JP2023535321A - 落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

ロープと装置(10)との間の相対速度が閾値に達したときにロープをブロックするための落下防止装置は、ロープをブロックするためのブロック機構(23)と、速度が閾値に達したときに、ブロック機構(23)の起動レバー(24)をトリガして、ロープをブロックするブロック機構(23)を起動させるように構成されたトリガ機構(30)を備え、トリガ機構(30)は、ロープと落下防止装置(10)との間の相対移動時にロープによって回転する駆動軸を含み、駆動軸は、遠心錘ホルダを持ち、少なくとも1つの遠心錘(36、38)がばね(28)の復元力に抗して作用するように保持され、少なくとも1つの遠心錘(36、38)は、非作動位置とトリガ位置との間で移動して速度が閾値に達すると起動レバー(24)をトリガすることが可能である。遠心錘ホルダは、少なくとも1つの遠心錘(36、38)がトリガ位置にあるときに、少なくとも1つの遠心錘(36、38)の作動部材によって係合可能な歯形(72、74)を含む解放歯車(48)に対して回転可能に配置されている。

Description

本発明は、ロープと装置との間の相対速度が閾値に達したときにロープをブロックするための落下防止装置に関し、該装置は、ロープをブロックするためのブロック機構と、ロープをブロックするブロック機構を起動するためのブロック機構の起動レバーを速度が閾値に達したときにトリガするように構成されたトリガ機構を備え、該トリガ機構が、該ロープと該落下防止装置との間の相対移動時に該ロープによって回転させられる駆動軸を備え、該駆動軸が、遠心錘ホルダを持ち、少なくとも1つの遠心錘が復元力に抗して作用するよう保持され、該少なくとも1つの遠心錘が、非作動位置と、速度が閾値に達すると該起動レバーをトリガするためのトリガ位置の間で移動可能である。
このような落下防止装置は、出願人がBlocstop(商標)という商品名で公的に販売しているため、公的に使用されることにより周知となった。
Blocstop(商標)は、遠心錘ホルダに偏心して配置された2つの遠心錘を含むトリガ機構を用い、ロープとBlocstopの間の降下速度が閾値に達すると、その外側部分がブロック機構の起動レバーに係合する仕組みになっている。そして、遠心錘の外側部分の1つが遠心力の作用で移動し、一定の角度移動後に起動レバーに係合する。トリガ中の起動レバーに対する遠心錘の位置によっては、ブロック機構が起動する前に遠心錘が大きな回転角度まで回転することがある。
ブロック機構の作動は、ブロック機構が起動したときの装置の特定の位置に大きく依存しないことが望ましいため、これはやや望ましくない状況と言える。このように、公知の装置は、作業ロープの破断やギアの破損等に起因する故障に抗して、ロープから吊り下げられた吊り下げ式アクセス装置(SAE)等の吊り下げ式機器の自動停止および保持のために機能するが、当該公知の装置は、完全に再現可能であるとは言い難い。装置の起動のタイムラグは、起動時の遠心錘の特定の位置によって異なる場合がある。
同様の落下防止装置は、特許文献1および特許文献2で知られており、これらは同様の欠点を有している。
特許文献3では、安全ベルトに接続されるように構成された落下保護装置が知られている。これは、収容空間を形成するフレームと、フレームに設けられた軸レバー、遅延部材、および回転ドラムを備えている。遅延部材は、収容空間内に受容され摩擦面を有する軸レバーに枢動可能に設けられている。回転ドラムは、遅延部材の周囲に嵌め込まれ、外周面と内周面を有する。外周面は安全ベルトを巻けるようになっており、内周面は摩擦面に面している。遠心錘ホルダに支持された遠心錘は、安全ベルトの下降速度が一定に達すると、摩擦制動をトリガする。
特許文献4は、落下防止後にロープを自動的に降ろす装置を開示している。この装置は、ロープの降下速度がある閾値に達すると、制動操作を行うためにこのラチェットホイールと係合するように外側に旋回するように配置された2つのラチェット要素と協働するラチェットホイールを備え、その後、そのラチェットホイールは、切り離され、ロープの制動降下を有効として、降下を制御してもよい。
特許文献5は、作業ケーブル、安全ケーブル、および作業ケーブルが少なくとも一部に巻き付けられる駆動ケーブルプーリを含むエンドレスケーブルホイストを開示している。駆動ケーブルプーリと、筐体に回転可能に取り付けられ、安全ケーブルが巻き付けられる非駆動安全ケーブルプーリを駆動するための駆動装置が設けられている。ラチェットがある閾値速度で回転したときにラチェットホイールと係合するラチェット要素と協働するラチェットホイールを含む拘束装置が提供される。これにより、摩擦ブレーキが作動し、安全ケーブルをブロックし、制動する。
米国特許出願公開第2004/0020727号 米国特許出願公開第2005/0082115号 欧州特許出願公開第3278840号 欧州特許出願公開第3574 958号 独国特許出願公開第102011 106636号
これに鑑みて、本発明の目的は、ロープと装置との間の降下速度が閾値に達したときにロープをブロックするための改良された落下防止装置であって、ロープの速度が閾値に達したときに、起動中の装置の位置にほとんど依存せずに、トリガ機構が素早いトリガ動作を導く落下防止装置を開示することである。
この目的は、請求項1に記載の落下防止装置により達成される。
これにより、本発明の目的は完全に達成される。
少なくとも1つの遠心錘の作動部材によって係合可能な歯形を備える解放歯車を使用することによって、ブロック機構の起動は、ブロック機構の起動時における遠心錘の角度位置に大部分において依存しなくなる。
本発明のさらなる展開によれば、起動レバーは、解放歯車から外側に距離を置いて配置された軸を中心に枢動可能に配置される。
本発明のさらなる展開によれば、起動レバーは、解放歯車の外側歯形と協働する第1の端部を備え、起動レバーがトリガ機構の非作動位置に対応する開位置にあるとき、起動レバーは、好ましくは、第1の端部で外側歯形と係合する。
本発明のさらなる展開によれば、起動レバーは、開位置にあるときにキャッチローラと係合するキャッチ部を含む第2の端部を備え、トリガ機構のトリガ時にキャッチローラは、外側歯形によって開位置から閉位置に移動し、それによってキャッチローラを解放することによってブロック機構を起動させる。
本発明のさらなる展開によれば、起動レバーの第2端部のキャッチ部は、開位置にあるときにキャッチローラの凹部に係合する爪として構成され、この爪は、該トリガ機構のトリガ時にキャッチローラの凹部から解放される。
本発明のさらなる展開によれば、少なくとも1つの遠心錘は、遠心錘ホルダ上に位置する旋回軸を中心に、ばねの復元力に抗して枢動可能に配置されており、駆動軸の回転時に少なくとも1つの遠心錘は、非作動位置からトリガ位置へ移動して、ばねの復元力が閾値に達したときにその閾値を超えた場合に起動レバーをトリガすることが可能である。
本発明のさらなる展開によれば、各遠心錘は、解放歯車の内側歯形と協働する1つの作動部材を持ち、閾値に達すると、歯形が作動部材によって回転されるようになっている。
これらの機能により、単純且つ信頼性の高い設計を実現している。
本発明の好ましい展開によれば、歯形は、少なくとも8個の歯、好ましくは少なくとも16個の歯、より好ましくは24個の歯を含む複数の歯を含む。
歯数を多くすると、少なくとも1つの遠心錘の角度位置とは無関係に、ブロック機構を短時間でトリガすることができる。
本発明の別の展開によれば、ばねの復元力に抗して作用する遠心錘ホルダに偏心して保持される2つの遠心錘が提供される。
これにより、施工がしやすく、バランスのとれた動作につながる。
本発明の別の展開によれば、各遠心錘は、遠心錘ホルダに偏心して配置された旋回軸を中心に枢動可能に配置される。
これにより、単純な構成が可能になる。
本発明の別の展開によれば、各遠心錘は、遠心錘を横切って延びるブラケット内に設けられたスロットに係合するピンを持っている。
この特徴により、どの遠心錘が先に外側に動いても、均等にトリガがかかるようになっている。
本発明の別の展開によれば、各遠心錘は、少なくとも1つの遠心錘がトリガ位置にあるときに解放歯車の内側歯形と係合するように配置されたアクチュエータピンとして構成された作動部材を含む。
これにより、錘ホルダからの回転運動が解放歯車に容易に伝達されるようになる。
本発明の別の展開によれば、解放歯車は、起動レバーと係合して、少なくとも1つの遠心錘がトリガ位置にあるときにブロック機構を作動させるための位置に起動レバーを回転させる外側歯形を含む。
本発明のさらなる展開によれば、各遠心錘は、遠心錘を互いに偏らせるばねの復元力に抗して、旋回軸を中心に一端が枢動可能に支持された実質的に半円筒形の形状を有している。
これらの特徴により、簡単かつ確実に施工することができる。
本発明の別の展開によれば、解放歯車は、駆動軸に回転可能に取り付けられるベアリングディスクと組み合わされる。解放歯車は、ベアリングディスクに固定されていてもよいし、一体化されていてもよい。
また、この特徴により、簡単で信頼性の高い設計が可能になる。
前述の特徴および以下に述べる特徴は、それぞれここで示された組み合わせで使用されるだけでなく、異なる組み合わせで、または独立して使用できることが理解されるであろう。本発明のさらなる特徴および利点は、図面を参照した以下の説明から明らかになるであろう
本発明に係る落下防止装置の斜視図である。 請求項1に係る落下防止装置の側面図である。 図1による落下防止装置の上面図であり、開位置で示す。 図3による落下防止装置を、作動位置で示す図である。 開位置において線IV-IVに沿って示された、図2による落下防止装置の断面図である。 図4による断面図を、閉位置で示す図である。 図2による落下防止装置の線V-Vに沿った断面図を、開位置で示す。 図5による落下防止装置を、閉位置で示す図である。 図2による落下防止装置を、線VI-VIに沿った断面図で示す。 図3による落下防止装置の、線VII-VIIに沿った断面図である。 トップカバーを取り外した後の、図1による落下防止装置を、開位置で示す図である。 図8による囲み部分の拡大図である。 遠心錘ホルダから遠心錘を取り外し、さらに筐体の上部を取り外した後の図8による落下防止装置を開位置で示す図である。 解放歯車のすぐ上の平面で切断した落下防止装置の断面図であり、開位置で示す。 図11による落下防止装置の断面図であり、閉位置で示す。 図11aによる本発明装置と同様の表現で示された先行技術の落下防止装置Blocstop(商標)の上面図である。 図8とは若干異なる設計を示す代替実施形態の斜視図である。
図1では、本発明による落下防止装置が斜視図で示され、参照番号10で全体を表している。
落下防止装置10は、ロープに吊り下げられた吊り下げ式機器(SAE)等の吊り下げ式機器の自動停止および保持を効果的に行うための安全対策として提供されるものである。図1による落下防止装置10は、ロープ12が落下防止装置10に対してある閾値の速度で上昇する場合、またはその逆に、落下防止装置10がロープ12に対して少なくとも閾値の速度で下降する場合にのみ、ロープ12をブロックする。
図1では、落下防止装置10の中を案内されるロープ12が示されている。落下防止装置10の下側には、ロープ12が出るスリーブ19が見られる。
落下防止装置10は、筐体14と、その上にハンドル18が見られるトップカバー16とを含む。ハンドル18は、トップカバー16に表示されているように、ブロック位置と開位置との間を手動で切り替えることができる。しかし、このような手動による切り替えは、落下防止装置10に負荷がかかっていない場合にのみ可能である。
落下防止装置10は、図2に側面図で示されている。図1と同じ特徴が見て取れる。唯一、落下防止装置10の右端に追加されて、ロープ12(図示せず)が装置10に入り、左側(または適用中は下側)の他方のスリーブ19を通って装置から出る、さらなるスリーブ20が示されている。
本発明による落下防止装置10は、図4および図5に示され、全体として参照番号23で表されているブロック機構を含む。図4で見ることのできるブロック機構23は、公知となったブロック機構Blocstop(商標)と実質的に同一である。
ブロック機構23は、落下防止装置10の新規かつ発明的な部分を形成するトリガ機構30と協働する。
トリガ機構30は、図4および図5にも示され、特に図6でよく示されている駆動軸32を含む。駆動軸32は、2つのスリーブ19、20(図7参照)の間に延びるロープ12(図示せず)に対して圧力ばね71によって外側から押圧される圧力ローラ70と協働する駆動ローラ68(図6参照)を持っている。したがって、落下防止装置10に対するロープ12のいかなる動きによっても、駆動軸32が回転する。
駆動軸32には、その上部に、駆動軸32に対して回転自在なベアリングディスク49が保持されている(図6参照)。ベアリングディスク49の上には、解放歯車48が堅固に固定されている(図6、図4参照)。解放歯車48は、24個の歯を含む外側歯形72を有する。図4に示す位置では、外側の歯形は、ブロック機構23の起動レバー24の第1の端部26に係合する。起動レバー24は、軸25を中心に枢動可能に取り付けられている(図4、図8、図10参照)。起動レバー24の位置によって、その第1の端部26は、(図4に示すように)解放歯車48の外側歯形72と係合するか、または図4aに示すように係合しない状態になるかのいずれかとなる。起動レバー24の第1の端部26が(図4に示すように)外側歯形72に係合する場合は、ロープ12がいかなる阻止または制動作用もなしに落下防止装置10内を自由に走行できるブロック機構23の開位置となる。
第1の端部26とは反対側の起動レバー24の第2の端部は、キャッチローラ82と協働する、湾曲したキャッチ部80を持っている(図8参照)。キャッチローラ82は、ハンドル18が上端部に固定された軸22に支持されたレバー21の下端部に保持されている。ハンドル18は、落下防止装置10が負荷を受けていない場合にのみ、図3に示すような開位置に手動で落下防止装置10を移動させることができる。図面を通して、落下防止装置の開位置を10で示し、ブロックまたは制動作用が生じる閉位置を10´で示す。
第1の端部26の側で起動レバー24に係合するばね28は、起動レバー24を開位置に引っ張り、第1の端部26は解放歯車48の外側歯形72に係合する。
トリガ機構30は、駆動軸32に堅固に固定された遠心錘ホルダ34に保持された2つの遠心錘36、38を含む。遠心錘36、38は、実質的に半円筒形状を有し、その一端で旋回軸35、37を中心として枢動可能に偏心して取り付けられている(図4参照)。遠心錘36、38は、回転中の遠心力の作用により、外側に旋回することができる。各遠心錘36、38は、2つの遠心錘36、38を横切って延びる補償ブラケット42のスロット45、46内に延びるピン43、44を含む。補償ブラケットは、駆動軸32に対してセンタリングされている。
2つのピン43、44の間には、引張ばね40が固定されている。そのため、駆動軸32の回転の場合、遠心錘36、38は外側へ促されるが、遠心力が引張ばね40の付勢力に打ち勝たない限り、移動することはできない。ロープ12と装置10の間の相対速度が閾値に達すると、2つの遠心錘36、38は引張ばね40の付勢力に打ち勝って外側に移動し、ピン43、44が補償ブラケット42のそれぞれのスロット45、46内で移動するようになる。
特に図8、図9、図11、図11aに見られるように、解放歯車48はまた、24個の歯を持つ内側歯形74を含む。遠心錘36、38は各々、その旋回軸35、37とは反対側の端部近くに配置されたアクチュエータピン76、78(特に図8、9を参照)を持っている。アクチュエータピン76、78は、解放歯車48の内側歯形74と協働する。ロープ12と装置10との間の相対速度が閾値に達して、引張ばね40の復元力が克服されると、遠心錘36、38は外側に旋回し、それによってアクチュエータピン76、78は内側歯形74に係合する。
なお、内側歯形74は、ロープ12が落下防止装置10に対して上方に動くとき、または落下防止装置10がロープ12に対して下方に動くときにのみ、アクチュエータピン76、78との係合が生じるように構成された傾斜歯形で設計されている。
したがって、トリガ機構30が作動すると、アクチュエータピン76、78が内側歯形74と係合し、これにより、解放歯車48が解放方向(この場合は時計回り方向)に移動し、これにより、ばね28の作用に抗して起動レバー24を図4に示す外側歯形72との係合位置から閉位置(この場合は右側)に移動させてブロック機構23を作動させることができる。それによって、ブロック機構23は、図4a、図5aに示す閉位置に移動され、ここで、装置は10´で示される。
図11aおよび図3a、図4a、図5aに見られるように、レバー21は移動し、それによりキャッチローラ82を起動レバー24のキャッチ部80から解放する。ブロック機構23は、図4、図5、図4a、図5aおよび図10にも示す2つのブレーキレバー対52、54を含む。ブレーキレバー対52、54は、ブレーキパッド51、56と協働する。ブレーキパッド(図7にそのうちの1つ51が見える)を動かすために、ブレーキレバーには、ブレーキパッド51、56の上側に1つ、ブレーキパッド51、56の下側に1つのブレーキレバー対52、54が配置されている。ブレーキレバー対52、54は、それぞれその一端において枢軸53、55を中心に枢動可能に保持されている。第1のブレーキレバー対52の枢軸53とは反対側の端部は、制御ピンを用いてばねキャリアに固定されている。一端のばねキャリア65は、枢軸67に枢動可能に取り付けられ、第1のブレーキレバー対52を図4aおよび図5aに示す閉位置の方向に付勢する圧力ばね66を持っている。キャッチ部80によるキャッチローラ82の解除に伴い、図4aおよび図5aに示すように起動レバー24を閉位置に移動させると、第1のブレーキレバー対52が圧力ばね66の作用下で図5aに参照番号10´で表示される閉位置に移動する。
図5と図5aに見られるブレーキパッド51、56が互いに向かって移動し、第2のブレーキレバー対54の制御カム57、60と第1のブレーキレバー対52の制御カム58、59がそれぞれ関連する制御スロット62、61内を移動するので、それによってブロックまたは制動動作が行われる。制御スロット61内の制御カム58、59の移動は制御スロット62内の制御カム57、60の移動にもつながるため、一方のブレーキレバー対52が移動した場合、他方のブレーキレバー対54も同時に移動する。この動作により、ブレーキパッド51、55は、スリーブ19、20の間に延びるロープ12(図1ではロープ12のみを示す)に対して移動する。
したがって、ばねキャリア65に保持され、第1のブレーキレバー対52に係合する圧力ばね66の作用下で、第1のブレーキレバー対52は、閉位置または制動位置に移動される。これにより、軸22(図5、図5a、図10参照)に固定されている制御レバー50も上方に移動される。
ハンドル18が取り付けられている軸22に取り付けられている制御レバー50を使用して、落下防止装置10が負荷を受けていないときに、図3a、図4aおよび図5aに示す閉位置と図3、図4および図5に示す開位置との間で落下防止装置10を手動で動かすことが可能である。
初めに安全装置として使用するために、落下防止装置10のハンドル18は、図3、図4および図5に示す開位置に移動される。よって、起動レバー24の第1の端部26は、解放歯車48の外側歯形72と係合するように移動される。また、レバー21が持つキャッチローラ82は、図8に示す位置に移動される。
この位置から出発して、ロープ12と装置10との間の相対速度が閾値に達して引張ばね40の復元力に打ち勝つと、トリガ機構30が作動することになる。
それによって、アクチュエータピン76、78は、解放歯車48の内側歯形74に係合し、解放歯車48を回転させる。したがって、解放歯車48の外側歯形72は、起動レバー24を開位置から起動位置または閉位置に移動させる(図11および図11aを参照)。したがって、ブロック機構23は、ブロック位置または制動位置に移動され、それによってロープ12がブロックされる。
図12では、比較のために、先行技術の落下防止装置Blocstop(商標)が、図11aによる本発明装置と同様の表示で示されている。
先行技術の落下防止装置100も、ロープと落下防止装置100との間に相対速度がある場合、駆動軸によって駆動される遠心錘ホルダに支持される2つの実質的に半円形の遠心錘136、138を含むトリガ機構130と協働する起動レバー124を含むブロック機構123を含む。起動レバー124は、ばねによって開位置に引っ張られる。2つの遠心錘136、138は、ばね140によって互いに付勢している。ロープと落下防止装置100との間の相対速度が閾値に達すると、ばね140の力に打ち勝って、遠心錘136、138のうちの1つが起動レバー126の第1の端部に係合するまで、遠心錘136、138が外側に旋回する。それによって、ブロック機構123は、ロープをブロッキングするために作動する。
図13では、落下防止装置の代替設計が、図8に示す実施形態と同様の斜視図で示され、全体を10aで指定している。キャッチローラを82a、起動レバーを24aで表す。それとは別に、図1~図11に関して先に説明した同様の部品には、同じ参照番号が使用されている。
図13による落下防止装置10aは、起動レバー24aの第2の端部27が、図13に示す開位置にあるときにキャッチローラ82aに設けられたラッチ凹部31に係合する爪29を持つ点で、先に説明した実施形態とは異なっている。遠心錘36、38がばね28の復元力に打ち勝ってトリガ機構30が作動すると、図13に示すばねの作用に抗して外側歯形72が反時計方向に移動し、それによってトリガ機構30が閉位置に移動する(この移動は、第1の実施形態の図1~図11に関して前に説明したのと反対方向へのもので、他の部品は同じ機能を達するように適宜配置し直されている)。したがって、起動レバー24aの第2の端部27が右方向に移動し、それによってキャッチローラ82aがフリーとなり、ブロック機構23が作動する。
10 落下防止装置
12 ロープ
23 ブロック機構
24 起動レバー
25 軸
26 第1の端部
27 第2の端部
30 トリガ機構
32 駆動軸
34 遠心錘ホルダ
35、37 旋回軸
36、38 遠心錘
40 引張ばね
42 補償ブラケット
43、44 ピン
45、46 スロット
48 解放歯車(解放レバー)
49 ベアリングディスク
50 制御レバー
51、56 ブレーキパッド
52 第1のブレーキレバー対
54 第2のブレーキレバー対
53、55、67 枢軸
57、60 制動カム
62 制御スロット
65 ばねキャリア
66 圧力ばね
72 外側歯形
74 内側歯形
76、78 作動部材(アクチュエータピン)
80 キャッチ部
82、82a キャッチローラ

Claims (16)

  1. ロープ(12)と装置(10)との間の相対速度が閾値に達したときに前記ロープ(12)をブロックするための落下防止装置であって、前記装置(10)は、前記ロープ(12)をブロックするためのブロック機構(23)と、前記速度が前記閾値に達したときに、前記ブロック機構(23)の起動レバー(24)をトリガして、前記ロープ(12)をブロックする前記ブロック機構(23)を起動させるように構成されたトリガ機構(30)を備え、前記トリガ機構(30)は、前記ロープ(12)と前記落下防止装置(10)との間の相対移動時に前記ロープ(12)によって回転する駆動軸(32)を含み、前記駆動軸(32)は、遠心錘ホルダ(34)を持ち、前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)が復元力に抗して作用するように保持され、前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)は、非作動位置とトリガ位置との間で移動して前記速度が前記閾値に達すると前記起動レバー(24)をトリガすることが可能である、前記トリガ機構(30)とを含み、前記遠心錘ホルダ(34)は、前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)が前記トリガ位置にあるときに、前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)の作動部材(76、78)によって係合可能な歯形(72、74)を含む解放歯車(48)に対して回転可能に配置されている、落下防止装置。
  2. 前記起動レバー(24)は、前記解放歯車(48)から外側に距離を置いて配置された軸(25)を中心に枢動可能に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の落下防止装置。
  3. 前記起動レバー(24)は、前記解放歯車(48)の外側歯形(72)と協働する第1の端部(26)を備え、前記起動レバー(24)が、前記トリガ機構(30)の前記非作動位置に対応する開位置にあるとき、前記起動レバー(24)は、前記外側歯形(72)と前記第1の端部(26)を好適に係合することを特徴とする、請求項2に記載の落下防止装置。
  4. 前記起動レバー(24)は、前記開位置にあるときにキャッチローラ(82、82a)と係合するキャッチ部(80、29)を含む第2の端部(27)を備え、前記トリガ機構(30)のトリガ時に前記キャッチローラ(82、82a)が前記外側歯形(72)によって前記開位置から閉位置へと移動され、それによって前記キャッチローラ(82)を解放することにより前記ブロック機構(23)を起動することを特徴とする、請求項3に記載の落下防止装置。
  5. 前記起動レバー(24a)の前記第2の端部(27)の前記キャッチ部は、前記開位置にあるときに前記キャッチローラ(82a)の凹部(31)に係合する爪(29)として構成され、前記爪(29)は、前記トリガ機構(30)のトリガ時に、前記ラッチングローラ(82a)の前記凹部(31)から解放されて、前記ブロック機構(23)を作動させることを特徴とする、請求項4に記載の落下防止装置。
  6. 前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)は、ばね(28)の復元力に抗して作用する前記遠心錘ホルダ(34)上に位置する旋回軸(35、37)を中心に枢動可能に配置されていることと、前記駆動軸(32)の回転時に前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)が、前記閾値に達したときに前記ばね(28)の復元力に打ち勝つと、前記起動レバー(24)をトリガするために前記非作動位置から前記トリガ位置へ移動可能であることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の落下防止装置。
  7. 各遠心錘(36、38)は、前記解放歯車(48)の内側歯形(74)と協働する1つの作動部材(76、78)を持ち、前記歯形(72、74)が前記閾値に達したときに前記作動部材(76、78)によって回転させられることを特徴とする、請求項6に記載の落下防止装置。
  8. 前記歯形(72、74)は、少なくとも8個の歯、好ましくは少なくとも16個の歯、より好ましくは24個の歯を含む複数の歯を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の落下防止装置。
  9. 2つの遠心錘(36、38)が、前記ばね(28)の前記復元力に抗して作用する前記遠心錘ホルダ(34)上に偏心して保持されていることを特徴とする、請求項6から8のいずれかに記載の落下防止装置。
  10. 前記遠心錘(36、38)の各々は、前記遠心錘ホルダ(34)上に偏心して配置された旋回軸(35、37)を中心に枢動可能に配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の落下防止装置。
  11. 各遠心錘(36、38)は、前記遠心錘(36、38)を横切って延びるブラケット(42)内に設けられたスロット(45、46)に係合するピン(35、37)を持つことを特徴とする請求項9または10に記載の落下防止装置。
  12. 各遠心錘(35、37)は、前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)が前記トリガ位置にあるときに前記解放歯車(48)の内側歯形(74)に係合するように配置されるアクチュエータピン(76、78)として構成される作動部材を備えることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の落下防止装置。
  13. 前記解放歯車(48)の前記内側歯形(74)は、前記ロープ(12)が前記装置(10)に対して上昇する場合、または前記装置(10)が前記ロープ(12)に対して降下する場合にのみ、前記アクチュエータピン(76、78)を係合するように構成されることを特徴とする請求項12に記載の落下防止装置。
  14. 前記解放歯車(48)は、前記少なくとも1つの遠心錘(36、38)が前記トリガ位置にあるときに前記ブロック機構(23)を作動させるための位置に前記起動レバー(24)を回転させるために、前記起動レバー(24)と係合する外側歯形(72)を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の落下防止装置。
  15. 前記遠心錘(36、38)の各々は、前記遠心錘(36、38)を互いに対して付勢する前記ばね(28)の前記復元力に抗して前記旋回軸(35、37)を中心に枢動可能に一端で支持される実質的に半円筒形を有することを特徴とする、請求項11から14のいずれかに記載の落下防止装置。
  16. 前記解放歯車(48)は、前記駆動軸(32)上に回転可能に取り付けられるベアリングディスク(49)と組み合わされることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の落下防止装置。

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