JP2023534950A - 無線通信システムにおいてデータを送受信するための方法及び無線通信端末 - Google Patents

無線通信システムにおいてデータを送受信するための方法及び無線通信端末 Download PDF

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Abstract

無線通信システムにおいてPPDUを送受信する方法が開示される。端末はAP(Access Point)から一つまたはそれ以上の端末にPPDUの伝送を指示するフレームを受信するが、フレームに含まれたAID12サブフィールドに基づいて前記PPDUを伝送する。この際、前記フレームによって伝送が指示される前記PPDUがEHT(Extremely High Throughput) PPDUであれば、前記AID12サブフィールドの値は少なくとも一つの特定値を除いた複数個の値のうち一つの値に設定され、前記少なくとも一つの特定値はHE(High Efficiency)を支援する少なくとも一つの端末のアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(an uplink orthogonal frequency division multiple access (OFDMA)-based random access:UORA)のための資源を割り当てるために使用される。

Description

本発明は。無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りリンクマルチユーザー情報を効率的にシグナルするための無線通信方法及び無線通信端末に関する。
最近、モバイル機器の普及が拡大されるにつれ、それらに速い無線インターネットサービスを提供し得る無線LAN(Wireless LAN)技術が脚光を浴びている。無線LAN技術は、近距離で無線通信技術に基づいてスマートフォン、スマートパッド、ラップトップPC、携帯型マルチメディアプレーヤー、インベデッド機器などのようなモバイル機器を家庭や企業、または特定サービス提供地域において、無線でインターネットに接続し得るようにする技術である。
IEEE(Istitute of Electronics Engineers) 802.11は、2.4GHのz周波数を利用した初期の無線LAN技術を支援した以来、多様な技術の標準を実用化または開発中である。まず、IEEE 802.11bは2.4GHzバンドの周波数を使用し、最高11Mbpsの通信速度を支援する。IEEE 802.11bの後に商用化されたIEEE 802.11aは2.4GHzバンドではなく5GHzバンドの周波数を使用することで、相当混雑した2.4GHzバンドの周波数に比べ干渉への影響を減らしており、OFDM技術を使用して通信速度を最大54Mbpsまで向上させている。しかし、IEEE 802.11aはIEEE 802.11bに比べ通信距離が短い短所がある。そして、IEEE 802.11gはIEEE 802.11bと同じく2.4GHzバンドの周波数を使用して最大54Mpbsの通真相度を具現し、下位互換性(backward compatibility)を満足していて相当な注目を浴びたが、通信距離においてもIEEE 802.11aより優位にある。
そして、無線LANで脆弱点として指摘されていた通信速度に関する限界を克服するために制定された技術規格として、IEEE 802.11nがある。IEEE 802.11nはネットワークの速度と信頼性を増加させ、無線ネットワークの運営距離を拡張するのにその目的がある。詳しくは、IEEE 802.11nではデータ処理速度が最大540Mbps以上の高処理率(High Throughput、HT)を支援し、また、伝送エラーを最小化しデータの速度を最適化するために送信部と受信部の両端共に多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基盤している。また、この規格はデータの信頼性を上げるために重複する写本を複数個伝送するコーディング方式を使用している。
無線LANの普及が活性化され、また、それを使用したアプリケーションが多様化するにつれ、IEEE 802.11nが支援するデータの処理速度より高い処理率(Very High Throughput、VHT)を支援するための新たな無線LANシステムに対する必要性が台頭している。そのうち、IEEE 802.11acは5GHz周波数で広い帯域幅(80MHz~160MHz)を支援する。IEEE 802.11ac標準は5GHz帯域でのみ定義されているが、従来の2.4GHz帯域の製品との下位互換性のために、初期11acチップセットは2.4GHz帯域での動作も支援すると考えられる。理論的に、この規格によると多重ステーションの無線LANの速度は最小1Gbps、最大単一リンク速度は最小500Mbpsまで可能になる。これはより広い無線周波数帯域幅(最大160MHz)、より多いMIMO空間的ストリーム(最大8個)、マルチユーザMIMO、そして、高い密度の変調(最大256QAM)など、802.11nで受け入れられた無線インタフェースの概念を拡張して行われる。また、従来の24GHz/5GHzに代わって60GHzバンドを利用してデータを伝送する方式として、IEEE 802.11adがある。IEEE 802.11adはビームフォーミング技術を利用して最大7Gbpsの速度を提供する伝送規格であって、大容量のデータや無圧縮HDビデオなど、高いビットレート動画のストリーミングに適合している。しかし、60GHz周波数バンドは障害物の通過が難しく、近距離空間でのデバイスの間でのみ利用可能な短所がある。
一方、802.11ac及び802.11ad以後の無線LAN標準として、APと端末が密集した高密度環境における高効率及び高性能の無線LAN通信技術を提供するためのIEEE 802.11ax(High Efficiency WLAN,HEW)標準が開発され、完了段階にある。802.11axベース無線LAN環境では、高密度のステーションとAP(Access Point)の存在下に屋内/屋外で高い周波数効率の通信が提供される必要があり、これを具現するための様々な技術が開発されている。
また、高画質ビデオ、実時間ゲームなどのような新しいマルチメディア応用を支援するために、最大送信速度を上げるための新しい無線LAN標準を開発し始めた。7世代無線LAN標準であるIEEE 802.11be(Extremely High Throughput,EHT)では、2.4/5/6GHzの帯域でより広い帯域幅と増加した空間ストリーム及び多重AP協調などによって最大で30Gbpsの送信率を支援することを目標に標準開発を進行している。
本発明は、前述したように、新しいマルチメディア応用のための超高速の無線LANサービスを提供することにその目的がある。
また、本発明は、物理層プロトコルデータユニット(Physical layer Protocol Data Unit: PPDU)の送信を指示するフレームに基づいてPPDUのフォーマットを決定する方法及び装置を提供することにその目的がある。
また、本発明は、AP(Access Point)の指示したPPDUのフォーマットによって、PPDUに含まれた長さフィールド(length field)の値をそれぞれ異なるように設定する方法及び装置を提供することにその目的がある。
また、本発明は、レガシ端末と次世代端末に同じトリガフレームを利用してPPDUを伝送するための資源を割り当てるための方法及び装置を提供するためということにその目的がある。
明細書で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
無線通信システムにおいて、トリガフレームに基づいて応答フレームであるTB PPDU(Trigger Based Physical layer Protocol Data Unit)を伝送するための端末は、通信モジュールと、前記通信モジュールを制御するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、AP(Access Point)から一つまたはそれ以上の端末にPPDUの伝送を指示するフレームを受信するが、前記フレームは、共通情報フィールド(common information field)と、前記一つまたはそれ以上の端末それぞれのためのユーザ情報フィールド(user information field)と、を含み、前記ユーザ情報フィールドは、前記ユーザ情報フィールドの用途を指示するAID12サブフィールドを含み、前記AID12サブフィールドに基づいて前記PPDUを伝送するが、前記フレームによって伝送が指示される前記PPDUがEHT(Extremely High Throughput) PPDUであれば、前記AID12サブフィールドの値は少なくとも一つの特定値を除いた複数の値のうち一つの値に設定され、前記少なくとも一つの特定値は、HE(High Efficiency)を支援する少なくとも一つの端末のアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(an uplink orthogonal frequency division multiple access (OFDMA)-based random access:UORA)のための資源を割り当てるために使用される。
また、本発明において、前記複数個の値はEHTを支援する端末それぞれに対するユーザ情報フィールドを識別するために使用される。
また、本発明において、前記少なくとも一つの特定値のうち第1特定値は前記APと結合されていない(unassociated)端末のUORA動作のための資源割り当てのために使用される。
また、本発明において、前記第1特定値は「2045」である。
また、本発明において、第2特定値は前記APと結合された(Associated)端末のUORA動作のための資源割り当てのために使用されるが、前記第2特定値は特定条件を満足しなければ前記少なくとも一つの特定値に含まれ、前記特定条件を満足すれば前記複数個の値に含まれる。
また、本発明において、前記特定条件は、前記APと結合された端末全部が前記EHT PPDUの伝送は不可能で、前記HE PPDUの伝送は可能な端末ではない場合である。
また、本発明において、前記第2特定値は「0」である。
また、本発明において、前記特定条件は前記フレームがEHT PPDUに含まれて伝導される場合である。
また、本発明において、前記特定条件は、前記APと結合された複数個の端末のうち前記EHT PPDUの伝送は不可能で、前記HE PPDUの伝送は可能な端末がいずれもUORA動作を支援しない場合である。
また、本発明は、APから一つまたはそれ以上の端末にPPDUの伝送を指示するフレームを受信するステップと、前記フレームは、共通情報フィールドと、前記一つまたはそれ以上の端末それぞれのためのユーザ情報フィールドと、を含み、前記ユーザ情報フィールドは、前記ユーザ情報フィールドの用途を指示するAID12サブフィールドを含み、前記AID12サブフィールドに基づいて前記PPDUを伝送するステップと、を含むが、前記フレームによって伝送が指示される前記PPDUがEHT PPDUであれば、前記AID12サブフィールドの値は少なくとも一つの特定値を除いた複数の値のうち一つの値に設定され、前記少なくとも一つの特定値は、HEを支援する少なくとも一つの端末のアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)のための資源を割り当てるために使用される方法を提供する。
本発明の実施例によれば、マルチリンク情報を効率的にシグナルできる効果がある。
また、本発明の実施例によれば、一つのフレームを用いて異なるフォーマットのPPDUの送信を指示できる効果がある。
また、本発明の実施例によれば、一つのフレームを用いて下位互換性(backwards compatibility)のためのレガシー(legacy)PPDUの送信も指示できる効果がある。
また、本発明の実施例によれば、競合ベースチャネル接近システムにおいて全体リソース使用率を増加させ、無線LANシステムの性能を向上させることができる。
また、本発明の実施例によると、同じフレームを利用して互いに異なる世代の端末に資源を割り当てることができるためシグナリングオーバーヘッドを減少することができ、資源を効率的に割り当てることができる。
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。 本発明の他の実施例による無線LANシステムを示す図である。 本発明の一実施例によるステーションの構成を示す図である。 本発明の一実施例によるアクセスポイントの構成を示す図である。 STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。 無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)方法を示す図である。 様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。 本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。 本発明の一実施例に係る多重リンク(multi-link)装置を示す図である。 本発明の一実施例に係る無線LAN機能を示す。 本発明の一実施例に係る上りリンク(Uplink:UL)多重ユーザ(multi user:MU)動作をを示す。 本発明の一実施例に係るトリガーフレーム(Trigger frame)フォーマットをを示す。 本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作をを示す。 本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作をを示す。 本発明の一実施例に係るトリガーベースPPDUフォーマットを指示するための方法をを示す。 本発明の一実施例に係るトリガーベースPPDUフォーマットを指示するためのトリガーフレームフォーマットをを示す。 本発明のさらに他の実施例に係るトリガーベースPPDUフォーマットを指示するためのトリガーフレームフォーマットをを示す。 本発明の一実施例に係るトリガーフレームフォーマットの決定方法をを示す。 本発明の一実施例に係る長さフィールド(Length field)の設定方法を示す。 本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作をを示す。 本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作をを示す。 本発明の一実施例に係るUL直交周波数分割多重接続ベースの任意接続(UL OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)-based random access:UORA)動作をを示す。 本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作をを示す。 本発明の一実施例によるTB PPDUフォーマットを指示するための方法を示す図である。 本発明の一実施例によるトリガフレームフォーマットの他の一例を示す図である。 本発明の一実施例によるトリガフレームフォーマット及びRA-RUを指示するための方法を示す図である。 本発明の一実施例によるトリガフレームフォーマット及びRA-RUを指示するための他の一例を示す図である。 本発明の一実施例によるTB PPDUフォーマットを指示するための他の一例を示す図である。 本発明の一実施例によるアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)動作及びTB PPDUフォーマットを指示するための方法の一例を示す図である。 本発明の一実施例によるアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)動作及びTB PPDUフォーマットを指示するための方法の他の一例を示す図である。 本発明の一実施例によるトリガフレームの設定を示す図である。 本発明の一実施例によるトリガフレームの設定及びUORA動作を示す図である。 本発明の一実施例によるTRSを利用したUL MU動作を示す図である。 本発明の一実施例によるPPDU伝送方法の一例を示す順序図である。 本発明の一実施例によるPPDU伝送方法を指示するためのフレーム伝送方法の一例を示す順序図である。
本明細書で使用される用語は、本発明での機能を考慮してできる限り現在広く使用されている一般的案用語を選択しているが、これは該当技術分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、このような場合は該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
明細書全体にわたって、ある構成が他の構成と「連結」されているとすると、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を間に挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素が特定の構成要素を「含む」とすると、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素を更に含み得ることを意味する。加えて、特定臨界値を基準に「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替され得る。 以下、本発明において、フィールドとサブフィールドは同じ意味で使われてよい。
図1は、本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)を含むが、BSSは同期化に成功し互いに通信し得る機器の集合を示す。一般に、BSSはインフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分されるが、図1はこのうちインフラストラクチャBSSを示している。
図1に示すように、インフラストラクチャーBSS BSS1,BSS2は、1つ又はそれ以上のステーションSTA1,STA2,STA3,STA4,STA5、分配サービス(Distribution Service)を提供するステーションであるアクセスポイントAP-1,AP-2、及び複数のアクセスポイントAP-1,AP-2を連結させる分配システム(Distribution System)DSを含む。
ステーション(Station、STA)は、IEEE 802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インタフェースを含む任意のディバイスであって、広い意味では非アクセスポイントnon-APステーションのみならずアクセスポイントAPを全て含む。また、本明細書において、「端末」とはnon-APまたはAPを指すか、両者を全て指す用語として使用される。無線通信のためのステーションはプロセッサと通信部を含み、実施例によってユーザインタフェース部とディスプレーユニットなどを更に含む。プロセッサは無線ネットワークを介して伝送するフレームを生成するか、または前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理し、その他にステーションを制御するための多様な処理を行う。そして、通信部は前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信する。本発明において、端末はユーザ端末機(user equipment、UE)を含む用語として使用される。
アクセスポイント(Access Point、AP)は、自らに結合された(associated)ステーションのために無線媒体を経由して分配システムDSに対する接続を提供する個体である。インフラストラクチャBSSにおいて、非APステーション間の通信はAPを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定されている場合は非APステーションの間でも直接通信が可能である。一方、本発明において、APはPCP(Personal BSS Coordination Point)を含む概念として使用されるが、広い意味では集中制御器、基地局(Base Station、BS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、またはサイト制御器などの概念を全て含む。本発明において、APはベース無線通信端末とも称されるが、ベース無線通信端末は、広い意味ではAP、ベースステーション(base station)、eNB(eNodeB)、及びトランスミッションポイントTPを全て含む用語として使用される。それだけでなく、ベース無線通信端末は複数の無線通信端末との通信で通信媒介体(medium)資源を割り当て、スケジューリング(scheduling)を行う多様な形態の無線通信端末を含む。
複数のインフラストラクチャBSSは、分配システムDSを介して互いに連結される。この際、分配システムを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。
図2は、本発明の他の実施例による無線LANシステムである独立BSSを示す図である。図2の実施例において、図1の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明を省略する。
図2に示したBSS3は独立BSSであってAPを含まないため、全てのステーション(STA6、STA7)がAPと接続されていない状態である。独立BSSは分配システムへの接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)をなす。独立BSSにおいて、それぞれのステーション(STA6、STA7)はダイレクトに互いに連結される。
図3は、本発明の一実施例によるステーション100の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるステーション100は、プロセッサ110、通信部120、ユーザインタフェース部140、ディスプレーユニット150、及びメモリ160を含む。
まず、通信部120は、無線LANパケットなどの無線信号を送受信し、ステーション100に組み込まれる又は外付けられて具備されてよい。実施例によれば、通信部120は、互いに異なる周波数バンドを用いる少なくとも1つの通信モジュールを含むことができる。例えば、前記通信部120は、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzなどの異なる周波数バンドの通信モジュールを含むことができる。一実施例によれば、ステーション100は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてAP又は外部ステーションと無線通信を行うことができる。通信部120は、ステーション100の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。ステーション100が複数の通信モジュールを含む場合に、各通信モジュールはそれぞれ独立した形態で備えられてもよく、複数のモジュールが1つのチップとして統合して備えられてもよい。本発明の実施例において、通信部120は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、ユーザインタフェース140は、ステーション100に備えられた多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいてステーション100を制御する。また、ユーザインタフェース部140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づいた出力を行う。
次に、ディスプレーユニット150は、ディスプレー画面にイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。また、メモリ160は、ステーション100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーション100がAPまたは外部のステーションと接続を行うのに必要な接続プログラムが含まれる。
本発明のプロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、ステーション100内部のデータをプロセッシングする。また、前記プロセッサ110は上述したステーション100の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ110はメモリ160に貯蔵されたAPとの接続のためのプログラムを行い、APが伝送した通信設定メッセージを受信する。また、プロセッサ110は通信設定メッセージに含まれたステーション100の優先条件に関する情報を読み取り、ステーション100の優先条件に関する情報に基づいてAPに関する接続を要請する。本発明のプロセッサ110はステーション100のメインコントロールユニットを指してもよく、実施例によってステーション100の一部の構成、例えば、通信部120などを個別的に制御するためのコントロールユニットを指してもよい。つまり、プロセッサ110は通信部120から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部(modulator and/or demodulator)であってもよい。プロセッサ110は、本発明の実施例によるステーション100の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図3に示したステーション100は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。例えば、前記プロセッサ110及び通信部120は一つのチップに統合されて具現されてもよく、別途のチップで具現されてもよい。また、本発明の実施例において、前記ステーション100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部140及びディスプレーユニット150などはステーション100に選択的に備えられてもよい。
図4は、本発明の一実施例によるAP200の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるAP200は、プロセッサ210、通信部220、及びメモリ260を含む。図4において、AP200の構成のうち図3のステーション100の構成と同じであるか相応する部分については重複する説明を省略する。
図4を参照すると、本発明に係るAP 200は、少なくとも1つの周波数バンドにおいてBSSを運営するための通信部220を備える。図3の実施例において前述したように、前記AP 200の通信部220も、互いに異なる周波数バンドを用いる複数の通信モジュールを含むことができる。すなわち、本発明の実施例に係るAP 200は、異なる周波数バンド、例えば、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzのいずれかを用いる2つ以上の通信モジュールを共に備えることができる。好ましくは、AP 200は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてステーションと無線通信を行うことができる。前記通信部220は、AP 200の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。本発明の実施例において、通信部220は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、メモリ260は、AP200で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーションの接続を管理する接続プログラムが含まれる。また、プロセッサ210はAP200の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ210はメモリ260に貯蔵されたステーションとの接続のためのプログラムを行い、一つ以上のステーションに対する通信設定メッセージを伝送する。この際、通信設定メッセージには各ステーションの接続優先条件に関する情報が含まれる。また、プロセッサ210はステーションの接続要請に応じて接続設定を行う。一実施例によると、プロセッサ210は通信部220から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部である。プロセッサ210は、本発明の実施例によるAP200の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図5は、STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
図5を参照すると、STA100とAP200間のリンクは大きくスキャニング(sanning)、認証(authentication)、及び結合(association)の3つのステップを介して設定される。まず、スキャニングステップは、AP200が運営するBSSの接続情報をSTA100が獲得するステップである。スキャニングを行うための方法としては、AP200が周期的に伝送するビーコン(beacon)メッセージS101のみを活用して情報を獲得するパッシブスキャニング(passive sanning)方法と、STA100がAPにプローブ要請(probe request)を伝送しS103、APからプローブ応答(probe response)を受信してS105、接続情報を獲得するアクティブスキャニング(active sanning)方法がある。
スキャニングステップにおいて無線接続情報の受信に成功したSTA100は、認証要請(authentication request)を伝送しS107a、AP200から認証応答(authentication response)を受信してS107b、認証ステップを行う。認証ステップが行われた後、STA100は結合要請(association request)を伝送しS109a、AP200から結合応答(association response)を受信してS109b、結合ステップを行う。本明細書において、結合とは基本的に無線結合を意味するが、本発明はこれに限らず、広い意味での結合は無線結合及び有線結合を全て含む。
一方、追加に802.1X基盤の認証ステップS111、及びDHCPを介したIPアドレス獲得ステップS113が行われる。図5において、サーバ300はSTA100と802.1X基盤の認証を処理するサーバであって、AP200に物理的に結合されて存在するか、別途のサーバとして存在してもよい。
図6は、無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance) 方法を示す図である。
無線LAN通信を行う端末は、データを伝送する前にキャリアセンシング(Carrier Sensing)を行ってチャネルが占有状態(busy)であるのか否かをチェックする。もし一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルが占有状態と判別され、前記端末は該当チャネル対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)といい、該当信号の感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。もし端末に受信されたCCA臨界値以上の無線信号が該当端末を受信者とすれば、端末は受信された無線信号を処理する。一方、該当チャネルから無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休状態(idle)と判別される。
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある各端末は、各端末の状況によるIFS(Inter Frame Space)、例えば、AIFS(Arbitration IFS)、PIFS(PCF IFS)などの時間の後にバックオフ手順を行う。実施例によって、前記AIFSは従来のDIFS(DCF IFS)を代替する構成として使用される。各端末は、該当端末に決定された乱数(random number)だけのスロットタイムを前記チャネルの遊休状態の間隔(interval)の間に減少させながら待機し、スロットタイムを全て消尽した端末が該当チャネルに対するアクセスを試みる。このように、各端末がバックオフ手順を行う区間を競争ウィンドウ区間という。
もし特定端末が前記チャネルのアクセスに成功すれば、該当端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。しかし、アクセスを試みた端末が他の端末と衝突すれば、衝突した端末はそれぞれ新しい乱数を割り当てられて更にバックオフ手順を行う。一実施例によると、各端末に新しく割り当てられる乱数は、該当端末が以前割り当てられた乱数の範囲(競争ウィンドウ、CW)の2倍の範囲(2*CW)内で決定される。一方、各端末は、次の競争ウィンドウ区間で更にバックオフ手順を行ってアクセスを試みるが、この際、各端末は以前の競争ウィンドウ区間に残ったスロットタイムからバックオフ手順を行う。このような方法で無線LAN通信を行う各端末は、特定チャネルに対する互いの衝突を回避することができる。
以下、本発明において、端末は、non-AP STA、AP STA、AP、STA、受信装置又は送信装置と呼ぶことができ、本発明がこれに限定されるものではない。また、本発明において、AP STAは、APと呼ぶことができる。
<様々なPPDUフォーマットの実施例>
図7には、様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。より具体的に、図7(a)は、802.11a/gに基づくレガシーPPDUフォーマットの一実施例、図7(b)は、802.11axに基づくHE PPDUフォーマットの一実施例を示し、図7(c)は、802.11beに基づくノン-レガシーPPDU(すなわち、EHT PPDU)フォーマットの一実施例を示す。また、図7(d)は、前記PPDUフォーマットで共通に用いられるL-SIG及びRL-SIGの細部フィールド構成を示す。
図7(a)を参照すると、レガシーPPDUのプリアンブルは、L-STF(Legacy Short Training field)、L-LTF(Legacy Long Training field)及びL-SIG(Legacy Signal field)を含む。本発明の実施例において、前記L-STF、L-LTF及びL-SIGは、レガシープリアンブルと呼ぶことができる。
図7(b)を参照すると、HE PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、HE-SIG-A(High Efficiency Signal A field)、HE-SIG-B(High Efficiency Signal B field)、HE-STF(High Efficiency Short Training field)、HE-LTF(High Efficiency Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、HE-STF及びHE-LTFは、HEプリアンブルと呼ぶことができる。HEプリアンブルの具体的な構成は、HE PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、HE-SIG-Bは、HE MU PPDUフォーマットのみにおいて用いられてよい。
図7(c)を参照すると、EHT PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、U-SIG(Universal Signal field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal A field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal B field)、EHT-STF(Extremely High Throughput Short Training field)、EHT-LTF(Extremely High Throughput Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、EHT-SIG-A、EHT-SIG-B、EHT-STF及びEHT-LTFは、EHTプリアンブルと呼ぶことができる。ノン-レガシープリアンブルの具体的な構成は、EHT PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、EHT-SIG-AとEHT-SIG-Bは、EHT PPDUフォーマットのうち一部のフォーマットのみにおいて用いられてよい。
PPDUのプリアンブルに含まれたL-SIGフィールドは、64 FFT OFDMが適用され、総64個のサブキャリアで構成される。このうち、ガードサブキャリア、DCサブキャリア及びパイロットサブキャリアを除く48個のサブキャリアが、L-SIGのデータ送信用に用いられる。L-SIGにはBPSK、Rate=1/2のMCS(Modulation and Coding Scheme)が適用されるので、総24ビットの情報を含むことができる。図7(d)には、L-SIGの24ビット情報構成を示す。
図7(d)を参照すると、L-SIG、は、L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドを含む。L_RATEフィールドは、4ビットで構成され、データ送信に用いられたMCSを示す。具体的に、L_RATEフィールドは、BPSK/QPSK/16-QAM/64-QAMなどの変調方式と1/2、2/3、3/4などの符号率を組み合わせた6/9/12/18/24/36/48/54Mbpsの送信速度のうち1つの値を示す。L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドの情報を組み合わせると当該PPDUの全長を示すことができる。ノン-レガシーPPDUフォーマットでは、L_RATEフィールドを最小速度である6Mbpsに設定する。
L_LENGTHフィールドの単位はバイトであり、総12ビットが割り当てられて最大4095までシグナルでき、L_RATEフィールドとの組合せで該当PPDUの長さを示すことができる。このとき、レガシー端末とノンレガシー端末はL_LENGTHフィールドを別個の方法で解釈することができる。
まず、レガシー端末又はノンレガシー端末がL_LENGTHフィールドを用いて該当PPDUの長さを解釈する方法は次の通りである。L_RATEフィールドの値が6Mbpsを指示するように設定された場合に、64FFTの1個のシンボルデュレーションである4usの間に3バイト(すなわち、24ビット)が送信されてよい。したがって、L_LENGTHフィールド値に、SVCフィールド及びTailフィールドに該当する3バイトを足し、これを1個のシンボルの送信量である3バイトで割ると、L-SIG以後の64FFT基準シンボル個数が取得される。取得されたシンボル個数に1個のシンボルデュレーションである4usをかけた後に、L-STF、L-LTF及びL-SIGの送信にかかる20usを足すと、該当PPDUの長さ、すなわち、受信時間(RXTIME)が得られる。これを数式で表現すれば、下記の式1の通りである。
〔数式1〕
このとき、
は、xより大きい又は等しい最小の自然数を表す。L_LENGTHフィールドの最大値は4095であるので、PPDUの長さは、最大5.484msまでに設定されてよい。当該PPDUを送信するノン-レガシー端末は、L_LENGTHフィールドを下記の式2のように設定しなければならない。
〔数式2〕
ここで、TXTIMEは、当該PPDUを構成する全体送信時間であり、下記の式3の通りである。このとき、TXは、Xの送信時間を表す。
〔数式3〕
以上の式を参照すると、PPDUの長さは、L_LENGTH/3の切上げ値に基づいて計算される。したがって、任意のk値に対してL_LENGTH={3k+1,3k+2,3(k+1)}の3つの異なる値が、同一のPPDU長を指示する。
図7(e)を参照すると、U-SIG(Universal SIG)フィールドは、EHT PPDU及び後続世代の無線LANのPPDUにおいて存続し、11beを含めてどの世代のPPDUであるかを区分する役割を担う。U-SIGは、64FFTベースのOFDMの2シンボルであり、総52ビットの情報を伝達することができる。このうち、CRC/テール9ビットを除く43ビットは、大きく、VI(Version Independent)フィールドとVD(Version Dependent)フィールドに区分される。
VIビットは、現在のビット構成を後にも維持し続け、後続世代のPPDUが定義されても、現在の11be端末が、当該PPDUのVIフィールドから当該PPDUに関する情報を得ることができる。そのために、VIフィールドは、PHYバージョン、UL/DL、BSSカラー、TXOP、リザーブド(Reserved)フィールドで構成される。PHYバージョンフィールドは3ビットであり、11be及び後続世代の無線LAN標準を順次にバージョンで区分する役割を担う。11beは000bの値を有する。UL/DLフィールドは、当該PPDUが上りリンク/下りリンクPPDUのいずれであるかを区分する。BSSカラーは、11axで定義されたBSS別識別子を意味し、6ビット以上の値を有する。TXOPは、MACヘッダーで伝達されていた送信機会デュレーション(Transmit Opportunity Duration)を意味するが、PHYヘッダーに追加することにより、MPDUをデコードすることなく、当該PPDUが含まれたTXOPの長さを類推でき、7ビット以上の値を有する。
VDフィールドは、11beバージョンのPPDUにのみ有用なシグナリング情報としてPPDUフォーマット、BWのように、如何なるPPDUフォーマットにも共通に用いられるフィールド、及びPPDUフォーマット別に異なるように定義されるフィールドで構成されてよい。PPDUフォーマットは、EHT SU(Single User)、EHT MU(Multiple User)、EHT TB(Trigger-based)、EHT ER(Extended Range)PPDUなどを区分する区分子である。BWフィールドは、大きく、20、40、80、160(80+80)、320(160+160)MHzの5個の基本PPDU BWオプション(20*2の冪乗の形態で表現可能なBWを基本BWと呼ぶことができる。)と、プリアンブルパンクチャリング(Preamble Puncturing)によって構成される様々な残りのPPDU BWをシグナルする。また、320MHzでシグナルされた後、一部の80MHzがパンクチャーされた形態でシグナルされてよい。また、パンクチャーされて変形されたチャネル形態は、BWフィールドで直接シグナルされてもよく、或いはBWフィールドとBWフィールド以後に現れるフィールド(例えば、EHT-SIGフィールド内のフィールド)を共に用いてシグナルされてもよい。仮に、BWフィールドを3ビットとする場合に、総8個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で3個をシグナルできる。仮にBWフィールドを4ビットとする場合に総16個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で11個をシグナルできる。
BWフィールド以後に位置するフィールドは、PPDUの形態及びフォーマットによって異なり、MU PPDUとSU PPDUは同一のPPDUフォーマットでシグナルされてよく、EHT-SIGフィールドの前に、MU PPDUとSU PPDUを区別するためのフィールドが位置してよく、そのための追加のシグナリングが行われてよい。SU PPDUとMU PPDUは両方ともEHT-SIGフィールドを含んでいるが、SU PPDUで不要な一部のフィールドが圧縮(compression)されてよい。この時、圧縮が適用されたフィールドの情報は省略されるか、あるいはMU PPDUに含まれる本来フィールドのサイズよりも縮小したサイズを有してよい。例えば、SU PPDUの場合、EHT-SIGの共通フィールドが省略又は代替されるか、ユーザ特定フィールドが代替されるか、或いは1個に縮小するなど、異なる構成を有してよい。
又は、SU PPDUは、圧縮されたか否かを示す圧縮フィールドをさらに含むことができ、圧縮フィールドの値によって一部のフィールド(例えば、RAフィールドなど)が省略されてよい。
SU PPDUのEHT-SIGフィールドの一部が圧縮された場合に、圧縮されたフィールドに含まれる情報は、圧縮されていないフィールド(例えば、共通フィールドなど)で一緒にシグナルされてよい。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのPPDUフォーマットであるので、U-SIGフィールド以後にEHT-SIGフィールドが必須に送信される必要があり、シグナルされる情報の量が可変的であってよい。すなわち、複数個のMU PPDUが複数個のSTAに送信されるので、それぞれのSTAは、MU PPDUが送信されるRUの位置、それぞれのRUが割り当てられたSTA、及び送信されたMU PPDUが自分に送信されたか否かを認識しなければならない。したがって、APは、EHT-SIGフィールドに上のような情報を含めて送信しなければならない。そのために、U-SIGフィールドではEHT-SIGフィールドを効率的に送信するための情報をシグナルし、これは、EHT-SIGフィールドのシンボル数及び/又は変調方法であるMCSであってよい。EHT-SIGフィールドは、各ユーザに割り当てられたRUのサイズ及び位置情報を含むことができる。
SU PPDUである場合、STAに複数個のRUが割り当てられてよく、複数個のRUは連続又は不連続してよい。STAに割り当てられたRUが連続しない場合、STAは、中間にパンクチャーされたRUを認識してこそ、SU PPDUを効率的に受信することができる。したがって、APは、SU PPDUに、STAに割り当てられたRUのうちパンクチャーされたRUの情報(例えば、RUのパンクチャリングパターンなど)を含めて送信できる。すなわち、SU PPDUの場合、パンクチャリングモードが適用されたか否か及びパンクチャリングパターンをビットマップ形式などで示す情報を含むパンクチャリングモードフィールドがEHT-SIGフィールドに含まれてよく、パンクチャリングモードフィールドは、帯域幅内で現れる不連続するチャネルの形態をシグナルできる。
シグナルされる不連続チャネルの形態は制限的であり、BWフィールドの値と組み合わせてSU PPDUのBW及び不連続チャネル情報を示す。例えば、SU PPDUの場合、単一端末にのみ送信されるPPDUであるので、STAは、PPDUに含まれたBWフィールドから、自分に割り当てられた帯域幅が認識でき、PPDUに含まれたU-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドのパンクチャリングモードフィールドから、割り当てられた帯域幅のうちパンクチャーされたリソースが認識できる。この場合、端末は、パンクチャーされたリソースユニットの特定チャネルを除く残りのリソースユニットでPPDUを受信できる。このとき、STAに割り当てられた複数個のRUは、互いに異なる周波数帯域又はトーンで構成されてよい。
制限された形態の不連続チャネル形態のみがシグナルされる理由は、SU PPDUのシグナリングオーバーヘッドを減らすためである。パンクチャリングは、20MHzサブチャネル別に行われてよいので、80、160、320MHzのように20MHzサブチャネルを複数個有するBWに対してパンクチャリングを行うと、320MHzの場合、プライマリーチャネルを除く残りの20MHzサブチャネル15個の使用有無をそれぞれ表現して、不連続チャネル(端部20MHzのみがパンクチーされた形態も不連続と見なす場合)形態をシグナルしなければならない。このように単一ユーザ送信の不連続チャネル形態をシグナルするために15ビットを用いることは、シグナリング部分の低い送信速度を考慮したとき、過大なシグナリングオーバーヘッドとなり得る。
本発明は、SU PPDUの不連続チャネル形態をシグナルする手法を提案し、提案した手法によって決定された不連続チャネル形態を示す。また、SU PPDUの320MHz BW構成において主(Primary)160MHzと福(Secondary)160MHzのパンクチャリング形態をそれぞれシグナルする手法を提案する。
また、本発明の一実施例では、PPDUフォーマットフィールドにシグナルされたPPDUフォーマットにしたがって、プリアンブルパンクチャリングBW値が指示するPPDUの構成を異ならせる手法を提案する。BWフィールドの長さが4ビットである場合を仮定し、EHT SU PPDU又はTB PPDUである場合には、U-SIG以後に1シンボルのEHT-SIG-Aをさらにシグナルするか、EHT-SIG-Aを全くシグナルしなくてよいので、これを考慮してU-SIGのBWフィールドのみを用いて最大で11個のパンクチャリングモードを全てシグナルする必要がある。しかしながら、EHT MU PPDUの場合、U-SIG以後にEHT-SIG-Bをさらにシグナルするので、最大で11個のパンクチャリングモードをSU PPDUと異なる方法でシグナルしてよい。EHT ER PPDUの場合、BWフィールドを1ビットに設定し、20MHz又は10MHzの帯域を用いるPPDUであるかをシグナルすることができる。
図7(f)には、U-SIGのPPDUフォーマットフィールドでEHT MU PPDUと指示された場合に、VDフィールドのフォーマット特異的(Format-specific)フィールドの構成を示す。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのシグナリングフィールドであるSIG-Bが必須であり、U-SIG後に別途のSIG-A無しでSIG-Bが送信されてよい。そのために、U-SIGではSIG-Bをデコードするための情報をシグナルしなければならない。このようなフィールドは、SIG-B MCS、SIG-B DCM、SIG-Bシンボルの数(Number of SIG-B Symbols)、SIG-B圧縮(SIG-B Compression)、EHT-LTFシンボルの数(Number of EHT-LTF Symbols)フィールドなどである。
図8は、本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
図8を参照すると、PPDUは、プリアンブルとデータ部分で構成されてよく、一つのタイプであるEHT PPDUのフォーマットは、プリアンブルに含まれているU-SIGフィールドによって区別されてよい。具体的に、U-SIGフィールドに含まれているPPDUフォーマットフィールドに基づき、PPDUのフォーマットがEHT PPDUであるか否かが指示されてよい。
図8の(a)は、単一STAのためのEHT SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT SU PPDUは、APと単一STA間の単一ユーザ(Single User:SU)送信のために用いられるPPDUであり、U-SIGフィールド以後に追加のシグナリングのためのEHT-SIG-Aフィールドが位置してよい。
図8の(b)は、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであるEHTトリガーベース(Trigger-based)PPDUフォーマットの一例を示す。EHTトリガーベースPPDUは、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであり、トリガーフレームに対する応答のために用いられる上りリンクPPDUである。EHT PPDUは、EHT SU PPDUとは違い、U-SIGフィールド以後にEHT-SIG-Aフィールドが位置しない。
図8の(c)は、多重ユーザのためのEHT PPDUであるEHT MU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT MU PPDUは、1つ以上のSTAにPPDUを送信するために用いられるPPDUである。EHT MU PPDUフォーマットは、U-SIGフィールド以後にHE-SIG-Bフィールドが位置してよい。
図8の(d)は、拡張された範囲にあるSTAとの単一ユーザ送信のために用いられるEHT ER SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT ER SU PPDUは、図8の(a)で説明したEHT SU PPDUよりも広い範囲のSTAとの単一ユーザ送信のために用いられてよく、時間軸上でU-SIGフィールドが反復して位置してよい。
図8の(c)で説明したEHT MU PPDUは、APが複数個のSTAに下りリンク送信のために用いることができる。このとき、EHT MU PPDUは、複数個のSTAがAPから送信されたPPDUを同時に受信できるようにスケジューリング情報を含むことができる。EHT MU PPDUは、EHT-SIG-Bのユーザ特定(user specific)フィールドを通じて送信されるPPDUの受信者及び/又は送信者のAID情報を、STAに伝達することができる。したがって、EHT MU PPDUを受信した複数個の端末は、受信したPPDUのプリアンブルに含まれたユーザ特定フィールドのAID情報に基づいて空間再使用(spatial reuse)動作を行うことができる。
具体的に、HE MU PPDUに含まれたHE-SIG-Bフィールドのリソースユニット割り当て(resource unit allocation,RA)フィールドは、周波数軸の特定帯域幅(例えば、20MHzなど)におけるリソースユニットの構成(例えば、リソースユニットの分割形態)に関する情報を含むことができる。すなわち、RAフィールドは、STAがPPDUを受信するために、HE MU PPDUの送信のための帯域幅で分割されたリソースユニットの構成を指示できる。分割された各リソースユニットに割り当て(又は、指定)されたSTAの情報は、EHT-SIG-Bのユーザ特定フィールドに含まれてSTAに送信されてよい。すなわち、ユーザ特定フィールドは、分割された各リソースユニットに対応する1つ以上のユーザフィールドを含むことができる。
例えば、分割された複数個のリソースユニットのうち、データ送信のために用いられる少なくとも1つのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、受信者又は送信者のAIDを含むことができ、データ送信に用いられない残りのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、既に設定されたヌル(Null)STA IDを含むことができる。
図8に示す2個以上のPPDUを、同一のPPDUフォーマットを示す値で指示することができる。すなわち、2個以上のPPDUを同一の値によって同一のPPDUフォーマットと指示することができる。例えば、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、U-SIG PPDUフォーマットサブフィールドを用いて同一の値で指示することができる。このとき、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、PPDUを受信するSTAの個数によって区別されてよい。例えば、1個のSTAのみが受信するPPDUは、EHT SU PPDUと識別されてよく、2個以上のSTAが受信するようにSTAの数が設定された場合に、EHT MU PPDUと識別されてよい。言い換えると、同一のサブフィールド値を用いて、図8に示す2個以上のPPDUフォーマットを指示することができる。
また、図8に示すフィールドのうち一部のフィールド又はフィールドの一部の情報は省略されてよく、このように一部のフィールド又はフィールドの一部の情報が省略される場合を圧縮モード(compression mode)又は圧縮されたモード(compressed mode)と定義できる。
図9は、本発明の一実施例に係る多重リンク(multi-link)装置を示す図である。
図9を参照すると、一つ以上のSTAがアフィリエイト(affiliate)されているデバイス(device)の概念が定義されてよい。さらに他の実施例として本発明の一実施例によれば、1個超過(すなわち、2個以上の)のSTAがアフィリエイトされているデバイスが定義されてよい。このとき、装置は論理的な(logical)概念であってよい。したがって、このような概念の1個以上又は1個超過のSTAがアフィリエイトされているデバイスは、多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)、多重バンド(multi-band)デバイス又は多重リンク論理的エンティティ(multi-link logical entity:MLLE)と呼ぶことができる。
又は、上の概念のデバイスは、多重リンクエンティティ(multi-link entity:MLE)と呼ぶことができる。また、MLDは、一つのMAC SAP(medium access control service access point)をLLC(logical link control)まで有してよく、MLDは、一つのMACデータサービス(MAC data service)を有してよい。
MLDに含まれたSTAは、一つ以上のリンク(link)又はチャネル(channel)で動作することが可能である。すなわち、MLDに含まれたSTAは、互いに異なる複数のチャネルで動作することが可能である。例えば、MLDに含まれたSTAは、2.4GHz、5GHz、6GHzの異なる周波数帯域のチャネルを用いて動作することが可能である。これにより、MLDは、チャネル接続における利得を得、全体ネットワークの性能を上げることが可能である。既存の無線LANは単一リンク(single link)で動作したが、MLD動作は、複数個のリンクを用いて、より多いチャネル接続機会を得るか、チャネルの状況を考慮して複数個のリンクでSTAが効率的に動作することが可能である。
また、MLDにアフィリエイトされたSTAがAPである場合に、APがアフィリエイトされたMLDはAP MLDであってよい。一方、MLDにアフィリエイトされたSTAがnon-AP STAである場合に、non-APがアフィリエイトされたMLDはnon-AP MLDであってよい。
図9を参照すると、複数のSTAを含むMLDが存在してよく、MLDに含まれている複数のSTAは複数のリンクで動作できる。図9で、APであるAP1、AP2、AP3を含むMLDを、AP MLDということができ、non-AP STAであるnon-AP STA1、non-AP STA2、non-AP STA3を含むMLDを、non-AP MLDということができる。MLDに含まれているSTAは、リンク1(Link1)、リンク2(Link2)、リンク3(Link3)、又はリンク1~3の一部のリンクで動作できる。
本発明の実施例によれば、、多重リンク動作は多重リンク設定(multi-link setup)動作を含むことができる。多重リンク設定動作は、単一リンク動作で行われるアソシエーション(association)に対応する動作であってよい。多重リンクでフレームを交換するためには多重リンク設定が先行されてよい。多重リンク設定動作は、多重リンク設定要素(multi-link setup element)を用いて行われてよい。ここで、多重リンク設定要素は、多重リンクと関連した能力情報(capability information)を含むことができ、能力情報は、MLDに含まれたSTAが一つのリンクでフレームを受信すると同時に、MLDに含まれた他のSTAが他のリンクでフレームを送信できるか否かに関連した情報を含むことができる。すなわち、能力情報は、MLDに含まれたリンクでSTA(non-AP STA及び/又はAP(又は、AP STA))が異なる送信方向に同時にフレームを送信/受信できるか否かに関連した情報を含むことができる。また、能力情報は、使用可能なリンク又は動作チャネル(operating channel)に関連した情報をさらに含むことができる。多重リンク設定は、ピアSTA(peer STA)間の交渉(negotiation)によって設定されてよく、一つのリンクで多重リンク動作が設定されてよい。
本発明の一実施例によれば、TIDとMLDのリンクとの間にマッピング関係が存在してよい。例えば、TIDとリンクとがマップされる場合に、TIDは、マップされたリンクで送信されてよい。TIDとリンクとのマッピングは、送信方向ベース(directional-based)でなされてよい。例えば、MLD1とMLD2との間における両方向のそれぞれに対してマッピングがなされてよい。また、TIDとリンクとのマッピングは基本(default)設定が存在してよい。例えば、TIDとリンクとのマッピングは、基本的に、あるリンクに全てのTIDがマップされたものであってよい。
図10には、本発明の一実施例に係る無線LAN機能を示す。
図10を参照すると、ある標準の無線LANは、他の標準の無線LANの機能を含んでもよい。又は、ある標準の無線LANである場合に、他の標準の無線LANであってもよい。ここで、無線LANはSTAを意味できる。さらに、ここで、無線LANは、STAを含むMLDを意味してもよい。例えば、無線LAN標準は、以前世代の標準機能を含み、追加機能が含まれたものであってよい。例えば、HT STAは、OFDM PHY STAであってもよい。また、HT STAは、OFDM PHY STAの機能の他に追加機能を行うこともできる。例えば、VHT STAはHT STAであってもよい。また、VHT STAはHT STAの機能の他に追加機能を行うこともできる。例えば、HE STAはVHT STAであってもよい。また、HE STAは、VHT STAの機能の他に追加機能を行うこともできる。また、EHT STAはHE STAであってもよい。また、EHT STAは、HE STAの機能の他に追加機能を行うこともできる。また、EHT標準以後の標準が存在してよい。本発明において、EHT標準以後の標準をNEXT標準と呼ぶことができ、NEXT標準に従うSTAをNEXT STAと呼ぶことができる。NEXT STAはEHT STAであってもよい。また、NEXT STAは、EHT STAの機能の他に追加機能を行うこともできる。
図10は、各標準のSTA間の関係を示すダイヤグラムである。図10を参照すると、EHT STAであれば、HE STA、VHT STA、HT STA、OFDM PHY STAであり得る。また、NEXT STAであれば、EHT STA、HE STA、VHT STA、HT STA、OFDM PHY STAであり得る。
図11には、本発明の一実施例に係る上りリンク(Uplink:UL)多重ユーザ(multi user:MU)動作を示す。
図11を参照すると、APは、特定フレーム(例えば、トリガリングフレーム(triggering frame))を用いて少なくとも一つのSTAにPPDUの送信を指示でき、少なくとも一つのSTAは、APから送信された特定フレームに基づいて同一又は異なるフォーマットのPPDUを同時に送信することができる。
具体的には、図11に示すように、多重ユーザ送信(multi-user(MU) transmission)を指示(solicit)又はトリガー(trigger)するフレームは送信されてよく、このようなフレームに基づいて一つ以上のSTAが送信するか又はこのようなフレームに対する応答を行うことができる。このとき、一つ以上のSTAがフレームに対する応答を送信する場合に、フレームに基づいて一つ以上のSTAは同時に(simultaneous)直ちに(immediate)応答することができ、フレームに対する応答は、フレームが含まれたPPDUの末尾からSIFS後に送信が始まってよい。例えば、フレームが直ちに応答を指示する場合に、一つ以上のSTAはフレームに対する応答を直ちに送信することができる。一つ以上のSTAに送信を指示又はトリガーするフレームは、トリガーフレーム(trigger frame)又はMACヘッダーに、一つ以上のSTAに上りリンク送信を指示又はトリガーするという情報を含むフレームであってよい。このとき、フレームは、MACヘッダーに、一つのSTAにのみ上りリンク送信をトリガー又は指示する情報(例えば、TRS制御サブフィールド)を含んでよい。この際、フレームは、MACヘッダに一つのSTAにのみアップリンク伝送をトリガするか指示する情報(例えば、TRS制御サブフィールド)を含む。
例えば、MACヘッダーに含まれる上りリンク送信を指示又はトリガーする情報は、HT制御フィールド(HT control field)、制御サブフィールド(control subfield)、又はA-制御サブフィールド(A-control subfield)に含まれるトリガーされた応答スケジューリング(triggered response scheduling:TRS)又はTRS制御サブフィールド(TRS control subfield)であってよい。
上りリンク送信を指示又はトリガーするためのフレームはAPによって送信されてよく、上りリンク送信を指示又はトリガーするためのフレームがトリガーフレームである場合に、これに対する応答はトリガーベースPPDU(trigger-based PPDU:TB PPDU)フォーマットで送信されてよい。このとき、TB PPDDUは、前述したHE TB PPDU、EHT TB PPDUの他、将来の標準で定義可能なNEXT TB PPDUも含んでよい。
HE TB PPDUは、プリアンブル(preamble)、データ、及びパケット延長(packet extension(PE)で構成されてよく、プリアンブルは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-A、HE-STF、HE-LTFを順次に含んでよい。
EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUも、プリアンブル、データ、及びPEなどで構成されてよく、EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUのプリアンブルは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、(EHT-/NEXT-)STF、(EHT-/NEXT-)LTFを順次に含んでよい。
一つ以上のSTAにPPDUの送信を指示又はトリガーするフレームは、一つ以上のSTAがTB PPDUを送信する上で必要な情報を含むことができる。例えば、フレームに含まれたタイプサブフィールドが「01」(B3 B2)であり、サブタイプサブフィールドが「0010」(B7 B6 B5 B4)である場合に、このようなタイプサブフィールド及びサブタイプサブフィールドを含むフレームは、制御フレームであるトリガーフレームであってよい。
仮に、複数のSTAにTB PPDUの応答が指示又はトリガーされた場合に、複数のSTAが応答するPPDUのフォーマットが互いに異なると、応答を指示又はトリガーしたAPにとって、複数のSTAから送信される応答であるPPDUが受信し難いという問題が発生し得る。又は、複数のSTAが応答するPPDUのプリアンブルが含む情報がフォーマットによって異なると、応答を指示又はトリガーしたAPにとって、複数のSTAから送信される応答であるPPDUが受信し難いという問題が発生し得る。
したがって、このような問題を解決するために、複数のSTAがAPのフレームに対する応答をする場合に、応答するPPDUのフォーマット及び/又はPPDUのプリアンブルに含まれた情報のタイプが同一となるように設定されてよい。例えば、複数のSTAがAPのフレームに対する応答としてHE TB PPDUを送信する場合に、複数のSTAが送信するプリアンブルをAPが成功的に受信できるように、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-Aが含む情報が同一となるようにしてAPが情報を伝達するか、HE TB PPDUに含まれる情報に対する約束が定められてよい。しかし、仮にHE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUが重なるサブバンド(subband)で同時に送信される場合には、TB PPDUフォーマットが互いに異なるため、APがこれを受信し難い問題が発生し得る。
本発明の実施例によれば、、HE STAは、HE TB PPDUを送信できる。またEHT STAは、EHT TB PPDU又はHE TB PPDUを送信できる。またNEXT STAは、NEXT TB PPDU又はEHT TB PPDU又はHE TB PPDUを送信できる。これは、図10で説明したように、ある標準のSTAは以前標準の機能を含み得るためである。
図11に示すように、APは、HE STAとEHT STAにTB PPDUの送信をスケジュールするためのフレームを送信し、フレームを用いてTB PPDUの送信を指示又はトリガーした場合に、TB PPDUフォーマットに対する正確な指示又はプロトコルがないことがある。この場合、HE STAは、フレームに対する応答としてHE TB PPDUを送信し、EHT STAは、EHT TB PPDU又はHE TB PPDUで応答することができる。この場合、APは、STAの送信したTB PPDUが受信し難いことがあり、APが複数個のSTAから成功的にTB PPDUを受信できず、送信に成功しなかったにもかかわらず、媒体(medium)が占有され、他のSTAの送信機会が減るという問題が発生し得る。
以下、本発明においてSTAに指示することは、STAからの応答を指示することを意味でき、トリガーと指示は同じ意味で使われてよい。
また、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームはそれぞれ、HE、EHT、NEXT標準で定義したトリガーフレームであってよい。また、本発明において、HE TRS、EHT TRS、NEXT TRSはそれぞれ、HE、EHT、NEXT標準で定義したTRSであってよい。
図12には、本発明の一実施例に係るトリガーフレーム(Trigger frame)フォーマットを示す。
図12の(a)は、トリガーフレームフォーマットを示し、図12の(b)及び(c)はそれぞれ、トリガーフレームに含まれるフィールドである共通情報フィールド(common info(information) field)及びユーザ情報フィールド(user info field)を示す。
図12の(a)を参照すると、トリガーMACヘッダーとして、フレームは、フレーム制御フィールド(Frame Control field)、デュレーションフィールド(Duration field)、アドレスフィールド(Address field)を含み、共通情報フィールドとユーザ情報リストフィールドを含むことができる。アドレスフィールドは、リソース割り当てフィールド(Resource Allocation(RA) field)、送信アドレスフィールド(transmitter address:TA field)を含むことができる。
共通情報フィールドは、トリガーフレームが指示する全てのSTAに共通に該当する情報を含むことができる。図12の(b)は、共通情報フィールドの一例を示す。
ユーザ情報リストフィールドは、0個以上のユーザ情報フィールドを含むことができ、トリガーフレームの特定タイプを除くトリガーフレームのユーザ情報リストフィールドは、1個以上のユーザ情報フィールドを含むことができる。図12の(c)は、ユーザ情報フィールドの一例を示す。
トリガーフレームはさらに、パディングフィールド(Padding field)及びフレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence:FCS)フィールドをさらに含むことができる。パディングフィールドは、トリガーフレームを受信するSTAがトリガーフレームに対する応答を準備するのにかかる時間を確保するためにフレームの長さを増やす上で用いられてよく、選択的にトリガーフレームに含まれてよい。
図12の(b)を参照すると、共通情報フィールドは、トリガータイプサブフィールドを含むことができる。トリガータイプサブフィールドは、トリガーフレームバリアント(trigger frame variant)を識別(identify)するために用いられてよい。又は、トリガーフレームのタイプは、トリガーフレームサブフィールドの値に基づいて指示されてよい。また、トリガータイプサブフィールドに基づいて、図12に示すトリガー依存的共通情報サブフィールド(Trigger Dependent Common Info subfield)及びトリガー依存的ユーザ情報サブフィールド(Trigger Dependent User Info subfield)に含まれる情報及び長さが決定されてよい。例えば、トリガータイプサブフィールドは、共通情報フィールドのB0ビット~B3ビットで示されてよい。
共通情報フィールドは、上りリンク長さサブフィールド(Uplink(UL) length subfield)を含むことができる。UL長サブフィールドは、トリガーフレームに対する応答であるTB PPDUの長さに関する情報を含んでよく、トリガーフレームに応答するフレームの長さに関する情報を含んでよい。また、UL長サブフィールドは、トリガーフレームに応答するTB PPDUのL-SIGの長さサブフィールドに含まれる値を指示することができる。したがって、トリガーフレームを受信し、TB PPDUで応答するSTAは、受信したトリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値に基づいて、TB PPDUのL-SIGに含まれた長さサブフィールドの値を設定することができる。具体的には、TB PPDUで応答するSTAは、受信したトリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値に、TB PPDUのL-SIGに含まれた長さサブフィールドを設定することができる。例えば、STAは、UL長サブフィールドを示す共通情報フィールドのB4~B15ビットの値に基づいて、TB PPDUのL-SIGに含まれた長さサブフィールドを設定し、TB PPDUを送信することができる。
また、共通情報フィールドは、上りリンク帯域幅サブフィールド(UL Bandwidth(BW)subfield)をさらに含むことができる。UL BWサブフィールドは、トリガーフレームに応答するTB PPDUのシグナリングフィールド(例えば、HE-SIG-A又はU-SIGなど)に含まれるBW値を指示でき、トリガーフレームに対する応答として送信されるTB PPDUの最大BWを示すことができる。したがって、STAは、トリガーフレームに含まれたUL BWサブフィールドの値に基づいて、TB PPDUのシグナリングフィールドに含まれるBW値を設定することができる。
また、共通情報フィールドは、トリガーフレームに対する応答であるTB PPDUのシグナリングフィールドに含まれる情報などをさらに含むことができる。したがって、STAは、トリガーフレームを受信した後、トリガーフレームに含まれた情報に基づいてTB PPDUに含まれる情報を設定することができる。
図12の(c)を参照すると、ユーザ情報フィールドは、AID12サブフィールドを含むことができる。AID12サブフィールドは、AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドの意図された受信者又はユーザ情報フィールドの機能を指示するために用いられてよい。したがって、AID12サブフィールドは、AID12サブフィールドを含むトリガーフレームの意図された受信者又はトリガーフレームの機能を指示する役割を担うこともできる。例えば、AID12サブフィールドの値が、既に設定された値である場合に、ユーザ情報フィールドは、RA-RU(Random Access Resource Unit)を指示できる。すなわち、AID12サブフィールドの既に設定された値は、ユーザ情報フィールドがRA-RUを指示するということを示すことができる。具体的には、AID12サブフィールドの値が「0」であれば、ユーザ情報フィールドは、結合されたSTA(associated STAs)のためのRA-RUを指示することができる。例えば、AID12サブフィールドの値が「0」であれば、ユーザ情報フィールドは、結合されたSTAのためのRA-RUを指示でき、AID12サブフィールドの値が「2045」であれば、、ユーザ情報フィールドは、結合されていないSTA(unassociated STAs)のためのRA-RUを指示できる。AID12サブフィールドの値が指示するSTA ID(例えば、AID(association ID))に対応するSTAは、AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールド又はAIDサブフィールドを含むトリガーフレームによって応答が指示されてよい。例えば、AID12サブフィールドは、AID又はAIDの12LSBsを示すことができる。AID12サブフィールドが示す値に対応するSTAは、受信したトリガーフレームに対する応答としてTB PPDUを送信できる。この場合、AID12サブフィールドの値は「1」~「2007」の範囲(1及び2007を含む。)であってよく、AID12サブフィールドが既に設定された値(例えば、「2046」など)であれば、AID12サブフィールドの既に設定された値に対応するRUは、いかなるSTAにも割り当てられなくてよい。また、AIDサブフィールドが既に設定された値(例えば、「4095」など)であれば、既に設定された値は、トリガーフレームのパディングが始まることを示すことができる。
AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドの情報は、AID12サブフィールドが指示するSTAに対応する情報であってよい。例えば、リソース割り当てサブフィールド(Resource Unit(RU) Allocation subfield)は、RUのサイズ(size)及び位置(location)などを指示できる。このとき、AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドのRU割り当てサブフィールドの値は、AID12サブフィールドによって指示されるSTAに該当する情報であってよい。すなわち、AID12サブフィールドのRU割り当てサブフィールドによって指示されるRUは、AUD12サブフィールドによって指示されるSTAに割り当てられたRUであってよい。
また、ユーザ情報フィールドは、トリガーフレームに対する応答として送信されるTB PPDUの生成のためのコーディング方法(UL FECコーディングタイプ)、変調(modulation)方法(UL HE-MCS、UL DCM)、及びパワー(UL Targer RSSI)などを指示することができる。
図13には、本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作を示す。
図13を参照すると、APがトリガーフレームを用いてPPDUの送信を指示する場合に、STAは、トリガーフレームに基づいてそれぞれ異なるフォーマットのPPDUを応答することができる。図13で説明する実施例は、図10及び図11で説明した問題を解決するための方法であってよく、前述した内容は省略する。
具体的には、EHT STAは、HE TB PPDUを送信しなくよく、HE UL MU動作を行わなくてよい。また、EHT STAは、EHT TB PPDUフォーマットでトリガーフレーム又はTRS(例えば、TRS制御サブフィールドを含むPPDU)に応答することができる。
STAは、STAが支援可能な最も最新標準に該当するTB PPDUのみを送信し、以前標準に該当するTB PPDUは送信しなくてよい。すなわち、NEXT STAは、NEXT TB PPDUのみを送信し、以前標準に該当するHE TB PPDUなどは送信しなくてよい。また、NEXT STAは、NEXT UL MU動作を行うことができるが、HE UL MU動作は行わなくてよい。すなわち、EHT STAは、APのトリガーフレームに対する応答としてEHT TB PPDUのみを送信でき、EHT UL MU動作のみを行うことができる。
したがって、トリガーフレーム又はTRSに応答するSTAは、どのようなフォーマットのTB PPDUで応答するかを選択する必要がなく、このような方法は、トリガーフレーム又はTRSに応答するSTAの具現を簡単にすることができるという長所がある。
また、トリガーフレーム又はTRSを送信してTB PPDUの送信を指示するSTAも、異なるTB PPDUが重なって送信されないようにスケジュールする必要があり得る。すなわち、トリガーフレーム又はTRSを送信するSTAは、トリガーフレーム又はTRSに応答するSTAに、HE STA、EHT STA、及び/又はNEXT STAを共に指示しなくてよい。又は、トリガーフレーム又はTRSに応答するSTAにHE STA、EHT STA、及び/又はNEXT STAに、一つのPPDUを用いて指示しなくてよい。又は、HEトリガーフレーム(又は、TRS)、EHTトリガーフレーム(又は、TRS)、NEXTトリガーフレーム(又は、TRS)を一つのPPDUに含めないか、一つのトリガーフレームでHE STA、EHT STA、NEXT STAを指示しなくてよい。又は、HEトリガーフレームでEHT STA、NEXT STAを指示しなくてよい。たたし、このとき、結合されたPPDU(複数のPPDUが周波数ドメイン分割(frequency domain division)形態で存在するPPDU)を指示した場合には例外があり得る。本発明において、HE STAは、EHT STAではなく、NEXT STAでないHE STAを意味できる。また、EHT STAは、NEXT STAでないEHT STAを意味できる。
図13を参照すると、APは、HE STAのみをを指示するトリガーフレームを送信することができる。また、トリガーフレームを受信したSTAはHE STAであるので、HE TB PPDUで応答することができる。また、APは、EHT STAのみを指示するトリガーフレームを送信することができる。また、前記EHT STAのみを指示するトリガーフレームを受信したSTAはEHT STAであるので、EHT TB PPDUで応答することができる。
すなわち、図13の実施例において、トリガーフレーム又はTRSに応答するSTAのTB PPDUフォーマットを制限し、それに合わせてトリガーフレーム又はTRSをスケジュールすることによって、図10及び図11で説明した問題を解決することができる。
図14には、本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作を示す。
図14を参照すると、AP(Access Point)は、一つのトリガーフレームを送信して一つ以上のnon-AP STAに異なるフォーマットのPPDUの送信を指示することができる。
具体的には、図14で説明する方法は、図10及び図11で説明した問題を解決するための方法であり得、図13で説明した方法の例外的な場合であってよい。図14の方法は、図13で説明した方法であるトリガーフレーム又はTRSを送信する方法の例外的な場合であってよい。以下、前述した内容は本方法に同一に適用されてよく、その説明を省略する。
APは、結合されたPPDU(aggregated PPDU)を指示する場合に、HE STA、EHT STA及び/又はNEXT STAの全てにPPDUの送信を指示することが可能である。このとき、応答として送信されるHE TB PPDU、EHT TB PPDU及び/又はNEXT TB PPDUは周波数領域で重なって送信されないようにスケジュールされてよい。又は、HE TB PPDUのリソースユニットであるRUを含む20MHzサブチャネルとEHT TB PPDUのRUを含む20MHZサブチャネルは互いに重ならないように割り当てられてよい。
仮に、結合されたPPDUにHE PPDUが含まれる場合には、HE PPDUは主チャネルを含む領域に存在しなければならないが、結合されたPPDUがTB PPDUである場合に、HE PPDUが主チャネルを含まない領域に存在してもよい。
図14を参照すると、一つのトリガーフレームに対する応答として複数個のSTAからHE TB PPDU及びEHT TB PPDUが送信されてよい。また、この時、HE TB PPDU及びEHT TB PPDUは互いに重ならないRUで送信されてよい。すなわち、一つのトリガーフレームによって複数個のSTAに互いに異なるフォーマットのTB PPDUの送信が指示されてよく、互いに異なるフォーマットのTB PPDUの送信のためのRUは重ならなくてよい。したがって、複数個のSTAは、送信されたトリガーフレームに基づいて互いに異なるフォーマット(例えば、HE TB PPDU及びEHT TB PPDU)のPPDUを、周波数軸上の互いに異なるRUを用いて送信することができる。
図15には、本発明の一実施例に係るトリガーベースPPDUフォーマットを指示するための方法を示す。
図15を参照すると、一つのSTAは、PPDUの送信を指示するトリガリングフレームによる指示に基づいて、互いに異なるフォーマットのPPDUを選択的に送信することができる。
具体的には、EHT STAは、レガシーPPDU(例えば、HE TB PPDU)の他、EHT TB PPDUも選択的に送信でき、NEXT STAは、HE TB PPDU、EHT TB PPDU及び/又はNEXT TB PPDUを選択的に送信することができる。この場合、一つのフレーム又は一つのPPDUを用いて、複数の標準がそれぞれ適用されるSTAを個別にスケジュールすることができる。無線LANにおいて共同のリソースを複数の標準が適用されるSTAが一緒に使用するので、このような方法は長所になり得る。例えば、HE STA(EHT STAでないHE STA)、EHT STAを、一つのフレームを用いてHE TB PPDUで応答するようにすることができる。すなわち、non-AP STAはトリガリングフレームを送信し、HE STAの他にEHT STAにHE TB PPDUの送信も指示することができる。
また、TB PPDUフォーマットを選択するための情報が、トリガリングフレームであるトリガーフレーム、TRS、トリガーフレームを含むPPDU、又はTRS制御サブフィールドを含むPPDUに含まれてよい。すなわち、TB PPDUのフォーマットを選択するための情報をトリガリングフレームに含めてAP STAが少なくとも一つのnon-AP STAに送信し、non-AP STAは、送信されたトリガリングフレームに含まれた情報に基づいて、応答するPPDUのフォーマットを選択することができる。その後、少なくとも一つのnon-AP STAは、選択されたフォーマットに基づいてPPDUをAPに送信することができる。
このようなトリガリングフレームに対する応答であるPPDUのフォーマット(TB PPDUフォーマット)に対する情報は、MACレベルに存在してよく、トリガリングフレームの一つであるトリガーフレームは、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム及びNEXTトリガーフレームに区別されてよく、それぞれのトリガーフレームに対する応答は、HE TB PPDU、EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUに区別されてよい。
また、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームにトリガーフレームを区別することは、トリガーフレームに対する応答であるTB PPDUフォーマットをそれぞれ、HE TB PPDU、EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUに区別するということと同じ意味であってよい。
TB PPDUのフォーマットを区別するためのトリガーフレームのフォーマットがHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームのいずれであるかは、MACヘッダーに含まれるフレーム制御フィールド(Frame Control field)に基づいて識別されてよい。具体的には、タイプサブフィールド、サブタイプサブフィールド及び/又は制御フレーム拡張サブフィールド(Control Frame Extension subfield)に基づいてトリガーフレームのフォーマットが区別されてよい。また、タイプサブフィールド、サブタイプサブフィールド及び/又は制御フレーム拡張サブフィールドの値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームと識別され、他の既に設定された値である場合に、トリガーフレームはEHTトリガーフレームと識別されてよい。また、タイプサブフィールド、サブタイプサブフィールド及び/又は制御フレーム拡張サブフィールドの値が他の既に設定された値である場合に、トリガーフレームはNEXTトリガーフレームと識別されてよい。
例えば、タイプサブフィールドが01(B3 B2)であり、サブタイプサブフィールドが0010(B7 B6 B5 B4)である場合に、タイプサブフィールド及びサブタイプサブフィールドを含むフレームのフォーマットはHEトリガーフレームであってよい。この場合、限定されたビット数が割り当てられたタイプサブフィールド(2ビット)、サブタイプサブフィールド(4ビット)、及び/又は制御フレーム拡張サブフィールド(4ビット)のエントリーをEHT標準、NEXT標準においてさらに使用する必要があり得る。
又は、トリガーフレームのフォーマットがHEトリガーフレームか又はEHTトリガーフレームかは、トリガーフレームに含まれた共通情報フィールドに基づいて識別されてよい。すなわち、共通情報フィールドに含まれた特定サブフィールド(第1サブフィールド)の値に基づいて、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、共通情報フィールドの値によってnon-AP STAはHE TB PPDU又はEHT TB PPDUを選択し、割り当てられたRUで送信できる。このとき、共通情報フィールドの他にもユーザ情報フィールドの特定サブフィールド(第2サブフィールド)がPPDUのフォーマットを識別するためにさらに用いられてよい。
すなわち、トリガーフレームの共通情報フィールドに基づいて、トリガーフレームに対する応答であるPPDUのフォーマットを決定するためのバリアント(variant)が決定されてよく、決定されたバリアントによってPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、共通情報フィールドによってPPDUのフォーマットを決定するためのバリアントがHE variantと決定された場合に、non-AP STAは、HE TB PPDUで応答でき、共通情報フィールドによってPPDUのフォーマットを決定するためのバリアントがEHT variantと決定されると、non-AP STAはEHT TB PPDUで応答することができる。
このとき、PPDUのフォーマットを決定するためのバリアントは、共通情報フィールドの他にもユーザ情報フィールドがさらに用いられてよい。
例えば、トリガーフレームは、トリガータイプサブフィールドに基づいて、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかが区別されてよい。例えば、トリガータイプサブフィールド値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームであってよい。また、トリガータイプサブフィールド値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはEHTトリガーフレームであってよい。トリガータイプサブフィールド値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはNEXTトリガーフレームであってよい。
例えば、トリガータイプサブフィールド値が0~7であればHEトリガーフレームであり、0~7でなければ、EHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームであってよい。トリガータイプサブフィールドは種々のトリガーフレームタイプを指示するが、この場合、限定されたトリガータイプサブフィールド空間(Trigger Type subfield space)を使用しなければならないという短所があり得る。
さらに他の実施例によれば、トリガーフレームのUL長サブフィールド(Length subfield)に基づいて、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかが区別できる。例えば、UL長サブフィールド値をmod(remainder)演算した値に基づいて、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかが区別できる。すなわち、UL長サブフィールドの値を用いて、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットがHE PPDUか又はEHT PPDUかが決定されてよい。
より具体的には、UL長サブフィールド値をmod(remainder)3演算した値(UL長サブフィールドを3で割った余り)に基づいて、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかが区別できる。例えば、UL長サブフィールド値をmod3した結果が0でない場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームであってよい。又は、UL長サブフィールド値をmod3した結果が1である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームであってよい。又は、UL長サブフィールド値をmod3した結果が0である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームであってよい。又は、UL長サブフィールド値をmod3した結果が0である場合に、トリガーフレームはEHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームであってよい。
つまり、トリガフレームのUL長さサブフィールドの値をmod3した値が0でなければ、トリガフレームに対する応答はHE TB PPDUに伝送され、UL長さサブフィールドの値をmod3した値が1であれば、トリガフレームに対する応答はHE TB PPDUに伝送される。
また、トリガーフレームのUL長サブフィールドの値をmod3した値が0である場合に、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットは、EHT TB PPDUであってよい。
また、このような方法に加えて追加のトリガーフレーム区別方法を用いて、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームを区別することも可能である。例えば、図16で説明する区別方法を共に用いてHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームを区別することが可能である。
一実施例によれば、トリガーフレームのユーザ情報フィールド(User Info field)に基づいて、トリガーフレームのフォーマットがHEトリガーフレームか、EHTトリガーフレームか、又はNEXTトリガーフレームかを区別できる。
すなわち、前述した共通情報フィールドと類似に、トリガーフレームのフォーマットがHEトリガーフレームか又はEHTトリガーフレームかは、トリガーフレームに含まれたユーザ情報フィールドに基づいて識別されてよい。すなわち、ユーザ情報フィールドに含まれた特定サブフィールド(第2サブフィールド)の値に基づいて、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、ユーザ情報フィールドの値によって、non-AP STAは、HE TB PPDU又はEHT TB PPDUを選択し、割り当てられたRUで送信することができる。このとき、ユーザ情報フィールドの他にも共通情報フィールドの特定サブフィールド(第1サブフィールド)がPPDUのフォーマットを識別するためにさらに用いられてよい。
すなわち、トリガーフレームのユーザ情報フィールドに基づいて、トリガーフレームに対する応答であるPPDUのフォーマットを決定するためのバリアントが決定されてよく、決定されたバリアントによってPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、ユーザ情報フィールドによって、PPDUのフォーマットを決定するためのバリアントがHE variantと決定された場合に、non-AP STAは、HE TB PPDUで応答でき、ユーザ情報フィールドによって、PPDUのフォーマットを決定するためのバリアントがEHT variantと決定されると、non-AP STAはEHT TB PPDUで応答することができる。
このとき、PPDUのフォーマットを決定するためのバリアントは、ユーザ情報フィールドり他にも共通情報フィールドがさらに用いられてよい。
例えば、AID12サブフィールドに基づいて、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかが区別されてよい。一実施例によれば、既に設定された値のAID12サブフィールドを含むか否かによって、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかが区別されてよい。また、この場合、あるユーザ情報フィールドによって指示されたSTAがトリガーフレームフォーマットを決定するために当該ユーザ情報フィールド後に存在するAID12サブフィールドを引き続き確認すべきか否かが問題になり得る。このような問題を解決するために、どのようなトリガーフレームであるかを指示するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドがユーザ情報リストの前に存在してよい。また、このようなシグナリング方法を理解できないHE STAが誤動作することを防止するために、HE STAに該当するユーザ情報フィールド後に、どのようなトリガーフレームであるかを指示するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドが存在することも可能である。
また、このとき、ユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドを除く他のサブフィールドの情報はTB PPDU応答に必要でなく、どのようなトリガーフレームであるかを指示するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドのサブフィールドは省略されてよい。すなわち、ユーザ情報フィールドの長さが、AID12サブフィールドによって異なってよい。図15を参照すると、AID12サブフィールドは、応答するTB PPDUフォーマットを指示する役割を担うことができる。例えば、AID12サブフィールドが既に設定された値である場合に、前記既に設定された値に設定された前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、EHT TB PPDUであってよい。例えば、AID12サブフィールド値が2047である場合に、前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、EHT TB PPDUであってよい。また、AID12サブフィールドが既に設定された値である場合に、前記既に設定された値に設定された前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、NEXT TB PPDUであってよい。例えば、AID12サブフィールド値が2048である場合に、前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、NEXT TB PPDUであってよい。
さらに他の実施例によれば、既に設定された値のAID12サブフィールドから既に設定された位置に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、前記既に設定された値に該当するTB PPDUフォーマットで応答できる。例えば、既に設定された値のAID12サブフィールドよりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、前記既に設定された値に該当するTB PPDUフォーマットで応答できる。仮に、TB PPDUフォーマットを指示する値が複数存在すると、既に設定された値1と既に設定された値2の両方よりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、前記既に設定された値1に該当するTB PPDUフォーマットと前記既に設定された値2に該当するTB PPDUフォーマットのうち、既に設定された優先順位に従うTB PPDUフォーマットで応答できる。図15を参照すると、2047に設定されたAID12サブフィールドよりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、EHT TB PPDUで応答できる。また、2048に設定されたAID12サブフィールドよりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、NEXT TB PPDUで応答できる。また、2047に設定されたAID12サブフィールドと2048に設定されたAID12サブフィールドの両方よりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、NEXT TB PPDUで応答できる。また、2047に設定されたAID12サブフィールドと2048に設定されたAID12サブフィールドの両方よりも前に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、HE TB PPDUで応答することができる。
本実施例において、AID12サブフィールドがトリガーフレームの種類を指示する例を挙げたが、本発明はこれに限定されず、ユーザ情報フィールドの他のサブフィールドを用いてトリガーフレームの種類を指示することも可能である。
一実施例によれば、トリガーフレームのパディングフィールドに基づいて、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかが区別されてよい。例えば、パディングフィールドがHEトリガーフレームか、EHTトリガーフレームか、又はNEXTトリガーフレームかを指示する既に設定された値を含むか否かによって、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームのいずれであるかを決定することができる。
本発明の実施例によれば、本発明で説明する複数のトリガーフレーム区別方法を結合してHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームを区別することが可能である。また、本発明においてトリガーフレームについて説明した内容は、これに限定されず、TRSに対しても適用可能である。
本発明のさらに他の実施例として、APは、トリガリングフレームを用いて前記EHT PPDU及び前記HE PPDUの送信を共に指示できなくてもよい。すなわち、EHT APは、HE TB PPDUとEHT TB PPDUを共に指示するトリガーフレームを送信できず、一つのPPDUフォーマットのみを指示してもよい。
図16には、本発明の一実施例に係るトリガーベースPPDUフォーマットを指示するためのトリガーフレームフォーマットを示す。
図16を参照すると、トリガーフレームは、トリガーフレームのフォーマット及びトリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットを指示する情報を含んでよく、指示されるPPDUフォーマットによってトリガーフレームに含まれるコンテンツと長さが異なってよい。
具体的には、トリガーフレームは、トリガーフレームのフォーマットを指示する情報を含むことができる。すなわち、トリガーフレームは、トリガーフレームがHEトリガーフレームか、EHTトリガーフレームか、NEXTトリガーフレームかを指示する情報を含むことができる。したがって、トリガーフレームによって指示されるPPDUのフォーマットを決定するための情報を含むことができる。
また、フォーマットを指示する情報に基づいてトリガーフレームのコンテンツと長さが変わることが可能であり、トリガーフレームは、前記トリガーフレームに対する応答としてHE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUのいずれを送信しなければならないかを指示する情報を含むことができる。例えば、前述したトリガーフレームのフォーマットを指示する情報又はトリガーフレームに応答するTB PPDUフォーマットを指示する情報は、フォーマット識別子サブフィールド(Identifier subfield)に含まれてよい。
したがって、フォーマット識別子サブフィールドに基づいてトリガーフレームのフォーマットを決定することができる。また、フォーマット識別子サブフィールドに基づいて、応答するTB PPDUフォーマットを決定することが可能である。すなわち、フォーマット識別子サブフィールドが示す値に該当する標準のTB PPDUで応答することが可能である。一実施例によれば、フォーマット識別子サブフィールドは3ビットであってよい。また、フォーマット識別子サブフィールドは、共通情報フィールドのB16以後に存在してよい。
例えば、フォーマット識別子サブフィールドは、UL長サブフィールドの次に存在してよい。また、図12で説明したトリガーフレームは、HE STAも理解できるフォーマットであるので、フォーマット識別子サブフィールドはEHT標準以後のトリガーフレームに存在することが可能である。すなわち、トリガーフレームがフォーマット識別子サブフィールドを含む場合に、前記トリガーフレームは、EHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームであってよい。又は、トリガーフレームがフォーマット識別子サブフィールドを含む場合に、前記トリガーフレームに応答するTB PPDUは、EHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUであってよい。また、この場合、フォーマット識別子サブフィールドが指示できる値は、EHT標準以後であってよい。
一実施例によれば、TB PPDUに含まれるU-SIGフィールドは、前記TB PPDUを指示したPPDUに基づくことが可能である。一実施例によれば、TB PPDUに含まれるU-SIGフィールドは、TB PPDUを指示したトリガーフレームに基づくことが可能である。より具体的には、TB PPDUに含まれるU-SIGフィールドは、TB PPDUを指示したトリガーフレームに含まれたフォーマット識別子サブフィールドに基づくことが可能である。
例えば、TB PPDUに含まれるU-SIGフィールドのPHYバージョン識別子(version identifier)は、TB PPDUを指示したトリガーフレームに含まれたフォーマット識別子サブフィールドに基づくことが可能である。PHYバージョン識別子は、non-AP STA又はAPによって送信されるPPDUのPHYバージョンを示す。例えば、PHYバージョン識別子の値が「0」に設定されると、該当PPDUは、PHYバージョンがEHTであるEHT PPDUであることを意味する。
PHYバージョン識別子は、PPDUのフォーマットがEHT PPDUであるかを識別するために用いられてよく、トリガーフレームに含まれたフォーマット識別子に基づいて設定されてよい。例えば、non-AP STAは、トリガーフレームに含まれたフォーマット識別子の値と同一にPPDUに含まれるPHYバージョンフィールドの値を設定することができる。したがって、non-AP STAは、トリガーフレームに含まれたフォーマット識別子の値に基づいて、送信するPPDUのフォーマットがEHT TB PPDUか否かを決定できる。
例えば、TB PPDUに含まれるU-SIGフィールドのPHYバージョン識別子値は、TB PPDUを指示したトリガーフレームに含まれたフォーマット識別子サブフィールドと同一の値に設定されてよい。又は、U-SIGフィールドのPHYバージョン識別子サブフィールドとトリガーフレームのフォーマット識別子サブフィールドが示す標準の範囲が異なる場合に、TB PPDUに含まれるU-SIGフィールドのPHYバージョン識別子の値は、TB PPDUを指示したトリガーフレームに含まれたフォーマット識別子サブフィールド値に/から、既に設定された値を加算/減算した値に設定されてよい。
U-SIGフィールドのPHYバージョン識別子サブフィールドは、前述したPHYバージョンフィールドであってよい。また、U-SIGフィールドのPHYバージョン識別子サブフィールドは、U-SIGフィールドのフォーマットを指示する役割を担うことができる。またもU-SIGフィールドのPHYバージョン識別子サブフィールドは、U-SIGフィールドを含むPPDUのPHYバージョンを指示する役割を担うことができる。
図16を参照すると、トリガーフレームは、フォーマット識別子サブフィールドを含むことができる。また、フォーマット識別子サブフィールドに基づいて、前記トリガーフレームがどのような標準のトリガーフレームであるか、又は前記トリガーフレームに応答するTB PPDUフォーマットとしてどのようなものを使用すべきかを決定することができる。
また、トリガーフレームは、前記トリガーフレームに応答するTB PPDUのU-SIGフィールドに含まれる情報を含むことが可能である。例えば、トリガーフレームは、U-SIGフィールドのバージョン独立的(Version Independent)フィールドとバージョン依存的(Version Dependent)フィールドに含まれる情報を含むことができる。U-SIGフィールドに含まれる情報は、バージョン独立的フィールドとバージョン依存的フィールドに含まれる情報を含むものであってよい。
U-SIGフィールドのバージョン独立的フィールドに含まれる情報は、U-SIGバージョン独立的コンテンツであってよい。U-SIGフィールドのバージョン依存的フィールドに含まれる情報は、U-SIGバージョン依存的コンテンツであってよい。また、前述したフォーマット識別子サブフィールドは、U-SIGバージョン独立的コンテンツのうちの一つであってよい。本発明の実施例によれば、トリガーフレームに含まれたフォーマット識別子サブフィールドに基づいて、トリガーフレームに含まれるTB PPDUのU-SIGフィールドに含まれる情報の内容及び長さが異なることが可能である。例えば、トリガーフレームに含まれたフォーマット識別子サブフィールドに基づいて、トリガーフレームに含まれるTB PPDUのU-SIGバージョン依存的コンテンツの内容及び長さが変わることが可能である。例えば、U-SIGバージョン独立的コンテンツは、フォーマット識別子サブフィールドに関係ない内容及び長さを有するサブフィールドであってよく、U-SIGバージョン依存的コンテンツは、フォーマット識別子サブフィールドに基づく内容及び長さを有するサブフィールドであってよい。一実施例によれば、U-SIGフィールドに含まれる情報は、トリガーフレームの共通情報フィールドに含まれることが可能である。また、トリガーフレームに含まれるU-SIGバージョン依存的コンテンツは、BW、パンクチャリング情報などを含むことができる。
図16を参照すると、トリガーフレームは、U-SIGバージョン独立的コンテンツとU-SIGバージョン依存的コンテンツを含むことができる。また、フォーマット識別子サブフィールドに基づいてU-SIGバージョン独立的コンテンツ又はU-SIGバージョン依存的コンテンツの内容と長さが変わることが可能である。
図17には、本発明のさらに他の実施例に係るトリガーベースPPDUフォーマットを指示するためのトリガーフレームフォーマットを示す。
図17を参照すると、トリガリングフレームに含まれた共通情報フィールド及び/又はユーザ情報フィールドに含まれたサブフィールドに基づいて、STAは、送信するPPDUのフォーマットを決定することができる。
詳しくは、図17(a)はトリガフレームに含まれた共通情報フィールドの一例を示し、図17(b)はユーザ情報フィールドの一例を示す。図17(c)は特定ユーザ情報フィールド(Specialユーザ情報フィールド)の一例を示す。
図17の(a)~(c)に示すフィールドのうち、前述したフィールドと同じフィールドは、その説明を省略する。
図17の(a)の共通情報フィールドは、前述したように、トリガーフレームによって指示されたPPDUのフォーマットを識別するために用いられてよい。例えば、トリガーフレームの共通情報フィールドは、トリガーフレームによって指示されたPPDUのフォーマットがEHT TB PPDUか又はHE TB PPDUかを識別するために用いられてよい。
具体的には、図17の(a)に示す共通情報フィールドにおいて、HE/EHT P160サブフィールド(第1サブフィールド)は、160MHzの主チャネル(Primary channel)で送信されるPPDUのフォーマットを指示する。例えば、HE/EHT P160サブフィールドの値が「1」であれば、160MHzの主チャネルでのHE TB PPDUの送信を示し、「0」であれば、160MHzの主チャネルでのEHT TB PPDUの送信を示す。
図17の(b)のユーザ情報フィールドは、前述したように、トリガーフレームによって指示されたPPDUのフォーマットを識別するために用いられてよい。
具体的には、図17の(b)に示すユーザ情報フィールドにおいて、PS160サブフィールド(第2サブフィールド)は、ユーザ情報フィールドのRU割り当てフィールドによって割り当てられたRUが160MHzの主チャネル又は副チャネルのうちどこに位置するかを示す。
PS160サブフィールドは、図17の(a)のHE/EHT P160サブフィールドと一緒に、トリガーフレームによって指示されたPPDUのフォーマットを指示するために用いられる。例えば、HE/EHT P160サブフィールドの値が「1」に設定され、主チャネルでHE TB PPDUの送信が指示される場合に、PS160サブフィールドの値が「0」に設定されると、主チャネルにRUが割り当てられたということを示すので、STAは、主チャネルでHE TB PPDUでトリガーフレームに対する応答を送信する。
しかし、HE/EHT P160サブフィールドの値が「1」に設定され、主チャネルでHE TB PPDUの送信が指示される場合に、PS160サブフィールドの値が「1」に設定されると、副チャネルにRUが割り当てられたということを示すので、STAは副チャネルでPPDUを送信し、このとき、PPDUのフォーマットはEHT TB PPDUである。
下表1は、HE/EHT P160サブフィールド及びPS160サブフィールドによるPPDUのフォーマットの一例を示す。
表1を参照すると、共通情報フィールドのB54ビットはHE/EHT P160サブフィールドの値を示し、B39ビットはPS160サブフィールドの値を示す。HE/EHT P160サブフィールドの値及びPS160サブフィールドの値によってPPDUのフォーマットを決定するためのバリアントが決定され、決定されたバリアントによって、PPDUのタイプがHEか又はEHTかが決定される。
このようにトリガーフレームに含まれた共通情報フィールド及び/又はユーザ情報フィールドを用いて、STAは、トリガーフレームの応答として送信するPPDUのフォーマットがEHTか又はHEかを決定し、決定されたフォーマットによってPPDUを生成してAPに送信する。
図17の(c)は、前述したPHYバージョン識別子を含む特別ユーザ情報フィールドの一例を示し、PHYバージョン識別子は、前述したように、PHYバージョンがEHTか否かを識別するために用いられる。また、PHYバージョン識別子は、トリガーフレームのフォーマット指示子に基づいて設定されてよい。
図18には、本発明の一実施例に係るトリガーフレームフォーマットの決定方法を示す。
図18は、先の図15~図17で説明した実施例と関連付いて用いられてよく、前述した内容は省略する。
具体的には、図16で説明したように、トリガーフレームはフォーマット指示子サブフィールドを含むことができる。また、図12で説明したトリガーフレーム又はHEトリガーフレームは、フォーマット指示子サブフィールドを含まんくてよい。したがって、トリガーフレームがフォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを決定する方法が必要であり得る。一実施例によれば、トリガーフレームは、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを示す情報を含むことができる。例えば、トリガーフレームの共通情報フィールドは、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを示す情報を含むことができる。より具体的には、トリガーフレームのトリガータイプサブフィールドは、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを示す情報を含むことができる。例えば、トリガータイプサブフィールドが既に設定された値であるか否かによって、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを決定することができる。例えば、トリガータイプサブフィールドが0~7の値である場合に、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいないものであってよい。また、トリガータイプサブフィールドが0~7の値でない場合又はトリガータイプサブフィールドが8~15の値である場合に、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいるものであってよい。また、トリガータイプサブフィールドが0~7である場合に、それぞれ、Basic、Beamforming Report Poll(BFRP)、MU-BAR、MU-RTS、Buffer Status Report Poll(BSRP)、GCR MU-BAR、Bandwidth Query Report Poll(BQRP)、NDP Feedback Report Poll(NFRP)を指示できる。この場合、トリガータイプサブフィールドが8~15である場合は、それぞれ、トリガータイプサブフィールドが0~7である場合のトリガーフレームタイプを指示するが、フォーマット指示子サブフィールドを含まないトリガーフレームフォーマットであることを指示できる。
さらに他の実施例によれば、トリガーフレームのUL長サブフィールドに基づいて、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいる否かを決定することができる。例えば、図15で説明したUL長サブフィールドに基づくトリガーフレーム区別方法によって、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを決定することができる。すなわち、UL長サブフィールドの値をmod演算した結果、より具体的には、UL長サブフィールドの値をmod3演算した結果に基づいて、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを決定できる。
例えば、UL長サブフィールドの値をmod3演算した結果が0でない場合にフォーマット指示子サブフィールドを含まず、mod3演算した結果が0である場合にフォーマット指示子サブフィールドを含むものであってよい。これは、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームがフォーマット指示子サブフィールドを含む前述の実施例、UL長サブフィールドにmod3演算した結果に基づいて、HEトリガーフレームであるか否かを決定する前述の実施例と連結されるものであってよい。
図18を参照すると、トリガーフレームが含んでいるUL長サブフィールドに基づいて、前記トリガーフレームがHEトリガーフレームであるか否か又は前記トリガーフレームがフォーマット指示子サブフィールドを含んでいるか否かを決定することができる。例えば((UL長サブフィールド値)mod3)の値が0でない場合に、トリガーフレームが、図12で説明した共通情報フィールド、ユーザ情報フィールドを有するトリガーフレーム(又は、HEトリガーフレーム)であり、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいないと決定できる。また、前記トリガーフレームに応答する場合にHE TB PPDUで応答することができる。
また、((UL長サブフィールド値)mod3)の値が0である場合に、トリガーフレームがEHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームであり、フォーマット指示子サブフィールドを含んでいると決定できる。また、前記フォーマット指示子サブフィールドが示した値に基づいて、トリガーフレームが含んでいる残りの情報(すなわち、共通情報フィールド、ユーザ情報フィールド)を決定できる。また、前記トリガーフレームに応答する場合に、前記フォーマット指示子サブフィールドが示す標準のTB PPDUで応答することができる。すなわち、前記フォーマット指示子サブフィールドがEHT標準を示す場合に、EHT TB PPDUで応答することができる。また、前記フォーマット指示子サブフィールドがNEXT標準を示す場合に、NEXT TB PPDUで応答することができる。
図19には、本発明の一実施例に係る長さフィールド(Length field)の設定方法を示す。図19の実施例で、図15~図18で説明した内容は省略されてよい。
図19を参照すると、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUは、フォーマットによって異なる値を有する長さフィールドを含むことができる。
具体的には、トリガーフレームはUL長サブフィールドを含んでよく、UL長サブフィールドは、トリガーフレームによって指示されるPPDUの長さに関連した情報を示すことができる。例えば、UL長サブフィールドは、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのL-SIGフィールドに含まれる長さフィールドの値と関連した情報を指示できる。L-SIGフィールドに含まれる長さフィールドは、レガシープリアンブルに含まれる長さ又は区間(duration)情報であってよい。L-SIGフィールドに含まれる長さフィールドは、L_LENGTH又はLENGTHと表すことができ、これは、送信パラメータ又は受信パラメータ値によって設定されてよい。
本発明の一実施例によれば、トリガーフレームに対する応答として送信されるTB PPDUのフォーマットによって、トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドを用いてTB PPDUのL-SIGフィールドに含まれる長さフィールドを設定する方法が異なってよい。また、本発明の一実施例によれば、トリガーフレームのフォーマットによって、トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドを用いてTB PPDUのL-SIGフィールドに含まれる長さフィールドを設定する方法が異なってよい。又は、本発明の一実施例によれば、トリガーフレームのUL長サブフィールドの値に基づく値によって、トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドを用いてTB PPDUのL-SIGフィールドに含まれる長さフィールドを設定する方法が異なってよい。
前述したように、トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値に、モジューラー演算であるmod3をした値が0でない場合が存在することがあり、トリガーフレームに基づいてHE TB PPDU、EHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUで応答することが可能である。
仮に、トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値にmod3をした値が0でない場合に、トリガーフレームに対する応答としてHE TB PPDUが送信されると、HE TB PPDUに含まれるL-SIGフィールドの長さフィールドはトリガーフレームのUL長サブフィールドの値と同じ値に設定されてよい。これは、HE TB PPDUのL-SIGフィールドに含まれた長さフィールドの値にmod3をした値が0でない値(例えば、1)に設定されるようにするためである。
また、トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値にmod3をした値が0でない場合に、トリガーフレームに対する応答としてEHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUが送信されると、HE TB PPDUに含まれるL-SIGフィールドの長さフィールドは、トリガーフレームのUL長サブフィールドの値に既に設定された値を足した値に設定されてよい。このとき、既に設定された値は、2又は-1であってよい。これは、HE TB PPDUのL-SIGフィールドに含まれている長さフィールドの値にmod3をした値が0となるようにするためである。
すなわち、トリガーフレームによって指示されたPPDUのフォーマットがHE TB PPDUであり、non-AP STAがトリガーフレームに対する応答としてHE TB PPDUを送信する場合に、TB PPDUのL-SIGフィールドに含まれた長さフィールドの値であるL_LENGTHパラメータの値は、トリガーフレームの共通情報フィールドに含まれたUL長サブフィールドによって指示された値に設定されてよい。
しかし、トリガーフレームによって指示されたPPDUのフォーマットがEHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUであり、non-AP STAがトリガーフレームに対する応答としてEHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUを送信する場合に、TB PPDUのL-SIGフィールドに含まれた長さフィールドの値であるL_LENGTHパラメータの値は、トリガーフレームの共通情報フィールドに含まれたUL長サブフィールドによって指示された値である送信パラメータL_LENGTHパラメータの値に、既に設定された値(例えば、2又は-1)を足した値に設定されてよい。
このとき、L_LENGTH値であるLengthは、次の式4によって計算されてよい。
〔数式4〕
前述したように、トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールド値にmod3した値が0である場合が存在し得る。また、前述したように、トリガーフレームに基づいてHE TB PPDU又はEHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUで応答することが可能である。
トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールド値にmod3した値が0のとき、仮にHE TB PPDUで応答する場合に、UL長サブフィールド値に既に設定された値を足した値に、前記HE TB PPDUに含まれたL-SIGフィールドに含まれた長さフィールドを設定することが可能である。例えば、前記既に設定された値は、(-2)であってよい。これは、HE TB PPDUのL-SIGフィールドに含まれた長さフィールドの値にmod3した値を0でない値、例えば1にさせるためのものであってよい。さらに他の実施例において、前記既に設定された値は、1であってよい。
トリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値にmod3した値が0のとき、仮にEHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUで応答する場合に、前記UL長サブフィールドの値と同じ値に、前記EHT TB PPDU又は前記NEXT TB PPDUに含まれたL-SIGフィールドに含まれた長さフィールドを設定することが可能である。これは、EHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUのL-SIGフィールドに含まれた長さフィールドの値にmod3した値を0にさせるためのものであってよい。
図20には、本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作を示す。
図20の実施例は、図10及び図11で説明した問題を解決するための方法であり得る。また、図20の実施例は、図15で説明した実施例においてトリガーフレームを区別する他の方法を説明したものであり得る。また、前述した内容は省略されてよい。
本発明の一実施例によれば、EHT STAは、HE TB PPDU、EHT TB PPDUを選択的に送信することが可能である。また、NEXT STAは、HE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUを選択的に送信することが可能である。この場合、一つのフレーム又は一つのPPDUで複数標準のSTAをスケジュールできるという長所がある。無線LANでは共同のリソースを複数標準のSTAが共に使用するので、これが長所になり得る。例えば、HE STA(EHTでないHE STA)、EHT STAを、一つのフレームを用いてHE TB PPDUで応答するようにすることが可能である。
また、TB PPDUフォーマットを選択するための情報がトリガーフレーム、TRS又はトリガーフレームを含むPPDU、又はTRSを含むPPDUに含まれてよい。
本発明の実施例によれば、応答するTB PPDUフォーマットに関する情報がPHYレベルに存在してよい。本発明の実施例によれば、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームが区別されてよい。また、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTフレームと指示された応答は、それぞれ、HE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUで応答することができる。
また、本発明において、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームを区別するということは、トリガーフレームに応答するTB PPDUフォーマットをそれぞれ、HE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUに区別するということと同じ意味であってよい。
本発明の一実施例によれば、トリガーフレームを含むPPDUフォーマットに基づいて、トリガーフレームに応答するTB PPDUフォーマットを決定することができる。例えば、トリガーフレームを含むPPDUフォーマットと同じ標準のTB PPDUで前記フレームに応答することが可能である。図19を参照すると、仮にトリガーフレームがHE PPDUで伝達されると、前記トリガーフレームに応答するTB PPDUは、HE TB PPDUであってよい。この場合、前記トリガーフレームがEHT STA、NEXT STAを指示した場合にもHE TB PPDUで応答することができる。トリガーフレームがEHT PPDUで伝達された場合に、前記トリガーフレームに応答するTB PPDUはEHT TB PPDUであってよい。この場合、前記トリガーフレームがNEXT STAを指示した場合にもEHT TB PPDUで応答することができる。
また、EHT PPDU又はNEXT PPDUが含むトリガーフレームに応答する場合に、前記EHT PPDU又は前記NEXT PPDUのU-SIGフィールドに含まれたPHYバージョン識別子と同じ値に、前記EHT PPDU又は前記NEXT PPDUに応答するTB PPDUのU-SIGフィールドに含まれたPHYバージョン識別子を設定することができる。また、前記EHT PPDU又は前記NEXT PPDUのU-SIGフィールドに含まれたPHYバージョン識別子は、受信パラメータであるRXVECTORであり、前記EHT PPDU又は前記NEXT PPDUを受信するSTAのPHYからMACに伝達されてよい。また、前記EHT PPDU又は前記NEXT PPDUに応答するTB PPDUのU-SIGフィールドに含まれたPHYバージョン識別子は、TXVECTORであり、前記TB PPDUを送信するSTAのMACからPHYに伝達されてよい。すなわち、TB PPDUで応答するSTAのTXVECTOR PHYバージョン識別子は、前記TB PPDUを指示するトリガーフレームを含むPPDUを受信する時のRXVECTOR PHYバージョン識別子の値に設定されてよい。
一実施例によれば、図15で説明したMACレベル区別方法と、図20で説明したPHYレベル区別方法を共に使用することが可能である。例えば、トリガーフレームがnon-HT(duplicate)PPDUで送信された場合にはMACレベル区別方法を用いてよい。また、MACレベル区別方法及びPHYレベル区別方法による結果(どのような標準のトリガーフレームか又はどのような標準のTB PPDUで応答しなければならないか)が一致しない場合に、既に設定された優先順位に従えばよい。
例えば、MACレベル区別方法とPHYレベル区別方法による結果が一致しない場合に、PHYレベルの区別方法を用いることができる。例えば、EHTトリガーフレームがHE PPDUで伝達された場合に、HE TB PPDUで応答することが可能である。これにより、以後の標準及び以後の標準のPPDUをデコードできないHE STAもPPDUをデコードし、プリアンブルを確認することができ、前記PPDUに含まれたフレームを受信して前記PPDU又は前記フレームを適宜保護できる長所がある。
図21には、本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作を示す。
前述したように、トリガーフレームの他にも、TRSでTB PPDUを指示してもよい。また、TRSは、前述したように、HT制御フィールドに含まれてよい。例えば、HT制御フィールドがA-制御フィールドを含むとき、TRSを含むことが可能である。TRSは、TRS制御サブフィールドによって伝達されることが可能である。A-制御フィールドは、制御リストフィールドが連続して位置し得る形態であってよい。また、制御リストフィールドがTRSを含んでよい。
また、TRSを含んでいるフレームの受信者(indented receiver)が、TRSに応答することが可能である。例えば、TRSを含んでいるフレームが含むRAに該当するSTAが、TRSに応答することが可能である。TRSは、前記TRSに応答するPPDU又はフレームの長さに関する情報(UL Data Symbols)、前記TRSに応答する時に使用するRUの位置及びサイズ(RU Allocation)、前記TRSに応答する時に電力(power)に関する情報(AP Tx Power、UL Target RSSI)、前記TRSに応答する時に変調(modulation)方法に関する情報(UL HE-MCS)などを含むことができる。
図21の実施例は、図10及び図11で説明した問題を解決するための方法であり得る。また、先に言及したように、前述のトリガーフレームに対する実施例をTRSにも適用可能である。また、前述の内容は省略されてよい。
本発明の一実施例によれば、HE標準で定義したTRS(HE TRS)の以外に、EHT標準又はNEXT標準で定義するTRS(それぞれ、EHT TRS、NEXT TRS)が存在することが可能である。したがって、指示したTRSがHE TRS、EHT TRS、NEXT TRSのいずれであるかによって、前記TRSに応答するTB PPDUがそれぞれ、HE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUであってよい。例えば、どの標準で定義したTRSであるかは、A-制御サブフィールドのControl IDサブフィールドによって決定することが可能である。追加の実施例において、TRSは、HE TRSと、HE TRSでないTRSの2種類に区分されることが可能である。
又は、例えば、どの標準で定義したTRSであるかは、HT制御フィールドがHE variantか、EHT variantか、NEXT variantかによって決定されてよい。また、HT制御フィールドの既に設定されたビットの値を用いて、HE variantか、EHT variantか、NEXT variantがによって決定されてよい。例えば、HT制御フィールドのB0、B1が1、1である場合に、HE variantであってよい。また、HT制御フィールドのB0、B1と追加のビット(例えば、B31)を用いて、HE variantか、EHT variantか、NEXT variantかによって決定することができる。
本発明の一実施例によれば、図20でトリガーフレームについて説明したのと同一に、TRSが含まれたPPDUフォーマットに基づいて、前記TRSに応答するTB PPDUフォーマットを決定することが可能である。すなわち、PPDUの送信を指示するPPDUがTRS制御サブフィールドを含む場合に、PPDUのフォーマットは、TRS制御サブフィールドを含むPPDUのフォーマットに基づいて決定されてよい。例えば、TRS制御サブフィールドを含むPPDUのフォーマットがHE PPDUである場合に、指示されるPPDUのフォーマットはHE PPDUであってよい。一方、TRS制御サブフィールドを含むPPDUのフォーマットがEHT PPDUである場合に、指示されるPPDUのフォーマットはEHT PPDUであってよい。
図21を参照すると、TRSがHE PPDUで伝達された場合に、前記TRSに応答するTB PPDUは、HE TB PPDUであってよい。また、TRSがEHT PPDUで伝達された場合に、前記TRSに応答するTB PPDUは、EHT TB PPDUであってよい。また、TRSがNEXT PPDUで伝達された場合に、前記TRSに応答するTB PPDUは、NEXT TB PPDUであってよい。
本発明の実施例によれば、TRSが含まれたPPDUフォーマットに基づいて、前記TRSが含むサブフィールドの解釈が異なってよい。例えば、TRSがHE PPDUに含まれた場合に、TRSが含むUL HE-MCSサブフィールド(又は、MCSに関するサブフィールド)は、HE MCS tableに該当する値を指示できる。TRSがEHT PPDUに含まれた場合に、TRSが含むUL HE-MCSサブフィールド(又は、MCSに関するサブフィールド)は、EHT MCS tableに該当する値を指示できる。TRSがNEXT PPDUに含まれた場合に、TRSが含むUL HE-MCSサブフィールド(又は、MCSに関するサブフィールド)は、NEXT MCS tableに該当する値を指示できる。また、RU AllocationサブフィールドもTRSが含まれたPPDUフォーマットに基づいて解釈が変わってよい。
図22には、本発明の一実施例に係るUL直交周波数分割多重接続ベースの任意接続(UL OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)-based random access:UORA)動作を示す。
一実施例によれば、UORA動作は、トリガーフレームが含むRA-RUに基づいて応答する動作であってよい。例えば、STAが設定したOBOカウンターを、トリガーフレームが指示するRA-RUの個数に基づいて減らし、OBOカウンターが0になった場合に、トリガーフレームが指示するRA-RUでトリガーフレームに応答する動作がUORAであり得る。
図22は、図10及び図11で説明した問題を解決するための動作であり得、前述した内容は省略されていてよい。
本発明の一実施例によれば、HEトリガーフレーム又はHE PPDUに含まれたトリガーフレームが指示するRA-RUに対して、HE STAの他、EHT STAとNEXT STAもOBOカウンターを減らし、UORA応答をすることが可能である。したがって、この場合、HE TB PPDUで応答する必要があり得る。同様に、EHTトリガーフレーム又はEHT PPDUに含まれたトリガーフレームが指示するRA-RUに対して応答する場合に、EHT TB PPDUで応答することができる。また、NEXTトリガーフレーム又はNEXT PPDUに含まれたトリガーフレームが指示するRA-RUに対して応答する場合に、NEXT TB PPDUで応答することができる。
本発明の一実施例によれば、RA-RUを含むトリガーフレームに対してTB PPDU応答をする場合に、前記トリガーフレーム及び前記トリガーフレームを含むPPDUが理解できる直近の過去標準に該当するTB PPDUで応答することが可能である。
図22を参照すると、RA-RUを指示するHEトリガーフレームに対して、EHT STAが、OBOカウンター値が0になった場合にHE TB PPDUで応答することが示されている。
図23には、本発明のさらに他の実施例に係るUL MU動作を示す。
本発明の一実施例によると、STAがあるトリガフレームまたはTRSによって指示された唯一のSTAであれば、いかなるTB PPDUでも応答することができる。また、STAがあるトリガフレームまたはTRSを含むPPDUが含むトリガフレームとTRSによって指示された唯一のSTAであれば、いかなるTB PPDUでも応答することができる。つまり、このような場合、図13乃至図22で説明した実施例を適用しなくても、図10乃至図11で説明したような問題が発生しない。
本発明の一実施例によると、指示された唯一のSTAであることをトリガフレームが含むユーザ情報フィールドの個数に基づいて判断する。例えば、トリガフレームが含むユーザ情報フィールドが一つであることを満足しなければ、該当STAはAP STAからTB PPDUの伝送が指示された唯一のSTAではなくなる。つまり、TB PPDUの伝送を指示するフレームが特定ユーザフィールドではなくユーザ情報フィールドをたった一つのみ含めば、該当ユーザ情報フィールドに対応するSTAはAP STAからフレームを介してTB PPDUの伝送を指示する唯一のSTAである。
また、STAが受信するRUがトリガフレームまたはTRSを含むPPDUが使用する唯一のRUであることを満足しなければ、指示された唯一のSTAではなくなる。
また、STAが受信するフレームのRAが前記STAを指示するindividual addressであることを満足しなければ、STAはAP STAからTB PPDUの伝送が指示された唯一のSTAではなくなる。
また、STAが受信するPPDUがSU(single user) PPDUであることを満足しなければ、STAはAP STAからTB PPDUの伝送が指示された唯一のSTAではなくなる。この際、SU PPDUは、HE SU PPDU、HE ER SU PPDU、HE MU PPDU、またはEHT MU PPDUである。この際、HE MU PPDU及びEHT MU PPDUはユーザ情報フィールドまたは端末識別子STA-IDを一つのみ含む。
一実施例によると、上述した条件を共に満足する際、STAはAP STAからTB PPDUの伝送が指示された唯一のSTAであることを判断することができる。
一実施例によると、トリガフレーム、またはTRS、またはトリガフレームやTRSを含むPPDUは、応答するTB PPDUフォーマットがどのTB PPDUフォーマットであっても関係ないということを示す情報を含む。
図23を参照すると、SU PPDUに含まれるトリガフレームがAID12の値Xに当たるSTAを指示する。前記トリガフレームはユーザ情報フィールドを一つのみ含んでもよい。また、前記トリガフレームが含まれたRUが前記トリガフレームを含むPPDUが使用する唯一のRUであってもよい。この場合、前記トリガフレームに応答するTB PPDUはどのTB PPDUフォーマットであっても問題はない。例えば、AID12の値Xに当たるSTAがEHT STAであれば、前記トリガフレームに対してHE TB PPDUで応答してもよく、EHT TB PPDUで応答してもよい。
図24は、本発明の一実施例によるTB PPDUフォーマットを指示するための方法を示す図である。図24はTB PPDUフォーマットがVHT、HE、EHT、または次世代フォーマット(例えば、NEXTなど)であるのか否かを指示するための方法であって、上述した実施例に対する追加の説明であり、前に説明した内容と同じ内容は省略される。例えば、トリガフレームのユーザ情報フィールドに基づいてTB PPDUフォーマットが特定フォーマットに指示される。
図24を参照すると、AP STAまたはnon-AP STAは、フレームに含まれたユーザ情報フィールドを利用してフレームに対する応答であるTB PPDUフォーマットを指示する。詳しくは、AP STAがトリガフレームのユーザフォーマットに含まれたAID12サブフィールドの値を特定値として設定することで、フレームに対する応答であるTB PPDUフォーマットを特定フォーマットと指示する。例えば、AID12サブフィールドの値が予め設定されている場合、予め設定された値の後に含まれるユーザ情報フィールドによってTB PPDUの伝送がトリガされれば、端末は予め設定されたAIDサブフィールドの値によって指示されたTB PPDUフォーマットで応答する。また、この場合、予め設定されたAID12サブフィールドの値が多数であれば、予め設定された位置(例えば、最も最後の位置)に位置するAID12サブフィールドによって指示されるTB PPDUフォーマットによってTB PPDUが伝送される。つまり、AIDサブフィールドの予め設定された値が「1」であれば、TB PPDUのフォーマット1を利用した応答が指示され、AID12サブフィールドの予め設定された値が「2」であれば、TB PPDUのフォーマット2を利用した応答が指示される。この際、予め設定された値「1」及び「2」をそれぞれ含むユーザ情報フィールドより後に位置するユーザ情報フィールドが存在すれば、最も最後に位置するユーザ情報フィールドによってフレームに対する応答であるTB PPDUフォーマットが決定される。または、予め設定された値である「1」を含むユーザ情報フィールドより後に位置するユーザ情報フィールドXによってTB PPDUの伝送がトリガされれば、ユーザ情報フィールドXが予め設定された値2を含むユーザ情報フィールドより前に存在するか、ユーザ情報フィールドXの後にPPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドが存在しなければ、予め設定された値「1」によって指示されるTB PPDUフォーマットがフレームに対する応答として使用される。
または、PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドによらないユーザ情報フィールドに対する応答であれば、予め設定されたPPDUフォーマット、例えば、HE TB PPDUフォーマットで応答される。または、PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールド全部より前に位置するユーザ情報フィールドに対する応答であれば、予め設定されたPPDUフォーマット、例えば、HE TB PPDUフォーマットで応答される。
図24に示したように、トリガフレーム(または、TB PPDUの伝送を指示する特定フレームなど)は、TB PPDUの伝送を指示するためにTB PPDUフォーマットを指示するシグナリングを含む。例えば、トリガフレームは、EHT PPDUフォーマットで応答することを指示するユーザ情報3フィールドと、NEXT TB PPDUフォーマットで応答することを指示するユーザ情報6フィールドとを含む。この際、ユーザ情報3フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値がEHT TB PPDUの伝送を指示する値と設定され、ユーザ情報6フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値がNEXT TB PPDUの伝送を指示する値と設定される。
または、ユーザ情報3フィールドの後に位置するユーザ情報4フィールドまたはユーザ情報5フィールドによってTB PPDUの伝送がトリガされれば、ユーザ情報4フィールドまたはユーザ情報5フィールドによって指示されるTB PPDUフォーマット(例えば、EHT TB PPDUなど)に基づいてTB PPDUが伝送される。また、ユーザ情報6フィールドの後に位置するユーザ情報7フィールドまたはユーザ情報8フィールドによってTB PPDUの伝送がトリガされれば、ユーザ情報7フィールドまたはユーザ情報8フィールドによって指示されるTB PPDUフォーマット(例えば、NEXT TB PPDUなど)に基づいてTB PPDUが伝送される。
また、TB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドの前に位置するユーザ情報フィールドによってTB PPDUの伝送が指示されれば、TB PPDUの伝送を指示するユーザ情報フィールドに基づいてTB PPDUフォーマットが決定される。例えば、図23のユーザ情報1フィールドまたはユーザ情報2フィールドによってTB PPDUの伝送がトリガされれば、フレームに対する応答として伝送されるTB PPDUフォーマットはHE TB PPDUである。
または、HE TB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドが存在し、HE TB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドの後に位置するユーザ情報フィールドによってTB PPDUの伝送がトリガされれば、フレームに対する応答として伝送されるTB PPDUフォーマットはHE TB PPDUである。
図24のユーザ情報7フィールド及びユーザ情報8フィールドは、EHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールド、及びNEXT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドの後に位置する。この場合、NEXT TB PPDUを指示するユーザ情報6フィールドがEHT TB PPDUを指示するユーザ情報3フィールドの後に位置するため、ユーザ情報7フィールドまたはユーザ情報8フィールドによって伝送がトリガされるTB PPDUのフォーマットはNEXT TB PPDUである。
また、ユーザ情報4フィールドまたはユーザ情報5フィールドによってTB PPDUの伝送が指示されれば、ユーザ情報4フィールド及びユーザ情報5フィールドはEHT TB PPDUを指示するユーザ情報3フィールドの後に位置し、NEXT TB PPDUを指示するユーザ情報6フィールドの前に位置する。よって、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報5フィールドによって指示されるTB PPDUのフォーマットはEHT TB PPDUである。
本発明の一実施例によると、EHT標準とNEXT標準の共通情報フィールドとユーザ情報フィールドの長さはHE標準の共通情報フィールドとユーザ情報フィールドの長さとそれぞれ同じである。これは図23で説明したユーザ情報フィールドに基づくTB PPDUフォーマット指示方法以外にも、共通情報フィールドに基づくTB PPDUフォーマットの指示方法をはじめとする本発明の他の実施例にも適用される。
このような方法はEHT標準またはNEXT標準によるPPDUをデコードすることができないレガシ端末(例えば、HE標準またはHE標準以前の標準に従うSTA)が意図しないTB PPDU伝送を行うことを防止するためである。例えば、EHT標準とNEXT標準の共通情報フィールドまたはユーザ情報フィールドの長さがHE標準の長さと異なれば、HE STAがHE標準に従ってトリガフレームを解釈するする際、AID12サブフィールドなどがHE STAのTB PPDUの伝送をトリガしたと認識される。この場合、HE STAがHE TB PPDU伝送を行うが、これはトリガフレームを伝送したSTAの意図とは異なるためHE TB PPDUが他のTB PPDUに干渉として作用し、前記HE TB PPDU自体もトリガフレームを伝送したSTAが受信することができない。
一実施例によると、共通情報フィールドとユーザ情報フィールドの長さは図12などに示したようである。例えば、共通情報フィールドはトリガ依存的な共通情報サブフィールドを除いて64-bit(8 octets)である。また、ユーザ情報フィールドはユーザ依存的なユーザ情報サブフィールドを除いて40-bit(5 octets)である。また、基本(Basic)トリガフレームであれば、トリガ依存的共通情報サブフィールドは存在せず、トリガ依存的ユーザ情報サブフィールドの長さは8-bit(1 octet)である。
しかし、この場合、予め設定されたAID12サブフィールド以降に位置するユーザ情報フィールドの長さはHE標準のユーザ情報フィールドの長さとは異なる。例えば、予め設定されたAID12サブフィールドの値は4095である。つまり、予め設定されたAID12サブフィールドの値はビットがいずれも1に設定された値である。この値はフレームのパッディング(Padding)の開始を指示する値と同じ値である。よって、よって、HE STAは予め設定された値のAID12サブフィールド以降のユーザ情報フィールドを無視し、それによってユーザ情報フィールドの長さが異なっても意図しないHE TB PPDUが伝送されない。
本発明の他の実施例として、TB PPDUフォーマットを指示する多数のユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドが存在すれば、ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドは設定された順番によってフレームに含まれる。例えば、ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドは、それぞれ指示するTB PPDUフォーマットによって順番にフレームに含まれる。
つまり、ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドが指示するTB PPDUフォーマットがレガシフォーマットであれば、該当ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドは他のユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドより前に位置する。
例えば、ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドが指示するTB PPDUフォーマットがEHT TB PPDUであれば、該当ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドは、NEXT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドより前に位置する。また、ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドが指示するTB PPDUフォーマットがHE TB PPDUであれば、該当ユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドはEHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドより前に位置する。
ユーザ情報フィールドは追加的な共通情報フィールドを指示する。上述したように、共通情報フィールドはフレームを受信する全てのSTAまたは複数個のSTAに共通に該当する情報を含む。例えば、AID12サブフィールドは予め設定された値であれば、AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドは追加的な共通情報フィールドを含む。これは、従来のフレームに含まれた共通情報フィールドが含み得る情報の大きさに限界があるためである。
つまり、図24に示したように、ユーザ情報1フィールドは追加的な共通情報を含む。この際、ユーザ情報1フィールドに含まれるAID12サブフィールドは共通情報が含まれていることを示す予め設定された値に設定される。
図25は、本発明の一実施例によるトリガフレームフォーマットの他の一例を示す図である。
図25を参照すると、TB PPDUを指示する場合、それぞれのフォーマットによってAID12サブフィールドの値を異なるようにして指示することで、ユーザ情報フィールドのAID12サブフィールドを利用してTB PPDUフォーマットを指示する。詳しくは、図24は上述した問題点を解決するための実施例であって、前に説明した内容と同じ内容は省略される。
詳しくは、上述したように、AID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの特定値はRA-RUを指示する。しかし、TB PPDUフォーマットを指示するための方法をレガシ端末にTB PPDUを指示するための方法と同じく設計すれば、次世代端末にTB PPDUフォーマットを指示するためのユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドの値をレガシ端末が異なるように解釈して応答するという問題点が発生する恐れがある。
例えば、EHT TB PPDUの伝送を指示するためのユーザ情報フィールドまたはAID12サブフィールドの値をレガシ端末(例えば、HE STA)がHEのUORA動作を指示するためのRA-RUを指示する値と解釈してレガシ端末がHE TB PPDUで応答する恐れがある。
よって、図22で説明したように、RA-RUを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値を使用する場合、STAはHE TB PPDUで応答することができる。例えば、EHT TB PPDU及びHE TB PPDUの伝送がいずれも可能なSTAであれば、RA-RUを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドを含むフレームに対する応答はHE TB PPDUを伝送することができる。
この場合、トリガフレームを伝送するSTAはRA-RUを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドを図24で説明したようにHE TB PPDUの応答を指示するために使用する。それによって、AID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドのRA-RUを指示する値を使用すれば、フレームを介したPPDUフォーマットを指示するために追加的な規則や具現を必要としない。つまり、STAはAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドがRA-RUを指示すれば、フレームに対する応答をHE TB PPDUと認識する。
つまり、フレームに含まれたユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれたAID12サブフィールドの特定値はHEを支援するSTAのRA-RUを指示するために使用されるが、この場合、RA-RUを指示するための特定値はフレームに対する応答がHE TB PPDUであるということを指示する。よって、フレームに対する応答としてEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを指示するためのユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値は、HEのUORA動作を指示するための特定値を除いた残りの値に設定される。
例えば、AP STAは一つまたはそれ以上のnon-AP STAにTB PPDUの伝送を指示(またはトリガ)するためのフレームを伝送するが、この際、フレームに含まれたユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドのAID12サブフィールドの値を伝送を指示するTB PPDUのフォーマットによって異なるように設定する。
例えば、AID12サブフィールドの値は、EHT TB PPDUの伝送を指示する場合、第1特定値(例えば、「2045」)及び/または第2特定値(例えば、「0」)を除いた値に設定される。この場合、第2特定値は特定条件を満足すれば、EHT TB PPDUの伝送を指示するために使用されてもよい。
よって、AID12サブフィールドはEHT TB PPDUではなくHE TB PPDUの伝送を指示するために第1特定値(例えば、「2045」)及び/または第2特定値(例えば、「0」)に設定される。この際、第1特定値はHE TB PPDUの応答を指示するために使用され、第2特定値は特定条件を満足しなければ、HE TB PPDUの伝送を指示するために使用される。
つまり、AP STAはnon-AP STAにAID12サブフィールドの値を第1特定値として設定してHE TB PPDUの伝送を指示するためのHE variantユーザ情報フィールドをフレームに含ませて伝送する。この場合、第2特定値は特定条件を満足しなければHE TB PPDUの伝送を指示するために使用される。
ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値がHEのUORA動作のためのRA-RUを指示するために第1特定値(例えば、「2045」)または第2特定値(例えば、「0」)に設定されれば、STAはフレームに対する応答としてHE TB PPDUを伝送する。しかし、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値が第1特定値または第2特定値を除いた残りの値に設定されれば、STAはフレームに対する応答としてEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを伝送する。
第1特定値はAPと結合されていないSTAにRA-RUを指示するために使用され、第2特定値はAPと結合されたSTAにRA-RUを指示するために使用される。
この際、第2特定値は特定条件を満足すれば、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するために使用される。例えば、特定条件はAPと結合されたSTAがいずれもレガシSTAではないか(例えば、いずれもEHT TB PPDUの伝送が可能な場合)、HEではないEHT STA及び/またはHE TB PPDUの伝送が不可能なレガシSTAであれば(つまり、EHT TB PPDUの伝送は不可能で、HE TB PPDUの伝送は可能なレガシSTAを除いたSTAである場合)、結合されたレガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合、またはTB PPDUの伝送を指示するフレームがEHT PPDUに含まれて伝送される場合のうちいずれか一つである。この際、レガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合は、STAがAPにUORA動作を支援しないということを示す能力サブフィールド(capability subfield)の値を伝送した場合を含む。
つまり、レガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合は、STAがAPに伝送する能力サブフィールドの値がUORA動作を支援しないということを示す値に設定されるか、UORA動作自体を支援しないSTAが結合された場合を含む。
つまり、前記条件のうちAPと結合されたSTAがいずれもレガシ端末ではない場合(例えば、いずれもEHT TB PPDUの伝送が可能な場合)は、APがEHT TB PPDUを伝送し得る一つのSTAと結合した場合にも適用される。つまり、APと結合されたSTAがEHT TB PPDUを伝送し得るSTAのみ存在するため、この場合、AID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値として第2特定値である「0」が使用される。よって、この場合、第2特定値は特定条件を満足する場合と判断され、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するために使用される。
また、APがフレームを介して指示するTB PPDUは一つのフォーマットのTB PPDUのみ指示する。例えば、APはフレームを介してHE TB PPDUまたはEHT TB PPDU(またはNEXT TB PPDU)のみを指示し、HE TB PPDU及びEHT TB PPDUを同時に指示することはできない。よって、フレームがEHT TB PPDUを指示する場合、該当フレームを介してHE TB PPDUの伝送を指示できないため、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値は「2045」に設定されない。
また、RA-RUを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドに基づいてHE TB PPDUで応答する実施例は、トリガフレームがnon-HE PPDU、non-HT duplicate PPDU、HE PPDU、VHT PPDU、またはHT PPDUに含まれる場合に限定される。
HE TB PPDUで応答することを指示しながらRA-RUを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値が存在する。例えば、AID12サブフィールドの値が0または2045であれば、AID12サブフィールドの値はUORA動作のためのRA-RUを指示すると共にフレームに対する応答フォーマットがHE TB PPDUであることを指示する。
また、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答することを指示しながらRA-RUを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドが存在する。例えば、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答することを指示し、RA-RUを指示するAID12サブフィールドの予め設定された値は0、1乃至2007、2045、2046、及び/または4095を除いた値である。
つまり、EHT PPDUまたはNEXT PPDUの伝送が可能なSTA(例えば、EHTを支援するEHT STAまたはNEXT標準を支援するNEXT STA)のUORA動作のためのRA-RU割り当て、及びEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するためのAID12またはユーザ情報フィールドの値は、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送が不可能なSTAのUORA動作のためのRA-RUを割り当てるためのAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値を除いた値に設定される。
例えば、上述したように、TB PPDUの伝送をトリガするためのフレームは、EHT TB PPDUの伝送を指示する場合、AID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値が少なくとも一つの特定値を除いた値に設定される。つまり、EHT TB PPDUの伝送が不可能なSTAのRA-RUを指示するための少なくとも一つの特定値を除いた値としてAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値が設定される。
この際、少なくとも一つの特定値は、APと結合されていないSTAにRA-RUを指示するための第1特定値(例えば、「2045」)を含み、APと結合されているSTAにRA-RUを指示するための第2特定値(例えば、「0」)は特定条件を満足するのか否かによって少なくとも一つの特定値に含まれる。
特定条件は上述した通りであり、特定条件を満足すれば、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送が可能なSTAにRA-RU及びEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するためのAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値に設定される。
しかし、特定条件を満足しなければ、第2特定値は少なくとも一つの特定値に含まれてEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送が可能なSTAにRA-RU及びEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するためのAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値に設定されない。
図15で説明したように、AID12サブフィールドの値が0であれば、AID12サブフィールドの値は結合されたSTAのための一つ以上のRA-RUを指示するために使用される。また、AID12サブフィールドの値1乃至2007は該当AIDを有する結合されたSTAを指示するために使用され、2045は結合されないSTAのための一つ以上のRA-RUを指示するために使用される。AID12サブフィールドの値2046は割り当てられないRUを指示するために使用され、4095はフレームのパッディングフィールドが始まることを指示するために使用される。
図24に示したように、トリガフレームのパッディングフィールドはユーザ情報フィールドの中間に位置するが、この場合、パッディングフィールドは中間パッディングフィールド(Mid-padding field)と称される。中間パッディングフィールドは図12で説明したパッディングフィールドとは異なるフィールドであり、ユーザ情報フィールドの一種である。例えば、AID12サブフィールドが予め設定された値であれば、ユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドである。詳しくは、予め設定された値を有するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドはユーザ情報リストフィールドの中間に含まれるが、このようなAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドである。
または、予め設定された値を有するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドは、ユーザ情報リストフィールドの最も最後ではない位置に含まれてもよい。
この際、予め設定された値はパッディングフィールドが始まることを指示する値と同じであってもよい。例えば、予め設定の値は4095である。または、予め設定された値は全てのbitが1の値であってもよい。本発明の一実施例によると、STAが伝送するRAを指示するユーザ情報フィールドと中間パッディングフィールドとの間の相対的な位置に基づいてTB PPDUフォーマットを決定する。例えば、STAが伝送するRA-RUを指示するユーザ情報フィールドと中間パッディングフィールドとの間の相対的な位置に基づいてTB PPDUフォーマットを決定する。例えば、中間パッディングフィールド以降のユーザ情報フィールドをHE STAが認識できないようにするために中間パッディングフィールドを含んでもよい。
より詳しくは、中間パッディングフィールド以降のRA-RUを指示するユーザ情報フィールドをHE STAが認識できないようにするために中間パッディングフィールドを含んでもよい。中間パッディングフィールドを含む場合、HE STAは中間パッディングフィールド以降のフィールドや値を図12で説明したパッディングフィールドとして認識することができる。また、中間パッディングフィールドの長さはユーザ情報フィールドと同じであってもよい。一実施例として、中間パッディングフィールドのAID12サブフィールドを除いた残りの部分は予め設定された値に設定される。他の例として、中間パッディングフィールドのAID12サブフィールドを除いた残りの部分は任意の値に設定されてもよい。
本発明の一実施例において、あるRA-RUを指示するユーザ情報フィールドに応答することは、前記ユーザ情報フィールドを含むトリガフレームが指示する多数のRA-RUのうち選択したRUが前記あるRA-RUである場合を意味してもよい。例えば、上述したUORA動作でOBOカウンタが0になれば、トリガフレームが指示する一つ以上のRA-RUのうち伝送するRUを選択する過程が含まれる。
この際、一つ以上のRA-RUのうちUORA動作のためのRUは任意に選択される。本発明において、RA-RUに応答するということは、前記RA-RUを指示するユーザ情報フィールドに基づいて応答すること、または前記RA-RUを選択した場合、またはOBOカウンタが0になり、前記RA-RUを伝送するRUとして選択した場合などの意味を含む。
本発明の一実施例によると、中間パッディングフィールドの前に存在するユーザ情報フィールドによって指示されたRA-RUに基づいて応答する場合、または中間パッディングフィールドの前に存在するユーザ情報フィールドによって指示されたRA-RUで応答する場合は、予め設定されたPPDUフォーマットを使用して応答する。例えば、前記予め設定されたPPDUフォーマットはHE TB PPDUフォーマットである。また、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値は0または2045である。
このような実施例によると、HE STAはRA-RUに応答する場合、HE STAが唯一伝送可能なTB PPDUフォーマットであるHE TB PPDUで応答する。また、HE TB PPDUフォーマットを含む多数のTB PPDUフォーマットを伝送し得るEHT STA、NEXT STAはRA-RUで応答する場合に前記RA-RUを指示したユーザ情報フィールドの中間パッディングフィールドとの相対的な位置に基づいてHE TB PPDUで応答する。
図25を参照すると、トリガフレームが中間パッディングフィールドを含む。また、ユーザ情報1フィールドによってRA-RUが指示される。もしSTAがユーザ情報1フィールドが指示するRA-RUに応答する場合、HE TB PPDUフォーマットを利用して伝送する。これは前記STAが応答する前記RA-RUが前記中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドによって指示されたためである。
本発明において、応答するRA-RUを指示するユーザ情報フィールドの中間パッディングフィールドとの相対的な位置が前である場合を説明したが、本発明はこれに限らず、中間パッディングフィールドの後に存在する場合にHE TB PPDUフォーマットを使用すると定義して適用してもよい。
また、本発明の一実施例によると、中間パッディングフィールドの後に存在するユーザ情報フィールドによって指示されたRA-RUに基づいて応答する場合、または中間パッディングフィールドの後に存在するユーザ情報フィールドによって指示されたRA-RUで応答する場合は、図15乃至図24で説明したTB PPDUフォーマット指示または決定方法を使用してTB PPDUフォーマットが決定されて伝送される。RA-RUを指示するユーザ情報フィールドはAID12サブフィールドの値が0または2045に設定される。例えば、図24で説明したTB PPDUフォーマット指示方法を使用するとする際、伝送するRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、前記伝送するRA-RUを指示するユーザ情報フィールドがTB PPDUフォーマット指示するユーザ情報フィールドと相対的にどこに存在するのかに基づいてUORAで伝送するTB PPDUフォーマットを決定する。
または、もしTB PPDUフォーマット指示シグナリングが共通情報フィールドに含まれ、伝送するRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、TB PPDUフォーマット指示シグナリングに基づいてTB PPDUフォーマットが選択される。
図25に示したように、トリガフレームが中間パッディングフィールドを含む。この場合、ユーザ情報5フィールドはRA-RUを指示し、ユーザ情報7フィールドもRA-RUを指示する。そして、図24で説明した実施例によってTB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドも含まれるが、ユーザ情報2フィールドはEHT TB PPDUフォーマットを指示する。また、ユーザ情報6フィールドNEXT TB PPDUのフォーマットを指示する。
もし、STAがユーザ情報5フィールドが指示するRA-RUに応答する場合、ユーザ情報2フィールドが指示するEHT TB PPDUフォーマットを利用して伝送する。これは、STAが応答するRA-RUが中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドによって指示され、これは前記RA-RUを指示するユーザ情報フィールドがEHT TB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報2フィールドより後に位置している。また、他のPPDUフォーマットを指示するユーザ情報6フィールドよりユーザ情報5フィールドの前に位置しているためである。
または、もしSTAがユーザ情報7フィールドが指示するRA-RUに応答する場合、STAはユーザ情報6フィールドが指示するNEXT TB PPDUフォーマットを利用して伝送する。これは、STAが応答するRA-RUが中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドによって指示され、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドがNEXT TB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報6フィールドより後に位置しているためである。また、他のPPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドがユーザ情報7フィールドより後に存在しないためである。
このような実施例によると、HE STAは中間パッディングフィールドの後に存在する値をパッディングフィールドと認識し、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドを理解できない可能性がある。また、HE TB PPDUフォーマットを含む多数のTB PPDUフォーマットを伝送し得るEHT STA、NEXT STAはRA-RUで応答する場合に前記RA-RUを指示したユーザ情報フィールドの中間パッディングフィールドとの相対的な位置に基づいてTB PPDUフォーマット指示方法で応答する。
本発明において、応答するRA-RUを指示するUser Infoの中間パッディングフィールドとの相対的な位置が後である場合を説明したが、本発明はこれに限らず、中間パッディングフィールドの前に存在する場合にHE TB PPDUフォーマットではないTB PPDUフォーマット指示方法によるフォーマットを使用すると定義して適用してもよい。
本発明の一実施例によると、中間パッディングフィールドをパッディングフィールド(図25で説明したFCSの前に位置するフィールド)と区別する必要がある。EHT STA、NEXT STAが中間パッディングフィールドの後の情報を無視してはならず、パッディングフィールドの情報は無視してもよいためである。よって、本発明の一実施例によると、中間パッディングフィールドの存在可否を指示するシグナリングが存在する。
例えば、共通情報フィールドは中間パッディングフィールドの存在可否を指示するシグナリングを含む。例えば、UL長さフィールドに基づいて中間パッディングフィールドの存在可否を指示する。より詳しくは、UL長さフィールドmod3値に基づいて中間パッディングフィールドの存在可否を指示する。または、図12を参照すると、共通情報フィールドが含むUL HE-SIG-A2 Reservedサブフィールド(B54乃至B62)またはReserved(B63)に基づいて中間パッディングフィールドの存在可否を指示する。
他の実施例によると、ユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドの存在可否を指示するシグナリングを含む。例えば、中間パッディングフィールドが含むbitに基づいて中間パッディングフィールドの存在可否を指示する。例えば、中間パッディングフィールドが含むAID12サブフィールドを除いた予め設定されたbitに基づいて中間パッディングフィールドの存在可否を指示してもよい。
例えば、前記予め設定されたbitはAID12サブフィールドの次に来るbit(RU割り当てサブフィールドの一つのbit)である。これは、図12で示したパッディングフィールドは全てのビットが1に設定されるためである。他の実施例によると、中間パッディングフィールドとは異なるユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドの存在可否を指示する。例えば、中間パッディングフィールドの存在可否を指示するユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドより前に存在する。より詳しくは、中間パッディングフィールドの存在可否を指示するユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドよりすぐ前に存在する。
一実施例として、中間パッディングフィールドの存在可否を指示するユーザ情報フィールドはAID12サブフィールドが予め設定された値に設定される。または、一実施例として、中間パッディングフィールドの存在可否を指示するユーザ情報フィールドは図23などで説明したTB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドである。例えば、TB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドのAID12サブフィールドを除いたビットを利用して中間パッディングフィールドの存在可否を指示する。図24を参照すると、中間パッディングフィールドの前に存在するユーザ情報2フィールドが前記パッディングフィールドの存在可否を指示する。また、ユーザ情報2フィールドEHT TB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドである。
本発明の一実施例によると、STAが理解できないAID12サブフィールド値を含むユーザ情報フィールド以降のユーザ情報フィールドは無視する。または、STAが理解できないAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールド以降のRA-RUを指示するユーザ情報フィールドは無視する。これは、上述した多数のSTAから伝送されるTB PPDUフォーマットが混ざることを解決するためである。図24を参照すると、EHT STAはNEXT TB PPDUを指示するユーザ情報5フィールドのAID12サブフィールドを理解できない。よって、ユーザ情報6フィールドの後に存在するユーザ情報7フィールド及びユーザ情報7フィールドが指示するRA-RUを無視する。
また、本発明の一実施例によると、TB PPDUフォーマットを指示するAID12サブフィールド値の範囲がreserveされている。例えば、EHT標準を定義する際、NEXT標準で可能な範囲を定義する。この実施例は図24で説明したTB PPDUフォーマットを使用する場合に適用する。
一実施例によると、reserveされた値の範囲(つまり、STAが支援する標準より後の標準に当たるものを示す値である。)のAID12サブフィールドより後に指示されたRA-RUを指示するユーザ情報フィールドを無視する。図24を参照すると、EHT STAはNEXT TB PPDUを指示するユーザ情報6フィールドのAID12サブフィールドが未来の標準のための値であることが分かる。よって、ユーザ情報6フィールドの後に存在するユーザ情報7フィールド及びユーザ情報7フィールドが指示するRA-RUを無視する。
本発明において、ユーザ情報フィールドを無視するということは、前記ユーザ情報フィールドに基づいて応答しないことを意味する。または、ユーザ情報フィールドを無視するということは、前記ユーザ情報フィールドが指示するRUに応答しないことを意味する。または、ユーザ情報フィールドを無視するということは、前記ユーザ情報フィールドに基づいてOBOカウンタを減らさないことを意味する。
一実施例によると、中間パッディングフィールドの後に存在するユーザ情報フィールドの長さはHE標準で定義したユーザ情報フィールドの長さとは異なる。
本発明の一実施例によると、図24及び図25で説明したTB PPDUフォーマット指示方法を使用する際、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドは一つのTB PPDUフォーマットを示す側にのみ存在する。つまり、図24に示したユーザ情報1フィールド、ユーザ情報5フィールド、ユーザ情報7フィールドのうち一つにのみ存在する。
本発明の一実施例によると、図24及び図25で説明したTB PPDUフォーマット指示方法を使用する際、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドは多数のTB PPDUフォーマットを示す側に存在する。つまり、図24に示したユーザ情報1フィールド、ユーザ情報5フィールド、ユーザ情報7フィールドが同時に存在する。
また、STAは支援可能なTB PPDUフォーマットに当たるRA-RUを指示するユーザ情報フィールドにのみ基づいてOBOカウンタを減らすか、伝送するRUを選択する。また、STAはOBOカウンタが0になった場合、伝送するRA-RUを選択した際、前記RA-RUを指示するユーザ情報フィールドが図23乃至図24で説明した方法に従う際に9どのTB PPDUフォーマットを使用すべきなのかによって応答する。つまり、支援可能なフォーマットに当たるRA-RUのうち伝送するRUを選択し、選択されたRUに当たるTB PPDUフォーマットを使用して応答する。他の実施例として、支援可能であるのか不可能であるのかにかかわらず、RA-RUのうち伝送するRUを選択し、選択されたRUに当たるTB PPDUフォーマットを使用して応答するか、選択されたRUに当たるTB PPDUフォーマットを支援しなければ応答しない。この場合、OBOカウンタはリセットされる。
一実施例によると、OBOカウンタがSTAに一つ存在する。また、前記実施例をOBOカウンタがSTAに一つ存在する場合に適用する。
他の実施例によると、OBOカウンタがSTAに多数存在してもよい。例えば、STAが支援する各標準に当たるOBOカウンタが別に存在する。また、図23乃至図24で説明したTB PPDUフォーマット指示方法に当たるRA-RUに基づいて該当する標準のOBOカウンタを減らす。図24を参照すると、User Info 1に基づいてHE標準に当たるOBOカウンタを減らし、User Info 5に基づいてEHT標準に当たるOBOカウンタを減らし、User Info 7に基づいてNEXT標準に当たるOBOカウンタを減らす。また、ある標準に当たるOBOカウンタが0になったら、前記ある標準に当たって指示されたRA-RUのうちから選択して伝送する。
本発明の一実施例によると、APから受信したTB PPDUフォーマット情報または周辺STAの標準情報に基づいてTB PPDUで応答する。また、前記TB PPDUフォーマット情報または周辺STAの標準情報は、APが伝送する管理フレーム(management frame)に含まれる。管理フレームは、結合応答フレーム(Association Response frame)、再結合応答フレーム(Reassociation Response frame)、ビーコン応答フレーム(Beacon frame)、及びプローブ応答フレーム(Probe Response frame)のうち一つを含む。
本発明の一実施例によると、STAの観察に基づいてTB PPDUフォーマットを決定する。例えば、STAが同じBSSのHE STAからのフレームまたはHE PPDUを受信したら、HE TB PPDUで応答する。または、STAが同じBSSのHE STAからのフレームまたはHE PPDUを受信できなかったら、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答する。
本発明の一実施例によると、TRS制御フィールドはフォーマット識別子またはバージョン識別子を含む。また、HE variantであるTRS制御サブフィールドが指示するRUを含む20MHzサブチャネルは、図15乃至図25で説明したTB PPDUフォーマット指示方法によってEHT TB PPDUフォーマットまたはNEXT TB PPDUフォーマットで応答するように指示されない。同じく、EHT variantであるTRS制御フィールドが指示するRUを含む20MHzサブチャネルは、図15乃至図25で説明したTB PPDUフォーマット指示方法によってHE TB PPDUフォーマットまたはNEXT TB PPDUフォーマットで応答するように指示されない。
NEXT variantであるTRS制御フィールドが指示するRUを含む20MHzサブチャネルは、図15乃至図25で説明したTB PPDUフォーマット指示方法によってHE TB PPDUフォーマットまたはEHT TB PPDUフォーマットで応答するように指示されない。
図26は、本発明の一実施例によるトリガフレームフォーマット及びRA-RUを指示するための方法を示す図である。
図26を参照すると、上述したフレームに含まれたユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれたAID12サブフィールドの値を利用してTB PPDUフォーマット及びRA-RUを指示する。図26において、前に説明した内容と同じ内容は省略される。
詳しくは、上述したように、RA-RU及びフレームに対する応答PPDUフォーマットを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドがフレームに含まれる。
例えば、上述したようにAID12サブフィールドが0または2045であればRA-RUを指示し、フレームに対する応答としてHE TB PPDUの伝送を指示する。この際、AID12サブフィールドの値が0であるということはAPと結合されたSTAsのためのRA-RUを指示するのであり、AID12サブフィールドの値が2045であるということはAPと結合されていないSTAsのためのRA-RUを指示する。また、RA-RUを指示し、応答PPDUフォーマットがEHT TB PPDUであることを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドが存在する。そして、この際、APと結合されたSTAsのためのRA-RUを指示する値とAPと結合されていないSTAsのためのRA-RUを指示する値が別に存在する。
同じく、RA-RUを指示し、応答PPDUフォーマットがNEXT TB PPDUであることを指示するAID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドが存在する。そして、この際、APと結合されたSTAsのためのRA-RUを指示する値とAPと結合されていないSTAsのためのRA-RUを指示する値が別に存在する。
他の実施例によると、AID12サブフィールドが予め設定された値であればRA-RUを指示し、応答PPDUフォーマットがEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUであることを指示する(つまり、HE TB PPDUフォーマットではないことを指示する。)。例えば、前記予め設定された値は0ではなく2045ではない値である。また、前記予め設定された値は2008乃至2044のうちの値であるか、2047乃至4094のうちの値である。また、このような場合、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUのうちPPDUフォーマットを選択する方法は、図23の実施例または本発明の他の実施例で説明した方法を追加に使用することができるため問題が発生しない。
図26を参照すると、トリガフレームはRA-RUを指示し、応答PPDUフォーマットがHE TB PPDUであることを指示するユーザ情報フィールドを含む。このようなユーザ情報フィールドのAID12サブフィールドの値は0または2045である。また、前記トリガフレームはRA-RUを指示し、応答PPDUフォーマットがEHT TB PPDUであることを指示するユーザ情報フィールドを含む。図26を参照すると、このようなユーザ情報フィールドのAID12サブフィールドの値はXである。また、前記トリガフレームはRA-RUを指示し、応答PPDUフォーマットがNEXT TB PPDUであることを指示するユーザ情報フィールドを含む。図25を参照すると、このようなユーザ情報フィールドのAID12サブフィールドの値はYである。また、上述したように、一実施例によるとXとYは同じ値である。
本発明の一実施例によると、HE STAはAID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らし、RUを選択する。また、HE STAはAID12サブフィールドがXまたはYに設定されたユーザ情報フィールド及びそれによって指示されたRA-RUは認識できない。
また、実施例によると、EHT STAはAID12サブフィールドが0または2045またはXに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らし、RUを選択する。このような場合、EHT STAはHE STAに比べランダムアクセス機会をより多く得る。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合、HE TB PPDUを介して応答する。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合、EHT TB PPDUを介して応答する。
また、他の実施例によると、OBOカウンタを減らすかUORA伝送を決定させる(OBOカウンタが0になるようにする)RA-RU候補とUORA伝送の際に選択するRA-RU候補は互いに異なり得る。
更に、また他の実施例によると、EHT STAはAID12サブフィールドが0または2045またはXに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らし、AID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUのうちからRUを選択する。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合、EHT TB PPDUを介して応答する。
また、更に他の実施例によると、EHT STAはAID12サブフィールドが0または2045またはXまたはYに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らし、AID12サブフィールドが0または2045またはXに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUを選択する。このような場合、EHT STAはHE STAに比べランダムアクセス機会をより多く得る。また、EHT STAはNEXT STAのようなRA-RUに対してOBOカウンタを減らすため、ランダムアクセス機会が公平に得られる。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合はHE TB PPDUを介して応答する。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合、EHT TB PPDUを介して応答する。
また、更に実施例によると、EHT STAはAID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らし、RUを選択する。つまり、EHT STAはAID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らさない。
しかし、EHT STAがAID12サブフィールドXに対してOBOカウンタを減少させた場合、AID12サブフィールドの値が「0」または「2045」に設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに基づいてOBOカウンタを減少させるためにOBOカウンタはリセットされる。同じく、EHT STAが「0」または「2045」に設定されたAID12サブフィールドに対してOBOカウンタを減少させた場合、AID12サブフィールドの値が「X」に設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに基づいてOBOカウンタを減少させるためにOBOカウンタはリセットされる。
また、EHT STAはAID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してRUを選択しない。このような場合、前記実施例において、EHT STAはHE STAに比べランダムアクセス機会をより多く得ることで公平性が落ちることを防ぐことができる。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合、EHT TB PPDUを介して応答する。
また、更に他の実施例によると、EHT STAは多数のOBOカウンタを有し管理する。例えば、AID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタAを減らし、RUを選択する。AID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタBを減らし、RUを選択する。また、AID12サブフィールドがYに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタCを減らし、RUを選択する。
このような場合、EHT STAは多数のOBOカウンタを維持することに対する具現をすべきであるが、HE STAに比べより多くのランダムアクセス機会を有する。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合はHE TB PPDUを介して応答する。また、この際、EHT STAがAID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合、EHT TB PPDUを介して応答する。また、この際、NEXT STAがAID12サブフィールドがYに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合、NEXT TB PPDUを介して応答する。
また、NEXT STAもEHT STAに対して説明したような方法を使用してUORAを行う。つまり、一実施例によると、NEXT STAはAID12サブフィールドが0または2045またはXまたはYに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らし、RUを選択する。また、UORAで伝送する場合、TB PPDUフォーマットは応答するRA-RUを指示するAID12サブフィールドに基づく。例えば、AID12サブフィールドは0または2045に設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-Rで応答する場合はHE TB PPDUを使用し、AID12サブフィールドはXに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-RUで応答する場合はEHT TB PPDUを使用し、AID12サブフィールドはYに設定されたユーザ情報フィールドが指示するRA-Rで応答する場合はNEXT TB PPDUを使用する。
更に実施例によると、NEXT STAはAID12サブフィールドがYに設定されたユーザ情報フィールドのRA-RUに対してOBOカウンタを減らし、RUを選択する。また、UORAで伝送する場合はNEXT TB PPDUフォーマットを利用して応答する。
一実施例によると、X及びYはそれぞれ0または2045ではない値であり、他の実施例において、X及びYそれぞれは0または2045である。
図26を参照すると、EHT STAは、AID12が0に設定されたUser Info 1が指示するRA-RU及びAID12がXに設定されたUser Info 5が指示するRA-RUに基づいてOBOカウンタを減らし、OBOカウンタが0になればUser Info 1とUser Info 5が指示するRA-RUのうちから選択して応答する。
他の実施例として、図25を参照すると、EHT STAはAID12がXに設定されたUser Info 5が指示するRA-RUに基づいてOBOカウンタを減らし、OBOカウンタが0になったらUser Info 5が指示するRA-RUのうちから選択して応答する。
本発明の一実施例において、OBOカウンタが0になる場合はRA-RUで指示されたRUの個数が残りのOBOカウンタ以上である場合を含む。つまり、OBOカウンタを減らしたら0以下になる場合を含む。
本発明の一実施例において、図26で説明した実施例は図24の実施例、図15乃至図20の実施例など、本発明で説明したTB PPDUフォーマット決定方法と共に使用される。この場合、2つ以上の方法が互いに異なるPPDUフォーマットを指示するが、この場合、前記2つ以上の方法のうち予め設定された方法を使用する。例えば、図24で説明した実施例と図25で説明した実施例を共に使用する場合がある。
また、図26を参照すると、ユーザ情報1フィールドのAID12サブフィールド値が0または2045に設定され、ユーザ情報3フィールドのAID12サブフィールド値が0または2045に設定される。ユーザ情報2フィールドはEHT TB PPDUフォーマットを指示し、ユーザ情報3フィールドはユーザ情報2フィールドより後に存在する。
つまり、ユーザ情報3フィールドに基づいて応答する場合、ユーザ情報2フィールドに基づいてEHT TB PPDUが指示され、ユーザ情報3フィールドが含む0または2045に設定されたAID12サブフィールドに基づいてHE TB PPDUが指示される。この場合、一実施例によると、HE TB PPDUを使用して応答する。これはHE STAがユーザ情報3フィールド及びユーザ情報3フィールドが指示するRA-RUを認識することはできるが、ユーザ情報2フィールドが指示するPPDUフォーマットは認識することができないため、HE STAがユーザ情報3フィールドに基づいてHE TB PPDUで応答すると予想されるためである。
つまり、AID12サブフィールドが0または2045であるユーザ情報フィールドに基づいてUORA応答する場合、他のTB PPDUフォーマット指示方法にもかかわらずHE TB PPDUで伝送することができる。
また他の実施例として、AID12サブフィールドが0または2045を含むユーザ情報フィールドはHE TB PPDUを意味する位置に存在する。例えば、ユーザ情報フィールドの前の部分、またはEHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールド及びNEXT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドより前に存在する。または、図25で説明した中間パッディングフィールドを含む方法を使用する場合、AID12サブフィールドが0または2045を含むユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドより前に存在する。
一実施例によると、0または2045に設定されたAID12サブフィールドはトリガフレームがどの標準のトリガフレームであるのか、或いはトリガフレームがどのTB PPDUで応答するのかを指示するのにかかわらずに含まれる。また、RA-RUを指示し、EHT TB PPDUで応答することを指示する値に設定されたAID12サブフィールドはトリガフレームがどの標準のトリガフレームであるのか、或いはトリガフレームがどのTB PPDUで応答するのかを指示するのにかかわらずに含まれる。また、RA-RUを指示し、NEXT TB PPDUで応答することを指示する値に設定されたAID12サブフィールドはトリガフレームがどの標準のトリガフレームであるのか、或いはトリガフレームがどのTB PPDUで応答するのかを指示するのにかかわらずに含まれる。
更に他の実施例として、0または2045に設定されたAID12サブフィールドは、HE TB PPDUを指示するトリガフレーム(例えば、HEトリガフレーム、HE variantに対するトリガフレーム、HE TB PPDUで応答することを指示するトリガフレーム、またはフォーマット識別子がHEを指示するトリガフレーム)である場合にのみ含まれる。
よって、0または2045に設定されたAID12サブフィールドはEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを指示するトリガフレーム(例えば、EHT(またはNEXT)トリガフレーム、EHT(またはNEXT) variantに対するトリガフレーム、EHT(またはNEXT) TB PPDUで応答することを指示するトリガフレーム、またはフォーマット識別子がEHT(またはNEXT)を指示するトリガフレーム)である場合には含まれない。
RA-RUを指示し、EHT TB PPDU(またはNEXT TB PPDU)で応答することを指示する値に設定されたAID12サブフィールドは、EHT TB PPDU(またはNEXT TB PPDU)の伝送を指示するトリガフレーム(例えば、EHTトリガフレーム(またはNEXTトリガフレーム)、EHT variant(またはNEXT variant)に対するトリガフレーム、EHT TB PPDU(またはNEXT TB PPDU)で応答することを指示するトリガフレーム、またはフォーマット識別子がEHT(またはNEXT)を指示するトリガフレーム)である場合にのみ含まれる。
つまり、RA-RUを指示し、EHT TB PPDUで応答することを指示する値に設定されたAID12サブフィールドはHE TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するトリガフレーム(例えば、HE(またはNEXT)トリガフレーム、HE(またはNEXT) variantに対するトリガフレーム、HE(またはNEXT) TB PPDUで応答することを指示するトリガフレームまたはフォーマット識別子がHE(またはNEXT)を指示するトリガフレーム)である場合には含まれない。
RA-RUを指示し、NEXT TB PPDUで応答することを指示する値に設定されたAID12サブフィールドはHE TB PPDU(または、EHT TB PPDU)の伝送を指示するトリガフレーム(例えば、HE(またはEHT)トリガフレーム、HE(またはEHT) variantに対するトリガフレーム、HE(またはEHT) TB PPDUで応答することを指示するトリガフレーム、またはフォーマット識別子がHE(またはEHT)を指示するトリガフレーム)である場合は含まれない。
例えば、図25で説明した実施例と図15乃至図18で説明した共通情報フィールドに基づく決定方法と実施例を共に使用する場合がある。この場合、共通情報フィールドがEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを指示する場合(またはトリガフレームがEHT variantまたはNEXT variantである場合)、AID12サブフィールドが0または2045であるユーザ情報フィールドを含まない。または、トリガフレームがEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを指示する場合(またはトリガフレームがEHT variantまたはNEXT variantである場合)、AID12サブフィールドが0または2045であるユーザ情報フィールドを含まない。
更に他の実施例によると、トリガフレームまたは共通情報フィールドがEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを指示する場合(またはトリガフレームがEHT variantまたはNEXT variantである場合)、AID12サブフィールドが0または2045であるユーザ情報フィールドを含み、それに基づいてUORA応答する場合、EHT TB PPDUとNEXT TB PPDUをではないHE TB PPDUを使用して応答する。
なた、トリガフレームまたは共通情報フィールドがNEXT TB PPDUを指示する場合(またはNEXT variantである場合)、AID12サブフィールドが0または2045またはXに設定されたユーザ情報フィールドを含まない。更に他の実施例として、トリガフレームまたは共通情報フィールドがNEXT TB PPDUを指示する場合(またはNEXT variantである場合)、AID12サブフィールドが0または2045またはXに設定されたユーザ情報フィールドを含んでおり、それに基づいてUORA応答する場合、NEXT TB PPDUではない0または2045またはXが指示するTB PPDUフォーマットを使用して応答する。
また、RA-RUを指示し、EHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドに対して応答する場合、EHT TB PPDUが他のPPDUフォーマット決定方法が指示するPPDUフォーマットとは異なれば予め設定された方法によって応答する。一実施例によると、他のPPDUフォーマット決定方法にかかわらずRA-RUを指示し、EHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドに基づいてEHT TB PPDUで応答する。更に他の実施例によると、RA-RUを指示し、EHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドに基づいて応答する際、他のPPDUフォーマット決定方法に基づいて応答する。
または、RA-RUを指示し、EHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドは、他のPPDUフォーマット決定方法によるとEHT TB PPDUで決定されるようにトリガフレームを構成する。図25を参照すると、RA-RUを指示し、EHT TB PPDUで応答することを指示するAID12サブフィールドがXに設定されたユーザ情報フィールドは、EHT TB PPDUで応答することを指示するUser Info 2より後に、NEXT TB PPDUで応答することを指示するUser Info 6より前に存在する。
RA-RUを指示し、NEXT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドに対して応答する場合も、RA-RUを指示し、EHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドに対して応答する場合と同じ方法を適用する。
図27は、本発明の一実施例によるトリガフレームフォーマット及びRA-RUを指示するための他の一例を示す図である。
図27で説明する実施例は図25で説明した問題及びソリューションに対する更なる説明と実施例であって、上述したものと同じ内容は省略される。以下、RA-RUを指示するAID12サブフィールドの値は0、2045を含む。
図24で説明した中間パッディングフィールドがユーザ情報リストフィールドの中間に含まれることは、ユーザ情報リストフィールドの最も前に中間パッディングフィールドが含まれることを意味する。または、中間パッディングフィールドがトリガフレームの後に存在していた従来のパッディングと位置が異なるか、中間パッディングフィールドの後に他のユーザ情報フィールドが存在し得ることを意味する。
中間パッディングフィールドは、予め設定された値のAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドである。例えば、中間パッディングフィールドの長さはユーザ情報フィールドの長さと同じである。
本発明の一実施例によると、中間パッディングフィールドはユーザ情報フィールドと長さが異なってもよい。例えば、中間パッディングフィールドはユーザ情報フィールドより長さが短い。また、中間パッディングフィールドは予め設定された値に設定されたフィールドである。例えば、中間パッディングフィールドはAID12サブフィールドと長さが同じである。つまり、中間パッディングフィールドは12ビットである。また、中間パッディングフィールドは予め設定された値に設定されるが、例えば、4095(長さ12ビットの全てのビットを1に設定した値)に設定される。
トリガフレームを受信するSTAは一つ以上のユーザ情報フィールドに含まれたAID12サブフィールド値を確認する際、ユーザ情報フィールドの長さに基づいて次のAID12サブフィールドを見つける。この際、中間パッディングフィールドを見つけた場合、中間パッディングフィールドの長さに基づいて次のAID12サブフィールドを見つける。
例えば、中間パッディングフィールドがAID12サブフィールドの長さと同じであれば中間パッディングフィールドを見つけて、次のAID12サブフィールドまたは次のユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドのすぐ後から続くことが分かる。この場合、中間パッディングフィールドをトリガフレームに含ませるオーバーヘッドを減らしながら上述したTB PPDUフォーマット決定問題を解決する。
本発明の一実施例によると、トリガフレームが中間パッディングフィールドを含まない。また、前記トリガフレームがRA-RUを指示するユーザ情報フィールドを含む。図27(a)に示したように、トリガフレームはRA-RUを指示するユーザ情報1フィールド、ユーザ情報5フィールド、ユーザ情報7フィールドを含む。
また、図26(a)に示したトリガフレームは中間パッディングフィールドを含まない。よって、上述した実施例のPPDUフォーマット決定方法を使用しても、HE STAがRA-RUを指示するユーザ情報1フィールド、ユーザ情報5フィールド、ユーザ情報7フィールドを認識することができる。
よって、本発明の一実施例によると、他のPPDUフォーマット決定方法にかかわらず、UORA応答する際にHE TB PPDUを使用することができる。例えば、トリガフレームが中間パッディングフィールドを含まない場合、他のPPDUフォーマット決定方法にかかわらず、UORA応答する際にHE TB PPDUを使用する。図26(a)を参照すると、特定値に設定されたAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドに基づいてPPDUフォーマットを決定する。例えば、ユーザ情報2フィールドに基づいてEHT TB PPDUで応答することを指示し、ユーザ情報6フィールドに基づいてNEXT TB PPDUで応答することを指示する。
ところが、このトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドをHE STAも認識することができる。よって、ユーザ情報2フィールドまたはユーザ情報6フィールドにかかわらず、トリガフレームが指示するRA-RUに応答する場合はHE TB PPDUを使用することができる。
また、上述したように、共通情報フィールドまたはフォーマット識別子フィールドに基づいてTB PPDUフォーマットを決定する場合も、RA-RUに応答する場合はHE TB PPDUが使用される。または、トリガフレームがEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUに含まれている場合、またはHE STAが読み込むことができないPPDUに含まれている場合は、共通情報フィールドまたはフォーマット識別子フィールドに基づいてTB PPDUフォーマットを決定する場合はRA-RUに応答する際にも同じTB PPDUフォーマット決定法オフが使用される。
他の実施例によると、共通情報フィールドまたはフォーマット識別子フィールドに基づいてTB PPDUフォーマット決定する場合、EHTまたはNEXT標準を指示する際にHE STAがそれを認識できない可能性がある。このような場合、UORA応答する際に共通情報フィールドまたはフォーマット識別子フィールドに基づいてTB PPDUフォーマット決定する。例えば、トリガタイプのサブフィールドに基づいてTB PPDUフォーマット決定する場合、HE STAは認識できないトリガタイプのサブフィールドに基づいて前記トリガタイプのサブフィールドを含むトリガフレームに基づいて応答しなくてもよい。
また他の実施例として、トリガフレームが中間パッディングフィールドを含まなければ、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドを含まない。
更に他の実施例として、上述したPPDUフォーマット決定方法に基づいて支援しない標準のTB PPDUで応答することを指示する場合、このようなトリガフレームが含むユーザ情報フィールドが指示するRA-RUに対してOBOカウンタを減らさなくてもよい。また、前記RA-RUをUORA応答するRUとして選択しなくてもよい。例えば、トリガフレームがフォーマット識別子フィールドを含み、EHT STAが共通情報フィールドまたはフォーマット識別子フィールドがNEXT TB PPDUを指示することを確認した場合、前記トリガフレームが含むユーザ情報フィールドが指示するRA-RUに基づいてOBOカウンタを減らさず、UORA応答するRUとして選択しなくてもよい。
本発明において、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドはAID12サブフィールドのは0または2045に設定されたユーザ情報フィールドである。
本発明において、OBOカウンタを減らすRUをeligible RA-RUと称する。また、UORAで応答するRUをeligible RA-RUと称する。また、UORAで応答するRUを選択する際、選択し得るRUをeligible RA-RUと称する。また、OBOカウンタを減らし、UORAで応答するRUをeligible RA-RUと称する。また、eligible RA-RUに対してOBOカウンタを減らすかUORA応答するRUと選択する。また、伝送可能なRA-RUをeligible RA-RUと称する。また、UORA応答するか伝送可能という意味は、支援するTB PPDUフォーマットであることを含む。例えば、EHT STAにNEXT TB PPDUで応答すると指示されたRA-RUはeligible RA-RUではない。
本発明の一実施例によると、トリガフレームが中間パッディングフィールドを含む。このような実施例は図24で説明した内容であって、重複する内容は省略されている。上述したように、RA-RUに応答する場合、応答するRA-RUを指示したユーザ情報フィールドの中間パッディングフィールドとの位置に基づいてPPDUフォーマットを決定する。または、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドの中間パッディングフィールドとの相対的な位置に基づいて前記RA-RUがeligible RUであるのかを判断する。
一実施例として、中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドに基づいてUORA応答する場合、HE TB PPDUを使用して応答する。この際、中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドに基づいてUORA応答する場合、他のTB PPDUフォーマット指示方法にかかわらずHE TB PPDUを使用して応答する。図26(b)を参照すると、トリガフレームが中間パッディングフィールドを含む。また、前記トリガフレームが含むユーザ情報1フィールド、ユーザ情報3フィールド、ユーザ情報5フィールド、ユーザ情報7フィールドはRA-RUを指示する。また、ユーザ情報1フィールド、ユーザ情報3フィールドは中間パッディングフィールドより前に存在し、ユーザ情報5フィールド、ユーザ情報7フィールドは中間パッディングフィールドより後に存在する。
ユーザ情報1フィールドまたはユーザ情報3フィールドが指示するRA-RUでUORA応答する場合、HE TB PPDUが応答に使用される。この場合、上述したPPDUフォーマット決定方法がHE TB PPDU以外のPPDUを指示してもSTAはHE TB PPDUを使用して応答する。例えば、図24で説明したPPDUフォーマット決定方法を使用し、ユーザ情報3フィールドより前に存在するユーザ情報2フィールドがEHT TB PPDUを指示しても、ユーザ情報3フィールドが指示するRA-RUでUORA応答する場合はHE TB PPDUが使用される。
他の実施例として、EHT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドより後に存在する。また、NEXT TB PPDUを指示するユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドより後に存在する。
また、一実施例として、中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドに基づいてUORA応答する場合、上述した他のPPDUフォーマット決定方法に基づいて応答する。例えば、図27(b)を参照すると、図24で説明したPPDUフォーマット決定方法が使用される。この際、中間パッディングフィールドより後に存在するUser Info 5が指示するRA-RUでUORA応答する場合、ユーザ情報2フィールドが指示するEHT TB PPDUを使用して応答する。また、中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報7フィールドが指示するRA-RUでUORA応答する場合、STAはユーザ情報6フィールドが指示するNEXT TB PPDUを使用して応答する。
本発明の一実施例によると、ユーザ情報フィールドに基づくTB PPDUフォーマット決定方法が使用される。また、中間パッディングフィールドに基づくTB PPDUフォーマット決定方法が使用される。また、HE TB PPDUフォーマットで応答すると指示されたRA-RUが存在し、このようなRA-RUはHE RA-RUと称される。
EHT TB PPDUフォーマットで応答すると指示されたRA-RUが存在し、このようなRA-RUはEHT RA-RUと称される。
NEXT TB PPDUフォーマットで応答すると指示されたRA-RUが存在し、このようなRA-RUはNEXT RA-RUと称される。
図27(b)を参照すると、ユーザ情報1フィールドが指示するRA-RUはHE RA-RUである。これはユーザ情報1フィールドに対するTB PPDUフォーマットが指示されていないか、またはHE TB PPDUと指示されたためである。また、ユーザ情報3フィールドが指示するRA-RUはHE RA-RUである。これはユーザ情報1フィールドが中間パッディングフィールドより前に存在するためである。また、ユーザ情報1フィールドが指示するRA-RUはEHT RA-RUである。これはユーザ情報1フィールドによってユーザ情報1フィールドに対してEHT TB PPDUフォーマットが指示されたためである。
また、ユーザ情報7フィールドが指示するRA-RUはNEXT RA-RUである。これはユーザ情報6フィールドによってユーザ情報7フィールド対するNEXT TB PPDUフォーマットが指示されたためである。
他の実施例として、HE RA-RUはAID12サブフィールド値が0または2045に指示されたRA-RUである。または、EHT RA-RUはAID12サブフィールド値がRA-RUを指示し、EHT TB PPDUで応答することを指示する値に指示されたRA-RUである。または、NEXT RA-RUはAID12サブフィールド値がRA-RUを指示し、NEXT TB PPDUで応答することを指示する値に指示されたRA-RUである。
一実施例によると、STAは、過去、現在、未来の標準RA-RU全てに対してOBOカウンタを減らすかRUを選択する。この際、未来の標準RA-RUが伝送するRUとして選択されたら伝送しない。
他の実施例によると、STAは、過去、現在の標準RA-RU全てに対してOBOカウンタを減らすかRUを選択する。また、STAは未来の標準RA-RUに対してOBOカウンタを減らさない。STAは未来の標準RA-RUに対してRUを選択しない。
また他の実施例によると、STAは、現在の標準RA-RU全てに対してOBOカウンタを減らすかRUを選択する。また、STAは過去、未来の標準RA-RUに対してOBOカウンタを減らさない。STAは過去、未来の標準RA-RUに対してRUを選択しない。
更に他の実施例によると、STAは、現在、未来の標準RA-RU全てに対してOBOカウンタを減らすかRUを選択する。また、STAは過去の標準RA-RUに対してOBOカウンタを減らさない。STAは過去の標準RA-RUに対してRUを選択しない。
また、OBOカウンタを減らす標準、RUを選択する標準に対して互いに異なる組み合わせを利用して行う。その組み合わせの例は以下のようである。
一実施例によると、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUとNEXT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUとNEXT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。この際、EHT STAがNEXT RA-RUを選択したら伝送しない。
一実施例によると、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUとNEXT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。
一実施例によると、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUとNEXT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。この際、EHT STAがNEXT RA-RUを選択したら伝送しない。
一実施例によると、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。
一実施例によると、EHT STAは、EHT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAは、HE RA-RU、NEXT RA-RUに対してOBOカウンタを減らさない。また、EHT STAはEHT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。また、EHT STAはHE RA-RU、NEXT RA-RUのうちから応答するRUを選択しない。
一実施例によると、EHT STAは、EHT RA-RUとNEXT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAは、HE RA-RUとEHT RA-RUとNEXT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。この際、EHT STAがNEXT RA-RUを選択したら伝送しない。
一実施例によると、EHT STAは、EHT RA-RUとNEXT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAはHE RA-RUとEHT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。
一実施例によると、EHT STAは、EHT RA-RUとNEXT RA-RUに対してOBOカウンタを減らす。また、EHT STAはEHT RA-RUのうちから応答するRUを選択する。
また、上述したTB PPDUフォーマットに基づくOBOカウンタを減らすこと、RUを選択することは他の伝送パラメータを支援するのかに共に基づく。伝送パラメータは、共通情報フィールドまたは該当ユーザ情報フィールドが指示する値である。例えば、ある標準のRA-RUに対してOBOカウンタを減らすのかを判断する際、他の伝送パラメータを支援するのかに基づくが、他の伝送パラメータを支援する場合は減らすことができる。
本発明の一実施例によると、以下の条件に基づいてRA-RUをeligible RA-RUと判断する。例えば、以下の条件をいずれも満足したらRA-RUをeligible RA-RUと判断する。
1)共通情報フィールドの全ての伝送パラメータを支援する
2)前記RA-RUを指示するユーザ情報フィールドの全ての伝送パラメータを支援する
3)前記ユーザ情報フィールドに対するTB PPDUフォーマットを指示するユーザ情報フィールドが指示するTB PPDUフォーマットを支援する。
条件3)は以下の条件に代替される。
3-1)前記ユーザ情報フィールドに対して指示されたTB PPDUフォーマットを支援する
また、この際、TB PPDUフォーマット指示方法は、トリガフレームによる指示、情報フィールドによる指示、ユーザ情報フィールドによる指示方法など、上述した実施例の方法を含む。
条件3)は以下の条件3-2)または3-3)に代替される。
3-2)前記ユーザ情報フィールドに対する情報を含む他のユーザ情報フィールドが指示する全ての伝送パラメータを支援する
3-3)前記ユーザ情報フィールドに対する共通情報(多数のSTAに適用可能な情報)を含む他のユーザ情報フィールドが指示する全ての伝送パラメータを支援する
図27(b)を参照すると、図27(b)に示されたトリガフレームに基づいてEHT STAがeligible RA-RUを判断する。この際、ユーザ情報1フィールド、ユーザ情報3フィールド、ユーザ情報5フィールドによって指示されたRA-RUをeligible RA-RUと判断する。EHT STAがHE TB PPDU、EHT TB PPDUを伝送するためである。また、ユーザ情報7フィールドによって指示されたRA-RUをeligible RA-RUと判断しない。ユーザ情報6フィールドによってユーザ情報7フィールドが指示するRUに応答する際はNEXT TB PPDUに伝送すべきであって、EHT STAがNEXT TB PPDUを伝送できないためである。
本発明の一実施例によると、ユーザ情報フィールドは後に続く特定ユーザ情報フィールドの個数または長さを含む。例えば、TB PPDUフォーマット指示するユーザ情報フィールドは、指示されたTB PPDUフォーマットに当たるユーザ情報フィールドの個数または長さを含む。例えば、支援しないTB PPDUフォーマットを指示した場合、ユーザ情報フィールドに含まれた個数または長さに基づいて他のユーザ情報フィールドを検索する。支援しないTB PPDUフォーマットでトリガフレームに応答すると指示されないためである。
本発明の一実施例によると、パッディングフィールドの開始を知らせる予め設定された値が存在する。前記予め設定された値は4095ではない値である。または、前記予め設定された値は中間パッディングフィールドを指示する値とは異なる値である。例えば、中間パッディングフィールドではないパッディングフィールドであることを指示すべき場合が存在するためである。または、前記予め設定された値は2008乃至2044のうちの値であるか、2047乃至4094のうちの値である。また、前記予め設定された値は1乃至2007ではない値であり、0ではない値であり、2045ではない値であり、2046ではない値であり、4095ではない値である。
本発明の一実施例によると、トリガフレームに含まれたUL長さフィールドに基づく決定方法が存在する。例えば、UL長さフィールド値をmod演算した値に基づく決定方法が存在する。例えば、UL長さフィールド値をmod3演算した値に基づく決定方法が存在する。UL長さフィールド値をmod3演算した値が0であるのかに基づく決定方法が存在する。また、前記決定方法はPPDUフォーマットを指示する。または、前記決定方法は特定fieldの存在(含む)可否を指示する。または、前記決定方法は特定フィールドの解釈方法を指示する。または、前記決定方法は特定フィールドが示す値の意味を指示する。または、前記決定方法は特定フィールドの長さを指示する。
本発明の一実施例によると、A-MPDUを多数のトリガフレームを含む。一実施例によると、前記多数のトリガフレームのコンテンツは異なり得る。また、前記A-MPDUまたは前記A-MPDUを含むPPDUは、前記多数のトリガフレームのコンテンツが異なるのか否かを指示するシグナリングを含む。
また、STAは、前記A-MPDUを含むPPDUの種類に基づいて前記多数のトリガフレームのコンテンツが異なるのか否かをあるのか判断する。例えば、EHT PPDUまたはNEXT PPDUに含まれた多数のトリガフレームはトリガフレームに含まれたコンテンツが異なり得る。また、これは結合されたPPDU(aggregated PPDU:A-PPDU)を支援する場合である。A-PPDUは多数のPPDUが周波数分割多重化(frequency division multiplexing)されるものである。また、前記多数のPPDUは互いに異なる標準のPPDUである。
図28は、本発明の一実施例によるTB PPDUフォーマットを指示するための他の一例を示す図である。
上述したように、トリガするフレームに応答するPPDUフォーマットを指示する方法が必要である。例えば、前記PPDUフォーマットはTB PPDUフォーマットを意味する。図28の実施例は、上述したTB PPDUフォーマット指示方法の具体的な実施例である。また、本実施例において、前に説明した内容は省略されている。
本発明の実施例によると、トリガフレームが含むユーザ情報フィールドに基づいて前記トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定する。または、トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットを前記トリガフレームが含むユーザ情報フィールドを介して指示する。本発明において、PPDUのフォーマットを決定、指示する前記ユーザ情報フィールドは特定ユーザ情報フィールドと称される。
一実施例によると、特定ユーザ情報フィールドは、前記特定ユーザ情報フィールドが含むAID12サブフィールドが予め設定された値に設定されたユーザ情報フィールドである。例えば、前記予め設定の値は2007である。また、前記予め設定された値はAPがAID(association ID)として割り当てない値である。
また、特定ユーザ情報フィールドは他のユーザ情報フィールドとはフォーマットが異なる。つまり、特定ユーザ情報フィールドは他のユーザ情報フィールドとは含むサブフィールドが異なる。また、特定ユーザ情報フィールドと他のユーザ情報フィールドは共通にAID12サブフィールドを同じ位置に含む。例えば、特定ユーザ情報フィールドと特定ユーザ情報フィールドではないユーザ情報フィールドは、最も前の12-bitがAID12サブフィールドである。例えば、特定ユーザ情報フィールドと特定ユーザ情報フィールドではないユーザ情報フィールドは、B0乃至B11がAID12サブフィールドである。
また、トリガフレームは、特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かを指示するサブフィールドを含む。特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かを指示するサブフィールドを特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドと称する。例えば、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドは共通情報フィールドに存在する。例えば、共通情報フィールドのbit B55は特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドである。もし特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが1に設定されれば、トリガフレームは特定ユーザ情報フィールドを含まない。
また、もし特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが0に設定されれば、トリガフレームは特定ユーザ情報フィールドを含む。これは、802.11ax標準で共通情報フィールドのB55を予め設定された値である1に設定するためである。
トリガフレームを受信するSTAは特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドに基づいて特定ユーザ情報フィールドが含まれているのかを判断するため、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが存在しない場合より特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かを判断する具現が容易である。また、トリガフレームを前記トリガフレームを送ったAPが結合されていないSTAが受信したら、AID12サブフィールドが特定ユーザ情報フィールドを指示する予め設定された値に設定されたユーザ情報フィールドが特定ユーザ情報フィールドであるのか否か(実際のAIDの12 LSBsを示すのか)、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドに基づいて判断する。例えば、結合されていないSTAのためのRA-RUを指示する際、トリガフレームを前記トリガフレームを送ったAPが結合されていないSTAが受信したら、前記トリガフレームに基づいて動作する。また、STAが結合されていないBSSからのトリガフレームまたはTB PPDUに基づいて空間再使用動作を行う。
また、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含めば、前記特定ユーザ情報フィールドはユーザ情報フィールドのうち最も前に位置する。または、前記特定ユーザ情報フィールドは共通情報フィールドのすぐ後に位置してもよい。これは、前記トリガフレームを受信するSTAが特定ユーザ情報フィールドを容易にパージング(parsing)するようにするためである。
本発明の実施例によると、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かに基づいて前記トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定する。例えば、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含めば、前記トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットはEHT TB PPDUである。また、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含まなければ、前記トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットはHE TB PPDUである。また、上述したように、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かを示すシグナリングである特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが存在する。よって、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドに基づいてトリガフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定するともいえる。例えば、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが0に設定されれば、トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットはEHT TB PPDUである。また、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが1に設定されれば、トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットはHE TB PPDUである。
また、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含めば、前記トリガフレームが含むユーザ情報フィールドはEHT variantユーザ情報フィールドである。また、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含まなければ、前記トリガフレームはEHT variantユーザ情報フィールドを含まない。トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含まなければ、前記トリガフレームはHE variantユーザ情報フィールドのみを含む。
ユーザ情報フィールドがEHT variantである際とHE variantである際はRU指示方法が異なる。例えば、ユーザ情報フィールドは前記ユーザ情報フィールドが含むRU割り当てサブフィールドがEHT variantであるのか、HE variantであるのかによって解釈方式が異なり得る。例えば、EHT variantユーザ情報フィールドが含むRU割り当てサブフィールドにはEHT標準が支援するRUを指示するようにエンコードされる。また、HE variantユーザ情報フィールドが含むRU AllocationサブフィールドにはHE標準が支援するRUを指示するようにエンコードされる。
また、EHT variantユーザ情報フィールドに基づいて指示されたRUを解釈する際には2つ以上のサブフィールドに基づくべきである。前記2つ以上のサブフィールドは、RU割り当てサブフィールドとPS160サブフィールドを含む。RU割り当てサブフィールドは、図12に示したようにAID12サブフィールドのすぐ後に位置する。また、RU割り当てサブフィールドは8-bitである。PS160サブフィールドは、RU割り当てサブフィールドが指示するRUがどのサブチャネルに存在するのかを指示する。また、PS160サブフィールドは、ユーザ情報フィールドが指示するRUがどのサブチャネルに存在するのかを指示する。この際、どのサブチャネルであるのかを指示する単位は160MHzサブチャネルである。PS160サブフィールドは、指示するRUがprimary 160 MHz channelに存在するのか、secondary 160 MHz channelに存在するのかを指示する。PS160サブフィールドはTrigger Dependentユーザ情報フィールドのすぐ前に位置する。PS160サブフィールドはユーザ情報フィールドのB39ビットである。PS160サブフィールドは1-bitである。
また、HE variantユーザ情報フィールドに基づいて指示されたRUを解釈する際には一つのサブフィールドに基づく。前記一つのサブフィールドはRU割り当てサブフィールドである。つまり、HE variantユーザ情報フィールドが含むRU割り当てサブフィールドにのみ基づいて、前記HE variantユーザ情報フィールドが指示するRUの位置を判断する。
図28を参照すると、トリガフレームは特定ユーザ情報フィールドを含む。ユーザ情報フィールドが特定ユーザ情報フィールドであるのか否かは、ユーザ情報フィールドが含むAID12サブフィールドに基づいて決定される。例えば、ユーザ情報フィールドが含むAID12サブフィールドが予め設定された値であれば、前記ユーザ情報フィールドは特定ユーザ情報フィールドである。図27を参照すると、前記予め設定された値は2007である。また、図28を参照すると、特定ユーザ情報フィールドは共通情報フィールドのすぐ後、ユーザ情報フィールドのうち最も前に存在する。また、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かを指示するシグナリングである特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが存在する。図27を参照すると、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドは共通情報フィールドに含まれる。もし特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが0に設定されれば、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含む。図27に示したように、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含めば、それに対する応答PPDUのフォーマットはEHT TB PPDUである。
また、追加的な実施例によると、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かとTB PPDUフォーマットを指示するサブフィールドに基づいて前記トリガフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定する。本発明において、TB PPDUフォーマットを指示するサブフィールドをHE/EHT P160サブフィールドと称する。より具体的な実施例によると、HE/EHT P160サブフィールドは予め設定されたチャネルに対してTB PPDUフォーマットを指示する。例えば、HE/EHT P160サブフィールドはprimary 160 MHz channel(P160 channel)に対してTB PPDUフォーマットを指示する。例えば、HE/EHT P160サブフィールドの値が1であればHE TB PPDUで応答することを指示する。また、HE/EHT P160サブフィールドの値が0であればEHT TB PPDUで応答することを指示する。HE/EHT P160サブフィールドは1-bitである。
図28を参照すると、HE/EHT P160サブフィールドは共通情報フィールドに含まれる。より詳しくは、HE/EHT P160サブフィールドは共通情報フィールドのbit B55位置に含まれる。
よって、特定ユーザ情報フィールドとHE/EHT P160サブフィールドに基づいてTB PPDUフォーマットを指示、決定する際、以下のような動作を行う。HE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示すれば、トリガフレームが応答する際にEHT TB PPDUで応答する。つまり、HE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示すれば、トリガフレームに応答する際に割り当てられたRU位置にかかわらずEHT TB PPDUで応答する。また、HE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示すれば、常に特定ユーザ情報フィールドが含まれる。つまり、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドも特定ユーザ情報フィールドが含まれることを指示する。
もしHE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示すれば、トリガフレームが応答する際に割り当てられたRU位置に基づいてTB PPDUフォーマットを指示、決定する。HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示すれば、HE/EHT P160サブフィールドが指示する予め設定されたチャネル(例えば、P160 channel)に割り当てられたRUが含まれる場合はHE TB PPDUで応答する。また、HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示すれば、HE/EHT P160サブフィールドが指示する予め設定されたチャネル(例えば、P160 channel)に割り当てられたRUが含まれない場合(例えば、secondary 160 MHz channel(S160 channel)に割り当てられたRUが含まれる場合)は、EHT TB PPDUで応答する。また、予め設定されたチャネルに割り当てられたRUが含まれるか否かは、RU Allocationサブフィールド及びPS160サブフィールドに基づく。より詳しくは、予め設定されたチャネルがP160 channelであれば、予め設定されたチャネルに割り当てられたRUが含まれるのか否かはPS160サブフィールドに基づく。
また、HE/EHT P160サブフィールドと割り当てられたRU位置に基づいてTB PPDUフォーマットを指示、決定することは、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含む場合に限定される。トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含む場合、トリガフレームはHE/EHT P160サブフィールドが及びPS160サブフィールドを含む。もしトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含まない場合、常にHE TB PPDUを使用して前記トリガフレームに応答する。また、上述したように、特定ユーザ情報フィールドを含むのか否かは特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドに基づく。よって、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含む場合、含まない場合と記載したのは、それぞれ特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドが特定ユーザ情報フィールドを含むと設定された場合、含まないと設定された場合を意味する。
本発明において、トリガフレームに応答する際にEHT TB PPDUを使用することを指示、判断すると記述したのは、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを使用することを指示、判断する発明に代替されてもよい。また、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUのうちどれを使用するかのはフォーマット識別子サブフィールドに基づいて判断される。つまり、フォーマット識別子サブフィールドが指示するTB PPDUフォーマットを使用する。例えば、フォーマット識別子サブフィールドがEHTを指示すればEHT TB PPDUを使用する。
特定ユーザ情報フィールドは、AID12サブフィールド及びトリガフレームに応答する際に必要な情報を含む。トリガフレームに応答する際に必要な情報は、トリガフレームに応答するPPDUのpreambleに含まれる情報を含む。例えば、トリガフレームに応答する際に必要な情報は、トリガフレームに応答するPPDUのU-SIG fieldに含まれる情報を含む。図28は、U-SIG fieldに含まれる情報の例を含む。図28を参照すると、特定ユーザ情報フィールドは、AID12、PHY Version ID、UL Bandwidth Extension、Spatial Reuse 1、Spatial Reuse 2、U-SIG Disregard And Validate、Reserved、Trigger Dependentユーザ情報フィールドを含む。
また、言及したフィールドは言及した順番に位置し、それぞれ12、3、2、4、4、12、3、variableのビット数を有する。PHY Version ID fieldは、上述したフォーマット識別子サブフィールド、またはPHY version identifierサブフィールド、またはPHY version fieldである。トリガフレームに応答するSTAは、応答するPPDUが含むU-SIG fieldを前記トリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドに基づいて設定する。例えば、特定ユーザ情報フィールドが含むサブフィールド値を応答するU-SIG fieldを含むサブフィールドにコピーする。U-SIG fieldが含むサブフィールドにコピーするサブフィールドは、PHY Version ID、Spatial Reuse 1、Spatial Reuse 2、U-SIG Disregard And Validateサブフィールドである。
または、特定ユーザ情報フィールドが含むサブフィールド値に基づいて応答するPPDUのU-SIG fieldが含むサブフィールドを設定する。特定ユーザ情報フィールドが含むサブフィールドに基づいてU-SIG fieldを設定するサブフィールドはUL Bandwidth Extensionサブフィールドである。例えば、特定ユーザ情報フィールドが含むUL Bandwidth Extensionサブフィールドと共通情報フィールドが含むUL BWサブフィールド(図12を参照)に基づいて応答するPPDUのU-SIG fieldが含むbandwidth(BW)サブフィールドを設定する。
また、特定ユーザ情報フィールドが含むTrigger Dependentユーザ情報フィールドの存在及び長さはトリガフレームのtypeに基づく。つまり、特定ユーザ情報フィールドが含むTrigger Dependentユーザ情報フィールドの存在及び長さは、トリガフレームがいかなるvariantであるのかに基づく。トリガフレームのtypeは、共通情報フィールドが含むTriggier Typeサブフィールド(図12を参照)によって指示、決定される。
上述したように、特定ユーザ情報フィールドに基づいて応答するPPDUフォーマットを指示する場合も、RA-RUをAID12サブフィールド値0または2045で指示するのであれば、特定ユーザ情報フィールドをトリガフレームに含ませてEHT TB PPDUで応答することを指示しても、HE STAが特定ユーザ情報フィールドを認識できずにHE TB PPDUで応答する問題が発生する恐れがある。以下ではそれを解決するための方法を説明するが、これは上述した内容のより具体的な実施例である。
図29は、本発明の一実施例によるアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)動作及びTB PPDUフォーマットを指示するための方法の一例を示す図である。
図29で説明する実施例は、図24乃至図27で説明した実施例に対するより具体的な実施例である。図29で説明する実施例は、図28で説明した方法と共に使用される。前に説明した内容は省略されている。
本発明の実施例によると、RA-RUを指示するAID12サブフィールド値が0または2045であれば、前記RA-RUに伝送する際にHE TB PPDUで応答することを指示する。また、本発明の実施例によると、RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値が存在する。RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は、上述したEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答することを指示し、RA-RUを指示するAID12サブフィールド値である。RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は、特定ユーザ情報フィールドを含むトリガフレームに含まれたユーザ情報フィールドに対して設定される。つまり、RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は、特定ユーザ情報フィールドに基づくTB PPDUフォーマット指示方法と共に使用される。
RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は、2008乃至2044、または2047乃至4094の値のうち一つである。例えば、RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は2047である。RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は、結合されたSTAに対する値と結合されていないSTAに対する値が互いに異なる値として存在する。例えば、結合されたSTAが伝送可能なRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は2047である。例えば、結合されていないSTAが伝送可能なRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値は2048である。
本発明の実施例によると、AID12サブフィールド値が0または2045であれば、前記AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドはHE variant User Infoである。
本発明の実施例によると、AID12サブフィールド値がRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値であれば、前記AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドはEHT variant User Infoである。
また、トリガフレームを伝送するSTA(例えば、AP)は以下のようにトリガフレームを設定、生成する。
トリガフレームが図28などで説明した方法によってEHT TB PPDUで応答することを指示するchannelに対して、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドを含まない。S160 channelに対してAID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドを含まない。つまり、はAID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドはS160 channelに含まれるのRA-RUを指示しない。また、HE/EHT P160サブフィールドがEHTを指示すれば、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドを含まない。より詳しくは、HE/EHT P160サブフィールドがEHTを指示すれば、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをP160 channelのRUに対して含まない。
EHT TB PPDUで応答することを指示するchannelに対してRA-RUを指示する場合、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドを含む。つまり、S160 channelに対してRA-RUを指示する場合、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドを含む。また、P160 channelに対してRA-RUを指示し、HE/EHT P160サブフィールドがをEHTで指示する場合、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドを含む。また、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドを特定ユーザ情報フィールドを含むトリガフレームに含ませる。
トリガフレームが図28などで説明した方法によってHE TB PPDUで応答することを指示するchannelに対して、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドを含まない。つまり、HE/EHT P160サブフィールドがをHEを指示する場合、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドをP160 channelに対して含まない。
また、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドを特定ユーザ情報フィールドを含まないトリガフレームに含ませない可能性がある。HE TB PPDUで応答することを指示するchannelに対してRA-RUを指示する場合、AID12サブフィールドを0または2045値に設定したユーザ情報フィールドを含む。HE/EHT P160サブフィールドがHEを指示すれば、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをP160 channelに対して含む。
また、トリガフレームに対して応答するSTAは以下のような動作を行う。
トリガフレームに対してRA-RUに応答するSTAは、図27などで説明した方法によってTB PPDUフォーマットを決定する。つまり、トリガフレームが指示したRA-RUに応答するSTAは、特定ユーザ情報フィールド、HE/EHT P160サブフィールド、PS160サブフィールドに基づいてTB PPDUフォーマットを決定する。また、STAがAID12サブフィールドが0または2045に設定されたユーザ情報フィールドに対して応答する場合はHE TB PPDUを使用する。STAがAID12サブフィールドがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定されたユーザ情報フィールドに対して応答する場合はEHT TB PPDUを使用する。
より詳しくは、STAがトリガフレームがPHY Version ID fieldがEHTを指示する特定ユーザ情報フィールドを含む場合、AID12サブフィールドがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定されたユーザ情報フィールドに対して応答する場合はEHT TB PPDUを使用する。より詳しくは、STAがトリガフレームがPHY Version ID fieldがEHT以外の標準を(値を)指示する特定ユーザ情報フィールドを含む場合、AID12サブフィールドがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定されたユーザ情報フィールドに対して応答するのであればEHT TB PPDUを使用しない。また、STAがトリガフレームがPHY Version ID fieldがEHTを指示する特定ユーザ情報フィールドを含む場合、AID12サブフィールドがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定されたユーザ情報フィールドに対してOBOカウンタを減らすか、伝送するRA-RUと選択する。また、STAがトリガフレームがPHY Version ID fieldがEHT以外の標準を(値を)指示する特定ユーザ情報フィールドを含む場合、AID12サブフィールドがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定されたユーザ情報フィールドに対してOBOカウンタを減らさず、伝送するRA-RUと選択しない。または、STAがトリガフレームがPHY Version ID fieldがEHTを指示する特定ユーザ情報フィールドを含まない場合、AID12サブフィールドがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定されたユーザ情報フィールドに対して応答する場合はEHT TB PPDUを使用しない。または、STAがトリガフレームがPHY Version ID fieldがEHTを指示する特定ユーザ情報フィールドを含まない場合、AID12サブフィールドがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定されたユーザ情報フィールドに対してOBOカウンタを減らず、伝送するRA-RUと選択しない。
一実施例によると、トリガフレームに対して応答するSTAは一つのOBOカウンタを維持する。STAは、1)AID12サブフィールド値0または2045によって指示されるRA-RUと、2)RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値によって指示されるRA-RUに対して同じOBOカウンタを使用する。また、STAは、OBOカウンタが0になった場合またはOBOカウンタがeligible RA-RU個数より小さいか同じである場合、1)AID12サブフィールド値0または2045によって指示されるRA-RUと、2)RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値によって指示されるRA-RU両方のうちからUORA伝送に使用するRUを選択する。
そして、選択されたRUに当たるTB PPDUフォーマットを図27などで説明した方法によって選択する。または、選択されたRUに当たるTB PPDUフォーマットを前記選択されたRUを指示するユーザ情報フィールドが含むAID12サブフィールド値に基づいて決定する。選択されたRUがAID12サブフィールド0または2045によって指示されれば、HE TB PPDUフォーマットを使用して応答する。選択されたRUがRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値によって指示されれば、EHT TB PPDUフォーマットを使用して応答する。
他の実施例によると、トリガフレームに対して応答するEHT STAはRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値によって指示されるRA-RUに対してOBOカウンタを使用する。AID12サブフィールド値0または2045によって指示されるRA-RUに対してOBOカウンタを使用しなくてもよい。また、STAは、OBOカウンタが0になった場合またはOBOカウンタがeligible RA-RU個数より小さいか同じである場合、RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値によって指示されるRA-RUのうちからUORA伝送に使用するRUを選択する。AID12サブフィールド値0または2045によって指示されるRA-RUのうちからはUORA伝送に使用するRUを使用しない。
他の実施例によると、トリガフレームに対して応答するSTAは多数のOBOカウンタを維持する。また、多数のOBOカウンタはそれぞれ各標準のTB PPDUに当たる。例えば、2つのOBOカウンタが維持される。2つのOBOカウンタは、それぞれ1)AID12サブフィールド値0または2045によって指示されるRA-RU、2)RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値によって指示されるRA-RUに当たる。それぞれのOBOカウンタをそれぞれのRA-RUに対して減らし、OBOカウンタが0になった場合、またはOBOカウンタが指示されたRA-RUの個数より小さいか同じ場合に当たる前記OBOカウンタに当たるRA-RUのうちから伝送するRUを選択する。もし多数のOBOカウンタが同じトリガフレームに対してOBOカウンタが0になった場合、またはOBOカウンタが指示されたRA-RUの個数より小さいか同じ場合には、前記多数のOBOカウンタに当たるRA-RUのうちから伝送するRUを選択する。
前記実施例において、OBOカウンタが0になった場合と記載したのは、実際にOBOカウンタを減らさなくてもOBOカウンタがeligible RA-RU個数より小さいか同じ場合を含む。また、OBOカウンタは、UORA動作を開始する際に、またはUORA動作によってPPDUを伝送した後でresetされる。この際、OBOカウンタは設定された範囲内の0以上の整数のうち任意に選択されることでリセットされる。前記設置された範囲はUORA Parameter Set elementに基づいて決定される。前記設置された範囲はOCW(orthogonal frequency division multiple access(OFDMA) contention window)範囲である。または、前記設定された範囲はOCWである。
RA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値でAID12サブフィールドが設定されたユーザ情報フィールドは、AID12サブフィールドが1乃至2007に設定されたユーザ情報フィールドより後に存在する。
図29を参照すると、トリガフレームは特定ユーザ情報フィールドを含む。特定ユーザ情報フィールドは、AID12サブフィールドが予め設定された値である2007に設定されたユーザ情報フィールドである。特定ユーザ情報フィールドはユーザ情報フィールドのうち最も前に存在する。
特定ユーザ情報フィールドがトリガフレームに含まれるのか否かは、共通情報フィールドが含む特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドによって指示される。もし特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールド値が0であれば、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むことを指示する。
もし特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールド値が1であれば、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含まないことを指示する。特定ユーザ情報フィールドを含むトリガフレームに応答するSTAはEHT TB PPDUを使用して応答する。また、トリガフレームはRA-RUを指示する。もしトリガフレームがEHT TB PPDUで応答するRA-RUを指示する場合、前記RA-RUを指示するユーザ情報フィールド(User Info 3)のAID12サブフィールドは予め設定された値に設定される。前記予め設定された値は0ではなく、2045ではない値である。前記予め設定された値は、前記予め設定された値を含むユーザ情報フィールドがRA-RUを指示し、前記RA-RUに応答する際にEHT TB PPDUを使用することを指示する。
STAは、RA-RUで応答する際に選択したRA-RUを指示するAID12サブフィールド値に基づいてTB PPDUフォーマットを決定する。STAは、RA-RUで応答する際に選択したRA-RUを指示するAID12サブフィールド値が0または2045であればHE TB PPDUフォーマットを使用して応答する。STAは、RA-RUで応答する際に選択したRA-RUを指示するAID12サブフィールド値が0ではなく2045ではなければEHT TB PPDUフォーマットを使用して応答する。また、EHT TB PPDUを使用して応答するのかを決定するためには、特定ユーザ情報フィールドを含むPHY Version ID fieldに基づく。例えば、PHY Version ID fieldがEHTを指示すれば、EHT TB PPDUフォーマットを使用してRA-RUで応答する。PHY Version ID fieldがEHT以外の他の値を指示すれば、EHT TB PPDUフォーマットを使用してRA-RUで応答することができない。
図30は、本発明の一実施例によるアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)動作及びTB PPDUフォーマットを指示するための方法の他の一例を示す図である。
図30で説明する実施例は、図24乃至図27で説明した実施例に対するより具体的な実施例である。図30で説明する実施例は、図28で説明した方法と共に使用される。前に説明した内容は省略されている。
本発明の実施例によると、トリガフレームはAID12サブフィールドが予め設定された値に設定されたユーザ情報フィールドを含む。前記予め設定された値は4095である。また、AID12サブフィールドが予め設定された値に設定されたユーザ情報フィールドは上述した中間パッディングフィールドである。また、AID12サブフィールドは中間パッディングフィールドの最も前に存在する12-bitのfieldである。つまり、中間パッディングフィールドのB0からB11のbitがAID12サブフィールドを示す。
中間パッディングフィールドは、トリガフレームに含まれた他のユーザ情報フィールドと同じ長さを有する。または、中間パッディングフィールドは、トリガフレームがMU-BARトリガフレームである場合を除いては、トリガフレームに含まれた他のユーザ情報フィールドと同じ長さを有する。または、中間パッディングフィールドは、トリガフレームに含まれた特定ユーザ情報フィールドと同じ長さを有する。または、中間パッディングフィールドは、トリガフレームがMU-BARトリガフレームである場合を除いては、中間パッディングフィールドに含まれたTrigger Dependentユーザ情報フィールドは存在しない。
または、中間パッディングフィールドは、トリガフレームがMU-BARトリガフレームである場合を除いては、中間パッディングフィールドは40-bitである。MU-BARトリガフレームではないトリガフレームは、Basicトリガフレーム、Beamforming Report Poll (BFRP)トリガフレーム、MU-RTSトリガフレーム、Buffer Status Report Poll (BSRP)トリガフレーム、GCR MU-BARトリガフレーム、Bandwidth Query Report Poll (BQRP)トリガフレーム、NDP Feedback Report Poll (NFRP)トリガフレームを含む。トリガフレームが含むTriggier Typeサブフィールド値が0乃至7は、それぞれBasicトリガフレーム、Beamforming Report Poll (BFRP)-トリガフレーム、MU-RTSトリガフレーム、Buffer Status Report Poll (BSRP)トリガフレーム、GCR MU-BARトリガフレーム、Bandwidth Query Report Poll (BQRP)トリガフレーム、NDP Feedback Report Poll (NFRP)トリガフレームを示す。
よって、GCR MU-BARトリガフレームが含む中間パッディングフィールドはTrigger Dependentユーザ情報フィールド含まず、40-bitである。また、中間パッディングフィールドは特定ユーザ情報フィールドと長さが同じである。GCR MU-BARトリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドはTrigger Dependentユーザ情報フィールド含まず、40-bitである。
また、BasicトリガフレームまたはBFRPトリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドは長さが1-octetである。また、BasicトリガフレームまたはBFRPトリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドは全てのサブフィールドがreservedである。サブフィールドがreservedであれば、全てのbitが0に設定される。
また、MU-BARトリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドはTrigger Dependentユーザ情報フィールドが4-octetである。また、Trigger Dependentユーザ情報フィールドが含むBar TypeサブフィールドはCompressed BlockAckReqを指示し、残りのサブフィールドはreservedである。
または、MU-BARトリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドはTrigger Dependentユーザ情報フィールドが6-octetである。また、Trigger Dependentユーザ情報フィールドが含むBar TypeサブフィールドはMulti-TID BlockAckReqを指示し、Trigger Dependentユーザ情報フィールドが含むBAR controlサブフィールドはTID個数1を指示する。TID個数はTID_INFOサブフィールドによって指示される。Trigger Dependentユーザ情報フィールドが含むBar TypeサブフィールドとTID_INFOサブフィールドを除いたサブフィールドはreservedである。
本発明の実施例によると、STAは、受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドの前のあるのか、後にあるのかに基づいて互いに異なる動作を行う。
例えば、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより前に存在すれば、前記RA-RUに応答する際にHE TB PPDUフォーマットを使用して応答する。または、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより前に存在すれば、前記ユーザ情報フィールドはHE variantユーザ情報フィールドである。
また、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、前記RA-RUに応答する際にEHT TB PPDUフォーマットを使用して応答する。または、例えば、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、前記ユーザ情報フィールドはEHT variantユーザ情報フィールドである。
他の実施例によると、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより前に存在すれば、前記RA-RUに応答する際にHE TB PPDUフォーマットを使用して応答する。または、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより前に存在すれば、前記ユーザ情報フィールドはHE variantユーザ情報フィールドである。また、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、前記RA-RUに応答する際、図27で説明した方法に基づいて決定したTB PPDUフォーマットを使用して応答する。
または、例えば、STAは受信したトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、図27で説明した方法によって前記ユーザ情報フィールドはHE variantユーザ情報フィールドであるのか、EHT variantユーザ情報フィールドであるのかを決定する。図27で説明した方法は、特定ユーザ情報フィールドの存在有無、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールド、HE/EHT P160サブフィールド、PS160サブフィールドなどに基づく方法を意味する。
例えば、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、HE/EHT P160サブフィールドがHEを指示し、前記ユーザ情報フィールドがP160 channelに存在する(P160 channel内に含まれる)RUを指示する場合、前記ユーザ情報フィールドはHE variantユーザ情報フィールドであり、前記ユーザ情報フィールドに対して応答する際にHE TB PPDUを使用する。
RA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、HE/EHT P160サブフィールドがHEを指示し、前記ユーザ情報フィールドがS160 channelに存在するRUを指示する場合、前記ユーザ情報フィールドはEHT variantユーザ情報フィールドであり、前記ユーザ情報フィールドに対して応答する際にEHT TB PPDUを使用する。RA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在する場合、HE/EHT P160サブフィールドがEHTを指示すれば、前記ユーザ情報フィールドはEHT variantユーザ情報フィールドであり、前記ユーザ情報フィールドに対して応答する際にEHT TB PPDUを使用する。
また、前記実施例において、ユーザ情報フィールドがEHT variantユーザ情報フィールドで、ユーザ情報フィールドに対して応答する際にEHT TB PPDUを使用するといったのは、それぞれユーザ情報フィールドがEHT variantユーザ情報フィールドまたはNEXT variantユーザ情報フィールドであって、ユーザ情報フィールドに対して応答する際にEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを使用するということに拡張される。この場合、もし特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldがEHTを指示すれば、ユーザ情報フィールドがEHT variantユーザ情報フィールドで、ユーザ情報フィールドに対して応答する際にEHT TB PPDUを使用する。また、この場合、もし特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldがNEXTを指示すれば、ユーザ情報フィールドがNEXT variantユーザ情報フィールドであって、ユーザ情報フィールドに対して応答する際にNEXT TB PPDUを使用する。
また、トリガフレームを伝送するSTA(例えば、AP)は以下のようにトリガフレームを設定、生成する。
一実施例によると、RA-RUにEHT TB PPDUで応答することを指示するために前記RA-RUを指示するユーザ情報フィールドを中間パッディングフィールドより後に位置させる。また、EHT STAではないHE STAをtriggerする(dedicated、scheduled STAを含む)ユーザ情報フィールドは中間パッディングフィールドより前に位置させ、中間パッディングフィールドより後に位置させない。また、中間パッディングフィールドより後に位置させたユーザ情報フィールドは、EHT STAをtriggerする(dedicated、scheduled STAを含む)ユーザ情報フィールドである。
また、トリガフレームに対して応答するSTAは以下のような動作を行う。
一実施例によると、トリガフレームに対して応答するSTAは一つのOBOカウンタを維持する。STAは、1)中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUと、2)中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUに対して同じOBOカウンタを使用する。また、STAは、OBOカウンタが0になった場合またはOBOカウンタがeligible RA-RU個数より小さいか同じ場合、1)中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUと、2)中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RU両方のうちからUORA伝送に使用するRUを選択する。そして、選択されたRUに当たるTB PPDUフォーマットを図28、図30などで説明した方法によって選択する。
または、選択されたRUに当たるTB PPDUフォーマットを前記選択されたRUを指示するユーザ情報フィールドの位置に基づいて決定する。選択されたRUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより前に存在すれば、HE TB PPDUフォーマットを使用して応答する。選択されたRUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドより後に存在すれば、EHT TB PPDUフォーマットを使用して応答する。
他の実施例によると、トリガフレームに対して応答するEHT STAは、STAは、中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUに対してOBOカウンタを使用する。中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUに対してOBOカウンタを使用しない。また、STAは、OBOカウンタが0になった場合またはOBOカウンタがeligible RA-RU個数より小さいか同じ場合、中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUのうちからUORA伝送に使用するRUを選択する。中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUのうちからはUORA伝送に使用するRUを使用しない。
他の実施例によると、トリガフレームに対して応答するSTAは多数のOBOカウンタを維持する。また、多数のOBOカウンタはそれぞれ各標準のTB PPDUに当たる。例えば、2つのOBOカウンタが維持される。2つのOBOカウンタは、それぞれ1)中間パッディングフィールドより前に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUと、2)中間パッディングフィールドより後に存在するユーザ情報フィールドが指示するRA-RUに当たる。それぞれのOBOカウンタをそれぞれのRA-RUに対して減らし、OBOカウンタが0になった場合、またはOBOカウンタが指示されたRA-RUの個数より小さいか同じ場合に当たる前記OBOカウンタに当たるRA-RUのうちから伝送するRUを選択する。
もし、多数のOBOカウンタが同じトリガフレームに対してOBOカウンタが0になった場合、またはOBOカウンタが指示されたRA-RUの個数より小さいか同じ場合には、前記多数のOBOカウンタに当たるRA-RUのうちから伝送するRUを選択する。
前記実施例において、OBOカウンタが0になった場合と記載したのは、実際にOBOカウンタを減らさなくてもOBOカウンタがeligible RA-RU個数より小さいか同じ場合を含む。また、OBOカウンタは、UORA動作を開始する際に、またはUORA動作によってPPDUを伝送した後でresetされる。この際、OBOカウンタは設定された範囲内の0以上の整数のうち任意に選択されることでresetされる。前記設置された範囲はUORAパラメータセットエレメント(Parameter Set element)に基づいて決定される。前記設置された範囲はOCW範囲である。または、前記設定された範囲はOCWである。
本発明の一実施例によると、中間パッディングフィールドとパッディングフィールを区別する方法が必要である。中間パッディングフィールドとパッディングフィールドはいずれも最も前の多数のbitの値が同じ値に設定されるためである。例えば、中間パッディングフィールドとパッディングフィールドはいずれも最も前の12個のbitの値が1に設定されるためである。パッディングフィールドはトリガフレームが含むFCSの前のfieldである。または、パッディングフィールドはFCSを除いてトリガフレームが含む最も最後のfieldであってもよい。FCSはトリガフレームが含む最も最後の4-octetである。
一実施例によると、パッディングフィールドが含む全てのbitは1に設定される。また、パッディングフィールドはトリガフレームを受信するSTAが応答を準備するのに必要な時間を与えるためのものである。また、パッディングフィールドは少なくとも2-octetである。
中間パッディングフィールドは1ではない値に設定されたbitを含む。例えば、中間パッディングフィールドのbitのうち少なくとも一つの予め設定されたbitは1ではない値に設定される。より詳しくは、中間パッディングフィールドのAID12サブフィールドを除いたbitのうち少なくとも一つの予め設定されたbitは1ではない値に設定される。前記少なくとも一つの予め設定されたbitは、中間パッディングフィールドで前から13番目bit、またはbit index B12のbitである。よって、中間パッディングフィールドを受信するSTAは、前記少なくとも一つの予め設定されたbit値に基づいて中間パッディングフィールドであるのかパッディングフィールドであるのかを区別する。もしSTAが受信したトリガフレームでUser InfoのAID12サブフィールドの位置で前の12-bit(B0乃至B11)がいずれも1に設定された場合、前記12-bitの次の予め設定されたbitが0であれば、中間パッディングフィールドを受信したことである。前記12-bitの次の予め設定されたbitが1であれば、パッディングフィールドを受信したことである。
他の実施例によると、STAがAID12サブフィールド位置のbitがいずれも1に設定されていれば、全て1に設定されたbitを含むユーザ情報フィールド1が存在すると仮定する際、前記ユーザ情報フィールド1のすぐ後のユーザ情報フィールドがユーザ情報フィールド2である。もしユーザ情報フィールド1の次にユーザ情報フィールド2が存在しなければ、ユーザ情報フィールド1はパッディングフィールドである。または、もしユーザ情報フィールド1の次にユーザ情報フィールド2が存在し、ユーザ情報フィールド2が含むAID12サブフィールドの値が4095(全てのbitが1に設定されたら4095)であれば、ユーザ情報フィールド1及びユーザ情報フィールド2はパッディングフィールドである。または、もしユーザ情報フィールド1の次にユーザ情報フィールド2が存在し、ユーザ情報フィールド2が含むAID12サブフィールドの値が4095(全てのbitが1に設定されたら4095)ではなければ、ユーザ情報フィールド1は中間パッディングフィールドである。
本発明の実施例によると、トリガフレームは多数の中間パッディングフィールドを含む。トリガフレームが含む多数の中間パッディングフィールドは、いずれもAID12サブフィールドの位置、つまり、最も前の12bitsが1に設定される。トリガフレームが含む多数の中間パッディングフィールドは、AID12サブフィールドの位置を除いたbitが互いに異なる値に設定される。例えば、トリガフレームが含む多数の中間パッディングフィールドのうち一つの中間パッディングフィールドは、AID12サブフィールドの位置を除いた最初のbitが0に設定される。トリガフレームが含む多数の中間パッディングフィールドのうち他の一つの中間パッディングフィールドは、AID12サブフィールドの位置を除いた2番目のbitが0に設定される。
図30を参照すると、トリガフレームは特定ユーザ情報フィールドを含む。特定ユーザ情報フィールドは、AID12サブフィールドが予め設定された値である2007に設定されたユーザ情報フィールドである。特定ユーザ情報フィールドはユーザ情報フィールドのうち最も前に存在する。特定ユーザ情報フィールドがトリガフレームに含まれるのか否かは、共通情報フィールドが含む特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドによって指示される。もし特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールド値が0であれば、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むことを指示する。もし特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールド値が1であれば、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含まないことを指示する。特定ユーザ情報フィールドを含むトリガフレームに応答するSTAはEHT TB PPDUを使用して応答する。また、トリガフレームはRA-RUを指示する。RA-RUを指示するユーザ情報フィールドが含むAID12サブフィールドのは0または2045に設定される。トリガフレームは中間パッディングフィールドを含む。トリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドの位置に基づいてTB PPDUフォーマットを決定する。もしトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドの前に存在すれば、前記RA-RUに対して応答する際にHE TB PPDUを使用する。もしトリガフレームが含むRA-RUを指示するユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドの後に存在すれば、前記RA-RUに応答する際にEHT TB PPDUを使用する。また、EHT TB PPDUを使用して応答するのかを決定するためには、特定ユーザ情報フィールドを含むPHY Version ID fieldに基づく。例えば、PHY Version ID fieldがEHTを指示すれば、EHT TB PPDUフォーマットを使用してRA-RUで応答する。PHY Version ID fieldがEHT以外の他の値を指示すれば、EHT TB PPDUフォーマットを使用してRA-RUで応答することができない。
本発明の一実施例によると、AID12サブフィールドがSTAにAIDに基づく値に設定されるユーザ情報フィールドの位置が予め設定される。AID12サブフィールドSTAにAIDに基づく値に設定されるユーザ情報フィールドは、一つのSTAをtriggerする。
一実施例として、AID12サブフィールドがSTAにAIDに基づく値に設定されるユーザ情報フィールドはいずれも中間パッディングフィールドの前に存在する。このような場合、UORAを使用しないSTAは中間パッディングフィールドとパッディングフィールドを区別しなくてもよいという長所がある。
他の実施例として、AID12サブフィールドがSTAにAIDに基づく値に設定されるユーザ情報フィールドのうち、1)EHT STAまたは2)HE STAではないSTAとtriggerするユーザ情報フィールドはいずれも中間パッディングフィールドの後に存在する。このような場合、中間パッディングフィールドを中間パッディングフィールドとして認識できず、パッディングフィールドとして認識するHE STAが中間パッディングフィールドの後のユーザ情報フィールドをparsingしないようにする。よって、HE STAはpower saveが可能である。
本発明の一実施例によると、中間パッディングフィールドはNFRPトリガフレームに含まれる。NFRPトリガフレームは、ユーザ情報フィールドが応答するSTAのAIDのrangeを指示するframeである。例えば、NFRPトリガフレームが含むユーザ情報フィールドはStarting AIDを指示する。また、NFRPトリガフレームが含むユーザ情報フィールドは応答可能なSTA数を指示する。応答可能なSTA数は、bandwidth(トリガフレームのUL BW)とユーザ情報フィールドが含むmultiplexing flag(Number of Spatially Multiplexed Users subfield)に基づく。また、NFRPトリガフレームに対する応答はNDPである。NDPはPPDUのpreambleのみを含むPPDUである。一実施例によると、AID値は多数のSTAに任意に割り当てられる。よって、NFRPトリガフレームがAIDのrangeを指示した際、前記rangeのAIDを有するSTAは支援する標準が互いに異なり得る。よって、NFRPトリガフレームに対して同じ標準の応答を得ることが難しい。よって、NFRPトリガフレームに対してある標準のみを支援するSTAをspoofingするために中間パッディングフィールドを含む。例えば、NFRPトリガフレームに対してEHT PPDUからなるNDP応答を得るために中間パッディングフィールドを含む。よって、HE STAは中間パッディングフィールドをPaddingと認識して応答しない。EHT PPDUまたはNEXT PPDUのうちどれで応答するのかは、図27乃至図29で説明した方法に従う。例えば、NFRPトリガフレームが含むユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドの前に存在すれば、前記ユーザ情報フィールドに応答する際にHE PPDUであるNDPで応答する。また、NFRPトリガフレームが含むユーザ情報フィールドが中間パッディングフィールドの後に存在すれば、前記ユーザ情報フィールドに応答する際にEHT PPDUまたはNEXT PPDUであるNDPで応答する。EHT PPDUまたはNEXT PPDUのうちどれを使用するのかは、トリガフレームが含むフォーマット識別子に基づく。より詳しくは、EHT PPDUまたはNEXT PPDUのうちどれを使用するのかは、特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldに基づく。
図31は、本発明の一実施例によるトリガフレームの設定を示す図である。
本発明の一実施例によると、トリガフレームは多数の特定ユーザ情報フィールドが含む。特定ユーザ情報フィールドは上述した実施例の特定ユーザ情報フィールドである。また、図31で説明する実施例は、図28乃至図30で説明した実施例と共に使用される。
本発明の一実施例によると、トリガフレームが含む多数の特定ユーザ情報フィールドは、各特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが互いに異なる値に設定される。トリガフレームが含む多数の特定ユーザ情報フィールドのうち一つの特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldはEHTに当たる値に設定され、他の一つの特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldはNEXTに当たる値に設定される。
図31(a)を参照すると、PHY Version ID fieldがEHTに当たる値に設定された特定ユーザ情報フィールドは共通情報フィールドのすぐ後に存在する。
トリガフレームが多数の特定ユーザ情報フィールドを含めば、前記多数の特定ユーザ情報フィールドは各特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID field値の順に存在する。トリガフレームが多数の特定ユーザ情報フィールドを含めば、前記多数の特定ユーザ情報フィールドは共通情報フィールドのすぐ後に存在する。
図31(a)を参照すると、PHY Version ID fieldがEHTに当たる値に設定された特定ユーザ情報フィールドの後に、PHY Version ID fieldがNEXTに当たる値に設定された特定ユーザ情報フィールドが存在する。
本発明の一実施例によると、STAは図28乃至図30で説明した方法によってRA-RUを指示し、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答することを指示するユーザ情報フィールドを受信する。この場合の動作について以下に記述する。以下でRA-RUに応答できるかRA-RUに応答できないと記述したのは、それぞれRA-RUをeligible RA-RUと判断するか、eligible RA-RUと判断しないということを意味する。また、eligible RA-RUに対してはOBOカウンタを減らすか伝送するRUとして選択し、eligible RA-RUではないRUに対してはOBOカウンタを減らせないか伝送するRUとして選択できない。
一実施例によると、STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを一つも含まなければ、STAはHE TB PPDUを使用してRA-RUに応答する。
一実施例によると、STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを一つ含む場合、前記STAは前記特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する値が前記STAが支援する標準であれば、前記PHY Version ID fieldが指示する値が示す標準のTB PPDUを使用してRA-RUに応答する。STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを一つ含む場合、前記STAは前記特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する値が前記STAが支援しない標準であれば、前記トリガフレームが指示するRA-RUに応答することができない。また、この際、STAが受信した特定ユーザ情報フィールドは共通情報フィールドのすぐ後に位置するfieldである。つまり、STAが受信した共通情報フィールドのすぐ後に位置する特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldに基づいてRA-RUに応答できるのかできないのかを判断する。例えば、EHT STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを一つ含む場合、前記EHT STAは前記特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する値がEHTであれば、EHT TB PPDUを使用してRA-RUに応答する。EHT STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを一つ含む場合、前記EHY STAは前記特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する値がEHTではなければ、前記トリガフレームが指示するRA-RUに応答することができない。
図31(b)参照すると、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含む。前記特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldはNEXT標準を指示する。また、前記トリガフレームはUser Info 2とUser Info 3を含む。また、図28乃至図30で説明した方法によって、前記User Info 2はHE TB PPDUで応答するRA-RUを指示する。
また、図28乃至図30で説明した方法によって、ユーザ情報3フィールドはEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答するRA-RUを指示する。よって、前記トリガフレームを受信するEHT STAはユーザ情報2フィールドに対して応答することができるが、この際HE TB PPDUを使用する。
また、前記トリガフレームを受信するEHT STAはUser Info 3に対して応答することができない。ユーザ情報3フィールドに対して応答することができないということは、前記トリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する標準を前記EHT STAが支援しないためである。
一実施例によると、STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを多数含む場合、前記STAは多数の特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldのうち少なくとも一つが指示する値が前記STAが支援する標準であれば、前記指示する値が示す標準のTB PPDUを使用してRA-RUに応答する。STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを多数含む場合、前記STAは多数の特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version IDフィールドが指示する値がいずれも前記STAが支援しない標準であれば、前記トリガフレームが指示するRA-RUに応答することができない。
または、STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを多数含む場合、前記STAは共通情報フィールドのすぐ後に位置する特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する値が前記STAが支援する標準であれば、前記指示する値が示す標準のTB PPDUを使用してRA-RUに応答する。STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを多数含む場合、前記STAは共通情報フィールドのすぐ後に位置する特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する値が前記STAが支援しない標準であれば、前記トリガフレームが指示するRA-RUに応答することができない。
図31(a)を参照すると、トリガフレームが含むユーザ情報3フィールドは図27乃至図30で説明した方法によってEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答するRA-RUを指示する。また、前記トリガフレームがPHY Version ID fieldがEHTに設定されたSpecial User Infoを含む。PHY Version ID fieldがEHTに設定された特定ユーザ情報フィールドは共通情報フィールドのすぐ後に存在する。
また、前記トリガフレームはPHY Version ID fieldがNEXTに設定された特定ユーザ情報フィールドを含む。PHY Version ID fieldがNEXTに設定された特定ユーザ情報フィールドは、PHY Version ID fieldがEHTに設定された特定ユーザ情報フィールドより後に存在する。この場合、前記トリガフレームを受信したEHT STAは、前記トリガフレームがPHY Version ID fieldがEHTに設定された特定ユーザ情報フィールドを含むため、ユーザ情報3フィールドに対して応答することができる。
一実施例によると、STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを多数含む場合、前記STAは多数の特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldのうち少なくとも一つが指示する値が前記STAが支援しない標準であれば、前記トリガフレームが指示するRA-RUに応答する。STAが受信したトリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを多数含む場合、前記STAは多数の特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version ID fieldが指示する値がいずれも前記STAが支援する標準であれば、前記トリガフレームが指示するRA-RUに応答することができる。
他の実施例によると、多数の特定ユーザ情報フィールドを含むトリガフレームは、RA-RUを指示するユーザ情報フィールドを含まない。よって、このような場合、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むか、一つの特定ユーザ情報フィールドのみを含む場合にのみRA-RUを指示するユーザ情報フィールドがトリガフレームに含まれる。また、このような場合、上述した実施例によって応答し得るRA-RUであるのか否かを判断する。つまり、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含まなければ、指示されたRA-RUにHE TB PPDUで応答する。トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを一つのみ含む場合、これが図28乃至図30で説明した方法によってHE TB PPDUで応答することを指示すれば、指示されたRA-RUにHE TB PPDUで応答する。
トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを一つのみ含む場合、これは図28乃至図30で説明した方法によってEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUで応答することを指示すれば、特定ユーザ情報フィールドが指示するPHY Version ID fieldに基づいて指示されたRUが応答可能なRA-RUであるのか否かを判断する。
本発明の一実施例によると、STAは受信したトリガフレームが含む特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version IDサブフィールドが支援しない標準を指示すれば、前記特定ユーザ情報フィールド以降の内容を無視する。または、STAは受信したトリガフレームが含む多数の特定ユーザ情報フィールドが含むPHY Version IDサブフィールド値がいずれも支援しない標準を指示すれば、トリガフレームの他の内容を無視する。それによって、STAはpower saveが可能である。
本発明の一実施例によると、上述したように特定ユーザ情報フィールドは共通情報フィールドのすぐ後に位置し、ユーザ情報フィールドのうち最も前に存在するが、例外的に中間パッディングフィールドは特定ユーザ情報フィールドより前に存在する。つまり、中間パッディングフィールドが共通情報フィールドのすぐ後に存在する。このような場合、特定ユーザ情報フィールドはTriggier TypeにかかわらずTrigger Dependentユーザ情報フィールドを含まない。つまり、特定ユーザ情報フィールドは40-bitである。
図32は、本発明の一実施例によるトリガフレームの設定及びUORA動作を示す図である。
本発明の一実施例によると、トリガフレームが含む多数のサブフィールドに基づいてユーザ情報フィールドがどのTB PPDUを指示するvariantであるのか、またはトリガフレームに応答する際にどのTB PPDUフォーマットを使用するのかを指示し決定する。本発明において、前に説明した内容は省略されている。また、本実施例は図28などで説明した内容を異なるように説明するものである。
図28で説明した実施例によると、HE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示すれば(つまり、サブフィールド値が0に設定されれば)、EHT TB PPDUで応答する。また、1)HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示し(つまり、サブフィールド値が1に設定される場合)、2)PS160サブフィールドがP160を指示すれば(つまり、サブフィールド値が0に設定される場合)、HE TB PPDUで応答する。また、1)HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示し(つまり、サブフィールド値が1に設定される場合)、2)PS160サブフィールドがS160を指示すれば(つまり、サブフィールド値が1に設定される場合)、EHT TB PPDUで応答する。
また、前記でHE TB PPDUで応答する場合は、該当するユーザ情報フィールドがHE TB PPDUの伝送を指示するHE variantユーザ情報フィールドである場合と同じである。また、前記でEHT TB PPDUで応答する場合は、該当するユーザ情報フィールドがするEHT variantユーザ情報フィールドである場合と同じである。
または、HE variantユーザ情報フィールド、EHT variantユーザ情報フィールド、NEXT variantユーザ情報フィールドに応答する際にはそれぞれHE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUを使用する。
実施例をまとめると、1)HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示し(つまり、サブフィールド値が1に設定される場合)、2)ユーザ情報フィールドのPS160サブフィールドがP160を指示すれば(つまり、サブフィールド値が0に設定される場合)、前記ユーザ情報フィールドはHE variantユーザ情報フィールドである。その他の場合(つまり、HE/EHT P160サブフィールド、PS160サブフィールドが、1)それぞれ1、1に設定される場合、または2)それぞれ0、1に設定される場合、3)それぞれ0、0に設定される場合)、前記ユーザ情報フィールドはEHT variantユーザ情報フィールドである。
図28を参照すると、HE/EHT P160サブフィールドは共通情報フィールドに含まれる。より詳しくは、HE/EHT P160サブフィールドは共通情報フィールドのbit B54位置に含まれる。また、図28を参照すると、Special User Info Presentサブフィールドは共通情報フィールドに含まれる。より詳しくは、Special User Info Present
サブフィールドは共通情報フィールドのbit B55位置に含まれる。
本実施例は、図28で説明したTB PPDUフォーマット指示方法に関する。本発明の一実施例によると、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT variantユーザ情報フィールドに設定しない。つまり、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT TB PPDUで応答するように指示しない。また、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドをHE variantユーザ情報フィールドに設定しない。つまり、AID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドをHE TB PPDUで応答するように設定しない。
また、前記のような方法、指示方法に対する制約があっても、トリガフレームを伝送するSTA(AP)がそれをろくに具現しない場合に備える応答方法が存在する。本発明の一実施例によると、受信したトリガフレームでAID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT variantユーザ情報フィールドに設定されれば、前記ユーザ情報フィールドを無視する。または、前記ユーザ情報フィールドが指示するRUに対してeligible RA-RUと判断しない。または、前記ユーザ情報フィールドに当たるRA-RUに対してOBO counterを減らすが、OBO counterを0にするか伝送のために選択するRA-RUとしては使用しない。
また、本発明の一実施例によると、受信したトリガフレームでAID12サブフィールドをRA-RUを指示する0または2045以外のAID12サブフィールド値に設定したユーザ情報フィールドをHE variantユーザ情報フィールドに設定されれば、前記ユーザ情報フィールドを無視する。または、前記ユーザ情報フィールドが指示するRUに対してeligible RA-RUと判断しない。または、前記ユーザ情報フィールドに当たるRA-RUに対してOBOカウンタを減らすが、OBOカウンタを0にするか伝送のために選択するRA-RUとしては使用しない。
本発明の一実施例は、図30で説明したTB PPDUフォーマット指示方法に関する。本発明の一実施例によると、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT variantユーザ情報フィールドに設定する際、前記ユーザ情報フィールドをMid-padding fieldより前に位置させない。つまり、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT variantユーザ情報フィールドに設定する際、前記ユーザ情報フィールドをHE TB PPDUで応答すべきことを示す位置に位置させない。また、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをHE variantユーザ情報フィールドに設定する際、前記ユーザ情報フィールドをMid-padding fieldより後に位置させない。つまり、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをHE variantユーザ情報フィールドに設定する際、前記ユーザ情報フィールドをEHT TB PPDUで応答すべきことを示す位置に位置させない。
また、前記ような方法、指示方法に対する制約があっても、トリガフレームを伝送するSTA(AP)がそれをろくに具現しない場合に備える応答方法が存在する。本発明の一実施例によると、受信したトリガフレームでAID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT variantユーザ情報フィールドに設定する際、前記ユーザ情報フィールドを中間パッディングフィールドより前に位置させる場合がある。または、受信したトリガフレームでAID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをHE variantユーザ情報フィールドに設定する際、前記ユーザ情報フィールドを中間パッディングフィールドより後に位置させる場合がある。このような場合、前記ユーザ情報フィールドを無視する。または、前記ユーザ情報フィールドが指示するRUに対してeligible RA-RUと判断しない。または、前記ユーザ情報フィールドに当たるRA-RUに対してOBOカウンタを減らすが、OBOカウンタを0にするか伝送のために選択するRA-RUとしては使用しない。
図32は、トリガフレームとそれに対する応答であるEHT TB PPDUを示す図である。図32を参照すると、トリガフレームは共通情報フィールドを含む。また、トリガフレームは一つ以上のユーザ情報フィールドを含む。図31を参照すると、前記一つ以上のユーザ情報フィールドは、特定ユーザ情報フィールド、ユーザ情報2フィールド、ユーザ情報3フィールドを含む。前記共通情報フィールドは特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドを含む。また、前記特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールド値が0に設定されることで、トリガフレームが特定ユーザ情報フィールドを含むことを指示する。図32を参照すると、ユーザ情報2フィールドとユーザ情報3フィールドはいずれもEHT variantユーザ情報フィールドである。ユーザ情報フィールドがEHT variantユーザ情報フィールドであることを示す方法については、上述した実施例に従う。
また、AID12サブフィールドの値が0または2045であることは、HE TB PPDUで応答するRA-RUを指示することである。図31を参照すると、ユーザ情報2フィールドはEHT variantユーザ情報フィールドとして設定されており、ユーザ情報2フィールドが含むAID12サブフィールドは0または2045に設定されている。よって、ユーザ情報2フィールドに対して応答する際、どのPPDUフォーマットを使用すべきであるのかについてユーザ情報2フィールドが2種類のPPDUを指示しているのである。
ユーザ情報フィールドがどのvariantであるのかは、EHTを指示し、AID12サブフィールドはHEを指示していることである。よって、このような設定を許容しない。しかし、もしトリガフレームがこのように設定されており、STA(non-AP STA)がこのような設定のトリガフレームを受信したら、ユーザ情報2フィールドを無視する。または、ユーザ情報2フィールドが指示するRUをeligible RA-RUと判断しない。または、ユーザ情報2フィールドが指示するRUにUORAで応答しない。または、ユーザ情報2フィールドが指示するRUに対してOBOカウンタを減らさないか、UORAで応答するRUとして選択しない。よって、図32を参照すると、トリガフレームが指示するTB PPDUフォーマットに衝突が発生し得るように設定されていても、衝突が発生したユーザ情報フィールドを無視することで、ユーザ情報2フィールドが指示するRUにはPPDUが伝送されないため、UL MU operationが成功的に行われる。
本発明の実施例によると、limited capabilityを有するSTA(またはAP)が存在する。Limited capabilityを有するSTAはbaseline featuresのみ具現したSTAである。Limited capabilityを有するということは、dot11EHTBaseLineFeaturesImplementedOnlyのMIB(management information base)で示される。例えば、limited capabilityを有するSTAは、dot11EHTBaseLineFeaturesImplementedOnlyをtrueに設定する。
本発明の実施例によると、limited capabilityを有するSTAは一つのトリガフレームで多数のTB PPDUフォーマットをsolicitしない。より詳しくは、limited capabilityを有するSTAは一つのトリガフレームでHE TB PPDUとEHT TB PPDUをsolicitしない。
本発明の実施例によると、limited capabilityを有するSTA(APであってもよい。)は、EHT TB PPDUで応答するRA-RUを指示しない。または、limited capabilityを有するSTAはEHT TB PPDUで応答するRA-RUを指示することが不可能な可能性がある。よって、本発明の実施例によると、limited capabilityを有するSTAは、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT variantユーザ情報フィールドに設定しない。また、limited capabilityを有するSTAは、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをHE variantユーザ情報フィールドにのみ設定する。
また、limited capabilityを有するSTAは、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをEHT TB PPDUを指示するトリガフレームに含ませない。つまり、limited capabilityを有するSTAは、AID12サブフィールドを0または2045に設定したユーザ情報フィールドをHE TB PPDUを指示するトリガフレームにのみ含ませる。
EHT TB PPDUを指示するトリガフレームは、少なくとも一つのEHT variantユーザ情報フィールドを含むトリガフレームである。または、EHT TB PPDUを指示するトリガフレームは、特定ユーザ情報フィールドを含むトリガフレームである。または、EHT TB PPDUを指示するトリガフレームは、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドがpresentであることを指示するトリガフレームである。HE TB PPDUを指示するトリガフレームは、含む全てのユーザ情報フィールドがHE variantユーザ情報フィールドであるトリガフレームである。または、HE TB PPDUを指示するトリガフレームは、特定ユーザ情報フィールドを含まないトリガフレームであってもよい。または、HE TB PPDUを指示するトリガフレームは、特定ユーザ情報フィールドPresentサブフィールドがnot presentであることを指示するトリガフレームであってもよい。
本発明の一実施例によると、limited capabilityを有するSTAは、一つのPPDUに、1)HE TB PPDUを指示するトリガフレームまたはTRS、2)EHT TB PPDUを指示するトリガフレームまたはTRSを共に含ませない。または、limited capabilityを有するSTAは、一つのA-MPDUに、1)HE TB PPDUを指示するトリガフレームまたはTRS、2)EHT TB PPDUを指示するトリガフレームまたはTRSを共に含ませない。
本発明の実施例によると、EHT TB PPDUで応答するRA-RUまたはUORAを支援するのかを示す能力情報を伝送するためのcapability signalingが存在する。このようなsignalingは、HE TB PPDUで応答するRA-RUまたはUORAを支援するのかを示すcapability signalingとは独立して存在する。EHT TB PPDUで応答するRA-RUまたはUORAを支援するのかを示すcapability signalingは、EHT capabilities elementに含まれる。
HE TB PPDUで応答するRA-RUまたはUORAを支援するのかを示すcapability signalingは、HE capabilities elementに含まれる。EHT capabilities elementまたはHE capabilities elementは、ビーコンフレーム、プローブ要請フレーム、プローブ応答フレーム、結合要請フレーム、結合応答フレーム、再結合要請フレーム、再結合応答フレームなどに含まれる。また、このようなsignalingをAPが伝送する際には、RA-RUを指示、割り当てることができるのかを指示する。また、このようなsignalingをnon-AP STAが伝送する際には、指示、割り当てられたRA-RUに対して応答するか、UORA参加できるのかを指示する。
図33は、本発明の一実施例によるTRSを利用したUL MU動作を示す図である。
本発明の一実施例によると、TRSが割り当てるか指示するRUは、前記TRSが伝送されたRUの位置または帯域幅に基づいて決定する。
例えば、TRSが伝送されたRUが予め設定された帯域幅以下の場合がある。このような場合、TRSが指示するRUは、前記TRSが伝送されたRUを含む予め設定された帯域幅のサブチャネル内に(within)含まれる。例えば、前記予め設定された帯域幅は160MHzである。TRSが伝送されたRUがP160(primary 160MHz)チャネルのサブチャネルで伝送されれば、前記TRSが指示するRUはP160内に含まれる。また、TRSが伝送されたRUがS160(secondary 160MHz)チャネルのサブチャネルで伝送されれば、前記TRSが指示するRUはS160内に含まれる。よって、TRSがRUを指示する際、RUが予め設定されたどの帯域幅のサブチャネルに含まれるのかを指示しない。つまり、例えば、前記でトリガフレームで含んでいたPS160サブフィールドのような役割をするsignalingなしにTRSで320MHz内のRUを指示することができる。
図33を参照すると、PPDUがTRS 1とTRS 2を含む。TRS 1とTRS 2はEHT TB PPDUをsolicitするTRSである。TRS 1はP160チャネル内で伝送されたものである。このような場合、TRS 1が指示するRUはP160チャネル内のRUである。よって、TRS 1に応答するSTAはP160チャネル内のRUを使用して応答する。また、TRS 2はS160チャネル内で伝送されたものである。このような場合、TRS 2が指示するRUはS160チャネル内のRUである。よって、TRS 2に応答するSTAはS160チャネル内のRUを使用して応答する。
しかし、もしTRSが予め設定された帯域幅(例えば、160MHz)より大きいRUで伝送されれば、このような規則にambiguityが発生する。
よって、一実施例によると、TRSを含むRUは前記予め設定された帯域幅を超えない。具体的な例を挙げると、TRSを含むRUは160MHzを超えない。また、もしSTAが受信したTRSを含むRUが前記予め設定された帯域幅を超えれば、前記受信したTRSを無視し応答しない。
他の実施例によると、TRSを含むRUが前記予め設定された帯域幅を超える可能性があるが、この際、割り当てられたRUを解釈する規則を定義する。本発明の一実施例によると、TRSを含むRUが前記予め設定された帯域幅を超えれば、割り当てられたRUは前記予め設定された帯域幅を超える区間に位置するRUで指示されたものである。または、TRSを含むRUが前記予め設定された帯域幅を超える場合にのみ、前記予め設定された帯域幅を超える区間に位置するRUで応答する。または、TRSを含むRUが前記予め設定された帯域幅を超えれば、割り当てられたRUは前記予め設定された帯域幅を超えられる。または、TRSを含むRUが前記予め設定された帯域幅を超える場合にのみ、前記予め設定された帯域幅を超えるRUで応答する。
より詳しくは、TRSを含むRUが160MHzを超えれば、P160サブチャネルとS160サブチャネル両方にわたるRUを指示する。または、TRSを含むRUが160MHzを超えれば、P160サブチャネルとS160サブチャネル両方にわたるRUで応答する。
また、TRSを含むRUが予め設定された帯域幅を超えれば、予め設定された帯域幅を超えるRUのみ指示する。また、TRSを含むRUが予め設定された帯域幅以下であれば、予め設定された帯域幅以下のRUのみ指示する。
または、TRSを含むRUが予め設定された帯域幅を超えれば、TRSが指示するRUは予め設定された位置の前記予め設定された帯域幅のサブチャネルに位置する。例えば、予め設定された帯域幅は160MHzである。もしTRSを含むRUが160MHzを超えれば、TRSが指示するRUはP160チャネルに位置する。
または、TRSが指示するRUが160MHzより大きければ、前記TRSが伝送されたRUを含む160MHzチャネルに前記指示するRUのうち160MHzが位置する。つまり、TRSが指示するRUが160MHzより大きければ、前記TRSが伝送されたRUを含む160MHzチャネルに前記指示するRUのうち996ーtoneの2つが位置する。
図33を参照すると、TRS 3がEHT TB PPDUをsolicitする。また、TRS 3を含むRUの帯域幅は160MHzを超える。例えば、TRS 3を含むRUの帯域幅は320MHzである。このような場合、前記TRS 3が指示するRUまたは前記TRS 3に応答に使用されるRUは160MHzを超える。また、前記TRS 3が指示するRUまたは前記TRS 3に応答に使用されるRUはP160チャネルとS160チャネルに存在する。
図34は、本発明の一実施例によるPPDU伝送方法の一例を示す順序図である。
図34を参照すると、non-AP STAはAP STAからTB PPDUの伝送を指示するトリガフレームに基づいて特定フォーマットのTB PPDUを伝送する。
詳しくは、non-AP STAは、AP STAから一つまたはそれ以上の端末にPPDUの伝送を指示するフレームを受信するS34010。
この際、フレームは図13乃至図33で説明したTB PPDUの伝送を指示するためのフレームと同じフォーマットを有する。例えば、フレームは共通情報フィールド及び前記一つまたはそれ以上の端末それぞれのためのユーザ情報フィールドをする。この際、ユーザ情報フィールドはユーザ情報フィールドの用途を指示するAID12サブフィールドを含む。
AID12サブフィールドは、図13乃至図33で説明したように指示されるTB PPDUによって他の値に設定される。例えば、フレームによって伝送が指示される前記PPDUがEHT PPDUであれば、前記AID12サブフィールドの値は少なくとも一つの特定値を除いた複数個の値のうち一つの値に設定される。
この際、少なくとも一つの特定値はHEを支援する少なくとも一つの端末のアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)のための資源を割り当てるために使用される。
つまり、フレームに含まれたユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれたAID12サブフィールドの特定値はHEを支援するSTAのRA-RUを指示するために使用されるが、この場合、RA-RUを指示するための特定値はフレームに対する応答がHE TB PPDUであるということを指示する。よって、フレームに対する応答としてEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを指示するためのユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値は、HEのUORA動作を指示するための特定値を除いた残りの値に設定される。
例えば、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値がHEのUORA動作のためのRA-RUを指示するために第1特定値(例えば、「2045」)または第2特定値(例えば、「0」)に設定されれば、STAはフレームに対する応答としてHE TB PPDUを伝送する。しかし、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値が第1特定値または第2特定値を除いた残りの値として設定されれば、STAはフレームに対する応答としてEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを伝送する。
第1特定値はAPと結合されていないSTAにRA-RUを指示するために使用され、第2特定値はAPと結合されたSTAにRA-RUを指示するために使用される。
この際、第2特定値は特定条件を満足すれば、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するために使用される。例えば、特定条件はAPと結合されたSTAがいずれもレガシSTAではないか(例えば、いずれもEHT TB PPDUを伝送することができる場合)、HEではないEHT STA及び/またはHE TB PPDUの伝送が不可能なレガシSTAである場合あ(つまり、EHT TB PPDUの伝送は不可能で、HE TB PPDUの伝送は可能なレガシSTAを除いたSTAである場合)、結合されたレガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合、またはTB PPDUの伝送を指示するフレームがEHT PPDUに含まれて伝送される場合のうちいずれか一つである。この際、レガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合は、STAがAPにUORA動作を支援しないということを示す の値を伝送する場合を含む。
つまり、レガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合は、STAがAPに伝送する能力サブフィールドの値がUORA動作を支援しないということを示す値に設定されるか、UORA動作自体を支援しないSTAが結合された場合を含む。
つまり、前記条件のうちAPと結合されたSTAがいずれもレガシ端末ではない場合(例えば、いずれもEHT TB PPDUの伝送が不可能な場合)は、APがEHT TB PPDUを伝送し得る一つのSTAと結合した場合にも適用される。つまり、APと結合されたSTAがEHT TB PPDUを伝送し得るSTAのみ存在するため、この場合、AID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値として第2特定値である「0」が利用される。よって、この場合、第2特定値は特定条件を満足する場合と判断され、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するために使用される。
また、APがフレームを介して指示するTB PPDUは一つのフォーマットのTB PPDUのみ指示する。例えば、APはフレームを介してHE TB PPDUまたはEHT TB PPDU(またはNEXT TB PPDU)のみを指示し、HE TB PPDU及びEHT TB PPDUを同時に指示することはできない。よって、フレームがEHT TB PPDUを指示する場合、該当フレームを介してHE TB PPDUの伝送を指示できないため、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値は「2045」に設定されない。
次に、non-AP STAはAID12サブフィールドに基づいてフレームに対する応答としてPPDUを伝送するS34020。
図35は、本発明の一実施例によるPPDUの伝送を指示するためのフレーム伝送方法の一例を示す順序図である。
図35を参照すると、AP STAはnon-AP STAに特定TB PPDUの伝送を指示するトリガフレームを伝送するが、フレームに基づいて特定フォーマットのTB PPDUをnon-AP STAから受信する。
詳しくは、AP STAは、一つまたはそれ以上の端末にPPDUの伝送を指示するフレームを伝送するS35010。
この際、フレームは図13乃至図33で説明したTB PPDUの伝送を指示するためのフレームと同じフォーマットを有する。例えば、フレームは共通情報フィールド及び前記一つまたはそれ以上の端末それぞれのためのユーザ情報フィールドをする。この際、ユーザ情報フィールドはユーザ情報フィールドの用途を指示するAID12サブフィールドを含む。
AID12サブフィールドは、図13乃至図33で説明したように指示されるTB PPDUによって他の値に設定される。例えば、フレームによって伝送が指示される前記PPDUがEHT PPDUであれば、前記AID12サブフィールドの値は少なくとも一つの特定値を除いた複数個の値のうち一つの値に設定される。
この際、少なくとも一つの特定値はHEを支援する少なくとも一つの端末のアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)のための資源を割り当てるために使用される。
つまり、フレームに含まれたユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれたAID12サブフィールドの特定値はHEを支援するSTAのRA-RUを指示するために使用されるが、この場合、RA-RUを指示するための特定値はフレームに対する応答がHE TB PPDUであるということを指示する。よって、フレームに対する応答としてEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを指示するためのユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値は、HEのUORA動作を指示するための特定値を除いた残りの値に設定される。
例えば、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値がHEのUORA動作のためのRA-RUを指示するために第1特定値(例えば、「2045」)または第2特定値(例えば、「0」)に設定されれば、STAはフレームに対する応答としてHE TB PPDUを伝送する。しかし、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値が第1特定値または第2特定値を除いた残りの値として設定されれば、STAはフレームに対する応答としてEHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUを伝送する。
第1特定値はAPと結合されていないSTAにRA-RUを指示するために使用され、第2特定値はAPと結合されたSTAにRA-RUを指示するために使用される。
この際、第2特定値は特定条件を満足すれば、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するために使用される。例えば、特定条件はAPと結合されたSTAがいずれもレガシSTAではないか(例えば、いずれもEHT TB PPDUを伝送することができる場合)、HEではないEHT STA及び/またはHE TB PPDUの伝送が不可能なレガシSTAである場合(つまり、EHT TB PPDUの伝送は不可能で、HE TB PPDUの伝送は可能なレガシSTAを除いたSTAである場合)、結合されたレガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合、またはTB PPDUの伝送を指示するフレームがEHT PPDUに含まれて伝送される場合のうちいずれか一つである。この際、レガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合は、STAがAPにUORA動作を支援しないということを示す能力サブフィールドの値を伝送する場合を含む。
つまり、レガシSTA(EHT TB PPDUの伝送が不可能な端末)がいずれもUORA動作を支援しない場合は、STAがAPに伝送する能力サブフィールドの値がUORA動作を支援しないということを示す値に設定されるか、UORA動作自体を支援しないSTAが結合された場合を含む。
つまり、前記条件のうちAPと結合されたSTAがいずれもレガシ端末ではない場合(例えば、いずれもEHT TB PPDUの伝送が不可能な場合)は、APがEHT TB PPDUを伝送し得る一つのSTAと結合した場合にも適用される。つまり、APと結合されたSTAがEHT TB PPDUを伝送し得るSTAのみ存在するため、この場合、AID12サブフィールドまたはユーザ情報フィールドの値として第2特定値である「0」が利用される。よって、この場合、第2特定値は特定条件を満足する場合と判断され、EHT TB PPDUまたはNEXT TB PPDUの伝送を指示するために使用される。
また、APがフレームを介して指示するTB PPDUは一つのフォーマットのTB PPDUのみ指示する。例えば、APはフレームを介してHE TB PPDUまたはEHT TB PPDU(またはNEXT TB PPDU)のみを指示し、HE TB PPDU及びEHT TB PPDUを同時に指示することはできない。よって、フレームがEHT TB PPDUを指示する場合、該当フレームを介してHE TB PPDUの伝送を指示できないため、ユーザ情報フィールドまたはユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールドの値は「2045」に設定されない。
次に、AP STAは少なくとも一つのnon-AP STAからAID12サブフィールドに基づいてフレームに対する応答として特定フォーマットのTB PPDUを受信するS35020。
上述した本発明の説明は例示のためのものであって、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更せずも他の具体的な形態に容易に変形可能であることを理解できるはずである。よって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一形として説明されている各構成要素は分散されて実施されてもよく、同じく分散されていると説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
100 ステーション
110 プロセッサ
120 通信部
140 ユーザインタフェース
150 ディスプレーユニット
160 メモリ

Claims (18)

  1. 無線通信システムの端末において、
    通信モジュールと、
    前記通信モードを制御するプロセッサと、を含み、
    前記プロセッサは、
    AP(Access Point)から一つまたはそれ以上の端末にPPDUの伝送を指示するフレームを受信するが、
    前記フレームは共通情報フィールド(common information field)及び前記一つまたはそれ以上の端末それぞれのためのユーザ情報フィールド(user information field)を含み、
    前記ユーザ情報フィールドは前記ユーザ情報フィールドの用途を指示するAID12サブフィールドを含み、
    前記AID12サブフィールドに基づいて前記PPDUを伝送するが、
    前記フレームによって伝送が指示される前記PPDUがEHT(Extremely High Throughput) PPDUであれば、前記AID12サブフィールドの値は少なくとも一つの特定値を除いた複数個の値のうち一つの値に設定され、
    前記少なくとも一つの特定値はHE(High Efficiency)を支援する少なくとも一つの端末のアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(an uplink orthogonal frequency division multiple access (OFDMA)-based random access:UORA)のための資源を割り当てるために使用される端末。
  2. 前記複数個の値はEHTを支援する端末それぞれに対するユーザ情報フィールドを識別するために使用される請求項1に記載の端末。
  3. 前記少なくとも一つの特定値のうち第1特定値は前記APと結合されていない(unassociated)端末のUORA動作のための資源割り当てのために使用される請求項1に記載の端末。
  4. 前記第1特定値は「2045」である請求項3に記載の端末。
  5. 第2特定値は前記APと結合された(Associated)端末のUORA動作のための資源割り当てのために使用され、
    前記第2特定値は、特定条件を満足しなければ前記少なくとも一つの特定値に含まれ、前記特定条件を満足すれば前記複数個の値に含まれる請求項1に記載の端末。
  6. 前記特定条件は、前記APと結合された端末全部が前記EHT PPDUの伝送は不可能で、前記HE PPDUの伝送は可能な端末ではない場合である請求項5に記載の端末。
  7. 前記第2特定値は「0」である請求項5に記載の端末。
  8. 前記特定条件は前記フレームがEHT PPDUに含まれて伝導される場合である請求項5に記載の端末。
  9. 前記特定条件は、前記APと結合された複数個の端末のうち前記EHT PPDUの伝送は不可能で、前記HE PPDUの伝送は可能な端末がいずれもUORA動作を支援しない場合である請求項5に記載の端末。
  10. 無線通信システムにける端末がフレームを送信する方法において、
    APから一つまたはそれ以上の端末にPPDUの伝送を指示するフレームを受信するステップと、
    前記フレームは共通情報フィールド及び前記一つまたはそれ以上の端末それぞれのためのユーザ情報フィールドを含み、
    前記ユーザ情報フィールドは前記ユーザ情報フィールドの用途を指示するAID12サブフィールドを含み、
    前記AID12サブフィールドに基づいて前記PPDUを伝送するステップと、を含むが、
    前記フレームによって伝送が指示される前記PPDUがEHT PPDUであれば、前記AID12サブフィールドの値は少なくとも一つの特定値を除いた複数個の値のうち一つの値に設定され、
    前記少なくとも一つの特定値はHEを支援する少なくとも一つの端末のアップリンク直交周波数分割多重アクセス基盤のランダムアクセス(UORA)のための資源を割り当てるために使用される方法。
  11. 前記複数個の値はEHTを支援する端末それぞれに対するユーザ情報フィールドを識別するために使用される請求項10に記載の方法。
  12. 前記少なくとも一つの特定値のうち第1特定値は前記APと結合されていない端末のUORA動作のための資源割り当てのために使用される請求項10に記載の方法。
  13. 前記第1特定値は「2045」である請求項12に記載の方法。
  14. 第2特定値は前記APと結合された端末のUORA動作のための資源割り当てのために使用され、
    前記第2特定値は、特定条件を満足しなければ前記少なくとも一つの特定値に含まれ、前記特定条件を満足すれば前記複数個の値に含まれる請求項10に記載の方法。
  15. 前記特定条件は、前記APと結合された端末全部が前記EHT PPDUの伝送は不可能で、前記HE PPDUの伝送は可能な端末ではない場合である請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2特定値は「0」である請求項14に記載の方法。
  17. 前記特定条件は前記フレームがEHT PPDUに含まれて伝導される場合である請求項14に記載の方法。
  18. 前記特定条件は、前記APと結合された複数個の端末のうち前記EHT PPDUの伝送は不可能で、前記HE PPDUの伝送は可能な端末がいずれもUORA動作を支援しない場合である請求項14に記載の方法。
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