JP2023533768A - 抗タウ抗体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、タウの主要なエピトープに向けられる抗体などの特異的結合分子に関する。本発明の特異的結合分子は、アルツハイマー病を含むタウオパチーの診断法及び治療法に適用が見出される。

Description

本発明は、タウの主要なエピトープに向けられる抗体などの特異的結合分子に関する。本発明の特異的結合分子は、アルツハイマー病を含むタウオパチーの診断法及び治療法に適用が見出される。
タウに関係する障害は、まとめて神経変性タウオパチーと称される。アルツハイマー病(AD)は、この神経変性疾患群の一部である。アルツハイマー病(AD)などの認知症の状態は、β-アミロイド斑及びタウで構成される神経原線維のもつれ(NFT)など、タンパク質性構造物の細胞内及び/又は細胞外沈着物が罹患患者の脳内に徐々に蓄積するものと特徴付けられることが多い。タウ凝集病変の出現は、病的な神経原線維変性及び脳萎縮並びに認知障害と大きく相関する。ADでは、タウタンパク質が自己集合して対らせん状細線維(PHF)及び線状細線維を形成し、それが脳内の神経細胞及び異栄養性神経突起における神経原線維のもつれを構成する。誤って折り畳まれたタンパク質によるアミロイド原線維の形成は、まとめてアミロイドーシスとして公知である、それぞれ特異的な前駆体タンパク質を特徴とする多くの異なる疾患の顕著な特徴である。
AD及び他のタンパク質立体構造障害の原因に関する研究の歴史は、長いものの、待ち望まれている診断法又は治療法における大きい進歩につながっていない。進展が限られている理由の1つは、タウの主要なエピトープを標的化する高親和性の特異的結合分子がないことであると考えられる。本発明者らは、本明細書に開示される特異的結合分子の創製により、この欠点に取り組む。開示される特異的結合分子は、完全長タウタンパク質及びPHFのコアからのトランケート型タウ断片で免疫したヒツジから単離された抗体に由来する。ヒツジを特異的結合分子の供給源として使用することが、本発明の特異的結合分子の高親和性に寄与したと考えられる。
第1の態様によれば、本発明は、抗体mAb423が配列番号1内のエピトープに結合する結合親和性よりも高い結合親和性で配列番号1内のエピトープに結合する特異的結合分子を提供する。
第2の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子を含む組成物であって、配列番号1内のエピトープと結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも90%は、25nM未満のKで結合する、組成物を提供する。
第3の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子をコードする核酸配列を含む核酸分子を提供する。
第4の態様によれば、本発明は、本発明の第3の態様の核酸分子を含むコンストラクトを提供する。
第5の態様によれば、本発明は、本発明の第3の態様の核酸分子又は本発明の第4の態様のコンストラクトを含むベクターを提供する。
第6の態様によれば、本発明は、本発明の第3の態様の核酸分子、本発明の第4の態様のコンストラクト又は本発明の第5の態様のベクターを含む宿主細胞を提供する。
第7の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子を調製する方法であって、
i)本発明の第3の態様の核酸分子、本発明の第4の態様のコンストラクト又は本発明の第5の態様のベクターを宿主細胞に導入すること;
ii)特異的結合分子が産生されるように核酸分子を発現させること;及び
iii)特異的結合分子を好ましくは精製によって回収すること
を含む方法を提供する。
第8の態様によれば、本発明は、本発明の第7の態様に係る方法によって入手可能な特異的結合分子を提供する。
第9の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子又は本発明の第2の態様に係る組成物と、1つ以上の薬学的に許容可能な希釈剤、担体又は賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
第10の態様によれば、本発明は、療法における使用のための、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を提供する。
第11の態様によれば、本発明は、タウオパチーの治療における使用のための、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を提供する。
第12の態様によれば、本発明は、タウオパチーを治療する方法であって、それを必要としている対象に、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
第13の態様によれば、本発明は、タウタンパク質又はその断片の凝集を阻害するインビトロ方法であって、タウタンパク質又はその断片を、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子と接触させることを含むインビトロ方法を提供する。
第14の態様によれば、本発明は、試料中のタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法であって、試料を、本発明の第1の態様の特異的結合分子と接触させることを含むインビトロ方法を提供する。
第15の態様によれば、本発明は、試料を、本発明の第1の態様の特異的結合分子と接触させることを含む診断方法を提供する。
第16の態様によれば、本発明は、本発明の第15の態様に係る方法における使用のための診断用装置を提供する。
第17の態様によれば、本発明は、試料中のタウタンパク質又はその断片を検出するための、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子と試薬とを含むキットを提供する。
以下の幾つかの図が参照される。
Kabat、Chothia及びMartinによるS1D12の代替的なCDR定義。 対らせん状細線維(PHF;Wischik et al.,1988)のタンパク質分解に安定なコアから単離された優勢な断片の配列。この断片(「dGAE」と称される)は、完全長タウの残基296~391を含み、低温電子顕微鏡法によってPHFコアを構成すると同定され(Fitzpatrick et al.,2017)、且つ図3に示される断片(残基308~378)を包含する。選択された抗体/scAbのエピトープの位置も示す。 PHFのコンテクストで示したPHFコア。 同じコア配列及びコアの基本のC字型サブユニット構造に対する対応するエピトープの位置。1D12エピトープがC字型サブユニットの決定的な折り畳み又は「ヘアピン」を形成する。 新規dGAEユニットの折り畳みがどのように徐々にほどけ、既存のオリゴマー構造と整列するようになるかを示す分子モデリング。 dGAEの主要セグメント及びそれらのエピトープが徐々に結合してオリゴマーとなることに対応する3段階の観点から示したアタッチメント配列。見て分かるとおり、1D12によって認識されるヒンジ領域が一次的なアタッチメント部位であり、続いて他のドメインが徐々に対称に結合していく。 (A)様々な免疫化ラウンド後のヒツジポリクローナル血清のdGAE抗原特異的免疫反応。(B)様々な免疫化ラウンド後のヒツジポリクローナル血清のhT40抗原特異的免疫反応。MPBSコートしたウェルを陰性対照として含めた。 hT40、dGA及びdGAE抗原を使用した「E」グループscAbの交差反応性のELISAベースの特性評価。(A)E1E8 scAb、(B)E2B7 scAb、(C)E2C5 scAb、(D)E2E8 scAb、(E)E1B8 scAb。これらのscAbは、E1B8を除いて全て特異的dGAE結合を示し、従って、免疫反応性のために、C末端に接触可能な「391E」エピトープが必要である。E1B8は、dGAと交差反応し、その結合領域の詳細なマッピングは、図9に示す。 hT40タンパク質上のアミノ酸313~336に相当するタウペプチドへの特異的結合を示すE1B8 scAbの詳細なマッピング。 hT40アミノ酸残基に対応する番号を有する様々な短いタウ断片を使用した「NS」グループscAbの交差反応性のELISAベースの特性評価。(A)337~368、(B)275~305(C)266~359(R1~3)(D)360~378(E)369~391、(F)369~390。これらのより短い抗原への特異的NS scAb結合の概要は、表16に示す。 hT40分子上の対応するアミノ酸残基に基づく番号が付された様々な短いタウ断片を使用した「S」グループscAbの交差反応性のELISAベースの特性評価。(A)186~350、(B)275~305(C~D)266~359(R1~3)、(E~I)297~391、(J)360~378(K~N)369~391、(O~R)369~390。これらのより短い抗原への特異的「S」scAb結合の概要は、表16に示す。 hT40分子上の対応するアミノ酸残基に基づく番号が付された様々な短いタウ断片を使用した「C」グループscAbの交差反応性のELISAベースの特性評価。(A)1~49、(B)1~155(C~D)1~319、(E)113~251(F)113~319、(G)186~350(H)239~441(I)266~359(R1~3)、(J)297~441、(K)348~441、(L)391~441。これらのより短い抗原への特異的「C」scAb結合の概要は、表17に示す。 「412」グループscAbのhT40との交差反応性。(A)C末端結合体の選択用の抗原として使用したビオチン化412~441ペプチドへのscAbの結合を示す。(B)hT40結合ELISAにおいて交差反応性であることが示された4つのscAbの結合プロファイル。 hT40分子上の対応するアミノ酸残基に基づく番号が付された様々な短いタウ断片を使用した「3a」及び「3b」グループscAbの交差反応性のELISAに基づく特徴付け。(A)1~49、(B)1~111(C~D)1~155、(E)113~251。これらのより短い抗原への特異的「3a」及び「3b」グループscAb結合の概要は、表18に示す。 (A)親ペプチド及び表19に指示される位置における一連のアラニン置換残基に対するCE2 scAbの免疫反応性。(B)親ペプチドを基準としたこれらのASMペプチドの各々への500nM scAbの結合率。 (A~B)親ペプチド及び表20に指示される位置における一連のアラニン置換残基に対するS1D12 scAbの免疫反応性。(C)親ペプチドを基準としたこれらのASMペプチドの各々への500nM scAbの結合率。 (A~B)親ペプチド及び表20に指示される位置における一連のアラニン置換残基に対するME12 scAbの免疫反応性。(C)親ペプチドを基準としたこれらのASMペプチドの各々への100nM scAbの結合率。 (A)親ペプチド及び表21に指示される位置における一連のアラニン置換残基に対するCA4 scAbの免疫反応性。(B)親ペプチドを基準としたこれらのASMペプチドの各々への500nM scAbの結合率。 (A~B)親ペプチド及び表22に指示される位置における一連のアラニン置換残基に対するS1G2 scAbの免疫反応性。(C)親ペプチドを基準としたこれらのASMペプチドの各々への500nM scAbの結合率。 親ペプチドを基準としたASMペプチドへの様々な367~379領域scAbの結合率。試験したscAbには、(A)S1B1、(B)CA12、(C)CB2、(D)CB8、(E)S1D9、(F)S1G10、(G)S2C6、(H)S1F4、(I)MC5、(J)MD12が含まれた。これらのscAbの決定的結合残基は、代表的なクローンS1G2と類似しており、位置370、373、374、377又は378位のアラニン置換によって抗体結合の減少が生じた。 hT40を使用した抗タウscAbの結合親和性の順位付け。NS2A1及びS1D12など、kD値が既知のscAbを使用して試験scAbの相対的結合親和性を順位付けし、類似の結合プロファイルを有するものを最終候補に残してBiacore分析に選択した。(A)「S」グループクローン、(B~C)「C」クローン、(D)「412」クローン (E)「3a」クローン。 様々な抗体ペアのLoDを計算するためのサンドイッチELISAフォーマットの概略図。 S1G2 mAbを捕捉抗体として使用し、HRPコンジュゲートS1D12 mAbを検出に使用したLoDを計算するためのサンドイッチELISAフォーマットの概略図。 S1G2 mAbを捕捉抗体として使用し、HRP標識S1D12 mAbを検出に使用して実現したLoDを示すサンドイッチELISAグラフ。抗体結合は、化学発光を用いて測定したものであり、このアッセイセットアップについて、hT40のLODは、約1ng/mlである。 S1D12 mAb捕捉及びCB7 scAb検出を使用して作成したELISA#1 hT40検量線。4つのスパイクした試料-試料A、B、C及びDについて、この検量線上にそのそれぞれの吸光度値をプロットすることにより濃度を決定した。試料Cは、結合シグナルを生成しなかったため、従ってN末端領域を有するいかなるタウ種もこの混合物中に存在しないことが確認された。このアッセイから推定されるタウ種の濃度及び種類は、表29に提供する。 S1D12 mAb捕捉及びE2E8 scAb検出を使用して作成したELISA#2 dGAE検量線。4つのスパイクした試料-試料A、B、C及びDについて、この検量線上にそのそれぞれの吸光度値をプロットすることにより濃度を決定した。試料A、C及びDは、いかなる結合シグナルも生成しなかったため、従ってこれらの混合物内にdGAE種が存在しないことが確認された。このアッセイから推定されるタウ種の濃度及び種類は、表29に提供する。 S1D12 mAb捕捉及びS1G2 scAb検出を使用して作成したELISA#3平均検量線。4つのスパイクした試料-試料A、B、C及びDについて、この検量線上にそのそれぞれの吸光度値をプロットすることにより濃度を決定した。このアッセイから推定されるタウ種の濃度及び種類は、表29に提供する。 サンドイッチELISAシステムにおける様々なSDS(±Triton X-100)処理したdGAE単量体又は凝集体の結合プロファイルの比較。S1D12 mAbを捕捉抗体として使用し、S1G2を検出scAbとして使用した。ここで、免疫反応性の回復におけるSDS+Triton X-100の効果が注目される。このmAb-scAbペアの組み合わせは、単純サンドイッチELISAで約2ng/ml dGAE凝集体を検出することができる。 A)ヒトタウ(hT40)及び点突然変異P301S及びG335Dを有するL66 cDNA(2N4Rタウ、441アミノ酸)、B)L1 cDNAは、ヒトタウアミノ酸残基296~390をシグナル配列及びMelis et al.,2015に記載されるとおりのマウスThy1発現配列と共にコードする。 (A)WT、L1、L66+/-及びL66+/+マウスから単離された50μg脳ホモジネート中におけるS1D12mAb捕捉及びS-1G2 scAb検出を使用したタウタンパク質の検出。コア領域特異的抗体ペアの組み合わせを用いて検出したとき、4つの試料の全てが類似のタウレベルを有する、(B)WT、L1、L66+/-及びL66+/+マウスから単離された50μg脳ホモジネート中におけるS1D12mAb捕捉及びCB7 scAb検出を使用したタウタンパク質の検出。N’末端に向けられるCB7 scAbは、系統66ホモ接合及びヘテロ接合試料中のヒトタウを特異的に検出することができ、これらの2つのグループ間の発現レベルを区別することが可能である。 WT(5ヵ月齢:1.947ng/ml)、(9ヵ月齢:2.177ng/ml);L66(両方とも5ヵ月齢)(+/-:0.567ng/ml)、(+/+:1.937ng/ml);及びL1(5ヵ月齢:12.355ng/ml)(9ヵ月齢 13.661ng/ml)の血漿タウレベル。S1D12 mAb捕捉及びS1G2 scAb検出を使用して収集したデータ。タウ種濃度は、WT及びL66についてhT40並びにL1についてdGA(296~390)の検量線を用いて決定した。 2つの異なるサンドイッチELISAペアの組み合わせを用いた1.5ヵ月時点の系統66+/+マウス試料番号23中の血漿タウレベルの検出及び年齢対応野生型マウス血漿との比較。(A)S1D12 mAb捕捉及びCB7 scAb検出を使用した系統66+/+及び野生型マウスについての化学発光シグナル読取り値を示す。(b)S1D12 mAb捕捉及びS1G2 scAb検出を使用した同じ試料についてのシグナル読取り値。系統66+/+マウスは、この試料中のN末端hT40を特異的に検出するS1D12 mAb-CB7 scAbペアの組み合わせを使用したとき、野生型と比較して少なくとも1000倍の信号強度の増加を示す。 S1D12-S1G12(コア領域)及びS1D12-CB7(N末端)検出ペアを使用した年齢対応対照と比べたAD試料中の血漿タウレベル。 LMTMの存在下で調製したdGAE「全体」、「上清」及び「ペレット」凝集阻害試料に対するコア領域scAbの免疫反応性の増加を示すサンドイッチELISAグラフ。非凝集試料中の各試験scAbのそれらの対応するエピトープへの結合プロファイルを指示するためアッセイ対照としてdGAE単量体を含めた。(A~C)CA4 scAb、(D~F)CA9、(G~I)CB3 scAb、(J~L)CE2 scAb、(M~O)CE3、(P~R)S1D12 scAb。一部のdGAE+LMTMペレット試料に抗体結合がないことは、SDSゲルによって確認されるとおりの(データは含めない)、このグループに見られるタンパク質欠如に対応する。 S1D12 scAbが媒介するdGAEの凝集阻害の例示的データプロット。 チオフラビンTアッセイによる抗タウscAbの凝集阻害特性の順位付け。scAbが存在しないときの凝集体からの変化率を計算することによって凝集阻害dGAEを定量化した。scAb 3bA3、3aD6及び3aD3を陰性対照として使用しており、これらは、dGAEとの交差反応性を示さない(データは示さず)。n=3、エラーバーは、SDを表し、N.S.=有意差なし =P<0.05、**=P<0.01、***=P<0.001(scAb 3aD3と比較した一元配置分散分析(ANOVA)及びダネットの事後検定)。 コアリピートドメインを有するトランケート型タウの凝集時における抗タウscAbの阻害効果を順位付けするタウ-タウイムノアッセイの概略図。(a)dGAで予めコートしたウェルにdGAEを加えると、タウ-タウ凝集が起こり、391Eエピトープ特異的E2E8 scAbを使用してdGAEの存在を検出する。(b)dGAEをコア領域結合性scAbと予めインキュベートしたとき、この結合イベントがdGAE-dGA相互作用を阻害し、それは、E2E8 scAbによる抗体検出の損失によって測定される。 タウ-タウイムノアッセイ(B50)による抗タウscAbの凝集阻害特性の順位付け。A-NS2A1及び3aD6(陰性対照)のB50定量化の例。凝集阻害特性の定量化は、B50値(dGAへのdGAE結合の50%が明らかであるscAbの濃度)を計算することにより行った。エラーバー=SD、n=4、-ve=陰性対照。b-scAbパネルのB50順位付けの要約。 dGAE凝集体のmAb捕捉。 系統1、系統66及びWTマウスにおけるS1D12の腹腔内投与の効果を調べる実験計画。動物に媒体又はS1D12(10又は50mg/kg)のいずれかを週1回(毎火曜日)、12週間(群1)、8週間(群2)又は4週間(群3)連続して腹腔内(i.p.)注射することになる。実験終了時のマウスの年齢は、3群全てで同じとなるようにする(即ち6ヵ月齢)。 ヒト特異的CB7抗体で標識したタウを示すウエスタンブロット。5ヵ月齢L66+/+マウス脳からの20ugタンパク質ホモジネートを含むレーンにはバンドが存在するが、WT又はL1+/+レーンにはいずれも存在しない。ブロットの左側に重ねて表示したタンパク質ラダーは、ゲル上のタンパク質の相対的なサイズの近似を提供するが、タウの見かけのサイズは、実際の分子質量よりもかなり大きいことが公知である。 ヒト特異的CC7で標識したタウを示すウエスタンブロット。結果及びラダーについては、図41に記載するとおりである。 S1D12タウコア抗体で標識したウエスタンブロット。5ヵ月齢L66+/+、L1及びWTマウス脳からの20ugタンパク質ホモジネートを含むレーンにはバンドが存在する。マウスタウ(下の矢印によって示される)は、試料の各々に約55kDaのバンドとして現れる。ヒトタウ(上の矢印によって示される)は、L66+/+試料にのみ存在する68kDaのタンパク質として現れる。タンパク質ラダーは、図41と同様である。 S1G2コア抗体で標識したウエスタンブロット。5ヵ月齢L66+/+、L1+/+及びWTマウス脳からの20ugタンパク質ホモジネートを含むレーンにはバンドが存在する。マウスタウ(下の矢印によって示される)は、試料の各々に約55kDaのバンドとして現れる。ヒトタウ(上の矢印によって示される)は、約68kDに現れるが、但しL66+/+試料のみである。この抗体を使用すると、L1+/+試料に約10kDaのバンドが見える。タンパク質ラダーは、図41と同様である。 ヒト及びマウスタウの配列比較。示される配列は、ヒトタウについて配列番号1(配列アラインメントを可能にするため2つのギャップが導入されている)及びマウスタウについて配列番号589からなる。候補抗体のエピトープを有するタンパク質領域を重ねて表示する。ヒトタウのCB7及びCC7結合領域は、いずれもマウスタウに存在しない。対照的に、抗体S1D12及びS1G2のエピトープを有するタンパク質領域は、これらの2種間で100%の相同性を示す。 A)S1D12捕捉及びCB7検出によるペア抗体ELISAでは、L66+/+マウスにおいて年齢が進むにつれてシグナルが徐々に低下することが示される。B)アッセイの向きを逆にして、検出体としてのS1G2と共にCB7を捕捉として使用したときにも同様のパターンが観察される。 CB7捕捉及びHT7検出によるペア抗体ELISAでは、L66+/+マウスにおいて加齢に伴いシグナルが徐々に増加することが示される。これは、タウタンパク質又はタンパク質断片のコア領域とN’末端領域との間での何らかの種類のトランケーションイベントによって作り出されたN末端がインタクトな小さい断片の蓄積を示唆している。 (A)健常対照(HC)及びアルツハイマー病の確定診断を有する患者(AD/MCI)の血漿タウレベル。検出体としてBT2とペアに組み合わせたS1D12捕捉ビーズを使用して測定したコア-プロリン領域の濃度は、健常対照においてAD試料よりも有意に高い。合計12例の健常対照血漿試料及び42例のAD/MCI試料を、Simoa(登録商標)アッセイを用いて分析した。****p<0.0001(B)NT1アッセイデータでは(Chen et al 2019)、Tau12-BT2抗体を使用すると、AD-MCI(ADバイオマーカー陽性-軽度認知障害)及びAD(ADバイオマーカー陽性-臨床AD)患者においてNC(正常対照)と比較してNT-1血漿タウレベルの僅かな増加を検出することが報告された。 健常対照(HC)及びアルツハイマー病の確定診断を有する患者(AD/MCI)の血漿タウレベル。HT7検出体とペアに組み合わせたS1D12捕捉ビーズを使用して測定したコア-プロリン領域の濃度は、健常対照においてAD試料よりも有意に高い。合計4例の健常対照血漿試料及び34例のAD/MCI試料を、Simoa(登録商標)アッセイを用いて分析した。****p<0.0001 L66+/-マウスのLMTM治療によって血漿タウレベルが増加する。(A)BT2及びHT7抗体を使用したNT1アッセイでは、LMTM(15mg/kg)の投与を受けるL66+/-マウスの血漿中でヒト特異的N末端タウレベルの僅かな上昇が検出される、(B)同様に、S1D2及びBT2抗体を使用したコア-プロリンアッセイでも、LMTM治療マウス血漿中でより高いレベルのタウが測定され、ヒト特異的NT1アッセイを用いて見られるレベルよりも有意に高い濃度であった。治療を受けたマウスにおけるレベルの増加は、病的タウの脳から血中へのクリアランスの改善を示唆している。 様々な時点におけるマウス血漿中のS1D12 mAb濃度。プロットされる値は、30mg/kgの単回用量のS1D12 mAb投与後24、48、72時間及び7日、14日及び31日の時点で分析したマウス群の平均濃度である。 30mg/kgの単回又は反復用量投与後7日におけるWTマウスの血漿中の遊離S1D12 mAb濃度の比較。プロットされる値は、マウス群、n=6の平均濃度(+標準誤差)である。 毎週30mg/kgの用量のS1D12 mAbを6週間にわたって受けた野生型、L1及びL66+/+マウスの脳におけるS1D12の検出。値は、治療を受けたマウス群における血漿中に対する脳内S1D12濃度のパーセンテージ(平均値+標準誤差;n=6)として表す。 L66+/+媒体治療群及びS1D12 mAb治療群の脳ホモジネート中のマウスタウに対するヒトタウの比の比較。ウエスタンブロットでの検出にコア領域抗体S1G2を使用したとき、mAb治療マウス脳でヒトタウレベルの低下が観察された。プロットされる値は、各群のヒト及びマウスタウタンパク質バンド密度比(平均値+標準誤差;n=6)である。p<0.05 コア-プロリン領域特異的抗体ペアの組み合わせ(S1G2-BT2)を使用して媒体治療及びS1D12 mAb治療L66+/+マウスの脳ホモジネート中に検出されるサルコシル不溶性タウレベル。mAb治療を受けたマウスでは、媒体群と比較してコア-プロリン断片レベルが5分の1~6分の1に減少したことが観察された。個々のマウス試料をデュプリケートで分析したものであり、値は、各群の相対発光読取り値の平均値を表す。(平均値+標準誤差;n=6)。 マウスをS1D12 mAb治療した後、血漿タウレベルが増加する。S1G2(367-379)及びBT2(194-198)抗体を使用すると、S1D12 mAb治療マウスでは、媒体群と比較してヒト特異的コア-プロリン領域タウレベルが上昇した。個々のマウス試料をデュプリケートで分析したものであり、値は、S1G2-BT2抗体ペアの組み合わせによって検出されるタウ断片の平均濃度を表す。L66では、治療群で3倍を超える増加が実現した一方、L1及び野生型マウスでは、差は、統計的に有意でなかった(n=6、平均値+標準誤差)。媒体群と治療群との間で対応のないt検定を実施した、**P≦0.01、n.s.、有意差なし。 N末端タウの血漿タウレベルは、L66マウスにおいてS1D12治療によって増加する。BT2(194-198)及びTau 12(6-18)抗体を使用すると、S1D12 mAb治療マウスでは、媒体群と比較してヒト特異的N末端タウレベルが上昇した。個々のマウス試料をデュプリケートで分析したものであり、値は、BT2-Tau12抗体ペアの組み合わせによって検出されるタウ断片の平均濃度を表す(n=6、標準誤差バー);媒体群と治療群との間で対応のないt検定を実施した、***P≦0.001。 N末端タウの血漿タウレベルは、L66マウスにおいてS1D12治療によって増加する。BT2(194-198)及びHT7(159-163)抗体を使用すると、S1D12 mAb治療マウスでは、媒体群と比較してヒト特異的プロリンタウレベルが上昇したが、しかしながら、その差は、統計的に有意でなかった。個々のマウス試料をデュプリケートで分析したものであり、値は、BT2-HT7抗体ペアの組み合わせによって検出されるタウ断片の平均濃度を表す(n=6;標準誤差バー)。 抗体の存在下及び非存在下で集合したdGAEの透過電子顕微鏡像。(A)dGAE(100μM);(B)dGAE(25μM);(C)dGAE(10μM);(D)dGAE(100μM)+s1D12(25μM;4:1);(E)dGAE(25μM)+s1D12(25μM;1:1);(F)dGAE(10μM)+s1D12(2.5μM;4:1);(G)dGAE(10μM)+抗オボアルブミン(2.5μM;4:1);(H)s1D12(25μM);(I)抗オボアルブミン(2.5μM)。s1D12の非存在下で調製したもの(A~C)又は非タウIgG抗体である抗オボアルブミンの存在下で調製したdGAEの対照(G)にのみ、原線維が観察された。集合体混合物にs1D12を1:1又は4:1のいずれかのdGAEタンパク質:抗体比で加えると(D、E及びF)、原線維形成は、観察されない。原線維は、dGAEの非存在下の抗体対照にも存在しない(H及びI)。スケールバー(全てのパネルについて、I上にある)、200nm。 ミリ度(mdeg)単位でのCDスペクトルであって、(A)100μM dGAEと25μM s1D12(比4:1)あり(破線)、及びなし(実線)、及び抗体単独(点線)のもの、並びに(B)抗体スペクトルを差し引いたもの。dGAE(実線)は、βシートコンホメーション(陽性約200nm、陰性約220nm)を呈するが、s1D12スペクトルを差し引くと、ランダムコイル(約200nmで陰性、約220nmで陽性)を示し(B;破線及び点線)、dGAEは、原線維に集合していないことが指摘される。 ThSとインキュベートした試料の蛍光。25(A、1:1)及び100μM(B、4:1)dGAE(実線)で483nmでの発光ピークが明確に観察されるが、集合体混合物にs1D12が含まれると、これは、消失し(破線)、s1D12を含まない試料のみに、自己集合したアミロイド原線維が含まれることを示している。点線は、s1D12単独が蛍光に寄与しないことを示している。
第1の態様によれば、本発明は、抗体mAb423が配列番号1内のエピトープに結合する結合親和性よりも高い結合親和性で配列番号1内のエピトープに結合する特異的結合分子を提供する。
本開示におけるタウタンパク質配列及び構造の残基番号の全ては、ヒトタウタンパク質の4リピートアイソフォーム2N4R(Uniprot ID P10636-8)の配列である配列番号1の残基又は他の種若しくはその変異体における相同位置を参照する。ヒトタウアイソフォーム2N4R(Uniprot ID P10636-8)は、配列番号2として提供される完全長タウ、Uniprot ID P10636又はP10636-1のアミノ酸1~124、376~394及び461~758に対応する。配列番号2は、中枢神経系(CNS)ではなく、末梢神経系(PNS)に見られる長鎖型のタウに関する。本明細書で使用されるとき、「完全長」タウへの言及は、配列番号1(CNSについての関連性のある配列)を指し、配列番号2(これは、CNSにおいて関連性がない)を指すのではない。
配列番号1(アイソフォームTau-F、別名Tau-4、2N4R、441アミノ酸):
>sp|P10636-8|タウ_ヒト 微小管結合タンパク質タウのアイソフォームTau-F OS=ヒト(Homo sapiens) OX=9606 GN=MAPT
[化1]
MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSGDTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL
配列番号2(完全長ヒトタウ、アイソフォームPNS-Tau、758アミノ酸);
>sp|P10636-1|タウ_ヒト 微小管結合タンパク質タウ OS=ヒト(Homo sapiens) OX=9606 GN=MAPT PE=1 SV=5
[化2]
MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQEPESGKVVQEGFLREPGPPGLSHQLMSGMPGAPLLPEGPREATRQPSGTGPEDTEGGRHAPELLKHQLLGDLHQEGPPLKGAGGKERPGSKEEVDEDRDVDESSPQDSPPSKASPAQDGRPPQTAAREATSIPGFPAEGAIPLPVDFLSKVSTEIPASEPDGPSVGRAKGQDAPLEFTFHVEITPNVQKEQAHSEEHLGRAAFPGAPGEGPEARGPSLGEDTKEADLPEPSEKQPAAAPRGKPVSRVPQLKARMVSKSKDGTGSDDKKAKTSTRSSAKTLKNRPCLSPKHPTPGSSDPLIQPSSPAVCPEPPSSPKYVSSVTSRTGSSGAKEMKLKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSGDTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL
本明細書で使用されるとき「マウスタウ」は、配列番号589として提供される、Uniprot ID P10637-2の配列を有するアイソフォームTau-Aを指す。
[化3]
MADPRQEFDTMEDHAGDYTLLQDQEGDMDHGLKESPPQPPADDGAEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDERAPDKQAAAQPHTEIPEGITAEEAGIGDTPNQEDQAAGHVTQARVASKDRTGNDEKKAKGADGKTGAKIATPRGAASPAQKGTSNATRIPAKTTPSPKTPPGSGEPPKSGERSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSASKSRLQTAPVPMPDLKNVRSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSG DTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL
dGAE97は、配列番号3に記載されるとおりの、N末端が残基Asp-295にあり、C末端が残基Glu-391にあるか、又は他の種における相同位置にあるタウ(2N4R)の97残基断片を指す(これらの残基は、この領域が同一であるヒト又はマウスタウ配列を参照して言及される)。当業者に明らかであろうとおり、dGAE97は、N末端がAsp-612にあり、C末端がGlu-708にあるアイソフォームPNS-Tau(P10636-1)の断片にも対応する。
配列番号3(dGAE97、ヒト/マウス、97アミノ酸):
[化4]
DNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE
dGAE95は、配列番号4に記載されるとおりの、N末端が残基Ile-297にあり、C末端が残基Glu-391にあるか、又は他の種における相同位置にあるタウ(2N4R)の95残基断片を指す(これらの残基は、この領域が同一であるヒト又はマウスタウ配列を参照して言及される)。当業者に明らかであろうとおり、dGAE95は、N末端がIle-614にあり、C末端がGlu-708にあるアイソフォームPNS-Tau(P10636-1)の断片にも対応する。この配列は、ときに単に「dGAE」と称されることもある。タウ(2N4R)の残基297~391は、対らせん状細線維(PHF)のタンパク質分解に安定なコアから単離された優勢な断片としても公知である。
配列番号4(dGAE95又は「dGAE」、ヒト/マウス、95アミノ酸):
[化5]
IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE
「dGA」は、配列番号5に記載されるとおりの、N末端が残基Ile-297にあり、C末端が残基Ala-390にあるか、又は他の種における相同位置にあるタウ(2N4R)の94残基断片を指す(これらの残基は、この領域が同一であるヒト又はマウスタウ配列を参照して言及される)。
配列番号5(dGA、ヒト/マウス、94アミノ酸):
[化6]
IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA
dGAE73は、配列番号6に記載されるとおりの、N末端が残基Val-306にあり、C末端が残基Phe-378にあるか、又は他の種における相同位置にあるタウ(2N4R)の断片を指す(これらの残基は、この領域が同一であるヒト又はマウスタウ配列を参照して言及される)。この断片は、低温EMによりAD脳組織から単離されたPHFのコアであると同定される配列の残基306~378に対応する(Fitzpatrick et al,2017;Nature)。コアは、これらの残基を越えて伸長し得るが、低温EMの分解能に制限される。当業者に明らかであろうとおり、dGAE73は、N末端がVal-623にあり、C末端がPhe-695にあるアイソフォームPNS-Tau(P10636-1)の断片にも対応する。
配列番号6(dGAE73、ヒト/マウス、73アミノ酸):
[化7]
VQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTF
PHFコアは、配列番号3に記載されるとおりの、タウ(2N4R)の残基296~391又は他の種における相同位置にあるものを指す(これらの残基は、この領域が同一であるヒト又はマウスタウ配列を参照して言及される)。
PHFコアの更なる断片は、配列番号7に記載されるとおりの、N末端が残基Ile-308にあり、C末端が残基Phe-378にあるか、又は他の種における相同位置にあるタウ(2N4R)の残基308~378である(これらの残基は、この領域が同一であるヒト又はマウスタウ配列を参照して言及される)。
配列番号7(dGAE71、2N4Rの残基308~378、ヒト/マウス、71アミノ酸):
[化8]
IVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTF
特異的結合分子のエピトープは、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6又は配列番号7内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基297~391内にあり得る。完全長タウの残基297~391は、対らせん状細線維(PHF)のタンパク質分解に安定なコアから単離された優勢な断片、即ちPHFコア断片としても公知である。従って、特異的結合分子のエピトープは、PHF内又はdGAE断片内にあり得る。そのため、特異的結合分子のエピトープは、配列番号4内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基297~390内にあり得る。完全長タウの残基297~390は、dGA断片としても公知である。従って、特異的結合分子のエピトープは、dGA断片内にあり得る。そのため、特異的結合分子のエピトープは、配列番号5内にあり得る。特異的結合分子のエピトープは、dGAE73及び/又はdGAE71内にあり得る。そのため、特異的結合分子のエピトープは、配列番号6及び/又は配列番号7内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基308~378内にあり得る。完全長タウの残基308~378は、PHFコアとしても公知である。従って、特異的結合分子のエピトープは、PHFコア内にあり得る。そのため、特異的結合分子のエピトープは、配列番号7内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基297~386内にあり得る。特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基306~391内にあり得る。特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基306~386内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基337~355、配列番号1の残基367~379、配列番号1の残基331~360、配列番号1の残基355~367、配列番号1の残基379~391、配列番号1の残基297~390、配列番号1の残基369~390、配列番号1の残基337~368、配列番号1の残基412~441、配列番号1の残基1~49、配列番号1の残基49~111、配列番号1の残基147~157、配列番号1の残基1~155、配列番号1の残基1~238、配列番号1の残基1~319、配列番号1の残基13~25、配列番号1の残基49~113、配列番号1の残基49~155、配列番号1の残基49~238、配列番号1の残基113~238、配列番号1の残基155~227、配列番号1の残基155~238、配列番号1の残基186~263、配列番号1の残基186~350、配列番号1の残基239~348、配列番号1の残基266~359、配列番号1の残基277~319、配列番号1の残基319~331、配列番号1の残基348~390、配列番号1の残基348~441、配列番号1の残基359~391及び配列番号1の残基360~390からなる群から選択されるアミノ酸配列内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基337~355、配列番号1の残基367~379、配列番号1の残基331~360、配列番号1の残基355~367、配列番号1の残基379~391、配列番号1の残基297~390、配列番号1の残基369~390、配列番号1の残基337~368、配列番号1の残基412~441、配列番号1の残基1~49、配列番号1の残基49~111及び配列番号1の残基147~157からなる群から選択されるアミノ酸配列内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基337~355、配列番号1の残基367~379、配列番号1の残基331~360及び配列番号1の残基355~367からなる群から選択されるアミノ酸配列内にあり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基341~353からなる群から選択されるアミノ酸配列内にあり得る。
本発明の特異的結合分子のエピトープは、例えば、実施例5~12に記載されるとおり、ELISA又はアラニンスキャニング突然変異誘発によって決定的結合残基を含んでいると指示される配列番号1の任意のアミノ酸配列であり得る。
本明細書に記載されるエピトープは、ある種のアミノ酸配列「を含む」として同定され得るか、又は語句「特異的結合分子は、残基...を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する」によって同定され得る。当業者に明らかであろうとおり、特異的結合分子が、そのエピトープを含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合するとき、それは、そのエピトープからなるポリペプチド又はタンパク質分子にも結合することになる。本明細書で使用されるとき、従って、語句「特異的結合分子は、残基...を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する」は、代わりに、それが出現するときには常に、語句「特異的結合分子は、残基...からなるアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する」;語句「特異的結合分子は、残基...を含むアミノ酸配列からなるポリペプチド又はタンパク質分子に結合する」;又は語句「特異的結合分子は、残基...からなるアミノ酸配列からなるポリペプチド又はタンパク質分子に結合する」に置き換えられ得る。
当業者は、エピトープ内にある全ての残基が必ずしも必須であるとは限らないことを認識している。特異的結合分子は、あるエピトープと少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列への結合性を保持し得る。この特異的結合分子は、本明細書に開示されるエピトープのいずれか又はそれと少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列に結合し得る。
特異的結合分子は、あるエピトープと少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列への結合性を保持し得る。この特異的結合分子は、本明細書に開示されるエピトープのいずれか又はそれと少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%若しくは少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列に結合し得る。
配列番号1(又は配列番号3~7のいずれか若しくは本明細書に定義される任意の他のエピトープ)のアミノ酸配列との配列同一性が100%未満のアミノ酸配列への結合性を特異的結合分子が保持しているような本発明の実施形態において、エピトープ配列は、配列番号1(又は配列番号3~7のいずれか若しくは本明細書に定義される任意の他のエピトープ)の配列中の適切な数のアミノ酸の置換、付加又は欠失によって変化し得る。本発明の別の実施形態において、エピトープは、配列番号1(又は配列番号3~7のいずれか若しくは本明細書に定義される任意の他のエピトープ)と比べて最大2アミノ酸の置換、付加又は欠失によって修飾され得、但し、結果として得られるエピトープ配列は、上記に示されるとおり、配列番号1(又は配列番号3~7のいずれか若しくは本明細書に定義される任意の他のエピトープ)と少なくとも85%又は90%の配列同一性を有するものとする。「置換、付加又は欠失」には、置換、付加及び欠失の組み合わせが含まれる。
エピトープ配列が特定のアミノ酸残基の置換によって修飾されるとき、その置換は、保存的アミノ酸置換であり得る。用語「保存的アミノ酸置換」は、本明細書で使用されるとき、あるアミノ酸残基が、類似の側鎖を有する別のアミノ酸残基で置き換えられるようなアミノ酸置換を指す。類似の側鎖を有するアミノ酸は、類似の特性を有する傾向があり、そのため、ポリペプチドの構造又は機能にとって重要なアミノ酸の保存的置換は、ポリペプチド構造/機能に及ぼす影響が同じ位置の非保存的アミノ酸置換よりも小さいと予想し得る。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野において定義されており、塩基性側鎖(例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(例えば、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン)、非極性側鎖(例えば、グリシン、システイン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)及び芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が挙げられる。このように、保存的アミノ酸置換とは、特定のアミノ酸残基が同じファミリーの異なるアミノ酸に置換されるような置換と見なし得る。しかしながら、エピトープ残基の置換は、同様に非保存的置換であり得、あるアミノ酸が、異なるファミリーに属する側鎖を有する別のアミノ酸に置換される。
エピトープは、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19又は少なくとも20アミノ酸長であり得る。エピトープは、5~20アミノ酸長であり得る。エピトープは、5~15アミノ酸長であり得る。エピトープは、5~12アミノ酸長であり得る。エピトープは、6~12アミノ酸長であり得る。エピトープは、7~12アミノ酸長であり得る。
本明細書で使用されるとき、用語「~内」は、「~内に含まれる」又は「完全に~内」を意味する。特異的結合分子のその標的への結合に必須であると考えられる残基は、エピトープの外側にない。エピトープの外側の残基は、結合に大きく寄与しない。例えば、特異的結合分子のエピトープが配列番号1の残基337~355内にある場合、残基337~355の外側にある残基は、結合に大きく寄与しない。
エピトープは、特異的結合分子が結合する配列番号1内にある任意の残基を含み得る。エピトープは、連続エピトープ又は不連続エピトープであり得る。
連続エピトープは、特異的結合分子が結合する配列番号1内にある任意の連続する残基であり得る。連続する残基は、ポリペプチドの一次構造において互いに隣接している。
不連続エピトープは、特異的結合分子が結合する配列番号1内にある任意の非連続的な残基であり得る。不連続エピトープは、典型的には、ポリペプチドの折り畳みに起因して三次元空間で近接した位置をとる非連続的な残基によって形成される。
典型的には、特異的結合分子は、そのエピトープを含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。従って、特異的結合分子は、配列番号1又はその断片に結合し得る。特異的分子は、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6及び/又は配列番号7に結合し得る。特異的分子は、PHF又はdGAE断片に結合し得る。特異的結合分子は、dGA断片に結合し得る。特異的結合分子は、PHFコアに結合し得る。特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355、配列番号1の残基367~379、配列番号1の残基331~360、配列番号1の残基355~367、配列番号1の残基379~391、配列番号1の残基297~390、配列番号1の残基369~390、配列番号1の残基337~368、配列番号1の残基412~441、配列番号1の残基1~49、配列番号1の残基49~111、配列番号1の残基147~157、配列番号1の残基1~155、配列番号1の残基1~238、配列番号1の残基1~319、配列番号1の残基13~25、配列番号1の残基49~113、配列番号1の残基49~155、配列番号1の残基49~238、配列番号1の残基113~238、配列番号1の残基155~227、配列番号1の残基155~238、配列番号1の残基186~263、配列番号1の残基186~350、配列番号1の残基239~348、配列番号1の残基266~359、配列番号1の残基277~319、配列番号1の残基319~331、配列番号1の残基348~390、配列番号1の残基348~441、配列番号1の残基359~391及び配列番号1の残基360~390からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基341~353のアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。
以下の配列中、「/」は、「又は」を意味し、本発明者らが示した残基が、指定するとおり異なり得ることを表す。これに関連して、「-」は、ギャップ又はアミノ酸なしを意味する。Xは、任意のアミノ酸である。例えば、「N/S」は、N又はSのいずれかであり得る残基を意味する。同様に、「G/-」は、G又は存在なしのいずれかであり得る残基を意味する。同様に、「H/F/Y」は、残基がH、F又はYであり得ることを意味する。配列同一性値が指定される場合、配列同一性は、「/」によって区切られる残基のいずれか1つから出発して計算し得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列内にあり得る。配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列内の特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基341~353を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号8(VEVKSEKLDFKDR)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基337~349を含むアミノ酸配列内、好ましくは配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「S1D12」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。エピトープは、配列番号8(VEVKSEKLDFKDR)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号8(VEVKSEKLDFKDR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。エピトープの必須残基は、残基343(K)、346(F)及び/又は349(R)であり得る(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号9(XXXXXXXKXXFXXR、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号8のアミノ酸配列を含み得、残基番号343(K)、346(F)及び/又は349(R)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号8のアミノ酸配列を含み得、残基番号343(K)、346(F)及び/又は349(R)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号8のアミノ酸配列を含み得、残基番号343(K)、346(F)及び/又は349(R)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられており(番号付けは、配列番号1に従う)、且つ残基番号343(K)、346(F)及び/又は349(R)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。
エピトープは、配列番号1の残基337~349、好ましくは配列番号1の残基337~355からなり得る。エピトープは、配列番号8(VEVKSEKLDFKDR)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号8(VEVKSEKLDFKDR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号10(N/S N A V G)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号11(G C S S D G T/K C Y Y/H N S A L K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号12(G H/F/Y Y S/P I/V Y G Y D Y L/S G T I D Y)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号13(S G S S S N V G/-G G/R N S/D V G/A)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号14(D/N/G T N/T S R P S)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号15(V/A T/S G D S T/S T/A H/I D/N D L/I)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)又は配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)、配列番号19(GCSSDGKCYHNSALKS)又は配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)、配列番号22(GFYSIYGYDYSGTIDY)又は配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)又は配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)、配列番号27(NTNSRPS)又は配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)、配列番号30(VTGDSSTHDDL)又は配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1D12」(又は略して「1D12」)と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、1つ以上のフレームワーク領域(FR)を参照することにより更に定義され得る。フレームワーク領域(FR)は、CDR配列と一緒になって可変ドメインを形成する非CDR配列である。
VHドメインは、式:VHFR1-VHCDR1-VHFR2-VHCDR2-VHFR3-VHCDR3-VHFR4を有し得る。
VLドメインは、式:VLFR1-VLCDR1-VLFR2-VLCDR2-VLFR3-VLCDR3-VLFR4を有し得る。
当業者は、本明細書の他の部分に記載される公知の方法を用いて可変ドメインのアミノ酸配列内にあるCDR領域及びフレームワーク領域を同定すること可能である。そのため、本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、そのCDR及びFRを参照することによって定義され得る。一部の例では、FR残基の一部は、特異的結合分子がその標的に結合するのに用いる親和性に寄与し得る。しかしながら、理論によって拘束されるものではないが、FR残基を置き換えたときの方が、CDR残基を置き換えたときよりも機能が維持される可能性が高くなる。FR残基は、例えば、ヒト化の過程でヒト配列からの対応する残基によって置き換えられることがよくあり得る。従って、FR配列は、CDR配列よりもアミノ酸置換に対して許容性が高くなり得る。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、本明細書に開示される任意の特異的結合分子からのアミノ酸配列;又は各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、本明細書に開示される任意の特異的結合分子からのアミノ酸配列又は各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
CDR配列における前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
FR配列における前記配列同一性は、少なくとも約50%の配列同一性であり、従って少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
FR配列が、本明細書に開示される特異的結合分子の一部として開示されるFR配列と少なくとも50%の同一性(但し100%未満の同一性)を有する場合、そのFR配列は、ヒト化された配列であり得る。換言すれば、アミノ酸配列の変化は、その配列をヒト化するために必要な変化のみであり得る。
FR配列が、本明細書に開示される特異的結合分子の一部として開示されるFR配列と比べて1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換を有する場合、そのFR配列は、ヒト化された配列であり得る。換言すれば、置換は、その配列をヒト化するために必要な置換のみであり得る。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、本明細書に開示される任意の特異的結合分子からのアミノ酸配列を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、本明細書に開示される任意の特異的結合分子からのアミノ酸配列を含む。
典型的には、FRの各々は、本明細書に開示される同じ特異的結合分子からのものであることになる。典型的には、CDRの各々は、本明細書に開示される同じ特異的結合分子からのものであることになる。典型的には、定義付けられたFRとCDRとの間に介在する追加のアミノ酸残基はないことになり;従って、前記FRの各々及び前記CDRの各々は、本明細書に開示される任意の特異的結合分子からのアミノ酸配列からなると言うことができる。
本明細書で使用されるとき、語句「CDRを含む」は、ヒト化FRなど、上記に記載されるものを含むFRの変異体を含め、本明細書に開示される特異的結合分子のCDR及びFRを含む特異的結合分子も包含する。これは、ヒト化FRなど、上記に記載されるものを含むFRの変異体を含め、本明細書に開示される特異的結合分子のVH及び/又はVLドメインを含む特異的結合分子も包含する。これは、ヒト化FR及びヒト化定常領域など、上記に記載されるものを含むFR及び定常領域の変異体を含め、本明細書に開示される特異的結合分子の重鎖及び/又は軽鎖を含む特異的結合分子も包含する。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号435(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLN)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号436(WVRQAPGKVPESLV)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号437(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号438(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号439(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号440(WYQHLPGSGLKTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号441(GVPDRFSGSRSGNTATLTINSLQAEDEGDYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号442(VGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号435(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLN)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号436(WVRQAPGKVPESLV)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号437(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号438(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号439(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号440(WYQHLPGSGLKTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号441(GVPDRFSGSRSGNTATLTINSLQAEDEGDYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号442(VGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1D12」(又は略して「1D12」)と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号435(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLN)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号436(WVRQAPGKVPESLV)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号437(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号438(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号439(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号440(WYQHLPGSGLKTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号441(GVPDRFSGSRSGNTATLTINSLQAEDEGDYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号442(VGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1D12」(又は略して「1D12」)と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号435(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLN)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号436(WVRQAPGKVPESLV)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号437(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号438(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号439(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号440(WYQHLPGSGLKTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号441(GVPDRFSGSRSGNTATLTINSLQAEDEGDYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号442(VGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)に示される配列を含む、アミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1D12」(又は略して「1D12」)と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号443
[化9]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLNNNAVGWVRQAPGKVPESLVGCSSDGTCYYNSALKSRLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTRGHYSIYGYDYLGTIDYWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号444
[化10]
(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGGGNSVGWYQHLPGSGLKTIIYDTNSRPSGVPDRFSGSRSGNTATLTINSLQAEDEGDYYCVTGDSTTHDDLVGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号445
[化11]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLNNNAVGWVRQAPGKVPESLVGCSSDGTCYYNSALKSRLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTRGHYSIYGYDYLGTIDYWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号446
[化12]
(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGGGNSVGWYQHLPGSGLKTIIYDTNSRPSGVPDRFSGSRSGNTATLTINSLQAEDEGDYYCVTGDSTTHDDLVGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、以下の表1に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基337~355内にあり得る。
本明細書に指定されるCDRは、Kabatに基づいて定義される。当業者は、Chothia及びMartinなど、CDRを同定する他の方法が利用可能であること認識している。CDRの代替的な定義方法を用いると、ときに1つ以上のCDRに属するものとして定義される残基が変化することもある。例えば、Chothia及びMartinに基づくS1D12の代替的なCDR定義を図1に示す。本明細書に開示される特異的結合分子配列についてのいずれの代替的なCDR定義も本発明の範囲内に含まれる。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表1に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表1に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表1に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表1に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表1に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表1に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約500pM未満のKで結合し得る。Kは、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満又は約150pM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号5への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約50pM~約150pMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約101pM又は122pMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、S1D12のCDRを含む。配列番号5への結合についてのKは、約300pM~約400pMであり得る。配列番号5への結合についてのKは、約344pMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、S1D12のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号32と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号30のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号32のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号30と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号32のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号32のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号32(S1D12アミノ酸配列)
[化13]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLNNNAVGWVRQAPGKVPESLVGCSSDGTCYYNSALKSRLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTRGHYSIYGYDYLGTIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGGGNSVGWYQHLPGSGLKTIIYDTNSRPSGVPDRFSGSRSGNTATLTINSLQAEDEGDYYCVTGDSTTHDDLVGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「S1G2」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。エピトープの必須残基は、残基370(K)及び/又は374(H)であり得る(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号34(XXXKXXXHXXXXX、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号33のアミノ酸配列を含み得、残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号33のアミノ酸配列を含み得、残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号33のアミノ酸配列を含み得、残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられており(番号付けは、配列番号1に従う)、且つ残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。
エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号35(S/T N/Y S/A/Y V G)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号36(G/S/N I/V D/Y T/S D/T G E/Y/D/R E/T/A G/Y/F Y/F N P A/V L N/K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号37(S/T Y/V/A R/N A/T/G/S D/- G/- L/Y/F/- A/- Y/H G/P Y/D V Q/Y A/Y I D/E Y/R/K)又は配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号38(S G S/R F/Y/D I/L/V G/S I/S/R S S/R/A/G V G)又は配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み、
VLCDR2は、配列番号40(A/D S/A D/S/T G/S R P/A S)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号41(G/S S/I/V S/F/Y/T D/G/A/Q R/P/- T/- P/Q/D/G Y/R/H/N T/N G/Y V/I/L)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)、配列番号17(SNAVG)、配列番号44(SYYVG)又は配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)、配列番号47(SVDSDGYTYYNPALKS)、配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)、配列番号49(GIDSDGEEGYNPALKS)、配列番号50(SVDSDGDTYYNPALKS)、配列番号51(GIDTDGEEGYNPALKS)、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)又は配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)、配列番号56(SVNGHPDVYYIDR)、配列番号57(TYRTDGYAYGYVQAIDY)、配列番号58(SYRSDGLAYGYVQAIDY)、配列番号59(SANGHPDVYYIDK)、配列番号60(TYRTDGFAYGYVQAIDY)、配列番号61(SYRTDGLAYGYVQAIEY)又は配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG);配列番号64(SGSYISSSRVG);配列番号65(SGSDLGSSRVG);配列番号66(SGSYIGSSAVG);配列番号67(SGRFIGISSVG);配列番号68(SGSYIGSSGVG);又は配列番号69(SGSYVSRSRVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS);配列番号71(DSSSRPS);又は配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV);配列番号74(GSSDRTQYTGV);配列番号75(GVFGDRNYI);配列番号76(GIFGDRNYI);配列番号77(GSTAPTPHTGV);配列番号78(SSYQRGNTGV);配列番号79(GSSDRTQYTGL);又は配列番号80(GIYGDRNYI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1G2」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号447(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号448(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号449(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号450(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号451(QAVVTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号452(WFQQLPGSGLRTIIV)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号453(GVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号454(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号447(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号448(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号449(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号450(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号451(QAVVTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号452(WFQQLPGSGLRTIIV)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号453(GVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号454(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1G2」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号447(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号448(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号449(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号450(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号451(QAVVTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号452(WFQQLPGSGLRTIIV)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号453(GVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号454(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1G2」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号447(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号448(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号449(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号450(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号451(QAVVTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号452(WFQQLPGSGLRTIIV)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号453(GVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号454(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1G2」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号455
[化14]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGRSYRADGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号456
[化15]
(QAVVTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTPYTGVFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号457
[化16]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGRSYRADGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号458
[化17]
(QAVVTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTPYTGVFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1B1」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号57(TYRTDGYAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1D9」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号57(TYRTDGYAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1F4」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1G10」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号51(GIDTDGEEGYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号60(TYRTDGFAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S2C6」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号51(GIDTDGEEGYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号60(TYRTDGFAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
特異的結合分子は、以下の表2に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基367~379内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表2に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表2に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表2に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表2に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表2に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表2に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約500pM未満のKで結合し得る。Kは、約400pM未満、約300pM未満又は約200pM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号5への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約100pM~約200pMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約140pM又は170pMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、S1G2のCDRを含む。配列番号5への結合についてのKは、約400pM~約500pMであり得る。配列番号5への結合についてのKは、約447pMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、S1G2のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号81と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号81のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号81のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号81と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号81のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号81のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号81(S1G2アミノ酸配列)
[化18]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGRSYRADGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVVTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTPYTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号412と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号412のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号412のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号412と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号412のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号412のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号412(S1B1アミノ酸配列)
[化19]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCVRSYRTDGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTVIVASDGRPSGVPDRFSNSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号413と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号413のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号413のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号413と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号413のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号413のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号413(S1D9アミノ酸配列)
[化20]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDSDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKNQVSLSLSRVTSEDTAVYYCGRTYRTDGYAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDRVMLTQPPSVSGSPGQTVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTVIFASDGRPSGVPDRFSNSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGVFGSGTRLTVLS
特異的結合分子は、配列番号414と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号414のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号414のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号414と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号414のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号414のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号414(S1F4アミノ酸配列)
[化21]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCVRSYRADGLAYGYVQAIDYWGPGLLLTISSEGKSSGASGESKVDDQAVVTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTVIVASDGRPSGVPDRFSNSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号415と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号415のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号415のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号415と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号415のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号415のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号415(S1G10アミノ酸配列)
[化22]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGRSYRADGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSMSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号416と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号416のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号416のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号416と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号416のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号416のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号416(S2C6アミノ酸配列)
[化23]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLISNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALKSQYAASDPDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGRTYRTDGFAYGYVQAIDYWGPGLLLTISSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号82(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「NS2A3」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号82(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号82(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号82(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号82(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(S Y S V Y)に示される配列を含み、
VHCDR2は、配列番号84(I M Y A S G R V D Y N P A L K S)に示される配列を含み、
VHCDR3は、配列番号85(G I E N/D)に示される配列を含み、
VLCDR1は、配列番号86(R T S/N Q/E S/N V/I N/G/D N/S Y/G L S/A)に示される配列を含み、
VLCDR2は、配列番号87(Y A T Y L Y/H T)に示される配列を含み、
VLCDR3は、配列番号88(L Q Y D/G/E S/T T P L A/T)に示される配列を含む、アミノ酸配列、又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)又は配列番号90(GIED)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)、配列番号92(RTNESVGNYLS)、配列番号93(RTSQNIDNGLA)又は配列番号94(RTSQSVGSYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)又は配列番号96(YATRLHT)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)、配列番号98(LQYDSTPLT)、配列番号99(LQYESTPLA)又は配列番号100(LQYGTTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「NS2A3」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む。
特異的結合分子は、以下の表3に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基337~368内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表3に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表3に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表3に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表3に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表3に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表3に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合し得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号5への結合についてのKであり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号101(KKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「NS4E3」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号101(KKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号101(KKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号101(KKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号101(KKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号102(R E S I A)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号103(G V G I D G T S Y Y S P A L K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号104(N Y I D F E Y)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号105(S G S S/N/Y S/N/- N/- V/- G/I Y/S/A/G E/G/S D/N/T Y/G/D V N/S/G)に示される配列を含み、
VLCDR2は、配列番号106(G/R T/N/S T/S N/T/R R P/A S)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号107(L/A/G S Y D R/T/G/S S/T G/N S/R/- N/G/S/I F/I/V)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号102(RESIA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号104(NYIDFEY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号108(SGSSSNVGYEDYVN)、配列番号109(SGSNIAGNGVG)、配列番号110(SGSSNNVGSGDYVS)又は配列番号111(SGSYIGSTDVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号112(GTTNRPS)、配列番号113(GSTRRPS)、配列番号114(RNSNRPS)又は配列番号115(RTTTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号116(LSYDRSGSNF)、配列番号117(ASYDTSNRGI)、配列番号118(GSYDGTNSF)又は配列番号119(ASYDSNNSIV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号102(RESIA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号104(NYIDFEY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号108(SGSSSNVGYEDYVN)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号112(GTTNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号116(LSYDRSGSNF)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「NS4E4」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号102(RESIA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号104(NYIDFEY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号108(SGSSSNVGYEDYVN)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号112(GTTNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号116(LSYDRSGSNF)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。特異的結合分子は、以下の表4に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基369~390内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表4に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表4に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表4に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表4に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表4に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表4に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合し得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号5への結合についてのKであり得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号120(SSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「412E10」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号120(SSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号120(SSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号120(SSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号120(SSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号121(S/N D/Y S/G/A V/L A/G)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号122(A/N S/I G/Y/W S/R S/G G N/S/R K/T/I Y/E Y N P A L K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号123(G I/G I/V A/G G/S V D V)又は配列番号124(SGGD)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号125(S G S/G S/N N V/I G Y/R G N/D/T Y/F V G/D)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号126(G T/A A/D/T I/S/R R A/P S/P)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号127(A S/T Y Q/D S/Y/R N/S Y/D/N/E A/G/D/S -/G/M/V -/I F/V/I)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)、配列番号129(NYGVG)又は配列番号130(SYALG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)、配列番号132(NIWRGGRIEYNPALKS)又は配列番号133(NIYSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)、配列番号135(GGVGSVDV)又は配列番号124(SGGD)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)、配列番号137(SGGRNNIGRGTFVD)及び配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号139(GTAIRAS)、配列番号140(GAASRAS)、配列番号141(GATSRAS)又は配列番号142(GTDRRPP)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号143(ASYQSNYAF)、配列番号144(ASYDRSESVV)、配列番号145(ASYDSSDGGV)又は配列番号146(ATYDYSNDMII)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号139(GTAIRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号143(ASYQSNYAF)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「412E10」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号139(GTAIRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号143(ASYQSNYAF)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号459(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号460(WVRQAPGKVPEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号461(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号462(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号463(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号464(WYQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号465(GVPDRFSGSRSGDTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号466(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号459(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号460(WVRQAPGKVPEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号461(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号462(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号463(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号464(WYQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号465(GVPDRFSGSRSGDTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号466(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「412E10」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号459(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号460(WVRQAPGKVPEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号461(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号462(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号463(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号464(WYQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号465(GVPDRFSGSRSGDTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号466(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号139(GTAIRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号143(ASYQSNYAF)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「412E10」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号459(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号460(WVRQAPGKVPEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号461(RLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号462(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号463(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号464(WYQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号465(GVPDRFSGSRSGDTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号466(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号139(GTAIRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号143(ASYQSNYAF)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「412E10」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号467
[化24]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVISDSVAWVRQAPGKVPEWLGASGSSGNKYYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCARGIIAGVDVWGRGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号468
[化25]
(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGNYVGWYQQVPGSAPKLLIYGTAIRASGVPDRFSGSRSGDTATLTITSLQAEDEADYYCASYQSNYAFFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号469
[化26]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVISDSVAWVRQAPGKVPEWLGASGSSGNKYYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCARGIIAGVDVWGRGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号470
[化27]
(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGNYVGWYQQVPGSAPKLLIYGTAIRASGVPDRFSGSRSGDTATLTITSLQAEDEADYYCASYQSNYAFFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号140(GAASRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号145(ASYDSSDGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「412B9」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号140(GAASRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号145(ASYDSSDGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号129(NYGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号133(NIYSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号135(GGVGSVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号137(SGGRNNIGRGTFVD)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号142(GTDRRPP)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号146(ATYDYSNDMII)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「412E6」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号129(NYGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号133(NIYSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号135(GGVGSVDV)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号137(SGGRNNIGRGTFVD)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号142(GTDRRPP)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号146(ATYDYSNDMII)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号130(SYALG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号132(NIWRGGRIEYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号124(SGGD)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号144(ASYDRSESVV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「412G11」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号130(SYALG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号132(NIWRGGRIEYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号124(SGGD)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号144(ASYDRSESVV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、以下の表5に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基412~441内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表5に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表5に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表5に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表5に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表5に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表5に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し得る。Kは、約20nM未満、約15nM未満又は約10nM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号120への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約1nM~約10nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約3.16nM又は9.0nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、412E10のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号147と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号147のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号147のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号147と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号147のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号147のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号147(412E10アミノ酸配列)
[化28]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVISDSVAWVRQAPGKVPEWLGASGSSGNKYYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCARGIIAGVDVWGRGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGNYVGWYQQVPGSAPKLLIYGTAIRASGVPDRFSGSRSGDTATLTITSLQAEDEADYYCASYQSNYAFFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号417と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号417のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号417のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号417と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号417のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号417のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号417(412B9アミノ酸配列)
[化29]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSVISDSVAWVRQAPGKVPEWLGASGSSGNKYYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCARGIIAGVDVWGRGLLVSVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGALGQRVSITCSGSSSNVGYGDYVGWYQQVPGSAPKLLIYGAASRASGVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCASYDSSDGGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号418と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号418のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号418のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号418と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号418のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号418のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号418(412E6アミノ酸配列)
[化30]
QVQLQESGPSLVKPSETLSLTCTVSGFSLTNYGVGWVRQAPGKALEWLGNIYSGGSTYYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLNSVTLEDTAVYYCGRGGVGSVDVWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPPSVSGSPGQRVSITCSGGRNNIGRGTFVDWYQQLPGSGLKTVIYGTDRRPPGVPDRFSGSKTGNAATLTITSLQAEDEADYWCATYDYSNDMIILGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号434と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号434のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号434のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号434と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号434のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号434のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号434(412G11アミノ酸配列)
[化31]
QVRLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSYALGWVRQAPGRAPEWIGNIWRGGRIEYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCSRSGGDWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGNYVGWYQQVPGSAPKLLIYGATSRASGVPDRFSGSRSENTATLTISSLQAEDEADYYCASYDRSESVVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号148(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQ)のアミノ酸配列内にあり得る。好ましくは、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列内の特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基1~15を含むアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「3aG3」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列内、好ましくは配列番号1の残基1~15を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「3bG4」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号148(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQ)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号148(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQ)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号148(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQ)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号148(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQ)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(S N G V G)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号150(D I S/A S S/V/G G K A/K/V Y A/S/G N/H P A L K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号151(C R D G G V S/T Y G Y D I/S D Y)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号152(S G S S/T S/G N I/V G G/S/Y G N/D Y/D L/V S/G)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号153(G A/V T S/N/E R/L A S)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号154(A/G S F/Y D T/S/D S/N S G G I/V)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号155(DISSSGKAYANPALKS)、配列番号156(DISSGGKVYGHPALKS)、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)又は配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号159(CRDGGVSYGYDIDY)、配列番号160(CRDGGVSYGYDSDY)又は配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号163(SGSSSNIGGGNYLS)、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)又は配列番号166(SGSTSNVGSGNDVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)、配列番号168(GVTERAS)、配列番号169(GATNLAS)又は配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号171(ASFDTSSGGI)、配列番号172(ASYDDSSGGI)、配列番号173(ASYDSSSGGV)又は配列番号174(GSYDSNSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号155(DISSSGKAYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号159(CRDGGVSYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号163(SGSSSNIGGGNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号171(ASFDTSSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3aG3」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号155(DISSSGKAYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号159(CRDGGVSYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号163(SGSSSNIGGGNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号171(ASFDTSSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号156(DISSGGKVYGHPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号160(CRDGGVSYGYDSDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号168(GVTERAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号172(ASYDDSSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3aD3」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号156(DISSGGKVYGHPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号160(CRDGGVSYGYDSDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号168(GVTERAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号172(ASYDDSSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号169(GATNLAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号173(ASYDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3aH6」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号169(GATNLAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号173(ASYDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号166(SGSTSNVGSGNDVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号174(GSYDSNSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3bG4」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号166(SGSTSNVGSGNDVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号174(GSYDSNSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号471(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTISGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号472(WVRQAPGKVPEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号473(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号474(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号475(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号476(WFQQVPGSAPKLLFY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号477(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号478(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号471(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTISGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号472(WVRQAPGKVPEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号473(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号474(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号475(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号476(WFQQVPGSAPKLLFY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号477(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号478(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3bG4」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号471(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTISGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号472(WVRQAPGKVPEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号473(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号474(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号475(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号476(WFQQVPGSAPKLLFY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号477(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号478(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号166(SGSTSNVGSGNDVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号174(GSYDSNSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3bG4」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号471(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTISGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号472(WVRQAPGKVPEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号473(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号474(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号475(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号476(WFQQVPGSAPKLLFY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号477(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号478(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号166(SGSTSNVGSGNDVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号174(GSYDSNSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3bG4」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号479
[化32]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTISGFSLISNGVGWVRQAPGKVPEWVGDIASSGKAYSNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCVRCRDGGVTYGYDIDYWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号480
[化33]
(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSTSNVGSGNDVSWFQQVPGSAPKLLFYGATNRASGVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYCGSYDSNSGGIFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号481
[化34]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTISGFSLISNGVGWVRQAPGKVPEWVGDIASSGKAYSNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCVRCRDGGVTYGYDIDYWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号482
[化35]
(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSTSNVGSGNDVSWFQQVPGSAPKLLFYGATNRASGVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYCGSYDSNSGGIFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、以下の表6に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基1~49内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表6に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表6に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表6に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表6に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表6に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表6に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し得る。Kは、約20nM未満、約15nM未満又は約10nM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号148への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約1nM~約20nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約1nM~約10nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約19.1nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、3aD3のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約3.6nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、3aH6のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約6.1nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、3aG3のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約8.9nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、3bG4のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号422と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号422のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号422のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号422と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号422のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号422のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号422(3aD3アミノ酸配列)
[化36]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNGVGWVRRAPGKVPEWVGDISSGGKVYGHPALKSRLSITRDTSKSQVSLSVSSVTSEDTAVYYCVRCRDGGVSYGYDSDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVVTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSSSNVGYGDYVGWFQQVPGSAPKLLIYGVTERASGVPDRFSGSRSGNTATLTISSIQAEDEADYYCASYDDSSGGIFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号423と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号423のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号423のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号423と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号423のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号423のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号423(3aH6アミノ酸配列)
[化37]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSSNGVGWVRQAPGKVPEWLGDISSVGKKYANPALKSRLSFTRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCVKCRDGGVTYGYDIDYWGPGLLVTASSEGKSSGASGESKVDDQAVVTQPSSVSGSLGQSVSITCSGSSGNVGYGDYVSWFQQFHGSAPKLLIYGATNLASGVPARFSGSRSGNTATLTISSLHAEDEADYYCASYDSSSGGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号424と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号424のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号424のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号424と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号424のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号424のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号424(3aG3アミノ酸配列)
[化38]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSSNGVGWVRQAPGKVPEWVGDISSSGKAYANPALKSRLSITRDTAKTQVFLSLSSVTTEDTAVYYCVRCRDGGVSYGYDIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPPSVSGSPGQRVSITCSGSSSNIGGGNYLSWFQQVPGSAPKLLIYGATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCASFDTSSGGIFGAGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号425と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号425のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号425のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号425と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号425のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号425のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号425(3bG4アミノ酸配列)
[化39]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTISGFSLISNGVGWVRQAPGKVPEWVGDIASSGKAYSNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCVRCRDGGVTYGYDIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSTSNVGSGNDVSWFQQVPGSAPKLLFYGATNRASGVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYCGSYDSNSGGIFGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号175(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDT)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「3bF4」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号175(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDT)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号175(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDT)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号175(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDT)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号175(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDT)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(S N G V G)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号176(D I/K S S V/A G K K/T Y A/G N P A L K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号177(C R D G G V T Y G Y D I/V D Y)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号178(S G S S S N V G L/Y R/G N/D Y/V V T/S)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号179(G A/T T S/T R A S)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号180(A S A/F D T/S N/D D/S G G V/I)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)又は配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)又は配列番号184(CRDGGVTYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号185(SGSSSNVGLRNYVT)又は配列番号186(SGSSSNVGYGDVVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)又は配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号189(ASADTNDGGV)又は配列番号190(ASFDSDSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号185(SGSSSNVGLRNYVT)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号189(ASADTNDGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3bF4」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号186(SGSSSNVGYGDVVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号189(ASADTNDGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号184(CRDGGVTYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号186(SGSSSNVGYGDVVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号190(ASFDSDSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3aB7」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号184(CRDGGVTYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号186(SGSSSNVGYGDVVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号190(ASFDSDSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。特異的結合分子は、以下の表7に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基49~111内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表7に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表7に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表7に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表7に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表7に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表7に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約250nM未満のKで結合し得る。Kは、約200nM未満、約150nM未満又は約100nM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号175への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約1nM~約20nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約50nM~約150nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約69nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、3aB7のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約140nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、3bF4のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号420と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号420のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号420のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号420と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号420のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号420のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号420(3aB7アミノ酸配列)
[化40]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNGVGWVRQAPGKVPEWVGDKSSAGKTYGNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCVRCRDGGVTYGYDVDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSSSNVGYGDVVSWFQQFPGSAPKLLIFGTTTRASGVPDRFSGSRSGNAATLTINSLQAEDEADYYCASFDSDSGGIAGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号421と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号421のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号421のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号421と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号421のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号421のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号421(3bF4アミノ酸配列)
[化41]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSSNGVGWVRQAPGKVPEWLGDISSVGKKYANPALKSRLSFTRDTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCVKCRDGGVTYGYDIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSKSTGQTVSITCSGSSSNVGLRNYVTWFQQVPGSAPKLLIYGATSRASGIPDRFSGSRSGNTATLIISSLQAEDEADYYCASADTNDGGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基146~157を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号191(GKTKIATPRGA)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「3aD6」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号191(GKTKIATPRGA)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号191(GKTKIATPRGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号191(GKTKIATPRGA)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号191(GKTKIATPRGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号192(S N A V I/G)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号193(L I D V/I D G D A/T A Y D/N P A L K/E S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号194(D/H Y G/D S/K W G Y V/A S/D D/S I D Y)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号195(S G S D/S -/S -/N -/V I/G G/Y G A/D D/Y V G)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号196(D N/A D/T N/T R P/A S)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号197(G/A T/S Y S/Q G/N A/E N/R Y/S G I/V)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)又は配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)又は配列番号201(LIDIDGDTAYNPALES)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)又は配列番号203(HYDKWGYADSIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号204(SGSDIGGADVG)又は配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号206(DNDNRPS)又は配列番号207(DATTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号208(GTYSGANYGI)又は配列番号209(ASYQNERSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号204(SGSDIGGADVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号206(DNDNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号208(GTYSGANYGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3aD6」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号204(SGSDIGGADVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号206(DNDNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号208(GTYSGANYGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号201(LIDIDGDTAYNPALES)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号203(HYDKWGYADSIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号207(DATTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号209(ASYQNERSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「3aA6」と称される。
特異的結合分子は、以下の表8に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基147~157内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表8に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表8に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表8に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表8に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表8に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表8に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約50nM未満のKで結合し得る。Kは、約40nM未満、約30nM未満又は約20nM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号191への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約10nM~約20nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約16.5nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、3aD6のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号418と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号418のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号418のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号418と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号418のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号418のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号418(3aA6アミノ酸配列)
[化42]
QVRLQESGSSLVKPSQTLSLVCTVSGFPLTSNAVGWVRQAPGKAPEWLGLIDIDGDTAYNPALESRLSITRDTSKSQVSLSLSSVAIEDTAVYYCARHYDKWGYADSIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQALLTQPSSVFGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGDYVGWYQQVPGSAPKLLIYDATTRASGVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCASYQNERSGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号419と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号419のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号419のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号419と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号419のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号419のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号419(3aD6アミノ酸配列)
[化43]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNAVIWVRQAPGKAPEWVALIDVDGDAAYDPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCARDYGSWGYVSDIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSDIGGADVGWFQQVPGSGLRTLIYDNDNRPSGVPDRFSGSKSGNTATLTISSLQPEDEADYFCGTYSGANYGIFGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号221(RENAKAKTDHGAE)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号221(RENAKAKTDHGAE)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号221(RENAKAKTDHGAE)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「E2E8」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。エピトープの必須残基は、残基391(E)であり得る(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号222(XXXXXXXXXXXXE、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号8のアミノ酸配列を含み得、残基番号391(E)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号221のアミノ酸配列を含み得、残基番号391(E)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号221のアミノ酸配列を含み得、残基番号391(E)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられており(番号付けは、配列番号1に従う)、且つ残基番号391(E)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。
エピトープは、配列番号221(RENAKAKTDHGAE)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号221(RENAKAKTDHGAE)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号221(RENAKAKTDHGAE)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号221(RENAKAKTDHGAE)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号223(D/S R/W G V A)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号224(T M R S G G T/G I/T D/E Y/D N P A L K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号225(G Y L S G D/I/V R/H Y A)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号226(S G S R/S S D/N I/V G Y/D/A G N/D/R Y V S/G)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号227(D/S/G T/A N/R/T T/N/S R A S)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号228(A N/S I D S/T S/G R/N S/N H/L L/I)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号229(DRGVA)、配列番号230(DWGVA)又は配列番号231(SWGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号232(TMRSGGTIDYNPALKS)、配列番号233(TMRSGGGTEYNPALKS)又は配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号235(GYLSGDRYA)、配列番号236(GYLSGIHYA)又は配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号238(SGSRSDIGYGNYVS)、配列番号239(SGSSSNVGAGNYVG)、配列番号240(SGSSSNVGDGDYVG)又は配列番号241(SGSSSNVGDGRYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号242(DTNTRAS)、配列番号243(DTTSRAS)、配列番号170(GATNRAS)又は配列番号244(SARNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号245(ANIDSSRSHL)、配列番号246(ASIDSGNNLL)又は配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号229(DRGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号232(TMRSGGTIDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号235(GYLSGDRYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号238(SGSRSDIGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号242(DTNTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号245(ANIDSSRSHL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「E2E8」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号229(DRGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号232(TMRSGGTIDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号235(GYLSGDRYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号238(SGSRSDIGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号242(DTNTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号245(ANIDSSRSHL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号483(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号484(WVRQAPGKALEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号485(RLSITRDTSKSQVFLSLSSVTTEDMAMYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号486(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号487(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSIAC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号488(WFQQIPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号489(GVPDRFSGARSGNTATLTINSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号490(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号483(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号484(WVRQAPGKALEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号485(RLSITRDTSKSQVFLSLSSVTTEDMAMYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号486(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号487(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSIAC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号488(WFQQIPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号489(GVPDRFSGARSGNTATLTINSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号490(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「E2E8」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号483(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号484(WVRQAPGKALEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号485(RLSITRDTSKSQVFLSLSSVTTEDMAMYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号486(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号487(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSIAC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号488(WFQQIPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号489(GVPDRFSGARSGNTATLTINSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号490(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号229(DRGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号232(TMRSGGTIDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号235(GYLSGDRYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号238(SGSRSDIGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号242(DTNTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号245(ANIDSSRSHL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「E2E8」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号483(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号484(WVRQAPGKALEWVG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号485(RLSITRDTSKSQVFLSLSSVTTEDMAMYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号486(WGRGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号487(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSIAC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号488(WFQQIPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号489(GVPDRFSGARSGNTATLTINSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号490(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号229(DRGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号232(TMRSGGTIDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号235(GYLSGDRYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号238(SGSRSDIGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号242(DTNTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号245(ANIDSSRSHL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「E2E8」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号491
[化44]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTDRGVAWVRQAPGKALEWVGTMRSGGTIDYNPALKSRLSITRDTSKSQVFLSLSSVTTEDMAMYYCARGYLSGDRYAWGRGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号492
[化45]
(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSIACSGSRSDIGYGNYVSWFQQIPGSAPKLLIYDTNTRASGVPDRFSGARSGNTATLTINSLQAEDEADYYCANIDSSRSHLFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号493
[化46]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTDRGVAWVRQAPGKALEWVGTMRSGGTIDYNPALKSRLSITRDTSKSQVFLSLSSVTTEDMAMYYCARGYLSGDRYAWGRGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号494
[化47]
(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSIACSGSRSDIGYGNYVSWFQQIPGSAPKLLIYDTNTRASGVPDRFSGARSGNTATLTINSLQAEDEADYYCANIDSSRSHLFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号230(DWGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号241(SGSSSNVGDGRYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号243(DTTSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号246(ASIDSGNNLL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「E1E8」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号230(DWGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号241(SGSSSNVGDGRYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号243(DTTSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号246(ASIDSGNNLL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号230(DWGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号239(SGSSSNVGAGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「E2A6」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号230(DWGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号239(SGSSSNVGAGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号231(SWGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号233(TMRSGGGTEYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号236(GYLSGIHYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号240(SGSSSNVGDGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号244(SARNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「E2B7」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号231(SWGVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号233(TMRSGGGTEYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号236(GYLSGIHYA)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号240(SGSSSNVGDGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号244(SARNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、以下の表9に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基379~391内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表9に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表9に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表9に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表9に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表9に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表9に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し得る。Kは、約20nM未満、約15nM未満又は約10nM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号4への結合についてのKであり得る。特異的結合分子は、配列番号1への検出可能な結合を有しないものであり得る。配列番号4への結合についてのKは、約300pM~約10nMであり得る。配列番号4への結合についてのKは、約300pM~約500pMであり得る。配列番号4への結合についてのKは、約1nM~約10nMであり得る。配列番号4への結合についてのKは、約401pMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、E1E8のCDRを含む。配列番号4への結合についてのKは、約6.3nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、E1E8のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号248と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号248のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号248のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号248と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号248のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号248のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号248(E2E8アミノ酸配列)
[化48]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTDRGVAWVRQAPGKALEWVGTMRSGGTIDYNPALKSRLSITRDTSKSQVFLSLSSVTTEDMAMYYCARGYLSGDRYAWGRGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSKSLGQSVSIACSGSRSDIGYGNYVSWFQQIPGSAPKLLIYDTNTRASGVPDRFSGARSGNTATLTINSLQAEDEADYYCANIDSSRSHLFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号250と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号250のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号250のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号250と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号250のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号250のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号250(E1E8アミノ酸配列)
[化49]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTDWGVAWVRQAPGKALEWLGTMRSGGTTDDNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDMAMYYCARGYLSGVHYAWGRGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQSVSITCSGSSSNVGDGRYVSWFQQVPGSAPKLLIYDTTSRASGVPDRFSGSRSGNTATLIITSLQAEDEADYYCASIDSGNNLLFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号252と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号252のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号252のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号252と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号252のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号252のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号252(E2A6アミノ酸配列)
[化50]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTDWGVAWVRQAPGKALEWLGTMRSGGTTDDNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDMAMYYCARGYLSGVHYAWGRGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDRVVRTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSSSNVGAGNYVGWFQQVPGSAPKLLIYGATNRASGVPARFSGSKSGVTATLTITSLQAEDEADYYCASIDTSRSHIFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号254と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号254のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号254のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号254と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号254のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号254のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号254(E2B7アミノ酸配列)
[化51]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSWGVAWVRQAPGKALEWLGTMRSGGGTEYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTTEDMAMYYCARGYLSGIHYAWGRGLLVSVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQLSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGDGDYVGWFQQLPGSAPKLLIYSARNRASGVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYCASIDTSRSHIFGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基113~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号255
[化52]
(SLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIP AKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTP PKSPSS)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基113~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB11」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号255
[化53]
(SLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIP AKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTP PKSPSS)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号255
[化54]
(SLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIP AKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTP PKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号255
[化55]
(SLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIP AKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTP PKSPSS)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号255
[化56]
(SLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIP AKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTP PKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号256(SGSNIGSNDVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号257(DNNNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号258(GGYAGSSSNFL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基113~238を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB11」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号256(SGSNIGSNDVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号257(DNNNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号258(GGYAGSSSNFL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基1~155を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号293
[化57]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基1~155を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA2」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号293
[化58]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号293
[化59]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号293
[化60]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号293
[化61]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号169(GATNLAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号173(ASYDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~155を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA2」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号169(GATNLAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号173(ASYDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基1~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号260
[化62]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基1~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB6」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号260
[化63]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号260
[化64]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号260
[化65]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号260
[化66]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号261(SGSSSNIGTGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号262(GAVTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~238を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB6」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号261(SGSSSNIGTGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号262(GAVTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号264
[化67]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA7」、「CA8」及び「CB10」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列内のエピトープは、好ましくは配列番号1の残基37~49を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、少なくとも、本明細書で「CA7」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号264
[化68]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号264
[化69]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号264
[化70]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHV PGGGSVQIVYKPVDLSKVT)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号264
[化71]
(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号44(SYYVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号78(SSYQRGNTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA7」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号44(SYYVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号78(SSYQRGNTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号495(RVRLQGSGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSFD)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号496(WVRQAPGKALEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号497(RLSITRDTSKSQVSLSVSSVTIEDTALYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号498(WSPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号499(QVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号500(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号501(GVPDRFSGSRSGNTATLTIDSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号502(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号495(RVRLQGSGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSFD)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号496(WVRQAPGKALEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号497(RLSITRDTSKSQVSLSVSSVTIEDTALYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号498(WSPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号499(QVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号500(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号501(GVPDRFSGSRSGNTATLTIDSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号502(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号495(RVRLQGSGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSFD)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号496(WVRQAPGKALEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号497(RLSITRDTSKSQVSLSVSSVTIEDTALYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号498(WSPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号499(QVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号500(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号501(GVPDRFSGSRSGNTATLTIDSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号502(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号44(SYYVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号78(SSYQRGNTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号495(RVRLQGSGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSFD)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号496(WVRQAPGKALEWLG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号497(RLSITRDTSKSQVSLSVSSVTIEDTALYYCVR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号498(WSPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号499(QVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号500(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号501(GVPDRFSGSRSGNTATLTIDSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号502(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号44(SYYVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号78(SSYQRGNTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号503
[化72]
(RVRLQGSGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSFDSYYVGWVRQAPGKALEWLGNIYSTGRAFYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSVSSVTIEDTALYYCVRGSYYHGGGNGMVDFFDYWSPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号504
[化73]
(QVVRTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGNYVGWFQQVPGSAPKLLIYAATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTIDSLQAEDEADYYCSSYQRGNTGVFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号505
[化74]
(RVRLQGSGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSFDSYYVGWVRQAPGKALEWLGNIYSTGRAFYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSVSSVTIEDTALYYCVRGSYYHGGGNGMVDFFDYWSPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号506
[化75]
(QVVRTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGNYVGWFQQVPGSAPKLLIYAATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTIDSLQAEDEADYYCSSYQRGNTGVFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号266(SNAVV)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号267(AIDKDGDTIYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号268(DPSGWGYPDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号269(SGTYIGSSDVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号270(GTSSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号271(ATYESSYHNSV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA8」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号266(SNAVV)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号267(AIDKDGDTIYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号268(DPSGWGYPDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号269(SGTYIGSSDVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号270(GTSSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号271(ATYESSYHNSV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号272(SNTVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号273(EINSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号274(GARSTYAAY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号275(SGSSSDVGYSTWVY)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号276(HISNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号277(AAYDSSNNVWI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~319を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB10」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号272(SNTVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号273(EINSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号274(GARSTYAAY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号275(SGSSSDVGYSTWVY)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号276(HISNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号277(AAYDSSNNVWI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基13~25を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号278(DHAGTYGLGDRKD)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基13~25を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB7」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号278(DHAGTYGLGDRKD)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号278(DHAGTYGLGDRKD)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号278(DHAGTYGLGDRKD)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号278(DHAGTYGLGDRKD)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号279(NYRVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号280(NIRSGGTTWYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号281(DSSGDLYAYDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号282(SGSSSNVGYGNYMA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基13~25を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB7」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号279(NYRVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号280(NIRSGGTTWYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号281(DSSGDLYAYDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号282(SGSSSNVGYGNYMA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号507(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号508(WVRQAPGKALEWVS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号509(RLSITADTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号510(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号511(QAVLTQPSSVSRSLGQSVSMTC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号512(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号513(GVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号514(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号507(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号508(WVRQAPGKALEWVS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号509(RLSITADTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号510(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号511(QAVLTQPSSVSRSLGQSVSMTC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号512(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号513(GVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号514(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基13~25を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号507(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号508(WVRQAPGKALEWVS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号509(RLSITADTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号510(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号511(QAVLTQPSSVSRSLGQSVSMTC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号512(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号513(GVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号514(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号279(NYRVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号280(NIRSGGTTWYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号281(DSSGDLYAYDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号282(SGSSSNVGYGNYMA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基13~25を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号507(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号508(WVRQAPGKALEWVS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号509(RLSITADTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号510(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号511(QAVLTQPSSVSRSLGQSVSMTC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号512(WFQQVPGSAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号513(GVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号514(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号279(NYRVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号280(NIRSGGTTWYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号281(DSSGDLYAYDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号282(SGSSSNVGYGNYMA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基13~25を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号515
[化76]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTNYRVGWVRQAPGKALEWVSNIRSGGTTWYNPALKSRLSITADTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCARDSSGDLYAYDYWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号516
[化77]
(QAVLTQPSSVSRSLGQSVSMTCSGSSSNVGYGNYMAWFQQVPGSAPKLLIYGATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCASYDSTSGGVFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号517
[化78]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTNYRVGWVRQAPGKALEWVSNIRSGGTTWYNPALKSRLSITADTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCARDSSGDLYAYDYWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号518
[化79]
(QAVLTQPSSVSRSLGQSVSMTCSGSSSNVGYGNYMAWFQQVPGSAPKLLIYGATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCASYDSTSGGVFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号283(ADGKTKIATPRGA)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CC7」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号283(ADGKTKIATPRGA)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号283(ADGKTKIATPRGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号283(ADGKTKIATPRGA)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号283(ADGKTKIATPRGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号292(SGSYITGSSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号284(DNNDRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号285(ASYDTSNIGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC7」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号292(SGSYITGSSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号284(DNNDRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号285(ASYDTSNIGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号519(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号520(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号521(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号522(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号523(RVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号524(WFQQVPGSGLKTVIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号525(GVPDRFSGSKSGDTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号526(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号519(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号520(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号521(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号522(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号523(RVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号524(WFQQVPGSGLKTVIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号525(GVPDRFSGSKSGDTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号526(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号519(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号520(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号521(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号522(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号523(RVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号524(WFQQVPGSGLKTVIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号525(GVPDRFSGSKSGDTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号526(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号292(SGSYITGSSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号284(DNNDRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号285(ASYDTSNIGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号519(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号520(WVRQAPGKAPEWVA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号521(RLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCAR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号522(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号523(RVVRTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号524(WFQQVPGSGLKTVIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号525(GVPDRFSGSKSGDTATLTISSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号526(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号292(SGSYITGSSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号284(DNNDRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号285(ASYDTSNIGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC7」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号527
[化80]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNAVIWVRQAPGKAPEWVALIDVDGDAAYDPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCARDYGSWGYVSDIDYWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号528
[化81]
(RVVRTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSYITGSSVGWFQQVPGSGLKTVIYDNNDRPSGVPDRFSGSKSGDTATLTISSLQAEDEADYYCASYDTSNIGLFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号529
[化82]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNAVIWVRQAPGKAPEWVALIDVDGDAAYDPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCARDYGSWGYVSDIDYWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号530
[化83]
(RVVRTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSYITGSSVGWFQQVPGSGLKTVIYDNNDRPSGVPDRFSGSKSGDTATLTISSLQAEDEADYYCASYDTSNIGLFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基155~227を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号294
[化84]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVA)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基155~227を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB12」及び「CC3」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号294
[化85]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVA)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号294
[化86]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVA)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号294
[化87]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVA)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号294
[化88]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVA)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号286(CRDGGVSYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号287(SGSSSNVGGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号288(DTTSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号289(ASVDKTTGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基155~227を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB12」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号286(CRDGGVSYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号287(SGSSSNVGGDYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号288(DTTSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号289(ASVDKTTGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号286(CRDGGVSYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号290(SGSSSNVGYGTYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号291(ASYDTGSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基155~227を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC3」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号286(CRDGGVSYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号290(SGSSSNVGYGTYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号291(ASYDTGSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基155~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号295
[化89]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基155~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA1」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号295
[化90]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号295
[化91]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号295
[化92]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号295
[化93]
(RGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号296(DIRADGATNYNAALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号297(PGNYYYGAGRDVARLAD)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号298(SGSSSNIGGGNAVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号288(DTTSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号299(AAMDSSSLIGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基155~238を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA1」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基186~263を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号300
[化94]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGST)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基186~263を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA3」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号300
[化95]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQT APVPMPDLKNVKSKIGST)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号300
[化96]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQT APVPMPDLKNVKSKIGST)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号300
[化97]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQT APVPMPDLKNVKSKIGST)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号300
[化98]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQT APVPMPDLKNVKSKIGST)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号184(CRDGGVTYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号301(SGSSGNIGYDDYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号302(GATRRSS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号303(ASYDSSGGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基186~263を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA3」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基186~350を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号304
[化99]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRV)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基186~350を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CD2」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号304
[化100]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRV)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号304
[化101]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRV)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号304
[化102]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRV)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号304
[化103]
(GEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSSAKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRV)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号305(SGSNIGDADVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号306(YNENRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号307(GSYAGDTYNHGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基186~350を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CD2」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基239~348を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号308
[化104]
(AKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKD)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基239~348を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB9」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、308
[化105]
(AKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKD)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、308
[化106]
(AKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKD)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、308
[化107]
(AKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIK HVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKD)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、308
[化108]
(AKSRLQTAPVPMPDLKNVKSKIGSTENLKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKD)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号67(SGRFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基239~348を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB9」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基266~359を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号309
[化109]
(LKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDN)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基266~359を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CG11」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号309
[化110]
(LKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDN)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号309
[化111]
(LKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDN)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号309
[化112]
(LKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDN)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号309
[化113]
(LKHQPGGGKVQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDN)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基266~359を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CG11」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基277~319を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号315(IINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基277~319を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA10」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号315(IINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号315(IINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号315(IINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号315(IINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVT)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号316(SGSSSNVGYGNYVT)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号317(DATTRVS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号318(AAHDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基277~319を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA10」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号5
[化114]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CC12」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号5
[化115]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号5
[化116]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号5
[化117]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号5
[化118]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号67(SGRFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC12」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号319(TSKCGSLGNIHHK)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CE2」又は「E1B8」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。エピトープの必須残基は、残基323(G)、324(S)、325(L)、326(G)、327(N)及び/又は328(I)であり得る(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号320(XXXXGSLGNIXXX、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号319のアミノ酸配列を含み得、残基番号323(G)、324(S)、325(L)、326(G)、327(N)及び/又は328(I)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号319のアミノ酸配列を含み得、残基番号323(G)、324(S)、325(L)、326(G)、327(N)及び/又は328(I)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号319のアミノ酸配列を含み得、残基番号323(G)、324(S)、325(L)、326(G)、327(N)及び/又は328(I)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられており(番号付けは、配列番号1に従う)、且つ残基番号323(G)、324(S)、325(L)、326(G)、327(N)及び/又は328(I)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。
エピトープは、配列番号319(TSKCGSLGNIHHK)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号319(TSKCGSLGNIHHK)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号319(TSKCGSLGNIHHK)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号319(TSKCGSLGNIHHK)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE2」又は「E1B8」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号531(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号532(WVRQAPGKALEWIG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号533(RLSITRDTSKNQVSLSLSSATTEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号534(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号535(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号536(WFQQVPGSAPKILIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号537(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号538(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号531(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号532(WVRQAPGKALEWIG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号533(RLSITRDTSKNQVSLSLSSATTEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号534(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号535(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号536(WFQQVPGSAPKILIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号n537(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号538(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE2」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号531(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号532(WVRQAPGKALEWIG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号533(RLSITRDTSKNQVSLSLSSATTEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号534(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号535(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号536(WFQQVPGSAPKILIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号537(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号538(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE2」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号531(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号532(WVRQAPGKALEWIG)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号533(RLSITRDTSKNQVSLSLSSATTEDTAVYYCGR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号534(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号535(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号536(WFQQVPGSAPKILIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号537(GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号538(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE2」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号539
[化119]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTNYPVGWVRQAPGKALEWIGNIENDGSANYASALKSRLSITRDTSKNQVSLSLSSATTEDTAVYYCGREFGGSDGYTYFVDIDYWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号540
[化120]
(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSSSNVGYGNYVSWFQQVPGSAPKILIYGATSRAS GVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYCASYDGSSSGVFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号541
[化121]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTNYPVGWVRQAPGKALEWIGNIENDGSANYASALKSRLSITRDTSKNQVSLSLSSATTEDTAVYYCGREFGGSDGYTYFVDIDYWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号542
[化122]
(QAVLTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSSSNVGYGNYVSWFQQVPGSAPKILIYGATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYCASYDGSSSGVFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号321(KPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNI)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CE3」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号321(KPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNI)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号321(KPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNI)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号321(KPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNI)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号321(KPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNI)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE3」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号543(QVRLQESGPSLVKPSQTLSVTCTVSGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号544(WVRQAPGKVPESLA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号n545(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号546(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号547(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号548(WFQQLPGSGLRTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号549(GIPDRFSGSKSGVTATLTIDSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号550(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号543(QVRLQESGPSLVKPSQTLSVTCTVSGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号544(WVRQAPGKVPESLA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号545(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号546(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号547(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号548(WFQQLPGSGLRTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号549(GIPDRFSGSKSGVTATLTIDSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号550(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE3」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号543(QVRLQESGPSLVKPSQTLSVTCTVSGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号544(WVRQAPGKVPESLA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号545(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号546(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号547(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号548(WFQQLPGSGLRTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号549(GIPDRFSGSKSGVTATLTIDSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号550(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE3」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号543(QVRLQESGPSLVKPSQTLSVTCTVSGFSLI)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号544(WVRQAPGKVPESLA)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号545(RLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号546(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号547(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号548(WFQQLPGSGLRTIIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号549(GIPDRFSGSKSGVTATLTIDSLQAEDEADYFC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号550(FGSGTRLTVLG)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CE3」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号551
[化123]
(QVRLQESGPSLVKPSQTLSVTCTVSGFSLISNAVGWVRQAPGKVPESLAGCSSDGKCYYNSALKSRLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTRGYYPVYGYDYLGTIDYWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号552
[化124]
(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGRNDVAWFQQLPGSGLRTIIYGTTSRPSGIPDRFSGSKSGVTATLTIDSLQAEDEADYFCASGDSSAINDIFGSGTRLTVLG)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号553
[化125]
(QVRLQESGPSLVKPSQTLSVTCTVSGFSLISNAVGWVRQAPGKVPESLAGCSSDGKCYYNSALKSRLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTRGYYPVYGYDYLGTIDYWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号554
[化126]
(QAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGRNDVAWFQQLPGSGLRTIIYGTTSRPSGIPDRFSGSKSGVTATLTIDSLQAEDEADYFCASGDSSAINDIFGSGTRLTVLGGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基348~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号322(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基348~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA6」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号322(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号322(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号322(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号322(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号323(DKSSGGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号324(SGSRNNIGYGNHVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号207(DATTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号325(ASFDRGSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基348~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA6」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基348~441を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号326
[化127]
(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSGDTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基348~441を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA11」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号326
[化128]
(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSGDTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号326
[化129]
(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSGDTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号326
[化130]
(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSGDTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号326
[化131]
(DRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAEIVYKSPVVSGDTSPRHLSNVSSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号272(SNTVA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号273(EINSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号274(GARSTYAAY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号327(SGSGSNIGAGNWVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号328(GATSRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号329(AAYDSGSSIV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基348~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA11」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号330(GSLDNITHVPGGG)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA4」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。エピトープの必須残基は、残基358(D)、360(I)、361(T)、362(H)及び/又は364(P)であり得る(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号331(XXXDXITHXPXXX、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号330のアミノ酸配列を含み得、残基番号358(D)、360(I)、361(T)、362(H)及び/又は364(P)以外のいずれか1つ以上の残基(番号付けは、配列番号1に従う)が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号330のアミノ酸配列を含み得、残基番号358(D)、360(I)、361(T)、362(H)及び/又は364(P)以外のいずれか1つ以上の残基(番号付けは、配列番号1に従う)が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号330のアミノ酸配列を含み得、残基番号358(D)、360(I)、361(T)、362(H)及び/又は364(P)以外のいずれか1つ以上の残基(番号付けは、配列番号1に従う)が保存的アミノ酸置換によって置き換えられており(番号付けは、配列番号1に従う)、且つ残基番号358(D)、360(I)、361(T)、362(H)及び/又は364(P)以外のいずれか1つ以上の残基(番号付けは、配列番号1に従う)が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。
エピトープは、配列番号330(GSLDNITHVPGGG)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号330(GSLDNITHVPGGG)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号330(GSLDNITHVPGGG)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号330(GSLDNITHVPGGG)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA4」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号555(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号556(WVRQAPGQALEWIS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号557(RLSITRDTSKSQFSLSLSSVTTEDTAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号558(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号559(DIQVTQSPSSLSASLTERVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号560(WYQQKPGQAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号561(DVPSRFSGSGSGTDYTLTITSLEADDTATYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号562(FGGGTNVEIK)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
特異的結合分子は、フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4を含み得、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号555(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号556(WVRQAPGQALEWIS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号557(RLSITRDTSKSQFSLSLSSVTTEDTAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号558(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号559(DIQVTQSPSSLSASLTERVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号560(WYQQKPGQAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号561(DVPSRFSGSGSGTDYTLTITSLEADDTATYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号562(FGGGTNVEIK)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA4」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号555(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号556(WVRQAPGQALEWIS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号557(RLSITRDTSKSQFSLSLSSVTTEDTAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号558(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号559(DIQVTQSPSSLSASLTERVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号560(WYQQKPGQAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号561(DVPSRFSGSGSGTDYTLTITSLEADDTATYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号562(FGGGTNVEIK)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA4」と称される。
特異的結合分子は、
(a)フレームワーク領域(FR)VHFR1、VHFR2、VHFR3、VHFR4、VLFR1、VLFR2、VLFR3及びVLFR4であって、前記FRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHFR1は、配列番号555(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLT)に示される配列を含み;
VHFR2は、配列番号556(WVRQAPGQALEWIS)に示される配列を含み;
VHFR3は、配列番号557(RLSITRDTSKSQFSLSLSSVTTEDTAVYYCTR)に示される配列を含み;
VHFR4は、配列番号558(WGPGLLVTVSS)に示される配列を含み;
VLFR1は、配列番号559(DIQVTQSPSSLSASLTERVSITC)に示される配列を含み;
VLFR2は、配列番号560(WYQQKPGQAPKLLIY)に示される配列を含み;
VLFR3は、配列番号561(DVPSRFSGSGSGTDYTLTITSLEADDTATYYC)に示される配列を含み;
VLFR4は、配列番号562(FGGGTNVEIK)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各FR配列について、
(i)それと少なくとも50%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む、FR;及び
(b)CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3
を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するFR及びCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA4」と称される。
特異的結合分子は、
(a)配列番号563
[化132]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSYSVYWVRQAPGQALEWISIMYASGRVDYNPALKSRLSITRDTSKSQFSLSLSSVTTEDTAVYYCTRGIENWGPGLLVTVSS)
に示される配列を含むVHドメイン;及び/若しくは
(b)配列番号564
[化133]
(DIQVTQSPSSLSASLTERVSITCRTSQSVNNYLSWYQQKPGQAPKLLIYYATRLYTDVPSRFSGSGSGTDYTLTITSLEADDTATYYCLQYDSTPLAFGGGTNVEIK)
に示される配列を含むVLドメイン;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子は、
(a)配列番号565
[化134]
(QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSYSVYWVRQAPGQALEWISIMYASGRVDYNPALKSRLSITRDTSKSQFSLSLSSVTTEDTAVYYCTRGIENWGPGLLVTVSSAKTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK)
に示される配列を含む重鎖;及び/若しくは
(b)配列番号566
[化135]
(DIQVTQSPSSLSASLTERVSITCRTSQSVNNYLSWYQQKPGQAPKLLIYYATRLYTDVPSRFSGSGSGTDYTLTITSLEADDTATYYCLQYDSTPLAFGGGTNVEIKGQPKSSPSVTLFPPSSEELETNKATLVCTITDFYPGVVTVDWKVDGTPVTQGMETTQPSKQSNNKYMASSYLTLTARAWERHSSYSCQVTHEGHTVEKSLSRADCS)
に示される配列を含む軽鎖;又は
これらのヒト化変異体
を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基359~391を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号332(NITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基359~391を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB2」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号332(NITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号332(NITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号332(NITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号332(NITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基359~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB2」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基360~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号333(ITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基360~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB3」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号333(ITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号333(ITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号333(ITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号333(ITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号334(SVAVN)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号335(GIISNGGTGYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号336(GVEWEGSMDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号337(SGSSSNVGAGSYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号338(GATKRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号339(VSYQTDFTLV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基360~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB3」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号334(SVAVN)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号335(GIISNGGTGYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号336(GVEWEGSMDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号337(SGSSSNVGAGSYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号338(GATKRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号339(VSYQTDFTLV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CA9」及び「CA12」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。エピトープの必須残基は、残基370(K)及び/又は374(H)であり得る(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号34(XXXKXXXHXXXXX、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号33のアミノ酸配列を含み得、残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号33のアミノ酸配列を含み得、残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。エピトープは、配列番号33のアミノ酸配列を含み得、残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられており(番号付けは、配列番号1に従う)、且つ残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が非保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)。
エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号33(GNKKIETHKLTFR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号58(SYRSDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA9」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号58(SYRSDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号44(SYYVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号78(SSYQRGNTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CA12」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号44(SYYVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号78(SSYQRGNTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基49~113を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号340(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPS)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基49~113を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CB5」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号340(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPS)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号340(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPS)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号340(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPS)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号340(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPS)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号341(DITSGGRTYGNLALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号160(CRDGGVSYGYDSDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号342(SGSSSNVGSGDHVN)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号343(RTTNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号344(ASHDNNSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~113を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CB5」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基49~155を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号345
[化136]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基49~155を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CC4」及び「CD1」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号345
[化137]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号345
[化138]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号345
[化139]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号345
[化140]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号346(SGSSSNVGYTNLGYSNLVT)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号347(ASYDSSNGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~155を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC4」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号286(CRDGGVSYGYDVDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号290(SGSSSNVGYGTYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号291(ASYDTGSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~155を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CD1」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基49~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号348
[化141]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基49~238を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「CC5」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号348
[化142]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号348
[化143]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号348
[化144]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号348
[化145]
(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPRGAAPPGQKGQANATRIPAKTPPAPKTPPSSGEPPKSGDRSGYSSPGSPGTPGSRSRTPSLPTPPTREPKKVAVVRTPPKSPSS)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号349(DISSVGKKYASPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号350(ASYDSSNGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基49~238を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「CC5」と称される。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基373~385を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号351(THKLTFRENAKAK)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基373~385を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「MD9」又は「MoD9」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号351(THKLTFRENAKAK)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号351(THKLTFRENAKAK)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号351(THKLTFRENAKAK)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号351(THKLTFRENAKAK)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号102(RESIA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号104(NYIDFEY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号352(SGSSSNVGIYDVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号353(GTNNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号354(AAGDSSTIAV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基373~385を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「MD9」又は「MoD9」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号102(RESIA)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号104(NYIDFEY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号352(SGSSSNVGIYDVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号353(GTNNRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号354(AAGDSSTIAV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基275~305及び/又は残基337~368を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号355(VQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGS)及び/又は配列番号356(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基275~305及び/又は残基337~368を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「NS1G7」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号355(VQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGS)及び/又は配列番号356(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号355(VQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGS)及び/又は配列番号356(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号355(VQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGS)及び/又は配列番号356(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号355(VQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGS)及び/又は配列番号356(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号357(SYGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号358(SISSGGTTFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号359(DVHIYYNDYGAAYGDRDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号360(SGSSSNIGGGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号361(GTTSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号362(ASYDTNSGSV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基275~305及び/又は残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「NS1G7」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号357(SYGVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号358(SISSGGTTFYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号359(DVHIYYNDYGAAYGDRDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号360(SGSSSNIGGGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号361(GTTSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号362(ASYDTNSGSV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、以下の表10に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表10に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表10に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表10に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表10に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表10に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表10に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1内のエピトープに結合し、任意選択で、特異的結合分子は、約25nM未満のKを有する。
は、約20nM未満、約15nM未満又は約10nM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号5への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約1nM~約20nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約1nM~約10nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約1.23nM~6.9nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、CC7のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約1.3nM~3.61nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、CA4のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約3.79nM~16.7nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、CE3のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約5.03nM~11nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、CE2のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約3.7nM~5.19nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、CB7のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号363と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基1~155を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号363のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号363のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号363と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号363のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号363のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号363(CA2アミノ酸配列)
[化146]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSSVAVNWVRQAPGKVPEWLGGIISNGGTGYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLALTHVTTEDTAVYYCGRGVEWEGSMDYLGPGLLVTVSSEGKSSGSGSETKVDDQSVLTQPSSVSGFLGQRVTITCSGSSSNVGAGSYVGWYQQVPGSGLRILIYGATKRASGLPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCVSYQTDFTLVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号364と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基13~25を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号364のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号364のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号364と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号364のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号364のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号364(CB7アミノ酸配列)
[化147]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTNYRVGWVRQAPGKALEWVSNIRSGGTTWYNPALKSRLSITADTSKSQVSLSLSSVTTEDTAVYYCARDSSGDLYAYDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSRSLGQSVSMTCSGSSSNVGYGNYMAWFQQVPGSAPKLLIYGATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCASYDSTSGGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号365と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号365のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号365のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号365と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号365のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号365のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号365(CC7アミノ酸配列)
[化148]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNAVIWVRQAPGKAPEWVALIDVDGDAAYDPALKSRLSITRDTSKSQVSLSLRSVTTEDTAVYYCARDYGSWGYVSDIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDRVVRTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSYITGSSVGWFQQVPGSGLKTVIYDNNDRPSGVPDRFSGSKSGDTATLTISSLQAEDEADYYCASYDTSNIGLFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号366と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号366のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号366のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号366と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号366のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号366のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号366(CE2/E1B8アミノ酸配列)
[化149]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTNYPVGWVRQAPGKALEWIGNIENDGSANYASALKSRLSITRDTSKNQVSLSLSSATTEDTAVYYCGREFGGSDGYTYFVDIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSKSLGQSVSITCSGSSSNVGYGNYVSWFQQVPGSAPKILIYGATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTITSLQAEDEADYYCASYDGSSSGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号367と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号367のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号367のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号367と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号367のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号367のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号367:(CE3アミノ酸配列)
[化150]
QVRLQESGPSLVKPSQTLSVTCTVSGFSLISNAVGWVRQAPGKVPESLAGCSSDGKCYYNSALKSRLDITRDTSKNQISLSLSSVTTDDAAVYYCTRGYYPVYGYDYLGTIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGRNDVAWFQQLPGSGLRTIIYGTTSRPSGIPDRFSGSKSGVTATLTIDSLQAEDEADYFCASGDSSAINDIFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号368と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号368のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号368のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号368と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号368のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号368のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号368(CA4アミノ酸配列)
[化151]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSYSVYWVRQAPGQALEWISIMYASGRVDYNPALKSRLSITRDTSKSQFSLSLSSVTTEDTAVYYCTRGIENWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDDIQVTQSPSSLSASLTERVSITCRTSQSVNNYLSWYQQKPGQAPKLLIYYATRLYTDVPSRFSGSGSGTDYTLTITSLEADDTATYYCLQYDSTPLAFGGGTNVEIK
特異的結合分子は、配列番号369と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基359~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号369のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号369のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号369と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号369のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号369のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号369(CB2アミノ酸配列)
[化152]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSTNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGFNPVLKSRLSITRDTSKSQVSLSLSNVTSEDTAVYYCGRSYRTDGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTISSEGKSSGASGESKVDDQSVLTQPSSVSGSPGQTVSITCSGSYIGSSGVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGLFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号370と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基360~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号370のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号370のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号370と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号370のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号370のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号370(CB3アミノ酸配列)
[化153]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSSVAVNWVRQAPGKVPEWLGGIISNGGTGYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLALTHVTTEDTAVYYCGRGVEWEGSMDYLGPGLLVTVSSEGKSSGSGSETKVDDQSVLTQPSSVSGFLGQRVTITCSGSSSNVGAGSYVGWYQQVPGSGLRILIYGATKRASGLPDRFSGSRSGNTATLTISSLQAEDEADYYCVSYQTDFTLVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号371と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号371のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号371のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号371と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号371のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号371のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号371(CA9アミノ酸配列)
[化154]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGRSYRSDGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQPASVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号372と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号372のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号372のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号372と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号372のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号372のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号372(CA12アミノ酸配列)
[化155]
QVQLQGSGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSFDSYYVGWVRQAPGKALEWLGNIYSTGRAFYNPALKSRLSITRDTSKSQVSLSVSSVTIEDTALYYCVRGSYYHGGGNGMVDFFDYWSPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQVVRTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSSSNVGYGNYVGWFQQVPGSAPKLLIYAATSRASGVPDRFSGSRSGNTATLTIDSLQAEDEADYYCSSYQRGNTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号373と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基373~385を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号373のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号373のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号373と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号373のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号373のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号373(MD9/MoD9アミノ酸配列)
[化156]
QVRLQESGPSLVKSSQTLSLTCTVSGFSLTRESIAWVRQAPGKVPEWLGGVGIDGTSYYSPALKSRLSITRDTSKSQASLSLSSVATEDTAMYYCARNYIDFEYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVLTQLSSVSGSLGQRISITCSGSSSNVGIYDVSWFQQLPGSGLRTVIYGTNNRPSGVPDRFSGSRSGNTATLTISSLQSEDEAIYYCAAGDSSTIAVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号374と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基275~305及び/又は337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号374のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号374のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号374と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号374のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号374のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号374(NS1G7アミノ酸配列)
[化157]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLTSYGVGWVRQAPGKTLEWISSISSGGTTFYNPALKSRLSITRDTSESQVSLSLSSVTTEDTAVYYCTRDVHIYYNDYGAAYGDRDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDQAVVTQPPSVSGSPGQRVSITCSGSSSNIGGGNYVSWYQQLPGSGLRTLIYGTTSRASGVPDRFSGSGSGNTATLTISSLQAEDEADYYCASYDTNSGSVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子のエピトープは、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。そのため、エピトープは、配列番号5
[化158]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
のアミノ酸配列内にあり得る。
エピトープは、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列内にあり得る。このエピトープには、本明細書で「S1E12」と称される特異的結合分子のCDRが結合し得る。
エピトープは、配列番号5
[化159]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
のアミノ酸配列を含み得る。エピトープは、配列番号5
[化160]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
エピトープは、配列番号5
[化161]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
のアミノ酸配列からなり得る。エピトープは、配列番号5
[化162]
(IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列からなり得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号136(S/R/D/T N/E/Y/H S/G V/I G/A)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号162(G I/V D/G/N T/I/Y/S D G E/T/R E/S/T G/Y/E Y/F N/S P/S A/V L N/K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号164(S/N/D/T Y/-/S R/-/K A/-/G/S/T D/- G/- L/-/Y A/-/G Y/-/W G/- Y/-/H V/Y Q/I/Y A/D/Q I/F D/E Y)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号167(S G S F/N/S/Y I/S G/N I/S/V S/A/G S/Y/G -/G -/D -/Y V G/T/S)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号181(A/R/D S/N/A D/R/T G/N R P/A S)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号183(G/A S S/Y/H D/- R/Q/D T/S/N Q/W/R Y/G/I T/S G/A V/L)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)、配列番号187(SHSVG)、配列番号45(TNSVG)、配列番号102(RESIA)又は配列番号199(DYGIG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)、配列番号205(GINYDGRTEYNSALKS)、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)又は配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)、配列番号210(TYRSDGYAYGYVQAIDY)、配列番号104(NYIDFEY)又は配列番号211(DSKGGWGHVYQFDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)、配列番号68(SGSYIGSSGVG)、配列番号212(SGSNIGSASVT)又は配列番号213(SGSSSNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)、配列番号214(RNRNRPS)又は配列番号215(DATNRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)、配列番号79(GSSDRTQYTGL)、配列番号216(ASHDNRISAV)又は配列番号217(GSYQSWGSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し得る。前記特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号426(S/T N/H S V G)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号427(G I D T/S D G E E G Y/F N P A/V L N/K S)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号428(S/T Y R A/T/S D G L/Y G Y V Q A I D Y)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号429(S G S F/Y I G I/S S S/G V G)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(A S D G R P S)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号432(G S S D R T Q Y T G V/L)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含む。
前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)、配列番号187(SHSVG)又は配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)又は配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)又は配列番号210(TYRSDGYAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)又は配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)又は配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「S1E12」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。上記に挙げたものと100%の同一性を有するCDRを含む特異的結合分子は、本明細書では「NS2A1」と称される。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含み得る。特異的結合分子は、以下の表11に提示されるクローンのCDR配列を含み得る。エピトープは、配列番号1の残基297~390内にあり得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表11に示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表11に示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表11に示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表11に示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表11に示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表11に示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。
特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し得る。Kは、約20nM未満、約15nM未満又は約10nM未満であり得る。Kは、好ましくは、配列番号1又は配列番号5への結合についてのKであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約500pM~約15nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約500pM~約1nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約829pMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、S1E12のCDRを含む。配列番号1への結合についてのKは、約1nM~約15nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約2.9nM~10nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、NS2A1のCDRを含む。配列番号5への結合についてのKは、約1nM~約15nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約3nM~8nMであり得る。配列番号1への結合についてのKは、約5.4nMであり得、任意選択で、特異的結合分子は、NS2A1のCDRを含む。
特異的結合分子は、配列番号218と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号218のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号218のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号218と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号218のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号218のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号218(S1E12アミノ酸配列)
[化163]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLGSNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGYNPALNSRLSITRDTSKSQVSLSLSSVTSEDTAVYYCGRSYRADGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTVSSEGKSSGASGESKVDDRVVRTQPSSVSGSLGQRVSITCSGSFIGISSVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDRFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGVFGSGTRLTVLG
特異的結合分子は、配列番号220と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する。特異的結合分子のCDRは、配列番号220のCDRと少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一であり得る。CDRは、配列番号220のCDRと100%同一であり得る。特異的結合分子は、配列番号220と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み得、CDRは、配列番号220のCDRと100%同一である。特異的結合分子は、配列番号220のアミノ酸配列を含み得る。
配列番号220(NS2A1アミノ酸配列)
[化164]
QVQLQESGPSLVKPSQTLSLTCTVSGFSLSTNSVGWVRQAPGKAPEWVAGIDTDGEEGFNPVLKSRLSITRDTSKSQVSLSLSNVTSEDTAVYYCGRSYRTDGLAYGYVQAIDYWGPGLLVTISSEGKSSGASGESKVDDQSVLTQPSSVSGSPGQTVSITCSGSYIGSSGVGWFQQLPGSGLRTIIVASDGRPSGVPDGFSMSKSGNTATLTISSLQAEDEADYFCGSSDRTQYTGLFGSGTRLTVLG
本明細書に異なるクローンに関連して開示されるCDRは、ある特異的結合分子中に組み合わされ得る。
特異的結合分子は、本明細書において表1~表11のいずれか1つに特定されるクローンに関連して開示される1つ以上のCDR配列を含み得、残りのCDR配列は、本明細書において表1~表11のいずれか1つに特定される1つ以上の他のクローンに関連して開示される。特異的結合分子は、表1~表11のいずれか1つに特定される2、3、4、5又は6個のクローンからのCDRを含み得る。
特異的結合分子は、CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、表1~表11のいずれか1つに示されるVHCDR1アミノ酸配列を含み;
VHCDR2は、表1~表11のいずれか1つに示されるVHCDR2アミノ酸配列を含み;
VHCDR3は、表1~表11のいずれか1つに示されるVHCDR3アミノ酸配列を含み;
VLCDR1は、表1~表11のいずれか1つに示されるVLCDR1アミノ酸配列を含み;
VLCDR2は、表1~表11のいずれか1つに示されるVLCDR2アミノ酸配列を含み;及び
VLCDR3は、表1~表11のいずれか1つに示されるVLCDR3アミノ酸配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1内のエピトープに結合する。
特異的結合分子は、S1D12、E2E8、E1E8、E2A6、E2B7、NS2A1、S1E12、S1B1、S1D9、S1F4、S1G2、S1G10、S2C6、MD9、412E10、412B9、412E6、412G11、CA2、CA4、CA9、CA12、CB2、CB3、CB7、CC7、CE2、CE3、3aA6、3aD6、3aB7、3bF4、3aD3、3aH6、3aG3、3bG4及びNS1G7からなる群から選択されるクローンのCDR;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み得、特異的結合分子は、配列番号1内のエピトープに結合する。
特異的結合分子は、S1D12、E2E8、E1E8、E2A6、E2B7、NS2A1、S1E12、S1B1、S1D9、S1F4、S1G2、S1G10、S2C6、MD9、412E10、412B9、412E6、412G11、CA2、CA4、CA9、CA12、CB2、CB3、CB7、CC7、CE2、CE3、3aA6、3aD6、3aB7、3bF4、3aD3、3aH6、3aG3、3bG4及びNS1G7からなる群から選択されるクローンのCDRを含み得る。
理論によって拘束されるものではないが、特異的結合分子は、その標的に一価で結合すると考えられる。特異的結合分子は、一価結合体であり得る。
特異的結合分子は、配列番号1又はその断片に25nM未満、20nM未満、15nM未満、10nM未満、8nM未満、6nM未満、5nM未満、4nM未満、3nM未満、2nM未満、1nM未満、0.5nM未満、0.4nM未満、0.3nM未満、0.2nM未満又は0.15nM未満のKで結合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1又はその断片に10nM未満のKで結合し得る。
特異的結合分子は、5~25nMのKを有し得る。特異的結合分子は、5~20nMのKを有し得る。特異的結合分子は、6~25nMのKを有し得る。特異的結合分子は、6~20nMのKを有し得る。
特異的結合分子は、mAb423が結合するエピトープと同じエピトープへの結合に関して競合し得る。理論によって拘束されるものではないが、mAb423のエピトープは、配列番号1の残基387~391に対応するDHGAEであると考えられる。mAb423の結合はGlu-391特異的であると考えられる。そのため、mAb423は、配列番号1の残基387~390に対応するDHGAには結合しない。従って、特異的結合分子は、配列番号1の残基387~391に対応するDHGAEへの結合に関して競合し得る。従って、配列番号1の残基387~391の1つ以上を含むエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、mAb423が結合するエピトープと同じエピトープへの結合に関して競合する。例えば、配列番号1の残基369~390を含むアミノ酸配列内のエピトープを有する特異的結合分子は、mAb423が結合するエピトープと同じエピトープへの結合に関して競合し得る。好ましくは、mAb423が結合するエピトープと同じエピトープへの結合に関して競合する特異的結合分子は、Glu-391特異的である。従って、mAb423が結合するエピトープと同じエピトープへの結合に関して競合する特異的結合分子は、E1E8、E2A6、E2B7、E2E8及びE1B8からなる群から選択され得る。
dGAE断片に向けられるクローンのエピトープは、PHFコアの「C字型」構成(図2~図4を参照されたい)の形成に関与すると考えられる残基を含み得る。かかるクローンの結合は、立体障害及び/又は主要残基の会合を阻害することにより、PHFコアの「C字型」構成の形成を損ない得るか、又は既存のオリゴマーへのサブユニットの結合を阻害し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内の第1の領域の、配列番号1の残基296~391内の第2の領域への結合と競合し得る。そのため、特異的結合分子は、dGAE断片内の第1の領域の、dGAE断片内の第2の領域への結合と競合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基296~390内の第1の領域の、配列番号1の残基296~390内の第2の領域への結合と競合し得る。そのため、特異的結合分子は、dGA断片内の第1の領域の、dGA断片内の第2の領域への結合と競合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基308~378内の第1の領域の、配列番号1の残基308~378内の第2の領域への結合と競合し得る。そのため、特異的結合分子は、dGAE73及び/又はdGAE71内の第1の領域の、dGAE73及び/又はdGAE71内の第2の領域への結合と競合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基296~386内の第1の領域の、配列番号1の残基296~386内の第2の領域への結合と競合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基306~391内の第1の領域の、配列番号1の残基306~391内の第2の領域への結合と競合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基306~386内の第1の領域の、配列番号1の残基306~386内の第2の領域への結合と競合し得る。
第1及び第2の領域は、同じポリペプチド分子内にあり得る。そのため、特異的結合分子は、PHFコアのヘアピン構造の形成を阻害し得る。特異的結合分子はPHFコアの折り畳みを阻害し得る。
PHFコアは、プロトフィラメントの長さに沿って延びた8本のβシート(β1~8)で構成され、C字型構成をとる。
PHFの末端から出発して、β1~2とβ8との間に形成される異型の交差β界面がある。秩序立ったコアのN端側端部は、ヘキサペプチド306VQIVYK311(配列番号430)によって形成され、これは、疎水基の直接向かい合うパッキングにより反対側のβ8からの残基373~378と相補的なパッキング界面を形成する。特異的結合分子は、配列番号1の残基306~311の、配列番号1の残基373~378への結合と競合し得る。配列番号1の306~311又は配列番号1の残基373~378のいずれかとオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基306~311の、配列番号1の残基373~378への結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基367~379内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基306~311の、配列番号1の残基373~378への結合と競合し得る。例として、S1G2(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基306~311の、配列番号1の残基373~378への結合と競合し得る。
ストランドβ2(配列番号1の残基313~322)及びβ8(配列番号1の残基368~378)は、極性ジッパーモチーフを通して互いに対してパッキングされる。特異的結合分子は、配列番号1の残基313~322の、配列番号1の残基368~378への結合と競合し得る。配列番号1の313~322又は配列番号1の残基368~378のいずれかとオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基313~322の、配列番号1の残基368~378への結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基367~379内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基313~322の、配列番号1の残基368~378への結合と競合し得る。例として、S1G2(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基313~322の、配列番号1の残基368~378への結合と競合し得る。
L324、I326及びV363の疎水性クラスターにより、PHFコアのターン直後の領域が安定化し、及びβ3とβ7との間の交差β界面は、H328及びT361の側鎖間の水素結合によって強固になる。特異的結合分子は、配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合と競合し得る。配列番号1の324~331又は配列番号1の残基356~363のいずれかとオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合と競合し得る。
例えば、配列番号1の残基319~331内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合と競合し得る。例として、CE2(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合と競合し得る。
更なる例として、配列番号1の残基355~367内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合と競合し得る。例として、CA4(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合と競合し得る。
PHFコアの2つの「サイド」は、配列番号1の残基337~368にある3本のβストランド(β4~6)によって画成されるβヘリックス構造を通して接触する。PHFコアの「ヒンジ」領域は、配列番号1の残基337~355として定義され得、代わりに「決定的に重要な異常な折り畳み」として定義され得る。2残基(E342、K343)及び3残基(347KDR349)のβアーク角部は、中心となる約70°のグリシンコンホメーション(G355)で閉じられている三角形のβヘリックス幾何学的形態を強調する。疎水性クラスター形成、脂肪族スタッキング(V339、L344、V350及びI354)及び芳香族スタッキング(F346)は、このβヘリックスの内側を安定化させる。配列番号1の残基337~355とオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355の、配列番号1の残基337~355への結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基337~355内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355の、配列番号1の残基337~355への結合と競合し得る。例として、S1D12(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355の、配列番号1の残基337~355への結合と競合し得る。
上記に記載する領域の結合に関して競合する特異的結合分子は、PHFコア構造の形成の防止、従ってタウ凝集の阻害において有用性があり得る。上記に記載する複数の領域の結合に関して競合する特異的結合分子の組み合わせは、PHFコア構造の形成の防止、従ってタウ凝集の阻害において更に高い有用性があり得る。
代わりに、第1及び第2の領域は、異なるポリペプチド分子内にあり得る。そのため、特異的結合分子は、第1のポリペプチドの、第2のポリペプチドへの結合を阻害し得る。第1及び第2のポリペプチドは、PHFコアを含み得る。
図5及び図6に図示されるとおり、新規dGAE単位は折り畳みが徐々にほどけ、既存のオリゴマーの構造と整列するようになる。このアタッチメント配列は、dGAEの主要なセグメント及びそのエピトープが徐々に結合してオリゴマーとなることに対応する3段階の観点から理解され得る。見て分かるとおり、S1D12によって認識されるヒンジ領域が一次的なアタッチメント部位であり、続いて他のドメインが徐々に対称に結合していく。
特異的結合分子は、アミノ酸配列GGGQVEVKSEKLDFKDRVQSK(配列番号375-配列番号1の残基333~353に対応する)を含む第1のポリペプチドの、PHFコアを含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。特異的結合分子は、配列番号1の残基333~353を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基333~353を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。配列番号1の残基333~353とオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基333~353を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基333~353を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基337~355内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基333~353を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基333~353を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例として、S1D12(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基333~353を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基333~353を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。
特異的結合分子は、アミノ酸配列CGSLGNIHHKPG(配列番号376-配列番号1の残基322~333に対応する)を含む第1のポリペプチドの、PHFコアを含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。特異的結合分子は、配列番号1の残基322~333を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基322~333を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。配列番号1の残基322~333とオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基322~333を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基322~333を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基319~331内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基322~333を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基322~333を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例として、CE2(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基322~333を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基322~333を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。
特異的結合分子は、アミノ酸配列SLDNITHVP(配列番号377-配列番号1の残基356~364に対応する)を含む第1のポリペプチドの、PHFコアを含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。特異的結合分子は、配列番号1の残基356~364を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基356~364を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。配列番号1の残基356~364とオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基356~364を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基356~364を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基355~367内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基356~364を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基356~364を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例として、CA4(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基356~364を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基356~364を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。
特異的結合分子は、アミノ酸配列VQIVYKPVD(配列番号378-配列番号1の残基306~314に対応する)を含む第1のポリペプチドの、PHFコアを含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。特異的結合分子は、配列番号1の残基306~314を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基306~314を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。配列番号1の残基306~314とオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基306~314を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基306~314を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基306~314を含むエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基306~314を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基306~314を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。
特異的結合分子は、アミノ酸配列KKIETHKLTF(配列番号379-配列番号1の残基369~378に対応する)を含む第1のポリペプチドの、PHFコアを含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。特異的結合分子は、配列番号1の残基369~378を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基369~378を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。配列番号1の残基369~378とオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される任意の特異的結合分子は、配列番号1の残基369~378を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基369~378を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例えば、配列番号1の残基367~379内のエピトープを有する特異的結合分子は、配列番号1の残基369~378を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基369~378を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。例として、S1G2(又はその誘導体)のCDRを含む特異的結合分子は、配列番号1の残基369~378を含む第1のポリペプチドの、PHFコア及び/又は配列番号1の残基369~378を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。
理論によって拘束されるものではないが、特異的結合分子の結合が、配列番号1の残基296~391内の第1の領域の、配列番号1の残基296~391内(又は上記に示される配列番号1の他の範囲又は残基内)の第2の領域への結合と競合するような任意の実施形態において、この特異的結合分子はタウ凝集を阻害し得る。これは、第1及び第2の領域が同じポリペプチド分子範囲内にあるか、それとも異なるかにかかわらず適用される。従って、競合的結合を決定するのに好適な又はタウ凝集の阻害薬をスクリーニングするのに好適な任意の試験を用いて、特異的結合分子が配列番号1の残基296~391内の第1の領域の、配列番号1の残基296~391内の第2の領域への結合と競合することを確認し得る。好適なスクリーニング方法としては、チオフラビンT-アッセイ、タウ-タウイムノアッセイ及び細胞培養下での凝集したタウの効果を判定するアッセイが挙げられる。細胞培養下での凝集したタウの効果を判定する好適なアッセイについては、2020年7月10日に出願された英国特許出願公開第2010620.9号明細書及び2021年7月9日に出願された英国特許出願公開第2010620.9号明細書に対する優先権を主張する国際出願PCT/欧州特許出願公開第2021/069138号明細書(これらは、両方とも参照により全体として本明細書に援用される)に開示されている。
本発明は、リガンドに対する親和性が高い特異的結合分子を提供する。概して、リガンドに対する親和性が高い特異的結合分子は、同じリガンドに対して親和性が低い特異的結合分子と比べて、特定の効果を実現するのに少なくて済むため、リガンドに対する親和性が高い特異的結合分子は、本発明において有利である。例えば、特異的結合分子が治療的使用である場合、リガンドに対する親和性が高い特異的結合分子は、同じリガンドに対して親和性が低い特異的結合分子と比べて、より低量の投薬量で済むであろうことが期待できる。これは、特異的結合分子、例えば抗体の用量の数又は量を減らすことが必要となる可能性のある患者にとって有利であり得ると共に、また治療に必要な特異的結合分子が少なくて済むであろうため、より経済的であることになる。
抗体のその標的抗原に対する親和性など、結合分子のそのリガンド(又は結合パートナー)に対する親和性は、結合分子とリガンドとの複合体の解離定数(K)によって定量的に定義することができる。特異的結合分子、例えば抗体のK値は、結合分子会合速度(即ちそれがどの程度速くそのリガンドと結合するか)に対する結合分子解離速度(即ちそれがどの程度速くそのリガンドから解離するか)の比に対応する。低いK値ほど、結合分子のそのリガンドに対する結合親和性がより高いことに対応する。Kは、特異的結合分子のそのリガンドに対する結合に好適な任意の条件下、好ましくは最適と特定される条件下で測定し得る。本実施例に記載されるとおりの方法が用いられ得る。代わりに、特異的結合分子が結合する配列番号1内のエピトープを含むペプチドに対する本発明の特異的結合分子の結合を促進すると特定される任意の他の条件が用いられ得る。特異的結合分子とそのリガンドとの間の相互作用のKを計算し得る幾つもの方法が当技術分野において周知である。公知の技法としては、SPR(例えば、Biacore)及び偏光変調型斜め入射反射率差(OI-RD)が挙げられる。
特異的結合分子は、単離された特異的結合分子であり得る。
指摘されるとおり、本発明の特異的結合分子は、ポリペプチド配列からなる6つのCDRを含む。本明細書で使用されるとき、「タンパク質」及び「ポリペプチド」は同義であり、それぞれ2アミノ酸以上が1つ以上のペプチド結合によってつなぎ合わされた配列を指す。このように、特異的結合分子はポリペプチドであり得る。代わりに、特異的結合分子は、CDR配列を含む1つ以上のポリペプチドを含み得る。好ましくは、本発明の特異的結合分子は、抗体又は抗体断片である。
CDR配列が特定のアミノ酸残基の置換によって修飾されるとき、その置換は、保存的アミノ酸置換であり得る。しかしながら、CDR残基の置換は、同様に非保存的置換であり得、1つのアミノ酸が、異なるファミリーに属する側鎖を有する別のアミノ酸に置換される。
本発明が、指定されるCDR配列と比べて1、2又は3個のアミノ酸置換を含むCDR配列を提供するときには常に、前記1、2又は3個のアミノ酸置換は、保存的アミノ酸置換であり得る。好ましくは、CDR配列は、2個の保存的アミノ酸置換を含む。より好ましくは、CDR配列は、1個の保存的アミノ酸置換を含む。
FR配列が特定のアミノ酸残基の置換によって修飾されるとき、その置換は、保存的アミノ酸置換であり得る。しかしながら、FR残基の置換は、同様に非保存的置換であり得、1つのアミノ酸が、異なるファミリーに属する側鎖を有する別のアミノ酸に置換される。
本発明が、指定されるFR配列と比べて1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換を含むFR配列を提供するときには常に、前記1、2、3、4又は5個のアミノ酸置換は、保存的アミノ酸置換であり得る。好ましくは、FR配列は、4個の保存的アミノ酸置換を含む。好ましくは、FR配列は、3個の保存的アミノ酸置換を含む。好ましくは、FR配列は、2個の保存的アミノ酸置換を含む。より好ましくは、FR配列は、1個の保存的アミノ酸置換を含む。
本発明内のアミノ酸置換又は付加は、遺伝子コードによってコードされるタンパク質原性アミノ酸、遺伝子コードによってコードされないタンパク質原性アミノ酸又は非タンパク質原性アミノ酸を使用して作られ得る。好ましくは、任意のアミノ酸置換又は付加は、タンパク質原性アミノ酸を使用して作られる。CDRの配列を作り上げるアミノ酸としては、天然に存在しないアミノ酸であって、しかし天然に存在するアミノ酸の修飾体であるアミノ酸を挙げることができる。こうした天然に存在しないアミノ酸が配列を変化させることなく、特異性に影響を及ぼさないならば、それを本明細書に記載されるCDRの作成に、配列同一性の低下なく使用することができ、即ち、それは、CDRのアミノ酸を提供すると見なされる。例えば、メチル化されたアミノ酸など、アミノ酸の誘導体が使用され得る。本発明の特異的結合分子は非天然分子であり、即ち天然に見られる分子ではない。
本明細書に提示されるCDRのアミノ酸配列への修飾は、コードDNA配列の部位特異的突然変異誘発又は固体合成法など、任意の好適な技術を用いて作られ得る。
本発明の特異的結合分子は、本明細書に記載されるとおりのCDRを含む。加えて、かかる分子は、それらのCDRの適切な提示を可能にするためのリンカー部分又はフレームワーク配列を含有し得る。追加的な特性を好都合に付与し得る追加的な配列、例えば、以上に記載したものなどのCDRを含有する分子の単離又は同定を可能にするペプチド配列も存在し得る。そのような場合、融合タンパク質が作成され得る。
本発明の特異的結合分子のCDRは、本明細書に記載される1つ以上の配列番号に対して特定の割合の配列同一性を有するものとして定義され得る。配列同一性は、任意の好都合な方法によって判定し得る。しかしながら、配列間の配列同一性の程度の決定には、配列のペアワイズ又は多重アラインメントを作るコンピュータプログラムが有用であり、例として、EMBOSS Needle又はEMBOSSストレッチャー(両方とも、Rice,P.et al.,Trends Genet.,16,(6)pp276-277,2000)をペアワイズ配列アラインメントに使用し得る一方、Clustal Omega(Sievers F et al.,Mol.Syst.Biol.7:539,2011)又はMUSCLE(Edgar,R.C.,Nucleic Acids Res.32(5):1792-1797,2004)を多重配列アラインメントに使用し得るが、任意の他の適切なプログラムを使用し得る。アラインメントがペアワイズか多重かにかかわらず、それは局所的でなく、むしろ大域的に(即ち参照配列の全体にわたって)実施しなければならない。
配列アラインメント及び%同一性の計算は、例として、標準的なClustal Omegaパラメータ:行列Gonnet、ギャップ開始ペナルティ6、ギャップ伸長ペナルティ1を用いて決定し得る。代わりに、標準的なEMBOSS Needleパラメータ:行列BLOSUM62、ギャップ開始ペナルティ10、ギャップ伸長ペナルティ0.5が用いられ得る。任意の他の好適なパラメータが代わりに用いられ得る。
本願の目的上、異なる方法によって求められた配列同一性値間で論争がある場合、EMBOSS Needleをデフォルトパラメータで用いた大域的ペアワイズアラインメントによって求められた値が有効であると考えるものとする。
本発明が、指定されるCDR配列と少なくとも85%の同一性のCDR配列を提供するときには常に、前記配列同一性は、少なくとも約85%の配列同一性であり、従って少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の同一性であり得る。好ましくは、前記配列同一性は、少なくとも90%又は少なくとも95%である。
前述のとおり、本発明の特異的結合分子は、好ましくは抗体又は抗体断片である。「抗体」は、以上に記載する特徴を備える免疫グロブリンである。また、本発明によれば、天然に存在する抗体の変異体も企図され、これは、それらのCDRを保持しているが、以下で考察するとおりの異なるフレームワークに提示され、且つ同じように機能し、即ち抗原に対する特異性を保持しているものである。このように、抗体には、同じように機能する天然又は非天然の均等物又は相同体によって天然に存在するドメインが部分的又は全面的に置き換えられている機能的均等物又は相同体が含まれる。
本発明の特異的結合分子が抗体であるとき、それは、好ましくは、モノクローナル抗体である。「モノクローナル抗体」とは、単一の抗体種からなる抗体調製物が意味され、即ち、その調製物中にある全ての抗体は、同じCDRを含め、同じアミノ酸配列を有し、従ってその標的抗原(「標的抗原」とは、特定の抗体が結合するエピトープを有する抗原が意味され、即ち、抗2N4R抗体の標的抗原は、2N4Rである)上の同じエピトープに同じ効果で結合する。換言すれば、本発明の抗体は、好ましくは、抗体のポリクローナル混合物の一部ではない。
上記に記載したとおり、抗体において、CDR配列は、重鎖及び軽鎖の可変ドメインに位置する。CDR配列は、ポリペプチドフレームワーク内に座位し、このフレームワークがCDRを抗原結合に適切に位置させる。このように、可変ドメインの残りの部分(即ち可変ドメイン配列のうち、CDRのいずれか1つの一部を形成しない部分)がフレームワーク領域を構成する。成熟可変ドメインのN末端がフレームワーク領域1(FR1)を形成し;CDR1とCDR2との間のポリペプチド配列がFR2を形成し;CDR2とCDR3との間のポリペプチド配列がFR3を形成し;及びCDR3を定常ドメインに連結するポリペプチド配列がFR4を形成する。本発明の抗体において、可変領域フレームワーク領域は、抗体がそのCDRを介して配列番号1又はその断片に結合するような任意の適切なアミノ酸配列を有し得る。定常領域は、任意の哺乳類(好ましくはヒト)抗体アイソタイプの定常領域であり得る。
本発明の特定の実施形態において、特異的結合分子は、多重特異性、例えば二重特異性モノクローナル抗体であり得る。多重特異性結合分子は、少なくとも2つの異なる分子結合パートナーに結合する、例えば、2つ以上の異なる抗原又はエピトープに結合する領域又はドメイン(抗原結合領域)を有する。二重特異性抗体の場合、抗体は、2つの重鎖及び軽鎖を上記に記載したとおりの構成で含むが、但し、それぞれ2つの重鎖及び2つの軽鎖の可変ドメインは、異なり、従って2つの異なる抗原結合領域を形成する。本発明の多重特異性(例えば、二重特異性)結合分子、例えばモノクローナル抗体において、抗原結合領域の1つは、本明細書に定義するとおりの本発明の特異的結合分子のCDR配列を有し、従って配列番号1又はその断片と結合する。本発明の多重特異性結合分子の他の1つ又は複数の抗原結合領域は、本発明のCDRによって形成される抗原結合領域と異なり、例えば本発明の特異的結合分子について本明細書に定義されるものと異なる配列のCDRを有する。特異的結合分子の、例えば二重特異性抗体における追加の(例えば、第2の)1つ又は複数の抗原結合領域も配列番号1又はその断片と結合し得るが、配列番号1又はその断片に結合する第1の抗原結合領域(本発明の特異的結合分子のCDRを有するもの)への結合と異なるエピトープで結合し得る。代わりに、追加の(例えば、第2の)1つ又は複数の抗原結合領域は、配列番号1又はその断片でない追加の(例えば、第2の)1つ又は複数の異なる抗原と結合し得る。代替的実施形態において、特異的結合分子、例えば抗体中の2つ以上の抗原結合領域が、各々同じ抗原に結合し、即ち多価(例えば、二価)分子を提供し得る。
特異的結合分子は、ヒト配列番号1又はその断片との結合能を有する抗体断片又は合成コンストラクトであり得る。抗体断片については、Rodrigo et al.,Antibodies,Vol.4(3),p.259-277,2015に考察されている。本発明の抗体断片は、好ましくはモノクローナルである(即ち、それは、抗体断片のポリクローナル混合物の一部でない)。抗体断片には、例えば、Fab、F(ab’)、Fab’及びFv断片が含まれる。Fab断片については、Roitt et al,Immunology second edition(1989),Churchill Livingstone,Londonに考察されている。Fab断片は抗体の抗原結合ドメインからなり、即ち、個々の抗体には、軽鎖と、その一体に連結した重鎖のN末端部分とから各々がなる2つのFab断片が含まれると見ることができる。このように、Fab断片には、軽鎖全体と、それが結合する重鎖のVH及びCH1ドメインとが含まれる。Fab断片は、抗体をパパインで消化することによって入手し得る。
F(ab’)断片は、抗体の2つのFab断片と、それに加えて、2つの重鎖を共に連結するジスルフィド結合を含めた、重鎖ドメインのヒンジ領域からなる。換言すれば、F(ab’)断片は、2つの共有結合的につなぎ合わされたFab断片と見ることができる。F(ab’)断片は、抗体をペプシンで消化することによって入手し得る。F(ab’)断片を還元すると、2つのFab’断片が生じ、これは、他の分子とのこの断片のコンジュゲーションに有用であり得る追加的なスルフヒドリル基を有するFab断片と見ることができる。
Fv断片は、軽鎖及び重鎖の可変ドメインのみからなる。これらは、共有結合的に連結しておらず、非共有結合性の相互作用によって弱く一体に保持されているに過ぎない。Fv断片は、単鎖Fv(scFv)分子として公知の合成コンストラクトを作製するため修飾することができる。かかる修飾は、典型的には組換えで、単一のポリペプチドがVHドメイン及びVLドメインの両方を含む融合タンパク質が生み出されるように抗体遺伝子を操作することによって実施される。scFv断片は、概して、VH領域とVL領域とを共有結合的につなぎ合わせるペプチドリンカーを含み、これがこの分子の安定性に寄与する。リンカーは、例えば1、2、3又は4アミノ酸、5、10又は15アミノ酸又は適宜1~20内の他の中間の数など、1~20アミノ酸を含み得る。ペプチドリンカーは、グリシン及び/又はセリンなど、概して好都合な任意のアミノ酸残基で形成され得る。好適なリンカーの一例は、GlySerである。かかるリンカーの多量体、例えば、二量体、三量体、四量体又は五量体、例えば(GlySer)、(GlySer)、(GlySer)又は(GlySer)などを使用し得る。しかしながら、リンカーが存在することは必須でなく、VLドメインがペプチド結合によってVHドメインに連結され得る。scFvは、本明細書では抗体断片として定義される。
特異的結合分子は、scFvの類似体であり得る。例えば、scFvは、他の特異的結合分子(例えば、他のscFv、Fab抗体断片及びキメラIgG抗体(例えば、ヒトフレームワークを有するもの))に連結され得る。scFvは、多重特異性結合タンパク質である多量体、例えば二量体、三量体又は四量体を形成するように他のscFvに連結され得る。二重特異性scFvは、ときにダイアボディと称されることもあり、三重特異性scFvは、トリアボディと称されることもあり、及び四重特異性scFvは、テトラボディと称されることもある。他の実施形態において、本発明のscFvが他の同一のscFv分子に結合され、従って単一特異性であるが多価である多量体を形成し得、例えば、二価二量体又は三価三量体が形成され得る。使用し得る合成コンストラクトには、CDRペプチドが含まれる。これは、抗原結合決定基を含む合成ペプチドである。ペプチド模倣物も使用することができる。この分子は、通常、CDRループの構造を模倣する、且つ抗原と相互作用性のある側鎖を含む配座固定有機環である。
特異的結合分子は、scAb(単鎖抗体)であり得る。scAbは、scFvを含み得る。scFvは、任意選択で上記に記載したとおりの可動性タンパク質リンカーによってつなぎ合わされた可変重鎖ドメインと可変軽鎖ドメインとを含み得る。scAbは軽鎖定常ドメインを更に含み得る。軽鎖定常ドメインは、ヒトCkドメインなど、ヒトであり得る。
本発明の抗体又は抗体断片はキメラ抗体であり得るか、又は好ましくはヒト化され得る。これは、特に、モノクローナル抗体及び抗体断片の場合に当てはまる。ヒト化抗体又はキメラ抗体又は抗体断片は、分子がヒト治療薬として使用されることになるとき望ましい。マウス抗体によるヒトの治療薬治療は、例えば、抗体の短い生体内半減期;ヒト免疫エフェクター細胞上のFc受容体によるマウス重鎖定常領域の認識が低いことに起因した、マウス重鎖定常領域によって媒介される弱いエフェクター機能;抗体への患者の感作及びヒト抗マウス抗体(HAMA)反応の発生;及び治療有効性の喪失を招くHAMAによるマウス抗体の中和といった幾つもの理由から無効となり得る。
上記に詳述したとおり、抗体のアイソタイプは、その重鎖定常領域の配列によって規定される。本発明のキメラ抗体は、任意のヒト抗体アイソタイプ及び各アイソタイプの範囲内での任意のサブクラスの定常領域を有し得る。例として、キメラ抗体は、IgA、IgD、IgE、IgG又はIgM抗体のFc領域を有し得るが(即ち、このキメラ抗体は、それぞれ重鎖α、δ、ε、γ又はμの定常ドメインを含み得る)、好ましくは本発明の抗体はIgGアイソタイプである。従って、本発明のキメラ抗体は、任意のアイソタイプであり得る。キメラ抗体の軽鎖は、κ軽鎖又はλ軽鎖のいずれでもあり得、即ち、それは、ヒトλ軽鎖又はヒトκ軽鎖の定常領域を含み得る。キメラ抗体断片は、対応して、定常ドメインを含む抗体断片(例えば、Fab、Fab’又はF(ab’)断片)である。本発明のキメラ抗体断片の定常ドメインは、上記でキメラモノクローナル抗体について記載したとおりであり得る。
キメラ抗体は、任意の好適な技術、例えば、キメラ抗体をコードするようにマウス可変ドメインのDNA配列が1つ又は複数のヒト定常ドメインのDNA配列に融合される組換えDNA技術を用いて作成し得る。キメラ抗体断片は、組換えDNA技術を用いて、かかるポリペプチドをコードするDNA配列を作り出すことによるか、又は本発明のキメラ抗体を処理して、上記に記載したとおりの所望の断片を作り出すことによるか、いずれかによって入手し得る。キメラ抗体は、ヒト療法にマウス抗体を使用することに伴う短い生体内半減期及び弱いエフェクター機能の問題を解消することを期待でき、患者感作及びHAMA出現の確率が低下し得る。しかしながら、キメラ抗体がヒト患者に投与されるときには、可変ドメインにマウス配列が存在することに起因して、患者感作及びHAMAはなおも起こり得る。
従って、好ましくは本発明の抗体又は抗体断片は完全にヒト化される。ヒト化抗体は、別の種、例えばマウスに由来する抗体であって、抗体鎖の定常ドメインがヒト定常ドメインに置き換えられているのみならず、可変領域のアミノ酸配列が修飾されている、詳細には外来性(例えば、マウス)フレームワーク配列がヒトフレームワーク配列に置き換えられていて、好ましくは抗体中の唯一の非ヒト配列がCDR配列であるような抗体である。ヒト化抗体は、患者感作及びHAMA出現を回避し又はその確率を最小限に抑えることを含め、ヒトにおける非ヒト抗体の治療使用に伴うあらゆる問題を解消し得る。
抗体のヒト化は、概して、CDRグラフト化として公知の処理によって実施されるが、当技術分野における任意の他の技法が用いられ得る。CDRグラフト化については、Williams,D.G.et al.,Antibody Engineering Vol.1,edited by R.Kontermann and S.DObel,Chapter 21,pp.319-339に十分に説明されている。この処理では、初めに上記に記載したとおりのキメラ抗体を作成する。続く外来性、例えばマウス可変ドメインのヒト化には、最適なヒト可変領域のFR内に各免疫グロブリン鎖からのマウスCDRをインターカレートすることが関わる。これは、マウス可変ドメインを既知のヒト可変ドメインのデータベース(例えば、IMGT又はKabat)とアラインメントすることによって行う。最良にアラインメントされた可変ドメイン、例えばヒト及びマウスフレームワーク領域間で高い配列同一性のあるドメイン、同じ長さのCDRを有するドメイン、最も類似した構造を有するドメイン(ホモロジーモデリングに基づく)等から、適切なヒトフレームワーク領域を同定する。次に組換えDNA技術を用いてマウスCDR配列をリードヒトフレームワーク配列中の適切な位置にグラフト化し、次にヒト化抗体を作製し、標的抗原への結合に関して試験する。抗体ヒト化処理は、当業者によれば公知で、理解され、当業者は、更なる指示がなくてもこの技法を実施することができる。抗体ヒト化サービスも幾つもの営利企業、例えばGenScript(米国/中国)又はMRC Technology(英国)によって提供されている。ヒト化された抗体断片は、上記に記載したとおりのヒト化抗体から容易に入手することができる。
このように、本発明の抗体又は抗体断片は、任意の種に由来することができ、例えばそれは、マウス抗体又は抗体断片であり得る。しかしながら、抗体又は抗体断片はキメラ抗体又は抗体断片であることが好ましく、即ち抗体又は抗体断片の可変ドメインのみが非ヒトであり、定常ドメインが全てヒトであるものが好ましい。最適には、本発明の抗体又は抗体断片はヒト化抗体又は抗体断片である。
本発明は、上記に記載する特異的結合分子を含む組成物も提供する。配列番号1内のエピトープに結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも90%が、25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合する。結合分子のKを測定し得る技法及びKを測定し得る条件は、上記に記載する。代替的実施形態において、配列番号1内のエピトープに結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも90%が前述のとおりのCDRを有し、好ましくは各分子につき(例えば、抗体中に)2コピーのCDRを有するような本発明の特異的結合分子を含む組成物が提供される。なおも更なる実施形態において、特異的結合分子が抗体又はその断片であり、前記組成物中のそれらの抗体又は断片の少なくとも90%が本発明の前記抗体又は断片である(即ち前述のとおりのCDRを有する、好ましくは前述のCDRの2つのコピーを有する)ような本発明の特異的結合分子を含む組成物が提供される。本発明に係る更に好ましい組成物は、本発明の抗体断片、モノクローナル抗体若しくはその断片、キメラ抗体若しくはその断片又はヒト化抗体若しくはその断片を含む。
本発明の第1の態様の別の記載において、本発明は、配列番号1内のエピトープに結合する特異的結合分子を提供する。この別の第1の態様では、本発明の特異的結合分子は、抗体mAb423の結合親和性に言及することなく定義される。本発明のこの別の第1の態様は、本発明の第1の態様に関係する上記に特定されるありとあらゆる特徴及び本発明の後続の態様に関係する下記に特定されるありとあらゆる特徴と組み合わせて開示される。
第2の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子を含む組成物であって、配列番号1内のエピトープと結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも90%が25nM未満のKで結合する、組成物を提供する。
用語「組成物」は、本明細書で使用されるとき、少なくとも本発明の特異的結合分子を含有する産物(例えば、溶液又は調製物)を意味する。組成物は、特異的結合分子が安定に保存され得る形態、即ち特異的結合分子が分解しない若しくは変性した状態にならないか、又はその構造若しくは活性を失わない形態に作り上げられなければならない。抗体を保存し得る好適な条件は、当業者に周知である。本発明の組成物は、水性組成物(即ち水中に作り上げられる溶液)又は1つ以上の有機溶媒など、溶媒中又は主に溶媒中に作り上げられる組成物など、液体組成物(即ち溶液)であり得る。かかる溶媒は、極性又は非極性であり得る。代わりに、組成物は、凍結乾燥粉末などの粉末であり得るか、又は特異的結合分子の保存に好適な任意の他の形態であり得る。
配列番号1に結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも90%は、25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合する。好ましくは、配列番号1に結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも95%、96%、97%、98%又は99%は、25nM、20nM、15nM又は10nM未満のKで結合する。この実施形態において特異的結合分子は、前述の定義を有するものの、必ずしも本発明の特異的結合分子であるとは限らず、即ち、少なくとも90%が所要のKを有するかどうかを決定するために、配列番号1と結合する全ての特異的結合分子が判定される。好ましくは、判定されることになる特異的結合分子は、抗体又はその断片である。当業者は、特異的結合分子のそのリガンドへの結合のKを計算することが可能である。本発明の特異的結合分子のKを計算し得る条件及びそれを実現し得る方法は、上述される。90%とは、配列番号1と結合する特異的結合分子の数が90%であることを意味し(即ち10個の特異的結合分子のうち、配列番号1と結合するのが9個)、90%w/wではない。注記されるとおり、特異的結合分子のうち、配列番号1と結合する少なくとも90%は、25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合する。これは、組成物が、他の抗原と結合する特異的結合分子をいかなる濃度で含むことも除外しない。これは、配列番号1に結合する分子の大部分が一様である組成物、即ち類似した機能を有する組成物を提供する。
配列番号1内のエピトープと結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも90%は、25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合し得る。
配列番号1内のエピトープと結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも95%は、25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合し得る。
配列番号1内のエピトープと結合する、組成物中の特異的結合分子の少なくとも99%は、25nM未満、好ましくは20nM、15nM又は10nM未満のKで結合し得る。
本発明の組成物(及び調製物)は、抗体又は抗体断片などの特異的結合分子の保存に有利であり得る添加剤を含有し得る。例として、組成物が液体である場合、組成物は有利には、グリセロール又はエチレングリコール、例えば、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%又は少なくとも50%グリセロール又はエチレングリコールなど、高濃度の凍結保護剤を含み得る。パーセンテージはw/w又はv/vとして表され得る。凍結保護剤は、低温で組成物が凍結するのを防止して、特異的結合分子を保存中の氷害から保護する。濃縮スクロース(例えば、少なくとも250mM、少なくとも500mM、少なくとも750mM又は少なくとも1Mスクロース)が、有利には液体組成物中に含まれ得る。液体組成物は、1つ以上の抗酸化剤、例えば3-メルカプトエタノール又はジチオスレイトール、1つ以上の金属キレート剤、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)及び1つ以上のキャリアータンパク質、特にウシ血清アルブミン(BSA)も含み得る。液体組成物は、好ましくは、最大1%のBSA、例えば0.1~0.5%のBSAを含み得る。本発明の組成物はpHが5~8、例えば6~8、7~8又は7~7.5であり得る。pHは、組成物に緩衝液、例えばトリス(即ちトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)、HEPES又はMOPSを加えることによって維持し得る。例として、組成物は、5~50mM HEPES、例えば10~20mM HEPESを含有し得る。本発明の凍結乾燥組成物(又は組成物)は、ポリオール、例えばグリセロール又はソルビトールなど、1つ以上の安定剤及び/又は糖、例えばスクロース、トレハロース又はマンニトールを含有し得る。組成物は、下述する組成物用の記載されるとおりの追加成分も含有し得る。
第3の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子をコードする核酸配列を含む核酸分子を提供する。
核酸配列は、配列番号43、219、249、251、253、380~411及び431からなる群から選択され得るか、又は配列番号43、219、249、251、253、380~411及び431のいずれか1つと少なくとも70%の同一性を有する核酸配列であり得る。好ましくは、核酸配列は、配列番号43、219、249、251、253、380~411及び431のいずれか1つと少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有し得る。
配列番号380(S1D12ヌクレオチド配列)
[化165]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTGAACAACAATGCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTCGCTTGTGGGTTGTAGCAGTGATGGAACGTGTTACTATAATTCGGCCCTGAAATCCCGGCTCGACATCACCAGGGACACCTCCAAGAACCAGATCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTTACAACTGACGACGCGGCCGTGTACTATTGTACAAGAGGCCATTATAGTATTTATGGTTATGACTATCTTGGCACTATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTCGGGGGTGGTAATAGTGTGGGCTGGTACCAACACCTCCCAGGCTCAGGCCTCAAAACCATCATCTATGATACTAACAGTCGACCCTCGGGGGTCCCGGACCGATTCTCTGGCTCCAGGTCTGGCAACACGGCCACCCTAACCATCAACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGGTGATTATTACTGTGTAACGGGTGACAGCACTACTCATGATGATCTTGTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGG
配列番号219(S1E12ヌクレオチド配列)
[化166]
CAGGTGCAGTTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCCGGATTCTCATTAGGCAGCAATTCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAGGTCTCTTTGTCATTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAAGTTATAGGGCTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACAGGGTCGTGCGGACTCAACCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号381(S1G2ヌクレオチド配列)
[化167]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCTTTGTCATTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAAGTTATAGGGCTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCCGTGGTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCCTTATACTGGGGTCTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号388(S1B1ヌクレオチド配列)
[化168]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTGTCCAGCAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCTTTGTCATTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGTAAGAAGTTATAGGACTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCGTCATCGTTGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTAACTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCtTGGT
配列番号382(CA4ヌクレオチド配列)
[化169]
CAGGTTCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCTATTCCGTATACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGCCAGGCACTGGAGTGGATTAGTATTATGTATGCTAGTGGAAGAGTAGACTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAATTCTCCCTGTCATTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTCTACTACTGTACAAGAGGAATCGAAAACTGGGGCCCCGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACGACATCCAGGTGACCCAGTCTCCGTCCTCCCTGTCTGCATCTCTAACAGAGAGAGTCTCCATCACTTGCCGGACCAGTCAGAGCGTTAACAATTACTTAAGCTGGTATCAGCAGAAACCAGGGCAAGCTCCTAAGCTCCTGATCTATTATGCAACCAGATTGTACACCGATGTCCCATCCCGGTTCAGTGGCAGTGGATCTGGGACAGATTACACCCTCACCATCACCAGCCTGGAGGCGGACGACACTGCAACTTATTACTGTCTACAATATGATAGTACACCTCTTGCATTCGGCGGTGGGACCAACGTGGAAATCAAACGG
配列番号383(CE2/E1B8ヌクレオチド配列)
[化170]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAACTATCCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGATTGGTAACATAGAAAATGATGGAAGTGCGAACTATGCCTCGGCCCTGAAATCCCGACTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAACCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGCGACAACTGAGGACACGGCCGTTTACTACTGTGGAAGAGAATTCGGTGGGAGTGATGGTTATACTTATTTCGTTGATATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATGTGAGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAAATCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCACCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACGGCAGTAGCAGTGGTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号249(E2E8ヌクレオチド配列)
[化171]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCGACCGTGGTGTAGCCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGGTTGGTACTATGCGTAGTGGTGGAACGATAGACTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTTTTCCTGTCACTGAGCAGCGTCACAACTGAGGACATGGCCATGTACTACTGTGCCAGAGGTTATTTGAGCGGTGATCGTTATGCCTGGGGCCGAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCGCCTGCTCTGGAAGCAGGAGCGACATTGGATATGGTAATTATGTGAGCTGGTTCCAACAGATCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTTATTTATGATACAAACACTCGGGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCGCCAGGTCTGGCAACACAGCAACACTGACCATCAACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCAAATATTGACAGTAGTCGCAGTCATCTTTTCGGCAGTGGCACCAGACTGACCGTCCTGGGT
配列番号251(E1E8ヌクレオチド配列)
[化172]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACTGACTGGGGTGTAGCTTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGCTTGGTACGATGCGTAGTGGTGGGACTACAGACGATAACCCGGCCCTGAAATCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCTAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACATGGCCATGTACTACTGTGCCAGAGGTTATTTGAGTGGTGTGCATTATGCCTGGGGCCGAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTATCTGGGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTGGGAGATGGTAGATATGTGAGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGATACAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTTCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTCATCATCACCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTATTGACAGCGGTAACAATCTTCTTTTCGGCAGCGGCACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号431(NS2A1ヌクレオチド配列)
[化173]
CAGGTGCAGTTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTCGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAAGCACTAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTTTAATCCAGTCCTTAAGTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCTTTGTCATTGAGCAACGTGACAAGTGAAGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAAGTTATAGGACTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACTATCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGTCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCGGGTCCCCGGGCCAGACAGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTATATCGGTAGTAGTGGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACGGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGACTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号384(CE3ヌクレオチド配列)
[化174]
CAGGTGCGACTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCGTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTGATCAGCAATGCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTCGCTTGCTGGTTGTAGCAGTGATGGAAAGTGTTACTATAACTCGGCCCTGAAATCCCGGCTCGACATCACCAGGGACACCTCGAAGAACCAGATCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTCACAACTGACGACGCGGCCGTGTACTACTGTACAAGAGGCTATTATCCTGTTTATGGTTATGACTATCTTGGCACTATCGACTACTGGGGCCCCGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAAGCTGTGCTGACTCAACCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGTAGAAATGATGTAGCCTGGTTCCAACAACTCCCAGGATCAGGCCTCAGAACCATCATCTATGGTACTACCAGTCGACCCTCAGGTATCCCGGACCGATTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCGTTACGGCCACCCTGACCATCGACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGCCTCTGGTGACAGTAGTGCCATTAATGATATTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号385(CB7ヌクレオチド配列)
[化175]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAACTATCGTGTAGGTTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGGTTAGTAACATACGGAGTGGTGGAACTACATGGTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCGCGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTATATTATTGTGCAAGAGATTCCTCTGGTGATCTTTATGCGTATGATTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCCGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAGGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATGACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATATGGCCTGGTTCCAACAGGTTCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTACTACTGTGCATCTTATGACAGCACTAGCGGGGGTGTCTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号386(CC7ヌクレオチド配列)
[化176]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCACTAACCAGCAATGCTGTGATCTGGGTCCGGCAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTTTGATAGATGTTGATGGAGATGCAGCCTATGACCCAGCCCTTAAGTCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCCCTTTCACTGCGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGCAAGAGACTATGGTAGTTGGGGTTATGTTTCCGACATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACAGGGTCGTGCGGACTCAACCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTACATCACTGGTAGTTCTGTAGGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCGGGCCTCAAAACCGTCATCTATGACAATAACGATCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCGGGCGACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACACCAGTAACATTGGTCTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号387(412E10ヌクレオチド配列)
[化177]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGCTTCTCTGTAATAAGCGATTCTGTAGCCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAAGTGCCGGAGTGGCTTGGTGCTAGCGGCAGTTCTGGAAACAAATACTATAACCCGGCCCTAAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGATACGGCCGTGTACTACTGTGCGAGAGGTATTATCGCCGGTGTAGATGTCTGGGGCCGAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATGTGGGCTGGTACCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTACAGCCATTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGGGACACAGCCACCCTTACCATCACCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTACTACTGTGCATCTTATCAGAGTAATTACGCTTTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号43(E2B7ヌクレオチド配列)
[化178]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCTGGGGTGTAGCTTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGCTTGGTACCATGCGTAGTGGTGGTGGTACAGAATATAATCCGGCCCTGAAATCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACATGGCCATGTACTACTGTGCCAGAGGTTATTTGAGTGGTATTCATTATGCCTGGGGCCGAGGACTCCTAGTCTCCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCTGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGAGATGGTGATTATGTGGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATAGTGCGCGCAATCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTAACCATCACCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTATTGACACCAGTCGCTCTCACATTTTCGGCAGCGGGACCAGACTGACCGTCCTGGGT
配列番号253(E2A6ヌクレオチド配列)
[化179]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACTGACTGGGGTGTAGCTTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGCTTGGTACGATGCGTAGTGGTGGGACTACAGACGATAACCCGGCCCTGAAATCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCTAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACATGGCCATGTACTACTGTGCCAGAGGTTATTTGAGTGGTGTGCATTATGCCTGGGGCCGAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCGGGTCGTGCGGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGAGCTGGTAATTATGTGGGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAATCGAGCCTCGGGGGTCCCCGCCCGATTCTCAGGCTCCAAGTCTGGCGTCACAGCGACTCTAACCATCACCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTATTGACACCAGTCGCTCTCACATTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号389 S1D9ヌクレオチド配列
[化180]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATAGTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAATCAAGTCTCTTTGTCATTGAGCAGAGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTTTACTACTGTGGAAGAACTTATAGGACTGATGGTTATGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCGGGTCATGCTGACTCAGCCACCCTCCGTGTCCGGGTCCCCGGGCCAGACGGTATCCATCACCTGCTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCGTCATTTTTGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGATCGATTCTCTAACTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGAGT
配列番号390(S1F4ヌクレオチド配列)
[化181]
CAGGTGCAGTTGCAAGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAAGTAGCAATTCTGTCGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCATTGTCATTGAGCAGCGTTACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGTAAGAAGTTATAGAGCTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGCTCACCATCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCCGTGGTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCGTCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTAACTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号391(S1G10ヌクレオチド配列)
[化182]
CAGGTTCAGTTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCATTGTCATTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAAGTTATAGAGCTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCATGTCCGGGTCCCTGGGCcAGAGGGTCTCCATCACCTGTTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号392(S2C6ヌクレオチド配列)
[化183]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAATCAGCAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAAGTCCCAATATGCAGCTAGTGATCCGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCCTTGTCATTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAACTTATAGGACTGATGGTTTTGCTTATGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGCTCACTATCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTTTATTGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号393(MD9/MoD9ヌクレオチド配列)
[化184]
CAGGTGCGGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGTCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGGGAATCTATAGCCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGCTTGGTGGTGTAGGCATTGATGGAACCTCATACTATAGCCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGTATCACGAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGCCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGGCAACTGAGGACACGGCCATGTATTACTGTGCACGTAATTATATTGATTTCGAGTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAACTGTCCTCCGTATCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGATCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGTATATATGATGTGTCTTGGTTCCAACAACTCCCAGGATCAGGCCTCAGAACCGTCATCTATGGTACTAACAATCGACCCTCGGGTGTCCCGGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACGGCCACCCTGACTATCAGCTCTCTCCAGTCTGAGGACGAGGCCATTTATTACTGTGCTGCTGGTGACAGCAGTACTATTGCTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号394(412B9ヌクレオチド配列)
[化185]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCTGTAATAAGCGATTCTGTAGCCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAAGTGCCGGAGTGGCTTGGTGCTAGCGGCAGTTCTGGAAACAAATACTATAACCCGGCCCTAAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGATACGGCCGTGTACTACTGTGCGAGAGGTATTATCGCCGGTGTAGATGTCTGGGGCCGAGGACTCCTGGTCTCCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGGCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTGATTATGTGGGCTGGTACCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAGCCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCTGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACAGCAGTGACGGTGGTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号395(412E6ヌクレオチド配列)
[化186]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCAGAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACAAACTATGGTGTGGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGCTTGGTAACATATATAGTGGTGGGTCTACATACTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGACTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAACAGCGTGACACTTGAGGACACGGCCGTTTATTACTGTGGAAGAGGAGGTGTTGGGAGTGTCGACGTCTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGCCCTCCGTGTCCGGTTCCCCAGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAGGCAGGAATAACATCGGGCGTGGTACCTTTGTGGACTGGTACCAGCAACTCCCAGGATCAGGCCTCAAAACCGTCATCTATGGTACTGACCGTCGACCACCGGGGGTCCCGGACCGATTCTCCGGCTCCAAGACTGGCAACGCGGCCACCCTGACCATCACCTCCCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTGGTGTGCTACTTATGATTACAGTAATGATATGATTATTCTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号396(412G11ヌクレオチド配列)
[化187]
CAGGTGCGGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGTACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCTATGCTTTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAGGGCTCCGGAGTGGATTGGTAACATATGGAGGGGTGGACGAATAGAATATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACTAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCGCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGATACGGCCGTGTACTACTGTTCAAGAAGTGGCGGCGACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATGTGGGCTGGTACCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGAGAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCCCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCGTCTTATGATAGGAGTGAGAGTGTTGTGTTCGGCAGCGGGACCAGACTGACCGTCCTGGGT
配列番号397(CA2ヌクレオチド配列)
[化188]
CAGGTTCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAAGCAGCGTCGCTGTAAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGCTTGGTGGCATTATTAGTAATGGAGGCACAGGCTATAATCCGGCCCTGAAATCTCGGCTGAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGGCACTGACCCACGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGGGGAGTTGAATGGGAGGGCTCTATGGACTACTTGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCTCTGGCTCTGAGACTAAAGTGGATGACCAGTCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCGGGTTCCTGGGCCAGAGGGTCACCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGAGCTGGTAGTTATGTGGGCTGGTACCAGCAGGTCCCAGGATCGGGCCTCAGAATCCTCATCTATGGTGCAACCAAGCGAGCCTCGGGACTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGGAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGCGTATCTTATCAGACTGATTTTACTTTAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTAGGT
配列番号398(CA9ヌクレオチド配列)
[化189]
CAGGTGCAGCTTCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCTTTGTCATTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAAGTTATAGGAGTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAAGCTGTGCTGACTCAGCCGGCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGTTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号399(CA12ヌクレオチド配列)
[化190]
CAGGTGCAGCTGCAGGGGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCTTTTGACAGCTATTATGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGCTTGGTAATATATATAGTACTGGAAGGGCATTCTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTATCAGTGAGCAGCGTGACAATTGAGGACACGGCCCTGTACTACTGTGTCAGAGGCTCGTATTATCACGGTGGTGGCAATGGGATGGTCGACTTTTTCGACTACTGGAGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGTCGTGCGGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAATGTTGGATATGGTAATTATGTGGGCTGGTTCCAACAGGTGCCAGGGTCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGGAATACAGCCACCCTGACCATCGACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTTCATCTTATCAACGCGGTAACACTGGTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号400(CB2ヌクレオチド配列)
[化191]
CAGGTTCAGCTTCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAAGCACTAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTTTAATCCAGTCCTTAAGTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCTTTGTCATTGAGCAACGTGACAAGTGAAGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAAGTTATAGGACTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACTATCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGTCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCGGGTCCCCGGGCCAGACAGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTATATCGGTAGTAGTGGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCAATATACTGGACTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号401(CB3ヌクレオチド配列)
[化192]
CAGGTTCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAAGCAGCGTCGCTGTAAACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGCTTGGTGGCATTATTAGTAATGGAGGCACAGGCTATAATCCGGCCCTGAAATCTCGGCTGAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGGCACTGACCCACGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGGGGAGTTGAATGGGAGGGCTCTATGGACTACTTGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCTCTGGCTCTGAGACTAAAGTGGATGACCAGTCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCGGGTTCCTGGGCCAGAGGGTCACCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGAGCTGGTAGTTATGTGGGCTGGTACCAGCAGGTCCCAGGATCGGGCCTCAGAATCCTCATCTATGGTGCAACCAAGCGAGCCTCGGGACTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGGAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGCGTATCTTATCAGACTGATTTTACTTTAGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTAGGT
配列番号402(CB7ヌクレオチド配列)
[化193]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAACTATCGTGTAGGTTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGGTTAGTAACATACGGAGTGGTGGAACTACATGGTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCGCGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTATATTATTGTGCAAGAGATTCCTCTGGTGATCTTTATGCGTATGATTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCCGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAGGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATGACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATATGGCCTGGTTCCAACAGGTTCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTACTACTGTGCATCTTATGACAGCACTAGCGGGGGTGTCTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号403(CC7ヌクレオチド配列)
[化194]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCACTAACCAGCAATGCTGTGATCTGGGTCCGGCAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTTTGATAGATGTTGATGGAGATGCAGCCTATGACCCAGCCCTTAAGTCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCCCTTTCACTGCGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGCAAGAGACTATGGTAGTTGGGGTTATGTTTCCGACATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACAGGGTCGTGCGGACTCAACCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTACATCACTGGTAGTTCTGTAGGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCGGGCCTCAAAACCGTCATCTATGACAATAACGATCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCGGGCGACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACACCAGTAACATTGGTCTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号404(3aA6ヌクレオチド配列)
[化195]
CAGGTGCGGCTGCAGGAGTCGGGATCCAGTCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCGTCTGCACGGTCTCTGGATTCCCATTAACCAGCAATGCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGCTAGGTCTCATAGATATTGATGGAGACACAGCCTATAACCCAGCCCTTGAGTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGGCAATTGAGGACACGGCCGTGTACTATTGTGCTCGTCATTATGATAAATGGGGTTATGCTGATTCGATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCCCTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTTTGGTTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTGATTATGTAGGCTGGTACCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGATGCAACCACTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGGAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATCAGAATGAAAGAAGTGGTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号405(3aD6ヌクレオチド配列)
[化196]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCACTAACCAGCAATGCTGTGATCTGGGTCCGGCAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTTTGATAGATGTTGATGGAGATGCAGCCTATGACCCAGCCCTTAAGTCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCCCTTTCACTGCGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGCAAGAGACTATGGTAGTTGGGGTTATGTTTCCGACATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCGACATCGGTGGTGCTGATGTAGGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCCTCATCTATGATAATGACAATCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGCCTGAGGATGAGGCCGATTATTTCTGTGGCACTTATTCTGGTGCTAACTATGGTATTTTTGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号406(3aB7ヌクレオチド配列)
[化197]
CAGGTTCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACTAGCAATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGGTTGGTGATAAAAGCAGTGCTGGAAAGACATACGGTAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGTAAGATGCAGGGATGGTGGTGTGACTTATGGTTATGACGTCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTGATGTTGTGAGCTGGTTCCAACAGTTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATTTTCGGTACAACGACTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACGCAGCGACTCTAACCATCAACTCTCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGACTATTACTGTGCGTCTTTTGATAGTGATAGCGGTGGAATTGCCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号407(3bF4ヌクレオチド配列)
[化198]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCCTTGAGTAGCAATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGCTTGGTGATATAAGCAGTGTTGGAAAAAAATACGCTAACCCGGCCCTGAAATCTCGGCTCAGCTTCACTAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTGTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTATTGTGTAAAATGCAGGGATGGTGGTGTGACTTATGGTTATGATATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTAAGTCCACGGGCCAGACTGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGGTTACGTAATTATGTGACCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGATCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGATCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTGCTGACACCAATGACGGTGGTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号408(3aD3ヌクレオチド配列)
[化199]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACTAGCAATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCGGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGGTTGGTGATATAAGCAGTGGTGGAAAAGTATACGGGCACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCAGTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGTAAGATGCAGGGATGGTGGTGTGAGTTATGGTTATGATAGCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGGTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTGATTATGTGGGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGTAACCGAGCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCAGCTCGATCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACGACAGTAGCGGTGGTATTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号409(3aH6ヌクレオチド配列)
[化200]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCCTTGAGTAGCAATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGCTTGGTGATATAAGCAGTGTTGGAAAAAAATACGCTAACCCGGCCCTGAAATCTCGGCTCAGCTTCACTAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTGTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTATTGTGTAAAATGCAGGGATGGTGGTGTGACTTATGGTTATGATATCGACTACTGGGGCCCAGGACTACTGGTCACCGCCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCCGTGGTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCCGGAAGCTCCGGCAACGTTGGCTATGGCGATTATGTGAGTTGGTTCCAACAATTCCACGGATCGGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAATCTTGCCTCGGGAGTTCCCGCCCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACGGCCACCCTTACTATCAGCTCGCTCCACGCTGAGGACGAGGCCGATTACTATTGTGCATCTTATGACAGCAGTAGCGGCGGTGTGTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号410(3aG3ヌクレオチド配列)
[化201]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAAGTAGTAATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGGTTGGTGATATAAGTAGTAGTGGAAAAGCATACGCTAATCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCGCCAAGACCCAAGTCTTCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGTAAGATGCAGGGATGGTGGTGTAAGTTATGGTTATGATATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCACCCTCCGTGTCCGGGTCCCCGGGCCAGAGGGTATCCATTACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACATCGGGGGTGGTAATTATCTGAGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGATCTGGCAACACAGCGACTCTGACAATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTTTGACACCAGTAGCGGTGGTATTTTCGGCGCCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号411(3bG4ヌクレオチド配列)
[化202]
CAGGTGCAGCTTCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACAATCTCTGGATTCTCATTAATCAGCAATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGGTTGGTGATATTGCTAGTAGTGGAAAGGCATACAGTAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGGAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGTAAGATGCAGGGATGGTGGTGTGACTTATGGTTATGATATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCATCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCCGGAAGCACTAGCAACGTTGGAAGTGGTAATGATGTGAGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCTTCTACGGTGCAACCAACCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCACCTCGCTTCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGGATCTTATGACAGCAATAGCGGTGGTATTTTCGGCAGTGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号412(NS1G7ヌクレオチド配列)
[化203]
CAGGTGCAGCTGCAGGAATCAGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCTATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGACACTGGAGTGGATTAGTAGCATATCTAGTGGTGGAACTACTTTCTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCGAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACGACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTACAAGAGACGTGCATATTTACTATAATGATTATGGTGCTGCTTATGGTGACAGGGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCAGAAGGTAAATCTTCTGGCGCGTCTGGCGAGTCTAAAGTGGATGACCAGGCTGTGGTGACTCAGCCACCCTCCGTGTCCGGGTCCCCGGGCCAGAGGGTATCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACATCGGGGGTGGTAATTATGTGAGCTGGTACCAACAACTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCCTCATCTATGGTACAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGGTTTTCCGGCTCCGGATCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCAGCTCGCTCCAAGCTGAAGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACACGAATAGCGGTAGTGTTTTCGGCAGTGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
核酸配列は、本明細書に開示される可変ドメインをコードする核酸配列を含み得る。可変ドメインは、VHドメイン及び/又はVLドメインであり得る。典型的には、核酸配列は、VHドメインをコードする核酸配列と、VLドメインをコードする核酸配列とを含む。VHドメインをコードする核酸配列は、配列番号43、219、249、251、253、380~411及び431のいずれかのVHドメインをコードする核酸配列であり得る。VHドメインをコードする核酸配列は、配列番号567、569、571、573、575、577、579、581、583、585及び587からなる群から選択され得るか、又は配列番号567、569、571、573、575、577、579、581、583、585及び587のいずれか1つと少なくとも70%の同一性を有する核酸配列であり得る。好ましくは、核酸配列は、配列番号567、569、571、573、575、577、579、581、583、585及び587のいずれか1つと少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有し得る。VLドメインをコードする核酸配列は、配列番号43、219、249、251、253、380~411及び431のいずれかのVLドメインをコードする核酸配列であり得る。VLドメインをコードする核酸配列は、配列番号568、570、572、574、576、578、580、582、584、586及び588からなる群から選択され得るか、又は配列番号568、570、572、574、576、578、580、582、584、586及び588のいずれか1つと少なくとも70%の同一性を有する核酸配列であり得る。好ましくは、核酸配列は、配列番号568、570、572、574、576、578、580、582、584、586及び588のいずれか1つと少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有し得る。
配列番号567(S1D12 VHヌクレオチド配列)
[化204]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTGAACAACAATGCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTCGCTTGTGGGTTGTAGCAGTGATGGAACGTGTTACTATAATTCGGCCCTGAAATCCCGGCTCGACATCACCAGGGACACCTCCAAGAACCAGATCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTTACAACTGACGACGCGGCCGTGTACTATTGTACAAGAGGCCATTATAGTATTTATGGTTATGACTATCTTGGCACTATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号568(S1D12 VLヌクレオチド配列)
[化205]
CAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTCGGGGGTGGTAATAGTGTGGGCTGGTACCAACACCTCCCAGGCTCAGGCCTCAAAACCATCATCTATGATACTAACAGTCGACCCTCGGGGGTCCCGGACCGATTCTCTGGCTCCAGGTCTGGCAACACGGCCACCCTAACCATCAACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGGTGATTATTACTGTGTAACGGGTGACAGCACTACTCATGATGATCTTGTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGG
配列番号569(S1G2 VHヌクレオチド配列)
[化206]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCAATTCTGTGGGCTGGGTCCGACAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTGGTATAGATACTGATGGAGAAGAAGGCTATAATCCAGCCCTTAACTCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCTTTGTCATTGAGCAGCGTGACAAGTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGGAAGAAGTTATAGGGCTGATGGTCTTGCTTACGGTTATGTCCAAGCCATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号570(S1G2 VLヌクレオチド配列)
[化207]
CAGGCCGTGGTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTTCATCGGTATTAGTAGTGTAGGCTGGTTCCAACAGCTCCCAGGATCGGGCCTCAGAACCATCATCGTGGCGAGTGACGGTCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTATGTCCAAATCGGGCAACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGGAAGTAGTGATAGGACTCCTTATACTGGGGTCTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号571(CB7 VHヌクレオチド配列)
[化208]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAACTATCGTGTAGGTTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGGTTAGTAACATACGGAGTGGTGGAACTACATGGTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCGCGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTATATTATTGTGCAAGAGATTCCTCTGGTGATCTTTATGCGTATGATTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号572(CB7 VLヌクレオチド配列)
[化209]
CAGGCCGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAGGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATGACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATATGGCCTGGTTCCAACAGGTTCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTACTACTGTGCATCTTATGACAGCACTAGCGGGGGTGTCTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号573(CC7 VHヌクレオチド配列)
[化210]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCACTAACCAGCAATGCTGTGATCTGGGTCCGGCAGGCTCCAGGAAAGGCGCCGGAGTGGGTTGCTTTGATAGATGTTGATGGAGATGCAGCCTATGACCCAGCCCTTAAGTCCCGCCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAAGTCTCCCTTTCACTGCGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGCAAGAGACTATGGTAGTTGGGGTTATGTTTCCGACATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号574(CC7 VLヌクレオチド配列)
[化211]
AGGGTCGTGCGGACTCAACCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCTACATCACTGGTAGTTCTGTAGGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCGGGCCTCAAAACCGTCATCTATGACAATAACGATCGACCCTCAGGGGTCCCCGACCGATTCTCTGGCTCCAAGTCGGGCGACACAGCCACCCTGACCATCAGCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACACCAGTAACATTGGTCTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号575(CA4 VHヌクレオチド配列)
[化212]
CAGGTTCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAGCTATTCCGTATACTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGCCAGGCACTGGAGTGGATTAGTATTATGTATGCTAGTGGAAGAGTAGACTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGTCAATTCTCCCTGTCATTGAGCAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTCTACTACTGTACAAGAGGAATCGAAAACTGGGGCCCCGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号576(CA4 VLヌクレオチド配列)
[化213]
GACATCCAGGTGACCCAGTCTCCGTCCTCCCTGTCTGCATCTCTAACAGAGAGAGTCTCCATCACTTGCCGGACCAGTCAGAGCGTTAACAATTACTTAAGCTGGTATCAGCAGAAACCAGGGCAAGCTCCTAAGCTCCTGATCTATTATGCAACCAGATTGTACACCGATGTCCCATCCCGGTTCAGTGGCAGTGGATCTGGGACAGATTACACCCTCACCATCACCAGCCTGGAGGCGGACGACACTGCAACTTATTACTGTCTACAATATGATAGTACACCTCTTGCATTCGGCGGTGGGACCAACGTGGAAATCAAACGG
配列番号577(3bG4 VHヌクレオチド配列)
[化214]
CAGGTGCAGCTTCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACAATCTCTGGATTCTCATTAATCAGCAATGGTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTGGGTTGGTGATATTGCTAGTAGTGGAAAGGCATACAGTAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGGAGCGTGACAACTGAGGACACGGCCGTGTACTACTGTGTAAGATGCAGGGATGGTGGTGTGACTTATGGTTATGATATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号578(3bG4 VLヌクレオチド配列)
[化215]
CAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCATCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCCGGAAGCACTAGCAACGTTGGAAGTGGTAATGATGTGAGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCTTCTACGGTGCAACCAACCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCACCTCGCTTCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGGATCTTATGACAGCAATAGCGGTGGTATTTTCGGCAGTGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号579(CA7 VHヌクレオチド配列)
[化216]
CGGGTGCGGCTGCAGGGGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAACCtTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCTTTTGACAGCTATTATGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGCTTGGTAATATATATAGTACTGGAAGGGCATTCTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTATCAGTGAGCAGCGTGACAATTGAGGACACGGCCCTGTACTACTGTGTCAGAGGCTCGTATTATCACGGTGGTGGCAATGGGATGGTCGACTTTTTCGACTACTGGAGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号580(CA7 VLヌクレオチド配列)
[化217]
CAGGTCGTGCGGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAATGTTGGATATGGTAATTATGTGGGCTGGTTCCAACAGGTGCCAGGGTCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGCTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGGAATACAGCCACCCTGACCATCGACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTTCATCTTATCAACGCGGTAACACTGGTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号581(E2E8 VHヌクレオチド配列)
[化218]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCGACCGTGGTGTAGCCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGGTTGGTACTATGCGTAGTGGTGGAACGATAGACTATAACCCGGCCCTGAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTTTTCCTGTCACTGAGCAGCGTCACAACTGAGGACATGGCCATGTACTACTGTGCCAGAGGTTATTTGAGCGGTGATCGTTATGCCTGGGGCCGAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号582(E2E8 VLヌクレオチド配列)
[化219]
CAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCGCCTGCTCTGGAAGCAGGAGCGACATTGGATATGGTAATTATGTGAGCTGGTTCCAACAGATCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTTATTTATGATACAAACACTCGGGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCGCCAGGTCTGGCAACACAGCAACACTGACCATCAACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCAAATATTGACAGTAGTCGCAGTCATCTTTTCGGCAGTGGCACCAGACTGACCGTCCTGGGT
配列番号583(412E10 VHヌクレオチド配列)
[化220]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGCTTCTCTGTAATAAGCGATTCTGTAGCCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAAGTGCCGGAGTGGCTTGGTGCTAGCGGCAGTTCTGGAAACAAATACTATAACCCGGCCCTAAAATCCCGGCTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAGCCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTGACAACTGAGGATACGGCCGTGTACTACTGTGCGAGAGGTATTATCGCCGGTGTAGATGTCTGGGGCCGAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号584(412E10 VLヌクレオチド配列)
[化221]
CAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATGTGGGCTGGTACCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAACTCCTCATCTATGGTACAGCCATTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGGGACACAGCCACCCTTACCATCACCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTACTACTGTGCATCTTATCAGAGTAATTACGCTTTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号585(CE2 VHヌクレオチド配列)
[化222]
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCCTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTAACCAACTATCCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGCACTGGAGTGGATTGGTAACATAGAAAATGATGGAAGTGCGAACTATGCCTCGGCCCTGAAATCCCGACTCAGCATCACCAGGGACACCTCCAAGAACCAAGTCTCCCTGTCACTGAGCAGCGCGACAACTGAGGACACGGCCGTTTACTACTGTGGAAGAGAATTCGGTGGGAGTGATGGTTATACTTATTTCGTTGATATCGACTACTGGGGCCCAGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号586(CE2 VLヌクレオチド配列)
[化223]
CAGGCTGTGCTGACTCAGCCGTCCTCCGTGTCCAAGTCCCTGGGCCAGAGTGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGATATGGTAATTATGTGAGCTGGTTCCAACAGGTCCCAGGATCAGCCCCCAAAATCCTCATCTATGGTGCAACCAGTCGAGCCTCGGGGGTCCCCGACCGATTCTCCGGCTCCAGGTCTGGCAACACAGCGACTCTGACCATCACCTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTACTGTGCATCTTATGACGGCAGTAGCAGTGGTGTTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
配列番号587(CE3 VHヌクレオチド配列)
[化224]
CAGGTGCGACTGCAGGAGTCGGGACCCAGCCTGGTGAAGCCCTCACAGACCCTCTCCGTCACCTGCACGGTCTCTGGATTCTCATTGATCAGCAATGCTGTAGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGAAAGGTGCCGGAGTCGCTTGCTGGTTGTAGCAGTGATGGAAAGTGTTACTATAACTCGGCCCTGAAATCCCGGCTCGACATCACCAGGGACACCTCGAAGAACCAGATCTCCCTGTCACTGAGCAGCGTCACAACTGACGACGCGGCCGTGTACTACTGTACAAGAGGCTATTATCCTGTTTATGGTTATGACTATCTTGGCACTATCGACTACTGGGGCCCCGGACTCCTGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号588(CE3 VLヌクレオチド配列)
[化225]
CAAGCTGTGCTGACTCAACCGTCCTCCGTGTCTGGGTCCCTGGGCCAGAGGGTCTCCATCACCTGCTCTGGAAGCAGCAGCAACGTTGGTAGAAATGATGTAGCCTGGTTCCAACAACTCCCAGGATCAGGCCTCAGAACCATCATCTATGGTACTACCAGTCGACCCTCAGGTATCCCGGACCGATTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCGTTACGGCCACCCTGACCATCGACTCGCTCCAGGCTGAGGACGAGGCCGATTATTTCTGTGCCTCTGGTGACAGTAGTGCCATTAATGATATTTTCGGCAGCGGGACCAGGCTGACCGTCCTGGGT
当業者によれば、遺伝子コードの縮重の結果として、本明細書に記載されるとおりのCDRなど、いずれか所与のアミノ酸配列をコードし得るヌクレオチド配列が多数あることは理解されるであろう。縮重ヌクレオチド配列とは、特に、位置1から始まる参照ヌクレオチド配列のオープンリーディングフレームにある、同じタンパク質(又はタンパク質配列)をコードする2つ(以上)のヌクレオチド配列が意味される(即ち、ここで、コード配列のコドン1が参照ヌクレオチド配列の位置1~3位に対応する)。
本発明の核酸分子は、単離核酸分子であり得、DNA又はRNA又はDNA若しくはRNAの化学的誘導体を更に含み得る。用語「核酸分子」は、特に、一本鎖及び二本鎖形態のDNA及びRNAを含む。
本発明の特異的結合分子をコードする核酸分子の調製方法は、当技術分野において周知であり、例えば従来のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)クローニング技術を用いて本発明の核酸分子を構築することができる。本発明の特異的結合分子をコードするヌクレオチド配列は、特定の種類又は起源の細胞での発現用にコドン最適化され得、例えば、配列は、CHO細胞での発現用にハムスター最適化され得る。
第4の態様によれば、本発明は、本発明の第3の態様の核酸分子を含むコンストラクトを提供する。
コンストラクトは、好都合には、本発明の核酸分子を含む組換えコンストラクトである。コンストラクトにおいて、本発明の核酸分子に、本発明の核酸分子の容易なクローニングを可能にするための制限部位(即ち1つ以上の制限酵素によって認識されるヌクレオチド配列)が隣接し得る。本発明のコンストラクトにおいて、本発明の特異的結合分子をコードするヌクレオチド配列は、好都合には、前記コンストラクト内で、核酸分子にとって異種、即ち非天然であり得る発現制御配列に作動可能に連結され得る。かかる発現制御配列は、典型的にはプロモーターであるが、それに代えて又は加えて、特異的結合分子をコードするヌクレオチド配列は、ターミネーター配列、オペレーター配列、エンハンサー配列などの他の発現制御配列に作動可能に連結され得る。そのため、コンストラクトは天然又は非天然プロモーターを含み得る。
用語「作動可能に連結された」は、一方の機能が他方によって影響を受けるような単一の核酸断片上への2つ以上の核酸分子の会合を指す。例えば、プロモーターは、それがコード配列の発現に影響を及ぼす能力を有するとき、そのコード配列に作動可能に連結されている(即ち、コード配列は、プロモーターの転写制御下にある)。コード配列は調節配列に対し、センス又はアンチセンスの向きで作動可能に連結され得る。
用語「発現制御配列」は、コード配列の上流(5’非コード配列)、その範囲内又はその下流(3’非コード配列)に位置するヌクレオチド配列であって、会合しているコード配列の転写、RNAプロセシング若しくは安定性又は翻訳に影響を与えるヌクレオチド配列を指す。発現制御配列には、プロモーター、オペレーター、エンハンサー、翻訳リーダー配列、TATAボックス、B認識要素などが含まれ得る。本明細書で使用されるとき、用語「プロモーター」は、コード配列又はRNAの発現を制御する能力を有するヌクレオチド配列を指す。好適な例を以下に提供する。一般に、コード配列はプロモーター配列の3’側に位置する。プロモーターは、全体が天然遺伝子に由来し得るか、又は天然に見られる異なるプロモーターに由来する異なるエレメントで構成され得るか、又は更に合成ヌクレオチドセグメントを含み得る。ほとんどの場合、調節配列の正確な境界は、完全には定義されていないため、異なる長さの核酸断片は、同一の調節活性を有し得ることが更に認識される。
本発明のコンストラクトの調製方法は、当技術分野において周知であり、例えば従来のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)クローニング技術を用いて本発明の核酸分子を構築することができ、それを公知の方法を用いて好適なコンストラクト(例えば、発現制御配列を有する)に挿入し得る。
第5の態様によれば、本発明は、本発明の第3の態様の核酸分子又は本発明の第4の態様のコンストラクトを含むベクターを提供する。
用語「ベクター」は、本明細書で使用されるとき、特異的結合分子又はそれをコードするmRNAがそこから発現し得る本発明の核酸分子又はコンストラクトを導入し得(例えば、共有結合的に挿入し得る)、且つ/又は本発明の核酸分子/コンストラクトをクローニングし得る媒体を指す。そのため、ベクターは、クローニングベクター又は発現ベクターであり得る。
本発明の核酸分子又はコンストラクトは、当技術分野において公知の任意の好適な方法を用いてベクターに挿入され得、例えば、限定なしに、ベクター及び核酸分子を、適切な制限酵素を用いて消化し得、次に対応する付着末端を有する核酸分子とライゲートし得るか、又は適宜、消化した核酸分子を消化したベクターに平滑末端クローニングを用いてライゲートし得る。
ベクターは、細菌若しくは原核生物ベクターであり得るか、又はそれは、真核生物ベクター、特に哺乳類ベクターであり得る。本発明の核酸分子又はコンストラクトは、汎用クローニングベクター、特に細菌クローニングベクター、例えば大腸菌(Escherichia coli)クローニングベクターに作製されるか又はそこに導入され得る。かかるベクターの例としては、pUC19、pBR322、pBluescriptベクター(Stratagene Inc.)及びInvitrogen Inc.からのpCR TOPO(登録商標)、例えばpCR2.1-TOPOが挙げられる。
本発明の核酸分子又はコンストラクトは、本発明の特異的結合分子を発現させるための発現ベクター、特に哺乳類発現ベクターにサブクローニングされ得る。発現ベクターは、種々の発現制御配列を有することができる。転写及び翻訳を統制する制御配列に加えて、ベクターには、例えばベクター複製、選択マーカー等を含め、他の機能を果たす追加的な核酸配列が含まれ得る。
発現ベクターは、プロモーター配列、例えばサイトメガロウイルス(CMV)、PGK又はEF1aプロモーター、特にヒトCMV(HCMV)プロモーター、リボソーム認識・結合TATAボックス、翻訳開始部位におけるコザック配列及び3’UTR AATAAA転写終結配列など、そのそれぞれの宿主細胞における効率的な遺伝子転写及び翻訳のための必須の5’上流及び3’下流調節エレメントを有しなければならない。他のプロモーターとしては、構成的シミアンウイルス40(SV40)初期プロモーター、マウス乳腺腫瘍ウイルス(MMTV)プロモーター、HIV LTRプロモーター、MoMuLVプロモーター、トリ白血病ウイルスプロモーター、EBV前初期プロモーター及びラウス肉腫ウイルスプロモーターが挙げられる。ヒト遺伝子プロモーターも使用され得、限定はされないが、アクチンプロモーター、ミオシンプロモーター、ヘモグロビンプロモーター及びクレアチンキナーゼプロモーターが挙げられる。特定の実施形態では、誘導性プロモーターが使用され得る。これは、核酸分子の発現をオン又はオフにする能力を有する分子スイッチを提供する。誘導性プロモーターの例としては、限定はされないが、メタロチオネインプロモーター、グルココルチコイドプロモーター、プロゲステロンプロモーター又はテトラサイクリンプロモーターが挙げられる。更に、発現ベクターには、核酸分子の効率的な転写を容易にするか又は増強することのできる、エンハンサー配列及び/又はターミネーター配列として機能し得る5’及び3’非翻訳調節配列が含まれ得る。
ベクターの例は、プラスミド、自己複製配列及び転移因子である。更なる例示的ベクターとしては、限定なしに、ファージミド、コスミド、人工染色体、例えば、酵母人工染色体(YAC)、細菌人工染色体(BAC)又はPI由来の人工染色体(PAC)など、バクテリオファージ、例えば、λファージ又はM13ファージなど、及び動物ウイルスが挙げられる。ベクターとして有用な動物ウイルスの分類の例としては、限定なしに、レトロウイルス(レンチウイルスを含む)、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、単純ヘルペスウイルス)、ポックスウイルス、バキュロウイルス、パピローマウイルス及びパポバウイルス(例えば、SV40)が挙げられる。
特に好ましい発現ベクターは、Kettleborough et al.(Protein Eng,Vol.4(7):773-783,1991)に開示されるものであり、これは、哺乳類細胞においてキメラの又はリシェーピングされたヒト軽鎖及び重鎖を発現するように特別に設計された。このようなベクターは、転写用のヒトサイトメガロウイルス(HCMV)エンハンサー及びプロモーター、適切なヒト軽鎖又は重鎖定常領域、ネオマイシン耐性(neo)など、形質転換細胞の選択用の遺伝子及び宿主細胞におけるDNA複製用のSV40複製起点を含む。
第6の態様によれば、本発明は、本発明の第3の態様の核酸分子、本発明の第4の態様のコンストラクト又は本発明の第5の態様のベクターを含む宿主細胞を提供する。
宿主細胞は、原核生物(例えば、細菌)又は真核生物(例えば、哺乳類)細胞であり得る。原核細胞は、詳細には、本発明の核酸分子、コンストラクト又はベクターのクローニング用宿主として用いられ得る。クローニング用宿主としての使用に好適な原核細胞としては、限定なしに、グラム陰性又はグラム陽性生物、例えば、大腸菌属(Escherichia)、詳細には大腸菌(E.coli)などの腸内細菌科(Enterobacteriaceae)及び枯草菌(B.subtilis)などのバチルス綱(Bacilli)など、真正細菌が挙げられる。代わりに、クローニング用宿主は、真菌細胞、例えばピキア・パストリス(Pichia pastoris)若しくは酵母細胞又は更に哺乳類細胞などの高等真核細胞など、真核細胞であり得る。
代わりに、本発明の宿主細胞は、産生宿主、即ち本発明の特異的結合分子の発現及び産生に使用される細胞であり得る。産生宿主細胞は、上記に定義したとおりの原核細胞であり得るが、好ましくは真核細胞である。産生宿主は、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)など、真菌細胞又は酵母細胞であり得るが、好ましくは哺乳類細胞、特にげっ歯類細胞、ヒト細胞又は別の霊長類の細胞である。
本発明に係る産生宿主を構成し得る細胞の詳細な例としては、COS-7細胞などのCos細胞、HEK293細胞、CHO細胞が挙げられるが、任意の好適な細胞型又は細胞株を使用し得る。
本発明の核酸分子、コンストラクト又はベクターは、宿主細胞染色体に組み込まれ得るか、又は染色体外に維持され得る。核酸分子、コンストラクト又はベクターは、当技術分野において公知の任意の方法により宿主細胞に導入し得る。かかる方法には、詳細には、原核細胞について形質転換、形質導入及び接合が含まれる。形質転換とは、直接的なDNA取込みによるコンピテント細菌の遺伝子変化を指す。形質導入とは、目的のDNAを導入するためのバクテリオファージを使用した細菌の感染を指す。接合とは、直接接触している細菌細胞間での遺伝子材料の直接の移し替えを指す。
真核細胞について、核酸分子、コンストラクト及びベクターは、トランスフェクション又は形質導入によって導入され得る。トランスフェクションは、限定はされないが、リン酸カルシウム-DNA共沈殿、DEAE-デキストラン媒介性トランスフェクション、ポリブレン媒介性トランスフェクション、電気穿孔、マイクロインジェクション、リポソーム融合、リポフェクション、プロトプラスト融合、レトロウイルス感染及び遺伝子銃を含め、当技術分野において公知の種々の手段により達成し得る。形質導入とは、トランスフェクションによるのでなく、むしろウイルス感染を用いるウイルス又はレトロウイルスベクターを使用した1つ又は複数の遺伝子の送達を指す。特定の実施形態において、レトロウイルスベクターは、ベクターをウイルス粒子又はビリオンにパッケージングした後、細胞と接触させることによって形質導入される。当業者は、かかる遺伝子材料を宿主細胞に導入するための適切な方法を十分に認識している。
第7の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子を調製する方法であって、
i)本発明の第3の態様の核酸分子、本発明の第4の態様のコンストラクト又は本発明の第5の態様のベクターを宿主細胞に導入すること;
ii)特異的結合分子が産生されるように核酸分子を発現させること;及び
iii)特異的結合分子を好ましくは精製によって回収すること
を含む方法を提供する。
この方法において使用される宿主細胞は、本発明により提供される宿主細胞に関して上記に記載したとおりである。本発明の核酸分子、コンストラクト又はベクターを宿主細胞に導入する方法は、上記に記載したとおりである。有利には、本発明の核酸分子、コンストラクト又はベクターは、それを導入した宿主細胞を選択し得るように選択マーカーを含む。選択マーカーの例としては、アンピシリン耐性遺伝子(例えば、13-ラクタマーゼ)、カナマイシン耐性遺伝子又はクロラムフェニコール耐性遺伝子(例えば、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ)など、抗生物質耐性遺伝子が挙げられる。哺乳類宿主細胞における使用に特に好適な選択マーカーとしては、ハイグロマイシンBに対する耐性を付与するハイグロマイシン-Bホスホトランスフェラーゼ遺伝子(hph)、抗生物質G418に対する耐性をコードするTn5からのアミノグリコシドホスホトランスフェラーゼ遺伝子(neo又はaph)、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)遺伝子、アデノシンデアミナーゼ遺伝子(ADA)及び多剤耐性(MDR)遺伝子が挙げられる。
核酸分子、コンストラクト又はベクターが導入された細胞は、次に適宜、例えば、選択マーカーが耐性を付与する化合物への曝露によって容易に選択し得る。本発明の詳細な実施形態では、DHFR遺伝子を欠くCHO細胞に、DHFR遺伝子を担持する本発明のベクターをトランスフェクト又は形質導入することにより、細胞にDHFR機能が復元される。次に、DHFRが合成に必要とするチミジンを欠く培地中で培養することにより、トランスフェクト細胞が選択される。本発明の核酸分子の「発現」とは、核酸分子内にある、本発明の特異的結合分子をコードする遺伝子、即ちヌクレオチド配列が、本発明の特異的結合分子を産生するように転写及び翻訳されることが意味される。本発明の特異的結合分子の産生のための核酸分子の発現は、遺伝子の発現をドライブするプロモーターに依存して構成的又は誘導性であり得る。宿主細胞において遺伝子を発現させることは、当業者にとって単純明快であるが、発現条件を最適化させることが必要となることもある。これは、十分に当業者の能力の範囲内にある。
産生宿主によって産生される特異的結合分子は、最後に回収される。この方法によって産生される特異的結合分子の「回収」とは、単にそれが産生宿主細胞から分離されることを意味する。回収は、必ずしも特異的結合分子の単離を伴うわけではないが、好ましくは、特異的結合分子は、精製によって単離される。特異的結合分子は、それが宿主細胞から分泌されるように産生され得、例えば、特異的結合分子は、シグナル配列を伴い産生され得る。特異的結合分子が宿主細胞によって分泌される場合、それは、最も単純には、単に培養上清を例えば培養物の遠心によって単離することにより回収し得る。従って、特異的結合分子は、それが産生宿主細胞から分離されたであろうとおりに回収されることになる。抗体重鎖及び軽鎖は、天然でN末端シグナル配列と共にコードされ、従ってそれを産生する細胞から分泌される。好ましくは、本発明の特異的結合分子は、それが宿主細胞から分泌されるように産生され、例えばそれは、シグナル配列と共に産生され得る(従って、本発明の核酸分子は、シグナル配列を有する特異的結合分子をコードし得る)。ポリペプチド鎖が関連性のある膜(細菌の細胞表面膜、真核生物のER膜)を越えて移行すると、シグナル配列が切断され、成熟ポリペプチド配列が生じる。シグナル配列の有る及び無い特異的結合分子は、本発明の範囲内に入る。
本発明の特異的結合分子が、それが宿主細胞から分泌されるように産生されない場合、特異的結合分子は、その分子を産生する宿主細胞を収集し、溶解させることにより回収され得る。当業者は、この作業を容易に実施することができる。宿主細胞は遠心によって収集され、例えば音波処理、フレンチプレス、タンパク質抽出試薬(例えば、BugBuster(登録商標)、EMD Millipore(USA))を使用した化学的溶解又は例えばAbCam(英国)又はSigma-Aldrich(米国))によって生産されるとおりの哺乳類細胞溶解キットにより溶解され得る。本発明の特異的結合分子は、次に好ましくは精製される。特異的結合分子の精製方法については、先述している。精製は、好ましくは、溶液又は組成物中に存在する他の成分(溶媒を除く)と比べた相対的なw/w基準で判定したとき、特異的結合分子が少なくとも50%(例えば、60%、70%、80%、90%、95%)の純度となるように実現される。
代わりに、特異的結合分子は、任意の好適な無細胞合成方法によって調製され得る。
第8の態様によれば、本発明は、本発明の第7の態様に係る方法によって入手可能な特異的結合分子を提供する。
上記の方法によって入手可能な特異的結合分子は、本発明の範囲の下に入る(即ちそれは、その具体的な方法が用いられなかったとしても、かかる方法が用いられるときに入手される分子の特徴を有する)。本発明は、その方法を用いることによって入手される特異的結合分子にも関する。かかる特異的結合分子は、上記に記載される本発明により提供される特異的結合分子の特徴を有する。上記の方法によって入手可能な特異的結合分子は、ポリペプチド、好ましくは抗体又は抗体の断片である。
第9の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子又は本発明の第2の態様に係る組成物と、1つ以上の薬学的に許容可能な希釈剤、担体又は賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
本発明の組成物は、製薬技術分野で公知の技法及び手順に従い任意の好都合な方式で製剤化され得る。特異的結合分子は、薬学的に許容可能な塩の形態で提供され得、そのような場合、組成物はそれに応じて調製される。「薬学的に許容可能」は、本明細書で使用されるとき、組成物の他の原料と適合性があると共に、被投与者にとって生理学的に許容可能な原料を指す。組成物及び担体又は賦形剤材料の性質、投薬量等は、選択及び所望の投与経路、治療目的等に基づき常法どおりに選択され得る。投薬量も同様に、常法どおりに決定され得、分子の性質、治療の目的、患者の年齢、投与様式等に依存し得る。
本医薬組成物は、任意の好適な手段による対象への投与用に調製され得る。かかる投与は、例えば、経口、直腸、鼻腔、局所、経膣又は非経口であり得る。経口投与は、本明細書で使用されるとき、頬側及び舌下投与を含む。局所投与は、本明細書で使用されるとき、経皮投与を含む。非経口投与は、本明細書で定義されるとき、皮下、筋肉内、静脈内、腹腔内及び皮内投与を含む。
本明細書に開示されるとおりの医薬組成物には、液状溶液又はシロップ、粉末、顆粒、錠剤又はカプセルなどの固形組成物、クリーム、軟膏及び当技術分野で一般的に使用される任意の他の体裁の組成物が含まれる。かかる組成物における使用に好適な薬学的に許容可能な希釈剤、担体及び賦形剤は、当技術分野において周知である。
例えば、好適な賦形剤としては、ラクトース、トウモロコシデンプン又はその誘導体、ステアリン酸又はその塩、植物油、ワックス、脂肪及びポリオール類が挙げられる。好適な担体又は希釈剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、デキストロース、トレハロース、リポソーム、ポリビニルアルコール、医薬品等級デンプン、マンニトール、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、滑石、セルロース、グルコース、スクロース(及び他の糖類)、炭酸マグネシウム、ゼラチン、油、アルコール、界面活性剤及びポリソルベート類などの乳化剤が挙げられる。安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料等も使用し得る。
液体医薬組成物は、それが溶液であれ、懸濁液であれ、又は他の類似の形態であれ、以下の1つ以上を含み得る:注射用水、食塩水、好ましくは生理食塩水、リンゲル溶液、等張性塩化ナトリウム、溶媒又は懸濁媒としての役割を果たし得る合成モノ又はジグリセリド類などの固定油、ポリエチレングリコール類、グリセリン、プロピレングリコール又は他の溶媒など、滅菌希釈剤;ベンジルアルコール又はメチルパラベンなど、抗細菌剤;アスコルビン酸又は亜硫酸水素ナトリウムなど、抗酸化剤;EDTAなど、キレート剤;酢酸塩、クエン酸塩又はリン酸塩など、緩衝液及び塩化ナトリウム又はデキストロースなど、張性調整剤。非経口製剤は、ガラス製又はプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジ又は複数回用量バイアルに密封することができる。注射用医薬組成物は、好ましくは無菌である。
本発明の医薬組成物は、治療(又は予防)しようとする疾患に適切な方式で投与され得る。投与の分量及び頻度は、患者の状態並びに患者の疾患の種類及び重症度といった要因によって決まることになるが、適切な投薬量は臨床治験によって決定され得る。好都合には、本発明の特異的結合分子は、毎日、毎週若しくは毎月の用量又は中間的な頻度の用量で対象に提供され得、例えば、用量は、2、3、4、5又は6日毎、2、3、4、5又は6週間毎、2、3、4、5又は6ヵ月毎、毎年又は半年毎に提供され得る。用量は、10ng/kg~100mg/kg、例えば1pg/kg~10mg/kg体重、例えば10pg/kg~1mg/kgの量で提供され得る。当業者である臨床医は、あらゆる関連性のある要因、例えば、年齢、身長、体重、治療しようとする病態及びその重症度に基づいて、患者に適切な用量を計算することが可能であろう。本発明の医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療活性薬剤を更に含み得、即ち、組成物は、本発明の特異的結合分子と別の治療用薬剤との両方を含み得る。第2の治療活性薬剤は、例えば薬物分子又は第2の特異的結合分子であり得る。第2の特異的結合分子は、ヒトタウでないリガンドと結合し得るか、又はヒトタウ上の異なるエピトープに結合し得る。第2の治療活性薬剤は、その治療中に本発明の特異的結合分子が対象に投与される病態の治療用の第2の薬剤であり得、即ち、組成物中の本発明の特異的結合分子及び第2の治療用薬剤は、両方とも同じ病気又は病態を治療することが意図される。
本医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療活性薬剤を更に含み得る。
少なくとも1つの第2の治療活性薬剤は、本発明に係る少なくとも1つの第2の特異的結合分子を含み得る。上記に記載する複数領域の結合に関して競合する特異的結合分子の組み合わせは、PHFコア構造の形成の防止、従ってタウ凝集の阻害において更に高い有用性があり得る。
詳細な実施形態において本医薬組成物は、配列番号1の残基337~355の、配列番号1の残基337~355への結合と競合する特異的結合分子を含み得る。
本医薬組成物は、以下からなる群から選択される1つ以上の特異的結合分子を更に含み得る:
・配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合と競合する特異的結合分子;
・配列番号1の残基306~311の、配列番号1の残基373~378への結合と競合する特異的結合分子;及び
・特異的結合分子は、配列番号1の残基313~322の、配列番号1の残基368~378への結合と競合し得る。
詳細な実施形態において本医薬組成物は、配列番号1の残基333~353を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基333~353を含む第2のポリペプチドへの結合と競合する特異的結合分子を含み得る。
本医薬組成物は、以下からなる群から選択される1つ以上の特異的結合分子を更に含み得る:
・配列番号1の残基369~378を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基369~378を含む第2のポリペプチドへの結合と競合する特異的結合分子;
・配列番号1の残基322~333を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基322~333を含む第2のポリペプチドへの結合と競合する特異的結合分子;及び
・特異的結合分子は、配列番号1の残基356~364を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基356~364を含む第2のポリペプチドへの結合と競合し得る。
従って、本医薬組成物は、
i.CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含む第1の特異的結合分子であって、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、第1の特異的結合分子と;
以下:
ii.CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含む特異的結合分子であって、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、特異的結合分子;
iii.CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含む特異的結合分子であって、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、特異的結合分子;及び
iv.CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含む特異的結合分子であって、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
各CDR配列について、
(i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
(ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
を有するアミノ酸配列
を含み、特異的結合分子は、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、特異的結合分子
からなる群から選択される1つ以上の更なる特異的結合分子と
を含む。
本医薬組成物は、S1D12のCDRを含む特異的結合分子と、S1G2、CE2及びCA4からなる群から選択される特異的結合分子のCDRを含む1つ以上の更なる特異的結合分子とを含み得る。
少なくとも1つの第2の治療活性薬剤は、ADに好適な任意の対症療法など、タウオパチーに好適な任意の対症療法であり得る。少なくとも1つの第2の治療活性薬剤は、アセチルコリンエステラーゼ(ACE)阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、タウ凝集阻害薬及びβ-アミロイド凝集阻害薬からなる群から選択され得る。
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(AChEl)は、リバスチグミン、ガランタミン、ドネペジル及びタクリンからなる群から選択され得る。
リバスチグミンは、ブチリルコリンエステラーゼ(BuChE)及びアセチルコリンエステラーゼの両方を阻害する非選択的擬可逆的アセチルコリンエステラーゼ阻害薬である(アセチルコリンエステラーゼを選択的に阻害するドネペジルと異なる)。これは、それがなければ脳神経伝達物質アセチルコリンを壊すであろうこれらのコリンエステラーゼ酵素を阻害することによって機能すると考えられている。
ガランタミンは、体のあらゆる部分における弱い競合的及び可逆的コリンエステラーゼ阻害薬であり、また脳の特定の部分におけるヒトニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)α4β2、α7/5-HT3、α3β4及びα6β4の強力なアロステリック増強リガンドでもある。これは、脳の特定の部位におけるアセチルコリンの濃度、従って作用を増加させる。これは、アセチルコリン放出を増加させるためのコリン作動性ニューロン上のニコチン性コリン作動性受容体の調節において活性を示している。
ドネペジルは、コリンエステラーゼに結合してそれを可逆的且つ非競合的に不活性化し、従ってアセチルコリンの加水分解を阻害する。これは、BuChEよりもAChEに選択的である。その結果、コリン作動性シナプスのアセチルコリン濃度が上昇する。アセチルコリンエステラーゼ阻害薬としてのその作用に加えて、ドネペジルは、o1受容体の強力なアゴニストとして作用することが分かっており(Ki=14.6nM)、動物において主にこの作用を介して特異的抗健忘効果を生じることが示されている。
タクリンは、重大な肝毒性を伴うため好ましくない。
NMDA受容体拮抗薬は、メマンチンであり得る。メマンチンはNMDA受容体拮抗薬であり、脳細胞上のNMDA受容体に結合して神経伝達物質グルタミン酸塩の活性を遮断することにより、特定の種類の脳活性を低下させる。正常レベルでは、グルタミン酸塩は、記憶及び学習を促進するが、レベルが高くなり過ぎると、グルタミン酸塩は、神経細胞を過剰に刺激して、それらを興奮毒性によって死滅させるように見える。メマンチンは、グルタミン酸作動性NMDA受容体における低親和性電位依存性非競合性拮抗薬である。メマンチンは、Mg2+イオンよりも高い親和性でNMDA受容体に結合することにより、特にシナプス外受容体からの、神経細胞興奮毒性の基礎となる持続的なCa2+イオンの内向きフラックスを阻害することが可能である。メマンチンは、異なる神経細胞ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)において、恐らくはNMDA及び5-HT3受容体と同様の力価で非競合的拮抗薬として作用するが、これらの実験ではnAChR反応が急速に脱感作するため、これを正確に確認するのは困難である。また、メマンチンが側坐核及び腹側被蓋野の細胞外アセチルコリンを増加させ得ることも報告されている(Shearman,E,Rossi,S,Szasz,B,Juranyi,Z,Fallon,S et al.(2006)Changes in cerebral neurotransmitters and metabolites induced by acute donepezil and memantine administrations:A microdialysis study.Brain Research Bulletin 69:204-213を参照されたい)。
タウ凝集阻害薬は、メチルチオニニウム(MT)含有化合物であり得る。国際公開第96/30766号パンフレットは、様々な「タウオパチー」疾患の治療及び予防に使用されるMT含有化合物について記載している。1つの例示的化合物は、メチレンブルーとして一般に知られているメチルチオニニウム塩化物(「MTC」)であり、これは、酸化型のメチルチオニニウム(MT)、即ちMTの塩化物塩である。MTはレドックス分子であり、環境条件(例えば、pH、酸素、還元剤)に応じて、還元型[ロイコメチルチオニニウム(LMT)]と酸化型(MT)との間の平衡状態で存在する。
MT含有化合物は、LMT化合物であり得る。好ましくは、LMT化合物は、国際公開第2007/110627号パンフレット又は国際公開第2012/107706号パンフレットに開示される種類の「LMTX」化合物である。
MT含有化合物は、MT化合物であり得る。好ましくは、MT化合物は、国際公開第96/30766号パンフレット又は国際公開第2007/110630号パンフレットに開示される種類のMT+化合物である。
理論によって拘束されるものではないが、MT含有化合物は、特異的結合分子による結合に利用可能なエピトープを増加させることによって本発明の特異的結合分子の活性を増強し得る。
β-アミロイド凝集阻害薬は、β-アミロイドの凝集を阻害する任意の好適な物質であり得る。例えば、それは、β-アミロイドと相互作用してβ-アミロイドの凝集を遮断することのできる分子であり得る。β-アミロイド凝集阻害薬は、Aβ(1-42)に結合し得る。
第10の態様によれば、本発明は、療法における使用のための、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を提供する。
療法とは、対象の治療が意味される。「療法」とは、本明細書で使用されるとき、任意の医学的状態の治療が意味される。かかる治療は、予防的(即ち防止する)、治癒的(又は治癒的であることが意図される治療)又は姑息的(即ち単に病態の症状を制限、緩和又は改善するように設計された治療)であり得る。本明細書に定義するとおりの対象とは、任意の哺乳類、例えば雌ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ又はヤギなどの農業動物、ウサギ、ネコ又はイヌなどの愛玩動物又はサル、チンパンジー、ゴリラ又はヒトなどの霊長類を指す。最も好ましくは、対象は、ヒトである。
従って、本発明は、医学に一般的な用途がある。そのため、本発明は、医学における使用又は医薬としての使用のための、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を提供する。
好ましくは、本発明の第1の態様の特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する。
最も好ましくは、特異的結合分子は、S1D12、S1G2、CE2及びCA4からなる群から選択される特異的結合分子のCDRを含む。
第11の態様によれば、本発明は、タウオパチーの治療における使用のための、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を提供する。
好ましくは、本発明の第1の態様の特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する。
最も好ましくは、特異的結合分子は、S1D12、S1G2、CE2及びCA4からなる群から選択される特異的結合分子のCDRを含む。
タウタンパク質の凝集は、「タウオパチー」と称される疾患の顕著な特徴である。認識されている様々なタウオパチー障害は、ニューロン及び/又はグリアにおける目立つタウ病変を特徴とし、ここ数年、当技術分野ではこの用語が用いられている。これらの病的封入体とADなどの疾患における特徴的なタウ封入体との間の類似性から、構造的特徴が共有されていることと、観察される異なる臨床表現型の原因となるのは、病変のトポグラフィー分布であることとが指摘される。詳細には、これまでに、AD、ピック病(前頭側頭型認知症の亜型)、慢性外傷性脳症(CTE)及び大脳皮質基底核変性症(CBD)で凝集タウの低温電子顕微鏡構造が入手されており、全てが共通のコンホメーション特徴を示していることから、例えばPHF(ADで観察されるとおり)におけるタウ凝集を調節する能力のある化合物がまた、他のタウオパチーにおけるタウの凝集も調節し得ることが指摘される。以下で考察する具体的な疾患に加えて、当業者は、認知又は行動症状の組み合わせによることと、加えて更に、国際公開第02/075318号パンフレットに記載されるものなど、PET又はMRIを使用して視覚化されるとおりの凝集タウの適切なリガンドの使用を通してタウオパチーを同定することができる。
本発明の態様は、「タウオパチー」に関する。また、アルツハイマー病(AD)、ピック病及び進行性核上性麻痺(PSP)などの神経変性障害の病因は、それぞれ歯状回及び新皮質の星状錐体細胞における病的トランケート型タウ凝集体の蓄積と相関するように見える。関連性のある認知症としては、前頭側頭型認知症(FTD);染色体17に連鎖するパーキンソニズム(FTDP-17);脱抑制-認知症-パーキンソニズム-筋萎縮症複合(DDPAC);淡蒼球橋黒質変性症(PPND);グアム島人型ALS症候群;淡蒼球黒質ルイ体変性症(PNLD);大脳皮質基底核変性症(CBD);嗜銀顆粒性認知症(AgD);異なるトポグラフィーにもかかわらず、NFTはADで観察されるものと類似しているボクサー痴呆(DP)(Bouras et al.,1992);DP並びに繰り返されるスポーツ関連の脳振盪を含めたタウオパチーである慢性外傷性脳症(CTE)(McKee,et al.,2009)が挙げられる。他にも、詳細な考察について、Wischik et al. 2000-特に表5.1で考察されている)。
NFTの異常なタウは、ダウン症候群(DS)(Flament et al.,1990)及びレビー小体型認知症(DLB)(Harrington et al.,1994)にも見られる。タウ陽性NFTは、脳炎後パーキンソニズム(PEP)(Charpiot et al.,1992)にも見られる。グリアタウのもつれが亜急性硬化性全脳炎(SSPE)(Ikeda et al.,1995)に観察される。他のタウオパチーとしては、ニーマン・ピック病C型(NPC)(Love et al.,1995);サンフィリポ症候群B型(又はムコ多糖症III B、MPS III B)(Ohmi,et al.,2009);筋強直性ジストロフィー(DM)、DM1(Sergeant,et al.,2001及びそこに引用される文献)及びDM2(Maurage et al.,2005)が挙げられる。加えて、文献中では、タウ病変がまた、より一般的に、軽度認知障害(MCI)を含めた認知欠損及び認知低下にも寄与し得るとの考え方が広がっている(例えば、Braak,et al.,2003、Wischik et al.,2018を参照されたい)。
これらの疾患は、全て異常なタウ凝集によって主に又は部分的に特徴付けられるものであり、本明細書では「タウオパチー」又は「タウタンパク質凝集疾患」と称される。タウオパチーに関する本発明の態様では、タウオパチーは、本明細書に定義される任意のタウオパチーから選択され得る。理論によって拘束されることを望むものではないが、本発明者らは、タウオパチーについて解かれる全ての構造が、タウのdGAE領域を包含すると考える。そのため、dGAEへの結合によってdGAEのコンホメーションを集合する傾向のないものに安定化させる特異的結合分子は、限定はされないがADを含め、全てのタウ疾患に適用されると合理的に予想し得る。
タウオパチーは、アルツハイマー病、原発性年齢関連タウオパチー(PART)、神経原線維のもつれ優位型老年認知症、慢性外傷性脳症(CTE)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、前頭側頭型認知症(FTD)、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症(FTDP-17)、ピック病、脱抑制-認知症-パーキンソニズム-筋萎縮症複合(DDPAC)、淡蒼球橋黒質変性症(PPND)、グアム島人型ALS症候群;淡蒼球黒質ルイ体変性症(PNLD)、嗜銀顆粒性認知症(AgD)、ダウン症候群(DS)、レビー小体型認知症(DLB)、脳炎後パーキンソニズム(PEP)、ボクサー痴呆(DP)、外傷性脳傷害(TBI)、脳卒中、虚血、リティコ-ボディグ病(グアム島パーキンソン認知症複合)、神経節膠腫、神経節細胞腫、髄膜血管腫症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)、鉛脳症、結節性硬化症、パントテン酸キナーゼ関連神経変性症、リポフスチン沈着症及び軽度認知障害(MCI)からなる群から選択され得る。
タウオパチーはアルツハイマー病であり得る。
本発明は、予防的処置としての治療も包含する。この治療は、予防的治療であり得る。この治療は、能動免疫化又は受動免疫化によるものであり得る。
能動的タウ免疫化は、単一又は複数のホスホエピトープ、アミノ末端にある完全長の正常な及び突然変異体のタウ又は凝集タウを標的化することによってタウ病変を低減することが示されている。病的タウの低減は、有害作用の報告がほとんどなく実現し、免疫反応が長く持続するため、能動免疫化は有望な選択肢となる。しかしながら、天然タンパク質に対して抗体を引き出すため、常に有害な免疫反応及び正常タンパク質の好ましくない標的化のリスクを抱えている。
受動免疫化は、能動的戦略から生じる安全性への懸念に対する解決法となる可能性を提供する。患者が自身の抗体を発生させることがなく、免疫化の効果は一過性であるものと思われ、そのため免疫学的有害作用のリスクが低下する。受動免疫化は、標的化しようとしているエピトープに対するより高い特異性も提供する。
抗体も、タウ病変の広がりを阻止することによって疾患進行を修飾し得る可能性がある。
従って、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物は、初期段階のタウオパチー及び/又は軽度の症状によって特徴付けられるタウオパチーの治療における使用のためのものであり得る。特異的結合分子は、軽度認知障害(MCI)の治療における使用のためのものであり得る。
本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物は、タウオパチーを発症するリスクがある対象のタウオパチーの治療における使用のためのものであり得る。タウオパチーを発症するリスクがある対象は、病歴、理学的検査、神経学的検査、脳イメージング、精神状態テスト(ミニメンタルステート検査(MMSE)及びミニコグ(Mini-Cog)テストなど)、コンピューター化された認知テスト(Cantab Mobile、Cognigram、Cognivue、Cognision及び自動神経心理学的評価測定(Automated Neuropsychological Assessment Metrics:ANAM)装置など)、気分評価及び遺伝子検査の1つ以上など、任意の好適な手段によって同定し得る。
当業者は、タウオパチー診断が必ずしも死後まで確定的であるとは限らないこともあると認識している。そのため、特異的結合分子は、タウオパチーを発症するリスクがある対象のタウオパチーの治療における使用のためのものであり得る。対象は、タウオパチーを有する疑いがあり得る。対象は、タウオパチーの1つ以上の症状を有し得る。特異的結合分子は、タウオパチー又は疑わしいタウオパチーの進行を遅らせることにおける使用のためのものであり得る。
用語「治療」には、「組み合わせ」治療及び療法が含まれ、同じタウオパチーに対する2つ以上の治療又は療法は、例えば、逐次的に又は同時に組み合わされる。これは、対症治療又は疾患修飾治療であり得る。
詳細な組み合わせは、医師の裁量によることになり得る。組み合わせ治療では、治療活性物質(即ち本明細書に記載されるとおりの特異的結合分子、組成物又は医薬組成物と、加えて1つ以上の他の治療活性物質)は、同時に又は逐次的に投与され得、個別に変更した用量スケジュールで且つ異なる経路によって投与され得る。例えば、逐次的に投与するとき、治療活性物質は、間を詰めた間隔(例えば、5~10分の時間)又はより長い間隔で(例えば、1、2、3、4時間若しくはそれを超えて離して又は必要に応じて更に長い時間を離して)投与することができ、正確な投薬量レジメンは、治療活性物質の特性に見合ったものとなる。
本発明の組み合わせ治療の例を挙げれば、ACE阻害薬、NMDA受容体拮抗薬又はタウ凝集阻害薬と組み合わせた特異的結合分子となるであろう。
本発明の組み合わせ治療の更なる例を挙げれば、S1D12のCDRを含む特異的結合分子及び本発明の特異的結合分子のCDRを含む1つ以上の更なる特異的結合分子となるであろう。この更なる特異的結合分子は、例えば、S1G2、CE2及びCA4からなる群から選択され得る。
他の実施形態において治療は「単剤療法」であり、これは、特異的結合分子が、対象の同じタウオパチーを治療するための別の活性薬剤との組み合わせ(上記で考察される意味の範囲内での組み合わせ)で使用されないということである。
第12の態様によれば、本発明は、タウオパチーを治療する方法であって、それを必要としている対象に、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
好ましくは、本発明の第1の態様の特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する。
最も好ましくは、特異的結合分子は、S1D12、S1G2、CE2及びCA4からなる群から選択される特異的結合分子のCDRを含む。
用語「治療有効量」は、本明細書で使用される場合、所望の治療レジメンに従い投与したとき、合理的なリスク対効果比に見合った、何らかの所望の治療効果を生じさせるのに有効な、本発明の組み合わせ方法論の実践で使用される薬剤の量に関する。
上記に説明したとおり、本発明は、予防的処置としての治療も包含する。例えば、本発明は、対象のタウオパチーの予防的治療方法を提供し、この方法は、前記対象に、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子、本発明の第2の態様に係る組成物又は本発明の第9の態様に係る医薬組成物を投与することを含む。
用語「予防有効量」は、本明細書で使用される場合、所望の治療レジメンに従い投与したとき、合理的なリスク対効果比に見合った、何らかの所望の予防効果を生じさせるのに有効な、本発明の化合物又は前記化合物を含む材料、組成物若しくは剤形の量に関する。「予防」とは、本明細書の文脈では、完全な成功、即ち完全な防御又は完全な予防に限定するものと理解されてはならない。むしろ予防とは、本文脈では、症候性の病態の検出に先立ち、その特定の病態の遅延、軽減又は回避を促進することによる健康の維持を目的として投与される処置を指す。
第13の態様によれば、本発明は、タウタンパク質又はその断片の凝集を阻害するインビトロ方法であって、タウタンパク質又はその断片を本発明の第1の態様に係る特異的結合分子と接触させることを含むインビトロ方法を提供する。
好ましくは、本発明の第1の態様の特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する。
最も好ましくは、特異的結合分子は、S1D12、S1G2、CE2及びCA4からなる群から選択される特異的結合分子のCDRを含む。
本方法は、チオフラビンT-アッセイ、タウ-タウイムノアッセイ及び細胞培養下での凝集したタウの効果を判定するアッセイからなる群から選択され得る。細胞培養下での凝集したタウの効果を判定する好適なアッセイについては、2020年7月10日に出願された英国特許出願公開第2010620.9号明細書及び2021年7月9日に出願された英国特許出願公開第2010620.9号明細書に対する優先権を主張する国際出願PCT/欧州特許出願公開第2021/069138号明細書(これらは、両方とも参照により全体として本明細書に援用される)に開示されている。
従って、本発明は、特異的結合分子がタウタンパク質の凝集に及ぼす効果を測定するためのスクリーニング方法を提供する。タウタンパク質は、ヒトタウであり得る。ヒトタウは、配列番号1、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6又は配列番号7のアミノ酸配列を含み得る。
これに関連して、「断片」とは、インビトロで凝集能を有するタウタンパク質中の任意の領域が意味される。例えば、タウタンパク質断片には、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6及び配列番号7が含まれる。
これに関連して、「~を接触させること」とは、「~に曝露すること」が意味される。これには方向性は要求されない;タウタンパク質又はその断片が特異的結合分子に曝露され得るか、又は特異的結合分子がタウタンパク質又はその断片に曝露され得る。この接触は、タウタンパク質又はその断片の凝集に許容的な条件下で行われる。
第14の態様によれば、本発明は、試料中のタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法であって、試料を本発明の第1の態様の特異的結合分子と接触させることを含むインビトロ方法を提供する。
好ましい実施形態において、特異的結合分子は、S1D12、S1G2及びE2E8からなる群から選択される特異的結合分子のCDRを含み得る。
試料は、「患者試料」又は「生体試料」として定義され得る。試料は、タウオパチーに罹患しているか、又はそのリスクがある対象からのものであり得る。
試料は、典型的には本発明の方法が実施される前に入手される。本発明の方法は、それに応じてインビトロ方法又はエキソビボ方法である。一部の代替的実施形態において、本方法は、1つ又は複数の試料採取ステップを更に含み得る。
試料は、血漿、全血試料、脳ライセート又は脳脊髄液(CSF)試料であり得る。好ましくは、試料は、血漿試料である。
試料は、試料中のタウタンパク質又はその断片を検出する前に、任意の好適な方法で処理され得る。タウタンパク質又はその断片が試料から単離、抽出及び/又は精製され得る。単離、抽出及び/又は精製は、任意の好適な技術によって実施され得る。
本発明の方法は、試料からタウタンパク質又はその断片を単離、抽出及び/又は精製する最初のステップを更に含み得る。従って、本方法は、試料からタウタンパク質又はその断片を単離することを更に含む。本方法は、試料からタウタンパク質又はその断片を抽出することを更に含み得る。本方法は、試料からタウタンパク質又はその断片を精製することを更に含み得る。
試料を入手するステップ及び/又は試料からタウタンパク質又はその断片を単離、抽出及び/又は精製するステップは、本方法の後続のステップと異なる場所で行われ得る。そのため、本方法は、試料を輸送するステップ及び/又はタウタンパク質若しくはその断片を輸送するステップを更に含み得る。
試料(用語「試料」には、そこから単離及び/又は精製されるタウタンパク質又はその断片が含まれる)は、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)による処理により変性され得る。本方法は、試料を特異的結合分子と接触させる前に、タウタンパク質又はその断片を変性させるステップを更に含み得る。変性は、好ましくは試料をドデシル硫酸ナトリウム(SDS)と接触させることにより得る。従って、試料は、変性タンパク質を含み得る。タウタンパク質又はその断片は、変性され得る。
用語「検出すること」は、本明細書で使用されるとき、定量的又は定性的検出を包含する。「検出すること」には、試料中のタウタンパク質又はその断片の量(又はレベル)を測定及び/又は定量化することが含まれ得る。
タウタンパク質又はその断片は、イムノアッセイを用いて検出され得る。イムノアッセイは、マイクロフルイディクス装置又は試験紙上でのラン向けに小型化できる余地があり、臨床ポイントオブケア適用に一層適したものであり得る。従って、イムノアッセイを取り入れる本発明の実施形態は、プライマリーケア提供者が現場で個別の患者向けに治療を処方するのを支援するために使用され得る。
試料中のタウタンパク質又はその断片の量(又はレベル)は、均一又は不均一イムノアッセイを用いて測定し得る。
このように、一部の実施形態では、タウタンパク質又はその断片の量(又はレベル)は、溶液中で過剰に存在する本発明の特異的結合分子に結合し、そのため結合によって標識の検出可能な特性が変化することによって測定され得る。従って、存在するタウタンパク質又はその断片の量が、特定の検出可能な特性を備える標識の量に影響を及ぼすことになる。当技術分野において周知のとおり、標識は、放射性標識、蛍光標識又は発色基質若しくは化学発光基質を有する酵素であって、その酵素による作用を受けたときに呈色するか、又は蛍光発光を生じさせる若しくは可能にするものを含み得る。
代わりに、不均一フォーマットが用いられ得、少なくとも1つのタウタンパク質又はその断片が分離及び定量化用の表面結合抗体によって捕捉される。一部の実施形態において、サンドイッチアッセイが用いられ得、表面結合タウタンパク質又はその断片が標識二次抗体の結合によって定量化される。
好適には、イムノアッセイは、標識が例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)のような酵素である酵素イムノアッセイ(EIA)を含み得る。HRPに好適な基質は、当技術分野において周知であり、例えばABTS、OPD、AmplexRed、DAB、AEC、TMB、ホモバニリン酸及びルミノールが挙げられる。一部の実施形態において、ELISAイムノアッセイが用いられ得;サンドイッチELISAアッセイが特に好ましいものであり得る。
イムノアッセイは、競合的又は非競合的であり得る。このように、一部の実施形態では、タウタンパク質又はその断片の量は、上記に記載したとおりの均一方法又は不均一方法によって直接測定され得る。代わりに、試料中のタウタンパク質又はその断片の量は、溶液中で過剰に存在する特異的結合分子で封鎖され、次に残存する特異的結合分子の量が表面結合タウタンパク質又はその断片への結合によって決定され、それにより元の試料中にあるタウタンパク質又はその断片の量の間接的な読取りを得ることができる。別の変形形態では、タウタンパク質又はその断片を、表面結合した特異的結合分子への結合に関して既知量の標識されたタウタンパク質又はその断片と競合させ得る。
表面結合した特異的結合分子又はタウタンパク質若しくはその断片は、当技術分野において公知の種類の任意の好適な表面上に固定化され得る。例えば、特異的結合分子又はタウタンパク質若しくはその断片は、ウェル若しくはプレートの表面上又は複数の磁気若しくは非磁気ビーズの表面上に固定化され得る。
一部の実施形態において、イムノアッセイは、競合アッセイであり得、これは、試料中に定量化しようとするものと同じであるが、検出可能標識でタグが付加されている既知量のタウタンパク質又はその断片を更に含む。標識されたタウタンパク質又はその断片は、そのタウタンパク質又はその断片に対する特異的結合分子によって好適な表面に親和性結合され得る。試料を加えると、ある割合の標識されたタウタンパク質又はその断片が表面結合特異的結合分子から押しのけられ、それにより試料中のタウタンパク質又はその断片のレベルの測定値が提供される。
一部の実施形態において、イムノアッセイは、試料中に定量化しようとするタウタンパク質又はその断片と同じである表面結合したタウタンパク質又はその断片と、溶液中に過剰にあるタウタンパク質又はその断片に対する既知量の特異的結合分子とを含み得る。初めに試料を溶液中の特異的結合分子と混合し、それにより、ある割合の特異的結合分子が試料中のタウタンパク質又はその断片と結合する。次に残存する未結合の特異的結合分子の量を、表面結合タウタンパク質又はその断片への結合によって測定することができる。
一部の実施形態において、イムノアッセイは、表面結合抗体に結合したタウタンパク質又はその断片の量又は表面に固定化されたタウタンパク質又はその断片に結合した一次抗体の量を定量化するための、タウタンパク質若しくはその断片又はタウタンパク質若しくはその断片に対する一次抗体に対する標識された二次抗体を含み得る。
タウタンパク質又はその断片のレベルの測定は、試料採取装置及びイムノアッセイを含む、試料中のタウタンパク質又はその断片のレベルを測定するための機器によるものであり得る。この機器は、イムノアッセイにおいて標識されたタウタンパク質若しくはその断片又はタウタンパク質若しくはその断片に対する標識された抗体を検出するための検出器を更に含み得る。好適な標識については、上述しているが、好ましい実施形態では、標識は、酵素による作用を受けたときに呈色するか、又は蛍光発光を生じさせる若しくは可能にする発色又は化学発光基質を有する酵素であり得る。
イムノアッセイ又は機器は、生体試料中のタウタンパク質又はその断片のレベルを測定するための小型装置に取り入れられ得る。好適には、この装置は、ラボオンチップを含み得る。
タウタンパク質又はその断片のレベルの測定は、患者から入手した試料中の少なくとも1つのタウタンパク質又はその断片のレベルを測定するための装置によるものであり得、この装置は、入口ポートと反応域とを有する内側チャネルを画成する1つ以上の部品を含み、そこで試料中のタウタンパク質又はその断片が、そのタウタンパク質又はその断片を捕捉するためのタウタンパク質又はその断片に対する固定化された一次抗体と反応し得るか、又は溶液中に過剰にあるタウタンパク質又はその断片に対する一次抗体が、反応域の上流で試料と混合された後、試料中に測定しようとするものと同じであるが、反応域内の表面に固定化されたタウタンパク質又はその断片と反応し得、それにより試料中のタウタンパク質又はその断片の量が直接又は間接的に定量化される。
次に、酵素のタグが付加されている、タウタンパク質若しくはその断片又は一次抗体に対する二次抗体を使用して、捕捉されたタウタンパク質若しくはその断片又は一次抗体を検出し得る。
上記に記載したとおり、酵素は、その酵素による作用を受けたときに呈色するか、又は蛍光発光を生じさせる若しくは可能にする発色又は化学発光基質を有し得る。好適には、装置のうち、少なくとも反応域に隣接する、チャネルを画成する1つ以上の部品は、例えば、フォトダイオードなど、そのチャネル又は更なるチャネルの外側に位置する好適な検出器を使用した、タウタンパク質若しくはその断片又は一次抗体と二次抗体との間の反応の検出を可能にするため、少なくとも基質の色又は蛍光を包含する波長範囲の光を透過するものであり得る。
一部の実施形態において、本装置は、試料中の複数の異なるタウタンパク質又はその断片のレベルを並行して測定するための、各々がそれ専用の入口ポートを備えた複数のチャネルを含み得る。従って、各チャネルが、固定化されたそれぞれの異なる一次抗体又はタウタンパク質若しくはその断片を含み得る。
好適には、本装置は、例えば、試料、洗浄溶液、一次抗体、二次抗体及び酵素基質など、一連の異なる試薬がチャネルに流入するのを制御するための、1つ以上の入口ポートと関連付けられた1つ以上の選択的に作動可能なバルブを含み得る。
従って、本装置は、マイクロフルイディクス装置を含み得る。チャネルは反応域を備え得る。マイクロフルイディクス装置は当業者に公知である。マイクロフルイディクス型イムノアッセイ又はタンパク質診断チップマイクロアレイについてのレビューは、Chin et al.2012.Lab on a Chip.2012;12:2118-2134によって提供される。ポイントオブケアにおけるELISAイムノアッセイの実施に好適なマイクロフルイディクス装置は、Chan CD,Laksanasopin T,Cheung YK,Steinmiller D et al.“Microfluidics-based diagnostics of infectious diseases in the developing world”.Nature Medicine.2011;17(8):1015-1019(この内容は、参照により本明細書に援用される)により開示される。
特異的結合分子は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子であり得る。特異的結合分子のエピトープは、配列番号1、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6又は配列番号7内にあり得る。特異的結合分子は、配列番号1、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6又は配列番号7に結合し得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合し得るものであり、試料は、血漿試料である。
本方法は、試料を、本発明の第1の態様の少なくとも1つの特異的結合分子と接触させることを含み得る。本方法は、試料を、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子と接触させることと、試料を、配列番号1内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子と接触させることとを含み得る。
第1及び/又は第2の特異的結合分子は、本発明の第1の態様に係る特異的結合分子であり得る。第1又は第2の特異的結合分子は、HT7、BT2、Tau12又はTau146など、公知の特異的結合分子であり得る。
第1の特異的結合分子は、配列番号1又はその断片に25nM未満、20nM未満、15nM未満、10nM未満、8nM未満、6nM未満、5nM未満、4nM未満、3nM未満、2nM未満、1nM未満、0.5nM未満、0.4nM未満、0.3nM未満、0.2nM未満又は0.15nM未満のKで結合し得る。高親和性の第1の特異的結合分子は、第1の特異的結合分子が表面結合した特異的結合分子である実施形態において特に有利であり得る。好ましい高親和性の第1の特異的結合分子は、S1D12のCDRを含む特異的結合分子である。
第1の特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合し得る。好ましくは、第1の特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する。
第2の特異的結合分子は、第1の特異的結合分子と同じエピトープ又は異なるエピトープに結合し得る。当業者は、適切な抗体ペアが詳細な目的のタウ断片の検出を可能にし得ることを理解するであろう。例えば、第1の特異的結合分子及び第2の特異的結合分子のエピトープが配列番号1の配列にわたって広く間隔が空いている場合(それぞれがN末端領域及びC末端領域に結合するなど)、本方法は、完全長のタウ及び更に長いタウ断片を選択的に検出し得;特異的結合分子の一方による結合のみを受ける(又はいずれによる結合も受けない)より短いタウ断片は、検出されないことになる。
患者試料中の様々なタウ種又は断片を識別して、そのレベルを決定する能力は、早期AD診断に決定的に重要である。本発明は、それに応えて、異なるタウ種の濃度を決定する方法を提供する。この方法は、スパイクした試料を使用し得る。この方法は、タウタンパク質の選択されたエピトープに向けられる特異的結合分子をペアに組み合わせることを用い得る。そのため、本方法は、サンドイッチELISAアッセイであり得る。
第2の特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379内のエピトープに結合し得る。好ましい第2の特異的結合分子は、S1G2のCDRを含む特異的結合分子である。
第1の特異的結合分子が配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合し、第2の特異的結合分子が配列番号1の残基367~379内のエピトープに結合するとき、本方法は、配列番号1、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6及び配列番号7を検出し得る。対らせん状細線維(PHF)のタンパク質分解に安定なコアからの範囲内での切断は、めったに起こらないと考えられるため、従って、この実施形態は、PHFを含む全タウを検出する。
第2の特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391内のエピトープに結合し得る。好ましい第2の特異的結合分子は、E2E8のCDRを含む特異的結合分子である。
本明細書に記載されるとおり、配列番号1の残基379~391内のエピトープに結合する特異的結合分子は、「E特異的」であり得;このE391は、結合に決定的に重要であり得る。第1の特異的結合分子が配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合し、第2の特異的結合分子が配列番号1の残基379~391内のエピトープに結合するとき、本方法は、配列番号1、配列番号3及び配列番号4を検出し得る。E特異的な特異的結合分子は配列番号5、配列番号6又は配列番号7を検出しないため、従ってこの実施形態は、dGAE及び完全長タウを検出し得るが、dGAなど、E391を欠く断片は検出しない。
第2の特異的結合分子は、配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合し得る。好ましい第2の特異的結合分子は、CB7のCDRを含む特異的結合分子である。
第1の特異的結合分子が配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合し、第2の特異的結合分子が配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合するとき、本方法は、配列番号1を検出し得る。しかしながら、この実施形態は、単離された配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6及び配列番号7については、これらの断片が配列番号1の残基13~25を省いているため、検出しないことになる。この実施形態に使用されるエピトープは、広い間隔を空けて離されているため、従ってこの実施形態は完全長タウを検出し得る。
本方法は、試料を、第1及び第2の特異的結合分子の少なくとも1つのペアと接触させることを含み得、第1及び第2の特異的結合分子のペアは、本発明の任意の2つの特異的結合分子であり得る。第1及び第2の特異的結合分子の好ましいペアとしては、以下が挙げられる:
・配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基367~379内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子;
・配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基379~391内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子;及び
・配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子。
本方法は、試料を、第1及び第2の特異的結合分子の少なくとも2つ又は少なくとも3つのペアと接触させることを含み得る。例として、本方法は、以下と試料を接触させることを含み得る:
・配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基367~379内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子;
・配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基379~391内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子;及び
・配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子。
本方法が、試料を、特異的結合分子の2つ以上のペアと接触させることを含む場合、特異的結合分子の各ペアは、典型的には、試料に別々に及び/又は並行して接触させる。従って、試料は、試料を、特異的結合分子のペアと接触させる前にアリコートに分けられ得る。別々のアリコートを特異的結合分子の各ペアと接触させ得る。並行して接触させるとは、同じ時点で又は同時に接触させることであり得る。並行して接触させるとは、本質的に同じ時点で又は本質的に同時に接触させることであり得る。並行して接触させるとは、逐次的に接触させるのではないこと又は順々に接触させるのではないことであり得る。並行して接触させるとは、典型的には、特異的結合分子の各ペアが別々の容器内で試料に接触することを意味する。並行して接触させるとは、典型的には、特異的結合分子の各ペアが独立して試料と相互作用し得ることを意味する。
特異的結合分子の各ペアは、異なるタウタンパク質又はその断片を検出するように構成され得る。例えば、
・それぞれ配列番号1の残基337~355内のエピトープ及び配列番号1の残基367~379内のエピトープに結合する特異的結合分子の第1のペアは、PHFを含む全タウを検出するように構成され得;
・それぞれ配列番号1の残基337~355内のエピトープ及び配列番号1の残基379~391内のエピトープに結合する特異的結合分子の第2のペアは、dGAE及び完全長タウを検出するが、dGAなど、E391を欠く断片を検出しないように構成され得;及び
・それぞれ配列番号1の残基337~355内のエピトープ及び配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合する特異的結合分子の第3のペアは、完全長タウを検出するように構成され得る。
本方法は、異なるタウタンパク質又は1つ又は複数のその断片のレベルを決定するステップを更に含み得る。本方法は、異なるタウタンパク質又は1つ又は複数のその断片のレベルを比較するステップを更に含み得る。
具体的な実施形態において、本方法は、
a)試料を、S1D12のCDRを含む特異的結合分子と、S1G2のCDRを含む特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第1のペアと接触させること;
b)試料を、S1D12のCDRを含む特異的結合分子と、E2E8のCDRを含む特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第2のペアと接触させること;及び
c)試料を、S1D12のCDRを含む特異的結合分子と、CB7のCDRを含む特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第3のペアと接触させること
を含む、試料中のタウタンパク質又はその断片を検出すること
を含み、特異的結合分子の各ペアは、並行して試料に接触される。
本発明は、それに応じて試料中のhT40、dGAE及びdGAのレベルを区別及び/又は決定することを提供する。
第15の態様によれば、本発明は、試料を本発明の第1の態様の特異的結合分子と接触させることを含む診断方法を提供する。
この診断方法は、第14の態様に係る試料中のタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法を含み得る。
本方法は、タウタンパク質又はその断片が検出された場合にタウオパチーを診断することを更に含み得る。
特異的結合分子は、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合し得る。好ましくは、特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355内のエピトープ又は配列番号1の残基367~379内のエピトープに結合する。
本発明の利点は、血漿試料を使用して実施することのできるタウオパチーの診断検査の提供である。血漿試料は、CSF試料と比べて入手が容易で速く、安全である。しかしながら、血漿試料でのタウオパチー、特にアルツハイマー病の診断検査を裏付けるのに利用可能な既発表のデータは、極めて限られている。細胞外タウの複雑さ及びアルツハイマー病に関する血液ベースのスクリーニングの開発に向けた進歩の制約について、Chen et al(2019)Alzheimers Dement.15(3):487-496にレビューされている。Chen et alは、「ほとんどの血漿タウは完全長である」と結論付けた。記載される抗体の中に、完全長タウの残基296~391を標的化するものはなかった(図1Aを参照されたい)。この著者らは、診断のコンテクストではN末端アッセイを用いることを提案している。2つのN末端アッセイが記載されている:
・NT1は、完全長タウの残基6~198の最小配列を必要とする。
・NT2は、完全長タウの残基6~224のより長い配列を必要とする。
Chen et alは、診断のコンテクストではNT2アッセイよりむしろNT1アッセイを用いる方が好ましいと提案している。従ってChen et alは、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する特異的結合分子の使用から離れた教示を与えている。
本発明者らのコア捕捉抗体S1D12を抗体ペアの一部として使用したときに測定されるタウのレベルは、既存のNT1アッセイについてヒト血漿中に見られる典型的な値の1,000倍である。報告されるNT1アッセイでは、AD/MCI患者は、典型的には、健常対照よりも高いアッセイ値を示すが、それと対照的に、S1D12捕捉を使用したアッセイについては、意外にもこのパターンが逆転し、健常対照試料がAD/MCI患者よりも高いタウ断片値を示す。このコア捕捉抗体を使用して検出されるタウのレベルは、既報告よりも有意に高く、S1D12の使用によって生体試料中のこれまで検出されてこなかった大量のタウ断片が明らかになることが示唆される。従ってS1D12のCDRを含む特異的結合分子を使用すると、意外にも、ヒト血漿試料中における既存のNT1アッセイと比べて性能が向上した高感度AD/MCI診断アッセイが提供される。これらの知見を換言すれば、健常対照のコア-プロリン断片レベルがより高いということになり、追加的なスクリーニングに値する患者を同定するための定期的モニタリング検査の基礎、即ち早期発症型疾患の潜在的な予測因子を形成する。
本方法は、試料を、配列番号1の残基337~355内のエピトープ及び配列番号1の残基367~379内のエピトープにそれぞれ結合する特異的結合分子のペアと接触させることを含み得る。
好ましくは、本方法は、試料を、S1D12のCDRを含む第1の特異的結合分子とS1G2のCDRを含む第2の特異的結合分子とを含む特異的結合分子のペアと接触させることを含む。
本明細書に開示されるヒト血漿試料を用いた研究において、本発明者らは、予想外にも、S1D12とS1G2との組み合わせを使用すると、AD患者と健常対照とを見分けることが可能であることを示した。一方で、S1D12とCB7(これはTau13~25のN末端エピトープと結合する)との組み合わせは、AD群と健常対照群との間で全体的な値の差を示さない。CB7は、Chen et al(2019)のNT1領域内に結合し、NT1で使用されるTau12抗体のエピトープ(6~18)とオーバーラップする。従ってこれらのデータは、S1D12のCDRを含む第1の特異的結合分子及びS1G2のCDRを含む第2の特異的結合分子を使用してアルツハイマー病を診断するという予期せぬ利点を示している。
本診断方法は、血漿試料を、S1D12のCDRを含む第1の特異的結合分子とS1G2のCDRを含む第2の特異的結合分子とを含む特異的結合分子のペアと接触させることを含み得、タウオパチーは、アルツハイマー病である。
本発明の第15の態様の第14の方法で使用される特異的結合分子は、CB7及び/又はCC7のCDRを含む特異的結合分子であり得る。CB7及びCC7のエピトープは、ヒトタウ配列とマウスタウ配列との間で相同性のないタウの領域に入る。これらの特異的結合分子の診断上の有用性は、内因性マウスタウタンパク質のバックグラウンドに対してトランスジェニックマウス脳に病的ヒトタウの存在を認識するその能力によって実証される。従ってこれらの特異的結合分子を利用して、加齢に伴う且つ(ヒト)タウタンパク質、その凝集、体内でのコンパートメント間の(例えば、脳と血液との間の)移動及びその断片化パターンに影響を及ぼし得る任意の薬理学的治療との関連での病的タウ種の断片化パターンを追跡し得る。
本発明の第15の態様に係るタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法又は本発明の第16の態様に係る診断方法は、試料を、第1及び第2の特異的結合分子のペアと接触させることを含み得、第1及び第2の特異的結合分子のペアにおいて、ここでは第1の特異的結合分子がタウのコア領域内に結合し(配列番号1の残基337~355又は367~379内のエピトープに結合するなど)、第2の特異的結合分子が配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合する。第1の特異的結合分子は、S1D12又はS1G2のCDRを含み得る。第2の特異的結合分子は、CB7のCDRを含み得る。かかるペアの組み合わせには、配列番号1の13~379にわたるアミノ酸を有するタウ断片を検出するという利点がある。本発明者らは、L66+/+マウスにおいてかかる断片が加齢に伴い減少することを示しており、L66+/+マウスが加齢する間にトランケーション又はエピトープ遮蔽のいずれかのイベントが起こっていること又はこの性質の複数のイベントが起こっていることが示唆される。従って、配列番号1の13~379にわたるアミノ酸を有するタウ断片の検出を可能にする方法は、病変関連イベントの初期マーカーを提供し得る。
本発明の第15の態様に係るタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法又は本発明の第16の態様に係る診断方法は、試料を、第1及び第2の特異的結合分子のペアと接触させることを含み得、第1及び第2の特異的結合分子のペアにおいて、ここでは第1の特異的結合分子がタウのコア領域にN末端で結合し(配列番号1の残基147~163、残基159~163又は147~157内のエピトープに結合するなど)、第2の特異的結合分子が配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合する。第1の特異的結合分子は、HT7のCDR又は配列番号1の残基147~157内の隣接するエピトープに結合する3aA6及び3aD6など、近傍の又はオーバーラップするエピトープを有する本明細書に開示される代替的な特異的結合分子を含み得る。第2の特異的結合分子は、CB7のCDRを含み得る。かかるペアの組み合わせには、配列番号1の13~163又は13~157にわたるアミノ酸を有するタウ断片を検出するという利点がある。本発明者らは、L66+/+マウスにおいてかかる断片が加齢に伴い増加することを示しており、L66+/+マウスが加齢する間にヒトタウの小型のトランケート断片のレベルが増加することが示唆される。従って、配列番号1の13~163又は13~157にわたるアミノ酸を有するタウ断片の検出を可能にする方法は、病変関連イベントの初期マーカーを提供し得る。
本発明の第15の態様に係るタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法又は本発明の第16の態様に係る診断方法は、試料を、第1及び第2の特異的結合分子のペアと接触させることを含み得、第1及び第2の特異的結合分子のペアは、表26若しくは表27に同定されるペア又は表26若しくは表27に同定される抗体のペアの各々のCDRを含むペアであるか、又は表26若しくは表27に同定される抗体のペアと同じ、隣接する又はオーバーラップするエピトープを標的化する抗体のペアである。
第16の態様によれば、本発明は、本発明の第15の態様に係る方法における使用のための診断用装置を提供する。
本装置は、本発明の第14の態様に関連して記載される任意の好適な構成要素を含み得る。
本装置は、試料中のタウタンパク質又はその断片のレベルを測定するための機器であって、試料採取装置及びイムノアッセイを含む機器を含み得る。本機器は、イムノアッセイにおいて標識されたタウタンパク質若しくはその断片又はタウタンパク質若しくはその断片に対する標識された抗体を検出するための検出器を更に含み得る。
イムノアッセイ又は機器は、生体試料中のタウタンパク質又はその断片のレベルを測定するための小型化した装置に取り入れられ得る。好適には、本装置は、ラボオンチップを含み得る。
本装置は、入口ポートと反応域とを有する内側チャネルを画成する1つ以上の部品を含み得る。
一部の実施形態において、本装置は、試料中の複数の異なるタウタンパク質又は1つ又は複数のその断片のレベルを並行して測定するための、各々がそれ専用の入口ポートを備えた複数のチャネルを含み得る。従って、各チャネルが、固定化されたそれぞれの異なる一次抗体又はタウタンパク質若しくはその断片を含み得る。
好適には、本装置は、例えば、試料、洗浄溶液、一次抗体、二次抗体及び酵素基質など、一連の異なる試薬がチャネルに流入するのを制御するための、1つ以上の入口ポートと関連付けられた1つ以上の選択的に作動可能なバルブを含み得る。
従って、本装置は、マイクロフルイディクス装置を含み得る。チャネルは反応域を備え得る。マイクロフルイディクス装置は当業者に公知である。マイクロフルイディクス型イムノアッセイ又はタンパク質診断チップマイクロアレイについてのレビューは、Chin et al.2012.Lab on a Chip.2012;12:2118-2134によって提供される。ポイントオブケアにおけるELISAイムノアッセイの実施に好適なマイクロフルイディクス装置は、Chan CD,Laksanasopin T,Cheung YK,Steinmiller D et al.“Microfluidics-based diagnostics of infectious diseases in the developing world”.Nature Medicine.2011;17(8):1015-1019(この内容は、参照により本明細書に援用される)により開示される。
第17の態様によれば、本発明は、試料中のタウタンパク質又はその断片を検出するための本発明の第1の態様に係る特異的結合分子と試薬とを含むキットを提供する。
本キットは、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子と、配列番号1内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子とを含み得る。
本キットは、本発明の第14の態様に関連して記載される任意の好適な構成要素を含み得る。
本キットは、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)のような酵素を含み得る。HRPに好適な基質は、当技術分野において周知であり、例えばABTS、OPD、AmplexRed、DAB、AEC、TMB、ホモバニリン酸及びルミノールが挙げられる。
本キットは、ウェル若しくはプレートの表面上又は複数の磁気若しくは非磁気ビーズの表面上に固定化された1つ以上の特異的結合分子又はタウタンパク質若しくはその断片を含み得る。
本キットは、表面結合抗体に結合したタウタンパク質若しくはその断片の量又は表面に固定化されたタウタンパク質若しくはその断片に結合した一次抗体の量を定量化するための、タウタンパク質若しくはその断片又はタウタンパク質若しくはその断片に対する一次抗体に対する標識された二次抗体を含み得る。
ここで、本発明は、あくまでも例示目的で提示される、本発明を限定するものであると解釈されてはならない以下の実施例及び添付の図面を参照することによって説明される。
実施例1:タウタンパク質抗原を使用したヒツジの免疫化及び抗原特異的免疫反応の分析
2匹のウェールズ品種のヒツジを完全長タウタンパク質(2N4R、本研究ではhT40と称される)及びトランケート型タウ(dGAE、hT40のアミノ酸297~391に対応するコアリピート領域に相当する)で別々に過免疫し、抗原特異的免疫反応を生じさせた。一次免疫化には、各ヒツジにつき500μgのhT40又はdGAEを最大2mlの最終容積でフロイント完全アジュバントと混合して投与した。4週間間隔の後続のブーストについては、各ヒツジにつき250μgの各抗原をフロイント不完全アジュバントと混合して投与した。後続のブーストから10~14日後に採取したポリクローナル血清を使用した結合ELISAを実施することにより、免疫反応をモニタした(図7)。
ELISAプレートを1μg/ml hT40又はdGAEで37℃にて1時間又は4℃にて一晩のインキュベーションによってコートし、続いて2%Marvel(MPBS)を含有するPBSで37℃にて1時間ブロックした。ステップ後に毎回、プレートを、0.1%tween20(PBST)を含有するPBSで3回及びPBSで3回洗浄した。ヒツジポリクローナル血清を指定のウェル(免疫前及び後続のブースト試料)に加え、プレート全体にわたってPBSで二倍希釈し、室温で1時間インキュベートした。抗ヒツジIgG HRPコンジュゲート二次抗体(Sigma A3415)をウェルに加え、前述のとおりインキュベートした。SureBlue TMB基質溶液を加えることにより、得られた免疫反応を発色させて、1M H2SO4を使用して反応を停止させ、吸光度値をマイクロプレートリーダー使用して吸光度450nmで測定した。
hT40及びdGAEの両方の免疫ヒツジについて初回ブースト後に抗原特異的免疫反応が実現し(図7a及び図7b)、レベルはブースト2、3及び4でピークに達し、抗体力価にそれ以上のいかなる改善もなかった。従って4回目のブースト免疫化後、各ヒツジから約350mlの血液を採取し、標準技法を用いてPBLを分離し、ライブラリ構築のためのmRNAの抽出及び抗体遺伝子の更なる増幅用にRNA later溶液に保存した。
実施例2:ヒツジの免疫レパートリーからのファージディスプレイ抗体ライブラリの構築
AccuspinシステムHistopaque 1077カラム(Sigma、カタログ番号A7054)を製造者の指示に従い使用して、ヒツジ血液から末梢血リンパ球(PBL)を調製した。RNeasy midiキット(QIAGEN)を使用して全RNAを抽出し、ヒツジ抗体定常領域特異的プライマー(OvCHFOR 5’-GAC TTT CGG GGC TGT GGT GGA GGC-3’、OvCKFOR 5’-GA TGG TTT GAA GAG GGA GAC GGA TGG CTG AGC-3’、OvCLFOR 5’-A CAG GGT GAC CGA GGG TGC GGA CTT GG-3’)を使用したRT-PCRによりcDNAを合成した。V領域特異的プライマーを使用した既発表の方法に従いPCR増幅によってヒツジIgG VH及びVλ/Vκレパートリーを作成した(Charlton et al.,2000)。抗体遺伝子をつなぎ合わせるため、重鎖についてAscI及び軽鎖についてMluIの制限部位を用いてPCR産物を酵素消化し、PCR設計を通して取り込んだ15アミノ酸セルラーゼリンカー領域にライゲートした。ライゲートしたDNAにPCRによってクローニング部位NcoI及びNotIを取り込み、得られたscFv DNA断片をファージミドベクターpHEN2aにクローニングした(Hoogenboom et al 1991)。エレクトロコンピテントな大腸菌(E.coli)TG1細胞(Lucigen Corp)の形質転換により、別々のVH-Vλ及びVH-Vκ抗体ファージディスプレイライブラリを作成した。
dGAE及びhT40免疫化について、本明細書によってそれぞれタウ抗体ライブラリ1及びライブラリ2と称される2つの別々のファージディスプレイライブラリを構築した。これらの得られたVH-Vλ及びVH-Vκライブラリを既発表の方法(Charlton et al.,2001)に従いヘルパーファージ感染によって別々にレスキューし、所望の特異性及び結合親和性を有するファージ結合体を単離するための強制的エピトープ選択を含むバイオパニングに供した。
実施例3:dGAE及びhT40ファージディスプレイ抗体ライブラリの選択及びスクリーニング
幾つかのバイオパニング戦略を用いて、ライブラリ1及びライブラリ2からタウタンパク質特異的結合体を単離した。
ヘルパーファージによってレスキューしたライブラリ1を、表11に概要を示すとおりの3つの選択キャンペーンに供した。ELISAを用いたファージモノクローナルのスクリーニングにより、幾つかのファージ結合体が同定され、これらは選択に使用した抗原、即ちdGA(hT40のアミノ酸配列297~390に相当する)及びdGAEへの特異的結合を示した。これらのファージ結合体を2つに分けた-(1)dGAE特異的結合体-(2)dGAE、dGA及びhT40を認識したdGAE交差反応性結合体。DNAシーケンシングにより、選択された陽性ファージ集団における豊かな多様性が明らかになり、それぞれのscFv遺伝子(VH-リンカー-VL)をNcoI及びNotI制限酵素を使用して細菌発現ベクターpIMS147(参照)にクローニングすることにより、ユニークなファージクローンを単鎖抗体(scAb)に再フォーマット化した。これらの選択からのユニークな配列を、配列番号と共に別個の文書に提供した。
異なる選択戦略から生じる陽性クローン間を区別するため、以下の命名法を使用した。
ライブラリ1選択1からの全ての陽性クローンに接頭語「E」を付した(dGAEパニング)
ライブラリ1選択2からの全ての陽性クローンに接頭語「NS」を付した(非ストリンジェントなdGAパニング)
ライブラリ1選択2からの全ての陽性クローンに接頭語「S」を付した(ストリンジェントなdGAパニング)
選択2の繰り返し戦略を実施したライブラリ1からの全ての陽性クローンに接頭語「M」を付した。
同様に、ヘルパーファージによってレスキューしたライブラリ2を、表2に概要を示すとおり、以下の抗原を使用して5つの異なる選択キャンペーンに供し、それぞれの抗原に対するユニークなファージ結合体を先述のとおりscAbに再フォーマット化した。選択に使用した抗原は、hT40、R1-3(hT40上の領域266~359にあるアミノ酸に相当する)及びビオチン化412~441(hT40上の領域412~441にあるアミノ酸に相当する)である。選択戦略4及び5では、タウタンパク質上の297~390領域の外側にあるクローンのエンリッチメントを奨励するため、dGA結合ファージ集団を除外するステップを導入した。
異なる選択戦略から生じた陽性クローン間を区別するため、以下の命名法を使用した。
ライブラリ2選択1及び選択2からの全ての陽性クローンに接頭語「C」を付した
ライブラリ2選択3からの全ての陽性クローンに接頭語「412」を付した
ライブラリ2選択4及び選択5からの全ての陽性クローンに、それぞれ接頭語「3a」及び「3b」を付した
実施例4:細菌システムにおける再フォーマット化したscAbの発現及びアフィニティークロマトグラフィーを用いた精製
PO4塩、100ug/mlアンピシリン及び1%w/vグルコースを補足したTerrific Broth(TB)培地で陽性クローンの細菌ストックを所望の細胞密度に達するまで成長させて、1mM IPTGで誘導し、ペリプラズムにおける発現したscAbを、浸透圧ショック溶液(100ml 200Mmトリス-HCl-20%スクロース、200μl 0.5M EDTA及び0.5mgリゾチーム、続いて5Mm MgSO4)を使用し、氷上で各15分間インキュベートして放出させた。粗ペリプラズム抽出物に存在する組換え抗タウscAbを、IMACカラムを使用して、活性化Ni-セファロースビーズへのヘキサヒスチジンタグ付加タンパク質の結合及び200mMイミダゾールを使用した溶出によって精製した。溶出したタンパク質試料を1×PBS pH7.4で透析し、SDS-PAGEを用いて4~12%ビストリスゲル上で純度を分析した。全ての発現したscAbが、90%純度であることが分かった。SDS-PAGEを用いて既知の濃度の標準scAbを未知の試料と並行して流し、ImageJを使用してタンパク質バンドの強度を比較することにより、タンパク質濃度を決定した。代わりに、280nmでの吸光度値をUltraspec 6300 pro紫外可視分光光度計(Amersham、Biosciences)を使用して測定し、入手された値から最終的なscAb濃度を決定した。
実施例5:抗タウscAbの特異的結合領域のマッピング及び親和性の順位付け
様々なトランケートバージョンのタウタンパク質及びhT40分子全体にわたる13merペプチドライブラリを使用して一連の結合ELISAを実施し、抗タウscAbのエピトープをマッピングした(使用したタンパク質抗原の全リストは表14に示す)。一般に、ELISAプレートを1ug/ml hT40又はdGA又はdGAE又は他のトランケートバージョンのタンパク質でコートし、ビオチン化ペプチドの場合、プレートを5μg/mlストレプトアビジン、続いて1μg/mlビオチン化ペプチドでコートした。これらのプレートを2%MPBSでブロックし、所望の出発濃度のscAb試料を加え、プレート全体で二倍希釈した。抗ヒトCカッパHRPコンジュゲート二次抗体を使用して結合を検出し、得られた免疫反応を発色させて、上記に記載したとおり吸光度値を測定した。
親和性順位付けのELISAのため、プレートを前述のとおり1μg/ml hT40又はdGA又はdGAEでコートし、通常どおりブロックした。25ug/ml又は1μg/mlの出発濃度の抗タウscAbを指定のウェルに加え、各試料について1×PBSで段階希釈を実施した。前述のとおり結合反応を決定し、scAbをその吸光度値に基づき順位付けし、上位の結合scAbを、表面プラズモン共鳴技術を用いた親和性研究に選択した。
実施例6:コア領域結合性抗タウscAbの詳細なマッピング
ライブラリ1選択からの陽性scAb-「E」、「NS」「S」及び「M」クローン(先述のとおり)について、直接結合ELISAを用いてhT40、dGA及びdGAE結合を確かめた。dGAEに特異的に結合するscAbは「E」依存性と分類し、これはhT40との交差反応性を示さなかった。選択されたE特異的scAb及びそのdGAEに対する特異的結合を以下に示す(図8A~図8E)。
同様に、dGAに結合する「NS」、「S」及び「M」グループscAbを、以下に示すとおりのより短いタウタンパク質及びビオチン化13merペプチドを使用して更なる抗原結合ELISAに供した(図10A~図10F)及び(図11A~図11R)。
実施例7:「C」、「412」、「3a」及び「3b」シリーズクローンの結合の詳細なマッピング
「C」、「412」、「3a」及び「3b」グループscAbを、以下に示すとおりのより短いタウタンパク質及びビオチン化13merペプチドを使用した更なる抗原結合ELISAに供した(図12A~図12F)及び(図13A~図13R)。
実施例8:アラニンスキャニング突然変異誘発(ASM)を用いた選択のscAb上の決定的結合残基の決定
scAbパネルのエピトープを更に解明し、結合に必要な決定的アミノ酸を同定するため、scAb CE2、S1D12、CA4及びS1G2に対する親13aaペプチドのアラニンスキャニング突然変異誘発を実施した。クローンCE2及びCA4について、エピトープマッピングに使用した13merペプチドライブラリ中の最初及び最後の3つのオーバーラップアミノ酸に対する反応性は、観察されず、従って7コアアミノ酸配列のみをこれらの抗体についてのアラニン置換に供した。簡潔に言えば、5μg/mlストレプトアビジン(Thermo Fisher)をNunc 96ウェルMaxiSorpプレートに吸着させて、37℃で1時間インキュベートした後、プレートを通常どおり洗浄し、2%MPBSでブロックした。プレートにN末端ビオチン化ペプチド(ProImmune Ltd)を加え、37℃で1時間インキュベートした。続いて、100~500nMの出発濃度の試験scAbを加え、各ペプチドについてプレート全体で二倍希釈し、37℃で1時間インキュベートした。残りのELISAは上記に記載したとおり行い、プレートを吸光度450nmで読み取った。目的のscAbの免疫反応性は、選択の濃度で各ペプチドに結合したscAbの%として定量化した(図15~図20)。
実施例9:hT40上のCE2結合領域:319~331
実施例10:hT40上のS1D12及びME12結合領域:341~353
実施例11:hT40上のCA4結合領域:355~367
実施例12:hT40上の結合領域367~379を有するクローン
幾つかの抗体クローンがhT40分子上の領域367~379に結合することが示され(表16及び表17)、それらを一緒に分類し、上記に記載したとおりのASMペプチドを使用して決定的結合残基の詳細な分析に供した。親ペプチド及びアラニン置換した突然変異体のアミノ酸配列を表22に提供する。親ペプチド及び突然変異体に対するS1G2 scAbの結合プロファイルを図19A~図19Cに示す。同様に、hT40 367-379を認識する同じグループ中の他のscAbによる様々なアラニン置換突然変異体及び親ペプチドに対する結合率を図20A~図20Jに示す。
実施例13:hT40結合ELISAを使用した抗タウscAbの相対的結合親和性の順位付け
hT40抗原結合ELISAを先述のとおり実施することにより、抗タウscAbの相対的結合親和性を順位付けした。
実施例14:Biacore X100(商標)を使用した抗タウscAbの結合反応速度の分析
表面プラズモン共鳴(SPR)は、抗体結合などのタンパク質間相互作用のリアルタイム測定のゴールドスタンダードとして広く認められている。SPR実験は、全てBiacore X100機及びHBS EP+ランニング緩衝液(GE Healthcare)を使用して行った。親和性測定について、「捕捉」方法に従い、抗ヒト定常κ鎖(HuCk)抗体を、アミンカップリングキットを使用してCM5センサーチップの表面にコンジュゲートし、scAb分子をそのHuCkドメインを介して固定化した。アミンカップリングは、チップ表面へのリガンドの固定化に極めてよく用いられる手法である。チップ表面は、カルボキシル基で誘導体化されたデキストランマトリックスを有し、これは、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)で活性化した後、反応性スクシンイミドエステルを形成し、これは、リガンド(この場合には抗HuCk抗体)上の任意の利用可能な第一級アミン基(例えば、リジン)を介したリガンドの共有結合性の捕捉を可能にする。捕捉抗体は、10mM酢酸ナトリウム緩衝液pH5.0で1/100希釈し、活性化したチップ表面に少なくとも420秒間にわたって流した。12,000RUを上回る最終的なリガンド固定化レベルが、満足すべきものと見なされた。
固定化後、捕捉しようとする各scAbのレベルを、理論的RMaxを100RUとする標準的SPR式を用いて同定した。アナライトMWは、hT40又はdGA/dGAE分子の分子量を指す一方、リガンドMWは、試験したscAbの分子量を指す。Rは、所望の捕捉レベルであり、Sは、化学量論比を指す。
供試scAbはフローセル2のみに加えたため、フローセル1は、アナライト及びチップ表面との任意の相互作用を差し引くための対照としての役割を果たすことができた。Biacore X100制御ソフトウェアに開発されたウィザードを使用して、両方とも一般に認められている反応速度分析法である単回サイクル及び複数回サイクルの両方のランを利用した(Karlsson,R.,et al.“Analyzing a kinetic titration series using affinity biosensors”(2006)Analytical Biochemistry 349:136-47)。複数回サイクルプロトコルは、以下のとおりであった-供試scAbの所望のレベルになるまでの初期捕捉で構成される3回の始動サイクルを実施し、続いてサイクル後に毎回、グリシン緩衝液pH2.0を30秒間注入してチップ表面を再生させた。この再生ステップにより、捕捉されたscAbが全て除去された一方、捕捉抗体はインタクトなまま残り、次のサイクルで捕捉を繰り返すことが可能であった。3回の始動サイクル後、所望のscAb捕捉後に漸増濃度(0.15625nM~100nM)の供試標的をチップ表面に加えた。標的を加えて120秒間の会合時間及び420秒間の解離時間を置いた後、続いてもう一回再生し、各サイクル間でグリシン緩衝液pH2.0を30秒間注入した。
単回サイクル反応速度プロトコルも同様であり、同じレベルのscAb捕捉を利用した。3回の始動サイクルを用いた後、続いて5段階の漸増濃度のアナライト(6.25nM~100nM)を各濃度につき120秒間の会合時間と、続く420秒間の解離時間にわたって用いた。単回サイクル反応速度法では、再生ステップは、最後のアナライト濃度を加えた後にのみ実施した。結合反応をBiacore X100評価ソフトウェアで分析し、1:1結合モデルにデータを当てはめて反応速度論的特性及び親和性特性を入手した。リードscAbの反応速度論的速度及び平衡結合定数は、表23~表26に提供する。
実施例15:IgG再フォーマット化
上位の抗タウscAbについて、ヒツジ-マウス(IgG2a)キメラmAbへの再フォーマット化を、マウスIgG2aの定常重鎖及び軽鎖遺伝子を別々にコードする本発明者らの二重プラスミド真核生物ベクターシステム(pEE2a)にそれぞれのVH及びVL遺伝子を挿入し、哺乳類発現システムで組換えmAbを発現させることにより行った。DNAシーケンシングデータに基づき、最終候補に残った抗タウscAbのVH及びVL遺伝子について、クローニング部位BssHII及びBstEII(VH遺伝子について)並びにBssHII及びXhoI(VL遺伝子について)をそれぞれその5及び3’末端に導入することにより、別々にカスタム合成した(ThermofisherによるGeneArtカスタム遺伝子合成サービス)。それぞれのscAbのカスタム合成したVH及びVL遺伝子並びに真核細胞発現ベクターpEE2aMH(マウスIgG2a定常領域をコードする)及びpEE2aML(マウスλ/κ定常ドメイン)を上述の制限酵素で消化した。QIAquickゲル抽出キットの製造者の指示に従いDNAゲル抽出及び精製を用いて、抗体可変領域並びにpEE2a重鎖及び軽鎖ベクター骨格に対応するDNAバンドを分離し、精製した。精製したDNA断片をライゲートし、それを使用してプラスミド伝播用のエレクトロコンピテントな大腸菌(E.coli)TG1細胞を形質転換した。抽出したプラスミドのDNAシーケンシングにより、ヒツジ-マウスキメラmAbへの再フォーマット化の成功が確認された。各抗タウmAbクローンの重鎖及び軽鎖プラスミドの大規模調製を実施し(Qiagen Plasmid Megaキット)、それを使用してヒト胎児腎臓(HEK293F)細胞を形質転換し、それを、ポリエチレンイミン(PEI)を使用して浮遊培養下成長させた。このトランスフェクト細胞を8日間成長させた後、細胞培養上清を回収し、次にそれを標準プロトコルに従いプロテインAビーズを使用して精製した。精製したmAbについて、ELISAを用いてT40結合を確認し、以下に記載するとおりの変更を加えた先述のとおりのBiacoreアッセイのランによってその親和性(kD)値を入手した。
実施例16:Biacore X100(商標)を使用した抗タウmAbの結合反応速度の分析
抗タウmAb SPR測定のため、上記に説明したとおりCM5センサーチップの表面にアミンカップリングを用いてhtau40をコンジュゲートした。簡潔に言えば、10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中の2μg/mL htau40をフローセル2の活性化したチップ表面(EDC/NHS)に45秒間にわたって流し、続いて1Mエタノールアミン-HCl pH8.5でブロックした。フローセル1は、参照対照としてセットアップし、同時にブロックした。最終的なhtau40の固定化レベル(Rmax)は、約250RUであった。最低3回の始動サイクル後、HBS-EP+緩衝液中の漸増濃度(0.78nM~25nM)のmAbを30μL/分の速度でチップに加えた。mAbを加えて120秒間の会合時間及び600秒間の解離時間を置いた後、続いて各サイクルの合間にグリシン緩衝液pH1.5を30秒間注入する再生サイクルを行った。結合反応をBiacore X100評価ソフトウェアで分析し、データを1:1結合モデルに当てはめて反応速度論的特性及び親和性特性を入手した。リード抗タウmAbの反応速度論的速度及び平衡結合定数を以下の表に提供する。
実施例17:高親和性抗タウ抗体ペアの検出限界(LoD)の決定
高親和性抗タウ抗体(scAb及びmAbフォーマット)の多様なパネルを様々な組み合わせでペアにし、サンドイッチ(又は捕捉)ELISAフォーマットで試験することにより、その検出限界(LoD)及び異なるタウ種間を区別するその能力を計算した。生物学的には、タウは6つの異なるアイソフォームで存在し、数多くの翻訳後修飾に供され、その一部は神経変性の進行において重要な役割を果たす。
比色分析検出を用いたサンドイッチELISAのため、96ウェルMaxisorpプレートを1μg/mlの捕捉抗体S1D12 mAbによって室温で1時間コートした後、続いて2%MPBSで通常どおりブロックした。1μg/mlの出発濃度の完全長タウ(hT40)を指定のウェルに加え、プレートの残りにわたって二倍希釈し、そのまま室温で1時間インキュベートさせておいた。様々なエピトープ認識特性を備える一連の検出scAbを10μg/mlで指定のウェルに加えた(図22)。比色分析検出にはHRPコンジュゲート抗HuCk二次抗体を使用し、先述のとおり得られた免疫反応を発色させて、450nmでの吸光度を測定した。陽性結合イベントのカットオフ点は、バックグラウンド減算後の0.3の吸光度値であった。アッセイ感度を増強するため、化学発光検出法を採用し、抗HuCK HRP抗体とのインキュベーション及び続く洗浄後、各ウェルに50μL SuperSignal ELISA Femto Substrate(Thermo Scientific)を加えた。Clariostar Plusマイクロプレートリーダーを使用して発光を読み取った。このプロトコルの更なる修正を行い、様々な検出scAbをHRPと直接コンジュゲートし、前述のとおりの化学発光プロトコルを用いて検出した。異なる検出scAbを使用して実現した検出下限並びに比色分析検出法及び化学発光検出法の比較を表28に示す。
同様に、1μg/mlのS1G2 mAbを捕捉抗体として使用し、且つHRPコンジュゲートS1D12 mAbを検出に使用して、サンドイッチELISAフォーマットをセットアップした。このアッセイは、上記に記載した化学発光プロトコルを用いて実行した。アッセイセットアップ及び検出限界の定量化を図23及び図24に示す。
実施例18:混合試料の識別及び抗体ペアを使用したその定量化
患者試料中の様々なタウ種又は断片を識別して、そのレベルを決定する能力は、早期AD診断に決定的に重要である。この目的で、タウタンパク質の特異的領域に向けられる様々な抗体ペアの組み合わせを使用して、スパイクした試料中の異なるタウ種の濃度を決定することができるかどうかを判定する実験をセットアップした。4つのスパイクした試料を様々な濃度及び種類のタウ種で調製した-試料Aは5nM完全長ヒトタウ(hT40)、試料Bは3.3nM dGA、3.3nM dGAE及び3.3nM hT40(9.9nM総タンパク質)、試料Cは2nM dGA及び試料Dは、1nM hT40及び4nM dGA(5nM総タンパク質)。これらの試料を、混合物中の異なる種を捕捉するためのS1D12 mAb及び特異的エピトープのscAbを使用した検出を使用して3つの別々の「盲検」サンドイッチELISAを実施することにより分析した。
ELISA #1については、ウェルをS1D12 mAbでコートし、ブロックし、1番目のウェルに検量線のプロット用の20nM hT40を加えた。指定した列の1番目のウェルに4つのスパイクした試料を加え、全ての試料を、検量線用を含め、プレート全体にわたってPBSで二倍希釈した。試料を室温で1時間インキュベートし、通常どおり洗浄し、各ウェルに1μg/ml CB7 scAbを加え、前述のとおりインキュベートした。二次抗体抗HuCk HRPを加え、この反応液を発色させて、先述のとおり読み取った。ELISA #2については、1番目のウェルに20nM dGAEを加え、検量線のプロット用にプレート全体にわたって二倍希釈した。ELISA #1に関しては、未知のタンパク質濃度のスパイクした試料をそれぞれのウェルに二倍希釈で加えた。使用した検出抗体は「E」特異的E2E8 scAbであり、ELISAの他の部分は上記に記載したとおり実施した。ELISA #3については、いずれも20nMの出発濃度のhT40、dGA及びdGAEの結合イベントから入手された平均吸光度値を用いて検量線をプロットした。前述のとおり、4つのスパイクした試料について、S1D12捕捉mAb及びコア結合S1G2検出scAbを使用して結合に関して試験した。未知のスパイク試料のELISAシグナルに基づき、混合物中に存在するタウ断片の種類及びその個別の濃度を図25、図26及び図27に示されるとおり決定した。タウの種類並びにそのそれらの試料をスパイクするために使用した濃度及びELISAからの推定濃度の概要を表29に提供する。
実施例19:dGAE凝集体のSDS治療及び免疫反応性の回復
dGA/dGAE断片が凝集すると、コア領域scAbの免疫反応性が失われ、これはこのコンホメーションでそれぞれのエピトープを利用できないことが原因である可能性がある。本発明者らは、SDS-PAGEを実施することにより、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)がdGA/dGAE凝集体を壊してばらばらにし、それを小さい断片に分解することに気付いた。このことは、以下に記載するとおりELISAを用いて再現され、試験されている。
凝集のため、「LoBind」マイクロチューブに1000μL 100μM dGAE+10μL 10mM DTTを加え、700RPM/37℃で24時間撹拌した。得られた試料を17,000×g/4℃で60分間遠心し、上清を廃棄して残った単量体を取り出した。将来の実験用にペレットを元の容積の半分に再懸濁し、以下「凝集体」と称する。1μlの凝集体を1mlのPBSに加え、1%(w/v)の最終濃度でSDSを加えた。これをそのまま実験台上で1時間、15分毎に穏やかに撹拌しながらインキュベートさせておいた。ELISAに対するSDS効果を中和するため、3%(v/v)の最終濃度及でTriton X-100を加え、いかなる気泡も形成されないようにピペッティングにより穏やかに混合した。1μg/ml S1D12 mAbでコートして2%MPBSでブロックしたELISAプレートの1番目のウェルに、この混合物200μlを加えた。同様に、SDS又はTriton X-100のみによって処理した凝集体、未処理の凝集体、SDSのみ又はSDS+Titon X-100によって処理したdGAE単量体も指定のウェルに対照として加えた。次に全ての試料を100μlの最終容積でプレート全体にわたって二倍希釈した。最後の列は、ブランクとしての役割を果たすように、タンパク質がないままにしておいた。これを室温で1時間静置させておいた後、続いて検出scAb-S1G2を10μg/mlで加えた。抗HuCk HRP標識二次抗体を先述のとおり加え、以下のグラフを用いて生成されたELISAデータを表した。加えて、SDS Triton X-100処理したdGAE凝集体に対する様々なコア結合抗体ペアの組み合わせの検出限界(LoD)を上述のELISA方法を用いて、捕捉mAb及び検出scAbを表30に示されるとおり置き換えて計算した。
実施例20:トランスジェニックマウス脳ライセートコレクションにおける様々なタウ断片の抗体ベースの検出。
野生型、系統1、系統66+/+及び系統66+/-(Melis et al.,2015、全てCharles Riverからの余剰、研究R0144の一部)からマウス脳ライセートを調製した。動物は、全て雌であり、5ヵ月齢であった系統66+/+を除き、7~8ヵ月齢であった。系統66マウスコンストラクト(図23)は、2つの点突然変異をP301S及びG335Dに有する最も長いヒトタウアイソフォーム(2N4Rタウ;441アミノ酸)をコードするヒトタウcDNAを含む。L1 cDNAコンストラクト(図23)は、マウスThy-1発現カセットに、シグナル配列及び関連する配列と共に、アミノ酸残基296~390をコードするヒトタウcDNAを含む。脳ライセートを調製するため、脳の半分を4つに分割し、プロテアーゼ及びホスファターゼ阻害薬を含有する400μlの氷冷RIPA緩衝液(Cell signalling Technology)中で個々の分割分をホモジナイズした。個々の試料の総タンパク質濃度をBCAアッセイによって確立し、続いて各試料を将来の実験用に1mg/mlに希釈した。
捕捉ELISAについては、100μL S1D12捕捉mAbを使用してnunc 96ウェルMaxisorpプレートを1μg/mlでコートし、37℃で1時間インキュベートした。先述のとおりプレートを洗浄し、次に2%MPBS中37℃で1時間ブロックした。各マウスタイプからの脳ホモジネート試料(50ng総タンパク質)を1番目のウェルに加え、プレート全体にわたってPBSで二倍希釈した。これらの試料をそのまま室温で1時間インキュベートさせておいた。次に、目的のエピトープを包含する様々な検出scAbをプレートに1μg/mlで加え、室温で1時間インキュベートした。使用した二次抗体は抗HuCk HRPであり、このアッセイを先述のとおり発色させた。S1D12 mAb捕捉及び2つの別々のscAb検出体、S-1G2(図24A)及びC-B7(図24B)を使用して、L1及びL66試料と野生型との間を区別することが可能であった。s1G2 scAbを使用したとき、4つの異なる種類の試料の全てにおいて、50μgの全脳タンパク質にタウタンパク質が検出された。しかしながら、C-B7 scAbでは、L66試料にhT40タウが特異的に検出され、L66ヘテロ接合試料と比較してL66ホモ接合群で増加が観察された。従ってS1D12-CB7ペアは、N’末端に向けられる検出scAbの使用により、マウスタウとヒトタウとの間の配列相同性の差に起因して(Hernandez et al.,2019)、L66をL1及び野生型と区別することが可能であった。全タンパク質にわたってアミノ酸レベルで約77%の相同性があるが、N’末端領域ではタンパク質は大きく異なる。
実施例21:トランスジェニックマウス血漿コレクションにおけるタウ断片の抗体ベースの検出
様々な年齢(1.5~9ヵ月齢)のWT、L1、L66+/-及びL66+/+からの血漿試料を記載されるとおり採取した。過量のペントバルビタールナトリウムを使用してマウスを麻酔で死に至らせ、ヘパリン添加生理食塩水ヘパリン(10U/ml)(ヘパリンナトリウム塩;Sigma-Aldrich)で予めリンスしたPlastipakシリンジによる心穿刺により血液を採取し、リチウムヘパリン抗凝固薬(Sarstedt Ltd.)が入ったプラスチックバイアルに移し替えた。氷上に置いておいた時間が30分を超えない血液試料を6℃にて2000×gで5分間遠心して血漿を入手した。血漿試料は-20℃で保存した。
マウス血漿捕捉ELISAについては、100μL捕捉mAbを黒色nunc 96ウェル「maxisorp」プレートの底面に2.5μg/mlでコートし、37℃で1時間インキュベートした。通常どおり洗浄し、ブロックした後、幾つかの公知の標準溶液を20ng/mlの所望のタンパク質から出発してトリプリケートでセットアップした後、残りのウェルに二倍希釈した。マウス試料をウェルにデュプリケートで加え、各試料群間にブランクを置いた。系統1の血漿は、その高い濃度を考慮して1:10希釈した後にプレートに加えた一方、他の試料は、潜在的なマトリックス効果を考慮して1:2希釈した。これらの試料をそのまま室温で1時間インキュベートさせておいた。HRPコンジュゲート二次scAb(コンジュゲーションは製造者のガイドラインに従い行われた、Abcam)を各ウェルに加え、そのまま室温で1時間インキュベートさせておいた。SuperSignal ELISA Femto Substrate(Thermo Scientific)を使用してELISAを発色させ、Clariostar Plusプレートリーダー(BMG Labtech)で全発光を読み取った。タウ濃度は、組換えタウタンパク質を既知の濃度で試料中にスパイクすることにより作成した濃度曲線への4パラメータの当てはめを用いて確立した。WT及びL66についてhT40を検量用物質として使用した一方、L1検量用にはdGAを使用した。
本発明者らは、S1D12捕捉及びS1G2検出を用いて、WT、L1、L66+/-及びL66+/+からの試料中に様々なレベルの「コア領域」含有タウ断片を検出することができた。WT及びL66では、検出されたレベルは低いng/mlであった(5ヵ月齢のWT:1.947ng/ml、9ヵ月齢のWT:2.177ng/ml);(5ヵ月齢のL66+/-:0.567ng/ml)、5ヵ月齢のL66+/+:1.937ng/ml)。しかしながら、L1試料では、より高い濃度のコア領域タウ種が検出された(5ヵ月齢:12.355ng/ml、9ヵ月齢13.661ng/ml)。これは、hT40の残基296~390に対応するトランケート型の3リピート断片及びそれを小胞体に向かってドライブするシグナル配列を有するL1マウスの遺伝子構成と合致する。これは、本発明者らのコア領域ペア、S1D12 mAb及びS1G2 scAbを使用して検出されたL1マウス血漿中における上昇したレベルのリピートドメインコア含有断片の存在を説明し得るものであった。この領域は、マウスタウタンパク質と配列相同性も共有し、それがWT、L66+/+及びL66+/-血漿試料中のコアの基礎レベル検出に反映される。
加えて、本発明者らは、第2の捕捉-検出抗体ペアの組み合わせを用いて、点突然変異P301S及びG335Dのある4リピート領域を有する最も長いタウアイソフォーム(hT40、441アミノ酸)を発現する、系統66マウスにおけるヒト特異的タウ断片の検出を示すことに成功した(Melis et al.,2014)。捕捉抗体としてのS1D12 mAb及びCB7 scAb検出を使用すると、1.5ヵ月齢の系統66+/+マウス血漿は、同じ年齢の野生型マウスと比較したとき、検出可能なレベルのヒトタウの存在を示した(図32A)。ヒトタウとマウスタウとの間でN末端アミノ酸配列がかなり異なるため、検出scAb CB7(エピトープhT40上の13~25)は、系統66トランスジェニックモデルの内因性マウスタウタンパク質と交差反応しない。加えて、本発明者らは、S1D12-S1G2ペアの組み合わせを用いて、トランスジェニック動物及び野生型動物において近い配列相同性を共有するコアリピート領域タウ断片が同様のレベルであることを示した(図32B)。これは、トランスジェニックマウス試料中の様々なタウ断片及びトランケーションの検出における本発明者らの抗体ペアパネルの有用性を実証しており、これは、ヒトの罹患試料と認知正常試料とにおける異なるタウ種の存在を識別する診断セッティングにつなげることができる。
実施例22:AD患者からの血漿試料中におけるタウ断片の抗体ベースの検出
AD診断を有する個人からの6つの血漿試料及び年齢対応対照からの6つの試料が供給され(Logical Biological、Kent、英国)、それを100μlアリコートに分け、-80℃で保存した(表31)
サンドイッチELISAについては、100μl S1D12捕捉mAbを黒色nunc 96ウェル「maxisorp」プレートの底面に2.5μg/mlでコートし、37℃で1時間インキュベートした。先述のとおりプレートを洗浄し、次に2%MPBS中37℃で1時間ブロックした。幾つかの公知のhT40標準溶液を8ng/mlから出発してトリプリケートでセットアップし、任意の血漿マトリックス効果を考慮するため、残りのウェルにおいて50%ヒツジ血漿を希釈剤として使用して2倍希釈した。PBSで1:2希釈した100μlの各ヒト試料をウェルにデュプリケートで加え、各試料群間にブランクを置いた。試料は、潜在的なマトリックス効果を考慮して1:2希釈した。これらの試料をそのまま4℃で一晩インキュベートさせておいた。HRPコンジュゲート二次scAb((S-1G2及びC-B7)(コンジュゲーションは製造者のガイドラインに従い行われた、Abcam))を各ウェルに加え、そのまま室温で1時間インキュベートさせておいた。SuperSignal ELISA Femto Substrate(Thermo Scientific)を使用してELISAを発色させ、プレートリーダー(BMG Labtech)で全発光を読み取った。タウ濃度は、組換えヒトタウタンパク質を既知の濃度で試料中にスパイクすることにより作成した濃度曲線への4パラメータの当てはめを用いて確立した。
両方の患者群でタウが検出された(図33)。興味深いことに、使用した捕捉/検出抗体の組み合わせに応じて異なるレベルが検出された。このデータは、そのエピトープに応じて異なる抗体ペアを使用すると、血漿中にある異なるタウ断片を検出することが可能になるという概念実証を提供する。血漿中のタウ断片の性質を完全に識別するには、更なる抗体ペアが使用されることになるであろう。
実施例23:dGAE凝集体のLMT媒介性阻害及び免疫反応性の回復
トランケート型コアリピートドメインdGAE(297-391)は、ADにおけるPHFコアのバルクを占める優勢な断片である(Wischik et al,1988)。インビトロでのdGAE凝集時、dGA/dGAE上のscAb結合領域は、「隠されている」か又は「遮られている」ため、それが凝集試料中の免疫反応性の喪失につながる。ここで、本発明者らは、凝集したdGAE試料における結合領域の遮蔽及びタウ凝集阻害薬であるLMTMの存在下での免疫反応性の回復を示した。結合に関して試験したscAbは、コア領域特異的S1D12、CA4、CB3、CE2、CE3及びCA9である(結合領域は表22に提供する)。凝集体を調製するため、1000μl 100μM dGAEに10μl 10mM DTTを加え、LMTM(1:5比)あり/なしで37℃にて700rpmで24時間撹拌した。一晩撹拌した後、各試料の3分の1を「全体」として別に確保しておき、残りを16000×gで30分間スピンダウンし、「上清」及び「ペレット」に分けた。次にペレットを、更なる実験用に元の容積の半分に再懸濁した。LMTMあり/なしで形成したdGAE凝集体に対するコア領域特異的scAbの免疫反応性について、サンドイッチELISAフォーマットを用いて「E」特異的モノクローナル抗体423 mAbを使用して試験した。このmAbは、PHFのプロナーゼ耐性コア構造に特異的に結合することが示されている(Wischik et al,1988)。ELISAプレートを10μg/ml 423 mAbでコートし、通常どおりブロックした。dGAE凝集体「全体」、「上清」及び「ペレット」試料の10μg/ml出発濃度での二倍希釈を、1×PBSでの二倍希釈で指定のウェルに加えた。dGAE単量体(凝集していない)をアッセイ対照として含めた。二倍希釈は、全て100μlの最終容積で行った。これをそのまま実験台上で1時間インキュベートさせておいた後、続いて試験scAbを10μg/mlで加えた。抗HuCk HRP標識二次抗体を先述のとおり加えた。生成されたELISAデータは以下のグラフを用いて表される。
試験した全てのscAbが、凝集をLMTMの存在下で行ったとき、凝集したdGAE「全体」及び「上清」試料への結合の増加を示した。これは、LMTMが凝集イベントを防いでいる場合にdGAE上の遮蔽されている抗体結合領域が開放又は露出され、免疫反応性の増加につながることを証明している(図34)。
タウ凝集阻害アッセイ
実施例24:scAb媒介性dGAE凝集阻害(チオフラビンTアッセイ)
抗体の媒介によるタウ凝集カスケードの遮断及び続くその関連する神経変性効果の停止は、こうしたscAbの治療可能性を実証するための主要なエンドポイントとなり得る。100 μM dGAE及び10mM DTTをサーモミキサー上37℃にて700rpmで24時間インキュベートすることにより、対らせん状細線維の形態を有する「病変を模擬する」凝集体が形成される。この凝集は、原線維様βシートに結合する12.5μMの最終濃度のチオフラビンT(蛍光色素)を加えることによって定量化することができる。蛍光をVarian Cary Eclipse蛍光分光光度計を用いて480nmの一定の発光波長及び350~470nmの走査用励起波長で測定した。最高蛍光測定値をdGAE凝集の指標として使用した(約450nm励起)。このアッセイは、ある範囲のS1D12 scAb濃度(0.04~25μM)を使用して最適化し、図35に示されるとおり凝集阻害レベルについて試験した。
図35に基づき、10μM scAbは、個々のscAb媒介性dGAE凝集阻害イベントを比較し、且つ順位付けするのに適切な濃度と見なされた。このデータは以下の図30に要約する:結合のない陰性対照は、最大47%の阻害を示した。陰性対照として10μMウシ血清アルブミンを使用して、同様の阻害(40%)が見られた(データは示さず)。対照によるこの非特異的な立体化学的阻害レベルにもかかわらず、抗タウscAbパネルは、はるかに高いレベルの凝集阻害を実現し、CA12、CB2、S1D9及びCB8を除いては、全ての抗タウscAbが統計的に有意であった(P<0.05)。
実施例25:scAb媒介性凝集阻害(タウ-タウイムノアッセイ)
抗タウscAbパネルの抗凝集特性を更に裏付け、順位付けするため、ELISAベースの凝集阻害アッセイを開発した(Wischik et al.,1996からの応用)。
応用した方法は、以下のとおりである:dGA(1000nM)をNunc 96ウェルMaxiSorpプレートに吸着させて、37℃で1時間インキュベートした。続いてプレートをPBSTで3回洗浄し、これは毎回、1時間のインキュベーション後に実施した。プレートをPBS中2%(w/v)の粉乳によって37℃で1時間ブロックした。二倍希釈濃度の試験scAbを別個のポリプロピレンプレート上で結合緩衝液(25mM KPIPES、50mM NaCl、0.05%Tween 20、1%魚皮ゼラチン;pH6.8)中の100nMのdGAEと共に4℃で一晩インキュベートし、続いてブロックしたイムノプレートに37℃で1時間加えた。このプレートにscAb E2E8(dGAE特異的)を検出抗体として250分の1希釈で加え(1:250希釈)、37℃で1時間インキュベートした。使用した二次抗体は、HRPコンジュゲート抗マウスIgG(1:1000希釈、Sigma)であり、室温で1時間インキュベートした。続いてプレートを発色させ、吸光度450nmで読取り値を取った。アッセイセットアップについては、図37に要約する。
検出にdGAE特異的抗体を使用することにより、1000nM dGAへの100nM dGAE結合の50%を防ぐのに必要なscAbの量を定量化することがこうして可能となった。この定量化はB50値と呼ばれており、これをどのように計算するかの一例が、様々なscAbについて実現したB50値の概要と同じく図38に示される。全ての抗タウscAbについて、2.2対1~0.5対1もの低いモル比(scAb対タウ比)に至るまでの範囲のB50が実現した。このアッセイでは、陰性対照scAb CB7及び3aD6は阻害を示さず、B50値は実現しなかった(>10000nM)。
実施例26:タウmAbのそのdGAE凝集体捕捉能力に基づく順位付け
天然にタウの折り畳みがほどけて不溶性細線維となる凝集カスケードは、ADを定義付ける病的特徴である。従って、治療目的及び診断目的の両方について凝集したタウ細線維を標的とすることは、理に適っている。本発明者らのdGA mAbパネルが凝集したdGAEと結合する能力を、捕捉ELISA方法を用いて判定するため、以下の実験を実施した。100μM dGAE及び10mM dTTを37℃で24時間、700RPMで振盪しながらインキュベートすることにより、凝集体を調製した。翌日、dGAE凝集体を17,000×gで20分間遠心し、上清を除去した。残りのペレットを10mMリン酸緩衝液で洗浄し、上記のとおり遠心した。洗浄を更に2回繰り返して、残るdGAE単量体を全て除去した。dGAEペレットを100μlの10mMリン酸緩衝液に再懸濁した(本発明者らは、別個の捕捉ELISAベースの定量化を用いて、本発明者らのdGAE凝集の効率を80%と算出した)
凝集体結合に関してmAbパネルを判定するため、maxisorpプレートの指定された列を捕捉mAb(S1D12、S1G2、CA4、NS2A1、CE2、E2E8及びCB7)の各々によって1μg/mlでコートし、前述のとおりブロックした。洗浄後、800nMの凝集dGAEを指定のウェルに加え、プレート全体で二倍希釈し、室温で1時間インキュベートした。プレートを再び洗浄し、1μg/ml S1G2 scAbを検出抗体として加え、室温で1時間インキュベートした。S1G2 mAbを捕捉に使用した列に、S1G2の代わりに1μg/ml s1D12 scAbを捕捉抗体として加えた。アッセイを、HRP標識HuCKを用いて先述のとおり発色させた。
捕捉ELISAグラフから、凝集したdGAEの捕捉において、S1D12及びS1G2 mAbが、423 mAbと同様に「391E」結合体であるE2E8 mAbと共に、最も効率的であることが指摘される。
仮想例27:研究プロトコル:系統1及び系統66タウトランスジェニックマウスモデルにおけるS1D12治療の効果
1.理論的根拠
本研究の主な目的は、6ヵ月齢タウトランスジェニック雌マウスにおいてmAb S1D12の全身投与がタウ病変及びタウクリアランスに及ぼす効果を決定することになる。
本研究は、欧州共同体評議会指令(European Communities Council Directive)(63/2010/EU)及び英国の動物(科学的処置)法(Animals(Scientific Procedures)Act)(1986年)に基づく各施設の倫理審査承認を得た実験免許(project licence)に準じて行われることになる。GLP遵守は本研究には求められない。
2.材料
3.試験システム
3.6 無作為化
動物の無作為化は、本研究の開始時に記録された遺伝子型及び体重に基づき実施されることになる。
4.研究デザイン
実験開始時の年齢が異なる3つの動物コホートを使用することになり(即ち3ヵ月齢、4ヵ月齢及び5ヵ月齢)、遺伝子型(野生型、WT;系統1、L1;系統66、L66)、S1D12の投与用量(0、10又は50mg/kg)及び治療期間(12週間:群1;8週間:群2;4週間:群3)に従い3つの対応する群に割り付けることになる(群の大きさについては、表24を参照されたい)。
全体的な実験計画の概要を図35に示す。
動物に媒体又はS1D12(10又は50mg/kg)のいずれかを週1回(毎火曜日)、12週間(群1)、8週間(群2)又は4週間(群3)連続して腹腔内(i.p.)注射することになる。実験終了時のマウスの年齢は、3群全てが同じ(即ち6ヵ月齢)であることになる。
研究終了時、過量のペントバルビタールナトリウムの腹腔内投与を用いてマウスを麻酔することになる。麻酔動物を仰臥位で台上に置くことになり、胸骨に沿った切開を行って心臓を露出させることになる。ヘパリン添加生理食塩水ヘパリン(10U/ml):(ブタ腸粘膜由来のナトリウム塩;Sigma-Aldrich、CAS番号9041-08-1)で予めリンスしたPlastipakシリンジによる心穿刺により血液を採取し、リチウムヘパリン抗凝固薬(Sarstedt Ltd、添加剤:リチウムヘパリン;容量:500μL)が入ったプラスチックバイアルに移し替えることになる。
氷上に置いておいた時間が30分を超えない血液試料を6℃にて2000×gで5分間遠心して、血漿を入手することになる[遠心機Sigma 3-16KL(3225RPM、ローター:11180)]。血漿試料を-20℃で保存し、タウレベル定量化のためSBFに移し替えることになる。
採血後、各マウスをヘパリン添加生理食塩水で2~3分間灌流し、脳全体を取り出し、氷上で解剖して、半分ずつ、一方を組織学的特性評価用及び他方を生化学分析用に2分割することになる(組織学的及び生化学分析の詳細は、最終報告書に提供されることになる)。
4.1 臨床徴候
毎回投与日中及びその週全体にわたり、治療に対する反応に関して全ての動物を観察することになる。可能な場合、任意の徴候の発生、強度及び持続時間を記録することになる。血液並びに異常尿及び/又は異常便のエビデンスに関してケージを毎日点検することになる。
4.2 体重
動物の体重を週2回記録し(毎週火曜日及び金曜日)、それに応じて投薬容積を計算することになる。
実施例28:エピトープマッピング及び再フォーマット化した抗タウmAbの結合親和性
抗タウmAb SPR測定(Biacore X100(商標))及びエピトープマッピングについては、上記に記載する同じ方法論(実施例16を参照されたい)に従った。追加的な抗タウmAbの反応速度論的速度及び平衡結合定数並びにhT40上の認識される領域を以下の表25に提供する。
実施例29:抗体はL66+/+脳ホモジネート中のヒトタウに特異性を示す
各遺伝子型の3匹の動物:野生型(WT)マウス;L66+/+マウス;及びL1+/+マウス脳(全て5ヵ月齢)から調製した脳ホモジネートによるウエスタンブロットでは、CB7(hT40 13-26)及びCC7(hT40 145-157)抗体を使用して、ヒトタウに対する特異性が示される(L1及びL66+/+についての遺伝子型及び表現型の説明は、最初の出願文書に提供される)。各脳抽出物からの20μg当量のタンパク質を4~20%ビストリスゲルを使用して分離し、1×MES緩衝液に流した。図41は、CB7抗体で染色されたブロットを示す。L66+/+試料を含むレーンに明確なバンドが見えるが、他のバンドは検出不能である(WT又はL1+/+)。図42も、同じ試料調製物を含むブロットをCC7抗体で識別したとき同様の結果を示す。この場合もやはり、L66試料には65kDaの相対的移動度を有するバンドが見え、他に反応したバンドは存在しない。
これらの結果を、コアドメイン抗体結合体S1D12(hT40 337-355)(図3)及びS1G2(hT40 367-379)(図44)で得られたウエスタンブロットと比較すると、結果は大きく異なり、各マウス試料に多数のバンドが見える。あるバンドが各試料で検出され(WT、L66+/+及びL1+/+)、見かけの分子量は、約55kDaである。このバンドが、サイズが類似している内因性マウスタウに対応する可能性が最も高い。L66+/+試料では、約68kDaで流れた第2のバンドも検出される。他のバンドが多数存在するというのは、脳ホモジネート中のタウのタンパク質分解性トランケーションを示している。加えて、図44では、S1G2抗体は、他の細胞に疾患を播種する能力を有する病的10kDaタウ断片を検出することが可能である。
CB7、CC7、S1D12及びS1G2のエピトープを有するヒト及びマウスタウ領域のアミノ酸配列を比較のため重ねて表示する(図45)。CB7及びCC7の両方のエピトープとも、ヒトタウ配列とマウスタウ配列との間で相同性がない範囲に入り;しかしながら、コア領域では、配列は同一であることが明らかである。まとめると、これらのブロット及び配列解析によれば(図41~図45)、これらの抗体はトランスジェニックマウス脳において内因性マウスタウタンパク質のバックグラウンドに対抗して病的ヒトタウの存在を認識することが可能であるため、その診断上の有用性が強調される。これらの抗体は、加齢を通した且つ(ヒト)タウタンパク質、その凝集、体内のコンパートメント間(例えば、脳と血液との間)での移動及びその断片化パターンに影響を及ぼし得る任意の薬理学的治療との関連での、病的タウ種の断片化パターンの追跡に利用される可能性がある。
実施例30:コア及びN末端抗体ペアの組み合わせは、老齢L66マウスにおける加齢に伴うタウタンパク質トランケーション又はコア領域の遮蔽を検出する
様々な年齢(1.5ヵ月齢、n=11;3ヵ月齢、n=11;及び5ヵ月齢、n=8)のL66+/+マウスからの脳を先述のとおりホモジナイズし、タンパク質含量をBCAアッセイにより定量化した。次に、ペアに組み合わせた抗体ELISAでこれらの脳ホモジネートをスクリーニングして、加齢に伴うタウ断片化パターンの変化を判定した。脳ホモジネートはサンドイッチELISAにデュプリケートで含め、タウ値はhTau40検量線の直線部分に対して決定した。
S1D12抗体を使用してこれらの脳ホモジネートからのタウを捕捉し、CB7を検出抗体として使用したとき、年齢が上がることに伴うタウシグナルの顕著な減少が観察された(図46A)。この知見は、アッセイの向きを変更して、CB7を捕捉抗体として使用し、S1G2を検出体として使用することによって確認された(図46B)。このアッセイで使用したペアの組み合わせは、13~379にわたるアミノ酸を含むタウ断片を検出するため、任意のトランケーション又はコアを覆い隠す病変関連凝集の結果としてのエピトープの遮蔽は、タウ検出の低下をもたらすことになる。シグナルが徐々に失われていくことがここで観察され、L66+/+マウスが加齢していく間にトランケーション又はエピトープ遮蔽のいずれかのイベントが起こっていること又はこの性質の複数のイベントが起こっていることが示唆される。
実施例31:L66+/+マウスでは、加齢に伴いより短いN末端ヒトタウ断片が増加するように見える
上記で調べた試料中のタウマトリックスのタンパク質断片化状態に関する更なる洞察を得るため、領域タウ159~163におけるエピトープを有する市販の抗体である、HT7とペアに組み合わせたCB7抗体捕捉を用いて、より小さいN’末端断片のレベルを決定した。興味深いことに、L66+/+マウスの加齢に伴いシグナルが増加する傾向があった。そのため、より長いコアからN’末端タウまでの断片が加齢と共に減少するにつれて(図46)、このトランスジェニックマウス系統では、より小さいトランケートされたヒトタウ断片のレベルが増加する(図47)。
実施例32:生体液中のタウ断片を検出する超高感度アッセイ
本発明者らは、単一分子アレイ(Simoa(登録商標))技術を利用して我々のアッセイの検出限界を実質的に下げ、一部の例では1pg/mlタウタンパク質(又はタンパク質断片)未満にまで下げた。Simoa(登録商標)はビーズベースの技術であって、磁気ビーズに捕捉抗体をコートし、次には磁石を使用してそれを濃縮し、溶液中から取り出すことができる。ビオチン化検出体を加えると、それが捕捉された目的の分子に結合する。ストレプトアビジンBガラクトシダーゼ(SBG)が検出体に結合し、続いてレゾルフィンβ-D-ガラクトピラノシド(RPG)を蛍光産物に加水分解し、これを免疫複合体の検出に使用する。表26は、Simoa(登録商標)システムへの移動に成功したアッセイの抗体ペアの組み合わせ及び検出限界をまとめる。
実施例33:死後CSF中における異なるレベルのタウ断片化
サウスウエスト認知症脳バンク(South West Dementia Brain Bank:SWDBB)からヒト死後CSF試料を入手し、病理組織学的診断に基づき3群に分割した。これらの群は、健常対照(HC、n=6)、軽度/中等度AD(n=15)及び重度AD(n=12)であった。各CSF試料のタンパク質含量をBCAアッセイにより定量化して、タウレベルが総タンパク質濃度とは無関係に決定されたことを確実にした。次に、これらの試料を、Simoa(登録商標)実験において、以下の表27に要約するとおりの幾つもの異なる抗体ペアの組み合わせを利用してスクリーニングした。
CSFスクリーニングに用いたSimoa(登録商標)実験では、二段階プロトコルを利用した。第一に、組換えhTau40をTau 2.0希釈剤にスパイクし、三倍希釈することにより、hTau40の検量線(540pg/ml~0.7pg/ml)を作成した。検量線には1:2000希釈が最適であることを示す前出の実験に基づき、CSF試料をTau 2.0希釈剤で1:10希釈し、続いて再度Tau 2.0希釈剤で1:100希釈した。4パラメータ当てはめ検量線からタウレベルを読み取り、希釈係数を乗じ、GraphPad prism v5を使用して統計学的差異に関して分析した。
このコアアッセイ及び既報告のNT1アッセイにより検出されるタウ断片のレベルは、疾患重症度に関連した統計的に有意な増加を示す(表28)。NT1アッセイでは、市販の抗体ペアの組み合わせ、BT2及びTau12を使用し、これは、CSF中及び血中のヒトタウタンパク質のN末端領域(hT40 6~198を包含する)を測定するものである(Chen et al.2019)。Chen et alは、Simoa(登録商標)NT1アッセイを用いて、ADバイオマーカー陽性-軽度認知障害(AD-MCI)及びADバイオマーカー陽性-臨床AD(AD)の対象における正常対照(NC)と比較したCSFタウレベルの増加を報告した。しかしながら、検出されるレベルはpg/ml範囲であり、AD-MCI及びAD患者の平均値は220~230pg/mlであった(Chen et al.2019)。表28に報告する結果は、類似しており、NT1アッセイ及びコアアッセイの両方によるタウ断片のレベルの増加は、対照群と比較して軽度~中等度及び重度AD群の死後CSF試料中で観察される。しかしながら、本発明者らは、Chen et alと対照的に、ng/ml分量のこれらのアッセイ特異的タウ断片を検出した。試験した断片で疾患に起因する有意差を示したものは他になかった。完全長タウ及びそれよりも程度は低いが、他の長い断片は、コアアッセイ又はNT1アッセイのいずれを用いて検出されたものよりもはるかに低いレベルで存在する。これは、タウが小型のトランケートされた断片のマトリックスとして存在し、より長い又は完全長の断片はほとんどなく、本発明者らの抗体ペアの組み合わせがCSFなどの生体試料中でこれらの断片を区別し得るという更なる証拠を提供する。
実施例34:AD及び健常対照血漿試料中のタウ断片レベルの測定
ヒト血漿試料が商業的供給業者Logical Biological Ltd.から供給され、健常対照(HC、n=12)及びADの診断を有する個体からの試料(AD/MCI、n=42)を低結合性マイクロチューブへとアリコートに分け、-80℃で保存した。
血漿スクリーニングに使用したSimoa(登録商標)実験では、血漿試料との使用に最適化した三段階プロトコルを利用した。組換えhTau40をTau 2.0希釈剤にスパイクし、三倍希釈することにより、検量線(540pg/ml~0.7pg/ml)を作成した。血漿試料を1:100希釈し、Simoa(登録商標)プレートにデュプリケートで加えた後、続いてそれぞれの捕捉ビーズを加えた。血漿スクリーニングに使用した異なる抗体ペアの組み合わせを表5に説明する。一般に、捕捉抗体でコートしたビーズを希釈血漿試料と混合し、プレートに加え、30℃で30分間、振盪しながらインキュベートする。インキュベーション後、Simoa(登録商標)プレート洗浄液を使用してプレートを洗浄した後、0.2μg/mlビオチン化検出抗体を加え、これを前述のとおりそのまま10分間インキュベートさせておいた。次にプレートを再び洗浄した後SBGを加え、最後に10分間インキュベートした。最後のインキュベーション及び洗浄ステップの後、プレートをSimoa(登録商標)リーダーに移し替え、4パラメータ当てはめ曲線に対して血漿タウ濃度を生成した。
続いてヒト血漿スクリーニングデータをGraphpad Prism v5で分析した。興味深いことに、本発明者らは、様々な捕捉-検出抗体ペアの組み合わせを使用して検出したとき、年齢対応健常対照群において、AD群と比較して有意に高いレベルの血漿タウ断片を観察した(表29)。
実施例35:コア捕捉抗体S1D12はヒト血漿中のngレベルのタウを測定することができる
Simoa(登録商標)アッセイでS1D12-BT2又はS1D12-HT7ペアの組み合わせを使用すると、ヒト血漿中にナノグラムレベルのタウ断片が検出される(表29)。これまで報告されている研究は、全て血漿中にpg/ml濃度のタウ断片を測定しており、最も高いレベルは、約850pg/mlであった(Sparks et al 2012;Rani et al 2017)。興味深いことに、NT1アッセイに反して、このコア-BT2アッセイはタウ断片を1,000~10,000倍多く測定し、そのレベルはAD患者と比較して健常対照で一層高い(図8)。同様に、コア-HT7アッセイを用いると、健常対照の血漿でng/ml濃度のタウが検出され、そのレベルはAD/MCI血漿よりも低かった。いずれの知見も、換言すれば、健常対照のコア-プロリン断片レベルがより高いということになり、追加的なスクリーニングに値する患者を同定するための定期的モニタリング検査の基礎、即ち早期発症型疾患の潜在的な予測因子を形成する。コア捕捉抗体を使用して検出されるタウのレベルは既報告よりも有意に高く、S1D12の使用により、「タウオソーム」と称し得るタウタンパク質混合物(完全長タウタンパク質及びタウタンパク質断片の集団)と見なすことのできる、これまで検出されてこなかった大量のタウ断片が生体試料中に明らかになることが示唆される。AD/MCI患者の血漿中のタウレベルの減少は、恐らく脳からのタウのクリアランスに欠陥のあることが、ADの病因の決定的因子であることを示唆している。
実施例36:L66+/-マウスの血漿中のタウレベルを検出することによるLMTMの「治療効果」のモニタリング
タウ凝集阻害薬LMTMがL66+/-マウス系統の血漿タウレベルに及ぼす効果について、いずれも上記に記載した三段階Simoa(登録商標)プロトコルを利用する2つのアッセイで調べた。ヒト特異的NT1アッセイ(BT2捕捉とTau12検出)を用いると、媒体対照溶液で治療した5ヵ月齢L66+/-の血漿中で低いレベルのタウ(0.41±0.09pg/ml)が検出された(図50A)。同時に、この期間中にLMTM(15mg/kg)の経口投与を受けていたL66+/-マウスの血漿中にタウレベルの増加が測定された(1.28±0.11pg/ml)。これは、LMTMが、治療を受けているマウスの病的タウの脳から血中への可溶化を促進することを示唆している。
この仮説は、S1D12抗体をコートした捕捉ビーズ及びBT2検出体を使用した本発明者らのコア-プロリン抗体アッセイによって裏付けられた(図50B)。このアッセイはヒトタウ及びマウスタウの両方を検出し、これは、より高いレベルのタウの検出を説明する。この場合もやはり、LMTM治療L66+/-マウスでは血漿タウの増加があり、媒体群では70±25pg/mlタウ及び15mg/kg LMTM治療群では142.08±12.08pg/mlが検出された。
実施例37:潜在的な治療用薬剤としてのS1D12 mAb
S1D12 mAbの治療効果、その薬物動態特性及び抗体投与に関連する潜在的な臨床有害事象を調し、且つ最後にADのマウスモデルにおいてインビボ反復投与後1ヵ月におけるmAbの有効性及び低毒性を示すため、2つのパイロット実験を行った。
1)薬物動態学的研究(PK)、そのバイオアベイラビリティの尺度としての脳内及び血漿中へのS1D12 mAbの送達に関する情報を提供する。
2)反復投与研究、有効性データを提供し、1ヵ月間のS1D12投与後に毒性がないことを確認する。
PK研究については、合計42匹の6ヵ月齢の雌NMRIマウス(スイス型マウス、海軍医学研究センター(Naval Medical Research Institute))を試料採取時間に基づき6群に割り付けた(群の大きさについては表30)。動物にS1D12(30mg/kg)を腹腔内注射し、注射後24時間、48時間、72時間及び7日、14日及び31日で犠牲死させることにより、血液及び脳試料を採取した。対照群も含めて、ここでは、動物を犠牲死させて血液及び脳を採取したが、試験品は投与しなかった。
血液試料を6℃にて2000×gで5分間遠心して血漿を入手し、試料を-20℃で保存した。採血後、各マウスにヘパリン添加生理食塩水を2~3分間灌流させて、脳全体を速やかに取り出し、液体窒素中でスナップ凍結し、-80℃で保存した。同様に、肝臓(右葉)、脾臓、腎臓(右腎)、筋肉(大腿)、心臓及び肺(右下葉)などの組織試料を解剖後に液体窒素中に速やかにスナップ凍結した。
先述のとおり、dGAE(hT40のアミノ酸297~391に相当する)による抗原捕捉ELISAを用いてマウス血漿中のS1D12 mAb濃度を決定した。簡潔に言えば、dGAE(1μg/mL)を使用してELISAプレートをコートし、2%Marvelでブロックした。検量線用に、5nM S1D12 mAbをプレート全体にわたってPBSで二倍希釈し、それぞれのウェルに血漿試料を1:1000及び1:5000の希釈においてデュプリケートで加えた。洗浄後、検出体としてHRPコンジュゲート抗マウスIgGを加え、通常どおりTMB溶液を使用してアッセイを発色させた。Clariostarプレートリーダー(BMG Labtech)を使用して450nmでの吸光度を読み取り、MARS Clariostarソフトウェアを使用して検量線からS1D12濃度を計算した。
デュプリケートで実施した4つの個別の実験から、個別のマウス血漿S1D12 mAb濃度を決定した。各群(時点に相当する)の平均値をプロットし(図10)、PKSolver2.0ソフトウェアを使用して血漿データのノンコンパートメント解析を実施することにより、生体内半減期、Cmax及びTmaxを計算した(図51、表31)。同様に、上記に記載したとおりのdGAEリガンド結合ELISAを実施することによってマウス脳ホモジネート中の抗体レベルを決定することにより、S1D12 mAbが血液脳関門(BBB)を越える能力を評価した。ここで、10ug/mlというより高いコーティング濃度のdGAEを使用して、脳に存在するタウへの抗体結合を阻むよう競合させた。脳ホモジネートの分析に基づいて、0.2~0.47%の血漿S1D12がBBBを越えることができ、脳内で48時間のTmax及び6.2nMのCmaxが実現した。
6週間反復投与研究において、研究開始時点で2ヵ月齢の合計12匹のWT、12匹の系統1(L1)及び12匹の系統66ホモ接合(L66+/+)の雌マウスを使用した(群の大きさについては表32)。各遺伝子型のマウスに媒体又はS1D12(30mg/kg)のいずれかを週1回、6週間連続して腹腔内(i.p.)注射した。
全ての動物について、毎回投与日中及びその週全体にわたり、治療に対する反応を観察した。S1D12で治療したマウスは、最終回投与から7日後に殺処分した一方、媒体治療動物は、その翌日、即ち治療8日後に犠牲死させた。マウスは、採血のため過量のペントバルビタールナトリウムの腹腔内投与を用いて麻酔した。血液をリチウムヘパリン抗凝固薬が入ったプラスチックバイアルに移し替え、遠心して血漿を入手し、先述のとおり脳全体を取り出した。血漿及び脳試料(それぞれ-20℃及び-80℃で保存する)を更なる生化学分析に供した。
実施例38:反復投与後のマウスの血液及び脳におけるS1D12 mAbの定量化
野生型(WT)、L1及びL66+/+マウスの血漿及び脳ホモジネート中の遊離S1D12 mAb濃度を、先述のとおりdGAEリガンド結合ELISAを用いて決定した(図42及び図43)。30mg/kg S1D12の週1回、6週間にわたる反復投与後、WTマウス血漿中でS1D12濃度の3倍を超える増加が実現した(図52)。血漿S1D12抗体の0.15~0.3%が血液脳関門を越えることが示され、WT、L1及びL66+/+マウスの脳ホモジネート中に検出することができた(図53)。
実施例39:6週間S1D12 mAb療法後のL66+/+脳ホモジネートにおける病的ヒトタウの判定
各系統66+/+マウス脳の半球をRIPA緩衝液に懸濁し、ホモジナイズした。試料を氷上に1時間そのままにしておき、続いて4℃にて10,000×gで10分間遠心した。上清を回収し、BCAタンパク質アッセイキットを使用して総タンパク質を定量化した。各マウスからの脳ホモジネート上清をMESランニング緩衝液でのドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)によって分離した。続いてゲルを0.22μm PVDF膜に転写し、2%Marvelでブロックした後、同じブロッキング剤中にてS1G2抗体(hT40の367~379領域)と共に4℃で一晩インキュベートした。洗浄後、二次抗体、ヒツジ抗マウスIgG-HRPを加え、膜をPBSTで5回洗浄し、Clarity Western ECL基質で発色させて、BioSpectrumゲルイメージングシステム(UVP)を使用して読み取った。ImageJ-Fiji(NIH、バージョン1.53)を使用して結果を分析し、デンシトメトリー分析を実施し、マウスタウに対するヒトタウの密度比を計算した。
コア領域特異的S1G2抗体を検出に使用したとき、媒体対照群と比較して、L66 mAb治療マウスの脳におけるマウスタウに対するヒトタウの比の減少が観察された(図54)。
実施例40:6週間S1D12 mAb療法後のL66+/+マウス脳ホモジネートにおける病的不溶性タウの判定
病変特異的不溶性タウを抽出するため、1×Halt(商標)プロテアーゼ・ホスファターゼ阻害薬カクテルを補足したTBS緩衝液中に各系統66+/+マウス脳の半球を再懸濁し、ホモジナイズした。試料を前述のとおり処理して上清を収集し、BCAタンパク質アッセイキットを使用して総タンパク質を定量化した。各脳ホモジネート上清を1%サルコシルの最終濃度で混合し、200,000×gで45分間スピンダウンし(固定角ローター)、上清を確保した。ペレットをTBS+1%サルコシルで洗浄し、再び200,000×gで45分間スピンダウンし、続いて得られたペレットを70%ギ酸中に懸濁し、1Mトリス塩基で中和した。
続いてサルコシル不溶性タウのギ酸抽出物をS1G2-BT2化学発光サンドイッチELISAにより分析した。簡潔に言えば、S1G2 mAbを黒色96ウェルNunc MaxiSorpプレートに加え、2%Marvelでブロックした。ギ酸抽出したサルコシル不溶性タウのPBS希釈液をそれぞれのウェルに加え、4℃で一晩インキュベートした。50ng/mLの濃度のビオチン化-BT2を検出抗体として使用し、37℃で1時間インキュベートし、ストレプトアビジンポリHRPを加え、前述のとおりインキュベートした。シグナルを発生させるため、SuperSignal(商標)ELISA Femto Substrateをプレートに加え、加えてから5分以内にClarioStar Plusプレートリーダー(BMG Labtech)で読み取った。L66+/+(媒体治療)及びL66+/+(S1D12 mAb治療)の平均結果を相対発光単位として提示する。
反復用量のS1D12 mAbで治療したL66+/+マウスでは、媒体治療群と比較して、サルコシル不溶性タウレベルが低下する(図55)。コア-プロリン領域断片は、抗体ペアの組み合わせS1G2-BT2を用いると特異的に検出され、mAb治療マウスにおける5~6分の1への減少は、病変関連タウの脳から血中への抗体媒介性クリアランスを示唆している(以下の節中の血漿タウ分析データによって更に裏付けられる)。
実施例41:Simoa(登録商標)アッセイを用いたS1D12免疫療法後のL66+/+マウスにおける血漿タウレベルの判定
S1D12 mAbの「治療効果」をモニタするため、媒体治療及び抗体治療L66+/+マウスからの血漿タウ試料を複数のSimoa(登録商標)アッセイによって判定して、「タウオソーム」の変化を徹底的に調べた。本文書の先述の血漿スクリーニング方法のとおりに三段階アッセイを実施し、分析した。使用した抗体コンジュゲートビーズ、ビオチン化検出体及び血漿希釈の詳細を以下の表33に示す。
S1D12 mAbで治療したマウスでは、Simoa(登録商標)アッセイにおいてコア及びプロリン領域特異的抗体ペアの組み合わせ(S1G2-BT2)を使用したとき、血漿タウの増加が検出された。このアッセイは、ヒトタウ及びマウスタウの両方を検出することができ、抗体治療を受けたL66+/+マウス(1438±275pg/ml)では、(425±83pg/ml)に対して、タウレベルの有意な増加が観察された(図56)。L1群と野生型群との差は統計的に有意でなかった。ヒト特異的NT1アッセイ(BT2捕捉とTau12検出)を用いると、同じ期間中に媒体治療群で見られるレベル(0.87±0.11pg/ml)と比較して、S1D12治療L66マウスの血漿中では(3.2±0.42pg/ml)、タウレベルの4倍の増加が測定された(図57)。ヒト特異的プロリン領域抗体ペアの組み合わせ(BT2-HT7)を使用したとき、S1D12免疫療法では血漿タウの2倍の増加が観察されたが、しかしながらこの差は統計的有意性に達しなかった(S1D12 mAb及び媒体群について、それぞれ127±55pg/ml対61±26pg/ml)(図58)。
前出の実験では、LMTM及びS1D12の両方が、インビトロ凝集阻害アッセイにおいて、疾患を引き起こす可能性のあるタウタンパク質凝集体の蓄積を防止し、遮断し、且つ/又は遅延させることを示した(図34、図35、図36及び図38を参照されたい)。これらのインビトロ観察の延長として、以前示されたLMTM治療マウスにおけるインビボでの知見と同様に(図50a及び図50bを参照されたい)、S1D12 mAb群の血漿中のN末端及びコア-プロリンタウの増加は、これらのマウスにおける脳からの病的タウの抗体媒介性クリアランスのエビデンスを提供する。
実施例42:インビトロタウ凝集阻害アッセイ
dGAEタンパク質を10mMリン酸緩衝液、pH7.4(PB)中に、モノクローナル抗体s1D12と共に4:1のタンパク質:Ab(100μM dGAE+25μM s1D12及び10μM dGAE+2.5μM s1D12)又は1:1(25μM dGAE+25μM s1D12)の比で希釈した。
陽性対照として、10mM PB中10、25又は100μMの最終濃度でdGAEを調製した。陰性対照は、4:1の比のdGAEと非タウIgG抗体(10μM dGAE+2.5μM抗オボアルブミン)又は抗体単独(25又は2.5μM s1D12及び2.5μM抗オボアルブミン)からなった。試料を700rpmで37℃にて3日間撹拌した。
透過電子顕微鏡法(TEM)、円偏光二色性(CD)及びチオフラビンS(ThS)アッセイを、Al-Hilaly et.al.(2018)J.Mol.Biol.430,4119-4131に詳述されるとおり実施した。簡潔に言えば、炭素コートされたグリッドに4μLの試料を加え、続いてmilli-Qろ過水で洗浄し、次に2%酢酸ウラニルで2回染色することにより、TEMグリッドを調製した。グリッドを風乾させて、次に80kVで動作するJEOL電子顕微鏡を使用して画像化した。
CDについては、60μL試料を0.1mm石英キュベットに入れ、JASCO分光偏光計に置いた。50μLの各試料に20mM MOPS緩衝液中の100μL ThSを20μMの最終濃度となるように加え、十分に混合し、室温で10分間インキュベートし、次に蛍光強度をCary Eclipse分光光度計で440nmの励起波長を用いて測定した。CD及びThS測定値から10mM PBによるベースライン読取り値を差し引いた。
これらの3つの実験からの知見によれば、s1D12はインビトロでdGAEが集合して原線維となるのを阻害することが指摘される。
第一に、dGAE原線維は、10μMもの低い濃度を使用しても、TEMによって試料中に容易に観察された;s1D12の存在下で同じ濃度では、原線維は存在しなかったことから、集合の阻害が示唆される。非タウ抗体で同じモル比のdGAE:Abを使用したとき原線維は存在し、阻害効果が特異的であることが示された。
円偏光二色性は、溶液中にあるタンパク質の二次構造特性について報告する。10及び25μM dGAEは、CDを用いて観察するには濃度が低過ぎたが、シグナルは、抗体構造から予想される特徴的なβシートシグナルが優勢となった。100μM dGAEでは、dGAEシグナルから抗体CDシグナルを差し引くと、ランダムコイルの確認が明らかになる。このことから、4:1の比のs1D12:dGAEについては、dGAEはβシートに富む原線維に集合できないことが更に指摘される。
最後に、原線維の存在に関して報告するためチオフラビンSを使用した。ThSは、dGAE原線維の基礎構造であるアミロイドに結合する色素であり、440nmの波長の光で励起すると、約483nmの特徴的な波長の蛍光を発する。25及び100μM dGAE原線維について、陽性シグナルが明確に観察された。しかしながら、s1D12と4:1又は1:1のいずれかの比でインキュベートすると、このシグナルが消失したことから、dGAEをs1D12とインキュベートしたとき原線維が存在しないという前出の観察が裏付けられる。
まとめると、これらの結果は、(i)s1D12が、dGAEが原線維に集合することを特異的に阻害し、及び(ii)これらのアッセイを利用して、アルツハイマー病に特有のタウ病変に存在する対らせん状細線維に極めて良く似た原線維の形成の破壊における他の抗体の阻害活性を決定することができるというエビデンスを提供する。

Claims (130)

  1. 抗体mAb423が配列番号1内のエピトープに結合する結合親和性よりも高い結合親和性で配列番号1内のエピトープに結合する特異的結合分子。
  2. 前記特異的結合分子の前記エピトープは、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6又は配列番号7内にある、請求項1に記載の特異的結合分子。
  3. 前記エピトープは、
    i.配列番号8(VEVKSEKLDFKDR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列;
    ii.配列番号9(XXXXXXXKXXFXXR、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列;又は
    iii.任意選択で残基番号343(K)、346(F)及び/又は349(R)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)、配列番号8のアミノ酸配列
    を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  4. 配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号10(N/S N A V G)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号11(G C S S D G T/K C Y Y/H N S A L K S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号12(G H/F/Y Y S/P I/V Y G Y D Y L/S G T I D Y)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号13(S G S S S N V G/-G G/R N S/D V G/A)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号14(D/N/G T N/T S R P S)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号15(V/A T/S G D S T/S T/A H/I D/N D L/I)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  5. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)又は配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)、配列番号19(GCSSDGKCYHNSALKS)又は配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)、配列番号22(GFYSIYGYDYSGTIDY)又は配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)又は配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)、配列番号27(NTNSRPS)又は配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)、配列番号30(VTGDSSTHDDL)又は配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1~4のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  6. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号16(NNAVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号18(GCSSDGTCYYNSALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号21(GHYSIYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号24(SGSSSNVGGGNSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号26(DTNSRPS)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号29(VTGDSTTHDDL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  7. 配列番号1の残基337~355を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約500pM未満のKで結合し、任意選択で、
    i.配列番号1への結合についての前記Kは、約50pM~約150pMであり、及び/又は
    ii.配列番号5への結合についての前記Kは、約300pM~約400pMである、請求項1~6のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  8. 前記エピトープは、
    i.配列番号33(GNKKIETHKLTFR)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列;
    ii.配列番号34(XXXKXXXHXXXXX、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列;又は
    iii.任意選択で残基番号370(K)及び/又は374(H)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)、配列番号33のアミノ酸配列
    を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  9. 配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み得、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号35(S/T N/Y S/A/Y V G)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号36(G/S/N I/V D/Y T/S D/T G E/Y/D/R E/T/A G/Y/F Y/F N P A/V L N/K S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号37(S/T Y/V/A R/N A/T/G/S D/-G/-L/Y/F/-A/-Y/H G/P Y/D V Q/Y A/Y I D/E Y/R/K)又は配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号38(S G S/R F/Y/D I/L/V G/S I/S/R S S/R/A/G V G)又は配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み、
    VLCDR2は、配列番号40(A/D S/A D/S/T G/S R P/A S)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号41(G/S S/I/V S/F/Y/T D/G/A/Q R/P/-T/-P/Q/D/G Y/R/H/N T/N G/Y V/I/L)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は8のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  10. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)、配列番号17(SNAVG)、配列番号44(SYYVG)又は配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)、配列番号47(SVDSDGYTYYNPALKS)、配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)、配列番号49(GIDSDGEEGYNPALKS)、配列番号50(SVDSDGDTYYNPALKS)、配列番号51(GIDTDGEEGYNPALKS)、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)又は配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)、配列番号56(SVNGHPDVYYIDR)、配列番号57(TYRTDGYAYGYVQAIDY)、配列番号58(SYRSDGLAYGYVQAIDY)、配列番号59(SANGHPDVYYIDK)、配列番号60(TYRTDGFAYGYVQAIDY)、配列番号61(SYRTDGLAYGYVQAIEY)又は配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG);配列番号64(SGSYISSSRVG);配列番号65(SGSDLGSSRVG);配列番号66(SGSYIGSSAVG);配列番号67(SGRFIGISSVG);配列番号68(SGSYIGSSGVG);又は配列番号69(SGSYVSRSRVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS);配列番号71(DSSSRPS);又は配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV);配列番号74(GSSDRTQYTGV);配列番号75(GVFGDRNYI);配列番号76(GIFGDRNYI);配列番号77(GSTAPTPHTGV);配列番号78(SSYQRGNTGV);配列番号79(GSSDRTQYTGL);又は配列番号80(GIYGDRNYI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2、8又は9のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  11. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号73(GSSDRTPYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は8~10のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  12. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は8~10のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  13. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号57(TYRTDGYAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は8~10のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  14. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は8~10のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  15. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号51(GIDTDGEEGYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号60(TYRTDGFAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は8~10のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  16. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号44(SYYVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号52(NIYSTGRAFYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号265(GSYYHGGGNGMVDFFDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号72(AATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号78(SSYQRGNTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は8~10のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  17. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号58(SYRSDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は8~10のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  18. 配列番号1の残基367~379を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約500pM未満のKで結合し、任意選択で、
    i.配列番号1への結合についての前記Kは、約100pM~約200pMであり、及び/又は
    ii.配列番号5への結合についての前記Kは、約400pM~約500pMである、請求項1、2又は8~17のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  19. 前記エピトープは、配列番号82(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  20. 配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号83(S Y S V Y)に示される配列を含み、
    VHCDR2は、配列番号84(I M Y A S G R V D Y N P A L K S)に示される配列を含み、
    VHCDR3は、配列番号85(G I E N/D)に示される配列を含み、
    VLCDR1は、配列番号86(R T S/N Q/E S/N V/I N/G/D N/S Y/G L S/A)に示される配列を含み、
    VLCDR2は、配列番号87(Y A T Y L Y/H T)に示される配列を含み、
    VLCDR3は、配列番号88(L Q Y D/G/E S/T T P L A/T)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は19のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  21. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号89(GIEN)又は配列番号90(GIED)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)、配列番号92(RTNESVGNYLS)、配列番号93(RTSQNIDNGLA)又は配列番号94(RTSQSVGSYLS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)又は配列番号96(YATRLHT)に示される配列を含み;
    VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)、配列番号98(LQYDSTPLT)、配列番号99(LQYESTPLA)又は配列番号100(LQYGTTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2、19又は20のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  22. 配列番号1の残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し、任意選択で、
    i.配列番号1への結合についての前記Kは、約25nM未満であり、及び/又は
    ii.配列番号5への結合についての前記Kは、約25nM未満である、請求項1、2又は19~21のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  23. 前記エピトープは、配列番号120(SSTGSIDMVDSPQLATLADEVSASLAKQGL)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  24. 配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号121(S/N D/Y S/G/A V/L A/G)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号122(A/N S/I G/Y/W S/R S/G G N/S/R K/T/I Y/E Y N P A L K S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号123(G I/G I/V A/G G/S V D V)又は配列番号124(SGGD)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号125(S G S/G S/N N V/I G Y/R G N/D/T Y/F V G/D)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号126(G T/A A/D/T I/S/R R A/P S/P)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号127(A S/T Y Q/D S/Y/R N/S Y/D/N/E A/G/D/S-/G/M/V-/I F/V/I)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は23のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  25. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)、配列番号129(NYGVG)又は配列番号130(SYALG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)、配列番号132(NIWRGGRIEYNPALKS)又は配列番号133(NIYSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)、配列番号135(GGVGSVDV)又は配列番号124(SGGD)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)、配列番号137(SGGRNNIGRGTFVD)及び配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号139(GTAIRAS)、配列番号140(GAASRAS)、配列番号141(GATSRAS)又は配列番号142(GTDRRPP)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号143(ASYQSNYAF)、配列番号144(ASYDRSESVV)、配列番号145(ASYDSSDGGV)又は配列番号146(ATYDYSNDMII)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2、23又は24のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  26. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号139(GTAIRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号143(ASYQSNYAF)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は23~25のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  27. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号128(SDSVA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号131(ASGSSGNKYYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号134(GIIAGVDV)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号140(GAASRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号145(ASYDSSDGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は23~25のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  28. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号129(NYGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号133(NIYSGGSTYYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号135(GGVGSVDV)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号137(SGGRNNIGRGTFVD)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号142(GTDRRPP)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号146(ATYDYSNDMII)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は23~25のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  29. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号130(SYALG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号132(NIWRGGRIEYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号124(SGGD)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号39(SGSSSNVGYGNYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号144(ASYDRSESVV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は23~25のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  30. 配列番号1の残基412~441を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し、任意選択で、配列番号1への結合についての前記Kは、約1nM~約10nMである、請求項1、2又は23~29のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  31. 前記エピトープは、配列番号148(MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQ)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  32. 配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(S N G V G)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号150(D I S/A S S/V/G G K A/K/V Y A/S/G N/H P A L K S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号151(C R D G G V S/T Y G Y D I/S D Y)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号152(S G S S/T S/G N I/V G G/S/Y G N/D Y/D L/V S/G)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号153(G A/V T S/N/E R/L A S)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号154(A/G S F/Y D T/S/D S/N S G G I/V)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は31のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  33. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号155(DISSSGKAYANPALKS)、配列番号156(DISSGGKVYGHPALKS)、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)又は配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号159(CRDGGVSYGYDIDY)、配列番号160(CRDGGVSYGYDSDY)又は配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号163(SGSSSNIGGGNYLS)、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)又は配列番号166(SGSTSNVGSGNDVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)、配列番号168(GVTERAS)、配列番号169(GATNLAS)又は配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号171(ASFDTSSGGI)、配列番号172(ASYDDSSGGI)、配列番号173(ASYDSSSGGV)又は配列番号174(GSYDSNSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2、31又は32のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  34. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号155(DISSSGKAYANPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号159(CRDGGVSYGYDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号163(SGSSSNIGGGNYLS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号171(ASFDTSSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は31~33のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  35. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号156(DISSGGKVYGHPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号160(CRDGGVSYGYDSDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号168(GVTERAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号172(ASYDDSSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は31~33のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  36. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号169(GATNLAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号173(ASYDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は31~33のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  37. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号158(DIASSGKAYSNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号166(SGSTSNVGSGNDVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号170(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号174(GSYDSNSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は31~33のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  38. 配列番号1の残基1~49を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し、任意選択で、配列番号1への結合についての前記Kは、約1nM~約20nMである、請求項1、2又は31~37のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  39. 前記エピトープは、配列番号175(QTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDT)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  40. 配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(S N G V G)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号176(D I/K S S V/A G K K/T Y A/G N P A L K S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号177(C R D G G V T Y G Y D I/V D Y)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号178(S G S S S N V G L/Y R/G N/D Y/V V T/S)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号179(G A/T T S/T R A S)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号180(A S A/F D T/S N/D D/S G G V/I)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は39のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  41. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)又は配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)又は配列番号184(CRDGGVTYGYDVDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号185(SGSSSNVGLRNYVT)又は配列番号186(SGSSSNVGYGDVVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)又は配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号189(ASADTNDGGV)又は配列番号190(ASFDSDSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2、39又は40のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  42. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号185(SGSSSNVGLRNYVT)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号189(ASADTNDGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は39~41のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  43. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号149(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号182(DKSSAGKTYGNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号184(CRDGGVTYGYDVDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号186(SGSSSNVGYGDVVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号188(GTTTRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号190(ASFDSDSGGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は39~41のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  44. 配列番号1の残基49~111を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約250nM未満のKで結合し、任意選択で、配列番号1への結合についての前記Kは、約50nM~約150nMである、請求項1、2又は39~43のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  45. 前記エピトープは、配列番号191(GKTKIATPRGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  46. 配列番号1の残基146~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号192(S N A V I/G)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号193(L I D V/I D G D A/T A Y D/N P A L K/E S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号194(D/H Y G/D S/K W G Y V/A S/D D/S I D Y)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号195(S G S D/S-/S-/N-/V I/G G/Y G A/D D/Y V G)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号196(D N/A D/T N/T R P/A S)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号197(G/A T/S Y S/Q G/N A/E N/R Y/S G I/V))に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は45のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  47. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)又は配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)又は配列番号201(LIDIDGDTAYNPALES)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)又は配列番号203(HYDKWGYADSIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号204(SGSDIGGADVG)又は配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号206(DNDNRPS)又は配列番号207(DATTRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号208(GTYSGANYGI)又は配列番号209(ASYQNERSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2、45又は46のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  48. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号204(SGSDIGGADVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号206(DNDNRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号208(GTYSGANYGI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は45~47のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  49. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号201(LIDIDGDTAYNPALES)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号203(HYDKWGYADSIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号138(SGSSSNVGYGDYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号207(DATTRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号209(ASYQNERSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は45~47のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  50. 配列番号1の残基147~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約50nM未満のKで結合し、任意選択で、配列番号1への結合についての前記Kは、約10nM~約20nMである、請求項1、2又は45~49のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  51. 前記エピトープは、
    i.配列番号221(RENAKAKTDHGAE)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列;
    ii.配列番号222(XXXXXXXXXXXXE、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列;又は
    iii.任意選択で残基番号391(E)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)、配列番号221のアミノ酸配列
    を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  52. 配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号223(D/S R/W G V A)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号224(T M R S G G T/G I/T D/E Y/D N P A L K S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号225(G Y L S G D/I/V R/H Y A)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号226(S G S R/S S D/N I/V G Y/D/A G N/D/R Y V S/G)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号227(D/S/G T/A N/R/T T/N/S R A S)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号228(A N/S I D S/T S/G R/N S/N H/L L/I))に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は51のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  53. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号229(DRGVA)、配列番号230(DWGVA)又は配列番号231(SWGVA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号232(TMRSGGTIDYNPALKS)、配列番号233(TMRSGGGTEYNPALKS)又は配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号235(GYLSGDRYA)、配列番号236(GYLSGIHYA)又は配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号238(SGSRSDIGYGNYVS)、配列番号239(SGSSSNVGAGNYVG)、配列番号240(SGSSSNVGDGDYVG)又は配列番号241(SGSSSNVGDGRYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号242(DTNTRAS)、配列番号243(DTTSRAS)、配列番号170(GATNRAS)又は配列番号244(SARNRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号245(ANIDSSRSHL)、配列番号246(ASIDSGNNLL)又は配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2、51又は52のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  54. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号229(DRGVA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号232(TMRSGGTIDYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号235(GYLSGDRYA)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号238(SGSRSDIGYGNYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号242(DTNTRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号245(ANIDSSRSHL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は51~53のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  55. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号230(DWGVA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号241(SGSSSNVGDGRYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号243(DTTSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号246(ASIDSGNNLL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は51~53のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  56. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号230(DWGVA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号234(TMRSGGTTDDNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号237(GYLSGVHYA)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号239(SGSSSNVGAGNYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(GATNRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は51~53のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  57. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号231(SWGVA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号233(TMRSGGGTEYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号236(GYLSGIHYA)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号240(SGSSSNVGDGDYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号244(SARNRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号247(ASIDTSRSHI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は51~53のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  58. 配列番号1の残基379~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し、任意選択で、
    i.配列番号1への検出可能な結合を有さず、及び/又は
    ii.配列番号4への結合についての前記Kは、約300pM~約10nMである、請求項1、2又は51~57のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  59. 前記エピトープは、配列番号293
    [化1]
    (MAEPRQEFEVMEDHAGTYGLGDRKDQGGYTMHQDQEGDTDAGLKESPLQTPTEDGSEEPGSETSDAKSTPTAEDVTAPLVDEGAPGKQAAAQPHTEIPEGTTAEEAGIGDTPSLEDEAAGHVTQARMVSKSKDGTGSDDKKAKGADGKTKIATPR)
    と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  60. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号169(GATNLAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号173(ASYDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基1~155を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は59のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  61. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号259(SNGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号157(DISSVGKKYANPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号161(CRDGGVTYGYDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号165(SGSSGNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号169(GATNLAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号173(ASYDSSSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は59若しくは60のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  62. 前記エピトープは、配列番号278(DHAGTYGLGDRKD)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  63. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号279(NYRVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号280(NIRSGGTTWYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号281(DSSGDLYAYDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号282(SGSSSNVGYGNYMA)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号25の残基13~25を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は62のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  64. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号279(NYRVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号280(NIRSGGTTWYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号281(DSSGDLYAYDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号282(SGSSSNVGYGNYMA)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号263(ASYDSTSGGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は62若しくは63のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  65. 前記エピトープは、配列番号283(ADGKTKIATPRGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  66. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号292(SGSYITGSSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号284(DNNDRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号285(ASYDTSNIGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基145~157を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は62のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  67. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号198(SNAVI)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号200(LIDVDGDAAYDPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号202(DYGSWGYVSDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号292(SGSYITGSSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号284(DNNDRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号285(ASYDTSNIGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は65若しくは66のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  68. 前記エピトープは、
    i.配列番号319(TSKCGSLGNIHHK)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列;
    ii.配列番号320(XXXXGSLGNIXXX、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列;又は
    iii.任意選択で残基番号323(G)、324(S)、325(L)、326(G)、327(N)及び/又は328(I)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)、配列番号319のアミノ酸配列
    を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  69. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基319~331を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は68のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  70. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号310(NYPVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号311(NIENDGSANYASALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号312(EFGGSDGYTYFVDIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号313(SGSSSNVGYGNYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号141(GATSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号314(ASYDGSSSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は68若しくは69のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  71. 前記エピトープは、配列番号321(KPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNI)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  72. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基331~360を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は71のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  73. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号17(SNAVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号20(GCSSDGKCYYNSALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号23(GYYPVYGYDYLGTIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号25(SGSSSNVGRNDVA)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号28(GTTSRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号31(ASGDSSAINDI)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は71若しくは72のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  74. 前記エピトープは、
    i.配列番号330(GSLDNITHVPGGG)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列;
    ii.配列番号331(XXXDXITHXPXXX、式中、Xは、任意のアミノ酸である)のアミノ酸配列;又は
    iii.任意選択で残基番号358(D)、360(I)、361(T)、362(H)及び/又は364(P)以外のいずれか1つ以上の残基が保存的アミノ酸置換によって置き換えられている(番号付けは、配列番号1に従う)、配列番号330のアミノ酸配列
    を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  75. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基355~367を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は74のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  76. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号83(SYSVY)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号84(IMYASGRVDYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号89(GIEN)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号91(RTSQSVNNYLS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号95(YATRLYT)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号97(LQYDSTPLA)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は74若しくは75のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  77. 前記エピトープは、配列番号332(NITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGAE)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  78. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基359~391を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は77のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  79. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は77若しくは78のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  80. 前記エピトープは、配列番号333(ITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  81. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号334(SVAVN)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号335(GIISNGGTGYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号336(GVEWEGSMDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号337(SGSSSNVGAGSYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号338(GATKRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号339(VSYQTDFTLV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基360~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は80のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  82. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号334(SVAVN)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号335(GIISNGGTGYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号336(GVEWEGSMDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号337(SGSSSNVGAGSYVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号338(GATKRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号339(VSYQTDFTLV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は80若しくは81のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  83. 前記エピトープは、配列番号351(THKLTFRENAKAK)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  84. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号102(RESIA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号104(NYIDFEY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号352(SGSSSNVGIYDVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号353(GTNNRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号354(AAGDSSTIAV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基373~385を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は83のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  85. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号102(RESIA)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号104(NYIDFEY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号352(SGSSSNVGIYDVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号353(GTNNRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号354(AAGDSSTIAV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は83若しくは84のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  86. 前記エピトープは、配列番号355(VQIINKKLDLSNVQSKCGSKDNIKHVPGGGS)及び/又は配列番号356(VEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGN)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  87. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号357(SYGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号358(SISSGGTTFYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号359(DVHIYYNDYGAAYGDRDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号360(SGSSSNIGGGNYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号361(GTTSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号362(ASYDTNSGSV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基275~305及び/又は残基337~368を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は86のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  88. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号357(SYGVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号358(SISSGGTTFYNPALKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号359(DVHIYYNDYGAAYGDRDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号360(SGSSSNIGGGNYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号361(GTTSRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号362(ASYDTNSGSV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は86若しくは87のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  89. 配列番号1を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し、任意選択で、配列番号1への結合についての前記Kは、約1nM~約20nMである、請求項1、2又は59~88のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  90. 前記エピトープは、配列番号5
    [化2]
    (IKHVPGGGSVQIVYKPVDLSKVTSKCGSLGNIHHKPGGGQVEVKSEKLDFKDRVQSKIGSLDNITHVPGGGNKKIETHKLTFRENAKAKTDHGA)
    と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の特異的結合分子。
  91. 配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合し、且つCDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号426(S/T N/H S V G)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号427(G I D T/S D G E E G Y/F N P A/V L N/K S)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号428(S/T Y R A/T/S D G L/Y G Y V Q A I D Y)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号429(S G S F/Y I G I/S S S/G V G)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(A S D G R P S)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号432(G S S D R T Q Y T G V/L)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含む、請求項1、2又は90のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  92. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)、配列番号187(SHSVG)、配列番号45(TNSVG)、配列番号102(RESIA)又は配列番号199(DYGIG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)、配列番号205(GINYDGRTEYNSALKS)、配列番号103(GVGIDGTSYYSPALKS)、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)又は配列番号48(GIDSDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)、配列番号210(TYRSDGYAYGYVQAIDY)、配列番号104(NYIDFEY)又は配列番号211(DSKGGWGHVYQFDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)、配列番号68(SGSYIGSSGVG)、配列番号212(SGSNIGSASVT)又は配列番号213(SGSSSNVGYGDYVS)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)、配列番号214(RNRNRPS)又は配列番号215(DATNRAS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)、配列番号79(GSSDRTQYTGL)、配列番号216(ASHDNRISAV)又は配列番号217(GSYQSWGSGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列;又は
    各CDR配列について、
    (i)それと少なくとも85%の同一性、及び/又は
    (ii)それに対して1、2又は3個のアミノ酸置換
    を有するアミノ酸配列
    を含み、前記特異的結合分子は、配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する、請求項1、2又は90のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  93. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号42(SNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号46(GIDTDGEEGYNPALNS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号54(SYRADGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号63(SGSFIGISSVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号74(GSSDRTQYTGV)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は91若しくは92のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  94. CDR VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VLCDR1、VLCDR2及びVLCDR3を含み、前記CDRの各々は、アミノ酸配列であって、
    VHCDR1は、配列番号45(TNSVG)に示される配列を含み;
    VHCDR2は、配列番号53(GIDTDGEEGFNPVLKS)に示される配列を含み;
    VHCDR3は、配列番号55(SYRTDGLAYGYVQAIDY)に示される配列を含み;
    VLCDR1は、配列番号68(SGSYIGSSGVG)に示される配列を含み;
    VLCDR2は、配列番号70(ASDGRPS)に示される配列を含み;及び
    VLCDR3は、配列番号79(GSSDRTQYTGL)に示される配列を含む、アミノ酸配列を含む、請求項1、2又は91若しくは92のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  95. 配列番号1の残基297~390を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に約25nM未満のKで結合し、任意選択で、
    i.配列番号1への結合についての前記Kは、約500pM~約1nMであるか;又は
    ii.配列番号1への結合についての前記Kは、約1nM~約15nMである、請求項1、2又は91~94のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  96. a)配列番号1の残基296~391内の第1の領域の、配列番号1の残基296~391内の第2の領域への結合;及び/又は
    b)配列番号1の残基296~390内の第1の領域の、配列番号1の残基296~390内の第2の領域への結合;及び/又は
    c)配列番号1の残基308~378内の第1の領域の、配列番号1の残基308~378内の第2の領域への結合
    と競合する、請求項1~22、51~58又は68~95のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  97. 前記第1及び第2の領域は、異なるポリペプチド分子内にあり、前記特異的結合分子は、
    a)配列番号1の残基333~353を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基333~353を含む第2のポリペプチドへの結合;
    b)配列番号1の残基322~333を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基322~333を含む第2のポリペプチドへの結合;
    c)配列番号1の残基356~364を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基356~364を含む第2のポリペプチドへの結合;
    d)配列番号1の残基306~314を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基306~314を含む第2のポリペプチドへの結合;又は
    e)配列番号1の残基369~378を含む第1のポリペプチドの、配列番号1の残基369~378を含む第2のポリペプチドへの結合
    と競合する、請求項96に記載の特異的結合分子。
  98. 前記第1及び第2の領域は、同じポリペプチド分子内にあり、前記特異的結合分子は、
    a)配列番号1の残基337~355の、配列番号1の残基337~355への結合;
    b)配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合;
    c)配列番号1の残基327~331の、配列番号1の残基356~363への結合;
    d)配列番号1の残基313~322の、配列番号1の残基368~378への結合;又は
    e)配列番号1の残基306~311の、配列番号1の残基373~378への結合
    と競合する、請求項96に記載の特異的結合分子。
  99. 抗体又はその断片である、請求項1~98のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  100. 前記抗体又はその断片は、ヒト化されている、請求項99に記載の特異的結合分子。
  101. 抗体であり、前記抗体は、モノクローナル抗体であるか、又は前記特異的結合分子が抗体の断片であるとき、前記断片は、Fab若しくはF(ab’)抗体断片又はscFv分子である、請求項99又は100に記載の特異的結合分子。
  102. 配列番号1又はその断片に10nM未満のKで結合する、請求項1~101のいずれか一項に記載の特異的結合分子。
  103. 請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子を含む組成物であって、配列番号1内のエピトープと結合する、前記組成物中の前記特異的結合分子の少なくとも90%は、25nM未満のKで結合する、組成物。
  104. 請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子をコードする核酸配列を含む核酸分子。
  105. 前記核酸配列は、配列番号43、219、249、251、253、380~411及び431からなる群から選択されるか、又は配列番号43、219、249、251、253、380~411及び431のいずれか1つと少なくとも70%の同一性を有する核酸配列である、請求項104に記載の核酸分子。
  106. 請求項104又は105に記載の核酸分子を含むコンストラクト。
  107. 請求項104若しくは105に記載の核酸分子又は請求項106に記載のコンストラクトを含むベクター。
  108. 請求項104若しくは105に記載の核酸分子、請求項106に記載のコンストラクト又は請求項107に記載のベクターを含む宿主細胞。
  109. 請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子を調製する方法であって、
    i)請求項104若しくは105に記載の核酸分子、請求項106に記載のコンストラクト又は請求項107に記載のベクターを宿主細胞に導入すること;
    ii)前記特異的結合分子が産生されるように前記核酸分子を発現させること;及び
    iii)前記特異的結合分子を好ましくは精製によって回収すること
    を含む方法。
  110. 請求項109に記載の方法によって入手可能な特異的結合分子。
  111. 請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子又は請求項103に記載の組成物と、1つ以上の薬学的に許容可能な希釈剤、担体又は賦形剤とを含む医薬組成物。
  112. 治療法における使用のための、請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子、請求項103に記載の組成物又は請求項111に記載の医薬組成物。
  113. タウオパチーの治療における使用のための、請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子、請求項103に記載の組成物又は請求項111に記載の医薬組成物。
  114. タウオパチーを治療する方法であって、それを必要としている対象に、請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子、請求項103に記載の組成物又は請求項111に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  115. 前記タウオパチーは、アルツハイマー病、原発性年齢関連タウオパチー(PART)、神経原線維のもつれ優位型老年認知症、慢性外傷性脳症(CTE)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、前頭側頭型認知症(FTD)、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症(FTDP-17)、ピック病、脱抑制-認知症-パーキンソニズム-筋萎縮症複合(DDPAC)、淡蒼球橋黒質変性症(PPND)、グアム島人型ALS症候群;淡蒼球黒質ルイ体変性症(PNLD)、嗜銀顆粒性認知症(AgD)、ダウン症候群(DS)、レビー小体型認知症(DLB)、脳炎後パーキンソニズム(PEP)、ボクサー痴呆(DP)、外傷性脳傷害(TBI)、脳卒中、虚血、リティコ-ボディグ病(グアム島パーキンソン認知症複合)、神経節膠腫、神経節細胞腫、髄膜血管腫症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)、鉛脳症、結節性硬化症、パントテン酸キナーゼ関連神経変性症、リポフスチン沈着症及び軽度認知障害(MCI)からなる群から選択される、請求項113に記載の使用のための特異的結合分子、組成物若しくは医薬組成物又は請求項114に記載のタウオパチーを治療する方法。
  116. タウタンパク質又はその断片の凝集を阻害するインビトロ方法であって、前記タウタンパク質又はその断片を、請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子と接触させることを含むインビトロ方法。
  117. 試料中のタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法であって、前記試料を、請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子と接触させることを含むインビトロ方法。
  118. 試料を、請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子と接触させることを含む診断方法。
  119. 前記試料を、配列番号1の残基296~391内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子と接触させることと、前記試料を、配列番号1内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子と接触させることとを含む、請求項117に記載のタウタンパク質若しくはその断片を検出するインビトロ方法又は請求項118に記載の診断方法。
  120. 前記試料を、第1及び第2の特異的結合分子の少なくとも1つのペアと接触させることを含み、前記第1及び第2の特異的結合分子のペアは、
    a)配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基367~379内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子;
    b)配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基379~391内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子;及び
    c)配列番号1の残基337~355内のエピトープに結合する第1の特異的結合分子及び配列番号1の残基13~25内のエピトープに結合する第2の特異的結合分子
    からなる群から選択される、請求項117若しくは119に記載のタウタンパク質若しくはその断片を検出するインビトロ方法又は請求項118若しくは119に記載の診断方法。
  121. a)前記試料を、請求項3~7のいずれか一項に記載の特異的結合分子と、請求項8~18のいずれか一項に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第1のペアと接触させること;
    b)前記試料を、請求項3~7のいずれか一項に記載の特異的結合分子と、請求項50~58のいずれか一項に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第2のペアと接触させること;及び
    c)前記試料を、請求項3~7のいずれか一項に記載の特異的結合分子と、請求項62~64のいずれか一項に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第3のペアと接触させること
    を含み、特異的結合分子の各ペアは、並行して前記試料と接触される、請求項117又は119若しくは120のいずれか一項に記載のタウタンパク質又はその断片を検出するインビトロ方法或いは請求項118~120のいずれか一項に記載の診断方法。
  122. a)前記試料を、請求項6に記載の特異的結合分子と、請求項11に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第1のペアと接触させること;
    b)前記試料を、請求項6に記載の特異的結合分子と、請求項54に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第2のペアと接触させること;及び
    c)前記試料を、請求項6に記載の特異的結合分子と、請求項64に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第3のペアと接触させること
    を含み、特異的結合分子の各ペアは、並行して前記試料と接触される、請求項117若しくは119~121のいずれか一項に記載のタウタンパク質若しくはその断片を検出するインビトロ方法又は請求項118~121のいずれか一項に記載の診断方法。
  123. 前記試料は、血漿試料である、請求項117若しくは119~122のいずれか一項に記載のタウタンパク質若しくはその断片を検出するインビトロ方法又は請求項118~122のいずれか一項に記載の診断方法。
  124. 前記試料を前記特異的結合分子と接触させる前に、前記タウタンパク質又はその断片を変性させるステップを更に含む、請求項117若しくは119~123のいずれか一項に記載のタウタンパク質若しくはその断片を検出するインビトロ方法又は請求項118~123のいずれか一項に記載の診断方法。
  125. 血漿試料を、請求項3~7のいずれか一項に記載の第1の特異的結合分子と、請求項8~18のいずれか一項に記載の第2の特異的結合分子とを含む特異的結合分子のペアと接触させることを含み、タウオパチーは、アルツハイマー病である、請求項118~124のいずれか一項に記載の診断方法。
  126. 血漿試料を、請求項6に記載の第1の特異的結合分子と、請求項11に記載の第2の特異的結合分子とを含む特異的結合分子のペアと接触させることを含み、前記タウオパチーは、アルツハイマー病である、請求項118~125のいずれか一項に記載の診断方法。
  127. (a)前記試料を、請求項3~7のいずれか一項に記載の特異的結合分子と、請求項62~64のいずれか一項に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第1のペアと接触させること;及び/又は
    (b)前記試料を、請求項8~18のいずれか一項に記載の特異的結合分子と、請求項62~64のいずれか一項に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第1のペアと接触させること
    を含む、請求項117若しくは119に記載のタウタンパク質若しくはその断片を検出するインビトロ方法又は請求項118若しくは119に記載の診断方法。
  128. (a)前記試料を、請求項45~50のいずれか一項に記載の特異的結合分子と、請求項62~64のいずれか一項に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第1のペアと接触させること;及び/又は
    (b)前記試料を、配列番号1の残基159~163を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する特異的結合分子と、請求項62~64のいずれか一項に記載の特異的結合分子とを含む特異的結合分子の第1のペアと接触させること
    を含み、任意選択で、配列番号1の残基159~163を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド又はタンパク質分子に結合する前記特異的結合分子は、HT7である、請求項117若しくは119に記載のタウタンパク質若しくはその断片を検出するインビトロ方法又は請求項118若しくは119に記載の診断方法。
  129. 請求項117~128のいずれか一項に記載の方法における使用のための診断用装置。
  130. 試料中のタウタンパク質又はその断片を検出するための、請求項1~102のいずれか一項に記載の特異的結合分子と試薬とを含むキット。
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