AP MLDに送信したTID-to-Linkマッピングエレメントは、それぞれ、2個のLink IDとTIDs infoサブフィールドを含む構成であってよい。このとき、前記各2個のLink IDサブフィールドはそれぞれ、Link1とLink2を指示し、前記各2個のTIDs infoサブフィールドはそれぞれ、0~3を意味する値と、4~7を意味する値が指示されていてよい。
このとき、前記TIDs infoサブフィールドは8ビットで構成され、各ビットがTID 0からTID 7までそれぞれ対応するものと解釈されてよい。すなわち、TID 0~3を指示するために、TIDs infoサブフィールドの8ビットが1111 0000と示されてよく、TID 4~7を指示するために、TIDs infoサブフィールドの8ビットが0000 1111と示されてよい。
このとき、前記TIDs infoサブフィールドは8ビットで構成され、各ビットがTID 0からTID15までそれぞれ対応するものと解釈されてよい。すなわち、TID 0~3を指示するために、TIDs infoサブフィールドの16ビットが1111 0000 0000 0000と示されてよく、TID 4~7を指示するために、TIDs infoサブフィールドの16ビットが0000 1111 0000 0000と示されてよい。
或いは、TIDs Infoサブフィールドは内部的に2個のサブフィールドで構成されてよく、前記2個のサブフィールドは、Min TID、Max TIDであってよい。このとき、Min TIDサブフィールドは、当該リンクにマップするTIDのうち、最も低いTID値を指示し、Max TIDサブフィールドは、当該リンクにマップする最も大きいTIDを指示できる。このとき、前記Min TIDとMAX TIDはそれぞれ、3ビット或いは4ビットで示されてよい。
3ビット実施例として、TIDs InfoサブフィールドのMin TIDサブフィールドが000と示され、Max TIDサブフィールドが011と示された場合に、前記TIDs Infoサブフィールドが指示するTIDは0~3と解釈されてよく、前記Min TIDサブフィールドが100と示され、Max TIDサブフィールドが111と示された場合に、前記TIDs Infoサブフィールドが指示するTIDは4~7と解釈されてよい。
4ビット実施例として、TIDs InfoサブフィールドのMin TIDサブフィールドが0000と示され、Max TIDサブフィールドが0011と示された場合に、前記TIDs Infoサブフィールドが指示するTIDは0~3と解釈されてよく、前記Min TIDサブフィールドが0100と示され、Max TIDサブフィールドが0111と示された場合に、前記TIDs Infoサブフィールドが指示するTIDは4~7と解釈されてよい。
図11の(a)AP MLDが(b)Non-AP MLDから受信したTID-to-Linkマッピングを確認した後、Link1に、TID 0~3に対応するトラフィックをマップし、Link2に、TID 0~7に対応するトラフィックをマップすることに同意した状況であることが理解できる。
このとき、前記(b)Non-AP MLDは、TID-to-Linkマッピングエレメントを用いて、Link1にTID 0~3をマップする旨のみを示し、Link2にTID 0~7をマップする旨を別個に示さなくてよい。言い換えると、(b)Non-AP MLDは、(a)AP MLDに送信するTID-to-Linkマッピングエレメントにおいて、Link2にマップするTIDを別個に指示しておらず、前記(a)AP MLDは、前記指示されていないLink2には全てのTIDがマップされたと暗示的に解釈できる。
上述したTID-to-Linkマッピングを活用すれば、MLDは、サービスするトラフィックを、前記トラフィックのTIDによって、自分の運用するSTA(Link)の1つ以上にマップすることができる。仮に、特定リンクにマップされたTIDが2個以上のEDCA ACと対応する場合に、前記特定リンクで運用されるQoS STA(MLDの)は、前記マップされたTIDのトラフィックを、EDCAメカニズムによってACを差別化してサービスすることができる。すなわち、MLDは、TID-to-Linkマッピングを活用して各リンクにTIDをマップでき、前記MLDの各STAは、自分のリンクにマップされたTIDのトラフィックに対してEDCAメカニズムを適用することができる。
一例として、特定MLDがTID-to-Linkマッピングを用いて特定リンクに、AC_VOに該当するトラフィックと、AC_BKに該当するトラフィックをマップすると、前記特定リンクで運用されるSTAは、AC_VOに該当するトラフィックをAC_BKに該当するトラフィックよりも高い確率で優先してサービスできる。このとき、前記特定リンクで運用されるSTAがAC_VOのCWmax、AIFSNパラメータの和をAC_BKのAIFSNよりも小さく設定すると、前記特定リンクで運用されるSTAは常に、AC_VOに該当するトラフィックをAC_BKのトラフィックよりも優先してサービスできる。
このように、MLDは運用目標によって、各リンクにマップするTIDを調節及び変更することにより、QoSを強化したり各リンクの性能特性を考慮した動作を行ったりすることができ、TID-to-Linkマッピングをする時に従うべき規則は別に定義されなくてよい。これは、EDCAメカニズムがUP to AC規則を提供するのとは違い、MLDの運用方針によってMLDがTID-to-Linkマッピングを自由に活用できることを意味する。ただし、全てのTIDは少なくとも1個のリンクにマップされなければならず、MLDは他のMLDに、少なくとも1個のTIDが何のリンクにもマップされていない構成のTID-to-Linkマッピングを要請してはならない。したがって、少なくとも1個のリンクに対するTIDマッピングが暗示的になされたものでない場合に、全てのTIDは少なくとも1個のリンクに明示的にマップされる必要がある。
図12には、AP MLDとNon-AP MLD間に確立可能なTID-to-Linkマッピング方法の一実施例を示す。
図12の(a)は、AP MLDとNon-AP MLDがいずれも基本(Default)TID-to-Linkマッピングを活用する一実施例であり、AP MLDとNon-AP MLDがそれぞれ、Link1とLink2でAP1とAP2、Non-AP STA1とNon-AP STA2を運用する状況を考慮した。この場合、AP MLDとNon-APがMLDアソシエーションを行った後に別途のTID-to-Linkマッピング要請/承認を行っていないとき、この一実施例で考慮するような基本TID-to-Linkマッピング状態を維持できる。
図12の(a)を参照すると、AP MLDがTIDの他にもTSIDを全てのリンクにマップしたことが確認でき、TSIDもまた、別のTID-to-Linkマッピングを行わないと、全てのリンクにマップされたのが基本マッピング状態であってよい。このとき、仮にMLDがTSIDを基本モードでないマッピング形態に変更しようとすれば(例えば、TSID9をLink2にのみマップ)、TID-to-Linkと同じ方式でTSID-to-Linkマッピングを行うことができる。TSID-to-Linkマッピングの具体的な方法は、TID-to-Link方式を考慮すれば容易に理解でき、よって、詳細な説明を省略する。
<QMF(quality-of-service management frame)方針>
前述したように、MLDはQoSを強化するための目的でTID-to-Linkマッピングを活用することにより、MACのサービスすべきトラフィックの性格を考慮したサービスリンク差別化を行うことができる。これは、従来Wi-FiがEDCAメカニズムを活用して、トラフィックの性格によってACを差別化したのと類似に、MLDが各リンクをAL(Access link)として活用し、トラフィックの性格によってALを差別化することと理解できる。
しかしながら、Wi-FiのMACが処理すべきトラフィックは、上位レイヤで処理するように要請されたMSDUの他、BSSを運用するための情報を含む管理フレーム(management frame)も含まれる。このような管理フレームは、各MSDUがTIDを有するのと違い、個別のTIDを有していない。
したがって、QoS STAは、前記QoS管理フレームを送信する時に活用するACを決定する必要があり、従来802.11標準は、QoS管理フレームに対する基本QMF方針を提供し、QoS STAが前記QoS管理フレーム(以下、管理フレームと命名)を送信する時に活用するACを決定できるようにした。このとき、前記QMF方針は、QoS BSSを運用するQoS APによって変更されてよい。一実施例によれば、管理フレームに該当するACが存在し得る。
また、管理フレームに該当するACは、QMF方針によって決定されてよい。このとき、管理フレームに該当するACを、QMF接続カテゴリーと呼ぶことができる。また、管理フレームの種類又はQMF ACは、前記管理フレームに該当するタイプ(type)、サブタイプ(subtype)又はカテゴリー値(Category value)などに基づいて決定されることが可能である。また、管理フレームに該当するACが存在するサービス又は管理フレームを送信する時にQMF方針に基づくACに基づいてチャネルアクセスするサービスなどを、QMFサービスと呼ぶことができる。また、QMF方針に基づくフレーム送信をすることは、フレームを送信するSTAとフレームの受信者であるSTAが両方ともQMFを支援する場合に限定されてよい。
下表2は、基本QMF方針(Default QMF policy)の一部の例を示す。
表2を参照すると、(Re)Association Request/Responseに対しては、AC_VOが基本ACと設定されており、したがって、QoS STAは、Association Requestを送信したり或いはAssociation Responseを応答したりする時に、AC_VOのCW、AIFSNパラメータを活用して送信しなければならない。一方、Timing Advertisementは、基本ACがAC_BEと設定されており、したがって、QoS APがQoS BSSのQMF方針を別に変更しなかった場合には、QoS STAは前記Timing Advertisementを送信する時にAC_BEのCW、AIFSNのパラメータを活用して送信しなければならない。
このように基本QMF方針において管理フレームのタイプによって異なるQMF接続カテゴリーを付与した理由は、管理フレームといっても処理至急度の高くない管理フレームの種類があり、前記至急度の高くない管理フレームを処理する過程で他のトラフィック及び管理フレームのサービスが遅延されることを防止するためである。
上述したように、管理フレームもまた、含む情報及び役割によってACを差別化する必要があり、したがって、MLDは、TID-to-Linkマッピングを用いてTIDによってALを差別化したのと類似に、管理フレームをその種類によって異なるリンクにマップすることができる。
ただし、MLDの基本QMF方針は、全てのQMFが全てのACを活用できるように設定されていてよい。言い換えると、MLDの基本QMF方針は、全てのサブタイプの管理フレームに対してQMF接続カテゴリー(QMF access category)がAC_Anyと設定されてよい。
本発明の一実施例をよれば、QMFサービスがイネーブル(enable)された場合に、管理フレームに該当する接続カテゴリーに基づいて前記管理フレームを送信することができる。しかし、接続カテゴリーに基づくものはチャネル接続に限定されてよい。本発明の実施例によれば、QMFサービスがイネーブル(enable)された場合に、管理フレームを送信する時に前記管理フレームに該当する接続カテゴリーに基づいて送信するが、TID-to-Linkマッピングに関係なくいかなるリンクでも送信可能である。例えば、管理フレームに該当するACが、TID-to-Linkマッピングに基づいてリンクにマップされていない場合にも、前記管理フレームを前記リンク送信することが可能である。
すなわち、一般フレームは、割り当てられたTIDにマップされたリンクで送信される。しかし、管理フレームは、TIDが割り当てられず、送信されるリンクが特定されないことがある。この場合、管理フレームは、割り当てられたTIDがないため、TIDとリンク間にマッピング関係の設定が不要であってよい。したがって、管理フレームは、TIDとリンク間のマッピングとは関係なく送信されてよい。
<QMF(quality-of-service management frame)-to-Linkマッピング>
QMF-to-Linkマッピングを行う最も容易な方法として、各管理フレームに与えられたQMF接続カテゴリー(表2参照)によって、前記ACに該当するトラフィックがマップされたリンクに各管理フレームをマップすることができる。すなわち、TID-to-Linkマッピングに基づいて管理フレームを送信することが可能である。
例えば、あるAC(又は、TID)がリンクにマップされており、また、管理フレームに該当するAC(又は、TID)が前記AC(又は、TID)である場合に、前記管理フレームを前記リンクで送信することが可能である。また、あるAC(又は、TID)がリンクにマップされていなく、また、管理フレームに該当するAC(又は、TID)が前記AC(又は、TID)である場合に、前記管理フレームを前記リンクで送信できないことがある。
さらにいうと、特定MLDが特定リンクに、AC_VOに該当するトラフィックを指示するTIDをマップすると、QMF接続カテゴリーがAC_VOと与えられたAssociation Req/Resp管理フレームは、前記特定リンクにマップされてよい。QoS STAは、基本QMF方針に従わずに各管理フレームを処理する時に活用するACを変更でき、したがって、各管理フレームに与えられたACを変更することにより、前記各管理フレームがマップされるリンクを自由に変更できる。
このように、MLDは、TIDを有していないQMFであっても、TID-to-Linkマッピングと類似の方法で各QMFに対してQMF-to-Linkマッピングを行うことができる。
しかし、特定QMFの場合、一般的なMSDUのようにMLDレベルで交換される情報ではなく、MLDの各STA間に交換が必要な情報を含むことがある。この場合、MLDが前記特定QMFを特定リンクにのみマップすると、前記特定リンク以外の他のリンクで運用されるSTAは前記特定QMFを送信できない問題がある。
すなわち、QMFの場合、QMFに与えられたACの種類に関係なく、全てのリンクで送信可能であるべき特性を有するQMFがあり得、したがって、MLDは、与えられたACに関係なく全てのリンクにマップ可能なQMFを指示できる。
言い換えると、管理フレームの場合、特定TIDが割り当てられなく、TIDの割り当てがないため、TIDとリンク間のマッピングが適用されなくてよい。したがって、管理フレームは、TIDとリンク間のマッピングに関係なく全てのリンクで送信されてよく、このとき、管理フレームが送信されるリンクは、TIDとリンク間のマッピングが設定されたイネーブルリンク(enabled link)であってよい。このとき、イネーブルリンクは、少なくとも1つのTIDとマッピング関係が設定されたリンクを意味する。
この場合、管理フレームがイネーブルリンクを通じてのみ送信される場合に、リンクに関係なく送信されるブロードキャストされる管理フレームを除いて、イネーブルリンクがない場合に管理フレームが送信されない場合が発生し得る。したがって、特定管理フレームの場合、イネーブルリンクがない場合にも送信され得る。
図13には、リンクに関係なく送信可能なQMFを指示するTID-to-Linkマッピングエレメント(Mapping element)実施例を示す。
図13を参照すると、MLDは、TID-to-Linkマッピングを行うとき、QMF方針で付与したACに関係なく全てのリンクにマップ可能なQMFを指示できる。
具体的には、TID-to-Linkマッピングエレメントに、管理フレームサブタイプ(Subtype)に関連した情報が指示されてよく、前記指示されたサブタイプの管理フレームは、前記管理フレームに与えられたAC(或いは、TID)に関係なく全てのリンクにマップされてよい。
図13に示すように、TID-to-Linkマッピングエレメントは、各Link IDと対応するQMF Supportフィールドを有し得る。前記QMF Supportフィールドは、対応するLink IDフィールドによって指示されるリンクに全てのタイプ(Type)のQMFがマップされ得るか否かを示す。さらにいうと、特定リンクに対応するQMF Supportフィールドが1(true)と示される場合に、前記特定リンクには、各QMFのQMF方針に関係なく全ての種類のQMFがマップされてよい。
また、TID-to-Linkマッピングエレメントには(QMF)管理フレームサブタイプが示されてよい。このとき、管理フレームサブタイプフィールドが指示する値に対応するサブタイプのQMFは、与えられたACに関係なく全てのリンクにマップされてよい。一例として、Management Frameサブタイプフィールドが0101(Probe Response)と示される場合に、Probe応答フレームは、QMF方針によって付与(割り当て/指示)されたACに関係なく全てのリンクにマップされてよい。
すなわち、TID-to-Linkマッピングエレメントは、各リンクに全てのQMFがマップされ得るか否かを示すためのQMF Supportフィールドを含んでよい。また、TID-to-Linkマッピングエレメントは、特定サブタイプの管理フレームが全てのリンクにマップされ得るか否かを示すための(QMF)Management Frameサブタイプを含んでよい。又は、QMFを送信する時にTID-to-Linkマッピングに基づくか否かを示すシグナリングが存在してよい。すなわち、QMFを特定リンクで送信する時にTID-to-Linkマッピングに基づいて送信の可否が決定されるかを指示するシグナリングが存在してよい。
すなわち、一実施例によれば、前記シグナリングが既に設定された値を示す場合に、QMFをTID-to-Linkマッピングに関係なく送信することが可能である。すなわち、QMFに該当するACがTID-to-Linkマッピングに基づいてリンクにマップされていなくても前記リンクで送信されることが可能である。さらに他の実施例として、前記シグナリングが既に設定された値を示す場合に、QMFをTID-to-Linkマッピングに基づいて送信することが可能である。すなわち、QMFに該当するACがTID-to-Linkマッピングに基づいてリンクにマップされた場合に、前記リンクで送信されることが可能である。また、QMFに該当するACがTID-to-Linkマッピングに基づいてリンクにマップされていない場合に前記リンクで送信されなくてよい。
ただし、MLDが特定リンクを通じてProbe Request/Responseのように応答(Response)を要請(solicit)するQMFを受信した場合に、MLDのQMF-to-Linkマッピング方針に関係なく前記特定リンクを通じてResponse QMFフレームを応答(送信)することができる。すなわち、Request性格のQMFフレームが特定リンクで受信されると、それに応答するResponse性格のQMFフレームは、ACに関係なく前記特定リンクを通じて応答できる。また、Request性格のQMFフレームが特定リンクで受信されると、それに応答するResponse性格のQMFフレームは、QMF-to-Linkマッピングに関係なく前記特定リンクを通じて応答されてよい。
図14には、TID-to-Linkマッピングを用いてQMF方針を確立したMLDの動作の一実施例を示す。
図14の(a)は、3個のリンクに対するTID-to-Linkマッピングを行うために生成され得るTID-to-Linkマッピングエレメントの例示である。このとき、前記エレメントを生成したMLDが、4個を超えるリンクを活用し他のMLDとアソシエーションしていると、前記エレメントのLink IDフィールドによって明示的に指示されていないリンクは、基本TID-to-Linkマッピングを活用する旨を暗示的に示したものと、受信MLDによって解釈されてよい。
このとき、特定MLDが、図14の(a)に示すTID-to-Linkマッピングエレメントを生成し、相手MLDがこれを承認(accept)した場合に、前記特定MLDは、図14の(b)に示すような方式でトラフィック及びQMFフレームを送信できる。参考として、図14の(a)の(a_1)、(a_2)、(a_3)はそれぞれ、Link1、Link2、Link3に対するサブフィールドを表し、(a_common)は、全てのリンクに共に適用されるサブフィールドを表すために挿入されている。
図14の(b)を参照すると、MLDは、Link1を用いて、TID 0~3を有するトラフィックをマップして送信でき、このとき、前記TID 0~3は、ACのうちAC_BK(UP 1,2)とAC_BE(UP 0,3)に対応するTIDであってよい。このとき、図14の(a)の(a_1)を参照すると、Link1のQMF Supportが1(true)と指示されており、したがって、前記MLDは、Link1を通じて、各QMFに与えられたACに関係なく全ての種類(subtype)のQMFを送信(マップ)することができる。
図14の(b)に示すように、前記MLDは、Link2を通じて、Link1と同一にTID 0~3を有するトラフィックを送信(マップ)できるが、前記Link2に対応するQMF supportフィールド(図16(a)の(a_2)参照)が0と指示されているため、前記Link2にマップされたTIDと同じACが与えられたQMFのみを前記Link2にマップして送信できる。しかし、(QMF)管理フレームサブタイプフィールド(図16(a)の(a_common)によって1111が指示されたため、前記MLDは、前記Link2を通じて管理フレームサブタイプが1111であるQMF(1111)を送信(マップ)できる。このとき、前記Link2のSTAが前記QMF(1111)を送信するためには、前記QMF(1111)に与えられた(QMF方針によって指示された)ACを適用してチャネルアクセスを試みなければならないことがある。
前記MLDのLink3には、TID 4~7を有するトラフィックが送信(マップ)されてよく、このとき、前記TID 4~7はAC_VI及びAC_VOとマップされるトラフィックであってよい。このとき、前記Link3に対応するQMF supportフィールド(図16(a)の(a_3))が0と指示されたため、前記MLDは、Link3を通じてAC_VI/AC_VOが与えられたQMFのみを送信又はマップすることができる。しかし、(QMF)管理フレームサブタイプフィールドで1111が指示されたため、前記MLDは、前記Link3を通じて、管理フレームサブタイプが1111であるQMF(1111)を送信(マップ)できる。このとき、前記Link3のSTAが前記QMF(1111)を送信するためには、前記QMF(1111)に与えられた(QMF方針によって指示された)ACを適用してチャネルアクセスを試みなければならない。
<TID(traffic identifier)-to-Linkマッピング交渉>
上述した本発明の実施例によれば、MLDはTID-to-Linkマッピングを行うことにより、各TIDを互いに異なるリンクにマップしてQoSを強化できる。後述する本発明の一実施例は、MLD間に行うTID-to-Linkマッピングの具体的なシグナリング方法及び交渉進行方法を提供する。
参考として、以下に提供される各実施例の図面は、簡潔な表現のために、一部のImmediate Ackフレームが省略された形態で表示されていることがある。例えば、TID-to-Linkマッピング要請フレームを受信した応答MLDが、応答としてImmediate Ackフレーム(SIFS後に応答される)を送信でき、これは、簡潔性のために省略されていてよい。
TID-to-Linkマッピングを要請するMLD(AP MLD或いはnon-AP MLD)は、TID-to-Linkマッピングエレメントを用いて特定TIDと特定リンクを指示することにより、前記指示されたTIDを前記指示されたリンクにマップしようとする旨を要請できる。このとき、前記TID-to-Linkマッピングエレメントは、多数のTIDグループと多数のリンクグループを共に指示するために活用されてもよい。
一例として、単一TID-to-Linkマッピングエレメントは、TID set #1、#2、#3をそれぞれ、Link set #1、#2、#3に対応して指示できる。このとき、TID set #1がLink set #1と対応して指示されると、TID set #1に該当するTIDをLink set #1に該当するリンクにマップしようとすることと理解されてよい。このとき、前記マッピングを所望のTIDとリンク情報を含むTID-to-Linkマッピングエレメントは、TID-to-Linkマッピング要請フレームを通じて(TID-to-Linkマッピング要請フレームに含まれて)送信されてよい。このとき、前記TID-to-Linkマッピング要請フレームを送信したMLDは、開始(Initiating)MLD或いは要請(Requesting)MLDと呼ぶことができる。
このように、TIDとリンクに対する指示情報を含むTID-to-Linkマッピングエレメントを(TID-to-Linkマッピング要請フレームを)受信したMLDは、TID-to-Linkマッピング要請フレームを送信したMLDが所望するTID-リンク間のマッピング情報を確認することができる。その後、前記TID-to-Linkマッピング要請フレームを受信したMLDは、開始MLDが要請したTIDとリンク間のマッピングを承諾(accept/adopt)或いは拒絶(refuse/reject/denied)するためにTID-to-Linkマッピング応答フレームを応答する必要があり得る。このとき、前記応答(Request)フレームを受信したMLDは、TID-to-Linkマッピング応答フレームを応答しなければならないことから、応答(Responding)MLDと呼ばれてよい。
応答MLDは、開始MLDから要請されたTID-to-Link間マッピングを承諾しようとする時に、自分が応答するTID-to-Linkマッピング応答フレームにTID-to-Linkマッピングエレメントを含めずに応答してよい。すなわち、開始MLDは、自分が送信したTID-to-Linkマッピング要請フレームに対する応答として受信されたTID-to-Linkマッピング応答フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない場合に、自分が要請したTID-to-Link間マッピングが応答MLDによって承諾されたことを認知することができる。
すなわち、TID-to-Linkマッピングエレメントが含まれていない応答フレームの送/受信が完了した場合に、前記応答フレームを送/受信した2つのMLD間に新しいTID-to-Linkマッピング交渉が完了したと理解されてよい。このとき、前記2つのMLDが前記新しく交渉が完了したTID-to-Linkマッピングによって通信を行うことは一定時間猶予されてよい。
このとき、前記一定時間の猶予は、各MLDに含まれた(連結された)各リンクのSTAの送信キューを管理するためのものであってよい。さらにいうと、TID-to-Linkマッピング交渉が完了した後、各MLDは、協議されたTID-to-Linkマッピング状態によって各リンクに該当するSTAの送信キューを管理するために猶予時間を有してよい。すなわち、前記一定時間に該当する猶予時間が過ぎた後、TID-to-Linkマッピングを完了した2つのMLDは、協議されたTID-to-Linkマッピング状態によって通信を行わなければならない。このとき、TID-to-Linkマッピング状態によって通信を行うということは、特定リンクにおいて当該リンクにマップされたTIDのトラフィック(フレームなど)のみが送/受信され得ることを意味する。
一方、応答MLDが開始MLDから要請されたTID-to-Link間マッピングを拒絶しようとするとき、自分が応答するTID-to-Linkマッピング応答フレームにTID-to-Linkマッピングエレメントを含めて応答できる。このとき、前記応答フレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントは、要請フレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントと異なるTID及びリンクを指示できる。例えば、要請フレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントでは、TID 0がLink1と対応して指示されていてよい。このとき、応答MLDが応答フレームに含まれたTID-to-LinkマッピングエレメントでTID 0とLink2を対応して指示すると、要請フレームを送信した開始MLDは、TID 0をLink1とマップしようとした自分の提案が拒絶されたことを認知することができる。また、開始MLDは、応答MLDから応答された応答フレームでTID 0がLink2と対応して指示されたことを確認することにより、応答MLDがTID 0をLink2とマップすることを所望することが認知できる。
すなわち、開始MLDが応答MLDからTID-to-Linkマッピングエレメントを含む応答フレームの応答を受けると、前記開始MLDは、後で前記応答MLDに(再び)送信する要請フレームを構成するとき、前記受信した応答フレームで指示されたTID-to-リンク間のマッピング情報を同一に指示する必要があり得る。
また、応答MLDは、開始MLDがTID-to-Linkマッピングエレメントを通じて指示(要請)したTID-to-Link間マッピングのうち、一部のみを受容しようとすることがある。例えば、開始MLDがTID 0をLink1と対応して指示することにより、TID 0をLink1にマップするように要請でき、同時に、TID1をLink2と対応して指示することによって、TID1をLink2にマップするように要請できる。このとき、応答MLDは、開始MLDが要請した2個のマッピング要請(TID 0 to Link1、TID1 to Link2)のうち1個のみを承諾しようとすることがある。この場合、応答MLDは、応答フレームに含むTID-to-Linkマッピングエレメントにおいて承諾しようとする特定TIDを除く残りTIDのみを指示することにより、前記特定TIDと関連して要請されたTID-Linkマッピング要請を承諾できる。言い換えると、応答MLDは、開始MLDから指示されたTID-Linkマッピングリスト(フィールド或いはサブフィールド)のうち、(要請フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれた)、承諾しようとするTID-Linkマッピングがある場合に、当該TID(承諾しようとするTID)を応答フレームで指示しないことにより、承諾の旨を暗示的に指示することができる。したがって、開始MLDは、自分が要請フレームを通じて指示したTIDのうち、応答MLDの応答フレームで指示されていない(逆提案されていない)TIDが存在する場合に、前記TIDに対するTID-Linkマッピング要請が承諾されたと認知(解釈)できる。
AP MLDは、TID-to-LinkマッピングエレメントをBeaconフレームに含めて送信することによって、Beaconフレームを受信したnon-AP STA(MLD)にとって自分の選好するTID-Linkマッピング状態を認知できるように助けることができる。この場合、non-AP STA MLDは、当該AP MLDにAssociation要請フレームを送信する時に、TID-to-LinkマッピングエレメントでTID-to-Linkマッピング交渉を要請できる。このとき、前記non-AP STA MLDは、Beaconフレームを通じて指示されたAPの選好TID-Linkマッピング状態を考慮して、自分が送信するAssociation要請フレームに含めるTID-to-Linkマッピングエレメントを設定する必要があり得る。このとき、BeaconフレームにTID-to-Linkマッピングエレメントを含めるAP MLDは、TID-to-Linkマッピング交渉を支援するAP MLDに限定されてよい。
TID-to-Linkマッピングエレメントは、(Re)Association要請/応答フレームに含まれて送信されたり、或いはTID-to-Linkマッピング要請/応答フレームを通じて送信されたりしてもよい。このとき、前記2種類の応答フレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントは、要請フレームを送信したMLDに選好するTID-Linkマッピングを提案するために含まれたものであってよい。又は、TID-to-Linkマッピングエレメントを含む要請フレームを受信しないで送信される応答フレーム(unsolicited response frame)は、当該フレームの単一目的装置であるMLDに選好のTID-to-Linkマッピング状態を提案(指示)するために送信されてよい。
図15には、TID-to-Linkマッピングエレメントのフォーマットの一実施例を示す。
TID-to-Linkマッピングエレメントは、TID-Link対を指示しなければならず、TIDを指示するサブフィールドとリンクを指示するサブフィールドを含む構成を有し得る。このとき、TID及びリンクを指示するサブフィールドは、単一TID及びリンクを指示するために活用されたり、或いはTIDセット及びリンクセットを指示するために活用されたりしてもよい。このとき、TID及びリンク、TIDセット及びリンクセットを指示する方法は、図11の一実施例で説明した8ビットサイズのTIDs infoフィールドを用いたTID指示方法と類似であってよい。
すなわち、リンクセットを指示するために、8ビットのLinks infoフィールドが活用されてよく、Links infoフィールドの各ビットは、それぞれのインデックスと対応するリンクに指示されたTIDが対応するか否かを示すために活用されてよい。例えば、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたTIDs InfoフィールドとLinks Infoフィールドの一対が、TIDs Infoフィールドが1111 0000と指示され、Links Infoフィールドが1100 0000と指示される場合に、TID 0~TID 3がLink1(0)~Link2(1)とマップされることを提案/逆提案するものと理解されてよい。
図15の(a)を参照すると、TID-to-Linkマッピングエレメントは、多数のTID-to-Link Mapping Infoフィールド(図15の(c)参照)を含む構成を有し得る。これは、単一TID-to-Linkマッピングエレメントを通じて、多数のTIDとLink対に対するマッピングが提案/逆提案され得ることを意味する。すなわち、TID-to-Linkマッピングエレメントは、1つ以上のTIDと1つ以上のリンク間のマッピングを指示するために、それぞれのマッピング関係を示すマッピング情報を含んでよい。このとき、1つのリンクに複数個のTIDがマップされてよい。
すなわち、TID-to-Linkマッピングエレメントは、多数のTID-to-Link Mapping Infoフィールドを通じて、それぞれのTID-to-Link Mapping Infoフィールドで互いに異なるTID及びリンクを指示できる。ただし、単一のTID-to-Linkマッピングエレメント内では、特定TIDが1個超過のTID-to-Link Mapping Infoフィールドで指示されることはない。
言い換えると、各TIDは、TID-to-Linkマッピングエレメント内で1回(或いは、1回以下)のみ指示されるべきという制限が存在し得る。例えば、TID-to-Linkマッピングエレメントの1番目のTID-to-Link Mapping InfoフィールドのTID InfoサブフィールドでTID 0が指示されると、当該エレメントに含まれた残りTID-to-Link Mapping InfoフィールドではTID 0が指示されない必要があり得る。このとき、前記TID 0が指示されるということは、TID 0が単独で指示されたか、或いはTID 0を含むTIDセット(例えば、TID 0~TID 3)が指示されたことであり得る。
図15に示すように、TID-to-Linkマッピングエレメントのフォーマットは、含まれたTID-to-Link Mapping Infoフィールドの個数によって異なってよい。したがって、TID-to-Linkマッピングエレメントは、自分の長さに関連した情報を指示するためのフィールドを含んで構成されてよい。
図15の(a)でTID-to-Link Mapping Controlフィールドは、TID-to-Link Mapping Infoフィールドの前に指示され、TID-to-Link Mapping Infoフィールドの長さに関連した情報を指示できる。このとき、前記長さに関連した情報は、TID-to-Link Mapping Infoフィールドに含まれたTID-to-Link Mapping Infoフィールド(図15の(c))の個数及び各TID-to-Link Mapping Infoフィールドの長さ(サイズ)関連情報であってよい。すなわち、長さに対する情報は、1つ以上のリンクにマップされる1つ以上のTIDの個数に関連した情報であってよい。
図15の(b)を参照すると、TID-to-Link Mapping Controlフィールドは、TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドと、Link Bitmap sizeサブフィールドを含んで構成されてよい。TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドは、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたTID-to-Link Mapping Infoフィールドの長さに関連した情報を指示できる。例えば、TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドは、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたTID-to-Link Mapping Infoフィールドの個数を指示できる。或いは、TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドは、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたTID-to-Link Mapping Infoフィールドのサイズ(オクテット(octet)単位など)を指示できる。
Link Bitmap sizeサブフィールドは、各TID-to-Link Mapping Infoフィールドに含まれたLink Infoサブフィールドのサイズを指示するために活用されてよい。Link Bitmap sizeサブフィールドが必要な理由は、TIDの個数が8個(TID 0~TID 7)に固定されたのと違い、MLDのLink個数は可変的であり得るためである。したがって、Link Bitmap sizeサブフィールドは、TID-to-Link Mapping Infoフィールドに含まれたLink Infoサブフィールドが有するサイズと関連した値を指示できる。例えば、Link Bitmap sizeサブフィールドは4ビットで構成され、Link Infoサブフィールドが1ビット(Link Bitmap size=0000)~16ビット(Link Bitmap size=1111)サイズを有することを指示できる。或いは、Link Bitmap sizeサブフィールドは1ビットで構成され、既に設定されたLink Infoサブフィールドのサイズのうち1つを指示できる。例えば、Link Bitmap sizeサブフィールドが0と示されることにより、Link Infoサブフィールドのサイズが8ビットであることが指示され、Link Bitmap sizeサブフィールドが1と示されることにより、Link Infoサブフィールドのサイズが16ビットであることが指示されてよい。
また、TID-to-Linkマッピング交渉は、前述したように、DL及びUL方向に対して独立してなされてよい(図11参照)。したがって、TID-to-Linkマッピングエレメントを用いてMLD間に行われるTID-to-Linkマッピング交渉は、DL及びUL方向に対して同時に進行されてもよい。すなわち、単一のTID-to-Linkマッピングエレメントには、DL TID-to-LinkマッピングとUL TID-to-Linkマッピング交渉のための情報が同時に指示されてよい。これを考慮したとき、TID-to-Link Mapping InfoフィールドにはDL TID-to-Link Mapping InfoフィールドとUL TID-to-Link Mapping Infoフィールドが両方とも含まれてよい。
また、TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドは、DL TID-to-Link Mapping Infoフィールドのサイズに関連した情報と、UL TID-to-Link Mapping Infoフィールドのサイズをそれぞれ指示するために、2種類のTID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールド(DL TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールド及びUL TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールド)で構成されてよい。ただし、TID-to-LinkマッピングエレメントでDLとULに対する情報が別に指示されない場合に、TID-to-Linkマッピングエレメントを含む要請フレームを送信したMLDの送信或いは受信方向に適用される単方向TID-to-Linkマッピング情報であってよい。
一方、各TIDがTID-to-Linkマッピングエレメント内で1回を超えて指示される場合があり得る。例えば、要請フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれた2個のTID-to-Link Mapping Infoフィールドのうち1番目において、TID 0を含むTIDセットがLink1にマップされ、2番目のTID-to-Link Mapping Infoフィールドのうち2番目において、再びTID 0を含む他のTIDセットがLink2にマップして指示されてよい。この場合、これを受信したMLD(応答MLD)は、TID 0が、1番目のTID-to-Link Mapping Infoフィールドを通じて指示されたLink1と、2番目のTID-to-Link Mapping Infoフィールドを通じて指示されたLink2の両方にマップされると解釈できる。したがって、この場合、応答MLDは、TID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない応答フレームを応答することによって、TID 0をLink1及びLink2の両方にマップしてTID-to-Linkマッピング交渉を完了できる。
<TID-to-Linkマッピング交渉の提案/承諾/拒絶(逆提案)方法>
上述したように、MLD間にはTID-to-Linkマッピングエレメントを用いてTID-to-Linkマッピング交渉を行うことができる。開始MLDは、自分が提案しようとする(選好する)TID-Linkマッピングを要請フレーム(TID-to-Linkマッピング要請フレーム或いは(Re)Association要請フレーム)に含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントを活用して指示できる。応答MLDは、開始MLDから要請フレームを受信した後、TID-to-Linkマッピングエレメントで指示されたTID-Linkマッピングを承諾するか否かを決定できる。応答MLDと開始MLDは、TID-to-Linkマッピング交渉を行うために、TID-to-Linkマッピング要請フレーム、TID-to-Linkマッピング応答フレーム、TID-to-Link Mapping Teardownフレームなどを活用できる。
TID-to-Link Mapping Req/Resp/Teardownフレームは、TID-to-Link Mapping Actionフレームに該当するフレームフォーマットであってよい。すなわち、ActionフィールドのCategoryフィールドでは、TID-to-Link Mapping Actionフレームであることを指示する値が指示され、Action Detailsフィールドは、TID-to-Linkマッピング要請フレーム、TID-to-Linkマッピング応答フレーム、TID-to-Link Mapping Teardownフレームを区分するための値が指示されてよい。例えば、TID-to-Link Mapping Actionフレームは、11axにおいてreservedとして残っている32~125の範囲のCategory値で指示されてよい(例えば、32)。このとき、TID-to-Link Mapping Req/Resp/Teardownフレームは、Categoryフィールドの直後の1オクテットにおいてそれぞれ0、1、2と指示されて区分されるものであってよい。すなわち、ActionフレームのCategoryフィールド値が32と指示され、Categoryフィールドの直後のオクテットが0を指示すると(0000 0000)、当該ActionフレームはTID-to-Linkマッピング要請フレームであってよい。
仮に、応答MLDが、開始MLDが提案したTID-Linkマッピング方法の全部或いは一部を拒絶しようとする場合に、応答MLDは応答フレーム(TID-to-Linkマッピング応答フレーム、(Re)Association応答フレーム)にTID-to-Linkマッピングエレメントを含めて応答することによって、開始MLDから提案されたTID-Linkマッピングを拒絶することができる。すなわち、応答フレームにTID-to-Linkマッピングエレメントが含まれて応答される場合に、開始MLDと応答MLD間のTID-to-Linkマッピング交渉は完了した状態でないと理解されてよい。このとき、前記応答フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたTID-to-Link Mapping Infoフィールドは、応答MLDが開始MLDに逆提案するTID-Linkマッピング情報を指示できる。例えば、開始MLDがTID 0をLink1にマップすることを提案(指示/要請)し(要請フレームを通じて)、応答MLDが要請フレームを通じてTID 0をLink2と対応(Mapping)して指示した場合に、開始MLDは、応答MLDがTID 0をLink2にマップすることを(逆)提案したと解釈できる。
また、応答MLDは、開始MLDから提案(要請)されたTID-Linkマッピングのうち、一部のTID-Linkマッピングのみを応答フレームを通じて指示(逆提案)することにより、指示したTID以外の残りTIDに対するLinkマッピング要請(要請フレームを通じて指示(提案)された)を承諾できる。言い換えると、応答MLDが応答フレームを通じて指示していないTIDに対する開始MLDのTID-Linkマッピングは、応答MLDによって承諾されたと理解されてよい。したがって、開始MLDは、要請フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントで特定TIDに対するLinkマッピングを指示した後、応答フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントで前記特定TIDが指示されなかったとき、前記特定TIDに対して提案したLinkマッピング要請が応答MLDによって承諾されたと解釈すべきである。
前述したように、応答MLDは、応答フレームに含まれたTID-to-LinkマッピングエレメントにTIDに対するマッピング関係と関連したマッピング情報を含めないことにより、開始MLDが要請フレームを通じて要請(又は、提案)したTIDとリンク間のマッピング関係を暗示的に承諾することができる。これと類似に、開始MLDは、要請フレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントに一部のTIDに対するマッピング関係に対するマッピング情報を含めないことにより、一部のTIDのリンクとのマッピング関係を暗示的に応答MLDに提案することができる。
すなわち、開始MLDは、応答MLDとTIDとリンク間のマッピングを設定するために要請フレームを送信する場合に、リンクとのマッピングのための複数個のTIDのうち一部のTIDに対するマッピング情報を要請フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントに含めないことにより、含まれていない一部のTIDに対するマッピング関係を暗示的に応答MLDに指示できる。言い換えると、特定TIDに対するリンクとのマッピング関係に対するマッピング情報が要請フレームに欠落している場合に、特定TIDに対するリンクとのマッピング関係は暗示的に指示(又は、提案)されてよい。
このとき、暗示的な提案は、1)以前に設定されたマッピング関係が変更されずに有効に残っているか、2)TIDとリンク間のマッピング関係が基本マッピング(default mapping)関係であってよい。
このとき、基本マッピング関係は、1つのTIDに全てのリンクがマップされるマッピング関係であってよい。
具体的には、暗示的提案は、TID-to-Linkマッピングエレメントで指示されていないTIDを、全てのリンクにマップしようとの提案であってよい。すなわち、開始MLDが、要請フレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントで特定TIDを指示していない場合に、前記特定TIDは全てのリンクにマップすることが(暗示的)指示/要請されたことであってよい。
又は、前記暗示的提案は、TID-to-Linkマッピングエレメントで指示されていないTIDを、既に以前に当該TIDに対して協議されたリンクマッピング状態を維持しようとの提案であってよい。すなわち、開始MLDが要請フレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントで特定TIDを指示していない場合に、前記特定TIDは当該TID-to-Linkマッピングエレメントを含む要請フレームを送信する前に既に確立されたTID-Linkマッピング状態を維持する旨を(暗示的に)指示/要請したことであってよい。
すなわち、開始MLDは、以前に送信した要請フレームで要請したTID-Linkマッピングが特定TIDに対して承諾された場合に、次に送信する要請フレームで前記特定TIDに対する情報を指示しないことにより、前記特定TIDに対して既に承諾されたリンクマッピング状態を変更しないで有効に維持しようとすることができる。
又は、既に協議の完了したTID-to-Linkマッピングモード(Default TID-to-Linkマッピングモードを含む。)があり、特定TIDに対するリンクマッピング状態の変更を所望しない場合に、開始MLDは要請フレームで前記特定TIDに対する情報を指示しないことにより、前記特定TIDに対するリンクマッピング状態を維持しようとすることができる。
このとき、前記協議の完了したTID-to-Linkマッピングモードがある状態は、Association実行後に両MLD間に基本TID-to-Linkマッピングモードが適用された状態、又はMLD間に送/受信した直近のTID-to-Linkマッピング応答フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない状態であってよい。
一方、応答MLDが開始MLDから(明示的/暗示的に)提案されたTID-Linkマッピングを全て承諾しようとする場合には、応答MLDは、開始MLDからTID-to-Linkマッピング要請フレームを受信した後、TID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Linkマッピング応答フレームを応答できる。言い換えると、応答MLDは、応答フレームを用いたTID-Linkマッピング逆提案を行わないことにより、開始MLDから指示(提案)されたTID-to-Linkマッピングを承諾できる。開始MLDは応答MLDから、TID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Linkマッピング応答フレームが受信した場合に、TID-to-Linkマッピング交渉が完了したことが確認できる。また、TID-to-Linkマッピング交渉が完了する時点を起点にして、応答MLDによって承諾されたTID-Linkマッピングが適用されるといえる。
上述したTID-to-Linkマッピング交渉の提案/承諾/拒絶(逆提案)方法は、DLとULに対するTIDにそれぞれ適用されてよく、DL或いはULの全てのTIDに対して一度で適用されてもよい。例えば、開始MLDがTID-to-Linkマッピングエレメントを通じてDLに対するTIDを指示していない場合(DL TID-to-Link Mapping Info sizeが0と指示された場合)に、開始MLDは、DLに対するTID-Linkマッピング状態を既に協議された状態と維持することを暗示的に提案したことであってよい。或いは、開始MLDは、DLに対するTID-to-Linkマッピング状態を基本TID-to-Linkマッピング状態に変更するためにDLに対するTIDを指示していなくてもよい。
すなわち、ULに対するTIDのみが、開始MLDが要請フレームに含めたTID-to-Linkマッピングエレメントで指示された場合に、応答MLDは、開始MLDがDLに対するTID-to-Linkマッピング状態を既存と同じ状態に維持することを所望すると解釈できる。或いは、応答MLDは、開始MLDがDLに対するTID-to-Linkマッピング状態を基本TID-to-Linkマッピング状態に変更することを要請したと解釈できる。
同様に、応答MLDが応答フレームで、DL或いはULの全てのTIDに対する指示を行っていない場合(DL或いはUL TID-to-Link Mapping Info sizeが0である場合)に、指示されていないDL或いはULは、開始MLDから提案されたTID-to-Linkマッピングが全て承諾されたと、開始MLDによって解釈されてよい。
このように、開始MLDと応答MLD間にTID-to-Linkマッピング交渉手順が完了すると、両MLDは一定時間内に協議完了したTID-to-Linkマッピング状態によるLink運用を行わなければならない。言い換えると、TID-to-Linkマッピング交渉手順が完了すると、両MLDは、自分が送信を行う時に、当該リンク及び方向(DL/UL)にマップされたTIDに該当するトラフィックのみを処理できる。
また、両MLD間に運用されたTID-to-Linkマッピング状態が解除された場合に、すなわち基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わった場合に、両MLDは、一定時間内に全てのリンクで全てのTIDに対するトラフィックを処理できるようにしなければならない。例えば、基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わったMLDは、前記一定時間後に全てのリンクで全てのTIDに対するBAフレーム応答(immediate BA)を行うことができる状態を維持しなければならない。このとき、前記全てのTIDは、両MLD間にBA sessionが確立されたTIDのみを意味するものであってよい。すなわち、MLDは、TIDとリンク間のマッピング関係が形成された場合に、形成されたマッピング関係を用いてフレームとそれに対するBAを相手MLDと送/受信することができる。
図16には、本発明の一実施例に係るTID-to-Linkマッピング手順を示す。
図16の(a)を参照すると、AP MLDとnon-AP MLDは、基本TID-to-Linkマッピング状態を維持している。AP MLDとnon-AP MLDは2個のリンク(Link1及びLink2)を通じてアソシエーションされており、全てのTID(TID 0~TID 7、或いはTSIDを含む。)は、前記2個のリンクにいずれもマップされた状態である。
Non-AP MLDはAP MLDとTID-to-Linkマッピング交渉を行うために、図16の(b)のようにTID-to-Linkマッピング要請フレームをAP MLDに送信することができる。このとき、前記non-AP MLDは、STA1を通じて送信した要請フレームで、DLのTIDは指示せず、UL TID 0~TID 3をLink1にマップすることを指示し、UL TID 4~TID 7をLink2にマップすることを指示できる。このとき、前記Non-AP MLDは、TID 0~TID 3をLink1にマップすることを指示するために、1番目のUL TID-to-Link Mapping InfoフィールドのTID InfoサブフィールドでTID 0~TID 3を指示し、当該UL TID-to-Link Mapping InfoフィールドのLink InfoサブフィールドでLink1を指示していてよい。このとき、前記Non-AP MLDは、TID 4~TID 7をLink2にマップすることを指示するために、2番目のUL TID-to-Link Mapping InfoフィールドのTID InfoサブフィールドでTID 4~TID 7を指示し、当該UL TID-to-Link Mapping InfoフィールドのLink InfoサブフィールドでLink2を指示していてよい。
AP MLDは、non-AP MLDのSTA1からTID-to-Linkマッピング要請フレームを受信した後、受信したフレームに含まれたTID-to-Linkマッピングエレメントを通じて、non-AP MLDがDLのTIDに対しては基本TID-to-Linkマッピング状態を維持し、UL TID 0~TID 3はLink1に、UL TID 4~TID 7はLink2にマップすることを所望することを認知できる。AP MLDがnon-AP MLDから指示(要請)されたTID-to-Linkマッピングを承諾しようとする場合に、図16の(b)のようにTID-to-Linkマッピングエレメントが含まれていないTID-to-Linkマッピング応答フレームを応答できる。
AP MLDからTID-to-Linkマッピングエレメントが含まれていないTID-to-Linkマッピング応答フレームを受信したnon-AP MLDは、TID-to-Linkマッピング交渉が完了したことを認知できる。その後、AP MLDとnon-AP MLD間には、図16の(c)のようなTID-to-Linkマッピング状態が適用され、Non-AP MLDはLink1を通じてのみTID 0~TID 3に対するトラフィックをUL送信し、Link2を通じてはTID 4~TID 7に対するトラフィックのみをUL送信可能になる。
図17には、開始MLDが指示(又は、提案)したTIDとリンクマッピングのうち、応答MLDが一部のTIDに対して選択的に応答する一実施例を示す。
図17を参照すると、開始MLDは、TID-to-Link Mapping Request frame #1を通じてTID 0~TID 3をLink1に、TID 4~TID 7をLink2にマップしようとすることを、TID-to-Linkマッピングエレメントを通じて指示(提案)する。このとき、応答MLDは、TID 0~TID 3をLink1にマップしようとする開始MLDの提案を承諾するが、TID 4~TID 7をLink2にマップすることは拒絶することがあり得る。
この場合、応答MLDは、開始MLDから受信したTID-to-Link Mapping Request frame #1に対する応答として、TID-to-Linkマッピングエレメントを含むTID-to-Link Mapping Response frame #1を開始MLDに送信することができる。このとき、応答MLDは、TID-to-Linkマッピングエレメントを構成する時に、TID 4~TID 5はLink2、TID6~TID 7はLink3にマップすることを指示(逆提案)することにより、TID 0~TID 3に対するLink1マッピングは承諾し、TID 4~TID 7に対するLink2マッピングを拒絶することを指示できる。
応答MLDからTID-to-Link Mapping Response frame #1の応答を受けた開始MLDは、応答MLDがTID-to-Link Mapping Response frame #1を通じて指示したTID-Linkマッピング状態(TID 4~5=Link2、TID6~7=Link3)を考慮してTID-to-Link Mapping Request frame #2を再び構成することができる。このとき、開始MLDは、応答MLDが逆提案したTID-Linkマッピング状態を考慮して、TID-to-LinkマッピングエレメントでTID 4~TID 5をLink2、TID6~TID 7をLink3にマップすることを指示するTID-to-Link Mapping Request frame #2を送信することができる。応答MLDは、開始MLDから受信したTID-to-Link Mapping Request frame #2で指示されたTID-Linkマッピング状態を承諾するために、TID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Link Mapping Response frame #2を応答することによってTID-to-Linkマッピング交渉手順を終了できる。
このとき、開始MLDと応答MLD間に確立(協議)されたTID-to-Linkマッピング状態は、TID-to-Link Mapping Response frame #1を通じて承諾されたTID-Linkマッピング状態(TID 0~3=Link1)と、TID-to-Link Mapping Response frame #2を通じて承諾されたTID-to-Linkマッピング状態(TID 4~5=Link2、TID6~7=Link3)が統合された状態であってよい。仮に、開始MLDがTID-to-Link Mapping Request frame #2において、TID-to-Link Mapping Request frame #1を通じて承諾された特定TIDを(特定TIDに対するリンクマッピングを)再び指示(提案)していると、TID-to-Linkマッピングエレメントが含まれていないTID-to-Link Mapping Response frame #2を通じて最終確立(協議)された特定TIDのリンクマッピング状態は、TID-to-Link Mapping Request frame #2で指示された前記特定TIDのリンクマッピング状態であってよい。
<TID-to-Linkマッピング交渉の制限>
MLDはCapabilityによってTID-to-Linkマッピング交渉を支援しても支援しなくてもよい。例えば、dot11TIDtoLinkMappingActivatedがtrueと指示されていないMLDは、TID-to-Linkマッピング交渉を支援しないMLDであってよい。したがって、開始MLDは、TID-to-Linkマッピング交渉を開始する前に、応答MLDがTID-to-Linkマッピング交渉を支援するか否かを確認する必要があり得る。すなわち、開始MLDは、dot11TIDtoLinkMappingActivatedがtrueと指示されたMLDにのみTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信しなければならない。
また、TID-to-Linkマッピング交渉を支援するMLDであっても、MLD別にTID-to-Linkマッピングを支援するリンクセットの個数に制限があり得る。例えば、TID-to-LinkマッピングでTIDを差別化して管理できるリンクの個数が4個であるMLDは、4個超過のリンクに対するTID-to-Linkマッピング交渉を支援できないことがある。したがって、開始MLDは、TID-to-Linkマッピング交渉のためにTID-to-Linkマッピング要請フレームを構成する時に、応答MLDが支援するリンクセットの個数を考慮して要請フレームを構成しなければならない。また、開始MLDは、DL/ULの2方向に対するTID-to-Linkマッピング交渉を試みることがあるので、TID-to-Linkマッピング要請フレームを構成する時に、応答MLDが支援するリンクセットの個数の他、自分が支援できるリンクセットの個数も考慮しなければならない。
同様に、応答MLDも、開始MLDからTID-to-Linkマッピング要請フレームを受信した後、TID-to-Linkマッピング応答フレームを送信してTID-Linkマッピングを(逆)提案する時に、自分が支援可能なリンクセットの個数と開始MLDが支援可能なリンクセットの個数の両方を考慮して応答フレームを構成しなければならない。
したがって、MLD間にTID-to-Linkマッピング交渉を行うためには、互いに支援可能なリンクセットの個数を認知していなければならず、そのために、EHT MAC Capabilities InformationフィールドでTID-to-Link Mapping Negotiation Supportedサブフィールドが指示されてよい。TID-to-Link Mapping Negotiation Supportedサブフィールドは、自分がTID-to-Linkマッピング交渉を通じて管理できる最大リンクセットの個数と関連した値を指示できる。仮に、特定MLDがTID-to-Linkマッピング交渉を全く支援しないと(dot11TIDtoLinkMappingActivated=false)、前記特定MLDは、TID-to-Link Mapping Negotiation Supportedサブフィールドに0を指示する必要があり得る。一方、TID-to-Linkマッピングを用いて4個のリンクセットを管理できるMLDは、TID-to-Link Mapping Negotiation supportedサブフィールドを通じて4個を意味する値を指示する必要があり得る。
要するに、各MLDは、自分が送信するTID-to-Linkマッピング要請/応答フレームを通じて相手MLDにTID-Linkマッピング状態を提案/逆提案する時に、自分が支援可能な最大リンクセット個数と、TID-to-Link Mapping supportedサブフィールドを通じて確認された相手MLDの最大リンクセット個数を考慮して、TID-Linkマッピングを行わなければならない。すなわち、要請フレームを送信する開始MLDは、min(自分が支援するリンクセット数、応答MLDが支援するリンクセット数)を超える個数のリンクセットを要請フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントを通じて(明示的/暗示的に)指示してはならない。同様に、応答フレームを送信する応答MLDは、min(自分が支援するリンクセット数、開始MLDが支援するリンクセット数)を超える個数のリンクセットを応答フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントを通じて(明示的/暗示的に)指示(逆提案)してはならない。
また、開始MLDは、特定TIDに対するTID-Linkマッピングが応答MLDによって拒絶(逆提案)された場合に、前記拒絶されたのと同じリンクマッピングを一定時間再び要請してはならない。このとき、前記一定時間は、AP MLDによって指示されたパラメータで決定される値であってよい。このとき、前記一定時間は、Unsolicited応答フレームを応答MLDから受信するまでの時間であってよい。このとき、前記一定時間はLife timeを意味するものであってよい。
例えば、開始MLDがTID-to-Linkマッピング要請フレームを通じてTID 0をLink1にマップすることを指示(提案/要請)した後、応答MLDからTID 0をLink2にマップすることを指示(逆提案)されると、前記開始MLDは、一定時間(又は、既に設定された時間或いはAP MLDによって指示された時間)では、TID 0をLink1にマップしようとの要請を行ってはならない。これは、反復したTID-to-Linkマッピング要請/応答フレーム交換によって周波数リソースが浪費され、ネットワークが混雑することを防止するための制限であってよい。ただし、開始MLDは、TID 0をLink3にマップしようとの提案が拒絶されたことがないと、応答MLDの提案に従わず、TID 0をLink3にマップしようとの新しい要請を行うことができる。
<簡潔なTID-to-Linkマッピング交渉手順>
前述したTID-to-Linkマッピング交渉手順は、開始MLDによってTIDとリンクに対するマッピングが提案され、応答MLDは、開始MLDが提案したマッピング状態を承諾したり或いは拒絶したりすることができる。このとき、応答MLDは、開始MLDが提案したTID-Linkマッピング状態に対して、一部のTIDに対する提案のみを承諾し、残りTIDに対する提案を拒絶することができる。このとき、応答MLDは、提案を拒絶するTIDに対する選好リンクマッピング状態を指示(逆提案)することができる。開始MLDと応答MLD間にTID-to-Linkマッピング交渉が完了する時点は、応答MLDがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Linkマッピング応答フレームを応答する時へと制限される。
このようなTID-to-Linkマッピング交渉手順を考慮したとき、応答MLDからTID-Linkマッピング状態が逆提案された開始MLDが、応答MLDの(逆)提案を承諾しようとしても、TID-to-Linkマッピング要請フレームを再び送信しなければならないという非効率性が存在する。すなわち、開始MLDは、応答MLDから逆提案されたTID-Linkマッピング状態を承諾するために、TID-to-Linkマッピングエレメントで逆提案されたTID-to-Linkマッピング状態を同一に指示するTID-to-Linkマッピング要請フレームを再び送信しなければならない。同様に、応答MLDは、自分が逆提案したのと同じTID-Linkマッピング提案を再び開始MLDから受信し、再度、TID-to-Linkマッピングエレメントが含まれていないTID-to-Linkマッピング応答フレームを応答することによってTID-to-Linkマッピング交渉手順を完了する。このとき、正確なTID-to-Linkマッピング交渉手順の完了時点は、TID-to-Linkマッピング応答フレームに対するAck応答が行われる時点であってよい。
このように、開始MLDが応答MLDから逆提案されたTID-Linkマッピング状態に従う意思があるとしても、開始MLDは、要請フレームを再び送信し、応答MLDも応答フレームを再び応答しなければならないと、前記再び送信される要請フレームと応答フレームは余分のオーバーヘッドを誘発するTID-to-Linkマッピング交渉手順であり得る。
したがって、開始MLDが応答MLDから(逆)提案されたTID-Linkマッピング状態を承諾するTID-to-Linkマッピング交渉手順が考慮されてよい。すなわち、開始MLDは、自分がTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信した後、応答MLDから応答されたTID-to-Linkマッピング応答フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んで応答された場合に、前記TID-to-Linkマッピングエレメントを通じて指示されたTID-Linkマッピング状態を承諾することができる。このとき、開始MLDは、応答MLDからTID-to-Linkマッピング応答フレームを受信した後、送信するTID-to-Linkマッピング要請フレームにTID-to-Linkマッピングエレメントを含まないか、或いはTID-to-Linkマッピングエレメントで特定TIDを指示しないことにより、前記特定TIDに対する応答MLDの(逆)提案を(暗示的に)承諾することができる。このような開始MLDのTID-to-Linkマッピング要請フレーム応答方法は、応答MLDのTID-to-Linkマッピング応答フレーム応答方法に類似しているので、詳細な説明は省略する。このとき、開始MLDは、TID-to-Linkマッピング要請フレームではなくTID-to-Linkマッピング応答フレーム(TID-to-Linkマッピングエレメントを含まない)を送信し、応答MLDの提案したTID-Linkマッピング状態を承諾することもできる。
ただし、開始MLDがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信した場合には、応答MLDが前記TID-to-Linkマッピング要請フレームに対するAckフレームを応答する時点にTID-to-Linkマッピング交渉手順が完了してよい。すなわち、TID-to-Linkマッピング要請フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含まずに受信された場合に、応答MLDはAckフレームを応答することによってTID-to-Linkマッピング交渉手順を完了できる。
図18には、応答MLDから逆に提案されたTID-to-Linkマッピングを承諾(受容)する開始MLDの応答方法を示す。
図18を参照すると、開始MLDは、TID-to-Linkマッピング交渉手順を始めるためにTID-to-Link Mapping Request frame #1を応答MLDに送信し、応答MLDはResponse frame #1を応答することによってTID 4~TID 7に対するリンクマッピングを拒絶しながら逆)提案を行うことができる。このとき、開始MLDは、応答MLDがTID-to-Link Mapping Request frame #1を通じて指示したTID-Linkマッピング状態を承諾することを決定し、応答MLDにTID-to-Linkマッピングを完了することを要請できる。
図18のExample 1では、開始MLDがTID-to-Link Mapping Request frame #1を受信した後、TID-to-Linkマッピング手順を完了するためにTID-to-Link Mapping Response frame #2を送信できる。厳密には、開始MLDが送信したTID-to-Link Mapping Response frame #2は、要請されていない(Unsolicited)応答フレームであってよい。このとき、開始MLDが送信したTID-to-Link Mapping Response frame #2は、TID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない構成を有し、開始MLDからTID-to-Link Mapping Response frame #2を受信した応答MLDは、開始MLDが、自分が(逆)提案したTID-Linkマッピング状態を承諾し、TID-to-Linkマッピング手順を完了することを所望することを認知できる。したがって、応答MLDは、TID-to-Link Mapping Request frame #2を受信した後、Ackフレームを応答することによって開始MLDとのTID-to-Linkマッピング交渉手順を完了できる。
図18のExample 2では、開始MLDがTID-to-Link Mapping Request frame #1を受信した後、TID-to-Linkマッピング手順を完了するためにTID-to-Link Mapping Request frame #2を送信することができる。このとき、開始MLDが送信したTID-to-Link Mapping Request frame #2は、TID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない構成を有し、開始MLDからTID-to-Link Mapping Request frame #2を受信した応答MLDは、開始MLDが、自分が(逆)提案したTID-Linkマッピング状態を承諾し、TID-to-Linkマッピング手順を完了することを所望することを認知できる。したがって、応答MLDは、TID-to-Link Mapping Request frame #2を受信した後、Ackフレーム或いはTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Linkマッピング応答フレームを応答することによって開始MLDとのTID-to-Linkマッピング交渉手順を完了することができる。
<Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレーム活用>
一般に、MLD間に行われるTID-to-Linkマッピング交渉手順は、開始MLDが送信したTID-to-Linkマッピング要請フレームによって始まる。このような一般的なTID-to-Linkマッピング交渉は、開始MLDと応答MLD間になされるものであり、前記両MLDが授受する要請/応答フレームは、個別にアドレスされたフレーム(individually addressed frame)であってよい。
しかし、AP MLDは、BSSの複数のnon-AP MLDとTID-to-Linkマッピング交渉を行わなければならないため、全てのnon-AP MLDと個別のTID-to-Linkマッピング交渉を行うことは、多いオーバーヘッドを誘発する作業であり得る。したがって、AP MLDは、個別にアドレスされていない(non-individually addressed)TID-to-Linkマッピング応答フレームを送信することによって、non-AP MLDに自分の選好するTID-Linkマッピング構成を知らせることができる。このようにAP MLDが自分の選好するTID-Linkマッピング状態をnon-AP MLDに知らせる場合に、non-AP MLDは、TID-to-Linkマッピング交渉手順を始めようとするとき、応答MLDであるAP MLDが選好するTID-Linkマッピング構成をあらかじめ知っている状態で開始できるという長所がある。すなわち、non-AP MLDが開始MLDとしてTID-to-Linkマッピング要請フレームを送る時点に、既に応答MLDの選好を知っているうえで動作できるので、TID-to-Linkマッピング交渉手順がより容易に進行される可能性がある。
AP MLDが送信するUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームは、TID-to-Linkマッピングエレメント構成が一般的なTID-to-Linkマッピング要請/応答フレームと異なることがある。さらにいうと、AP MLDが送信するUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームは、TID-to-Linkマッピングエレメントを通じて同一のTIDを1回以上指示できる。例えば、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれた特定(DL/UL)TID-to-Link Mapping InfoフィールドでTID 0~TID1がLink1~Link2に対応(Mapping)して指示され、他の(DL/UL)TID-to-Link Mapping InfoフィールドでTID 0~TID 4がLink1~Link3に対応して指示されてよい。したがって、AP MLDからUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを受信したnon-AP MLDは、TID 0~TID1とTID2~TID 3のリンクを差別化する目的があると、TID 0~TID1のためにLink1及び/又はLink2を設定し、TID 3~TID 4のためにLink3を設定するなどの選択ができる。すなわち、AP MLDは、自分が送信するBeaconフレームにTID-to-Linkマッピングエレメントを含めて送信することによって、non-AP MLDがアソシエーション段階から始まって、設定リンクを選択することに役立ち得る。さらにいうと、non-AP MLDは、Beaconフレームを通じてAP MLDが選好するTID-Linkマッピング状態を確認することによって、自分の所望するTIDの分離方法によってリンクを選択して設定を行うことができる。
図19には、AP MLDから送信された非指示された(Unsolicited)TID-to-Linkマッピング応答フレーム(Unsolicited TID-to-Link Mapping Response frame)と、AP MLDとnon-AP MLDのTID-to-Linkマッピング交渉過程の一実施例を示す。
図19を参照すると、AP MLDは、Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを送信することができる。このとき、前記Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームは、個別にアドレスされていない(non-individually addressed)フレームで送信されるものであってよい。すなわち、AP MLDが送信したUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームは、1個或いは1個超過のnon-AP MLDを目的装置とするものであってよい。
図19に示すように、AP MLDは、Unsolicited TID-to-Linkマッピング要請フレームを通じてTID 0~TID 3をLink1、TID 4~TID 5をLink2、TID6~TID 7をLink3にマップしようとすることを指示できる。
これを受信したnon-AP MLD(開始MLD)は、図19のSequence 1のように、TID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信することによって、AP MLD(応答MLD)にUnsolicited応答フレームを通じて指示されたTID-Linkマッピングを承諾し、TID-to-Linkマッピング協議を実行及び完了しようとすることを指示できる。AP MLDは、TID-to-Linkマッピングが含まれていないTID-to-Linkマッピング要請フレームを受信した後、Ackフレームを応答することによってTID-to-Linkマッピング協議が完了したことを応答できる。
Sequence 2では、non-AP MLD(開始MLD)は、AP MLD(応答MLD)がUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを通じて指示したTID-Linkマッピングのうち、TID 4~TID 7に対するリンクマッピングオプションが2つであることを確認できる。このとき、non-AP MLDは、TID 4~TID 7をLink2~Link3にマップするオプションを選択し、AP MLDにTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信できる。このとき、前記non-AP MLDがTID 0~TID 3を要請フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントで指示していないので、TID 0~TID 3に対するAP MLDのリンクマッピング提案(Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを通じて指示された)を承諾したと解釈されてよい。
<TID-to-Linkマッピングの解除>
2つのMLD間になされたTID-to-Linkマッピング協議は、2つのMLDのうち1つのMLDがTID-to-Link Mapping Teardownフレームを送信し、他のMLDがAck応答を行うことによって解除されてよい。TID-to-Link Mapping Teardownフレームを通じて2つのMLD間になされたTID-to-Linkマッピング協議が解除される場合に、両MLDは基本TID-to-Linkマッピングモードで動作する必要があり得る。すなわち、DL及びULに対する全てのTIDのトラフィックが、全てのリンクにマップされたのと同じ状態に切り替わってよい。
上述した本発明のTID-to-Linkマッピング協議方法を考慮したとき、開始MLDがTID-to-Linkマッピング要請フレームであることを構成するとき、TID-to-LinkマッピングエレメントのTID-to-Link Mapping Infoフィールドで全てのTIDと全てのリンクを指示することによって基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わることも可能であるということが分かる。より詳細には、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたDL TID-to-Link Mapping Infoフィールドにおいて、TID Infoサブフィールドが1111 1111(8ビット実施例)と指示され、Link Infoサブフィールドが1111 1111(8ビット実施例)と指示されると、DL方向に対するTID-to-Linkマッピングは基本モードと指示されてよい。
或いは、上述した本発明の一実施例のように、TID-to-LinkマッピングエレメントのDL TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドが0と指示されると、これを受信したMLDは、相手MLDがDL方向に対して基本TID-to-Linkマッピングモードを指示(提案)することを認知できる。したがって、開始MLDがTID-to-Linkマッピング要請フレームにおいて、DL TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドとUL TID-to-Link Mapping Info sizeサブフィールドをいずれも0と指示すれば、応答MLDは、開始MLDが基本TID-to-Linkマッピングモードを指示(提案)したと認知できる。同様に、応答MLDがTID-to-Linkマッピング応答フレームでDL/UL TID-to-Link Mapping Info sizeフィールドをいずれも0と指示すれば、開始MLDは、応答MLDが基本TID-to-Linkマッピングモードを指示(逆提案)したと認知できる。
このように、TID-to-Linkマッピング要請フレーム及びTID-to-Linkマッピング応答フレームを通じた基本TID-to-Linkマッピングモードへの切替えが可能であるにもかかわらずTID-to-Link Mapping Teardownフレームが必要な理由は、TID-to-Linkマッピング協議解除過程が両MLD間の協議によってなされるものではなく、特定MLDの意図(意志)によって完了し得るためでありえる。すなわち、両MLDのうち、特定MLDが基本TID-to-Linkマッピングモードで運営しようとする場合に、相手MLDは前記特定MLDの要請によって基本TID-to-Linkマッピングモードに必ず切り替わる必要があり得る。したがって、特定MLDがTID-to-Link Mapping Teardownフレームを送信すれば、相手MLDは、TID-to-Linkマッピング応答フレームを用いた逆提案を行うことができず、基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わることを承諾しなければならない。このとき、前記相手MLDは、承諾の旨を伝達するためにAckフレーム或いはTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいないTID-to-Linkマッピング応答フレームを応答する必要があり得る。
このとき、前記特定MLDと相手MLDは、基本TID-to-Linkマッピングモードに変更されることを合意した後、一定時間内に基本TID-to-Linkマッピングモードに各リンクを運用する必要があり得る。すなわち、TID-to-Link Mapping Teardownフレームを通じて基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わった両MLDは、一定時間内に全てのリンクに全てのTIDに対する送/受信及びBA(BlockAck)応答などを実行可能な状態に動作(切替え)される必要がある。このとき、前記一定時間は、EHT標準或いはBSSによって既に設定された時間、或いはTID-to-Linkマッピングを行う両MLD間に既に約束された時間であってよい。
AP MLDは運営上の目的で、多数のAssociated non-AP MLDと協議したTID-to-Linkマッピングモードを同時に(一度で)解除し、基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替えようとすることができる。この場合、AP MLDは全てのAssociated non-AP MLDに個別にTID-to-Link Mapping Teardownフレームを送信する代わりに、個別にアドレスされていない(non-individually addressed)TID-to-Link Mapping Teardownフレームを送信できる。このとき、AP MLDは、DTIM Beaconフレームを送信した後、グループアドレスされた(group addressed)フレームでTID-to-Link Mapping Teardownフレームを送信できる。Non-AP MLDは、DTIM Beaconフレームを受信した後、グループアドレスされた(group addressed)フレームを受信する過程で、TID-to-Link Mapping Teardownフレームを受信し、AP MLDと協議されたTID-to-Linkマッピングモードが基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わったことを認知できる。
このとき、DTIM Beaconフレームを用いたグループアドレスされた(group addressed)フレームでTID-to-Link Mapping Teardownフレームを受信したnon-AP MLDは、Ack或いはTID-to-Linkマッピング応答フレームを用いた応答を行わずに基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わる必要があり得る。すなわち、AP MLDが多数のnon-AP MLDを対象に送信したTID-to-Link Mapping Teardownフレームは、応答MLD(non-AP MLD)の確認(Ack及びTID-to-Link Mapping Responseなど)無しにも直ちに適用されるものであってよい。これは、DTIM後に送信されたTID-to-Link Mapping Teardownフレームは、別途の応答がなかったとしても、応答MLDによく受信されたものと考慮されるためである。
<TID-to-Linkマッピングエレメントの他の実施例>
TID-to-Linkマッピングエレメントは、TID-Link対を指示する機能を有する簡単なエレメントであり、よって、様々なフォーマットが考慮されてよい。上述した図15の一実施例では、1個或いは1個以上のTIDセットを1個或いは1個以上のリンクセットにマップできる構造のTID-to-Linkマッピングエレメントフォーマットを考慮し、機能的に同じ他のエレメントフォーマットも多様に構成可能である。
図20には、TID-to-Linkマッピングエレメントのさらに他の実施例を示す。
図20の(a)を参照すると、TID-to-Linkマッピングエレメントは、Element ID、Length、Element ID Extension、TID-to-Link Mapping Control、Link Mapping of TID 0~7フィールドで構成されてよい。Element ID、Length、Element ID Extensionフィールドは、当該エレメントがTID-to-Linkマッピングエレメントであることを示す情報と、エレメントの長さに関連した情報を指示し、他のエレメントに含まれたフィールドの用途と同一であり、詳細な説明は省略する。
Link Mapping of TID 0~7フィールドはそれぞれ2オクテット(16ビット)で構成され、各ビットが各リンクのLink IDと対応し得る。このとき、Link Mapping of TIDフィールドの各ビットは、ビットの順序よりも1だけ小さいLink IDのリンクと対応する。さらにいうと、Link Mapping of TIDフィールドの1番目のビットは、Link IDが0(1-1)であるリンクと対応し、Link Mapping of TIDフィールドの2番目のビットは、Link IDが1(2-1)であるリンクと対応し、Link Mapping of TIDフィールドの10番目のビットは、Link IDが9(10-1)であるリンクと対応し得る。
すなわち、TID-to-Linkマッピング要請フレームのTID-to-Linkマッピングエレメントにおいて、Link Mapping of TID‘n’フィールドが1100 0000 0000 0000と指示されると、TID‘n’がLink ID 0~Link 1と対応するリンクにマップされるように要請されたものであってよい。
図20の(b)を参照すると、TID-to-Link Mapping Controlフィールドは、Direction、Default Link Mapping、Link Mapping Presence Indicatorサブフィールドを含む構成を有し得る。
Directionサブフィールドは、TID-to-Linkマッピングエレメントが含む情報の方向性と関連した情報を指示する。より具体的には、Directionサブフィールドは、TID-to-Linkマッピングエレメントが、UL方向TID-to-Linkマッピングのためのものであるか、或いはDL方向TID-to-Linkマッピングのためのものであるか、或いはUL/DL(bidirectional)の両方の方向に対するTID-to-Linkマッピングのためのものであるかを示す。例えば、Directionサブフィールドがそれぞれ0/1/2に設定され、当該TID-to-LinkマッピングエレメントがそれぞれDL/UL/Bi directional方向TID-to-Linkマッピング情報を含むということが指示されてよい。このとき、Directionサブフィールド(2ビット)で指示可能な他の値3は、reservedであってよい。
Default Link Mappingサブフィールドは、当該TID-to-Linkマッピングエレメントを通じて提案されるTID-to-Linkマッピングモードが基本モード(Default mode)(全てのTIDが全ての設定リンクにマップされる)であることを指示するサブフィールドであってよい。例えば、TID-to-Linkマッピングエレメントを送信する装置は、Default Link Mappingサブフィールドを1に設定して基本マッピングモード(Default mapping mode)を提案(逆提案)できる。
すなわち、Directionサブフィールドを通じてDL方向情報であることが指示されたTID-to-LinkマッピングエレメントのDefault Link Mappingサブフィールドが1と指示されると、DL方向のTID-to-Linkマッピングが基本モードとして提案されるものであってよい。
一方、Directionサブフィールドを通じてUL方向情報であることが指示されたTID-to-LinkマッピングエレメントのDefault Link Mappingサブフィールドが1と指示されると、UL方向のTID-to-Linkマッピングが基本モードとして提案されるものであってよい。
或いは、Directionサブフィールドを通じてBidirectional方向情報であることが指示されたTID-to-LinkマッピングエレメントのDefault Link Mappingサブフィールドが1と指示されると、Bidirectional(DL/UL)方向のTID-to-Linkマッピングが基本モードとして提案されるものであってよい。
上述したように、TID-to-Linkマッピングエレメントは、UL或いはDL或いはBidirectional方向に対するTID-to-Linkマッピング情報を含んでよく、したがって、TID-to-Linkマッピング要請フレーム及び(solicited or unsolicited)TID-to-Linkマッピング応答フレームには2個或いは1個のTID-to-Linkマッピングエレメントが含まれて送信されてよい。ただし、2個のTID-to-Linkマッピングエレメントを含むTID-to-Linkマッピング(Request及びResponse)フレームは、前記2個のTID-to-LinkマッピングエレメントのDirectionサブフィールド(TID-to-Link Mapping Controlフィールドの)がそれぞれ0と1に設定される必要があり得る。すなわち、単一TID-to-Linkマッピングフレームに含まれた2個のTID-to-LinkマッピングエレメントのDirectionサブフィールドがいずれも0或いは1に設定されることは許容されない。また、TID-to-LinkマッピングフレームにDirectionサブフィールドが2に設定されたTID-to-Linkエレメントが含まれる場合に、他のTID-to-Linkエレメントがさらに含まれることはない。
このとき、前記DL方向のTID-to-Linkマッピングが基本モードであるとの意味は、DL方向に対して全てのTIDが全ての設定リンクにマップされた状態を意味してよい。このとき、前記UL方向のTID-to-Linkマッピングが基本モードであるとの意味は、UL方向に対して全てのTIDが全ての設定リンクにマップされた状態を意味してよい。このとき、前記Bidirectional方向のTID-to-Linkマッピングが基本モードであるとの意味は、DL及びULの両方の方向に対して全てのTIDが全ての設定リンクにマップされた状態を意味してよい。
このように、基本TID-to-Linkマッピングモードは、MLD間にDL及びUL方向の両方に対して全てのTIDが全ての設定リンクにマップされたことを意味する反面、DL方向或いはUL方向に対する基本TID-to-Linkマッピング状態が別に定義されてよい。
さらに、各TIDとリンクに対する基本TID-to-Linkマッピング状態が定義されてもよい。より詳細には、特定TIDが全ての設定リンクにマップされた状態は、前記特定TIDが基本(TID-to-link)マッピング状態であるものと理解されてよい。同様に、特定リンクに全てのTIDがマップされた状態は、前記特定リンクが基本(TID-to-link)マッピング状態であるものと理解されてよい。
例えば、DL方向の特定TIDが基本マッピングモード(状態)であると、DL方向に送信されるべき前記特定TIDのトラフィックが全ての設定リンクにマップ(送信可能)された状態であることを意味できる。他の例として、UL方向の特定リンクが基本マッピングモード(状態)であると、UL方向の全てのトラフィックは前記特定リンクにマップされた状態であることを意味できる。
ただし、TID-to-Link Mapping Controlフィールドの基本リンクマッピングモード(Default Link Mapping mode)は、各TID及び各リンクに対する基本マッピングモード確立のために活用されるのではなく、最小DL或いはUL方向の基本マッピングモード確立のために活用されてよい。
或いは、TID-to-Link Mapping Controlフィールドの基本リンクマッピングモードは、2つのMLD間のTID-to-Linkマッピングモードを基本モードに切り替わるために活用されるものであってよい。すなわち、Bidirectional方向のいずれに対しても基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わるためにDefault Link Mappingサブフィールドが1に指示されてよく、したがって、Directionサブフィールドが2に設定される時にのみDefault Link Mappingサブフィールドが1に設定可能である。
Link Mapping Presence Indicatorサブフィールドは8ビットで構成され、各TIDに対するLink Mapping of TIDフィールド(TID-to-Linkマッピングエレメントの)がTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれているか否かを指示できる。より詳細には、Link Mapping Presence Indicatorサブフィールドのi番目のビットが1と指示されると、TID-to-LinkマッピングエレメントにTID iに対するLink Mapping of TID(i)サブフィールドが含まれていることを意味する。TID-to-LinkマッピングエレメントのDefault Link Mappingサブフィールドが1に設定される場合に、当該TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたLink Mapping Presence Indicatorサブフィールドはreservedであってよく、全てのビットが0に設定される必要があり得る。
例えば、Link Mapping Presence Indicatorサブフィールドが1100 1000と指示される場合に、TID-to-Linkマッピングエレメントには、TID 0、TID1、TID 4に対するLink Mapping of TIDサブフィールド(すなわち、Link Mapping of TID 0サブフィールド、Link Mapping of TID1サブフィールド、Link Mapping of TID 4サブフィールド)が順に含まれてよい。
このとき、Default Link Mappingサブフィールドが0と指示されたTID-to-Linkマッピングエレメントにおいて別途のLink Mapping of TIDサブフィールドが含まれていない特定TID(Directionサブフィールドで指示された方向に対するTID)は、TID-to-Linkマッピングエレメントを送信した装置から、前記特定TIDに対する現在Linkマッピング状態を維持する旨が暗示的に指示されたものであってよい。すなわち、上述した一実施例において、TID2~TID 3、TID 5~TID 7に対するLinkマッピング状態は、当該TID-to-Linkマッピングエレメント(が含まれた要請フレーム)によって交渉(negotiation)が行われるとしても、以前のLinkマッピング状態が変更されずに維持されてよい。
すなわち、TID-to-LinkマッピングRequesting MLDは、特定TIDに対するLink Mapping of TIDサブフィールドを含んでいないTID-to-Linkマッピングエレメントを送信することによって、前記特定TIDに対して既に確立されているリンクマッピング状態を維持する旨を要請(提案)できる。このとき、前記特定TIDに対して確立された別途のリンクマッピングがないと、前記特定TIDは、基本リンクマッピング(Default Link Mapping)状態(全ての設定リンクにマップ)に維持されてよい。このとき、前記TID-to-LinkマッピングRequesting MLDは、TID-to-Linkマッピング要請フレーム或いはTID-to-Linkマッピングエレメントを含む(Re)Association要請フレームを送信するMLDを意味できる。
また、Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを送信するMLD(Responding MLD)は、特定TIDに対するLink Mapping of TIDフィールドを含んでいないTID-to-Linkマッピングエレメントを送信することによって、前記特定TIDに対して既に確立されているリンクマッピング状態を維持することを選好するということを相手MLDに指示(逆提案)できる。
すなわち、MLDは、相手MLDからTIDとリンク間のマッピング関係設定のための要請フレームが送信される前に、MLDによって選好される(preferred)TIDとリンク間のマッピング関係を指示するためのUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを送信できる。このとき、MLDは、Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームに1つ以上のTIDと1つ以上のリンクとのマッピング関係に関連したマッピング情報を含めない場合に、1つ以上のTIDと1つ以上のTID間の選好されるマッピング関係が暗示的に指示されてよい。
このとき、暗示的に指示されるマッピング関係は、1)既存のマッピング関係を変更させないで有効に維持、2)特に選好されるマッピング関係がない、又は3)基本マッピング関係のうち1つ、であってよい。
第一に、MLDがUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームにマッピング関係と関連したマッピング情報を含めないことにより、既存のマッピング関係を変更させないで有効に維持することを選好するということを暗示する場合に、特定TIDに対し確立された別途のLinkマッピングがないと、1つ以上のTIDは基本マッピング関係(全ての設定リンクにマップ)が選好されるものと、相手MLDによって解釈されてよい。このとき、Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームは、応答MLDが相手MLD(要請MLD(Requesting MLD)、peer MLD)を目的装置に送信した(individually addressed)Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームであってよい。
第二に、MLDがUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームにマッピング関係と関連したマッピング情報を含めないことにより、特に選好されるマッピング関係がないことを暗示的に指示する場合に、MLDが特に選好するマッピング関係がないので、MLDは、相手MLDが要請フレームを通じて要請するTIDとリンク間のマッピング関係を拒絶することができず、許容しなければならない。すなわち、MLDは、選好されるTIDとリンク間のマッピング関係がないので、相手MLDからTIDとリンクのマッピング関係が要請フレームを通じて要請される場合に、応答フレームを通じて拒絶しないで承諾しなければならない。
第三に、MLDがUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームにマッピング関係と関連したマッピング情報を含めないことによって、基本マッピング関係を選好するということを暗示する場合に、1つ以上のTIDがリンクとのマッピング関係で基本マッピング状態が選好されるということが指示されたので、第二の場合とは違い、MLDは、相手MLDから1つ以上のTIDに対するリンクとのマッピング関係が要請フレームを通じて要請されても、応答フレームを通じて要請されるマッピング関係を拒絶することができる。
ただし、相手MLDがMLDから送信されたUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを通じて指示された選好されるマッピング関係を同一に要請フレームを通じて要請する場合に、MLDは、要請されるマッピング関係を拒絶できず、承諾しなければならない。すなわち、相手MLDである要請MLDがMLDである応答MLDが送信したTID-to-Linkマッピングエレメントと同じTID-to-Linkマッピングエレメントを含むTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信する場合に、応答MLDは必ず、提案(又は、要請)されたTID-to-Linkマッピングを承諾(Accept)する必要があり得る。
上の選好されるTIDとリンク間のマッピング関係の解釈方法は、Unsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームによって選好されるTIDとリンク間のマッピング関係がマッピング情報を通じて指示された場合の他、(Re)Association応答フレーム又はTID-to-Linkマッピング応答フレームによって選好されるTIDとリンク間のマッピング関係がマッピング情報を通じて指示された場合にも適用されてよい。
すなわち、association要請フレーム又はTID-to-Linkマッピング要請フレームなどのように要請フレームを通じて要請されたTIDとリンク間のマッピング関係が許容されず、(Re)Association応答フレーム又はTID-to-Linkマッピング応答フレームによって拒絶又は逆提案される場合に、(Re)Association応答フレーム又はTID-to-Linkマッピング応答フレームによって指示された選好されるTIDとリンク間のマッピング関係は、上述した3つの方法のいずれかによって解釈されてよい。
具体的には、前述したように、MLDは、相手MLDから、要請フレーム(例えば、association要請フレーム又はTID-to-Linkマッピング要請フレームなど)のTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたマッピング情報を通じて、TIDとリンク間のマッピング関係の設定が要請されてよい。このとき、MLDは、要請フレームを通じて要請されたTIDとリンク間のマッピング関係を許容してもよいが、拒絶してもよい。仮に、MLDが要請フレームを通じて要請されたTIDとリンク間のマッピング関係を拒絶する場合に、MLDは、応答フレーム(例えば、(Re)Association応答フレーム又はTID-to-Linkマッピング応答フレームなど)を通じて要請されたマッピング関係を拒絶することができる。
この場合、MLDは、応答フレームを通じて要請されたマッピング関係を拒絶しながら、MLDが選好するTIDとリンク間のマッピング関係をTID-to-Linkマッピングエレメントのマッピング情報に含めて応答フレームを通じて相手MLDに送信できる。このとき、選好されるマッピング関係に対するマッピング情報に、一部又は全てのTIDに対するリンクとのマッピング関係が含まれない場合に、含まれないTIDとリンク間のマッピング関係は、上述のように暗示的に指示されてよい。暗示的に指示されるマッピング関係は、1)既存のマッピング関係を変更させないで有効に維持、2)特に選好されるマッピング関係がない、又は3)基本マッピング関係、のうち1つであってよく、具体的な解釈方法は上述の通りである。
その後、相手MLDは応答フレームからMLDによって選好されるマッピング関係を認識でき、それに基づいて要請フレームを再びMLDに送信できる。
本発明のさらに他の実施例として、上の応答フレームを通じてMLDが、要請されたTIDとリンク間のマッピング関係を拒絶する場合に、MLDは、応答フレームを通じて選好されるTIDとリンク間のマッピング関係に対するマッピング情報をTID-to-Linkマッピングエレメントに含める場合に、全てのTIDに対するリンクとのマッピング関係を明示的に含めることができる。この場合、全てのTIDに対するリンクとのマッピング関係が明示的にマッピング情報を通じて指示されるので、TIDとリンク間のマッピング関係に対する暗示的な解釈方法が適用されない。
他の実施例として、TID-to-Linkマッピングエレメントは、特定方向(UL或いはDL)に対するTID-to-Linkマッピングを基本(Default)と指示すると共に、前記特定方向でない他の方向(特定方向がULである場合にDL方向、特定方向がDLである場合にUL方向)に対するTID-to-Linkマッピング提案/指示情報を含んで構成されてもよい。さらにいうと、特定TID-to-LinkマッピングエレメントのDirectionサブフィールドが0と指示(DL方向)され、Default Link Mappingサブフィールドが1と指示された場合に、前記特定TID-to-Linkマッピングエレメントは、TID-to-Linkマッピング要請フレームに含まれてDL方向TID-to-Linkマッピングを基本マッピング(Default mapping)として要請する機能を行ってよい。同時に、前記特定TID-to-Linkマッピングエレメントは、TID-to-Linkマッピングエレメントに1個或いは1個超過のLink Mapping of TIDフィールドを含む構成を有してよく、このとき、前記1個或いは1個超過のLink Mapping of TIDフィールドは、UL方向(Directionとして指示されたDLの反対方向)のTID-to-Linkマッピングを要請するために含まれたものであってよい。
すなわち、特定方向に対するTID-to-Linkマッピングを基本マッピング(Default mapping)として要請/指示するTID-to-LinkマッピングエレメントがLink Mapping of TIDフィールドを含む場合に、前記Link Mapping of TIDフィールドは、基本マッピングが要請された方向と反対方向に対してTID-to-Linkマッピングを要請する情報を含んでよい。このとき、TID-to-LinkマッピングエレメントのLink Mapping Presence Indicatorサブフィールドは、前記反対方向のLink Mapping of TIDフィールド(1個或いは1個超過の)がどのTIDに対する情報であるかに関する情報を指示できる。すなわち、この場合、Link Mapping Presence Indicatorサブフィールドは、特定方向に対するTID-to-Linkマッピングが基本(default)として要請/指示されても、reservedでなくてよい。したがって、MLDは、受信したTID-to-LinkマッピングエレメントにおいてDefault Link Mappingサブフィールドが1と指示されたとき、当該TID-to-LinkマッピングエレメントのLink Mapping Presence Indicatorサブフィールドがいずれも0でない場合に、Directionサブフィールドを通じて指示された方向と反対方向に対するLink Mapping of TIDフィールドが指示されることを認知できる。
<リンクが設定されているか否かを考慮したTID-to-Linkマッピング提案規則>
前述したように、要請MLD(開始MLD)は、TID-to-Linkマッピングを確立するために、応答MLD(Responding MLD)にTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信し、応答MLDは、TID-to-Linkマッピング応答フレームを応答してRequesting STAが提案したTID-to-Linkマッピングを承諾することができる。
2つのMLD間にTID-to-Linkマッピングが確立/交渉(negotiated)されると、前記両MLDは、特定TIDに対応するトラフィックを送信する時に、前記特定TIDがマップされたリンクのみを用いて送信を行わなければならない。
仮に、両MLD間にTID-to-Linkマッピングを確立する時に、特定TIDが前記両MLD間に設定されていないリンクに対してのみマップされていると、前記特定TIDは、前記設定されていないリンクを通じてのみ送信しなければならない制約が適用され、送信されずに済むことがある。これは、設定(Association)されていないリンクに対するTIDマッピングが有効でないことを意味し、したがって、TID-to-Link Mapping negotiationを確立しようとするMLDは、相互間に設定されたリンクに対してのみTIDをマップしようと試みなければならない。
そのために、相手MLDにTID-to-Linkマッピング要請フレームを送信するMLDは、相手MLDと設定が行われたリンクに対してのみTIDマッピングを要請しなければならない。すなわち、設定されていないリンクに対してはいかなるTIDのマッピングも要請してはならない。
したがって、要請MLDは、特定TIDに対しマップするリンクを指示する時に、設定が行われていないリンクのIDと対応するビットは常に0に設定してTID-to-Linkマッピング要請を行わなければならない。
同様に、要請MLDに選好TID-to-Linkマッピングを指示(suggest)するMLD(応答MLD)は、設定が行われていないリンクと対応するビットを常に0に設定してTID-to-Link Mapping Responseを行わなければならない。すなわち、設定されていないリンクに対してはいかなるTIDのマッピングも提案してはならない。
したがって、応答MLDは、特定TIDに対してマップするリンクを提案する時に、設定が行われていないリンクのIDと対応するビットを常に0に設定して(solicited或いはunsolicited)TID-to-Link Mapping responseを行わなければならない。このとき、前記unsolicited TID-to-Link Mapping responseは、特定MLDが相手MLDに自分の選好するTID-to-Linkマッピングを提案(preferred TID-to-Link Mapping suggestion)するためにTID-to-Linkマッピング応答フレームを送信することを意味できる。
要するに、TID-to-Linkマッピングエレメントを送信するMLDは、相手MLDと設定が行われていないリンクに対応するLink IDのビット(TID-to-Linkマッピングエレメントの)を常に0に設定しなければならない。すなわち、2つのMLD間に送/受信されるTID-to-Linkマッピングエレメントは、前記2つのMLD間に設定が確立されていないリンクのLink IDが常に0に設定されなければならない。
ただし、TID-to-Linkマッピングエレメントを(Re)Association要請フレームに含めて送信するMLDは、相手MLDに設定を要請するリンクに対してのみTIDマッピングを要請しなければならない。すなわち、TID-to-Linkマッピングエレメントを(Re)Association要請フレームに含めて送信するMLDは、相手MLDに設定を要請していないリンクと対応するLink IDのビット(TID-to-Linkマッピングエレメントの)を常に0に設定しなければならない。
同様に、TID-to-Linkマッピングエレメントを(Re)Association応答フレームに含めて送信するMLDは、設定を受諾するリンクに対してのみ選好TIDマッピングを指示(suggest)しなければならない。すなわち、TID-to-Linkマッピングエレメントを(Re)Association応答フレームに含めて送信するMLDは、相手MLDと設定を受諾しないリンクと対応するLink IDのビット(TID-to-Linkマッピングエレメントの)を常に0に設定しなければならない。
このとき、MLD間に設定が確立され得るLink IDの最大インデックスは最大で14に制限(Link ID 0~Link ID 14を活用して最大で15個のリンクを区分)されているので、Link Mapping of TIDフィールドの16番目のビット(すなわち、Link ID 15に対応すべきビット)は常に0に設定されなければならない。
<効率的なLink Mapping of TIDフィールド構成方法>
上述した本発明の一実施例を参照すると、MLD間に送/受信するTID-to-Linkマッピングエレメントは、Link Mapping of TIDフィールドのビットのうち一部が常に0と指示される構成を有し得る。
仮に、TID-to-Link Mapping negotiationを行う2つのMLD間の設定されたリンクの個数が2個のみである状況であれば、Link Mapping TIDフィールドの16個ビットのうち14個のビット(設定されていないリンクのLink IDと対応する13個のビット+16番目ビット)は常に0と指示されるビットであってよい。このように、0と指示されざるをえないビットがTID-to-Linkマッピングエレメントに反復して指示されると、オーバーヘッド問題を誘発することにつながり、よって、より効率的なLink Mapping of TIDフィールド構成が考慮されればよい。
本発明の一実施例によれば、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれた各Link Mapping of TIDフィールドのサイズは、TID-to-Linkマッピングエレメントを送/受信するMLD間に設定されたリンクの個数に基づいて決定されてよい。
例えば、要請MLDと応答MLDが3個のリンクを通じて設定されていると、前記要請MLDと応答MLDが送/受信するTID-to-Linkマッピングエレメントは、3ビットサイズのLink Mapping of TIDフィールドを含み得る。
本発明の一実施例によれば、TID-to-Linkマッピングエレメントに含まれたLink Mapping of TIDフィールドの各ビットが対応するリンク(Link ID)は、TID-to-Linkマッピングエレメントを送/受信するMLD間に設定されたリンクのIDに基づいて決定されてよい。このとき、前記Link Mapping of TIDフィールドに対応するリンクは、Link IDが小さい順に各ビットに対応してよい。
例えば、要請MLDと応答MLDが3個のLink(Link ID 0、Link ID 3、Link ID 10)を通じて設定されていると、前記要請MLDと応答MLDが送/受信するTID-to-LinkマッピングエレメントのLink Mapping of TIDフィールド3ビットは、それぞれ、Link ID 0、Link ID 3、Link ID 10と対応し得る。すなわち、特定TIDに対するLink Mapping of TIDフィールドの3ビットが010と指示される場合に、前記特定TIDは、Link ID 3に対応するリンクにマッピング要請/指示されたものと解釈されてよい。
すなわち、多重リンク(再)設定(Multi-Link (re)setup)を行った後にTID-to-Linkマッピングエレメントを送/受信するMLDは、相手MLD(peer MLD)と設定したリンクの個数に基づいてLink Mapping of TIDフィールドのサイズを決定(選択及び認知)する。
すなわち、多重リンク(再)設定を行った後にTID-to-Linkマッピングエレメントを送/受信するMLDは、相手MLD(peer MLD)と設定したリンクのIDを考慮してLink Mapping of TIDフィールドの各ビットが対応するリンクを決定する。
また、本発明の一実施例によって可変長のLink Mapping of TIDフィールドが活用される場合に、TID-to-Linkマッピングエレメントの長さをマルチオクテット(multiple-octet)単位に維持するためのPaddingフィールドがTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれてよい。このとき、前記Paddingフィールドは、Link Mapping of TIDフィールド後に含まれ、1オクテット未満のサイズを有するものであってよい。
図21には、可変長のTIDのリンクマッピングフィールド(Link Mapping of TID field)を含むTID-to-Linkマッピングエレメントの一実施例を示す。
図21を参照すると、TID-to-Linkマッピングエレメントは、可変長のLink Mapping of TIDフィールドとPaddingフィールドを含む構成を有し得る。
Link Mapping of TIDフィールドは、TID-to-Linkマッピングエレメント(を含むフレーム)を送/受信するMLD間に設定が行われたリンクの個数に基づいてサイズが決定されるフィールドである。すなわち、TID-to-Linkマッピングエレメントを送/受信するMLD間に設定されたリンクが3個であれば、各Link Mapping of TIDフィールドは3ビットサイズを有し、設定されたリンクが5個であれば、各Link Mapping of TIDフィールドは5ビットサイズを有してよい。
仮にLink Mapping of TIDフィールドが3ビットサイズを有し、3個のTIDに対するLink Mapping of TIDフィールドがTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれると、Link Mapping of TIDフィールドのサイズは、総9ビットサイズを有してよい。この場合、7ビットサイズのPaddingフィールドがTID-to-Linkマッピングエレメントに含まれ、Link Mapping of TIDフィールドのサイズ+Paddingフィールドのサイズが2オクテットになり得る。
また、Link Mapping of TIDフィールドの各ビットは、設定が行われたリンクに対応する。例えば、Link ID 0、Link ID 3、Link ID 7を通じてML設定が行われた2つのMLD間に送受信するTID-to-Linkマッピングエレメントは、Link Mapping of TIDフィールドが3ビットサイズを有し、各Link Mapping of TIDフィールドの1番目のビットはLink ID 0に対応し、2番目のビットはLink ID 3、3番目のビットはLink ID 7に対応し得る。すなわち、特定TIDに対するLink Mapping of TIDフィールド(Link Mapping of TID‘特定TID’フィールド)のLink ID 3に対応するビットが1と指示されると、前記特定TIDは、Link IDが3であるリンクにマップされることが要請(提案)されたものであってよい。
<(再)設定後のTID-to-Linkマッピング管理>
AP MLDとnon-AP MLDは(再)設定を行って設定リンクの構成を変更することができる。すなわち、AP MLDとnon-AP MLDは再設定を行って、設定リンクを追加したり、或いは設定されていたリンクの設定を解除したりすることができる。このとき、AP MLDとnon-AP MLDとの間になされる再設定は、(Re)Association要請/応答フレーム交換によって行われるものであってよい。2つのMLD間で再設定が行われる場合に、再設定を通じて追加或いは除去された設定リンクと関連したTIDマッピング管理が伴わなければならない。説明の便宜のために、後述する本発明の一実施例は、TID-to-Linkマッピングの方向性(UL或いはDL)に対する言及はしなかった。しかし、全てのTID-to-Linkマッピングは方向性を有するので、別途のTID-to-Linkマッピング方向に対する言及がなくても、特定方向或いは両方向(Bidirectional)に対する説明がいずれも提供されたものと理解されてよい。
まず、再設定によって設定リンクが追加された場合に、前記追加された設定リンクは、全てのTIDがマップされた状態(リンクの基本TIDマッピング状態)に設定されてよい。
これは、再設定のために交換された(Re)Association要請フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含まない場合に適用される追加設定リンクのTIDマッピング状態であってよい。
ただし、TID-to-Linkマッピングエレメントを含む(Re)Association要請フレームを通じて設定リンクが追加される場合に、前記追加された設定リンクは、TID-to-Linkマッピングエレメントで指示された情報に基づいてTIDがマップされてよい。このとき、追加された設定リンクにマップされるリンクの決定方法は、前述したTID-to-Link Mapping negotiation手順と相違しないので、詳細な説明は省略する。
次に、再設定を通じて設定されていたリンクが除去(設定解除)された場合に、前記除去されたリンクにマップされていたTIDは、基本マッピング状態に変更されてよい。さらにいうと、再設定を通じて設定が解除されたリンクにマップされていたTIDは、再設定後に、全ての設定リンク(解除されたリンクは除外)にマップされた状態(すなわち、TIDのDefault Link Mapping状態)に変更されてよい。これは、特定TIDが特定リンクにのみマップされた状態のとき、前記特定リンクが再設定を通じて設定解除されることにより、前記特定TIDがどの設定リンクにもマップされていない状態に変更されることを防ぐために考慮されたTID-to-Linkマッピング管理方法であってよい。
ただし、再設定を通じて設定が解除された特定リンクにマップされていたTIDが他の設定リンク(再設定後にも設定状態である)にもマップされていた状態であれば、前記特定リンクの設定が解除されるとしても、前記特定TIDは全ての設定リンクにマップされた状態に切り替わらなくてよい。
また、再設定のために交換された(Re)Association要請フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含む場合に、前記TID-to-Linkマッピングエレメントで指示された情報に基づいて、前記設定が解除されたリンクにマップされていたTIDが他の設定リンクにマップされてよい。
すなわち、MLDが再設定を行った後、特定TIDがどの設定リンクにも明示的にマップされていない状態になる場合に、前記特定TIDは、全ての設定リンクにマップされた状態(TIDの基本リンクマッピング(Default Link Mapping)状態)に変更(設定)されてよい。
或いは、MLDは既に約束された方式により、前記特定TID(どの設定リンクにもマップされていない状態になるTID)を、特定設定リンクにマップされた状態に変更(設定)することができる。このとき、前記既に約束された方式は、Link IDインデックスが最も小さい設定リンクにマッピングを変更する方法であるか、或いは直近に設定されたリンク(解除されたリンクは除外)にマッピングを変更する方法であるなど、様々な方法があり得る。
例外として、再設定を通じて特定リンクが追加的に設定されると同時に他のリンクが設定解除されると(すなわち、設定リンクの個数には変化がなく、設定リンクのLink IDのみが変更された場合)、前記設定が解除されたリンクにマップされていたTIDが、自動で前記追加的に設定されるリンクにマップされてよい。これは、前記再設定を行う時に交換された(Re)Association要請フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない時に限定的に適用されるTID-to-Link Mapping transitionと理解されてよい。このとき、再設定を通じて追加的に設定されるリンクが1個或いは1個を超える数字であり、設定が解除されるリンクが1個或いは1個を超える数字であるときにも、類似のTID-to-Link Mapping transitionが適用されてよい。例えば、再設定を通じて2個の設定リンクが解除され、1個のリンクが追加(設定)されると、前記追加された1個のリンクには、解除された2個のリンクにマップされていたTIDが自動でマップされてよい。他の例として、再設定を通じて1個の設定リンクが解除され、2個のリンクが追加(設定)されると、前記追加された2個のリンクの全てには、解除された1個の設定リンクにマップされていたTIDが自動でマップされてよい。さらに他の例として、再設定を通じて2個の設定リンクが解除され、2個のリンクが追加(設定)されると、前記追加された2個のリンクの全てには、解除された2個の設定リンクにマップされていたTID(2個のリンクにマップされていたTIDの和)が自動でそれぞれマップされてよい。
或いは、TID-to-Linkマッピング管理を簡便にするために、再設定を通じて設定リンクを除去したMLDは、全てのTIDが全ての設定リンクにマップされた基本TID-to-Linkマッピングモード(all TIDs to all setup Links)に切り替わらなければならない。このとき、前記再設定を通じてリンクを除去したMLDが基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わる条件は、再設定を行うために交換された(Re)Association要請フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない要請フレームである場合に限定されてもよい。すなわち、再設定と共に新しいTID-to-Link Mapping negotiationが実行(完了)されていない場合に、再設定を通じて設定されていたリンクが除去されたMLDは、基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わらなければならない。このとき、MLDが基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わることは、MLD間に確立されていたTID-to-Linkマッピングが解除(negotiated TID-to-Linkマッピングがtear down)されることであってよい。或いは、MLDが基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わることは、MLDがnegotiationされたTID-to-Linkマッピングが存在していないと考慮することであってよい。
したがって、再設定を通じて設定されていたリンクを除去するために送信される(Re)Association要請フレームがTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでいない場合に、(Re)Association要請フレームがTear downエレメントを含むのと類似/同一の機能を行うことができる。
或いは、negotiated TID-to-Linkマッピング(この場合、基本モードを除外)を有する2つのMLDが再設定を通じて設定リンクを解除する場合に、(Re)Association要請/応答フレームを通じて必ず新しいTID-to-Link Mapping negotiationを行うように強要されてよい。すなわち、negotiated TID-to-Linkマッピングを有するMLDと再設定を通じて設定リンクを解除しようとする要請MLDは、(Re)Association要請フレームにTID-to-Linkマッピングエレメントを必ず含まなければならない。
また、negotiated TID-to-Linkマッピングを有するMLDと再設定を行う応答MLD(AP MLD)は、設定リンクを解除する再設定を受諾する時に、TID-to-Linkマッピングエレメントが含まれていない(Re)Association応答フレームを応答しなければならない。すなわち、応答MLD(AP MLD)は、設定リンクを解除する再設定を受諾する時に、必ず、共に要請されたTID-to-Linkマッピング要請を受諾しなければならない。
図22には、再設定(resetup)を通じて設定リンク(setup link)が追加された2つのMLDのTID-to-Linkマッピング管理方法の一実施例を示す。
図22を参照すると、AP MLDとnon-AP MLDはLink1とLink2を通じてML設定を行ってよい。また、AP MLDとnon-AP MLDは、Link1にTID 0~TID 3をマップし、Link2にTID 4~TID 7をマップするTID-to-Link Mapping negotiationを行った状態であってよい。
AP MLDとnon-AP MLDは、Link3を追加に設定して3個のリンクを通じたML設定を行おうとしてよく、そのために、non-AP MLDは、(Re)Association要請フレームを通じて再設定を行おうとしてよい。AP MLDからLink3に対する追加設定が承諾(受諾、accept)された場合に、AP MLDとnon-AP MLDはLink1~Link3を通じたML設定状態に変更される。
Link3は、AP MLDとnon-AP MLDがLink1とLink2に対するTID-to-Link Mapping negotiationを行う時に設定リンクでなかったので、既に確立されたnegotiated TID Mapping状態がない。したがって、再設定を通じて新しく設定されたLink3は両方向(UL及びDL,Bidirectional)に対して基本TIDマッピング状態(全てのTIDがマップされた状態)に設定が完了する。
仮に、Non-AP MLDが再設定のための(Re)Association要請フレームにTID-to-Linkマッピングエレメントを含んでおり、前記含んでいるTID-to-LinkマッピングエレメントがLink3に対して別途のTID-to-Linkマッピングを要請していると、Link3は基本TIDマッピング状態でない状態に設定されてよい。
図23には、再設定によって設定が解除されたリンクに対する2つのMLDのTID-to-Linkマッピングの管理方法の一実施例を示す。
図23を参照すると、AP MLDとNon-AP MLDは、最初3個のリンクを通じてML設定が行われた状態である。また、AP MLDとNon-AP MLDは、Link1~Link3に対しTID-to-Link Mapping negotiationを行って両方向(bidirectional)に対してLink1はTID 0~TID 2、Link2はTID 3~TID 4、Link3はTID 5~TID 7がマップされた状態である。Non-AP MLDはML設定を変更して、Link1とLink2のリンクのみを維持し、Link3の設定リンクを解除するために(Re)Association要請フレームをAP MLDに送信してよい。AP MLDは、(Re)Association要請フレームを受信した後、Associationを要請したリンクがLink1とLink2のみであることを認知し、(Re)Association応答フレームを応答し、Link1とLink2に対する設定を維持し、Link3の設定を解除するために承認することができる。この場合、AP MLDとnon-AP MLDの再設定手順は成功的に完了し、AP MLDとnon-AP MLD間に設定されていたLink3が設定解除されてよい。
このように、AP MLDとnon-AP MLD間に設定リンクが解除されると、設定が解除されたリンク(図23のLink3)にマップされていたTIDがいかなる設定リンクにもマップされていない状態に変更される可能性がある。
したがって、AP MLDとnon-AP MLDは、図23の(a)Case1のように、Link3にマップされていたTID 5~TID 7を、設定が維持されたリンクに自動でマップしてよい。(a)Case1の場合、Link3が解除されても(再設定が完了しても)Link1とLink2は相変らず設定リンクとして維持されるので、Link3にマップされていたTID 5~TID 7がLink1とLink2に自動でマップされた。
或いは、AP MLDとnon-AP MLDは、図23の(b)Case2のように、Link3が解除される再設定手順が完了する時に、交渉(negotiation)されていたTID-to-Linkマッピングが解除されたように、基本TID-to-Linkマッピングモードに切り替わってよい。すなわち、2つのMLDは、再設定後にTID-to-Link Mapping Tear downフレームが交換されたのと類似のTID-to-Linkマッピング管理を行うことができる。
図24は、本発明に係るTIDとリンクとをマップするための方法の一例を示すフローチャートである。
図24を参照すると、論理的なエンティティであるSTAが1つ以上連携(affiliate)されているデバイスであるMLDは相手MLDと、1つ以上のTIDと1つ以上のリンクをマップさせることができる。以下、MLDは、AP MLD又はnon-AP MLDであってよい。
具体的には、MLDは、トラフィック識別子(traffic identifier:TID)とリンク(link)間のマッピングのための要請フレームを相手MLDに送信できる(S24010)。このとき、要請フレームは、複数個のTIDのうち少なくとも1つのTIDと少なくとも1つのリンク間のマッピング関係の設定のための第1マッピング情報、及び前記少なくとも1つのリンクとマッピングが要請される前記少なくとも1つのTIDの個数に関連した情報を含んでよい。
MLDは、要請フレームを送信する前に、相手MLDから複数個のTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDと1つ又はそれ以上のリンクに対するマッピング関係の設定のための第2マッピング情報を含むフレームを受信することができる。すなわち、MLDは相手MLDから、1つ又はそれ以上のTIDと1つ又はそれ以上のリンクに対して選好されるマッピング関係に対する第2マッピング情報を含むUnsolicited TID-to-Linkマッピング応答フレームを受信することができる。
このとき、前記複数個のTIDのうち前記1つ又はそれ以上のTIDを除く第2残りTIDは、選好される特定マッピング関係又は選好されるマッピング関係がないということが、前述したように暗示的に指示されてよい。
選好される特定マッピング関係は、既存に設定されたマッピング関係、又は前記基本マッピング関係であり、特定マッピング関係が前記基本マッピング関係であるか又は前記選好されるマッピング関係がない場合に、前記少なくとも1つのTIDと前記第2残りTIDのうち、重複するTIDに対するマッピング関係は、前記応答フレームによって指示されなくてよい。
その後、MLDは相手MLDから、要請フレームに対する応答として応答フレームを受信することができる(S24020)。
このとき、複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDを除く第1残りTIDは、リンクとの以前に設定されたマッピング関係が有効に維持されるか、基本マッピング(Default mapping)関係が適用され、前記第1残りTIDは、前記第1マッピング情報によって特定リンクとのマッピング関係が指示されなくてよい。
少なくとも1つのリンクのうち1つのリンクは、前記少なくとも1つのTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDとマップされてよく、基本マッピング関係は、TIDと全てのリンクとがマップされた状態を意味できる。
また、基本マッピング関係は、第1残りTIDが前記要請フレームの送信前に前記基本マッピング関係と設定されていた場合に適用されてよい。
要請フレームは、前記少なくとも1つのTIDに対する送信方向を示す送信方向情報をさらに含んでよく、複数個のTIDは、前記MLDと前記要請フレームを送信した相手MLD間の設定が完了したリンク間にのみマップされてよい。
また、応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容されるか否かを指示できる。
また、複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容される場合に、前記応答フレームは前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間の他のマッピング関係に対する第2マッピング情報を含まなくてよく、複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容されない場合に、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDに対して前記第1マッピング関係とは異なるマッピング関係を指示する第2マッピング情報をさらに含んでよい。
このとき、図10~図16で説明した通り、MLDが相手MLDから管理フレームを受信することができ、管理フレームは、前記少なくとも1つのTIDと前記マッピング関係が設定された前記少なくとも1つのリンクでのみ送信されてよい。また、管理フレームは、割り当てられた接続カテゴリー(Access Category:AC)に基づいて送信され、前記少なくとも1つのリンクに設定された接続カテゴリーに関係なく前記少なくとも1つのリンクで送信されてよい。
管理フレームの場合、特定TIDが割り当てられず、TIDの割り当てがないので、TIDとリンク間のマッピングが適用されなくてよい。したがって、管理フレームはTIDとリンク間のマッピングに関係なく全てのリンクに送信されてよく、このとき、管理フレームが送信されるリンクはTIDとリンク間のマッピングが設定されたイネーブルリンクであってよい。
この場合、管理フレームがイネーブルリンクを通じてのみ送信される場合に、リンクに関係なく送信されるブロードキャストされる管理フレームを除いてイネーブルリンクがない場合に、管理フレームが送信されない場合が発生し得る。したがって、特定管理フレームは、イネーブルリンクがない場合にも送信されてよい。
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に記述した実施例は、いかなる面においても例示的なもので、限定的でないものと理解すべきである。例えば、単一型として説明されている各構成要素は分散して実施されてもよく、同様に、分散していると説明された構成要素も、結合した形態で実施されてよい。
本発明の範囲は、前述した詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲とその均等概念から導出される変更又は変形された形態はいずれも本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
100 ステーション
110 プロセッサ
120 通信部
140 ユーザインタフェース
150 ディスプレーユニット
160 メモリ
200 AP
210 プロセッサ
220 通信部
260 メモリ
300 サーバ

Claims (24)

  1. 無線通信システムの多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)であって、
    通信モジュールと;
    前記通信モジュールを制御するプロセッサを含み、
    前記プロセッサは、
    トラフィック識別子(traffic identifier:TID)とリンク(link)間のマッピングのための要請フレームを送信し、
    前記要請フレームは、複数個のTIDのうち少なくとも1つのTIDと少なくとも1つのリンク間のマッピング関係の設定のための第1マッピング情報、及び前記少なくとも1つのリンクとマッピングが要請される前記少なくとも1つのTIDの個数に関連した情報を含み、
    前記要請フレームに対する応答として応答フレームを受信し、
    前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDを除く第1残りTIDは、リンクとの以前に設定されたマッピング関係が有効に維持されるか、基本マッピング(Default mapping)関係が適用され、
    前記第1残りTIDは、前記第1マッピング情報によって特定リンクとのマッピング関係が指示されない、MLD。
  2. 前記少なくとも1つのリンクのうち1つのリンクは、前記少なくとも1つのTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDとマップされる、請求項1に記載のMLD。
  3. 前記基本マッピング関係は、TIDと全てのリンクがマップされた状態であり、
    前記基本マッピング関係は、前記第1残りTIDが前記要請フレームの送信前に前記基本マッピング関係と設定されていた場合に適用される、請求項1に記載のMLD。
  4. 前記要請フレームは、前記少なくとも1つのTIDに対する送信方向を示す送信方向情報をさらに含み、
    前記複数個のTIDは、前記MLDと前記要請フレームを送信した相手MLD間の設定が完了したリンク間にのみマップされる、請求項1に記載のMLD。
  5. 前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容されるか否かを指示する、請求項1に記載のMLD。
  6. 前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容される場合に、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間の他のマッピング関係に対する第2マッピング情報を含まない、請求項1に記載のMLD。
  7. 前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容されない場合に、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDに対して前記第1マッピング関係とは異なるマッピング関係を指示する第2マッピング情報をさらに含む、請求項1に記載のMLD。
  8. 前記プロセッサは、管理フレーム(management frame)を受信し、
    前記管理フレームは、前記少なくとも1つのTIDと前記マッピング関係が設定された前記少なくとも1つのリンクでのみ送信される、請求項1に記載のMLD。
  9. 前記管理フレームは、割り当てられた接続カテゴリー(Access Category:AC)に基づいて送信され、前記少なくとも1つのリンクに設定された接続カテゴリーに関係なく前記少なくとも1つのリンクで送信される、請求項8に記載のMLD。
  10. 前記プロセッサは、
    前記複数個のTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDと1つ又はそれ以上のリンクに対するマッピング関係の設定のための第2マッピング情報を含むフレームを受信し、
    前記複数個のTIDのうち前記1つ又はそれ以上のTIDを除く第2残りTIDは、選好される特定マッピング関係又は選好されるマッピング関係がないことが指示される、請求項1に記載のMLD。
  11. 前記選好される特定マッピング関係は、既存に設定されたマッピング関係、又は前記基本マッピング関係である、請求項10に記載のMLD。
  12. 前記特定マッピング関係が前記基本マッピング関係であるか又は前記選好されるマッピング関係がない場合に、前記少なくとも1つのTIDと前記第2残りTIDのうち、重複するTIDに対するマッピング関係は、前記応答フレームによって指示されない、請求項11に記載のMLD。
  13. 無線通信システムにおいて多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)がフレームを送信する方法であって、
    トラフィック識別子(traffic identifier:TID)とリンク(link)間のマッピングのための要請フレームを送信する段階であって、
    前記要請フレームは、複数個のTIDのうち少なくとも1つのTIDと少なくとも1つのリンク間のマッピング関係の設定のための第1マッピング情報、及び前記少なくとも1つのリンクとマッピングが要請される前記少なくとも1つのTIDの個数に関連した情報を含む、段階;及び
    前記要請フレームに対する応答として応答フレームを受信する段階を含み、
    前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDを除く第1残りTIDは、リンクとの以前に設定されたマッピング関係が有効に維持されるか、基本マッピング(Default mapping)関係が適用され、
    前記第1残りTIDは、前記第1マッピング情報によって特定リンクとのマッピング関係が指示されない、方法。
  14. 前記少なくとも1つのリンクのうち1つのリンクは、前記少なくとも1つのTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDとマップされる、請求項13に記載の方法。
  15. 前記基本マッピング関係は、TIDと全てのリンクがマップされた状態であり、
    前記基本マッピング関係は、前記第1残りTIDが前記要請フレームの送信前に前記基本マッピング関係と設定されていた場合に適用される、請求項13に記載の方法。
  16. 前記要請フレームは、前記少なくとも1つのTIDに対する送信方向を示す送信方向情報をさらに含み、
    前記複数個のTIDは、前記MLDと前記要請フレームを送信した相手MLD間の設定が完了したリンク間にのみマップされる、請求項13に記載の方法。
  17. 前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容されるか否かを指示する、請求項13に記載の方法。
  18. 前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容される場合に、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間の他のマッピング関係に対する第2マッピング情報を含まない、請求項13に記載の方法。
  19. 前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDと前記少なくとも1つのリンク間のマッピング関係が許容されない場合に、前記応答フレームは、前記複数個のTIDのうち前記少なくとも1つのTIDに対して前記第1マッピング関係とは異なるマッピング関係を指示する第2マッピング情報をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  20. 管理フレーム(management frame)を受信する段階をさらに含み、
    前記管理フレームは、前記少なくとも1つのTIDと前記マッピング関係が設定された前記少なくとも1つのリンクでのみ送信される、請求項13に記載の方法。
  21. 前記管理フレームは、割り当てられた接続カテゴリー(Access Category:AC)に基づいて送信され、前記少なくとも1つのリンクに設定された接続カテゴリーに関係なく前記少なくとも1つのリンクで送信される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記複数個のTIDのうち1つ又はそれ以上のTIDと1つ又はそれ以上のリンクに対するマッピング関係の設定のための第2マッピング情報を含むフレームを受信する段階をさらに含み、
    前記複数個のTIDのうち前記1つ又はそれ以上のTIDを除く第2残りTIDは、選好される特定マッピング関係又は選好されるマッピング関係がないことが指示される、請求項13に記載の方法。
  23. 前記選好される特定マッピング関係は、既存に設定されたマッピング関係、又は前記基本マッピング関係である、請求項22に記載の方法。
  24. 前記特定マッピング関係が前記基本マッピング関係であるか又は前記選好されるマッピング関係がない場合に、前記少なくとも1つのTIDと前記第2残りTIDのうち、重複するTIDに対するマッピング関係は、前記応答フレームによって指示されない、請求項23に記載の方法。
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